WO2012086253A1 - 蚊誘引機 - Google Patents

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憲三 岩尾
泰法 武田
雅夫 加藤
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Abstract

【課題】高い捕捉率で蚊を捕捉可能な蚊誘引機を提供する。 【解決手段】実施例1の蚊誘引機は、ハウジング3と電撃グリッド5とを備えている。ハウジング3には、筒状をなして一端3a側から他端3b側へ水平方向に延びる誘引室11と、誘引室11の一端3aと他端3bとで互いに対面して蚊15が出入可能な出入口11a、11bとが形成されている。電撃グリッド5は、誘引室11内における両出入口11a、11b間の略中間位置に設けられている。この電撃グリッド5は、太陽光発電パネル7及びバッテリ9から電力の供給を受けて、接触又は近接した蚊15を電撃によって攻撃して駆除を行う。これらの誘引室11、ハウジング3及び電撃グリッド5は、黒色を呈している。

Description

蚊誘引機
 本発明は蚊誘引機に関する。
 蚊は、動物の血液を求めて飛来し、人間に対して吸血を行うことから、不快昆虫の一種とされている。また、この蚊の吸血行為により、家畜等の動物と人間との間又は人間同士の間で、伝染病を発病させる病原体が運搬され、例えば、デング熱、マラリア、西ナイル熱等の伝染病が広範囲に拡大する問題もある。これらのため、従来から、例えば、蚊取り線香等の器具により蚊の駆除が行われるだけでなく、蚊の生態に関する研究に基づき、蚊の捕捉を専門とした蚊誘引機が多々開発されてきた。
 このような状況の下、蚊を攻撃して駆除することを主眼として、特許文献1の図1等に示す蚊誘引機が提案されている。この蚊誘引機は、ハウジングと電撃グリッドとを備えている。ハウジングには、誘引室と、その誘引室に蚊が進入可能な入口とが形成されている。電撃グリッドは、誘引室内に設けられ、接触又は近接した蚊を電撃によって攻撃可能である。また、この蚊誘引機は二酸化炭素のボンベと接続され、ハウジングには二酸化炭素を放出するための放出口が形成されている。さらに、電撃グリッドの近傍には電気ヒータが設けられている。
 発明者らによる研究によれば、蚊は人体等から発せられる二酸化炭素に引き寄せられることが判明している。このため、この蚊誘引機では、電気ヒータによって加温された二酸化炭素を誘引室の周囲に放出することで、蚊を誘引室内に誘い込むことが可能になっている。そして、電撃グリッドにより、誘引室内に誘い込まれた蚊を攻撃することができる。こうして、この蚊誘引機によれば、効率よく蚊の駆除を行うことが可能である。
特許第3520963号公報
 しかし、より高い捕捉率で蚊を捕捉可能な蚊誘引機が求められている。
 本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、より高い捕捉率で蚊を捕捉可能な蚊誘引機を提供することを解決すべき課題としている。
 本発明の蚊誘引機は、筒状をなして水平方向に延びる誘引室が形成され、該誘引室の一端と他端とに互いに対面して蚊が出入可能な出入口が形成されたハウジングと、
 該誘引室内における両該出入口間の略中間位置に設けられ、接触又は近接した該蚊を少なくとも捕捉する捕捉手段とを備え、
 該誘引室を含む該ハウジングの内面及び該捕捉手段は暗色を呈していることを特徴とする(請求項1)。
 発明者らは、誘引室内に蚊を誘い込んで捕捉可能な蚊誘引機を開発するにあたり、蚊の生態について、更なる鋭意研究を行った。その結果、以下の知見を得て本発明を行うに至った。
 まず、蚊は不規則な方向で飛来するのではなく、興奮状態にない時には、水平方向に飛行する傾向が強いことが判明した。このため、本発明の蚊誘引機では、筒状をなして水平方向に延びる誘引室を形成している。また、蚊は先の見通せない方向には飛行しない傾向が強いことも判明した。このため、本発明の蚊誘引機では、一方の出入口から他方の出入口が見通せるよう、誘引室の一端と他端とに互いに対面する出入口を形成している。各出入口は蚊が出入可能な大きさである。これにより、蚊は誘引室内を出入りし易くなっている。
 また、捕捉手段は、両出入口間の略中間位置に設けられている。このため、例えば、誘引室の一端側に近い位置に捕捉手段を設けることで捕捉手段が一種の障壁となり、一端側から誘引室内に蚊が進入し難くなるという問題も生じ難くなっている。
 さらに、蚊は、自然界においても物陰等の暗部に集まる習性があることから、暗色を好む傾向がある。このため、この蚊誘引機では、誘引室を含むハウジングの内面や捕捉手段が暗色を呈している。これにより、本発明の蚊誘引機は、蚊を本能的に自然な状態で誘引室内に誘い込むことができる。この際、誘引室だけでなく、捕捉手段も暗色を呈していることから、蚊が捕捉手段を忌避することなく、蚊がその周囲に集まり易い。捕捉手段に接触又は近接した蚊は捕捉手段によって少なくとも捕捉される。このため、この蚊誘引機では、捕捉手段によって蚊を捕捉し易くなっている。
 したがって、本発明の蚊誘引機によれば、好適に蚊を捕捉することが可能となる。
 本発明の蚊誘引機において、誘引室は、上方から見て、一つの筒によって形成されるI型であってもよく、二つの筒が交差して形成される十型等であってもよい。
 さらに、本発明の蚊誘引機は、二酸化炭素を詰めたボンベや化学反応によって二酸化炭素を発生させる反応装置等、種々の二酸化炭素発生手段を備えても良い。また、本発明の蚊誘引機は、蚊が好む35~55°Cの熱を発生させる電熱ヒータ、懐炉等、種々の温熱発生手段を備えても良い。この場合、より多くの蚊を誘引室内に誘い込むことができる。
 一方、本発明の蚊誘引機は、上記のような二酸化炭素を発生させる二酸化炭素発生手段と、蚊が好む熱を発生させる温熱発生手段とを備えなくとも良い(請求項2)。本発明の蚊誘引機によれば、別途これらの二酸化炭素発生手段及び温熱発生手段を備えることなく、好適に蚊を捕捉することが可能である。また、これらの二酸化炭素発生手段及び温熱発生手段を備えないことにより、本発明の蚊誘引機の設置が容易となり、また、蚊誘引機の製造コストを低減することが可能となる。
 発明者らの実験結果によれば、両出入口は地上から0~200cmの高さに開口していることが好ましい。特に、両出入口は、地上から0~80cmの高さに開口していることが好ましい(請求項3)。発明者等の実験により、蚊は通常、地上から80cm程度までの高さで飛行していることが多く、両出入口を地上から0~80cmの高さに開口させることで、蚊を自然な状態で好適に誘引室内に誘い込むことが可能となる。
 また、ハウジングの内面及び捕捉手段の他、ハウジングの外面を含む全体が暗色であることがより好ましい。ハウジングの全体が暗色の蚊誘引機であれば、浮遊している蚊が蚊誘引機に近づき易く、出入口から誘引室内に誘い込まれ易いからである。
 ハウジングは、例えば金属板や木材等、種々の材料からなり得る。特に、加工の容易性や重量等の観点から、樹脂で形成されたダンボールを採用することが好ましい。また、ハウジングは、後述するように、電撃プレートからなり得る。
 また、誘引室や捕捉手段等を暗色にする方法としては、それぞれ誘引室等を形成した後、塗装やメッキ加工等を施す方法を採用できる他、予め暗色を呈する材料で誘引室等を形成することも採用できる。また、これらを組み合わせることもできる。暗色とは、黒色、濃青色、濃茶色、暗灰色等、明度を低下させた色である。
 発明者等の実験結果によれば、出入口から捕捉手段までの距離は10~150cmであることが好ましい。発明者らの確認によれば、出入口から捕捉手段までの距離が10cmより短かったり、150cmを超えて長かったりすると、蚊が誘引室内に誘い込まれ難い。また、出入口から捕捉手段までの距離が長ければ、蚊誘引機が大型化し、製造コストが増大する問題がある。
 また、出入口は断面積が300~30000cm2であることが好ましい。発明者等は、出入口の断面積を300cm2以下とした場合、蚊がほとんど誘引室内に誘い込まれないという検証結果を得ている。さらに、上記の出入口から捕捉手段までの距離と同様、出入口の断面積が大きすぎると、蚊誘引機が大型化する問題がある。発明者等の研究によれば、出入口の断面積を上記の範囲内とすることにより、低コストで蚊を好適に誘引室内に誘い込むことができる。
 捕捉手段としては、種々のものを採用することができる。例えば、蚊の駆除目的で本発明の蚊誘引機を使用する場合には、蚊を死滅させて捕捉可能な捕捉手段を採用することが好ましい。一方、上記のような蚊を媒体とした伝染病の研究を行うに当たり、検体としての蚊を捕捉する装置として本発明の蚊誘引機を使用する場合には、蚊を生体又は仮死状態で捕捉可能な捕捉手段を採用することが好ましい。
 例えば、捕捉手段は、誘引室内で垂直に延び、接触又は近接した蚊を電撃によって攻撃可能な電撃グリッドであり得る(請求項4)。この場合、水平方向に飛行する蚊は電撃グリッドによって捕捉される。電撃の強弱により、蚊を気絶又は仮死状態で捕捉可能となる他、蚊を死滅させて捕捉することも可能となる。
 また、電撃グリッドに電圧を印加すれば、電撃グリッドの周辺にはクーロン力(静電気力)が作用する。電撃グリッド近くの空気中を飛翔する蚊は、静電誘導又は誘電分極によって正極又は負極に僅かながらでも帯電すると考えられ、電撃グリッドのクーロン力によって電撃グリッドに引き寄せられ易く、電撃を受けやすい。
 電撃グリッドに蚊が接触又は近接して電撃する際、電撃グリッドには放電が生じる。本発明の蚊誘引機はこの放電の数をカウントする計数機を備えることも可能である。また、電撃グリッドを採用した場合には、攻撃を受けて死滅した蚊を容易に回収すべく、誘引室の底部等、電撃グリッドの近傍に回収皿等を設けることが好ましい。
 また、電撃グリッドは、枠状に形成された一対の導電性の枠体と、各枠体から水平方向又は上下方向に内側に延びる複数本の導電性の導線とを有し、両枠体が絶縁体を間に挟んで一体化され、かつ両枠体間に電圧が印加されるものであり得る。そして、各導線同士の上下方向又は左右方向の間隔は、蚊が各導線間を通り抜け可能な最小限の大きさとされていることが好ましい(請求項5)。
 蚊が各導線間を通り抜け不可能な電撃グリッドを採用した場合、その電撃グリッドが誘引室内で一種の障壁となって、蚊が誘引室内を一端側から他端側、又は他端側から一端側へ飛来できなくなる。このため、このような電撃グリッドでは、蚊が近接又は接触し難い。一方、各導線間の間隔が大きすぎる電撃グリッドを採用した場合、電撃グリッドに近接又は接触することなく、蚊が誘引室内を一端側から他端側、又は他端側から一端側へ飛来する。このため、電撃グリッドによって蚊を攻撃し難い。これらに対し、この電撃グリッドでは、各導線同士における上下方向又は左右方向の間隔について、蚊が各導線間を通り抜け可能な最小限の大きさであるため、誘引室内を一端側から他端側、又は他端側から一端側へ飛来する蚊を好適に攻撃可能となる。このため、この蚊誘引機では、より好適に蚊を捕捉することが可能となる。蚊が通り抜け可能な最小限の大きさとして、上記の導線の間隔を5~10mm程度とすることが好ましい。この場合、蚊は先の見通しが可能であり、電撃グリッドに警戒感を持たない。
 例えば、両枠体に対し、水平方向で内側に延びる複数本の導線が設けられた電撃グリッドでは、各導線同士は、上下方向で、蚊が各導線間を通り抜け可能な最小限の大きさとなる。また、両枠体に対し、垂直方向で内側に延びる複数本の導線が設けられた電撃グリッドでは、各導線同士は、左右方向で、蚊が各導線間を通り抜け可能な最小限の大きさとなる。さらに、例えば、一方の枠体に対して水平方向で内側に延びる複数本の導線が設けられ、他方の枠体に対して上下方向で内側に延びる複数本の導線が設けられた電撃グリッドでは、各導線同士は、蚊が格子状の各導線間を通り抜け可能な最小限の大きさとなる。
 各導線間には、給電装置により1000V~6000Vの電圧が印加されることが好ましい(請求項6)。この場合、電撃によって攻撃を受けた蚊は、高電圧により焼殺されて炭化し易い。このように炭化した蚊の死骸は、自然風により大気中に拡散される他、誘引室内の底部に堆積することとなる。このため、電撃グリッドに蚊の残骸が残存し難くなり、別途にメンテナンス等を特に必要とせずに、電撃グリッドを清潔に保つことが可能となる。このため、この蚊誘引機では、長期間に亘り、低コストで蚊を好適に捕捉することが可能となる。また、この場合、各導線におけるクーロン力が大きくなることで、電撃グリッドに近接した蚊をより各導線に引き寄せ易くなり、好適に蚊を攻撃し易くなる。
 給電装置としては、バッテリや商用電源を採用することが可能である。商用電源としては、火力、水力、原子力等の既存の設備で発電した電力を採用できる他、地熱、風力等の次世代エネルギーを利用した設備で発電した電力を採用し得る。特に、給電装置は、太陽光発電パネルと、太陽光発電パネルで生じた起電力を蓄電可能なバッテリとを有していることが好ましい(請求項7)。この場合、電撃グリッドに必要な電力について、別途の費用を必要とすることなく調達することが可能となる。また、バッテリが太陽光発電パネルで生じた起電力を蓄電可能となっていることから、例えば、昼間の屋外で本発明の蚊誘引機を使用し、夜間の屋外や屋内では、バッテリに蓄えられた電力を利用して本発明の蚊誘引機を使用するという方法も可能となる。
 また、捕捉手段は、接触又は近接した蚊を空気の吸引によって捕捉可能な捕集器であり得る(請求項8)。既に、風圧、すなわち空気圧による押し込みによって蚊を捕捉する捕集器を備えた蚊誘引機が存在する。しかし、発明者等による検証によれば、このような捕集器を備えた蚊誘引機では蚊を好適に捕捉することができないことが判明した。一方で、発明者等の検証により、空気の吸引によって接触又は近接した蚊を捕捉する捕集器を備えた蚊誘引機であれば、蚊を好適に捕捉することが判明した。そして、本発明の捕集器によれば、蚊を生体のままで好適に捕捉することが可能となる。このため、捕捉した蚊がウイルスを有しているか否かの検査を従来よりも容易に行うことができる。
 さらに、捕捉手段は、接触した蚊を粘着させる粘着層を有する捕集器であり得る(請求項9)。この場合、蚊を簡易に捕捉することが可能である。また、捕集器に粘着した後一定期間放置することで、蚊を死滅させて捕捉することも可能となる。
 本発明の蚊誘引機は、ハウジングの内面が電撃プレートからなり得る。電撃プレートは、絶縁性の基板と、この基板の表面に形成され、接触又は近接した蚊を電撃によって攻撃可能な副電撃グリッドとを有する(請求項10)。
 ハウジングの内面が電撃プレートからなれば、誘引室の壁面に副電撃グリッドが設けられることとなる。このため、電撃プレートの副電撃グリッドによっても蚊を攻撃することが可能となる。また、この副電撃グリッドでも、上記の電撃グリッドと同様、クーロン力によって蚊を引き寄せることができる。このため、捕捉手段として電撃グリッドを採用しつつ、ハウジングに電撃プレートを用いれば、より好適に蚊を攻撃することが可能となる。
 ハウジングの内面が電撃プレートからなれば良く、他の材料のハウジングの内面に電撃プレートを貼り付けても良く、電撃プレート自体をハウジングとして誘引室を構成してもよい。基板は、絶縁性であれば、樹脂で形成されたダンボール等、種々のものが採用され得る。特に、樹脂製のフィルムを基板とすることが好ましい。副電撃グリッドのクーロン力によって蚊を引き寄せることができる他、静電気によって基板が帯電し易く、基板のクーロン力によっても蚊を引き寄せ、副電撃グリッドによって攻撃をすることが可能だからである。また、樹脂製の基板は加工が容易であり、製造コストの低廉化の長所もある。この樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンの他、ポリエチレンテレフタラート等を採用することができる。また、発明者等の確認によれば、基板の表面には光沢がある方が光沢がない場合よりも多くの蚊を引き寄せることができた。
 また、基板の表面に副電撃グリッドを形成する手段としては、例えば、黒鉛や各種の金属粉等を含有する導電材料を所定のパターンで基板の表面に印刷する手段を採用することが好ましい。また、他の手段としては、所定の形状に形成された導線を基板の表面に貼着したり、金属層を基板の表面に貼着した後、所定のパターンにエッチング加工する手段もあり得る。
 副電撃グリッドは、基板上で直線状に形成された第1基部及び第2基部と、第1基部から第1基部に対して交差するとともに、互いに平行に形成された複数本の第1導線部と、第2基部から第2基部に対して交差するとともに、各第1導線部と平行に形成されつつ各第1導線部と互い違いをなす複数本の第2導線部とを有し、第1基部と第2基部との間に電圧が印加されるものであり得る。
 本発明の蚊誘引機によれば、好適に蚊を捕捉することが可能となる。
実験例1に係り、ハウジングの色と捕捉数との関係を示すグラフである。 実験例4に係り、出入口の高さと捕捉数との関係を示すグラフである。 実験例5に係り、電撃グリッドの位置と捕捉数との関係を四日間にわたって示すグラフである。 実施例1の蚊誘引機を示す斜視図である。 実施例1の蚊誘引機の模式断面図である。 実施例1の蚊誘引機に係り、電撃グリッドの正面図及び断面図である。(A)は電撃グリッドの正面図であり、(B)は電撃グリッドにおけるB-B’方向の断面図である。 実験例6に係り、実験日毎の捕捉数を示すグラフである。 実施例2の蚊誘引機の模式断面図である。 実施例2の蚊誘引機に係り、電動ファンを示す上面図である。 実施例3の蚊誘引機の模式断面図である。 実施例3の蚊誘引機に係り、粘着層を示す部分拡大断面図である。 実施例4の蚊誘引機の模式断面図である。
 以下、実験例1~6と、本発明を具体化した実施例1~4とについて、図面を参照しつつ説明する。
 実施例1~4の蚊誘引機を開発するに当たり、発明者等は蚊の活動習性に関する以下の検証実験を行った。
〈実験例1〉
 まず、蚊が好む色についての実験を行った。実験では、ハウジングの材料として、表面色が異なる複数枚のプラスチック製段ボール材(以下、プラダンという。)を用意した。各プラダンは東洋ユニコン(株)製のものである(以下、同様。)。各プラダンは、表面色が黄色、緑色、オレンジ色、黒色、ベージュ色、青色又は白色のポリプロピレン製である。各プラダンは大きさが21cm×29cmである。なお、発明者らの実験結果によれば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等からなるプラダンを採用することも可能である。
 各プラダンに市販の害虫捕捉用の粘着剤をスプレー(丸善薬品産業(株)製「金竜スプレー」)により塗布した。
 そして、これらのプラダンを蚊が集まり易い竹藪の近辺に24時間設置した。実験結果を図1に示す。
 図1に示すように、表面色が黒色であるプラダンに最も多くの蚊が捕捉され、次いで表面色が青であるプラダン、表面色がオレンジであるプラダンに多くの蚊が捕捉された。一方、表面色がベージュであるプラダン、表面色が白であるプラダンにはほとんど蚊が捕捉されていない。これらの結果から、蚊は、黒色や青色のような暗色を好み、暗色が高い誘引力を発揮することが判明した。逆に、ベージュ色や白色のような明色は、蚊が忌避する傾向が強く、色による誘引力が低いことが判明した。
〈実験例2〉
 引き続き、ハウジングの材料の違いによる蚊の捕捉数の変化を確認した。この実験では、材料が異なる複数枚の試料を用意した。各試料は、表面色が黒色である2種のプラダン、硬質塩ビ板、網状の発泡性アクリル板、ポリプロピレン板、発泡性のゴム板、硬質ゴム板、鉄板、段ボール紙又はベニヤ板からなる。2種のプラダンは、当初より表面色が黒色であるポリプロピレン製プラダンと、当初は表面色が青であるポリプロピレン製プラダンであり、ニッペホームプロダクツ(株)製「水性ワイド」の黒色塗料で表面を黒色に着色したプラダンとからなる。各試料は30cm四方に形成されている。各試料に上記粘着剤をスプレーにより塗布し、同じく竹藪の近辺に24時間設置した。
 この実験では、比較的プラダンに蚊が集まり易い傾向はあったものの、いずれの試料にもまんべんなく集まる結果となった。このため、これらの試料の間では、材料の相違による蚊の誘引力の違いは小さいことが判明した。また、地色か着色かによる効果の違いも見られなかった。
 なお、本実験では、網状のアクリル板が発泡性であったため、粘着剤が定着し難く、また、発泡性のゴム板も粘着剤が内部に浸透してしまうことから、これらの材料では粘着力が低下してしまう現象が生じた。
〈実験例3〉
 次に、捕捉手段についても色の相違が捕捉数に影響するか否かの実験を行った。この実験では、銀メッキが施された電撃グリッドと、三価亜鉛メッキ黒色クロメート(以下、黒メッキという。)を施した電撃グリッドとを試料として用意した。銀メッキが施された電撃グリッドは従来から害虫駆除に広く使用されている。各電撃グリッドについて、実験日毎に稼働時間を変更させつつ、一週間稼働させた。
 この実験において、銀メッキが施された電撃グリッドでは、35.5時間の稼働中に97匹の蚊を捕捉する結果となった。つまり、一時間当たり約2.7匹の蚊を捕捉したこととなる。一方、黒メッキが施された電撃グリッドでは、43.0時間の稼働中に265匹の蚊を捕捉する結果であったことから、一時間当たり約6.1匹の蚊を捕捉したこととなる。
 この実験では、黒メッキが施された電撃グリッドでは、銀メッキが施された電撃グリッドよりも約2倍の捕捉数を示したことから、捕捉手段についても色の相違が捕捉数に影響する、すなわち、捕捉手段も暗色を呈している方が効果が高いことが判明した。
〈実験例4〉
 蚊は通常、主にどのあたりの高さを飛行しているかについての実験を行った。この実験では、試料としては、54cm×200cmの大きさで表面色が黒色であるプラダンを用意した。このプラダンの一面に上記粘着剤をスプレーにより満遍なく塗布し、実験例1等と同じく、竹藪の近辺に24時間設置した。実験結果を図2に示す。
 図2に示すように、この実験では、24時間で74匹の蚊が捕捉される結果となった。これらの蚊が捕捉された高さの分布を検証すると、全体の約8割を占める54匹の蚊が80cm以下の高さにおいて捕捉されているのに対し、100cmを超えると、次第に捕捉数が減少し、200cm近辺では蚊がほとんど捕捉されないことが判明した。このことより、蚊は通常、主に80cm以下の高さで飛行しており、蚊が誘引室内に出入りするための出入口を地上から0~80cmの高さに設ければ、十分な効果を得られることが判明した。
〈実験例5〉
 捕捉手段の設置位置の相違が捕捉数に影響するか否かについての実験を行った。この実験では、内部を蚊が通り抜け可能なように、表面色が黒色であるプラダンを箱組みし、その内部に上記の黒メッキが施された電撃グリッドを配置したものを実験機1として用意した。また、表面色が黒色であるプラダンの上に、上記の黒メッキが施された電撃グリッドを配置したものを実験機2として用意した。これらを上記の竹藪の近辺に4日間設置した。実験結果を図3に示す。
 図3に示すように、実験日によって1時間当たりの蚊の捕捉数にばらつきはあるものの、総じて実験機1の方が実験機2よりも2倍以上の蚊を捕捉している結果となった。この実験では、実験機2の電撃グリッドには蚊があまり着地しなかったのに対し、実験機1の箱組みされたプラダンの内部には蚊が積極的に侵入することが観察された。このことから、単に蚊は暗部を好むというだけでなく、例えば一方にしか入口が存在しなかったり、形状が複雑であったりする等の理由により、入口から先が見通せない方向へは飛行しない傾向が強いことも判明した。
 つまり、実験機1と実験機2とにおける蚊の捕捉数の相違は、単に電撃グリッドが外部に露出しているか否かという点にのみ起因するのではなく、実験機1では、箱組みされたプラダンの内部を蚊が通り抜けようとした際、電撃グリッドに捕捉された結果、実験機2に比べて蚊が多く捕捉されたものと結論できる。このような実験結果から、蚊が通り抜け可能な筒状体の内部に捕捉手段を設置することで、効果的に蚊を捕捉することができることが判明した。
 これらの実験結果から得られた知見等を基に以下の実施例1~4の蚊誘引機を開発した。
(実施例1)
 図4に示すように、実施例1の蚊誘引機は、ハウジング3と捕捉手段としての電撃グリッド5と、太陽光発電パネル7と、図5に示すバッテリ9とを備えている。
 図4及び図5に示すように、ハウジング3は、表面色が黒色であるプラダン30が箱組みされることで構成されている。ハウジング3は、一端3a側から他端3b側への奥行きDが80cm、高さHが80cm、幅Wが30cmの筒型の矩形体を呈している。ハウジング3の内部には、誘引室11と電源室13とが形成されている。また、図5に示すように、ハウジング3には、誘引室11の一端3a側と他端3b側とに互いに対面し、蚊15が双方向から出入可能な出入口11a、11bが形成されている。上記のようなハウジング3の高さHと幅Wとの関係から、これらの出入口11a、11bの断面積は、2400cm2となっている。なお、ハウジング3は、金属製のフレーム材とプラダン30とを組み合わせて形成することもできる。また、ハウジング3の形状は円筒状等であっても良い。
 誘引室11は、一端3a側から他端3b側へ水平に延びる一つの筒状に形成されており、上方から見て、I字型の形状を呈している。つまり、この誘引室11では、一方の出入口11aから他方の出入口11bが見通せる形状となっている。また、誘引室11の内壁11cには、上記のプラダン30に形成された縞模様が一端3a側から他端3b側方向へ延びている。誘引室11の底部には、黒色塗料で黒色に着色された回収皿17a、17bが電撃グリッド5を挟持するように配置されている。上記のように、表面色が黒色であるプラダン30及び黒色に着色された回収皿17a、17bにより、誘引室11は黒色を呈している。なお、内壁11cに形成される上記の縞模様は、図11で誇張的に示すように、プラダン30における中板30aを押出形成によって得る際にプラダン30の表面に形成されたものである。発明者等の知見によれば、蚊はこのような縞模様も好む。また、誘引室11の底部に一体型の回収皿を設けても良い。
 電撃グリッド5は、誘引室11内における両出入口11a、11b間の中間位置、すなわち、出入口11a又は出入口11bから40cmの位置に設けられている。また、電撃グリッド5は、リード19a、19bを介して後述の制御装置19と電気的に接続されている。
 図6の(A)及び(B)に示すように、この電撃グリッド5は、誘引室11内を垂直に延びる一対の導電性の枠体51a、51bと、各枠体51a、51bから水平方向に内側に延びる複数本の導電性の導線52a、52bとを有している。
 より具体的には、図6の(B)に示すように、枠体51aと枠体51bとの間には、絶縁体53が挟持されている。枠体51aにはリード19aの一端側が接続されており、このリード19a他端側は、後述の制御装置19における正極側と接続されている。また、枠体52aにはリード19bの一端側が接続されており、このリード19b他端側は、制御装置19における負極側と接続されている。
 導線52aは枠体51aに設けられており、導線52bは枠体51bに設けられている。この電撃グリッド5では、各枠体51a、51bに水平平行に配置される各導線線52a、52b同士の間隔αが5mmに設定されている。
 これらの各枠体51a、51bと各導線52a、52bとは、黒メッキが施されており、電撃グリッド5は、全体として黒色を呈するようになっている。また、なお、各導線52a、52bは格子状に配置されていても良い。
 図5に示すように、電源室13はハウジング3内において、誘引室11の下方に形成されている。この電源室13内には、上記の制御装置19と、公知のバッテリ9とが配置されている。制御装置19とバッテリ9とはリード19c、19dを介して電気的に接続されている。この制御装置19は公知の昇圧回路として機能し、バッテリ9から電力の供給を受けることで、電圧を1000~6000Vまで昇圧した状態で電撃グリッド5へ直流電流を印加することが可能となっている。これにより、各枠体51a、51bを介して、各導線52a、52bにそれぞれ電圧が印加されるようになっている。なお、電源室13は、誘引室11の上方に形成されても良い。
 バッテリ9は、図4に示すように、ハウジング3の側壁3cに設けられた電源コネクタ21及びケーブル22を介して太陽光発電パネル7と電気的に接続しており、太陽光発電パネル7で生じた起電力を蓄電可能になっている。これらの太陽光発電パネル7とバッテリ9とが給電装置に相当している。この太陽光発電パネル7はハウジング3の上面3dに設置可能な他、任意の場所に設置可能となっている。なお、太陽光発電パネル7は公用品が採用されている。また、太陽光発電パネル7に替えて、商用電源を採用し、バッテリ9は、商用電源から得られた起電力を蓄電可能に構成しても良い。
 以上のように構成されたこの蚊誘引機では、一方の出入口11aから他方の出入口11bが見通せるよう、誘引室11の一端3aと他端3bとで互いに出入口11a、11bが対面するように形成されている(図5参照)。各出入口11a、11bは蚊15が出入可能な大きさである。また、ハウジング3の高さが80cmであることから、これらの出入口11a、11bは地上から80cmまでの高さで開口している。これらにより、この蚊誘引機では蚊15が誘引室11内を出入りし易くなっている。
 また、電撃グリッド5は、両出入口11a、11b間の中間位置に設けられている。このため、例えば、誘引室11の一端3a側に近い位置に電撃グリッド5を設けることで、この電撃グリッド5が一種の障壁となり、一端3a側から誘引室11内に蚊15が進入し難くなるという問題も生じ難くなっている。
 さらに、誘引室11、ハウジング3及び電撃グリッド5が黒色を呈している。これにより、この蚊誘引機では、蚊15を本能的に自然な状態で誘引室11内に誘い込むことができる。この際、誘引室11だけでなく、電撃グリッド5も黒色を呈していることから、蚊15が電撃グリッド5を忌避することなく、蚊15がその周囲に集まり易い。電撃グリッド5に接触又は近接した蚊15は電撃グリッド5の電撃による攻撃を受ける。このため、この蚊誘引機では、電撃グリッド5によって蚊15を捕捉、すなわち駆除し易くなっている。
 この蚊誘引機による蚊の駆除について、より具体的に説明する。上記のように、蚊15は、自然界においても物陰等の暗部に集まる習性がある。また、発明者等の推察によれば、蚊15は縞模様を認識して好む習性があると考える。これらにより、蚊15は黒色を呈する誘引室11や内壁11cの縞模様に本能的に魅かれ、出入口11a又は出入口11bから誘引室11内に侵入する。蚊15は、興奮状態にない時には、水平方向に飛行する傾向が強いことから、出入口11a側から侵入した蚊15は出入口11b側に向かって、誘引室11内を一端3a側から他端3b側へ水平に飛行する。同様に、出入口11b側から侵入した蚊15は出入口11a側に向かって、誘引室11内を他端3b側から一端3a側へ水平に飛行する。
 このように誘引室11内を飛行する蚊15は、誘引室11内の中間位置で電撃グリッド5に至ることとなる。上記のように、この電撃グリッド5では、各導線52a、52bの間隔αが5mmとなっている。この5mmの間隔は、蚊15が各導線52a、52b間を通り抜け可能な最小限の大きさである。これにより、蚊15は進行方向の先の見通しが可能であり、電撃グリッド5に警戒感を持つことなく近接する。
 こうして、電撃グリッド5の各導線52a、52bに接触又は近接した蚊15は、電撃による攻撃を受けることとなる。この際、各導線52a、52bには1000~6000Vの電圧が印加されていることから、各導線52a、52bには比較的大きなクーロン力が働くことなる。これにより、正極又は負極に帯電した蚊15が電撃グリッド5に近接した際、蚊15は各導線52a、52bに引き寄せられ易くなる。これらのため、電撃により蚊15を攻撃し易くなるとともに、電撃によって攻撃を受けた蚊15は、高電圧により焼殺されて炭化し易くなる。こうして、この蚊誘引機では好適に蚊15の駆除が行われる。
 上記のように炭化した蚊15の死骸は、自然風により大気中に拡散される他、誘引室11内の底部に設置された回収皿17a、17bに堆積することとなる。このため、この蚊誘引機では電撃グリッド5に蚊15の残骸が残存し難くなり、別途にメンテナンス等を特に必要とせずに、電撃グリッド5を清潔に保つことが可能となっている。このため、この蚊誘引機では、長期間に亘り、蚊15を好適に捕捉することが可能となっている。
〈実験例6〉
 この蚊誘引機による蚊15の駆除能力について実地による検証実験を行った。この実験では、この蚊誘引機を上記の竹藪の近辺に4日間設置して、蚊の捕捉数の検証を行った。実験結果を表1及び図7に示す。なお、この実験では、実験日毎に蚊誘引機の稼働時間を変更して行っている。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 表1及び図7のグラフに示されるように、天候や気温等の理由により実験日毎に蚊15の捕捉数にばらつきがあるものの、実験2日目では、24時間の稼働時間で336匹の蚊15を駆除、すなわち、1時間当たり14匹の蚊15を駆除することに成功している。このように、この蚊誘引機による蚊15の駆除能力が高いことが実証された。
 したがって、この蚊誘引機によれば、より高い駆除率で蚊15を駆除可能である。
 特に、この蚊誘引機では、二酸化炭素を発生させる二酸化炭素発生手段としての二酸化炭素を詰めたボンベや化学反応によって二酸化炭素を発生させる反応装置の他、蚊が好む熱を発生させる温熱発生手段としての電熱ヒータや懐炉等を備えていない。上記の実験例6に示すように、この蚊誘引機によれば、別途これらの二酸化炭素発生手段及び温熱発生手段を備えることなく、好適に蚊15を捕捉することが可能となっている。このため、これらの二酸化炭素発生手段及び温熱発生手段を備えないことにより、この蚊誘引機では、設置が容易となっており、また、蚊誘引機の製造コストをより低減することが可能となっている。
 また、この蚊誘引機では、各出入口11a、11bから電撃グリッド5までの距離が40cmとなっており、また、各出入口11a、11bの断面積が2400cm2となっている。これらのため、この蚊誘引機では、蚊誘引機の大型化による製造コストの増大を抑制しつつ、蚊を好適に誘引室11内に誘い込むことができるようになっている。
 さらに、この蚊誘引機では、給電装置が太陽光発電パネル7とバッテリ9とを有している。このため、この蚊誘引機では、電撃グリッド5に必要な電力について、別途の費用を必要とすることなく調達することが可能となる。また、バッテリ9が太陽光発電パネル7で生じた起電力を蓄電可能となっていることから、例えば、昼間の屋外でこの蚊誘引機を使用し、夜間の屋外や屋内では、バッテリ9に蓄えられた電力を利用してこの蚊誘引機を使用するという方法も可能となっている。さらに、この蚊誘引機では、電源コネクタ21及びケーブル22を介して太陽光発電パネル7とバッテリ9とが接続されていることから、太陽光発電パネル7のみを屋外に設置し、蚊誘引機を屋内に設置して蚊15の駆除を行うことも可能である。
(実施例2)
 図8に示すように、実施例2の蚊誘引機は、実施例1の蚊誘引機における電撃グリッド5に変えて、電動ファン23を備えており、また、回収皿17a、17bに変えて、図9に示すように、誘引室11の底部の略中央、すなわち両出入口11a、11b間の略中間位置に開口11dが形成されている。
 図8に示すように、電動ファン23は、モータ23aを有しており、開口11d内に配置されている。また、開口11dにおいて、電動ファン23の直下となる位置には捕集袋25が挿入されている。捕集袋25にはベルト25aが取り付けられている。これらの電動ファン11及び捕集袋25が捕捉手段としての捕集器に相当する。なお、電動ファン23と捕集袋25との配置を入れ替えて、捕集袋25の直下に電動ファン23を配置する構成としても良い。
 モータ23aはリード27a、27bを介して制御装置27と電気的に接続している。この制御装置27は、モータ23aの回転制御回路として機能し、モータ23aの回転速度や回転時間等の制御を行うことが可能になっている。また、制御装置27はリード27c、27dを介してバッテリ9と電気的に接続している。他の構成は実施例1の蚊誘引機と同様である。
 この蚊誘引機では、誘引室11内に蚊15が進入した際、電動ファン23を作動させる。この電動ファン23の作動により、図8及び図9中の破線矢印で示すように、誘引室11の天井方向から開口11dに向かう気流が生じる。このため、この気流と接触又は近接した蚊15は空気の吸引によって強制的に捕集袋25内に吸い込まれることとなる。捕集袋25内に蚊15が吸い込まれたことを確認した後、ベルト25aを閉めることで捕集袋25を閉じる。これにより、この蚊誘引機では、蚊15を生体のまま捕捉することが可能となる。他の作用効果は実施例1の蚊誘引機と同様である。
 したがって、この蚊誘引機によれば、より高い捕捉率で生体の蚊15を捕捉可能である。
 特に、この蚊誘引機では、空気の吸引によって接触又は近接した蚊を捕捉することが可能になっている。このため、空気圧による押し込みによって蚊を捕捉する従来の蚊誘引機と比較して、より好適に捕捉することが可能となっている。
 なお、この蚊誘引機では、捕集袋25の取り外し等を容易に行い得るように、所定の高さの設置台28a、28b等に設置して蚊15の捕捉を行うことができる。
(実施例3)
 図10に示すように、実施例3の蚊誘引機は、実施例1の蚊誘引機における電撃グリッド5に変えて、誘引室11内における両出入口11a、11b間の略中間位置の内壁11cを含む誘引室11の内壁11c全体に亘って、上記の害虫捕捉用の粘着剤を塗布している。この粘着剤により、図11に示すように、誘引室11の内壁11cには粘着層29が形成されている。この粘着層29が形成された内壁11cが捕捉手段としての捕集器に相当する。また、この蚊誘引機では、電源室13は形成されておらず、制御装置19、バッテリ9及び太陽光発電パネル7は設けられていない。他の構成は実施例1の蚊誘引機と同様である。
 この蚊誘引機では、誘引室11内に侵入し、粘着層29に接触した蚊15を生体のまま捕捉することが可能となる。このように、この蚊誘引機では、蚊15を簡易に捕捉することが可能となっている。また、この蚊誘引機では、粘着層29に粘着した後一定期間放置することで、蚊15を死滅させて捕捉、すなわち駆除することも可能となっている。なお、この蚊誘引機では誘引室11の内壁11cがプラダン30によって形成されているため、粘着剤が浸透し難く、長期間に亘って蚊15を捕捉することが可能となっている。他の作用効果は実施例1の蚊誘引機と同様である。
 したがって、この蚊誘引機によれば、より高い捕捉率で生体の蚊15を捕捉可能である他、より高い駆除率で蚊15を駆除可能である。
 なお、この蚊誘引機においても、図9に示すように、必要に応じて所定の高さの設置台28c等に設置して蚊15の捕捉を行うことができる。
(実施例4)
 図12に示すように、実施例4の蚊誘引機は、実施例1の蚊誘引機における各構成に加えて、ハウジング3の内側、すなわち、誘引室11の内壁11cに電撃プレート40が設けられている。図示を省略しているが、この電撃プレート40は、誘引室11内で互いに対向するように、他方の内壁11cにも同様に設けられている。
 電撃プレート40は、ポリエチレンテレフタラート製の基板41と、基板41の表面に導電材料が印刷されることで形成された副電撃グリッド43とからなる。基板41は黒色を呈している。また、その表面は光沢を有している。さらに、上記の導電材料は黒鉛を含有していることから副電撃グリッド43も黒色を呈している。これらのため、電撃プレート40は、全体として黒色を呈している。
 各副電撃グリッド43は、基板41上で直線状に形成された第1基部43a及び第2基部43bと、第1基部43aから第1基部43aに対して交差するとともに、互いに平行に形成された複数本の第1導線部43cと、第2基部43bから第2基部43bに対して交差するとともに、各第1導線部43cと平行に形成されつつ各第1導線部43cと互い違いをなす複数本の第2導線部43dとを有している。第1基部43aにはリード19eの一端側が接続されており、このリード19e他端側は制御装置19における正極側と接続されている。同様に、第2基部43bにはリード19fの一端側が接続されており、このリード19f他端側は制御装置19における負極側と接続されている。第1基部43aと第2基部43bとの間には、電撃グリッド5における各導線52a、52bと同様、制御装置19により1000~6000Vの電圧が印加されている。この蚊誘引機における他の構成は実施例1の蚊誘引機と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
 この蚊誘引機では、電撃グリッド5による上記の蚊15の駆除に加えて、電撃プレート40の副電撃グリッド43による蚊15の駆除も同時に行うことが可能となっている。特に、この蚊誘引機では、誘引室11内に誘い込まれた蚊15が電撃グリッド5に至らず、内壁11c、すなわち、電撃プレート40に止ろうとした場合に、蚊15が副電撃グリッド43に近接又は接触することとなる。この際、この電撃プレート40は、電撃グリッド5等と同様に黒色を呈していることから、電撃プレート40に対しても蚊15は警戒心を持つことなく近接又は接触する。また、基板41の表面が光沢を有していることから、蚊15がより電撃プレート40に近接等し易くなっている。このため、この蚊15は、副電撃グリッド43による電撃を受けて焼殺されることとなる。
 また、この蚊誘引機では、副電撃グリッド43においても、電撃グリッド5と同様、電撃プレート40に近接した蚊15をクーロン力によって副電撃グリッド43に引き寄せ易くなっている。また、基板41も静電気によって正極又は負極に帯電し、基板41のクーロン力によって蚊を副電撃グリッド43に引き寄せ易くなっている。副電撃グリッド43によって焼殺され、炭化した蚊15の死骸は、電撃グリッド5の場合と同様、自然風により大気中に拡散される他、回収皿17a、17bに堆積することとなる。
 したがって、この蚊誘引機は、実施例1の蚊誘引機と比較して、より好適に蚊15を駆除することが可能になっている。つまり、この蚊誘引機は、実施例1の蚊誘引機よりも、蚊15の駆除率が高い。
 以上において、本発明を実施例1~4に即して説明したが、本発明は上記実施例1~4に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
 例えば、実施例1~4の蚊誘引機において、二酸化炭素を詰めたボンベや化学反応によって二酸化炭素を発生させる反応装置等、種々の炭酸ガス発生手段を備えても良い。また、実施例1~3の蚊誘引機において、蚊15が好む35~55°Cの熱を発生させる電熱ヒータ、懐炉等、種々の温熱発生手段を備えても良い。これらの炭酸ガス発生手段と温熱発生手段とを組み合わせて備えても良い。この場合には、より効率よく蚊15を駆除又は捕捉することが可能となる。
 また、実施例3の蚊誘引機において、内壁11dに粘着層29を形成することに替えて、誘引室11内における両出入口11a、11b間の略中間位置に、粘着剤が塗布されたリボン等を垂下させて設けても良い。この場合、更に内壁11dに粘着層29を形成しても良い。これによっても蚊15を効率よく捕捉することが可能となる。
 さらに、実施例1、2、4における蚊誘引機において、電撃グリッド5、電動ファン23(モータ23a)及び電撃プレート40をそれぞれ時限式で作動又は停止させても良い。この場合、電撃グリッド5や電撃プレート40では、一時的に各導線52a、52bや第1、2基部43a、43bに対する電圧の印加を停止することで、電撃グリッド5や副電撃グリッド43におけるクーロン力が一時的に消失することとなる。このため、電撃グリッド5や副電撃グリッド43には、炭化した蚊15の死骸が付着し難くなる。一方、電動ファン23の作動や停止を時限式で行うことで、例えば、捕集された蚊15の数を基に、時間帯による蚊15の分布状況を判断し易くなる。また、このように時限式で作動させることにより、電動ファン23が無駄に作動することも防止できる。
 また、実施例4の蚊誘引機において、電撃グリッド5に印加される電圧と副電撃グリッド43に印加される電圧とをそれぞれ異なる値とすることもできる。なお、電撃グリッド5や副電撃グリッド43に印加される電圧は、蚊誘引機が設置される場所や蚊15の種類に応じて適宜変更することができる。
 さらに、電撃プレート40のみによって蚊15を駆除する蚊誘引機を設計することも可能である。また、電撃プレート40と電動ファン23との組み合わせや、電撃プレート40と粘着層29との組み合わせによって蚊誘引機を設計することも可能である。なお、電撃プレート40と粘着層29とを組み合わせる場合、例えば、誘引室11の内壁11cの一方に電撃プレート40を設け、他方の内壁11cに粘着層を設けることができる。
 本発明は蚊の駆除装置又は捕捉装置に利用可能である。本発明の蚊誘引機は、ヒトスジシマカ(Aedes (Stegomyia) albopictus)やアカイエカ(Culex (Culex) pipiens pallens Coquillett)の他、ネッタイシマカ(Aedes (Stegomyia) aegypti)等の蚊に有効である。
 11…誘引室
 3a…一端
 3b…他端
 11a、11b…出入口
 3…ハウジング
 15…蚊
 5…電撃グリッド(捕捉手段)
 51a、51b…枠体
 52a、52b…導線
 53…絶縁体
 7、9…給電装置(7…太陽光発電パネル、9…バッテリ)
 23、25…捕集器(23…電動ファン、25…捕集袋)
 11c、29…捕集器(11c…内壁、29…粘着層)
 40…電撃プレート
 41…基板
 43…副電撃グリッド

Claims (10)

  1.  筒状をなして水平方向に延びる誘引室が形成され、該誘引室の一端と他端とで互いに対面して蚊が出入可能な出入口が形成されたハウジングと、
     該誘引室内における両該出入口間の略中間位置に設けられ、接触又は近接した該蚊を少なくとも捕捉する捕捉手段とを備え、
     該誘引室を含む該ハウジングの内面及び該捕捉手段は暗色を呈していることを特徴とする蚊誘引機。
  2.  二酸化炭素を発生させる二酸化炭素発生手段と、前記蚊が好む熱を発生させる温熱発生手段とを備えない請求項1記載の蚊誘引機。
  3.  両前記出入口は、地上から0~80cmの高さに開口している請求項1又は2記載の蚊誘引機。
  4.  前記捕捉手段は、前記誘引室内で垂直に延び、接触又は近接した前記蚊を電撃によって攻撃可能な電撃グリッドである請求項1乃至3のいずれか1項記載の蚊誘引機。
  5.  前記電撃グリッドは、枠状に形成された一対の導電性の枠体と、各該枠体から水平方向又は上下方向に内側に延びる複数本の導電性の導線とを有し、両該枠体が絶縁体を間に挟んで一体化され、かつ両該枠体間に電圧が印加されるものであり、
     該各導線同士の上下方向又は左右方向の間隔は、前記蚊が該各導線間を通り抜け可能な最小限の大きさとされている請求項4記載の蚊誘引機。
  6.  前記各導線間には、給電装置により1000V~6000Vの電圧が印加される請求項4又は5記載の蚊誘引機。
  7.  前記給電装置は、太陽光発電パネルと、該太陽光発電パネルで生じた起電力を蓄電可能なバッテリとを有している請求項4乃至6のいずれか1項記載の蚊誘引機。
  8.  前記捕捉手段は、接触又は近接した前記蚊を空気の吸引によって捕捉可能な捕集器である請求項1乃至3のいずれか1項記載の蚊誘引機。
  9.  前記捕捉手段は、接触した前記蚊を粘着させる粘着層を有する捕集器である請求項1乃至3のいずれか1項記載の蚊誘引機。
  10.  前記ハウジングの内面は電撃プレートからなり、
     該電撃プレートは、絶縁性の基板と、該基板の表面に形成され、接触又は近接した前記蚊を電撃によって攻撃可能な副電撃グリッドとを有する請求項1乃至9のいずれか1項記載の蚊誘引機。
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