JPWO2014064864A1 - 画像描画装置、画像描画方法、及びナビゲーション装置 - Google Patents

画像描画装置、画像描画方法、及びナビゲーション装置 Download PDF

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Abstract

画像描画装置は、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データ保存部に保存し、高分解能データ保存部に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを高分解能データ保存部から取得し、高分解能距離データに基づいてグラデーションを描画するので、基線と画素との最短距離を計算する回数を削減することが可能となる。

Description

グラデーションの描画を高速に行う装置に関する。
コンピュータ上で画像を彩色する場合に明るさや色彩を連続的に変化させるグラデーションがある。例えば、図形を囲んでいる辺からの距離に応じて画素の色を変化させ、辺からの距離が近い画素には赤色、遠い画素には青色、中間の距離の画素には紫色を設定する。このように彩色することにより、赤色から紫色、紫色から青色に変化するグラデーションが得られる。
コンピュータ上において、2以上の基線で囲まれた閉領域の内部にグラデーションを描画する技術が提示されている。閉領域の内部のすべての画素について基線からの最短距離を算出し、基線の色特性と最短距離と距離関数とに基づいて各画素に設定する色を決定する。(下記特許文献1参照)
特開2010−165058号公報
特許文献1では、画素に設定する色を求めるため、グラデーションを描画したい閉領域の内部のすべての画素について、基線からの最短距離を計算している。グラデーションを描画したい領域が広い場合、色を設定する画素数が多く、すべての画素について基線からの最短距離を計算するのに時間がかかるという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、基線と画素との最短距離を計算する回数を削減する画像描画装置を得ることを目的としている。
本発明の画像描画装置は、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データ保存部に保存し、高分解能データ保存部に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを高分解能データ保存部から取得し、高分解能距離データに基づいてグラデーションを描画するようにしたものである。
本発明の画像描画装置は、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、低分解能距離データを複数の小領域の色値を示す低分解能色値データに変換し、複数の小領域の色値を保持する低分解能色値データと複数の要素の色値を保持する高分解能色値データとを対応付けて高分解能データ保存部に保存し、高分解能データ保存部に保存された低分解能色値データのうち、変換された低分解能色値データに一致する低分解能色値データに対応付けられた高分解能色値データを高分解能データ保存部から取得し、取得された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしたものである。
本発明の画像描画装置は、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、算出された低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の要素について基線からの最短距離を示す高分解能距離データを算出し、高分解能距離データを複数の要素の色値を保持する高分解能色値データに変換し、変換された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしたものである。
本発明の画像描画装置は、要素を最小の構成単位とする複数の小領域について、グラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の要素について基線からの最短距離を示す高分解能距離データを算出し、高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前景画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画するようにしたものである。
本発明のナビゲーション装置は、自車位置と目的地と地図データベースとに基づいて経路を探索し、経路と地図データベースとに基づいてグラデーションの色の変化の基準となる基線と地図画像とを出力し、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域について基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データ保存部に保存し、高分解能データ保存部に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを高分解能データ保存部から取得し、高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、地図画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画するようにしたものである。
本発明のナビゲーション装置は、自車位置と目的地と地図データベースとに基づいて経路を探索し、経路と地図データベースとに基づいてグラデーションの色の変化の基準となる基線と地図画像とを出力し、要素を最小の構成単位とする複数の小領域について、グラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の要素について基線からの最短距離を示す高分解能距離データを算出し、高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、地図画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画するようにしたものである。
本発明によれば、基線と画素との最短距離を計算する回数を削減することができる。
実施の形態1に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態1に係る基線を示す図。 実施の形態1に係る領域分割部における分割処理を示す図。 実施の形態1に係る基線と小領域との最短距離を示す図。 実施の形態1に係る中領域に含まれる小領域について、基線との最短距離を算出した結果を示す図。 実施の形態1に係る高分解能データDBに保存されているデータを示す図。 実施の形態1に係る高分解能データの論理和で生成されるデータを示す図。 実施の形態1に係るマッチング部の処理を示すフローチャート。 実施の形態1に係る高分解能距離データから高分解能色値データへの変換を示す図。 実施の形態2に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態2に係る低分解能距離データから低分解能色値データへの変換を示す図。 実施の形態2に係る高分解能データDBに保存されているデータを示す図。 実施の形態2に係るマッチング部の処理を示すフローチャート。 実施の形態3に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態4に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態5に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態5に係る前景画像と背景画像を示す図。 実施の形態5に係る画像を示す図。 実施の形態6に係るカーナビゲーション装置(以下、カーナビと称す)の要部の構成を示すブロック図。 実施の形態6に係る地図画像を示す図。 実施の形態6に係るカーナビの画面に表示される出力画像を示す図。 従来のカーナビの画面に表示される出力画像を示す図。 実施の形態7に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態7に係る基点を示す図。 実施の形態7に係る基点と小領域との最短距離を示す図。 実施の形態8に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態8に係る高分解能データDBに保存されているデータを示す図。
以下に、本発明にかかるブリッジ、及びブリッジを用いたネットワークシステムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る画像描画装置10の構成を示すブロック図である。
領域分割部11には画像描画装置10が描画する画像の画像サイズの情報aと分割情報bが入力される。領域分割部11は画像サイズの情報を元に大領域を用意する。領域分割部11は分割情報を元に大領域を中領域に分割し、中領域をさらに小領域に分割し、低分解能データ算出部12へ出力する。小領域には複数の要素が含まれ、要素は大領域の最小単位となる。領域分割部11は中領域、小領域に分割された大領域を低分解能データ算出部12へ出力する。
低分解能データ算出部12に基線cが入力される。基線とは、グラデーションによる色の変化の基準となる線で、1以上の線分から成る。低分解能データ算出部12は各小領域について基線との最短距離を示す低分解能距離データを算出し、マッチング部13へ出力する。高分解能データ保存部としての高分解能データデータベース(以下、高分解能データDBと称す)14は、あらかじめ低分解能距離データと高分解能距離データとを対応付けて保存しておく。高分解能距離データは各要素に基線からの最短距離を設定したデータである。
マッチング部13は、高分解能データDB14にアクセスし、低分解能データ算出部12から入力された低分解能距離データをキーとして検索し、高分解能距離データを取得し、高分解能データ設定部15へ出力する。高分解能データ設定部15は大領域の各中領域に高分解能距離データを設定し、高分解能色値変換部16へ出力する。高分解能色値変換部16は色値変換テーブル17を参照して、各要素に設定された基線からの最短距離の値を色値に変換し、描画部18へ出力する。描画部18はグラデーションを描画し、出力する。
図2は、実施の形態1に係る基線21を示す図である。画像20は、基線21を含む画像である。画像20の画像サイズは、画像描画装置10が描画する画像の画像サイズと同じである。画像20は左上の頂点22の座標を原点(0,0)、右方向がx軸のプラス方向、下方向がy軸のプラス方向とする。基線21は、頂点23a〜dを順番に接続した線である。頂点23a〜dの座標は(0,45)、(75,50)、(125,125)、(125,200)である。この場合、基線21は(x,y)={(0,25),(75,50),(125,125),(125,200)}で表される。
図2において、基線21は絶対座標で表したが、基線のデータ形式は特に限定しない。基線は、絶対座標に限らず、相対座標や極座標等で表してもよい。また、数式で表してもよい。基線を数式で表す場合、例えば数式ax+by+c=0で基線を表す。さらに、基線はビットマップで表してもよい。なお、図2において、基線21は始点と終点が一致していないが、始点と終点が一致していてもよい。
次に動作について説明する。
図3は、実施の形態1に係る領域分割部11における分割処理を示す図である。(a)は大領域31を縦横4×4個の中領域に分割する処理を示している。(b)は中領域32を縦横3×3個の小領域33に分割する処理を示している。(c)は小領域33に縦横3×3個の要素が含まれていることを示している。要素34は大領域31の最小の構成単位である。
領域分割部11は画像描画装置10が描画する画像の画像サイズの情報を元にN×M個の要素からなる大領域31を用意する。なお、NとMは同じ値でもよい。大領域31の要素には、画素として色値を設定してもよいし、距離を示す数値等、他のデータを設定してもよい。
領域分割部11は分割情報を元に大領域31を複数の中領域に分割し、各中領域をさらに複数の小領域に分割する。小領域には複数の要素が含まれる。分割情報は、大領域から中領域への分割数、中領域から小領域への分割数を示す情報である。
図3において、大領域31は縦横4×4個の中領域に分割され、中領域32は縦横3×3個の小領域33に分割され、小領域33は縦横3×3個の要素で構成されているが、矩形に分割されていれば、分割数は他の値でもよい。また、縦横の分割数の値が異なっていてもよい。さらに、大領域から中領域、中領域から小領域への分割数は異なっていてもよい。例えば、小領域に含まれる要素を5×5個にした場合、3×3個にした場合よりも全体の小領域数が少なくなるため、マッチング部103において高速に処理することができる。
領域分割部11は、基線21の形状に応じて大領域から中領域、中領域から小領域への分割数を変えてもよい。例えば、基線21の頂点が少なく、単純な形状の場合は分割数を少なくし、基線21の頂点が多く、複雑な形状の場合は分割数を多くしてもよい。この場合、基線21は領域分割部11へ入力され、領域分割部11が低分解能データ算出部12へ基線21を出力する。
領域分割部11は、中領域、小領域に分割した大領域31を低分解能データ算出部12へ出力する。低分解能データ算出部12は、大領域31に含まれるすべての小領域についてそれぞれ基線との最短距離を算出し、各小領域に設定する。
図4は、実施の形態1に係る基線21と小領域33eとの最短距離を示す図である。(a)は画像20に含まれる基線21を大領域31に描画した図である。大領域31は縦横4×4個の中領域に分割されている。(b)は中領域32bを拡大した図である。中領域32bは縦横3×3個の小領域33a〜iに分割されている。図2で示した基線21の一部が小領域33gを通っている。基線21と小領域33eとの最短距離は、基線21と小領域33eの中心点41との最短距離42である。
低分解能データ算出部12は小領域33eの中心点41から基線21までの最短距離42を算出する。最短距離の算出の方法は、本発明においては特に限定しない。例えば、点と直線の距離の公式を利用して求めてもよい。小領域33eの中心点41が(x0,y0)、基線21が直線ax+by+c=0の場合、最短距離42は、数式1で求められる。
Figure 2014064864
なお、基線21と小領域33eとの最短距離として、低分解能データ算出部12は小領域33eの中心点41から基線21までの最短距離を求めたが、小領域33eの頂点や小領域33e内の他の点から基線21までの最短距離を求めてもよい。また、低分解能データ算出部12は小領域33eを構成する4つの頂点から基線21までの最短距離をそれぞれ求め、その平均値を求めてもよい。ただし、すべての小領域について、低分解能データ算出部12は同様の条件で計算することとする。また、最短距離はPCT/JP2012/000912に示した方法で計算してもよい。
さらに、低分解能データ算出部12は、中領域32bを構成する4つの頂点から基線21までの最短距離と中領域32bの中心点から基線21までの最短距離をそれぞれ求め、これらの値を用いて計算することにより、小領域33a〜iについて基線21までの最短距離の値を算出してもよい。なお、低分解能データ算出部12は、中領域32bを構成する4つの頂点と中心点に限らず、他の点から基線21までの最短距離を求め、これらの値を用いて小領域33a〜iについて基線21までの最短距離の値を算出してもよい。
図5は、実施の形態1に係る中領域32bに含まれる小領域33a〜iについて、基線21との最短距離を算出した結果を示す図である。(a)は画像20に含まれる基線21を大領域31に描画した図である。大領域31は縦横4×4個の中領域に分割されている。(b)は中領域32bを拡大した図である。中領域32bは縦横3×3個の小領域33a〜iに分割されている。小領域33a〜iには、それぞれ基線21からの最短距離が設定されている。小領域33aは103、小領域33bは125、小領域33cは144、小領域33dは48、小領域33eは109、小領域33fは122、小領域gは5、小領域hは47、小領域iは98の値が設定されている。各小領域について基線21との最短距離を設定した中領域を低分解能距離データ51と呼ぶこととする。
低分解能データ算出部12は、大領域31に含まれるすべての小領域についてそれぞれ基線21との最短距離を算出し、各小領域に設定し、マッチング部13へ出力する。
ここで、高分解能データDB14に保存されているデータについて説明する。
画像描画装置10は、様々なパターンの低分解能距離データを高分解能距離データと対応付けて高分解能データDB14にあらかじめ保存しておく。低分解能距離データは、各小領域について基線からの最短距離の値を保持するデータである。高分解能距離データは、各要素について基線からの最短距離の値を保持するデータである。
図6は、実施の形態1に係る高分解能データDB14に保存されているデータを示す図である。高分解能データDB14には低分解能距離データ61と高分解能距離データ62とが保存されている。低分解能距離データ61は最短距離の値が複数の小領域に設定されているのに対し、高分解能距離データ62は最短距離の値が複数の要素に設定されている。低分解能距離データ61a〜bは、低分解能距離データ61として保存されているデータの具体例である。高分解能距離データ62a〜bは、高分解能距離データ62として保存されているデータの具体例である。
高分解能距離データ62aは、低分解能距離データ61aに対応付けられた高分解能距離データである。低分解能距離データ61aは、各小領域に設定された最短距離の値が左下から右上に向かって0から140へと増加している。高分解能距離データ62aも低分解能距離データ61aと同様に、各要素に設定された最短距離の値が左下から右上に向かって0から140へ増加している。
高分解能距離データ62bは、低分解能距離データ61bに対応付けられた高分解能距離データである。低分解能距離データ61bは、各小領域に設定された最短距離の値が左上から右下に向かって0から140へと増加している。高分解能距離データ62bも低分解能距離データ61bと同様に、各要素に設定された最短距離の値が左上から右下に向かって0から140へ増加している。ここでは2つの例を示したが、実際には高分解能データDB14は様々なパターンの低分解能距離データと高分解能距離データとを対応付けて保存している。
高分解能データDB14は、例えば木構造やテーブル構造で低分解能距離データ61と高分解能距離データ62とを保存する。また、上下左右を反転、あるいは回転することによって同値となる低分解能距離データは代表的なデータのみ高分解能距離データと対応付けて保存するようにしてもよい。代表的なデータ以外は、代表的なデータを反転、回転する処理を行うことにより、所望の高分解能データが再生できる。
図7は、実施の形態1に係る高分解能距離データ62の論理和で生成されるデータを示す図である。(a)は高分解能距離データ62c、(b)は高分解能距離データ62d、(c)は高分解能距離データ62eである。高分解能距離データ62c〜eの各要素には基線からの最短距離の値として0〜140が設定されている。高分解能距離データ62cの要素の値は、最上部の行から中央の行まではすべて0で、中央から最下部の行へと下がるに従って0から徐々に増加し、最下部の行はすべて140である。
高分解能距離データ62dの要素の値は、最上部の行が140で、最上部から中央の行へと下がるに従って140から徐々に減少し、中央の行から最下部の行はすべて0である。高分解能距離データ62eの要素の値は、最上部の行は140で、最上部から中央の行へと下がるに従って140から0へと徐々に減少し、中央の行はすべて0で、中央から最下部の行へと下がるに従って0から徐々に増加し、最下部の行はすべて140である。
高分解能距離データ62eは高分解能距離データ62cと高分解能距離データ62dとの論理和から生成されるデータである。高分解能距離データ62eが低分解能距離データ61eに対応付けられる場合、高分解能データDB14は低分解能距離データ61eに対応する高分解能距離データとして高分解能距離データ62eを記憶しない。高分解能データDB14は、高分解能距離データ62eが高分解能距離データ62cと高分解能距離データ62dとの論理和から生成されることを記憶する。このように、高分解能距離データ同士の演算で生成可能な高分解能距離データは、そのデータが必要になった時点で随時生成することで、データベース容量を削減することができる。
高分解能データDB14は、それぞれの低分解能距離データの評価値Kと重心Gをあらかじめ算出しておく。評価値Kは、数式2及び数式3により算出する。低分解能距離データにn個の小領域が含まれるとする。また、1つの小領域に設定される最短距離の値のパターンは2のm乗個とする。数式2において、djは当該小領域の基線から最短距離の値である。なお、評価値はそれぞれの低分解能距離データを一意に表すような値であれば、他の方法で算出してもよい。
Figure 2014064864
Figure 2014064864
高分解能データDB14は、それぞれの低分解能距離データについて重心Gを数式2及び数式4により算出する。各小領域の中心の座標値を(xj,yj)とする。重心は他の方法で算出してもよい。
Figure 2014064864
次にマッチング部13の動作について説明する。
図8は、実施の形態1に係るマッチング部13の処理を示すフローチャートである。マッチング部13は、低分解能データ算出部12より低分解能距離データ51が入力されるとステップS80より処理を開始し、ステップS81へ進む。ステップS81において、マッチング部13は低分解能距離データ51の各小領域に設定されている最短距離の数値を切り上げ、切り捨て等することにより正規化し、ステップS82へ進む。
ステップS82において、マッチング部13は高分解能データDB14にアクセスして検索するかどうかを判定する。正規化された低分解能距離データ51の各小領域の数値がすべて第1閾値以上、または第2閾値以下の場合、DB検索対象外としてステップS86へ進む。それ以外の場合はステップS83へ進む。マッチング部103はあらかじめ第1閾値、第2閾値に値を設定しておく。
小領域に設定された最短距離の数値が第1閾値以上の場合、小領域は基線からの距離が遠い。例えば各小領域に設定された基線からの最短距離の値の範囲が0から140の場合、当該小領域のすべての要素に140を設定する。また、小領域に設定された最短距離の数値が第2閾値以下の場合、小領域は基線からの距離が近い。この場合、当該小領域のすべての要素に0を設定する。このように低分解能距離データ51がDB検索対象外の場合、マッチング部13は高分解能データDB14にアクセスせず、要素に値を設定することができる。
ステップS83において、マッチング部13は低分解能距離データ51の評価値Kと重心Gを算出する。マッチング部13は低分解能距離データ51の評価値Kをキーとして高分解能データDB14を検索する。マッチング部13は、低分解能距離データ51と評価値Kが一致する低分解能距離データ61aを見つけると、ステップS84へ進む。なお、検索はテンプレートマッチング手法を用いてもよい。テンプレートマッチング手法は画素毎に比較する手法である。
ステップS84において、マッチング部13は低分解能距離データ61aに高分解能距離データ62aが直接対応づけられているかどうか判定する。低分解能距離データ61aに高分解能距離データ62aが直接対応づけられていない場合、マッチング部13は他の高分解能距離データを画像変換して高分解能データを得る必要がある。低分解能距離データ61aに高分解能距離データ62aが直接対応づけられている場合、マッチング部13は低分解能距離データ51の重心と低分解能距離データ61aの重心の値を比較する。重心の値が一致する場合は画像変換が不要である。重心の値が一致しない場合は画像変換が必要である。画像変換が必要な場合、処理はステップS85へ進み、画像変換が不要な場合はステップS86へ進む。
ステップS85において、低分解能距離データ61aに高分解能距離データ62aが直接対応づけられていない場合、マッチング部13は他の高分解能距離データを参照して、論理和等の画像変換を行い、低分解能距離データ61aに対応する高分解能距離データを生成する。低分解能距離データ61aに高分解能距離データ62aが直接対応づけられている場合、マッチング部13は低分解能距離データ51の重心と低分解能距離データ61aの重心との差分を求める。マッチング部13は、高分解能距離データ62aを反転や回転することにより、所望の高分解能距離データを求め、ステップS86へ進む。ステップS86において、マッチング部13は得られた高分解能距離データ62aを高分解能データ設定部15へ出力し、ステップS87へ進み、処理を終了する。
高分解能データ設定部15は、大領域31に含まれるすべての中領域に高分解能距離データを設定し、高分解能色値変換部16へ出力する。高分解能色値変換部16は、色値変換テーブル17を参照して各要素に設定された最短距離の値を色値に変換する。
図9は、実施の形態1に係る高分解能距離データから高分解能色値データへの変換を示す図である。(a)は各中領域に高分解能距離データを設定した大領域91である。(b)は中領域32bを拡大した図で、中領域32bに設定される高分解能距離データ62aを示す図である。(c)は各中領域に設定された高分解能距離データを高分解能色値データに変換して得られた大領域92である。大領域91の各中領域に設定された高分解能距離データを高分解能色値データに変換すると大領域92が得られる。
色値変換テーブル17は、あらかじめ最短距離の値Diを色値Ciへと変換するテーブルを保存しておく。色値Ciは、例えばRGBで表される値である。色値変換テーブル17は、最短距離の値Diと色値Ciとを1対1に対応付けてもよいし、最短距離の値Dj以上Dk以下と色値Ciとを対応付けてもよい。なお、高分解能色値変換部16は、色値変換テーブル17を使用せず、計算式により最短距離の値Diから色値Ciへ変換してもよい。
高分解能色値変換部16は、各要素の最短距離の値を色値へ変換することにより、各要素に最短距離の値が設定された大領域91から各要素に色値が設定された大領域92を得る。高分解能色値変換部16は、大領域92を描画部18へ出力する。この大領域92がグラデーションの画像である。描画部18はグラデーションを描画し、出力する。
したがって、本実施の形態では、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データDB14に保存し、高分解能データDB14に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを高分解能データDB14から取得し、取得された高分解能距離データを複数の要素の色値を保持する高分解能色値データに変換し、変換された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしているので、全画素について基線からの最短距離を計算する必要がなく、最短距離を計算する回数を削減することができる。
よって、従来よりも高速にグラデーションを描画することができる。また、低分解能距離データに含まれるすべての小領域に設定された最短距離が第1閾値以上、第2閾値以下の場合は高分解能データDB14にアクセスする必要がなく、さらに高速にグラデーションを描画することができる。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、低分解能データとして各小領域に基線からの最短距離を設定するようにしたものであるが、本実施の形態においては、各小領域に色値を設定する実施の形態を示す。
なお、実施の形態2における領域分割部11、低分解能データ算出部12、描画部18は実施の形態1と同じであるため、説明を割愛する。
図10は、実施の形態2に係る画像描画装置100の構成を示すブロック図である。
低分解能色値変換部101は、低分解能データ算出部12から低分解能距離データが入力される。低分解能色値変換部101は色値変換テーブル102を参照し、低分解能距離データを低分解能色値データに変換し、マッチング部103へ出力する。低分解能色値データは、各小領域33に基線からの最短距離の値に応じた色値を設定したデータである。
高分解能データ保存部としての高分解能データDB104は、あらかじめ低分解能色値データと高分解能色値データとを対応付けて保存しておく。高分解能色値データは各要素に基線からの最短距離に応じた色値を設定したデータである。マッチング部103は、高分解能データDB104にアクセスし、低分解能色値変換部101から入力された低分解能色値データをキーとして検索し、高分解能色値データを取得し、高分解能データ設定部105へ出力する。高分解能データ設定部105は各中領域に高分解能色値データを設定し、描画部18へ出力する。描画部18はグラデーション画像を描画し、出力する。
次に動作について説明する。
図11は、実施の形態2に係る低分解能距離データ51から低分解能色値データ111への変換を示す図である。(a)は低分解能距離データ51である。低分解能距離データ51の小領域33a〜iに設定された最短距離の値は左下から右上方向に値が増加している。低分解能距離データ51は縦横3×3個の小領域33a〜iから構成され、各小領域に基線21からの最短距離の値が設定されている。小領域33aは103、小領域33bは125、小領域33cは144、小領域33dは48、小領域33eは109、小領域33fは122、小領域gは5、小領域hは47、小領域iは98の値が設定されている。
(b)は低分解能距離データ51から変換された低分解能色値データ111である。小領域33a〜iに設定された最短距離の値が色値に変換され、低分解能色値データ111においては左下から右上方向に白色から黒色へと変化するように色値が設定されている。
低分解能色値変換部101は、色値変換テーブル102を参照し、低分解能距離データ51の各小領域に設定された基線からの最短距離の値を色値へ変換することにより、低分解能色値データ111を得る。色値変換テーブル102は、あらかじめ最短距離の値Di(i=1〜N)を色値Ci(i=1〜N)へと変換するテーブルを保存しておく。
色値変換テーブル102は、実施の形態1の色値変換テーブル17と同様に、最短距離の値Diと色値Ciとを1対1に対応付けてもよいし、最短距離の値Dj以上Dk以下と色値Ciとを対応付けてもよい。低分解能色値変換部101は、色値変換テーブル102を使用せず、計算式により最短距離の値Diから色値Ciへ変換してもよい。低分解能色値変換部101は、得られた低分解能色値データ111をマッチング部103へ出力する。
図12は、実施の形態2に係る高分解能データDB104に保存されているデータを示す図である。高分解能データDB104には低分解能色値データ121と高分解能色値データ122とが対応付けて保存されている。低分解能色値データ121は複数の小領域に色値を保持するデータである。高分解能色値データ122は複数の要素に色値をするデータである。低分解能色値データ121a〜bは、低分解能色値データ121として保存されているデータの具体例である。高分解能色値データ122a〜bは、高分解能色値データ122として保存されているデータの具体例である。
高分解能色値データ122aは、低分解能色値データ121aに対応付けられた高分解能色値データである。低分解能色値データ121aは、各小領域に設定された色値が左下から右上に向かって白色から黒色へと変化している。高分解能色値データ122aも低分解能色値データ121aと同様に、各要素に設定された色値が左下から右上に向かって白色から黒色へと変化している。
高分解能色値データ122bは、低分解能色値データ121bに対応付けられた高分解能色値データである。低分解能色値データ121bは、各小領域に設定された色値が左上から右下に向かって白色から黒色へと変化している。高分解能色値データ122bも低分解能色値データ121bと同様に、各要素に設定された色値が左上から右下に向かって白色から黒色へと変化している。ここでは2つの例を示したが、実際には高分解能データDB104は様々なパターンの低分解能色値データと高分解能色値データとを対応付けて保存しておく。
高分解能データDB104は、低分解能色値データ121の評価値Kと重心Gを算出しておく。評価値Kと重心Gの算出方法は限定しないが、実施の形態1と同様に、例えば数式3及び数式4により算出する。本実施の形態においては、数式3及び数式4のpjは、数式5により算出する。数式5において、cjは当該小領域の色値とする。低分解能距離データにn個の小領域が含まれるとする。また、1つの小領域に設定される色値のパターンは2のm乗個とする。
Figure 2014064864
マッチング部103は低分解能色値変換部101から入力された低分解能色値データ111について評価値Kと重心Gを求める。マッチング部103は低分解能色値データ111の評価値をキーとして高分解能データDB104を検索し、対応付けられた高分解能色値データ122aを取得する。
図13は、実施の形態2に係るマッチング部103の処理を示すフローチャートである。フローチャートのステップS83〜S85の処理は実施の形態1における図8と同じである。マッチング部103は、実施の形態1においては、低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを取得したのに対し、実施の形態2においては、低分解色値データに対応付けられた高分解能色値データを取得する。
マッチング部103は、低分解能データ算出部12より各小領域について基線21との最短距離に応じた色値を設定した低分解能データ111が入力されるとステップS130より処理を開始し、ステップS131へ進む。ステップS131において、マッチング部103は低分解能データ111の各小領域に設定されている色値を切り上げ、切り捨て等することにより正規化し、ステップS132へ進む。
ステップS132において、マッチング部103は高分解能データDB104にアクセスして検索するかどうかを判定する。正規化された低分解能データ111の各小領域の色値がすべて第3閾値以上、または第4閾値以下の場合、DB検索対象外としてステップS133へ進む。それ以外の場合はステップS83へ進む。マッチング部103はあらかじめ第3閾値、第4閾値に値を設定しておく。
例えば小領域に設定される色の変化がA色からB色とすると、小領域に設定された色値が第3閾値以上の場合、小領域は基線からの距離が遠い。この場合、当該小領域にはB色を設定する。また、小領域に設定された色値が第4閾値以下の場合、小領域は基線からの距離が近い。この場合、当該小領域にはA色を設定する。このように低分解能色値データ111がDB検索対象外の場合、マッチング部103は高分解能データDB104にアクセスせず、色値を設定することができる。
ステップS83において、マッチング部13は低分解能色値データ111の評価値を数式3及び数式5、重心を数式4及び数式5により算出する。ステップS83〜S85のその他の処理は、実施の形態1と同様である。ステップS133において、マッチング部13は得られた高分解能色値データ122aを高分解能データ設定部105へ出力し、ステップS134へ進み、処理を終了する。
高分解能データ設定部105は大領域31に含まれるすべての中領域について高分解能色値データを設定し、描画部18へ出力する。描画部18は高分解能色値データよりグラデーションを描画し、出力する。
したがって、本実施の形態では、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、低分解能距離データを複数の小領域の色値を示す低分解能色値データに変換し、複数の小領域の色値を保持する低分解能色値データと複数の要素の色値を保持する高分解能色値データとを対応付けて高分解能データDB104に保存し、高分解能データDB104に保存された低分解能色値データのうち、変換された低分解能色値データに一致する低分解能色値データに対応付けられた高分解能色値データを高分解能データDB104から取得し、取得された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしているので、全画素について基線からの最短距離を計算する必要がなく、最短距離を計算する回数を削減することができる。
よって、従来よりも高速にグラデーションを描画することができる。また、低分解能色値データに含まれるすべての小領域に設定された色値が第3閾値以下、第4閾値以上の場合は高分解能データDB104にアクセスする必要がなく、さらに高速にグラデーションを描画することができる。
実施の形態3.
以上の実施の形態2では、低分解能データとして各小領域に基線からの最短距離に応じた色値を設定するようにしたものであるが、本実施の形態においては、低分解能データとして最短距離の値を設定し、距離の値からブレンド比、ブレンド比から色値へ変換する実施の形態を示す。ブレンド比とは、2つの色を混合する場合の比率を示す値である。ブレンド比は比率を示すだけで、色値に依存しない値である。
なお、実施の形態3における領域分割部11、低分解能データ算出部12、マッチング部13、高分解能データDB14、高分解能データ設定部15、描画部18は実施の形態1と同じであるため、説明を割愛する。
図14は、実施の形態3に係る画像描画装置140の構成を示すブロック図である。
高分解能ブレンド比変換部141には、大領域31に含まれるすべての中領域に高分解能距離データが設定されたデータが入力される。高分解能ブレンド比変換部141は、ブレンド比変換テーブル142を参照し、各要素について基線からの最短距離をブレンド比に変換することにより高分解能距離データを高分解能ブレンド比データに変換し、高分解能色値変換部143へ出力する。高分解能色値変換部143は色値変換テーブル144を参照し、各要素のブレンド比を色値に変換することにより高分解能ブレンド比データを高分解能色値データに変換し、描画部18へ出力する。
ブレンド比Si:Tiは、A色とB色とをSi:Tiの比率で混合することを示す。ブレンド比変換テーブル142は、あらかじめ最短距離の値Diをブレンド比Si:Tiへと変換するテーブルを保存しておく。ブレンド比変換テーブル142は、最短距離の値Diとブレンド比Si:Tiとを1対1に対応付けてもよいし、最短距離の値Dj以上Dk以下とブレンド比Si:Tiとを対応付けてもよい。なお、高分解能ブレンド比変換部141は、ブレンド比変換テーブル142を使用せず、計算式により最短距離の値Diからブレンド比Si:Tiへ変換してもよい。
色値変換テーブル144は、あらかじめブレンド比Si:Tiを色値Ciへと変換するテーブルを保存しておく。色値変換テーブル17は、ブレンド比Si:Tiと色値Ciとを1対1に対応付けてもよいし、ブレンド比に幅をもたせて色値Ciと対応付けてもよい。なお、高分解能色値変換部143は、色値変換テーブル144を使用せず、計算式によりブレンド比Si:Tiから色値Ciへ変換してもよい。
したがって、本実施の形態では、マッチング部13より取得された高分解能距離データを、複数の要素について色値の混合比率を表すブレンド比を保持する高分解能ブレンド比データに変換し、高分解能ブレンド比データを複数の要素の色値を保持する高分解能色値データに変換し、変換された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画しているので、グラデーションに使用する色値が変更されても容易にグラデーションを描画することができる。
実施の形態4.
以上の実施の形態3では、各要素の値を距離からブレンド比、ブレンド比から色値へと変換するようにしたものであるが、本実施の形態においては、高分解能データDBを使用せずに高分解能データを求める実施の形態を示す。
なお、実施の形態4における高分解能データ変換部151以外の部分は実施の形態1と同じであるため、説明を割愛する。
図15は、実施の形態4に係る画像描画装置150の構成を示すブロック図である。
高分解能データ変換部151には、低分解能データ算出部12より低分解能距離データ51が入力される。低分解能距離データ51の各小領域33には基線21からの最短距離が設定されている。高分解能データ変換部151は、低分解能データ51をBilinear法、Bicubic法、面積平均法(平均画素法)などのアルゴリズムを適用することにより、高分解能距離データへ拡大し、高分解能色値変換部16へ出力する。
なお、画像描画装置150は領域分割部11と低分解能データ算出部12とより低分解能距離データ51を算出せず、他の方法で算出してもよい。例えば、PCT/JP2010/001048に示した方法で低分解能距離データ51を算出してもよい。PCT/JP2010/001048では、各画素の値を求めているが、各小領域の値も同様にして求められる。
したがって、本実施の形態では、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、算出された低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の要素について基線からの最短距離を示す高分解能距離データを算出し、算出された高分解能距離データを複数の要素の色値を保持する高分解能色値データに変換し、高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしているので、高分解能データDBを保持する必要がないため、メモリ使用量を削減することができる。
実施の形態5.
以上の実施の形態4では、低分解能距離データにアルゴリズムを適用して高分解能距離データへ拡大したものであるが、本実施の形態においては、アルファチャンネルを利用して画像にグラデーション効果を施す実施の形態を示す。
なお、実施の形態5における描画部161以外の部分は実施の形態1と同じであるため、説明を割愛する。
アルファチャンネルとは、各画素の不透明度を表す値である。アルファチャンネルαの定義域が0〜255の場合、前景と背景とをアルファブレンドした画素の値は、数式6で求めることができる。
Figure 2014064864
図16は、実施の形態5に係る画像描画装置160の構成を示すブロック図である。高分解能データ設定部15は、大領域に含まれるすべての中領域に高分解能距離データを設定し、描画部161へ出力する。また、前景画像dと背景画像eとが描画部161へ入力される。描画部161は高分解能距離データに基づいて各画素のアルファチャンネルの値を求め、前景画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画し、出力する。
図17は、実施の形態5に係る前景画像171と背景画像172を示す図である。(a)は前景画像171である。前景画像171には基線173が含まれている。(b)は背景画像172である。
図18は、実施の形態5に係る画像181を示す図である。画像181は基線173が含まれる前景画像171と背景画像172とをアルファブレンドした画像である。
次に動作について説明する。
前景画像171と背景画像172が描画部へ入力される。前景画像171と背景画像172はラスター形式の画像データでも、ベクター形式の画像データでもよい。前景画像171に基線173が含まれている場合、前景画像171より抽出された基線173が低分解能データ算出部12へ入力される。前景画像に基線が含まれていない場合は、基線は前景画像とは別のデータとして低分解能データ算出部12へ入力される。
描画部161には、大領域31に含まれるすべての中領域について高分解能距離データが設定されたデータが入力される。描画部161は大領域の各要素の値を元にアルファチャンネルの値を算出する。例えば、最短距離の値が0〜140の場合、最小値0が透明、最大値140が不透明となるようにアルファチャンネルの値を設定する。描画部161は、数式6に従って前景画像171と背景画像172とをアルファブレンドすることにより画像181を描画し、出力する。
前景画像171や背景画像172は画像データではなく、RGBの色値やブレンド比でもよい。また、前景画像171は基線173のみでもよい。
なお、画像描画装置160は、実施の形態4と同様に高分解能データDB14を使用せずに高分解能距離データを求めるようにしてもよい。この場合、画像描画装置160はマッチング部13と高分解能データDB14とを保持せず、低分解能データ算出部12の次に高分解能データ設定部15が高分解能データ設定部151と同様の処理を行う。
したがって、本実施の形態では、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データDB14に保存し、高分解能データDB14に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを高分解能データDB14から取得し、取得された高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前景画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画しているので、全画素について基線からの最短距離を計算する必要がなく、最短距離を計算する回数を削減することができる。よって、従来よりも高速にグラデーション効果を施した画像を描画することができる。
実施の形態6.
以上の実施の形態5では、高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を求め、前景画像と背景画像とをアルファブレンドしたものであるが、本実施の形態においては、カーナビの経路案内表示の画面にグラデーション効果を施す実施の形態を示す。
図19は、実施の形態6に係るカーナビの要部の構成を示すブロック図である。経路探索部191は自車位置fと目的地gが入力されると、地図DB192を参照し、現在位置から目的地までの経路を探索する。経路探索部191は経路を基線としてデータ構築部193へ入力する。データ構築部193は地図DB192を参照し、経路を含む地図画像を生成し、基線とともに画像描画部194へ入力する。画像描画部194は、地図画像とカーナビの背景画像とをアルファブレンドすることにより出力画像を描画し、表示部195へ出力する。表示部195は出力画像を画面に表示する。
図20は、実施の形態6に係る地図画像201を示す図である。黒線は道路202である。
図21は、実施の形態6に係るカーナビの画面に表示される出力画像211を示す図である。経路212は経路探索部191が探索した経路である。一般的なカーナビでは経路は他の道路と異なる色で表示されるが、ここでは白黒画像のため、経路212は他の道路と同じ黒色で示す。矢印213は自車位置を示す。背景画像は白色である。経路212及び経路212近辺の道路は黒色で表示され、経路212から離れるに従って道路202の色は黒色から背景の白色へと変化している。
経路探索部191は自車位置fと目的地gが入力されると、地図DB192を参照し、現在位置から目的地までの経路212を探索する。地図DB192は道路や信号、施設等の地図データが座標やリンク、ノード等で表現されたデータである。経路探索部191は経路212を基線としてデータ構築部193へ入力する。経路212が1画面に表示しきれない場合には画面に表示する部分の経路212を基線としてデータ構築部193へ入力する。
データ構築部193は経路探索部191から経路212が入力されると、地図DB192を参照し、経路212を含む地図画像201を生成し、画像描画部194へ入力する。地図画像201は1画面に表示する画像とし、ラスター形式の画像データでも、ベクター形式の画像データでもよい。画像描画部194は実施の形態5に示した画像描画装置に相当する。画像描画部194は経路212を基線として、アルファチャンネルの値を算出する。画像描画部194は、地図画像201とカーナビの背景画像とをアルファブレンドすることにより出力画像211を描画し、表示部195へ出力する。表示部195は出力画像211のほか、時刻やメニューなどをあわせてカーナビの画面に表示する。
従来のカーナビには、常に画面の中心を基線としてグラデーション効果を施した出力画像221を表示するものがある。
図22は、従来のカーナビの画面に表示される出力画像221である。基線222は画像の中央の縦線の点線である。実際のカーナビの画面では基線222は表示されないが、ここでは説明のため、基線222を明示する。経路212と基線222近辺の道路は黒色で表示され、基線222から離れるに従って道路202の色は黒色から背景の白色へと変化している。
しかし、経路は常に画面中央に表示されるとは限らない。特に経路が曲がっている場合には、経路に接続する道路や経路の周囲の施設等にまでグラデーションが施され、使用者が経路の周りを確認し難くなるという問題があった。これに対し、本実施の形態のカーナビは経路に沿ってグラデーションが施されるため、使用者が経路とその周囲を認識しやすい。
また、従来のカーナビは、常に画面の中心を基線とするため、表示される地図に関わらず、アルファチャンネルの値は同じものを利用できる。しかし、経路を基線とすると、車の移動に伴って画面に表示される経路の形状も変化するため、アルファチャンネルの値は同じものを利用できない。したがって、画像描画部194は経路の形状の変化にあわせて、アルファチャンネルの値を算出し、地図画像と背景とをアルファブレンドする処理が必要である。画素単位で経路からの最短距離を計算すると時間がかかり、画面の表示が間に合わないことが考えられる。そこで、DBを利用して基線からの最短距離を計算する回数を削減することにより高速にグラデーション効果を施した画像を描画することができる。
本実施の形態においては、画像描画装置をカーナビに適用する例を示したが、カーナビに限定せず、地図上で経路を表示するようなナビゲーション装置であれば、画像描画装置を適用することができる。
したがって、本実施の形態では、経路探索部191が自車位置と目的地と地図DB192とに基づいて経路212を探索し、データ構築部193が経路212と地図DB192とに基づいて基線と地図画像とを出力し、画像描画部194が要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、各小領域について基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データDB14に保存し、高分解能データDB14に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを高分解能データDB14から取得し、高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、地図画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画し、表示部195が画像を画面に表示しているので、経路212を中心としてグラデーションが施されることにより、視認性の高い画面を表示することができる。
実施の形態7.
以上の実施の形態1〜6では、基線からの最短距離を示す低分解能距離データに基づいて、グラデーションを描画したもの、あるいはカーナビの経路案内表示の画面にグラデーション効果を施したものであるが、本実施の形態においては、低分解能データとして各小領域に基点からの最短距離を設定する実施の形態を示す。
なお、本実施の形態においては、図1のように実施の形態1に記載の構成を全て備えた上で、更に付加的な構成ついて説明する。
図23は、実施の形態7に係る画像描画装置230の構成を示すブロック図である。
低分解能データ算出部231に基線又は基点が入力される。基点とは、グラデーションによる色の変化の基準となる点である。低分解能データ算出部231は各小領域について基線又は基点との最短距離を示す低分解能距離データを算出し、マッチング部13へ出力する。本実施の形態において、低分解能データ算出部231に基点が入力された場合について説明する。
図24は、実施の形態7に係る基点241を示す図である。画像240は、基点241を含む画像である。画像240の画像サイズは、画像描画装置230が描画する画像の画像サイズと同じである。画像240は左上の頂点242の座標を原点(0,0)、右方向がx軸のプラス方向、下方向がy軸のプラス方向とする。基点241の座標は(60,45)である。図24において、基点241は絶対座標で表したが、基点のデータ形式は特に限定しない。基点は、絶対座標に限らず、相対座標や極座標等で表してもよい。
図25は、実施の形態1に係る基点241と小領域33eとの最短距離を示す図である。(a)は画像240に含まれる基点241を大領域31に描画した図である。大領域31は縦横4×4個の中領域に分割されている。(b)は中領域32bを拡大した図である。中領域32bは縦横3×3個の小領域33a〜iに分割されている。図24で示した基点241が小領域33gに含まれる。基点241と小領域33eとの最短距離は、基点241と小領域33eの中心点41との最短距離251である。
図23における低分解能データ算出部231は、図25における小領域33eの中心点41から基点241までの最短距離251を算出する。最短距離の算出の方法は、本発明においては特に限定しない。例えば、小領域33eの中心点41が(x0,y0)、基点241が(x1,y1)の場合、最短距離251は、数式7で求められる。
Figure 2014064864
なお、基点241と小領域33eとの最短距離として、低分解能データ算出部231は小領域33eの中心点41から基点241までの最短距離を求めたが、小領域33eの頂点や小領域33e内の他の点から基点241までの最短距離を求めてもよい。また、低分解能データ算出部231は小領域33eを構成する4つの頂点から基点241までの最短距離をそれぞれ求め、その平均値を求めてもよい。ただし、すべての小領域について、低分解能データ算出部231は同様の条件で計算することとする。
さらに、図23における低分解能データ算出部231は、図25における中領域32bを構成する4つの頂点から基点241までの最短距離と中領域32bの中心点から基点241までの最短距離をそれぞれ求め、これらの値を用いて計算することにより、小領域33a〜iについて基点241までの最短距離の値を算出してもよい。なお、低分解能データ算出部231は、中領域32bを構成する4つの頂点と中心点に限らず、他の点から基点241までの最短距離を求め、これらの値を用いて小領域33a〜iについて基点241までの最短距離の値を算出してもよい。
図23において、低分解能データ算出部231は、図25における大領域31に含まれるすべての小領域についてそれぞれ基点241との最短距離を算出し、各小領域に設定し、マッチング部13へ出力する。マッチング部13は、高分解能データDB14にアクセスし、低分解能データ算出部231から入力された低分解能距離データをキーとして検索し、高分解能距離データを取得し、高分解能データ設定部15へ出力する。高分解能データ設定部15は、大領域の各中領域に高分解能距離データを設定し、高分解能色値変換部16へ出力する。
高分解能距離データの大きさが中領域に一致しない場合、高分解能データ設定部15は、高分解能距離データを拡大又は縮小し、各中領域の大きさにあわせて設定する。なお、高分解能距離データの拡大又は縮小の方法は特に指定しない。例えば、NearestNeighbor手法や双線形補間手法を利用する。以降の処理は実施の形態1と同じである。
なお、画像描画装置230は、低分解能データとして各小領域に基点からの最短距離に応じた色値を設定するようにしてもよい。
また、画像描画装置230は、低分解能データとして最短距離の値を設定し、距離の値からブレンド比、ブレンド比から色値へ変換することによりグラデーションを描画するようにしてもよい。
また、画像描画装置230は、高分解能データDBを使用せず、アルゴリズムによって低分解能データから高分解能データを求めるようにしてもよい。
また、画像描画装置230は、各小領域に基点からの最短距離を設定した低分解能データに対応する高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を求め、前景画像と背景画像とをアルファブレンドすることにより、画像にグラデーション効果を施すようにしてもよい。
また、画像描画装置230は、各小領域に基点からの最短距離を設定した低分解能データに対応する高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を求め、前景画像と背景画像とをアルファブレンドすることにより、画像にグラデーション効果を施すようにしてもよい。ナビゲーション装置の経路案内表示の画面にグラデーション効果を施す場合にも適用することができる。
したがって、本実施の形態では、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線又は基点からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線又は基点からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線又は基点からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データDB14に保存し、高分解能データDB14に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを高分解能データDB14から取得し、取得された高分解能距離データを複数の要素の色値を保持する高分解能色値データに変換し、変換された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしているので、全画素について基線又は基点からの最短距離を計算する必要がなく、最短距離を計算する回数を削減することができる。
実施の形態8.
以上の実施の形態7では、低分解能データとして各小領域に基線又は基点からの最短距離を設定したものであるが、本実施の形態においては、高分解能データとしてグラデーション効果の施されたテクスチャを設定する実施の形態を示す。
テクスチャは、画像データである。テクスチャは、テクスチャマッピングにより3次元画像を描画するときに使われる。テクスチャマッピングは、オブジェクトをポリゴンの組合せで表し、ポリゴンにテクスチャを貼り付けることにより、3次元画像を描画する方法である。テクスチャマッピングでは、質感のある3次元画像を少ない処理量で描画することができる。
なお、実施の形態8における領域分割部11及び低分解能データ算出部231は実施の形態7と同じであるため、説明を割愛する。
図26は、実施の形態8に係る画像描画装置260の構成を示すブロック図である。
低分解能データ算出部231は各小領域について基線又は基点との最短距離を示す低分解能距離データを算出し、マッチング部261へ出力する。高分解能データDB262には、低分解能距離データと対応付けた高分解能データとして高分解能テクスチャデータが保存されている。
マッチング部261は、高分解能データDB262にアクセスし、低分解能データ算出部231から入力された低分解能距離データをキーとして検索する。マッチング部261は、低分解能距離データに対応付けられた高分解能テクスチャデータを取得し、高分解能データ設定部263へ出力する。高分解能データ設定部263は、大領域の各中領域に高分解能テクスチャデータを設定する。高分解能テクスチャデータの大きさが中領域に一致しない場合、高分解能データ設定部263は、高分解能テクスチャデータを拡大又は縮小し、各中領域の大きさにあわせて設定し、描画部264へ出力する。描画部264は画像を描画し、出力する。
図27は、実施の形態8に係る高分解能データDB262に保存されているデータを示す図である。高分解能データDB262には低分解能距離データ271と高分解能テクスチャデータ272とが保存されている。低分解能距離データ271は基線又は基点からの最短距離の値が複数の小領域に設定されているのに対し、高分解能テクスチャデータ272は画像データであるテクスチャが設定されている。
高分解能テクスチャデータ272aは、低分解能距離データ271aに対応付けられた高分解能テクスチャデータである。低分解能距離データ271aは、各小領域に設定された最短距離の値が左下から右上に向かって0から140へと増加している。高分解能テクスチャデータ272aは、各要素に設定された色値が左下から右上に向かって白色から黒色へと変化している画像で、テクスチャaである。
高分解能テクスチャデータ272bは、低分解能距離データ271bに対応付けられた高分解能テクスチャデータである。低分解能距離データ271bは、各小領域に設定された最短距離の値が左上から右下に向かって0から140へと増加している。高分解能テクスチャデータ272bは、各要素に設定された色値が左上から右下に向かって白色から黒色へと変化している画像で、テクスチャbである。ここでは2つの例を示したが、実際には高分解能データDB262は様々なパターンの低分解能距離データと高分解能テクスチャデータとを対応付けて保存している。
高分解能データDB262は、それぞれの低分解能距離データ271a〜bの評価値Kと重心Gをあらかじめ算出しておく。マッチング部261は低分解能データ算出部231から入力される低分解能距離データの評価値Kと重心Gを算出する。マッチング部13は低分解能距離データ271の評価値Kをキーとして高分解能データDB262を検索し、対応する高分解能テクスチャデータを高分解能データ設定部263に出力する。
高分解能テクスチャデータの大きさが中領域に一致しない場合、高分解能データ設定部263は、高分解能テクスチャデータを拡大又は縮小し、各中領域の大きさにあわせて設定する。なお、高分解能テクスチャデータの拡大又は縮小の方法は特に指定しない。例えば、NearestNeighbor手法や双線形補間手法を利用する。
したがって、本実施の形態では、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線又は基点からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線又は基点からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線又は基点からの最短距離を保持する高分解能テクスチャデータとを対応付けて高分解能データDB262に保存し、高分解能データDB262に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能テクスチャデータを高分解能データDB262から取得し、取得された高分解能テクスチャデータに基づいてグラデーションを描画するようにしているので、全画素について基線又は基点からの最短距離を計算する必要がなく、最短距離を計算する回数を削減することができる。
10、100、150、160、230、260 画像描画装置
11 領域分割部
12、231 低分解能データ算出部
13、103、261 マッチング部
14、104、262 高分解能データDB
15、105、151、263 高分解能データ設定部
16、143 高分解能色値変換部
17、102、144 色値変換テーブル
18、161、264 描画部
20、181、240 画像
21、173、222 基線
22、23a〜d、242 頂点
31、91、92 大領域
32、32b 中領域
33、33a〜i、82a〜i 小領域
34 要素
41 小領域33eの中心点
42 基線21から小領域33eの中心点41までの最短距離
51、61、61a〜b、61e、271、271a〜b 低分解能距離データ
62、62a〜e 高分解能距離データ
101 低分解能色値変換部
111、121、121a〜b 低分解能色値データ
122、122a〜b 高分解能色値データ
141 高分解能ブレンド比変換部
142 ブレンド比変換テーブル
171 前景画像
172 背景画像
211、221 出力画像
191 経路探索部
192 地図DB
193 データ構築部
194 画像描画部
195 表示部
201 地図画像
202 道路
212 経路
213 矢印
241 基点
251 基点241から小領域33eの中心点41までの最短距離
272、272a〜b 高分解能テクスチャデータ
グラデーションの描画を高速に行う装置に関する。
コンピュータ上で画像を彩色する場合に明るさや色彩を連続的に変化させるグラデーションがある。例えば、図形を囲んでいる辺からの距離に応じて画素の色を変化させ、辺からの距離が近い画素には赤色、遠い画素には青色、中間の距離の画素には紫色を設定する。このように彩色することにより、赤色から紫色、紫色から青色に変化するグラデーションが得られる。
コンピュータ上において、2以上の基線で囲まれた閉領域の内部にグラデーションを描画する技術が提示されている。閉領域の内部のすべての画素について基線からの最短距離を算出し、基線の色特性と最短距離と距離関数とに基づいて各画素に設定する色を決定する。(下記特許文献1参照)
特開2010−165058号公報
特許文献1では、画素に設定する色を求めるため、グラデーションを描画したい閉領域の内部のすべての画素について、基線からの最短距離を計算している。グラデーションを描画したい領域が広い場合、色を設定する画素数が多く、すべての画素について基線からの最短距離を計算するのに時間がかかるという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、基線と画素との最短距離を計算する回数を削減する画像描画装置を得ることを目的としている。
本発明の画像描画装置は、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、グラデーションの色の変化の基準となる基線から複数の小領域のそれぞれまでの距離を示す低分解能距離データを算出し、基線から複数の小領域のそれぞれまでの距離を保持する低分解能距離データと基線から複数の小領域のそれぞれまでの距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データ保存部に保存し、算出された低分解能距離データに対応する高分解能距離データを高分解能データ保存部から取得し、高分解能距離データに基づいてグラデーションを描画するようにしたものである。
本発明の画像描画装置は、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、グラデーションの色の変化の基準となる基線から複数の小領域のそれぞれまでの距離を示す低分解能距離データを算出し、低分解能距離データを複数の小領域の色値を示す低分解能色値データに変換し、複数の小領域の色値を保持する低分解能色値データと複数の要素の色値を保持する高分解能色値データとを対応付けて高分解能データ保存部に保存し、変換された低分解能色値データに対応する高分解能色値データを高分解能データ保存部から取得し、取得された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしたものである。
本発明の画像描画装置は、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、グラデーションの色の変化の基準となる基線から複数の小領域のそれぞれまでの距離を示す低分解能距離データを算出し、算出された低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の要素のそれぞれの基線からの距離を示す高分解能距離データを算出し、高分解能距離データを複数の要素の色値を保持する高分解能色値データに変換し、変換された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしたものである。
本発明の画像描画装置は、グラデーションの色の変化の基準となる基線から、要素を最小の構成単位とする複数の小領域のそれぞれまでの距離を示す低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の要素のそれぞれの基線からの距離を示す高分解能距離データを算出し、高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前景画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画するようにしたものである。
本発明のナビゲーション装置は、自車位置と目的地と地図データベースとに基づいて経路を探索し、経路と地図データベースとに基づいてグラデーションの色の変化の基準となる基線と地図画像とを出力し、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、基線から複数の小領域のそれぞれまでの距離を示す低分解能距離データを算出し、基線から複数の小領域のそれぞれまでの距離を保持する低分解能距離データと基線から複数の小領域のそれぞれまでの距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データ保存部に保存し、算出された低分解能距離データに対応する高分解能距離データを高分解能データ保存部から取得し、高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、地図画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画するようにしたものである。
本発明のナビゲーション装置は、自車位置と目的地と地図データベースとに基づいて経路を探索し、経路と地図データベースとに基づいてグラデーションの色の変化の基準となる基線と地図画像とを出力し、要素を最小の構成単位とする複数の小領域について、基線から、要素を最小の構成単位とする複数の小領域のそれぞれまでの距離を示す低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の要素のそれぞれの基線からの距離を示す高分解能距離データを算出し、高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、地図画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画するようにしたものである。
本発明によれば、基線と画素との最短距離を計算する回数を削減することができる。
実施の形態1に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態1に係る基線を示す図。 実施の形態1に係る領域分割部における分割処理を示す図。 実施の形態1に係る基線と小領域との最短距離を示す図。 実施の形態1に係る中領域に含まれる小領域について、基線との最短距離を算出した結果を示す図。 実施の形態1に係る高分解能データDBに保存されているデータを示す図。 実施の形態1に係る高分解能データの論理和で生成されるデータを示す図。 実施の形態1に係るマッチング部の処理を示すフローチャート。 実施の形態1に係る高分解能距離データから高分解能色値データへの変換を示す図。 実施の形態2に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態2に係る低分解能距離データから低分解能色値データへの変換を示す図。 実施の形態2に係る高分解能データDBに保存されているデータを示す図。 実施の形態2に係るマッチング部の処理を示すフローチャート。 実施の形態3に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態4に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態5に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態5に係る前景画像と背景画像を示す図。 実施の形態5に係る画像を示す図。 実施の形態6に係るカーナビゲーション装置(以下、カーナビと称す)の要部の構成を示すブロック図。 実施の形態6に係る地図画像を示す図。 実施の形態6に係るカーナビの画面に表示される出力画像を示す図。 従来のカーナビの画面に表示される出力画像を示す図。 実施の形態7に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態7に係る基点を示す図。 実施の形態7に係る基点と小領域との最短距離を示す図。 実施の形態8に係る画像描画装置の構成を示すブロック図。 実施の形態8に係る高分解能データDBに保存されているデータを示す図。
以下に、本発明にかかるブリッジ、及びブリッジを用いたネットワークシステムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る画像描画装置10の構成を示すブロック図である。
領域分割部11には画像描画装置10が描画する画像の画像サイズの情報aと分割情報bが入力される。領域分割部11は画像サイズの情報を元に大領域を用意する。領域分割部11は分割情報を元に大領域を中領域に分割し、中領域をさらに小領域に分割し、低分解能データ算出部12へ出力する。小領域には複数の要素が含まれ、要素は大領域の最小単位となる。領域分割部11は中領域、小領域に分割された大領域を低分解能データ算出部12へ出力する。
低分解能データ算出部12に基線cが入力される。基線とは、グラデーションによる色の変化の基準となる線で、1以上の線分から成る。低分解能データ算出部12は各小領域について基線との最短距離を示す低分解能距離データを算出し、マッチング部13へ出力する。高分解能データ保存部としての高分解能データデータベース(以下、高分解能データDBと称す)14は、あらかじめ低分解能距離データと高分解能距離データとを対応付けて保存しておく。高分解能距離データは各要素に基線からの最短距離を設定したデータである。
マッチング部13は、高分解能データDB14にアクセスし、低分解能データ算出部12から入力された低分解能距離データをキーとして検索し、高分解能距離データを取得し、高分解能データ設定部15へ出力する。高分解能データ設定部15は大領域の各中領域に高分解能距離データを設定し、高分解能色値変換部16へ出力する。高分解能色値変換部16は色値変換テーブル17を参照して、各要素に設定された基線からの最短距離の値を色値に変換し、描画部18へ出力する。描画部18はグラデーションを描画し、出力する。
図2は、実施の形態1に係る基線21を示す図である。画像20は、基線21を含む画像である。画像20の画像サイズは、画像描画装置10が描画する画像の画像サイズと同じである。画像20は左上の頂点22の座標を原点(0,0)、右方向がx軸のプラス方向、下方向がy軸のプラス方向とする。基線21は、頂点23a〜dを順番に接続した線である。頂点23a〜dの座標は(0,45)、(75,50)、(125,125)、(125,200)である。この場合、基線21は(x,y)={(0,25),(75,50),(125,125),(125,200)}で表される。
図2において、基線21は絶対座標で表したが、基線のデータ形式は特に限定しない。基線は、絶対座標に限らず、相対座標や極座標等で表してもよい。また、数式で表してもよい。基線を数式で表す場合、例えば数式ax+by+c=0で基線を表す。さらに、基線はビットマップで表してもよい。なお、図2において、基線21は始点と終点が一致していないが、始点と終点が一致していてもよい。
次に動作について説明する。
図3は、実施の形態1に係る領域分割部11における分割処理を示す図である。(a)は大領域31を縦横4×4個の中領域に分割する処理を示している。(b)は中領域32を縦横3×3個の小領域33に分割する処理を示している。(c)は小領域33に縦横3×3個の要素が含まれていることを示している。要素34は大領域31の最小の構成単位である。
領域分割部11は画像描画装置10が描画する画像の画像サイズの情報を元にN×M個の要素からなる大領域31を用意する。なお、NとMは同じ値でもよい。大領域31の要素には、画素として色値を設定してもよいし、距離を示す数値等、他のデータを設定してもよい。
領域分割部11は分割情報を元に大領域31を複数の中領域に分割し、各中領域をさらに複数の小領域に分割する。小領域には複数の要素が含まれる。分割情報は、大領域から中領域への分割数、中領域から小領域への分割数を示す情報である。
図3において、大領域31は縦横4×4個の中領域に分割され、中領域32は縦横3×3個の小領域33に分割され、小領域33は縦横3×3個の要素で構成されているが、矩形に分割されていれば、分割数は他の値でもよい。また、縦横の分割数の値が異なっていてもよい。さらに、大領域から中領域、中領域から小領域への分割数は異なっていてもよい。例えば、小領域に含まれる要素を5×5個にした場合、3×3個にした場合よりも全体の小領域数が少なくなるため、マッチング部103において高速に処理することができる。
領域分割部11は、基線21の形状に応じて大領域から中領域、中領域から小領域への分割数を変えてもよい。例えば、基線21の頂点が少なく、単純な形状の場合は分割数を少なくし、基線21の頂点が多く、複雑な形状の場合は分割数を多くしてもよい。この場合、基線21は領域分割部11へ入力され、領域分割部11が低分解能データ算出部12へ基線21を出力する。
領域分割部11は、中領域、小領域に分割した大領域31を低分解能データ算出部12へ出力する。低分解能データ算出部12は、大領域31に含まれるすべての小領域についてそれぞれ基線との最短距離を算出し、各小領域に設定する。
図4は、実施の形態1に係る基線21と小領域33eとの最短距離を示す図である。(a)は画像20に含まれる基線21を大領域31に描画した図である。大領域31は縦横4×4個の中領域に分割されている。(b)は中領域32bを拡大した図である。中領域32bは縦横3×3個の小領域33a〜iに分割されている。図2で示した基線21の一部が小領域33gを通っている。基線21と小領域33eとの最短距離は、基線21と小領域33eの中心点41との最短距離42である。
低分解能データ算出部12は小領域33eの中心点41から基線21までの最短距離42を算出する。最短距離の算出の方法は、本発明においては特に限定しない。例えば、点と直線の距離の公式を利用して求めてもよい。小領域33eの中心点41が(x0,y0)、基線21が直線ax+by+c=0の場合、最短距離42は、数式1で求められる。
Figure 2014064864
なお、基線21と小領域33eとの最短距離として、低分解能データ算出部12は小領域33eの中心点41から基線21までの最短距離を求めたが、小領域33eの頂点や小領域33e内の他の点から基線21までの最短距離を求めてもよい。また、低分解能データ算出部12は小領域33eを構成する4つの頂点から基線21までの最短距離をそれぞれ求め、その平均値を求めてもよい。ただし、すべての小領域について、低分解能データ算出部12は同様の条件で計算することとする。また、最短距離はPCT/JP2012/000912に示した方法で計算してもよい。
さらに、低分解能データ算出部12は、中領域32bを構成する4つの頂点から基線21までの最短距離と中領域32bの中心点から基線21までの最短距離をそれぞれ求め、これらの値を用いて計算することにより、小領域33a〜iについて基線21までの最短距離の値を算出してもよい。なお、低分解能データ算出部12は、中領域32bを構成する4つの頂点と中心点に限らず、他の点から基線21までの最短距離を求め、これらの値を用いて小領域33a〜iについて基線21までの最短距離の値を算出してもよい。
図5は、実施の形態1に係る中領域32bに含まれる小領域33a〜iについて、基線21との最短距離を算出した結果を示す図である。(a)は画像20に含まれる基線21を大領域31に描画した図である。大領域31は縦横4×4個の中領域に分割されている。(b)は中領域32bを拡大した図である。中領域32bは縦横3×3個の小領域33a〜iに分割されている。小領域33a〜iには、それぞれ基線21からの最短距離が設定されている。小領域33aは103、小領域33bは125、小領域33cは144、小領域33dは48、小領域33eは109、小領域33fは122、小領域gは5、小領域hは47、小領域iは98の値が設定されている。各小領域について基線21との最短距離を設定した中領域を低分解能距離データ51と呼ぶこととする。
低分解能データ算出部12は、大領域31に含まれるすべての小領域についてそれぞれ基線21との最短距離を算出し、各小領域に設定し、マッチング部13へ出力する。
ここで、高分解能データDB14に保存されているデータについて説明する。
画像描画装置10は、様々なパターンの低分解能距離データを高分解能距離データと対応付けて高分解能データDB14にあらかじめ保存しておく。低分解能距離データは、各小領域について基線からの最短距離の値を保持するデータである。高分解能距離データは、各要素について基線からの最短距離の値を保持するデータである。
図6は、実施の形態1に係る高分解能データDB14に保存されているデータを示す図である。高分解能データDB14には低分解能距離データ61と高分解能距離データ62とが保存されている。低分解能距離データ61は最短距離の値が複数の小領域に設定されているのに対し、高分解能距離データ62は最短距離の値が複数の要素に設定されている。低分解能距離データ61a〜bは、低分解能距離データ61として保存されているデータの具体例である。高分解能距離データ62a〜bは、高分解能距離データ62として保存されているデータの具体例である。
高分解能距離データ62aは、低分解能距離データ61aに対応付けられた高分解能距離データである。低分解能距離データ61aは、各小領域に設定された最短距離の値が左下から右上に向かって0から140へと増加している。高分解能距離データ62aも低分解能距離データ61aと同様に、各要素に設定された最短距離の値が左下から右上に向かって0から140へ増加している。
高分解能距離データ62bは、低分解能距離データ61bに対応付けられた高分解能距離データである。低分解能距離データ61bは、各小領域に設定された最短距離の値が左上から右下に向かって0から140へと増加している。高分解能距離データ62bも低分解能距離データ61bと同様に、各要素に設定された最短距離の値が左上から右下に向かって0から140へ増加している。ここでは2つの例を示したが、実際には高分解能データDB14は様々なパターンの低分解能距離データと高分解能距離データとを対応付けて保存している。
高分解能データDB14は、例えば木構造やテーブル構造で低分解能距離データ61と高分解能距離データ62とを保存する。また、上下左右を反転、あるいは回転することによって同値となる低分解能距離データは代表的なデータのみ高分解能距離データと対応付けて保存するようにしてもよい。代表的なデータ以外は、代表的なデータを反転、回転する処理を行うことにより、所望の高分解能データが再生できる。
図7は、実施の形態1に係る高分解能距離データ62の論理和で生成されるデータを示す図である。(a)は高分解能距離データ62c、(b)は高分解能距離データ62d、(c)は高分解能距離データ62eである。高分解能距離データ62c〜eの各要素には基線からの最短距離の値として0〜140が設定されている。高分解能距離データ62cの要素の値は、最上部の行から中央の行まではすべて0で、中央から最下部の行へと下がるに従って0から徐々に増加し、最下部の行はすべて140である。
高分解能距離データ62dの要素の値は、最上部の行が140で、最上部から中央の行へと下がるに従って140から徐々に減少し、中央の行から最下部の行はすべて0である。高分解能距離データ62eの要素の値は、最上部の行は140で、最上部から中央の行へと下がるに従って140から0へと徐々に減少し、中央の行はすべて0で、中央から最下部の行へと下がるに従って0から徐々に増加し、最下部の行はすべて140である。
高分解能距離データ62eは高分解能距離データ62cと高分解能距離データ62dとの論理和から生成されるデータである。高分解能距離データ62eが低分解能距離データ61eに対応付けられる場合、高分解能データDB14は低分解能距離データ61eに対応する高分解能距離データとして高分解能距離データ62eを記憶しない。高分解能データDB14は、高分解能距離データ62eが高分解能距離データ62cと高分解能距離データ62dとの論理和から生成されることを記憶する。このように、高分解能距離データ同士の演算で生成可能な高分解能距離データは、そのデータが必要になった時点で随時生成することで、データベース容量を削減することができる。
高分解能データDB14は、それぞれの低分解能距離データの評価値Kと重心Gをあらかじめ算出しておく。評価値Kは、数式2及び数式3により算出する。低分解能距離データにn個の小領域が含まれるとする。また、1つの小領域に設定される最短距離の値のパターンは2のm乗個とする。数式2において、djは当該小領域の基線から最短距離の値である。なお、評価値はそれぞれの低分解能距離データを一意に表すような値であれば、他の方法で算出してもよい。
Figure 2014064864
Figure 2014064864
高分解能データDB14は、それぞれの低分解能距離データについて重心Gを数式2及び数式4により算出する。各小領域の中心の座標値を(xj,yj)とする。重心は他の方法で算出してもよい。
Figure 2014064864
次にマッチング部13の動作について説明する。
図8は、実施の形態1に係るマッチング部13の処理を示すフローチャートである。マッチング部13は、低分解能データ算出部12より低分解能距離データ51が入力されるとステップS80より処理を開始し、ステップS81へ進む。ステップS81において、マッチング部13は低分解能距離データ51の各小領域に設定されている最短距離の数値を切り上げ、切り捨て等することにより正規化し、ステップS82へ進む。
ステップS82において、マッチング部13は高分解能データDB14にアクセスして検索するかどうかを判定する。正規化された低分解能距離データ51の各小領域の数値がすべて第1閾値以上、または第2閾値以下の場合、DB検索対象外としてステップS86へ進む。それ以外の場合はステップS83へ進む。マッチング部103はあらかじめ第1閾値、第2閾値に値を設定しておく。
小領域に設定された最短距離の数値が第1閾値以上の場合、小領域は基線からの距離が遠い。例えば各小領域に設定された基線からの最短距離の値の範囲が0から140の場合、当該小領域のすべての要素に140を設定する。また、小領域に設定された最短距離の数値が第2閾値以下の場合、小領域は基線からの距離が近い。この場合、当該小領域のすべての要素に0を設定する。このように低分解能距離データ51がDB検索対象外の場合、マッチング部13は高分解能データDB14にアクセスせず、要素に値を設定することができる。
ステップS83において、マッチング部13は低分解能距離データ51の評価値Kと重心Gを算出する。マッチング部13は低分解能距離データ51の評価値Kをキーとして高分解能データDB14を検索する。マッチング部13は、低分解能距離データ51と評価値Kが一致する低分解能距離データ61aを見つけると、ステップS84へ進む。なお、検索はテンプレートマッチング手法を用いてもよい。テンプレートマッチング手法は画素毎に比較する手法である。
ステップS84において、マッチング部13は低分解能距離データ61aに高分解能距離データ62aが直接対応づけられているかどうか判定する。低分解能距離データ61aに高分解能距離データ62aが直接対応づけられていない場合、マッチング部13は他の高分解能距離データを画像変換して高分解能データを得る必要がある。低分解能距離データ61aに高分解能距離データ62aが直接対応づけられている場合、マッチング部13は低分解能距離データ51の重心と低分解能距離データ61aの重心の値を比較する。重心の値が一致する場合は画像変換が不要である。重心の値が一致しない場合は画像変換が必要である。画像変換が必要な場合、処理はステップS85へ進み、画像変換が不要な場合はステップS86へ進む。
ステップS85において、低分解能距離データ61aに高分解能距離データ62aが直接対応づけられていない場合、マッチング部13は他の高分解能距離データを参照して、論理和等の画像変換を行い、低分解能距離データ61aに対応する高分解能距離データを生成する。低分解能距離データ61aに高分解能距離データ62aが直接対応づけられている場合、マッチング部13は低分解能距離データ51の重心と低分解能距離データ61aの重心との差分を求める。マッチング部13は、高分解能距離データ62aを反転や回転することにより、所望の高分解能距離データを求め、ステップS86へ進む。ステップS86において、マッチング部13は得られた高分解能距離データ62aを高分解能データ設定部15へ出力し、ステップS87へ進み、処理を終了する。
高分解能データ設定部15は、大領域31に含まれるすべての中領域に高分解能距離データを設定し、高分解能色値変換部16へ出力する。高分解能色値変換部16は、色値変換テーブル17を参照して各要素に設定された最短距離の値を色値に変換する。
図9は、実施の形態1に係る高分解能距離データから高分解能色値データへの変換を示す図である。(a)は各中領域に高分解能距離データを設定した大領域91である。(b)は中領域32bを拡大した図で、中領域32bに設定される高分解能距離データ62aを示す図である。(c)は各中領域に設定された高分解能距離データを高分解能色値データに変換して得られた大領域92である。大領域91の各中領域に設定された高分解能距離データを高分解能色値データに変換すると大領域92が得られる。
色値変換テーブル17は、あらかじめ最短距離の値Diを色値Ciへと変換するテーブルを保存しておく。色値Ciは、例えばRGBで表される値である。色値変換テーブル17は、最短距離の値Diと色値Ciとを1対1に対応付けてもよいし、最短距離の値Dj以上Dk以下と色値Ciとを対応付けてもよい。なお、高分解能色値変換部16は、色値変換テーブル17を使用せず、計算式により最短距離の値Diから色値Ciへ変換してもよい。
高分解能色値変換部16は、各要素の最短距離の値を色値へ変換することにより、各要素に最短距離の値が設定された大領域91から各要素に色値が設定された大領域92を得る。高分解能色値変換部16は、大領域92を描画部18へ出力する。この大領域92がグラデーションの画像である。描画部18はグラデーションを描画し、出力する。
したがって、本実施の形態では、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データDB14に保存し、高分解能データDB14に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを高分解能データDB14から取得し、取得された高分解能距離データを複数の要素の色値を保持する高分解能色値データに変換し、変換された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしているので、全画素について基線からの最短距離を計算する必要がなく、最短距離を計算する回数を削減することができる。
よって、従来よりも高速にグラデーションを描画することができる。また、低分解能距離データに含まれるすべての小領域に設定された最短距離が第1閾値以上、第2閾値以下の場合は高分解能データDB14にアクセスする必要がなく、さらに高速にグラデーションを描画することができる。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、低分解能データとして各小領域に基線からの最短距離を設定するようにしたものであるが、本実施の形態においては、各小領域に色値を設定する実施の形態を示す。
なお、実施の形態2における領域分割部11、低分解能データ算出部12、描画部18は実施の形態1と同じであるため、説明を割愛する。
図10は、実施の形態2に係る画像描画装置100の構成を示すブロック図である。
低分解能色値変換部101は、低分解能データ算出部12から低分解能距離データが入力される。低分解能色値変換部101は色値変換テーブル102を参照し、低分解能距離データを低分解能色値データに変換し、マッチング部103へ出力する。低分解能色値データは、各小領域33に基線からの最短距離の値に応じた色値を設定したデータである。
高分解能データ保存部としての高分解能データDB104は、あらかじめ低分解能色値データと高分解能色値データとを対応付けて保存しておく。高分解能色値データは各要素に基線からの最短距離に応じた色値を設定したデータである。マッチング部103は、高分解能データDB104にアクセスし、低分解能色値変換部101から入力された低分解能色値データをキーとして検索し、高分解能色値データを取得し、高分解能データ設定部105へ出力する。高分解能データ設定部105は各中領域に高分解能色値データを設定し、描画部18へ出力する。描画部18はグラデーション画像を描画し、出力する。
次に動作について説明する。
図11は、実施の形態2に係る低分解能距離データ51から低分解能色値データ111への変換を示す図である。(a)は低分解能距離データ51である。低分解能距離データ51の小領域33a〜iに設定された最短距離の値は左下から右上方向に値が増加している。低分解能距離データ51は縦横3×3個の小領域33a〜iから構成され、各小領域に基線21からの最短距離の値が設定されている。小領域33aは103、小領域33bは125、小領域33cは144、小領域33dは48、小領域33eは109、小領域33fは122、小領域gは5、小領域hは47、小領域iは98の値が設定されている。
(b)は低分解能距離データ51から変換された低分解能色値データ111である。小領域33a〜iに設定された最短距離の値が色値に変換され、低分解能色値データ111においては左下から右上方向に白色から黒色へと変化するように色値が設定されている。
低分解能色値変換部101は、色値変換テーブル102を参照し、低分解能距離データ51の各小領域に設定された基線からの最短距離の値を色値へ変換することにより、低分解能色値データ111を得る。色値変換テーブル102は、あらかじめ最短距離の値Di(i=1〜N)を色値Ci(i=1〜N)へと変換するテーブルを保存しておく。
色値変換テーブル102は、実施の形態1の色値変換テーブル17と同様に、最短距離の値Diと色値Ciとを1対1に対応付けてもよいし、最短距離の値Dj以上Dk以下と色値Ciとを対応付けてもよい。低分解能色値変換部101は、色値変換テーブル102を使用せず、計算式により最短距離の値Diから色値Ciへ変換してもよい。低分解能色値変換部101は、得られた低分解能色値データ111をマッチング部103へ出力する。
図12は、実施の形態2に係る高分解能データDB104に保存されているデータを示す図である。高分解能データDB104には低分解能色値データ121と高分解能色値データ122とが対応付けて保存されている。低分解能色値データ121は複数の小領域に色値を保持するデータである。高分解能色値データ122は複数の要素に色値をするデータである。低分解能色値データ121a〜bは、低分解能色値データ121として保存されているデータの具体例である。高分解能色値データ122a〜bは、高分解能色値データ122として保存されているデータの具体例である。
高分解能色値データ122aは、低分解能色値データ121aに対応付けられた高分解能色値データである。低分解能色値データ121aは、各小領域に設定された色値が左下から右上に向かって白色から黒色へと変化している。高分解能色値データ122aも低分解能色値データ121aと同様に、各要素に設定された色値が左下から右上に向かって白色から黒色へと変化している。
高分解能色値データ122bは、低分解能色値データ121bに対応付けられた高分解能色値データである。低分解能色値データ121bは、各小領域に設定された色値が左上から右下に向かって白色から黒色へと変化している。高分解能色値データ122bも低分解能色値データ121bと同様に、各要素に設定された色値が左上から右下に向かって白色から黒色へと変化している。ここでは2つの例を示したが、実際には高分解能データDB104は様々なパターンの低分解能色値データと高分解能色値データとを対応付けて保存しておく。
高分解能データDB104は、低分解能色値データ121の評価値Kと重心Gを算出しておく。評価値Kと重心Gの算出方法は限定しないが、実施の形態1と同様に、例えば数式3及び数式4により算出する。本実施の形態においては、数式3及び数式4のpjは、数式5により算出する。数式5において、cjは当該小領域の色値とする。低分解能距離データにn個の小領域が含まれるとする。また、1つの小領域に設定される色値のパターンは2のm乗個とする。
Figure 2014064864
マッチング部103は低分解能色値変換部101から入力された低分解能色値データ111について評価値Kと重心Gを求める。マッチング部103は低分解能色値データ111の評価値をキーとして高分解能データDB104を検索し、対応付けられた高分解能色値データ122aを取得する。
図13は、実施の形態2に係るマッチング部103の処理を示すフローチャートである。フローチャートのステップS83〜S85の処理は実施の形態1における図8と同じである。マッチング部103は、実施の形態1においては、低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを取得したのに対し、実施の形態2においては、低分解色値データに対応付けられた高分解能色値データを取得する。
マッチング部103は、低分解能データ算出部12より各小領域について基線21との最短距離に応じた色値を設定した低分解能データ111が入力されるとステップS130より処理を開始し、ステップS131へ進む。ステップS131において、マッチング部103は低分解能データ111の各小領域に設定されている色値を切り上げ、切り捨て等することにより正規化し、ステップS132へ進む。
ステップS132において、マッチング部103は高分解能データDB104にアクセスして検索するかどうかを判定する。正規化された低分解能データ111の各小領域の色値がすべて第3閾値以上、または第4閾値以下の場合、DB検索対象外としてステップS133へ進む。それ以外の場合はステップS83へ進む。マッチング部103はあらかじめ第3閾値、第4閾値に値を設定しておく。
例えば小領域に設定される色の変化がA色からB色とすると、小領域に設定された色値が第3閾値以上の場合、小領域は基線からの距離が遠い。この場合、当該小領域にはB色を設定する。また、小領域に設定された色値が第4閾値以下の場合、小領域は基線からの距離が近い。この場合、当該小領域にはA色を設定する。このように低分解能色値データ111がDB検索対象外の場合、マッチング部103は高分解能データDB104にアクセスせず、色値を設定することができる。
ステップS83において、マッチング部13は低分解能色値データ111の評価値を数式3及び数式5、重心を数式4及び数式5により算出する。ステップS83〜S85のその他の処理は、実施の形態1と同様である。ステップS133において、マッチング部13は得られた高分解能色値データ122aを高分解能データ設定部105へ出力し、ステップS134へ進み、処理を終了する。
高分解能データ設定部105は大領域31に含まれるすべての中領域について高分解能色値データを設定し、描画部18へ出力する。描画部18は高分解能色値データよりグラデーションを描画し、出力する。
したがって、本実施の形態では、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、低分解能距離データを複数の小領域の色値を示す低分解能色値データに変換し、複数の小領域の色値を保持する低分解能色値データと複数の要素の色値を保持する高分解能色値データとを対応付けて高分解能データDB104に保存し、高分解能データDB104に保存された低分解能色値データのうち、変換された低分解能色値データに一致する低分解能色値データに対応付けられた高分解能色値データを高分解能データDB104から取得し、取得された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしているので、全画素について基線からの最短距離を計算する必要がなく、最短距離を計算する回数を削減することができる。
よって、従来よりも高速にグラデーションを描画することができる。また、低分解能色値データに含まれるすべての小領域に設定された色値が第3閾値以または第4閾値以の場合は高分解能データDB104にアクセスする必要がなく、さらに高速にグラデーションを描画することができる。
実施の形態3.
以上の実施の形態2では、低分解能データとして各小領域に基線からの最短距離に応じた色値を設定するようにしたものであるが、本実施の形態においては、低分解能データとして最短距離の値を設定し、距離の値からブレンド比、ブレンド比から色値へ変換する実施の形態を示す。ブレンド比とは、2つの色を混合する場合の比率を示す値である。ブレンド比は比率を示すだけで、色値に依存しない値である。
なお、実施の形態3における領域分割部11、低分解能データ算出部12、マッチング部13、高分解能データDB14、高分解能データ設定部15、描画部18は実施の形態1と同じであるため、説明を割愛する。
図14は、実施の形態3に係る画像描画装置140の構成を示すブロック図である。
高分解能ブレンド比変換部141には、大領域31に含まれるすべての中領域に高分解能距離データが設定されたデータが入力される。高分解能ブレンド比変換部141は、ブレンド比変換テーブル142を参照し、各要素について基線からの最短距離をブレンド比に変換することにより高分解能距離データを高分解能ブレンド比データに変換し、高分解能色値変換部143へ出力する。高分解能色値変換部143は色値変換テーブル144を参照し、各要素のブレンド比を色値に変換することにより高分解能ブレンド比データを高分解能色値データに変換し、描画部18へ出力する。
ブレンド比Si:Tiは、A色とB色とをSi:Tiの比率で混合することを示す。ブレンド比変換テーブル142は、あらかじめ最短距離の値Diをブレンド比Si:Tiへと変換するテーブルを保存しておく。ブレンド比変換テーブル142は、最短距離の値Diとブレンド比Si:Tiとを1対1に対応付けてもよいし、最短距離の値Dj以上Dk以下とブレンド比Si:Tiとを対応付けてもよい。なお、高分解能ブレンド比変換部141は、ブレンド比変換テーブル142を使用せず、計算式により最短距離の値Diからブレンド比Si:Tiへ変換してもよい。
色値変換テーブル144は、あらかじめブレンド比Si:Tiを色値Ciへと変換するテーブルを保存しておく。色値変換テーブル17は、ブレンド比Si:Tiと色値Ciとを1対1に対応付けてもよいし、ブレンド比に幅をもたせて色値Ciと対応付けてもよい。なお、高分解能色値変換部143は、色値変換テーブル144を使用せず、計算式によりブレンド比Si:Tiから色値Ciへ変換してもよい。
したがって、本実施の形態では、マッチング部13より取得された高分解能距離データを、複数の要素について色値の混合比率を表すブレンド比を保持する高分解能ブレンド比データに変換し、高分解能ブレンド比データを複数の要素の色値を保持する高分解能色値データに変換し、変換された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画しているので、グラデーションに使用する色値が変更されても容易にグラデーションを描画することができる。
実施の形態4.
以上の実施の形態3では、各要素の値を距離からブレンド比、ブレンド比から色値へと変換するようにしたものであるが、本実施の形態においては、高分解能データDBを使用せずに高分解能データを求める実施の形態を示す。
なお、実施の形態4における高分解能データ変換部151以外の部分は実施の形態1と同じであるため、説明を割愛する。
図15は、実施の形態4に係る画像描画装置150の構成を示すブロック図である。
高分解能データ変換部151には、低分解能データ算出部12より低分解能距離データ51が入力される。低分解能距離データ51の各小領域33には基線21からの最短距離が設定されている。高分解能データ変換部151は、低分解能データ51をBilinear法、Bicubic法、面積平均法(平均画素法)などのアルゴリズムを適用することにより、高分解能距離データへ拡大し、高分解能色値変換部16へ出力する。
なお、画像描画装置150は領域分割部11と低分解能データ算出部12とより低分解能距離データ51を算出せず、他の方法で算出してもよい。例えば、PCT/JP2010/001048に示した方法で低分解能距離データ51を算出してもよい。PCT/JP2010/001048では、各画素の値を求めているが、各小領域の値も同様にして求められる。
したがって、本実施の形態では、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、算出された低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の要素について基線からの最短距離を示す高分解能距離データを算出し、算出された高分解能距離データを複数の要素の色値を保持する高分解能色値データに変換し、高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしているので、高分解能データDBを保持する必要がないため、メモリ使用量を削減することができる。
実施の形態5.
以上の実施の形態4では、低分解能距離データにアルゴリズムを適用して高分解能距離データへ拡大したものであるが、本実施の形態においては、アルファチャンネルを利用して画像にグラデーション効果を施す実施の形態を示す。
なお、実施の形態5における描画部161以外の部分は実施の形態1と同じであるため、説明を割愛する。
アルファチャンネルとは、各画素の不透明度を表す値である。アルファチャンネルαの定義域が0〜255の場合、前景と背景とをアルファブレンドした画素の値は、数式6で求めることができる。
Figure 2014064864
図16は、実施の形態5に係る画像描画装置160の構成を示すブロック図である。高分解能データ設定部15は、大領域に含まれるすべての中領域に高分解能距離データを設定し、描画部161へ出力する。また、前景画像dと背景画像eとが描画部161へ入力される。描画部161は高分解能距離データに基づいて各画素のアルファチャンネルの値を求め、前景画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画し、出力する。
図17は、実施の形態5に係る前景画像171と背景画像172を示す図である。(a)は前景画像171である。前景画像171には基線173が含まれている。(b)は背景画像172である。
図18は、実施の形態5に係る画像181を示す図である。画像181は基線173が含まれる前景画像171と背景画像172とをアルファブレンドした画像である。
次に動作について説明する。
前景画像171と背景画像172が描画部へ入力される。前景画像171と背景画像172はラスター形式の画像データでも、ベクター形式の画像データでもよい。前景画像171に基線173が含まれている場合、前景画像171より抽出された基線173が低分解能データ算出部12へ入力される。前景画像に基線が含まれていない場合は、基線は前景画像とは別のデータとして低分解能データ算出部12へ入力される。
描画部161には、大領域31に含まれるすべての中領域について高分解能距離データが設定されたデータが入力される。描画部161は大領域の各要素の値を元にアルファチャンネルの値を算出する。例えば、最短距離の値が0〜140の場合、最小値0が透明、最大値140が不透明となるようにアルファチャンネルの値を設定する。描画部161は、数式6に従って前景画像171と背景画像172とをアルファブレンドすることにより画像181を描画し、出力する。
前景画像171や背景画像172は画像データではなく、RGBの色値やブレンド比でもよい。また、前景画像171は基線173のみでもよい。
なお、画像描画装置160は、実施の形態4と同様に高分解能データDB14を使用せずに高分解能距離データを求めるようにしてもよい。この場合、画像描画装置160はマッチング部13と高分解能データDB14とを保持せず、低分解能データ算出部12の次に高分解能データ設定部15が高分解能データ設定部151と同様の処理を行う。
したがって、本実施の形態では、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データDB14に保存し、高分解能データDB14に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを高分解能データDB14から取得し、取得された高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前景画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画しているので、全画素について基線からの最短距離を計算する必要がなく、最短距離を計算する回数を削減することができる。よって、従来よりも高速にグラデーション効果を施した画像を描画することができる。
実施の形態6.
以上の実施の形態5では、高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を求め、前景画像と背景画像とをアルファブレンドしたものであるが、本実施の形態においては、カーナビの経路案内表示の画面にグラデーション効果を施す実施の形態を示す。
図19は、実施の形態6に係るカーナビの要部の構成を示すブロック図である。経路探索部191は自車位置fと目的地gが入力されると、地図DB192を参照し、現在位置から目的地までの経路を探索する。経路探索部191は経路を基線としてデータ構築部193へ入力する。データ構築部193は地図DB192を参照し、経路を含む地図画像を生成し、基線とともに画像描画部194へ入力する。画像描画部194は、地図画像とカーナビの背景画像とをアルファブレンドすることにより出力画像を描画し、表示部195へ出力する。表示部195は出力画像を画面に表示する。
図20は、実施の形態6に係る地図画像201を示す図である。黒線は道路202である。
図21は、実施の形態6に係るカーナビの画面に表示される出力画像211を示す図である。経路212は経路探索部191が探索した経路である。一般的なカーナビでは経路は他の道路と異なる色で表示されるが、ここでは白黒画像のため、経路212は他の道路と同じ黒色で示す。矢印213は自車位置を示す。背景画像は白色である。経路212及び経路212近辺の道路は黒色で表示され、経路212から離れるに従って道路202の色は黒色から背景の白色へと変化している。
経路探索部191は自車位置fと目的地gが入力されると、地図DB192を参照し、現在位置から目的地までの経路212を探索する。地図DB192は道路や信号、施設等の地図データが座標やリンク、ノード等で表現されたデータである。経路探索部191は経路212を基線としてデータ構築部193へ入力する。経路212が1画面に表示しきれない場合には画面に表示する部分の経路212を基線としてデータ構築部193へ入力する。
データ構築部193は経路探索部191から経路212が入力されると、地図DB192を参照し、経路212を含む地図画像201を生成し、画像描画部194へ入力する。地図画像201は1画面に表示する画像とし、ラスター形式の画像データでも、ベクター形式の画像データでもよい。画像描画部194は実施の形態5に示した画像描画装置に相当する。画像描画部194は経路212を基線として、アルファチャンネルの値を算出する。画像描画部194は、地図画像201とカーナビの背景画像とをアルファブレンドすることにより出力画像211を描画し、表示部195へ出力する。表示部195は出力画像211のほか、時刻やメニューなどをあわせてカーナビの画面に表示する。
従来のカーナビには、常に画面の中心を基線としてグラデーション効果を施した出力画像221を表示するものがある。
図22は、従来のカーナビの画面に表示される出力画像221である。基線222は画像の中央の縦線の点線である。実際のカーナビの画面では基線222は表示されないが、ここでは説明のため、基線222を明示する。経路212と基線222近辺の道路は黒色で表示され、基線222から離れるに従って道路202の色は黒色から背景の白色へと変化している。
しかし、経路は常に画面中央に表示されるとは限らない。特に経路が曲がっている場合には、経路に接続する道路や経路の周囲の施設等にまでグラデーションが施され、使用者が経路の周りを確認し難くなるという問題があった。これに対し、本実施の形態のカーナビは経路に沿ってグラデーションが施されるため、使用者が経路とその周囲を認識しやすい。
また、従来のカーナビは、常に画面の中心を基線とするため、表示される地図に関わらず、アルファチャンネルの値は同じものを利用できる。しかし、経路を基線とすると、車の移動に伴って画面に表示される経路の形状も変化するため、アルファチャンネルの値は同じものを利用できない。したがって、画像描画部194は経路の形状の変化にあわせて、アルファチャンネルの値を算出し、地図画像と背景とをアルファブレンドする処理が必要である。画素単位で経路からの最短距離を計算すると時間がかかり、画面の表示が間に合わないことが考えられる。そこで、DBを利用して基線からの最短距離を計算する回数を削減することにより高速にグラデーション効果を施した画像を描画することができる。
本実施の形態においては、画像描画装置をカーナビに適用する例を示したが、カーナビに限定せず、地図上で経路を表示するようなナビゲーション装置であれば、画像描画装置を適用することができる。
したがって、本実施の形態では、経路探索部191が自車位置と目的地と地図DB192とに基づいて経路212を探索し、データ構築部193が経路212と地図DB192とに基づいて基線と地図画像とを出力し、画像描画部194が要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、各小領域について基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データDB14に保存し、高分解能データDB14に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを高分解能データDB14から取得し、高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、地図画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画し、表示部195が画像を画面に表示しているので、経路212を中心としてグラデーションが施されることにより、視認性の高い画面を表示することができる。
実施の形態7.
以上の実施の形態1〜6では、基線からの最短距離を示す低分解能距離データに基づいて、グラデーションを描画したもの、あるいはカーナビの経路案内表示の画面にグラデーション効果を施したものであるが、本実施の形態においては、低分解能データとして各小領域に基点からの最短距離を設定する実施の形態を示す。
なお、本実施の形態においては、図1のように実施の形態1に記載の構成を全て備えた上で、更に付加的な構成ついて説明する。
図23は、実施の形態7に係る画像描画装置230の構成を示すブロック図である。
低分解能データ算出部231に基線又は基点が入力される。基点とは、グラデーションによる色の変化の基準となる点である。低分解能データ算出部231は各小領域について基線又は基点との最短距離を示す低分解能距離データを算出し、マッチング部13へ出力する。本実施の形態において、低分解能データ算出部231に基点が入力された場合について説明する。
図24は、実施の形態7に係る基点241を示す図である。画像240は、基点241を含む画像である。画像240の画像サイズは、画像描画装置230が描画する画像の画像サイズと同じである。画像240は左上の頂点242の座標を原点(0,0)、右方向がx軸のプラス方向、下方向がy軸のプラス方向とする。基点241の座標は(60,45)である。図24において、基点241は絶対座標で表したが、基点のデータ形式は特に限定しない。基点は、絶対座標に限らず、相対座標や極座標等で表してもよい。
図25は、実施の形態1に係る基点241と小領域33eとの最短距離を示す図である。(a)は画像240に含まれる基点241を大領域31に描画した図である。大領域31は縦横4×4個の中領域に分割されている。(b)は中領域32bを拡大した図である。中領域32bは縦横3×3個の小領域33a〜iに分割されている。図24で示した基点241が小領域33gに含まれる。基点241と小領域33eとの最短距離は、基点241と小領域33eの中心点41との最短距離251である。
図23における低分解能データ算出部231は、図25における小領域33eの中心点41から基点241までの最短距離251を算出する。最短距離の算出の方法は、本発明においては特に限定しない。例えば、小領域33eの中心点41が(x0,y0)、基点241が(x1,y1)の場合、最短距離251は、数式7で求められる。
Figure 2014064864
なお、基点241と小領域33eとの最短距離として、低分解能データ算出部231は小領域33eの中心点41から基点241までの最短距離を求めたが、小領域33eの頂点や小領域33e内の他の点から基点241までの最短距離を求めてもよい。また、低分解能データ算出部231は小領域33eを構成する4つの頂点から基点241までの最短距離をそれぞれ求め、その平均値を求めてもよい。ただし、すべての小領域について、低分解能データ算出部231は同様の条件で計算することとする。
さらに、図23における低分解能データ算出部231は、図25における中領域32bを構成する4つの頂点から基点241までの最短距離と中領域32bの中心点から基点241までの最短距離をそれぞれ求め、これらの値を用いて計算することにより、小領域33a〜iについて基点241までの最短距離の値を算出してもよい。なお、低分解能データ算出部231は、中領域32bを構成する4つの頂点と中心点に限らず、他の点から基点241までの最短距離を求め、これらの値を用いて小領域33a〜iについて基点241までの最短距離の値を算出してもよい。
図23において、低分解能データ算出部231は、図25における大領域31に含まれるすべての小領域についてそれぞれ基点241との最短距離を算出し、各小領域に設定し、マッチング部13へ出力する。マッチング部13は、高分解能データDB14にアクセスし、低分解能データ算出部231から入力された低分解能距離データをキーとして検索し、高分解能距離データを取得し、高分解能データ設定部15へ出力する。高分解能データ設定部15は、大領域の各中領域に高分解能距離データを設定し、高分解能色値変換部16へ出力する。
高分解能距離データの大きさが中領域に一致しない場合、高分解能データ設定部15は、高分解能距離データを拡大又は縮小し、各中領域の大きさにあわせて設定する。なお、高分解能距離データの拡大又は縮小の方法は特に指定しない。例えば、NearestNeighbor手法や双線形補間手法を利用する。以降の処理は実施の形態1と同じである。
なお、画像描画装置230は、低分解能データとして各小領域に基点からの最短距離に応じた色値を設定するようにしてもよい。
また、画像描画装置230は、低分解能データとして最短距離の値を設定し、距離の値からブレンド比、ブレンド比から色値へ変換することによりグラデーションを描画するようにしてもよい。
また、画像描画装置230は、高分解能データDBを使用せず、アルゴリズムによって低分解能データから高分解能データを求めるようにしてもよい。
また、画像描画装置230は、各小領域に基点からの最短距離を設定した低分解能データに対応する高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を求め、前景画像と背景画像とをアルファブレンドすることにより、画像にグラデーション効果を施すようにしてもよい。
また、画像描画装置230は、各小領域に基点からの最短距離を設定した低分解能データに対応する高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を求め、前景画像と背景画像とをアルファブレンドすることにより、画像にグラデーション効果を施すようにしてもよい。ナビゲーション装置の経路案内表示の画面にグラデーション効果を施す場合にも適用することができる。
したがって、本実施の形態では、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線又は基点からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線又は基点からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線又は基点からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データDB14に保存し、高分解能データDB14に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを高分解能データDB14から取得し、取得された高分解能距離データを複数の要素の色値を保持する高分解能色値データに変換し、変換された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしているので、全画素について基線又は基点からの最短距離を計算する必要がなく、最短距離を計算する回数を削減することができる。
実施の形態8.
以上の実施の形態7では、低分解能データとして各小領域に基線又は基点からの最短距離を設定したものであるが、本実施の形態においては、高分解能データとしてグラデーション効果の施されたテクスチャを設定する実施の形態を示す。
テクスチャは、画像データである。テクスチャは、テクスチャマッピングにより3次元画像を描画するときに使われる。テクスチャマッピングは、オブジェクトをポリゴンの組合せで表し、ポリゴンにテクスチャを貼り付けることにより、3次元画像を描画する方法である。テクスチャマッピングでは、質感のある3次元画像を少ない処理量で描画することができる。
なお、実施の形態8における領域分割部11及び低分解能データ算出部231は実施の形態7と同じであるため、説明を割愛する。
図26は、実施の形態8に係る画像描画装置260の構成を示すブロック図である。
低分解能データ算出部231は各小領域について基線又は基点との最短距離を示す低分解能距離データを算出し、マッチング部261へ出力する。高分解能データDB262には、低分解能距離データと対応付けた高分解能データとして高分解能テクスチャデータが保存されている。
マッチング部261は、高分解能データDB262にアクセスし、低分解能データ算出部231から入力された低分解能距離データをキーとして検索する。マッチング部261は、低分解能距離データに対応付けられた高分解能テクスチャデータを取得し、高分解能データ設定部263へ出力する。高分解能データ設定部263は、大領域の各中領域に高分解能テクスチャデータを設定する。高分解能テクスチャデータの大きさが中領域に一致しない場合、高分解能データ設定部263は、高分解能テクスチャデータを拡大又は縮小し、各中領域の大きさにあわせて設定し、描画部264へ出力する。描画部264は画像を描画し、出力する。
図27は、実施の形態8に係る高分解能データDB262に保存されているデータを示す図である。高分解能データDB262には低分解能距離データ271と高分解能テクスチャデータ272とが保存されている。低分解能距離データ271は基線又は基点からの最短距離の値が複数の小領域に設定されているのに対し、高分解能テクスチャデータ272は画像データであるテクスチャが設定されている。
高分解能テクスチャデータ272aは、低分解能距離データ271aに対応付けられた高分解能テクスチャデータである。低分解能距離データ271aは、各小領域に設定された最短距離の値が左下から右上に向かって0から140へと増加している。高分解能テクスチャデータ272aは、各要素に設定された色値が左下から右上に向かって白色から黒色へと変化している画像で、テクスチャaである。
高分解能テクスチャデータ272bは、低分解能距離データ271bに対応付けられた高分解能テクスチャデータである。低分解能距離データ271bは、各小領域に設定された最短距離の値が左上から右下に向かって0から140へと増加している。高分解能テクスチャデータ272bは、各要素に設定された色値が左上から右下に向かって白色から黒色へと変化している画像で、テクスチャbである。ここでは2つの例を示したが、実際には高分解能データDB262は様々なパターンの低分解能距離データと高分解能テクスチャデータとを対応付けて保存している。
高分解能データDB262は、それぞれの低分解能距離データ271a〜bの評価値Kと重心Gをあらかじめ算出しておく。マッチング部261は低分解能データ算出部231から入力される低分解能距離データの評価値Kと重心Gを算出する。マッチング部13は低分解能距離データ271の評価値Kをキーとして高分解能データDB262を検索し、対応する高分解能テクスチャデータを高分解能データ設定部263に出力する。
高分解能テクスチャデータの大きさが中領域に一致しない場合、高分解能データ設定部263は、高分解能テクスチャデータを拡大又は縮小し、各中領域の大きさにあわせて設定する。なお、高分解能テクスチャデータの拡大又は縮小の方法は特に指定しない。例えば、NearestNeighbor手法や双線形補間手法を利用する。
したがって、本実施の形態では、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線又は基点からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、複数の小領域について基線又は基点からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の要素について基線又は基点からの最短距離を保持する高分解能テクスチャデータとを対応付けて高分解能データDB262に保存し、高分解能データDB262に保存された低分解能距離データのうち、算出された低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能テクスチャデータを高分解能データDB262から取得し、取得された高分解能テクスチャデータに基づいてグラデーションを描画するようにしているので、全画素について基線又は基点からの最短距離を計算する必要がなく、最短距離を計算する回数を削減することができる。
10、100、150、160、230、260 画像描画装置
11 領域分割部
12、231 低分解能データ算出部
13、103、261 マッチング部
14、104、262 高分解能データDB
15、105、151、263 高分解能データ設定部
16、143 高分解能色値変換部
17、102、144 色値変換テーブル
18、161、264 描画部
20、181、240 画像
21、173、222 基線
22、23a〜d、242 頂点
31、91、92 大領域
32、32b 中領域
33、33a〜i、82a〜i 小領域
34 要素
41 小領域33eの中心点
42 基線21から小領域33eの中心点41までの最短距離
51、61、61a〜b、61e、271、271a〜b 低分解能距離データ
62、62a〜e 高分解能距離データ
101 低分解能色値変換部
111、121、121a〜b 低分解能色値データ
122、122a〜b 高分解能色値データ
141 高分解能ブレンド比変換部
142 ブレンド比変換テーブル
171 前景画像
172 背景画像
211、221 出力画像
191 経路探索部
192 地図DB
193 データ構築部
194 画像描画部
195 表示部
201 地図画像
202 道路
212 経路
213 矢印
241 基点
251 基点241から小領域33eの中心点41までの最短距離
272、272a〜b 高分解能テクスチャデータ
本発明の画像描画装置は、要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割し、複数の小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出し、算出された低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の小領域を構成する各要素について基線からの最短距離を示す高分解能距離データを算出し、高分解能距離データを複数の要素の色値を保持する高分解能色値データに変換し、変換された高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画するようにしたものである。
本発明の画像描画装置は、要素を最小の構成単位とする複数の小領域について、グラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の小領域を構成する各要素について基線からの最短距離を示す高分解能距離データを算出し、高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前景画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画するようにしたものである。
本発明のナビゲーション装置は、自車位置と目的地と地図データベースとに基づいて経路を探索し、経路と地図データベースとに基づいてグラデーションの色の変化の基準となる基線と地図画像とを出力し、要素を最小の構成単位とする複数の小領域について、グラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の小領域を構成する各要素について基線からの最短距離を示す高分解能距離データを算出し、高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、地図画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画するようにしたものである。
実施の形態4.
以上の実施の形態3では、各要素の値を距離からブレンド比、ブレンド比から色値へと変換するようにしたものであるが、本実施の形態においては、高分解能データDBを使用せずに高分解能データを求める実施の形態を示す。
なお、実施の形態4における高分解能データ設定部151以外の部分は実施の形態1と同じであるため、説明を割愛する。
図15は、実施の形態4に係る画像描画装置150の構成を示すブロック図である。
高分解能データ設定部151には、低分解能データ算出部12より低分解能距離データ51が入力される。低分解能距離データ51の各小領域33には基線21からの最短距離が設定されている。高分解能データ設定部151は、低分解能データ51をBilinear法、Bicubic法、面積平均法(平均画素法)などのアルゴリズムを適用することにより、高分解能距離データへ拡大し、高分解能色値変換部16へ出力する。

Claims (21)

  1. 要素を最小の構成単位とする大領域を複数の前記要素から成る複数の小領域に分割する領域分割部と、
    複数の前記小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出する低分解能データ算出部と、
    複数の前記小領域について前記基線からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の前記要素について前記基線からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて保存する高分解能データ保存部と、
    前記高分解能データ保存部に保存された前記低分解能距離データのうち、前記低分解能データ算出部により算出された前記低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを、前記高分解能データ保存部から取得するマッチング部と、
    前記高分解能距離データに基づいてグラデーションを描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする画像描画装置。
  2. 前記マッチング部より取得された前記高分解能距離データを、複数の前記要素の色値を保持する高分解能色値データに変換する高分解能色値変換部を有し、
    前記描画部は前記高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画することを特徴とする請求項1に記載の画像描画装置。
  3. 前記マッチング部より取得された前記高分解能距離データを、複数の前記要素について色値の混合比率を表すブレンド比を保持する高分解能ブレンド比データに変換する高分解能ブレンド比変換部を有し、
    前記高分解能色値変換部は、前記高分解能ブレンド比データを、複数の前記要素の色値を保持する高分解能色値データに変換することを特徴とする請求項2に記載の画像描画装置。
  4. 前記描画部は、前記高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前景画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画することを特徴とする請求項1に記載の画像描画装置。
  5. 要素を最小の構成単位とする大領域を複数の前記要素から成る複数の小領域に分割する領域分割部と、
    複数の前記小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出する低分解能データ算出部と、
    前記低分解能距離データを、複数の前記小領域の色値を示す低分解能色値データに変換する低分解能色値変換部と、
    複数の前記小領域の色値を保持する低分解能色値データと複数の前記要素の色値を保持する高分解能色値データとを対応付けて保存する高分解能データ保存部と、
    前記高分解能データ保存部に保存された前記低分解能色値データのうち、前記低分解能色値変換部により変換された低分解能色値データに一致する低分解能色値データに対応付けられた高分解能色値データを、前記高分解能データ保存部から取得するマッチング部と、
    前記高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする画像描画装置。
  6. 要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割する領域分割部と、
    複数の前記小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出する低分解能データ算出部と、
    前記低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の前記要素について前記基線からの最短距離を示す高分解能距離データを算出する高分解能データ設定部と、
    前記高分解能距離データを、複数の前記要素の色値を保持する高分解能色値データに変換する高分解能色値変換部と、
    前記高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする画像描画装置。
  7. 要素を最小の構成単位とする複数の小領域について、グラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の前記要素について前記基線からの最短距離を示す高分解能距離データを算出する高分解能データ設定部と、
    前記高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前景画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする画像描画装置。
  8. 要素を最小の構成単位とする大領域を複数の前記要素から成る複数の小領域に分割する領域分割ステップと、
    複数の前記小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出する低分解能データ算出ステップと、
    複数の前記小領域について前記基線からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の前記要素について前記基線からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データ保存部に保存された低分解能距離データのうち、前記低分解能データ算出部により算出された前記低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを前記高分解能データ保存部から取得するマッチングステップと、
    前記高分解能距離データに基づいてグラデーションを描画する描画ステップと、
    を有する画像描画方法。
  9. 自車位置と目的地と地図データベースとに基づいて経路を探索する経路探索部と、
    前記経路と前記地図データベースとに基づいてグラデーションの色の変化の基準となる基線と地図画像とを出力するデータ構築部と、
    要素を最小の構成単位とする大領域を複数の前記要素から成る複数の小領域に分割する領域分割部と、
    複数の前記小領域について前記基線からの最短距離を示す低分解能距離データを算出する低分解能データ算出部と、
    複数の前記小領域について前記基線からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の前記要素について前記基線からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて保存する高分解能データ保存部と、
    前記高分解能データ保存部に保存された前記低分解能距離データのうち、前記低分解能データ算出部により算出された前記低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを、高分解能データ保存部から取得するマッチング部と、
    前記高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前記地図画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画する画像描画部と、
    を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
  10. 自車位置と目的地と地図データベースとに基づいて経路を探索する経路探索部と、
    前記経路と前記地図データベースとに基づいてグラデーションの色の変化の基準となる基線と地図画像とを出力するデータ構築部と、
    要素を最小の構成単位とする複数の小領域について、前記基線からの最短距離を示す低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の前記要素について前記基線からの最短距離を示す高分解能距離データを算出する高分解能データ設定部と、
    前記高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前記地図画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画する画像描画部と、
    を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
  11. 要素を最小の構成単位とする大領域を複数の前記要素から成る複数の小領域に分割する領域分割部と、
    複数の前記小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基点からの最短距離を示す低分解能距離データを算出する低分解能データ算出部と、
    複数の前記小領域について前記基点からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の前記要素について前記基点からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて保存する高分解能データ保存部と、
    前記高分解能データ保存部に保存された前記低分解能距離データのうち、前記低分解能データ算出部により算出された前記低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを、前記高分解能データ保存部から取得するマッチング部と、
    前記高分解能距離データに基づいてグラデーションを描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする画像描画装置。
  12. 前記マッチング部より取得された前記高分解能距離データを、複数の前記要素の色値を保持する高分解能色値データに変換する高分解能色値変換部を有し、
    前記描画部は前記高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画することを特徴とする請求項1に記載の画像描画装置。
  13. 前記マッチング部より取得された前記高分解能距離データを、複数の前記要素について色値の混合比率を表すブレンド比を保持する高分解能ブレンド比データに変換する高分解能ブレンド比変換部を有し、
    前記高分解能色値変換部は、前記高分解能ブレンド比データを、複数の前記要素の色値を保持する高分解能色値データに変換することを特徴とする請求項2に記載の画像描画装置。
  14. 前記描画部は、前記高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前景画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画することを特徴とする請求項1に記載の画像描画装置。
  15. 要素を最小の構成単位とする大領域を複数の前記要素から成る複数の小領域に分割する領域分割部と、
    複数の前記小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基点からの最短距離を示す低分解能距離データを算出する低分解能データ算出部と、
    前記低分解能距離データを、複数の前記小領域の色値を示す低分解能色値データに変換する低分解能色値変換部と、
    複数の前記小領域の色値を保持する低分解能色値データと複数の前記要素の色値を保持する高分解能色値データとを対応付けて保存する高分解能データ保存部と、
    前記高分解能データ保存部に保存された前記低分解能色値データのうち、前記低分解能色値変換部により変換された低分解能色値データに一致する低分解能色値データに対応付けられた高分解能色値データを、前記高分解能データ保存部から取得するマッチング部と、
    前記高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする画像描画装置。
  16. 要素を最小の構成単位とする大領域を複数の要素から成る複数の小領域に分割する領域分割部と、
    複数の前記小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基点からの最短距離を示す低分解能距離データを算出する低分解能データ算出部と、
    前記低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の前記要素について前記基点からの最短距離を示す高分解能距離データを算出する高分解能データ設定部と、
    前記高分解能距離データを、複数の前記要素の色値を保持する高分解能色値データに変換する高分解能色値変換部と、
    前記高分解能色値データに基づいてグラデーションを描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする画像描画装置。
  17. 要素を最小の構成単位とする複数の小領域について、グラデーションの色の変化の基準となる基点からの最短距離を示す低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の前記要素について前記基点からの最短距離を示す高分解能距離データを算出する高分解能データ設定部と、
    前記高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前景画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする画像描画装置。
  18. 要素を最小の構成単位とする大領域を複数の前記要素から成る複数の小領域に分割する領域分割ステップと、
    複数の前記小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基点からの最短距離を示す低分解能距離データを算出する低分解能データ算出ステップと、
    複数の前記小領域について前記基点からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の前記要素について前記基点からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて高分解能データ保存部に保存された低分解能距離データのうち、前記低分解能データ算出部により算出された前記低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを前記高分解能データ保存部から取得するマッチングステップと、
    前記高分解能距離データに基づいてグラデーションを描画する描画ステップと、
    を有する画像描画方法。
  19. 自車位置と目的地と地図データベースとに基づいて経路を探索する経路探索部と、
    前記経路と前記地図データベースとに基づいてグラデーションの色の変化の基準となる基点と地図画像とを出力するデータ構築部と、
    要素を最小の構成単位とする大領域を複数の前記要素から成る複数の小領域に分割する領域分割部と、
    複数の前記小領域について前記基点からの最短距離を示す低分解能距離データを算出する低分解能データ算出部と、
    複数の前記小領域について前記基点からの最短距離を保持する低分解能距離データと複数の前記要素について前記基点からの最短距離を保持する高分解能距離データとを対応付けて保存する高分解能データ保存部と、
    前記高分解能データ保存部に保存された前記低分解能距離データのうち、前記低分解能データ算出部により算出された前記低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能距離データを、高分解能データ保存部から取得するマッチング部と、
    前記高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前記地図画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画する画像描画部と、
    を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
  20. 自車位置と目的地と地図データベースとに基づいて経路を探索する経路探索部と、
    前記経路と前記地図データベースとに基づいてグラデーションの色の変化の基準となる基点と地図画像とを出力するデータ構築部と、
    要素を最小の構成単位とする複数の小領域について、前記基点からの最短距離を示す低分解能距離データよりアルゴリズムに基づいて複数の前記要素について前記基点からの最短距離を示す高分解能距離データを算出する高分解能データ設定部と、
    前記高分解能距離データに基づいてアルファチャンネルの値を算出し、前記地図画像と背景画像とをアルファブレンドした画像を描画する画像描画部と、
    を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
  21. 要素を最小の構成単位とする大領域を複数の前記要素から成る複数の小領域に分割する領域分割部と、
    複数の前記小領域についてグラデーションの色の変化の基準となる基線又は基点からの最短距離を示す低分解能距離データを算出する低分解能データ算出部と、
    複数の前記小領域について前記基線又は前記基点からの最短距離を保持する低分解能距離データと画像データである高分解能テクスチャデータとを対応付けて保存する高分解能データ保存部と、
    前記高分解能データ保存部に保存された前記低分解能距離データのうち、前記低分解能データ算出部により算出された前記低分解能距離データに一致する低分解能距離データに対応付けられた高分解能テクスチャデータを、前記高分解能データ保存部から取得するマッチング部と、
    前記高分解能テクスチャデータに基づいて画像を描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする画像描画装置。
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