JPH11298779A - 画像取り込み装置 - Google Patents

画像取り込み装置

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JPH11298779A
JPH11298779A JP10097642A JP9764298A JPH11298779A JP H11298779 A JPH11298779 A JP H11298779A JP 10097642 A JP10097642 A JP 10097642A JP 9764298 A JP9764298 A JP 9764298A JP H11298779 A JPH11298779 A JP H11298779A
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Japan
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image
image capturing
display device
noise
signal
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JP10097642A
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English (en)
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Yasuhiro Mizutani
泰弘 水谷
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Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画面をみる観者の様子を撮影することの
できる画像取り込み装置において、表示画面のスクリー
ンを透視してカメラで観者の画像を取り込むと、種々の
ノイズ成分が所望の観者の画像以外に取り込まれる。 【解決手段】 種々のノイズ成分の少なくとも一部を除
去する反射防止部材40を有し、ノイズ画像成分が撮像
装置25に取り込まれないようにすることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、テレビ会議やテレビ電話などに
用いられる取り込み画像にノイズ成分のない画像取り込
み装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】テレビ会議やテレビ電話やプロンプタを通
してカメラ撮影する場合においては、使用者の視線はテ
レビ画面を向いており、画像取り込み装置であるカメラ
には視線が合っていない。そのため、テレビ会議やテレ
ビ電話を使用する場合には、対話者との視線が一致しな
いため、対話者どうしに違和感があるという問題があっ
た。
【0003】その対策として、対話者どうしの視線を一
致させるために、特開平6−30406号公報に記載さ
れているように入射角度により光を透過または散乱させ
る機能を有したスクリーンに表示情報を記録した信号光
を投射し対話者の映像を表示するとともに、スクリーン
を介して画像取り込み装置にて観者を撮影するというこ
とが提案されている。
【0004】また、特開平9−168141号公報のよ
うに、スクリーンにホログラムを用いたホログラムスク
リーンに、表示情報を記録した信号光を投射することに
より、対話者の映像を表示するとともに、ホログラムス
クリーンを介して画像取り込み装置にて観者を撮影する
ということもまた提案されている。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら、表示装置Sを
介して、観者のみの画像を記録しようとした場合には、
図8〜10に示されるような課題が生ずる。即ち、画像
取り込み手段25によって、表示装置Sを介して観者8
1を含む画像を取り込もうとした場合には、図8に示さ
れるように、表示映像光32の表示装置S表面での反射
光321や表示装置Sを保持する保持部6による反射光
311が画像取り込み手段25にノイズ画像成分として
取り込まれる。
【0006】また、図9に示されるように、画像取り込
み手段等が照明灯4aにさらされている場合には、画像
取り込み手段25自体や画像取り込み手段25周辺の背
景5(図9では画像取り込み手段25の背後に存在する
観葉植物に相当)の表示装置Sの一方側表面への写り込
み511がノイズ画像成分として画像取り込み手段25
に取り込まれる。
【0007】さらに、図10に示されるように、表示装
置Sの画像取り込み手段25側とは反対側に存在する照
明灯4bからの照明光36が表示装置Sへ入射し、散乱
光361を発生させるため、やはり、画像取り込み手段
のノイズ画像成分として、撮影画像である観者の像に重
ね合わされ、画像取り込み手段に取り込まれる。以上の
ように、観者81のみの画像を記録しようとしても、種
々のノイズ画像成分が観者81以外の像として、記録し
てしまうという問題が生じてしまう。
【0008】そこで、本願発明は上記問題点を鑑みてな
された発明であり、所望の鮮明な画像を取り込むことの
できる画像取り込み装置を提供するものである。
【0009】
【課題の解決手段】そこで、本願発明の請求項1におい
ては、所望の表示情報が記録された信号光を照射する照
射手段と、該照射手段より照射される信号光が投影され
る表示装置と、前記表示装置の一方の側から前記表示装
置を介して、前記表示装置の他方側に存在する所望の対
象物を取り込み、画像信号とする画像取り込み手段と、
前記所望の対象物以外の画像成分の少なくとも一部を除
去するノイズ除去手段とを有する画像取り込み装置を提
供するものである。
【0010】本願発明の請求項1を採用することによ
り、ノイズ除去手段によって、画像取り込み手段に取り
込まれる最終的な画像信号中の所望の画像信号以外のノ
イズ画像信号を少なくすることができる。そのため、本
願発明によって、ノイズ画像信号の少ない良好な画像を
取り込める画像取り込み装置を提供することができるの
である。
【0011】また、本願発明の請求項2によれば、ノイ
ズ除去手段として、表示装置に直接設けられていること
が好ましい。具体的には、表示装置の一方側面又は他方
側面の少なくともどちらか一方に設けられた反射防止部
材であり、好ましくはこの反射防止部材の反射率が、2
%以下であることが好ましい。また、ノイズ除去手段
は、偏光光学部材、ライトコントロール光学部材および
着色光学部材の少なくとも1種であってもよい。
【0012】また、反射防止部材、偏光光学部材、ライ
トコントロール光学部材および着色光学部材と同様の作
用を表示装置自体が有するように表示装置自体に処理を
してもよく、前記反射防止部材、前記偏光光学部材、前
記ライトコントロール光学部材および前記着色光学部材
は表示装置自体に処理した場合も含まれる。このような
構成とすることにより、信号光の画像処理では、少なか
らずの処理時間が必要であるが、物理的にノイズを除去
する表示装置に直接ノイズ除去手段を設ける方法は、ノ
イズが除去された画像を直接画像取り込み手段に取り込
むことができ、信号処理する処理時間を必要とすること
なく所望の画像を得ることができる。
【0013】また画像処理回路等の画像を信号処理しな
いため、画像取り込み装置を安価にでき、また体格も小
さくできることより設置に必要な面積を小さくすること
ができる。次に、具体的に表示装置に直接設けられるノ
イズ除去手段の各光学部材について説明する。
【0014】表示装置の表裏面は空気層と屈折率差があ
り、界面反射が存在している。この表示装置の表裏面に
おいて、反射防止部材を設けることによって、空気層と
屈折率差による界面反射を低減することができ、しいて
は表示装置表面の光の反射を低減するものである。偏光
光学部材は、信号光と偏光光学部材の偏光方向を一致さ
せることにより、表示装置の表示輝度は下げずに、他方
側の照明灯等の表示装置での画像取り込み手段方向の散
乱光を低減することができる。
【0015】ライトコントロール光学部材は、光の入射
角度により吸収または透過する作用があり、例えば、垂
直方向の光は透過し、所定の角度からの入射光を吸収す
るようにすれば、取り込み画像は損なわずに、他方側の
照明灯等の表示装置への入射光のみを吸収するようにす
ることができ、表示装置での散乱光を低減することがで
きる。
【0016】着色光学部材も同様に、上記の散乱光を低
減することが可能である。また、画像取り込み手段が表
示装置に写り込んだとしても、偏光光学部材、ライトコ
ントロール光学部材および着色光学部材を設けることに
より、画像取り込み手段によるノイズ画像成分を除去す
ることができる。また、本願発明の請求項6によれば、
ノイズ除去手段は、画像取り込み手段によって取り込ま
れた画像信号よりノイズ画像信号を除去する画像処理回
路であることが好ましい。
【0017】表示装置に直接ノイズ除去手段を設ける方
法では、ノイズ光を低減することは可能であるが、完全
に除去することは様々な条件の変化によっては、ノイズ
光を常に除去することは困難である。それに対して、画
像処理回路を採用することによれば、信号によりノイズ
画像成分を除去することができるため、完全にノイズ画
像成分を除去することが可能となる。
【0018】また、本願発明の請求項7によれば、前記
画像処理回路は、前記照射手段の有する前記表示情報の
信号と前記画像取り込み手段からの取り込み画像信号を
画像処理することによって、画像取り込み信号よりノイ
ズ画像信号を除去する画像取り込み装置が好ましい。こ
のように、ノイズ画像信号を除去する方法として、画像
取り込み手段からの画像取り込み信号と表示情報の信号
とから、画像取り込み信号中のノイズ画像成分を除去す
る方法を採用したので、随時変化する表示情報に対応し
て、ノイズ画像成分を画像取り込み信号より除去するこ
とができ、安定な画像信号を得ることができる。
【0019】また、本願発明の請求項8によれば、前記
画像処理回路は、表示装置の他方側の対象物がなく、照
射手段から表示装置への信号光の照射のない状態で、表
示装置を画像取り込み手段側から見たノイズ画像を前記
画像取り込み手段により取り込み、ノイズ信号として記
録し、前記表示装置の他方側の所望の画像を取り込む際
には、前記画像取り込み手段により取り込んだ画像信号
より、前記ノイズ信号を除去する画像取り込み装置とす
ることが好ましい。
【0020】このような構成とすることにより、表示情
報に起因するノイズ画像成分だけでなく、上述したよう
な、画像取り込み手段自体の表示装置への写り込みや画
像取り込み手段背後の背景の表示装置への写り込みや他
方側の照明光による表示装置での散乱光をも除去するこ
とができ、より鮮明な画像信号を得ることができる。ま
た、本願発明の請求項9によれば、前記ノイズ除去手段
は、前記表示装置に直接設けられたノイズ除去手段およ
び前記画像取り込み手段によって取り込まれた画像信号
よりノイズ信号を除去する画像処理回路を同時に有する
ことが好ましい。 ここで、特に、前記ノイズ除去手段
は、前記表示装置に設けられた反射防止部材、偏光光学
部材、ライトコントロール光学部材および着色光学部材
の少なくとも1種と前記画像取り込み手段によって取り
込まれた画像信号よりノイズ信号を除去する画像処理回
路を同時に有することが好ましい。
【0021】このように、物理的なノイズ除去手段と、
信号処理によりノイズ除去を同時に行うことによって、
信号処理するノイズ除去手段のみの場合は、取り込み画
像の信号光を処理する時間が必要で、ノイズ除去効果に
時間差があり、例えば、取り込み画像が動きの大きい動
画の場合には、ノイズ除去部がずれてしまし、輪郭が不
明瞭な画像となってしまう場合がある。しかしながら、
物理的なノイズ除去手段と併用することにより、ノイズ
成分が少なくなっていることより、輪郭の不明瞭さが改
善された画像とすることが可能となるまた、本願発明の
請求項11の如く、本願発明の画像取り込み装置は、透
過型又は反射型のスクリーンが好ましく、さらには、透
過型又は反射型のホログラムスクリーンが好ましい。
【0022】また、本願発明の請求項13の如く、本願
発明の画像取り込み装置は、表示装置の一方側にある照
射手段、画像取り込み手段、ノイズ除去手段等を表示手
段を筐体の前面にして一体に形成し、画像取り込み手段
やその背景を暗くすることにより、ノイズ光を低減する
ことができる。このような構成とすることにより、表示
手段への画像取り込み手段の背景及び画像取り込み手段
自体の写り込みを抑制することができる。そのため、得
られる画像信号もより鮮明な画像とすることができる。
さらには、観者(対象物)が表示手段を見た場合におい
ても、表示手段の裏側を見えにくくすることができ、画
像取り込み装置としての商品性を向上させることができ
る。
【0023】さらに、筐体内部は、表示手段を介して入
射光によるノイズ低減のため、黒塗装等の散乱防止処理
を施すことが望ましい。このような構成とすることによ
り、観者(対象物)が表示手段を見た場合においても、
表示手段の裏側を見えにくくする効果をより向上させる
ことができる。また、本願発明の請求項14の如く、本
願発明の画像取り込み装置は、表示装置周辺の光量に応
じ、照射手段の照射パワーを制御することにより、ノイ
ズ光を低減することができる。即ち、表示装置の周辺の
光量が小さくなるとノイズ画像成分が顕著化する。その
ため、請求項14の構成を採用することにより、表示装
置の周辺の光量を光量検出手段により検出するととも
に、この光量検出手段からの信号によって、照射手段の
照射強度を調整する照射強度調整手段を採用することに
より、照射手段の照射強度を制御することができるの
で、反射ノイズ光321、311(図8参照)を低減す
ることができる。
【0024】また、光量検出手段の光量検出の方向は、
画像取り込み手段の取り込み方向と同じ表示装置の他方
側に向けるのが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】実施形態例1 実施形態例1はスクリーンを用いた画像取り込み装置で
あり、具体的には、テレビ電話の一方側の受信装置を示
した図である。観者81は、図示していない他方の観者
の相手側の例えば顔を確認しながら、会話をすることの
できる画像取り込み装置を示している。
【0026】図2(a),(b),(c)に本発明の第
1実施形態例による画像取り込み装置に用いるスクリー
ン3の側面図を示し、スクリーン3の機能を説明する。
このスクリーン3には、視野選択機能を有する透明基板
(例えば、日本板硝子(株)製のアングル21、また
は、住友化学工業(株)製のルミスティー等が現在市販
されている)を用いる。
【0027】このような機能を有するスクリーン3は、
図2(a)に示したように、スクリーン正面の視点に対
しては、ある角度αの視野範囲においては、透明視野領
域3bが存在し、スクリーン3を介して被写体を確認す
ることができるが、所定の角度以上の角度βにおいて
は、不透明者領域3aとなってしまい、スクリーン3を
介しては、被写体を確認することができない。
【0028】そのため、視点が下方にある場合(図2
(b)中の視点A)には、図2(b)に示すように透明
基板全体が不透明に見える不透明視野領域3aとなって
しまい、スクリーン3前方の被写体Oを見ることができ
ない。それに対し、スクリーン3の中央近傍に視点(図
2(c)の視点B)がある場合は、図2(c)に示すよ
うにスクリーン3は大部分が透明視野領域3bになるた
め、スクリーン3を通して被写体Oを見ることができ
る。
【0029】そのため、本実施形態にこのスクリーンを
採用する場合には、視点Aの位置に照射手段である投射
装置11を、視点Bの位置に画像取り込み手段である撮
像装置25をそれぞれ設置すれば、被写体Oの位置から
は投射装置11より投射された表示画像を見ることがで
きるのと同時に、撮像装置25でスクリーン3を介し
て、被写体Oを撮像することができる。
【0030】図1に本発明の第1実施形態の画像取り込
み装置1の構成図を示す。図中、11は照射手段である
投射装置、25は画像取り込み手段である撮像装置、3
は表示装置である図2で示したスクリーン、81は観者
である。図2で説明したスクリーン3に対する視点Aの
位置であるスクリーンの一方の側に配置し、画像取り込
み手段25は同じく図2で説明したスクリーン3の一方
の側の視点Bの位置に配置している。
【0031】図2で説明したように、スクリーン3の他
方の側に存在する観者81は、スクリーン3の不透明視
野領域3a(図2参照)に設置された投射装置11のス
クリーン3上への投射画像を見ており、その一方、撮像
装置25はスクリーン3の透明視野領域3bを介して、
スクリーン3に表示されている表示情報を見ている観者
81を撮像する。その結果、観者は、スクリーン3を介
して、撮像装置25を見ていることとなるため、撮像装
置25と観者81の視線を略同一とすることができしい
ては、対話者同士の視線一致を実現することができるの
である。
【0032】本実施形態においては、スクリーン3と投
光装置11の配置では、投光装置11から斜めに照射す
る(図1では上方より照射)ため、投光装置11に近い
上側は巾が狭く、遠い下側は巾が広くなってしまい、映
像が台形に変形するという問題がある。その対策法とし
て、投光装置11に入力される表示情報を予め逆に台形
補正しておく方法、もしくは、投射装置11に台形補正
回路を付与し、台形変形を無くす方法がある。本実施形
態では、表示情報に予め逆に台形補正をすることによ
り、変形のない画像としている。
【0033】次に、本実施形態において、本発明のもっ
とも特徴部分について説明する。従来においては、投射
装置11からの表示情報がスクリーン3を介して観者8
1に表示されていたが、投射装置11からの表示情報の
一部がスクリーン3の一方側表面において反射してしま
いこの反射光がノイズ画像成分となり、撮像装置25に
取り込まれるという問題が生じた。
【0034】そこで、本実施形態においては、観者81
の取り込み画像を明瞭し、ノイズ画像成分を抑制するた
めに、スクリーン3の両面にノイズ除去手段である反射
防止部材40を配置した。このように、スクリーン3の
両面に反射防止部材40を配置することにより、スクリ
ーン3の表裏面での反射光321、511を低減するこ
とができる。
【0035】また、この反射防止部材40は、反射防止
フィルムや反射防止ガラス等を付与したものでもよく、
表示装置自身に反射防止処理を施してもよい。反射防止
部材40の反射率は低くすればするほど取り込み画像は
明瞭になるが、2%以下であれば、ノイズ画像成分が官
能的に気にならない状態となる。 実施形態例2 実施形態例2はホログラムスクリーンを用いた画像取り
込み装置である。
【0036】図3に示すように,表示情報を記録した信
号光31を発する投射装置11と,後述する方法にて作
成された拡散板を記録した透明な透過型ホログラムスク
リーン15と,ホログラムスクリーン15の一方側から
スクリーンの他方側に存在する観者81を透視し撮影す
る撮像装置25とを有している。また,撮像装置25の
入光部の中央部と観者81の目の近傍とを結ぶ線35
は,ホログラムスクリーン15上の結像の中心部と観者
81の目の近傍とを結ぶ線におよそ一致するように、そ
れぞれが配置されている。
【0037】以下,それぞれについて説明する。信号光
31は,投射装置11によってホログラムスクリーン1
5上に照射される。このホログラムスクリーン15に
は,拡散板が記録されているため、この拡散板の拡散角
の範囲内に拡散光32が拡がり、これによって表示情報
は、上記拡散板の拡散角の範囲内にある観者81に視認
されようになる。そのため、ホログラムスクリーン15
は、この拡散光32の中心角度(拡散光32の強度が最
も強い方向)が,観者81の方向となるように信号光3
1の入射角度とホログラムの回折特性との間の整合が図
られている。
【0038】さらに,ホログラムスクリーン15は、ホ
ログラムの特性から、信号光31の入射方向以外の光に
対しては、単なる透明な板として作用させることができ
る。そのため、ホログラムスクリーン15の一方側に配
置された撮像装置25の入光部25aは観者81に向け
られていることから、ホログラムスクリーン15を介し
てスクリーン15を確認している観者81の視線方向か
ら、撮像装置25によって、観者81をカラー撮像する
ことができる。
【0039】また、観者81は,ホログラムスクリーン
15を介して、ホログラムスクリーン15の一方側の背
景を視認することもできるが,表示情報の輝度をホログ
ラムスクリーン15の一方側の輝度よりも遙かに大きく
することにより、特に注視しない場合には表示像だけを
認識することができる。そして,従来の装置と異なり,
カメラ25の撮影方向35と観者81の視線方向とを容
易に一致させることができるから,観者81の視線と画
面に表示される相手の視線とを一致させることができ、
違和感のない自然な対話が可能となる。
【0040】次に、上記ホログラムスクリーン15のホ
ログラムの露光方法を図4を用いて、簡単に説明する。
即ち,レーザー光源51から放射されたコヒーレントな
光61をミラー52で光路を曲げたのち,ハーフミラー
53で物体光621用の光路と参照光631用の光路に
分割する。そして,一方(紙面左方)を出た光62は,
ミラー541,対物レンズ542,軸外し放物面鏡54
3を経て平行光とした後,拡散板56を透過して物体光
621を形成し,ハーフミラー57を経て感光材58に
入射する。
【0041】一方,ハーフミラー53を出た他方の光6
3は,ミラー551,552を経て対物レンズ553で
発散光に変換された後,ハーフミラー57を経て参照光
631として感光材58に入射する。その結果,感光材
58には,拡散板56を記録した透過型のホログラムが
形成される。得られたホログラムスクリーン15は、ホ
ログラムスクリーン15に対して図4の参照光631の
方向から再生光を照射すれば,ホログラムスクリーン1
5を透過した回折光は,拡散板56による拡散光と同様
の光とすることができるのである。
【0042】次に、信号光を画像処理する本発明の実施
形態例2のノイズ除去手段について以下詳細に説明す
る。本実施形態例においては、ノイズ除去手段として、
画像処理装置41と画像処理記録装置42を用いてい
る。画像処理装置41は、デジタル処理が可能で、投射
装置11へ入力される表示情報と画像取り込み手段25
からの画像信号が入力され、デジタル処理にて、投射装
置11からの信号光31に起因するノイズ画像成分を消
去することができる。
【0043】画像処理記録装置42は、投射装置11に
よる信号光31がない状態でホログラムスクリーン15
にみえるノイズ画像成分を記録しておいた信号光と画像
処理装置41からの画像信号光をデジタル処理し、投射
装置に起因しないノイズ光を除去し、所望の対象物の画
像情報信号を出力することができる。以下、実施形態例
2の作用を図5を用いて説明する。
【0044】実施形態例2の画像取り込み装置10にお
いては、はじめに、画像取り込み装置10の表示情報が
ホログラムスクリーン15上に鮮明に投影できるように
光学的な焦点等の調整を行うセッティング調整を行う
(ステップ1)。次に、ホログラムスクリーン15の他
方側(観者81が存在する予定の側)において、観者8
1がいない状態、さらには、表示情報の照射がない状態
とした後(ステップ2)において、撮像装置25に取り
込まれる画像を第1ノイズ画像成分として記憶する(ス
テップ3)。
【0045】次に、画像取り込み装置10を作動させ
(ステップ4)、図示しない相手側の画像取り込み装置
からの表示信号を受信後、この第2のノイズ画像となる
表示信号を画像処理回路41に入力するとともに(ステ
ップ5)、受信した表示情報を投射手段11によって、
ホログラムスクリーン15上に表示する(ステップ
6)。
【0046】その後、撮像装置25により画像を取り込
む(ステップ7)。この撮像装置25により、取り込ま
れる画像には、観者81を含む所望の画像信号ととも
に、ホログラムスクリーン15の例えば一方側に存在す
るノイズ画像成分も含まれている。しかしながら、画像
処理回路41には、あらかじめステップ5によって第2
のノイズ成分に対応した表示情報が入力されている。そ
のため、この画像処理回路41によって、撮像装置25
に取り込まれた画像成分から、表示情報に対応するノイ
ズ画像成分である第2ノイズ画像成分を除去することか
容易にできる。
【0047】さらにまた、画像処理記録回路42には、
例えば撮像装置25自身のホログラムスクリーン15へ
の写り込み等による第1ノイズ画像成分が記録されてい
る。そのため、この画像処理記録回路42によってもま
た、撮像装置25に取り込まれた画像成分から、所望の
画像成分以外の第1ノイズ画像成分をも除去することが
できるのである。
【0048】以上のように、実施形態例2の画像取り込
み装置10を採用することによって、得られる画像はノ
イズ画像成分が抑制できた鮮明な画像を得ることができ
るという効果を得ることができるものである。 実施形態例3 実施形態例3を図6を用いて以下に説明する。
【0049】本実施形態例3の表示装置は、実施形態例
2で説明したホログラムスクリーンを使用した。また、
第1のノイズ除去手段として投射装置11と画像取り込
み装置1をスクリーン15の他方側が外側となるよう
に、筐体8の中に収納し、さらには、筐体8の内壁は黒
塗装が施すことによって、本実施形態のノイズ除去手段
としたものである。
【0050】このような構成とすることによって、筐体
8内部の撮像装置25自身や撮像装置25周辺の背景が
取り込み画像にノイズ画像成分として取り込まれること
を抑制することができ、さらに、観者81からホログラ
ムスクリーン15の中を覗いたとしても、撮像装置25
を見えにくくすることができ、テレビ電話等では自然な
状態で対話することができる。
【0051】また筐体8一体で持ち運びが可能となるの
で、設置が容易とすることができる。また、第2のノイ
ズ除去手段としては、表示装置の他方側の光量を検出す
る光量検出手段を設け、その信号を照射手段11に入力
し、その信号により照射手段の照射パワーを制御するノ
イズ除去手段を採用してもよい。実施形態例4他の画像
取り込み装置についての実施形態例を以下に説明する。
【0052】本実施形態例の画像取り込み装置は、前記
画像取り込み装置とは構成が全く異なり、図7に示すよ
うなホログラムガイド71の側面から入射光を内面反射
させホログラムガイドの一方面に配置された液晶表示装
置72を照射し、液晶映像を視認できる画像取り込み装
置とした。このような画像取り込み装置において、ノイ
ズ除去手段は実施形態例1または2の物理的なノイズ除
去手段または信号処理によりノイズ除去する方法を採用
してもよい。
【0053】また、液晶表示装置への照射光は、照射手
段によってもよく、本例と同様に光学部材の内部を導光
させたものでもよくホログラム以外の導光手段であって
もよい。
【0054】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、対話者ど
うしの視線一致が可能で、観者(対象者)の画像にノイ
ズ光が含まれない視認性の良い画像取り込み装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の画像取り込み装置の構成図
【図2】画像取り込み装置に用いるスクリーンの側面図
【図3】実施形態例2の画像取り込み装置の構成図
【図4】ホログラムスクリーンの撮影系を示す光路図
【図5】実施形態例2のノイズ除去方法のフロー図
【図6】実施形態例3の画像取り込み装置の構成図
【図7】実施形態例4の画像取り込み装置の構成図
【図8】従来の画像取り込み装置の信号光による反射光
ノイズの説明図
【図9】従来の画像取り込み装置の他の反射光ノイズの
説明図
【図10】従来の画像取り込み装置の散乱光ノイズの説
明図
【符号の説明】
3 スクリーン 11 照射手段 15 ホログラムスクリーン 25 画像取り込み手段 81 観者

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の表示情報が記録された信号光を照
    射する照射手段と、該照射手段より照射される信号光が
    投影される表示装置と、前記表示装置の一方の側から前
    記表示装置を介して、前記表示装置の他方側に存在する
    所望の対象物を取り込み、画像信号とする画像取り込み
    手段と、前記所望の対象物以外の画像成分の少なくとも
    一部を除去するノイズ除去手段と、を有することを特徴
    とする画像取り込み装置。
  2. 【請求項2】 前記ノイズ除去手段は、前記表示装置に
    直接設けられていることを特徴とする請求項1記載の画
    像取り込み装置。
  3. 【請求項3】 前記ノイズ除去手段は、前記表示装置の
    一方側面又は他方側面の少なくともどちらか一方に設け
    られた反射防止部材であることを特徴とする請求項2記
    載の画像取り込み装置。
  4. 【請求項4】 前記反射防止部材の反射率は、2%以下
    であることを特徴とする請求項3記載の画像取り込み装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ノイズ除去手段は、前記表示装置に
    設けられた偏光光学部材、ライトコントロール光学部材
    および着色光学部材の少なくとも1種であることを特徴
    とする請求項2記載の画像取り込み装置。
  6. 【請求項6】 前記ノイズ除去手段は、前記画像取り込
    み手段によって取り込まれた画像信号よりノイズ信号を
    除去する画像処理回路であることを特徴とする請求項1
    記載の画像取り込み装置。
  7. 【請求項7】 前記画像処理回路は、前記照射手段の有
    する前記表示情報の信号と前記画像取り込み手段からの
    取り込み画像信号とから、取り込み画像信号よりノイズ
    画像信号を除去することを特徴とする請求項6記載の画
    像取り込み装置。
  8. 【請求項8】 前記画像処理回路は、表示装置の他方側
    に対象物がなく、照射手段から表示装置への信号光の照
    射のない状態で、表示装置を画像取り込み手段側から見
    たノイズ画像を前記画像取り込み手段により取り込み、
    ノイズ信号として記録した後、前記表示装置の他方側の
    所望の画像を取り込む際には、前記画像取り込み手段に
    より取り込んだ画像信号より、記録された前記ノイズ信
    号を除去することを特徴とする請求項6記載の画像取り
    込み装置。
  9. 【請求項9】 前記ノイズ除去手段は、前記表示装置に
    直接設けられたノイズ除去手段および前記画像取り込み
    手段によって取り込まれた画像信号よりノイズ信号を除
    去する画像処理回路を同時に有することを特徴とする請
    求項1記載の画像取り込み装置。
  10. 【請求項10】 前記ノイズ除去手段は、前記表示装置
    に設けられた反射防止部材、偏光光学部材、ライトコン
    トロール光学部材および着色光学部材の少なくとも1種
    と前記画像取り込み手段によって取り込まれた画像信号
    よりノイズ信号を除去する画像処理回路を同時に有する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像取り込み装置。
  11. 【請求項11】 前記表示装置は、透過型又は反射型の
    スクリーンであることを特徴とする請求項1〜10記載
    の画像取り込み装置。
  12. 【請求項12】 前記表示装置は、透過型又は反射型の
    ホログラムよりなるスクリーンであることを特徴とする
    請求項1〜10記載の画像取り込み装置。
  13. 【請求項13】 前記照射手段,前記表示装置及び前記
    画像取り込み装置が筐体により一体に形成されるととも
    に、前記筐体の内部が筐体の外部よりも照度が低くなっ
    ていることを特徴とする請求項1〜12記載の画像取り
    込み装置。
  14. 【請求項14】 さらに、前記表示装置の周辺の光量を
    検出する光量検出手段と、該光量検出手段からの信号に
    より、前記照射手段の照明強度を変化させる照明強度調
    整手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像取
    り込み装置。
JP10097642A 1998-02-09 1998-04-09 画像取り込み装置 Withdrawn JPH11298779A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2004034145A1 (ja) * 2002-10-11 2006-02-09 内田 龍男 リアプロジェクションディスプレイ用スクリーン
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JP2009508377A (ja) * 2005-09-08 2009-02-26 フランス テレコム ビジュアルエコー相殺によって画像を処理するためのシステム及び方法
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