JPS61257099A - 音響制御装置 - Google Patents

音響制御装置

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JPS61257099A
JPS61257099A JP60099244A JP9924485A JPS61257099A JP S61257099 A JPS61257099 A JP S61257099A JP 60099244 A JP60099244 A JP 60099244A JP 9924485 A JP9924485 A JP 9924485A JP S61257099 A JPS61257099 A JP S61257099A
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Shigeo Ando
安藤 繁雄
Hiromi Saotome
弘海 五月女
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Nippon Gakki Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、通常のりスニングルームや部屋等のいなが
らにして、あたがも別の音響空間、例えば広いホール等
にいるような臨場感をかもし出すことのできる音響11
J m装置に圓する。
〔従来の技術〕
通常のリスニングルームや部屋において音楽を聴く場合
、ソースに何らかの残響音を付加することにより、臨場
感を変化させることができる。残響音を付加する装置と
して、従来はソース自体に含まれる残雪成分を、例えば
左右のチャンネル信号を引算することにより抽出して、
これを適当に強調したり、遅延したり、位相を変えたり
する、いわゆるサウンドプロセッサがあった。
第2図は、このような従来のシステムを概念図で示した
ものである。すなわち、従来はコントロ−ルフ7クタ1
0として、レコードやテープ等のソース12自体に含ま
れる残響成分を利用して、この残響成分をプロセッサ1
4で抽出し、増強、遅延、移相等の処理をして、アンプ
16.18を介してスピーカ20.22に供給するよう
にしていた。
ところが、ソース12に含まれる残響成分は、録音時に
ミキシングやエコー付けなどの処理により付与された人
工的なものであり、当然自然な残響音とは異なり、これ
をいくら増強したり遅延させたり、位相変化させたりし
たところで、到底、実際のホールの臨場感を得るまでに
は至らなかった。また、ソース自体に含まれている残響
成分しか利用できないので、残響感が固定的であり、リ
スナーが各種のホール空間を自由自在に再現させること
など全く不可能であった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明は、前記従来の技術における問題点を解決して
、実際のホール等の自然な臨場感を忠実に再現すること
ができる音響制御装置を提供しょうとするものである。
(問題点を解決するための手段〕 この発明は、受聴点の周囲に複数個のスピーカを配置し
、ホール等の音響空間における反射音データに基づき、
その音響空間またはこれに類似するモデル空間での反射
音をシミュレートするように、各スピーカで発すべき反
射音のパラメータ(反射音パラメータ)を求めこの反射
音パラメータに基づきソース信号の反射音を生成するよ
うにしたものである。
なお、ここでいう「反射音データ」とは、音響空間にお
いて反射音を構成する要素となるデータであり、具体的
には仮想音源分布等から求められる反射音の方向、距離
(=遅れ時間)および振幅レベル等のデータである。
また、「反射音パラメータ」とは、反射音データで特定
される反射音を、リスニングルーム等において受聴点(
リスナーが聴く位置)の周囲に配した複数のスピーカで
シミュレートするために、各スピーカから発すべき反射
音を生成するためのパラメータであり、具体的には遅れ
時間とゲインのパラメータである。この反射音パラメー
タは、反射音データと、受聴点に対するスピーカの位置
等の関係で求められる。
〔作用〕
この発明の前記解決手段によれば、実際のホール等の反
射音データに基づき反射音をシミュレートするので、そ
のホール等の臨場感を忠実に再現することができる。
〔発明の原理〕
この発明で利用される反射音データとしては、反射音の
方向、遅れ時間、振幅レベル等がある。
これらの反射音データは、例えばホール等の音響空間に
おける仮想音源分布により求めることができる。ここで
、仮想音源とは、ホール等の音響空間において、特定の
受音点から見た実効的な反射音の音源をいう。すなわち
、実音源(実際の音源をいう。)から発せられた音は、
直接音として受音点に直接到達するほか、壁、天井、床
、座席等音響空間内のあらゆる反射性部分にて反射し、
受音点に到達する。この場合、受音点では、反射音は受
音点と壁面等の反射点とを結ぶ線の延長上にある音源か
ら発せられてきた音として見なすことができるから、こ
れをその受音点における仮想の音源すなわち仮想音源と
して把えることができる。
したがって、ある受音点における音響空間は、その受音
点での仮想音源の分布として把握することができ、通常
のリスニングルームや部屋等においても、各仮想音源か
らの反射音をシミュレートすれば、その音響空間を再現
し得て、実際にその音響空間内にいるかのような臨場感
を味わうことができる。
仮想音源の位置は、受音点からの方向と距離で決定され
るから、その仮想音源からの反射音をシミュレートする
には、直接音を仮想音源の方向から、その距離に対応し
た時間遅れで、かつ反射音の振幅レベルに応じた音量で
発すればよい。そして、これを音響空間における各仮想
音源1つ1つについてそれぞれ行なえば、その音響空間
を再現することができる。
仮想音源の求め方としては、再現しようとするホール等
の音響空間で実際にインパルス応答を測定して求める方
法とか、ホール等の音響空間の形状から計算により求め
る方法とがある。
■ 測定により求める方法 前者の測定による方法としては、いわゆる4点法と呼ば
れるものがある。これは、音響空間内の近接した4点の
インパル・ス応答の時間差を利用して、その点から見た
仮想音源の座標を求めるものである。
インパルス応答は、実音源と仮想音源から同時にインパ
ルスを発したときの受音点での収音信号であると考えら
れ、応答の初期部分では反射音が重ならず個々に識別で
きるので、これを利用して仮想音源の分布を得る。
4点法による測定は、第3図に示すように、対象とする
音響空間24内の音源26によるインパルス応答をごく
近接した4つの受音点0゜x、y、zで測定する。これ
らの受音点O,X。
y、Zは一平面上にないことが必要条件であるが、後の
処理を容易にするため、第4図に示すように、1つの受
音点0を基準の原点として、他の3つの受音点x、y、
zが直交座標を形成するように配置する。原点Oとの距
離は等しくdとする。
無響室内に反射板を1枚設置した簡単な実験を例に説明
する。
各受音点o、x、y、zにおけるマイクロホンM I 
C、M I Cx、M I C,、M I C2゜の出
力は、第5図に示すようになる。これは、直接音が各マ
イクロホンMICo、MICx 。
MIC、MIC2にそれ□ぞれ時刻too。
tx  、ty  、tz  、に入射し、反射板から
の反射音がto  、txl、tyl、tz1に入射し
たことを示している。
第6図は、反射音の行程を模式的に示したものである。
音源26は受音点o、x、y、zから見てy軸の方向に
あるので、直接音はまずマイクロホンM[C,に入射し
、次にマイクロホンMIC、MICx、MIC2にほぼ
同時に入射する。このため、第5図のように、ty  
<to  &ttxokgtz。
O が直接音について成立し、反射音については、i ’j
  < t O”9 tZ 1< i X 1が成立す
る。
各受音点o、x、y、zから仮想音源26′までの距離
ro   、rxl 、ry   、rzlは音速をV
とすると次式で表わされる。
r O1= V ” i 01 rX1”Vやtx。
ry1=v−tyl rz1=v11tz1 任意の仮想音源の座標を(X  、Y  、Zo)、n その仮想音源から各受音点o、x、y、zまでの距離を
それぞれro  、rxo、ry、。
rz、として、各受音点o、x、y、zを中心とし、仮
想音源を表面上にもつ球の方程式は、Xn  +Yn 
 十Zn” =ro。
Xn  +Yn  +(Zn−d)2=rzo2となる
。この式を解くと、 ”      −rx d  +rOo”   o2 Xn=−一−−−−−−−−−−−−−−d 2       ry d +roo2  o2 Yn=−一一一一一一一一一一一一一 d d +roo2  o2  r z Zn=−−−一−−−−−−−−−−−−d となる。
以上のようにして、各反射音に対応する仮想音源の座標
を決定することができる。
一般に、インパルス応答は第5図のように単純ではなく
、多くの反射音が集まって複雑な形をしている。特定の
反射音が作り出したピークを各受音点のインパルス応答
から選び出すには、短い区間の相互相関を用いる。すな
わち、マイクロホンM I Coの出力のある区間と最
も相互相関係数が大きくなるような区間をマイクロホン
MIC、MIC,、MIC2の出力の中から選び出して
、反射音の到来時@ton。
tx  、ty  、tznを決定する。
n 以上説明した4点法によりあるホールの仮想音源分布を
測定した一例を第7図〜第9図に示す。第7図はX−Y
平面〈水平面)への投影図、第8図はY−Z平面への投
影図、第9図はX−Z平面の投影図である。図中Oの大
ぎさは反射音のレベルを表わし、これは例えばマイクロ
ホンMICoで代表して測定される。
■ 計算により仮想音源を求める方法 仮想音源を測定によらず計算により求める方法としては
、鏡像法がある。これは第10図に示すように、壁面2
4を鏡にたとえ、実音源27から音を発し、受音点28
で音を受ける場合に、壁面24での反射音を鏡でいう虚
像位置にある音源30から仮想的に発せられたものとみ
なし、これら仮想音[30を音響空間の壁面形状に応じ
て求めていくものである。
鏡像法によりあるホールの仮想音源分布を求めた一例を
第11図、第12図に示す。第11図はX−Y平面(水
平面)への投影図、第12図はY−Z平面への投影図で
ある。鏡像法の場合、振幅レベルは、受音点28から仮
想音源までの距離に応じてそれぞれ設定する。
以上のようにして測定あるいは計算により求められた仮
想音源分布のデータに基づいて、各仮想音源からのソー
ス信号の反射音をリスニングルーム等でシミュレートす
る場合、リスニングルーム等内の四方に複数のスピーカ
を配置し、ソース信号を適宜のスピーカ(仮想音源の方
向に対応)から適宜の時間遅れ(仮想音源までの距離に
対応)と、適宜の音量(反射音の振幅レベルに対応)で
発することにより、ソース信号の反射音をシミュレート
することができる。
この場合、リスニングルーム等内における受聴点すなわ
ちリスナーが聴く位置と各スピーカとの位置によって受
聴点で聴く反射音の方向、距離、レベルが変動するから
、受聴点に対するスピーカの位1i!(方向および必要
に応じて距111)も考慮して、いずれの方向のスピー
カからどの程度の音量と遅れ時間で反射音を発するかを
算出する。
また、スピーカは理想的にはすべての仮想音源の方向に
配置する必要がある。しかし、それを実現するには、受
聴点を中心にリスニングルーム等の少なくとも上半球面
に漏れなくスピーカを配置することになり、現実には実
現不可能である。経済的には4個〜10個程度が限度で
あるから、その程度の数のスピーカをリスニングルーム
等内の周囲に配置して、各スピーカの分担領域を定め、
各領域内に含まれる仮想音源の反射音をそれぞれ対応す
るスピーカで代表してシミュレートするようにする。こ
の方法によれば、隣接するスピーカの中間にある仮想音
源からの反射音はそのいずれか1つのスピーカで代表し
て発せられるので、厳密に言えGf 、仮想音源の方向
を正確にシミュレートすることにはならないが、スピー
カ個数がある程度多ければ、実用上は問題ないし、人の
聴覚の方向判別能力に限界があることを考えれば、これ
でも十分である。
あるいは、隣接するスピーカの中間にある仮想音源の方
向を正確にシミュレートする必要がある場合には、それ
らのスピーカ間の音量配分により、それが実現可能であ
る。
このようにスピーカの中間にある仮想音源からの反射音
をいずれか1つのスピーカで代表してシミュレートする
場合と、スピーカ相互間の音量配分によりシミュレート
する場合において、各スピーカから発すべき音1および
遅れ時間についてそれぞれ説明する。
■ 1つのスピーカで代表してシミュレートする場合 第13図は、受聴点34を中心に8個のスピーカSP1
〜SP8を配置したものである。ここでは、音響空間を
、隣接するスピーカの中央位置ト受聴点34とを結ぶ線
で区切って、水平面で8つの領域d1〜d8に分割する
。各領域d1〜d8にある反射音をPHnとすると、受
聴点34でこれら反射音PHnを得るに必要な各スピー
カSPI〜SP8の再生音P、、(M−1〜8)は次式
で表わされる。
但し NM(M=1〜8):各領域d8〜d8にある仮想音源
数(=反o4音数) U:ユニット関数 t:R間 τ。二反射音の遅れ時間 ■ 隣接するスピーカ相互間の音量配分によりシミュレ
ートする場合。
第14図に示すように、リスニングルーム等36内の例
えば四隅に4個のスピーカSP1〜SP4を配δし、受
音点38と各スピーカSP1〜SP4を結ぶ線で4つの
象限n、m。
1、kに区分し、各スピーカSP1〜SP4でそれぞれ
の左右の象限にある仮想音源からの反18音をシミュレ
ートする。すなわち、スピーカSP4.SPIの音量比
で象限n内の反射音をシミュレートし、スピーカSP1
.SP2の音量比で象限m内の反射音をシミュレートし
、スピーカSP2.3P3の音量比で象限I内の反射音
をシミュレートし、スピーカSP3.8P4の音量比で
象限に内の反射音をシミュレートする。各反射音をシミ
ュレートするのに必要な各スピーカspi〜SP4の再
生音をP、S(M−1〜4)とすると U(τ1n)+Σ pxcosl 霧 但し、 Pn、Pa、PI、Pk :反射音のレベルτn、τl
、τ1.τに:反射音の遅れ時間θn、θ鋼、τ1.τ
に=反射音のX−Y平面(水平面)上での方向角度 θ1.θ 、θ 、θ :スピーカSP1〜SP4のX
−Y平面 上での方向角度 τHn、τH1,τ旧、τHk”各スピーカ再生音の遅
れ時間。士の修正 項はリスナーの両耳 間距離による補正で あり、ここでは15 αの場合を想定して いる。
Nl、Ml、11.Kl     :各象限n、m、I
kにある仮想音源数 t:時間 U:ユニット関数 なお、上式では隣りあうスピーカの中間にある仮想音源
からの反射音の方向をシミュレートするために、それら
の間の信号配分を第15図に示すCO8関数としたが、
第16図に示す線形関数あるいは第17図に示す+og
関数等反射方向を最も近似できるものを用いるようにす
る。
以上説明した信号配分により、第14図の配置を利用し
てすべての方向からの反射音をシミュレートすることが
できる。
なお、前記第(1)式、第(2)式において、反射音の
遅れ時間τ 、τ 1 τ 、τ として、音nta 
  l   k 源で音が発せられた時刻でなく直接音が到来した時刻を
基準(時刻0)とした値を用いれば、直接音の時間遅れ
を考慮しなくてすむから、リスニングルーム等で反射音
をシミュレートする場合に、直接音は通常のステレオ再
生用のメインスピーカから発することですみ、構成が簡
略化される。
また、スピーカと受音点との間には距離があり、時間差
が生じるので、仮想音源から発した反射音をより正確に
シミュレートするには、この時間遅れをも考慮したうえ
で各スピーカからの再生音を求めるようにする。
第18図は、4点法を用いて成るホールの仮想音源から
の反射音データ(方向、距離、振幅レベル)を測定し、
これに基づき反射音を第4図のスピーカ配置でシミュレ
ートする場合に、各スピーカSP1〜SP4から再生す
べき信号PH8(M=1〜4)を前記第(2)式から求
めたものである(なお、第18図では直接音が到来した
時点を時刻0として時間軸方向を表わしている。)。こ
れは、各スピーカSP1〜SP4から出力される信号の
反射音構造を示しており、各スピーカ方向でのインパル
ス応答とも考えてよい。隣り合うスピーカのインパルス
応答には相互に関連があり、すなわち、これらスピーカ
方向間に位置する反射音が両スピーカによって正しくそ
の方向に定位するように両インパルス応答の振幅レベル
遅延時間が予じめ計算されている。
ソース信号(レコード再生信号等の連続信号)について
反射音を生成する場合は、ソース信号を構成する各サン
プル値について、これらインパルス応答をパラメータ(
ゲインおよび遅延時間について)として、反射音列を生
成しくサンプル値が得られた時刻を基準として個々の反
射音を発生する遅延時間を計数し、サンプル値に個々の
ゲインを掛けたレベルで個々の反射音のレベルを定める
。)、各サンプル値について得られるこれらの反射音列
を各時点において相互に加算していけば、各スピーカ方
向における反射音が生成され、これらを対応するスピー
カから発すれば、受聴点38(第14図)で聴いている
人にとっては、あたかもその仮想音源分布で特定される
ホール等の音響空間にいるような臨場感を味わうことが
できる。
なお、インパルス応答に基づく反射音生成処理としては
、後述するたたみ込み演算によるものを用いることがで
きる。
第1図は、以上の原理を利用したこの発明の音響制御装
置を概念図で示したものである。ここでは、再現しよう
とするホール(例えばカーネギ−ホール)等の「反射音
データ」として、その仮想音源分布に基づき、反射音の
方向、遅れ時間(距離に対応)および振幅レベルを求め
、これらの反射音データとシミュレートに利用するスピ
ーカ配置とから、反射音をシミュレートするために各ス
ビー力から出力すべき反射音の遅れ時間と振幅レベルを
「反射音パラメータ」として各スピーカごとに求め、こ
れら反射音パラメータをコントロールファクタ42とし
て、プロセッサ46により、各仮想音源におけるソース
44の反射音をシミュレートするために各スピーカで再
生すべき反射音信号を生成し、これらスピーカごとに生
成された反射音信号をアンプ48.50.52.54を
介してスピーカ56,58.60.62に供給すること
により、各仮想音源からの反射音をシミュレートしてい
る。
〔実施例〕
これをリスニングルーム等におけるステレオ装置やビデ
オ装置の再生に利用する場合の一実施例を第19図に示
す。ここでは、リスニングルーム50の前方左右にメイ
ンスピーカ64.66を配置し、四隅に反射音用スピー
カ56.58.60゜62、を配置している。ソース4
4からの信号はプリアンプ68、パワーアンプ70を介
して、直接音としてメインスピーカ66から発生される
また、プロセッサ46では各チャンネルの反射音パラメ
ータに基づき、ソース44の信号の反射音信号を各チャ
ンネルごとに生成して、4チヤンネルアンプ72(第1
図のアンプ48,50.52゜54を合わせたもの)を
介して各反射音用スピーカ56.58.60.62に供
給する。反射音パラメータは、リスナー74がその受聴
位置においてリモートコントローラ76の操作により可
変可能である。
なお、実際のホールでは、音源と受音点との距離により
直接音にも時間の遅れが生じるが、ここでは直接音が到
来した時刻を0として、その時点を基準に遅れ時間の反
射音パラメータを定めているから、直接音は時間遅れを
持たせずにそのままメインスピーカ64.66から発し
ても、直接音と反射音のタイミングはうまく取られる。
ところで、この発明ではホール等の反射音をシミュレー
トするため、リスニングルーム50自体での反射はでき
るだけ少ないほうが望ましい。したがって、リスニング
ルーム50は、適度な吸音処理を施してデッドな特性と
する。
第19図におけるプロセッサ46の具体例を第20図に
示す。第20図において、前記プリアンプ68からの左
右のチャンネルのオーディオ入力はミキシング回路10
0でミキシングされ、入力ボリウム102でレベル調整
される。そして、ローパスフィルタ(A/D変換の際の
折り返し防止用)およびサンプル・ホールド回路104
を介して、A/D変換器106でA/D変換される。そ
して更に、反射音に周波数特性を付与するために、各チ
ャンネルごとにディジタルフィルタ108゜110.1
12.114に通される。
ディジタルフィルタ108,110,112゜114か
ら出力されたソース信号は、各チャンネルの反射音生成
回路116,118,120゜122に入力される。反
射音生成回路116゜118.120.122では、マ
イクロコンピュータ124の指令により、メモリ126
に記憶されている各チャンネルの反射音パラメータ(遅
れ時間データとゲインデータ)に基づき、各チャンネル
ごとにソース信号の反射音信号をそれぞれ生成する。生
成されたこれらの反射音信号は、D/A変換器124に
おいて時分割多重的にD/A変換される。D/A変換器
124の出力信号は、各チャンネルごとに時分割して振
り分けられて、サンプル・ホールド回路およびローパス
フィルタ126.128,130.132でそれぞれ、
平滑され、アナログ信号に戻される。そして、出力ボリ
ウム134,136,138.140およびパワーアン
プ48,50.52.54を介して各チャンネルスピー
カ56.58,60.62にそれぞれ供給される。これ
により、各チャンネルスピーカ56,58.60.62
からは、各対応する方向の仮想音源からの反射音が発生
され、その仮想音源の分布で特定されるホール等の音響
空間が再現される。
なお、メモリ(ROM)126にはホール等各種音響空
間の反射音パラメータおよびディジタルフィルタ108
.11.0.112,114の周波数特性のパラメータ
が各チャンネルごとに記憶されており、ワイヤレスリモ
コン76の操作に基づき、リモコンセンサインターフェ
イス142を介して、マイクロコンピュータ124の指
令によりそのいずれかのホールのパラメータが読み出さ
れる。
読み出された周波数特性のパラメータはRAMに一旦転
送され、このRAMに保持されたパラメータに基づきデ
ィジタルフィルタ108,110゜112.114の周
波数特性が制御される。
RAMに保持された周波特性のパラメータは、ワイヤレ
スリモコン76の操作により好みに応じて調整が可能で
ある。
また、読み出された各チャンネルの反射音パラメータ(
!!延時間データおよびゲインデータ)は、各チャンネ
ルの反射音生成回路116,118゜120.122内
に設けられたRAM (後述する第23図のパラメータ
メモリ16o)に一旦転送され、このRAMに保持され
た反射音パラメータに基づき、反射音生成回路116,
118゜120.122で各チャンネルごとにソース信
号の反射音が生成される。RAMに保持された反射音パ
ラメータは、ワイヤレスリモコン76の操作により微調
整が可能であり、これにより残響感を自分の好みに応じ
て変更することができる。
ところで、反射音生成回路116,118゜120.1
22は、それらの入力信号(ソース信号)を遅延した信
号の重ね合せ(たたみ込み演算)により反射音信号を生
成することができる。このたたみ込み演算による反射音
生成について以下説明する。
たたみ込み演算による反射音生成は、前記第18図に示
した各チャンネルの反射音パラメータ列に基づき、ソー
ス信号(直接音)から種々の時間遅れと振幅レベルを持
つ信号を作り、それらを重ね合せるものである。すなわ
ち、1つのチャンネルについて説明すると、そのチャン
ネルで利用すべき反射音パラメータ列が、第21図に示
ずように入力信号(直接音)を基準として、遅れ時間で
、(i−1,2,・・・、n)とゲイン(振幅レベル)
Qiのパラメータの組み合せで構成されているとすると
、第22図に示すように、マルチタップを有するディレ
ィメモリ163を用いて、遅れ#1lffiτiに対応
する各タップからそれぞれ遅延信号を取り出して、振幅
調整器152−1乃至152−nでゲインgiをそれぞ
れ付与して、加算器153で合成する。これにより、加
算器153からは、 Xout”’Σ Xl ・Q i        (3
)なる反射音信号が出力される。
第22図の反射音生成回路116(118゜120.1
22も同じ)の具体例を第23図に示す。
なお、ディレィメモリ163の構成については、アナロ
グ信号の場合はBBDやccD等の電荷転送素子を用い
たもの、ディジタル信号の場合はシフトレジスタあるい
はRAMを用いてプログラム賛即したディジタルメモリ
等を用いることができるが、以下の実施例では構成的に
自由度が大きく、パラメータ(遅延時間およびゲイン)
の設定、変更が容易なRAMを用いた場合について説明
する。
第23図において、パラメータメモリ(RAM)160
は、ワイヤレスリモコン76の操作によりメモリROM
126<第20図)から読み出された反射音パラメータ
のうち、該当するチャンネル(反射音生成回路116で
あれば前方左チトンネル)の反射音パラメータを各アド
レスに記憶する。
記憶された反射音パラメータを下表に示す。
なお、この表でτ。は入力信号の1サンプリング周期を
示すものである。従って遅延時間データτ1   τ2 □、□、・・・(整数値)は、遅延時間τ0   τ0 τ1.τ2.・・・に対応するサンプルの位置を(すな
わちいくつ前のサンプルかを)示すものとなる。
データメモリ(ディレィメモリ)163はRAMで構成
され、前記ディジタルフィルタ108.110,112
,114 (第20図)から出力されるディジタル化さ
れたソース信号が順次書込まれるとともに、パラメータ
メモリに記憶された遅延時間データ 01  角 □、□、・・・に対応した位置の遅延デーr o   
r 6 りが読み出される。
カウンタ164はデータメモリ163において書込みを
行なう現アドレスを指示するもので、入力信号の1サン
プル周期ごとにインクリメントされていく。
カウンタ165はパラメータメモリの読出しアドレスを
指定するもので、入力信号の1サンプル周期内で0から
nまでカウントアツプして遅延時間データおよびゲイン
データの各パラメータを読出す。
マルチブレフナ166はパラメータメモリ160に加え
るアドレス指令をパラメータコントローラ162からの
書込みアドレスあるいはカウンタ165からの読出しア
ドレスのいずれかに切替えるものである。
引算器167はカウンタ164からの現アドレスとパラ
メータメモリ160からの遅延時間データを引算した値
をデータメモリ163のアドレス指令として出力するも
のである。データメモリ163は、パラメータメモリ1
60の読出しアドレスがOのとき(すなわち遅延時間デ
ータ、ゲインデータともOが読出されているとき)は自
込みモードに切替えられるため、このとき引n器167
の出力(すなわちカウンタ164からの現アドレス)は
書込みアドレス指令としてデータメモリ163に加わる
。また、データメモリ163は、パラメータメモリ16
0の読出しアドレスがO以外のときは読出しモードに切
替えられるため、このとき引算器167の出力(すなわ
ち現アドレスに対して遅延時間データに相当する距離離
れたアドレス)は読出しアドレス指令としてデータメモ
リ163に加わる。
乗算器168はデータメモリ163から読出された遅延
信号にそのときパラメータメモリ160から読出されて
いる対応するゲインデータを付与するものである。
アキュムレータ169は乗算器168から出力される遅
延信号をレジスタ175と加算器170で累算(たたみ
込み演算)して、前記第(3)式に示した反射音信号を
作成するものである。アキュムレータ169で作成され
た反射音信号はその後D/A変換器124(第20図)
でD/A変換出力される。なお、アンド回路171は、
反射音信号が作成されるごとに信号C3によりそれまで
の累算データを遮断して、累算値を0にリセットするも
のである。
タイミングコントローラ172は上記の各回路を動作さ
せるための各タイミング信号C1〜C5を作成するため
のものである。
次に第23図の装置の動作について明する。
(1)反射音パラメータの設定 はじめに、ワイヤレスリモコン76の操作によリ、再現
しようとするホールを選択する。これにより、メモリ1
26(第20図)からは該当するホールの反射音パラメ
ータτ 〜τ。1g1〜goが読み出され、パラメータ
メモリ160に書き込まれる。書き込まれた反射音パラ
メータτ1〜τ。、01〜goは、ワイヤレスリモコン
76の操作により調整が可能である。
この書込みおよび調整を行なうときは、パラメータメモ
リ160は書込みモードに切替えられ、マルチプレクサ
166はパラメータアドレス166側に切替えられてい
る。
(2)残響信号の作成 パラメータの設定が終わったら、パラメータメモリ16
0を読み出しモードに切替え、マルチプレクサ166を
カウンター65側に切替え、データメモリ163に入力
信号を供給して反射音信号の作成を行なう。
反射音信号の作成は入力信号の1サンプリング周期を1
単位として、その中で■データメモリ163への入力信
号の書込み■データメモリ163から設定された各遅延
時間τ1〜τ。に対応した遅延信号の読み出し■読み出
された各遅延信号に対する重み付け(Q1〜gn)■累
算を行なって反射音信号を作成する。各々の工程につい
て第24図のタイムチャートを参照して説明する。
■ データメモリ163への入力信号の書込みクロック
C1の立上りでクロックC4がローレベルとなってカウ
ンター65はクリアされる。したがって、パラメータメ
モリ160はアドレスOが指定され、遅延時間データ、
ゲインデータとも[0]が読み出される。そして、次の
クロックC5の立上りでクロックC2も立上りデータメ
モリ163は書込み状態となる。このとき、パラメータ
メモリ160からの遅延時間データは上述のように「0
」であるから、引算器167の出力はカウンター64の
出力そのものであり、データメモリ163におけるこの
カウンター64の出力の示すアドレスに入力信号が書込
まれる。
■ データメモリ163からの遅延信号の読み出し データメモリ163への書込みが終了すると、データメ
モリ163は読み出しモードとなる。クロックC5は1
サンプリング周期内に前記書込みの1回と、読み出しの
n回の合わせてn+1回立上る。カウンタ165はこの
クロックC5をカウントして、そのカウント値をパラメ
ータメモリ160に加えて遅延時間データとゲインデー
タの各パラメータτ 〜τ 1g1〜Qoを読み出す。
n 例えば、カウンタ165のカウンタ値が「1」のときは
、パラメータメモリ160のアドレス1か′r1 ら遅延時間データ□およびゲインデータ″:O Qlが読み出される。更に、順次アドレス2からτ2 
              τnと02−・・・アド
レスnから τ0               τ0とg。がそれ
ぞれ読み出される。
パラメータメモリ160から読み出された遅延時間デー
タは引算器167でカウンタ164のカウント値と引算
され、引算器167からはカウンタ164のカウント値
すなわら現アドレスを基準として遅延時間データの示す
距離だけ手前のアドレスが出力され、データメモリ16
3から対応するアドレスに記憶されている遅延信号x1
〜X。
が読み出される。
■ 重み付は データメモリ163から読み出された遅延信号は、乗算
器168において、パラメータメモリ160から読み出
された各対応するゲインデータ01〜Qoを付与される
■ 累算 反射音信号は、カウンター65のカウント値が「1」か
らrnJまで変化する間に乗算器168から出力される
データQ  −X1〜’n −xnを累算して得られる
。この累算を行なうため、アキュムレータ169は、カ
ウンター65のカウント値が「1」のときクロックC3
が立下がって、前の累算値がリセットされる。すなわち
、カウンタ165が「1」のときアンド回路171はオ
フとなって、加算器170の出力は乗算器168の出力
Q  ”Xlのみの値となりレジスター75に保持され
る。次のクロックC5のタイミングでレジスター75は
Q −×1を出力し、加算器170で次のデータQ −
×2に加算されて、レジスタ175の値が書き替えられ
る・・・という具合に順次加算(累算)をくり返し、n
項加算してΣq、・X、が得られたところで、この値を
反射i=1 音信号として出力する。
以上の動作によって、入力信号のサンプリング周期ごと
に反射音信号が生成される。
なお、上記の説明では複数チャンネルある反射音信号の
うち1つのチャンネルについてのみ示したが、他のチャ
ンネルの反射音信号も同様の構成で生成することができ
る。
ところで、メモリ(ROM)126 (第20図)から
パラメータメモリ(RAM)160 (第23図)に成
るホールの反射音パラメータを読み出した後、これをワ
イヤレスリモコン76で調整することによって、反射特
性を変更することができる。
調整の内容としては、例えば次のものがある。
第25図は、前記第18図に示した各チャンネルの反射
音パラメータのうち、スピーカ1,2のものについて遅
延時間の値に係数を掛けて、相対的に遅延時間を拡大ま
たは縮少したものである。
これは、再現しようとするホールの広さく5IZE)を
可変することに相当し、大きな係数(〉1)を掛けて遅
延時間を長くすればホールは広くなり、小さな係数(く
1)を掛けて遅延時間を短くすればホールは狭くなる。
このようにして、ホールの広さを0.0〜3.0倍程度
(メモリ要領の増加により、任意の倍数まで可能である
。)!I!整することができる。
第26図は、反射音パラメータ列のゲイン(反射音の振
幅レベルに相当)の傾斜を変化させたものであり、これ
によりライブ感(LrVENESS)が可変される。す
なわち、ゲインの傾斜を急峻にすればデッドな特性とな
り、ゆるやかにすればライブな特性となる。これは、遅
れ時間の大きい反射音はどレベルを大きくまたは小さく
していくことにより実現される。また、反射音パラメー
タ列の遅延時間ゲインあるいはこれら双方を周期的に変
化させることもできる。例えば、正弦波状低周波信号で
各パラメータ値を揺さぶってやると、再現される音響空
間は聴感上空間的明瞭度がぼやけてくる(DIFFUS
IOH)感じとなり、特殊な音響効果を得ることも可能
となる。
〔他の実施例〕
第27図は、楽器演奏の場合(ボーカルにも適用可能)
にこの発明を適用したものである。部屋80は第19図
の場合と同様にデッドな特性とする部屋。80の四隅に
スピーカ56.58.60゜62を配置する。また、適
当な位置にマイクロホン82.84.86を配置する(
マイクロホンは3個〜9個が実用的である。)。演奏者
88が楽器90を弾くと、その音はマイクロホン82゜
84.86でピックアップされ、それらの信号はマイク
ミキシング回路92でミキシングされる。
そして、プロセッサ46で反射音のパラメータに基づい
て反射音が作成される。これを4チ17ンネルアンブ7
2を介して各スピーカ56.58゜60.62から発す
ることにより、演奏者88はあたかもホールにいるよう
な雰囲気で楽器演奏を楽しむことができる。この場合、
反射音パラメータとして、客席位置を受音点とする仮想
音源から求めた反射音パラメータを用いれば、自分が弾
いて、しかも客席で聴いている雰囲気を味わうことがで
きる。また、ステージ位置を音源および受音点とする仮
想音源から求めた反射音パラメータを用いれば、自分が
ステージで演奏している雰囲気を味わうことができ、こ
れはプロの演奏家等が本番さながらの雰囲気で練習する
のに有効に利用できる。
なお、第27図の実施例の場合にもプロセッサ46を第
20図に示すように構成することができる。
また、楽器演奏の場合は、ソース信号にもともと残響成
分が含まれていないことが多いので、この発明に基づき
付加する反射音の他に残響も付加した方がより臨場感を
増すことができる。
ところで、反射音用スピーカの配置には様々な形態が考
えられる。以下、各種の配置例について説明する。
第28図は、411jJのスピーカ56.58,60゜
62を天井の四隅に部屋180の中央に向けて配置した
ものである。この場合、スピーカ56゜58.60.6
2は天井にあるため、天井方向と水平方向を含む上半球
面をシミュレートできる。
仮想音源のデータとしては、前記第7図、第10図に示
したX−Y平面に投影したデータを利用し、各スピーカ
56.58.60.62から発すべぎ反射音を作成する
ための反射音パラメータは、前記第(2)式により求め
る。
第29図は、4個のスピーカ56,58.60゜62を
部屋180の壁面四隅に部屋180の中央に向けて配置
し、スピーカ55を天井の中央位置に下方に向けて配置
して、ピラミッド状にしたものである。四隅のスピーカ
56.58.60゜62については、前記第28図の場
合と同様にX−Y平面に投影ししたデータを利用し、前
記第(2)式から各スピーカ56,58,60.62で
利用すべき反射音パラメータを求める。
また、スピーカ55については、Y−Z平面およびx−
7平面に投影したデータのうち、上半球面からの反射音
をシミュレートする。この場合、周囲4個のスピーカ5
6.58,60.62で再生する反射音の上下方向の位
置を天井のスピーカ55でシミュレートするので、この
周囲4個のスピーカ56.58.60.62で再生する
反射音との関係で天井スピーカ55から発する反射音の
遅延時開およびレベルを算出する。この計算方法として
、反射音PnがY軸(水平軸に対してZ軸(垂直軸)方
向にθ。度傾いたとすると、天井スピーカ55で発すべ
き再生音は、 Nu P(t)=Σ p  cos(θ )×U(τ。)S 
             n       n0゛1 但し、 Nu:上半球面の反射音の個数となる。
第30図は、第29図のものに更に部屋180の床中央
にスピーカ57を上方向に向けて配置したちのである。
この床スピーカ57では、Y−Z平面およびX−7平面
に投影したデータのうち、下半球面からの反射音をシミ
ュレートする。この場合、床スピーカ57で発すべき再
生音P、は、反射音P がY@に対してZ軸方向に08
度傾い謙 たとすると、 Nv P、 (t) =Σ plcosθ1Ll(τ、)l=
=1 但し、 Nv:下半球面の反射音の個数となる。
第31図は、部屋180の天井四隅にスピーカ56.5
8.60.62を部屋の中央に向けて配置すると共に、
それらの間にスピーカ59.61゜63.65を部屋1
80の中央に向けてそれぞれ配置したものである。この
場合は、X−Y平面に投影した仮想音源のデータを利用
する。また、この場合はスピーカの数が多いので、隣接
するスピーカの中央の仮想音源からの反射音は、いずれ
かのスピーカで代表して発すればよいから、前記第13
図で示したものと同様に前記第(1)式に基づいて各ス
ピーカ56,58.60.62,59゜61.63.6
5の再生音を求める。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、ホール等の反
射音データをそのホール等の仮想音源分布等から求め、
この反射音データおよびシミュレートに利用するスピー
カ配置から、各スピーカで発すべき反射音のパラメータ
を求め、この反射音パラメータに基づいてソースの反射
音をそれぞれ作成して、対応する方向のスピーカから発
するようにしたので、実際のホール等における反射音を
忠実にシミュレートすることかでき、リスニングルーム
等においてそのホールの臨場感を味わうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明による音響制御装置の概念図である
。 第2図は、従来の音ta b+ va装置の概念図であ
る。 第3図は、4点法による仮想音源の測定方法を示す斜視
図である。 第4図は、第3図におけるマイクロホンの配置を示す斜
視図である。 第5図は、第4図のマイクロホンによるインパルス応答
の測定結果を示す波形図である。 第6図は、第5図の測定結果に基づく仮想音源分布の算
出方法を示す図である。 第7図、第8図、第9図は4点法により求められたある
ホールの仮想音源を分布を示す図で、第7図はX−Y平
面投影図、第8図はY−Z平面投影図、第9図はX−7
平面投影図である。 第10図は、鏡像法による仮想音源測定法の原理を示す
図である。 第11図、第12図は鏡像法により求められた仮想音源
分布を示す図で、第11図はX−Y平面投影図、第12
図はY−Z平面投影図である。 第13図は、周囲8個のスピーカによる反射音再生状態
を示す平面図である。 第14図は、周囲4個のスピーカによる反射音再生状態
を示す平面図である。 第15図、第16図、第17図は、隣接するスピーカの
中間にある反射音をシュミレートするための、各スピー
カ間の音量配分を示したもので、第15図はCO8関数
によるもの、第16図は線形関数によるもの、第17図
はlog関数によるものである。 第18図は、4点法による成るホールの反射音測定デー
タに基づき第14図のスピーカ配置でそのホールの反射
音をシュミレートする場合に、各スピーカに供給すべき
反射音を作成するために用いられる反射音パラメータ列
を示す図である。 第19図は、この発明をリスニングルームにおけるステ
レオ再生に利用した場合の一実施例を示すブロック図で
ある。 第20図は、第19図におけるプロセッサ46の構成例
を示すブロック図である。 第21図は、第20図の反射音生成回路116゜118
.120,122において反射音生成に利用される反射
音パラメータ列を示す図である。 第22図は、第21図の反射音パラメータを利用してた
たみ込み演算により入力信号の反射音信号を生成するよ
うに構成した第20図の反射音生成回路116(118
,120,122)を示す回路図である。 第23図は、第22図の反射音生成回路116(118
,120,122)の具体例を示すブロック図である。 第24図は、第23図の回路の動作を示すタイムチャー
トである。 第25図は、反射音パラメータの遅延時間に係数をかけ
てホールの広さに対する感覚を微調整するようにした例
を示す反射音パラメータ列である。 第26図は、反射音パラメータ列の傾斜を変えてライブ
ネスを微調整するようにした例を示す反射音パラメータ
列である。 第27図は、この発明を部屋における楽器演奏に利用し
た場合の一実施例を示すブロック図である。 第28図乃至第31図は、スピーカ配置の種々の例を示
す斜視図である。 46・・・プロセッサ、116,118,120゜12
2・・・反射音生成回路。 出願人代理人  坂  本     微(ほか1名) 第5図    第6図 第15図 第17図 /′−ゝ\ 暫き \、−1/ Jl  −・μ °′″ 、1g、1゜ メ 第12図 区 °寸 1しN°ツメ 第18図 第21図 はオ) 第22区 L ’NXe 手続 ?111  、vlE  拮I  (方式)昭和
60年6月21日 2.1明の名称 音 響 !、II  御 装 置 3、補正をする省 事件との関係  特許出願人 (407)日本楽器製造株式会社 4、代理人 (郵便?fi号105) 5、補正命令の日付 手 続 ン市 :ilE  tail l、事件の表示 昭和60(T 特許願第99244号 2、発明の名称 L(’I  III  all  M  ff13、補
正をする者 事件との関係  特許出願人 (407)日本楽器に造株式会社 4、代 理 人 (郵便番号105) 5、補正命令の日付 6、補正の対象 図面の第11図および第12図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)受聴点の周囲に配される複数個のスピーカ再生手
    段と、 音響空間における反射音のデータに基づき、前記スピー
    カ再生手段から前記音響空間またはこれに類似したモデ
    ル空間における反射音を再生するために、前記各スピー
    カ再生手段で発すべき反射音のパラメータ(反射音パラ
    メータ)をそれぞれ記憶するパラメータ記憶手段と、前
    記パラメータ記憶手段に記憶された各反射音パラメータ
    に基づき、ソース信号の反射音をそれぞれ生成し、前記
    複数個のスピーカ再生手段の対応するものにそれぞれ供
    給する反射音生成手段と を具備してなる音響特性制御装置。
  2. (2)前記パラメータ記憶手段に記憶された反射音パラ
    メータが調整可能であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の音響制御装置。
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