JP2000003557A - 光学的情報再生装置 - Google Patents

光学的情報再生装置

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JP2000003557A
JP2000003557A JP16711698A JP16711698A JP2000003557A JP 2000003557 A JP2000003557 A JP 2000003557A JP 16711698 A JP16711698 A JP 16711698A JP 16711698 A JP16711698 A JP 16711698A JP 2000003557 A JP2000003557 A JP 2000003557A
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Hideaki Takahashi
秀彰 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、情報の再生速度を高めることができ
るとともに、小型でコスト的にも安価にできる光学的情
報再生装置を提供する。 【解決手段】光学ヘッド104に対する光カード101
を載置する搬送台102の移動領域について加速領域お
よび減速領域を含む全領域の速度制御を速度制御回路1
03により行なうとともに、位置検出回路112により
光カード101と光学ヘッド104との相対的移動距離
を検出し、この移動距離に応じて再生クロック生成回路
115により再生クロック周期を設定するとともに、こ
の再生クロック周期をもとに生成された再生クロックと
2値化回路117より得られる光学ヘッド104からの
再生信号の2値化を比較し情報の識別を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームを照射す
る光学ヘッドを光学的記録媒体に対して相対的に移動さ
せながら光学的記録媒体に対し情報の再生を行う光学的
情報再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ビームを集光照射して、光学的
情報記録媒体(光カード、光ディスク等)に情報を記録
したり、記録された情報を再生したりすることの出来る
光学的情報記録再生装置が広く用いられるようになって
いる。このうち、例えば、光カードを記録媒体として用
いる光学的情報記録再生装置(光カード記録再生装置)
では、互いに平行な複数のトラックを有する光カード
と、この光カードに対して情報を記録・再生する光学ヘ
ッドとを、トラック方向に相対的に移動させて情報の記
録・再生を行うようにしている。
【0003】図6(a)(b)は、このような装置に適
用される光カードを示す図であり、光カード601の長
手方向に情報記録領域である光記録領域602を設け、
この光記録領域602には、同図(b)に示すように、
長手方向にトラックガイド603と呼ばれる多数のライ
ンを並べて設けるとともに、こらトラックガイド603
に挟まれた領域をトラック604に形成し、このトラッ
ク604に沿ってピット605を形成することで情報を
記録するようにしている。また、情報の再生時において
は、目的のトラック604に光ビームが照射するように
光学ヘッドをアクセスし、光学ヘッドと光カードとをト
ラック604に沿った方向(長手方向)に相対的に往復
移動するようにしている。
【0004】そして、このような相対的な往復移動の場
合、光カード601の光記録領域602に対応する情報
記録領域内では、図7(b)の定速領域Bに示すように
一定速度で相対移動するように制御し、光記録領域60
2から外れる情報記録領域外では、加速領域Aに示すよ
うに所定の一定速度までの加速、減速領域Cに示すよう
に一定速度からの減速を行ない、さらに目的トラックへ
の光学ヘッドの移動を行なうようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
光カードより情報を再生する際、情報の再生速度を大き
くするには、再生時における光カードと光学ヘッドとの
情報記録領域内での相対速度を大きくする必要があり、
かつ往復移動の方向反転に要する時間を短くする必要が
ある。
【0006】そのためには、図7(b)に示した定速領
域Bでの速度を大きくするだけでなく、加速領域Aおよ
び減速領域Cでの時間を短くする必要がある。そして、
これら加速領域Aおよび減速領域Cでの加速時間および
減速時間を短くするには、急加速、急減速を行う必要が
あり、急加速、急減速を実現するためには、駆動系とし
て強力なものを用いることが考えられる。ところが、駆
動系に強力なものを用いるとなると、駆動系が大型とな
り、あわせて消費電力も大きくなるという問題が生じて
しまう。
【0007】そこで、従来、このような問題を解決する
ため、定速領域だけでなく加速領域及び減速領域での再
生を可能にした光学的情報再生装置が考えられており、
例えば、特開平8−171722号公報に開示されるよ
うに、光カードと光学ヘッドとの相対速度をリニアスケ
ールおよびセンサで検出を行うような構成としたものが
ある。つまり、ここでのセンサから出力される速度検出
パルスは、相対速度が加速時においてはパルス間隔が速
度に応じて徐々に短くなり、減速時においては逆にパル
ス間隔が徐々に広くなるもので、この速度検出パルスを
直接あるいは適切な分周比で分周した信号により光カー
ドのトラックに記録されたピットの有無の識別を行いデ
ータの再生を行うようにしている。
【0008】このような考えによれば、光カードと光学
ヘッドの相対移動の際の加速及び減速特性は、任意に設
定でき、例えば、図7(a)に示すように、ほぼ中央付
近まで加速動作を行い、その後減速動作を行うような相
対移動にも、光カードからの情報の再生が可能になる。
そして、このような相対移動によれば、図7(b)に示
した相対移動よりも相対移動速度の最大値を大きくする
ことが出来るので、記録媒体からの情報再生速度を大き
くすることができる。
【0009】ところが、一般的に、光カードに記録され
ているピットの長さ及び間隔は、数μm程度であること
から、上述した考えを実現するには、使用されるリニア
スケールの精度が最低でも数μm程度必要で、かつ検出
を行うセンサも高精度のものが必要になる。そして、こ
れらリニアスケール及びセンサを高精度のものとした場
合、コスト面に問題が生じるだけでなく、センサ等の検
出系も大型になるという問題があった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、情報の再生速度を高めることができるとともに、小
型でコスト的にも安価にできる光学的情報再生装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光学的情報記録媒体と光学ヘッドとを相対的に移動させ
前記光学的情報記録媒体に記録された情報を再生する光
学的情報再生装置において、前記光学的情報記録媒体と
光学ヘッドの相対的移動領域について加速領域および減
速領域を含む全領域の速度制御を行う速度制御手段と、
前記光学的情報記録媒体と光学ヘッドとの相対的移動距
離を検出する移動距離検出手段と、この移動距離検出手
段により検出された移動距離に応じて再生クロック周期
を設定するとともに、該再生クロック周期をもとに再生
クロックを生成する再生クロック生成手段と、この再生
クロック生成手段の再生クロックと前記光学的記録媒体
から読み出されるデータを比較し情報の識別を行うデー
タ識別手段とにより構成している。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記速度制御手段は、前記相対的領域のほ
ぼ中央位置付近まで加速し、該中央位置付近を過ぎると
減速するように制御するようにしている。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記再生クロック生成手段は、前
記移動距離検出手段で検出された移動距離に応じた再生
クロック周期の設定変更のタイミングを、所定周期遅ら
せるようにしている。
【0014】この結果、請求項1記載の発明によれば、
加速領域および減速領域においても適性に情報再生でき
ることから、相対移動行程での加速及び減速期間の長目
の設定が可能になるので、これら加速及び減速期間の設
定のしかたによって相対的な往復移動に要する時間を短
縮することができ、結果として光学的記録媒体からの情
報の再生速度を高めることができる。また、加速及び減
速期間を移動領域の中で長く取ることで、加速特性、減
速特性を緩やかにできるので、駆動系を小型化すること
ができ、消費電力も低くすることができる。さらに、移
動距離検出手段にて検出する移動距離は、光学的情報記
録媒体に記録されている記録精度よりも低精度でよいた
め検出系の低コスト化、小型化が可能となる。
【0015】請求項2記載の発明によれば、特に、加速
期間を長く取ることにより移動行程の中での相対移動速
度の最大値を従来よりも大きくできるので、移動時間を
短縮でき、結果として記録媒体からの情報再生速度を高
めることができる。
【0016】請求項3記載の発明によれば、2値化信号
の入力のタイミングによらず正確にエッジ間隔を検出で
きるので、周期変更時に誤った情報を再生してしまうこ
とを回避できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明が適用される光学
的情報再生装置の概略構成を示すものである。図におい
て、101は光カードで、この光カード101は、図示
していない挿入口より光学的情報再生装置内に導入さ
れ、搬送台102の上に載置されるようにしている。
【0018】搬送台102は、図示していない搬送機構
により所定の位置にてX方向(搬送台102上の光カー
ド101のトラック方向)に往復駆動される。また、こ
の搬送台102には、速度制御回路103を接続してい
る。この速度制御回路103は、搬送台102の往復駆
動の際の加速、定速、減速を含むすべての区間での速度
制御を行うものである。
【0019】搬送台102の上方(搬送台102上の光
カード101記録面上方)には、光学ヘッド104を配
置している。この光ヘッド104は、所定の再生位置に
ある光カード101に対して情報再生時に光ビームスポ
ットを形成し、光カード101からの反射光を検出する
もので、光源やレンズ等からなる光ビーム照射系105
と、光カード101からの光ビームスポットの反射光を
受光する受光素子106と、受光素子106の出力の増
幅及び電流/電圧変換を行うI/V変換回路107を有
している。また、光学ヘッド104は、X方向に関して
は固定されていて、搬送台102がX方向に往復駆動さ
れることにより、搬送台102上の光カード101のト
ラックに沿った方向に相対的に往復移動可能になってお
り、また、光学ヘッド駆動制御回路108により駆動制
御される図示していない光学ヘッド駆動機構によりY方
向(搬送台102上の光カード101のトラック並び方
向)への移動のみが行えるようになっている。
【0020】搬送台102に対応して、搬送台102の
移動位置を検出するリニアエンコーダ100を設けてい
る。このリニアエンコーダ100は、リニアスケール1
09とセンサ110とからなるもので、この実施の形態
では、センサ110が搬送台102の下部に固定されて
いて、搬送台102と共にX方向に移動し、リニアスケ
ール109が図示していないフレーム部に固定されてい
る。
【0021】センサ110には、エンコーダパルスカウ
ンタ111を接続している。このエンコーダパルスカウ
ンタ111は、センサ110より出力されるエンコーダ
パルス信号が入力され、このエンコーダパルス信号の立
ち上りエッジを検出するとともに、カウントを行うもの
である。
【0022】エンコーダパルスカウンタ111には、位
置検出回路112を接続している。この位置検出回路1
12は、エンコーダパルスカウンタ111より出力され
るカウント値が入力され、このカウント値と1区間検出
基準値との比較を行うことで光カード101と光学ヘッ
ド104との相対的な一定移動距離の検出を行なうとと
もに、検出ごとに検出信号を出力し、また、この検出信
号をエンコーダパルスカウンタ111にリセット信号と
して与え、エンコーダパルスカウンタ111をリセット
させるものである。
【0023】位置検出回路112には、アドレス生成カ
ウンタ113および周期格納メモリ114を接続してい
る。このアドレス生成カウンタ113は、基本周期格納
メモリ114からデータを読み出す際のアドレス値の生
成を行なうとともに、位置検出回路112より入力され
る検出信号によりアドレス値の変更を行なうものであ
る。基本周期格納メモリ114は、位置検出回路112
の検出信号が読み出し信号として入力されるもので、こ
の位置検出回路112により検出される一定移動距離の
各区間に対応して光カード101に記録されている情報
のピット列の再生を行うのに最適な再生クロック信号を
生成するための基本となる周期データを、各区間に対応
してアドレス生成カウンタ113で生成されるアドレス
値に格納している。
【0024】基本周期格納メモリ114には、再生クロ
ック生成回路115を接続している。この再生クロック
生成回路115は、基本周期格納メモリ114より入力
される基本周期データをもとに再生クロック信号を生成
するものである。
【0025】この場合、再生クロック信号の周期は、光
カード101に記憶されている情報の最小単位を1周期
としており、この再生クロック信号は、再生クロック信
号の周期より短い周期のシステムクロックより生成され
る。なお、上述した基本周期格納メモリ114に格納し
ている各区間の基本周期データは、システムクロック周
期の何周期分かの値としている。
【0026】再生クロック生成回路115には、データ
識別回路116を接続している。このデータ識別回路1
16は、再生クロック生成回路115で生成された再生
クロック信号と2値化回路117からの2値化信号が入
力される。
【0027】2値化回路117は、光学ヘッド104の
I/V変換回路107で電流/電圧変換された再生信号
の2値化を行うものである。そして、2値化回路117
より出力される2値化信号は、データ識別回路116に
入力される。
【0028】データ識別回路116は、2値化回路11
7より入力される2値化信号と再生クロック生成回路1
15より入力される再生クロック信号との比較を行いデ
ータの識別を行なうものである。ここでのデータ識別の
方法は、再生クロック信号の1周期の間に2値化信号の
立ち上がりまたは立ち下がりのエッジが存在するか否か
の判定を行い、エッジが存在した場合は、“1”を出力
し、存在しない場合には、“0”を出力するようにして
いる。
【0029】そして、このデータ識別回路116からの
出力信号は、復調回路118に入力されデータの復調が
行われる。コントローラ119は、この光学的情報再生
装置全体の制御を行い、またホストコンピュータ120
との間でホストコンピュータ120の制御によりデータ
の通信、制御を行うものである。
【0030】なお、本実施の形態で使用している光カー
ド101での記録方式は、一般にマーク長記録方式と呼
ばれ、各ピットの長さ及びピットとピットの間隔の長さ
で情報の記録を行なうものが用いられている。この場
合、長さの最小単位を1Tとし1T、2T、3T、4
T、4種類の長さのピット及びピット間隔が存在するも
のとする。本実施の形態では、説明上1T、2T、3
T、4Tの繰り返しパターンが記録されている。また、
本実施例で使用するリニアスケール109のピッチは、
説明上5T間隔のものを使用している。つまり、センサ
110から出力されるエンコーダパルス信号の1周期は
5Tとしている。
【0031】次に、このように構成した実施の形態の動
作について説明する。まず、光カード101からの情報
の読み出しを指示する再生命令がホストコンピュータ1
20から発行されると、コントローラ119は光学ヘッ
ド駆動制御回路108を通して光学ヘッド駆動系の制御
を行い、光学ヘッド104を光カード101のY方向
(トラック並び方向)に移動させ、目的のトラックに光
ビームスポットを移動する。
【0032】次に、速度制御回路103を通して搬送機
構の制御を行い、光カード101を載せた搬送台102
をX方向(トラック方向)に移動させる。この場合、搬
送台102の往復駆動の一行程(往路または復路)は、
図7(a)に示すような任意の加速及び減速特性を含む
速度特性により、ほぼ中央付近まで加速動作を行い、そ
の後減速動作を行うように速度制御回路103での駆動
制御を行なうものとする。
【0033】このような状態から、光ビーム照射系10
5から照射される光ビームが情報を記録しているトラッ
クのピット列を走査すると、このときの反射光が受光素
子106で受光される。そして、受光素子106から出
力される情報再生信号は、I/V変換回路107に入力
され再生信号の増幅及び電流/電圧変換される。また、
変換された情報再生信号は、2値化回路117に入力さ
れ2値化信号の生成が行われ、同時に、リニアスケール
109とセンサ110が相対移動するため、センサ11
0よりエンコーダパルス信号が出力される。
【0034】図2は、光カード101と光学ヘッド10
4の相対速度が加速時の状態を示しており、速度が上が
るにつれてエンコーダパルス信号(図2(e))の間隔
が短くなっていく状態を示している。なお、減速時に
は、変化形態が逆になり、速度が下がるにつれてエンコ
ーダパルス信号の間隔が長くなる。
【0035】そして、このエンコーダパルス信号の立ち
上がりのエッジ検出をエンコーダパルスカウンタ111
で行いカウントを行う。この場合、位置検出回路112
に設定する1区間検出基準値を“2”とすると、エンコ
ーダパルスカウンタ111から出力されるカウント値
(図2(f))が“2”になると位置検出回路112は
検出信号(図2(g))を出力し、エンコーダパルスカ
ウンタ111のリセットを行う。同時に基本周期格納メ
モリ114から次区間の再生クロック基本周期データの
読み出しを行い、アドレス生成カウンタ113を更新す
る。
【0036】この場合、現在区間1でアドレス生成カウ
ンタ出力値(図2(h))が“01”であり、基本周期
格納メモリ114のこのアドレス(アドレス“01”)
には次区間(区間2)の再生クロック基本周期のデータ
“周期B”が格納されているものとする。すると、エン
コーダパルスカウンタ111のカウント値(図2
(f))が“2”になると検出信号(図2(g))が出
力され、基本周期格納メモリ114からの読み出しが行
われ、基本周期格納メモリ114より“周期B”が出力
される。“周期B”が再生クロック生成回路115に取
り込まれると、アドレス生成カウンタ113は、アドレ
ス値の更新を行い“02”を出力する。基本周期格納メ
モリ114のアドレス“02”には区間3の再生クロッ
ク基本周期のデータ“周期C”が格納されている。
【0037】再生クロック生成回路115では、基本周
期データをもとに再生クロック信号(図2(b))を生
成する。基本周期格納メモリ114に格納している各区
間の基本周期データは、システムクロック周期何周期分
かの値としているので、再生クロック生成回路115で
は、基本周期データの値を1周期とする再生クロック信
号(図2(b))が生成される。各区間内での再生クロ
ック周期は、各区間の中央付近での光カード101と光
学ヘッド104の相対速度に対応した値、もしくは、各
区間内での速度の平均値に対応した値が望ましい。例え
ば、区間1内での相対速度の平均値が500mm/se
c、1Tが3μm、再生クロックを生成するシステムク
ロック周期を10MHz(1周期=100nsec)と
した場合、1Tを通過するのに必要な時間は6μsec
(3μsec÷500mm/sec)であり、この時間
を再生クロックの基本周期とする場合、60システムク
ロック(6μsec÷100nsec)が1周期とな
る。
【0038】図3は、再生クロック生成回路115の概
略構成を示すもので、基本周期格納メモリ114から読
み出された基本周期データは、読み出されたタイミング
にあわせてレジスタ301に格納される。レジスタ30
1は、格納された基本周期データを次区間の基本周期デ
ータが入力されるまで保持し続け、さらに1/2周期比
較回路303及び1周期比較回路304に出力し続け
る。周期カウンタ305は、システムクロックでカウン
トアップを続けるカウンタで、カウント値を1/2周期
比較回路303及び1周期比較回路304に出力する。
1/2周期比較回路303では、レジスタ301に設定
された基本周期データの1/2の値とカウンタ値の比較
を行い、一致した場合に一致検出信号を出力し、JK−
FF306のJ端子に入力する。1周期比較回路304
では、レジスタ301に設定された基本周期データの値
とカウント値の比較を行い、一致した場合に一致検出信
号を出力し、JK−FF306のK端子に入力し、さら
に、周期カウンタ305のリセットを行う。JK−FF
306はJ端子に1/2周期比較回路303から一致検
出信号が入力されると“1”を出力し、K端子に1周期
比較回路304から一致検出信号が入力されると“0”
を出力する。この動作を繰り返すことにより、レジスタ
301に設定された基本周期に対して、1/2部分で
“1”となり、1周期で“0”となる再生クロック信号
が生成される。
【0039】データ識別回路116では、2値化回路1
17で再生信号(図2(b))より生成される2値化信
号(図2(c))と再生クロック信号(図2(d))と
の比較を行いデータの識別を行う。再生クロック信号
(図2(d))の立ち下がりエッジから次の立ち下がり
エッジまでを1周期の検出範囲とし、この期間内に2値
化信号(図2(c))の立ち上がりまたは立ち下がりの
エッジが存在するか否かの判定を行い、エッジが存在し
た場合は、“1”が出力され、存在しない場合には、
“0”が出力される。入力される2値化信号(図2
(c))が1Tの場合は“1”、2Tの場合は“0
1”、3Tの場合は“001”、4Tの場合は“000
1”がそれぞれ出力される。復調回路118では、情報
の記録方式に沿ったデータの復調を行い、復調データを
コントローラ119に送る。コントローラ119では復
調データのエラー訂正処理を行い、処理結果をホストコ
ンピュータ120に返して、情報再生動作を終了する。
【0040】従って、このようにすれば、光学ヘッド1
04に対する光カード101を載置する搬送台102の
移動領域について加速領域および減速領域を含む全領域
の速度制御を速度制御回路103により行なうととも
に、位置検出回路112により光カード101と光学ヘ
ッド104との相対的移動距離を検出し、この移動距離
に応じて再生クロック生成回路115により再生クロッ
ク周期を設定し、この再生クロック周期をもとに生成さ
れた再生クロックと2値化回路117より得られる光学
ヘッド104からの再生信号の2値化を比較し情報の識
別を行うようにしている。これにより、加速領域および
減速領域においても適性に情報再生できることから、相
対移動行程での加速及び減速期間の長目の設定が可能に
なるので、これら加速及び減速期間の設定のしかたによ
って相対的な往復移動に要する時間を短縮することがで
き、結果として光学的記録媒体からの情報の再生速度を
高めることができる。また、加速及び減速期間を移動領
域の中で長く取ることで、加速特性、減速特性を緩やか
にできるので、駆動系を小型化することができ、消費電
力も低くすることができる。さらに、移動距離検出手段
にて検出する移動距離は、光学的情報記録媒体に記録さ
れている記録精度よりも低精度でよいため検出系の低コ
スト化、小型化が可能となる。
【0041】また、速度制御回路103による搬送台1
02の光学ヘッド104に対する相対的移動は、1行程
のほぼ中央位置付近まで加速し、中央位置付近を過ぎる
と減速するようにしており、加速期間を長くすることで
移動行程の中での相対移動速度の最大値を従来よりも大
きくすることができるので、搬送台102の移動時間を
短縮でき、結果として記録媒体からの情報再生速度を高
めることができる。
【0042】なお、上述した実施の形態では、1区間検
出基準値を“2”としエンコーダパルス信号2周期を1
区間としたが、それ以上でもそれ以下でもよい。ただし
1区間内は同一周期の再生クロックで再生を行うため1
区間を長く設定し区間内の最大速度と最小速度に大きな
差がある場合、例えば実際は4Tのピット長で記録され
ている情報を3Tあるいは5Tと誤認識してしまう可能
性がある。従って、1区間内の最大速度及び最小速度そ
れぞれで再生を行った際に1Tから4Tのピット長また
はピット間隔長の変動分が再生クロック1周期以内にな
るように設定する必要がある。
【0043】また、リニアスケールの精度は、説明上5
T間隔のものを使用したが、上記のようにピット長また
はピット間隔長の変動分が再生クロック1周期以内にな
るような範囲で1区間が設定できる精度であれば問題が
ない。光学ヘッドと搬送台の相対移動時の加速度及び減
速度が大きくなるほど高精度なものが必要となるが、本
実施の形態によれば加速期間及び減速期間を移動行程の
中で長くすることができるので、加速特性、減速特性を
緩やかにすることができる。そのためリニアスケールの
精度は比較的低精度のものでよい。
【0044】さらに、再生クロック生成回路115は、
2値化信号を入力するように構成し、再生クロック周期
の微調整を行うようにしてもよい。さらにまた、上述で
は、光カード101を載せた搬送台102をX方向に往
復移動させているが、搬送台102をX方向に固定し、
光学ヘッド104をX方向に往復移動させるようにして
もよい。 (第2の実施の形態)第1の実施の形態では、エンコー
ダパルス信号による位置検出により再生クロックの周期
を変更する際、エンコーダパルス信号の立ち上がりエッ
ジに同期させ、即座に再生クロックの周期変更を行った
場合、2値化信号の入力タイミングによっては、正確に
エッジの間隔を検出できない場合が発生する可能性があ
る。つまり、例えば、図5(b)に示すようなタイミン
グで1T間隔の2値化信号が入力されているときに、図
5(a)に示すようなタイミングでエンコーダパルス信
号が入力され、基本周期の変更を行うような場合、即座
に周期の変更を行なうと、本来“…1111…”と再生
されるべき信号が“…0111…”と再生されてしまう
ことがある(図5(d))。そこで、この第2の実施の
形態では、2値化信号の入力のタイミングによらず正確
にエッジ間隔を検出できるように構成している。
【0045】図4は、本発明の第2の実施の形態に用い
られる再生クロック生成回路400の概略構成を示して
いる。なお、この第2の実施の形態での光学的情報再生
装置のその他の構成部分については、図1と同じ構成か
らなっているので、同図を援用するものとする。
【0046】この場合、基本周期格納メモリ114から
読み出された基本周期データは、読み出されたタイミン
グにあわせてレジスタ401に格納される。レジスタ4
01は、格納された基本周期データを次区間の基本周期
データが入力されるまで保持し続け、レジスタ402に
出力し続ける。レジスタ402では、後述の1周期比較
回路404から出力される一致検出信号が入力されると
レジスタ401から入力されるデータの格納を行う。さ
らに1/2周期比較回路403及び1周期比較回路40
4に出力し続ける。
【0047】周期カウンタ405は、システムクロック
でカウントアップを続けるカウンタで、カウント値を1
/2周期比較回路403及び1周期比較回路404に出
力する。1/2周期比較回路403では、レジスタ40
2に設定された基本周期データの1/2の値とカウント
値の比較を行い、一致した場合に一致検出信号を出力
し、JK−FF406のJ端子に入力する。1周期比較
回路404では、レジスタ402に設定された基本周期
データの値とカウント値の比較を行い、一致した場合に
一致検出信号を出力し、JK−FF406のK端子に入
力し、さらに、周期カウンタ406のリセット及びレジ
スタ402へのレジスタ401からのデータ格納を行
う。JK−FF406はJ端子に1/2周期比較回路4
03から一致検出信号が入力されると“1”を出力し、
K端子に1周期比較回路404から一致検出信号が入力
されると“0”を出力する。この動作を繰り返すことに
より、レジスタ402に設定された基本周期に対して、
1/2部分で“1”となり、1周期で“0”になる再生
クロック信号が生成される。
【0048】こうすれば、エンコーダパルス信号による
位置検出により周期変更を行う際は、レジスタ402で
再生クロック信号の各周期ごとに基本周期の設定を行っ
ているが、図5に示すようにエンコーダパルスの立ち上
がりエッジの検出により即座に周期を変更するのではな
く、1周期が終了するのを待って、次の周期から変更を
行うことになるので、図5(e)に示したように周期変
更時に誤って再生するこがなくなり、正確に“…111
1…”と再生できるようになる。
【0049】従って、このようにすれば、再生クロック
生成回路400において、光カード101からの情報再
生時に情報が記録されている領域では、検出された移動
距離に応じて情報の再生を行う再生クロックの周期変更
のタイミングを1周期だけ遅らせるようにしたので、2
値化信号の入力のタイミングによらず正確にエッジ間隔
を検出できるようになり、周期変更時に誤った情報を再
生してしまうことを回避でき、情報再生を正確に行なう
ことができる。
【0050】なお、この第2の実施の形態に用いられた
再生クロック生成回路400についても、2値化信号を
入力するように構成し、再生クロック周期の微調整を行
うようにしてもよい。
【0051】なお、本発明には、以下の発明も含まれ
る。 (1)請求項1記載の発明において、再生クロック生成
手段は、移動距離検出手段により検出された移動距離に
応じて情報の再生を行なう再生クロックの周期変更のタ
イミングを変更前の再生クロックの周期に同期させて行
なうようにしている。このようにすれば、周期変更時に
誤った情報再生をしてしまうことを回避することが可能
となり、正確に情報の再生を行なうことができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば加速
領域および減速領域においても適性に情報再生できるこ
とから、相対移動行程での加速及び減速期間の長目の設
定が可能になるので、これら加速及び減速期間の設定の
しかたによって相対的な往復移動に要する時間を短縮す
ることができ、結果として光学的記録媒体からの情報の
再生速度を高めることができる。また、加速及び減速期
間を移動領域の中で長く取ることで、加速特性、減速特
性を緩やかにできるので、駆動系を小型化することがで
き、消費電力も低くすることができる。さらに、移動距
離検出手段にて検出する移動距離は、光学的情報記録媒
体に記録されている記録精度よりも低精度でよいため検
出系の低コスト化、小型化が可能となる。
【0053】また、加速期間を長くすることで移動行程
の中での相対移動速度の最大値を従来よりも大きくでき
るので、移動時間を短縮でき、結果として記録媒体から
の情報再生速度を高めることができる。さらに、周期変
更時に誤った情報を再生してしまうことを回避すること
が可能となり、正確に情報の再生を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図2】第1の実施の形態の動作を説明するためのタイ
ムチャート。
【図3】第1の実施の形態に用いられる再生クロック再
生回路の概略構成を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に用いられる再生ク
ロック再生回路の概略構成を示す図。
【図5】第2の実施の形態を説明するための図。
【図6】一般に用いられる光カードの概略構成を示す
図。
【図7】光カードと光学ヘッドの相対移動の際の速度特
性を示す図。
【符号の説明】
100…リニアエンコーダ、 101…光カード、 102…搬送台、 103…速度制御回路、 104…光学ヘッド、 105…光ビーム照射系、 106…受光素子、 107…I/V変換回路、 108…光学ヘッド駆動制御回路、 109…リニアスケール、 110…センサ、 111…エンコーダパルスカウンタ、 112…位置検出回路、 113…アドレス生成カウンタ、 114…基本周期格納メモリ、 115…再生クロック生成回路、 116…データ識別回路、 117…2値化回路、 118…復調回路、 119…コントローラ、 120…ホストコンピュータ、 301…レジスタ、 303…1/2周期比較回路、 304…1周期比較回路、 305…周期カウンタ、 306…JK−FF、 401、402…レジスタ、 403…1/2周期比較回路、 404…1周期比較回路、 405…周期カウンタ、 406…JK−FF。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 351 G11B 20/10 351Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的情報記録媒体と光学ヘッドとを相
    対的に移動させ前記光学的情報記録媒体に記録された情
    報を再生する光学的情報再生装置において、 前記光学的情報記録媒体と光学ヘッドの相対的移動領域
    について加速領域および減速領域を含む全領域の速度制
    御を行う速度制御手段と、 前記光学的情報記録媒体と光学ヘッドとの相対的移動距
    離を検出する移動距離検出手段と、 この移動距離検出手段により検出された移動距離に応じ
    て再生クロック周期を設定するとともに、該再生クロッ
    ク周期をもとに再生クロックを生成する再生クロック生
    成手段と、 この再生クロック生成手段の再生クロックと前記光学的
    記録媒体から読み出されるデータを比較し情報の識別を
    行うデータ識別手段とを具備したことを特徴とする光学
    的情報再生装置。
  2. 【請求項2】 前記速度制御手段は、前記相対的領域の
    ほぼ中央位置付近まで加速し、該中央位置付近を過ぎる
    と減速するように制御することを特徴とする請求項1記
    載の光学的情報再生装置。
  3. 【請求項3】 前記再生クロック生成手段は、前記移動
    距離検出手段で検出された移動距離に応じた再生クロッ
    ク周期の設定変更のタイミングを、所定周期遅らせるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の光学的情
    報再生装置。
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