JPWO2019039179A1 - エクソソームの単離方法およびエクソソームの単離キット - Google Patents
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Abstract
Description
エクソソームを含む試料からエクソソームを単離する、エクソソームの単離方法であって、前記試料と、互いに近接した4つ以上のリジンを含むペプチドと、前記ペプチドを担持可能な担体とを接触させるか、または、前記試料と、前記担体に担持された前記ペプチドとを接触させることによって、前記エクソソームと前記担体に担持された前記ペプチドとが結合してなる複合体を形成させる複合体形成工程、および、前記複合体形成工程によって得られた前記複合体と、金属陽イオンを含む解離バッファーとを接触させて、前記複合体から前記エクソソームを解離させる解離工程を含むことを特徴とする、エクソソームの単離方法。
本発明の一実施形態に係るエクソソームの単離方法(以下、適宜「本発明の単離方法」という。)は、エクソソームを含む試料からエクソソームを単離する、エクソソームの単離方法であって、
前記試料と、互いに近接した4つ以上のリジンを含むペプチドと、前記ペプチドを担持可能な担体とを接触させるか、または、前記試料と、前記担体に担持された前記ペプチドとを接触させることによって、前記エクソソームと前記担体に担持された前記ペプチドとが結合してなる複合体を形成させる複合体形成工程、および、
前記複合体形成工程によって得られた前記複合体と、金属陽イオンを含む解離バッファーとを接触させて、前記複合体から前記エクソソームを解離させる解離工程を含んでいる。
(1)超遠心機等を使用する必要がないため、短時間に、かつ、簡便に、エクソソームを単離できる。
(2)リジンがエクソソームの膜に結合することを利用しているため、エクソソームにおける抗原分子の発現状態に関わらず、広くエクソソームを捕捉し、単離することができる。
(3)複合体から、エクソソームの膜構造および膜に存在するタンパク質の構造に影響を与えることが少ない、金属陽イオンを含む解離バッファーを用いたマイルドな(温和な)条件でエクソソームを解離させているため、エクソソームを傷つけることなく(換言すればインタクトな状態、またはインタクトに近い状態で)、エクソソームを単離することができる。
(試料)
本発明の単離方法において、「エクソソームを含む試料」(本明細書中では、単に試料とも称する)とはエクソソームを含む混合物であれば、その他の構成は特に限定されず、例えば、エクソソームを含む生物学的試料が挙げられる。
本発明の単離方法において利用するペプチド(以下、適宜「本発明のペプチド」という。)は、互いに近接した4つ以上のリジン(「リシン」ともいう。)を含むペプチドであって、試料中のエクソソームと結合することができる。
本発明の単離方法において利用する担体(以下適宜「本発明の担体」という。)は、本発明のペプチドを担持可能な担体を意味する。本発明の担体は、エクソソームに結合した本発明のペプチドと結合しエクソソーム−本発明のペプチド−本発明の担体の順で結合した複合体を形成し得る。
上述したように、本発明のペプチドと本発明の担体とは結合することによって、本発明のペプチドを本発明の担体が担持することが可能である。
本発明の単離方法では、後述する解離工程において、複合体と金属陽イオンを含む解離バッファー(以下、適宜「本発明の解離バッファー」という。)とを接触させることによって、複合体からエクソソームを解離させ、エクソソームを単離する。本発明の解離バッファーは界面活性剤および/またはタンパク質変性剤等を含むことなく、マイルドな(温和な)条件でエクソソームを複合体から解離させることができるため、エクソソームをインタクトな状態(インタクトに近い状態)で単離することができる。このようなマイルドな解離バッファーで、本発明のペプチドとエクソソームとの結合を解離させることができるということを見出したのは本発明者らが初めてであり、この新規知見を知らない当業者は本発明に容易に想到することはできない。またエクソソームをインタクトな状態(インタクトに近い状態)で簡便に単離することができるという効果は、本発明の顕著かつ有利な効果である。
(複合体形成工程)
本発明の単離方法に含まれる複合体形成工程(以下、適宜「本発明の複合体形成工程」という。)は、エクソソームを含む試料と本発明のペプチドと、本発明の担体とを接触させるか、または、前記試料と、本発明の担体に担持された本発明のペプチドとを接触させることによって、前記エクソソームと前記担体に担持された前記ペプチドとが結合してなる複合体(エクソソーム−本発明のペプチド−本発明の担体の順で結合した複合体。以下、適宜「本発明の複合体」という。)を形成させる複合体形成工程である。つまり、本発明の複合体形成工程では、本発明のペプチドが本発明の担体に担持されていない状態で本発明のペプチドと本発明の担体と試料とを接触させた後にエクソソーム−本発明のペプチド−本発明の担体の順で結合した複合体を形成させてもよいし、本発明の担体に本発明のペプチドが既に担持させた状態で当該ペプチドと試料とを接触させて本発明の複合体を形成してもよいということである。ただし、より効率的に本発明の複合体を形成するという観点からは後者の態様がより好ましいといえる。
(1)鉛直方向に載置された担体カラム(またはペプチドカラム)上に、前記試料溶液を添加し、重力によって担体カラム(またはペプチドカラム)内に前記試料溶液を通液させる方法。
(2)担体カラム(またはペプチドカラム)の一方に前記試料溶液を添加し、試料溶液を添加した方向から加圧するか、または、試料溶液を添加した方向とは逆の方向から吸引することによって、担体カラム(またはペプチドカラム)内に前記試料溶液を通液させる方法。
(3)担体カラム(またはペプチドカラム)の一方に試料溶液を添加した後、当該担体カラム(またはペプチドカラム)を遠心チューブ内に装填し、当該遠心チューブを遠心分離することによって、担体カラム(またはペプチドカラム)内に前記試料溶液を通液させる方法。なお、上記(3)の方法は、いわゆる従来公知のスピンカラムを用いた方法である。
本発明の単離方法に含まれる解離工程(以下、適宜「本発明の解離工程」という。)は、前記複合体形成工程によって得られた本発明の複合体と、金属陽イオンを含む本発明の解離バッファーとを接触させて、本発明の複合体からエクソソームを解離させる工程である。
回収工程は、複合体形成工程と解離工程との間に設けられ、複合体形成工程によって得られた本発明の複合体を回収する工程である。回収工程は、複合体形成工程および担体等に応じて従来公知の方法が適宜採用され得る。
本発明の単離方法には、解離工程の前に、さらに洗浄工程が含まれていることが好ましい。
本発明の一実施形態に係るエクソソームの単離キット(以下、適宜「本発明のキット」という)は、上述した本発明の単離方法を行なうためのキットであって、上述した本発明のペプチド、本発明の担体、および本発明の解離バッファー、を含む。よって、キットの構成の説明については、〔1.エクソソームの単離方法〕の説明が援用可能である。
本発明の一実施形態は、以下のような構成である。
〔1〕エクソソームを含む試料からエクソソームを単離する、エクソソームの単離方法であって、前記試料と、互いに近接した4つ以上のリジンを含むペプチドと、前記ペプチドを担持可能な担体とを接触させるか、または、前記試料と、前記担体に担持された前記ペプチドとを接触させることによって、前記エクソソームと前記担体に担持された前記ペプチドとが結合してなる複合体を形成させる複合体形成工程、および、前記複合体形成工程によって得られた前記複合体と、金属陽イオンを含む解離バッファーとを接触させて、前記複合体から前記エクソソームを解離させる解離工程を含むことを特徴とする、エクソソームの単離方法。
〔2〕前記ペプチドに含まれるリジンは連続していることを特徴とする、〔1〕に記載のエクソソームの単離方法。
〔3〕前記ペプチドに含まれるリジンは、8つ以上であることを特徴とする、〔1〕または〔2〕に記載のエクソソームの単離方法。
〔4〕前記担体は、磁性ビーズであることを特徴とする、〔1〕〜〔3〕の何れか1つに記載のエクソソームの単離方法。
〔5〕〔1〕〜〔4〕の何れか1つに記載のエクソソームの単離方法を行なうためのエクソソームの単離キットであって、前記ペプチド、前記担体、および前記解離バッファー、を含むことを特徴とする、エクソソームの単離キット。
〔実験方法〕
<1>ペプチドが担持された磁性ビーズ(ポリリジン固定化磁性ビーズ)の作製
互いに近接した4つ以上のリジンを含むペプチドを磁性ビーズ(担体)に結合させ(担持させ)、ペプチドが担持された磁性ビーズを作製した。
1.Biotin−K4;GGGSGGGSGGGSKKKK(配列番号5)で示されるアミノ酸配列からなるペプチドのN末端をビオチンによって修飾したもの。
2.Biotin−K8;GGGSGGGSGGGSKKKKKKKK(配列番号6)で示されるアミノ酸配列からなるペプチドのN末端をビオチンによって修飾したもの。
3.Biotin−K16;GGGSGGGSKKKKKKKKKKKKKKKK(配列番号7)で示されるアミノ酸配列からなるペプチドのN末端をビオチンによって修飾したもの。
(1)50μL(0.5mg)のストレプトアビジン磁性ビーズを、1.5mLのマイクロチューブ(単に「チューブ」ともいう。)に加え、当該チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
(2)チューブをマグネットスタンドから外し、0.3mLのPBSを添加し、混合した。チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
当該(2)の操作(洗浄)を合計3回行なった。
(3)チューブに200μLのPBSを添加し、ストレプトアビジン磁性ビーズをPBS中に再懸濁し、洗浄したストレプトアビジン磁性ビーズ(200μL)を得た。
(4)チューブに、それぞれ、15μLのビオチン標識ポリリジンペプチド(Biotin−K4、Biotin−K8、またはBiotin−K16)(100μM)を加えた。
(5)チューブを室温で30分混合し、ビオチン標識ポリリジンペプチドとストレプトアビジン磁性ビーズとを接触させることによって、ビオチン標識ポリリジンペプチドをストレプトアビジン磁性ビーズに結合させた(すなわち担持させた。)。
(6)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
(7)上記(2)と同様の操作(洗浄)を合計3回行なった。
(8)チューブに50μLのPBSを添加し、ストレプトアビジン磁性ビーズをPBS中に再懸濁し、ビオチン標識ポリリジンペプチドが担持されたストレプトアビジン磁性ビーズ(0.5mg/50μL)を得た。
miRNAの抽出および精製は、miRCURY RNA Isolation kit Cell & Plant(EXIQON社製)を用いて行なった。具体的には、エクソソームが結合しているポリリジン固定化磁性ビーズ(0.5mg)もしくはストレプトアビジン磁性ビーズ(0.5mg)、解離工程後のエクソソームを含む解離バッファー(100μL)、または前処理した血清上清(50μL)に、抽出バッファーとして所定量のLysis Solutionを添加して、5分間振盪することでエクソソームを溶解し、miRNAを抽出した。チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置して上清(miRNA画分)を回収し、同社のプロトコールに従って、miRNAの精製を行なった。最終的に、50μLのElution Buffer中にmiRNAを回収した。
本発明の一実施形態では、上記<2>の方法に従って回収したmiRNAのうち、エクソソームに特異的に含まれることが知られているmiR142-3pの量をqRT-PCR法によって定量することによって、エクソソーム量を測定した。
(A)RT反応試薬としてTaqMan MicroRNA Reverse Transcription kit(ライフテクノロジーズ社製)を、プライマーとしてTaqMan MicroRNA Assays:hsa−miR−142−3p(Assay ID:000464)(ライフテクノロジーズ社製)のRT−primerを用い、同社のプロトコールに従って、逆転写反応を行なった。
(B)PCR反応試薬としてTaqMan Universal Master Mix II, no UNG(ライフテクノロジーズ社製)またはTaqMan Fast Advanced Master Mix(ライフテクノロジーズ社製)を、プライマーとしてTaqMan MicroRNA Assays:hsa−miR−142−3p(Assay ID:000464)(ライフテクノロジーズ社製)のPCR−primerを用い、同社のプロトコールに従って、リアルタイムPCRを行なった。
血清としてHuman Serum(シグマ社製)を用いた。血清を、遠心分離機を用いて、10000gで10分間、4℃で遠心を行ない、血球等の成分を沈殿させた。沈殿物を吸わないように、血清上清を回収した。このように前処理した血清上清のうち0.1mLを1.5mLのマイクロチューブに加え、当該チューブに0.4mLのPBSを添加して血清上清を希釈し、血清溶液(0.5mL)を得た。
(1)上記血清溶液(0.5mL)を含むチューブに、上記<1>の方法に従って作製したK4固定化磁性ビーズ、K8固定化磁性ビーズ、またはK16固定化磁性ビーズ(0.5mg/50μL)を添加した。
(2)チューブを室温で60分混合することによって、血清溶液中のエクソソームとポリリジン固定化磁性ビーズとを接触させ、ポリリジンペプチドにエクソソームを結合させた。すなわち、当該(2)の工程にて、エクソソームとポリリジンペプチド(ペプチド)とストレプトアビジン磁性ビーズ(担体)とを含む複合体が形成された。
(3)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
(4)次の操作を行ない、複合体を洗浄した:(4−1)チューブをマグネットスタンドから外し、0.01%のウシ血清アルブミン(Bovine serum albumin,BSA)を含むPBS(本明細書中では、PBS(+0.01%BSA)とも称する。)を0.5mL、チューブに添加して、混合した;(4−2)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
(5)上記(4)の操作(洗浄)をさらに2回(合計3回)行ない、血清(血清溶液)中のエクソソームを複合体として含む、ポリリジン固定化磁性ビーズ(0.5mg)を回収した。
血清としてHuman Serum(シグマ社製)を用いた。血清を、遠心分離機を用いて、10000gで10分間、4℃で遠心を行ない、血球等の成分を沈殿させた。沈殿物を吸わないように、血清上清を回収した。このように前処理した血清上清のうち0.1mLを1.5mLのマイクロチューブに加え、当該チューブに0.4mLのPBSを添加して血清上清を希釈し、血清溶液(0.5mL)を得た。
(1)上記血清溶液(0.5mL)を含むチューブに、1mg/mLのビオチン標識Anti-CD9抗体を5μL添加した。
(2)チューブを室温で60分混合することによって、血清溶液中のエクソソームとCD9抗体とを接触させ、CD9抗体にエクソソームに結合させた。
(3)上記(2)のチューブに、50μL(0.5mg)のストレプトアビジン磁性ビーズを添加した。
(4)チューブを室温で60分混合することによって、エクソソームが結合したCD9抗体とストレプトアビジン磁性ビーズとを接触させて、ビオチン標識Anti−CD9抗体を介して、エクソソームをストレプトアビジン磁性ビーズに結合させた。
(5)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
(6)次の操作を行ない、CD9抗体を介してエクソソームが結合したストレプトアビジン磁性ビーズを洗浄した:(6−1)チューブをマグネットスタンドから外し、PBS(+0.01%BSA)を0.5mL、チューブに添加して、混合した;(6−2)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
(7)上記(6)の操作(洗浄)をさらに2回(合計3回)行ない、CD9抗体を介して血清中のエクソソームが結合している、ストレプトアビジン磁性ビーズ(0.5mg)を回収した。
担体としては、シリカ磁性ビーズ(MoBiTec社製、Magnetic silica beads S1.0)を用いた。
(1)20μL(0.2mg)のシリカ磁性ビーズを、1.5mLのマイクロチューブに加え、当該チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
(2)チューブをマグネットスタンドから外し、0.2mLのPBSを添加し、混合した。チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
当該(2)の操作(洗浄)を合計3回行なった。
(3)チューブに50μLのPBSを添加し、シリカ磁性ビーズをPBS中に再懸濁し、洗浄したシリカ磁性ビーズ(50μL)を得た。
(4)チューブに、97μLのポリ−L−リジン(分子量4,000−15,000)を添加し、さらにチューブ内の溶液が300μLとなるように、153μLのPBSを添加した。また別のチューブに、60μLのポリ-L-リジン(分子量150,000−300,000)を添加し、さらにチューブ内の溶液が300μLとなるように、190μLのPBSを添加した。
(5)チューブを室温で30分混合し、ポリLリジンペプチドをシリカ磁性ビーズに結合させた(すなわち固定化した)。
(6)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
(7)チューブをマグネットスタンドから外し、0.3mLのPBSを添加し、混合した。チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
当該(7)の操作(洗浄)を合計3回行なった。
(8)マイクロチューブに50μLのPBSを添加し、シリカ磁性ビーズをPBS中に再懸濁し、ペプチドが担持された磁性ビーズとして、ポリLリジンペプチドが担持されたシリカ磁性ビーズ(0.2mg/50μL)を得た。
血清としてHuman Serum(シグマ社製)を用いた。血清を、遠心分離機を用いて、10000gで10分間、4℃で遠心を行ない、血球等の成分を沈殿させた。沈殿物を吸わないように、血清上清を回収した。このように前処理した血清上清のうち0.1mLを1.5mLのマイクロチューブに加え、当該チューブに0.4mLのPBSを添加して血清上清を希釈し、血清溶液(0.5mL)を得た。
(1)上記血清溶液(0.5mL)を含むチューブに、上記<6>の方法に従って作製したポリLリジン−シリカ磁性ビーズAまたはB(0.2mg/50μL)を添加した。
(2)チューブを室温で60分混合することによって、血清溶液中のエクソソームとポリLリジン−シリカ磁性ビーズとを接触させ、ポリLリジンペプチドにエクソソームを結合させた。すなわち、当該(2)の工程にて、エクソソームとポリLリジンペプチド(ペプチド)とシリカ磁性ビーズ(担体)とを含む複合体が形成された。
(3)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
(4)チューブをマグネットスタンドから外し、0.5mLのPBS(+0.01%BSA)をチューブに添加して、混合した。チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。
当該(4)の操作(洗浄)を合計3回行ない、血清(血清溶液)中のエクソソームを複合体として含む、ポリLリジン−シリカ磁性ビーズAまたはB(0.2mg)を回収した。
本発明のペプチドを用いて回収されたエクソソームの回収量と、従来法である免疫沈降法によって得られたエクソソームの回収量とを比較した。また、本発明のペプチドに含まれるリジンの数(具体的にはポリリジンの鎖長)が、上記エクソソームの回収量に与える影響も評価した。エクソソームの回収量の測定および比較は、エクソソームに含まれているmiRNA(miR142-3p)の量を定量することによって行なった。試験例1の実験操作手順の概略を、図1に示す。図1は、試験例1の実験操作手順の概略を示す図である。
エクソソームそのものを利用したい場合、磁性ビーズ(複合体)からインタクトな状態(インタクトに近い状態)でエクソソームを単離する必要がある。従来公知の免疫沈降法の場合、エクソソーム表面のタンパク質と抗体が結合しているので、タンパク質変性剤等で、抗体を変性させエクソソームを磁性ビーズから分離する必要がある。特に、Lysis Solutionは、エクソソーム表面上のタンパク質も変性させるうえに、さらにエクソソームそのものを溶解させてしまう作用がある。もし温和な条件で、磁性ビーズからエクソソームを解離することができれば、タンパク質の変性がなくインタクトな状態(インタクトに近い状態)でエクソソームを単離することができると考えられる。そこで、本試験例では温和な条件で、磁性ビーズからエクソソームを解離できるか検討を行なった。試験例2の実験操作手順の概略を、図2に示す。図2は、試験例2の実験操作手順の概略を示す図である。
(1)エクソソームを複合体として含むK8固定化磁性ビーズ(0.5mg)を含むチューブに、PBS(+0.01%BSA)を0.6mL添加して、当該K8固定化磁性ビーズを当該PBSに再懸濁した。
(2)上記(1)で得られた0.6mLのK8固定化磁性ビーズの懸濁液を3等分し、0.2mLずつ、3本の1.5mLのマイクロチューブに分注した。
(3)3本のチューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。ここで、3本のうち1本のチューブについて、上記<2>の方法に従って、Lysis Solution(350μL)を用いてエクソソームを溶解してmiRNAを抽出した(コントロール)。
(4)2本のチューブに、解離バッファーとして、リシン溶液[50mM Tris-HCl(pH7.4)、0.5M Lysine]、または、KCl溶液[50mM Tris-HCl(pH7.4)、0.5M KCl]、をそれぞれ100μL添加して5分間振盪することによって、複合体からエクソソームを解離させ、当該解離バッファー(100μL)を単離し、エクソソームを単離した。
試験例2の結果から、金属陽イオンであるカリウムイオンを含むKCl溶液を解離バッファーとして用いることによって、複合体からエクソソームを解離させることができるということが分かった。そこで、様々な濃度および種類の金属陽イオンを含む解離バッファーを使用した場合における、複合体からのエクソソームの単離量について評価を行なった。解離バッファーとしては、1価の金属陽イオンを含む解離バッファーとして、KCl溶液、およびNaCl溶液を使用し、2価の金属陽イオンを含む解離バッファーとしてMgCl2溶液を使用した。試験例3の実験操作手順の概略を、図3または図4に示す。図3は、試験例3における、1価の金属陽イオンを含む解離バッファーを使用した場合の実験操作手順の概略を示す図である。図4は、試験例3における、2価の金属陽イオンを含む解離バッファーを使用した場合の実験操作手順の概略を示す図である。
(1)エクソソームを複合体として含むK8固定化磁性ビーズ(0.5mg)を含むチューブに、PBS(+0.01%BSA)を0.5mL添加して、当該K8固定化磁性ビーズを当該PBSに再懸濁した。
(2)上記(1)で得られた0.5mLのK8固定化磁性ビーズの懸濁液を、0.1mL(K8固定化磁性ビーズ:0.1mg)ずつ、5本の1.5mLのマイクロチューブに分注した。
(3)5本のチューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を捨てた。ここで、5本のうち1本のチューブについて、上記<2>の方法に従って、Lysis Solution(350μL)を用いてエクソソームを溶解してmiRNAを抽出および精製した(コントロール)。
(4)残り4本のチューブに、解離バッファーとして、0.1M、0.3Mもしくは0.5MのKClを含むKCl溶液[10mM Tris-HCl(pH7.4)、各濃度(M)のKCl]、またはNaCl溶液[10mM Tris-HCl(pH7.4)、0.5M NaCl]、をそれぞれ100μL添加して5分間振盪することによって、複合体からエクソソームを解離させ、当該解離バッファー(100μL)を単離し、エクソソームを単離した。解離バッファーとして、0.1MのKClを含む0.1M KCl溶液、0.3MのKClを含む0.3M KCl溶液、0.5MのKClを含む0.5M KCl溶液、および0.5MのNaClを含む0.5M NaCl溶液を用いた。また、解離バッファーとして0.05MのMgCl2を含む0.05M MgCl2溶液、0.1MのMgCl2を含む0.1M MgCl2溶液、および0.3MのMgCl2を含む0.3M MgCl2溶液を用いた以外は上記(1)〜(4)と同様にして、エクソソームを単離した(図4を参照のこと。)。
ペプチドとして一般的に市販されている長鎖ポリリジン(ポリ−L−リジン等)を用い、かつ、担体としてシリカを用いた場合における、血清中のエクソソームの回収量と、従来法である免疫沈降法によって得られたエクソソームの回収量とを比較した。試験例4の実験操作手順の概略を、図6に示す。図6は、試験例4の実験操作手順の概略を示す図である。具体的な方法は以下の通りである。
解離バッファーを使用した場合における、血清中のエクソソームを含む複合体からの、エクソソームの単離量について評価した。試験例5の実験操作手順の概略を、図7に示す。図7は、試験例5の実験操作手順の概略を示す図である。具体的な方法は以下の通りである。具体的な方法は以下の通りである。
本発明の単離方法を用いて血清からエクソソームを単離した場合の、エクソソームの精製度を、血清中の夾雑タンパク質の除去の程度を指標として、評価した。
(1)血清を、遠心分離機を用いて、10000gで10分間、4℃で遠心を行ない、血球等の成分を沈殿させた。
(2)沈殿物を吸わないように、血清上清を回収した。
(3)このように前処理した血清上清のうち0.1mLを1.5mLのマイクロチューブに加えた。
(4)チューブ中の0.1mLの血清上清のうち、50μLを用いてタンパク質濃度を測定した。タンパク質濃度の測定は、Micro BCA Protein assay kit(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)を用いて行なった。
(5)血清上清のうち残りの50μLを用いて、上記<2>の方法に従って、miRNAを抽出および精製した。Lysis Solutionは、350μL使用した。
(6)精製したmiRNAについて、上記<3>の方法に従ってqRT−PCRによってmiR142-3pの量を定量し、血清中のエクソソーム量を測定した。
(7)上記(2)において得られた、前処理した血清上清のうち0.1mLを1.5mLのマイクロチューブに加え、当該チューブに0.4mLのPBSを添加して血清上清を希釈し、血清溶液(0.5mL)を得た。当該血清溶液(0.5mL)を2本調製した。
(8)上記2本の血清溶液(0.5mL)うち1本を用いて、上記<4>の方法に従って、K8固定化磁性ビーズを用いて、血清からエクソソームを回収した。また、上記2本の血清溶液(0.5mL)うち別の1本を用いて、上記<7>の方法に従って、ポリLリジン−シリカ磁性ビーズBを用いて、血清からエクソソームを回収した。ここで、エクソソームを複合体として含む、ポリリジン固定化磁性ビーズまたはポリLリジン−シリカ磁性ビーズBの洗浄にはPBS(+0.01%BSA)の換わりにPBSを使用した。
(9)上記(8)で得られたチューブのうち、エクソソームを複合体として含むK8固定化磁性ビーズ(0.5mg)を含むチューブに、解離バッファーとして、KCl溶液[10mM Tris-HCl(pH7.4)、0.5M KCl]、を100μL添加した。その後、5分間振盪することによって、複合体からエクソソームを解離させ、当該解離バッファー(100μL)を単離し、エクソソームを単離した。また、上記(8)で得られたチューブのうち、エクソソームを複合体として含むポリLリジン−シリカ磁性ビーズB(0.2mg)を含むチューブに、解離バッファーとして、MgCl2溶液[10mM Tris-HCl(pH7.4)、0.5M MgCl2]、を100μL添加した。その後、5分間振盪することによって、複合体からエクソソームを解離させ、当該解離バッファー(100μL)を単離し、エクソソームを単離した。
(10)上記(9)において単離されたエクソソーム(100μL、2本)のそれぞれを、50μLずつ2等分し、2等分されたうちの50μLのそれぞれを用いてタンパク質濃度を測定した。K8固定化磁性ビーズを用いて得られたエクソソームについて、Micro BCA Protein assay kit(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)を用いて行なった。ポリLリジン−シリカ磁性ビーズBを用いて得られたエクソソームについて、タンパク質濃度の測定は、バイオ・ラッドプロテインアッセイ(バイオ・ラッド社製)を用いて行った。
(11)上記(9)において単離されたエクソソーム(100μL、2本)のうち、2等分されたうちの残りの50μL(血清50μLに相当する)のそれぞれを用いて、エクソソームに含まれているmiRNAを、上記<2>の方法に従って抽出および精製した。Lysis Solutionは、350μL使用した。
(12)精製したmiRNAについて、上記<3>の方法に従ってqRT−PCRによってmiR142-3pの量を定量し、エクソソーム量を測定した。
本発明の単離方法で単離したエクソソームについて、電子顕微鏡による観察を行い、本発明の単離方法によって、インタクトな状態(またはインタクトに近い状態)のエクソソームを単離できているかを確認した。
(1)まず、上記<4>の方法に従って、K8固定化磁性ビーズを用いて、血清からエクソソームを回収した。ここで、エクソソームを複合体として含むK8固定化磁性ビーズの洗浄には、PBS(+0.01%BSA)の換わりにPBSを用いた。
(2)次に、エクソソームを複合体として含むK8固定化磁性ビーズ(0.5mg)を含むチューブに、解離バッファーとして、100μLのKCl溶液[50mM Tris-HCl(pH7.4)、0.5M KCl]を添加した。5分間振盪することによって、複合体からエクソソームを解離させ、当該解離バッファー(100μL)を単離し、エクソソームを単離した。
(3)次に、エクソソームを含む解離バッファー(100μL)を、遠心分離機に供し、12,000gで5分間、4℃で遠心分離を行い、その上清(100μL)を回収することによって、解離バッファーから磁性ビーズを完全に取り除いた。
(4)遠心分離後の上清(100μL)に、400μLのPBSで添加して希釈液(0.5mL)を調製した。
(5)上記希釈液(0.5mL)を、限外ろ過用スピンカラム(BIOMAX 50K NMWL MEMBRANE 0.5ML VOL、ミリポア社製)に添加した。希釈液を添加した限外ろ過用スピンカラムを遠心分離機に供し、12,000gで10分間、4℃で遠心分離した。これによって、希釈液を50μL程度まで濃縮して、エクソソーム濃縮液を調製した。
(6)次に、以下の操作によって、エクソソームの電子顕微鏡試料台への固定化を行なった。
(6−1)電子顕微鏡試料台にカーボンテープを付けた後、その上にアルミホイルを貼付けた。
(6−2)上記アルミホイル上に、20μLのポリ−L−リジン溶液(分子量150,000-300,000)[シグマ社製]を滴下した後、10分間静置することによって、アルミホイル上にポリ−L−リジンを固定化した。
(6−3)未結合のポリ−L−リジンを取り除くために、超純水20μLで3回洗浄を行なった。
(6−4)ポリ−L−リジンを固定化した電子顕微鏡試料台に、上記(5)で調製したエクソソーム濃縮液20μLを滴下した後、1時間静置することによって、エクソソームを電子顕微鏡試料台に結合させた。
(6−5)さらに、2.5%グルタルアルデヒドを含むPBSを、電子顕微鏡試料台に結合したエクソソームに20μL滴下した後、1時間静置することによって、エクソソームの電子顕微鏡試料台への固定化を行なった。
(7)上記(6)で電子顕微鏡試料台へ固定化されたエクソソームを、超純水20μLで4回洗浄を行ない、室温で、一晩自然乾燥させた。
(8)オートファインコーター(JFC-1600、日本電子株式会社製)を用いて、プラチナコーティングを行なった後、電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM、SIGMA VP、カールツァイス社製)によりエクソソームの観察を行なった。
Claims (5)
- エクソソームを含む試料からエクソソームを単離する、エクソソームの単離方法であって、
前記試料と、互いに近接した4つ以上のリジンを含むペプチドと、前記ペプチドを担持可能な担体とを接触させるか、または、前記試料と、前記担体に担持された前記ペプチドとを接触させることによって、前記エクソソームと前記担体に担持された前記ペプチドとが結合してなる複合体を形成させる複合体形成工程、および、
前記複合体形成工程によって得られた前記複合体と、金属陽イオンを含む解離バッファーとを接触させて、前記複合体から前記エクソソームを解離させる解離工程を含むことを特徴とする、エクソソームの単離方法。 - 前記ペプチドに含まれるリジンは連続していることを特徴とする、請求項1に記載のエクソソームの単離方法。
- 前記ペプチドに含まれるリジンは、8つ以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載のエクソソームの単離方法。
- 前記担体は、磁性ビーズであることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のエクソソームの単離方法。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載のエクソソームの単離方法を行なうためのエクソソームの単離キットであって、
前記ペプチド、前記担体、および前記解離バッファー、を含むことを特徴とする、エクソソームの単離キット。
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