JPS63502302A - 外部のボイシングまたはピッチ情報を使用することなく音声を合成する方法および装置 - Google Patents

外部のボイシングまたはピッチ情報を使用することなく音声を合成する方法および装置

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JPS63502302A JP87500654A JP50065487A JPS63502302A JP S63502302 A JPS63502302 A JP S63502302A JP 87500654 A JP87500654 A JP 87500654A JP 50065487 A JP50065487 A JP 50065487A JP S63502302 A JPS63502302 A JP S63502302A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ボイリングまたはピッチ情報を使用することなく音声を合成する方法および装置 発明の背景 本発明は一般的に音声合成に係り、とくに、外部生成ボイリングまたはピッチ情 報を使用することなく作動するチャネル・バンク音声シンセサイザに関する。
音声シンセサイザーネットワークは、一般的にディジタル・データを取り込み、 このデータを人間の声を表わす音響的音声信号に変換する。この音響特徴データ がら音声を合成するための種々の手法がこの技術分野において知られている。た とえば、パルス・コード変調、線形予測符号化、デルタ変調、チャネル・バンク ・シンセサイザ、およびフォーマット・シンセサイザは周知の合成手法である。
個々のタイプのシンセサイザ技術は、一般的には、特定の合成を応用する際のサ イズ、コスト、信頼性、および声の品位についての必要条件を比較することによ って選択される。
現在の音声合成システムのそれ以上の発達は、合成システムの複雑性と記憶域の 必要量とが用語範囲のサイズに伴って劇的に増大すると言う潜在的問題によって 妨げられている。その上、一般的なシンセサイザによって話されるワードはしば しば忠実度が低く、理解し難いものである。それにもかかわらず、用語範囲と声 の理解性との間の兼ね合いは、多くのユーザの特徴に対する大規模用語範囲によ って決められがちであった。この決定結果が通常の場合、合成音声の耳ざわりな ロボット的“ブンブン”声の発生を招いている。
近年、不自然に響く合成音声の問題を解決するためにいくつかのアプローチが試 みられている。明らかに、逆の兼ね合い・・・すなわち、音声合成システムの複 雑性を犠牲にして声の品位を最大化すること・・・もありうる。この技術分野に おいては、無限の記憶装置源から音声を合成する高データ・レートのディジタル ・コンピュータが、はとんど声の品位を劣化させることなく無限の用語範囲の理 想状態を生成可能であることが知られている。しかしながら、このような装置は 最も近代的な応用に対しては余りにも嵩張り過ぎ、極度に複雑で、そして全く手 が出せない程高価なものである。
ピッチ励振チャネル・バンク・シンセサイザは、低データ・レートにおいて音声 合成のための簡単な低価格手段としてしばしば使用されている。標準チャネル・ バンク・シンセサイザは、多くの利得制御バンドパスフィルタ、およびボイスド (voteed)励起(バズ)のためのピッチ・パルスφジャネレータとアンボ イスド(unvoiced)励起(ヒス)のためのノイズ・ジェネレータとから 成っているスペクトル的に平坦な励起源で構成されている。このチャネル・バン ク・シンセサイザは、(人間の声のパラメータから導出された)外部的に生成さ れた音響エネルギー測定値を個々のフィルタの利得を調整するために利用してい る。この励起源は、(予め記憶された、または外部源から供給された)既知のボ イスド/アンボイスド制御信号と既知のピッチ・パルス・レートとによって制御 されている。
チャネル・ボコーダに対する見直された関心によって、低データ・レートの合成 音声の品位改善のための広範囲・多様の提案が出されている。IEEE Tra nsactlons on Audi。
and Electroacoustics (音声および電気音響に関するI EEE議事録) Vol、AU−18,No、 l (1968年3月)の第8 11〜72頁に“An Approximation to Voice Ap eriodlcity (音声非周期性に対する近似値)”と題する論文で、フ キムラ(Fukimura)氏は機械的に“ブンブン2性の少ない合成音を作成 するための“部分的デボイシング(devoteing )”・・・高い周波数 範囲のボイスド励起をランダム・ノイズ(random noise)で部分的 に置換えること・・・と呼ばれる手法について記述している。これに対して、C oulter氏の米国特許第3.903.666号は、ピッチ・パルス源をボコ ーダ・シンセサイザの最下位チャネルに常時接続することによってチャネル・ボ コーダ′の性能を改善すること趣旨としている。これに代って、IEE Pro ceeding (IEE議事録)Vol。
127、Part P、 Na 1 (1980年2月)の第53〜60頁に“ The JSRU Channel Vocoder (JSRUチャネル・ボ コーダ)1と題するJ、N、Holmes氏の論文は、ボイスド/アンボイスド 決定に応答して高次チャネル・フィルタの帯域幅を変化させることによってボイ スド音の“バジー(buzzy)’特性を減少せしめる手法を記述している。
LPGボコーダの周辺状況における“ブンブン性°問題に12日)の第 163 〜18B頁に“A Mlxed−source Model forSpeec h Compression and 5ynthesis (音声の圧縮およ び合成に対する混合源モデル)″と題するJ、M、1khoul 。
R,Viswanathan、R,5ehvartz、およびA、W、F、Hu gglnsの論文は、周波数選択の方法でボイス(パルス)とアンボイスド(ノ イズ)励起とを混合することによってボイシング度を変化せしめることを可能な らしめる励起源モデルについて11日)の第401〜404頁に“On Red ucing the Buzz 1nLPC5ynthesis (LPC合成 におけるバズの軽減について)#と題するり、RabinerおよびC,McG onega1両氏の論文がある。
Sambυr氏外は、励起源のパルス幅°をボイスド励起時にピッチ周期に比例 せしめるように変化させることによるバズ性の軽減について報告している。さら に他のアプローチとしては、励起信号の振幅を(はぼ0値から一定値に、そして またOに戻るように)変調するVogten氏外の米国特許第4.374,30 2号がある。
これらの上記従来技術の手法はすべて、ボイシングおよびピッチ費パラメータを 変更することによって低データ・レート音声シンセサイザの声の品位を改善する 方向に指向されている。正常の状況下では、このボイシングおよびピッチ情報は 容易にアクセス可能である。しかしながら、ボイシングまたはピッチ・パラメー タが利用できない音声合成の応用に対しては周知の従来手法はいずれも奏功して いない。たとえば、合成音声認識テンプレートの本応用においては、ボイシング およびピッチ・パラメータは音声認識に必要ないので記憶されていない。したが って、認識テンプレートから音声合成を達成するためには、合成は予め記憶され ているボイシングまたはピッチ情報を使用することな〈実施されなければならな い。
音声合成の技術分野で熟練度の高いほとんどの技術者は、外部的にアクセス可能 なボイシングおよびピッチ情報を使用することなく生成されたいかなるコンピュ ータ生成の声も極度にロボット調で非常に不愉快なものであろうと予測するもの と信じられている。これに反して、本発明はボイシングまたはピッチが供給でき ない応用の場合に自然に響く音声を合成する方法および装置について教えるもの である。
したがって、本発明の一般的な目的は、ボイシングまたはピッチ情報を使用する ことなく音声を合成する方法および装置を提供することである。
本発明のさらに特殊な目的は、予め記憶されたボイシングまたはピッチ情報を含 まない音声認識テンプレートから音声を合成する方法および装置を提供すること である。
本発明の他の目的は、記憶域必要量を軽減し、かつ十分な用語範囲を使用してい る音声合成装置の柔軟性を増大させることである。
本発明の排他的ではないが特殊な応用としては、予め記憶されたボイシングまた はピッチ情報を必要とせず音声認識テンプレートから音声を合成するハンドフリ 一式車両無線電話制御およびダイアリング・システムに対する応用がある。
したがって、本発明は、外部ボイシングまたはピッチ情報を使用することなく、 外部生成音響的特徴情報から音声を再編成する音声シンセサイザを提供するもの である。本発明の音声シンセサイザは、ピッチ・パルス・レートを変える手法に よる“分割ボイシングの手法を使用している。
この音声シンセサイザは: ランダム・ノイズ(ヒス)を表わす第1の励起信号と、所定のレートの周期的パ ルス(バズ)を表わす第2の励起信号とを生成する手段; 第1の所定グループの音響的特徴チャネル利得値に応答して第1の励起信号(ヒ ス)を振幅変調するとともに、第2の所定グループのチャネル利得値に応答して 第2の励起信号(バズ)を振幅変調し、これによって対応する第1および第2の グループのチャネル出力を生成する手段;これらの第1および第2のグループの チャネル出力をバンドパス濾波して対応する第1および第2のグループの濾波チ ャネル出力を生成する手段;および第1および第2のグループの濾波されたチャ ネル出力の各々を組み合せて再編成音声信号を形成する手段;を具備している。
本発明を説明するための実施例においては、第1の低い周波数グループのチャネ ル利得値と第2の高い周波数グループのチャネル利得値とを有する14チヤネル のバンク・シンセサイザを用意している。両グループのチャネル利得値は先ずロ ーパス濾波され、チャネル利得が平滑にされる。
次に、第1の低い周波数グループの濾波されたチャネル利得値は、周期的ピッチ ・パルス源によって励起された第1のグループの振幅変調器を制御する。第2の 高い周波のグループの濾波チャネル利得値は、ノイズ源によって励起された第2 のグループの振幅変調器に印加される。両グループの変調励起信号・・・低い周 波数(バズ)グループおよび高い周波数(ヒス)グループの変調励起信号・・・ は、音声チャネルを再編成するためバンドパス濾波される。すべてのバンドパス フィルタ出力はつぎに組、み合され、再編成合成音声信号を形成する。さらに、 ピッチ・パルス源はピッチ・パルス・レートがワード長にわたって減少するよう にピッチ・パルス周期を変化させる。分割ボイシングと可変ピッチ・パルス・レ ートとの組合せは、自然に響く音声が外部ボイシングまたはピッチ情報を使用す ることなく生成されることを可能ならしめる。
図面の簡単な説明 本発明に基づく他の目的、特徴、および利点は、添付図面に関連した以下の説明 によって一層明らかになるであろう。なお、図面中の類似エレメントは同一の番 号で示しである。
第1図は、本発明により音声認識テンプレートから音声を合成する手法を図示し た全体的ブロック図、第2図は、本発明による音声認識および音声合成を使用し たユーザ会話型制御システムを有する音声通信装置のブロック図、 第3図は、バンズ・フリー音声認識/音声合成制御システムを有するラジオ・ト ランシーバを図説した本発明による好ましい実施例の詳細ブロック図、 第4a図は、第3図のデータ整理器(322)の詳細ブロック図、 第4b図は、第4a図のエネルギー正規化ブロック 410によって行なわれる 一連のステップを示すフローチャート、第4c図は、第4a図の区分化/圧縮ブ ロック 420の特有のハードウェア構成の詳細ブロック図、 第5a図は、本発明によるクラスタを形成するためフレームに区分化された話さ れたワードのグラフ表現、第5b図は、本発明による、ある特別のワード・テン プレートに対して形成されつつある出力クラスタを例示する図、第5c図は、本 発明による任意の部分クラスタ・パスの可能な形成を示す表、 第5dおよび58図は、第4a図の区分化/圧縮ブロック 420によって行な われるデータ整理処理の基本的実施を図説するフローチャート1 、第5f図は、先に決定されたクラスタからのデータ整理ワード・テンプレート の形成を示している、第5e図のトレースバックおよび出力クラスタ・ブロック  582の詳細フローチャート、 第5g図は、部分的トレースバックに応用可能な、本発明による、24個のフレ ームに対するクラスタリングパスを図説するトレースバック・ポインタ表、 第5h図は、フレーム接続トリーの形で図説されている第5g図のトレースバッ ク・ポインタ表のグラフ表現、第51図は、フレーム接続トリー内の共通フレー ムにトレーシング・バックすることによって3個のクラスタが出力完了した後の フレーム接続トリーを示す第5h図のグラフ表現、 第6aおよび6b図は、第4a図の差分符号化ブロック430によって行なわれ る一連のステップを示すフローチャート、第6c図は、第3図のテンプレート記 憶装置160の1個のフレームの特別のデータ形式を示す汎用化記憶域割当て図 、第7a図は、本発明による、各々の平均フレームがワード・モデル内の状態に よって表わされている複数平均フレームにクラスタされているフレームのグラフ 表現、第7b図は、第3図の認識プロセッサ120のテンプレート記憶装置16 0との関係を図説するこのプロセッサ120の詳細ブロック図、 第7c図は、本発明によるワード解読に必要な一連のステップのある実施例を図 説するフローチャート、第7dおよび7e図は、本発明による状態解読に必要な ステップの一実施例を図説するフローチャート、第8a図は、第3図のデータ伸 長器ブロック 346の詳細ブロック図、 第8b図は、第8a図の差分解読ブロック 802によって行なわれる一連のス テップを示すフローチャート、MBc図は、第8a図のエネルギー正規化解除ブ ロック 804によって行なわれる一連のステップを示すフローチャート、第8 d図は、第8a図のフレーム繰返しブロック 80Bによって行なわれる一連の ステップを示すフローチャート、第9a図は、第3図のチャネル・バンク音声シ ンセサイザ340の詳細ブロック図、 第9b図は、第9a図のモジュレータ/バンドパス・フィルタ構成980の他の 実施例、 第9c図は、第9a図のピッチ・パルス源920の好ましい実施例の詳細ブロッ ク図、そして 第9d図は、第9aおよび90図の種々の波形を図説したグラフ表現である。
さて添付図面を参照する。第1図は、本発明のユーザ会話型制御システム 10 0の全体的ブロック図である。電子装置150は、音声認識/音声合成制御シス テムの結合を十分に保証する複雑などのような電子装置をも含むことができる。
この好ましい実施例においては、電子装置150は移動式無線電話機のような音 声通信装置を表わしている。
ユーザの話した入力音声はマイクロフォン105に印加されるが、このマイクロ フォン105は電気入力音声信号を制御システムに供給する音響カップラとして 働いている。音響プロセッサ110は、入力音声信号に基づいて音響的特徴の抽 出を行なう。ユーザが話した各々の入力ワードの振幅/周波数パラメータとして 定義されたワードの特徴は、これによって音声認識プロセッサ120とトレーニ ング・プロセッサ170とに供給される。この音響プロセッサ110はさらに、 入力音声信号を音声認識制御システムにインタフェースするためのアナログ・デ ィジタル変換器のような信号調整装置を含むことができる。音響プロセッサ11 0については、第3図に関係してさらに詳しく後述する。
トレーニング・プロセッサ170は、音響プロセッサ110からのこのワード特 徴情報を操作して、テンプレート記憶装置160に記憶されるべきワード認識テ ンプレートを生成する。トレーニング手順の間、入力ワード特徴はそれらの終点 を位置指定することによって個々のワードに配列される。トレーニング手順がワ ード特徴コンシステンシ(con−sistency)に対して複数のトレーニ ング発声を収容するように設計されている場合は、その複数の発声は平均化され て単一のワードψテンプレートを形成することができる。
さらに、大部分の音声認識システムは、1つのテンプレートとして記憶されるた めに音声情報のすべてを必要としないので、ある種類のデータ整理はしばしばト レーニング・プロセッサ170で行なわれることがありテンプレート記憶装置の 必要量を軽減している。こ゛れらのワード・テンプレートはテンプレート記憶装 置160に記憶され、音声合成プロセッサ140はもとより音声認識プロセッサ 120の使用に供されている。本発明の好ましい実施例に使用されている的確な トレーニング手順が、第2図に説明しである。
認識モードにおいては、音声認識プロセッサ120は音響プロセッサ110によ って供給されたワード特゛徴情報を、テンプレート記憶装置160によって供給 されたワード認識テンプレートと比較する。ユーザの話した入力音声から引き出 された現在ワード特徴情報の音響特徴がテンプレート記憶装置から引き出された ある特別の予め記憶されているワード・テンプレートに十分にマツチした場合は 、認識プロセッサ120は認識されたこの特別のワードを表わす装置制御データ を装置コントローラ 130に供給する。適切な音声認識装置についてのさらに 詳しい説明およびこの実施例がデータ整理をトレーニング手順に取り入れる方法 については、第3図から第5図に付随する説明に記述しである。
装置コントローラ130は、全制御システムの電子装置150に対するインタフ ェースをとっている。この装置コントローラ 130は、認識プロセッサ 12 0から構成される装置制御データを個々の電子装置による使用に適合できる制御 信号に変換する。これらの制御信号は、装置がユーザによって命令されたとおり の特定の作動機能を行なうことを可能ならしめる。(この装置コントローラ 1 30はさらに、第1図に示しである他のエレメントに関係する付加的な監視、機 能を実施することができる。)この技術分野で周知なものであるとともに本発明 と併用するのに適格な装置コントローラの例は、マイクロコンピュータである。
ハードウェア具現の細部に関しては、第3図を参照されたい。
装置コントローラ 130はさらに、電子装置150の作動状態を表わす装置ス テータス・データをも供給する。このデータは、テンプレート記憶装置160か らのワード認識テンプレートと共に音声合成プロセッサ140に印加される。こ の音声合成プロセッサ140はステータス・データを利用して、いずれのワード 認識テンプレートがユーザが認識可能な返答音声に合成されるかを決定する。音 声合成プロセッサ140はステータス・データによって制御される内部返答記憶 装置をさらに含み“録音済み(canned)“の返答ワードをユーザに対して 提供することができる。いずれの場合も、音声返答信号がスピーカ 145を通 して出力されると、ユーザは電子装置の作動状態(operating 5ta tus)を通知される。
上述のとおり、第1図は本発明が電子装置の作動パラメータ(operatin g parameters)を制御するために音声認識を利用するユーザ会話型 制御システムを提供する方法と、装置の作動状態を表わす返答音声をユーザに対 して発生させるために音声認識テンプレートを利用する方法を説明している。
第2図は、たとえば二方向無線システム、電話システム、相互通信システム等の ようないかなる無線または地上通信線利用音声通信システムの一部をも構成する 音声通信装置に対するユーザ会話型制御システムの応用についての一層詳細な説 明を提供している。音響プロセッサ110、認識プロセッサ120、テンプレー ト記憶装置160、および装置コントローラ 130は、第1図の対応するブロ ックと構造および動作の上で同一である。しかしながら、制御システム200の 図は音声通信装置210の内部構造を説明している。
音声通信ターミナル225は、たとえば、電話機ターミナルまたは通信コンソー ルのような音声通信装置210の主要電子回路を表わしている。本実施例におい ては、マイクロフォン205とスピーカ 245とは音声通信装置それ自体に内 蔵されている。このマイクロフォン/スピーカ装置の典型的な例は、電話機のハ ンドセットであろう。音声通信ターミナル225は、音声通信装置の作動ステー タス情報を装置コントローラ 130にインタフェースする。この作動ステータ ス情報は、ターミナル自体の機能ステータス・データ(たとえば、チャネル・デ ータ、サービス情報、作動モード・メツセージ等)、音声認識制御システムのユ ーザ・フィードバック情報(たとえば、ディレクトリの内容、ワード認識検証、 作動モード・ステータス等)を具備することも可能であり、または通信リンクに 関するシステム・ステータス・データ(たとえば、ロス・オブ・ライン、システ ム・ビジー、無効アクセス・コード等)を含むことも可能である。
トレーニング・モードまたは認識モードのいずれにおいても、ユーザの話した入 力音声の特徴は音響プロセッサ110によって抽出される。スイッチ215の位 置“A”によって第2図に表わされているトレーニング・モードにおいては、ワ ード特徴情報はトレーニング・プロセッサ170のワード平均化器220に印加 される。前述のとおり、システムが複数の発声を共に平均化して単一のワード・ テンプレートを形成するように設計されている場合は、平均化処理はワード平均 化器220によって行なわれる。ワード平均化処理を使用することによって、ト レーニング・プロセッサは同一ワードの2つ以上の発声間の微小変化を考慮に入 れることが可能になり、これによって一層信頼できるワード・テンプレートを生 成することができる。多くのワード平均化手法を用いることが可能である。たと えば、一つの方法としてはすべてのトレーニング発声のうちの同様のワード特徴 のみを組み合せてそのワード・テンプレートに対する“最良2の特徴のセットを 生成することが挙げられる。
他の手法としてはすべてのトレーニング発声を単に比較していずれの発声が“最 良°のテンプレートを生じるがを決定することであろう。さらに他のワード平均 化手法としては、Journal of th:e Acoustic 5oc 1ety of’ AmericaのVol。
88 (1980年11月)の 1.271〜1.276頁にL−R,Rabl nerおよ びJ、 G、 Wllponが記述した°’A Simpliri ed RobustTralning Procedure ror 5pea ker Trained、l5olatedWord Recognition  Systems (スピーカ・トレーンド・アイソレーティッド・ワード認識 システム用の簡略・強靭なトレーニング手順)”と称するものがある。
データ整理器230は、ワード平均化器の存否に従って、ワード平均化器220 からの平均化ワード・データに基づいて、または音響プロセッサ110から直接 供給されるワード特徴信号に基づいて、データ整理を行なう。いずれの場合も、 整理処理はこの“原始”ワード特徴データを区分化することと、各々の区分内の データを組み合せることとから成っている。テンプレートに対する記憶域必要量 は、“整理”ワード特徴データを生成するための区分化データの差分符号化(d jf’f’erentjal encoding)によってさらに削減される。
本発明のこの特殊データ整理手法は、第4および5図に関連して十分に説明され ている。要約すると、データ整理器230は原始ワード・データを圧縮して、テ ンプレート記憶域必要量を最小化するとともに音声認識計算時間、を削減するも のである。
トレーニング・プロセッサ170によって供給された整理ワード特徴データは、 テンプレート記憶装置180にワード認識テンプレートとして記憶される。スイ ッチ215の位置“B″によって示されている認識モードにおいては、認識プロ セッサ120は入力ワード特徴信号をワード認識テンプレートと比較する。有効 コマンド・ワードが認識されると、認識プロセッサ120は装置コントローラ  130に命令して対応する音声通信装置制御機能が音声通信ターミナル225に よって実行されることを可能ならしめる。このターミナル225は、ターミナル ・ステータス・データの形で装置コントローラ 130に作動ステータス情報を 送り返すことによって装置コントローラ 130に応答する。このデータは、ユ ーザに現在の装置の作動ステータスを通告するための適切な音声返答信号を合成 する目的で、制御システムによる使用が可能である。このイベントのシーケンス は、次の例を参照することによって一層明確に理解されるであろう。
合成プロセッサ140は、音声シンセサイザ240、データ伸長器250、およ び返答記憶装置260によって構成されている。この構成の合成プロセッサは、 (テンプレート記憶装置160に記憶されている)ユーザ生成用語から“テンプ レート′応答を発生することはもとより(返答記憶装置260に記憶されている )予め記憶された用語から“録音済み″の返答をユーザに対して発生する能力を 有している。
音声シンセサイザ240および返答記憶装置260は第3図に関連してさらに説 明を加え、そしてデータ伸長器250は第8a図に関する記述に十分に詳しく説 明しである。共同して、合成プロセッサ140のブロックはスピーカ 245に 対する音声返答信号を発生する。従って、第2図は音声認識および音声合成の両 方に単一のテンプレート記憶装置を使用する手法を説明している。
記憶された電話番号ディレクトリから音声制御ダイヤリングを使用する“自動化 (smart) ”電話ターミナルの簡略化例をここで用いて、第2図の制御シ ステムの作用を説明することにする。最初は、トレーニングされていないスピー カ依存音声認識システムは、コマンド・ワードを認識することができない。従っ て、おそらく特殊のコードを電話機キーバッドに入力することによって、ユーザ は装置を手動で刺激(prompt) してトレーニング手順を開始させなけれ ばならない。装置コントローラ 130は、スイッチ215をトレーニング・モ ード(位置“A”)に入るように指示する。装置コントローラ 130はつぎに 音声シンセサイザ240に対して、返答記憶装置260から得られた“録音済み ”の返答である事前に定義された句TRAINING VOCABULARY  0NE(トレーニング用語1)に返答するように命令する。ユーザはつぎに、5 TORE (記憶)またはRECALL (再呼出し)のようなコマンド・ワー ドをマイクロフォン205に対して発声することによってコマンド・ワード用語 を確立し始める。
この発声の特徴は、先ず音響プロセッサ110によって抽出され、つぎにワード 平均化器220またはデータ整理器230のいずれかに印加される。同一ワード の複数の発声を受け入れるように特殊のi声認識システムが設計されている場合 は、ワード平均化器220は特にそのワードを最もよく表わしている1組の平均 化ワード特徴を生成する。システムがワード平均化能力を有していない場合は、 (複数の発声の平均化されたワード特徴ではなく)単一の発声ワード特徴がデー タ整理器230に印加される。このデータ整理処理は、不必要すなわち重複した 特徴データを除去し、残りのデータを圧縮し、かつ“整理“ワード認識テンプレ ートをテンプレート記憶装置160に提供する。数字の認識のためシステムをト レーニングするため同様な手順が続く。
コマンド・ワード用語によってシステムがトレーニングに入ると、ユーザは電話 ディレクトリの名前および番号を入力することによってトレーニング手順を続け なければならない。この作業を完成させるため、ユーザは以前にトレーニングさ れているコマンド・ワードENTER(入力)を発声する。この発生が有効なユ ーザ・コマンドとして認識されると、装置コントローラ 130は音声シンセサ イザ240に、返答メモリ 260に記憶された“録音済み”の句DIGITS PLEASE ? (数字をどうぞ?)によって返答するように命令する。適切 な電話番号数字(たとえば、555−1234)を入力すると、ユーザはTER 旧NATE (終り)と発声し、システムはNAME PLEASE (お名前 をどうぞ?)と返答して対応するディレクトリの名前(たとえば、SMITH( スミス))のユーザ入力を促す。このユーザ会話型処理は、電話番号ディレクト リが適切な電話名および数字で完全に埋まるまで続く。
電話をかける場合は、ユーザはコマンド・ワードRECALL(再呼出し)を単 に発声する。この発声が認識プロセッサ120によって有効なユーザ・コマンド として認識されると、装置コントローラ 130は音声シンセサイザ240に返 答記憶装置260によって供給された合成情報によって口頭の返答NAME ?  (名前は?)を発生するように指示する。ユーザはここで、ダイヤルしようと する電話番号に対応するディレクトリ・インデックス内の名前(たとえば、JO NES (ジョンズ))を話すことによって応答する。このワードは、もしそれ がテンプレート記憶装置160に記憶されている所定の名前インデックスに一致 すれば、有効なディレクトリ人力と認識されるであろう。有効であれば、装置コ ントローラ 130はデータ伸長器250に対してテンプレート記憶装置180 から適切な整理ワード認識テンプレートを取得するとともに合成のためのデータ 伸長処理を行なうように指示する。データ伸長器250は、整理ワード特徴デー タを“アンバック°するとともに了解可能な返答ワードのための正しいエネルギ ー輪郭を復元する。この伸長ワード・テンプレート・データはつぎに、音声シン セサイザ240に供給される。テンプレート・データと返答記憶装置のデータと の両者を使用して、音声シンセサイザ240は(データ伸長器250を通してテ ンプレート記憶装置180から)句JONES・・・(返答記憶装置260から ) FIVE−FIVB−FIVE、 5IX−8EVEN−EIGHT−NI NE (5−5−5,fli−7−8−9)を生成する。
ユーザはつぎにコマンド・ワード5END (送れ)を話す。
このワードは、制御システムによって認識されると、装置コントローラ 130 に対して電話番号ダイヤリング情報を音声通信ターミナル225に送るように命 令するものである。
このターミナル225は、適切な通信リンクを経由してこのダイヤリング情報を 出力する。電話接続が確立すると、音声通信ターミナル225はマイクロフォン 205からのマイクロフォン音声を適切な送信路に、そして適切な受信音声路か らの受信音声をスピーカ 245にインタフェースする。正しい電話接続が確立 されない場合は、ターミナル・コントローラ 225は適切な通信リンク・ステ ータス情報を装置コントローラ 130に提供する。従って、装置コントローラ 130は音声シンセサイザ240に対して、返答ワードSYSTEMBUSY  (システム話中)のような、供給されたステータス情報に対応する適切な返答ワ ードを発生するように命令する。このような方法で、ユーザは通信リンクの状態 について通告され、そしてユーザ会話型音声制御ディレクトリ・ダイヤリングが 達成される。
上記の作用説明は、本発明に基づく音声認識テンプレートから音声を合成する単 なる1つの応用に過ぎないものである。この新規な手法は、たとえば、通信コン ソール、二方向無線等の音声通信装置に対して、数多くの応用が考えられるもの である。本実施例においては、本発明の制御システムは移動無線電話機に使用さ れている。
音声認識および音声合成は車両操縦手がその両眼を道路に集中することを可能な らしめるが、従来のハンドセットまたは手持ちマイクロフォンは操縦手が舵輪( ハンドル)に両手を掛けることや正しい手動(または自動)変速を実行すること を不能にするものである。この理由から、本実施例の制御システムは音声通信装 置のハンズフリー制御を提供するためスピーカフォンを内蔵している。このスピ ーカフォンは、送/受音声切換機能および受信/返答音声多重化機能を行なうも のである。
ここで第3図を参照すると、制御システム300は第2図の対応績ブロックと同 一の音響プロセッサ・ブロック 110、トレーニング・プロセッサ・ブロック  170、認識プロセッサ・ブロック 120、テンプレート記憶装置ブロック  160、装置コントローラ・ブロック 130、および合成プロセッサ・ブロ ック 140を使用している。しかしながら、マイクロフォン302とスピーカ  375とは音声通信ターミナルの一体化部分ではない。その代りに、マイクロ フォン302からの入力音声信号はスピーカフォン360を経由して無線電話機 350に導かれる。同様に、スビーカフォン360は制御システムからの合成音 声と通信リンクからの受信音声との多重化の制御をも行なっている。このスピー カフォンの切換/多重化構成のさらに詳しい解析については後述することにする 。ここで、音声通信ターミナルを、無線周波数(RF)チャネルを経由して適切 な通信リンクを提供するための送信機および受信機を有する無線電話機として、 第3図によっで説明する。この無線ブロックの詳細については後述する。
一般的にユーザの口からやや遠いところに(たとえば、車両の日よけ板上に)離 れて装着されているマイクロフォン302は、ユーザの音声を制御システム30 0に音響的に結合する。この音声信号は入力音声信号305を生じるため、前置 増幅器304によって通常の場合増幅される。この音声入力は音響プロセッサ1 10に直接印加され、そして切換えられたマイクロフォン音声ライン315を介 して無線電話機350に印加される前にスビーカフォン360によって切換えら れる。
前述のとおり、音響プロセッサ110はユーザの話した入力音声の特徴を抽出し 、ワード特徴情報をトレーニング・プロセッサ170と認識プロセッサ120と の両者に供給する。
この音響プロセッサ110は先ず、アナログ拳ディジタル(A/D)コンバータ  310によってアナログ入力音声をディジタル形式に変換する。このディジタ ル・データは、特徴抽出機能をディジタル的に行なう特徴抽出器312に印加さ れる。ブロック 312ではいかなる特徴抽出方法でも使用可能であるが、本実 施例は特殊の形の“チャネル・バンク“特徴抽出を使用している。このチャネル ・バンクの処理方法によると、音声入力信号周波数スペクトルはバンドパスフィ ルタのバンクによって複数の個々のスペクトル帯域に分割され、そして各々の帯 域に存在するエネルギー量の評価に基づいて適切なワード特徴データが生成され る。このNo、5 (1983年5月〜6月) 1.311〜1.335頁にB 、 A。
DautrlchSL、 R,Rabiner sおよびT、 B、 Mart inによる“The Ef’f’ects of’ 5elected SIg nal Processing Techni−ques on the Pe rf’ormance of’ a Pllter Bank Ba5ed l 5o−Iated Word Recognizer (選択信号処理手法の、 アイソレーテッドワード認識器に基づくフィルタ・バンクの性能に及ぼす影響) #と題する論文に説明されている。適切なディジタル・フィルタ・アルゴリズム は、L、 R,RabinerおよびB、 GoldによるTheory an d Application of DigitalSignal Proce ssing (ディジタル信号処理の原理と応用)(Prentice Hal l、 Englewood C11ffs、 N、J、、 1975)の第4章 に説明されている。
トレーニング・プロセッサ170は、このワード特徴データを使用してテンプレ ート記憶装置160に記憶されるべきワード認識テンプレートを生成する。先ず 、エンドポイント検出器318はユーザのワードの適切な始端および終端位置を 探し出す。これらの両エンドポイントは、入力ワード特徴データの時変全エネル ギーの評価に基づいている。この種類のエンドポイント検出器は、Be1l S ystemTechnical Journal (ペルーシステム拳テクニカ ル・ジャーナル) (7)VOl、54. NO,2(1975年2月) (7 ) 297〜315頁の“An AlgOrlthffi for Deter l!Ining the Endpolnts orIsolated Utt erances (分離した発声のエンドポイントを決定するアルゴリズム)′ と題するl、 R,l?abInerおよびM、 R,Samburの論文に説 明されている。
ワード平均化器320は、ユーザによって話された同一ワードの数個の発声を組 み合せて−1層正確なテンプレートを生成する。第2図において前述したように 、いかなる適切なワード平均化スキームをも使用することが可能であり、または ワード平均化機能を全く省略することも可能である。
データ整理器322は、ワード平均化器320からの“原始。
ワード特徴データを使用し、整理ワード認識テンプレートとしてテンプレート記 憶装置160に記憶するための“整理“ワード特徴データを生成する。データ整 理処理は、エネルギー・データを正規化し、ワード特徴データを区分化し、さら に各々の区分内のデータを組み合せることより基本的に成っている。組合せ区分 が生成された後、記憶域必要量はフィルタ・データの差分符号化によってさらに 削減される。データ整理器322の実際の正規化、区分化および差分符号化のス テップについては、第4および5図に関連して詳しく説明しである。テンプレー ト記憶装置160の整理データ形式を示す全記憶域割当て図については、第6C 図を参照されたい。
エンドポイント検出器318、ワード平均化器320、およびデータ整理器32 2は、トレーニング・プロセッサ170を構成している。トレーニング・モード においては、装置コントローラ 130からのトレーニング制御信号325は、 これら3つのブロックに対して、テンプレート記憶装置160に記憶するための 新しいワード・テンプレートを生成するように命令する。しかし、認識モードに おいては、この機能は音声認識時には必要でないので、トレーニング制御信号3 25はこれらのブロックに対して新しいワード・テンプレートの生成処理を一時 中止するように指示する。従って、トレーニング・プロセッサ170はトレーニ ング・モードにおいてのみ使用される。
テンプレート記憶装置160は、認識プロセッサ120において入力音声と突き 合せられるべきワード認識テンプレートを記憶する。このテンプレート記憶装置 180は、任意のアドレス構成で形成することができる標準ランダムアクセス記 憶装置(RAM)で一般的に成っている。音声認識システムに使用可能な汎用R AMとしては、東芝551358K X8スタティックRAMがある。しかしな がら、システムがオフになった場合にワード・テンプレートが保持されるよう1 こ、不揮発性RAMを使用することが好ましい。本実施例にお0ては、EEFR OM (電気的消去可能・プログラム可能読出し専用記憶装置)がテンプレート 記憶装置160として機能して0る。
テンプレート記憶装置160に記憶されているワード認識テンプレートは、音声 認識プロセッサ120および音声合成プロセッサ140に供給される。認識モー ドにおいては、認識プロセッサ120はこれらの予め記憶されたワード・テンプ レートを音響プロセッサ110より供給された入力ワード特徴と比較する。本実 施例においては、この認識プロセッサ 120は2個の異なるブロック・・・す なわちテンプレート・デコーダ328と音声認識器326とから構成されている と考えることができる。テンプレート・デコーダ328は、音声認識器326が その比較機能を実行できるように、テンプレート記憶装置より供給された整理特 徴データを翻訳する。
簡単に言うと、テンプレート・デコーダ328はテンプレート記憶装置から整理 データを得る効果的な“ニブル−モード・アクセス手法″を実施し、かつ音声認 識器326が情報を利用できるように整理データについて差分デコーディングを 行なう。テンプレート・デコーダ328については、第7bに関する説明に詳し く述べである。
上述のことから、データ整理器322を使用して特徴データをテンプレート記憶 装置160に記憶するための整理データの形式に圧縮する手法と、整理ワード・ テンプレート情報をデコードするためにテンプレート・デコーダ328を使用す ることとは、本発明がテンプレート記憶域必要量を軽減することを可能ならしめ ている。
実際の音声認識比較処理を行なう音声認識器326は、数種の音声認識アルゴリ ズムの1つを使用することができる。
本実施例の認識アルゴリズムは、近連続音声認識、グイナミック・タイム・ワー ピング、工゛ネルギー正規化、およびチェビシェフのディスタンス−メトリック (Chebyshevdistance metric)を取り入れてテンプレ ートとの突合せ(一致)を決定している。詳しい説明については、第7a図3〜 5月、Vol、2.899〜902頁に”An Algorithm forc onnected Word Recognition (連結ワード認識に関 するアルゴリズム)”と題してJ、 S、’ BrIdle、 M、 D、 B rown 。
およびR,M、 ChaIIlberlainが記述しているような従来技術の 認識アルゴリズムも使用可能である。
本実施例においては、8ビツトのマイクロコンピュータが音声認識器326の機 能を果している。その上、第3図の数個の他の制御システム・ブロックがC0D EC/FILTER(符復号器/フィルタ)およびDSP (ディジタル信号プ ロセッサ)の助けをかりて同一マイクロコンピュータによって部分的に使用され ている。本発明に使用可能な音声認識器326用“A Real−Time H ardware Continuous 5peech Recognitio nSystem (リアルタイム・ハードウェア連続音声認識システム2と題し てJ、 Peckham、 J、 Green、 J、 Canning、およ 、びP、 5tevensが記述した論文に記載されているとともに、関連事項 もこの論文に収録されている。従って、本発明はいかなる特定のハードウェアま たはいかなる特定の種類の音声認識にも限定されるものではない。さらに詳しく 言えば、本発明は分離または連続ワード認識の使用と、ソフトウェアに基礎を置 〈実施またはハードウェアに基礎を置〈実施の使用とを意図している。
制御ユニット 334およびディレクトリ記憶装置332から成る装置コントロ ーラ 130は、音声認識プロセッサ120および音声合成プロセッサ140を 2方向インタフエース・バスによって無線電話機350にインタフェースする役 割を果している。制御ユニット 334は一般的には、ラジオ・ロジック 35 2からのデータを制御システムの他のブロックにインタフェースする能力を有す る制御マイクロプロセッサである。この制御ユニット 334は、制御ヘッドの アンロッキング、電話呼出しの設定、電話呼出しの終了等のような無線電話機3 50の運用制御をも行なう。無線機に対する個々のハードウェア・インタフェー ス構造に依存して制御ユニット 334は、DTMFダイヤリング、インタフェ ース・バスの多重化、および制御機能意志決定のような特殊制御機能を実施する ための他のサブ・ブロックを取り入れることができる。その上、制御ユニット  334のデータ・インタフェース機能はラジオ・ロジック 352の現存ハード ウェア内に組み込むことができる。従って、ハードウェア特殊制御プログラムが 、無線機のタイプごとにまたは電子装置への適用の種類ごとに通常の場合用意さ れている。
ディレクトリ記憶装置332、すなわち、EEFROMは複数の電話番号を記憶 し、これによってディレクトリ・ダイヤリングを可能ならしめている。記憶され る電話番号ディレクトリ情報は電話番号を入力するトレーニング処理の量制御ユ ニット 334からディレクトリ記憶装置332に送出され、一方、このディレ クトリ情報は有効なディレクトリ・ダイヤリング・コマンドの認識に応答して制 御ユニット 334に供給される。使用されている個々の装置によって、ディレ クトリ記憶装置332を電話装置自体に組み込むことが一層経済的でありうる。
しかしながら一般的には、コントローラ・ブロック 130は電話ディレクトリ 記憶機能、電話番号ダイヤリング機能、および無線運用制御機能を実行する。
コントローラ・ブロック 130はさらに、無線電話機の作動ステータスを表わ す異なる種類のステータス情報を音声合成プロセッサ140に供給する。このス テータス情報は、ディレクトリ記憶装置332に記憶された電話番号(“555 −1234”等)、テンプレート記憶装置160に記憶されたディレクトリ名前 (“スミス“、“ジョンズ等)、ディレクトリ−ステータス情報(“ディレクト リ・フル”、“名前は”等)、音声認識ステータス情報(“レディ°、“ユーザ の番号は”等)、または無線電話機ステータス情報(“コール・ドロップド”、 “システム・ビジー°等)のような情報を含むことができる。従って、コントロ ーラ・ブロック 130はユーザ会話型音声認識/音声合成制御システムの核心 をなすものである。
音声合成プロセッサ・ブロック 140は、音声返答機能を果している。テンプ レート記憶装置160に記憶されているワード認識テンプレートは、テンプレー トからの音声合成を必要とする時にはいつでもデータ伸長器346に供給される 。前述のとおり、データ伸長器346はテンプレート記憶装置180からの整理 ワード特徴データを“アンバック0して、チャネル・バンク音声シンセサイザ3 40に対して°テンプレート”音声応答データを提供する。データ伸長器34B の詳しい説明事項については、第8a図以降を参照されたい。
システム拳コントローラが“録音済み”の返答ワードが要求されていると判断し た場合は、返答記憶装置344は音声返答データをチャネル・バンク音声シンセ サイザ340に供給する。この返答記憶装置344は一般的にROMまたはEF ROMで構成されている。本実施例においては、Intel(インテル) TD 27256 EPROMが返答記憶装置344として使用されている。
“録音済み°または“テンプレート″音声返答データのいずれかを使用して、チ ャネル・バンク音声シンセサイザ340はこれらの返答ワードを合成するととも に、これらのワードをディジタル・アナログ(’D/A)コンバータ 342に 対して出力する。この音声返答はこの後ユーザに対して送られる。本実施例にお いては、チャネル・バンク音声シンセサイザ340は、14チヤネルのボコーダ の音声合成部分である。このようなボコーダの一例が、IEE PROC,、V ol。
127、 pt、 F、 no、1 (1980年2月)の53〜60頁に“T he JSRUChannel Vocoder (JSRUチャネル・ボコー ダ)″と題するJ、 N、 Ho1iesの論文に記載されている。チャネル・ バンク・シンセサイザに供給される情報は通常の場合、入力音声をボイス化(v oteed)するかまたは非ボイス化(unvoiced)するか、もしあれば ピッチ・レート、および14個のフィルタの各々の利得を含んでいる。しかしな がら、この技術分野の熟練者にとって明らかであるように、いかなる種類の音声 シンセサイザでも基本的音声合成機能を果すために使用することができる。チャ ンネル・バンク音声シンセサイザ340の詳細な構成が、第9a図以降に関して 詳細に記述しである。
上述のとおり、本発明は音声認識テンプレートからの音、声合成を行なって音声 通信装置に対するユーザ会話型制御システムを提供する方法を教えるものである 。本実施例においては、音声通信装置は細分化(eel Iular)移動無線 電話機のようなラジオ・トランシーバである。しかしながら、ハンズフリ一式ユ ーザ会話型動作を保証するいかなる音声通信装置も使用可能である。たとえば、 ハンズフリー制御を必要とするいかなる単向ラジオ・トランシーバも本発明の改 良制御システムを利用することができる。
つぎに第3図の無線電話機ブロック 350を見ると、ラジオ・ロジック 35 2は実際の無線運用制御機能を果している。
とくに、このロジックは周波数シンセサイザ356に対してチャネル情報を送信 機353および受信機357に供給するように指示を与える。この周波数シンセ サイザ356の機能は、水晶制御チャネル発信器によっても行なうことができる 。
送受切換器354は、送信機353および受信機357をアンテナ359を通し て無線周波数(RF)チャネルにインタフェースする。単向ラジオ・トランシー バの場合は、送受切換器354の機能はRFスイッチによって行なうことができ る。代表的無線電話機回路構成の一層詳しい説明については、“DYNA T、 A、C,Ce1lular Mobile Te1ephone (DYNA、  T、 A。
C9細分化移動電話機)“と題するMotorola Instruction Manual (モトローラ◆インストラクションーマニュアル)88P810 68E40を参照されたい。
本出願においてVSP (車両スピーカフォン)とも命名されているスピーカフ ォン360は、ユーザの話した音声を制御システムと無線電話送信機音声に、合 成音声返答信号をユーザに、そして無線電話機からの受信音声をユーザに、ハン ズフリ一式で音響結合する手段を提供する。前述のとおり、前置増幅器304は マイクロフォン302によって供給された音声信号を増幅し、音響プロセッサ1 10に対する入力音声信号305を生成する。この入力音声信号305はvsP 送信音声スイッチ362にも印加されるが、このスイッチ362は入力信号30 5を送信音声315を介して無線送信機353に導く。この■SP送信スイッチ 362は、vSP信号検出器364によって制御される。この信号検出器364 は、入力信号305の振幅を受信音声3559振幅と比較して■sP切換え機能 を果している。
移動無線機のユーザの送話中、信号検出器364は検出器出力381を通して正 の制御信号を供給して送信音声スイッチ362を閉じ、かつ検出器出力363を 通して負の制御信号を供給して受信音声スイッチ368を開く。これと反対に、 地上通信線相手方の送話中は、信号検出器364は逆の極性の信号を供給して受 信音声スイッチ368を閉じる傍ら、送信音声スイッチ362を開く。受信音声 スイッチが閉じている間は、無線電話機受信機357からの受信機音声355は 受信音声スイッチ368を通して、切換えられた受信音声出力367によってマ ルチプレクサ370に向って経路を取る。ある種の通信システムにおいては、音 声スイッチ362および368を、信号検出器からの制御信号に応答して、大き さが等しいが反対の減衰をもたらす可変利得装置と置換する方が有利であるかも 知れない。マルチプレクサ370は、制御ユニット 334からの多重信号33 5に応答してボイス返答音声345と切換えられた受信音声367とのいずれか に切換える。制御ユニットがステータス情報を音声シンセサイザに送出すると、 マルチプレクサ信号335はマルチプレクサ370に対してボイス返答音声をス ピーカに導くように指示する。■SP音声365は通常の場合、スピーカ375 に印加される前に音声増幅器372によって増幅される。本文に記載されている 車両スビーカフォンの実施例は、本発明に適用可能な多くの可能性ある構成の1 つに過ぎないこと留意されたい。
要約すると、第3図はユーザが話したコマンドに基づいて無線電話機のオペレー ティング・パラメータを制御するためのハンズフリ一式ユーザ会話型音声認識制 御システムを有する無線電話機を説明するものである。このコントロールシステ ムは、音声認識テンプレート記憶装置または“録音済み″応答返答記憶装置から の音声合成によってユーザに対して可聴のフィードバックを提供する。車両スビ ーカフォンは、ユーザが話した入力音声の制御システムおよび無線機送信機への 、制御システムからの音声返答信号のユーザへの、そして受信機音声のユーザへ の、ハンズフリ一式音響結合を提供する。認識テンプレートからの音声合成を実 施することによって、無線電話機の音声認識制御システムの性能および融通性を 著しく向上させる。
2、データ整理およびテンプレート記憶装置第4a図は、データ整理器322の 拡大ブロック図を示したものである。前述のとおり、データ整理ブロック 32 2はワ−ド平均化器320からの原始ワード特徴データを使用し、テンプレート 記憶装置160に記憶する整理ワード特徴データを生成する。このデータ整理機 能は3つのステップによって行なわれる、すなわち、(1)エネルギー正規化ブ ロック 410はチャネル・エネルギーの平均値を減じることによってチャネル ・エネルギーに対する記憶値の範囲(レンジ)を縮小し、(2)区分化/圧縮ブ ロック420はワード特徴データを区分化するとともに類似フレームを音響的に 組み合せて“クラスラダを形成し、そして(3)差分符号化ブロック 430は 、実際のチャネル・エネルギー・データではなく、記憶のため隣接チャネル間の 差を生成し、記憶装置の必要量をさらに軽減する。これらの3つの処理がすべて 行なわれると、各フレームに対する整理データ形式は第6c図に示すように僅か 9バイト内に記憶される。要するに、データ整理器322は原始ワード・データ を整理データ形式へと“バック゛し、記憶装置の必要量を最小限度にする。
第4b図のフローチャートは、前図のエネルギー正規化ブロック 410によっ て行なわれる一連のステップを示している。ブロック 440でスタートすると 、ブロック 441は以後の計算に使用される変数を初期化する。フレーム・カ ラン)PCは、データ整理されるべきワードの第1フレームに対応するように1 に初期化される。チャネル合計CTは、チャネル・バンク特徴抽出器312のチ ャネルに一致するチャネルの合計数に初期化される。本実施例においては、14 チヤンネルの特徴抽出器が使用されている。
次に、フレーム合計FTがブロック 442で計算される。このフレーム合計F Tは、テンプレート記憶装置に記憶されるべきワードについてのフレームの合計 数である。このフレードの音響的特徴が10ミリ秒ごとに(ディジタル的に)サ ンプルされるものとする。各々の10ミリ秒の時間区分をフレームと称する。従 って500ミリ秒のワードは50フレームから成っていることになる。この理由 によって、FTは5oに等しい。
ブロック 443は、このワードのすべてのフレームの処理が完了したか否かを 試験する。現在のフレーム・カウントFCがフレーム合計FTより大であれば、 このワードのフレームで未正規化のものはないことになり、このワードに対する エネルギー正規化処理はブロック 444で終了する。しかし、FCがFTより も大でない場合は、エネルギー正規化処理は次のワード・フレームについて継続 する。50フレームのワードの上記の例によって続けてゆくと、このワードの各 フレームはブロック 445から452までの間にエネルギー正規化され、フレ ーム・カウントFCはブロック453においてインクレメントされ、そしてFC はブロック 443において試験される。このワードの50番目のフレームのエ ネルギー正規化が完了した後、FCはブロック 453において51にインクレ メントされることになる。フレーム・カウントFCの51がフレーム合計FTの 50と比較されると、ブロック 443はブロック 444においてエネルギー 正規化処理を終了することになる。
実際のエネルギー正規化手順は、テンプレート記憶装置内に記憶されている値の 範囲を減少させるため、各々の個々のチャネルから、チャネル全体の平均値を減 することによって成し遂げられる。ブロック 445において、平均フレーム・ エネルギー(AVGENG)は下記の式によって計算される・ i −CT AVGENG −ΣC)I(D/cr 上式において、CH(i)は個々のチャネル・エネルギー、モしてCTはチャネ ルの合計数に等しい。本実施例においては、エネルギーは対数的エネルギーとし て記憶され、かつエネルギー正規化処理は各々のチャネルの対数的エネルギーか ら平均の対数的エネルギーを実際には減じることに留意されたい。
平均フレーム・エネルギーAVGENGはブロック 44Bにおいて出力され、 各々のフレームに対するチャネル・データの末尾位置に記憶される(第6C図の バイト9参照)。4ビツト内に平均フレーム・エネルギーを効果的に記憶するた め、AVGENGは全テンプレートのピーク・エネルギー値に正規化され、そし て3dBステツプに量子化される。ピーク・エネルギーが値15(4ビツト最大 )を割り当てられると、テンプレート内の合計エネルギーの変化は16ステツプ x3dB/ステップ−48dBとなる。好ましい実施例においては、この平均エ ネルギー正規化/量子化は区分化/圧縮処理(ブロック 420)時の高精度計 算を可能ならしめるためチャネル14の差分符号化(第6a図)の後に行なわれ る。
ブロック 447は、チャネル・カウントCCを1に設定する。
ブロック 448は、チャネル・カウンタCCによってアドレスされたチャネル ・エネルギーをアキュムレータに読み込む。
ブロック 449は、ブロック 448において読み込まれたチャネル・エネル ギーからブロック 445において計算された平均エネルギーを減じる。このス テップは正規化チャネル・エネルギー・データを生成し、このデータはブロック  450において(区分化/圧縮ブロック 420に)出力される。ブロック  451はチャネル・カウンタをインクレメントし、そしてブロック 452はす べてのチャネルが正規化されたか否かを確かめる。新しいチャネル・カウントが チャネル合計より大でない場合は、処理は次のチャネル・エネルギーが読まれる ブロック 448に戻る。しかし、フレームのすべてのチャネルが正規化完了し ていれば、フレームψカウントはブロック 453においてインクレメントされ 、データの次のフレームを取得する。すべてのフレームが正規化されると、デー タ整理器322のエネルギー正規化処理はブロック444で終了する。
第4c図は、データ整理器のプロ°ツク 420の実施状態を示すブロック図で ある。入力特徴データは、初期フレーム記憶装置すなわちブロック 502のフ レーム内に記憶される。
この記憶に用いる記憶装置はRAMであることが好ましい。
区分化コントローラすなわちブロック 504は、クラスタ処理の対象になるべ きフレームの制御および指定を行なう。
Motorola (モトローラ)タイプ6805マイクロプロセツサのような 多くのマイクロプロセッサがこの目的のため使用可能である。
本発明は、入力フレームに関連するひずみ測度を先ず計算して平均化前にフレー ム間の類似性を決定することによって入力フレームが平均化について考慮される ことを必要とする。この計算は、ブロック 504で使用しているマイクロプロ セッサと類似または同一のマイクロプロセッサで行なうことが好ましい。この計 算の詳細について以下に説明する。
組合せるべきフレームが決定すると、フレーム平均化器すなわちブロック 50 8はそれらのフレームを1つの代表平均フレームに組み合せる。この場合も、ブ ロック 504の場合と同様なタイプの処理手段を使用して平均化のため指定さ れたフレームを組み合せることができる。
データを効果的に整理するため、結果のワード・テンプレートは認識処理が劣化 する点にまで変形しない範囲でなるべく少ないテンプレート記憶装置を占有する べきである。
換言すると、ワード・テンプレートを表わす情報の量は最小化されると同時に認 識の正確度を最大化しなければならない。この両極端は矛盾することであるが、 各々のクラスタに対して最小ひずみレベルが許容されるならば、ワード・テンプ レート・データを最小化することができる。
第5a図は、ある与えられたひずみレベルに対し、フレームをクラスタ処理する 方法を説明しているものである。音声はフレーム510にグループ化された特徴 データとして描かれている。5個の中央フレーム 510はクラスタ 512を 形成している。このクラスタ512は、代表平均フレーム514に組み合されて いる。この平均フレーム 514は、システムに使用されている固有のタイプの 特徴データに従って多くの周知の平均化方法で生成することができる。クラスタ が許容のひずみレベルを満たしているか否かを判断するために、従来技術のひず み試験を使用することができる。しかしながら、平均フレーム514は類似性の 測度を得るためクラスタ 512内のフレーム510の各々と比較されることが 好ましい。平均フレーム 514とクラスタ 512内の各フレーム510との 間のディスタンスは、ディスタンスDi−D5で示しである。これらのディスタ ンスのうちの1つが許容ひずみレベルすなわちスレッショルド・ディスタンスを 越えている場合は、クラスタ 512は結果としてのワード・テンプレートとし ては認められない。このスレッショルド・ディスタンスを超過していない場合は 、クラスタ 512は平均フレーム 514として表わされている可能クラスタ として認められる。
有効クラスタを決定するこの手法は、ピークひずみ測定と呼ばれている。本実施 例は2種類のピークひずみ判定基準すなわちピーク・エネ・ルギーひずみおよび ピーク・スペクトルひずみを使用している。数学的には、これは次のような式で 表わされる。
D =max [01,D2. D3. D4. D5]、ここにDi−05は 上述のとおり各々のディスタンスを表わす。
これらのひずみ測度は、平均フレームへと組合されるべきフレームを規制する局 部制約条件として使用されている。
Dがエネルギーまたはスペクトルひずみのいずれかに対して所定のひずみスレッ ショルドを超過した場合は、このクラスタは排除される。すべてのクラスタに対 して同一の制約条件を維持することによって、結果としてのワード・テンプレー トの相関的な品位を実現できる。
このクラスタ処理手法は、ワード・テンプレートを表わすデータを最適条件で整 理するためのダイナミック・プログラミングとともに使用されている。ダイナミ ック・プログラミングの原理は、数学的に次の式で表わすことができる。
YO−0、および Yj=min [Yi+C1j1. (すべてのi ニ対して)ここに、Yjは ノード0からノードjまでの最小コスト・パス(least cost pat h)のコスト、C1jはノードiからノードjに移る際に受けるコストである。
この整数値iおよびjは可能なノード数にわたっている。
この原理を本発明によるワード・テンプレートの整理に適用するため、いくつか の仮定を設ける。これらの仮定は、テンプレート内の情報は時間的に等しく間隔 どりされた一連のフレーム(a 5eries of frame )の形であ ること、 フレームを平均フレームへと組み合せる適切な方法が存在すること、 平均フレームを原フレームと比較する有意義なひずみ測度が存在すること、およ び フレームは隣接フレームとのみ組み合されることである。
本発明の主要目的は、所定のひずみスレッショルドを超過するクラスタが全熱存 在しないと言う規制条件に従って、テンプレートを表わす最小組のクラスタを見 出す4とである。
下記の定義が、ダイナミック・プログラミングの原理の本発明に基づくデータ整 理への適用を可能ならしめる。
Yjは最初のjフレームに対するクラスタの組合せであり、 YOは、この点においてはクラスタが存在しないことを意味するナル・バス(n ull’ path)であり、そしてフレームi+lからjのクラスタがひずみ 判定基準を満足すればCIj−1であり、さもなければC1j−無限大であるこ と。
このクラスタ処理方法は、ワード・テンプレートの最初のフレームでスタートす る最適クラスタ・バスを生成する。
テンプレート内の各フレームにおいて割当てられたクラスタ・バスは、これらの クラスタ・バスは全ワードに対するクラスタ処理を完全に定義しないので、部分 バスと呼ばれる。この方法は、 °フレーム0゛に関連するナル・バスを初期化 すること、すなわちYO−0にすることで開始する。
このことは、ゼロ・フレームのテンプレートはそれに関連する0個のクラスタを 有することを示している。各バスの相対品位を示すために、合計パスひずみが各 々のバスに割り当てられる。いかなる合計ひずみ測度でも使用可能であるが、こ こに述べる実施例の場合は現在のバスを定義するすべてのクラスタからのピーク ・スペクトルひずみの最大値を使用している。従って、ナル・バスすなわちYO はゼロ合計パスひずみTPOを割り当てられる。
最初の部分パスすなわちクラスタの組合せを見出すために、部分バスY1は次の ように定義されている。
Yl (フレーム1における部分バス> −yo+co、i上式は、1個のフレ ームの許容クラスタはナル・バスYOを取す、かつフレーム1までのすべてのフ レームを付加することによって形成できることを表わしている。このため、平均 フレームは実際のフレームに等しいことから、部分バスYlに対する合計コスト は1クラスタであり、そして合計バスひずみはゼロである。
第2の部分バスY2の形成には、2つの可能性を考慮する必要がある。この可能 性は下記のとねりである。
Y2− n+in [YO+ Co、2 ;Yl+ C1,2] 。
第1の可能性は、フレーム1および2が1つのクラスタに組み合されたナル・バ スY(lである。第2の可能性は、クラスタとしての第1のフレームすなわち部 分バスYlに第2のクラスタとしての第2のフレームを加えたものである。
この第1の可能性は1個のクラスタのコストを有し、また第2の可能性は2個の クラスタのコストを有している。
整理を最適化する目的は最も少ないクラスタを得ることであるので、第1の可能 性が好ましい。第1の可能性に対する合計コストは1クラスタである。そのTP Dは、各フレームと2個のフレームの平均との間のピークひずみに等しい。
第1の可能性が所定のスレッショルド値を超過する局部ひずみを有している場合 は、第2の可能性が選択される。
部分バスY3を形成するためには、下記の3つの可能性が存在する。
Y3−1n [YO+ Co、3 ; Y1+C1,3; Y2+02.3] 。
部分バスY3の形成は、部分バスY2の形成時にいずれのバスが選択されたかと 言うことに依存している。部分バスY2は最適に形成されたものであるので、は じめの2つの可能性のうちの1つは考慮しない。従って、部分バスY2において 選択されなかったバスは部分バスY3に関して考慮する必要がない。莫大な数の フレームに対してこの手法を実行すると、絶対に最適なものとならないであろう バスを探索することなく大域的最適化解法が実現される。従って、データ整理に 要する計算時間が実質的に削減される。
第5b図は、4フレームのワード・テンプレートにおける最適部分パスを形成す る一例を図説している。YlからY4までの各々の部分バスは、別個の列で示し である。クラスタ処理のために考慮されるべきフレームは、アングラインが施し である。YO+C[+、1と定義しである第1の部分バスは、ただ1つの選択5 20を有している。゛単一フレームがそれ自体によってクラスタされる。
部分バスY2に関しては、最適形成は最初の2個のフレームを有する1つのクラ スタ、選択522を含んでいる。この例では、局部ひずみスレッショルドを超過 していると仮定すると、第2の選択524を取ることになる。これらの2個の組 合せフレーム522の上のX印は、これらの2個のフレームを組み合せても見込 みのある平均フレームとして考慮されないことを示している。以後、これを無効 化選択と呼ぶことにする。フレーム2までの最適クラスタ形成は、各々が1個の フレーム524を有する2個のクラスタで構成されている。
部分バスY3については、3組の選択がある。第1の選択526は最も望ましい ものであるが、部分バスY2の最初の2個のフレーム522を組み合せるとスレ ッショルドを超過することから、これは一般的に排除されるであろう。これは常 時真実であるとは限らないので留意されたい。実際の最適化アルゴリズムは、部 分バスY2の選択522が無効であるということのみでこの組合せを直ちに排除 することはしないであろう。ひずみスレッショルドを既に超過しているクラスタ に付加フレームを算入することは、副次的に局部ひずみを減少せしめる。しかし 、このことはまれなことである。本例においては、このような算入は考慮してい ない。
無効組合せの大規模組合せも無効になるであろう。選択530は、選択522が 排除されることによって無効になる。
従って、X印が第1および第3の選択526および530の上に付してあり、そ の各々の無効化を表示している。このため、第3の部分バスY3はただ2つの選 択すなわち第2の528および第4の532を有している。この第2の選択52 8が一層最適(クラスタがより少ない)であり、本例においては、局部ひずみス レッショルドを超過していないものとする。従って、第4の選択532は最適で ないことから無効化される。この無効化は第4の選択532の上のXx印によっ て示されている。フレーム3までの最適クラスタ形成は、2つのクラスタ 52 8から成っている。第1のクラスタは第1のフレームのみを含んでいる。第2の クラスタはフレーム2および3を含んでいる。
第4の部分バスY4は、4つの選択対象の概念の組を有している。X印は、選択 534.538.542、および548が第2の部分バスY2から無効になった 選択522の結果として無効であることを示している。この結果、単に選択53 6.540.544、および54Bのみを考慮すればよいことになる。
Y3までの最適クラスタ化は532ではなく528であるため、選択546は非 最適選択となることが分るので、これはXx印で示されているように無効になる 。残りの3つの選択のうち選択536は代表クラスタの数を最小限にするので、 この選択536を次に選択する。本例においては、選択536は局部ひずみスレ ッショルドを超過しないものとする。従って、全ワード・テンプレートに対する 最適クラスタ形成は2個のクラスタのみで構成される。第1のクラスタは第1の フレームのみを含んでいる。第2のクラスタはフレーム2からフレ゛−ム4まで を含んでいる。部分バスY4は最適に整理されたワード・テンプレートを表わし ている。数学的には、この最適部分バスは、Yl十〇1.4と定義される。
上記のバス形成手順は、各々の部分バスに対するクラスタ形成を選択的に配列す ることによって改善することができる。フレームは部分バスの最後のフレームか らその部分バスの最初のフレームに向かってクラスタ化が可能である。
たとえば、部分バスYIOの形成に際しては、クラスタ化の、配列順序は: Y 9+C9,10、Y8+C8,10、Y7+C7,10、等である。フレーム1 0て構成されるクラスタが先ず考慮される。
このクラスタを定義する情報は保存され、フレーム9が加えられてクラスタC8 ,10となる。クラスタ化フレーム9および10が局部ひずみスレッショルドを 超過する場合は、クラスタC9,10を定義する情報は部分バスY9に付加され る付加クラスタと考えられない。クラスタ化フレーム9および10が局部ひずみ スレッショルドを超過しない場合は、クラスタC8,10が考慮される。スレッ ショルドを超過するまでフレームがクラスタに加えられ、スレッショルド超過時 点でYIOにおける部分バスの探索は完了する。次に、°最適部分バス、すなわ ち最も少ないクラスタを有するバスがYIOに対するすべての前の部分バスから 選択される。このクラスタ化の選択順序は、可能性のあるクラスタ組合せの試験 を限定し、これによって計算時間を削減する。
一般に、任意の部分バスYjにおいて、最大jクラスタ組合せが試験される。第 5C図はこのようなバスに対する選択順序づけを図説している。最適部分パスは 数学的に次のように定義される。
Yj= ll1in [Yj−1+ Cj−1,j ;−; Yl+ C1,j  ;YO+CO,jコ 。
上式において、minはひずみ判定基準を満足するクラスタ・バス内の最小クラ スタ数である。第5c図の水平軸上にマーりが付してあり、各々のフレームを示 している。縦に示しである列は、部分バスYjに対するクラスタ形成可能性であ る。最下段のかっこの組すなわちクラスタ可能性Na、 1は、第1の可能性あ るクラスタ形成を決定する。この形成は、それ自体でクラスタされる単一フレー ムjと、最適部分パスYj−1とを含んでいる。低コストのバスが存在するか否 かを判断するため、可能性No、 2が試験される。部分バスYj−2がフレー ムj−2までは最適であるので、フレームjとj−1とのクラスタ化がフレーム jまでの他の形成の存否を決定する。ひずみスレッショルドを超過するまで、フ レームjは付加隣接フレームによってクラスタされる。ひずみスレッショルドを 超過すると、部分バスYjに対する探索は完了し、そして最も少ないクラスタを 有するバスがYjとして取られる。
このような方法でクラスタ化を順序づけることによって、フレームjに直接隣接 しているフレームのみのクラスタ化を強制する。他の利点は、無効化選択をクラ スタされるべきフレームの決定の際に使用しないことである。このため、いかな る単一部分バスに対しても、最小数のフレームがクラスタ化のために試験され、 そして部分バスごとに1つのクラスタ化を定義する情報のみが記憶装置に記憶さ れる。
各々の部分バスを定義する情報は、次の3つの)くラメータを含んでいる。
(1)総計バス−コスト、すなわち、そのノくス内のクラスタ数。
(2)形成された直前のバスを示すトレースノ<・ツク・ポインタ(trace −back pointer) oたとえば、部分バスY6が(Y3十〇3.6 )と定義された場合、Y6におけるトレースバック・ポインタは部分バスY3を 指す。
(3)バスの総合ひずみを反映する、現在のノくスに対する全バスひずみ(TP D)。
このトレースバック・ポインタは、そのノくス内のクラスタを定義する。
全パスひずみは、バスの品位を反映している。これは、各々が等しい最小コスト (クラスタ数)を有している2つの可能性あるバス形成のいずれが最も望ましい ものであるかを決定するために使用される。
次の例はこれらのパラメータの応用について説明している。
部分バスY8に関して次の組合せが存在するものとする。
Y8− Y3+ C3,8または Y5+C5,8部分パスY3および部分バス Y5のコストが相等しく、かつクラスタC3,8およびC5,8が共に局部ひず み制約条件を満たすものとする。
所望の最適形成は最小のTPDを有するものである。
ピークひずみ試験を使用して、部分バスY8に対する最過形成は次のように決定 され“る。
1n [max[Y3 ;クラスタ 4−8のピークひずみ];TPD max[Y5 ;クラスタ 6−8のピークひずみ]]。
PD いずれの形成が最小TPDを有しているかによって、トレースバック拳ポインタ はY3かY5のいずれかに設定される。
ここで第5d図を見ると、この図はjフレーム列に対する部分パスの形成に関す るフローチャートを示している。このフローチャートは4個のフレームを有する 、すなわちN−4の場合のワード・テンプレートに関するものである。
結果としてのデータ整理テンプレートは、Yj−Y1+ C1,4である第5b 図による例と同一である。
ナル・パス、すなわち部分バスYOは、コスト、トレースバック・ポインタおよ びTPOとともに初期化される(ブロック 550)。各々の部分バスはTPD  、コストおよびTBPに対する各自の組の値を有していることに留意されたい 。フレーム・ポインタjは1に初期化され、第1の部分バスYlを示す(ブロッ ク 552)。第5e図のフローチャートの第2の部分に続き、第2のフレーム ・ポインタには0に初期化される(ブロック 554)。第2のフレーム・ポイ ンタは、その部分バスのクラスタ処理にどの程度さかのぼってクラスタを考慮す るかを指定するために使用される。従って、クラスタ処理のために考慮されるべ きフレームはに+1からjまでが指定される。
これらのフレームは平均化され(ブロック 556) 、そしてクラスタひずみ が生成される(ブロック 558)。部分バスの第1のクラスタが形成されつつ あるか否かを判断するため試験が行なわれる(ブロック 562)。この時点に おいて、第1の部分バスが形成中である。従って、必要なパラメータを設定する ことによって、クラスタは記憶装置内に定義される(ブロック 564)。これ は第1の部分バスの第1のクラスタであるので、トレースバック・ポインタ(T BP)はナル・ワードに、コストは1に設定され、そしてTPDは0のままであ る。
フレームjで終結するパスに対するコストは、“jで終結するパスのコスト(パ スjのクラスタの数)”プラス“加えられる新しいクラスタの1“として設定さ れる。大規模クラスタ形成に対する試験は、ブロック 566に示しである第2 のフレーム・ポインタkをデクレメントすることによって開始する。この時点に おいて、kは−1にデクレメントされるので、無効フレーム・クラスタを防止す るための試験が行なわれる(ブロック 568)。ブロック 568において実 施した試験からの肯定の結果は、すべての部分バスの形成が完了しそして最適性 の試験が完了したことを示すものである。第1の部分バスは、数学的にYl−Y O+ C0,1と定義される。このパスは第1のフレームを含む1個のクラスタ で構成されている。ブロック 570に示す試験は、すべてのフレームがクラス タ化されたか否かを判断する。クラスタ化されるフレームがまだ3個ある。次の 部分バスは、第1のフレーム・ポインタjをインクレメントすることによって初 期化される(ブロック 572)。第2のフレーム・ポインタはjの前の1フレ ームに初期化される(ブロック554)。従って、jはフレーム2を指し、kは フレーム1を指す。
フレーム2はブロック 556において単独に平均される。
ブロック 562において行なわれる試験で、jかに+1に等しいことを決定し 、流れは第1の部分バスY2を定義するためのブロック 564に進む。ポイン タには、次のクラスタを考慮するためブロック 566においてデクレメントさ れる。
フレーム1および2は平均されてYO+00.2を形成しくブロック 55G)  、そしてひずみ測度が生成される(ブロック558)。これは形成される第1 のパスではないので(ブロック 5[12) 、流れはブロック 560に進む 。ひずみ測度はスレッショルドと比較される(ブロック 560)。本例におい ては、フレーム1と2とを組み合せるとスレッショルドを超過する。従って、以 前に保存された部分バス、すなわちY1十〇1.2が部分バスY2として保存さ れているが、そのままフローチャートはブロック 580に分岐する。
このブロック 580に示したステップは、いずれかの付加フレームが既にスレ ッショルドを超過しているこれらのフレームと共にクラスタ化されるべきである か否かを判断するための試験を行なうものである。一般的には、はとんどのデー タの性質に起因して、この時点で付加フレームを加えることはさらにひずみスレ ッショルドの超過を招く結果となるものである。しかしながら、生成されたひず み測度のスレッショルド超過が約20%を越えない場合は、ひずみスレッショル ドを超過することなく付加フレームがクラスタ化可能であることが分かつている 。さらにクラスタ化を望む場合は、第2のフレーム・ポインタが新しいクラスタ を指定するためにデクレメントされる(ブロック 56B)。。
さもなければ、すべてのフレームがクラスタ化されたか否かを示す試験が実施さ れる(ブロック 570)。
次の部分バスは、jを3に等しく設定して初期化される(ブロック 572)。
第2のフレーム・ポインタは2に初期化される。フレーム3は単独に平均化され (ブロック55G) 、そしてひずみ測度が生成される(ブロック 558)。
これはY3に対して形成された第1のパスであるので、この新しいパスは定義さ れかつ記憶装置に保存される(ブロック 564)。第2のフレーム・ポインタ はデクレメントされ(ブロック 58B) 、大規模クラスタを指定する。この 大規模クラスタは、フレーム2および3で構成されている。
これらのフレームは平均化され(ブロック 55B) 、ひずみが生成される( ブロック 558)。これは形成される第1のパスではないので(ブロック 5 82) 、流れはブロック560に進む。この例では、スレッショルドを超過し ない(ブロック 560)。このパスYl+C1,lは2個のクラスタを有し、 3個のクラスタを有するバスY2+02.3よりもさらに最適のものであるので 、バスY1+C1,3は以前に保存されたバスY2+C2,3に部分バスY3と して取って代わる。kが0にデクレメントされると、大規模クラスタが指定され る(ブロック 566)。
7L/−ム1〜3は平均化され(ブロック 55B) 、別のひずみ測度が生成 される(ブロック 558)。この例では、スレッショルドを超過する(ブロッ ク 560)。付加フレームがクラスタ化されることはなく(ブロック 580 ) 、すべてのフレームがクラスタ化されたか否かを判断するため試験が再び行 なわれる(ブロック 570)。フレーム4が未だクラスタ化されていないので 、jが次の部分バスY4のためにインクレメントされる。第2のフレーム・ポイ ンタはフレーム3に設定され、そしてクラスタ化処理が繰り返される。
フレーム4は単独に平均化される(ブロック 556)。再び、これは形成され た最初のバスであり(ブロック 562)、このバスはY4に対して定義される (ブロック 564)。この部分バスY3十〇3.4は、3個のクラスタのコス トを有している。大規模クラスタが指定され(ブロック 56B) 、フレーム 3および4がクラスタ化される。
フレーム3および4は平均化される(ブロック 556)。
本例においては、これらのひずみ測度はスレッショルドを超過しない(ブロック  560)。この部分バスY2+ 02.4は3個のクラスタのコストを有して いる。これは以前のバス(Y3+C3,4)と同一のコストを有しているので、 流れはブロック 574および576を通してブロック 578に進み、TPO はいずれのバスが最も小さいひずみを有しているかを判断するため調べられる。
現在のバス(Y2+ C2,4)が以前のバス(Y3+ 03.4)よりも低い TPDを有していれば(ブロック578) 、このバスは以前のバスに取って代 るであろうしくブロック 584) 、さもなければ流れはブロック 566に 進む。大規模クラスタが指定され(ブロック 58B) 、フレーム2〜4がク ラスタ化される。
フレーム2〜4は平均化される(ブロック 556)。本例においては、これら のひずみ測度はまたもスレッショルドを超過しない。この部分バスY1+C1, 4は2個のクラスタのコストを有している。これは以前のバス以外の部分バスY 4に代するさらに最適のバスであるので、このバスは以前のバスに代って定義さ れる(ブロック 564)。大規模クラスタが指定され(ブロック 56[i)  、そしてフレーム1〜4がクラスタ化される。
フレーム1〜4を平均化すると、本例においては、ひずみスレッショルドを超過 する(ブロック 560)。クラスタ化は停止される(ブロック 580)。す べてのフレームのクラスタ化が完了したので(ブロック 570) 、各々のク ラスタを定義している記憶情報はこの4フレームのデータ整理ワード・テンプレ ートに対する最適バスを定義するが(ブロック 582) 、これは数学的には Y4− Y1+ C1,4と定義される。
本例は第3図からの最適データ整理ワード・テンプレートの形成を説明している 。フローチャートは、下記の順序による各々の部分バスに対するクラスタ化の試 験を説明しフレームを示している数字は、各々のクラスタ試験に対してアングラ インが付しである。スレッショルドを超過するクラスタは先頭に付した°*°印 によって示されている。
本例においては、10種類のクラスタ・バスが探索される。
一般に、この手順を使用する場合は、Nをワード・テンプレート内のフレーム数 とすると、多くて[N (N+1)]/2個のクラスタ・バスが最適クラスタ形 成を探索するために必要である。15フレームのワード・テンプレートに関して は、すべての可能性ある組合せを試行する探索のための18,384のバスに比 して、最大120のバスの探索を必要とすることになる。従って、本発明に基づ いてこのような手順を使用すると、計算時間の著しい削減が実現される。
第5dおよび5e図のブ゛ロック 552.568.554.562、および5 80を変更することによって、計算時間をさらに削減することができる。ブロッ ク 568は、第2のフレーム−ポインタkに設定される限界を示している。こ の例では、kはフレームOにおけるナル・バス、すなわち部分バスYOによって のみ制限される。kは各クラスタの長さを定義するために使用されるので、クラ スタ化されるフレームの数はkに制約条件を付与することによって制約すること ができる。すべて゛の与えられたひずみスレッショルドに対して、クラスタ化さ れた場合に、このひずみスレッショルドを超過するひずみを生じさせるクラスタ 数が常に存在する筈である。これに対して、ひずみスレッショルドを超過するひ ずみを絶対に生じない最小クラスタ形成が常に存在する筈である。従って、最大 クラスタ・サイズMAXC8と最小クラスタ・サイズ旧NC8とを定義すること によって、第2のフレーム・ポインタkを制約することができる。
旧NC8はブロック 5.52.554、および562に適用することにする。
ブロック 552に関しては、jは旧NC3に初期化されることになる。ブロッ ク 554に関しては、このステップにおいてkから1を減するのではなく、旧 NC8が減じられることになる。このことはkを各々の新しい部分バスに対して 、あるフレーム数だけ戻すことになる。この結果、旧NC8よりも少ないフレー ムを有するクラスタは平均化されないことになる。旧NC8を収容するため、ブ ロック 562はj−に+1ではなくj−に+旧NC8の試験を表わすべきであ ることに留意されたい。
MAXC3はブロック 568に適用されることになる。
限界は0 (k<0)以前のフレームまたはMAXCS(k < O−MAXC S)で指定されたちの以前のフレームになる。
これによって、MAXCSを超過することが分かつているクラスタの試験を避け ることができる。
第5e図の方法による場合は、これらの制約条件は数学的に次のように表わすこ とができる。
k > j −MAXCS および k〉0; 並びにkくj−旧NC8および  j >MINC8゜たとえば、部分パスY15に対してMAXCS −5、お よび旧NC3−2とすると、最初のクラスタはフレーム15および14で構成さ れ、最後のクラスタはフレーム15〜11で構成される。jは旧NC8より大ま たは旧NC8と等しくなければならないと言う制約条件は、クラスタが最初のM  I NCSフレーム内に形成することを防止する。
サイズ旧NC8におけるクラスタはひずみスレッショルドに対して試験(ブロッ ク 560)されないことに注目されたい(ブロック 562)。このことは、 有効部分パスがすべてYjSj>旧NC9に対して存在することを保証する。
本発明に基づいてこのような制約条件を使用することによって、探索対象のパス 数はMAXCSと旧NC9との間の差に従って削減される。
第5r図は、第5e図のブロック 582をさらに詳細に示している。この第5 f図は、逆の方向に各クラスタからトレースバック・ポインタ(第5e図のブロ ック 564内のTBP)を使用することによってデータ整理後の出力クラスタ を生成する方法を説明している。2つのフレーム・ポインタTBおよびCFが初 期化される(ブロック 590)。TBは最後のフレームのトレースバック・ポ インタに初期化される。現在エンド・フレーム・ポインタであるCFは、ワード ・テンプレートの最終フレームに初期化される。第5dおよび5e図からの例に おいては、TBはフレーム1を、そしてCPはフレーム4を指すことになる。フ レームTB+1〜CFは平均化されて、合成ワード・テンプレートに対する出力 フレームを形成する(ブロック 592)。各々の平均化フレームに対する変数 、またはクラスタは組み合されるフレーム数を記憶する。これは“リピート・カ ウント”と呼ばれ、CF−TBから計算することができる。第6C図以下を参照 されたい。すべてのクラスタが出力されたか否かを判断するため試験が行なわれ る(ブロック 594)。出力が完了していない場合は、CFをTBに等しく設 定しかつTBを新しいフレームCFのトレースバック・ポインタに設定すること によって、次のクラスタが指示される。この手順は、すべてのクラスタが平均化 されかつ出力されて合成ワード・テンプレートを形成するまで継続する。
第5g、 5h、および51図は、トレースバック・ポインタのユニークな応用 を説明している。このトレースバック中ポインタは、一般に無限長データと呼ば れている不定数のフレームを有するデータからクラスタを出力するための部分ト レースバック・モードにおいて使用される。これは、有限数のフレーム例えば4 個を有するワード・テンプレートを使用している第3および5図で説明した例と は異なるものである。
第5g図は連続の24個のフレームを示しているが、この各々のフレームには部 分パスを定義するトレースノ<・ツク・ポインタが割り当てられている。この例 では、旧NC8は2に、そしてMAXCSは5に設定しである。部分トレースノ (・ツクを無限長データに応用するには、入力データの部分を定義するためにク ラスタ化されたフレームが連続的に出力されることを必要とする。従って、部分 トレースバックのスキームにトレースバック・ポインタを応用することによって 、連続データを整理することができる。
第5h図は、フレーム10で集中し、フレーム21〜24で終結するすべての部 分パスを図説している。フレーム1〜4.5〜7、および8〜10は最適クラス タであると判明したものであり、また集中点はフレーム10であるので、これら のフレームは出力可能である。
第51図は、フレーム1〜4.5〜7、および8〜10が出力された後の残りの トリーを示している。第5gおよび5h図は、フレーム0におけるナル・ポイン タを示している。第51図の形成の後、フレーム10の集中点は新しいナル、・ ポインタの位置を指定している。この集中点を経てトレース・バックし、かつそ の点からフレームを出力することによって、無限長データを収容することができ る。
一般に、フレームnとすると、トレースバックを開始すべき点はn、n−1、n −2、−・−n −MAXCSであるが、これはこれらのパスが依然として有効 であり、かつさらに入力データと組み合せることが可能であるからである。
第6aおよび6h図のフローチャートは、第4a図の差分符号化ブロック 43 0によって実施される一連のステップを図説している。ブロック 660でスタ ートし、この差分符号死処。
理は、各チャンネルの実際のエネルギー・データの代りに、隣接チャネル間の差 を生成して記憶することによって、テンプレート記憶装置の必要量を軽減してい る。この差分符号化処理は、第4b図において説明したように、フレーム・パイ ・フレームのベースで作動している。従って、初期化ブロック 661は、フレ ーム・カウントPCを1に、そしてチャネル合計CTを14に設定している。ブ ロック 662は以前のとおりフレーム合計FTを計算する。ブロック 663 は、ワードのすべてのフレームが符号化されたか否かを確認するための試験を行 なう。すべてのフレームが処理完了していれば、差分符号化はブロック 664 で終結する。
ブロック 665は、チャネル・カウントCCを1に等しく設定することによっ て、実際の差分符号化手順を開始する。
チャネル1のエネルギー正規化データが、ブロック 666においてアキュムレ ータに読み込まれる。ブロック 667は、記憶域削減のためチャネル1のデー タを1.5dB段階に量子化する。特徴抽出器312からのチャネル・データは 、8ビツト/バイトを使用して最初0.378dB/段階として表わされる。1 .5dB増分に量子化される場合は、96dBのエネルギー範囲(26X 1. 5dB)を表わすためには6ビツトしか要しないことになる。最初のチャネルは 、隣接チャネルの差を決定するための基準を形成するため、差分符号化されない 。
チャネル・データの量子化・制限化値をチャネル差分の計算に使用しないものと すると、著しい量子化エラーがブロック 430の差分符号化処理に混入子る可 能性がある。このため、内部変数RQV 、すなわちチャネル・データの再編成 量子化値を差分符号化ループの内部に導入してこのエラーを考慮している。チャ ネル1は差分符号化されないので、ブロック 668は、将来使用のためのチャ ネルI RQVを、チャネル1の量子化データの値を単にそれに割り当てること によって、形成する。以下に説明するブロック 675は、残りのチャネルのた めのRQVを形成する。従って、量子化されたチャネル1のデータはブロック  669において(テンプレート記憶装置160に)出力される。
チャネル・カウンタはブロック 670においてインクレメントされ、そして次 のチャネル・データがブロック 671においてアキュムレータに読み込まれる 。ブロック 672は、このチャネルデータのエネルギーを1 、5dB/ステ ツプで量子化する。差分符号化は、実際のチャネル値ではなくチャネル間の差を 記憶するので、ブロック 673は次式に基づいて隣接チャネルの差を決定する 。
チャネル(CC)差分−〇〇 (CO)データーCH(CC−1) RQV上記 においてCH(CC−1) RQVは、前のループのブロック675またはCC −2においてはブロック 668において形成された前のチャネルの再編成量子 化値である。
ブロック 674はこのチャネル差分ビット値を、−8〜+7最大に制限する。
このビット値を制約するとともにエネルギー値を量子化することによって、隣接 チャネル差分の範囲は一12dB/+lO,5dBになる。異なる応用による異 なる量子化値またはビット制限も考えられるが、上記結果は得られた値が本応用 について十分なものであることを示している。
その上、制限チャネル差分は4ビツトの符号付き数であるので、1バイトについ て2個の値の記憶が可能である。従って、ここで説明した制限および量子化手順 は所要データ記憶量を実質的に削減している。
しかしながら、各々の差分の制限および量子化値が次のチャネルの差分形成に使 用されないとすると、著しい再編成エラーを招くことになる。ブロック 675 は、次のチャネル差分を形成する前に量子化および制限化データから各チャネル 差分を再編成することによって、このエラーを考慮に入れている。内部変数RQ Vは次式によって各チャネルに対して形成される。
チャネル(CC) RQV −CH(CC−1) RQV +Cn (CG)の 差分上式において、CH(CC−1) RQVは前のチャネル差分の再編成量子 化値である。従って、差分符号化ループ内にRQV変数を使用することによって 、量子化エラーが後続チャネルに伝搬することを防止する。
ブロック 67Bは、量子化/制限化チャネル差分を、このンプレート記憶装置 に出力する(第6C図参照)。ブロック677は、すべてのチャネルが符号化さ れたか否かを確認するための試験である。チャネルが残っている場合は、手順が ブロック 670から繰り返される。チャネル参カウントCCがチャネル合計C Tに等しい場合は、フレーム・カウントFCは以前のとおりブロック 678に おいてインクレメントされそしてブロック 663において試験される。
以下の計算は、本発明によって達成される整理データ・レートを説明するもので ある。特徴抽出器312は14個のチャネルの各々に対する8ビツトの対数チャ ネル・エネルギー値を生成するが、この場合最下位のビットはdBの3/8を表 わす。従って、データ整理器ブロック 322に印加される原始ワード・データ の1フレームは、8ビ・ソト/ノ(イトで、14バイトのデータで構成され、1 00フレーム/秒では11.200ビット/秒に等しい。
エネルギー正規化および区分化/圧縮手順が実施された後は、1フレームにつき 16バイトのデータを必要とする。
(14個のチャネルの各々に対して1バイト、平均フレーム・エネルギーAVG ENGに対して1バイト、およびリピート・カウントに対して1バイト)。この ように、データ・レートは8ビツト/バイト、100フレーム/秒において16 バイトのデータとして計算することができ、リピート・カウントについて平均4 フレームと仮定すると、3.200ビット/秒が得られる。
ブロック 430の差分符号化処理が完了した後、テンプレート記憶装置160 の各フレームは第8C図の整理データ形式に示すようになる。リピート・カウン トは、バイト1に記憶される。量子化・エネルギー正規化されたチャネル1のデ ータは、バイト2に記憶される。バイト3〜9は、2チヤネルの差分が各々のバ イトに記憶されるように分割されている。換言すれば、差分符号化されたチャネ ル2のデータはバイト3の上位ニブルに記憶され、そしてチャネル3のデータは 同一バイトの下位ニブルに記憶される。チャネル14の差分はバイト9の上位ニ ブルに記憶され、そして平均化フレーム・エネルギーすなわちAVGENGはバ イト9の下位ニブルに記憶される。9バイト/フレームのデータ、8ビツト/バ イト、■00フレーム/秒、そして平均リピート・カウントを4とすると、デー タ・レートは 1.800ビット/秒となる。
従って、差分符号化ブロック 430は16バイトのデータを9バイトに整理し ている。リピート・カウント値が2〜15の間にあれば、このリピート・カウン トも4ビツトのニブル内に記憶可能である。すなわち°、このリピート・カウン ト・データ形式を、記憶装置必要量を8.5バイト/フレームにさらに削減する ように再配列することができる。その上、このデータ整理処理は、データ・レー トを少なくとも係数6だけ減少させている(11.200−1.800)。この 結果、減し、これによって音声認識用語範囲の増大を可能ならしめている。
36復号化(decod ing)アルゴリズム第7a図は、第4a図のブロッ ク 420に関して説明したとおり、3個の平均フレーム722に組み合せたフ レーム720を有する改良形ワード・モデルを示している。各々の平均フレーム 722は、1つのワード・モデル内のステート(state)として示しである 。各ステートは1つ以上のサブステート(Sυbstate)を含んでいる。サ ブステートの数は、このステートを形成するために組み合されたフレームの数に 依存している。各サブステートは、入力フレームと平均フレームとの間の類似点 測度すなわちディスタンス・スコア(distance 5cores)を累積 する関連ディスタンス・アキュムレータを有している。この改良形ワード・モデ ルの実施態様について第7b図で説明する。
この第7b図は、第3図からのブロック 120を、テンプレート記憶装置16 0との関係を含み特に詳しく示すために展開拡大したものである。音声認識器3 26は展開拡大されて、認識器制御ブロック 730、ワード・モデル・デコー ダ732、ディスタンスRAM 734 、ディスタンス計算器736およびス テート・デコーダ738を含んでいる。テンプレート・デコーダ328とテンプ レート記憶装置とに関しては、この音声認識器326に続いて説明する。
認識器制御ブロック 730は、認識処理を調整するために使用されている。こ の調整は、(隔離ワード認識に対する)エンドポイントの検出、ワード・モデル の最良累積ディスタンス・スコアの追跡、(連結すなわち連続ワード認識のため の)ワードの連結に使用されるリンク・テーブルの維持、特殊認識処理に必要な 特殊ディスタンス計算、およびディスタンスRAM 734の初期化を含むもの である。認識器制御はさらに、音響プロセッサからのデータの緩衝をも行なう。
入力音声の各々のフレームに対して、認識器はテンプレート記憶装置内のすべて の有効ワード・テンプレートを更新する。認識器制御器730の特殊必要条件は 、Acoustics、 5peech and Signal Proces sing (音響、音声、および信号の処理)に関する1982年のIEEE国 際会議の議事録の 899〜902頁に”An Algorithm f’or  Connected WordRecognition (連結ワード認識の ためのアルゴリズム)′と題する論文にBr1de SBrown %およびC hamberlainが記述している。この認識器制御器ブロックによって使用 されている対応制御プロセッサについては、AeOuStieS。
5peech and Signal Processing (音響、音声、 および信号の処理)に関する1982年のIEEE国際会議の議事録の863〜 866頁に”A Real−Time Hardware Continuou s SpeechReeOgnltiOn System (リアルタイムe  ハードウェア連続音声認識システム)”と題する論文にPeckham 5Gr een 。
Canning sおよび5tephensが言己述している。
ディスタンスRAM 734は、デコード処理に対して最新のすべてのサブステ ートに関して使用された累積ディスタンスを内容として有している。 1977 年、Carnegje−M−el tonUniversity (カーネギ− ・メロン大学)のComputerScjence Dept、 (コンピュー タ科学部)のPh、 D、 Disset−system (バービイ音声認識 システム)1にB、 Lowerreが記述しているようなビーム復号化を使用 する場合は、このディスタンスRAM 734は現在有効であるサブステートを 識別するためのフラグを含むことになる。前記の“An Algo−ritha  for Connected Word Recognition (連結ワ ード認識のためのアルゴリズム)”に記述されているように連結ワード認識処理 を使用する場合は、ディスタンスRAM 734は各々のサブステートに対する リンキング拳ポインタをも含むことになる。
ディスタンス計算器736は、現在の入力フレームと処理中のステートとの間の ディスタンスを計算する。ディスタンスは通常の場合、音声を表わすためそのシ ステムが使用している特徴データのタイプに基づいて計算される。帯域ろ(濾) 波されたデータはユークリッド(Eucl 1dean)またはチェビシェフ( Chebycheν)のディスタンス計算を使用することができるが、この計算 については1983年5〜6月のBe1l System Technical  Journal (ベル・システム・テクニカルφジャーナル) VolJ2 . No、5の1.311−1.3311i頁にB、 A、 Dautrich 、 L、 R,Rabiner ST、 B、 Martlnが“TheEff ects of 5elected Signal Processing T echniques onthe Perrormance of Filte r−Bank−Based l5olated Word’ Recogniz er (選択信号処理手法のフィルタ・バンクに基づくワード認識器の性能に及 ぼす影響)”と題して発表した論文に記述しである。LPGデータは対数尤度比 ディスタンス計算(log−1tkelihood raNo distanc e calculatlon)を使用することができ、この計算については19 75年2月のIEEE Trans、Acoustics、5peech an d Signal Processing(音響、音声および信号の処理) V ol、 ASSP−23の87〜72頁に“旧niIIlum Predict ion Re5idual Pr1nciple Applied t。
5peech Recognition (音声認識に応用される最小予測残留 の原理)°と題してP、 Itakuraが発表した論文に記述されている。本 実施例はチャネル・バンク情報とも呼ばれているる波データを使用しているので 、チェビシェフ計算またはユークリッド計算のいずれでも構わない。
ステートデコーダ738は、入力フレーム処理時の各々の現在有効ステートにつ いてディスタンスRAMを更新する。
換言すれば、ワード・モデルデコ゛−ダ732によって処理された各々のワード ・モデルについて、ステートデコーダ738はディスタンスRAM 734内の 所要累積ディスタンスを更新する。このステートデコーダは、入力フレームとデ ィスタンス計算器736によって決定された現在ステートとの間のディスタンス 、および、勿論のことであるが、現在ステートを表わすテンプレート記憶装置デ ータをも利用する。
第7c図は、各々の入力フレームを処理するためにワード・モデル・デコーダ7 32が行なう諸ステップをフローチャートの形で示している。1977年のカー ネギ−・メロン大学の計算機科学部の博士論文+The Harpy 5pee ch Recognj−11on Systelm(/’−ビイ音声認識システ ム)“にB、 Lower「eが記述しているビーム復号処理のような切捨て探 索手法(truncated searching technique)を含 み、多数のワード探索手法を復号処理のために使用することができる。切捨て探 索手法を実施する場合は、音声認識器制御器730がスレッショルド・レベルと 最良累積ディスタンスを保持していることが必要であることに留意されたい。
第7c図のブロック 740において、認識器制御器(第7b図のブロック 7 30)から3つの変数が抽出される。これらの3つの変数は、PCAD、 PA DおよびテンプレートPTRである。
このテンプレートPTRは、ワード−モデル・デコーダを正しいワード・テンプ レートに向けるために使用される。
PCADは、直前のステートからの累積ディスタンスを表わしている。この累積 されたディスタンスは、シーケンス中のワード・モデルの直前のステートから存 在しているものである。
PADは直前の連続ステートから必ずしも必要ではないが、直前の累積ディスタ ンスを表わしている。PADは、直前のステートが最小ドウエル・タイム0(ゼ ロ)を有する場合、すなわち直前のステートがともにスキップ可能な場合は、P CADと異なることができる。
隔離ワード認識システムにおいては、PADおよびPCADは、一般的には認識 器制御器によって0(ゼロ)に初期化される。連結または連続ワード認識システ ムにおいては、PADおよびPCADの初期値は他のワード・モデルの出力から 決定することができる。
第7c図のブロック 742において、ステート・デコーダは個々のワード・モ デルの第1のステートに対する復号化機能を行なう。このステートを表わすデー タは、認識器制御器から供給されたテンプレートPTRによって識別される。
そのワード・モデルのすべてのステートが復号されたか否かを判断するためブロ ック 744で試験が行なわれる復号化が完了していない場合は、更新されたテ ンプレートPTRを伴って、流れはステート・デコーダ、すなわちブロック74 2に戻る。このワード・モデルのすべてのステートが復号されている場合は、累 積ディスタンス、PCADとPADとがブロック 748において認識器制御器 に戻される。この時点において、認識器制御器は復号すべき新しいワード・モデ ルを典型的に指定することになる。すべてのワード・モデルの処理が完了すると 、音響プロセッサからの次のデータ・フレームの処理を開始しなければならない 。入力の最後のフレームが復号された場合の隔離ワード認識システムについては 、各々のワード・モデルに対してワード・モデル・デコーダによって返されたP CADは、入力発声をそのワード・モデルに突き合せるための全累積ディスタン スを表わしていることになる。一般的には、最低の全累積ディスタンスを有する ワード・モデルが、認識された音声によって表わされたものとして選択されるこ とになる。テンプレートの突合せが決定すると、この情報は制御ユニット 33 4に伝達される。
第7d図は、各々のワード・モデルの各々のステートに対する実際のステート復 号化処理を行なうためのフローチャート、すなわち第7C図のブロック 742 を拡張拡大したものを示している。累積ディスタンス、すなわちPCADおよび PADはブロック 750に伝達される。ブロック 750において、ワード・ モデル・ステートと入力フレームとのディスタンスが計算され、入力フレーム争 ディスタンスを意味するIPDと呼ばれる変数として記憶される。
このステートに対する最大ドウエルは、テンプレート記憶装置から移送される( ブロック 751)。この最大ドウエルは、ワード・テンプレートの各々の平均 フレームに組み合されるフレーム数から決定され、そしてステート内のサブステ ート数に等しいものである。実際にこのシステムは、組み合されるフレームの数 として、最大ドウエルを定義する。これは、ワード・トレーニング時には特徴抽 出器(第3図のブロック 310)は入力音声を認識処理時の2倍のレートでサ ンプルするからである。最大ドウエルを平均化されたフレーム数に等しく設定す ることによって、認識時に話されるワードがテンプレートによって表わされるワ ードの時間長の2倍までである場合、話されたワードのワード・モデルとの突合 せ(整合)を可能ならしめる。
各々のステートに対する最小ドウエルは、ステートデコード処理時に決定される 。ステートの最大ドウエルのみがステート・デコーダ・アルゴリズムに伝達され るので、最小ドウエルは4で除算された最大ドウエルの整数部として計算される (ブロック 752)。これによって、認識時に話されるワードがテンプレート によって表わされるワードの時間長の半分である場合、話されたワードのワード ・モデルとの突合せを可能ならしめる。
ドウニル拳カウンタ、すなわちサブステート−ポインタiはブロック 754に おいて初期化され、処理中の現在ドウエルφカウントを表示する。各々のドウエ ル・カウントは、サブステートと呼ばれる。各々のステートに対するサブステー トの最大数は、前述のとおり、最大ドウエルに基づいて定義される。この実施例 においては、復号化処理を容易ならしめるため、サブステートは逆の順序で処理 される。
従って、最大ドウエルはステート内のサブステートの全数として定義されるので 、“i′は最初最大ドウエルに等しく設定される。
ブロック 75Bにおいて、一時的累積ディス・タンスTADは、IFAD(1 )と呼ばれているサブステートiの累積ディスタンスと現在人力フレーム・ディ スタンス1FI)との和に等しい値に設定される。この累積ディスタンスは、前 に処理された入力フレームから更新され、かつ第7b図のブロック 734のデ ィスタンスRAMに記憶されているものと仮定する。
IFADは、すべてのワード・モデルのすべてのサブステートに対する認識処理 の最初の入力フレームに先立ち0に設定される。
サブステート・ポインタはブロック 758においてデクレメントされる。この ポインタが0に到達しない場合は(ブロック 760) 、このサブステートの 新しい累積ディスタンスIFAD (111)は、前のサブステートに対する累 積ディスタンスIPAD(i)と現在人力フレーム・ディスタンスI−FDとの 和に等しい値に設定される(ブロック 762)。そうでない場合は、流れは第 7e図のブロック 768に進む。
ブロック 764で試験が行なわれ、このステートが現在サブステートから退出 可能であるか否か、すなわちi′が最小ドウエルよりも大であるか否かまたは最 小ドウエルと等しいか否かを判断する。“i”が最小ドウエルより小になるまで 、一時的累積ディスタンスTADは前のTADまたはIPAI) (1+1)の いずれかの最小値に更新される(ブロック766)。換言すれば、TADは現在 ステートを出る最良累積ディスタンスとして定義される。
第7e図のブロック 768に続き、最初のサブステートに対する累積ディスタ ンスは、PADであるステートに入る最良累積ディスタンスに設定される。
現在ステートに対する最小ドウエルが0であるか否かを判断するため試験が行な われる(ブロック 770)。最小ドウニル値ゼロは、このワード・テンプレー トの復号化においてさらに正確な突合せをもたらすために現在ステートをスキッ プすることができることを示している。そのステートに対する最小ドウエルがゼ ロでない場合は、PADの一時的累積デイスタンスTADに等しく設定されるが 、これはTADがこのステートからの最良累積ディスタンスを含んでいることに よるものである(ブロック 772)。最小ドウエルがゼロである場合は、前の ステートの累積ディスタンス出力、PCAD、またはこのステートからの最良累 積ディスタンス出力TADのいずれかの最小値として設定される(ブロック 7 74)。PADは、次のステートに入ることが可能になる最良累積ディスタンス を表わしている。
ブロック 776において、前の連続累積ディスタンスPCADは現在ステー)  TADを出る最良累積ディスタンスに等しく設定される。この変数は、次のス テートが最小ドウニル値ゼロを有している場合このステートに対するPADを完 成させるために必要である。2つの隣接ステートが両方ともスキップされること のないように、最小許容最大ドウエルは2であることに注目されたい。
最後に、現在ステートに対するディスタンスRAMポインタが更新されてそのワ ード・モデル内の次のステートを指す(ブロック 778)。このステップは、 アルゴリズムを一層効果的にするためにサブステートが終りから始めまで復号化 されるので必要なものである。
付録Aに示した表は、入力フレームが3つのステートA1BおよびCを有するワ ード・モデル(第7a図に類似)によって処理される例に適用された第7c、  7dおよび7e図のフローチャートを説明するものである。この例では、前の諸 フレームはすでに処理済みであるものと仮定している。従って、この表はステー トASBおよびCの各々のサブステートに対する“旧累積ディスタンス(IPA D)”を示すカラムを含んでいる。
この表の上部に、この例の具現に伴って参照する情報を用意しである。3つのス テートは、A、B、およびCにそれぞれ対する最大ドウエル3.8および4を有 している。
各々のステートに対する最小ドウエルは、それぞれ0.2および1としてテーブ ルに示しである。これらは、最大ドウエルl/4の整数部として、第7d図のブ ロック 752によって計算されていることに留意されたい。この表の上部には さらに、第7d図のブロック 750に基づく各々のステートに対する入力フレ ームディスタンス(IFD)が示しである。
この情報もこの表に示すべきものではあるが、表の短縮化・簡略化のため表から 除外しである。適切なブロックのみを表の左側に示しである。
この例は第7c図のブロック 740で始まる。前の累積ディスタンスPCAD およびPAD 、並びに復号中のワード・テンプ識器制御器から受け取られる。
従って、この表の第1列に、ステートAはPCADおよびPADとともに記録さ れている。
第7d図に移り、ディスタンス(IFD)が計算され、最大ドウエルがテンプレ ート記憶装置から検索され、最小ドウエルが計算され、そしてサブステートQポ インタ“i”が初期化される。最大ドウエル、最小ドウエル、およびIFD情報 は既に表の上部に用意されているので、ポインタの初期化のみが表内に示される ことが必要である。第2行目は3、すなわち最後のサブステートに設定されたi を示し、そして前の累積ディスタンスがディスタンスl?AMから検索される。
ブロック 756において、一時的累積ディスタンスTADが計算され、表の第 3行目に記録される。
ブロック 760で行なわれた試験は表に記録されないが、表の第4行目はすべ てのサブステートが処理されていないのでブロック 762に移る流れを示して いる。
表の第4行目は、サブステート・ポインタのデクレメント(ブロック 758) および新累積ディスタンスの計算(ブロック 762)の両者を示している。従 って、記録されるものはi−2、対応する旧IFADおよび14に設定された新 累積ディスクンス、すなわち、現在のサブステートに対する前の累積ディスタン スに当該ステートに対する入力フレーム・ディスタンスを加算したものである。
ブロック 764で実施された試験の結果は肯定である。表の5行目は、現在T ADまたはIPAD(3)のいずれがの最小値として更新された一時的累積デイ スタンスTADを示している。この場合は、後者であり、TAD−14となる。
流れはブロック 758に戻る。ポインタはデクレメントされ、第2のサブステ ートに対する累積ディスタンスが計算される。これは6行目に示しである。
第1のサブステートは同様に処理され、この時点におけるiは0に等しいものと して検出され、そして流れはブロック 760からブロック 768に進む。ブ ロック 768において、IFADは現在ステートへの累積ディスタンスPAD に基づいて第1のサブステートに対して設定される。
ブロック 770において、最小ドウエルが0であるか否かについて試験される 。0の場合は、現在ステートは最小ドウエル値0によってスキップ可能であるの で、流れはブロック 774に進みこのブロックでPADは一時的累積デイスタ ンスTADまたは前の累積ディスタンスPCADの最小値から決定される。ステ ートAに対しては最小ドウエル−〇であるので、PADは9 (TAD)および 5 (PCAD)+7)最小ドゥエ)It(Dうちの5に設定される。PCAD はこれに続いてTADに等しく設定される(ブロック 776)。
最後に、第1のステートは、ワード・モデル内の次のステートに更新されたディ スタンスRAMポインタによって完全に処理される(ブロック 778)。
流れは第7c図のフローチャートに戻ってテンプレート・ポインタを更新し、そ して第7d図に戻り(ブロック 75o)ワード争モデルの次のステートに備え る。このステートは、それぞれ5と9であるPADとPCADとが以前のステー トがら移って来たものでありかっこのステートに対する最小ドウエルはゼロに等 しくなく、ブロック 76Bはすべてのサブステートに対して実行されないこと を除き、以前と同様に処理される。従って、ブロック 774ではなくブロック  772が処理され、る。
ワード・モデルの第3のステートは、第1および第2のステートと同一のライン に沿って処理される。第3のステートの処理完了後、第7c図のフローチャート は認識器制御器のための新しいPADおよびPCAD変数の処理に戻る。
要約すると、ワード争モデルの各ステートは逆の順序で一度に1サブステートだ け更新される。あるステートから次のステートに最適ディスタンスを桁上げする ために、2つの変数が使用される。第1の変数PCADは、前の連続ステートか ら最小累積ディスタンスを桁上げする。第2の変数PADは最小累積ディスタン スを現在ステートに桁上げし、(PCADと同じ)前のステートからの最小累積 ディスタンス出力かまたは、前のステートが0の最小ドウエルを有している場合 は、前のステートからの最小累積ディスタンス出力と第2の前のステートからの 最小累積ディスタンス出力とのうちの最小値のいずれかである。処理対象サブス テート数を決定するため、最小ドウエルと最大ドウエルとが各ステート内に組み 合されているフレームの数に基づいて計算される。
第7c、 7d、および70図は、各データ整理ワード・テンプレートの最適復 号化を可能ならしめるものである。指定されたサブステートを逆の順序で復号す ることによって、処理時間が最小化される。しかしながら、リアルタイムの処理 には各々のワード・テンプレートが迅速にアクセスされなければならないことを 必要とするので、データ整理ワード・テンプレートを容易に抽出するための特殊 な配置が必要となる。
第7b図のテンプレート・デコーダ328は、高速な方法でテンプレート記憶装 置160から特殊形式化ワード・テンプレートを抽出するために使用されている 。各々のフレームは第6C図の差分形式でテンプレート記憶装置内に記憶されて いるので、テンプレート・デコーダ328はワード中モデル・デコーダ732が 過度のオーバヘッドを伴うことなく符号化データをアクセスすることを可能なら しめるための特殊アクセス手法を使用している。
このワード・モデル・デコーダ732は、テンプレート記憶装置160をアドレ スして復号対象の適切なテンプレートを指定する。アドレス・バスが両デコーダ によって共用されているので、同一情報がテンプレート・デコーダ328に供給 される。アドレスはテンプレート内の平均フレームを特に指す。各々のフレーム は、ワード・モデル内のステートを表わしている。復号化を必要とするステート ごとに、アドレスは一般的に変化する。
第6c図の整理データ形式を再び参照すると、ワード・テンプレート・フレーム のアドレスが送出されると、テンプレート・デコーダ328はニブル・アクセス の方法でバイト3〜9をアクセスする。各々のバイトは8ビツトとして読み取ら れ、そして分離される。下位4ビツトは符号拡張を伴って一時レジスタに格納さ れる。上位4ビツトは符号拡張を伴って下位4ビツトにシフトされ、別の一時レ ジスタに格納される。差分バイトの各バイトは、この方法で検索される。リピー ト・カウントおよびチャネル1のデータは正常の8ビツト・データ・バス・アク セスで検索され、そしてテンプレート・デコーダ328内に一時的に格納される 。
リピート・カウント(最大ドウエル)は直接的にステート・デコーダに移り、チ ャネル1のデータと(今説明したように分離されかつ8ビツトに拡張された)チ ャネル2〜14の差分データとは、ディスタンス計算器736に移る前に、第8 b図以降のフローチャートに基づいて差分的に復号される。
4、データ伸長および音声合成 第8a図によると、第3図のデータ伸長器346の詳細ブロック図が示しである 。以下に説明するように、データ伸長ブロック 346は第3図のデータ整理ブ ロック 322の逆の機能を果している。整理ワード・データは、テンプレート 記憶装置160から、差分復号ブロック 802に印加される。ブロック 80 2で行なわれる復号化機能は、第4a図の差分符号化ブロック 430で行なわ れたものと本質的に逆のアルゴリズムである。簡単に言えば、ブロック 802 の差分復号化アルゴリズムは、現在のチャネル差分を前のチャネル・データに加 算することによって、テンプレート記憶装置180内に記憶されている整理ワー ド特徴データを“アンパック”している。このアルゴリズムについては第8b図 のフローチャートで詳述する。
つぎに、エネルギー正規化解除(energy denormaliza−ti on)ブロック 804は、第4a図のエネルギー正規化ブロック 410にお いて行なったものと逆のアルゴリズムを生じることによって、チャネル・データ に対する正しいエネルギー輪郭を回復するものである。この正規化解除手順は、 すべてのチャネルの平均エネルギー値をテンプレートに記憶されている各々のエ ネルギー正規化チャネル値に加算する。
ブロック 804のエネルギー正規化解除アルゴリズムについては、第8c図の フローチャートで詳述する。
最後に、フレーム繰返しブロック 806は第4a図の区分化/圧縮ブロック  420によって単一フレームに圧縮されたフレーム数を決定するとともに、適当 に補償するためのフレーム繰返し機能を行なう。第8d図のフローチャートが示 しているように、このフレーム繰返しブロック 806は同一の7 L/−ム・ データ”R″、回数を出力するが、ここにRはテンプレート記憶装置160から 得られた事前記憶リピート・カウントである。従って、テンプレート記憶装置か らの整理ワード・データは、音声シンセサイザによって解読可能な“アンパック ド”ワード・データを形成するために伸長される。
第8b図のフローチャートは、データ伸長器346の差分復号化ブロック 80 2によって行なわれるステップを図説している。スタート舎ブロック 810に 続いて、ブロック 811は以後のステップで使用される変数を初期化する。フ レームψカウントFCは合成対象のワードの第1フレームに対応するべく1に初 期化され、チャネル合計CTはチャネルバンク・シンセサイザ内のチャネルの合 計数(本実施例の場合は14)に初期化される。
つぎに、フレーム合計FTがブロック 812において計算される。フレーム合 計FTは、テンプレート記憶装置から得られたワード内のフレームの合計数であ る。ブロック 81(はこのワードのすべてのフレームが差分的に復号されたか 否かを試験する。現フレーム・カウントFCがフレーム合計FTより大であれば 、そのワードのフレームで復号対象のもの理はブロック 814で終結する。し かしながらFCがFTより大でなければ、差分復号化処理はそのワードの次のフ レームに関して続けられる。ブロック 813の試験は、すべてのチャネル◆デ ータの終りを表示するためテンプレート記憶装置内に記憶されているデータ・フ ラグ(標識)をチェックすることによって選択的に行なわれる。
各フレームの実際の差分復号化処理はブロック 815で始まる。先ず、チャネ ル・カウントCCはブロック 815で1に等しく設定され、テンプレート記憶 装置160から最初に読み出されるべきチャネル・データを決定する。次に、チ ャネル1の正規化エネルギーに対応する全バイト・データが、ブロック 81B においてテンプレートから読み出される。チャネル1のデータは差分符号化され ていないので、この1つのチャネルのデータは(エネルギー正規化解除ブロック 804に)ブロック 817を経由して直ちに出力される。チャネル−カウンタ CCはブロック 81Bにおいてインクレメントされ、次のチャネル・データの 記憶位置を指す。ブロック819はチャネルCCに対して差分符号化チャネル・ データ(差分)をアキュムレータに読み込む。ブロック 820はチャネルCC −1のデータをチャネルCCの差分に加算することによって、チャネルCCのデ ータを形成する差分復号化機能を実行している。たとえば、CC−2であれば、 ブロック 820の方程式は次のようになる。
チャネル2のデーターチャネル1のデーターチャネル2の差分 ブロック 821は、以後の処理のために、このチャネルCC″ のデータをエ ネルギー正規化解除ブロック 804に出力する。
ブロック 822は、データのフレームの終りを示すことになる、現在チャネル ・カウントCOがチャネル合計CTに等しいか否かを確認するため試験を行なう 。CCがCTに等しくない場合は、チャネル・カウントはブロック 818で増 分され、そして差分復号処理が次のチャネルについて行なわれる。
すべてのチャネルが復号化されると(CCがCTに等しくなると)、フレーム・ カウントFCはブロック 823でインクレメントされ、データの終り試験を行 なうためブロック 813で比較される。すべてのフレームが復号化されると、 データ伸長器346の差分復号処理はブロック 814で終結する。
第8C図は、エネルギー正規化解除ブロック 804が行なう一連のステップを 図説している。ブロック 825でスタートした後、諸変数の初期化がブロック  82Bで行なわれる。再び、フレーム・カウントFCは合成対象のワードの第 1フレームに対応するべく1に初期化され、そしてチャネル合計CTはチャネル ・バンク・シンセサイザ内のチャネルの合計数(この場合は14)に初期化され る。フレーム合計FTはブロック 827で計算され、そしてフレーム・カウン トはブロック 812および813で前に試験されたように、ブロック828で 試験される。このワードのすべてのフレームが処理されると(FCがFTより大 )、一連のステップはブロック829で終結する。しかしながら、フレームが依 然として処理を必要とする場合は(PCがFTより大でない)、エネルギー正規 化解除機能が実行される。
ブロック 830において、平均フレーム・エネルギーAVGENGがフレーム FCに対するテンプレートから得られる。
これに続いて、ブロック 831はチャネルφカウントCCを1に等しく設定す る。差分復号化ブロック 802(第8b図のブロック 820)におけるチャ ネル差分から形成されたチャネル・データはブロック 832において読み出さ れる。このフレームは、エネルギー正規化ブロック 410(第4図)における 各チャネルから平均エネルギーを減算することによって正規化されているので、 このフレームは各チャネルに平均エネルギーを逆加算することによって同様に回 復(正規化解除)される。従って、このチャネルは次式に基づいてブロック 8 33において正規化解除される。たとえば、CC−1であれば、ブロック 83 3の方程式は次のようになる。
チャネル1のエネルギー−チャネル1のデータ士平均エネルギー この正規化解除されたチャネル・エネルギーは、ブロック 834によって(フ レーム繰返しブロック 8(Hに)出力される。次のチャネルは、ブロック 8 35においてチャネル・カウントをインクレメントしかつすべてのチャネルが正 規化解除されたか否かを確認するためブロック 836においてチャネル・カウ ントを試験することによって得られる。すべてのチャネルが未だに処理されてい ない(CCがCTより大でない)場合は、正規化解除手順がブロック 832か ら始まって繰り返される。そのフレームのすべてのチャネルが処理されている( CCがCTより大である)場合は、フレーム・カウントがブロック 837にお いてインクレメントされ、そして以前のとおりブロック 828において試験さ れる。要約すると、第8C図はチャネル・エネルギーが平均エネルギーを各チャ ネルに逆加算することによって正規化解除される方法を図説したものである。
ここで、第8d図を参照すると、第8a図のフレーム繰返しブロック 806で 実施される一連のステップをフローチャートで示している。この場合も、処理は フレーム・カウントFCを1、チャネル合計CTを14にブロック 841にお いて先ず初期化することによって、ブロック 840でスタートする。ブロック  842において、ワード内のフレーム数を表わしているフレーム合計FTが従 前のとおり計算される。
前の2つのフローチャートと異なり、個々のチャネル処理が完了しているので、 フレームのすべてのチャネル・エネルギーがブロック 843において同時に得 られる。次に、フレームPCのリピート・カウントRCがブロック 844にお いてテンプレート・データから読み出される。このリピート中カウントRCは、 第4図の区分化/圧縮ブロック420において実行されたデータ圧縮ア゛ルゴリ ズムから単一のフレームに組み合されたフレーム数に対応している。換言すれば 、このRCは各々のフレームの“最大ドウエル°である。このリピート・カウン トは、特定フレーム“RC”回数を出力するために使用される。
ブロック 845は、音声シンセサイザに対してフレームFCの全チャネル・エ ネルギーOH(1−14) ENGを出力する。これは“アンパックド”チャネ ル赤エネルギーーデータが出力された最初の回を表わしている。このリピート・ カラン)−RCは次にブロック 846において1だけデクレメントされる。た とえば、フレームFCが前に組み合されていなかった場合は、RCの記憶値は1 に等しい筈であり、RCのデクレメント値はゼロに等しいことになる。ブロック  847はこのリピート・カウントを試験する。RCがゼロに等しくない場合は 、チャネル・エネルギーの特定フレームはブロック 845において再び出力さ れる。RCはブロック 846において再びデクレメントされ、ブロック 84 7において再び試験される。
RCがゼロにデクレメントされると、チャネル・データの次のフレームが得られ る。このようにして、リピート・カウントRCは同一フレームがシンセサイザに 出力される回数を表わしている。
次のフレームを得るために、フレーム・カウントFCはブロック 848におい てインクレメントされ、ブロック 849において試験される。そのワードのす べてのフレームの処理が完了すると、フレーム繰返しブロック 806に対応す る一連のステップはブロック 850で終結する。さらにフレームの処理を要す る場合は、フレーム繰返し機能はブロック843から継続される。
前述のとおり、データ伸長ブロック 346は、データ整理ブロック 322に よって“バック”された記憶テンプレート・データを“アンバック”する逆の機 能を本質的に実施するものである。ブロック 802.804、および806の 別個の機能が、第8b、 8c、および8dのフローチャートで図説したワード バイワード・ベースではなく、フレームバイフレーム・ベースで実施可能である ことに注目されたい。いずれの場合も、これはデータ整理手法と整理テンプレー ト形式手法とデータ伸長手法との組合せであり、本発明の低データ・レートにお ける音声認識テンプレートから了解可能音声の合成を可能ならしめるものである 。
第3図の説明のとおり、データ伸長ブロック 34Bによって供給された“テン プレート“ワード音声(ボイス)返答データと返答記憶装置344から供給され た“録音済み゛ワ−ド音声(ボイス)返答データとの両者がチャネル・バンク音 声シンセサイザ340に印加される。この音声シンセサイザ340は、制御ユニ ット 334からのコマンド信号に応答して、これらのデータ源の1つを選択す る。両データ源344および346は、合成すべきワードに対応する予め記憶さ れた音響特徴情報を含んでいる。
この音響特徴情報は、特徴抽出器312の帯域幅に対応する指定の周波数帯域幅 内の音響エネルギーを各々7(表わしている複数のチャネル利得値(チャネル・ エネルギー)で構成されている。しかしながら、ボイシング(voicing) またはピッチ情報のような他の音声合成パラメータを記憶するための用意は整理 テンプレート記憶装置形式には何もない。これは、ボイシングやピッチ情報は通 常の場合音声認識プロセッサ120に設けられていないことによるものである。
従って、この情報はテンプレート記憶装置の必要量の軽減に基本的に含まれてい ないのが普通である。個々のハードウェア構成に基づいて、返答記憶装置344 はボイシングおよびピッチ情報を提供することもしないこともできる。
以下のチャンネル・バンク・シンセサイザの説明は、ボイシングおよびピッチ情 報はいずれの記憶装置にも記憶されていないものと仮定している。従って、チャ ネル・バンク音声シンセサイザ340はボイシングおよびピッチ情報を欠いてい るデータ源からワードを合成しなければならない。
本発明の一つの重要な特徴は、この問題に直接対処していることである。
第9a図は、N個のチャネルを有するチャネル・バンク音声シンセサイザ340 の詳細なブロック図を示している。チャネル・データ人力912および914は 、返答記憶装置344およびデータ伸長器346のチャネル・データ出力をそれ ぞれ表わしている。従って、スイッチ・アレイ 910は装置制御ユニット33 4によって供給された“データ源決定″を表わしている。たとえば、“録音済み ”ワードが合成されるべき場合は、返答記憶装置344がらのチャネル・データ 人力912がチャネル利得値915として選択される。テンプレート・ワードが 合成されるべき場合は、データ伸長器346からのチャネル・データ人力914 が選択される。いずれの場合も、チャネル利得値915はローパスフィルタ 9 40に経路付けされる。
このローパスフィルタ 940は、フレームツウフレーム(fraIIle−t o−frame)チャネル利得変化の段階不連続性を変調器への供給前に平滑す るように機能する。これらの利得平滑フィルタは、2次パターウォース(Bat tervorth) o −バスフィルタとして一般的に構成されている。本実 施例においては、このローパスフィルタ 940は約28Hzの一3dBのカッ トオフ周波数を有している。
平滑化チャネル利得値945は次にチャネル利得変調器950に印加される。こ の変調器は、個別のチャネル利得値に応答して励起信号の利得を調整する役割を 果している。
本実施例においては、変調器950は2つの所定のグループ、すなわち、第1の 励起信号入力を有する第1の所定のグループ(1番〜M番)と、第2の励起信号 入力を有する第2の変調器グループ(M+1番〜N番)とに分割されている。
第9a図から理解できるように、第1の励起信号925はピッチ・パルス源92 0から出力され、第2の励起信号935はノイズ源930から出力される。これ らの励起源については以下の図でさらに詳しく説明する。
音声シンセサイザ340は、本発明による“分割°ボイシング(split v ojcing)″と呼ばれる手法を使用している。この手法は、音声シンセサイ ザが外部ボイシング情報を使用することなくチャネル利得値915のごとき外部 発生音響特徴情報から音声を復元することを可能ならしめるものである。この好 ましい実施例は、ピッチ・パルス源(ボイスド励起)とノイズ源(アンボイスド 励起)とを区別して変調器への単一ボイスド/アンボイスド励起信号を発生させ るボイシング・スイッチ(volcjng 5w1tch)を使用していない。
対照的に、本発明はチャネル利得値から生成された音響特徴情報を2つの所定グ ループに“分割(split)”している。低い周波数チャネルに通常対応する 第1の所定グループは、ボイスド励起信号925を変調する。高い周波数チャネ ルに通常対応するチャネル利得値の第2の所定グループは、アンボイスド励起信 号935を変調する。共に、低い周波数および高い周波数チャネル利得値は個々 に帯域ろ(濾)波されかつ組み合されて高品位音声信号を発生する。
14チヤネルのシンセサイザ(N −14)に対する“915分割” (M−9 )が音声の質の改善にすぐれた結果をもたらすことが判明している。しかしなが ら、ボイスド/アンボイスド・チャネル“分割”は個々のシンセサイザの応用に おいて音声の品位特性を最大化するために変化させることが可能であることは、 この技術分野の熟練者にとって明らかなことである。
変調器1〜Nは、ある特定のチャネルの音響特徴情報に応答して、適当な励起信 号を振幅変調するように作動する。
換言すれば、チャネルMに対するピッチ・パルス(バズ)またノイズ(ヒス)励 起信号は、このチャネルMに対するチャネル利得値によって乗じられる。変調器 950によって行なわれる振幅変調は、ディジタル信号処理(DSP)手法を使 用するソフトウェアで容易に実行可能である。同様に、変調器950はこの技術 分野で周知のアナログ線形乗算器によって実施可能である。
変調励起信号955の両グループ(1〜M1およびM+1〜N)は、次にバンド パスフィルタ 960に印加されてN個の音声チャネルを復元する。前述のとお り、本実施例は周波数範囲250Hz〜3,400Hzをカバーする14チヤネ ルを使用している。その上、好ましい実施例はDSP手法を使用してバンドパス フィルタ 960の機能をソフトウェアでディジタand Applicati on orDlgltal Sl’gnal Processing (ディジ タル信号処理の理論と応用) (Prentice Hall、 Engle− vood C11ffs、 N、 J、、 1975年)と題するり、 R,R abinerおよびB、 Goldの論文の第6章に記述されている。
濾波されたチャネル出力965は、合計回路970において組み合される。ここ でも、チャネル・コンバイナ(channelcombiner)の機能は、D SP手法を使用してゲットウェア的に、または合計回路を使用してハードウェア 的に実施することが可能で、N個のチャネルを単一の復元音声信号975に組み 合せることができる。
変調器/バンドパスフィルタ構成部980の代替実施例が第9b図に示しである 。この図は、この構成部が先ず励起信号935(または925)をバンドパスフ ィルタ 960に印加し、次に変調器950においてチャネル利得値945で濾 波励起信号を振幅変調することで機能的に等価であることを図説している。この 代替構成部980°は、チャネルを復元する機能が依然として達成されているの で、等価チャネル出力965を生成する。
ノイズ源930は、4ヒス″と呼ばれるアンボイスド励起信号935を発生する 。このノイズ源出力は一般的に、第9d図の波形935に示すとおりの一定平均 電力の一連のランダムな振幅パルスである。これに対し、ピッチ・パルス源92 0は、“バズ°と呼ばれる一定平均電力のボイスド励起ピッチ・パルスのパルス 列を発生する。一般的なピッチ・パルス源は、外部ピッチ周期roによって決定 されるピッチ・パルス・レートを有している。所望のシンセサイザ音声信号の音 響解析から決定されたこのピッチ周期情報は、通常使用ボコーダのチャネル利得 情報とともに伝送されるが、またはボイスド/アンボイスド決定およびチャネル 利得情報とともに“録音済み”ワード記憶装置に記憶されるであろう。しかしな がら前述のとおり、この好ましい実施例の整理テンプレート記憶装置形式は、こ れらの音声シンセサイザ・パラメータのすべてが音声認識に必要でないので、こ れらをすべて記憶するようになっていない。従って、本発明の他の特徴は事前記 憶のピッチ情報を要することなく高品位合成音声信号を提供することを指向して いる。
この好ましい実施例のピッチ・パルス源920は、第9c図にさらに詳しく説明 しである。ピッチ・パルス・レートが合成されたワードの長さにわたって減少す るようにピッチ・パルス周期を変えることによって、合成音声品位の著しい改善 が達成可能であることが判明している。従って、励起信号9.25は、一定平均 電力および事前可変レートのピッチパルスからむしろ構成される。この可変レー トは、合成対象ワードの長さの関数として、がっ実験的に決定される定ピツチ・ レート変化の関数として決定される。本実施例においては、このピッチ・パルス ・レートはワードの長さにわたりフレームバイフレーム・ベースで直線的に減少 する。しかしながら、他の応用においては、異なる音声音特性を生成するために 異なる可変レートが所望されることもある。
第9c図によると、ピッチ・パルス源920は、ピッチ・レート制御ユニット  940、ピッチ・レート・ジェネレータ942、およびピッチ・パルス・ジェネ レータ 944で構成されている。ピッチ・レート制御ユニット 940は、ピ ッチ周期が変化する可変レートを決定する。本実施例においては、ピッチ・レー トはピッチ・スタート・コンスタントから初期化されたピッチ・チェンジ・コン スタントから決定され、ピッチ周期情報922を提供する。このピッチ・レート 制御ユニット 940の機能は、プログラム可能ランプ・ジェネレータによって ハードウェア的に、またはマイクロコンピュータを制御することによってソフト ウェア的に実施することができる。この制御ユニット 940の作動については 、次の図に関連して十分詳しく説明する。
ピッチ・レート・ジェネレータ 942は、このピッチ周期情報を利用して規則 正しい間隔でピッチ・レート信号923を発生している。この信号はインパルス 、立上りエツジ、または他のタイプのピッチ・パルス周期を伝達する信号であり 得る。このピッチ・レート・ジェネレータ 942は、ピッチ周期情報922に 等しいパルス列を供給するタイマ、カウンタ、またはクリスタル・クロック発振 器で構わない。
本実施例においても、ピッチ・レート・ジェネレータ942の機能はソフトウェ ア的に実施される。
ピッチ・レート信号923は、ピッチ・パルス励起信号925に対する所望の波 形を生成するためピッチ・パルス・ジェネレータ 944によって使用される。
このピッチやパルス・ジェネレータ 944は、ハードウェア波形成形回路、す なわちピッチ・レート信号923でクロックされる単ショット、または、本実施 例の場合のように、所望の波形情報を有するROM参照テーブル(ROM 1o ok−up table)であってもよい。励起信号925は、インパルス、チ ャーブ(周波数掃引正弦波)または他の広帯域波形の波形を示すであろう。
従って、このパルスの性質は所望される特殊の励起信号に依存することになる。
励起信号925は一定平・均電力のものでなければならないので、ピッチ・パル ス・ジェネレータ 944もまた、振幅制御信号としてピッチ・レート信号92 3またはピッチ周期922を利用している。ピッチ・パルスの振幅はピッチ周期 の平方根に比例する係数によって定められ、一定平均電力を得る。この場合も、 各パルスの実際の振幅は、所望の励起信号の性質に依存する。
第9C図のピッチ・パルス源920に適用した場合の第9d図の以下の記述は、 可変ピッチ・パルス・レートを生成するため本実施例において行なう一連のステ ップを説明している。第1に、合成されるべき特定のワードに対するワード長W Lがテンプレート記憶装置から読み出される。このワード長は、合成されるべき ワードのフレームの合計数である。
本実施例においては、WLはワード・テンプレートのすべてのフレームに対する すべてのリピート・カウントの合計である。第2に、ピッチ・スタート・コンス タントPSCとピッチ・チェンジ・コンスタントFCCとは、シンセサイザ・コ ントローラ内の所定の記憶位置から読み出される。第3に、ワード分割(wor d division)の数は、ワード長WLをピによって計算される。このワ ード分割VDは同一ピッチ値を有する連続フレームの数を示している。たとえば 、波形921はワード長3フレーム、ピッチ・スタート・コンスタント59、お よびピッチ・チェンジ・コンスタント3を図説している。従って、この簡単な例 においては、ワード分割はワード長(3)をピッチやチェンジ・コンスタント( 3)で除算することによって計算され、ピッチ・チェンジ間のフレームの数を1 に等しく設定する。WL−24およびFCC−4である場合はさらに繁雑な例と なり、ワード分割は6個のフレームごとに発生することになる。
ピッチ・スタート・コンスタント59は、ピッチ・パルス間のサンプル回数の数 を表わしている。たとえば、8 K)Izのサンプリング・レートにおいては、 ピッチ・パルスの間に59のサンプル回数(各々その持続時間は125マイクロ 秒)が存在することになる。従って、ピッチ周期は59X 125マイクロ秒− 7,375ミリ秒、すなわち 135.6H2となる。各々のワード分割の後、 ピッチ・スタート−コンスタントは、ピッチ・レートがワードの長さにわたって 減少するように、1だけインクレメントされる(すなわち、60− 133.3 Hz。
61− 131.LHz)。ワード長が長すぎた場合、すなわちピッチ・チェン ジ・コンスタントが短すぎた場合は、数個の連続フレームが同一ピッチ値を有す ることになる。このピッチ周期情報は、波形922によって第9d図に表わされ ている。
この波形922が示すように、このピッチ周期情報は電圧レベルを変化させるこ とによってハードウェア感覚的に、または異なるピンチ周期値によってソフトウ ェア的に表わすことができる。
ピッチ周期情報922がピッチ・レート・ジェネレータ942に印加されると、 ピンチ・レート信号波形H3が生成される。この波形923は、ピッチ・レート が可変ピッチ周期によって決定されたレートで減少しつつあることを、簡単な方 法で示している。ピッチ・レート信号923がピッチ・パルス・ジェネレータ  944に印加されると、励起波形925が生成される。この波形925は、一定 の平均電力を有する波形923の単なる波形成形変化である。ノイズ源930( ヒス)の出力を表わしている波形935は、周期的ボイスド励起信号とランダム アンボイスド励起信号との間の差を示している。
上述のとおり、本発明はボイシングまたはピッチ情報を必要とすることなく音声 を合成する方法および装置を提供するものである。本発明の音声シンセサイザは 、“分割ボイシングの手法およびピッチ・パルス・レートがワードの長さにわた って減少するようにピッチ・パルス周期を変化させる方法を使用している。いず れかの手法を単独で使用することが可能であるが、分割ボイシングと可変ピッチ ・パルス・レートとを組合せることによって、外部ボイシングまたはピッチ情報 を必要とすることなく自然に響く音声を生成することができる。
本発明の特定の実施例を示して説明したが、この技術分野における熟練によって さらに変更および改善を、施すことが可能であろう。本明細書に開示されかつ請 求の範囲に記載された原理に基づくこれらの変更等はすべて本発明の範囲にはい るものである。
ロロΦ −の−一 ? Φ −一 (+>〜−oりI+)へ−〇 )N Σ 570が3 jへ(紋才〒Jλ器312力δ ゝ−レモヂル・デコー ’+j’・ リフローM国際調査報告

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.外部ボイシングまたはピッチ情報を使用することなく、複数の変更信号から 成る外部音響的特徴情報から再編成音声信号を生成する音声シンセサイザにおい て、外部ボイシングまたはピッチ情報を使用することなく第1および第2の励起 信号を生成する手段、および第1の所定グループの前記変更信号に応答して前記 第1の励起信号の作動パラメータを変更するとともに、第2の所定グループの前 記変更信号に応答して前記第2の励起信号の作動パラメータを変更し、これによ って対応する第1および第2のグループの変更出力を生じる手段を具備すること を特徴とする音声シンセサイザ。
  2. 2.外部ボイシング情報を使用することなく外部音響的特徴情報から再編成音響 ワードを生成するチャネル・バンク音声シンセサイザにおいて、前記音響的特徴 情報は各々のチャネル利得値が1つの指定された周波数帯域幅内の音響エネルギ ーを表わす複数のチャネル利得値から成るとともにピッチ情報をさらに含み、前 記音声シンセサイザは 外部ボイシング情報を使用することなく、前記ピッチ情報によって決定されるレ ートの周期パルスを表わす第1の励起信号と、ランダム・ノイズを表わす第2の 励起信号とを生成する手段、 第1の所定グループの前記複数のチャネル利得値に応答して前記第1の励起信号 を振幅変調するとともに、第2の所定グループの前記複数のチャネル利得値に応 答して前記第2の励起信号を振幅変調し、これによって対応する第1および第2 のグループのチャネル出力を生じる手段、 前記第1および第2のグループのチャネル出力を濾波して複数の濾波チャネル出 力を生じる手段、および前記複数の濾波チャネル出力を組み合せて前記再編成音 声ワードを形成する手段 を具備することを特徴とするチャネル・バンク音声シンセサイザ。
  3. 3.前記第1の所定グループのチャネル利得値は、高い周波数チャネルを表わす 前記第2の所定グループのチャネル利得値に相関する低い周波数チャネルを表わ す請求の範囲2に記載の音声シンセサイザ。
  4. 4.外部ピッチ情報を使用することなく外部音響的特徴情報から再編成音声ワー ドを生成するチャネル・バンク音声シンセサイザにおいて、前記音響的特徴情報 は各々のチャンネル利得値が1つの指定された周波数帯域幅内の音響エネルギー を表わす複数のチャネル利得値から成るとともにボイシング情報をさらに含み、 前記音声シンセサイザは 外部ピッチ情報を使用することなく前記ボイシング情報に応答して、ボイスド音 に対しては所定の可変レートの周期的パルスを表わし、そしてアンボイスド音に 対してはランダム・ノイズを表わす、少なくとも1つの励起信号を生成する手段 、 前記複数のチャネル利得値に応答して前記励起信号を振幅変調し、これによって 対応する複数のチャネル出力を生じる手段、 前記複数のチャネル出力を濾波し、複数の濾波チャネル出力を生じる手段、およ び 前記複数の濾波チャネル出力の各々を組み合せて、前記再編成音声ワードを形成 する手段 を具備することを特徴とするチャネル・バンク音声シンセサイザ。
  5. 5.前記所定の可変レートは、合成対象のワードの長さにわたって直線的にフレ ーム・パイ・フレームに減少する請求の範囲4に記載の音声シンセサイザ。
  6. 6.外部ボイシングまたはピッチ情報を使用することなく外部音響的特徴情報か ら再編成音声ワードを生成するチャネル・バンク音声シンセサイザにおいて、前 記音響的特徴情報は各々のチャネル利得値が1つの指定された周波数帯域幅内の 音響エネルギーを表わす複数のチャネル利得値から成り、前記音声シンセサイザ は外部ボイシングまたはピッチ情報を使用することなく、所定の可変レートの周 期的パルスを表わす第1の励起信号と、ランダム・ノイズを表わす第2の励起信 号とを生成する手段、 第1の所定グループの前記複数のチャネル利得値に応答して前記第1の励起信号 を振幅変調するとともに、第2の所定グループの前記複数のチャネル利得値に応 答して前記第2の励起信号を振幅変調し、これによって対応する第1および第2 のグループのチャネル出力を生じる手段、 前記第1および第2のグループのチャネル出力をバンドパス濾波し、複数の濾波 チャネル出力を生じる手段、および 前記複数の濾波チャネル出力の各々を組み合ぜて、前記再編成音声ワードを形成 する手段 を具備することを特徴とするチャネル・バンク音声シンセサイザ。
  7. 7.前記第1の所定グループのチャネル利得値が、高い周波数チャネルを表わす 前記第2の所定グループのチャネル利得値に相関する低い周波数チャネルを表わ す請求の範囲6に記載の音声シンセサイザ。
  8. 8.前記所定の可変レートは、合成対象のワードの長さにわたって直線的にフレ ーム・バイ・フレームに減少する請求の範囲6に記載の音声シンセサイザ。
  9. 9.外部ボイシングまたはピッチ情報を使用することなく外部音響的特徴情報か ら音声信号を合成する方法において、前記音響的特徴情報は複数の変更信号から 成り、この音声合成方法は 外部ボイシングまたはピッチ情報を使用することなく第1および第2の励起信号 を生成する生成のステップ、第1の所定グループの前記変更信号に応答して前記 第1の励起信号の作動パラメータを変更するとともに、第2の所定グループの前 記変更信号に応答して前記第2の励起信号の作動パラメータを変更し、これによ って対応する第1および第2グループの変更出力を生じる変更のステップ、 前記第1および第2グループの変更出力を濾波して複数の濾波出力を生じる濾波 のステップ、および前記複数の濾波出力の各々を組み合せて前記合成音声信号を 形成する組合せのステップ を具備することを特徴とする方法。
  10. 10.外部ボイシングまたはピッチ情報を使用することなく外部音響的特徴情報 から音声ワードを合成する方法において、前記音響的特徴情報は各々のチャネル 利得値が1つの指定された周波数帯域幅内の音響エネルギーを表わす複数のチャ ネル利得値から成り、この音声合成方法は外部ボイシングまたはピッチ情報を使 用することなく、所定の可変レートの周期的パルスを表わす第1の励起信号と、 ランダム・ノイズを表わす第2の励起信号とを生成する生成のステップ、 第1の所定グループの前記複数のチャネル利得値に応答して前記第1の励起信号 を振幅変調するとともに、第2の所定グループの前記複数のチャネル利得値に応 答して前記第2の励起信号を振幅変調し、これによって対応する第1および第2 グループのチャネル出力を生じる振幅変調のステップ、 前記第1および第2グループのチャネル出力をバンドパス濾波して複数の濾波チ ャンネル出力を生じるバンドパス濾波のステップ、および 前記複数の濾波チャネル出力の各々を組み合せて前記音声ワードを形成する組合 せのステップを具備することを特徴とする方法。
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