JPH1124728A - プラント状態予測装置 - Google Patents

プラント状態予測装置

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JPH1124728A
JPH1124728A JP17678497A JP17678497A JPH1124728A JP H1124728 A JPH1124728 A JP H1124728A JP 17678497 A JP17678497 A JP 17678497A JP 17678497 A JP17678497 A JP 17678497A JP H1124728 A JPH1124728 A JP H1124728A
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JP
Japan
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plant
interlock
process signal
alarm
signal
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JP17678497A
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Yoshiharu Hayashi
喜治 林
Koji Oga
幸治 大賀
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Safety Devices In Control Systems (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プラントの機器の動作に係るインターロック、
または、出力警報を予測し、予測結果に対応したガイダ
ンスを提供する。 【解決手段】予測変数選択部7は、IBDデータベース
5に格納したインターロックブロック線図(IBD:Int
erlock Block Diagram)を基に、今後のインターロック
の動作に影響を及ぼすプロセス信号を選択する。次い
で、時系列解析部3が、選択されたプロセス信号の将来
値を求め、IBD解析部6が、この将来値とインターロ
ックブロック線図から、インターロックの動作状態、及
び出力警報を予測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は診断システムに係
り、特に、プラント監視診断、及び状態予測に好適な診
断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントをはじめとする種々
のプラントにおいて、プロセス値が正常範囲を逸脱する
ような異常が発生すると、運転員は、プロセス値の変化
傾向に加え、出力警報やインターロックの起動状態を監
視し、これらの情報によって、プラントの現在状態を把
握すると共に、場合によっては運転操作を実施すること
により、異常状態を回避する処置を取る。例えば、原子
力発電プラントに異常が発生し、原子炉炉心の水位が低
下したような場合には、燃料の安全性を確保するため、
運転員は原子炉炉心水位の変化傾向を監視すると共に、
水位低下にともなって出力される警報、及び、警報をト
リガとして起動するインターロックの動作を確認する。
原子力発電プラントには、原子炉炉心の水位がある値以
下になると、警報「原子炉水位L(レベル)3以下」を
出力し、かつ、この時点で原子炉をスクラムさせるイン
ターロック機能を有している。
【0003】したがって、原子炉水位が低下するような
異常が発生すると、運転員は、警報「原子炉水位L3以
下」の出力の有無を監視し、かつ、この警報が出力され
た場合には、原子炉がスクラムしているかを確認すると
共に、スクラムしない場合には、手動操作によりスクラ
ムさせる処置をとる。
【0004】以上に示した例のように、異常時における
プラントの運転操作には、出力警報やインターロックの
起動状況に関する情報が重要であり、異常時には、これ
らの情報に基づいて運転操作を決定する。
【0005】運転操作の決定にあたり、運転員にとって
の有効な情報として予測情報がある。これは、プラント
異常時に、運転操作に影響を及ぼすプロセス値の変化傾
向や、インターロック起動までの余裕時間、さらには予
測結果に対応した運転手順等のガイダンスを提供するこ
とにより、異常時の運転操作を、ガイダンスに従いなが
ら余裕をもって実施できる。
【0006】上記のような状況を鑑みると、プラントの
異常発生時には、特に、出力警報,インターロック作動
の有無についての予測結果と、それに対応したガイダン
スを提供することで、信頼性の高い運転が可能となる。
インターロックの作動の有無、及び出力警報を含めて、
種々のプロセス信号についての予測結果を得る方法とし
ては、日本原子力学会「1991年春の年会」予稿にお
ける「PWRプラント状態予測シミュレータの開発」に
記載の方法がある。これはプラントシミュレータを高速
処理することで、種々のプロセス値,インターロックに
よる機器の作動や、発生警報などについての総合的な予
測結果を得るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のシミュレータに
よる方法では、原子炉,ポンプ,タービン等のプラント
を構成する様々の機器について、制御信号を含む機器の
動作や機器内での物理現象を数式化することによって物
理モデルを作成し、これによって各機器に関連するプロ
セス量を求めながら、プラント全体の将来状態の予測を
実施する。この方法では、シミュレータに物理モデルと
して実装されている機器については、その関連プロセス
量の全てを求めながら解析しており、プラントの全範囲
にわたるインターロックの動作や、警報の出力に関する
予測情報を得ることができる。
【0008】しかし、この方法を用いて、プラントの異
常時に予測結果を得ようとする場合、以下に述べる問題
が生じる。
【0009】第一は、プラントで発生した異常原因と、
異常の程度が分からない場合、シミュレータにおいて、
物理モデルの選択と、パラメータの設定ができず、解析
が困難になることである。シミュレータでは、各異常事
象に対応した物理モデルを用意しており、また、一部の
異常事象については、異常程度の設定をパラメータの入
力により実施している。したがって、物理モデルの選択
と、パラメータの設定を実施するための情報が得られな
い場合には、解析が困難になる場合がある。一般に、異
常原因や異常程度を正確に同定することは難しい。
【0010】第二は、シミュレータに対する初期値の設
定の問題である。シミュレータでは、プロセス値に対す
る初期値を基に解析を開始する。したがって、これら全
てのデータの現在値が得られない場合、正確な解析を実
施することができない。全てのプロセス値は、一般には
プラントで計測されていない。
【0011】以上に述べた問題があるため、プラントに
発生する様々の異常事象全てについて、シミュレータを
用いてインターロックの動作状態、及び出力警報につい
ての予測をすることは困難であった。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記のように、シミュレ
ータは、インターロックの動作状態や出力警報だけでは
なく、プラントの全範囲にわたって、制御信号の変化に
ともなう機器の動作や、機器内での物理現象を解析し、
様々のプロセス値の将来値を総合的に求める。これに対
し、本発明では、予測の対象をインターロックの動作状
態と出力警報に限定し、これらに影響のあるプロセス値
のみについて将来値を求める。この機能を実現するため
の手段を以下に述べる。
【0013】まず、プラントを構成する機器の動作及び
警報の出力とプロセス値との関係を論理的に表したデー
タ、例えば、インターロックブロック線図(IBD:In
terlock Block Diagram)を基に、将来のインターロック
の動作に影響を及ぼすプロセス信号を選択し、プロセス
信号ごとに、その時間変化について時系列解析を実施す
ることにより、将来値を求める。次いで、求めた将来値
と、例えばインターロックブロック線図から、インター
ロックの動作状態、及び出力警報を予測する。インター
ロックブロック線図とは、プロセス値と、インターロッ
ク機器の動作及び出力警報との関係を論理回路で表した
図である。
【0014】上記の手段を用いることにより、シミュレ
ータによる方法の場合に必要な異常の原因や程度につい
ての情報を必要とせず、インターロックの動作や警報の
出力に影響のあるプロセス信号それぞれについて予測を
実施し、簡単な処理により、様々の異常事象の発生時に
対応してインターロックの動作状態や出力警報の予測を
実施することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明の第1実施形態に係るプラ
ント状態予測装置である。図1において、1が予測の対
象とするプラントである。2はプラント1で計測したプ
ラント信号のトレンドを格納するためのトレンドメモリ
である。3はトレンドメモリ2に格納しているプラント
信号のトレンドを取り込み、これを基に将来値を求める
時系列解析部である。4は時系列解析部の解析結果の表
示を制御する時系列表示部である。5はプラント1のイ
ンターロックブロック線図(Interlock BlockDiagram:
IBD)を格納したIBDデータベースである。6はI
BDデータベース5に格納したIBDと、プラントから
取り込んだプラント信号値を基に、インターロックの動
作状態を解析するIBD解析部である。7はIBD解析
部6の解析結果と、IBDデータベース5のIBDを基
に、将来値を求めるプラント信号を選択する予測変数選
択部である。
【0017】8はIBD解析部6が解析したインターロ
ックの動作状態についての表示を制御するIBD表示部
である。9は出力警報と運転操作の対応情報を格納した
警報データベースである。10はIBD解析部6が解析
したインターロックの起動状態と、警報データベース9
に出力警報ごとに格納した運転操作の情報を基に、提供
すべき警報マニュアルを選択する警報マニュアル表示部
である。11は時系列表示部4,IBD表示部8,警報
マニュアル表示部10の出力を表示するための表示装置
である。
【0018】図2は、本発明の第一実施形態に係るプラ
ント状態予測装置の処理手順を示すフローチャートであ
る。IBD解析部6は、IBDデータベース5に格納し
たIBDを基に、監視を行うプラント信号を決定する
(ステップ1)。IBDデータベース5に格納されるI
BDの例を図3に示す。このIBDでは、RFP−T
(A)(給水ポンプ駆動タービン(A))トリップ用電
磁弁の励磁(31)・非励磁(32)の動作を示してい
る。IBDにはロジック図の形式でインターロックの動
作が記述されている。33,34,35の記号は、それ
ぞれAND条件,OR条件,NOT条件を示す。また3
6で示す記号は、後続動作のための条件を示している。
【0019】左枠は後続動作の条件を、右枠には条件成
立の設定値を記述する。例えば、38の場合、プロセス
量「RFP−T(A)排気真空度」の値が570(mmH
g)を超えると、ブロックがONの状態、すなわち発火
状態となり、後続に信号が伝達する。38で示す記号は
警報信号が出力されることを表す。39で示す記号は、
他シートとの接続を表す。接続先はシート番号#nのm
番になる。例えば、40で示す接続記号の場合、シート
番号#2の4番と接続していることを示す。これに対し
て、シート番号#2は、例えば図4のようになってお
り、41が接続先となる。シート番号#2の41を基準
とすると、接続先はシート番号#1であるため、記号4
1の下段には接続先のシート番号を表す「1」が記述さ
れている。
【0020】IBDデータベース5には、プラントの全
系統についてのIBDを格納する。通常、IBD解析部
はIBDデータベース5に格納しているIBD全てにつ
いて、プロセス量に対する設定条件の成立・不成立を監
視している(ステップ2,ステップ3)。例えば、図3
で示すシート番号#1のIBDの場合、「RFP−T
(A)排気真空度」,「TD−RFP(A)吸込圧力」,
「RFP−T(A)軸受給油圧力」,「TD−RFP
(A)軸受給油圧力」について、設定条件の成立・不成
立を監視することになる。
【0021】プラントに発生した異常によりプロセス量
が正常範囲から逸脱し、IBDに記述した設定条件を満
たすと、インターロックの動作状態についての予測を開
始する。IBD解析部6は、設定条件を満たしたプロセ
ス信号に関する情報を予測変数選択部7に出力する(ス
テップ4)。出力情報としては、プロセス信号名,プロ
セス量,該当するIBDのシート番号がある。
【0022】予測変数選択部7では、インターロックの
動作状態に影響を及ぼすプロセス信号を一つあるいは複
数選択し、将来値の予測を実施する。まず、プロセス信
号の選択方法について説明する。図3,図4に示したI
BDにおいて、プロセス信号「TD−RFP(A)吸込
圧力」の値が11.0(kg/cm2)以下、かつ、プロセス
信号「RFP−T(A)トリップ油圧力」の値が5.3
(kg/cm2)以下になった場合、インターロックの動作
状況は図5で示すような状態となる。「TD−RFP
(A)吸込圧力低低」のブロックが発火することで、5
1,52のOR条件が成立するが、53のAND条件が
成立しないため、信号が途中でストップしている。この
ような状態にある場合、インターロックの動作状態に影
響を及ぼすプロセス信号、すなわち将来値の予測を実施
するプロセス信号を以下の手順で検索し、選択する。
【0023】まず、図6に示すように信号がストップし
ている53のAND条件をスタートとして検索を開始す
る。ここでは線54はONであるが、線55がOFFで
あるため、信号が後段に続かない。このとき、線55に
沿って上流側に辿り、プロセス信号を検索していく。図
6の例では、他シートとの接続記号40に行き着くが、
このような場合は接続記号に記述されたシート番号に飛
び、検索を続ける。すると、図7に示すように、接続記
号40の接続先であるシート番号#2の接続記号41か
ら、線71に沿ってさらに上流側に辿ると、ブロック4
2に行き着くことが分かる。
【0024】これはプロセス信号「RFP−T(A)ト
リップ油圧力」が5.3(kg/cm2)以下であるため、既
に発火したブロックである。このブロックが発火しなけ
れば、図6のAND条件が成立し、RFP−T(A)ト
リップ用電磁弁が作動し、インターロックの動作状態が
変わる。つまり、「RFP−T(A)トリップ油圧力」は
インターロックの動作状態に影響を及ぼすプロセス信号
の一つである。予測変数選択部7はプロセス信号「RF
P−T(A)トリップ油圧力」を、将来値の予測を実施
するプロセス信号として選択する(ステップ5)。
【0025】図1の予測変数選択部7が、上記手順によ
り、予測を実施するプロセス信号を選択すると、選択し
たプロセス信号に関する情報を時系列解析部3に出力す
る(ステップ6)。時系列解析部3は、予測変数選択部
7から取り込んだプロセス信号についてのみ将来値の予
測を実施する。時系列解析部7は将来値を予測するため
の計算手法として自己回帰モデルを使用する。自己回帰
モデルでは、信号Yのトレンドを{Y(0),Y(−
1),Y(−2)…}とした場合、一般に次の式で表さ
れる。
【0026】
【数1】
【0027】つまり、自己回帰モデルでは、現在の信号
値が過去の信号値の線形和によって表される。このモデ
ルを基に1ステップ先の信号Yの予測値Y(1)を求め
る。次いで、予測値Y(1)及び予測値を求めるのに使
用した信号Yのトレンド、すなわち、時系列データ{Y
(1),Y(0),Y(−1),Y(−2)…}から、
1ステップ先の予測値Y(2)を求める。このような処
理を繰り返すことにより、現在時刻までの信号のトレン
ドを基に、将来値を求める。
【0028】時系列解析部3は、予測変数選択部7が選
択したプロセス信号について、トレンドメモリ2からト
レンドデータを取り込む。トレンドメモリ2には、プラ
ント1のプロセス信号全てについて、あらかじめ決めら
れた時間範囲のトレンドが記憶されている。図8にトレ
ンドメモリに記憶するデータの構成を示す。図8の例で
は、現在時刻から120秒前の時点まで、すなわち、1
20秒間のトレンドを記憶している。
【0029】時系列解析部3はトレンドメモリ2から、
予測変数選択部7が選択したプラント信号のトレンドを
読み込み、将来値の予測を実施する(ステップ7)。予
測時間は、あらかじめ設定しておく。前記の例の場合、
時系列解析部3は、予測変数選択部7が選択したプロセ
ス信号「RFP−T(A)トリップ油圧力」の将来値を
予測する。
【0030】時系列解析部3が予測した将来値のデータ
は、再びIBD解析部6に取り込まれる。IBD解析部
6は、プロセス信号の将来値を基にインターロックの動
作状態を再び解析する。つまり、インターロックの動作
状態を予測することになる。前記の例において、予測変
数選択部7が選択したプロセス信号「RFP−T(A)ト
リップ油圧力」の将来値が5.3(kg/cm2)以上の場
合、図7で示したIBDにおいて、ブロック42は発火
せず、図9のような状態になる。従って、接続記号41
の接続先であるシート番号#1のIBDにおいては、図
10に示すようにAND条件53が成立し、トリップ用
電磁弁が励磁され、トリップが達成される。
【0031】図1に示す警報マニュアル表示部10は、
IBD解析部6から、出力警報に関する情報を取り込
む。前記のごとく、IBD解析部6はプラント1で計測
したプロセス信号の実測値を基に、また、時系列解析部
3が解析したプロセス信号の予測値を基に、IBDデー
タベースに格納したIBDにおけるインターロックの動
作状態を解析する。IBDにはインターロックの起動状
態の他に、図3の記号37に示すような形式で警報信号
の出力が記述されている。
【0032】例えば、図5に示すようなインターロック
の起動状態では、記号56がONになっており、「RF
P−T(A)制御油圧力低」の警報信号が出力される。
一方、時系列解析部3がプロセス信号「RFP−T
(A)トリップ油圧力」の将来値を求め、今後のインタ
ーロックの動作状態を予測すると、図10に示すように
記号56はOFFになり、警報信号は解除される。警報
マニュアル表示部10は、IBD解析部6が解析した警
報信号に関する情報を取り込み、この情報に応じて対応
マニュアルを作成し、表示装置11に表示する。対応マ
ニュアルの作成については、図1に示す警報データベー
ス9を参照する。
【0033】警報データベース9の構成を図11に示
す。警報データベース9には、個々の警報信号につい
て、運転員が対応すべきマニュアルを格納している。警
報マニュアル表示部10は、IBD解析部6が解析した
出力警報信号について、対応マニュアルを警報データベ
ース9から読み込み、運転員に提供する。
【0034】以上に述べた処理で、プロセス量の選択,
プロセス値の予測,インターロックの動作状態の解析、
及び、出力警報の解析を実施する。この一連の処理を繰
り返すことにより、次々と動作するインターロックにつ
いての予測を実施する。
【0035】図12は表示装置11の表示例である。1
21は時系列解析部3が予測した予測値のトレンドを実
測値と共に表示している。この表示は図1における時系
列表示部4が実施する。時系列表示部4は、時系列解析
部3から、解析結果である予測値のトレンドと、予測に
使用した実測値のトレンドを取り込み、これらのデータ
をグラフ形式で表示する。図12では、実測値と予測値
を色替えで区別している。
【0036】122、及び123はインターロックの動
作状態についてIBDの形式で表示している。122は
現在の状態であり、123は時系列解析部で設定した予
測時間だけ経過した後の状態、すなわち、予測結果であ
る。この表示は図1におけるIBD表示部8が実施す
る。IBD表示部8は、IBD解析部6からインターロ
ックの動作状態に関する情報を取り込み、これを表示装
置11に表示する。発火しているブロックや、信号が伝
達している線を色替え表示することによって、インター
ロックの動作状態が一目で把握できるようになってい
る。インターロックの動作状態を、現在、及び一定時間
経過後として並べて表示することで両者の比較ができ、
今後、どのようにしてインターロックが起動していくか
を容易に把握できる。
【0037】124は出力警報について、現在の状態と
予測結果を表示している。これは前記した警報マニュア
ル表示部10が実施する。前記の例の場合、現時点にお
いては警報信号「RFP−T(A)制御油圧力低」が出
力し、また、今後、警報信号「RFP−T(A)トリッ
プ」が出力されると予想しているため、これらの警報信
号を表示している。これらの警報に対するマニュアルに
ついては、この警報をマウスでクリックすることによ
り、警報データベース9から、出力警報に対するマニュ
アルを読み込み、表示装置11に表示する。
【0038】本実施例によれば、IBDを基に将来値を
求めるプロセス信号を選択しているため、現在のインタ
ーロックの動作状況、及び、今後、インターロックがど
のように動作するかを運転員に提供することができ、か
つ、現在の出力警報、及び、今後、出力することが予想
される警報と、その対応操作を知ることができる。これ
により、運転員はインターロックの正常動作を確認で
き、また、正常に動作しない場合についても、今後動作
するのか否かを把握できる。また、現在及び今後の出力
警報と共に、その対応操作を知ることができるため、異
常時におけるプラントの対応操作を早急に、かつ余裕を
持って行うことができ、安全性に係わる致命的な異常状
態を回避することが可能となる。
【0039】図13は、本発明の第2実施例に係るプラ
ント状態の予測装置の構成図である。本実施例の予測装
置は、図1に示す予測変数選択部7とIBD解析部6が
接続されていない点が異なる。即ち、予測変数選択部7
における処理が異なっている。
【0040】第2実施例では、あらかじめ将来値の予測
を実施するプロセス信号を選択しておき、選択したプロ
セス信号については、常時、時系列解析部3により将来
値の予測を実施する。ここでは、選択方法について説明
する。選択方法については二通りある。
【0041】第一の方法は、ユーザがあらかじめ予測の
対象とする系統を指定する方法である。例えば、ユーザ
が「給水系」を予測の対象として指定すると、予測変数
選択部7は、IBDデータベース5から「給水系」に該
当するIBDを検索する。
【0042】IBDデータベース5に格納しているIB
Dは系統ごとに分類されており、系統名を指定すること
により、対象とするIBDが限定される。さらに、予測
変数選択部7は、系統によって限定したIBDについ
て、インターロックの起動条件に使用されている全プロ
セス信号を拾い出す。このようにして拾い出した全プロ
セス信号を、時系列解析部3が将来値を求める信号とし
て選択する。
【0043】第二の方法は、ユーザがあらかじめ一つま
たは複数のプロセス信号を指定する方法である。例え
ば、ユーザがプロセス信号「TD−RFP(A)吸込圧
力」を指定すると、予測変数選択部7はIBDデータベ
ース5に格納した全IBDの中から、「TD−RFP
(A)吸込圧力」を発火の条件としているブロックを検
索する。次いで、このブロックに対して、結線関係にあ
るブロックを全て検索し、発火条件に使用されているプ
ロセス量を全て拾い出す。このようにして拾い出したプ
ロセス信号を、時系列解析部3が将来値を求める信号と
して選択する。
【0044】本実施例によれば、ユーザが指定した系統
またはプロセス信号を基に、将来値を求めるプロセス信
号をあらかじめ選択しておく。選択したプロセス信号に
ついては、常時、将来値を求め、インターロックの起動
条件を満たすかを判定する。このような処理によって、
プロセス値が正常範囲を僅かに逸脱しているが、その変
化量が小さく、インターロックの起動条件は満たさない
早期の異常段階においても、プロセス量の将来値を基
に、今後、インターロックが起動するのかを知ることが
できる。このため、運転員が余裕を持って運転操作を実
施することができ、運転の信頼性を向上することが可能
となる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、IBDを基にインター
ロックの動作に影響のあるプロセス信号を選択し、その
将来値を求めることにより、インターロックの動作,出
力警報についての予測結果、及び、その対応操作を得る
ことができ、かつ、これらの情報を視覚的に把握するこ
とが可能となる。このため、運転員は容易にプラント状
態の把握、及び、異常状態回避のための運転操作が実施
できる。これにより、プラントの安全性が向上するとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例になるプラント状態予測
装置の構成図である。
【図2】図1の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図2のIBDデータベースに格納されたIBD
の説明図である。
【図4】IBDの説明図である。
【図5】インターロックの動作状態を示す図である。
【図6】プロセス信号の選択方法を示す図である。
【図7】プロセス信号の選択方法を示す図である。
【図8】トレンドメモリに格納するデータの構成図であ
る。
【図9】インターロックの動作状態の予測結果の図であ
る。
【図10】インターロックの動作状態の予測結果の図で
ある。
【図11】警報データベースに格納するデータの構成図
である。
【図12】表示装置における表示例を示した図である。
【図13】本発明の第二の実施例になる装置の構成図で
ある。
【符号の説明】
1…プラント、2…トレンドメモリ、3…時系列解析
部、4…時系列表示部、5…IBDデータベース、6…
IBD解析部、7…予測変数選択部、8…IBD表示
部、9…警報データベース、10…警報マニュアル表示
部、11…表示装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセス信号とプラントを構成する機器の
    動作に係るインターロック条件との関係、かつ/また
    は、プロセス信号と警報の出力条件との関係を表したデ
    ータと、プラントで計測したプロセス値を基に、指定さ
    れた時間内に動作する可能性のあるインターロック、か
    つ/または、指定された時間内に出力する可能性のある
    警報に関する条件に関連するプロセス信号を選択し、該
    プロセス信号の予測値を求めて、該予測値から、前記デ
    ータを基に、前記指定された時間内での機器の動作状
    態、かつ/または、出力警報信号を予測することを特徴
    とするプラント状態予測装置。
  2. 【請求項2】プロセス信号とプラントを構成する機器の
    動作に係るインターロック条件との関係、かつ/また
    は、プロセス信号と警報の出力条件との関係を表したデ
    ータを記憶する記憶手段と、プラントからプロセス値を
    取り込む手段と、該プロセス値を基に、前記記憶手段に
    記憶されたデータを用いて、指定された時間内に動作す
    る可能性のあるインターロック、かつ/または、指定さ
    れた時間内に出力する可能性のある警報に関する条件に
    関連するプロセス信号を選択する手段と、該プロセス信
    号の予測値を求めるプロセス値予測手段と、該予測値か
    ら、前記データを基に、機器の動作状態、かつ/また
    は、出力警報信号を予測する機器・警報状態予測手段を
    有するプラント状態予測装置。
  3. 【請求項3】プロセス信号とプラントを構成する機器の
    動作に係るインターロック条件との関係、かつ/また
    は、プロセス信号と警報の出力条件との関係を表したデ
    ータを複数のグループに分割し、指定されたグループに
    属するデータに係るプロセス信号を全て選択し、該選択
    されたプロセス信号の予測値を求めて、該予測値から、
    前記指定されたグループに属するデータを基に、機器の
    動作状態、かつ/または、出力警報信号を予測すること
    を特徴とするプラント状態予測装置。
  4. 【請求項4】プロセス信号とプラントを構成する機器の
    動作に係るインターロック条件との関係、かつ/また
    は、プロセス信号と警報の出力条件との関係を表したデ
    ータを複数のグループに分割して記憶する手段と、指定
    されたグループに属するデータに係るプロセス信号を全
    て選択する手段と、該選択されたプロセス信号の予測値
    を求める手段と、該予測値から、前記指定されたグルー
    プに属するデータを基に、機器の動作状態、かつ/また
    は、出力警報信号を予測する手段を有するプラント状態
    予測装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載のプラント状態予測
    装置において、プロセス信号とプラントを構成する機器
    の動作に係るインターロック条件との関係、かつ/また
    は、プロセス信号と警報の出力条件との関係を表したデ
    ータを系統単位でグループに分割することを特徴とする
    プラント状態予測装置。
  6. 【請求項6】請求項1から5記載のプラント状態予測装
    置は、プラントを構成する機器の動作とプロセス信号と
    の関係に係る論理回路を示す図を用いて予測結果を表示
    することを特徴とするプラント状態予測装置。
  7. 【請求項7】請求項1から6記載のプラント状態予測装
    置においては、動作状態が変化すると予想された機器、
    かつ/または、出力すると予測された警報の項目につい
    てのガイダンスを提供することを特徴とするプラント状
    態予測装置。
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