JP1668102S - サンプル分取用デバイス - Google Patents

Abstract

本物品は、細胞、マイクロビーズ等の微小粒子の分取を行うフローサイトメトリーに用いる、使い捨て可能なデバイスである。当該デバイスは、閉鎖型セルソータの装置上にセットして用いられるものであり、各部位が密閉連結され、これらが一体不可分で用いられることにより、外気に接することなく目的とする回収されるべき微小粒子の分取を行うことができる。当該デバイスは、各部位を示す参考正面図に示すように、マイクロ流路チップ１００の他に、サンプル収容部２０１、プレサンプル収容部２０１１、フィルタ部２０２、目標サンプル貯留部２０３、廃棄部２０４、シース液収容部２０５、バッファ液収容部２０６、ダンパー２０７、及び圧力計センサ２０８を備えており、これら各部位はチューブによって連結されている。当該デバイスにおいて、プレサンプル収容部２０１１に導入された微小粒子を含む液体（サンプル液）はフィルタ部２０２を介してサンプル収容部２０１に移動し、マイクロ流路チップ１００内に導入され、回収されるべき微小粒子とそうでない微小粒子とに分取される。当該マイクロ流路チップ１００は、マイクロ流路チップ部分の各部位の名称を示す正面側参考斜視図に示すように、サンプル液インレット、シース液インレット、バッファ液インレット、分取流路の末端、及び分岐流路の末端を同一側面に有しており、導入されたサンプル液及びシース液が流れる主流路の一部には光学検出領域が備えられ、回収されるべき微小粒子が通流する分取流路の一部にはアクチュエータにより加振される加振領域が備えられている。前記マイクロ流路チップでは、サンプル液収容部２０１と連結したサンプル液インレットから導入されたサンプル液を、シース液収容部２０５と連結したシース液インレットから導入されたシース液によって液送し、前記光学検出領域にて微小粒子を検出した後、回収されるべき微小粒子含む液体はアクチュエータにより加振領域に対して負圧を発生させることで分取流路へ分取され、目標サンプル貯留部２０３へと移送される。また、回収されるべきでない微小粒子を含む液体は、分岐流路を経て排出され、廃棄部２０４へと移送される。更に、バッファ液収容部２０６と連結しバッファ液インレットから導入されたバッファ液により形成される流れは、既に回収された微小粒子が主流路へと放出されること防ぐ。なお、前記デバイスは、板状構造体の中にダンパー２０７及び圧力計センサ２０８も備えており、これらは送液による圧力をなるべく一定にするために設けられている。