WO2019163273A1 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

複数のネットワークグループからなる上位ネットワークを形成する通信装置及び通信方法を提供する。 基地局は、他の基地局に対して上位ネットワークの構造を推定するための通信を要求する第1のフレームを送信し、他の基地局からの第1のフレームに対して第2のフレームを返送する。そして、基地局は、これらの通信を通じて取得した情報に基づいて、上位ネットワークの構造を推定し、前記上位ネットワークにおける基地局自身の構造属性を判定すると、他の基地局や配下の端末に構造属性の判定結果を通知する。

Description

通信装置及び通信方法
 本明細書で開示する技術は、複数のネットワークグループからなる上位ネットワークを形成する通信装置及び通信方法に関する。
 最近、一般的なアクセスポイント(AP)の他に、AP機能を持つAV機器や、エージェント機器、スマートホームを構成する機器など、APとして機能する機器が増加しており、これらのAP機能兼用の機器が一般家庭に多数設置されることが想定される。通常、一般家庭に設置されたAPは単一又は少数のバックホールへと接続され広域ネットワークへと繋がることが想定される。このような通信環境下では、ユーザは、家庭内の個々のAPの存在を意識せずに、1つの家庭内ネットワークに対して自分の使用端末(STA)を接続させることが、ユーザビリティの観点から望まれると考えられる。その場合、家庭内の複数のAPは自身が形成し統括するネットワーク(BSS:Basic Service Set)に加え、複数のBSSからなる上位ネットワーク(ESS:Extended Service Set)を構成することが想定される。
 これまでは、複数のBSSからなるESSは、オフィスなど事前にAPの配置などが設計された環境で構成されるのが一般的であった。また、多くの場合、各APの配置や各APの通信可能範囲といったESS構造に基づいた各種パラメータが事前に入力され運用される。これに対し、一般家庭では、AP配置などが事前設計されることはほぼなく、且つ、設置されるAPの数も一定ではない。このため、一般家庭内においてESSを運用するためには、各APがESS構造を判定して各種パラメータの設定を行う必要がある。このような設定作業を家庭内のユーザに行わせるのは、ユーザビリティに欠ける。
 例えば、事前に配置が分かっている基地局が存在する状況において、その基地局と無線端末との間でフレーム交換を行わせ、その測定結果に基づいて位置判定を行う受信局及び位置計算ユニットを備えるシステムについて提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。しかしながら、このようなシステムでは、受信局及び位置計算ユニットにとって、基地局の配置が既知であることが必要である。また、このシステムは、ESSを構築する方法や、ESSの構成要素となる各APにおいてパラメータを設定する方法については不明である。
 また、事前に配置が分かっている複数の機器に、新たに機器が追加された際に、無線通信強度を用いて追加された機器の位置を検出する機器は位置検出システムについて提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。しかしながら、このようなシステムでも、配置が既知である機器の存在が必要である。また、このシステムは、ESSを構築する方法や、ESSの構成要素となる各APにおいてパラメータを設定する方法については不明である。
特開2007-43587号公報 特開2012-52922号公報
 本明細書で開示する技術の目的は、複数のネットワークグループからなる上位ネットワークを形成する通信装置及び通信方法を提供することにある。
 本明細書で開示する技術は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、
 無線信号を送受信する通信部と、
 前記無線信号の送受信を制御する制御部と、
を具備し、
 前記制御部は、上位ネットワークの構造を推定するための通信を制御する、
通信装置である。
 前記通信装置は、基本的に基地局として動作し、他の基地局に対して上位ネットワークの構造を推定するための通信を要求する第1のフレームを送信し、他の基地局からの第1のフレームに対して第2のフレームを返送する。そして、基地局として動作する前記通信装置は、これらの通信を通じて取得した情報に基づいて、上位ネットワークの構造を推定し、前記上位ネットワークにおける基地局自身の構造属性を判定すると、他の基地局や配下の端末に構造属性の判定結果を通知する。
 また、本明細書で開示する技術の第2の側面は、基地局として動作する通信装置における通信方法であって、
 他の基地局と上位ネットワークの構造を推定するための通信を実施するステップと、
 前記の上位ネットワークの構造を推定するための通信により取得した結果に基づいて、前記上位ネットワークの構造の推定を行い、前記上位ネットワークにおける前記基地局自身の構造属性の判定を行うステップと、
 前記基地局自身の構造属性の判定結果に関する情報を他の基地局又は配下の端末へ通知するステップと、
を有する通信方法である。
 本明細書で開示する技術によれば、基地局の配置などが事前に設計されず、基地局の台数も一定ではない環境において、複数のネットワークグループからなる上位ネットワークを効率的に形成することができる通信装置及び通信方法を提供することができる。
 なお、本明細書に記載された効果は、あくまでも例示であり、本発明の効果はこれに限定されるものではない。また、本発明が、上記の効果以外に、さらに付加的な効果を奏する場合もある。
 本明細書で開示する技術のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、本明細書で開示する技術を適用可能な通信システムの一構成例を示した図である。 図2は、通信装置200の構成例を示した図である。 図3は、上位ネットワークの形成に関わる通信シーケンス例を示した図である。 図4は、上位ネットワークの構造を推定するための通信の要求に使用される第1のフレームの構造を例示した図である。 図5は、第1のフレームの返答に使用される第2のフレームの構造を例示した図である。 図6は、上位ネットワークの構造を推定するための通信を行うための処理手順(第1のフレームを送信する場合)を示したフローチャートである。 図7は、上位ネットワークの構造を推定するための通信を行うための処理手順(第1のフレームを受信して第2のフレームを返送する場合)を示したフローチャートである。 図8は、上位ネットワークの構造を推定するための処理手順を示したフローチャートである。 図9は、上位ネットワークにおける構造属性の通知に使用する情報エレメントの構成例を示した図である。 図10は、AP3が保持する内部テーブルの構成例を示した図である。 図11は、AP4が保持する内部テーブルの構成例を示した図である。 図12は、AP3が保持する、Structure Determinationの各項目を追加した内部テーブルの構成例を示した図である。 図13は、AP4が保持する、Structure Determinationの各項目を追加した内部テーブルの構成例を示した図である。
 以下、図面を参照しながら本明細書で開示する技術の実施形態について詳細に説明する。
 本明細書では、APの配置などが事前設計されずAPの台数も一定では無い環境において適切なESSを構成する方法について、以下で開示する。本明細書で開示する技術によれば、各APは互いに、ESS構造を推定するための信号の要求及び返答を行う。また、各APは、上記の信号を検知した数や信号強度に応じてESS構造を推定して、自身のESSにおける構造属性を判定する。また、各APは、判定した結果に基づき、その構造属性に関する情報を自身が送信する信号に付与して通信を行う。
 本明細書で開示する技術によれば、AP配置や数などが事前設計されない環境において、各AP自体がESSの形成を行うことができる。また、各APがESSの構造を推定し、自身の構造属性を判定することができるので、管理者が不要である。また、各APは、ESSの構造の推定結果及び自身の構造属性を周囲のAP並びに配下のSTAへ通知することが可能となる。
 APは、このような通知を行うことにより、配下のSTAに対して、ESSの端に位置するAPから他のAPへの再接続を行うべきかどうかを適切に判断させることができる。また、配下のSTAに対して、ESSの中央に位置するAPから他のAPへの再接続を行わないよう、適切に判断させることができる。また、APは、自身の通信可能範囲と重複する他のAPに対して、通信可能範囲の調整を行うべきかどうかを適切に判断させることができ、自身の通信可能範囲への干渉を抑制することが可能となる。
 図1には、本明細書で開示する技術を適用可能な通信システムの一構成例を模式的に示している。図示の通信システムは、複数の基地局(AP1~AP5)と、複数の端末局(STA1~STA8)で構成される。各APは、例えば一般家庭内に設置される。APは、一般的なアクセスポイントの他、AP機能を持つAV機器や、エージェント機器、スマートホームを構成する機器などである。また、STAは、スマートフォンやタブレット、ノートブックPCなどの、家庭内で使用される情報端末である。
 図1中に、破線で描かれた各々の円は、その中央に位置するAPの通信可能範囲を示している。各APは、自局の通信可能範囲にいる1又は複数台のSTAを配下とするネットワークグループを形成することができる。ここで言うネットワークグループは、例えばBSSに相当する。
 また、2台のAP間を接続する双方向の矢印は、互いの通信可能範囲にあり検知可能なAP同士の関係を示している。通信可能範囲が重複するAP同士は検知可能である。また、通信可能範囲が重複するAP間では、相互干渉を抑制するために、通信可能範囲の調整を行うべきかを判断する必要がある。
 図1に示す例では、AP1は、自局の通信可能範囲にいるAP2を検知可能である。同様に、A2はAP1及びAP3を検知可能であり、AP3はAP2、AP4、及びAP5を検知可能であり、AP4はAP3及びAP5を検知可能であり、AP5はAP3及びAP4を検知可能である。
 各APが形成する複数のネットワークグループから、上位ネットワークを形成することが想定される。ここで言う上位ネットワークは、例えばESSに相当する。
 なお、本明細書で開示する技術を適用可能な通信システムは、図1に示した構成に限定されるものではなく、APやSTAの台数や配置、BSSの数、及びESSの構造などが異なる他の通信システムにも同様に本明細書で開示する技術を適用できることを理解されたい。
 図2には、本明細書で開示する技術を適用可能な通信装置200の構成例を示している。通信装置200は、例えば図1に示したネットワークトポロジーにおいて、基地局(AP)並びに基地局に接続する端末(STA)のいずれとしても動作することができる。
 通信装置200は、データ処理部201と、制御部202と、通信部203と、電源部204を備えている。また、通信部203はさらに、変復調部211と、信号処理部212と、チャネル推定部213と、無線インターフェース(IF)部214と、アンプ部215から構成され、アンプ部215にはアンテナ616が接続される。なお、無線インターフェース部214、アンプ部215及びアンテナ216は、これらを1組とし、1つ以上の組が構成要素となってもよい。また、アンプ部215は無線インターフェース部214にその機能が内包される場合もある。
 データ処理部201は、プロトコル上位層(図示しない)よりデータが入力される送信時において、そのデータから無線送信のためのパケットを生成し、メディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)のためのヘッダーの付加や誤り検出符号の付加などの処理を実施し、処理後のデータを通信部203内の変復調部211へ提供する。逆に変復調部211からの入力がある受信時において、データ処理部201は、MACヘッダーの解析、パケット誤りの検出及びパケットのリオーダー処理などを実施し、処理後のデータを自身のプロトコル上位層へ提供する。
 制御部202は、通信装置200内の各部間の情報の受け渡しを制御する。また、制御部202は、変調部211及び信号処理部212におけるパラメータ設定、データ処理部201におけるパケットのスケジューリングを行う。また、制御部202は、無線インターフェース部214及びアンプ部215のパラメータ設定及び送信電力制御を行う。
 通信装置200がAPとして動作する場合、制御部202は、AP配置などが事前設計されずAPの台数も一定では無い環境において適切なESSを構成するための処理を実施する。具体的には、制御部202は、通信可能範囲にいる周辺のAPとの間でESS構造を推定するための信号の要求及び返答を行うように通信装置200の動作を制御する。また、制御部202は、周辺のAPからの信号を検知した数や信号強度に応じてESS構造を推定して、自身のESSにおける構造属性を判定する。さらに制御部202は、判定した結果に基づき、その構造属性に関する情報を自身が送信する信号に付与して通信を行うための処理を実施する。ESS構造を推定するための信号の要求及び返答、並びに、ESSにおける構造属性の判定並びに判定結果の通知に関する処理の詳細については、後述に譲る。
 一方、通信装置200がSTAとして動作する場合には、制御部202は、接続先のAPからのESSの構造の推定結果及び自身の構造属性に関する通知に基づいて、ESS内での通信装置200の通信動作を制御する。具体的には、制御部202は、接続中のAPからの通知に基づいて、ESSの端に位置するAPから他のAPへの再接続を行うべきかどうかを判断する処理を実施する。
 変復調部211は、信号の送信時において、データ処理部201からの入力データに対し、制御部202によって設定されたコーディング及び変調方式に基づいて、エンコード、インターリーブ及び変調を行い、データシンボルストリームを生成して、信号処理部212へ提供する。また、変復調部211は、信号の受信時において、信号処理部212からの入力に対して送信時と反対の処理を行い、データ処理部201若しくは制御部202へ受信データを提供する。
 信号処理部212は、信号の送信時には、変復調部211からの入力に対して信号処理を行い、得られた1つ以上の送信シンボルストリームをそれぞれの無線インターフェース部214へ提供する。また、信号処理部212は、信号の受信時には、それぞれの無線インターフェース部214から入力された受信シンボルストリームに対して信号処理を行って、変復調部211へ提供する。
 なお、信号処理部212は、必要に応じて、信号送信時における複数ストリームの空間多重処理、並びに、信号受信時における受信信号の複数ストリームの空間分解処理といった空間処理を行う。
 チャネル推定部213は、それぞれの無線インターフェース部214からの入力信号のうち、プリアンブル部分及びトレーニング信号部分から伝搬路の複素チャネル利得情報を算出する。算出された複素チャネル利得情報は、制御部202を介して、変復調部211での復調処理、及び信号処理部212での空間処理に利用される。
 無線インターフェース部214は、信号の送信時には、信号処理部212からの入力をアナログ信号へ変換し、フィルタリング、及び搬送波周波数へのアップコンバートを実施し、アンテナ216又はアンプ部215へ送出する。また、無線インターフェース部214は、信号の受信時には、アンテナ216又はアンプ部215からの入力に対して反対の処理を実施し、信号処理部212並びにチャネル推定部213へデータを提供する。
 アンプ部215は、信号の送信時には、無線インターフェース部214から入力されたアナログ信号を所定の電力まで増幅し、アンテナ216へと送出する。また、アンプ部215は、信号の受信時には、アンテナ216から入力された信号を所定の電力まで低雑音増幅し、無線インターフェース部214に出力する。このアンプ部215は、送信時の機能と受信時の機能の少なくともどちらか一方が無線インターフェース部214に内包される場合がある。
 電源部204は、バッテリー電源又は固定電源で構成され、通信装置200内の各部に電力を供給する。
 続いて、あるAPが他のAPとともに新たに上位ネットワークの形成を行う際、及び既存の上位ネットワークに参加する際において、APにおける通信、上位ネットワークの構造の推定及び構造属性の判定を行う手順について説明する。上位ネットワークは、例えば、複数のBSSで構成されるESSに相当する。
 ここでは、図1に示したようなトポロジーからなる通信システムにおいて、AP1~AP5が新たに上位ネットワークの形成を行う場合について考える。
 上位ネットワークの形成は、いずれかのAPから上位ネットワークの形成開始に関する信号が送信されることによって開始される。APは、自発的に信号を送信してもよいし、上位層のアプリケーションが上位ネットワークの形成開始の指示を下位層のMACに指示してもよい。あるいは、ユーザが明示的に一部又はすべてのAPに対して上位ネットワークの形成を指示してもよい。
 上位ネットワークの形成開始に関する信号を含むフレームには、形成する上位ネットワークで使用する識別子が含まれる。このフレームは、ブロードキャストアドレス宛に送信されてもよい。また、APは、このようなフレームを定期的に送信してもよい。例えばビーコンフレームを利用して開始を通知するようにしてもよい。
 また、このようなフレームを検知したAPは,そのフレームで指定された上位ネットワークに参加するつもりの上位ネットワークであるかどうかを判定した後、参加の了承に関する情報を含むフレームを返送するようにしてもよい。送信元のAPは、了承を示すフレームを受信すると、了承したそのAPの識別子を追加して、上位ネットワークの形成開始に関するフレームを送信する。
 また、上位ネットワークへの参加を了承したAPは、上位ネットワークの形成開始に関する信号と同様の内容を含む信号を送信する。その信号にも、形成する上位ネットワークで使用する識別子が含まれる。その信号を含むフレームは、ブロードキャストアドレス宛に送信されてもよい。また、APは、このようなフレームを定期的に送信してもよい。
 以上の手順を繰り返すことで、上位ネットワークに参加するつもりであるAPは、上位ネットワークの形成開始に関する信号又はその信号の内容を受信することができる。また、これによって上位ネットワークの形成開始の時点で、各APはESSに参加する他のすべてのAPの識別子を把握することができる。
 図3には、図1に示した通信システム構成において実施される、上位ネットワークの形成に関わる通信シーケンス例を示している。
 上位ネットワークの形成開始が合意された後、例えばAP3は通信可能範囲にある他のAP(AP2、AP4、AP5)に対し、上位ネットワークの構造を推定するための通信を行う。また、他のAPは、AP3との通信完了後、又はその通信の途中で、それぞれ通信可能範囲にあるAPと同様の通信を行うことができるものとする。
 まず、AP3は、AP2に対して、上位ネットワークの構造を推定するための通信を要求する。
 この要求は、物理ヘッダーに上位ネットワークの識別子を含むフレーム(以下、「第1のフレーム」とも呼ぶ)で行う。AP自身又は他のAPから受信したネットワークの形成の開始に関する信号に、形成する上位ネットワークで使用する識別子が含まれる場合には、その識別子を用いる。APがまだ上位ネットワークの識別子を取得していない場合、上位ネットワークの識別子として新規の上位ネットワークであることを示す汎用的な識別子(例えば、ESS-IDなど)を物理ヘッダーに記載してもよい。
 第1のフレームの宛先は、要求先AP(AP2)のMACアドレスであってもよいし、上位ネットワークの識別子であってもよい。宛先が上位ネットワークの識別子である場合、上位ネットワークを形成するつもりである複数のAPが適切なキャリアセンスによる衝突回避を行い、送信権を獲得したAPが送信を行ってもよい。また、宛先が前記上位ネットワークの識別子であり、第1のフレームが多重アクセスに関する情報とともに送信される場合、上位ネットワークを形成するつもりである複数のAPが指定された多重アクセスの方法に従って指定されたAPが送信を行ってもよい。
 第1のフレームは、受信側(AP2)で第1のフレームの伝搬損失を導出できる情報として、第1のフレームの送信に関する情報を含む。例えば、第1のフレームの送信電力、使用周波数帯域、使用空間ストリーム数である。また、第1のフレームは、要求に対する返送を行うフレーム(以下、「第2のフレーム」とも呼ぶ)の送信に関する情報として、受信側(AP1)で第2のフレームにおける伝搬損失を推定するための情報として、第2のフレームの送信に関する情報を含んでもよい。例えば、第2のフレームの送信時に使用する送信電力、使用周波数帯域、使用空間ストリーム数を受信側(AP2)に指示する情報である。
 AP3から要求(すなわち、第1のフレーム)を受信したAP2は、その物理ヘッダーから、そのフレームの送信元(AP3)の上位ネットワークの識別子を取得することができる。また、受信側のAP2は、第1のフレームの受信電力と、第1のフレームの送信に関する情報(送信電力、使用周波数帯域、使用空間ストリーム数など)に基づいて、AP3とAP2間の伝搬損失を測定することができる。
 そして、AP3から要求(すなわち、第1のフレーム)を受信したAP2は、AP3に対して、上位ネットワークの構造を推定するための通信を返送する。返送に用いる第2のフレームは、物理ヘッダーに上位ネットワークの識別子を含む。この識別子には、第1のフレームに含まれる識別子を用いる。
 また、第2のフレームは、第2のフレームの送信に関する情報として、受信側(AP3)でこの第2のフレームの伝搬損失を導出できる情報を含んでもよい。例えば、第2のフレームの送信電力、使用周波数帯域、使用空間ストリーム数である。
 第1のフレームに第2のフレームの送信に関する情報(送信電力、使用周波数帯域、使用空間ストリーム数)が指示されている場合には、AP2は、第1のフレームに含まれるその情報に基づいて、第2のフレームの送信を実施する。この場合、第1のフレームに記載されている情報に基づいて送信することを第2のフレーム中で示してもよい。
 AP2から返送(すなわち、第2のフレーム)を受信したAP3は、第2のフレームの受信電力と、第2フレームの送信に関する情報(送信電力、使用周波数帯域、使用空間ストリーム数など)に基づいて、AP2とAP3間の伝搬損失を測定することができる。第2フレームの送信に関する情報は、第2のフレーム内に記載されているが、AP3自身が第1のフレームで指定している場合もある。
 AP3は、AP2から返送された第2のフレームを受信すると、さらにAP2以外のAPから上位ネットワークの構造を推定するための通信が必要かどうかと判断する。例えば、AP3自身が検知可能な範囲にあるAP2以外のAPからは第2のフレームをまだ受信していない場合が該当する。そして、AP3は、AP2以外のAPからの情報がさらに必要と判断した場合には、上述した手順をAP2以外のAPに対しても実施して、必要なAPに関する情報が受信完了するまで第1のフレームの送信と第2のフレームの受信を繰り返す。例えば、AP3は、AP4及びAP5に対しても、同様の手順を繰り返す。また、AP3以外のAPも、同様に上記の手順を実行する。例えば、AP2がAP1に対して上記の手順を実行するし、AP4がAP5に対して上記の手順を実行する。
 隣接するAP間で第1のフレーム送信と第2のフレーム返送を行う上記の通信シーケンスが、上位ネットワーク構造を推定するための基本的な手順となる。
 続いて、検知不可能な範囲にあるAPを含めて、すべてのAPに対応する上位ネットワークの構造を推定するための通信によって取得した情報を収集する方法について説明する。
 各APは、APとそのAPに対応する報告者(Reporter)、測定者(Measurer)、伝搬損失(PathLoss:PL)の項目によって構成されるテーブルを内部に保持する。伝搬損失は、AP間の距離と相関のある情報である。このとき、他の項目は上位ネットワークの形成開始の時点で把握しているすべてのAPをテーブル内に登録している。また、AP自身が検知している周辺APに対しては、Reporter及びMeasurerに自分自身であることを示す情報(Myself)を登録する。また、第1のフレーム及び第2のフレームの送信の際に、AP自身が検知している周辺APのリストと、保持している場合には周辺APとの伝搬損失とAPが検知しているAPの組み合わせのリストを併せて送信する。また、以下のシーケンスの途中で、未知のAPが上位ネットワークに参加していることを検知した場合には、その未知のAPを上記テーブルに加える。
 例えば上記基本的な手順において、AP3は、AP2に第1のフレームを送信する際に、自身が検知しているAP(AP2,AP4,AP5)のリストを併せて送信する。AP2は、AP3から受け取ったリストに基づいて、テーブル中のAP4及びAP5のReporterにAP3を登録する。
 また、AP2は、AP3に第2のフレームを送信する際に、AP2自身が検知しているAP(AP1,AP3)のリストを併せて送信する。AP3は、AP2から受け取ったリストに基づいて、テーブル中のAP1のReporterにAP2を登録する。
 次に、AP3は、AP4に第1のフレームを送信する際に、AP3自身が検知しているAP(AP2,AP4,AP5)、これらAPとの伝搬損失(PL:AP3-AP2間の伝搬損失など)、AP3が検知している周辺AP間の組み合わせ(AP2-AP1)のリストを合わせて送信する。
 AP4は、AP3から受信した第1のフレームに含まれるリストに基づき、テーブル中のAP2のReporterにAP3、MeasurerにAP3、PathlossにPL:AP3-AP2を登録し、AP1のReporterにAP3、MeasurerにAP2を登録する。
 続いて、AP4は、AP3に第2のフレームを送信する際に、自身が検知しているAP(AP3,AP5)のリストを併せて送信する。また、Reporterが送信先APでないPathlossを保持している場合には、そのAPに対応するReporter、Measurer、Pathlossを通知する。但し、この例ではAP4はReporterとしてAP3の情報のみを保持しているので、通知は行われない。AP3は、AP4から受信した第2のフレームに含まれているリストを参照するが、AP5のReporterにはMyselfが登録されているので、新たに登録をしなくてもよい。
 上記の手順を各APが実施することで、手順が一巡した時点でのReporter、Measurer、Pathlossが登録されたテーブルを各APが保持することができる。このとき、いくつかの項目に関して情報が欠落している状態となる。
 次に、各APは、ReporterとMeasurerが登録され、登録されているAPが同一のAPのPathlossに関する情報を、Reporterに登録されているAPに要求する。この要求は第1のフレームを用いて実施される。手順が一巡した時点で、それらの情報を要求先のAPは保持していることが想定されるため、各APは必要なAPのPathlossに関する情報を登録することができる。
 上記の手順が一巡した時点で、次に各APは、ReporterとMeasurerが登録され、登録されているAPが異なるAPのPathlossに関する情報、又はReporterのみが登録されたAPのPathlossに関する情報を、Reporterに登録されているAPに要求する。
 また、Pathlossに関する情報を要求する上記2つの手順が一巡した時点で、それらの情報を要求先のAPは保持していることが想定されるため、各APは必要なAP間のPathlossに関する情報を登録することができる。
 また、Pathlossに関する情報を要求する上記手順の途中で、APは、自身が所属する上位ネットワークの識別子を物理ヘッダーに含む第1又は第2のフレームを受信した場合、自身宛のフレームでなくてもそのフレームの内容を読み取り可能であれば、そのフレームから各項目の情報を取得してもよい。また、APは、自身が送信する第1のフレーム又は第2のフレームの中に、宛先外のAPが読み取り可能であることを明記してもよい。
 第1のフレーム及び第2のフレームの送受信、Pathlossに関する情報の要求、並びに第1のフレーム及び第2のフレームからの情報読み取りを行う以上の手順を繰り返すことで、各APは各APに対応する報告者(Reporter)、測定者(Measurer)、伝搬損失(Pathloss)の項目がすべて登録されたテーブルを保持することができる。適切な情報が得られなかった項目に関しては未定(Unknown)をテーブルに登録する。
 例えば、以上の手順によってAP1が保持するAP4の項目には、ReporterとしてAP2、MeasurerとしてAP3(又はAP5)が登録され、PathlossとしてAP3(又はAP5)が観測したPathlossが登録されていることとなる。
 図10には、AP3が保持する内部テーブルの構成例を示している。図示のテーブルは、AP3の周囲のAP毎(すなわち、AP1、AP2、AP4、AP5)のエントリを持ち、各エントリには、該当するAPに関する伝搬損失と、伝搬損失の報告者(Reporter)及び測定者(Measurer)が記載される。例えば、AP1は、AP3の通信可能範囲外に存在し、AP3自身は伝搬損失を測定できないので、AP1を通信可能範囲内に収容するAP2から、AP2が測定したAP1からの伝搬損失の報告を受ける。したがって、テーブルのAP1のエントリには、Reporter:AP2、Measurer:AP2、PL:AP2-AP1間の伝搬損失が記載される。また、AP2は、AP3の通信可能範囲内に存在するので、AP3自身で伝搬損失を測定することができる。したがって、テーブルのAP2のエントリには、Reporter:Myself、Measurer:Myself、PL:AP3-AP2間の伝搬損失が記載される。同様に、AP4及びAP5はいずれもAP3の通信可能範囲内に存在するので、各々のエントリにはReporter:Myself、Measurer:Myselfとし、AP3自身が測定した伝搬損失が記載される。
 また、図11には、AP4が保持する内部テーブルの構成例を示している。図示のテーブルは、AP4の周囲のAP毎(すなわち、AP1、AP2、AP3、AP5)のエントリを持ち、各エントリには、該当するAPに関する伝搬損失と、伝搬損失の報告者(Reporter)及び測定者(Measurer)が記載される。例えば、AP1は、AP4の通信可能範囲外に存在し、且つ、AP4に隣接するAP3の通信可能範囲外に存在する。このような場合、AP4は、隣接するAP3から、AP1を通信可能範囲内に収容するAP2が測定したAP1からの伝搬損失の報告を受ける。したがって、テーブルのAP1のエントリには、Reporter:AP3、Measurer:AP2、PL:AP2-AP1間の伝搬損失が記載される。また、AP2は、AP4の通信可能範囲外に存在するが、AP4に隣接するAP3の通信可能範囲内に存在する。このような場合、AP4は、隣接するAP3から、AP3が測定したAP2からの伝搬損失の報告を受ける。したがって、テーブルのAP2のエントリには、Reporter:AP3、Measurer:AP3、PL:AP3-AP2間の伝搬損失が記載される。また、AP3は、AP4の通信可能範囲内に存在するので、AP4自身で伝搬損失を測定することができる。したがって、テーブルのAP3のエントリには、Reporter:Myself、Measurer:Myself、PL:AP4-AP3間の伝搬損失が記載される。同様に、AP5はAP4の通信可能範囲内に存在するので、テーブルのAP5のエントリには、Reporter:Myself、Measurer:Myself、PL:AP4-AP5間の伝搬損失が記載される。
 図4には、上位ネットワークの構造を推定するための通信の要求に使用される第1のフレーム400の構造を例示している。
 第1のフレーム400の物理ヘッダー(Phy Header)410は、従来規格に基づく端末(Legacy)が使用可能なレガシーフィールド411と、新規規格に基づくシグナリング情報(NEW-SIG)412を含んでいる。レガシーフィールド411は、同期獲得などに使用可能な短いトレーニング信号(L-STF:Legasy Short Training Field)、チャネル推定などに使用可能な長いトレーニング信号(L-LTF:Legacy Long Training Field)、シグナリング情報(L-SIG:Legacy Signal field)を含んでいる。
 Phy Header410の末尾には、誤り検出符号としてCRC(Cyclic Redundancy Check)413が付加されている。したがって、このフレームの受信機は、第1のフレーム400全体を受信することなく、Phy Header410のみでその内容を確認することができる。
 また、NEW-SIG412には、上位ネットワークで使用する識別子として例えばESS-IDが記載されている。したがって、上位ネットワークに参加しない他の無線端末は、このフレームをすべて受信することなく、Phy Headerの末尾で、このフレームが自身は参加しない上位ネットワークから送信されたことを検知することができる。
 また、第1のフレーム400のペイロード(MAC)420は、参照番号421~426でそれぞれ示す、Frame Control、Duration、RA、TA、Test Signal Request、FCSの各フィールドを持つ。
 Frame Controlフィールド421には、このフレームの設定に関する情報などが含まれる。Durationフィールド422には、このフレームの長さに関する情報が含まれる。RAフィールド(Receiver Address)423には、このフレームの宛先となる情報として、上位ネットワークの構造を推定するための通信を要求する要求先APのMACアドレス、又は上位ネットワークの識別子が含まれる。また、TA(Transmitter Address)フィールド424には、このフレームの送信元となる情報として、上位ネットワークの構造を推定するための通信を要求する要求元APのMACアドレスが含まれる。
 Test Signal Requestフィールド425には、上位ネットワークの構造を推定するための通信の要求に関する情報が含まれる。例えば、この要求をしていることを示すIndication、第1のフレーム400の送信に関する情報として第1のフレーム400の受信側で伝搬損失を導出できる情報(送信電力、使用周波数帯域、使用空間ストリーム数)、第1のフレーム400に対する第2のフレームの送信に関する情報として伝搬損失を推定するための情報(第2のフレームの送信時に送信電力、使用周波数帯域、使用空間ストリーム数を指示する情報)、第1のフレーム400の送信元であるAP自身が保持する他のAPに関する情報及びテーブル(前述、並びに図10、図11を参照のこと)の情報、要求先以外の他のAPに関する情報、要求先以外の他のAPに関する情報の要求、第1のフレーム400の送信元AP自身が上位ネットワークを初めて参加する旨を示すIndicationを含む。
 ペイロード420の末尾のFCS(Frame Check Sequence)426は、第1のフレーム400のペイロード420に記載されたデータの内容の誤りを検出並びに訂正するために付加される。
 また、図5には、第1のフレーム400の返答に使用される第2のフレーム500の構造を例示している。
 第2のフレーム500の物理ヘッダー510の構成は、第1のフレーム400と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。物理ヘッダー510内のNEW-SIGには、上位ネットワークで使用する識別子として例えばESS-IDが記載されている、という点には留意されたい。
 また、第2のフレーム500のペイロード(MAC)520が参照番号521~524で示すFrame Control、Duration、RA、TAの各フィールドを含む点、及び、データの内容の誤りを検出並びに訂正するためのFCS526が末尾に付加される点は、第1のフレーム400と同様である。RAフィールド523には、通信の要求元(すなわち第1のフレーム400の送信元)のAPのMACアドレス、又は上位ネットワークの識別子が含まれる。
 第2のフレーム500のペイロード(MAC)520は、Test Signalフィールド525を持つ。このTest Signalフィールド525には、上位ネットワークの構造を推定するための通信の返答に関する情報が含まれる。例えば、第1のフレーム400に対する返答をしていることを示すIndication、第2のフレーム500の送信に関する情報として第2のフレーム200の受信側で伝搬損失を推定するための(送信電力、使用周波数帯域、使用空間ストリーム数)、第2のフレーム500を返信するAP自身が保持する他のAPに関する情報及びテーブルの情報、返信元のAP自身が上位ネットワークを初めて参加する旨を示すIndicationを含む。
 続いて、既に上位ネットワークが形成されている状態で、他のAPがその上位ネットワークに新たに参加する手順について説明する。
 上位ネットワークに新たに参加するAPは、その上位ネットワークを形成するいずれかのAPが送信する信号から、その上位ネットワークの識別子を取得する。
 その後、上位ネットワークに新たに参加するAPは、その上位ネットワークを形成するいずれかのAPに対して、第1のフレームを送信する。既に説明したように、第1のフレームは、上位ネットワークの構造を推定するための通信を要求する信号を含む。第1のフレームには、図4に示した情報に加えて、送信元のAP自身が上位ネットワークに新たに参加する旨を示す情報を含ませてもよい。
 一方、第1のフレームを受信したAPは、その要求に返答するが、その際にはAP自身が内部に保持するテーブルに第1のフレームの送信元のAPを加える。また、第1のフレームを受信したAPは、新規のAPが上位ネットワークに加わったことを示す情報を、他のAPに対して送信する。この情報送信は、第1のフレーム又は第2のフレームのいずれで行ってもよい。
 このような手順により、上位ネットワークを形成するAPは、上位ネットワークに新たに参加するAPの存在を認識して、内部に保持するテーブルに追加することで、構造判定のための手順を再度実行する。
 図6には、上位ネットワークに新たに参加するAPが、その上位ネットワークの構造を推定するための通信を行うための処理手順をフローチャートの形式で示している。APが第1のフレームを送信する際には、この処理手順を実行する。
 APは、構造判定のための通信を開始し(ステップS601)、周囲のAPに第1のフレームを送信して、上位ネットワークの構造判定のための通信を要求する(ステップS602)。APは、第1のフレームで、AP自身が検知できないAPが存在するかどうかを、第1のフレームの送信先のAPに問い合わせるようにしてもよい。
 そして、APは、周囲のAPから送信される、上記の要求すなわち第1のフレームに対する第2のフレームを受信する(ステップS603)。APは、受信した第2のフレームから、第2のフレームの送信元のAPとの伝搬損失を測定して、内部のテーブルの情報に登録するようにしてもよい。
 また、APは、第2のフレームの記載内容に基づいて、AP自身が検知できないAPが存在するかどうかを確認する。そして、APは、第2のフレームの返送を要求するAPがまだ周囲に残っている場合(すなわち、AP自身が検知できない基地局がまだ残っている場合)には(ステップS604のNo)、ステップS602に戻って、第1のフレームを繰り返し送信する。
 また、周囲のAPから第2のフレームの受信を完了すると(ステップS6034のYes)、APは、受信した第2のフレームに記載された情報に基づいて、上位ネットワークの構造判定を実施する(ステップS605)。
 そして、APは、周囲のAP、又は配下のSTAに対して、ステップS605の構造判定結果に基づく情報を含むフレームを送信して(ステップS606)、本処理を終了する。
 図7には、上位ネットワークを形成するAPが、上位ネットワークの構造を推定するための通信を行うための処理手順をフローチャートの形式で示している。APは、他のAPから第1のフレームを受信した際には、この処理手順を実施して第2のフレームを返送する。
 APは、他の周囲APから、上位ネットワークの構造判定のための通信を要求する第1のフレームを受信すると(ステップS701)、その要求に応答する第2のフレームを返送する(ステップS702)。
 APは、第1のフレームで、第1のフレームの送信元のAPが検知できないAPが存在するかどうかを確認するよう求められた場合には、その確認した結果を第2のフレームで通知するようにしてもよい。また、APは、第2のフレームで、AP自身が検知できないAPが存在するかどうかを、第2のフレームの送信先のAPに問い合わせるようにしてもよい。
 また、APは、周囲のAPから、上位ネットワークの構造判定結果に基づく情報を含むフレームを受信する(ステップS703)。上位ネットワークの構造判定結果に基づく情報を含むフレームの詳細については、後述に譲る。
 そして、この受信フレームが上位ネットワークに新たに追加された基地局から送信されたものである場合(ステップS704のYes)、APは、図6に示した手順に従って、上位ネットワークの構造を推定するための通信を行うための処理を実施する(ステップS706)。
 また、この受信フレームが既知のAPから送信されたもので且つ上位ネットワークの情報を変更する必要がある場合には(ステップS705のYes)、APは、図6に示した手順に従って、上位ネットワークの構造を推定するための通信を行うための処理を実施する(ステップS706)。
 APは、上位ネットワークの構造を推定するための通信を完了すると(すなわち、図6又は図7のいずれかの処理を完了すると)、その一連の通信を通じて取得した情報に基づいて、上位ネットワークの構造を推定するため処理を実施する。図8には、APが上位ネットワークの構造(上位ネットワークにおけるAP自身の構造属性)を推定するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
 APは、上位ネットワークの構造を推定するための通信を完了すると、まず上位ネットワークの構造推定のための通信を行ったAPの数が2台以上であるか判定する(ステップS801)。
 ここで、上位ネットワークの構造推定のための通信を行ったAPが1台以下の場合には(ステップS801のNo)、AP自身の構造属性が上位ネットワークの「端AP」(Edge of ESS)であると判定する(ステップS806)。
 次いで、APは、他のAPから受信した通信に基づいて、上位ネットワークの構造を推定する(ステップS802)。この処理ステップでの推定では、APは、各APとの伝搬損失及び他のAP同士の伝搬損失に基づいて、AP全体の相対的位置関係を推定する。
 次いで、APは、自身の通信可能範囲が他のAPの通信可能範囲と重複している割合を算出する(ステップS803)。
 処理ステップS803では、上位ネットワークの構造の推定の結果と、AP自身及び他のAPの送信電力又は信号検出閾値に基づいて、通信可能範囲が重複する割合が計算される。通信可能範囲は、あるAPを中心とし、そのAPの送信電力の到達範囲を導出することで得ることができる。
 また、処理ステップS803では、上位ネットワークに参加するすべてのAPの通信可能範囲と相対的位置関係により、自身の通信可能範囲が他のAPの通信可能範囲と重複している割合を算出する。
 次いで、APは、自身の通信可能範囲が他のAPの通信可能範囲と重複している割合がある一定値以上かの判定を行う(ステップS804)。
 ここで、AP自身の通信可能範囲が他のAPの通信可能範囲と重複している割合がある一定値以上である場合には(ステップS804のYes)、APは、自身が上位ネットワークの「中央AP」(Centerof ESS)と判定して(ステップS805)、本処理を終了する。
 一方、AP自身の通信可能範囲が他のAPの通信可能範囲と重複している割合がある一定値未満である場合には(ステップS804のNo)、APは、そのまま本処理を終了する。したがって、APは、ステップS806で自身が上位ネットワークの「端AP」(Edge of ESS)と判定した場合には、その判定結果が確定する。
 以上の処理により(すなわち、図6~図8に示した処理手順を実施することにより)、各APは、上位ネットワークの構造を推定し、且つ、上位ネットワークにおけるAP自身の構造属性を判定することが可能となる。
 また、APは、上位ネットワークにおけるAP自身の構造属性を判定すると、その構造属性に関する情報を周囲のAP又は配下のSTAに通知するようにしてもよい。
 図9には、APが自身の上位ネットワークにおける構造属性の通知に使用できる情報エレメント(Information Element)の構成例を示している。
 APは、制御フレームや管理フレーム、データフレームなどにこの情報エレメントを格納して、通知を行うようにしてもよい。いずれにせよ、APは、物理ヘッダー内に上位ネットワークで使用する識別子(例えば、ESS-IDなど)を含むフレームを用いて、自身の上位ネットワークにおける構造属性の通知を行うものとする。したがって、他の上位ネットワークに属するAPや端末は、物理ヘッダーを解読するだけで、受信フレームに格納された情報エレメントを受信すべきかどうかを判断することができ、フレーム全体を復号する必要がなくなる。
 Element ID及びElement ID Extensionは、この情報エレメントの種別を示す。Lengthは、この情報エレメントの長さを示す。
 Structure Determination Informationは、この情報エレメントを送信するAP自身の構造属性に関する情報を示す。Structure Determination Informationフィールドは、Edge of ESS、Center of ESS、Overlapped Ration、及びBackhaul Typeの各フィールドを持つ。
 Edge of ESSには、この情報エレメントを送信するAP自身の構造属性が「端AP」であると判定した場合に、1と記載して通知する。これにより、APは、配下のSTAに対して、Edge of ESSを通知していない他のAPへの再接続を行う判断を行わせる(若しくは、促す)ことができる。
 Center of ESSには、この情報エレメントを送信するAP自身の構造属性が「中央AP」であると判定した場合に、1と記載して通知する。これにより、APは、配下のSTAに対して、Center of ESSを通知していない他のAPへの再接続を行わないよう判断を行わせる(若しくは、促す)ことができる。また、APは、他のAPに対して、送信電力を制御させ、干渉を抑制する動作をするよう判断を行わせる(若しくは、促す)ことができる。
 Overlapped Ratioには、この情報エレメントを送信するAP自身の通信可能範囲が他のAPの通信可能範囲と重複している割合を示す。例えば、Overlapped Ratioを4ビットで通知する場合、0から1の割合を16段階に分けた数値を事前に定義して、最も割合に近い数値に対応するビットを当該フィールドに記載する。
 Backhaul Typeは、この情報エレメントを送信するAPのバックホール回線への接続に関する情報を示す。例えば、有線接続、携帯電話網接続、マルチホップ接続、その他の4種類を2ビットで通知する。
 APは、このような情報エレメントを周辺APから受信すると、その情報エレメントが持つ情報を保持する。例えば、APは、内部に保持するテーブルの対応するAPに、StructureDeterminationの各項目を追加し登録する。図12及び図13には、AP3及びAP4が保持する、Structure Determinationの各項目を追加した内部テーブルの構成例を示している。
 APは、既にStructure Determinationが登録されている他のAPから、登録済みの内容とは異なる情報エレメントを受信した場合には、内部に保持するテーブルにStructure Determinationを登録し直す。このとき、APは、上位ネットワークを形成する既知のAP自身の構造属性が変更されたと判断して、テーブル内の一部又はすべての登録済みの項目を削除して、上位ネットワークの構造を推定するための通信を再度実施して、上位ネットワークの構造の推定及び自身の構造属性の判定処理(図8を参照のこと)を行うようにしてもよい。
 また、APは、初めて観測するAPが上位ネットワークに参加したと判断した場合も、上位ネットワークの構造を推定するための通信を再度実施して、上位ネットワークの構造の推定及び自身の構造属性の判定処理(図8を参照のこと)を行うようにしてもよい。
 以上説明してきたように、本明細書で開示する技術によれば、AP配置や数などが事前設計されない環境において、各AP自体がESSの形成を行うことができる。また、各APがESSの構造を推定し、自身の構造属性を判定することができるので、管理者が不要である。また、各APは、ESSの構造の推定結果及び自身の構造属性を周囲のAP並びに配下のSTAへ通知することが可能となる。
 そして、APは、配下のSTAや周辺のAPに対してこのような通知を行うことにより、配下のSTAに対して、ESSの端に位置するAPから他のAPへの再接続を行うべきかどうかを適切に判断させることができる。また、配下のSTAに対して、ESSの中央に位置するAPから他のAPへの再接続を行わないよう、適切に判断させることができる。また、APは、自身の通信可能範囲と重複するAPに対して、通信可能範囲の調整を行うべきかどうかを適切に判断させることができ、自身の通信可能範囲への干渉を抑制することが可能となる。
 本明細書で開示する技術によれば、例えば、一般家庭に複数台のAPが設置され(一般的なAPの他に、AP機能を持つAV機器や、エージェント機器、スマートホームを構成する機器などを含む)、さらにAPが単一又は少数のバックホールへと接続され広域ネットワークへと繋がるといった通信環境下において、ユーザは、家庭内の個々のAPの存在を意識せずに、1つの家庭内ネットワークに対して自分の使用端末(STA)を接続させることができ、ユーザビリティが向上する。
 以上、特定の実施形態を参照しながら、本明細書で開示する技術について詳細に説明してきた。しかしながら、本明細書で開示する技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
 本明細書で開示する技術は、例えばIEEE802.11規格に基づく無線ネットワークに適用することができる。但し、本明細書で開示する技術の適用範囲は特定の通信規格には限定されない。複数のネットワークグループからなる上位ネットワークを形成する場合に、本明細書で開示する技術を適用することにより、基地局は、上位ネットワークの構造を推定するとともに、基地局自身の上位ネットワークにおける構造属性を判定して、他の基地局や配下の端末に通知することができる。他の基地局は、周辺の基地局からの通知に基づいて、通信可能範囲を適切に調整することが可能になる。また、端末は、接続先の基地局からの通知に基づいて、他の基地局への再接続の可否を適切に判断することができるようになる。
 要するに、例示という形態により本明細書で開示する技術について説明してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本明細書で開示する技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
 なお、本明細書の開示の技術は、以下のような構成をとることも可能である。
(1)無線信号を送受信する通信部と、
 前記無線信号の送受信を制御する制御部と、
を具備し、
 前記制御部は、上位ネットワークの構造を推定するための通信を制御する、
通信装置。
(2)前記制御部は、前記通信装置が基地局として動作する際に、他の基地局と上位ネットワークを形成するための通信シーケンスを制御する、
上記(1)に記載の通信装置。
(3)前記制御部は、他の基地局に対して前記上位ネットワークの構造を推定するための通信を要求する第1のフレームの送信を制御する、
上記(2)に記載の通信装置。
(4)第1のフレームは物理ヘッダーに前記上位ネットワークの識別情報を含む、
上記(3)に記載の通信装置。
(5)第1のフレームの宛先は、この第1のフレームに対する返送を要求する他の基地局のアドレス、又は前記上位ネットワークの識別情報を含む、
上記(3)又は(4)のいずれかに記載の通信装置。
(6)第1のフレームは、この第1のフレームの送信に関する情報を含む、
上記(3)乃至(5)のいずれかに記載の通信装置。
(6-1)第1のフレームの送信に関する情報は、第1のフレームの伝搬損失を導出できる情報(送信電力、使用周波数帯域、使用空間ストリーム数)を含む、
上記(6)に記載の通信装置。
(7)第1のフレームは、この第1のフレームに対して返送される第2のフレームの送信に関する情報を含む、
上記(3)乃至(6)のいずれかに記載の通信装置。
(7-1)第2のフレームの送信に関する情報は、第2のフレームの伝搬損失を推定するための情報(送信電力、使用周波数帯域、使用空間ストリーム数)を含む、
上記(7)に記載の通信装置。
(8)第1のフレームは、前記通信装置自身が保持する他の基地局に関する情報を含む、
上記(3)乃至(7)のいずれかに記載の通信装置。
(9)第1のフレームは、宛先以外の基地局に関する情報の要求を含む、
上記(3)乃至(8)のいずれかに記載の通信装置。
(10)第1のフレームは、前記通信装置自身の前記上位ネットワークへの参加に関する情報を含む、
上記(3)乃至(9)のいずれかに記載の通信装置。
(11)前記制御部は、他の基地局からの上位ネットワークの構造を推定するための通信の要求に対する第2のフレームの返送を制御する、
上記(2)乃至(10)のいずれかに記載の通信装置。
(12)第2のフレームは物理ヘッダーに前記上位ネットワークの識別情報を含む、
上記(11)に記載の通信装置。
(13)第2のフレームの宛先は、第1のフレームの送信元の基地局のアドレス、又は前記上位ネットワークの識別情報を含む、
上記(11)又は(12)のいずれかに記載の通信装置。
(14)第2フレームは、この第2のフレームの送信に関する情報を含む、
上記(11)乃至(13)のいずれかに記載の通信装置。
(14-1)第2のフレームの送信に関する情報は、第2のフレームの伝搬損失を導出できる情報(送信電力、使用周波数帯域、使用空間ストリーム数)を含む、
上記(14)に記載の通信装置。
(15)第2のフレームは、前記通信装置自身が保持する他の基地局に関する情報を含む、
上記(11)乃至(14)のいずれかに記載の通信装置。
(16)第2のフレームは、前記通信装置自身の前記上位ネットワークへの参加に関する情報を含む、
上記(11)乃至(15)のいずれかに記載の通信装置。
(17)前記制御部は、前記上位ネットワークにおいて前記通信装置自身が検知できない基地局が存在すると判断した場合に、前記検知できない基地局に関する情報を他の基地局に要求する、
上記(2)乃至(16)のいずれかに記載の通信装置。
(18)前記制御部は、上位ネットワークの構造を推定するための通信に含まれる情報に基づいて、前記判断を行う、
上記(17)に記載の通信装置。
(19)前記制御部は、他の基地局が確認した結果に基づいて、前記判断を行う、
上記(17)に記載の通信装置。
(20)前記制御部は、前記の上位ネットワークの構造を推定するための通信を通じて取得した他の基地局に関する情報に基づいて、前記上位ネットワークの構造の推定を行い、前記上位ネットワークにおける前記通信装置自身の構造属性の判定を行う、
上記(2)乃至(19)のいずれかに記載の通信装置。
(21)前記制御部は、前記の上位ネットワークの構造を推定するための通信を行った基地局が1台以下の場合には、前記通信装置自身が前記上位ネットワークの端に存在すると判定する、
上記(20)に記載の通信装置。
(22)前記制御部は、前記通信装置自身の通信可能範囲が他の基地局の通信可能範囲と重複する割合に基づいて、前記通信装置自身が前記上位ネットワークの中央に存在するかどうかを判定する、
上記(20)又は(21)のいずれかに記載の通信装置。
(23)前記通信装置自身の構造属性の判定結果に関する情報の他の基地局又は配下の端末への通知を制御する、
上記(20)乃至(22)のいずれかに記載の通信装置。
(24)物理ヘッダーに前記上位ネットワークの識別情報を含むフレームを用いて、前記通信装置自身の構造属性の判定結果に関する情報の通知を行う、
上記(20)乃至(23)のいずれかに記載の通信装置。
(25)前記通信装置自身が前記上位ネットワークの端又は中央に存在する基地局であることを通知する、
上記(20)乃至(24)のいずれかに記載の通信装置。
(26)前記通信装置自身の通信可能範囲が他の基地局の通信可能範囲と重複する割合に関する情報を通知する、
上記(20)乃至(25)のいずれかに記載の通信装置。
(27)前記通信装置自身のバックホール接続に関する情報を通知する、
上記(20)乃至(26)のいずれかに記載の通信装置。
(28)前記制御部は、初めて観測する基地局が前記上位ネットワークに参加したと判断した場合、又は、前記上位ネットワークを形成する既知の基地局の構造属性が変更されたと判断した場合には、前記上位ネットワークの構造の推定及び全上位ネットワークにおける前記通信装置自身の構造属性の判定を行う、
上記(20)乃至(27)のいずれかに記載の通信装置。
(29)基地局として動作する通信装置における通信方法であって、
 他の基地局と上位ネットワークの構造を推定するための通信を実施するステップと、
 前記の上位ネットワークの構造を推定するための通信により取得した結果に基づいて、前記上位ネットワークの構造の推定を行い、前記上位ネットワークにおける前記基地局自身の構造属性の判定を行うステップと、
 前記基地局自身の構造属性の判定結果に関する情報を他の基地局又は配下の端末へ通知するステップと、
を有する通信方法。
 200…通信装置、201…データ処理部、202…制御部
 203…通信部、204…電源部
 211…変復調部、212…信号処理部、213…チャネル推定部
 214…無線インターフェース部、215…アンプ部
 216…アンテナ

Claims (20)

  1.  無線信号を送受信する通信部と、
     前記無線信号の送受信を制御する制御部と、
    を具備し、
     前記制御部は、上位ネットワークの構造を推定するための通信を制御する、
    通信装置。
  2.  前記制御部は、前記通信装置が基地局として動作する際に、他の基地局と上位ネットワークを形成するための通信シーケンスを制御する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3.  前記制御部は、他の基地局に対して前記上位ネットワークの構造を推定するための通信を要求する第1のフレームの送信を制御する、
    請求項2に記載の通信装置。
  4.  第1のフレームは物理ヘッダーに前記上位ネットワークの識別情報を含む、
    請求項3に記載の通信装置。
  5.  第1のフレームは、この第1のフレームの送信に関する情報を含む、
    請求項3に記載の通信装置。
  6.  第1のフレームは、この第1のフレームに対して返送される第2のフレームの送信に関する情報を含む、
    請求項3に記載の通信装置。
  7.  第1のフレームは、前記通信装置自身が保持する他の基地局に関する情報を含む、
    請求項3に記載の通信装置。
  8.  第1のフレームは、前記通信装置自身の前記上位ネットワークへの参加に関する情報を含む、
    請求項3に記載の通信装置。
  9.  前記制御部は、他の基地局からの上位ネットワークの構造を推定するための通信の要求に対する第2のフレームの返送を制御する、
    請求項2に記載の通信装置。
  10.  第2のフレームは物理ヘッダーに前記上位ネットワークの識別情報を含む、
    請求項9に記載の通信装置。
  11.  第2フレームは、この第2のフレームの送信に関する情報を含む、
    請求項9に記載の通信装置。
  12.  第2のフレームは、前記通信装置自身が保持する他の基地局に関する情報を含む、
    請求項9に記載の通信装置。
  13.  第2のフレームは、前記通信装置自身の前記上位ネットワークへの参加に関する情報を含む、
    請求項9に記載の通信装置。
  14.  前記制御部は、前記の上位ネットワークの構造を推定するための通信を通じて取得した他の基地局に関する情報に基づいて、前記上位ネットワークの構造の推定を行い、前記上位ネットワークにおける前記通信装置自身の構造属性の判定を行う、
    請求項2に記載の通信装置。
  15.  前記制御部は、前記の上位ネットワークの構造を推定するための通信を行った基地局が1台以下の場合には、前記通信装置自身が前記上位ネットワークの端に存在すると判定する、
    請求項14に記載の通信装置。
  16.  前記制御部は、前記通信装置自身の通信可能範囲が他の基地局の通信可能範囲と重複する割合に基づいて、前記通信装置自身が前記上位ネットワークの中央に存在するかどうかを判定する、
    請求項14に記載の通信装置。
  17.  前記通信装置自身の構造属性の判定結果に関する情報の他の基地局又は配下の端末への通知を制御する、
    請求項14に記載の通信装置。
  18.  前記通信装置自身が前記上位ネットワークの端又は中央に存在する基地局であることを通知する、
    請求項14に記載の通信装置。
  19.  前記制御部は、初めて観測する基地局が前記上位ネットワークに参加したと判断した場合、又は、前記上位ネットワークを形成する既知の基地局の構造属性が変更されたと判断した場合には、前記上位ネットワークの構造の推定及び全上位ネットワークにおける前記通信装置自身の構造属性の判定を行う、
    請求項14に記載の通信装置。
  20.  基地局として動作する通信装置における通信方法であって、
     他の基地局と上位ネットワークの構造を推定するための通信を実施するステップと、
     前記の上位ネットワークの構造を推定するための通信により取得した結果に基づいて、前記上位ネットワークの構造の推定を行い、前記上位ネットワークにおける前記基地局自身の構造属性の判定を行うステップと、
     前記基地局自身の構造属性の判定結果に関する情報を他の基地局又は配下の端末へ通知するステップと、
    を有する通信方法。
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