WO2017046860A1 - レーザシステム - Google Patents

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俊太郎 渡部
智治 中里
貴士 小野瀬
弘司 柿崎
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学校法人東京理科大学
ギガフォトン株式会社
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
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    • G02F1/37Non-linear optics for second-harmonic generation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/23Arrangements of two or more lasers not provided for in groups H01S3/02 - H01S3/22, e.g. tandem arrangements of separate active media

Abstract

 本開示によるレーザシステムは、第1のレーザ光を出力する第1のレーザ装置と、少なくとも1つの波長変換素子を含み、第1のレーザ光の光路上に配置され、第1のレーザ光に基づいて波長変換を行い、第2のレーザ光として出力する波長変換部と、第1のレーザ装置と少なくとも1つの波長変換素子のうち最も下流側に配置された波長変換素子との間の光路上に配置され、第1のレーザ光に非点隔差を発生させる少なくとも1つの第1の非点隔差発生器とを備えてもよい。

Description

レーザシステム
 本開示は、レーザシステムに関する。
 半導体集積回路の微細化、高集積化につれて、半導体露光装置においては解像力の向上が要請されている(半導体露光装置を以下、単に「露光装置」という)。このため、露光用光源から出力される光の短波長化が進められている。露光用光源には、従来の水銀ランプに代わってガスレーザ装置が用いられている。現在、露光用のガスレーザ装置としては、波長248nmの紫外線を出力するKrFエキシマレーザ装置並びに、波長約193.4nmの紫外線を出力するArFエキシマレーザ装置が用いられている。
 現在の露光技術としては、露光装置側の投影レンズとウエハ間の間隙を液体で満たして、当該間隙の屈折率を変えることによって、露光用光源の見かけの波長を短波長化する液浸露光が実用化されている。ArFエキシマレーザ装置を露光用光源として用いて液浸露光が行われた場合は、ウエハには水中における波長134nmの紫外光が照射される。この技術をArF液浸露光という。ArF液浸露光はArF液浸リソグラフィーとも呼ばれる。
 KrF、ArFエキシマレーザ装置の自然発振におけるスペクトル線幅は約350~400pmと広いため、露光装置側の投影レンズによってウエハ上に縮小投影されるレーザ光(紫外線光)の色収差が発生して解像力が低下する。そこで色収差が無視できる程度となるまでガスレーザ装置から出力されるレーザ光のスペクトル線幅を狭帯域化する必要がある。スペクトル線幅はスペクトル幅とも呼ばれる。このためガスレーザ装置のレーザ共振器内には狭帯域化素子を有する狭帯域化モジュール(Line Narrow Module)が設けられ、この狭帯域化モジュールによりスペクトル幅の狭帯域化が実現されている。なお、狭帯域化素子はエタロンやグレーティング等であってもよい。このようにスペクトル幅が狭帯域化されたレーザ装置を狭帯域化レーザ装置という。
米国特許第7999915号明細書 特許第5410344号公報 特開2013-222173号公報 米国特許第7593437号明細書 特許第5740190号公報 特開2008-277617号公報
概要
 本開示によるレーザシステムは、第1のレーザ光を出力する第1のレーザ装置と、少なくとも1つの波長変換素子を含み、第1のレーザ光の光路上に配置され、第1のレーザ光に基づいて波長変換を行い、第2のレーザ光として出力する波長変換部と、第1のレーザ装置と少なくとも1つの波長変換素子のうち最も下流側に配置された波長変換素子との間の光路上に配置され、第1のレーザ光に非点隔差を発生させる少なくとも1つの第1の非点隔差発生器とを備えてもよい。
 本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、比較例に係るエキシマレーザ装置の一構成例を概略的に示す。 図2は、図1に示したエキシマレーザ装置における増幅器をV軸方向から見た一構成例を概略的に示す。 図3は、図1に示したエキシマレーザ装置における固体レーザシステムの各部の構成例を概略的に示す。 図4は、図3に示した固体レーザシステムにおけるコヒーレンス低減器としてのOPSの作用を概略的に示す。 図5は、OPSを通過する前とOPSを通過した後のパルスレーザ光のパルス波形の一例を概略的に示す。 図6は、第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置の一構成例を概略的に示す。 図7は、第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置における制御部による制御の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、図6に示した固体レーザシステムにおける非点隔差発生器の第1の構成例を概略的に示す。 図9は、図6に示した固体レーザシステムにおける非点隔差発生器の第2の構成例を概略的に示す。 図10は、図6に示したエキシマレーザ装置におけるM2計測部の第1の構成例を概略的に示す。 図11は、図6に示したエキシマレーザ装置におけるM2計測部の第2の構成例を概略的に示す。 図12は、図6に示したエキシマレーザ装置における増幅器の第1の変形例を概略的に示す。 図13は、図6に示したエキシマレーザ装置における増幅器の第2の変形例を概略的に示す。 図14は、第3の実施形態に係る固体レーザシステムの一構成例を概略的に示す。 図15は、図14に示した非点隔差発生器から出力された、波長904nmの基本波を集光した特性を測定した結果の一例を概略的に示す。 図16は、図14に示した波長変換部におけるLBO結晶から出力された、波長452nmの第2高調波光を集光した特性を測定した結果の一例を概略的に示す。 図17は、図14に示した波長変換部におけるBBO結晶から出力された波長226nmの第4高調波光を集光した特性と、第1の固体レーザ装置から出力された波長1342nmのパルスレーザ光を集光した特性とを測定した結果の一例を概略的に示す。 図18は、図14に示した波長変換部における第2高調波光から第4高調波光への波長変換効率を測定した結果の一例を概略的に示す。 図19は、図14に示した波長変換部におけるCLBO結晶から出力された、波長193.4nmの和周波光を集光した特性を測定した結果の一例を概略的に示す。 図20は、図14に示した波長変換部における第4高調波光から和周波光への波長変換効率を測定した結果の一例を概略的に示す。 図21は、第4の実施形態に係るエキシマレーザ装置の一構成例を概略的に示す。 図22は、第5の実施形態に係る固体レーザシステムの一構成例を概略的に示す。 図23は、第6の実施形態に係る固体レーザシステムを光源とするアニール装置の一構成例を概略的に示す。 図24は、制御部のハードウエア環境の一例を示す。
実施形態
<内容>
<1.比較例>(固体レーザシステムをMOとするエキシマレーザ装置)
 1.1 エキシマレーザ装置の概要(図1、図2)
  1.1.1 構成
  1.1.2 動作
 1.2 固体レーザシステム(図3)
  1.2.1 構成
  1.2.2 動作
 1.3 課題(図4、図5)
<2.第1の実施形態>(非点隔差発生器を含む固体レーザシステムをMOとするエキシマレーザ装置)(図6、図7)
 2.1 構成
 2.2 動作
 2.3 作用・効果
<3.第2の実施形態>(各部のバリエーション、及び各部の具体例)
 3.1 複数のシリンドリカルレンズを用いた非点隔差発生器(図8)
  3.1.1 構成
  3.1.2 動作
  3.1.3 作用・効果
 3.2 集光レンズの傾きによって非点隔差を発生させる非点隔差発生器(図9)
  3.2.1 構成
  3.2.2 動作
  3.2.3 作用・効果
 3.3 M2計測部の第1の構成例(図10)
  3.3.1 構成
  3.3.2 動作
 3.4 M2計測部の第2の構成例(図11)
  3.4.1 構成
  3.4.2 動作
 3.5 増幅器のバリエーション(図11、図12)
  3.5.1 増幅器の第1の変形例
  3.5.2 増幅器の第2の変形例
<4.第3の実施形態>(2つの固体レーザ装置を含む固体レーザシステムの第1の例)(図14~図20)
 4.1 構成
 4.2 動作
 4.3 作用・効果
<5.第4の実施形態>(2つの固体レーザ装置を含む固体レーザシステムの第2の例)(図21)
 5.1 構成
 5.2 動作
 5.3 作用・効果
<6.第5の実施形態>(2つの固体レーザ装置を含む固体レーザシステムの第3の例)(図22)
 6.1 構成
 6.2 動作
 6.3 作用・効果
<7.第6の実施形態>(固体レーザシステムを光源とするアニール装置)(図23)
<8.制御部のハードウエア環境>(図24)
<9.その他>
 以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
<1.比較例>
 露光装置用レーザ装置として、MO(マスタオシレータ)と増幅器とを含む構成があり得る。そのような露光装置用レーザ装置では、MOと増幅器とに、エキシマレーザガスをレーザ媒質とするレーザ装置が使用され得る。しかしながら、省エネルギの観点から、MOを、非線形結晶と固体レーザ装置とを組み合わせた紫外光のパルスレーザ光を出力する固体レーザシステムとする露光装置用レーザ装置の開発が進みつつある。以下では、そのような固体レーザシステムを含む露光装置用レーザ装置として適用可能なエキシマレーザ装置の構成例を説明する。
[1.1 エキシマレーザ装置の概要]
(1.1.1 構成)
 図1は、本開示の実施形態に対する比較例に係るエキシマレーザ装置の一構成例を概略的に示している。図2は、図1に示したエキシマレーザ装置における増幅器2をV軸方向から見た一構成例を概略的に示している。
 なお、本明細書において、レーザ光の光路軸方向はZ軸方向であってもよい。Z軸方向に略直交する2つの方向は、H軸方向とV軸方向とであってもよい。H軸方向は、図1の紙面に略直交する方向であってもよい。
 エキシマレーザ装置は、MOPO(Master Oscillator Power Oscillator)方式、又はMOPA(Master Oscillator Power Amplifier)方式のレーザ装置であってもよい。図1及び図2では、MOPO方式の構成例を示す。エキシマレーザ装置は、MOとしての固体レーザシステム101と、高反射ミラー221,222と、増幅器2とを備えてもよい。
 固体レーザシステム101は、固体レーザ装置10と、コヒーレンス低減器200と、波長変換部115とを含んでもよい。固体レーザ装置10から出力されたパルスレーザ光の光路上に、コヒーレンス低減器200と波長変換部115とが、この順序で配置されてもよい。
 固体レーザ装置10は、例えば波長773.6nmのパルスレーザ光を第1のレーザ光として出力するチタンサファイヤレーザ装置であってもよい。
 コヒーレンス低減器200は、光学パルスストレッチャ(OPS)であってもよい。
 波長変換部115は、少なくとも1つの波長変換素子を含んでいてもよい。波長変換素子は非線形結晶であってもよい。波長変換部115は、入力されたパルスレーザ光を基本波とし、その基本波を第4高調波光に波長変換して第2のレーザ光として出力してもよい。第4高調波光は例えば波長193.4nmであってもよい。
 高反射ミラー221、及び高反射ミラー222は、波長変換された波長193.4nmのパルスレーザ光が、シード光として増幅器2に入力されるように配置されてもよい。
 増幅器2は、光共振器を含むPO(Power Oscillator)であってもよい。増幅器2は、エキシマレーザガスが封入されたレーザチャンバ210と、レーザチャンバ210内で互いに対向配置された1対の放電電極213a,213bと、高反射ミラー223と、光共振器としてのリング共振器とを含んでもよい。レーザチャンバ210は、第1のウインドウ211と、第2のウインドウ212とを含んでもよい。エキシマレーザガスは、例えばレアガスとしてのArガスと、ハロゲンガスとしてのF2ガスと、バッファガスとしてのNeガスとを含んでもよい。
 増幅器2のリング共振器は、図2に示したように、OC(出力結合器:outcoupler)としての部分反射ミラー220と、高反射ミラー224、225、及び226とを含んでもよい。部分反射ミラー220と、高反射ミラー224、225、及び226は、シード光が1対の放電電極213a,213b間の放電領域を2回通過するよう配置されてもよい。高反射ミラー223は、高反射ミラー222によって反射されたシード光が部分反射ミラー220を介してリング共振器中に入射するように配置されてもよい。
 1対の放電電極213a,213bは、固体レーザシステム101から出力されたシード光がリング共振器中に注入されたのに同期して放電するように、図示しない電源によって制御されてもよい。
(1.1.2 動作)
 固体レーザ装置10から出力された波長773.6nmのパルスレーザ光は、コヒーレンス低減器200に入力され得る。コヒーレンス低減器200では、OPSによってパルス幅が伸張され、空間的コヒーレンスが低減されたパルスレーザ光が出力され得る。
 空間的コヒーレンスが低減されたパルスレーザ光は、波長変換部115に入力され得る。波長変換部115では、第4高調波光である波長193.4nmのパルスレーザ光を生成し得る。ここで、波長変換されたパルスレーザ光も、波長変換前と略同じ空間的コヒーレンスとなり得る。
 固体レーザシステム101から出力されたパルスレーザ光は、高反射ミラー221,2222,223を介して、シード光として部分反射ミラー220から増幅器2のリング共振器内に注入され得る。シード光としてのパルスレーザ光がリング共振器内に注入されるのと同期して、1対の放電電極213a,213b間で放電が生じ得る。この放電が生じた放電領域では、レーザチャンバ210内のエキシマレーザガスが放電によって励起され得る。リング共振器によって放電領域中を通過させられたパルスレーザ光が増幅され得る。増幅されたパルスレーザ光は増幅器2から出力され得る。増幅器2から出力されたパルスレーザ光は、シード光と略同じ空間的コヒーレンス、又はさらに低い空間的コヒーレンスとなり得る。また、増幅器2から出力されたパルスレーザ光は、露光装置制御部5を含む露光装置4に入力され得る。
[1.2 固体レーザシステム]
(1.2.1 構成)
 図3は、図1に示したエキシマレーザ装置における固体レーザシステム101の各部の構成例を概略的に示す。
 固体レーザ装置10は、MOとしての発振器170と、増幅器(PA)180と、ポンピングレーザ装置190と、高反射ミラー191,192とを含んでもよい。
 発振器170は、グレーティング171と、ビームエキスパンダ172と、チタンサファイヤ結晶173と、OCとしての出力結合ミラー174とを含んでいてもよい
 グレーティング171は、入射角と回折角とが同じとなるようにリトロー配置され、出力結合ミラー174と共に光共振器を構成してもよい。
 ビームエキスパンダ172は、凹レンズと凸レンズとを組み合わせたビームエキスパンダであって、チタンサファイヤ結晶173とグレーティング171との間に配置されていてもよい。
 高反射ミラー191,192は、発振器170から出力されたパルスレーザ光が、シード光として増幅器180に入力されるように配置されてもよい。
 PA180は、チタンサファイヤ結晶181を含み、発振器170から出力されたパルスレーザ光を増幅するように配置されてもよい。PA180は、パルスレーザ光がチタンサファイヤ結晶181をマルチパスするように配置された図示しない複数のミラーを含み、パルスレーザ光をマルチパス増幅するようにしてもよい。また、PA180は、複数段配置されていてもよい。
 ポンピングレーザ装置190は、YLFレーザの第2高調波光をポンプ光として出力するレーザ装置であってもよい。YLFレーザの第2高調波光は、例えば波長523.5nmであってもよい。
 コヒーレンス低減器200は、ビームスプリッタ80と、凹面ミラー81,82,83,84とを含むOPSであってももよい。ビームスプリッタ80は、PA180から出力されたパルスレーザ光の光路上に配置されてもよい。
 ビームスプリッタ80には、入力されたパルスレーザ光の一部を反射し、他の一部を透過する膜がコートされていてもよい。ビームスプリッタ80の反射率は、50%~70%の範囲、例えば、50%、60%、70%が好ましい。
 凹面ミラー81,82,83,84は、焦点距離が全て略同じfの凹面ミラーであってもよい。凹面ミラー81,82,83,84は、この順番で、ビームスプリッタ80で反射されたパルスレーザ光の光路上に配置されていてもよい。凹面ミラー81,82,83,84は、ビームスプリッタ80で反射されたパルスレーザ光のビームが、再び、ビームスプリッタ80上に戻り、かつ、ビームスプリッタ80上で正転して結像するように配置されていてもよい。凹面ミラー81,82,83,84を通過した場合の光学遅延光路の光路長Lopsは、4fであってもよい。
 ここで、光路長Lops>時間的コヒーレント長Lcの関係であってもよい。
 また、発振器170から出力されたパルスレーザ光の波長をλsolid#mo、スペクトル幅をΔλsolid#moとすると、時間的コヒーレント長Lcは、以下の関係を満たしてもよい。
 Lc=λsolid#mo2/Δλsolid#mo
 波長変換部115は、集光レンズ141と、BBO(β-BaB24)結晶143と、集光レンズ142と、KBBF(KBe2BO32)結晶144とを含んでいてもよい。
 コヒーレンス低減器200から出力されたパルスレーザ光が集光レンズ141によってBBO結晶143に集光されるように、集光レンズ141とBBO結晶143とが配置されてもよい。また、BBO結晶143による波長変換光が集光レンズ142によってKBBF結晶144に集光されるように、集光レンズ142とKBBF結晶144とが配置されてもよい。
(1.2.2 動作)
 発振器170のチタンサファイヤ結晶173にポンピングレーザ装置190からのポンプ光が入射すると、グレーティング171と出力結合ミラー174とで構成される光共振器においてレーザ発振し得る。これにより、グレーティング171によって狭帯域化された例えば波長773.6nmのパルスレーザ光が、出力結合ミラー174から出力され得る。この狭帯域化されたパルスレーザ光は、PA180によってさらに増幅され得る。
 PA180から出力されたパルスレーザ光は、コヒーレンス低減器200としてのOPSによって、パルス幅が伸張されることによって、空間的コヒーレンスが低減され得る。空間的コヒーレンスが低減されたパルスレーザ光は、波長変換部115に入射し集光レンズ141によってBBO結晶143に集光され得る。その結果、例えば波長386.8nmの第2高調波光に波長変換され得る。この第2高調波光の空間的コヒーレンスは、OPSから出力されたパルスレーザ光の空間的コヒーレンスが維持され得る。さらに、第2高調波光が、集光レンズ142によってKBBF結晶144中に集光され得る。その結果、例えば波長193.4nmの第4高調波光が生成され得る。この第4高調波光の空間的コヒーレンスは、第2高調波光の空間的コヒーレンスが維持され得る。すなわち、第4高調波光の空間的コヒーレンスは、固体レーザ装置10から出力されたパルスレーザ光の空間的コヒーレンスよりも低減され得る。
[1.3 課題]
 図4は、コヒーレンス低減器200としてのOPSの作用を概略的に示している。図5は、OPSを通過する前とOPSを通過した後のパルスレーザ光のパルス波形の一例を概略的に示している。図5において、横軸は時間、縦軸は光強度であってもよい。また、図4及び図5において、OPSを通過する前のパルスレーザ光をL30とする。また、凹面ミラー81,82,83,84を介さず、ビームスプリッタ80をそのまま透過するパルスレーザ光をL40とする。また、ビームスプリッタ80を反射し、凹面ミラー81,82,83,84で1回ずつ反射され、再びビームスプリッタ80に戻って、OPSから出力されたパルスレーザ光をL41とする。すなわち、凹面ミラー81,82,83,84を1周することによって、OPSで1回のパルスの遅延がなされたパルスレーザ光をL41とする。また、凹面ミラー81,82,83,84を2周することによって、2回のパルスの遅延がなされたパルスレーザ光をL42とする。このようにして、パルスレーザ光L30が、OPSを介して複数のパルスレーザ光L40,L41,L42,…として同じ光路上に出力されることによって、パルス幅の伸張がなされ得る。
 シングル横モードの場合の波長変換効率に比べて、波長変換前に低コヒーレンス化して、波長変換すると、波長変換効率が著しく低下することがあり得る。例えば、図5に示すように、OPSを通過した後のパルスレーザ光のピークパワーが通過前に比べて約半分以下に小さくなり得る。波長変換の効率は(ピークパワー)nに比例するので、例えばn=2の場合、OPSを通過せずに波長変換した場合に比べて、1/4以下となり得る。
 波長変換効率が低下すると、エキシマ増幅器としての増幅器2に注入されるシード光のパルスエネルギが低下し得る。従って、露光装置4の要求以上に低コヒーレンス化を行うと、波長変換効率が大きく低下し、増幅器2から出力された増幅後のパルスレーザ光のエネルギが低くなり得る。また、自然放出光(ASE)の割合が増加し、露光性能が悪化することがあり得る。
<2.第1の実施形態>
 次に、本開示の第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置について説明する。なお、以下では上記比較例に係るエキシマレーザ装置の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[2.1 構成]
 図6は、本開示の第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置の一構成例を概略的に示している。
 本実施形態に係るエキシマレーザ装置は、MOとしての固体レーザシステム1と、増幅器2と、制御部7と、高反射ミラー221,222と、M2計測部500と、出射口シャッタ503とを備えてもよい。固体レーザシステム1は、第1のレーザ装置であってもよい。
 出射口シャッタ503は、高反射ミラー222と露光装置4との間の光路上に配置されてもよい。出射口シャッタ503は、制御部7によって開閉制御されてもよい。
 M2計測部500は、増幅器2から出力されたパルスレーザ光の光路上に配置してもよい。例えば、M2計測部500は、高反射ミラー222と出射口シャッタ503との間の光路上の位置C1に配置されてもよい。ただし、M2計測部500を、固体レーザシステム1から出力されたパルスレーザ光の光路上に配置してもよい。例えば、M2計測部500を、波長変換部115と高反射ミラー221との間の光路上の位置C3に配置してもよい。また、例えば、M2計測部500を、高反射ミラー221と高反射ミラー222との間の光路上の位置C2に配置してもよい。
 M2計測部500は、ビームスプリッタ501と、M2計測器502とを含んでいてもよい。M2計測器502は、入射したパルスレーザ光のM2値を計測し、その計測されたM2値のデータを、制御部7に送信するように構成されてもよい。
 固体レーザシステム1は、上記比較例に係る固体レーザシステム101におけるコヒーレンス低減器200に代えて、非点隔差発生器30を含んでもよい。波長変換部115は、固体レーザ装置10から出力された第1のレーザ光に基づいて波長変換を行い、第2のレーザ光として出力する構成であってもよい。非点隔差発生器30は、第1の非点隔差発生器であってもよい。
 非点隔差発生器30は、固体レーザ装置10から出力された第1のレーザ光としてのパルスレーザ光の光路上で、固体レーザ装置10と波長変換部115との間に配置されてもよい。波長変換部115は1又は複数の波長変換素子を含んでもよい。非点隔差発生器30は、固体レーザ装置10と、波長変換部115の1又は複数の波長変換素子のうち、最も上流側に配置された波長変換素子との間の光路上に配置されていてもよい。ここで、最も上流側に配置された波長変換素子とは、図3に示したBBO結晶143であってもよい。
 非点隔差発生器30は、第1のレーザ光としてのパルスレーザ光に非点隔差を発生させると共に、その非点隔差の大きさを調節可能な調節機構を含んでもよい。具体的には、例えば、後述する図8に示す非点隔差発生器30のように、非点隔差を発生させる複数のシリンドリカルレンズを含んでもよい。そして、後述する図8に示す非点隔差発生器30のように、調節機構としてのリニアステージ303によって、複数のシリンドリカルレンズのうち、少なくとも2つのシリンドリカルレンズの間隔を調節することによって非点隔差の大きさを調節するような構成であってもよい。また、例えば、後述する図9に示す非点隔差発生器30Aのように、非点隔差を発生させる集光レンズ141を含んでもよい。そして、後述する図9に示す非点隔差発生器30Aのように、調節機構としての回転ステージ305によって、パルスレーザ光の光路に対する集光レンズ141の傾きを調節することによって非点隔差の大きさを調節するような構成であってもよい。非点隔差発生器30は、波長変換部115から出力される第2のレーザ光のM2値を増大させるように、第1のレーザ光に非点隔差を発生させてもよい。
 制御部7と露光装置制御部5との間は、制御信号等を送受信する信号線で接続されてもよい。制御部7は、M2計測器502の計測結果に基づいて、非点隔差発生器30の調節機構を制御してもよい。
 その他の構成は、上記比較例に係るエキシマレーザ装置と略同様であってもよい。
[2.2 動作]
 図7は、制御部7による制御の流れの一例を示すフローチャートである。
 制御部7は、制御信号として、最初にM2値NG信号を露光装置制御部5に出力してもよい(ステップS101)。次に、制御部7は、制御信号として、露光装置制御部5から調整発振OK信号を受信したか否かを判断してもよい(ステップS102)。制御部7は、露光装置制御部5から調整発振OK信号を受信していないと判断した場合(ステップS102;N)には、ステップS102の処理を繰り返してもよい。制御部7は、露光装置制御部5から調整発振OK信号を受信したと判断した場合(ステップS102;Y)には、出射口シャッタ503を閉じることを指示する信号をシャッタ制御信号として出射口シャッタ503に出力してもよい(ステップS103)。
 次に、制御部7は、固体レーザシステム1から出力されたパルスレーザ光が、増幅器2の光共振器に注入されるのと同期して、増幅器2の1対の放電電極213a,213bを放電させて、所定の繰り返し周波数でレーザ発振させてもよい(ステップS104)。これにより、増幅器2から、増幅されたパルスレーザ光が出力され得る。
 制御部7は、固体レーザシステム1の固体レーザ装置10を発振させると、パルスレーザ光が非点隔差発生器30に入射し得る。制御部7は、非点隔差発生器30の調節機構に初期値の制御信号を送信してもよい。非点隔差発生器30からは、非点隔差が初期値に調節されたパルスレーザ光が出力され得る。このパルスレーザ光は波長変換部115に入射し、波長変換されて、第4高調波としての波長193.4nmのパルスレーザ光がシード光として出力され得る。ここで、波長変換された第4高調波光は、M2値が増加し得る。このシード光は、高反射ミラー221,222,223を介して、増幅器2のリング共振器の部分反射ミラー220に入射し得る。増幅器2では、1対の放電電極213a,213b間で放電が発生することによって、シード光がM2値を略維持した状態で増幅され得る。
 増幅器2から出力されたパルスレーザ光は、M2計測部500に入射し得る。M2計測部500では、ビームスプリッタ501によって反射した一部の光が、M2計測器502に入射し得る。M2計測器502では、入射したレーザ光のM2値を計測し得る(ステップS105)。制御部7は、M2計測器502からM2値の計測値のデータを受信してもよい。
 制御部7は、M2の目標値M2tとの差ΔM2=M2-M2tを計算してもよい(ステップS106)。次に、制御部7は、M2の目標値M2tとの差ΔM2が0に近づくように、非点隔差発生器30の調節機構に制御信号を送信してもよい(ステップS107)。
 次に、制御部7は、M2の目標値M2tとの差ΔM2の絶対値|ΔM2|が許容範囲ΔM2tr以下になったか否かを判断してもよい(ステップS108)。許容範囲ΔM2tr以下になっていないと判断した場合(ステップS108;N)には、制御部7は、ステップS105に戻って処理を繰り返してもよい。
 許容範囲ΔM2tr以下になったと判断した場合(ステップS108;Y)には、制御部7は、固体レーザシステム1とP02とを制御し、レーザ発振を停止させてもよい。次に、制御部7は、露光制御部7に、制御信号として、M2値OK信号を出力してもよい(ステップS109)。次に、制御部7は、出射口シャッタ503を開けることを指示する信号をシャッタ制御信号として出射口シャッタ503に出力してもよい(ステップS110)。
 次に、制御部7は、露光装置4が露光中であるか否かを判断してもよい(ステップS111)。制御部7は、露光中ではないと判断した場合(ステップS111;N)には、ステップS111の処理を繰り返してもよい。
 制御部7は、露光中であると判断した場合(ステップS111;Y)には、上記ステップS105~S108と略同様のステップS112~S115の処理を行ってもよい。その際、ステップS115において、M2の目標値M2tとの差ΔM2の絶対値|ΔM2|が許容範囲ΔM2tr以下になっていないと判断した場合(ステップS115;N)には、制御部7は、ステップS101に戻って処理を繰り返してもよい。また、ステップS115において、M2の目標値M2tとの差ΔM2の絶対値|ΔM2|が許容範囲ΔM2tr以下になっていると判断した場合(ステップS115;Y)には、制御部7は、ステップS111に戻って処理を繰り返してもよい。ただし、許容範囲ΔM2tr以下になっていると判断した場合(ステップS115;Y)において、制御部7は、ステップS111に戻らず、処理を終了してもよい。
 なお、以上の処理において目標値M2tは、露光装置4からデータを受信してもよいし、予め制御部7の記憶部に記憶しておいてもよい。
 その他の動作は、上記比較例に係るエキシマレーザ装置と略同様であってもよい。
[2.3 作用・効果]
 本実施形態のエキシマレーザ装置によれば、M2計測部500でM2値を計測して、その計測結果に基づいて、非点隔差発生器30をフィードバック制御しているので、露光装置4の目標値M2tに安定化し得る。露光装置4の目標値M2tに安定化するので、露光装置4の要求以上にM2値が悪化することが抑制され得る。その結果、波長変換効率の低下を抑制し得る。また、波長変換前に、図1に示したような、低コヒーレンス化して波長変換する場合に比べて、波長変換効率が高くなり得る。
<3.第2の実施形態>
 次に、本開示の第2の実施形態として、上記第1の実施形態のエキシマレーザ装置における各部のバリエーション、及び各部の具体例を説明する。なお、以下では上記比較例、又は上記第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[3.1 複数のシリンドリカルレンズを用いた非点隔差発生器]
(3.1.1 構成)
 図8は、図6に示した固体レーザシステム1における非点隔差発生器30の第1の構成例を概略的に示している。
 図8には、非点隔差発生器30として、シリンドリカル凹レンズ301とシリンドリカル凸レンズ302とのレンズの間隔を調節することによって非点隔差を発生するよう構成した場合の実施形態を示す。
 非点隔差発生器30は、非点隔差を発生させる複数のシリンドリカルレンズとして、シリンドリカル凹レンズ301とシリンドリカル凸レンズ302とを含んでもよい。また、非点隔差発生器30は、シリンドリカル凹レンズ301とシリンドリカル凸レンズ302とのレンズの間隔を調節する調節機構としてのリニアステージ303を含んでもよい。非点隔差発生器30は、固体レーザ装置10と集光レンズ141との間の光路上に配置してもよい。
(3.1.2 動作)
 制御部7は、H軸方向のビームウエストW1とV軸方向のビームウエストW2との差である非点隔差ΔFが目標値となるように、非点隔差発生器30のリニアステージ303を制御してもよい。非点隔差発生器30では、非点隔差ΔFが目標値となるように、リニアステージ303によって、シリンドリカル凹レンズ301とシリンドリカル凸レンズ302とのレンズの間隔が調節され得る。
 非線形結晶としてのBBO結晶143に、H軸方向とV軸方向のそれぞれのビームウエストの距離の差があるパルスレーザ光が入射すると、波長変換されたパルスレーザ光のH軸方向とV軸方向のM2値が波長変変換前に比べて悪化し得る。その結果、非線形結晶で波長変換されたパルスレーザ光は、波長変換される前のパルスレーザ光に比べて空間的コヒーレンスが低下し得る。
(3.1.3 作用・効果)
 パルスレーザ光の非点隔差ΔFが調節されたパルスレーザ光が非線形結晶に入射することで、波長変換後のパルスレーザ光のM2値を増加させ得る。その結果、波長変換されたパルスレーザ光の空間的コヒーレンスが調節され得る。波長変換部115では、波長変換前にM2値の大きなパルスレーザ光を入射させたときに比べて、波長変換の効率が高くなり得る。また、シリンドリカル凹レンズ301とシリンドリカル凸レンズ302とのレンズの間隔を調節することによって、波長変換後のM2値を調節し得る。
[3.2 集光レンズの傾きによって非点隔差を発生させる非点隔差発生器]
(3.2.1 構成)
 図9は、図6に示した固体レーザシステム1における非点隔差発生器30の第2の構成例を概略的に示している。
 図9には、集光レンズ141を傾けることによって非点隔差を発生するよう構成した非点隔差発生器30Aの実施形態を示す。非点隔差発生器30Aは、非点隔差を発生させる集光レンズ141を含んでもよい。非点隔差発生器30Aは、パルスレーザ光の光路に対する集光レンズ141の傾きを調節する調節機構としての回転ステージ305を含んでもよい。集光レンズ141は、固体レーザ装置10から出力されたパルスレーザ光を非線形結晶としてのBBO結晶143に集光するレンズであってもよい。
(3.2.2 動作)
 制御部7は、H軸方向のビームウエストW1とV軸方向のビームウエストW2との差である非点隔差ΔFが目標値となるように、非点隔差発生器30Aの回転ステージ305を制御してもよい。非点隔差発生器30Aでは、非点隔差ΔFが目標値となるように、回転ステージ305によって、集光レンズ141の傾きが調節され得る。
 非線形結晶としてのBBO結晶143に、H軸方向とV軸方向のそれぞれのビームウエストの距離の差があるパルスレーザ光が入射すると、波長変換されたパルスレーザ光のH軸方向とV軸方向のM2値が波長変変換前に比べて悪化し得る。その結果、非線形結晶で波長変換されたパルスレーザ光は、波長変換される前のパルスレーザ光に比べて空間的コヒーレンスが低下し得る。
(3.2.3 作用・効果)
 パルスレーザ光の非点隔差ΔFが調節されたパルスレーザ光が非線形結晶に入射することで、波長変換後のパルスレーザ光のM2値を増加させ得る。その結果、波長変換されたパルスレーザ光の空間的コヒーレンスが調節され得る。波長変換部115では、波長変換前にM2値の大きなパルスレーザ光を入射させたときに比べて、波長変換の効率が高くなり得る。また、集光レンズ141の傾きを調節することによって、波長変換後のM2値を調節し得る。
(その他)
 この例では、集光レンズ141を傾けるこことによって非点隔差ΔFを調節したが、集光レンズ141を傾けることによって、非線形結晶への集光点が変化する場合は、固体レーザ装置10と集光レンズ141との間の光路上に、パルスレーザ光を高透過する平行平面基板を配置してもよい。これにより、非線形結晶中の集光点位置がV軸方向に変化するのを抑制するようにしてもよい。この場合、平行平面基板を自動で回転させる回転ステージを配置してもよい。
[3.3 M2計測部の第1の構成例]
(3.3.1 構成)
 図10は、図6に示したエキシマレーザ装置におけるM2計測部500の第1の構成例を概略的に示している。
 M2計測部500は、ビームスプリッタ501と、M2計測器502とを含んでいてもよい。M2計測器502は、ビームスプリッタ513と、集光レンズ514と、CCD(Charge Coupled Device)511,512と、リニアステージ515と、M2計測部制御部510とを含んでいてもよい。
 ビームスプリッタ501を反射したパルスレーザ光がビームスプリッタ513を透過して、集光レンズ514に入射するように、ビームスプリッタ501とビームスプリッタ513とが配置されてもよい。集光レンズ514による集光ビームをCCD511によって検出できるように、集光レンズ514とCCD511とが配置されてもよい。CCD511には、光軸方向に移動できるようにリニアステージ515が配置されていてもよい。
 ビームスプリッタ513とCCD512は、集光レンズ514に入射するビーム直径Dinを計測できるように配置してもよい。
(3.3.2 動作)
 M2計測部制御部510は、CCD511上で計測されたビーム径が最小となるように、リニアステージ515を制御してもよい。
 M2計測部制御部510は、ビームウエストの直径に相当するビーム径の最小値Dと、集光レンズ514とCCD511との間の距離Lと、集光レンズ514に入射するビーム直径Dinとから、以下の(2)式によって、ビーム広がり全角θを求めてもよい。集光レンズ514とCCD511との間の距離Lは、集光レンズ514からビームウエストまでの距離であってもよい。また、M2計測部制御部510は、以下の(1)式からM2値を計算して、制御部7にこのM2値のデータを送信してもよい。
 M2値は、以下の式(1)で計算され得る。
 M2=(πD/2λ)tan(θ/2) ……(1)
ただし、
D:ビームウエストの直径(μm)
θ:ビーム広がり全角(rad)
 以下の式(2)によって、ビームウエスト付近でなく広い領域で角度θを定義してもよい。
 θ=2sin-1(Din/(2・L)) ……(2)
ただし、
λ:レーザ光の波長(μm)
Din:集光レンズ514による集光前のビーム直径
L:集光レンズ514からビームウエストまでの距離
[3.4 M2計測部の第2の構成例]
(3.4.1 構成)
 図11は、図6に示したエキシマレーザ装置におけるM2計測部500の第2の構成例を概略的に示している。
 M2計測部500Aは、ビームスプリッタ501と、M2計測器502Aとを含んでもよい。M2計測器502Aは、波面調節器520と、ビームスプリッタ513と、集光レンズ514と、CCD511と、CCD512と、M2計測部制御部510とを含んでいてもよい。
 波面調節器520は、球面形状の凸レンズ521と、球面形状の凹面レンズ522と、それら両レンズの間隔を調節するリニアステージ523とを含んでいてもよい。
 ビームスプリッタ513とCCD512は、集光レンズ514に入射するビーム直径Dinを計測できるように配置してもよい。
 CCD511は、集光レンズ514の焦点面の位置にセンサ面が位置するように配置されてもよい。集光レンズ514の焦点距離はFaであってもよい。焦点距離Faは、集光レンズ514からビームウエストまでの距離であってもよい。
(3.4.2 動作)
 M2計測部制御部510は、CCD511で計測されたビーム径が最小となるように、波面調節器520を制御してもよい。ビーム径の最小値は、例えばピーク強度に対して1/e2幅であってもよい。
 M2計測部制御部510は、L=Faとして、集光レンズ514に入射するビーム直径Dinから、以下の(2A)式によって、ビーム広がり全角θを求めてもよい。ここで、集光レンズ514に入射するビーム直径DinはCCD512によって計測してもよい。ビーム径はピーク強度に対して1/e2幅であってもよい。また、M2計測部制御部510は、上述の(1)式からM2値を計算して、制御部7にこのM2値のデータを送信してもよい。
 上述の(2)式に代えて以下の(2A)式によって、ビームウエスト付近でなく広い領域で角度θを定義してもよい。
 θ=2sin-1(Din/(2・Fa)) ……(2A)
ただし、
λ:レーザ光の波長(μm)
Din:集光レンズ514による集光前のビーム直径
Fa:集光レンズ514の焦点距離
[3.5 増幅器のバリエーション]
(3.5.1 増幅器の第1の変形例)
 図12は、図6に示したエキシマレーザ装置における増幅器2の第1の変形例を概略的に示している。
 エキシマレーザ装置は、増幅器2に代えて図12に示した増幅器2Aを備えてもよい。増幅器2Aは、エキシマレーザガスが封入されたレーザチャンバ110と、レーザチャンバ110内で互いに対向配置された1対の放電電極113a,113bと、ファブリペロ型の光共振器とを含むPOであってもよい。レーザチャンバ110は、第1のウインドウ111と、第2のウインドウ112とを含んでもよい。
 ファブリペロ型の光共振器は、OCとしての部分反射ミラー120と、リアミラー130とを含んでもよい。リアミラー130の反射率は、80%~90%であってもよい。部分反射ミラー120の反射率は10%~30%であってもよい。
(3.5.2 増幅器の第2の変形例)
 図13は、図6に示したエキシマレーザ装置における増幅器2の第2の変形例を概略的に示している。
 エキシマレーザ装置は、増幅器2に代えて図13に示した増幅器2Bを備えてもよい。増幅器2Bは、光共振器を含まないPA(Power Amplifier)であってもよい。増幅器2Bは、シリンドリカル凸面ミラー36と、シリンドリカル凹面ミラー37と、エキシマレーザガスが封入されたレーザチャンバ35とを含む増幅器であってもよい。レーザチャンバ35は、1対の放電電極38a,38bと、第1のウインドウ39aと、第2のウインドウ39bとを含んでもよい。
 シリンドリカル凸面ミラー36とシリンドリカル凹面ミラー37は、シード光がレーザチャンバ35内の放電空間34を3パスするように配置されてもよい。シリンドリカル凸面ミラー36とシリンドリカル凹面ミラー37は、シード光がレーザチャンバ35内を3パスする際に、シード光のビームが所定の倍率で拡大されて出力されるように配置されていてもよい。ここで、シリンドリカル凸面ミラー36とシリンドリカル凹面ミラー37は、自励発振が抑制されるように配置されてもよい。
<4.第3の実施形態>
 次に、本開示の第3の実施形態に係る固体レーザシステムについて説明する。なお、以下では上記比較例、若しくは上記第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置、又は上記第2の実施形態に係る各部のバリエーションの構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[4.1 構成]
 図14は、本開示の第3の実施形態に係る固体レーザシステム1Aを含むエキシマレーザ装置の一構成例を概略的に示している。
 エキシマレーザ装置は、固体レーザシステム1Aと、固体レーザ制御部3を含む制御部7とを備えてもよい。
 固体レーザシステム1Aは、第1の固体レーザ装置11Aと、第2の固体レーザ装置12Aと、同期回路部13と、非点隔差発生器30と、波長変換部115Aとを含んでもよい。
 第1の固体レーザ装置11Aは、第1のレーザ光を出力する第1のレーザ装置であってもよい。第2の固体レーザ装置12Aは、第3のレーザ光を出力する第2のレーザ装置であってもよい。波長変換部115Aは、第1のレーザ光と第3のレーザ光とに基づいて波長変換を行い、第2のレーザ光として出力する波長変換部であってもよい。
 第1の固体レーザ装置11Aは、第1のレーザ光として波長1342nmのパルスレーザ光を出力するNd:YVO4パルスレーザ装置で、シングル縦モードで発振する第1のレーザ装置であってもよい。第2の固体レーザ装置12Aは、波長904nmで発振する狭帯域チタンサファイヤレーザ装置であって、第3のレーザ光として波長904nmのパルスレーザ光を出力する第2のレーザ装置であってもよい。
 同期回路部13は、第1の固体レーザ装置11Aから出力されたパルスレーザ光と、第2の固体レーザ装置12から出力されたパルスレーザ光とが波長変換部115AのCLBO結晶163に略同時に入力されるように構成されていてもよい。
 波長変換部115Aは、複数の波長変換素子として、LBO(LiB35)結晶161と、BBO結晶162と、CLBO(CsLiB610)結晶163とを含んでもよい。波長変換部115Aは、第1の集光レンズ151と、第2の集光レンズ152と、第3の集光レンズ153と、第4の集光レンズ154と、高反射ミラー156と、ダイクロイックミラー157とを含んでもよい。波長変換部115Aの出力段に、第5の集光レンズ155が配置されていてもよい。
 第1の集光レンズ151は、非点隔差発生器30とLBO結晶161との間の光路上に配置されてもよい。第2の集光レンズ152は、LBO結晶161とBBO結晶162との間の光路上に配置されてもよい。第3の集光レンズ153は、BBO結晶162と高反射ミラー156との間の光路上に配置されてもよい。第4の集光レンズ154は、第1の固体レーザ装置11Aとダイクロイックミラー157との間の光路上に配置されてもよい。
 ダイクロイックミラー157は、第1の固体レーザ装置11Aからのパルスレーザ光がCLBO結晶163に入力されるように配置されてもよい。高反射ミラー156とダイクロイックミラー157は、BBO結晶162からの第4高調波光がCLBO結晶163に入力されるように配置されてもよい。
(その他)
 非点隔差発生器30は、第2の固体レーザ装置12Aから出力された第3のレーザ光としてのパルスレーザ光の光路上に配置されてもよい。非点隔差発生器30は、第2の固体レーザ装置12Aと、波長変換部115の複数の波長変換素子のうち、最も下流側に配置された波長変換素子との間の光路上に配置されていてもよい。ここで、最も下流側に配置された波長変換素子とは、CLBO結晶163であってもよい。非点隔差発生器30は、第3のレーザ光に非点隔差を発生させる第2の非点隔差発生器であってもよい。
 非点隔差発生器30は、第2の固体レーザ装置12Aと波長変換部115Aとの間に配置する例に限定されることなく、例えば、LBO結晶161とBBO結晶162との間の光路上の位置B1に非点隔差発生器30を配置してもよい。また、BBO結晶162と第3の集光レンズ153との間の光路上の位置B2に非点隔差発生器30を配置してもよい。
 また、非点隔差発生器30を第1の非点隔差発生器として、第1の固体レーザ装置11Aから出力された第1のレーザ光としてのパルスレーザ光の光路上に配置してもよい。例えば、非点隔差発生器30を、第1の固体レーザ装置11Aと波長変換部115Aとの間の光路上の位置A1に配置してもよい。
 また、非点隔差発生器30を配置する位置は1箇所に限らず、第2の固体レーザ装置12Aと波長変換部115Aとの間の位置と、上記した位置A1、位置B1及び位置B2とのうち、2以上の箇所に配置されていてもよい。
 その他の構成は、上記第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置と略同様であってもよい。
[4.2 動作]
 同期回路部13は、固体レーザ制御部3からの制御信号に基づいて、第1の固体レーザ装置11Aと第2の固体レーザ装置12Aとにそれぞれ、所定のタイミングで発振トリガを出力してもよい。第1の固体レーザ装置11Aからは波長1342nmのパルスレーザ光が出力され得る。第2の固体レーザ装置12Aからは、波長904nmのパルスレーザ光が出力され得る。
 LBO結晶161には、非点隔差発生器30と第1の集光レンズ151とを介して、第2の固体レーザ装置12Aからの波長904nmのパルスレーザ光が基本波として入力され得る。LBO結晶161では、基本波を波長452nmの第2高調波光に変換し、その第2高調波光を出力し得る。BBO結晶162には、第2の集光レンズ152を介して第2高調波光が入力され得る。BBO結晶162では、第2高調波光を波長226nmの第4高調波光に変換し、その第4高調波光を出力し得る。
  CLBO結晶163には、第4の集光レンズ154及びダイクロイックミラー157を介して、第1の固体レーザ装置11Aからの波長1342nmのパルスレーザ光が入力され得る。また、CLBO結晶163には、第3の集光レンズ153、高反射ミラー156、及びダイクロイックミラー157を介して第4高調波光が入力され得る。CLBO結晶163では、波長1342nmのパルスレーザ光と第4高調波光とから、波長193.4nmの和周波光を生成し、その和周波光を出力し得る。
 第2の固体レーザ装置12Aから出力されたパルスレーザ光は、非点隔差発生器30によって、非点隔差が調節された上で波長変換部115Aに入力され得る。非点隔差の大きさは、制御部7から非点隔差発生器30の調節機構に制御信号を送ることによって調節され得る。これにより、波長変換部115Aから最終的に出力される波長193.4nmのパルスレーザ光のM2値を調節し得る。
 その他の動作は、上記第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置と略同様であってもよい。
[4.3 作用・効果]
 本実施形態の固体レーザシステム1Aによれば、第2の固体レーザ装置12Aから出力されたパルスレーザ光が、非点隔差発生器30によって非点隔差が調節された上で波長変換部115Aに入力され得る。非点隔差が調節された上で波長変換されるので、波長変換後のパルスレーザ光のM2値が増加し得る。その結果、出力される波長193.4nmのパルスレーザ光の空間的コヒーレンスが低減され得る。
(M2値及び波長変換効率の測定結果)
 図15は、図14に示した固体レーザシステム1Aにおける非点隔差発生器30から出力された、波長904nmの基本波を集光した特性を測定した結果の一例を概略的に示している。
 図15には、非点隔差発生器30によって調節された波長904nmの基本波のパルスレーザ光を第1の集光レンズ151によって集光した場合のH軸方向とV軸方向とにおけるビーム径の特性が示されている。第1の集光レンズ151の焦点距離は400mmとしている。図15の横軸は第1の集光レンズ151の焦点位置を中心位置とした、中心位置からの距離(mm)であってもよい。図15の縦軸はビーム径(mm)であってもよい。基本波のパルスレーザ光の第1の集光レンズ151の焦点位置付近、±約200mmのH軸方向とV軸方向とのビーム径を計測した。V軸方向のM2=1.0、H軸方向のM2=1.0、H軸方向とV軸方向とのビームウエスト位置の差である非点較差ΔFが約90mm程度となるように、非点隔差発生器30を調節した。
 図16は、図14に示した波長変換部115AにおけるLBO結晶161から出力された、波長452nmの第2高調波光を集光した特性を測定した結果の一例を概略的に示している。
 図16には、LBO結晶161から出力された波長452nmの第2高調波光を第2の集光レンズ152によって集光した場合のH軸方向とV軸方向とにおけるビーム径の特性が示されている。第2の集光レンズ152の焦点距離は200mmとしている。図16の横軸はLBO結晶161の中心位置からの距離(mm)であってもよい。図16の縦軸はビーム径(mm)であってもよい。第2高調波光のM2値を測定した結果、V軸方向にM2=2.0、H軸方向にM2=1.0となり、V軸方向のM2値が悪化した。
 図17は、図14に示した波長変換部115AにおけるBBO結晶162から出力された、波長226nmの第4高調波光を集光した特性を測定した結果の一例を概略的に示している。また、図17は、第1の固体レーザ装置11Aから出力された、波長1342nmのパルスレーザ光を集光した特性を測定した結果の一例を概略的に示している。
 図17には、BBO結晶162から出力された波長226nmの第4高調波光を第3の集光レンズ153によって集光した場合のH軸方向とV軸方向とにおけるビーム径の特性が示されている。第3の集光レンズ153の焦点距離は250mmとしている。第4高調波光の特性に関して、図17の横軸はBBO結晶162の中心位置からの距離(mm)、縦軸はビーム径(mm)であってもよい。第4高調波光のM2値を測定した結果、V軸方向にM2=6.5、H軸方向にM2=5.0となり、V軸方向とH軸方向とのM2値が悪化した。
 また、図17には、第1の固体レーザ装置11Aから出力された波長1342nmのパルスレーザ光を第4の集光レンズ154によって集光した場合のH軸方向とV軸方向とにおけるビーム径の特性が示されている。第4の集光レンズ154の焦点距離は400mmとしている。波長1342nmのパルスレーザ光の特性に関して、図17の横軸はCLBO結晶163の中心位置からの距離(mm)、縦軸はビーム径(mm)であってもよい。波長1342nmのパルスレーザ光のM2値を測定した結果、V軸方向にM2=1.0、H軸方向にM2=1.0となり、シングル横モードであった。
 図18は、図14に示した波長変換部115Aにおける第2高調波光から第4高調波光への波長変換効率を測定した結果の一例を概略的に示している。
 第2高調波光から第4高調波光に波長変換したときの波長変換効率は約16%となった。固体レーザシステム1Aでは、非点隔差発生器30を用いたことにより、図1及び図3に示したコヒーレンス低減器200によって低コヒーレンス化した場合に比べて、パルスレーザ光の光強度が高くなり得る。このため、第4高調波光への波長変換効率が高くなり得る。
 図19は、図14に示した波長変換部115AにおけるCLBO結晶163から出力された、波長193.4nmの和周波光を集光した特性を測定した結果の一例を概略的に示している。
 図19には、CLBO結晶163から出力された波長193.4nmの和周波光を第5の集光レンズ155によって集光した場合のH軸方向とV軸方向とにおけるビーム径の特性が示されている。第5の集光レンズ155の焦点距離は200mmとしている。図19の横軸は第5の集光レンズ155の焦点位置を中心位置とした、中心位置からの距離(mm)であってもよい。図15の縦軸はビーム径(mm)であってもよい。和周波光のM2値を測定した結果、V軸方向のM2=9.9、H軸方向のM2=6.4となり、CLBO結晶163による波長変換前のM2値に比べて、V軸方向とH軸方向とのM2値がさらに悪化した。
 図20は、図14に示した波長変換部115Aにおける第4高調波光から和周波光への変換効率を測定した結果の一例を概略的に示している。
 第4高調波光から和周波光に波長変換したときの波長変換効率は約40%となった。固体レーザシステム1Aでは、非点隔差発生器30を用いたことにより、図1及び図3に示したコヒーレンス低減器200によって低コヒーレンス化した場合に比べて、パルスレーザ光の光強度が高くなり得る。このため、和周波光への波長変換効率が高くなり得る。
 以上のように、基本波のパルスレーザ光の非点隔差を調節することによって、波長変換するごとに、M2値が悪化し得る。その結果、波長変換後のM2値の悪化に伴って、波長変換部115Aから最終的に出力されるパルスレーザ光の空間的コヒーレンスが低下し得る。そのパルスレーザ光をシード光として増幅器2によって増幅した場合には、さらに、増幅されたパルスレーザ光もシード光と同等程度、又はシード光よりもさらに空間的コヒーレンスが低下し得る。
 さらに、波長変換効率は、波長変換する前に低コヒーレンス化した場合に比べて、高い波長変換効率となり得る。
 その他の作用及び効果は、上記第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置と略同様であってもよい。
<5.第4の実施形態>
 次に、本開示の第4の実施形態に係る固体レーザシステムについて説明する。なお、以下では上記比較例、若しくは上記第1、第3の実施形態に係るエキシマレーザ装置、又は上記第2の実施形態に係る各部のバリエーションの構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[5.1 構成]
 図21は、本開示の第4の実施形態に係るエキシマレーザ装置8の一構成例を概略的に示している。
 エキシマレーザ装置8は、固体レーザシステム1Bと、制御部7と、高反射ミラー98,99とを備えてもよい。制御部7は、固体レーザ制御部3と、同期制御部6とを含んでもよい。また、エキシマレーザ装置8は、上記した増幅器2,2A,2Bのいずれかを備えてもよい。以下では、図6の増幅器2を備える場合を例に説明する。
 固体レーザシステム1Bは、第1の固体レーザ装置11と、第2の固体レーザ装置12と、同期回路部13と、高反射ミラー16と、ダイクロイックミラー17と、波長変換部15とを含んでもよい。
 また、固体レーザシステム1Bは、非点隔差発生器30を含んでもよい。非点隔差発生器30は、第2の固体レーザ装置12から出力された第2のパルスレーザ光L2の光路上に配置されてもよい。例えば、非点隔差発生器30は、第2の固体レーザ装置12とダイクロイックミラー17との間の光路上に配置されていてもよい。非点隔差発生器30は、第2の固体レーザ装置12から出力された第2のパルスレーザ光L2に非点隔差を発生させる第2の非点隔差発生器であってもよい。
 第1の固体レーザ装置11は、第1の波長の第1のパルスレーザ光L1を、ダイクロイックミラー17を介して波長変換部15に向けて出射するように構成されてもよい。第1の波長は、約257.5nmであってもよい。第1の固体レーザ装置11は、第1の半導体レーザ20と、半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)23と、Ybファイバ増幅器システム24と、Yb:YAG結晶増幅器25とを含んでもよい。また、第1の固体レーザ装置11は、非線形結晶であるLBO結晶21とCLBO結晶22とを含んでもよい。第1の半導体レーザ20、半導体光増幅器23、Ybファイバ増幅器システム24、Yb:YAG結晶増幅器25、LBO結晶21、及びCLBO結晶22は、光路上において上流から下流へこの順序で配置されてもよい。
 第1の半導体レーザ20は、CW(連続波)発振、若しくはパルス発振により波長約1030nmのシード光を出射する分布帰還型の半導体レーザであってもよい。また、第1の半導体レーザ20は、シングル縦モードであって、波長約1030nm付近で波長を変化させることができる半導体レーザであってもよい。
 半導体光増幅器23は、半導体にパルス電流を流すことにより、シード光を所定のパルス幅のパルスレーザ光に変換し増幅する半導体素子であってもよい。半導体光増幅器23は、同期回路部13からの指示に基づいて半導体にパルス電流を流す電流制御器を含んでもよい。半導体光増幅器23は、第1の半導体レーザ20がパルス発振する場合には、第1の半導体レーザ20と同期して動作するように構成されてもよい。
 Ybファイバ増幅器システム24は、Ybがドープされた多段の光ファイバ増幅器と、CW発振により励起光を出射し、その励起光を各光ファイバ増幅器に供給するCW励起半導体レーザとを含んでもよい。
 LBO結晶21は、波長約1030nmのパルスレーザ光が入射され、波長約515nmのパルスレーザ光を出射してもよい。CLBO結晶22は、波長約515nmのパルスレーザ光が入射され、波長約257.5nmのパルスレーザ光を出射してもよい。
 第2の固体レーザ装置12は、第2の波長の第2のパルスレーザ光L2を、高反射ミラー16及びダイクロイックミラー17を介して波長変換部15に向けて出射するように構成されてもよい。第2の波長は、約1554nmであってもよい。第2の固体レーザ装置12は、第2の半導体レーザ40と、半導体光増幅器(SOA)41と、Erファイバ増幅器システム42とを含んでもよい。第2の半導体レーザ40、半導体光増幅器41、及びErファイバ増幅器システム42は、光路上において上流から下流へこの順序で配置されてもよい。
 第2の半導体レーザ40は、CW発振、若しくはパルス発振により波長約1554nmのシード光を出射する分布帰還型の半導体レーザであってもよい。また、第2の半導体レーザ40は、シングル縦モードであって、波長約1554nm付近で波長を変化させることができる半導体レーザであってもよい。
 半導体光増幅器41は、半導体にパルス電流を流すことにより、シード光を所定のパルス幅のパルスレーザ光に変換し増幅する半導体素子であってもよい。半導体光増幅器41は、同期回路部13からの指示に基づいて半導体にパルス電流を流す、図示しない電流制御器を含んでもよい。半導体光増幅器41は、第2の半導体レーザ40がパルス発振する場合には、半導体レーザ40と同期して動作するように構成されてもよい。
 Erファイバ増幅器システム42は、Er及びYbが共にドープされた多段の光ファイバ増幅器と、CW発振により励起光を出射し、その励起光を各光ファイバ増幅器に供給するCW励起半導体レーザとを含んでもよい。
 同期回路部13は、同期制御部6からのトリガ信号Tr1に基づいて、第1の固体レーザ装置11の半導体光増幅器23及び第2の固体レーザ装置12の半導体光増幅器41に所定のトリガ信号をそれぞれ出力するように構成されてもよい。
 高反射ミラー16は、第2の固体レーザ装置12から出射された第2のパルスレーザ光L2を高反射し、ダイクロイックミラー17に入射させるように配置されてもよい。
 ダイクロイックミラー17は、第1の波長の第1のパルスレーザ光L1を高透過する基板上に、第1の波長の第1のパルスレーザ光L1を高透過し、第2の波長の第2のパルスレーザ光L2を高反射する膜がコートされたものであってもよい。ダイクロイックミラー17は、第1のパルスレーザ光L1及び第2のパルスレーザ光L2を、互いの光路軸を略一致させた状態で波長変換部15に入射させるように配置されてもよい。
 波長変換部15は、第1の波長の第1のパルスレーザ光L1及び第2の波長の第2のパルスレーザ光L2が入射され、第1の波長及び第2の波長と異なる波長のパルスレーザ光を、増幅器2へのシード光L10として出射するように構成されてもよい。波長変換部15は、波長変換素子としてのCLBO結晶18,19と、ダイクロイックミラー95,96と、高反射ミラー97とを含んでもよい。CLBO結晶18、ダイクロイックミラー95、CLBO結晶19、及びダイクロイックミラー96は、光路上において上流から下流へこの順序で配置されてもよい。
 CLBO結晶18には、波長約257.5nmの第1のパルスレーザ光L1及び波長約1554nmの第2のパルスレーザ光L2が入射されてもよい。CLBO結晶18は、波長約257.5nmと波長約1554nmの和周波に対応する波長約220.9nmのパルスレーザ光を出射してもよい。
 ダイクロイックミラー95は、波長約1554nm及び波長約220.9nmのパルスレーザ光を高透過し、波長約257.5nmのパルスレーザ光を高反射する膜がコートされたものであってもよい。
 CLBO結晶19には、ダイクロイックミラー95を透過した、波長約1554nm及び波長約220.9nmのパルスレーザ光が入射されてもよい。CLBO結晶19は、波長約1554nmと波長約220.9nmの和周波に対応する波長約193.4nmのパルスレーザ光をシード光L10として出射してもよい。
 ダイクロイックミラー96は、波長約1554nm及び波長約220.9nmのパルスレーザ光を高透過し、波長約193.4nmのパルスレーザ光が高反射する膜がコートされたものであってもよい。
 高反射ミラー97は、ダイクロイックミラー96により反射された波長約193.4nmのパルスレーザ光をシード光L10として固体レーザシステム1Bから出射するように配置されてもよい。
 高反射ミラー98,99は、固体レーザシステム1Bから出射された波長約193.4nmのシード光L10が、増幅器2に入射するように配置されてもよい。
 増幅器2は、固体レーザシステム1Bから出射された波長約193.4nmのシード光L10を増幅し、増幅レーザ光L20として露光装置4に向けて出射するように構成されてもよい。
 固体レーザ制御部3は、第1の半導体レーザ20、第2の半導体レーザ40、Ybファイバ増幅器システム24内のCW励起半導体レーザ、及びErファイバ増幅器システム42内のCW励起半導体レーザに、図示しない信号ラインを介して接続されてもよい。
 同期制御部6には、固体レーザ制御部3を介して、固体レーザシステム1Bにおけるパルスレーザ光の生成タイミングを指示する発振トリガ信号Tr0が外部装置としての露光装置4から供給されてもよい。露光装置4は、露光装置制御部5を含んでもよい。発振トリガ信号Tr0は、露光装置4の露光装置制御部5が供給するようにしてもよい。同期制御部6は、発振トリガ信号Tr0に基づいてトリガ信号Tr1を生成し、トリガ信号Tr1を同期回路部13に供給するように構成されていてもよい。また、同期制御部6は、発振トリガ信号Tr0に基づいてトリガ信号Tr2を生成し、トリガ信号Tr2を増幅器2に供給するように構成されてもよい。
 その他の構成は、上記第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置と略同様であってもよい。
[5.2 動作]
 固体レーザ制御部3は、発振トリガ信号Tr0に基づいて、第1及び第2の半導体レーザ20,40をCW発振、若しくはパルス発振させてもよい。また、固体レーザ制御部3は、発振トリガ信号Tr0に基づいて、Ybファイバ増幅器システム24内のCW励起半導体レーザ、及びErファイバ増幅器システム42内の図示しないCW励起半導体レーザをCW発振させてもよい。
 同期制御部6は、固体レーザ制御部3を介して露光装置制御部5から発振トリガ信号Tr0を受信したとき、発振トリガ信号Tr0とトリガ信号Tr1との間の遅延時間、及び発振トリガ信号Tr0とトリガ信号Tr2との間の遅延時間を制御してもよい。この遅延時間は、固体レーザシステム1Bから出射されたシード光L10が増幅器2に入射するのと同期して増幅器2の1対の放電電極213a,213bが放電するように制御されてもよい。
 第1の固体レーザ装置11では、第1の半導体レーザ20から波長約1030nmのCW発振光、若しくはパルス発振光がシード光として出射され得る。このシード光は、同期回路部13からの所定のトリガ信号に基づいて、半導体光増幅器23によって所定のパルス幅のパルスレーザ光に変換され増幅され得る。半導体光増幅器23から出射されたパルスレーザ光は、Ybファイバ増幅器システム24に入射し、このYbファイバ増幅器システム24により増幅され得る。Ybファイバ増幅器システム24から出射されたパルスレーザ光は、Yb:YAG結晶増幅器25に入射し、このYb:YAG結晶増幅器25により増幅され得る。Yb:YAG結晶増幅器25から出射されたパルスレーザ光は、LBO結晶21に入射し得る。そして、このパルスレーザ光から、LBO結晶21及びCLBO結晶22によって、波長約257.5nmの第4高調波光が生成され得る。これにより、第1の固体レーザ装置11から波長約257.5nmの第1のパルスレーザ光L1が出射され得る。
 一方、第2の固体レーザ装置12では、第2の半導体レーザ40から波長約1554nmのCW発振光、若しくはパルス発振光がシード光として出射され得る。このシード光は、同期回路部13からの所定のトリガ信号に基づいて、半導体光増幅器41によって所定のパルス幅のパルスレーザ光に変換され増幅され得る。半導体光増幅器41から出射されたパルスレーザ光は、Erファイバ増幅器システム42に入射し、このErファイバ増幅器システム42により増幅され得る。これにより、第2の固体レーザ装置12から波長約1554nmの第2のパルスレーザ光L2が出射され得る。
 第2の固体レーザ装置12から出射された第2のパルスレーザ光L2は、非点隔差発生器30によって、非点隔差が調節された上で波長変換部15に入力され得る。非点隔差の大きさは、制御部7から非点隔差発生器30の調節機構に制御信号を送ることによって調節され得る。これにより、波長変換部15から最終的に出力される波長193.4nmのパルスレーザ光のM2値を調節し得る。
 第1の固体レーザ装置11から出射された波長約257.5nmの第1のパルスレーザ光L1は、ダイクロイックミラー17を介して、波長変換部15に入射し得る。また、第2の固体レーザ装置12から出射された波長約1554nmの第2のパルスレーザ光L2は、高反射ミラー16及びダイクロイックミラー17を介して、波長変換部15に入射し得る。
 ここで、同期回路部13は、トリガ信号Tr1に基づいて、所定のタイミングで、所定のパルス幅のトリガ信号を半導体光増幅器23,41にそれぞれ供給してもよい。この所定のタイミングは、第1のパルスレーザ光L1及び第2のパルスレーザ光L2が、波長変換部15のCLBO結晶18に略同時に入射するように調節され得る。半導体光増幅器23に供給されるトリガ信号のパルス幅は、第1のパルスレーザ光L1のパルス幅が例えば1nsec以上30nsec以下になるように調節され得る。半導体光増幅器41に供給されるトリガ信号のパルス幅は、第2のパルスレーザ光L2のパルス幅が例えば1nsec以上30nsec以下になるように調節され得る。これにより、固体レーザシステム1Bが出射するシード光L10のパルス幅は、例えば1nsec以上30nsec以下になるように調節され得る。
 波長変換部15では、ダイクロイックミラー17によってCLBO結晶18に第1のパルスレーザ光L1及び第2のパルスレーザ光L2が略同時に入射され、CLBO結晶18上で第1のパルスレーザ光L1のビーム及び第2のパルスレーザ光L2のビームが重なり得る。CLBO結晶18は、波長約257.5nmと波長約1554nmの和周波に対応する波長約220.9nmのパルスレーザ光を生成し得る。CLBO結晶18からは、波長約257.5nm、波長約1554nm、及び波長約220.9nmの3つのパルスレーザ光が出射され得る。
 ダイクロイックミラー95は、CLBO結晶18から出射された3つのパルスレーザ光のうち、波長約1554nm及び波長約220.9nmの2つのパルスレーザ光を高透過し、波長約257.5nmのパルスレーザ光を高反射し得る。ダイクロイックミラー95を透過した2つのパルスレーザ光は、CLBO結晶19に入射し得る。
 CLBO結晶19は、波長約220.9nmと波長約1554nmの和周波に対応する波長約193.4nmのパルスレーザ光を生成し得る。CLBO結晶19からは、波長約1554nm、波長約220.9nm、及び波長約193.4nmの3つのパルスレーザ光が出射され得る。
 ダイクロイックミラー96は、CLBO結晶19から出射された3つのパルスレーザ光のうち、波長約1554nm及び波長約220.9nmのパルスレーザ光を高透過し、波長約193.4nmのパルスレーザ光を高反射し得る。波長約193.4nmのパルスレーザ光は、高反射ミラー97を介して波長変換部15からシード光L10として出射され得る。波長変換部15から出射されたシード光L10は、高反射ミラー98,99を介して、増幅器2に入射し得る。固体レーザシステム1Bから出射されたシード光L10は増幅器2により増幅され、増幅レーザ光L20として露光装置4に向けて出射され得る。
 その他の動作は、上記第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置と略同様であってもよい。
[5.3 作用・効果]
 本実施形態のエキシマレーザ装置によれば、第2の固体レーザ装置12から出力されたパルスレーザ光が非点隔差発生器30によって、非点隔差が調節された上で波長変換部15に入力され得る。非点隔差が調節された上で波長変換されるので、波長変換後のパルスレーザ光のM2値が増加し得る。その結果、波長変換部15から出力される波長193.4nmのパルスレーザ光の空間的コヒーレンスが低減され得る。
 その他の作用・効果は、上記第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置と略同様であってもよい。
(その他)
 この実施形態では、第2の固体レーザ装置12とダイクロイックミラー17との間の光路上に、非点隔差発生器30を配置したが、この例に限定されることない。例えば、非点隔差発生器30を第1の非点隔差発生器として、第1の固体レーザ装置11から出力された第1のパルスレーザ光L1の光路上に配置してもよい。例えば、第1の固体レーザ装置11とダイクロイックミラー17との間の光路上に非点隔差発生器30を配置してもよい。さらに、Yb:YAG結晶増幅器25とLBO結晶21との間、LBO結晶21とCLBO結晶22との間、又はCLBO結晶18とCLBO19との間の光路上に、非点隔差発生器30を配置してもよい。また、非点隔差発生器30を配置する位置は1箇所に限らず、上記した種々の位置のうち、2以上の箇所に配置されていてもよい。
<6.第5の実施形態>
 次に、本開示の第5の実施形態に係る固体レーザシステムについて説明する。なお、以下では上記比較例、若しくは上記第1、第3、第4の実施形態に係るエキシマレーザ装置、又は上記第2の実施形態に係る各部のバリエーションの構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[6.1 構成]
 図22は、本開示の第5の実施形態に係る固体レーザシステム1Cの一構成例を概略的に示している。
 固体レーザシステム1Cは、第1の固体レーザ装置11Bと、第2の固体レーザ装置12Bと、集光レンズ53と、集光レンズ54と、高反射ミラー71と、ダイクロイックミラー72と、波長変換部115Bとを備えてもよい。
 第1の固体レーザ装置11Bは、第1のレーザ光を出力する第1のレーザ装置であってもよい。第2の固体レーザ装置12Bは、第3のレーザ光を出力する第2のレーザ装置であってもよい。波長変換部115Bは、第1のレーザ光と第3のレーザ光とに基づいて波長変換を行い、第2のレーザ光として出力する波長変換部であってもよい。
 第1の固体レーザ装置11Bは、波長1030nmのパルスレーザ光を出力するレーザ装置20Aと、集光レンズ51と、LBO結晶61と、集光レンズ52と、CLBO結晶62とを含んでもよい。LBO結晶61は、波長1030nmのパルスレーザ光を波長515nmのパルスレーザ光に変換する波長変換素子であってもよい。CLBO結晶63は、波長515nmのパルスレーザ光を波長257.5nmのパルスレーザ光に変換する波長変換素子であってもよい。
 第2の固体レーザ装置12Bは、波長1553nmのパルスレーザ光を出力するレーザ装置であってもよい。
 波長変換部115Bは、波長変換素子として、CLBO結晶63と、CLBO結晶64とを含んでもよい。また、波長変換部115Bは、集光レンズ55と、集光レンズ56と、コリメータレンズ57と、コリメータレンズ58と、ダイクロイックミラー73と、高反射ミラー74と、高反射ミラー75と、ダイクロイックミラー76とを含んでもよい。
 CLBO結晶63には、第1の固体レーザ装置11Bからの波長257.5nmのパルスレーザ光と第2の固体レーザ装置12Bからの波長1553nmのパルスレーザ光とが入力されてもよい。CLBO結晶63は、波長220.9nmのパルスレーザ光と波長1553nmのパルスレーザ光とを出力してもよい。CLBO結晶63から出力された波長1553nmのパルスレーザ光の光路上に、ダイクロイックミラー73と、コリメータレンズ58と、高反射ミラー74と、集光レンズ55と、ダイクロイックミラー76とが、この順番で配置されてもよい。また、CLBO結晶63から出力された波長220.9nmのパルスレーザ光の光路上に、ダイクロイックミラー73と、コリメータレンズ57と、高反射ミラー75と、集光レンズ56と、ダイクロイックミラー76とが、この順番で配置されてもよい。
 CLBO結晶64には、CLBO結晶63から出力された波長220.9nmのパルスレーザ光と波長1553nmのパルスレーザ光とが入力されてもよい。
 ダイクロイックミラー72は、第1の固体レーザ装置11Bからの波長257.5nmのパルスレーザ光がCLBO結晶63に入力されるように配置されてもよい。高反射ミラー71とダイクロイックミラー72は、第2の固体レーザ装置12Bからの波長1553nmのパルスレーザ光がCLBO結晶63に入力されるように配置されてもよい。
 集光レンズ53は、第1の固体レーザ装置11BのCLBO結晶62と、波長変換部115BのCLBO結晶63との間の光路上に配置されてもよい。集光レンズ54は、高反射ミラー71とダイクロイックミラー72ダイクロイックミラー72との間の光路上に配置されてもよい。
 集光レンズ55と、パルスレーザ光の光路に対する集光レンズ55の傾きを調節する調節機構としての図示しない回転ステージとによって、非点隔差発生器30Bが構成されていてもよい。また、集光レンズ56と、パルスレーザ光の光路に対する集光レンズ56の傾きを調節する調節機構としての図示しない回転ステージとによって、非点隔差発生器30Cが構成されていてもよい。
 その他の構成は、上記第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置と略同様であってもよい。
[6.2 動作]
 第1の固体レーザ装置11Bからは波長257.5nmのパルスレーザ光が出力され得る。第2の固体レーザ装置12Bからは、波長1553nmのパルスレーザ光が出力され得る。
 CLBO結晶63には、集光レンズ53及びダイクロイックミラー72を介して、第1の固体レーザ装置11Aからの波長257.5nmのパルスレーザ光が入力され得る。また、CLBO結晶63には、高反射ミラー71、集光レンズ54、及びダイクロイックミラー72を介して、第2の固体レーザ装置12Bからの波長1553nmのパルスレーザ光が入力され得る。CLBO結晶63では、波長257.5nmのパルスレーザ光と波長1553nmのパルスレーザ光とから、波長220.9nmの和周波光を生成し、その和周波光を出力し得る。また、CLBO結晶63は、波長1553nmのパルスレーザ光を出力し得る。
 CLBO結晶64には、ダイクロイックミラー73と、コリメータレンズ58と、高反射ミラー74と、集光レンズ55と、ダイクロイックミラー76とを介して、波長1553nmのパルスレーザ光が入力され得る。また、CLBO結晶64には、ダイクロイックミラー73と、コリメータレンズ57と、高反射ミラー75と、集光レンズ56と、ダイクロイックミラー76とを介して、波長220.9nmのパルスレーザ光が入力され得る。CLBO結晶64では、波長1553nmのパルスレーザ光と波長220.9nmのパルスレーザ光とから、波長193.4nmの和周波光を生成し、その和周波光を出力し得る。
 CLBO結晶64に入力される波長1553nmのパルスレーザ光と波長220.9nmのパルスレーザ光とのうち少なくとも一方に対して、非点隔差発生器30B又は非点隔差発生器30Cによって、非点隔差が調節され得る。非点隔差の大きさは、制御部7から非点隔差発生器30B又は非点隔差発生器30Cの調節機構に制御信号を送ることによって調節され得る。これにより、波長変換部115Bから最終的に出力される波長193.4nmのパルスレーザ光のM2値を調節し得る。
 その他の動作は、上記第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置と略同様であってもよい。
[6.3 作用・効果]
 本実施形態の固体レーザシステム1Cによれば、波長変換部115B内において、パルスレーザ光の非点隔差が調節され得る。波長変換部115B内において、非点隔差が調節された上で波長変換されるので、波長変換後のパルスレーザ光のM2値が増加し得る。その結果、出力される波長193.4nmのパルスレーザ光の空間的コヒーレンスが低減され得る。
 その他の作用・効果は、上記第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置と略同様であってもよい。
(その他)
 以上の説明では、集光レンズ55の傾き、又は集光レンズ56の傾きを調節することによって非点隔差を調節するようにしたが、その他のレンズの傾きを調節することによって非点隔差を調節するようにしてもよい。例えば、集光レンズ51,52,53,54、及びコリメータレンズ57,58のうち、少なくとも1つのレンズの傾きを調節するようにしてもよい。
<7.第6の実施形態>
 次に、本開示の第6の実施形態に係る固体レーザシステムを含むアニール装置について説明する。なお、以下では上記比較例、若しくは上記第1、第3、第4の実施形態に係るエキシマレーザ装置、上記第2の実施形態に係る各部のバリエーション、又は上記第5の実施形態に係る固体レーザシステムの構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
 図23は、本開示の第6の実施形態に係る固体レーザシステム1Dを光源とするアニール装置400の一構成例を概略的に示している。
 固体レーザシステム1Dは、固体レーザ装置10Aと、非点隔差発生器30と、波長変換部115Cとを含んでもよい。固体レーザ装置10Aから出力されたパルスレーザ光の光路上に、非点隔差発生器30と波長変換部115とが、この順序で配置されてもよい。
 固体レーザ装置10Aは、例えば波長1064nmのパルスレーザ光を第1のレーザ光として出力するYVO4ディスクレーザ装置であってもよい。
 非点隔差発生器30は、固体レーザ装置10Aから出力された第1のレーザ光としてのパルスレーザ光の光路上で、固体レーザ装置10Aと波長変換部115Cとの間に配置されてもよい。
 波長変換部115Cは1又は複数の波長変換素子を含んでもよい。波長変換部115は、入力されたパルスレーザ光を波長変換して波長355nmの第2のレーザ光を出力してもよい。波長変換部115Cは、例えば、波長変換素子として、第3高調波光を発生する非線形結晶を含んでいてもよい。非線形結晶は、例えば2つのBBO結晶であってもよい。第3高調波は、波長355nmであってもよい。非点隔差発生器30は、固体レーザ装置10Aと、波長変換部115Cの1又は複数の波長変換素子のうち、最も上流側に配置された波長変換素子との間の光路上に配置されていてもよい。
 非点隔差発生器30は、第1のレーザ光としてのパルスレーザ光に非点隔差を発生させると共に、その非点隔差の大きさを調節可能な調節機構を含んでもよい。非点隔差発生器30は、例えば、図8に示すようなシリンドリカル凹レンズ301とシリンドリカル凸レンズ302との間隔を調節するような構成であってもよい。
 固体レーザシステム1Dとアニール装置400との間において、固体レーザシステム1Dから出力されたパルスレーザ光の光路上には、M2計測部500と、出射口シャッタ503とが配置されてもよい。M2計測部500は、ビームスプリッタ501と、M2計測器502とを含んでいてもよい。M2計測器502は、入射したパルスレーザ光のM2値を計測し、その計測されたM2値のデータを、制御部7に送信するように構成されてもよい。
 アニール装置400は、アニール装置制御部401を含んでもよい。制御部7とアニール装置制御部401との間は、制御信号等を送受信する信号線で接続されてもよい。制御部7は、M2計測器502の計測結果に基づいて、非点隔差発生器30の調節機構を制御してもよい。
 固体レーザシステム1Dから出力されたパルスレーザ光をアニール装置400に入力してもよい。アニール装置400では、アモルファスシリコン膜がコートされたガラス基板にパルスレーザ光を照射してもよい。この場合においても、パルスレーザ光の干渉性が課題となり得る。この場合においても、M2計測部500においてM2値を計測して、その計測結果に基づいて非点隔差発生器30をフィードバック制御してもよい。
 その他の構成、及び動作等は、上記第1の実施形態に係るエキシマレーザ装置と略同様であってもよい。
<8.制御部のハードウエア環境>
 当業者は、汎用コンピュータ又はプログラマブルコントローラにプログラムモジュール又はソフトウエアアプリケーションを組み合わせて、ここに述べられる主題が実行されることを理解するだろう。一般的に、プログラムモジュールは、本開示に記載されるプロセスを実行できるルーチン、プログラム、コンポーネント、データストラクチャーなどを含む。
 図24は、開示される主題の様々な側面が実行され得る例示的なハードウエア環境を示すブロック図である。図24の例示的なハードウエア環境100は、処理ユニット1000と、ストレージユニット1005と、ユーザインターフェイス1010と、パラレルI/Oコントローラ1020と、シリアルI/Oコントローラ1030と、A/D、D/Aコンバータ1040とを含んでもよいが、ハードウエア環境100の構成は、これに限定されない。
 処理ユニット1000は、中央処理ユニット(CPU)1001と、メモリ1002と、タイマ1003と、画像処理ユニット(GPU)1004とを含んでもよい。メモリ1002は、ランダムアクセスメモリ(RAM)とリードオンリーメモリ(ROM)とを含んでもよい。CPU1001は、市販のプロセッサのいずれでもよい。デュアルマイクロプロセッサや他のマルチプロセッサアーキテクチャが、CPU1001として使用されてもよい。
 図24におけるこれらの構成物は、本開示において記載されるプロセスを実行するために、相互に接続されていてもよい。
 動作において、処理ユニット1000は、ストレージユニット1005に保存されたプログラムを読み込んで、実行してもよい。また、処理ユニット1000は、ストレージユニット1005からプログラムと一緒にデータを読み込んでもよい。また、処理ユニット1000は、ストレージユニット1005にデータを書き込んでもよい。CPU1001は、ストレージユニット1005から読み込んだプログラムを実行してもよい。メモリ1002は、CPU1001によって実行されるプログラム及びCPU1001の動作に使用されるデータを、一時的に保管する作業領域であってもよい。タイマ1003は、時間間隔を計測して、プログラムの実行に従ってCPU1001に計測結果を出力してもよい。GPU1004は、ストレージユニット1005から読み込まれるプログラムに従って、画像データを処理し、処理結果をCPU1001に出力してもよい。
 パラレルI/Oコントローラ1020は、リニアステージ303、回転ステージ305、出射口シャッタ503、露光装置制御部5、制御部7、及びアニール制御部401等の、処理ユニット1000と通信可能なパラレルI/Oデバイスに接続されてもよく、処理ユニット1000とそれらパラレルI/Oデバイスとの間の通信を制御してもよい。シリアルI/Oコントローラ1030は、露光装置制御部5、制御部7、及びアニール制御部401等の、処理ユニット1000と通信可能な複数のシリアルI/Oデバイスに接続されてもよく、処理ユニット1000とそれら複数のシリアルI/Oデバイスとの間の通信を制御してもよい。A/D、D/Aコンバータ1040は、アナログポートを介して、各種センサや、CCD511,512等のアナログデバイスに接続されてもよく、処理ユニット1000とそれらアナログデバイスとの間の通信を制御したり、通信内容のA/D、D/A変換を行ってもよい。
 ユーザインターフェイス1010は、操作者が処理ユニット1000にプログラムの停止や、割込みルーチンの実行を指示できるように、処理ユニット1000によって実行されるプログラムの進捗を操作者に表示してもよい。
 例示的なハードウエア環境100は、本開示における露光装置制御部5、及びアニール制御部401等の構成に適用されてもよい。当業者は、それらのコントローラが分散コンピューティング環境、すなわち、通信ネットワークを介して繋がっている処理ユニットによってタスクが実行される環境において実現されてもよいことを理解するだろう。本開示において、露光装置制御部5、及びアニール制御部401等は、イーサネット(登録商標)やインターネットといった通信ネットワークを介して互いに接続されてもよい。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、ローカル及びリモート両方のメモリストレージデバイスに保存されてもよい。
<9.その他>
 上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
 本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書、及び添付の特許請求の範囲に記載される不定冠詞「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。

Claims (10)

  1.  第1のレーザ光を出力する第1のレーザ装置と、
     少なくとも1つの波長変換素子を含み、前記第1のレーザ光の光路上に配置され、前記第1のレーザ光に基づいて波長変換を行い、第2のレーザ光として出力する波長変換部と、
     前記第1のレーザ装置と前記少なくとも1つの波長変換素子のうち最も下流側に配置された波長変換素子との間の光路上に配置され、前記第1のレーザ光に非点隔差を発生させる少なくとも1つの第1の非点隔差発生器と
     を備えるレーザシステム。
  2.  前記第1の非点隔差発生器は、前記第2のレーザ光のM2値を増大させるように前記第1のレーザ光に非点隔差を発生させる
     請求項1に記載のレーザシステム。
  3.  前記波長変換部は、前記波長変換素子を複数、含み、
     前記第1の非点隔差発生器は、前記第1のレーザ装置と前記複数の波長変換素子のうち最も上流側に配置された波長変換素子との間の光路上に配置されている
     請求項1に記載のレーザシステム。
  4.  前記波長変換部は、前記波長変換素子を複数、含み、
     前記第1の非点隔差発生器は、前記複数の波長変換素子のうち最も上流側に配置された波長変換素子と前記最も下流側に配置された波長変換素子との間の光路上に配置されている
     請求項1に記載のレーザシステム。
  5.  前記第1の非点隔差発生器は、前記非点隔差の大きさを調節する調節機構を含む
     請求項1に記載のレーザシステム。
  6.  前記第1の非点隔差発生器は、前記非点隔差を発生させる複数のシリンドリカルレンズを含み、
     前記調節機構は、前記複数のシリンドリカルレンズのうち、少なくとも2つのシリンドリカルレンズの間隔を調節することによって前記非点隔差の大きさを調節する
     請求項5に記載のレーザシステム。
  7.  前記第1の非点隔差発生器は、前記非点隔差を発生させる集光レンズを含み、
     前記調節機構は、前記第1のレーザ光の光路に対する前記集光レンズの傾きを調節することによって前記非点隔差の大きさを調節する
     請求項5に記載のレーザシステム。
  8.  前記第2のレーザ光の光路上に配置され、前記第2のレーザ光のM2値を計測するM2計測器と、
     前記M2計測器の計測結果に基づいて、前記調節機構を制御する制御部と、
     をさらに備える
     請求項5に記載のレーザシステム。
  9.  前記波長変換部に向けて第3のレーザ光を出力する第2のレーザ装置、をさらに備え、
     前記波長変換部は、前記第1のレーザ光と前記第3のレーザ光とに基づいて波長変換を行い、前記第2のレーザ光として出力する
     請求項1に記載のレーザシステム。
  10.  前記第2のレーザ装置と前記最も下流側に配置された波長変換素子との間の光路上に配置され、前記第3のレーザ光に非点隔差を発生させる少なくとも1つの第2の非点隔差発生器、をさらに備える
     請求項9に記載のレーザシステム。
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