JP2000009572A - 静電容量型圧力センサユニットの製造方法 - Google Patents

静電容量型圧力センサユニットの製造方法

Info

Publication number
JP2000009572A
JP2000009572A JP10174209A JP17420998A JP2000009572A JP 2000009572 A JP2000009572 A JP 2000009572A JP 10174209 A JP10174209 A JP 10174209A JP 17420998 A JP17420998 A JP 17420998A JP 2000009572 A JP2000009572 A JP 2000009572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure sensor
sensor element
pressure
output
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10174209A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Tanaka
篤 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuriku Electric Industry Co Ltd filed Critical Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority to JP10174209A priority Critical patent/JP2000009572A/ja
Publication of JP2000009572A publication Critical patent/JP2000009572A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 かしめ加工の際にシール部材を適性な圧縮率
範囲で圧縮させて、シール部材のシール性を維持できる
静電容量型圧力センサユニットを得る。 【解決手段】 圧力センサ素子1を収納ケース10に収
納する前に、かしめ加工の際に圧力センサ素子1に加わ
る力と実質的に同じ力が圧力センサ素子1に加わり且つ
シール部材13の圧縮率がシール部材13のシール性を
維持できる30〜35%の適性圧縮率範囲に入る模擬組
立状態を作る。模擬組立状態において圧力センサ素子1
の圧力感知面2aに大気圧が加わった状態での圧力セン
サ素子1の出力を所定の値に調整する。測定を終了した
圧力センサ素子1を用いて静電容量型圧力センサを製造
する際のかしめ加工において、圧力センサ素子1の圧力
感知面2aに大気圧が加わる状態を作って圧力センサ素
子1の出力を監視し、圧力センサ素子1の出力が前述の
調整値になったときにかしめ加工を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量の変化に
基づいて圧力を検出するタイプの静電容量型圧力センサ
ユニットの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来及び本発明の方法で製造され
る一般的な静電容量型圧力センサユニットの構造を示す
縦断面図である。
【0003】この静電容量型圧力センサユニットは、流
体の圧力を静電容量の変化に基づいて検出する圧力セン
サ素子1を有している。この圧力センサ素子1は、表面
に図示しないが電極を有し裏面が圧力感知面2aとなる
第1の絶縁性基体2と、該第1の絶縁性基体2の電極と
所定の間隔を開けて対向する図示しない電極を裏面に有
して第1の絶縁性基体2と組み合わされる第2の絶縁性
基体3とで構成されている。第2の絶縁性基体3の表面
3aには回路パターンが形成され、この回路パターンの
接続導体パターンが前述した圧力センサ素子1内の各電
極と電気的に接続されている。
【0004】この圧力センサ素子1の第2の絶縁性基体
3の表面3aには、コネクタ5が重ねられている。この
コネクタ5は、基部6aの端面が圧力センサ素子1の第
2の絶縁性基体3の表面3aと接触するように配置され
る絶縁樹脂製のコネクタ本体(コネクタハウジング)6
と、このコネクタ本体6内に組み込まれている複数本の
コネクタ端子7とを有する。
【0005】また、圧力センサ素子1の第2の絶縁性基
体3の表面3aには、回路パターン電気的に接続されて
圧力センサ素子1の出力を処理するCMOSIC等から
なる信号処理用回路8が搭載されている。信号処理用回
路8は、出力調整手段を備えている。
【0006】第2の絶縁性基体3の表面3aの回路パタ
ーンの接続電極とコネクタ本体6内の各コネクタ端子7
とはフレキシブル回路基板9で電気的に接続されてい
る。
【0007】信号処理用回路8を搭載した圧力センサ素
子1と、コネクタ5におけるコネクタ本体6の基部6a
とは、金属製の収納ケース10内に収納されている。こ
の収納ケース10は、圧力被測定流体を導入する流体導
入口11が形成された底壁部10aと、該底壁部10a
に一端が連結された周壁部10bと、流体導入口11を
包囲して底壁部10aの中央に連設された筒部10c
と、筒部10cの先端外周に設けられたネジ部10dと
を備えていて、周壁部10b内に圧力センサ素子1がそ
の圧力感知面2aが底壁部10aと対向するように収納
されている。圧力センサ素子1における第1の絶縁性基
体2の圧力感知面2aと底壁部10aとの間には、圧力
被測定流体が入る流体室12が設けられている。圧力感
知面2aと底壁部10aとの間で周壁部10bの内周に
は、流体室12をシールするOリングよりなるシール材
13が配置されている。コネクタ5は、コネクタ本体6
の基部6aの外周を収納ケース10の端部10eのかし
めにより図示のように押さえることにより収納ケース1
0に固定されている。コネクタ本体6と収納ケース10
の端部10eとのかしめによる係止箇所は、接着剤等の
塗布による外部シール14によりシールされている。
【0008】このような静電容量型圧力センサユニット
では、流体導入口11を経て圧力被測定流体が流体室1
2に入ると、その圧力が圧力センサ素子1の第1の絶縁
性基体2における圧力感知面2aに作用し、これにより
圧力センサ素子1内の対向電極間の静電容量が変わり、
この静電容量の変化が信号処理用回路8で検出され、コ
ネクタ5を経て外部に電気信号として取り出される。
【0009】この静電容量型圧力センサユニットでは、
シール材13,圧力センサ素子1及びコネクタ5の基部
6a等を収納ケース10の周壁部10bに囲まれた内部
に収納してから、コネクタ本体の基部6aの抜け止めを
図るように、収納ケース10の周壁部10bの端部にか
しめ加工を施して静電容量型圧力センサユニットを製造
する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の静電容量型圧力センサユニットの製造方法で
は、コネクタ5,収納ケース10等の寸法誤差のばらつ
きにより、かしめ加工を施こす際にシール部材13の圧
縮率の範囲が大きくなる。一般にOリングからなるシー
ル部材の適性な圧縮率範囲は30〜35%と言われてい
る。これに対して、従来の製造方法においてコネクタ5
及び収納ケース10の寸法公差内のばらつきによって生
じるシール部材13の圧縮率の範囲は11.7〜47.
8%であった。そのため、シール部材13の圧縮率が3
5%を超えて大きくなった場合には、シール部材13は
永久圧縮歪を起こして復元力を失い、シール性を維持す
ることができないという問題が生じる。また、シール部
材13の圧縮率が30%を下回って小さくなった場合で
も、シール部材13と、シール部材13を囲む部材との
間に隙間ができやすくなり、シール部材13によって、
シール性を維持することができないという問題が生じ
る。
【0011】本発明の目的は、かしめ加工の際にシール
部材を適性な圧縮率範囲内に圧縮して、シール部材のシ
ール性を維持することができる静電容量型圧力センサユ
ニットの製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明で製造の対象とす
る静電容量型圧力センサユニットは、圧力感知面に作用
する圧力を静電容量の変化として検出する圧力センサ素
子と、圧力センサ素子に対して設けられる絶縁樹脂製の
コネクタ本体を有するコネクタと、コネクタ本体の基部
の内部に収納されて圧力センサ素子の出力を処理する信
号処理用回路と、圧力被測定流体を導入する流体導入口
が形成された底壁部と該底壁部に一端が連結された周壁
部とを備え、圧力センサ素子の圧力感知面と底壁部との
間に圧力被測定流体が入る流体室を形成するように圧力
センサ素子とコネクタ本体の基部を収納し且つ周壁部の
端部に施されるかしめ加工によりコネクタ本体の基部の
抜け止めを図るように構成された金属製の収納ケース
と、圧力感知面と底壁部との間に配置されて流体室から
周壁部と圧力センサ素子との間に形成される隙間を通し
て圧力被測定流体が漏れ出るのを阻止するシール部材と
を備えている。
【0013】本発明の静電容量型圧力センサユニットの
製造方法では、圧力センサ素子を収納ケースに収納する
前に、かしめ加工の際に圧力センサ素子に加わる力と実
質的に同じ力が圧力センサ素子に加わり且つシール部材
の圧縮率がシール部材のシール性を維持できる適性圧縮
率範囲に入る模擬組立状態を作る。そして、この模擬組
立状態において圧力センサ素子の圧力感知面に所定の圧
力が加わった状態での圧力センサ素子の出力を測定す
る。この測定では、測定値を記録しておくか、信号処理
用回路手段に信号調整用手段を含んでいる場合には、信
号調整用手段で調整した値即ち調整値に測定値が一致し
たことを確認する。次に、測定を終了した圧力センサ素
子を用いて静電容量型圧力センサユニットを製造する際
のかしめ加工において、圧力センサ素子の圧力感知面に
所定の圧力が加わる状態を作って圧力センサ素子の出力
を監視し、圧力センサ素子の出力が測定値になったとき
にかしめ加工を終了する。模擬組立状態において、出力
調整を行っている場合には、圧力センサの出力が調整値
になったときにかしめ加工を終了する。なお、ここでい
う圧縮率とは、圧縮ひずみまたはつぶし率に相当するも
のであり、圧縮応力のもとで、シール部材の厚さの減少
部ΔTをシール部材の圧縮前の厚さTで除した商(ΔT
/T)のパーセンテージである。
【0014】本発明では、かしめ加工において、圧力セ
ンサ素子の圧力感知面に所定の圧力が加わる状態を作っ
て圧力センサ素子の出力を監視し、シール部材のシール
性を維持できる適性圧縮率範囲(30〜35%)に入る
模擬組立状態における圧力センサ素子の出力の測定値に
なったときにかしめ加工を終了する。そのため、コネク
タ本体,収納ケース等の寸法誤差のばらつきがある程度
大きくても、かしめ加工終了後のシール部材の圧縮率
は、シール性を維持できる適性圧縮率範囲に入ってお
り、圧力被測定流体が漏れ出るのを確実に阻止すること
ができる。
【0015】また、このような静電容量型圧力センサユ
ニットの製造段階では、圧力センサ素子の圧力感知面に
作用する所要の圧力に対して所定の出力が信号処理回路
から出力されるように調整する出力調整が必要になる。
この出力調整は、信号処理用回路に出力調整手段を備え
て行えばよく、かしめ加工前に行ってよいし、かしめ加
工後に行ってもよい。かしめ加工後に出力調整を行う場
合でも、模擬組立状態において出力調整手段を用いて出
力を所定の調整値となるように出力調整を行えば、かし
め加工の際には、圧力センサ素子の出力がその調整値に
なったときにかしめ加工を終了すればよい。
【0016】また、圧力センサ素子の出力を測定する際
の圧力センサ素子の圧力感知面に加わる所定の圧力は大
気圧でよい。即ち、人為的に圧力センサ素子の圧力感知
面に圧力を加えずに行ってもよい。なお、積極的に一定
の圧力を圧力感知面に加えて圧力センサ素子の出力を測
定してもよいのは勿論である。
【0017】本発明で製造の対象とするより具体的な静
電容量型圧力センサユニットは、表面に電極を有し裏面
が圧力感知面となる第1の絶縁性基体と該第1の絶縁性
基体の電極と所定の間隔を開けて対向する電極を裏面に
有して第1の絶縁性基体と組み合わされる第2の絶縁性
基体とからなる圧力センサ素子と、基部の端面が圧力セ
ンサ素子の第2の絶縁性基体の表面と接触するように配
置される絶縁樹脂製のコネクタ本体を有するコネクタ
と、コネクタ本体の基部の内部に収納されて圧力センサ
素子の出力を処理する信号処理用回路と、圧力被測定流
体を導入する流体導入口が形成された底壁部と該底壁部
に一端が連結された周壁部とを備え、圧力センサ素子の
圧力感知面と底壁部との間に圧力被測定流体が入る流体
室を形成するように圧力センサ素子とコネクタ本体の基
部を収納し且つ周壁部の端部に施されるかしめ加工によ
りコネクタ本体の基部の抜け止めを図るように構成され
た金属製の収納ケースと、圧力感知面と底壁部との間に
配置されて流体室から周壁部と圧力センサ素子との間に
形成される隙間を通して圧力被測定流体が漏れ出るのを
阻止するシール部材とを備えている。
【0018】本発明の静電容量型圧力センサユニットの
より具体的な製造方法では、収納ケースのシール部材、
圧力センサ素子、コネクタ本体の基部を収納する収納部
分と実質的に同じ形状に形成され第1の治具と、コネク
タ本体の基部の圧力センサ素子の第2の絶縁性基体の表
面と接触する接触部分と実質的に同じ形状を有し且つコ
ネクタ本体と同じ材料で形成された模擬基部と、シール
部材と同じ材料で且つ同じ形状に形成された模擬シール
部材と、第1の治具と組み合わされ収納室の開口部内に
嵌合される嵌合部を備える第2の治具とを用意する。第
1の治具の収納室に模擬シール部材を収納し、その上に
圧力センサ素子を収納し、圧力センサ素子の第2の絶縁
性基体の表面上に模擬基部を配置する。そして、第2の
治具の嵌合部を第1の治具の収納室に嵌合し、模擬基部
を介して圧力センサ素子にかしめ加工の際に圧力センサ
素子に加えられる力と同じ力が加わり且つシール部材の
圧縮率がシール部材のシール性を維持できる30〜35
%の適性圧縮率範囲に入る模擬組立状態を作る。この適
性圧縮率範囲は、第1の治具と第2の治具の加工精度を
高めることにより得ることができる。そして、模擬組立
状態において圧力センサ素子の圧力感知面に大気圧が加
わった状態での圧力センサ素子の出力を測定する。測定
を終了した圧力センサ素子を用いて静電容量型圧力セン
サユニットを製造する際のかしめ加工において、圧力セ
ンサ素子の圧力感知面に大気圧が加わる状態を作って圧
力センサ素子の出力を監視し、圧力センサ素子の出力が
測定値になったときにかしめ加工を終了する。
【0019】この場合でも、圧力センサ素子の出力調整
は、信号処理用回路に出力調整手段を備えて行えばよ
く、かしめ加工前に行ってよいし、かしめ加工後に行っ
てもよい。かしめ加工前に行う場合は、圧力センサ素子
の圧力感知面に所定の流体圧力を加えることができるよ
うに形成された一面開口状の収納室を形成し、模擬組立
状態において出力調整手段を用いて出力調整を行う。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る静電容量型圧
力センサユニットの製造方法における実施の形態の第1
例を示す縦断面図、図2は図1で用いている圧力センサ
素子とその表面に搭載されている信号処理用回路の平面
図である。
【0021】図2に示すように、圧力センサ素子1の第
2の絶縁性基体3の表面3aには回路パターン4が形成
され、この回路パターン4の接続導体パターン4a〜4
cが圧力センサ素子1の各電極と電気的に接続されてい
る。圧力センサ素子1の第2の絶縁性基体3の表面3a
には、回路パターン4に図示のように電気的に接続され
て圧力センサ素子1の出力を処理するCMOSIC等か
らなる信号処理用回路8が搭載されている。この信号処
理用回路8には、圧力センサ素子1の出力を調整する出
力調整手段を含んでいる。なお、出力調整手段の一例に
ついては、特開昭62−267636号公報に開示され
ている。
【0022】第2の絶縁性基体3の表面3a上の回路パ
ターン4には、信号処理用回路8の各リード脚8aが接
続される複数の調整用電極16が設けられている。
【0023】この第1例の静電容量型圧力センサユニッ
トの製造方法では、第1の治具17と、模擬基部18
と、模擬シール部材19と、第2の治具20とを用い
る。第1の治具17は、前述した図3の収納ケース10
のシール部材13、圧力センサ素子1、コネクタ本体6
の基部6aを収納する収納部分と実質的に同じ形状に形
成され且つ圧力センサ素子1の圧力感知面2aに所定の
流体圧力を加えることができるように流体導入孔21が
形成された一面開口状になっている。また模擬基部18
は、前述した図3のコネクタ本体6の基部6aの圧力セ
ンサ素子1の第2の絶縁性基体3の表面3aと接触する
接触部分と実質的に同じ形状を有し且つコネクタ本体6
と同じ材料で形成されている。更に模擬シール部材19
は、前述した図3のシール部材13と同じ材料で且つ同
じ形状に形成されている。
【0024】第2の治具20は、第1の治具17と組み
合わされ、その収納室17aの開口部内に嵌合される嵌
合部20aを備え且つ図2に示す調整用電極16に該調
整用電極16と電気的に接続される調整ピン22の先端
部を接触させることができるように構成されている。
【0025】上記の如き第1の治具17の収納室17a
に模擬シール部材19を収納し、その上に信号処理用回
路8及びフレキシブル回路基板9を備えた圧力センサ素
子1を収納し、圧力センサ素子1の第2の絶縁性基体3
の表面3a上に模擬基部18を配置する。
【0026】次に第2の治具20の嵌合部20aを第1
の治具17の収納室17aに嵌合し、模擬基部18を介
して圧力センサ素子1にかしめ加工の際に圧力センサ素
子1に加えられる力と同じ力が加わるように第1の治具
17と第2の治具20との間に力を印加して模擬組立状
態を作る。第1の治具17、模擬基部18、模擬シール
部材19及び第2の治具20は、この模擬組立状態で模
擬シール部材19の圧縮率が模擬シール部材19のシー
ル性を維持できる適性圧縮率範囲(30〜35%)に入
るように寸法が定められている。そのため、模擬組立状
態において、模擬シール部材19は、シール性を維持で
きる30〜35%の圧縮率で圧縮される。かかる模擬組
立状態で、即ち圧力素子1の圧力感知面2aに大気圧が
加わった模擬組立状態で、調整ピン22を第2の絶縁性
基体3の表面3a上における回路パターン4の調整用電
極16と接触させて、信号処理用回路8の出力調整手段
を作動させて圧力センサ素子1の出力を所定の値(本例
では0.2V)に調整する。
【0027】次に調整ピン22を調整用電極16と接触
させた状態で圧力感知面2aに流体導入孔21から所定
の流体圧力を印加して、調整ピン22より信号処理用回
路8の出力調整手段を作動させて圧力印加における圧力
センサ素子1の出力調整を行う。
【0028】このようにして圧力センサ素子1の出力調
整が終了したら、第1の治具17の収納室17a内から
出力調整済みの信号処理用回路8を圧力センサ素子1と
共に取り出して、図3に示すように、金属製の収納ケー
ス10内の底壁部10a上の外周側にOリングからなる
シール部材13を収納し、その上に圧力センサ素子1を
収納し、該圧力センサ素子1の第2の絶縁性基体3の表
面3a上にコネクタ5におけるコネクタ本体6の基部6
aを配置する。コネクタ5の各コネクタ端子7の内端側
は、予めフレキシブル回路基板9の一端側を貫通させ
て、該フレキシブル回路基板9上の対応する配線パター
ンに半田付け接続しておく。次に、コネクタ本体6の基
部6bの外周を収納ケース10の端部10eのかしめに
より図示のように押さえることにより収納ケース10に
固定する。このかしめ加工では、コネクタ端子7の外端
側を出力測定装置に接続し、圧力センサ素子1の圧力感
知面2aに大気圧が加わる状態で出力測定装置に表示さ
れる圧力センサ素子1の出力を監視し、圧力センサ素子
1の出力が前述の大気圧での出力調整値(0.2V)に
なったときにかしめ加工を終了する。
【0029】このように圧力センサ素子1の出力が前述
の調整値になったときにかしめ加工を終了すれば、コネ
クタ5,収納ケース10等の寸法誤差のばらつきが大き
くても、かしめ加工終了後のシール部材は、シール部材
のシール性を維持できる適性圧縮率範囲に入っており、
圧力被測定流体が漏れ出るのを確実に阻止することがで
きる。
【0030】なお、本例では、圧力素子1の圧力感知面
2aに大気圧が加わった模擬組立状態における出力調整
を行って、この出力調整値になったときにかしめ加工を
終了している。しかしながら、圧力素子1の圧力感知面
2aに大気圧が加わった模擬組立状態での出力を測定し
てその値を測定値として記録し、かしめ加工の際に圧力
センサの出力がその測定値になった段階でかしめ加工を
終了してもよい。
【0031】コネクタ本体5と収納ケース10の端部1
0eとのかしめによる係止箇所は、接着剤等の塗布によ
る外部シール14によりシールする。
【0032】図4は、本発明に係る静電容量型圧力セン
サユニットの製造方法における実施の形態の第2例を示
す縦断面図である。この第2例は図5に示すように支持
リング23を用いる構造の静電容量型圧力センサユニッ
トの製造方法に本発明を適用する例について示してい
る。
【0033】支持リング23を用いる構造の静電容量型
圧力センサユニットは、図5に示すように、第2の絶縁
性基体3の表面3a上に基部6aを載せたコネクタ5の
コネクタ本体6の該基部6aの外側に金属製の支持リン
グ23を嵌合し、この支持リング23と一緒にコネクタ
本体6の基部6aを収納ケース10の周壁部10b内に
収納し、該コネクタ本体6の基部6aを支持リング23
を介して周壁部10bの端部10eに施されるかしめ加
工により抜け止めされた構造になっている。支持リング
23と収納ケース10の周壁部10bとの間には、支持
リング23の外周の溝に支持されたOリングよりなるシ
ール部材24が介在されて、シールがなされている。そ
の他の構造は、図3と同様である。
【0034】この第2例の静電容量型圧力センサユニッ
トの製造方法では、第1の治具37と、模擬基部38
と、模擬シール部材19と、模擬支持リング25と、第
2の治具40とを用いる。第1の治具37は、図5に示
す収納ケース10のシール部材13、圧力センサ素子
1、コネクタ本体6の基部6a、支持リング23を収納
する収納部分と実質的に同じ形状に形成され且つ圧力セ
ンサ素子1の圧力感知面2aに所定の流体圧力を加える
ことができるように流体導入孔31が形成された一面開
口状の収納室37aを有する構造となっている。また模
擬基部38は、図5に示すコネクタ本体6の基部6aの
圧力センサ素子1の第2の絶縁性基体3の表面3aと接
触する接触部分と実質的に同じ形状を有し且つコネクタ
本体6と同じ材料で形成されている。更に模擬支持リン
グ25は、図5に示す支持リング23と同じ材料で且つ
同じ形状に形成されている。また模擬シール部材19
は、図5に示すシール部材13と同じ材料で且つ同じ形
状に形成されている。また第2の治具40は、第1の治
具37と組み合わされ収納室37aの開口部内に嵌合さ
れる嵌合部40aを備え且つ図2に示す調整用電極16
に該調整用電極16と電気的に接続される調整ピン22
の先端部を接触させることができるように構成されてい
る。
【0035】まず上記の如き第1の治具37の収納室3
7aに模擬シール部材19を収納し、その上に信号処理
用回路8及びフレキシブル回路基板9を備えた圧力セン
サ素子1を収納し、該圧力センサ素子1の第2の絶縁性
基体3の表面3a上に模擬基部38と模擬支持リング2
5とを配置する。次に第2の治具40の嵌合部40aを
第1の治具37の収納室37aに嵌合し、模擬基部38
及び模擬支持リング25を介して圧力センサ素子1にか
しめ加工の際に圧力センサ素子1に加えられる力と同じ
力が加わるように第1の治具37と第2の治具40との
間に力を印加して模擬組立状態を作る。第1の治具3
7、模擬基部38、模擬シール部材19、第2の治具4
0及び模擬支持リング25は、第1の例と同様に模擬組
立状態で模擬シール部材19の圧縮率が模擬シール部材
19のシール性を維持できる適性圧縮率範囲(30〜3
5%)に入るように寸法が定められている。そのため、
模擬組立状態において、模擬シール部材19は、シール
性を維持できる適性圧縮率範囲(30〜35%)で圧縮
される。かかる模擬組立状態で、即ち素子1の圧力感知
面2aに大気圧が加わった模擬組立状態で圧力センサ素
子1の出力を調整する(本例では0.2V)。出力調整
の方法は第1の例と同様にして行う。次に、圧力センサ
素子1の圧力感知面2aに所定の流体圧力を印加した状
態での出力調整を第1の例と同様にして行う。
【0036】圧力センサ素子1の出力調整が終了した
ら、第1の治具37の収納室37a内から出力調整済み
の信号処理用回路8を圧力センサ素子1と共に取り出し
て、図5に示すように、金属製の収納ケース10内の底
壁部10a上の外周側にOリングからなるシール部材1
3を収納し、その上に圧力センサ素子1を収納し、該圧
力センサ素子1の第2の絶縁性基体3の表面3a上にコ
ネクタ5におけるコネクタ本体6の基部6aを配置し、
この基部6aの外周に支持リング23を嵌めて第2の絶
縁性基体3の表面3a上に載せる。支持リング23の外
周の溝には、予めシール部材24を支持させておく。ま
た、コネクタ5の各コネクタ端子7の内端側は、予めフ
レキシブル回路基板9の一端側を貫通させて、該フレキ
シブル回路基板9上の対応する配線パターンに半田付け
接続しておく。次に、コネクタ本体6の基部6bの外周
と支持リング23の上端部とを収納ケース10の端部1
0eのかしめにより図示のように押さえることにより収
納ケース10に固定する。このかしめ加工では、第1例
と同様にコネクタ端子7の端部を出力測定装置に接続
し、圧力センサ素子1の圧力感知面2aに大気圧が加わ
る状態で出力測定装置に表示される圧力センサ素子1の
出力を監視し、圧力センサ素子1の出力が前述の大気圧
での出力調整値(0.2V)になったときにかしめ加工
を終了する。
【0037】なお、この例でも、圧力素子1の圧力感知
面2aに大気圧が加わった模擬組立状態での出力を測定
してその値を測定値として記録し、かしめ加工の際に圧
力センサの出力がその測定値になった段階でかしめ加工
を終了してもよい。
【0038】図6は、本発明に係る静電容量型圧力セン
サユニットの製造方法における実施の形態の第3例を示
す縦断面図である。この第3例はかしめ加工を終了した
後に圧力センサ素子の出力調整を行う静電容量型圧力セ
ンサユニットの製造方法に本発明を適用する例について
示している。
【0039】図6に示す静電容量型圧力センサユニット
でも、第1例の製造方法と同様に第1の治具17と、模
擬基部18と、模擬シール部材19と、第2の治具20
とを用いる。そして、図1に示す態様とほぼ同様に第1
の治具17の収納室17aに模擬シール部材19を収納
し、その上に圧力センサ素子1を収納し、圧力センサ素
子1の第2の絶縁性基体3の表面3a上に模擬基部18
を配置する。なお、この例では、第1の治具17に流体
導入孔21は形成されていなくてもよい。
【0040】次に第2の治具20の嵌合部20aを第1
の治具17の収納室17aに嵌合し、模擬基部18を介
して圧力センサ素子1にかしめ加工の際に圧力センサ素
子1に加えられる力と同じ力が加わるように第1の治具
17と第2の治具20との間に力を印加して模擬組立状
態を作る。模擬組立状態において、模擬シール部材19
は、シール性を維持できる適性圧縮率範囲(30〜35
%)で圧縮される。かかる模擬組立状態で、即ち素子1
の圧力感知面2aに大気圧が加わった模擬組立状態で圧
力センサ素子1の出力を仮の調整値(本例では0.2
V)になるように出力調整を行う。
【0041】このようにして圧力センサ素子1の出力調
整が終了したら、第1の治具17の収納室17a内から
出力調整済みの信号処理用回路8を圧力センサ素子1と
共に取り出して、図6に示すように、金属製の収納ケー
ス10内の底壁部10a上の外周側にOリングからなる
シール部材13を収納し、その上に圧力センサ素子1を
収納し、該圧力センサ素子1の第2の絶縁性基体3の表
面3a上にコネクタ5におけるコネクタ本体6の基部6
aを配置する。そして、コネクタ本体6の基部6bの外
周を収納ケース10の端部10eのかしめにより収納ケ
ース10に固定する。このかしめ加工では、コネクタ端
子7の外端側を出力測定装置に接続し、圧力センサ素子
1の圧力感知面2aに大気圧が加わる状態で出力測定装
置に表示される圧力センサ素子1の出力を監視し、圧力
センサ素子1の出力が前述の大気圧での出力調整値
(0.2V)になったときにかしめ加工を終了する。
【0042】コネクタ本体5と収納ケース10の端部1
0eとのかしめによる係止箇所は、接着剤等の塗布によ
る外部シール14によりシールする。
【0043】次に、フレキシブル回路基板9の板面に対
向してコネクタ本体6に設けられた調整用孔15を利用
し、この調整用孔15からフレキシブル回路基板9に予
め設けられている調整用電極に図示しない調整ピンを接
触させて、信号処理用回路8の出力調整手段を操作し、
正規の出力調整をする。信号処理用回路8の出力調整が
終了したら、調整用孔15を樹脂で埋めたり、或いはキ
ャップを嵌めたりして塞ぐ。
【0044】なお、この例でも、圧力素子1の圧力感知
面2aに大気圧が加わった模擬組立状態での出力を測定
してその値を測定値として記録し、かしめ加工の際に圧
力センサの出力がその測定値になった段階でかしめ加工
を終了してもよい。
【0045】なお、上記各例では、模擬シール部材19
は、実際に使用するシール部材13と別部材のものを用
いたが、実際に使用するシール部材を模擬シール部材と
して用いた方がより好ましい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、かしめ加工において、
圧力センサ素子の圧力感知面に所定の圧力が加わる状態
を作って圧力センサ素子の出力を監視し、シール部材の
シール性を維持できる適性圧縮率範囲(30〜35%)
に入る模擬組立状態における圧力センサ素子の出力の測
定値または調整値になったときにかしめ加工を終了す
る。そのため、コネクタ,収納ケース等の寸法誤差のば
らつきが大きくても、かしめ加工終了後のシール部材
は、シール部材のシール性を維持できる適性圧縮率範囲
に入っており、圧力被測定流体が漏れ出るのを確実に阻
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る静電容量型圧力センサユニットの
製造方法における実施の形態の第1例を示す縦断面図で
ある。
【図2】図1で用いている圧力センサ素子とその表面に
搭載されている信号処理用回路の平面図である。
【図3】第1例の静電容量型圧力センサユニットの製造
方法を経て製造された静電容量型圧力センサユニットの
構造を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係る静電容量型圧力センサユニットの
製造方法における実施の形態の第2例を示す縦断面図で
ある。
【図5】第2例の静電容量型圧力センサユニットの製造
方法を経て製造された静電容量型圧力センサユニットの
構造を示す縦断面図である。
【図6】第3例の静電容量型圧力センサユニットの構造
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 圧力センサ素子 2 第1の絶縁性基体 2a 圧力感知面 3 第2の絶縁性基体 3a 表面 4 回路パターン 4a,4b 接続導体パターン 5 コネクタ 6 コネクタ本体(コネクタハウジング) 6a 基部 7 コネクタ端子 8 信号処理用回路 9 フレキシブル回路基板 10 収納ケース 10a 底壁部 10b 周壁部 10c 筒部 10d ネジ部 10e 端部 11 流体導入口 12 流体室 13 シール材 14 外部シール 15 調整用孔 16 調整用電極 17 第1の治具 17a 収納室 18 模擬基部 19 模擬シール部材 20 第2の治具 20a 嵌合部 21 流体導入孔 25 模擬支持リング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力感知面に作用する圧力を静電容量の
    変化として検出する圧力センサ素子と、 前記圧力センサ素子に対して設けられる絶縁樹脂製のコ
    ネクタ本体を有するコネクタと、 前記コネクタ本体の基部の内部に収納されて前記圧力セ
    ンサ素子の出力を処理する信号処理用回路と、 圧力被測定流体を導入する流体導入口が形成された底壁
    部と該底壁部に一端が連結された周壁部とを備え、前記
    圧力センサ素子の前記圧力感知面と前記底壁部との間に
    前記圧力被測定流体が入る流体室を形成するように前記
    圧力センサ素子と前記コネクタ本体の前記基部を収納し
    且つ前記周壁部の端部に施されるかしめ加工により前記
    コネクタ本体の基部の抜け止めを図るように構成された
    金属製の収納ケースと、 前記圧力感知面と前記底壁部との間に配置されて前記流
    体室から前記周壁部と前記圧力センサ素子との間に形成
    される隙間を通して前記圧力被測定流体が漏れ出るのを
    阻止するシール部材とを具備する静電容量型圧力センサ
    ユニットの製造方法であって、 前記圧力センサ素子を前記収納ケースに収納する前に、
    前記かしめ加工の際に前記圧力センサ素子に加わる力と
    実質的に同じ力が前記圧力センサ素子に加わり且つ前記
    シール部材の圧縮率が前記シール部材のシール性を維持
    できる適性圧縮率範囲に入る模擬組立状態を作り、 前記模擬組立状態において前記圧力センサ素子の前記圧
    力感知面に所定の圧力が加わった状態での前記圧力セン
    サ素子の出力を測定し、 前記測定を終了した前記圧力センサ素子を用いて静電容
    量型圧力センサユニットを製造する際の前記かしめ加工
    において、前記圧力センサ素子の前記圧力感知面に前記
    所定の圧力が加わる状態を作って前記圧力センサ素子の
    出力を監視し、前記圧力センサ素子の出力が前記出力の
    測定で測定した測定値になったときに前記かしめ加工を
    終了することを特徴とする静電容量型圧力センサユニッ
    トの製造方法。
  2. 【請求項2】 圧力感知面に作用する圧力を静電容量の
    変化として検出する圧力センサ素子と、 前記圧力センサ素子に対して設けられる絶縁樹脂製のコ
    ネクタ本体を有するコネクタと、 前記コネクタ本体の基部の内部に収納されて前記圧力セ
    ンサ素子の出力を調整する出力調整手段を含んで前記出
    力を処理する信号処理用回路と、 圧力被測定流体を導入する流体導入口が形成された底壁
    部と該底壁部に一端が連結された周壁部とを備え、前記
    圧力センサ素子の前記圧力感知面と前記底壁部との間に
    前記圧力被測定流体が入る流体室を形成するように前記
    圧力センサ素子と前記コネクタ本体の前記基部を収納し
    且つ前記周壁部の端部に施されるかしめ加工により前記
    コネクタ本体の基部の抜け止めを図るように構成された
    金属製の収納ケースと、 前記圧力感知面と前記底壁部との間に配置されて前記流
    体室から前記周壁部と前記圧力センサ素子との間に形成
    される隙間を通して前記圧力被測定流体が漏れ出るのを
    阻止するシール部材とを具備する静電容量型圧力センサ
    ユニットの製造方法であって、 前記圧力センサ素子を前記収納ケースに収納する前に、
    前記かしめ加工の際に前記圧力センサ素子に加わる力と
    実質的に同じ力が前記圧力センサ素子に加わり且つ前記
    シール部材の圧縮率が前記シール部材のシール性を維持
    できる適性圧縮率範囲に入る模擬組立状態を作り、 前記模擬組立状態において前記圧力センサ素子の前記圧
    力感知面に所定の圧力が加わった状態で前記出力調整手
    段により前記圧力センサ素子の出力を調整値に調整し、 前記調整を終了した前記圧力センサ素子を用いて静電容
    量型圧力センサユニットを製造する際の前記かしめ加工
    において、前記圧力センサ素子の前記圧力感知面に前記
    所定の圧力が加わる状態を作って前記圧力センサ素子の
    出力を監視し、前記圧力センサ素子の出力が前記調整値
    になったときに前記かしめ加工を終了することを特徴と
    する静電容量型圧力センサユニットの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記かしめ加工を終了した後に前記出力
    調整手段を用いて前記圧力センサ素子の正規の出力調整
    を行う請求項2に記載の静電容量型圧力センサユニット
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記適性圧縮率範囲は、30〜35%で
    ある請求項1または2に記載の静電容量型圧力センサユ
    ニットの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記所定の圧力が大気圧である請求項1
    に記載の静電容量型圧力センサユニットの製造方法。
  6. 【請求項6】 表面に電極を有し裏面が圧力感知面とな
    る第1の絶縁性基体と該第1の絶縁性基体の前記電極と
    所定の間隔を開けて対向する電極を裏面に有して前記第
    1の絶縁性基体と組み合わされる第2の絶縁性基体とか
    らなる圧力センサ素子と、 基部の端面が前記圧力センサ素子の前記第2の絶縁性基
    体の表面と接触するように配置される絶縁樹脂製のコネ
    クタ本体を有するコネクタと、 前記コネクタ本体の基部の内部に収納されて前記圧力セ
    ンサ素子の出力を処理する信号処理用回路と、 圧力被測定流体を導入する流体導入口が形成された底壁
    部と該底壁部に一端が連結された周壁部とを備え、前記
    圧力センサ素子の前記圧力感知面と前記底壁部との間に
    前記圧力被測定流体が入る流体室を形成するように前記
    圧力センサ素子と前記コネクタ本体の前記基部を収納し
    且つ前記周壁部の端部に施されるかしめ加工により前記
    コネクタ本体の基部の抜け止めを図るように構成された
    金属製の収納ケースと、 前記圧力感知面と前記底壁部との間に配置されて前記流
    体室から前記周壁部と前記圧力センサ素子との間に形成
    される隙間を通して前記圧力被測定流体が漏れ出るのを
    阻止するシール部材とを具備する静電容量型圧力センサ
    ユニットの製造方法であって、 前記収納ケースの前記シール部材、前記圧力センサ素
    子、前記コネクタ本体の前記基部を収納する収納部分と
    実質的に同じ形状に形成された一面開口状の収納室を有
    する第1の治具と、 前記コネクタ本体の前記基部の前記圧力センサ素子の前
    記第2の絶縁性基体の前記表面と接触する接触部分と実
    質的に同じ形状を有し且つ前記コネクタ本体と同じ材料
    で形成された模擬基部と、 前記シール部材と同じ材料で且つ同じ形状に形成された
    模擬シール部材と、 前記第1の治具と組み合わされ前記収納室の開口部内に
    嵌合される嵌合部を備える第2の治具とを用意し、 前記第1の治具の前記収納室に前記模擬シール部材を収
    納し、その上に前記圧力センサ素子を収納し、前記圧力
    センサ素子の前記第2の絶縁性基体の前記表面上に前記
    模擬基部を配置し、 前記第2の治具の前記嵌合部を前記第1の治具の前記収
    納室に嵌合し、前記模擬基部を介して前記圧力センサ素
    子に前記かしめ加工の際に前記圧力センサ素子に加えら
    れる力と同じ力が加わり且つ前記シール部材の圧縮率が
    前記シール部材のシール性を維持できる30〜35%の
    適性圧縮率範囲に入る模擬組立状態を作り、 前記模擬組立状態において前記圧力センサ素子の前記圧
    力感知面に大気圧が加わった状態での前記圧力センサ素
    子の出力を測定し、 前記測定を終了した前記圧力センサ素子を用いて静電容
    量型圧力センサユニットを製造する際の前記かしめ加工
    において、前記圧力センサ素子の前記圧力感知面に前記
    大気圧が加わる状態を作って前記圧力センサ素子の出力
    を監視し、前記圧力センサ素子の出力が前記出力の測定
    で測定した測定値になったときに前記かしめ加工を終了
    することを特徴とする静電容量型圧力センサユニットの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記信号処理用回路は出力調整手段を含
    んでおり、 前記第1の治具は、前記圧力センサ素子の前記圧力感知
    面に所定の流体圧力を加えることができるように形成さ
    れた一面開口状の収納室を有しており、 前記模擬組立状態において前記出力調整手段を用いて前
    記圧力センサ素子の出力調整を行う請求項6に記載の静
    電容量型圧力センサユニットの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記信号処理用回路は出力調整手段を含
    んでおり、 前記かしめ加工を終了した後に前記出力調整手段を用い
    て前記圧力センサ素子の正規の出力調整を行う請求項6
    に記載の静電容量型圧力センサユニットの製造方法。
JP10174209A 1998-06-22 1998-06-22 静電容量型圧力センサユニットの製造方法 Withdrawn JP2000009572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10174209A JP2000009572A (ja) 1998-06-22 1998-06-22 静電容量型圧力センサユニットの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10174209A JP2000009572A (ja) 1998-06-22 1998-06-22 静電容量型圧力センサユニットの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000009572A true JP2000009572A (ja) 2000-01-14

Family

ID=15974639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10174209A Withdrawn JP2000009572A (ja) 1998-06-22 1998-06-22 静電容量型圧力センサユニットの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000009572A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6883219B2 (en) 2002-03-26 2005-04-26 Denso Corporation Method for manufacturing sensor device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6883219B2 (en) 2002-03-26 2005-04-26 Denso Corporation Method for manufacturing sensor device
DE10313349B4 (de) * 2002-03-26 2013-07-04 Denso Corporation Verfahren zur Herstellung einer Sensorvorrichtung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2840390B2 (ja) 圧力トランスジューサ
US7162927B1 (en) Design of a wet/wet amplified differential pressure sensor based on silicon piezoresistive technology
CN101180526B (zh) 使用可压缩的传感器体的压力传感器
JP2532128B2 (ja) キャパシタ型圧力変換器および電気容量的圧力特定方法
US4875135A (en) Pressure sensor
US5209121A (en) Pressure sensor
US7270011B2 (en) Combined absolute-pressure and relative-pressure sensor
EA004582B1 (ru) Датчик давления и способ изготовления датчика давления
US6520014B1 (en) Microsensor having a sensor device connected to an integrated circuit by a solder joint
US20040237658A1 (en) Capacitive micromechanical pressure sensor
US5034848A (en) Low pressure sensor
JP2000009572A (ja) 静電容量型圧力センサユニットの製造方法
JPH11326088A (ja) 圧力センサとその製造方法
JP2004012142A (ja) 圧力センサの組立構造およびその組立方法
US11326971B2 (en) Pressure sensor device including improved conductivity and protection
US6955089B2 (en) Pressure sensor
US6499352B2 (en) Pressure measuring cell
JP2009222693A (ja) 圧電振動子の気密検査装置
JPH11248579A (ja) 静電容量型圧力センサの製造方法
JPH10239193A (ja) 圧力センサ
JPH11166874A (ja) 静電容量型圧力センサユニット
JP4118729B2 (ja) 圧力センサ
JPH109979A (ja) ドライタイプ圧力検出装置
JP6629127B2 (ja) 圧力測定装置および当該装置の製造方法
JP2000304639A (ja) 静電容量型圧力センサユニットの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050906