JPS6020906Y2

JPS6020906Y2 - Δ結線変圧器

Info

Publication number: JPS6020906Y2
Application number: JP17034581U
Authority: JP
Inventors: 寿親安田
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1981-11-16
Filing date: 1981-11-16
Publication date: 1985-06-22
Also published as: JPS5874324U

Description

【考案の詳細な説明】（ａ）考案の技術分野本考案は、３相各相の巻線の口出し線をブスバーに接続
してΔ結線するΔ結線変圧器の改良に関する。

（ｂ）従来の技術乾式のΔ結線変圧器においては、一般に低圧巻線に大電
流が流れるため、３相各相の巻線の口出し線を、各々支
持碍子を介して離間させて設けられた３個のブスバーに
接続してΔ結線している。

第１図乃至第４図は、このようなΔ結線変圧器における
、従来の口出し部の構成例を示すもので、３脚の積層鉄
心１はそのヨーク鉄心部が鉄心締付金具２により締付さ
れ、各脚には３相各相の巻線３．４．５が巻装されて各
ｕ、ｖ、ｗ相の巻線とし、この各ｕ、ｖ、ｗ相巻線３．
４．５は各々巻初め口出し線６，７．８を導出し、
その外側に巻終り口出し線９．１０．１１が導出されて
いる。

１２は変圧器本体の高さ方向に向けられる帯状部１２ａ
の略中夫に、ｕ、ｖ、ｗ相間方向に伸びる略２字形状に
折曲してなる帯状部１２ｂの一端が直交するように設け
られ、且つこの帯状部１２ｂの他端には巻線軸方向に垂
下する帯状部１２ｃを有する構成のブスバーである。

このブスバー１２は、その各帯状部１２ａｔ１２
ｂｙ１２ｃが鉄心締付金具２に対して平行にな
るように、且つ変圧器本体の高さ方向に向けられた帯状
部１２ａをＵ相巻線３の巻初め口出し線６に対応応した
位置に、また略２字形状の帯状部１２ｂの他端に垂下し
てなる帯状部１２ｃを、Ｗ相巻線５の巻終り口出し線１
１に対応した位置になるように配設され、鉄心締付金具
２に取付けられれた支持碍子支持金具１５に支持碍子１
６を介して支持固定される。

１３は変圧器本体の高さ方向に向けられる１２ａの下端
に、Ｕ相方向に伸び、且つ略２字形状に折曲してなる帯
状部１３ｂを有する構成のブスバーである。

このブスバー１３は、その各帯状部１３ａ、１３ｂが鉄
心締付金具２に対して平行になるように、且つ変圧器本
体の高さに向けられた帯状部１３ａをＶ相巻線４の巻初
め口出し線７に対応した位置に、また２字形状の帯状部
１３ｂをＵ相巻線３の巻終り口出し線９に対応した位置
になるように配設され、支持碍子支持金具１５に支持碍
子１６を介して支持固定される。

１４は変圧器本体の高さ方向に向けられる帯状部１４ａ
の下端に、■相方向に伸び、且つ略２字形状に折曲して
なる帯状部１４ｂを有する構成のブスバーである。

このブスバー１４は、その帯状部１４ａ、１４ｂが鉄心
締付金具２に対して平行になるように、且つ変圧器の高
さ方向に向けられた帯状部１４ａをＷ相巻線５の巻初め
口出し線８に対応した位置に、また２字形状の帯状部１
４ｂをＶ相巻線４の巻終り口出し線１０に対応した位置
になるように配設され、支持碍子支持金具１５に支持碍
子１６を介して支持固定される。

そして、各ｕ１ｖ、ｗ相巻線３，４，５の各日出し線６
，７゜８、９．１０．１１を各々対応するブスバ
ー１２．１３．１４に接続してΔ結線を構成している。

これら各Ｕ、Ｖ、Ｗ相のブスバー１２，１３．１４にお
いて、各々の変圧器本体の高さ方向に向けられた帯状部
１２ａｔ１３ａｗ１４ａの端部には穴が明けら
れて外部接続用端子を形成している。

しかし゛、このような構成のΔ結線変圧器では、外部接
続用端子が変圧器本体の高さ方向に向けられて設けられ
、またＵ相のブスバー１２はその略２字形状の帯状部１
２ｂをｖ、ｗ相のブスバー１３．１４（７）略２字形
状の帯状部１３ｂ、１４ｂｉ、：対して立体交差させる
ことで、巻線軸方向に絶縁距離をとっているため、床か
ら変圧器本体の高さ方向の寸法が大きくなっていた。

特に、変圧器容量の増大に伴って、ブスバー自身の形状
が大きくなると、ますます変圧器本体の高さ方向の寸法
が大きくなるため、配線盤に収納するような場合には盤
サイズを−まわり大きくしなければならなかった。

また各ブスバー１２．１３．１４は複雑な形状を有して
いるため、平板導体から切取るか、あるいは帯状導体を
溶接するなどしなければならず、製作上多くの工数がか
かり高価であった。

（Ｃ）考案の目的本考案はこのような欠点を除去するためになされたもの
で、製作容易で安価なブスバーによりΔ結線を実現し得
、且つ変圧器本体の高さ方向の寸法を小さくし得る経済
的なΔ結線変圧器を提供することを目的とする。

（ｄ）考案の実施例以下本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

第５図、第６図、及び第７図は、本考案によるΔ結線変
圧器の口出し部を、各々上方から、正面から、及び側面
から見た図を示すもので、第８図は第５図乃至第７図に
示す本考案によるΔ結線変圧器の口出し部の斜視図を示
すものである。

第５図乃至第８図ににおいて、３脚の積層鉄心１は、そ
のヨーク鉄心部が鉄心締付金具２により締付され、各脚
には３相各相の巻線１７．１８．１９が巻装されて
いる。

この場合、Ｖ相巻線１８とＷ相巻線１９の巻回方向はＵ
相巻線１７のそれとは逆方向にして巻回されている。

またこれら各ｕ、ｖ、ｗ相巻線１７．１８．１９には巻
初め口出し線２０，２１．２２が導出され、その外側に
は巻終り口出し線２３，２４．２５が導出されている。

このような鉄心及び巻線構成において、本実施例では各
ｕＳｖ、ｗ相巻線１７．１８．１９をΔ結線する
ためのブスバーの形状及び配置構戊を次のようにするも
のである。

すなわち、Ｕ相に対応するブスバー２６は、帯状導体を
Ｌ字形状に折曲したもので、そのｕ、ｖ、ｗ相間方向に
伸びる帯状部２６ａは、鉄心締付金具２に平行に、且つ
そのＬ字折曲部２６ｂは、鉄心締付金具２側とは反対方
向に向けて配設され、支持碍子１６を介して前記鉄心締
付金具２に取付けられた支持碍子支持金具２９に支持固
定される。

またＷ相に対応するブスバー２８は帯状導体をＬ字形状
に折曲したもので、そのｗ、ｖ相間方向に伸びる帯状部
２８ａは、前記ブスバー２６の帯状部２６ａに対し外方
に離間させて前記鉄心締付金具に平行に、またそのＬ字
折曲部２８ｂは、鉄心締付金具２側とは反対方向に向け
て配設され、支持碍子１６を介して前記Ｕ相のブスバー
２６の帯状部２６ａに支持固定される。

またＶ相に対応するブスバー２７は帯状導体をＬ字形状
に折曲したもので、そのｖ、ｕ相間方向に伸びる帯状部
２７ａは、前記ブスバー２６．２８の各々の帯状部２６
ａ、２８ａに対し外方に離間させて前記鉄心締付金具に
平行に、またそのＬ字折曲部２７ｂは、鉄心締付金具２
側とは反対方向に向けて配設され、支持碍子１６を介し
て前記各ｕ、ｗ相のブスバー２６．２８の各々帯状部２
６ａ、２８ａに支持固定されている。

従って、各ｕＸｖ、ｗ相のブスバー２６，２７．２８は
立体交差することなく、各相間の絶縁距離が確保できる
ことになる。

そして、Ｕ相のブスバー２６の帯状部２６ａには、Ｕ相
巻線１７の奏功め口出し線２０と、Ｗ相巻線１９の奏功
め口出し線２２を接続している。

またＶ相のブスバー２７の帯状部２７ａには、Ｕ相巻線
１７の巻終り口出し線２３と、Ｖ相巻線１８の巻終り口
出し線２４を接続している。

またＷ相のブスバー２８の帯状部２８ａには、Ｖ相巻線
１８の奏功め口出し線２１と、Ｗ相巻線１９の巻終り口
出し線２５を接続している。

このように各ＵＸＶ、Ｗ相巻線１７．１８．１９の冬目
出し線２０，２１，２２゜２３．２４．２５をブスバー
２６．２７．２８に接続して、Δ結線を構成している。

尚、これら各ｕ、ｖ、ｗ相のブスバー２９．２７．２８
において、各々のＬ字折曲部２６ｂ、２７ｂ、２８ｂの
端部には穴が明けられて、外部接続用端子を形成してい
る。

このような本考案の構成では、帯状導体をＬ字形状に折
曲してなる各ｕＸｖ、ｗ相のブスバー２６．２７．２８
を、その各々帯状部２６ａ、２７ａ、２８ａが鉄心締付
金具２に平行に、且つ各々のＬ字折曲部が鉄心締付金具
２側とは反対方向に向くように配設して、各々の帯状部
２６ａ、２７ａ、２８ａには、各ｕ、ｖＳｗ相巻線１７
，１８．１９の口出し線２０．２１．２２．２３．２４
．２５を各々接続し、また各々のＬ字折曲部の端部には
各ｕ、ｖ、ｗ相の外部接続用端子を設けるようにしたの
で、変圧器本体の高さ方向の寸法は小さくなり、また各
ブスバー２６．２７．２８は立体交差することなく、各
相間の絶縁距離を確保したΔ結線が実現し得る。

また各ブスバー２６．２７．２８は、帯状導体をＬ字形
状に折曲した単純な形状なので、工数がかからず安価に
製作できる。

尚、本考案においては、ｖ、ｗ相巻線１８．１９をＵ相
巻線１７とは逆巻きに巻回したものとしているが、これ
は、積層鉄心１内における磁束の方向を、従来と同じ方
向にとるために行なったものであり、本考案では、巻線
の巻き方は、奏功めの際に口出し線を右にもってくるか
、左にもってくるかの違いなので、何んら作業性を低下
させることはない。

また、鉄心締付金具２に対して直交する方向の幅寸法は
、従来よりも大きくなるが、変圧器本体を配電盤等に収
納する場合は、一般に他の部品、例えばタップ切換台、
固定用ベース等の寸法内に納まってしまい配電盤の盤サ
イズを大きくすることはない。

（ｅ）考案の効果以上述べた本考案によれば、製作容易で安価なブスバー
により、Δ結線を実現し得、且つ変圧器本体の高さ方向
の寸法を小さくし得る経済的なΔ結線変圧器を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図及び第３図は従来例のΔ結線変圧器の巻
線の口出し部を、各々上方から、正面から、側面から一
見た概略の構成国、第４図は第１図乃至第３図に示す従
来例のΔ結線変圧器の巻線の口出し部の概略の斜視図、
第５図、第６図及び第７図は本考案によるΔ結線変圧器
の巻線の口出し部を各々上方から、正面から、及び側面
から見た概略図、第８図は第５図乃至第７図に示す本考
案によるΔ結線変圧器の巻線の口出し部の概略の斜視図
である。１・・・・・・積層鉄心、２・・・・・・鉄心締付金具
、１７゜１８、１９−−−−−−各ｕ、ｖ、ｗ相巻
線、２０，２１．２２・・・・・・各ｕ、ｖＸｗ相巻線
の巻初め口出し線、２３．２４．２５−−−−−−各
ｕＸｖＸｗ相巻線の巻終り口出し線、２６，２７，２８
・・・・・・各ｕ１ｖ、ｗ相のブスバー２９・・・
・・・支持碍子支持金具。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ヨーク鉄心部を鉄心締付金具により一体に締付は固定し
た３脚の積層鉄心と、この積層鉄心の一方の側脚に巻装
され、その巻初め口出し線及びその外側に巻終り口出し
線を、夫々前記鉄心締付金具側に導出してなる第１の相
の巻線と、この第１の巻線とは逆巻きに巻回されて、前
記積層鉄心の中央脚及び他方の脚に夫々巻装され、その
巻初め口出し線及びその外側に巻終り口出し線を、夫々
前記鉄心締付金具側に導出してなる第２及び第３の相の
巻線と、帯状導体の一端部がＬ字形状に折曲され、その
帯状部を前記第１の相から第２及び第３の相方向に向け
て前記鉄心締付金具に平行に、またＬ字折曲部を前記鉄
心締付金具側とは反対方向に向けて配設するとともに、
支持碍子を介して前記鉄心締付金具に支持固定される第
１のブスバーと、帯状導体の一端部がＬ字形状に折曲さ
れ、その帯状部を前記第３及び第２の相方向に向けて、
且つ前記第１のブスバーの帯状部に対し外方に離間させ
て前記鉄心締付金具に平行に、またＬ字折曲部を前記鉄
心締付金具側とは反対方向に向けて配設するとともに、
支持碍子を介して前記第１のブスバーの帯状部に支持固
定される第３のブスバーと、帯状導体の一端部がＬ字形
状に折曲され、その帯状部を前記第２及び第１の相方向
に向けて、且つ前記第第１及び第３のブスバーの帯状部
に対し外方に離間させて前記鉄心締付金具に平行に、ま
たＬ字折曲部を前記鉄心締付金具側とは反対方向に向け
て配設するとともに、支持碍子を介して前記第１及び第
３のブスバーの帯状部に支持固定される第３のブスバー
とを備え、前記第１のブスバーの帯状部には、前記第１
の相の巻線の巻初め口出し線と、前記第３の相の巻線の
巻初め口出し線とを接続し、また前記第２のブスバーの
帯状部には、前記第１の相の巻線の巻終り口出し線と、
前記第２の相の巻終り口出し線とを接続し、また前記第
３のブスバーの帯状部には、前記第２の相の巻初め口出
し線と、前記第３の相の巻終り口出し線とを接続してΔ
結線したことを特徴とするΔ結線変圧器。