JPS641985B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、無線選択呼出受信機に関する。

近年、集積技術の進歩は目覚しく無線選択呼出
受信機においても、機器の小形化、多機能化およ
び低消費電力化が実現されつつある。

そして、多機能化の一つとして近年、無線選択
呼出受信機において従来の選択呼出信号（加入者
に割り当てられた特定の番号）だけによるサービ
スから、選択呼出信号と伴にメツセージ信号を付
加するサービスが考えられている。

ところで、最近の無線選択呼出受信機は、使用
者に便利なように、切替スイツチによつて、受信
と同時に、受信された旨を知らせる装置を作動さ
せる標準モードと、会議中などの廻りが静かな環
境や、工事現場などの騒音や雑踏の中にいると
き、受信されてもその旨を一度記憶しておいて、
後でその内容を確認するためにスイツチを切替え
て前記装置を作動させることができる記憶モード
の２つのモードを備えている。

さて、このような無線選択呼出受信機が呼出さ
れる頻度が多い場合、常に受信と同時に、受信さ
れた旨を知らせる装置を作動させることができる
状況で使用できれば問題ないが、そうでない場合
は、特に複数の記憶がなされる場合は問題であ
る。

即ち、例えば選択呼出信号にメツセージ信号を
付加するサービスをｎ個分の記憶容量をもつ受信
機で且つ記憶モードで使用するとき、受信機が記
憶内容を確認する方法として、記憶読み出しスイ
ツチを操作することによつて、受信機が自動的に
連続して対応するｎ個の記憶エリアを読み出して
表出装置を駆動するものと、所持者が記憶読み出
しスイツチを一回一回総計ｎ回操作することによ
るものが考えられるが、これらは、各々、次のよ
うな特徴を有する。

先ず自動的に連続して読み出す方法は操作は簡
単であるが、ｎが大きく且つ記憶されている内容
が多い場合、１つの情報当りに予め定められた時
間が割り当てられるので、一回の読み出しを終え
るのに長時間を有する。これは時間の無駄である
と同時に、低消費電力化に反する。

また、手動で各記憶エリア毎に読み出す方法
は、ｎが大きくても、認識の早い人は前述の方法
と比較して短時間に記憶内容を確認できるが、記
憶されている数が判らないので、ｎが大きいとき
計数しないと一巡しても分からなくなつてしまつ
たり、後で記憶内容を確認するとき、どの情報が
新しいか分からなくなつてしまう恐れがある。

本発明の目的は、前述の欠点を克服し、短時間
に必要な記憶情報を確実に最新の情報から順次読
み出して確認し、低消費電力化を実現した表示機
能付無線選択呼出受信機を提供することである。

本発明によれば、メツセージ情報を受信記憶で
きる無線選択呼出受信機において、記憶されてい
る数を報知する手段と、記憶読出制御手段を設け
ることにより、必要な記憶情報を確実に、且つ短
時間に最新の情報から順次確認することができる
と共に、低消費電力化を実現した無線選択呼出受
信機が得られる。

以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。

第１図は本発明を実施した無線選択呼出受信機
のブロツク図である。１００はアンテナで呼出信
号で変調された搬送波を受信し、前記呼出信号を
復調する無線部２００に供給する。さらに無線部
２００で復調された信号は、デコーダ３００で自
機の選択呼出信号であるかどうかを判別し、自機
の呼出信号である場合、スイツチ７００が閉じて
いれば、駆動回路６００が作動してスピーカ８０
０が鳴音を開始し、呼出信号を受信した旨を受信
機所持者に伝えると同時に、引き続き送られてく
るメツセージ情報を記憶する。このとき、メモリ
ー読み出しスイツチ１０００を押すとその時点で
記憶されているメツセージ情報の数を表示装置９
００で表わし、読み出されたメモリー内のメツセ
ージ情報を表示駆動装置４００を介して表示器５
００上で確認できる。

また第２図は呼出信号の構成で、×部は受信機
に割り当てられた選択呼出信号で、例えば巡回符
号の一種であるBCH３１，２１符号で構成され、
Ｙ部はメツセージ信号で選択呼出信号と同様に
BCH３１，１６で構成される。

第３図はデコーダ３００の詳細な回路でありＤ
型フリツプフロツプ（Ｄ―Ｆ／Ｆ）３０１〜３０
４、インバータ３１０〜３１３、シフトレジスタ
３２０〜３２４、ANDゲート３３０〜３４４、
クロツクジエネレータ３５０、タイマー３６０〜
３６１、カウンタ３７０〜３７１、ORゲート３
８０〜３８３、バツフアゲート３９０〜３９１、
NORゲート３９９から構成される。

第４図は、第３図のデコーダ３００のタイムチ
ヤートである。

以下、受信機の動作を第１図〜第４図を用いて
詳細に説明する。

第２図の呼出信号が受信部で復調され、前記復
調信号がＤ―Ｆ／Ｆ３０１とクロツク（第４図
Ｂ）で同期化され（第４図Ａ）、シフトレジスタ
３２０へ入力される。この結果、予め定められて
いるパターンと一致するとANDゲート３３０に
一致出力（第４図Ｃ）が発生し、スピーカ駆動回
路６００カウンタ３７０へ入力されると共に、Ｄ
―Ｆ／Ｆ３０２を反転し、その出力Ｄでメツセー
ジ情報を読み込むのに必要な時間Ｔ１（約
105ms）ANDゲート３３２を開放するための時
間を作るためのタイマー３６０を駆動し、AND
ゲート３３２を介してシフトレジスタ３２１へメ
ツセージ情報を入力する。ところで、前記メツセ
ージ情報がシフトレジスタ３２１へ入力される前
に、ANDゲート３３０の一致出力（第４図Ｃ）
とクロツク（第４図Ｂ）のAND出力（ANDゲー
ト３３１）でシフトレジスタ（SRn）３２３にシ
フトレジスタ（SRn―１）の内容を読み込み、バ
ツフア３９０を介してシフトレジスタ（SRn―
１）にシフトレジスタ（SRn―２）の内容を読み
込み、以下同様な経過で最後にバツフア３９１を
介してシフトレジスタ（SR２）３２２にシフト
レジスタ（SR１）３２１の内容を読み込む。こ
の結果受信されたメツセージ情報は最大ｎ個まで
記憶することができ、ｎを越えるときは、最も古
い情報が順次消去されることになる。

次に機器所持者が記憶されているメツセージ内
容を読み出したいと思うとき、メモリー読み出し
スイツチ１０００を押すとインバータ３１３の出
力信号（第４図Ｅ）でインバータ３１２、NOR
ゲート３９９を介してシフトレジスタ３２１の内
容をANDゲート３３９〜３４１、ORゲート３８
１〜３８３を介してシフトレジスタ３２４へ読み
込むと同時にＤ―Ｆ／Ｆ３０３を反転し、その出
力（第４図Ｆ）で前記読み込まれている内容を予
め定められた期間Ｔ２（本実施例では約8sec）表
示駆動回路４００を駆動して表示器（本実施例で
はLiquid Crystal Device）５００上に読み出す
と共に、ANDゲート３４２〜３４４のゲートを
開放し、呼出信号の検出数を計数するカウンタ３
７０の出力（第４図Ｊ〜Ｌ）を各計数毎にラツチ
させるためのＤ―Ｆ／Ｆ３０４を介して読み出し
（第４図Ｍ―Ｏ）、バツフア３９２を介して表示装
置９００に導く。ここで表示装置９００は抵抗９
１０〜９１５、トランジスタ９３０〜９３２、発
光ダイオード９２０〜９２２で構成され、各トラ
ンジスタのベース電圧に論理高レベルの電圧が印
加されると、対応する発光ダイオードが点灯し、
機器所持者は、点灯している発光ダイオードの数
を計数することによつて、現時点での記憶されて
いるメツセージ情報を知ることができるので必要
な回数読み出しスイツチ１０００を押すことによ
つて順次メツセージ内容を確認できる。ここで読
み出しスイツチ１０００を一度押してある予め定
められた期間Ｔ２の間に次の読み出し操作が行な
われなければ、タイマー３６１がタイムアウト
し、読み出すメモリーを指定する信号を制御する
カウンタ３７１をリセツトし、後から読み出すと
きは常に最新のメツセージ情報を最初に読み出す
ことができる。

また、前記予め定められた時間Ｔ２内に読み出
し操作がなされるとカウンタ３７１の出力（第４
図Ｇ―Ｉ）で論理“１”レベルに対応するシフト
レジスタ（SRm：１＜ｍ≦ｎ）の内容が表示器
５００上に読み出されることになる。更に電池寿
命を無視すればANDゲート３４２〜３４４を削
除して、常時記憶されているメモリー数に対応す
る発光ダイオードを点灯してもよい。

以上のように、記憶されているメツセージ情報
の数を報知する手段と、新たに読み出し操作を行
なう時に常に最新の情報から読み出せるようにす
る記憶読み出し制御手段を設けることによつて必
要な時に必要な情報を短時間に確認でき、機器所
持者にとつて便利で使い易い無線選択呼出受信機
が得られる。

ここでＤ―Ｆ／Ｆ３０１〜３０４は例えば
RCA製のCD4013、シフトレジスタ３２０〜３２
４、タイマー３６０，３６１はCD4034、カウン
タ３７０，３７１はCD4017、バツフア３９０〜
３９２はCD4050、表示駆動回路４００は
CD4056、クロツクジエネレータ３５０はマルチ
バイブレータなどで構成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例の無線選択呼出受信機のブロ
ツク図、第２図は本実施例で用いられる呼出信号
の信号構成図、第３図は第１図のデコーダ部の詳
細な回路図、第４図は第３図の各部のタイムチヤ
ートを示す。 図において、１００はアンテナ、２００は無線
部、３００はデコーダ部、４００は表示駆動回
路、５００は表示器、６００はスピーカ駆動回
路、７００，１０００はスイツチ、８００はスピ
ーカ、９００は表示装置、３０１〜３０４はＤタ
イプのＦ／Ｆ、３１０〜３１３はインバータ、３
２０〜３２４はシフトレジスタ、３３０〜３３４
はANDゲート、３５０はクロツクジエネレータ、
３６０，３６１はタイマー、３７０，３７１はカ
ウンタ、３８０〜３８３はORゲート、３９０〜
３９２はバツフアゲート、３９９はNORゲート
である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 選択呼出信号に引き続くメツセージ信号を受
   信する無線選択呼出受信機において、少くも前記
   メツセージ信号を記憶する第１の手段と、記憶さ
   れている前記メツセージ信号の数を記憶する第２
   の手段と、前記第１の手段の内容を読み出すため
   のスイツチと、前記スイツチに応答し前記第１の
   手段の記憶内容を順次読み出すための手段と、新
   たに読み出しがなされるとき、常に最新の前記メ
   ツセージ信号がセツトされる手段と、前記スイツ
   チに応答し、前記第２の手段の記憶内容が表示或
   は音声で出力される第３の手段を含むことを特徴
   とする無線選択呼出受信機。 ２ 前記第２の手段の記憶内容が予め定められた
   間隔で前記第３の手段に出力されることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の無線選択呼出受
   信機。 ３ 前記第２の手段の記憶内容が常時前記第３の
   手段に出力されることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の無線選択呼出受信機。