JPWO2013114853A1 - ピーク検出回路及びピーク検出方法 - Google Patents

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Abstract

所定の処理結果に対する複数種類のピーク検出方法に対応するピーク検出回路を提供する。入力された処理結果の極大値を検出し、ピーク検出処理を指定する制御信号に従って処理結果又は極大値を選択値として選択する。選択値と第1の記憶値との大小比較の結果の正負を示す第1の符号を出力する第1の演算部、選択値と第2の記憶値との大小比較又は第1の記憶値との加算を制御信号に従って行い、比較の結果の正負を示す第2の符号又は加算結果を出力する第2の演算部、選択値又は上記加算結果を制御信号に従って選択して第3の記憶値と大小比較し、結果の正負を示す第3の符号を出力する第3の演算部を備える。第1、第2、第3の記憶値を、制御信号及び第1、第2、第3の符号に従って更新する。

Description

本発明は、所定の処理結果のピーク検出回路に関する。特に、複数のピーク検出方法に対応するピーク検出回路及びピーク検出方法に関する。
一般に、無線通信システムにおいては、基地局側と端末側、又は、端末同士間における同期確立処理が必要である。同期確立処理では、複数の受信タイミングにおける相関演算の結果の中からピーク値(最大値)を求めることによって、最適な受信タイミングを検出し、送受信タイミングの同期を確立する必要がある。これらの相関演算処理やピーク検出処理は多くの演算量を必要とするため、専用のハードウェア回路で実現されることが多い。ハードウェア回路で実現する場合は、種々のコードとデータや、相関器と比較器等を、それぞれ共有化したりすることなどにより回路規模を小さくしたり、処理の効率的な並列化や高速化が図られる。
一方、近年、複数の無線通信方式に1つのシステムで対応するために、ソフトウェア無線(Software Defined Radio(SDR))技術への期待が高まっている。ただし、標準化されている種々の無線通信方式においては、上述した同期確立処理の内容は、一般的にはそれぞれ異なる。
例えば、CDMA(Code Division Multiple Access。符号分割多重アクセス方式)の場合は、マルチパスが発生したときには、到達時刻の異なる受信データ信号を全て復調し、それらを合成する手法が取られる。そのため、既知の信号との相互相関演算の結果から、マルチパスの本数分に相当する、相互相関演算の結果についての複数のピークを求める必要がある。
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing。直交周波数分割多重方式)の場合は、ガードインターバル(Guard Interval。GI)長分だけ部分的に送信データが繰り返して送信される。そのため、繰り返されるデータとの自己相関演算の結果をGI長分だけ、積分又は移動平均化した上で、1つのピークを求める手法が知られている。
標準化されている種々の無線通信方式においては、3種類のピーク検出方法のいずれかで同期処理が実現されることが多い。その1つは、任意の期間の相関演算の結果データ(以降、単に「相関結果データ」という。)から最大値を1つだけ検出する、最も単純なピーク検出方法である。他の2つは、上記CDMAやOFDMの場合のような、比較的複雑なピーク検出方法である。これら3種類のピーク検出方法の全てに効率よく対応できる処理方法が求められている。
単一の無線通信方式の処理に高速かつ低消費電力で対応するために、特定の無線通信方式に最適化された専用のハードウェア回路を実装することにより同期処理及びピーク検出処理を実現する方法がある。しかしながら、この手法を用いて単純に複数の無線通信方式に対応するためには、無線通信方式の数だけ複数のハードウェア回路が必要となってしまい、処理回路の規模が大きくなるという問題がある。
例えば、特許文献1には、CDMAとOFDMを切り替え可能とし、両方の無線通信方式に1つの装置で対応できる技術が提案されている。特許文献1の図4には、CDMAとOFDMの一方を選択して無線通信を行うことが可能な無線端末装置が示されている。特許文献1の技術は、無線通信時に、CDMAとOFDMの双方の受信特性を測定し、符号間干渉による通信性能の低下が少なくなるように、CDMAとOFDMのいずれかを選択して無線通信を行うものである。特許文献1の技術は、切り替えることで両方の方式に対応可能という利点がある。しかし、CDMA用とOFDM用の無線通信回路にそれぞれ専用の回路を備えて切り替えて動作させているため、回路規模が大きいという問題がある。
他の技術として、特許文献2には、CDMAとOFDMのそれぞれの特徴を利用し、状況に応じて対応する方式を切り替えて動作させる技術が提案されている。特許文献2の図1には、移動通信装置の構成例が示されている。特許文献2の技術は、CDMAとOFDMのそれぞれの特徴を利用して通信することで、周波数の利用効率の高い多元接続を実現する。ただし、特許文献2の技術も、両方の通信方式に対応することで周波数の利用効率は向上するものの、同期処理用の回路はそれぞれ専用の回路を個別に備えるため、特許文献1の技術と同様に、回路規模が大きいという問題がある。
特開2010−232919号公報 (第6−7頁、図4) 特開平10−210002号公報 (第1頁、図1)
以上のように、特許文献1、2の技術には、異なる無線通信方式、例えばOFDM方式とCDMA方式などに対応する処理を、1つの回路で効率よく実現することができないという課題がある。なぜなら、それぞれの通信方式に対応した処理が、その通信方式に依存しているからである。具体的には、同期処理時において相関演算の結果からピークを検出する方法が異なるため、それぞれの通信方式に対応した専用のハードウェア回路で個別にピーク検出処理を実現する必要がある。
例えば、CDMAでは、マルチパス発生時には、マルチパスの本数分に相当する、相互相関演算の結果についての複数のピークを求める必要がある。OFDMの場合は、繰り返されるデータとの自己相関処理の演算結果をGI長分だけ積分(または、移動平均化)した上で、1つのピークを求める手法が知られている。このように、通信方式ごとにピーク検出の処理方法が異なるため、1つの回路でピーク検出処理を効率よく実現できない、すなわち、装置全体の回路規模が大きくなるという課題がある。
このように、特許文献1、2の技術には、ピーク検出方法が複数種類あり、その全ての方法による処理が必要とされる場合に、効率よく対応できないという課題がある。
(発明の目的)
本発明の目的は、所定の処理結果に対する、複数種類のピーク検出方法に対応することができるピーク検出回路及びピーク検出方法を提供することにある。
本発明のピーク検出回路は、入力値を第1の記憶値として記憶する第1の記憶部と、入力値を第2の記憶値として記憶する第2の記憶部と、入力値を第3の記憶値として記憶する第3の記憶部と、入力された処理結果の極大値を検出する極大値検出部と、処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って第1の選択値として選択された処理結果又は極大値の一方と、第1の記憶値との第1の差を求める第1の演算を行って、第1の差の正負を示す第1の符号を出力する第1の演算部と、第1の選択値と第2の記憶値との第2の差を求める第2の演算又は第1の選択値と第1の記憶値との第1の加算を制御信号に従って行って、第2の差の正負を示す第2の符号又は第1の加算の結果を出力する第2の演算部と、第1の選択値と第3の記憶値との第3の差を求める第3の演算を行って、第3の差の正負を示す第3の符号を出力する第3の演算部と、を備え、第1の記憶部は、制御信号及び第1の符号に従って、処理結果、極大値、第1の演算の結果又は第1の加算の結果のいずれか1つを第1の記憶値として記憶し、第2の記憶部は、制御信号、第1の符号及び第2の符号に基づいて、処理結果、極大値又は第1の記憶値のいずれか1つを第2の記憶値として記憶し、第3の記憶部は、制御信号、第2の符号及び第3の符号に基づいて、処理結果、極大値又は第2の記憶値のいずれか1つを第3の記憶値として記憶することを特徴とする。
本発明のピーク検出方法は、処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って第1の選択値として選択された処理結果又は処理結果について検出された極大値の一方と、第1の記憶値との第1の差を求める第1の演算を行って、第1の差の正負を示す第1の符号を出力し、第1の選択値と第2の記憶値との第2の差を求める第2の演算又は第1の選択値と第1の記憶値との第1の加算を制御信号に従って行って、第2の差の正負を示す第2の符号又は第1の加算の結果を出力し、第1の選択値と第3の記憶値との第3の差を求める第3の演算を行って、第3の差の正負を示す第3の符号を出力し、制御信号及び第1の符号に従って、処理結果、極大値、第1の演算結果又は第1の加算の結果のいずれか1つを第1の記憶値として記憶し、制御信号、第1の符号及び第2の符号に基づいて、処理結果、極大値、又は第1の記憶値のいずれか1つを第2の記憶値として記憶し、制御信号、第2の符号及び第3の符号に基づいて、処理結果、極大値、又は第2の記憶値のいずれか1つを第3の記憶値として記憶することを特徴とする。
本発明のピーク検出回路及びピーク検出方法には、通信システムにおける同期処理において、1つのピーク検出回路を用いて複数の通信方式における種々のピーク検出処理に柔軟に対応できるという効果がある。また、複数の通信方式に対応させて個別の処理回路を備える場合に比べて、回路規模を削減できるという効果もある。
本発明の第1の実施形態におけるピーク検出回路の全体構成を示すブロック図である。 CDMAにおけるピーク検出処理の例を示すグラフである。 OFDMにおけるピーク検出処理の例を示すグラフである。 OFDMにおけるピーク検出処理の積分処理の例を示すグラフである。 OFDMにおけるピーク検出処理の積分処理の結果の例を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態における複数のピークを並列検出する場合の動作を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における積分(累積、移動平均化)処理する場合の動作を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるピーク検出回路において、検出結果データの個数を3個としたときの構成を示すブロック図である。 図6のピーク検出回路の、複数ピーク検出モードにおける動作を示すブロック図である。 図6のピーク検出回路の、積分処理モードにおける動作を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるピーク検出回路に必須の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態におけるピーク検出回路の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における複数のピークを並列検出する場合の動作を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における積分(累積、移動平均化)処理する場合の動作を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるピーク検出回路の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態におけるピーク検出回路の全体構成を示すブロック図である。
図1から図13を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。第1の実施形態では、ピーク検出回路の、基本構成と特徴、すなわち、局所的なピーク値(極大値)の検出処理と積分(累積)処理に共有可能な加算器、符号判定器等と、その動作について詳説する。また、第2の実施形態では、極大値の検出処理と積分(累積)処理に共有可能な、極大値検出回路の例について詳説する。第3の実施形態では、複数のピークを検出する場合に、各ピーク値との比較処理をパイプライン的に順番に実施する場合の例について詳説する。最後に、第4の実施形態では、積分処理部と極大値検出部を2つの処理方法のそれぞれに対応させて備え、ピーク検出処理部のみを共有化する場合の例について詳説する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である無線通信システムにおけるピーク検出回路の全体構成の例を示す。
本実施形態のピーク検出回路200は、入力データ制御部50、加算器21〜2k、符号判定器31〜3k、レジスタ(FF(Flip Flop))41〜4k、複数の選択回路11、12、13、14、極大値検出部60を備える。
入力データ制御部50は、相関演算の結果が入力データとして格納されるときの格納位置を指定する。従って、入力データ制御部50は、例えば、相関演算の結果を入力データとして格納する先のメモリのアドレスを発生するアドレス生成部であってもよい。
加算器21〜2kは、選択部14から入力された値とレジスタ41〜4kから入力された値を加算する。ただし、加算器21と加算器23〜2kは、選択部14からの値の符号を反転して入力し、レジスタ41とレジスタ43〜4kからの値はそのまま入力し、加算する。すなわち、加算器21と加算器23〜2kは、レジスタ41とレジスタ43〜4kからの値から、選択部14から入力された値を減算する。
加算器22は、選択部11から入力された値とレジスタ42から入力された値を加算する。後述のように、選択部11からの値は、制御信号の設定により、反転された後、又はそのまま加算器22に入力される。
符号判定器31〜3kは、加算器の出力結果の符号の正負を判定する。符号判定器31〜3kのそれぞれの判定結果は、次段の符号判定器へも出力される。なお、次段とは、符号判定器31から符号判定器3kの方向を意味する。
レジスタ41〜4kは、ピーク値を記憶する。さらに、記憶されたピーク値の時間情報、例えば相関演算に使用された受信データ信号が入力された時刻の代表値等も、各ピーク値と対応させて記憶される。この各ピーク値の時間情報を記憶する記憶手段は特に限定されない。例えば、対応するピーク値を記憶するレジスタ41〜4kの一部の領域が、この時間情報を記憶してもよい。
レジスタ41〜4kは、それぞれが記憶する値を次段のレジスタへシフトすることができる。次段へのシフトを行うか否かは、符号判定器31〜3kの出力の正負によって制御される。なお、次段とは、レジスタ41からレジスタ4kの方向を意味する。
選択回路11、12、13、14は、演算モード等を設定する制御信号(図示なし)に従って、入力される2つの情報のいずれかを選択し、出力する。制御信号を切り換えることによって、ピーク検出回路の内部構成を変更し、処理内容を変更することができる。極大値検出部60は、局所的なピークを検出する。
制御信号は、入力データ制御部50や選択回路11、12、13、14に共通して入力される。
選択回路11は、制御信号により加算器22への入力データの符号を反転するか否かを選択する符号反転/非反転選択回路である。選択回路12は、制御信号によりレジスタ41へ記憶させるデータを切り替える、記憶データ選択回路である。選択回路13は、制御信号により後段の加算器への出力データを切り替える出力データ選択回路である。選択回路14は、制御信号により入力データを極大値検出部で前処理するか否かを選択する極大値検出処理選択回路である。選択回路11と加算器22は、合わせて加減算器として実装されても良い。
全ての相関結果データ(入力データ)について処理した後、最終的にレジスタ41〜4kのそれぞれが記憶している値Max 1〜Max kが、所望のピーク検出結果として出力されるピーク検出結果データである。このように、検出可能なピークの最大の個数、すなわち検出結果データの最大の個数はk個である。
実際に検出するピークの個数を設定可能として、設定された個数のピークの検出に必要のない部分の回路は動作しないように、クロック及びデータのゲーティング機構等も備えてもよい。例えば、ピークを3個検出する場合には、4個目以降のピークの検出に使用される、加算器24〜2k、符号判定器34〜3k、レジスタ44〜4kは不要である。あるいは、後述の積分処理モードのときは、極大値検出部60は使用されない。このような場合、ゲーティング機構を備えることにより、無駄な消費電力を削減することができる。
本発明の第1の実施形態の動作について図1から図5を用いて説明する。
図2A、2Bは、一般的な、複数の無線通信方式におけるピーク検出処理の例を示す図である。例えば、図2Aに示すように、CDMAなどの場合は、マルチパス発生時には到達時刻の異なる受信データ信号を全て復調し、それらを合成する手法が取られる。そのため、各時刻における受信データ信号と既知の信号との相互相関演算の結果からマルチパスの本数分に相当する複数のピークを求める必要がある。
一方で、図2Bに示すように、OFDMなどの場合は、GI長分だけ部分的に送信データが繰り返して送信されるため、各時刻における受信データと一定時間遅れた受信データとの自己相関処理の演算結果をGI長分だけ積分処理した上で、1つのピークを求める必要がある。
なお、「積分処理」とは、所定の期間(以降、「積分期間」という。)の演算結果の総和を求める処理であり、「累積処理」と呼ぶこともできる。また、後述のように、積分結果は、積分期間の異なる他の積分結果との大小の比較に用いるのみであり、その値自体は重要ではない。また、積分期間の長さは一定である。従って、積分結果を積分期間の長さで割って平均値を求め、それを積分結果の代わりに用いてもよい。そして、積分処理は積分期間を推移させて行われるので、この平均値算出処理は「移動平均処理」と呼ぶこともできる。以降、単に「積分処理」と表記した処理は、特に断りがない限り、「累積処理」又は「移動平均化処理」であってもよい。
図3A、3Bは、OFDMにおける積分処理について示す図である。OFDMでも、単体の自己相関演算の結果にはピークが存在する。ところが、図2Bに示したように、そのピーク値は、理想的には、GI長に相当する期間の全域に亘って一定の値となる。
そのため、図3Aに示すように、それぞれのタイミングを中心としてGI長分だけ単体相関結果の積分処理を行う。その結果、図3Bに示すように、理想的には、GI長の中心にピークが現れる。そこで、ピークが現れるタイミングを検出し、例えばそのタイミングをOFDM受信時のFFT(Fast Fourier Transform。高速フーリエ変換)処理開始タイミングとする。それにより、マルチパスに対しても受信性能の高いFFT処理、すなわち復調処理が実現可能となる。
図1に示したような本発明におけるピーク検出回路では、例えば上記のような、複数の無線通信方式において処理内容の異なるピーク検出処理を、回路を再構成することで柔軟に対応することが可能である。
以下、複数パスの本数分のピークを並列に検出する場合と積分処理後にピークを検出する場合とに分けて、動作を説明する。以降、複数パスの本数分のピークを並列に検出する動作状態を「複数ピーク検出モード」といい、積分処理後にピークを検出する動作状態を「積分処理モード」という。
(1)複数ピーク検出モードの動作
図4は、図1に示したピーク検出回路200において、図2Aに示したような複数パス分のピークを一度に検出する、複数ピーク検出モードにおける動作を示す図である。CDMAなどでは、マルチパス発生時に到達時間の異なる受信データ信号を全て復調(逆拡散)してそれらを合成する。このような場合は、図2Aに示したように、タイミングの異なる、連続した相関結果データの中から、大きい方から順番に複数個のピークを検出しておく必要がある。
そのために、複数ピーク検出モードのときは、予め、制御信号によって、選択回路11、12、13、14が以下の状態に設定される。
1)選択回路14は極大値検出部60の出力を選択する。
入力データ制御部50は、連続した相関結果データを外部のメモリから読み出すためのアドレスを順次発行する。従って、メモリから、相関結果データが順次読み出される。選択回路14は、極大値検出部60の出力を選択する。
極大値検出部60は、連続した相関結果データの中の極大値、すなわち局所的な最大値を求める。極大値検出部60は、入力された相関結果データが前後の相関結果データより大きく極大値であると判定された場合は相関結果データをそのまま出力する。そして、入力された相関結果データが前後のいずれかより小さく極大値でないと判定された場合は、例えば”all 0”のような最小値を出力する。
選択回路14から出力されたデータは、選択回路11、12、13によって機能が設定された、加算器21〜2k、符号判定器31〜3k、レジスタ41〜4kによって、以下のように処理される。
2)選択回路11は反転入力(−)を選択する。
選択回路11は、図1中の反転入力(−)を選択し、出力する。
3)選択回路12は前段からの入力を選択する。
選択回路12は、加算器21、符号判定器31側の入力を選択する。具体的には、レジスタ41に記憶される極大値、すなわち、極大値検出部60によって極大値であると判定された相関結果データが選択される。
4)選択回路13は相関結果データ側を選択する。
以上の2)から4)の設定により、加算器21〜2k、符号判定器31〜3k、レジスタ41〜4kは次のように動作する。
加算器21〜2kの入力は全て符号が反転された数になるため、加算器21〜2kは全て減算器として動作する。すなわち、全ての加算器21〜2kは、各ピーク値を記憶しているレジスタ41〜4kの各々の値から同一の入力データ(相関結果データ)を減算するように、一度に並列動作する。このように、加算器21〜2kでデータを減算した結果の正負の符号を符号判定器31〜3kが判定する。そして、レジスタ41〜4kは、符号判定器31〜3kの結果に応じてそれぞれが記憶しているピーク値を更新する。
従って、加算器21〜2k、符号判定器31〜3k及びレジスタ41〜4kは、それぞれk個分(1〜k)の、比較器及びピーク値記憶レジスタして動作する。さらに、前述のように、各レジスタ41〜4kに記憶されたピーク値の時間情報が、各ピーク値に対応させて所定の記憶手段によって記憶される。
例えば、加算器21では、レジスタ41のピーク値から、次に入力された相関結果データを減算する。このとき、符号判定器31にて減算結果が負と判定されたときは、当該相関結果データはレジスタ41に記憶されているピーク値よりも大きい値であることを意味する。この場合は、最大ピーク値であるレジスタ41の値は、減算結果が負になったときの相関結果データとそのタイミングに更新される。同時に、今まで最大だったレジスタ41の値はレジスタ42に、レジスタ42の値はレジスタ43に、というように、レジスタ41〜4kの値を一段ずつ全てシフトさせる。
なお、図4のデータの流れは、レジスタ41〜4kが、加算器21〜2kへ入力された、反転された相関結果データを記憶するようにも読み取れるが、レジスタ41〜4kが実際に記憶するのは反転されていない相関結果データである。このことは、以降の実施形態においても同様である。すなわち、複数ピーク検出モードのときに、レジスタが相関結果データを記憶するときは、反転されていない相関結果データを記憶する。
符号判定器31にて減算結果が正と判定されたときは、レジスタ41に記憶されているピーク値の方が当該相関結果データより大きい値であることを意味するため、レジスタ41の値は更新されない。
実際には、相関結果データのピーク値を更新するための上記の一連の処理を、並列に並んだ加算器21〜2k、符号判定器31〜3k、レジスタ41〜4k を並列動作させて、実現する。処理の結果、大きいピーク値から順番に、レジスタ41、レジスタ42、レジスタ43、…、に記憶される。
例えば、隣接した符号判定器32、33において、符号判定器32の判定結果は正であるが、符号判定器33の判定結果は負である場合を考える。その場合は、入力した相関結果データがレジスタ42に記憶されているピーク値よりは小さいもののレジスタ43に記憶されているピーク値よりは大きいことを示す。そのため、レジスタ43の値は、入力された相関結果データとそのタイミングに更新され、レジスタ43よりも後段のレジスタ44〜4kの値は、順に次段のレジスタ45以降にシフトされる。なお、本実施形態ではk個のピーク値を求めるため、レジスタ4kからシフトされた値は破棄して良い。
以上のように、各段のレジスタの値は、符号判定器31〜3kによる符号判定結果に従って、以下のように操作される。
(i)前段も自段も符号判定結果が正である場合は、自段のレジスタの値は非更新。
(ii)前段の符号判定結果は正で自段の符号判定結果は負である場合は、自段のレジスタの値を自段に入力された相関結果データに更新。
(iii)前段も自段も符号判定結果が負である場合は、自段のレジスタの値を前段の値からシフト。
なお、各段のレジスタは、前段の符号判定結果が負のとき(前段に入力された相関結果データの方が前段のレジスタの値よりも大きいとき)、自段に前段のデータがシフトされてくる。そのため、後段のデータは前段のデータよりも常に小さいので、「前段の符号判定結果は負で自段の符号判定結果は正」となることはない。
さらに、全ての段は並列動作するので、入力された、ある相関結果データに対して、複数のピーク値との並列比較が実現可能である。
以上のような比較/更新処理を、検出対象となる全タイミング分の相関結果データに対して繰り返す。そして、最終的に、レジスタ41〜4kには、所望のピーク値とそのタイミングを示すピーク検出結果(MAX 1〜Max k)が、ピーク値の大きい順に記憶される。すなわち、最前段のレジスタ41の値(MAX 1)がピーク値の最大値となる。
(2)積分処理モードの動作
図5は、図1に示したピーク検出回路200において、図2B及び図3Bに示したような、積分処理後に最大ピークを検出する、積分処理モードの動作を示す。
図3Bに示したように、OFDMのGI長分の積分処理を行ったときの、あるタイミングTにおける積分結果は、「T−(0.5×GI長)〜T+(0.5×GI長)」分の相関結果データを足し合わせたものである。タイミングTにおける積分結果は、1つ前のタイミング(T−1)の積分結果から(T−1−0.5×GI長)のタイミングの相関結果データを減算し、(T+0.5×GI長)のタイミングの相関結果データを加算することでも求められる。本実施形態では、図5のように、漸化式(差分方程式)でも記述可能な上記の積分処理の性質を利用して、図4で示した複数パス分の比較器2つ分の減算器が、積分処理用の加算器及び減算器として使用される。
そのために、積分処理モードのときは、予め、制御信号によって、選択回路11、12、13、14は、以下の状態に設定される。
1)選択回路14はメモリの出力を選択する。
本モードでは、極大値検出処理は不要なので、制御信号により選択回路14は極大値検出部60の出力ではなく、メモリの出力を選択するように設定される。そのため、選択回路14は、入力した相関結果データをそのまま出力する。入力データ制御部50は、メモリから読み出すためのアドレスを発行する。例えば、タイミングTを中心とする相関結果データを積分する場合には、入力データ制御部50は、(T−1−0.5×GI長)のタイミングの相関結果データと、(T+0.5×GI長)のタイミングの相関結果データのそれぞれを記憶するメモリのアドレスを発行する。そして、次のタイミング(T+1)では、それぞれ1ずつ加算したアドレスを発行することで、連続してメモリから相関結果データを読み出す。
選択回路14から出力されたデータは、選択回路11、12、13によって機能が設定された、加算器21〜23、符号判定器31〜33、レジスタ41〜43によって、以下のように処理される。
2)選択回路11は非反転入力(+)を選択する。
選択回路11は、図5中の非反転入力(+)を選択し、出力する。
3)選択回路12は後段からの入力を選択する。
選択回路12を後段からの入力を選択する。具体的には、レジスタ41に記憶される積分結果、すなわち加算器22の出力を選択する。なお、後述のように、加算器21の出力を中間データとしてレジスタ41に記憶させるために、一時的に、選択回路12は加算器21の出力を選択してもよい。あるいは、選択回路12とは別の経路で、加算器21の出力をレジスタ41に出力し、記憶させてもよい。
4)選択回路13は加算器22からの入力を選択する。
選択回路13は、加算器22からの入力、すなわち積分結果データを選択する。
以上の2)から4)の設定により、加算器21及び加算器22は、それぞれ積分処理用の減算器及び加算器として動作する。また、レジスタ41は、各タイミングにおける積分結果データを記憶する。
後段の加算器23、符号判定器33、レジスタ43は、図4の場合と同様に、最大ピーク検出処理のための比較器とピーク値記憶レジスタとして動作する。ただし、加算器23の入力データは、図4の場合とは異なり、読み出した相関結果データではなく加算器22からの積分結果データである。
例えば、タイミングTにおける積分処理を行うため、(T−1−0.5×GI長)のタイミングの相関結果データが入力された場合について説明する。
加算器21では、レジスタ41に記憶されているタイミング(T−1)の積分結果データから(T−1−0.5×GI長)のタイミングの相関結果データを減算し、中間データとしてレジスタ41に書き戻す。このとき、一時的に、選択回路12はレジスタ41の出力を選択する。
加算器22ではレジスタ41に記憶されている中間データに、次に入力した(T+0.5×GI長)のタイミングの相関結果データを加算する。なお、レジスタ41に記憶されている中間データは、図示されていない所定の経路、例えばレジスタ41とレジスタ42の出力を選択する選択回路を通して加算器22に入力するなどによって、加算器22へ入力される。
以上の演算によって、タイミングTにおける積分結果が求められる。そして、この積分結果データは、選択回路13を経由して後段の加算器23側に転送される。また、同時に、積分結果データは、次のタイミング(T+1)の積分処理のために、選択回路12を経由して、レジスタ41にも記憶される。従って、レジスタ41の記憶内容は、上記の中間データと最終の積分結果とで、時間的に交互に変化する。
後段の加算器23では、図4の場合と同様、レジスタ43に記憶されたピーク値から、次に入力したタイミングの積分結果データを減算する。このとき、符号判定器33にて減算結果が負と判定されたときは、当該積分結果データはレジスタ43に記憶されているピーク値よりも大きい値であることを意味する。そのため、最大ピーク値であるレジスタ43の値は、当該積分結果データとそのタイミングに更新される。
符号判定器33にて減算結果が正と判定されたときは、レジスタ43に記憶されているピーク値の方が当該積分結果データより大きい値であることを意味するため、レジスタ43の値は更新されない。
以上のように、制御信号を用いて各選択回路11、12、13、14を制御することで、一部の加算器とレジスタは、複数ピーク検出モードと積分処理モードとで、その機能が変化する。すなわち、複数ピーク検出モードで複数パスの本数分の比較器2つ分として使用される、加算器21、加算器22、レジスタ41は、積分処理モードではそれぞれ積分処理用の減算器、加算器、積分結果記憶レジスタとして使用される。後段の加算器23、符号判定器33、レジスタ43は、複数ピーク検出モードのときと同様に、ピーク検出のための比較器とピーク値記憶レジスタして動作する。
このように、積分処理を行った後、比較/更新処理を、検出対象となる全タイミング分の相関結果データに対して繰り返す。その結果、最終的に、レジスタ43に所望のピーク検出結果(MAX)が記憶される。すなわち、積分処理後の最大ピーク値とそのタイミングが取得できる。
(第1の実施形態の効果)
以上のように、本実施形態のピーク検出回路は、内部に種々の選択回路を備えることによって、共通の演算器を、異なる通信方式に対応した処理用回路として再構成することができる。すなわち、モード設定を行う制御信号の値に応じて、共通の回路を再構成することができる。例えば、共通の加算器21、22やレジスタ41等が、複数のピークを求めるピーク検出処理のための比較器及びピーク値記憶レジスタとして動作するように設定することができる。あるいは、OFDM等の無線通信方式で必要となる積分処理のための減算器又は加算器及び積分結果記憶レジスタとして動作するように設定することもできる。このように、再構成のための選択回路11、12、13、14を備えることによって、共通の回路を複数の処理で兼用することができる。
従って、1つの回路で、CDMAやOFDMなど異なる通信方式間で異なる種々のピーク検出処理に柔軟に対応することができ、また、より少ない回路規模で複数の通信方式に対応することができる。
そして、選択回路のような、小規模の回路オーバヘッドで演算器を複数の処理に共有化できるため、それぞれの手法を個別の回路を用いて実現した場合に比べて回路規模が削減される。
なお、標準化されている種々の無線通信方式においては、任意のタイミング期間の相関結果データから最大値を1つだけ検出する最も単純なピーク検出方法と、上記CDMAやOFDMの場合のような少し複雑なピーク検出方法の、合わせて3種類のピーク検出方法のいずれかで同期処理が実現されることが多いため、本発明のピーク検出回路を用いることによって、極めて多様なピーク検出方法に効率よく対応することができる。
(第1の実施形態の最小構成)
上記の説明から理解できるように、本実施形態のピーク検出回路が備えるべき最小の構成は、加算器、符号判定器、レジスタからなる段ごとの処理回路が3組と、選択回路が4個、極大値検出部である。メモリ用のアドレスを発生する入力データ制御部は外部に備えられてもよい。図6は、本実施形態のピーク検出回路において、検出結果データの個数kを3個としたときのピーク検出回路210の構成を示すブロックである。図7A、7Bは、それぞれ、複数ピーク検出モード、積分処理モードにおけるピーク検出回路210の動作を示すブロック図である。ピーク検出回路210の動作は、図1においてk=3とした場合であるので、説明は省略する。
なお、図1、4、5、6では、データの選択、データの加減算、演算結果の符号の判定など、基本的な機能を司るブロックが個々に明示されている。しかし、実際には、選択回路、加算器、符号判定器をすべて個別に明示的に設ける必要はない。近年、よく用いられるHDL(Hardware Description Language)を用いた回路設計では、機能の定義のみによる回路設計が可能で、回路の具体的構成の明示までは必要がない、いわゆる動作記述等を用いた抽象的な回路記述が可能である。
HDLを用いた設計を行って回路を合成した場合、図1、4、5、6における選択回路、加算器、符号判定器に、厳密に対応する回路は必ずしも生成されない。
以上を考慮すると、本実施形態の必須の構成は、図8に示すピーク検出回路220となる。すなわち、選択回路は明示的には備えず、また、加算器と符号判定器とで実現可能な加算機能及び比較機能は、演算部として抽象化可能される。
図8の構成を以下に説明する。ピーク検出回路220は、演算部101、102、103、レジスタ104、42、43を備える。
演算部101は、選択部14、加算器21、符号判定器31を統合した機能を備える。すなわち、演算部25は、入力データ又は極大値検出部60の出力データを制御信号によって選択し、選択したデータをレジスタ104からの値から減算し、さらに減算結果の符号を出力する。
演算部102は、選択部11、14、加算器22、符号判定器32を統合した機能を備える。すなわち、演算部102は、入力データ又は極大値検出部の出力を制御信号によって選択し、選択したデータとレジスタ42からの値との演算を行う。この演算は、レジスタ42から値からの、選択したデータの減算、又はレジスタ42からの値と選択したデータの加算であり、その選択は、制御信号に従って行われる。そして、その演算結果の符号を出力する。
演算部103は、選択部13、14、加算器23、符号判定器33を統合した機能を備える。すなわち、演算部103は、入力データ、極大値検出部60の出力、又は演算部102の演算結果を制御信号によって選択し、選択したデータをレジスタ43からの値から減算し、さらに減算結果の符号を出力する。
レジスタ104、42、43の記憶値の更新については、図1、6の構成の場合と同じであるので、説明は省略する。
また、本実施形態では、処理対象のデータは、通信における同期処理の相関演算の結果のデータ(相関結果データ)であるものとした。しかし、処理対象のデータの内容や属性は、本実施形態のピーク検出回路の動作には依存しない。従って、本実施形態は、一般の処理の結果のデータについて、次のような2種類の処理を行う場合に適用可能である。
適用可能な第1の処理は、所定の処理結果について、ある期間内のピークを求める処理で、本実施形態の「複数ピーク検出処理」に対応するものである。適用可能な第2の処理は、所定の処理結果について、ある期間に亘る積分(累積、移動平均化)及び積分結果の最大値を求める処理であり、本実施形態の「積分処理」に対応するものである。
なお、本実施形態における各選択回路の選択内容の組み合わせを変更し、上記以外の処理に適用することも可能である。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態のピーク検出回路のブロック構成を示す。本実施形態では、特に、極大値検出処理と積分処理において共有可能な極大値検出部の具体的構成を示す。
第2の実施形態におけるピーク検出回路201は、入力データ制御部51、極大値検出部61、ピーク検出部62を備える。
ピーク検出部62は、マルチパスの本数分のピークと比較するための加算器23〜2k+2、符号判定器33〜3k+2、ピーク値とそのタイミングを記憶するためのレジスタ43〜4k+2を備える。なお、全ての相関結果データ(入力データ)について処理した後、最終的にレジスタ43〜4k+2のそれぞれに記憶されている値Max 1〜Max Kが、所望のピーク(タイミング)検出結果として出力されるピーク検出結果データである。このように、第2の実施形態では、k個のピーク検出結果データは、レジスタ43〜4k+2に記憶される。第2の実施形態には、第1の実施形態では備えられていた加算器21、22、符号判定器31、32、レジスタ41、42を備えない。第1の実施形態では加算器21、22、符号判定器31、32、レジスタ41、42によって処理されるピーク検出機能は、第2の実施形態では加算器23、24、符号判定器33、34、レジスタ43、44によって処理される。また、第1の実施形態では加算器21、22、符号判定器31、32、レジスタ41、42によって処理される積分機能は、第2の実施形態では極大値検出部61によって処理される。
図9では、ピーク検出部62の内部に、CDMA等を想定して一度に検出する必要のある複数のピーク数kに対応して、k個分の回路が並列に実装されている。複数のピークを検出する必要がない場合は、第2の実施形態の場合において、1並列(K=1)、すなわち、実際には並列処理は行わない形態であっても何ら問題はない。
なお、ピーク検出部62は最大k個までの複数のピークを検出可能であるが、動作時に実際に検出するピークの個数kを設定可能とし、必要がない部分の回路は動作しないように、クロック及びデータのゲーティング機構等を備えてもよい。ゲーティング機構を備えることにより、無駄な消費電力を削減することができる。
極大値検出部61は、加算器71、72、符号判定器81、82、レジスタ(FF)91、92、選択回路15、16、17、18、19、論理積(AND)回路20を備える。
第2の実施形態に特有の構成は、極大値検出部61が複数ピーク検出モードで動作するのか、積分処理モードで動作するのかを選択できる選択回路15、16、17、18を備えている点である。この選択は、極大値検出部61にモードを設定する制御信号を入力することにより実現される。なお、制御信号は図示されていないが、入力データ制御部51や選択回路15、16、17、18に共通して接続されている。選択回路19は、後述のように、積分処理モードにおいて、レジスタ92に記憶させるデータを選択するために用いられる選択回路であり、制御信号には制御されない。
加算器71、72及び符号判定器81、82は、極大値判定処理又は積分処理に用いられる。レジスタ91、92は、入力する相関結果データや積分結果データを記憶する。
選択回路15は、制御信号により極大値検出部61内を再構成するための、入力相関結果データの符号を切り替える符号反転/非反転選択回路である。選択回路16は、加算器71への入力データを切り替える入力データ選択回路である。選択回路17は、レジスタ92への出力データを切り替える記憶データ選択回路である。選択回路18は、ピーク検出部への出力データを切り替える出力データ選択回路である。後述のように、選択回路18は、極大値又は積分結果データを選択してピーク検出部62へ出力する。選択回路18は、極大値を選択したときは図1における選択回路14に相当する。選択回路18は、積分結果データを選択したときは、それを後段の加算器23へ出力するという意味で、図1における選択回路13に相当する。
AND回路20は、レジスタ91が保持する値が極大値であるか否かに応じて、相関結果データの出力値をマスクする。極大値であるか否かは、符号判定器81、82の出力に基づき出力される極大値検出信号maxによって示される。例えば、AND回路20は、一方の入力端子に入力された値が極大値のときは、他方の入力、すなわち極大値検出信号maxは最大値(”all 1”等)に設定され、極大値をそのまま出力する。AND回路20は、一方の入力端子に入力された値が極大値でないときは、極大値検出信号maxは最小値(”all 0”等)に設定され、最小値を出力する。なお、選択回路15と加算器72を合わせて加減算器として実装されていてもよい。
第2の実施形態の動作について、図9から図11を用いて説明する。第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、複数の無線通信方式に対応するために、3種類のピーク検出方法に対応する。第1のピーク検出方法は、最大値を1つ検出する最も単純なピーク検出手法である。第2のピーク検出方法は、CDMAのような複数のマルチパスタイミングを一度に検出する複数ピーク検出手法であり、第1の実施形態のおける「複数ピーク検出モード」の処理に対応する。第3のピーク検出方法は、OFDMのような積分処理を実施してから1つのピークを検出する手法であり、第1の実施形態のおける「積分処理モード」の処理に対応する。これらの全ての方法に対応できるように、ピーク検出回路201内の極大値検出部61の各選択回路15、16、17、18を制御して再構成する。第1のピーク検出方法は、第2のピーク検出方法を用いて複数のピークを検出し、それらのピークの中の最大値を求める、あるいは第2のピーク検出方法による処理の途中で、最も大きいピーク値を残す等の方法で対応可能である。すなわち、第1のピーク検出方法は、複数ピーク検出モードにおいて、k=1とすることにより対応可能である。
従って、以下では、複数ピーク検出モードと積分処理モードの2つのモードについて、動作を説明する。
(1)複数ピーク検出モードの動作
図10は、図9に示したピーク検出回路201において、第1の実施形態と同様、図2Aに示したような複数パスの本数分のピークを一度に検出する場合の動作例を示す図である。この手法は、CDMA等でよく用いられる。
複数ピーク検出モードのときは、予め、制御信号によって、必要な回路が、複数パスの本数分のピークを並列に検出するための状態に設定される。
制御信号によって積分処理モードに設定されたとき、極大値検出部61内部の選択回路15、16、17、18は以下のように選択動作を行う。このとき、加算器71、72は、極大値を検出するための減算器として動作する。
1)選択回路15は反転入力(−)を選択する。
2)選択回路16はメモリから読み出された相関結果データを選択する。
3)選択回路17はレジスタ91の出力を選択する。
4)選択回路18はAND回路20の出力を選択する。
まず、入力データ制御部51は、連続した相関結果データをメモリから読み出すためのアドレスを順次発行する。そして、ピーク検出手法をモード設定する制御信号を制御することで、極大値検出部61にて、前後の相関結果データに対して極大値であるか否かを検出する。図2Aに示したCDMA等のように、到達時間の異なるマルチパスの本数分の複数のピークを検出する場合には、当該タイミングTの相関結果データを、前後(T−1とT+1)のタイミングの相関結果データと比較する手法、すなわち局所的に比較する手法が知られている。そして、局所的に大きい値、すなわち極大値である相関結果データの中から複数パスの本数分のピークが検出される。これは、全タイミング分の相関結果データ間でピーク検出してしまうと、本来1つのピークとして扱うべき最大値付近の連続したタイミングが複数のピークとして誤検出されてしまうためである。
制御信号によって複数ピーク検出モードに設定されることで、極大値検出部61の入力相関データの符号反転回路15は、反転入力(−)を選択する。選択回路16は入力した相関結果データを選択出力する。選択回路17はレジスタ91の相関結果データを選択し、レジスタ92はそのデータを記憶する。また、選択回路18は、極大値か否かによってAND回路でマスクされたレジスタ91の相関結果データを出力する。
以上の設定により、加算器71、72と符号判定器81、82は、それぞれあるタイミングTの相関結果データと前後のタイミングの相関結果データとを比較処理するための比較器(減算器および符号判定器)として動作する。また、メモリから入力した相関結果データは、次のタイミングでレジスタ91に、さらに次のタイミングではレジスタ92に順次シフトされる。従って、レジスタ91、92によって、相関結果データは、加算器71、72へ1タイミングだけずらされて入力される。
よって、ある受信タイミングTの相関結果データがレジスタ91に記憶されているとき、レジスタ92には選択回路17により受信タイミング(T−1)の相関結果データが記憶される。そして、次の受信タイミングT+1の相関結果データがメモリより入力され、選択回路16により受信タイミングT+1の相関結果データが加算器71の入力となる。この場合、加算器71、72と符号判定器81、82を用いて、レジスタ91に記憶された受信タイミングTの相関結果データと、前後のタイミングの2つの相関結果データとの比較処理が同時に行われる。すなわち、加算器72と符号判定器82を用いて、レジスタ92に記憶された受信タイミング(T−1)の相関結果データとの比較処理が実施される。また、加算器71と符号判定器81を用いて、メモリから入力した受信タイミング(T+1)の相関結果データとの比較処理が実施される。ここで、加算器71、72は共に受信タイミングTの相関結果データの符号が反転することになるため、両方とも減算器として動作する。すなわち、加算器71がタイミング(T+1)のデータからタイミングTのデータを減算し、同時に、加算器72はタイミング(T−1)のデータからタイミングTのデータを減算する。
そして、符号判定器81、82の判定結果が両方とも負である場合は、受信タイミングTの相関結果データが前後のタイミングの相関結果データよりも大きい極大値であることを示す。このとき、極大値検出信号maxは最大値(”all 1”等)に設定される。そのため、この場合、レジスタ91に記憶されている受信タイミングTの相関結果データは、マスクされずにそのままピーク検出部62に出力される。
符号判定器81、82の判定結果がどちらか一方でも正であった場合は、受信タイミングTの相関結果データは極大値ではないことを示す。このとき、極大値検出信号maxは最小値(”all 0”等)に設定される。そのため、この場合、受信タイミングTの相関結果データは、AND回路20でマスクされて、all 0等の最小値がピーク検出部62に出力される。
ピーク検出部62については、図4に示した第1の実施形態における複数ピークを検出する場合と同様である。すなわち、加算器23〜2k+2と符号判定器33〜3k+2を用いて、極大値検出部61から入力された相関結果データと、レジスタ43〜4k+2に記憶された複数のピーク値との並列比較処理を行う。このとき、大きいピーク値から順番にレジスタ43、レジスタ44、レジスタ45、に記憶され、加算器23〜2k+2は符号反転した入力データとなるため全て減算器として動作する。そして、全ての加算器23〜2k+2は、各ピーク値を記憶しているレジスタ43〜4k+2の各々の値から同一の入力データ(相関結果データ)を減算するように一度に並列動作する。
符号判定器33〜3k+2で減算した結果の符号判定を行う。例えば、2段目の符号判定器34ではレジスタ44の値の方が大きく、3段目の符号判定器35(図10では図示なし)では入力した相関結果データの方が大きい場合には、入力した相関結果データが3段目のピーク値としてレジスタ45に記憶される。そして、以降の段のレジスタ46〜4k+2の値は、次段のレジスタにシフトされる。すなわち、図4に示した第1の実施形態における動作と同様、これらはk個分(1〜k)の比較器及びピーク値記憶シフトレジスタして動作する。
このような比較/更新処理を、検出対象となる全タイミング分の相関結果データに対して繰り返す。すると、最終的に、所望の複数のピーク値とそのタイミングを示すピーク検出結果(MAX 1〜Max k)が、大きい方から順にレジスタ43〜4k+2に記憶される。従って、最前段のレジスタ43の値(MAX 1)が最大値となる。
このように、図10では、制御信号を用いて各選択回路15、16、17、18を制御することで、極大値検出部61を、各相関結果データが極大値であるか否かを検出する複数ピーク検出モードとして動作させることが可能である。
(2)積分処理モードの動作
図11は、図9に示したピーク検出回路201において、図2B及び図3Bに示したような積分処理後に最大ピークを検出する場合の動作例を示す。この手法は、OFDM等でよく用いられる。
まず、図5に示した第1の実施形態の場合と同様に、相関結果データをメモリから読み出すためのアドレスを発行する。すなわち、入力データ制御部51は、例えばあるタイミングTを中心とする相関結果データを積分する場合に、(T−1−0.5×GI長)のタイミングの相関結果データと、(T+0.5×GI長)のタイミングの相関結果データをメモリから読み出す。そして、次のタイミング(T+1)ではそれぞれ+1ずつしたアドレスを発行することで連続してメモリから相関結果データを読み出す。そして、第2の実施形態である図11の場合は、極大値検出処理は不要で、積分処理が必要となるため、制御信号により極大値検出部61を積分処理が可能なように、選択回路15、16、17、18を制御する。これにより、極大値検出部61は積分処理モードで動作する。
制御信号によって積分処理モードに設定されたとき、極大値検出部61内部の選択回路15、16、17、18は以下のように選択動作を行う。このとき、加算器71、72は、それぞれ積分処理を行うための減算器、加算器として動作する。また、レジスタ92は各タイミングにおける積分結果データを記憶する。
1)選択回路15は非反転入力(+)を選択する。
2)選択回路16はレジスタ92に記憶されている積分結果データを選択する。
3)選択回路17は加算器72の出力である積分結果データを選択する。
4)選択回路18は加算器72の出力である積分結果データを選択する。
例えば、タイミングTにおける積分処理を行うため、(T−1−0.5×GI長)のタイミングの相関結果データを入力した場合について説明する。この場合は、加算器71ではレジスタ92に記憶されているタイミング(T−1)の積分結果データからレジスタ91に記憶されている(T−1−0.5×GI長)のタイミングの相関結果データを減算し、中間データとしてレジスタ92に書き戻す。
加算器72ではレジスタ92に記憶されている中間データに、次に入力したレジスタ91に記憶されている(T+0.5×GI長)のタイミングの相関結果データを加算することで、タイミングTにおける積分結果が求められる。そして、この積分結果データは、後段のピーク検出部62に転送されると同時に、次のタイミング(T+1)の積分処理のためにレジスタ92にも記憶される。
以上のように、レジスタ92は、加算器71からの中間データ又は加算器72からの積分結果を記憶する。選択回路19は、加算器71又は加算器72のいずれからのデータをレジスタ92に記憶させるかを選択する。従って、選択回路19の選択内容は、積分処理モードの処理中に、動的に適宜変化する。
後段のピーク検出部62では、図10の場合と同様に、加算器23ではレジスタ43に記憶されたピーク値から、次に入力したタイミングの積分結果データを減算する。そして、符号判定器33にて減算結果が負と判定されたときは、当該積分結果データはレジスタ43に記憶されているピーク値よりも大きい値となるため、最大ピーク値であるレジスタ43の値を当該積分結果データとそのタイミングに更新する。符号判定器33にて減算結果が正と判定されたときは、レジスタ43に記憶されているピーク値の方が当該積分結果データより大きい値となるため、レジスタ43の値は更新されない。
このように、第2の実施形態は、第1の実施形態の加算器21、22、符号判定器31、32を備えない。上述のように、第2の実施形態では、積分処理は、極大値検出部61を用いて行われる。この点は、加算器21、符号判定器31を用いて積分処理を行う第1の実施形態と異なる点である。
以上のようなピーク検出処理を、検出対象となる全タイミング分の相関結果データ(積分結果データ)に対して繰り返す。すると、最終的に、レジスタ43に所望のピーク検出結果(MAX)が記憶される。すなわち、積分処理後の最大ピーク値とそのタイミングが取得できる。
なお、第1の実施形態と同様に、本実施形態は図9、10、11で示した構成には限定されない。すなわち、入力データ処理部51は外部に備えられてもよい。また、ピーク検出部62を構成する、加算器、符号判定器、レジスタからなる段の数は、複数ピーク検出モードにおいて求めるピークの個数が1ならば、1段でもよい。また、処理対象のデータは、通信における同期処理の相関演算の結果のデータには限定されない。
(第2の実施形態の効果)
このように、第2の実施形態では、制御信号により、極大値検出部61の選択回路15、16、17、18の選択内容を、ピーク検出方法に応じて設定する。このとき、図10では極大値を検出するための比較器及び相関結果データ記憶レジスタとして使用される加算器71、加算器72、レジスタ92は、図11ではそれぞれ積分処理用の減算器、加算器、積分結果データ記憶レジスタとして使用される。この共有化は、再構成のための各選択回路15、16、17、18を備えたことによって実現可能となるものである。
このように、少ない回路オーバヘッドで演算器を共有化できるため、ピーク検出方法ごとに個別の回路を備える場合、すなわち極大値検出回路及び積分処理回路の両方を備える場合に比べて、回路規模が削減される。従って、より少ない回路で効率よく複数種類のピーク検出手法に対応可能である。
例えば、OFDMでは極大値を求める必要がない。そのため、CDMA等で複数のピークを検出する際に前処理として極大値か否かを判定するための比較器(加算器71、72と符号判定器81、82)と相関結果データのシフト用レジスタ91〜9kのうち、一部の演算器が不要である。そこで、第2の実施形態でも第1の実施形態と同様に、OFDMでの積分処理での加算器又は減算器、積分結果記憶レジスタとして共用可能なように選択回路を備える。そのため、個別に積分処理用の回路を追加実装する場合に比べて回路規模を削減することが可能である。
そして、加算器は、CDMA等で複数のピークを求める際に事前に極大値を検出するときの減算器として使用される。また、加算器は、OFDM等での積分処理のための加算器として使用される。すなわち、図9に示した第2の実施形態の例では、共通の加算器を、極大値検出用の減算器として使用するか、積分処理のための加算器として使用するかを切り替え可能である。これにより、後段のピーク検出を行うピーク検出部62は、両方の無線通信方式で完全に共用できる。このように、極大値検出部61を極大値判定処理用として動作させるか、積分処理用として動作させるかを選択するのみでよいため、前処理が極大値検出部61で完結する。そのため、処理内容を柔軟に選択することができる。従って、CDMAやOFDMのような主要な無線通信方式における種々のピーク検出処理に対応可能である。
(第3の実施形態)
図12は、本発明の第3の実施形態の、ピーク検出回路の具体例を示すブロック図である。第3の実施形態では、複数のピークを検出する際に、各ピーク値との比較処理をパイプライン的に順番に実施する。
本発明の第3の実施形態におけるピーク検出回路202は、図1に示した第1の実施形態と同様に、入力データ制御部50と、加算器21〜2k、符号判定器31〜3k、レジスタ41〜4k、極大値検出部60を備える。以上のブロックの機能は、第1の実施形態と同じなので、説明は省略する。
第3の実施形態に特有の構成として、レジスタ91〜9k、選択回路A1〜Ak−1、選択回路111、14、選択制御回路112を備える。
レジスタ91〜9kは、複数のピークとの比較処理を順番にパイプライン的に実施するためのものである。選択回路111、14、選択制御回路112は、ピーク検出処理モード等を設定する制御信号(図示なし)により、演算器を再構成するための選択回路である。制御信号は、選択回路111、14、選択制御回路112の他に、入力データ制御部にも共通に入力される。
選択回路111は、演算モード等が設定される制御信号により加算器21への入力データの符号を反転するか否かを選択する符号反転/非反転選択回路である。また、選択制御回路112は、制御信号により選択回路A1に対して入力するデータの選択を指定する選択制御回路である。選択回路14は、第1の実施形態と同様、制御信号により入力データを極大値検出部で前処理するか否かを選択する極大値検出処理選択回路である。なお、選択回路111と加算器21が、併せて加減算器として実装されてもよい。
選択回路A1は、選択制御回路112の指示に従って、レジスタ91又はレジスタ41の値を選択する。選択回路A2〜Ak−1は、制御信号からの指示に従って、それぞれ、レジスタ91又はレジスタ41の値、レジスタ92又はレジスタ42の値、・・・、レジスタ9k−1又はレジスタ4k−1の値を選択する。
なお、全ての相関結果データ(入力データ)についてレジスタ91〜9kを用いてパイプライン的に処理した後、最終的にレジスタ41〜4kには、ピーク検出結果データ(Max 1〜Max K)が所望のピーク(タイミング)検出結果として記憶される。
本発明の第3の実施形態の動作について図12を用いて説明する。例えば、CDMAなどの場合は、複数パスの本数分のピークを検出する必要がある。そこで、制御信号を用いて、ピーク検出回路202が複数ピーク検出モードに設定される。複数ピーク検出モードでは、ピーク検出回路202は複数のピークをパイプライン的に検出する。
OFDMなどの場合は、ピーク検出回路202は積分処理モードで動作する。積分処理モードでは、ピーク検出回路202はGI長分だけ積分処理した上で、1つのピークを求める。
第3の実施形態が第1の実施形態と異なるのは、複数パス分のピークを求める場合に、ある相関結果データに対する各ピーク値との比較処理を全て並列に実施するのではなく、パイプライン的に処理を行うことである。すなわち、第3の実施形態では、相関結果データの、レジスタ91〜9kによる記憶と次段のレジスタへのシフトを行いながら、パイプライン的に順番に処理を行う。
このように、本実施形態でも、制御信号を用いてモード設定することにより、複数の無線通信方式における異なるピーク検出処理を、回路を再構成することで柔軟に対応することが可能である。
第1及び第2の実施形態と同様に、実際に検出するピークの個数を設定可能として、設定された個数のピークの検出に必要のない部分の回路は動作しないように、クロック及びデータのゲーティング機構等も備えてもよい。あるいは、本実施形態においても、積分処理モードのときは、極大値検出部60は使用されない。このような場合、ゲーティング機構を備えることにより、無駄な消費電力を削減することができる。
以下、複数ピーク検出モードと積分処理モードの2つのモードにおけるパイプライン的動作について説明する。
(1)複数ピーク検出モードの動作
CDMA等のように、マルチパスの本数分の複数の受信タイミングで復調処理を行う場合は、受信タイミングの異なる連続した相関結果データの中から、大きい方から順番に複数個のピークを検出する必要がある。
そのために、複数ピーク検出モードのときは、予め、制御信号によって、選択回路14、111、選択制御回路112が以下の状態に設定される。
1)極大値検出制御回路14は極大値検出部60の出力を選択する。
まず、第1の実施形態と同様に、入力データ制御部50は、連続した相関結果データをメモリから読み出すためのアドレスを順次発行する。従って、メモリから、相関結果データが順次読み出される。選択回路14は、極大値検出部60の出力を選択する。
極大値検出部60は連続した相関結果データの中の極大値を求める。極大値検出部60は、入力された相関結果データが前後の相関結果データより大きく極大値であると判定された場合は相関結果データをそのまま出力する。そして、入力された相関結果データが前後のいずれかより小さく極大値でないと判定された場合は、例えば”all 0”のような最小値を出力する。
2)選択回路111は反転入力(−)を選択する。
3)選択制御回路112は選択回路A1への選択信号として符号判定器31の判定結果信号を選択する。
選択回路14から出力されたデータは、選択回路111、選択制御回路112によって機能が設定された、加算器21〜2k、符号判定器31〜3k、レジスタ41〜4kによって、以下のように処理される。
加算器21〜2kの入力は全て符号が反転された数になるため、加算器21〜2kは全て減算器として動作する。また、全ての加算器21〜2kは、各ピーク値を記憶しているレジスタ41〜4kの値からそれぞれのパイプライン段のレジスタ91〜9kに記憶されている入力データ(相関結果データ)を減算するように動作する。すなわち、加算器21〜2k、符号判定器31〜3k、レジスタ41〜4k、選択回路A1〜Ak−1は、k段分の複数ピーク検出処理部としてパイプライン的に動作する。さらに、前述のように、各レジスタ41〜4kに記憶されたピーク値の時間情報が、各ピーク値に対応させて所定の記憶手段によって記憶される。
例えば、加算器21では、レジスタ41のピーク値から次に入力した相関結果データ(レジスタ91の値)を減算する。このとき、符号判定器31にて減算結果が負と判定されたときは、当該相関結果データはレジスタ41に記憶されているピーク値よりも大きい値であることを意味する。この場合は、レジスタ41の値は当該相関結果データとそのタイミングに更新され、同時にレジスタ41に記憶されていた値が次段のレジスタ92への出力データとして出力される。
符号判定器31にて減算結果が正と判定されたときは、レジスタ41に記憶されているピーク値の方が当該相関結果データより大きい値であることを意味する。この場合は、レジスタ41の値は更新されず、次段のレジスタ92へは、レジスタ91の相関結果データがそのまま出力される。
以上の、次段のレジスタに出力する値の選択、すなわち減算結果又は前段のレジスタの値のいずれかの選択を、選択回路A1〜Ak−1が、符号判定器31〜3k−1の判定結果に従って行う。
上記の処理を、各受信タイミングの相関結果データを連続的に入力しながら、パイプライン的に行う。すなわち、レジスタ91〜9k、加算器21〜2k、符号判定器31〜3k、ピーク値記憶レジスタ41〜4k、選択回路A1〜Ak等を備えたk段分のピーク検出処理部はパイプライン的に動作する。この動作により、任意の相関結果データについて大きいピーク値から順番に比較処理が行われる。
このような比較/更新処理を、検出対象となる全タイミング分の相関結果データに対してパイプライン的に繰り返すと、結果的に、大きいピーク値から順番に、レジスタ41、レジスタ42、レジスタ43、…、に記憶される。すなわち、最終的に、レジスタ41〜4kは、所望のピーク値とそのタイミングを示すピーク検出結果(MAX 1〜Max k)の大きい方から順番に記憶する。すなわち、最前段のレジスタ41の値(MAX 1)がピーク値の最大値となる。
(2)積分処理モードの動作
OFDMのように、例えばGI長分の積分処理がピーク検出処理の前処理として必要な場合は、ピーク検出回路202の一段目のピーク検出処理部を積分処理部として動作させる。
そのために、積分処理モードのときは、予め、制御信号によって、選択回路14、111、選択制御回路112は、以下の状態に設定される。
1)選択回路14はメモリの出力を選択する。
本モードでは、極大値検出処理は不要なので、制御信号により、選択回路14は極大値検出部60の出力ではなく、メモリの出力を選択するように設定される。そのため、選択回路14は、入力した相関結果データをそのまま出力する。入力データ制御部50は、メモリから読み出すためのアドレスを発行する。
タイミングTを中心とする相関結果データを積分する場合を例として説明する。この場合、入力データ制御部50は、タイミング(T−1−0.5×GI長)の相関結果データと、タイミング(T+0.5×GI長)の相関結果データをメモリから読み出すためのアドレスを発行する。そして、次のタイミング(T+1)では、それぞれ1ずつ加算したアドレスを発行することで連続してメモリから相関結果データを読み出す。
2)選択回路111は動的制御モードに設定される。
選択回路111は、動的制御モード、すなわち、加算器21〜2kが行う処理が加算であるか減算であるかに従って非反転入力(+)又は反転入力(−)の選択を動的に変更するモードに設定される。
3)選択制御回路112は、固定的にレジスタ41の値を選択する。
選択信号制御回路112は、選択回路A1からの出力データとして、常にレジスタ41の値を出力するように設定される。
選択回路14から出力されたデータは、選択回路111、選択制御回路112によって機能が設定された、加算器21〜2k、符号判定器31〜3k、レジスタ41〜4k、選択回路A1〜Ak−1によって、以下のように処理される。
加算器21は、積分処理用の減算器及び加算器として、交互に動作する。また、レジスタ41は各タイミングにおける積分結果データを記憶する。ここで、後段の加算器22、符号判定器32、レジスタ42、は最大ピーク検出処理のための比較器とピーク値記憶レジスタとして動作する。ただし、加算器22の入力データは常にレジスタ41に記憶されている積分結果データである。
例えば、タイミングTにおける積分処理を行うため、(T−1−0.5×GI長)のタイミングの相関結果データをレジスタ91に入力した場合について説明する。
加算器21では、レジスタ41に記憶されているタイミング(T−1)の積分結果データからレジスタ91に記憶されている(T−1−0.5×GI長)のタイミングの相関結果データを減算し、積分処理の中間データとしてレジスタ41に書き戻す。
次のタイミングでは、加算器21は、レジスタ41に記憶されている中間データに、次にレジスタ91に入力した(T+0.5×GI長)のタイミングの相関結果データを加算し、タイミングTにおける積分結果を求める。レジスタ41は、この積分結果データを次のタイミング(T+1)の積分処理のために記憶する。同時に、積分結果データは、次段のレジスタ92へ出力され、レジスタ92に記憶される。
上記のように、加算器21による演算は、タイミングによって、加算又は減算に切り替えられる。この切り替えは、選択回路A1が非反転入力(+)又は反転入力(−)の選択を動的に変更することによって行われる。
後段の加算器22では、レジスタ42に記憶されたピーク値からレジスタ92に記憶された次のタイミングの積分結果データを減算する。そして、符号判定器33にて減算結果が負と判定されたときは、当該積分結果データはレジスタ42に記憶されているピーク値よりも大きい値であることを意味する。この場合は、最大ピーク値であるレジスタ42の値は当該相関結果データとそのタイミングに更新される。符号判定器32における判定結果が正であるときは、レジスタ42に記憶されているピーク値の方が当該積分結果データより大きい値であることを意味するため、レジスタ42の値は更新されない。
以上のような、加算器21による演算及び演算結果の次段への転送、加算器22による演算とレジスタ42による演算結果の記憶がパイプライン的に行われる。
以上のように、第3の実施形態におけるピーク検出回路202では、制御信号により、選択回路111、14、選択制御回路112を制御する。このとき、複数ピーク検出モードでは複数のピークを検出する加算器、符号判定器及びレジスタで構成される各段の処理部回路の中の、1段目の加算器21、符号判定器31は、積分処理モードでは減算器又は加算器として動作する。レジスタ41は、積分結果データ記憶レジスタとして動作する。次段の加算器22、符号判定器32、レジスタ42は、通常のピーク値の検出回路として動作する。3段目の加算器23、符号判定器33、レジスタ43も、同様に、通常のピーク値の検出回路として動作する。4段目以降についても同様に、通常のピーク値の検出回路として動作する。従って、ピークの検出個数を1個とすれば、1段目と2段目の加算器、符号判定器、レジスタと、それらの入出力データを選択する選択回路のみが必要で、3段目以降の加算器、符号判定器、レジスタ、選択回路は不要である。すなわち、本実施形態についての最小の構成は、1段目の加算器21、符号判定器31、レジスタ41、91、2段目の加算器22、符号判定器32、レジスタ42,92、及び極大値検出部60、選択回路14、111、A1、選択制御回路112である。
また、第1の実施形態と同様に、本実施形態は図12で示した構成には限定されない。すなわち、入力データ処理部51は外部に備えられてもよい。ピーク検出回路を構成する、加算器、符号判定器、レジスタからなる段の数は、最少で2段でもよい。また、処理対象のデータは、通信における同期処理の相関演算の結果のデータには限定されない。
(第3の実施形態の効果)
このように、第3の実施形態におけるピーク検出回路202では、連続したタイミングの相関結果データに対して、複数のピークをパイプライン的に検出する場合と、積分処理後にパイプライン的にピーク検出処理を行う場合の両方に対応可能である。これは、再構成のための各選択回路111、14、選択制御回路112を備えたことによって実現可能となるものである。このように、第3の実施形態では、より少ない回路オーバヘッドで演算器を共有化できるという効果がある。
特に、第3の実施形態では、複数のピーク検出処理をパイプライン処理する場合の例を示した。この場合、より少ない選択回路の実装で再構成可能なため、より少ない回路オーバヘッドで複数のピーク検出処理に対応可能であるという効果がある。
(第4の実施形態)
図13は、本発明の第4の実施形態の、ピーク検出回路の具体例を示すブロック図である。第3の実施形態では、積分処理部と極大値検出部を2種類のピーク検出方法モードのそれぞれに対応して備え、ピーク検出処理部のみを共有化する。
本発明の第4の実施形態におけるピーク検出回路203は、第1〜第3の実施形態と同様に、入力データ制御部50、極大値を検出する極大値検出部61、複数のピークを並列に検出可能なピーク検出部62を備える。
ピーク検出部62は、マルチパスの本数分のピーク値と入力されたピーク値を比較するための、加算器21〜2k、符号判定器31〜3k、ピーク値を記憶するレジスタ41〜4k等を備える。レジスタ41〜4kは、ピーク値の時間情報も記憶してもよい。以上のブロックの機能は、第1〜第3の実施形態と同じなので、説明は省略する。
第4の実施形態のピーク検出部203に特有の構成として、OFDM等を想定してピーク値の積分処理を行うための積分処理部63を個別に備える。また、ピーク検出部203は、処理する無線通信方式やピーク検出方法に応じて処理モード設定を行う制御信号により、積分処理部63、極大値検出部61の出力を選択する選択回路113、14を備える。
選択回路113は入力した相関結果データに対して積分処理を行うか否かを選択する積分処理選択回路である。選択回路14は極大値検出処理を行うか否かを選択する極大値検出処理選択回路である。
そして、全ての相関演算結果データ(入力データ)について処理された後、最終的にレジスタ41〜4kに、所望のピーク検出結果データ(Max 1〜K)が記憶される。なお、ピーク検出部62は、図12に示した第3の実施形態と同様に、レジスタ91〜9k等を備えてパイプライン的に複数のピークを検出してもよい。
第1乃至第3の実施形態と同様に、実際に検出するピークの個数を設定可能として、設定された個数のピークの検出に必要のない部分の回路は動作しないように、クロック及びデータのゲーティング機構等も備えてもよい。あるいは、制御信号によって設定された処理内容によって、極大値検出部60又は積分処理部63が使用されない。このような場合、ゲーティング機構を備えることにより、無駄な消費電力を削減することができる。
第4の実施形態の動作について図13を用いて説明する。以下の各々の場合におけるピーク検出部62の内部動作については、第2の実施形態などで説明した動作とほぼ同様であり、第4の実施形態に特有の動作について以下に説明する。
例えば、CDMAなどの場合は、複数パスの本数分のピークを検出する前に、入力する各相関結果データが極大値であるか否かを検出する必要がある。
そのため、制御信号を用いて、選択回路113、14が、複数ピーク検出モードに対応するように設定される。このとき、処理対象のデータは、積分処理部63をパスする。そして、極大値検出部60では、処理対象のデータに対して、極大値検出処理が行われる。入力データ制御部50は、連続した相関結果データをメモリから読み出すためのアドレスを順次発行する。極大値検出部60では、入力された相関結果データが極大値であるか否かが判定される。そして、極大値と判定された相関結果データに対しては、複数のピーク値がピーク検出部62にて並列に検出される。
OFDMなどの場合は、ピーク検出処理の前に、入力した相関結果データをGI長分だけ積分処理する必要がある。
そのため、制御信号を用いて、選択回路113、14が、積分処理モードに対応するように設定される。このとき、処理対象のデータに対して、積分処理部63では積分処理が行われる。そして、積分処理が行われたデータは、極大値検出部60をパスする。
上記の動作を、タイミングTを中心とする相関結果データを積分する場合を例として説明する。この場合、入力データ制御部50は、タイミング(T−1−0.5×GI長)の相関結果データと、タイミング(T+0.5×GI長)の相関結果データをメモリから読み出すためのアドレスを開始アドレスとして、連続したアドレスを順次発行する。そして、入力した相関結果データを用いて、積分処理部63が積分処理を実施し、積分処理された積分結果データに対して最大のピーク値をピーク検出部62が検出する。
さらに、ピーク検出処理の検出性能を向上させるアルゴリズム拡張を行うこともできる。例えば、入力した相関結果データに対して積分処理を実施した後に、極大値であるか否かを判定し、極大値である積分結果データに対してピーク検出部62で複数のピークを検出する処理を実施してもよい。この場合、制御信号を用いて、積分処理部63、極大値検出部60が共に有効になるように、積分制御回路113、極大値検出制御回路14を制御する。
入力データ制御部50は、例えばタイミングTを中心とする相関結果データを積分するときは、次のように動作する。すなわち、入力データ制御部50は、性能向上させるために、タイミングTの前と後の2種類のタイミングの相関結果データをメモリから読み出す。そのために、入力データ制御部50は、2種類のタイミングに対応するアドレスを開始アドレスとして、連続したアドレスを順次発行する。
積分処理部63は、入力された相関結果データを積分し、積分された積分結果データに対して極大値であるか否かを極大値検出部60が判定する。そして、極大値と判定された積分結果データについての、複数のピークがピーク検出部62によって並列に検出される。
なお、第1の実施形態と同様に、本実施形態は図13で示した構成には限定されない。すなわち、入力データ処理部51は外部に備えられてもよい。ピーク検出部62を構成する、加算器、符号判定器、レジスタからなる段の数は、複数ピーク検出モードにおいて求めるピークの個数が1ならば、1段でもよい。また、処理対象のデータは、通信における同期処理の相関演算の結果のデータには限定されない。
(第4の実施形態の効果)
以上のように、第4の実施形態におけるピーク検出回路203では、ピーク検出部62、極大値検出部60、及び積分処理部63と、制御信号により動作モードが制御される選択回路113、14を備える。そのため、1つのピーク検出回路を備えるのみで、種々の通信方式で適用されるピーク検出処理に柔軟に対応することができる。例えば、CDMAのように極大値を求めた上で複数パス分のピークを並列検出する場合や、OFDMのように積分処理した上で最大値を検出する場合に、本実施形態のピーク検出回路203を適用できる。さらに、CDMA等のピーク検出性能の向上のために、積分処理した上で極大値判定を行い、複数パスの本数分のピークを並列に検出する場合などにも、本実施形態のピーク検出回路203は適用可能である。
また、制御信号により動作モードが制御される積分制御回路、極大値検出制御回路を備えることは、将来的なピーク検出アルゴリズムの変更等にも柔軟に対応できるため拡張性が高いという利点も有する。
以上の第1乃至第4の実施形態の構成は、それぞれ、適宜、必要な部分を組み合わせてもよい。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
入力値を第1の記憶値として記憶する第1の記憶部と、
入力値を第2の記憶値として記憶する第2の記憶部と、
入力値を第3の記憶値として記憶する第3の記憶部と、
入力された処理結果の極大値を検出する極大値検出部と、
前記処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って第1の選択値として選択された前記処理結果又は前記極大値の一方と、前記第1の記憶値との第1の差を求める第1の演算を行って、前記第1の差の正負を示す第1の符号を出力する第1の演算部と、
前記第1の選択値と前記第2の記憶値との第2の差を求める第2の演算又は前記第1の選択値と前記第1の記憶値との第1の加算を前記制御信号に従って行って、前記第2の差の正負を示す第2の符号又は前記第1の加算の結果を出力する第2の演算部と、
前記第1の選択値と前記第3の記憶値との第3の差を求める第3の演算を行って、前記第3の差の正負を示す第3の符号を出力する第3の演算部と、を備え、
前記第1の記憶部は、前記制御信号及び前記第1の符号に従って、前記処理結果、前記極大値、前記第1の演算の結果又は前記第1の加算の結果のいずれか1つを前記第1の記憶値として記憶し、
前記第2の記憶部は、前記制御信号、前記第1の符号及び前記第2の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値又は前記第1の記憶値のいずれか1つを前記第2の記憶値として記憶し、
前記第3の記憶部は、前記制御信号、前記第2の符号及び前記第3の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値又は前記第2の記憶値のいずれか1つを前記第3の記憶値として記憶する
ピーク検出回路。
(付記2)
入力値を第1の記憶値として記憶する第1の記憶部と、
入力値を第2の記憶値として記憶する第2の記憶部と、
入力値を第3の記憶値として記憶する第3の記憶部と、
入力された処理結果の極大値を検出する極大値検出部と、
前記処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って、前記処理結果又は前記極大値の一方を選択し、第1の選択値として出力する第1の選択部と、
前記第1の記憶値からの前記第1の選択値の減算である第1の減算を行って、第1の演算結果として出力する第1の加算器と、
前記制御信号に従って、前記第1の記憶値と前記第1の選択値との加算である第1の加算又は前記第2の記憶値からの前記第1の選択値の減算である第2の減算の一方を選択する第2の選択部と、
前記第2の選択部の選択結果に従って、前記第1の加算又は前記第2の減算を行って、第2の演算結果として出力する第2の加算器と、
前記制御信号に従って、前記第1の選択値又は前記第2の演算結果の一方を選択して、第3の選択値として出力する第3の選択部と、
前記第3の記憶値からの前記第3の選択値の減算である第3の減算を行って、第3の演算結果として出力する第3の加算器と、
前記制御信号に従って、前記極大値、前記第1の演算結果又は前記第2の演算結果のいずれか1つを選択して、前記第1の記憶部へ出力する第4の選択部と、
前記第1の減算の結果の正負を示す第1の符号を出力する第1の符号判定器と、
前記第2の減算の結果の正負を示す第2の符号を出力する第2の符号判定器と、
前記第3の減算の結果の正負を示す第3の符号を出力する第3の符号判定器を備え、
前記第1の記憶部は、前記制御信号及び前記第1の符号に従って、前記極大値、前記第1の演算結果又は前記第2の演算結果のいずれか1つを前記第1の記憶値として記憶し、
前記第2の記憶部は、前記制御信号、前記第1の符号及び前記第2の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値又は前記第1の記憶値のいずれか1つを前記第2の記憶値として記憶し、
前記第3の記憶部は、前記制御信号、前記第2の符号及び前記第3の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値又は前記第2の記憶値のいずれか1つを前記第3の記憶値として記憶する
ピーク検出回路。
(付記3)
前記第2の選択部は、前記制御信号に従って、前記第1の選択値又は符号が反転された前記第1の選択値である反転選択値の一方を選択して第2の選択値として出力し、
前記第2の加算器は、前記第2の記憶値と前記第2の選択値を加算し、前記第2の演算結果を出力する
付記2記載のピーク検出回路。
(付記4)
前記ピーク検出処理は、検出された複数の前記極大値の大きさの順序を求める第1の処理、又は前記処理結果についての所定の期間中の積分値を求める第2の処理であり、
前記制御信号が前記第1の処理を指定するときは、
前記第1の選択部は、前記極大値を選択し、
前記第2の選択部は、前記反転選択値を選択し、
前記第3の選択部は、前記第1の選択値を選択し、
前記第4の選択部は、前記極大値を選択し、
前記第3の記憶部は、前記第2の符号が負であるとき前記第2の記憶部の記憶値を記憶し、前記第2の符号が正で前記第3の符号が負であるとき前記極大値を記憶し、
前記第2の記憶部は、前記第1の符号が負であるとき前記第1の記憶部の記憶値を記憶し、前記第1の符号が正で前記第2の符号が負であるとき前記極大値を記憶し、
前記第1の記憶部は、前記第1の符号が負であるとき前記極大値を記憶し、
前記制御信号が前記第2の処理を指定するときは、
前記第1の選択部は、前記処理結果を選択し、
前記第2の選択部は、前記第1の選択値を選択し、
前記第3の選択部は、前記第2の演算結果を選択し、
前記第4の選択部は、前記第1の演算結果又は第2の演算結果を選択し、
前記第1の記憶部は、前記第1の演算結果及び前記第2の演算結果を時間的に交互に記憶し、
前記第3の記憶部は、前記第3の符号が負であるとき前記第2の演算結果を記憶する
付記3記載のピーク検出回路。
(付記5)
入力された処理結果を第4の記憶値として記憶する第4の記憶部と、
入力値を第5の記憶値として記憶する第5の記憶部と、
前記処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って、前記処理結果又は前記第5の記憶値の一方を選択し、第5の選択値として出力する第5の選択部と、
前記制御信号に従って、前記第5の記憶値と前記第4の記憶値との加算である第2の加算又は前記第5の記憶値からの前記第4の記憶値の減算である第4の減算の一方を第6の選択値として選択する第6の選択部と、
前記第5の選択値からの前記第4の記憶値の減算である第5の減算を行い、第4の演算結果を出力する第4の加算器と、
前記第6の選択部の選択結果に従い、前記第2の加算又は前記第4の減算を行い、第5の演算結果を出力する第5の加算器と、
前記第4の演算結果又は前記第5の演算結果の一方を、第7の選択値として出力する第7の選択部と、
前記第4の記憶値又は前記第7の選択値の一方を第8の選択値として選択し、前記第5の記憶部へ出力する第8の選択部と、
前記第4の演算結果の正負を示す第4の符号を出力する第4の符号判定器と、
前記第5の演算結果の正負を示す第5の符号を出力する第5の符号判定器と、
前記第4の符号及び前記第5の符号を用いて検出された前記処理結果の極大値を出力するマスク回路とを含む極大値検出部と、
前記極大値又は前記第7の選択値の一方を選択し、第9の選択値として出力する第9の選択部と、
入力値を第6の記憶値として記憶する第6の記憶部と、
前記第6の記憶値からの前記第9の選択値の減算である第6の減算を行って、第6の演算結果として出力する第6の加算器と、
前記第6の減算の結果の正負を示す第6の符号を出力する第6の符号判定器と、を備え、
前記第6の記憶部は、前記第6の符号に基づいて、前記第9の選択値を前記第6の記憶値として記憶する
ピーク検出回路。
(付記6)
入力値を第1の記憶値として記憶する第1の記憶部と、
入力値を第2の記憶値として記憶する第2の記憶部と、
入力された処理結果の極大値を検出する極大値検出部と、
前記処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って、前記処理結果又は前記極大値の一方を選択し、第1の選択値として出力する第1の選択部と、
前記第1の選択値を第7の記憶値として記憶する第7の記憶部と、
前記制御信号に従って、前記第1の記憶値と前記第1の選択値との加算である第3の加算又は前記第1の記憶値からの前記第1の選択値の減算である第7の減算の一方を第10の選択値として選択する第10の選択部と、
前記第3の加算又は前記第7の減算の一方を行い、第7の演算結果を出力する第7の加算器と、
前記第7の減算の結果の正負を示す第7の符号を出力する第7の符号判定器と、
前記制御信号及び前記第7の符号に従って、前記第1の記憶値又は前記第7の記憶値の選択を指定する選択制御を行う選択制御部と、
前記選択制御に従って、前記第1の記憶値又は前記第7の記憶値の一方を選択して、第11の選択値として出力する第11の選択部と、
前記第11の選択値を第8の記憶値として記憶する第8の記憶部と、
前記第2の記憶値からの前記第8の記憶値の減算である第8の減算を行い、前記第8の演算結果として出力する第8の加算器と、
前記第8の演算結果の正負を示す第8の符号を出力する第8の符号判定器と、
を備え、
前記第1の記憶部は、前記制御信号及び前記第7の符号に従って、前記第7の記憶値又は前記第7の演算結果を前記第1の記憶値として記憶し、
前記第2の記憶部は、前記第8の符号に基づいて、前記第8の記憶値を前記第2の記憶値として記憶する
ピーク検出回路。
(付記7)
前記処理結果を積分し、積分結果を出力する積分処理部と、
前記処理結果又は前記積分結果の一方を選択し、第12の選択値として出力する第12の選択部を備え、
前記第1の選択部は、前記制御信号に従って、前記第12の選択値又は前記極大値の一方を選択し、前記第1の選択値として出力する
付記2乃至6のいずれかに記載のピーク検出回路。
(付記8)
入力値を第9の記憶値として記憶する第9の記憶部と、
前記第9の記憶値からの前記第3の選択値の減算である第9の減算を行って、第9の演算結果として出力する第9の加算器と、
前記第9の減算の結果の正負を示す第9の符号を出力する第9の符号判定器を備え、
前記制御信号が前記第1の処理を指定するときは、前記第9の記憶部は、前記第3の符号が負であるとき前記第3の記憶部の記憶値を記憶し、前記第3の符号が正で前記第9の符号が負であるとき前記極大値を記憶する
付記4記載のピーク検出回路。
(付記9)
前記制御信号は、前記第1の処理によって順序を求める対象となる前記複数の極大値の個数を指定し、
前記極大値検出部、前記第1乃至前記第3の加算器、前記第1乃至前記第3の符号判定器、又は前記第1乃至前記第3の記憶部のうちの少なくとも1つは、前記個数に基づいて、前記制御信号によって、動作を停止され又はクロックの供給を停止される
付記4記載のピーク検出回路。
(付記10)
前記制御信号は、前記第1の処理によって順序を求める対象となる前記複数の極大値の個数を指定し、
前記極大値検出部、前記第6の加算器、前記第6の符号判定器、又は前記第6の記憶部のうちの少なくとも1つは、前記個数に基づいて、前記制御信号によって、動作を停止され又はクロックの供給を停止される
付記5記載のピーク検出回路。
(付記11)
前記制御信号は、前記第1の処理によって順序を求める対象となる前記複数の極大値の個数を指定し、
前記極大値検出部、前記第7若しくは前記第8の加算器、前記第7若しくは前記第8の符号判定器、又は前記第7若しくは前記第8の記憶部のうちの少なくとも1つは、前記個数に基づいて、前記制御信号によって、動作を停止され又はクロックの供給を停止される
付記6記載のピーク検出回路。
(付記12)
処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って第1の選択値として選択された前記処理結果又は前記処理結果について検出された極大値の一方と、第1の記憶値との第1の差を求める第1の演算を行って、前記第1の差の正負を示す第1の符号を出力し、
前記第1の選択値と第2の記憶値との第2の差を求める第2の演算又は前記第1の選択値と前記第1の記憶値との第1の加算を前記制御信号に従って行って、前記第2の差の正負を示す第2の符号又は前記第1の加算の結果を出力し、
前記第1の選択値と第3の記憶値との第3の差を求める第3の演算を行って、前記第3の差の正負を示す第3の符号を出力し、
前記制御信号及び前記第1の符号に従って、前記処理結果、前記極大値、前記第1の演算結果又は前記第1の加算の結果のいずれか1つを前記第1の記憶値として記憶し、
前記制御信号、前記第1の符号及び前記第2の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値、又は前記第1の記憶値のいずれか1つを前記第2の記憶値として記憶し、
前記制御信号、前記第2の符号及び前記第3の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値、又は前記第2の記憶値のいずれか1つを前記第3の記憶値として記憶する
ピーク検出方法。
(付記13)
入力された処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って、前記処理結果又は前記処理結果について検出された極大値の一方を選択して、第1の選択値として出力し、
第1の記憶値からの前記第1の選択値の減算である第1の減算を行って、第1の演算結果として出力し、
前記制御信号に従って、前記第1の記憶値と前記第1の選択値との加算である第1の加算又は第2の記憶値からの前記第1の選択値の減算である第2の減算の一方を行って、第2の演算結果として出力し、
前記制御信号に従って、前記第1の選択値又は前記第2の演算結果の一方を選択して、第3の選択値として出力し、
第3の記憶値からの前記第3の選択値の減算である第3の減算を行って、第3の演算結果として出力し、
前記第1の減算の結果の正負を示す第1の符号を出力し、
前記第2の減算の結果の正負を示す第2の符号を出力し、
前記第3の減算の結果の正負を示す第3の符号を出力し、
前記制御信号及び前記第1の符号に従って、前記処理結果、前記極大値、前記第1の演算結果又は前記第2の演算結果のいずれか1つを、前記第1の記憶値として記憶し、
前記制御信号、前記第1の符号及び前記第2の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値又は前記第1の記憶値のいずれか1つを、前記第2の記憶値として記憶し、
前記制御信号、前記第2の符号及び前記第3の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値又は前記第2の記憶値のいずれか1つを、前記第3の記憶値として記憶する
ピーク検出方法。
(付記14)
前記処理結果について検出された複数の前記極大値の大きさの順序を求める第1の処理を行うときは、
前記第1の選択値として、前記極大値を選択し、
前記第2の演算結果として、前記第2の減算の結果を出力し、
前記第3の選択値として、前記第1の選択値を選択し、
前記第1の符号及び前記第2の符号が正で前記第3の符号が負であるときは、前記極大値を前記第3の記憶値として記憶し、
前記第1の符号が正で、前記第2の符号が負であるときは、その時点の前記第2の記憶値を前記第3の記憶値として記憶し、前記極大値を前記第2の記憶値として記憶し、
前記第1の符号及び前記第2の符号が負であるときは、その時点の前記第2の記憶値を前記第3の記憶値として記憶し、その時点の前記第1の記憶値を前記第2の記憶値として記憶し、前記極大値を前記第1の記憶値として記憶し、
前記処理結果についての、所定の期間中の積分値を求める第2の処理を行うときは、
前記第1の選択値として、前記処理結果を選択し、
前記第2の演算結果として、前記第1の加算の結果を選択し、
前記第3の選択値として、前記第2の演算結果を選択し、
前記第1の記憶値として、前記第1の演算結果及び前記第2の演算結果を時間的に交互に記憶し、
前記第3の符号が負であるときは、前記第2の演算結果を前記第3の記憶値として記憶する
付記13記載のピーク検出方法。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2012年2月1日に出願された日本出願特願2012−019890を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
11、12、13、14、15、16、17、18、19、111、113 選択回路
101,102,103 演算部
112 選択制御回路
21〜2k+2、71〜72 加算器
31〜3k+2、81〜82 符号判定器
41〜4k+2、91〜9k、104 レジスタ(FF)
50、51 入力データ制御部
60、61 極大値検出部
62 ピーク検出部
63 積分処理部
200、201、202、203,210、220 ピーク検出回路

Claims (10)

  1. 入力値を第1の記憶値として記憶する第1の記憶部と、
    入力値を第2の記憶値として記憶する第2の記憶部と、
    入力値を第3の記憶値として記憶する第3の記憶部と、
    入力された処理結果の極大値を検出する極大値検出部と、
    前記処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って第1の選択値として選択された前記処理結果又は前記極大値の一方と、前記第1の記憶値との第1の差を求める第1の演算を行って、前記第1の差の正負を示す第1の符号を出力する第1の演算部と、
    前記第1の選択値と前記第2の記憶値との第2の差を求める第2の演算又は前記第1の選択値と前記第1の記憶値との第1の加算を前記制御信号に従って行って、前記第2の差の正負を示す第2の符号又は前記第1の加算の結果を出力する第2の演算部と、
    前記第1の選択値と前記第3の記憶値との第3の差を求める第3の演算を行って、前記第3の差の正負を示す第3の符号を出力する第3の演算部と、を備え、
    前記第1の記憶部は、前記制御信号及び前記第1の符号に従って、前記処理結果、前記極大値、前記第1の演算の結果又は前記第1の加算の結果のいずれか1つを前記第1の記憶値として記憶し、
    前記第2の記憶部は、前記制御信号、前記第1の符号及び前記第2の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値又は前記第1の記憶値のいずれか1つを前記第2の記憶値として記憶し、
    前記第3の記憶部は、前記制御信号、前記第2の符号及び前記第3の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値又は前記第2の記憶値のいずれか1つを前記第3の記憶値として記憶する
    ピーク検出回路。
  2. 入力値を第1の記憶値として記憶する第1の記憶部と、
    入力値を第2の記憶値として記憶する第2の記憶部と、
    入力値を第3の記憶値として記憶する第3の記憶部と、
    入力された処理結果の極大値を検出する極大値検出部と、
    前記処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って、前記処理結果又は前記極大値の一方を選択し、第1の選択値として出力する第1の選択部と、
    前記第1の記憶値からの前記第1の選択値の減算である第1の減算を行って、第1の演算結果として出力する第1の加算器と、
    前記制御信号に従って、前記第1の記憶値と前記第1の選択値との加算である第1の加算又は前記第2の記憶値からの前記第1の選択値の減算である第2の減算の一方を選択する第2の選択部と、
    前記第2の選択部の選択結果に従って、前記第1の加算又は前記第2の減算を行って、第2の演算結果として出力する第2の加算器と、
    前記制御信号に従って、前記第1の選択値又は前記第2の演算結果の一方を選択して、第3の選択値として出力する第3の選択部と、
    前記第3の記憶値からの前記第3の選択値の減算である第3の減算を行って、第3の演算結果として出力する第3の加算器と、
    前記制御信号に従って、前記極大値、前記第1の演算結果又は前記第2の演算結果のいずれか1つを選択して、前記第1の記憶部へ出力する第4の選択部と、
    前記第1の減算の結果の正負を示す第1の符号を出力する第1の符号判定器と、
    前記第2の減算の結果の正負を示す第2の符号を出力する第2の符号判定器と、
    前記第3の減算の結果の正負を示す第3の符号を出力する第3の符号判定器を備え、
    前記第1の記憶部は、前記制御信号及び前記第1の符号に従って、前記極大値、前記第1の演算結果又は前記第2の演算結果のいずれか1つを前記第1の記憶値として記憶し、
    前記第2の記憶部は、前記制御信号、前記第1の符号及び前記第2の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値又は前記第1の記憶値のいずれか1つを前記第2の記憶値として記憶し、
    前記第3の記憶部は、前記制御信号、前記第2の符号及び前記第3の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値又は前記第2の記憶値のいずれか1つを前記第3の記憶値として記憶する
    ピーク検出回路。
  3. 前記第2の選択部は、前記制御信号に従って、前記第1の選択値又は符号が反転された前記第1の選択値である反転選択値の一方を選択して第2の選択値として出力し、
    前記第2の加算器は、前記第2の記憶値と前記第2の選択値を加算し、前記第2の演算結果を出力する
    請求項2記載のピーク検出回路。
  4. 前記ピーク検出処理は、検出された複数の前記極大値の大きさの順序を求める第1の処理、又は前記処理結果についての所定の期間中の積分値を求める第2の処理であり、
    前記制御信号が前記第1の処理を指定するときは、
    前記第1の選択部は、前記極大値を選択し、
    前記第2の選択部は、前記反転選択値を選択し、
    前記第3の選択部は、前記第1の選択値を選択し、
    前記第4の選択部は、前記極大値を選択し、
    前記第3の記憶部は、前記第2の符号が負であるとき前記第2の記憶部の記憶値を記憶し、前記第2の符号が正で前記第3の符号が負であるとき前記極大値を記憶し、
    前記第2の記憶部は、前記第1の符号が負であるとき前記第1の記憶部の記憶値を記憶し、前記第1の符号が正で前記第2の符号が負であるとき前記極大値を記憶し、
    前記第1の記憶部は、前記第1の符号が負であるとき前記極大値を記憶し、
    前記制御信号が前記第2の処理を指定するときは、
    前記第1の選択部は、前記処理結果を選択し、
    前記第2の選択部は、前記第1の選択値を選択し、
    前記第3の選択部は、前記第2の演算結果を選択し、
    前記第4の選択部は、前記第1の演算結果又は第2の演算結果を選択し、
    前記第1の記憶部は、前記第1の演算結果及び前記第2の演算結果を時間的に交互に記憶し、
    前記第3の記憶部は、前記第3の符号が負であるとき前記第2の演算結果を記憶する
    請求項3記載のピーク検出回路。
  5. 入力された処理結果を第4の記憶値として記憶する第4の記憶部と、
    入力値を第5の記憶値として記憶する第5の記憶部と、
    前記処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って、前記処理結果又は前記第5の記憶値の一方を選択し、第5の選択値として出力する第5の選択部と、
    前記制御信号に従って、前記第5の記憶値と前記第4の記憶値との加算である第2の加算又は前記第5の記憶値からの前記第4の記憶値の減算である第4の減算の一方を第6の選択値として選択する第6の選択部と、
    前記第5の選択値からの前記第4の記憶値の減算である第5の減算を行い、第4の演算結果を出力する第4の加算器と、
    前記第6の選択部の選択結果に従い、前記第2の加算又は前記第4の減算を行い、第5の演算結果を出力する第5の加算器と、
    前記第4の演算結果又は前記第5の演算結果の一方を、第7の選択値として出力する第7の選択部と、
    前記第4の記憶値又は前記第7の選択値の一方を第8の選択値として選択し、前記第5の記憶部へ出力する第8の選択部と、
    前記第4の演算結果の正負を示す第4の符号を出力する第4の符号判定器と、
    前記第5の演算結果の正負を示す第5の符号を出力する第5の符号判定器と、
    前記第4の符号及び前記第5の符号を用いて検出された前記処理結果の極大値を出力するマスク回路とを含む極大値検出部と、
    前記極大値又は前記第7の選択値の一方を選択し、第9の選択値として出力する第9の選択部と、
    入力値を第6の記憶値として記憶する第6の記憶部と、
    前記第6の記憶値からの前記第9の選択値の減算である第6の減算を行って、第6の演算結果として出力する第6の加算器と、
    前記第6の減算の結果の正負を示す第6の符号を出力する第6の符号判定器と、を備え、
    前記第6の記憶部は、前記第6の符号に基づいて、前記第9の選択値を前記第6の記憶値として記憶する
    ピーク検出回路。
  6. 入力値を第1の記憶値として記憶する第1の記憶部と、
    入力値を第2の記憶値として記憶する第2の記憶部と、
    入力された処理結果の極大値を検出する極大値検出部と、
    前記処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って、前記処理結果又は前記極大値の一方を選択し、第1の選択値として出力する第1の選択部と、
    前記第1の選択値を第7の記憶値として記憶する第7の記憶部と、
    前記制御信号に従って、前記第1の記憶値と前記第1の選択値との加算である第3の加算又は前記第1の記憶値からの前記第1の選択値の減算である第7の減算の一方を第10の選択値として選択する第10の選択部と、
    前記第3の加算又は前記第7の減算の一方を行い、第7の演算結果を出力する第7の加算器と、
    前記第7の減算の結果の正負を示す第7の符号を出力する第7の符号判定器と、
    前記制御信号及び前記第7の符号に従って、前記第1の記憶値又は前記第7の記憶値の選択を指定する選択制御を行う選択制御部と、
    前記選択制御に従って、前記第1の記憶値又は前記第7の記憶値の一方を選択して、第11の選択値として出力する第11の選択部と、
    前記第11の選択値を第8の記憶値として記憶する第8の記憶部と、
    前記第2の記憶値からの前記第8の記憶値の減算である第8の減算を行い、前記第8の演算結果として出力する第8の加算器と、
    前記第8の演算結果の正負を示す第8の符号を出力する第8の符号判定器と、
    を備え、
    前記第1の記憶部は、前記制御信号及び前記第7の符号に従って、前記第7の記憶値又は前記第7の演算結果を前記第1の記憶値として記憶し、
    前記第2の記憶部は、前記第8の符号に基づいて、前記第8の記憶値を前記第2の記憶値として記憶する
    ピーク検出回路。
  7. 前記処理結果を積分し、積分結果を出力する積分処理部と、
    前記処理結果又は前記積分結果の一方を選択し、第12の選択値として出力する第12の選択部を備え、
    前記第1の選択部は、前記制御信号に従って、前記第12の選択値又は前記極大値の一方を選択し、前記第1の選択値として出力する
    請求項2乃至6のいずれかに記載のピーク検出回路。
  8. 前記制御信号は、前記第1の処理によって順序を求める対象となる前記複数の極大値の個数を指定し、
    前記極大値検出部、前記第1乃至前記第3の加算器、前記第1乃至前記第3の符号判定器、又は前記第1乃至前記第3の記憶部のうちの少なくとも1つは、前記個数に基づいて、前記制御信号によって、動作を停止され又はクロックの供給を停止される
    請求項4記載のピーク検出回路。
  9. 処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って第1の選択値として選択された前記処理結果又は前記処理結果について検出された極大値の一方と、第1の記憶値との第1の差を求める第1の演算を行って、前記第1の差の正負を示す第1の符号を出力し、
    前記第1の選択値と第2の記憶値との第2の差を求める第2の演算又は前記第1の選択値と前記第1の記憶値との第1の加算を前記制御信号に従って行って、前記第2の差の正負を示す第2の符号又は前記第1の加算の結果を出力し、
    前記第1の選択値と第3の記憶値との第3の差を求める第3の演算を行って、前記第3の差の正負を示す第3の符号を出力し、
    前記制御信号及び前記第1の符号に従って、前記処理結果、前記極大値、前記第1の演算結果又は前記第1の加算の結果のいずれか1つを前記第1の記憶値として記憶し、
    前記制御信号、前記第1の符号及び前記第2の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値、又は前記第1の記憶値のいずれか1つを前記第2の記憶値として記憶し、
    前記制御信号、前記第2の符号及び前記第3の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値、又は前記第2の記憶値のいずれか1つを前記第3の記憶値として記憶する
    ピーク検出方法。
  10. 入力された処理結果についてのピーク値を検出する手法であるピーク検出処理を指定する制御信号に従って、前記処理結果又は前記処理結果について検出された極大値の一方を選択して、第1の選択値として出力し、
    第1の記憶値からの前記第1の選択値の減算である第1の減算を行って、第1の演算結果として出力し、
    前記制御信号に従って、前記第1の記憶値と前記第1の選択値との加算である第1の加算又は第2の記憶値からの前記第1の選択値の減算である第2の減算の一方を行って、第2の演算結果として出力し、
    前記制御信号に従って、前記第1の選択値又は前記第2の演算結果の一方を選択して、第3の選択値として出力し、
    第3の記憶値からの前記第3の選択値の減算である第3の減算を行って、第3の演算結果として出力し、
    前記第1の減算の結果の正負を示す第1の符号を出力し、
    前記第2の減算の結果の正負を示す第2の符号を出力し、
    前記第3の減算の結果の正負を示す第3の符号を出力し、
    前記制御信号及び前記第1の符号に従って、前記処理結果、前記極大値、前記第1の演算結果又は前記第2の演算結果のいずれか1つを、前記第1の記憶値として記憶し、
    前記制御信号、前記第1の符号及び前記第2の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値又は前記第1の記憶値のいずれか1つを、前記第2の記憶値として記憶し、
    前記制御信号、前記第2の符号及び前記第3の符号に基づいて、前記処理結果、前記極大値又は前記第2の記憶値のいずれか1つを、前記第3の記憶値として記憶する
    ピーク検出方法。
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