JPH11187245A - デジタル画像処理方法、デジタル画像処理装置及び、デジタル画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
デジタル画像処理方法、デジタル画像処理装置及び、デジタル画像処理プログラムを記録した記録媒体Info
- Publication number
- JPH11187245A JPH11187245A JP9347449A JP34744997A JPH11187245A JP H11187245 A JPH11187245 A JP H11187245A JP 9347449 A JP9347449 A JP 9347449A JP 34744997 A JP34744997 A JP 34744997A JP H11187245 A JPH11187245 A JP H11187245A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- mask filter
- color
- pixel
- digital image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な技術構成に基づき、デジタル画像デー
タにセキュリティデータを埋め込み、不正にコピーされ
たものであるか否かの判断が容易に行う事の出来るデジ
タル画像データの処理方法を提供する。 【解決手段】 画像データ記憶手段２、マスクフィルタ
ー記憶手段３、マスクフィルタースキャン手段４、マス
クフィルターの特性値とマスクフィルターがカバーする
所定の範囲の画像データとを比較して、所定の範囲の画
像データに含まれる特定の画素位置が、セキュリティデ
ータ埋め込み候補場所として適切か否かを判断する識別
手段５、セキュリティデータ記憶手段８、セキュリティ
データ埋め込み候補場所として選定された画素位置に、
セキュリティデータＳＤを構成するビットデータ群の一
つを埋め込むセキュリティデータ埋め込み手段９とから
構成されているデジタル画像処理装置１。
タにセキュリティデータを埋め込み、不正にコピーされ
たものであるか否かの判断が容易に行う事の出来るデジ
タル画像データの処理方法を提供する。 【解決手段】 画像データ記憶手段２、マスクフィルタ
ー記憶手段３、マスクフィルタースキャン手段４、マス
クフィルターの特性値とマスクフィルターがカバーする
所定の範囲の画像データとを比較して、所定の範囲の画
像データに含まれる特定の画素位置が、セキュリティデ
ータ埋め込み候補場所として適切か否かを判断する識別
手段５、セキュリティデータ記憶手段８、セキュリティ
データ埋め込み候補場所として選定された画素位置に、
セキュリティデータＳＤを構成するビットデータ群の一
つを埋め込むセキュリティデータ埋め込み手段９とから
構成されているデジタル画像処理装置１。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像デー
タの処理方法及びデジタル画像データの処理装置に関す
るものであり、更に詳しくは、デジタル画像データの不
正なコピーを有効に防止する為のデジタル画像データの
処理方法及びデジタル画像データの処理装置に関するも
のである。
タの処理方法及びデジタル画像データの処理装置に関す
るものであり、更に詳しくは、デジタル画像データの不
正なコピーを有効に防止する為のデジタル画像データの
処理方法及びデジタル画像データの処理装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、テープ、ディスク、その他の
メモリ手段等の任意の記録媒体に記録されている写真、
映画、ビデオ、ＣＧ動画、絵画、文書、地図、デザイ
ン、グラフ等を含むデジタル画像データが、当該記録媒
体が一旦市場で販売された後は、同各種の製品を作成し
た著作権者の同意を得ることなく、勝手にコピーされ、
係る不正コピーが、大量に安価に販売されていることか
ら、著作権者の権利が不当に侵害され、当著作権者が大
幅な損害を被っているのが現状である。
メモリ手段等の任意の記録媒体に記録されている写真、
映画、ビデオ、ＣＧ動画、絵画、文書、地図、デザイ
ン、グラフ等を含むデジタル画像データが、当該記録媒
体が一旦市場で販売された後は、同各種の製品を作成し
た著作権者の同意を得ることなく、勝手にコピーされ、
係る不正コピーが、大量に安価に販売されていることか
ら、著作権者の権利が不当に侵害され、当著作権者が大
幅な損害を被っているのが現状である。
【０００３】然も、現在では、係る不正なコピーを有効
に防止する手段は、実質的にはなく、法律上からも証拠
の確認が難しいので、係る不正なコピー、海賊版を訴追
する事が難しい状態にある。係る、デジタル画像データ
の不正なコピーを防止する方法には多くの方法が、提案
されているが、画質が低下する等の問題があり、実用に
はなっていないのが現状である。
に防止する手段は、実質的にはなく、法律上からも証拠
の確認が難しいので、係る不正なコピー、海賊版を訴追
する事が難しい状態にある。係る、デジタル画像データ
の不正なコピーを防止する方法には多くの方法が、提案
されているが、画質が低下する等の問題があり、実用に
はなっていないのが現状である。
【０００４】そこで、この問題を改善する為に、特にフ
ルカラーデジタル画像に、その画像の著者、または、管
理者、ユーザーを表すビット列から成る署名データを、
デジタル画像そのものに視覚的に影響のないように埋め
込み、その画像の著作、所有権などの侵害を防ぐ「透か
し画像技術」の研究が、最近活発に行われている。又、
当該透かし画像を利用して当該署名データを埋め込んだ
デジタル画像から、当該署名データを取り除くと当該デ
ジタル画像の画像の品質を悪化させる様に構成されてい
るものもある。
ルカラーデジタル画像に、その画像の著者、または、管
理者、ユーザーを表すビット列から成る署名データを、
デジタル画像そのものに視覚的に影響のないように埋め
込み、その画像の著作、所有権などの侵害を防ぐ「透か
し画像技術」の研究が、最近活発に行われている。又、
当該透かし画像を利用して当該署名データを埋め込んだ
デジタル画像から、当該署名データを取り除くと当該デ
ジタル画像の画像の品質を悪化させる様に構成されてい
るものもある。
【０００５】つまり、デジタル画像データに、そのデジ
タル画像データの著作権者、または、その実施権者が、
自らの意思によって、販売を許可した真正なデジタル画
像データである事を示す、デジタルビットデータから構
成された暗号、署名データ等のセキュリティデータを、
当該デジタル画像データそのものに視覚的に影響のない
ように埋め込む操作を行う事によって、第３者には、当
該暗号、署名データ等のセキュリティデータが存在する
事を認識されずに、自己の権利の侵害を防止し又、特定
の相手方に秘密の情報を伝達する事が考えられている
が、これまでの処、効果的な透かし画像技術は開発され
ていない。
タル画像データの著作権者、または、その実施権者が、
自らの意思によって、販売を許可した真正なデジタル画
像データである事を示す、デジタルビットデータから構
成された暗号、署名データ等のセキュリティデータを、
当該デジタル画像データそのものに視覚的に影響のない
ように埋め込む操作を行う事によって、第３者には、当
該暗号、署名データ等のセキュリティデータが存在する
事を認識されずに、自己の権利の侵害を防止し又、特定
の相手方に秘密の情報を伝達する事が考えられている
が、これまでの処、効果的な透かし画像技術は開発され
ていない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、簡易な技術構成に基づ
き、予め所定のデジタル画像データに著作権を有してい
る者、又はそのライセンスを得ている者が、自己の製品
である事を後でチェック出来るセキュリティデータを埋
め込み、それによって、自己の製品か否かの判断、不正
にコピーされたものであるか否かの判断等が容易に行う
事の出来ると同時に、当該デジタル画像データに特定の
情報を持たせて、特定の第３者に対して機密情報の伝達
を行うことが可能な、デジタル画像データの処理方法及
びデジタル画像データの処理装置を提供するものであ
る。
した従来技術の欠点を改良し、簡易な技術構成に基づ
き、予め所定のデジタル画像データに著作権を有してい
る者、又はそのライセンスを得ている者が、自己の製品
である事を後でチェック出来るセキュリティデータを埋
め込み、それによって、自己の製品か否かの判断、不正
にコピーされたものであるか否かの判断等が容易に行う
事の出来ると同時に、当該デジタル画像データに特定の
情報を持たせて、特定の第３者に対して機密情報の伝達
を行うことが可能な、デジタル画像データの処理方法及
びデジタル画像データの処理装置を提供するものであ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には以下に記載されたような技術
構成を採用するものである。即ち、本発明にかかる第１
の態様としては、特定のデジタル画像を構成する画像デ
ータに予め定められた特定のマスクフィルター（空間フ
ィルター）を適用して、当該デジタル画像の少なくとも
一部の領域を所定のスキャン方式に従ってスキャンさせ
る事によって、当該デジタル画像の当該領域内に於け
る、セキュリティデータ埋め込み候補場所となる複数個
の画素位置を選定し、当該画素位置のそれぞれに、予め
定められた所定のセキュリティデータを構成するビット
データ群の一つを埋め込む様に構成されたデジタル画像
処理方法であり、又、本発明に於ける第２の態様として
は、特定のデジタル画像を構成する画像データを記憶す
る画像データ記憶手段、予め定められた特定のマスクフ
ィルター（空間フィルター）を格納しているマスクフィ
ルター記憶手段、当該マスクフィルターを該デジタル画
像の少なくとも一部の領域の画像データに沿ってスキャ
ンさせるマスクフィルタースキャン手段、当該マスクフ
ィルターが有する特性値と当該マスクフィルターがカバ
ーする所定の範囲の画像データとを比較して、当該所定
の範囲の画像データに含まれる特定の画素位置が、セキ
ュリティデータ埋め込み候補場所として適切か否かを判
断する識別手段、セキュリティデータ記憶手段、当該識
別手段によりセキュリティデータ埋め込み候補場所とし
て選定された画素位置のそれぞれに、予め定められた所
定のセキュリティデータを構成するビットデータ群の一
つを埋め込むセキュリティデータ埋め込み手段とから構
成されているデジタル画像処理装置である。
達成するため、基本的には以下に記載されたような技術
構成を採用するものである。即ち、本発明にかかる第１
の態様としては、特定のデジタル画像を構成する画像デ
ータに予め定められた特定のマスクフィルター（空間フ
ィルター）を適用して、当該デジタル画像の少なくとも
一部の領域を所定のスキャン方式に従ってスキャンさせ
る事によって、当該デジタル画像の当該領域内に於け
る、セキュリティデータ埋め込み候補場所となる複数個
の画素位置を選定し、当該画素位置のそれぞれに、予め
定められた所定のセキュリティデータを構成するビット
データ群の一つを埋め込む様に構成されたデジタル画像
処理方法であり、又、本発明に於ける第２の態様として
は、特定のデジタル画像を構成する画像データを記憶す
る画像データ記憶手段、予め定められた特定のマスクフ
ィルター（空間フィルター）を格納しているマスクフィ
ルター記憶手段、当該マスクフィルターを該デジタル画
像の少なくとも一部の領域の画像データに沿ってスキャ
ンさせるマスクフィルタースキャン手段、当該マスクフ
ィルターが有する特性値と当該マスクフィルターがカバ
ーする所定の範囲の画像データとを比較して、当該所定
の範囲の画像データに含まれる特定の画素位置が、セキ
ュリティデータ埋め込み候補場所として適切か否かを判
断する識別手段、セキュリティデータ記憶手段、当該識
別手段によりセキュリティデータ埋め込み候補場所とし
て選定された画素位置のそれぞれに、予め定められた所
定のセキュリティデータを構成するビットデータ群の一
つを埋め込むセキュリティデータ埋め込み手段とから構
成されているデジタル画像処理装置である。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明に係るデジタル画像データ
の処理方法及びデジタル画像データの処理装置は、上記
したような技術構成を採用しているので、所定のデジタ
ル画像データに対して、人間の視覚に影響の無い形式
で、つまり第３者に知覚されない様に特定のセキュリテ
ィデータ、例えば暗号データ、署名データ等を特定の画
像データの特定の位置に埋め込む事が出来、又容易にそ
れを再生する事が可能となるのである。
の処理方法及びデジタル画像データの処理装置は、上記
したような技術構成を採用しているので、所定のデジタ
ル画像データに対して、人間の視覚に影響の無い形式
で、つまり第３者に知覚されない様に特定のセキュリテ
ィデータ、例えば暗号データ、署名データ等を特定の画
像データの特定の位置に埋め込む事が出来、又容易にそ
れを再生する事が可能となるのである。
【０００９】つまり、本発明に於いては、一般に人間の
視覚的特徴として、急激に色彩が変化している部分、つ
まりデジタル画像データに於ける境界部分で特に、当該
境界部分の内で、当該境界部分が斜めに傾斜している様
な部分、或いは急激に屈曲している部分、に対し何らか
の作用を施しても、視覚的には全く影響が現れないとい
う特性がある。
視覚的特徴として、急激に色彩が変化している部分、つ
まりデジタル画像データに於ける境界部分で特に、当該
境界部分の内で、当該境界部分が斜めに傾斜している様
な部分、或いは急激に屈曲している部分、に対し何らか
の作用を施しても、視覚的には全く影響が現れないとい
う特性がある。
【００１０】その為、本発明に於いては、係る人間の視
覚的特性を利用して、上記の様な環境にある当該デジタ
ル画像データ上の特定の画素データ位置を、特定のマス
クフィルターつまり空間フィルターを使用して、当該デ
ジタル画像データ上を該マスクフィルターとしての空間
フィルターをスキャンさせる事によって、効率的に検索
して、複数個の当該画素データ位置をセキュリティデー
タ埋め込み候補場所として選択し、当該セキュリティデ
ータ埋め込み候補場所のそれぞれに所定のセキュリティ
データを構成する複数個のビットデータの一つ埋め込む
様にするものである。
覚的特性を利用して、上記の様な環境にある当該デジタ
ル画像データ上の特定の画素データ位置を、特定のマス
クフィルターつまり空間フィルターを使用して、当該デ
ジタル画像データ上を該マスクフィルターとしての空間
フィルターをスキャンさせる事によって、効率的に検索
して、複数個の当該画素データ位置をセキュリティデー
タ埋め込み候補場所として選択し、当該セキュリティデ
ータ埋め込み候補場所のそれぞれに所定のセキュリティ
データを構成する複数個のビットデータの一つ埋め込む
様にするものである。
【００１１】又、本発明に於いて、当該セキュリティデ
ータが埋め込まれたセキュリティデータを読み出す場合
には、上記したセキュリティデータの埋め込み操作に使
用したものと同一の空間フィルターであるマスクフィル
ターを使用して、特定のデジタル画像データから、複数
個のセキュリティデータ埋め込み候補場所を読出て、当
該セキュリティデータ埋め込み候補場所に埋め込まれた
ビットデータを読出、係る操作を繰り返して、当該セキ
ュリティデータ埋め込み候補場所に埋め込まれたビット
データから、予め定められたセキュリティデータを復元
する様に構成するものである。
ータが埋め込まれたセキュリティデータを読み出す場合
には、上記したセキュリティデータの埋め込み操作に使
用したものと同一の空間フィルターであるマスクフィル
ターを使用して、特定のデジタル画像データから、複数
個のセキュリティデータ埋め込み候補場所を読出て、当
該セキュリティデータ埋め込み候補場所に埋め込まれた
ビットデータを読出、係る操作を繰り返して、当該セキ
ュリティデータ埋め込み候補場所に埋め込まれたビット
データから、予め定められたセキュリティデータを復元
する様に構成するものである。
【００１２】
【実施例】以下に、本発明に係るデジタル画像データの
処理方法及びデジタル画像データの処理装置の具体例を
図面を参照しながら詳細に説明する。即ち、図１は、本
発明に係るデジタル画像データの処理装置の１具体例の
構成を示すブロックダイアグラムであり、図中、特定の
デジタル画像を構成する画像データを記憶する画像デー
タ記憶手段２、予め定められた特定のマスクフィルター
（空間フィルター）6-1 、6-2 、6-3 ・・・・を格納し
ているマスクフィルター記憶手段３、当該マスクフィル
ター6-1 、6-2 、6-3 ・・・・の中から所定のマスクフ
ィルター６を選択するマスクフィルター選択手段３３に
よって任意に選択された少なくとも一つのマスクフィル
ターを該デジタル画像の少なくとも一部の領域の画像デ
ータ７に沿ってスキャンさせるマスクフィルタースキャ
ン手段４、当該マスクフィルター6-1 、6-2 、6-3 ・・
・・が有する特性値と当該マスクフィルター6-1 、6-2
、6-3 ・・・・がカバーする所定の範囲の画像データ
とを比較して、当該所定の範囲の画像データに含まれる
特定の画素位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場
所として適切か否かを判断する識別手段５、セキュリテ
ィデータ記憶手段８、当該識別手段５によりセキュリテ
ィデータ埋め込み候補場所として選定された画素位置の
それぞれに、予め定められた所定のセキュリティデータ
ＳＤを構成するビットデータ群の一つを埋め込むセキュ
リティデータ埋め込み手段９とから構成されているデジ
タル画像処理装置１が示されている。更に、本発明に係
るデジタル画像処理装置１に於いては、上記した各手段
を総合的に制御するＣＰＵから構成される制御手段１０
が設けられているものである。
処理方法及びデジタル画像データの処理装置の具体例を
図面を参照しながら詳細に説明する。即ち、図１は、本
発明に係るデジタル画像データの処理装置の１具体例の
構成を示すブロックダイアグラムであり、図中、特定の
デジタル画像を構成する画像データを記憶する画像デー
タ記憶手段２、予め定められた特定のマスクフィルター
（空間フィルター）6-1 、6-2 、6-3 ・・・・を格納し
ているマスクフィルター記憶手段３、当該マスクフィル
ター6-1 、6-2 、6-3 ・・・・の中から所定のマスクフ
ィルター６を選択するマスクフィルター選択手段３３に
よって任意に選択された少なくとも一つのマスクフィル
ターを該デジタル画像の少なくとも一部の領域の画像デ
ータ７に沿ってスキャンさせるマスクフィルタースキャ
ン手段４、当該マスクフィルター6-1 、6-2 、6-3 ・・
・・が有する特性値と当該マスクフィルター6-1 、6-2
、6-3 ・・・・がカバーする所定の範囲の画像データ
とを比較して、当該所定の範囲の画像データに含まれる
特定の画素位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場
所として適切か否かを判断する識別手段５、セキュリテ
ィデータ記憶手段８、当該識別手段５によりセキュリテ
ィデータ埋め込み候補場所として選定された画素位置の
それぞれに、予め定められた所定のセキュリティデータ
ＳＤを構成するビットデータ群の一つを埋め込むセキュ
リティデータ埋め込み手段９とから構成されているデジ
タル画像処理装置１が示されている。更に、本発明に係
るデジタル画像処理装置１に於いては、上記した各手段
を総合的に制御するＣＰＵから構成される制御手段１０
が設けられているものである。
【００１３】更には、当該所定のセキュリティデータＳ
Ｄを埋め込んだデジタル画像データを記憶しておくセキ
ュリティデータ埋め込みデジタル画像データ記憶手段１
１を設けておく事も可能である。それによって、当該デ
ジタル画像データ７を作成した著作者は何時でも、当該
セキュリティデータを含んだデジタル画像データ７を表
示装置上に表示したり、印刷したりする事が出来、又適
宜の通信手段を介して、指定された第３者に当該デジタ
ル画像データを送信する事も可能である。
Ｄを埋め込んだデジタル画像データを記憶しておくセキ
ュリティデータ埋め込みデジタル画像データ記憶手段１
１を設けておく事も可能である。それによって、当該デ
ジタル画像データ７を作成した著作者は何時でも、当該
セキュリティデータを含んだデジタル画像データ７を表
示装置上に表示したり、印刷したりする事が出来、又適
宜の通信手段を介して、指定された第３者に当該デジタ
ル画像データを送信する事も可能である。
【００１４】本発明に係る当該マスクフィルター６は、
互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群6-1 、6-2 、6-3 ・
・・・から構成されている事が望ましい。本発明に於け
る当該複数種のマスクフィルター群6-1 、6-2 、6-3 ・
・・・のそれぞれは、主として、当該デジタル画像に於
ける境界部分を認識する様なデジタル画素パターン認識
特性を有しているものである事が望ましい。
互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群6-1 、6-2 、6-3 ・
・・・から構成されている事が望ましい。本発明に於け
る当該複数種のマスクフィルター群6-1 、6-2 、6-3 ・
・・・のそれぞれは、主として、当該デジタル画像に於
ける境界部分を認識する様なデジタル画素パターン認識
特性を有しているものである事が望ましい。
【００１５】更に、本発明に於ける当該複数種のマスク
フィルター群6-1 、6-2 、6-3 ・・・・のそれぞれは、
主として、当該デジタル画像７に於ける傾斜状の境界部
分を認識する様なデジタル画素パターン認識特性を有し
ているものである事がより好ましい。ここで、本発明に
於いて使用される上記したマスクフィルター６つまり空
間フィルターの具体的な構成に付いて、図２を参照しな
がら詳細に説明する。
フィルター群6-1 、6-2 、6-3 ・・・・のそれぞれは、
主として、当該デジタル画像７に於ける傾斜状の境界部
分を認識する様なデジタル画素パターン認識特性を有し
ているものである事がより好ましい。ここで、本発明に
於いて使用される上記したマスクフィルター６つまり空
間フィルターの具体的な構成に付いて、図２を参照しな
がら詳細に説明する。
【００１６】つまり、図２は、本発明に係るデジタル画
像処理方法において使用される空間フィルター６の一具
体例の構成を示す図であり、本具体例に於ける例に於い
ては、３×３の合計９個のマトリックス状に配置された
窓部Ｗが設けられており、当該マトリックス状に配置さ
れた各窓部Ｗ１からＷ９は、当該マスクフィルター（空
間フィルター）６が、当該デジタル画像データ上をスキ
ャンする際には、それぞれが、当該デジタル画像を構成
する画素データ位置と対応する様に設計されているもの
である。
像処理方法において使用される空間フィルター６の一具
体例の構成を示す図であり、本具体例に於ける例に於い
ては、３×３の合計９個のマトリックス状に配置された
窓部Ｗが設けられており、当該マトリックス状に配置さ
れた各窓部Ｗ１からＷ９は、当該マスクフィルター（空
間フィルター）６が、当該デジタル画像データ上をスキ
ャンする際には、それぞれが、当該デジタル画像を構成
する画素データ位置と対応する様に設計されているもの
である。
【００１７】即ち、本具体例に於いては、８個（6-1 、
6-2 、6-3 、6-4 、6-5 、6-6 、6-7 、6-8 ）の互いに
異なる空間フィルター６が組み合わされているものであ
る。つまり、本発明に係る当該各マスクフィルター6-1
、6-2 、6-3 、6-4 、6-5、6-6 、6-7 、6-8 、は、マ
トリックス状に配置された複数個の窓部Ｗで構成され、
それぞれの窓部Ｗが当該デジタル画像に於ける一つの画
素に対応する様に構成されており、当該マトリックス状
に配置された複数個の窓部Ｗ１からＷ９の中心部に位置
する窓部Ｗ５が、当該窓部Ｗ５に対応するデジタル画像
７に於ける画素部分を、セキュリティデータの埋め込み
候補場所として適切であるか否かを判断するのに使用さ
れ、又当該マスクフィルター6-1 、6-2 、6-3 、6-4 、
6-5 、6-6 、6-7 、6-8 に於ける中心部に位置する窓部
Ｗ５以外の窓部Ｗ１〜４及びＷ６〜Ｗ９は、当該マスク
フィルターの中心部に位置する窓部Ｗ５に対応するデジ
タル画像７に於ける画素部分を、セキュリティデータＳ
Ｄの埋め込み候補場所として適切であるか否かを決定す
る識別機能を有しているものである。
6-2 、6-3 、6-4 、6-5 、6-6 、6-7 、6-8 ）の互いに
異なる空間フィルター６が組み合わされているものであ
る。つまり、本発明に係る当該各マスクフィルター6-1
、6-2 、6-3 、6-4 、6-5、6-6 、6-7 、6-8 、は、マ
トリックス状に配置された複数個の窓部Ｗで構成され、
それぞれの窓部Ｗが当該デジタル画像に於ける一つの画
素に対応する様に構成されており、当該マトリックス状
に配置された複数個の窓部Ｗ１からＷ９の中心部に位置
する窓部Ｗ５が、当該窓部Ｗ５に対応するデジタル画像
７に於ける画素部分を、セキュリティデータの埋め込み
候補場所として適切であるか否かを判断するのに使用さ
れ、又当該マスクフィルター6-1 、6-2 、6-3 、6-4 、
6-5 、6-6 、6-7 、6-8 に於ける中心部に位置する窓部
Ｗ５以外の窓部Ｗ１〜４及びＷ６〜Ｗ９は、当該マスク
フィルターの中心部に位置する窓部Ｗ５に対応するデジ
タル画像７に於ける画素部分を、セキュリティデータＳ
Ｄの埋め込み候補場所として適切であるか否かを決定す
る識別機能を有しているものである。
【００１８】例えば、本発明に係るデジタル画像処理方
法に於いて使用される当該マスクフィルター６の構成と
識別機能特性の具体例を以下に説明する。つまり、本発
明に於ける当該デジタル画像処理方法に於いて使用され
る当該マスクフィルター６は、例えば、ｎ×ｍ（ｎ及び
ｍは何れも正の整数でｎ＝ｍを妨げない）のマトリック
ス状に配置された窓部群Ｗ１〜Ｗｎから構成されてい
る。
法に於いて使用される当該マスクフィルター６の構成と
識別機能特性の具体例を以下に説明する。つまり、本発
明に於ける当該デジタル画像処理方法に於いて使用され
る当該マスクフィルター６は、例えば、ｎ×ｍ（ｎ及び
ｍは何れも正の整数でｎ＝ｍを妨げない）のマトリック
ス状に配置された窓部群Ｗ１〜Ｗｎから構成されてい
る。
【００１９】図２の各マスクフィルター６の構成図から
明らかな様に、本発明に於ける当該マスクフィルター６
の具体例としては、３×３（つまりｎ＝３、ｍ＝３）の
マトリックス状に配置された９個の窓部群Ｗ１〜Ｗ９か
ら構成されている８枚のマスクフィルター（6-1 、6-2
、6-3 、6-4 、6-5 、6-6 、6-7 、6-8 ）を使用する
ものであり、各マスクフィルター６のそれぞれの窓部Ｗ
１〜Ｗ９は、図示の様に１又は０のデータが予め配備さ
れている。
明らかな様に、本発明に於ける当該マスクフィルター６
の具体例としては、３×３（つまりｎ＝３、ｍ＝３）の
マトリックス状に配置された９個の窓部群Ｗ１〜Ｗ９か
ら構成されている８枚のマスクフィルター（6-1 、6-2
、6-3 、6-4 、6-5 、6-6 、6-7 、6-8 ）を使用する
ものであり、各マスクフィルター６のそれぞれの窓部Ｗ
１〜Ｗ９は、図示の様に１又は０のデータが予め配備さ
れている。
【００２０】つまり、上記マスクフィルターに於ける該
窓部Ｗｎに“１”のデータが入っている場合には、例え
ば、当該デジタル画像データのビットが色を有している
事を示し、反対に上記マスクフィルターに於ける該窓部
Ｗｎに“０”のデータが入っている場合には、例えば、
当該デジタル画像データのビットが無色である事を示し
ている。
窓部Ｗｎに“１”のデータが入っている場合には、例え
ば、当該デジタル画像データのビットが色を有している
事を示し、反対に上記マスクフィルターに於ける該窓部
Ｗｎに“０”のデータが入っている場合には、例えば、
当該デジタル画像データのビットが無色である事を示し
ている。
【００２１】本発明に於いてマスクフィルター６が例え
ば、ｎ×ｍでｎとｍが異なる場合に於いては、当該マス
クフィルター６の中心部は、中心部に近接する何れかの
窓部を予め選択し決定しておく必要がある。図２に於け
る本発明に於いて使用される当該マスクフィルター６に
於ける該６−１のマスクフィルターと６−２のマスクフ
ィルターとは、白黒のデジタル画像データに於ける黒の
線が、かなり角度のきつい左傾斜及び右傾斜状態を代表
しているデジタル画像データの状態を認識しうる識別特
性を有しているものである。
ば、ｎ×ｍでｎとｍが異なる場合に於いては、当該マス
クフィルター６の中心部は、中心部に近接する何れかの
窓部を予め選択し決定しておく必要がある。図２に於け
る本発明に於いて使用される当該マスクフィルター６に
於ける該６−１のマスクフィルターと６−２のマスクフ
ィルターとは、白黒のデジタル画像データに於ける黒の
線が、かなり角度のきつい左傾斜及び右傾斜状態を代表
しているデジタル画像データの状態を認識しうる識別特
性を有しているものである。
【００２２】同様に、当該マスクフィルター６に於ける
該６−３のマスクフィルターと６−４のマスクフィルタ
ーとは、白黒のデジタル画像データに於ける黒の線が、
かなり角度の緩い右傾斜及び左傾斜状態を代表している
デジタル画像データの状態を認識しうる識別特性を有し
ているものである。従って、本発明に於いては、係る構
成からなる８種のマスクフィルター６を順次使用して、
所定のデジタル画像データ上をスキャンさせて、当該マ
スクフィルターの識別特性に合致する画像データ環境に
ある画素位置の有無を検出して行くものである。
該６−３のマスクフィルターと６−４のマスクフィルタ
ーとは、白黒のデジタル画像データに於ける黒の線が、
かなり角度の緩い右傾斜及び左傾斜状態を代表している
デジタル画像データの状態を認識しうる識別特性を有し
ているものである。従って、本発明に於いては、係る構
成からなる８種のマスクフィルター６を順次使用して、
所定のデジタル画像データ上をスキャンさせて、当該マ
スクフィルターの識別特性に合致する画像データ環境に
ある画素位置の有無を検出して行くものである。
【００２３】図３は、本発明に於いて使用される当該マ
スクフィルター６を該デジタル画像データ上をスキャン
させる場合の、スキャン方法の一例を示した図である。
つまり、所定のデジタル画像データ７は、図３に示され
る様な、データ構成を有するとすると、本発明に於い
て、上記した図２に示すマスクフィルター６を使用し
て、図３のデジタル画像データの左上部から左右方向に
スキャンさせながら下方方向に走査して当該デジタル画
像データの右下部迄スキャンさせる場合には、当該マス
クフィルター６の中心窓部Ｗ５の位置を先ず、当該デジ
タル画像データのラインＬ２と列Ｒ２で示される画素位
置に合わせ、ここをスタート点となし、且つそこから右
方向にスキャンするに際しては、図示の様に、当該ライ
ンＬ２に於いて列Ｒ２、Ｒ４、Ｒ６と言うように、画素
位置を一つおきに飛ばしながらスキャン操作を行うもの
である。
スクフィルター６を該デジタル画像データ上をスキャン
させる場合の、スキャン方法の一例を示した図である。
つまり、所定のデジタル画像データ７は、図３に示され
る様な、データ構成を有するとすると、本発明に於い
て、上記した図２に示すマスクフィルター６を使用し
て、図３のデジタル画像データの左上部から左右方向に
スキャンさせながら下方方向に走査して当該デジタル画
像データの右下部迄スキャンさせる場合には、当該マス
クフィルター６の中心窓部Ｗ５の位置を先ず、当該デジ
タル画像データのラインＬ２と列Ｒ２で示される画素位
置に合わせ、ここをスタート点となし、且つそこから右
方向にスキャンするに際しては、図示の様に、当該ライ
ンＬ２に於いて列Ｒ２、Ｒ４、Ｒ６と言うように、画素
位置を一つおきに飛ばしながらスキャン操作を行うもの
である。
【００２４】つまり、本発明に於ける具体例に於いて
は、図３に示す黒点部分に当該マスクフィルター６の中
心窓部Ｗ５を合わせながらスキャン操作を行うものであ
る。つまり、本発明に於いては、当該マスクフィルター
６を使用して、当該デジタル画像７をスキャンするに際
して、当該マスクフィルター６の中心窓部Ｗ５がスキャ
ンすべき当該デジタル画像７の画素群（Ｌｎ、Ｒｍ）
は、当該マスクフィルター６の大きさによって予め定め
られた所定の画素間隔及び予め定められた所定のライン
間隔でスキャンする様に構成されるものである。
は、図３に示す黒点部分に当該マスクフィルター６の中
心窓部Ｗ５を合わせながらスキャン操作を行うものであ
る。つまり、本発明に於いては、当該マスクフィルター
６を使用して、当該デジタル画像７をスキャンするに際
して、当該マスクフィルター６の中心窓部Ｗ５がスキャ
ンすべき当該デジタル画像７の画素群（Ｌｎ、Ｒｍ）
は、当該マスクフィルター６の大きさによって予め定め
られた所定の画素間隔及び予め定められた所定のライン
間隔でスキャンする様に構成されるものである。
【００２５】従って、当該マスクフィルター６のマトリ
ックス形状が、５×５の窓部から構成されている場合に
は、ライン間隔は２ライン飛びで列間隔も２列飛びで実
施される事になる。つまりこの具体例の場合には、当該
デジタル画像データ７をスキャンする場合の最初のスタ
ート点である画素位置は、図３に示す様に（Ｌ３、Ｒ
３）となる。
ックス形状が、５×５の窓部から構成されている場合に
は、ライン間隔は２ライン飛びで列間隔も２列飛びで実
施される事になる。つまりこの具体例の場合には、当該
デジタル画像データ７をスキャンする場合の最初のスタ
ート点である画素位置は、図３に示す様に（Ｌ３、Ｒ
３）となる。
【００２６】係る構成を採用する理由は、当該マスクフ
ィルター６によって、当該デジタル画像データをスキャ
ンしながら、セキュリティデータ埋め込み候補場所を選
定して同時に所定のセキュリティデータを構成するビッ
トの一部を埋め込むと、当該デジタル画像データに於け
る環境値が変化してしまい、正確なセキュリティデータ
埋め込み候補場所を確定できなくなる恐れがあるからで
ある。
ィルター６によって、当該デジタル画像データをスキャ
ンしながら、セキュリティデータ埋め込み候補場所を選
定して同時に所定のセキュリティデータを構成するビッ
トの一部を埋め込むと、当該デジタル画像データに於け
る環境値が変化してしまい、正確なセキュリティデータ
埋め込み候補場所を確定できなくなる恐れがあるからで
ある。
【００２７】上記の具体例に於いて、先ずマスクフィル
ター６−１の中心窓部Ｗ５を、該画素位置（Ｌ２、Ｒ
２）に合わせ、当該画素位置（Ｌ２、Ｒ２）の周囲８個
の画素位置に於けるそれぞれのデジタルデータの値を、
当該マスクフィルター６−１の設定データと比較し、当
該設定データと異なる場合には、当該画素位置（Ｌ２、
Ｒ２）は、セキュリティデータ埋め込み候補場所とは判
断せず、次のチェック位置である画素位置（Ｌ２、Ｒ
４）に当該マスクフィルター６−１を移動させ、同様の
判断を実行する。
ター６−１の中心窓部Ｗ５を、該画素位置（Ｌ２、Ｒ
２）に合わせ、当該画素位置（Ｌ２、Ｒ２）の周囲８個
の画素位置に於けるそれぞれのデジタルデータの値を、
当該マスクフィルター６−１の設定データと比較し、当
該設定データと異なる場合には、当該画素位置（Ｌ２、
Ｒ２）は、セキュリティデータ埋め込み候補場所とは判
断せず、次のチェック位置である画素位置（Ｌ２、Ｒ
４）に当該マスクフィルター６−１を移動させ、同様の
判断を実行する。
【００２８】そして、当該画素位置（Ｌ２、Ｒ４）の周
囲８個の画素位置に於けるそれぞれのデジタルデータの
値を、当該マスクフィルター６−１の設定データと比較
し、当該設定データと一致する場合には、当該画素位置
（Ｌ２、Ｒ４）は、セキュリティデータ埋め込み候補場
所として選定する。以下同様にして、最後の画素位置
（Ｅ）迄順次上記処理操作を繰り返し、複数個のセキュ
リティデータ埋め込み候補場所を選定する。
囲８個の画素位置に於けるそれぞれのデジタルデータの
値を、当該マスクフィルター６−１の設定データと比較
し、当該設定データと一致する場合には、当該画素位置
（Ｌ２、Ｒ４）は、セキュリティデータ埋め込み候補場
所として選定する。以下同様にして、最後の画素位置
（Ｅ）迄順次上記処理操作を繰り返し、複数個のセキュ
リティデータ埋め込み候補場所を選定する。
【００２９】上記と同様の操作が、マスクフィルター６
−２から６−８に対してそれぞれ実行される事になる。
従って、先のマスクフィルター６−１に於いて、セキュ
リティデータ埋め込み候補場所として選定されなかった
画素位置においても、他のマスクフィルターを使用する
事によって、セキュリティデータ埋め込み候補場所とし
て選定される事が可能である。
−２から６−８に対してそれぞれ実行される事になる。
従って、先のマスクフィルター６−１に於いて、セキュ
リティデータ埋め込み候補場所として選定されなかった
画素位置においても、他のマスクフィルターを使用する
事によって、セキュリティデータ埋め込み候補場所とし
て選定される事が可能である。
【００３０】係る操作は、一つのマスクフィルター６−
１を当該デジタル画像データの最初の画素位置（Ｌ２、
Ｒ２）から最後の画素位置（Ｅ）までの選定操作を実行
した後、別のマスクフィルター例えば、６−２を使用し
て同様の操作を実行すると言うようにマスクフィルター
６毎に操作を繰り返す様にしても良く、又、一つの画素
位置（Ｌ２、Ｒ２）に対して、複数個のマスクフィルタ
ーを順次に適用して、セキュリティデータ埋め込み候補
場所の判断を行ってから、次の画素位置（Ｌ２、Ｒ４）
に対して同様の判断操作を行う様にしても良い。
１を当該デジタル画像データの最初の画素位置（Ｌ２、
Ｒ２）から最後の画素位置（Ｅ）までの選定操作を実行
した後、別のマスクフィルター例えば、６−２を使用し
て同様の操作を実行すると言うようにマスクフィルター
６毎に操作を繰り返す様にしても良く、又、一つの画素
位置（Ｌ２、Ｒ２）に対して、複数個のマスクフィルタ
ーを順次に適用して、セキュリティデータ埋め込み候補
場所の判断を行ってから、次の画素位置（Ｌ２、Ｒ４）
に対して同様の判断操作を行う様にしても良い。
【００３１】つまり、本発明に於いては、例えば、当該
マスクフィルター６を適宜に当該画像データ上をスキャ
ンさせて、所定の判断位置に停止させ、８個のマスクフ
ィルター６を全て使用して、当該マスクフィルターの個
々の特性パターンと当該マスクフィルター６によりカバ
ーされている当該特定の画像データ領域部に於けるデー
タ配列を比較して、当該８個のマスクフィルターの内の
１つでもそのマスクフィルターのパターンと一致する画
素データの配列パターンがあれば、その画素位置は、セ
キュリティデータの埋め込み位置として候補と決定され
るのである。
マスクフィルター６を適宜に当該画像データ上をスキャ
ンさせて、所定の判断位置に停止させ、８個のマスクフ
ィルター６を全て使用して、当該マスクフィルターの個
々の特性パターンと当該マスクフィルター６によりカバ
ーされている当該特定の画像データ領域部に於けるデー
タ配列を比較して、当該８個のマスクフィルターの内の
１つでもそのマスクフィルターのパターンと一致する画
素データの配列パターンがあれば、その画素位置は、セ
キュリティデータの埋め込み位置として候補と決定され
るのである。
【００３２】この様にして、所定のデジタル画像データ
７から複数個のセキュリティデータ埋め込み候補場所群
が選定されると、そのそれぞれに対して、所定のセキュ
リティデータＳＤを構成する複数のビットデータ群の一
つを埋め込む事になる。当該埋め込み操作も、上記選定
操作で、セキュリティデータ埋め込み候補場所が選定さ
れたと同時に埋め込み操作を行っても良く、又当該選定
操作を実行しながら、セキュリティデータ埋め込み候補
場所として選択された幾つかの画素位置データを適宜の
記憶手段に格納しておき、後で纏めて埋め込み操作を実
施しても良い。
７から複数個のセキュリティデータ埋め込み候補場所群
が選定されると、そのそれぞれに対して、所定のセキュ
リティデータＳＤを構成する複数のビットデータ群の一
つを埋め込む事になる。当該埋め込み操作も、上記選定
操作で、セキュリティデータ埋め込み候補場所が選定さ
れたと同時に埋め込み操作を行っても良く、又当該選定
操作を実行しながら、セキュリティデータ埋め込み候補
場所として選択された幾つかの画素位置データを適宜の
記憶手段に格納しておき、後で纏めて埋め込み操作を実
施しても良い。
【００３３】具体的には、先ず、所定のセキュリティデ
ータをセキュリティデータ記憶手段８に格納しておく。
本発明に使用される当該セキュリティデータは、例えば
１、０の何れかを取る２値ビットデータが複数個直列に
配列されたデータ列で構成されるものが使用しえる。
ータをセキュリティデータ記憶手段８に格納しておく。
本発明に使用される当該セキュリティデータは、例えば
１、０の何れかを取る２値ビットデータが複数個直列に
配列されたデータ列で構成されるものが使用しえる。
【００３４】つまり、当該セキュリティデータを例え
ば、ＸＹＺとする場合には、当該各符号が仮に“１００
１１”，“００１１１”，“１１１０１”と言うように
表されると決めておく。勿論、本発明に於て使用される
当該セキュリティデータは、上記の様な文字列のみでは
なく、画像データでも使用可能である。
ば、ＸＹＺとする場合には、当該各符号が仮に“１００
１１”，“００１１１”，“１１１０１”と言うように
表されると決めておく。勿論、本発明に於て使用される
当該セキュリティデータは、上記の様な文字列のみでは
なく、画像データでも使用可能である。
【００３５】次いで、前記したセキュリティデータ埋め
込み候補場所選定操作によって、例えば、図３のデジタ
ル画像データに於ける画素位置（Ｌ２、Ｒ４）、（Ｌ
２、Ｒ８）、（Ｌ４、Ｒ４）、（Ｌ４、Ｒ６）及び（Ｌ
６、Ｒ６）が、セキュリティデータ埋め込み候補場所と
して選択されたとすると、上記セキュリティデータの符
号“Ｘ”に於けるビットデータ列の“１”、“０”、
“０”、“１”、“１”が、それぞれ上記したセキュリ
ティデータ埋め込み候補場所に一つずつ埋め込まれる。
込み候補場所選定操作によって、例えば、図３のデジタ
ル画像データに於ける画素位置（Ｌ２、Ｒ４）、（Ｌ
２、Ｒ８）、（Ｌ４、Ｒ４）、（Ｌ４、Ｒ６）及び（Ｌ
６、Ｒ６）が、セキュリティデータ埋め込み候補場所と
して選択されたとすると、上記セキュリティデータの符
号“Ｘ”に於けるビットデータ列の“１”、“０”、
“０”、“１”、“１”が、それぞれ上記したセキュリ
ティデータ埋め込み候補場所に一つずつ埋め込まれる。
【００３６】他のセキュリティデータに付いても同様で
ある。更に、本発明に於いて、当該デジタル画像データ
７を当該マスクフィルター６でスキャン操作する方法と
して、当該デジタル画像データ７を図３の左上隅から右
下隅迄、一連操作でスキャン処理するものであっても良
く、場合によっては、当該デジタル画像データ７の一部
のみをスキャン操作しても良く、又当該部分的なスキャ
ン操作を繰り返して、当該デジタル画像データ７全体を
スキャン操作する様にしても良い。
ある。更に、本発明に於いて、当該デジタル画像データ
７を当該マスクフィルター６でスキャン操作する方法と
して、当該デジタル画像データ７を図３の左上隅から右
下隅迄、一連操作でスキャン処理するものであっても良
く、場合によっては、当該デジタル画像データ７の一部
のみをスキャン操作しても良く、又当該部分的なスキャ
ン操作を繰り返して、当該デジタル画像データ７全体を
スキャン操作する様にしても良い。
【００３７】後者の場合には、当該デジタル画像データ
を第３者が、部分的にコピーしたり切り出したりした場
合にも当該セキュリティデータが有効に作用する事にな
る。本発明に於いて使用される上記マスクフィルター６
のそれぞれの識別特性値は、使用するデジタル画像デー
タの種類、状態、形状等によって、適宜変更する事が望
ましい。
を第３者が、部分的にコピーしたり切り出したりした場
合にも当該セキュリティデータが有効に作用する事にな
る。本発明に於いて使用される上記マスクフィルター６
のそれぞれの識別特性値は、使用するデジタル画像デー
タの種類、状態、形状等によって、適宜変更する事が望
ましい。
【００３８】以下、本発明に係るデジタル画像処理装置
を使用したデジタル画像データ処理方法のより詳細を具
体的に説明する。即ち、本発明に於いては、上記した様
に、特定のデジタル画像を構成する画像データに予め定
められた特定のマスクフィルター（空間フィルター）を
適用して、当該デジタル画像の少なくとも一部の領域を
所定のスキャン方式に従ってスキャンさせる事によっ
て、当該デジタル画像の当該領域内に於ける、セキュリ
ティデータ埋め込み候補場所となる複数個の画素位置を
選定し、当該画素位置のそれぞれに、予め定められた所
定のセキュリティデータを構成するビットデータ群の一
つを埋め込む事を特徴とするデジタル画像処理方法であ
り、使用されるマスクフィルター６は、上記した様に互
いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有
する複数種のマスクフィルター群から構成されている。
を使用したデジタル画像データ処理方法のより詳細を具
体的に説明する。即ち、本発明に於いては、上記した様
に、特定のデジタル画像を構成する画像データに予め定
められた特定のマスクフィルター（空間フィルター）を
適用して、当該デジタル画像の少なくとも一部の領域を
所定のスキャン方式に従ってスキャンさせる事によっ
て、当該デジタル画像の当該領域内に於ける、セキュリ
ティデータ埋め込み候補場所となる複数個の画素位置を
選定し、当該画素位置のそれぞれに、予め定められた所
定のセキュリティデータを構成するビットデータ群の一
つを埋め込む事を特徴とするデジタル画像処理方法であ
り、使用されるマスクフィルター６は、上記した様に互
いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有
する複数種のマスクフィルター群から構成されている。
【００３９】今、図４に示される様なデジタル画像デー
タが有ったとして、係るデジタル画像７に所定のセキュ
リティデータＳＤを埋め込む例を説明する。図４のデジ
タル画像データにおいて、白い画素部分を“０”とし、
黒い画素部分を“１”と表わすと、図５に示す様な数値
の配列からなるデジタル画像データの配列が得られる。
タが有ったとして、係るデジタル画像７に所定のセキュ
リティデータＳＤを埋め込む例を説明する。図４のデジ
タル画像データにおいて、白い画素部分を“０”とし、
黒い画素部分を“１”と表わすと、図５に示す様な数値
の配列からなるデジタル画像データの配列が得られる。
【００４０】更に、上記図５のデータ配列全体をＡとす
ると、個々の画素位置に於ける点は、図６の様に、Ａ
（ｘ，ｙ）と言う形式で表わす事が出来る。ここで、例
えば、Ａ（１，１）＝０、Ａ（３，３）＝１と表され
る。又、電子透かしとして埋め込みに使用されるセキュ
リティデータは、署名データ、画像データ、文字列の様
なものがあり、二値画像の場合には、前記した様に１と
０のデータの集合として表現出来る。
ると、個々の画素位置に於ける点は、図６の様に、Ａ
（ｘ，ｙ）と言う形式で表わす事が出来る。ここで、例
えば、Ａ（１，１）＝０、Ａ（３，３）＝１と表され
る。又、電子透かしとして埋め込みに使用されるセキュ
リティデータは、署名データ、画像データ、文字列の様
なものがあり、二値画像の場合には、前記した様に１と
０のデータの集合として表現出来る。
【００４１】又、文字列の場合は、各文字に対応する文
字コードを２進数で表現する事により１と０のデータと
して表現できる。例えば、アルファベットのＡは、文字
コードでは６５（１０進数）で表現されるが、これを２
進数で表現することにより０１０００００１と表わす事
が出来る。
字コードを２進数で表現する事により１と０のデータと
して表現できる。例えば、アルファベットのＡは、文字
コードでは６５（１０進数）で表現されるが、これを２
進数で表現することにより０１０００００１と表わす事
が出来る。
【００４２】よって、各種のデータは２進数に対応ずけ
る事が可能であり、同様にｎ進数への対応付けも可能で
ある。本具体例に於いては、埋め込み署名データを２進
数データとして扱うことにする。よって、１と０のデー
タを埋め込み取り出す事が出来れば、セキュリティデー
タＳＤとしての署名情報の埋め込み、取り出しが可能と
なる。
る事が可能であり、同様にｎ進数への対応付けも可能で
ある。本具体例に於いては、埋め込み署名データを２進
数データとして扱うことにする。よって、１と０のデー
タを埋め込み取り出す事が出来れば、セキュリティデー
タＳＤとしての署名情報の埋め込み、取り出しが可能と
なる。
【００４３】又、本具体例に於いて使用されるマスクフ
ィルター６は、図２のものと同一である。即ち、上記し
たと同様の方法によって、スキャン操作を実行すると、
図４のデジタル画像データに図２のマスクフィルター６
を順次適用してセキュリティデータ埋め込み候補場所判
断処理を実行する事によって、図６に示す画素位置Ａ
（２，２）が、マスクフィルター６−７によって、セキ
ュリティデータ埋め込み候補場所として選択され、又画
素位置Ａ（４，２）がマスクフィルター６−８によっ
て、セキュリティデータ埋め込み候補場所として選択さ
れ、署名コードとしての“０”と“１”がそれぞれ当該
画素位置Ａ（２，２）と画素位置Ａ（４，２）に埋め込
まれる。
ィルター６は、図２のものと同一である。即ち、上記し
たと同様の方法によって、スキャン操作を実行すると、
図４のデジタル画像データに図２のマスクフィルター６
を順次適用してセキュリティデータ埋め込み候補場所判
断処理を実行する事によって、図６に示す画素位置Ａ
（２，２）が、マスクフィルター６−７によって、セキ
ュリティデータ埋め込み候補場所として選択され、又画
素位置Ａ（４，２）がマスクフィルター６−８によっ
て、セキュリティデータ埋め込み候補場所として選択さ
れ、署名コードとしての“０”と“１”がそれぞれ当該
画素位置Ａ（２，２）と画素位置Ａ（４，２）に埋め込
まれる。
【００４４】つまり、上記した様に、本発明に於いて使
用される当該複数種のマスクフィルター群６−１から６
−８のそれぞれは、主として、当該デジタル画像７に於
ける境界部分Ｂを認識する様なデジタル画素パターン認
識特性を有しているものであり、より好ましくは、当該
複数種のマスクフィルター群のそれぞれは、主として、
当該デジタル画像に於ける傾斜状の境界部分を認識する
様なデジタル画素パターン認識特性を有しているもので
ある。
用される当該複数種のマスクフィルター群６−１から６
−８のそれぞれは、主として、当該デジタル画像７に於
ける境界部分Ｂを認識する様なデジタル画素パターン認
識特性を有しているものであり、より好ましくは、当該
複数種のマスクフィルター群のそれぞれは、主として、
当該デジタル画像に於ける傾斜状の境界部分を認識する
様なデジタル画素パターン認識特性を有しているもので
ある。
【００４５】更に、上記した説明から明らかな様に、本
発明に係るデジタル画像処理方法に於いては、当該各マ
スクフィルター６−１から６−８のそれぞれは、マトリ
ックス状に配置された複数個の窓部Ｗ１からＷｎで構成
され、それぞれの窓部Ｗが当該デジタル画像７に於ける
一つの画素に対応する様に構成されており、当該マトリ
ックス状に配置された複数個の窓部の中心部Ｗ５に位置
する窓部が、当該窓部に対応するデジタル画像７に於け
る画素部分例えばＡ（ｘ，ｙ）を、セキュリティデータ
の埋め込み候補場所として適切であるか否かを指定する
機能を有しているものである。
発明に係るデジタル画像処理方法に於いては、当該各マ
スクフィルター６−１から６−８のそれぞれは、マトリ
ックス状に配置された複数個の窓部Ｗ１からＷｎで構成
され、それぞれの窓部Ｗが当該デジタル画像７に於ける
一つの画素に対応する様に構成されており、当該マトリ
ックス状に配置された複数個の窓部の中心部Ｗ５に位置
する窓部が、当該窓部に対応するデジタル画像７に於け
る画素部分例えばＡ（ｘ，ｙ）を、セキュリティデータ
の埋め込み候補場所として適切であるか否かを指定する
機能を有しているものである。
【００４６】又、当該各マスクフィルターに於ける当該
マトリックス状に配置された複数個の窓部Ｗ内で、当該
マスクフィルターに於ける中心部に位置する窓部Ｗ５以
外の窓部は、当該マスクフィルターの中心部に位置する
窓部に対応するデジタル画像に於ける画素部分を、セキ
ュリティデータの埋め込み候補場所として適切であるか
否かを決定する機能を有しているものである。
マトリックス状に配置された複数個の窓部Ｗ内で、当該
マスクフィルターに於ける中心部に位置する窓部Ｗ５以
外の窓部は、当該マスクフィルターの中心部に位置する
窓部に対応するデジタル画像に於ける画素部分を、セキ
ュリティデータの埋め込み候補場所として適切であるか
否かを決定する機能を有しているものである。
【００４７】従って、本発明に於いては、当該複数個の
マスクフィルター群を使用してセキュリティデータの埋
め込み候補場所として適切と判断されるデジタル画像に
於ける画素位置を検出するに際して、少なくとも一つの
マスクフィルターに於いて、セキュリティデータの埋め
込み候補場所として適切と判断された画素位置が検出さ
れた場合には、当該画素位置をセキュリティデータの埋
め込み候補場所として認定する様に構成されているもの
である。
マスクフィルター群を使用してセキュリティデータの埋
め込み候補場所として適切と判断されるデジタル画像に
於ける画素位置を検出するに際して、少なくとも一つの
マスクフィルターに於いて、セキュリティデータの埋め
込み候補場所として適切と判断された画素位置が検出さ
れた場合には、当該画素位置をセキュリティデータの埋
め込み候補場所として認定する様に構成されているもの
である。
【００４８】本発明に係るデジタル画像処理方法の操作
手順の一例を図７のフローチャートを参照しながら説明
する。即ち、本発明に於いて、先ずスタート後、ステッ
プ（１）に於いて、特定のデジタル画像を構成する画像
データを当該デジタル画像データ記憶手段２から読み出
し、ステップ（２）に於いて、別途マスクフィルター記
憶手段３から、当該マスクフィルター記憶手段３に予め
記憶されている少なくとも一組の所定のマスクフィルタ
ー群を選択する。
手順の一例を図７のフローチャートを参照しながら説明
する。即ち、本発明に於いて、先ずスタート後、ステッ
プ（１）に於いて、特定のデジタル画像を構成する画像
データを当該デジタル画像データ記憶手段２から読み出
し、ステップ（２）に於いて、別途マスクフィルター記
憶手段３から、当該マスクフィルター記憶手段３に予め
記憶されている少なくとも一組の所定のマスクフィルタ
ー群を選択する。
【００４９】次いで、ステップ（３）に進み、当該選択
されたマスクフィルター群を当該デジタル画像の少なく
とも一部の領域内に亘たって、所定のスキャン方式に従
ってスキャンさせ、当該画素データに於けるＮ番目の被
検査画素位置を選択してそこにマスクフィルターを移動
させた後、ステップ（４）に於て、選択されたマスクフ
ィルターの組から任意のｎ番目のマスクフィルターを選
択する。
されたマスクフィルター群を当該デジタル画像の少なく
とも一部の領域内に亘たって、所定のスキャン方式に従
ってスキャンさせ、当該画素データに於けるＮ番目の被
検査画素位置を選択してそこにマスクフィルターを移動
させた後、ステップ（４）に於て、選択されたマスクフ
ィルターの組から任意のｎ番目のマスクフィルターを選
択する。
【００５０】その後、ステップ（５）に於て、Ｎ番目の
選択された画素位置を中心とする周辺の画素位置の画像
データ、つまり当該マスクフィルターｎにカバーされて
いる領域内にある全ての画素データを読み出し、当該マ
スクフィルターｎが有する特性値とを比較する。ステッ
プ（６）に於いて、当該Ｎ番目の画素位置を中心とする
周辺の画素位置の画像データと当該マスクフィルターｎ
が有する特性値とが一致するか否かが判断され、ＹＥＳ
であれば、ステップ（７）に進んで当該Ｎ番目の画素位
置をセキュリティデータ埋め込み候補場所として認定し
ステップ（８）に於いて、当該画素位置をセキュリティ
データ埋め込み候補場所として適宜の記憶手段１１に記
憶してステップ（９）に進む。
選択された画素位置を中心とする周辺の画素位置の画像
データ、つまり当該マスクフィルターｎにカバーされて
いる領域内にある全ての画素データを読み出し、当該マ
スクフィルターｎが有する特性値とを比較する。ステッ
プ（６）に於いて、当該Ｎ番目の画素位置を中心とする
周辺の画素位置の画像データと当該マスクフィルターｎ
が有する特性値とが一致するか否かが判断され、ＹＥＳ
であれば、ステップ（７）に進んで当該Ｎ番目の画素位
置をセキュリティデータ埋め込み候補場所として認定し
ステップ（８）に於いて、当該画素位置をセキュリティ
データ埋め込み候補場所として適宜の記憶手段１１に記
憶してステップ（９）に進む。
【００５１】一方、ステップ（６）に於いて、ＮＯであ
る場合には、当該画素位置Ｎはセキュリティデータを埋
め込む為の候補位置とは判断せず、ステップ（９）に進
み、現在の画素位置番号Ｎが最後の番号であるか否かが
判断され、ＮＯである場合には、画素番号Ｎを１だけ歩
進させてステップ（３）に戻り、次の検出位置である画
素位置Ｎ＋１に、マスクフィルター６を進め、上記の各
ステップが繰り返される。
る場合には、当該画素位置Ｎはセキュリティデータを埋
め込む為の候補位置とは判断せず、ステップ（９）に進
み、現在の画素位置番号Ｎが最後の番号であるか否かが
判断され、ＮＯである場合には、画素番号Ｎを１だけ歩
進させてステップ（３）に戻り、次の検出位置である画
素位置Ｎ＋１に、マスクフィルター６を進め、上記の各
ステップが繰り返される。
【００５２】当該ステップ（９）に於いて、ＹＥＳであ
る場合には、ステップ（１０）に進み、当該マスクフィ
ルターｎが最後のマスクフィルター（本具体例では８個
のマスクフィルターが使用される）であるか否かが判断
され、ＮＯである場合には、マスクフィルター番号ｎを
１だけ歩進させてステップ（２）に戻り、次のマスクフ
ィルターが選択されて、上記の各工程が繰り返される。
る場合には、ステップ（１０）に進み、当該マスクフィ
ルターｎが最後のマスクフィルター（本具体例では８個
のマスクフィルターが使用される）であるか否かが判断
され、ＮＯである場合には、マスクフィルター番号ｎを
１だけ歩進させてステップ（２）に戻り、次のマスクフ
ィルターが選択されて、上記の各工程が繰り返される。
【００５３】そして、ステップ（１０）に於いてＹＥＳ
であれば、ステップ（１１）に進んで、セキュリティデ
ータ埋め込み候補に決定された画素位置にセキュリティ
データ記憶手段８に記憶された所定のセキュリティデー
タのデジタル値の一部をその候補位置のそれぞれに順次
に且つ個別に埋め込み、当該処理操作はＥＮＤとなる。
であれば、ステップ（１１）に進んで、セキュリティデ
ータ埋め込み候補に決定された画素位置にセキュリティ
データ記憶手段８に記憶された所定のセキュリティデー
タのデジタル値の一部をその候補位置のそれぞれに順次
に且つ個別に埋め込み、当該処理操作はＥＮＤとなる。
【００５４】係る埋め込み操作は、ステップ（７）に於
いて、当該セキュリティデータ埋め込み候補場所が選択
されたと同時にセキュリティデータ格納手段８から読み
出したビットデータの一部を順次当該セキュリティデー
タ埋め込み候補場所に埋め込む様にしても良い。又、上
記具体例とは別に、最初に一つのマスクフィルターを選
択し、そのマスクフィルターを使用して、当該画像デー
タ全体をスキャンさせ、当該セキュリティデータの埋め
込み候補画像位置を決定しておいて、その後別のマスク
フィルターを選択して、再び当該画像データ全体をスキ
ャンさせてセキュリティデータの埋め込み候補画像位置
を決定すると言う方法を使用する事も可能である。
いて、当該セキュリティデータ埋め込み候補場所が選択
されたと同時にセキュリティデータ格納手段８から読み
出したビットデータの一部を順次当該セキュリティデー
タ埋め込み候補場所に埋め込む様にしても良い。又、上
記具体例とは別に、最初に一つのマスクフィルターを選
択し、そのマスクフィルターを使用して、当該画像デー
タ全体をスキャンさせ、当該セキュリティデータの埋め
込み候補画像位置を決定しておいて、その後別のマスク
フィルターを選択して、再び当該画像データ全体をスキ
ャンさせてセキュリティデータの埋め込み候補画像位置
を決定すると言う方法を使用する事も可能である。
【００５５】即ち、本発明に係るデジタル画像処理方法
は、特定のデジタル画像を構成する画像データを当該デ
ジタル画像データ記憶手段から読み出す工程、互いに異
なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する複
数種のマスクフィルター群を格納しているマスクフィル
ター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフィルター
を選択する工程、当該選択されたマスクフィルターを当
該デジタル画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所
定のスキャン方式に従ってスキャンさせる工程、当該マ
スクフィルターのスキャン操作の継続中に於いて、当該
マスクフィルターが有する特性値と当該マスクフィルタ
ーがカバーする所定の範囲の画像データとを比較して、
当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の画素位置
が、セキュリティデータ埋め込み候補場所として適切か
否かを判断する工程、セキュリティデータ埋め込み候補
場所として選定された画素位置のそれぞれに、セキュリ
ティデータ記憶手段に予め格納されている当該セキュリ
ティデータを構成するビットデータ群の一つを埋め込む
セキュリティデータ埋め込む工程、上記各工程が、当該
デジタル画像に於ける予め定められたマスクフィルター
のスキャン予定の画素位置が全てスキャンされ、且つ当
該複数種のマスクフィルターの全てが当該デジタル画像
のセキュリティデータ埋め込み候補場所の識別に使用さ
れる迄繰り返される工程、とから構成されているデジタ
ル画像処理方法である。
は、特定のデジタル画像を構成する画像データを当該デ
ジタル画像データ記憶手段から読み出す工程、互いに異
なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する複
数種のマスクフィルター群を格納しているマスクフィル
ター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフィルター
を選択する工程、当該選択されたマスクフィルターを当
該デジタル画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所
定のスキャン方式に従ってスキャンさせる工程、当該マ
スクフィルターのスキャン操作の継続中に於いて、当該
マスクフィルターが有する特性値と当該マスクフィルタ
ーがカバーする所定の範囲の画像データとを比較して、
当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の画素位置
が、セキュリティデータ埋め込み候補場所として適切か
否かを判断する工程、セキュリティデータ埋め込み候補
場所として選定された画素位置のそれぞれに、セキュリ
ティデータ記憶手段に予め格納されている当該セキュリ
ティデータを構成するビットデータ群の一つを埋め込む
セキュリティデータ埋め込む工程、上記各工程が、当該
デジタル画像に於ける予め定められたマスクフィルター
のスキャン予定の画素位置が全てスキャンされ、且つ当
該複数種のマスクフィルターの全てが当該デジタル画像
のセキュリティデータ埋め込み候補場所の識別に使用さ
れる迄繰り返される工程、とから構成されているデジタ
ル画像処理方法である。
【００５６】次に、本発明に於いて、既にセキュリティ
データが埋め込まれているデジタル画像データから、当
該セキュリティデータの内容を容易に且つ第３者に判ら
ない様に読み出す必要がある。その為、本発明に於いて
は、当該セキュリティデータを埋め込まれたデジタル画
像から、当該セキュリティデータを読み出すに際して
は、当該セキュリティデータを該デジタル画像に埋め込
む際に使用したと同一のマスクフィルターを使用して、
当該セキュリティデータの埋め込み候補位置に相当する
画素位置を検出し、当該画素位置に記載されているビッ
トデータを読み出す様に構成されているものである。
データが埋め込まれているデジタル画像データから、当
該セキュリティデータの内容を容易に且つ第３者に判ら
ない様に読み出す必要がある。その為、本発明に於いて
は、当該セキュリティデータを埋め込まれたデジタル画
像から、当該セキュリティデータを読み出すに際して
は、当該セキュリティデータを該デジタル画像に埋め込
む際に使用したと同一のマスクフィルターを使用して、
当該セキュリティデータの埋め込み候補位置に相当する
画素位置を検出し、当該画素位置に記載されているビッ
トデータを読み出す様に構成されているものである。
【００５７】その為の具体的なデジタル画像処理装置と
しては、基本的には、図１と略同様であるが、セキュリ
ティデータＳＤが埋め込まれたデジタル画像データを、
当該マスクフィルター６を使用して読出、セキュリティ
データを復元させる手段を追加したものである。即ち、
特定のデジタル画像を構成する画像データを記憶する画
像データ記憶手段２、予め定められた特定のマスクフィ
ルター（空間フィルター）６を格納しているマスクフィ
ルター記憶手段３、当該マスクフィルター６を該デジタ
ル画像の少なくとも一部の領域の画像データに沿ってス
キャンさせるマスクフィルタースキャン手段４、当該マ
スクフィルター６が有する特性値と当該マスクフィルタ
ーがカバーする所定の範囲の画像データとを比較して、
当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の画素位置
が、セキュリティデータ埋め込み候補場所として適切か
否かを判断する識別手段５、セキュリティデータ記憶手
段８、当該識別手段５によりセキュリティデータ埋め込
み候補場所として選定された画素位置のそれぞれから、
当該画素位置が有するビットデータを読み出しセキュリ
ティデータを復元するセキュリティデータ復元手段１２
とから構成されているデジタル画像処理装置１である。
しては、基本的には、図１と略同様であるが、セキュリ
ティデータＳＤが埋め込まれたデジタル画像データを、
当該マスクフィルター６を使用して読出、セキュリティ
データを復元させる手段を追加したものである。即ち、
特定のデジタル画像を構成する画像データを記憶する画
像データ記憶手段２、予め定められた特定のマスクフィ
ルター（空間フィルター）６を格納しているマスクフィ
ルター記憶手段３、当該マスクフィルター６を該デジタ
ル画像の少なくとも一部の領域の画像データに沿ってス
キャンさせるマスクフィルタースキャン手段４、当該マ
スクフィルター６が有する特性値と当該マスクフィルタ
ーがカバーする所定の範囲の画像データとを比較して、
当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の画素位置
が、セキュリティデータ埋め込み候補場所として適切か
否かを判断する識別手段５、セキュリティデータ記憶手
段８、当該識別手段５によりセキュリティデータ埋め込
み候補場所として選定された画素位置のそれぞれから、
当該画素位置が有するビットデータを読み出しセキュリ
ティデータを復元するセキュリティデータ復元手段１２
とから構成されているデジタル画像処理装置１である。
【００５８】つまり、セキュリティデータを埋め込む操
作と同様の操作を繰り返し、当該マスクフィルター６に
よって、セキュリティデータ埋め込み候補場所として選
択された画素位置、つまり当該マスクフィルター６の中
心部Ｗ５に対応する画素位置のデータを読み出す事によ
り、そのセキュリティデータ埋め込み候補場所に如何な
るデータが埋め込まれているかが判別出来、当該セキュ
リティデータ埋め込み候補場所の所定の数に於ける埋め
込みデータを総合する事によって、セキュリティデータ
を復元させる事が可能となる。
作と同様の操作を繰り返し、当該マスクフィルター６に
よって、セキュリティデータ埋め込み候補場所として選
択された画素位置、つまり当該マスクフィルター６の中
心部Ｗ５に対応する画素位置のデータを読み出す事によ
り、そのセキュリティデータ埋め込み候補場所に如何な
るデータが埋め込まれているかが判別出来、当該セキュ
リティデータ埋め込み候補場所の所定の数に於ける埋め
込みデータを総合する事によって、セキュリティデータ
を復元させる事が可能となる。
【００５９】係るセキュリティデータの読出操作の手順
の例は、例えば、特定のデジタル画像を構成する画像デ
ータを当該デジタル画像データ記憶手段から読み出す工
程、互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれ
ぞれ有する複数種のマスクフィルター群を格納している
マスクフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマス
クフィルターを選択する工程、当該選択されたマスクフ
ィルターを当該デジタル画像の少なくとも一部の領域内
に於いて、所定のスキャン方式に従ってスキャンさせる
工程、当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に
於いて、当該マスクフィルターが有する特性値と当該マ
スクフィルターがカバーする所定の範囲の画像データと
を比較して、当該所定の範囲の画像データに含まれる特
定の画素位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所
として適切か否かを判断する工程、セキュリティデータ
埋め込み候補場所として選定された画素位置のそれぞれ
から、当該画素位置が有するビットデータを読み出す工
程、上記各工程が、当該デジタル画像に於ける予め定め
られたマスクフィルターのスキャン予定の画素位置が全
てスキャンされ、且つ当該複数種のマスクフィルターの
全てが当該デジタル画像のセキュリティデータ埋め込み
候補場所の識別に使用される迄繰り返される工程、当該
読み出された当該画素位置が有するビットデータを、セ
キュリティデータ記憶手段に予め格納されている当該セ
キュリティデータと比較する工程、とから構成されてい
るデジタル画像処理方法であり、図７のフローチャート
に於いては、ステップ（８）に於いて、当該セキュリテ
ィデータ埋め込み候補場所として特定された画素位置か
ら、当該マスクフィルター６の中心部Ｗ５に対応する画
素位置のデータを読み出す様にする事になる。
の例は、例えば、特定のデジタル画像を構成する画像デ
ータを当該デジタル画像データ記憶手段から読み出す工
程、互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれ
ぞれ有する複数種のマスクフィルター群を格納している
マスクフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマス
クフィルターを選択する工程、当該選択されたマスクフ
ィルターを当該デジタル画像の少なくとも一部の領域内
に於いて、所定のスキャン方式に従ってスキャンさせる
工程、当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に
於いて、当該マスクフィルターが有する特性値と当該マ
スクフィルターがカバーする所定の範囲の画像データと
を比較して、当該所定の範囲の画像データに含まれる特
定の画素位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所
として適切か否かを判断する工程、セキュリティデータ
埋め込み候補場所として選定された画素位置のそれぞれ
から、当該画素位置が有するビットデータを読み出す工
程、上記各工程が、当該デジタル画像に於ける予め定め
られたマスクフィルターのスキャン予定の画素位置が全
てスキャンされ、且つ当該複数種のマスクフィルターの
全てが当該デジタル画像のセキュリティデータ埋め込み
候補場所の識別に使用される迄繰り返される工程、当該
読み出された当該画素位置が有するビットデータを、セ
キュリティデータ記憶手段に予め格納されている当該セ
キュリティデータと比較する工程、とから構成されてい
るデジタル画像処理方法であり、図７のフローチャート
に於いては、ステップ（８）に於いて、当該セキュリテ
ィデータ埋め込み候補場所として特定された画素位置か
ら、当該マスクフィルター６の中心部Ｗ５に対応する画
素位置のデータを読み出す様にする事になる。
【００６０】本発明に於ける他の態様としては、特定の
デジタル画像データにセキュリティデータを埋め込むに
際し、特定のデジタル画像を構成する画像データを当該
デジタル画像データ記憶手段から読み出す工程、互いに
異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する
複数種のマスクフィルター群を格納しているマスクフィ
ルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフィルタ
ーを選択する工程、当該選択されたマスクフィルターを
当該デジタル画像の少なくとも一部の領域内に於いて、
所定のスキャン方式に従ってスキャンさせる工程、当該
マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於いて、当
該マスクフィルターが有する特性値と当該マスクフィル
ターがカバーする所定の範囲の画像データとを比較し
て、当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の画素
位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所として適
切か否かを判断する工程、セキュリティデータ埋め込み
候補場所として選定された画素位置のそれぞれに、セキ
ュリティデータ記憶手段に予め格納されている当該セキ
ュリティデータを構成するビットデータ群の一つを埋め
込むセキュリティデータ埋め込む工程、上記各工程が、
当該デジタル画像に於ける予め定められたマスクフィル
ターのスキャン予定の画素位置が全てスキャンされ、且
つ当該複数種のマスクフィルターの全てが当該デジタル
画像のセキュリティデータ埋め込み候補場所の識別に使
用される迄繰り返される工程、とから構成されているデ
ジタル画像処理方法をコンピュータに実行させるプログ
ラムを記録した記録媒体であり、更には、特定のデジタ
ル画像データからセキュリティデータを読み出すに際
し、特定のデジタル画像を構成する画像データを当該デ
ジタル画像データ記憶手段から読み出す工程、互いに異
なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する複
数種のマスクフィルター群を格納しているマスクフィル
ター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフィルター
を選択する工程、当該選択されたマスクフィルターを当
該デジタル画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所
定のスキャン方式に従ってスキャンさせる工程、当該マ
スクフィルターのスキャン操作の継続中に於いて、当該
マスクフィルターが有する特性値と当該マスクフィルタ
ーがカバーする所定の範囲の画像データとを比較して、
当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の画素位置
が、セキュリティデータ埋め込み候補場所として適切か
否かを判断する工程、セキュリティデータ埋め込み候補
場所として選定された画素位置のそれぞれから、当該画
素位置が有するビットデータを読み出す工程、当該読み
出された当該画素位置が有するビットデータを、セキュ
リティデータ記憶手段に予め格納されている当該セキュ
リティデータと比較する工程、上記各工程が、当該デジ
タル画像に於ける予め定められたマスクフィルターのス
キャン予定の画素位置が全てスキャンされ、且つ当該複
数種のマスクフィルターの全てが当該デジタル画像のセ
キュリティデータ埋め込み候補場所の識別に使用される
迄繰り返される工程、とから構成されているデジタル画
像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記
録した記録媒体である。
デジタル画像データにセキュリティデータを埋め込むに
際し、特定のデジタル画像を構成する画像データを当該
デジタル画像データ記憶手段から読み出す工程、互いに
異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する
複数種のマスクフィルター群を格納しているマスクフィ
ルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフィルタ
ーを選択する工程、当該選択されたマスクフィルターを
当該デジタル画像の少なくとも一部の領域内に於いて、
所定のスキャン方式に従ってスキャンさせる工程、当該
マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於いて、当
該マスクフィルターが有する特性値と当該マスクフィル
ターがカバーする所定の範囲の画像データとを比較し
て、当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の画素
位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所として適
切か否かを判断する工程、セキュリティデータ埋め込み
候補場所として選定された画素位置のそれぞれに、セキ
ュリティデータ記憶手段に予め格納されている当該セキ
ュリティデータを構成するビットデータ群の一つを埋め
込むセキュリティデータ埋め込む工程、上記各工程が、
当該デジタル画像に於ける予め定められたマスクフィル
ターのスキャン予定の画素位置が全てスキャンされ、且
つ当該複数種のマスクフィルターの全てが当該デジタル
画像のセキュリティデータ埋め込み候補場所の識別に使
用される迄繰り返される工程、とから構成されているデ
ジタル画像処理方法をコンピュータに実行させるプログ
ラムを記録した記録媒体であり、更には、特定のデジタ
ル画像データからセキュリティデータを読み出すに際
し、特定のデジタル画像を構成する画像データを当該デ
ジタル画像データ記憶手段から読み出す工程、互いに異
なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する複
数種のマスクフィルター群を格納しているマスクフィル
ター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフィルター
を選択する工程、当該選択されたマスクフィルターを当
該デジタル画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所
定のスキャン方式に従ってスキャンさせる工程、当該マ
スクフィルターのスキャン操作の継続中に於いて、当該
マスクフィルターが有する特性値と当該マスクフィルタ
ーがカバーする所定の範囲の画像データとを比較して、
当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の画素位置
が、セキュリティデータ埋め込み候補場所として適切か
否かを判断する工程、セキュリティデータ埋め込み候補
場所として選定された画素位置のそれぞれから、当該画
素位置が有するビットデータを読み出す工程、当該読み
出された当該画素位置が有するビットデータを、セキュ
リティデータ記憶手段に予め格納されている当該セキュ
リティデータと比較する工程、上記各工程が、当該デジ
タル画像に於ける予め定められたマスクフィルターのス
キャン予定の画素位置が全てスキャンされ、且つ当該複
数種のマスクフィルターの全てが当該デジタル画像のセ
キュリティデータ埋め込み候補場所の識別に使用される
迄繰り返される工程、とから構成されているデジタル画
像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記
録した記録媒体である。
【００６１】次に、本発明に係る他の具体例に付いて説
明する。即ち、本具体例は、上記した本発明をカラー画
像に適用する場合の例であり、特には、当該デジタル画
像が、色彩画像であり、例えば地図、案内図の様に、同
一色彩データを構成する画素部分が比較的多いデジタル
色彩画像である場合に適用するものである。
明する。即ち、本具体例は、上記した本発明をカラー画
像に適用する場合の例であり、特には、当該デジタル画
像が、色彩画像であり、例えば地図、案内図の様に、同
一色彩データを構成する画素部分が比較的多いデジタル
色彩画像である場合に適用するものである。
【００６２】つまり、例えば、図８に示す様に、或る地
図の一部に於て、Ｃ部は白地で道路を示し、当該道路に
沿って例えば黄色で示される地域であるＡ部とそれに隣
接する緑色で示される地域であるＢ部とで形成されてい
る画像データに本発明を適用してセキュリティデータを
埋め込もうするものである。本具体例に於いては、基本
的には、前記した具体例の方法を殆ど使用するものであ
るが、異なる点としては、当該画像を構成する色彩デー
タが２色に限られる部分にのみ、当該セキュリティデー
タを埋め込む様に構成されている点である。
図の一部に於て、Ｃ部は白地で道路を示し、当該道路に
沿って例えば黄色で示される地域であるＡ部とそれに隣
接する緑色で示される地域であるＢ部とで形成されてい
る画像データに本発明を適用してセキュリティデータを
埋め込もうするものである。本具体例に於いては、基本
的には、前記した具体例の方法を殆ど使用するものであ
るが、異なる点としては、当該画像を構成する色彩デー
タが２色に限られる部分にのみ、当該セキュリティデー
タを埋め込む様に構成されている点である。
【００６３】即ち、本具体例に於いては、先ず、当該色
彩画像に於けるそれぞれの画素は、予め別途に用意され
ているパレットテーブル２０に於て予め定義されている
一つの色彩コードを有しているものである。従って、図
８の様な色彩画像に於いては、例えば、地域Ａ部を構成
する各画素は、何れも当該パレットテーブル２０に例示
される様に色彩データ２０を有しており、又地域Ｂ部及
び地域Ｃをそれぞれ構成する各画素は、色彩データ３及
び色彩データ２５６を有しているものである。
彩画像に於けるそれぞれの画素は、予め別途に用意され
ているパレットテーブル２０に於て予め定義されている
一つの色彩コードを有しているものである。従って、図
８の様な色彩画像に於いては、例えば、地域Ａ部を構成
する各画素は、何れも当該パレットテーブル２０に例示
される様に色彩データ２０を有しており、又地域Ｂ部及
び地域Ｃをそれぞれ構成する各画素は、色彩データ３及
び色彩データ２５６を有しているものである。
【００６４】係る具体例に於て、当該色彩画像に所定の
セキュリティデータを埋め込む画素位置を選定するに際
しては、上記した第１の具体例に於て使用した複数個の
それぞれ固有の特定のパターン識別機能を持ったマスク
フィルター群６を使用する事が可能であり、特に本具体
例に於いては、傾斜線に沿ってセキュリティデータを埋
め込む事が主たる目的となるので、前記具体例に於て使
用された図２に示される様なマスクフィルター６−１〜
６−８は特に好ましいマスクフィルターと考えられる。
セキュリティデータを埋め込む画素位置を選定するに際
しては、上記した第１の具体例に於て使用した複数個の
それぞれ固有の特定のパターン識別機能を持ったマスク
フィルター群６を使用する事が可能であり、特に本具体
例に於いては、傾斜線に沿ってセキュリティデータを埋
め込む事が主たる目的となるので、前記具体例に於て使
用された図２に示される様なマスクフィルター６−１〜
６−８は特に好ましいマスクフィルターと考えられる。
【００６５】そして、本具体例に於いては、上記したマ
スクフィルター６を使用して、且つ当該マスクフィルタ
ー６によりカバーされる当該色彩画像データに於ける特
定の領域が、互いに異なる２つの当該色彩コードを持つ
画素のみから構成されている部分のみを当該セキュリテ
ィデータの埋め込み対象画素位置とするものである。つ
まり、図８に於けるマスクフィルター位置Ｆ１は、当該
マスクフィルターによりカバーされる当該色彩画像デー
タの領域内に３色の色彩データを持つ画素が混在されて
いるので、係る部分は、セキュリティデータを埋め込み
態様候補から外す様にし、図８に於けるマスクフィルタ
ー位置Ｆ２及びＦ３のみが、セキュリティデータを埋め
込み態様候補となる画素と判断するものである。
スクフィルター６を使用して、且つ当該マスクフィルタ
ー６によりカバーされる当該色彩画像データに於ける特
定の領域が、互いに異なる２つの当該色彩コードを持つ
画素のみから構成されている部分のみを当該セキュリテ
ィデータの埋め込み対象画素位置とするものである。つ
まり、図８に於けるマスクフィルター位置Ｆ１は、当該
マスクフィルターによりカバーされる当該色彩画像デー
タの領域内に３色の色彩データを持つ画素が混在されて
いるので、係る部分は、セキュリティデータを埋め込み
態様候補から外す様にし、図８に於けるマスクフィルタ
ー位置Ｆ２及びＦ３のみが、セキュリティデータを埋め
込み態様候補となる画素と判断するものである。
【００６６】本具体例に於ける具体的な操作手順を以下
に説明する。即ち、本具体例に於いては、当該色彩画像
に於ける当該セキュリティデータを埋め込む画素位置を
選定するに際し、当該マスクフィルターを当該色彩画像
の所定の領域を所定の第１の位置から所定の第２の位置
まで順次スキャンするに当たり、当該マスクフィルター
に於ける予め定められた特定の窓部に対応する当該色彩
画像の所定の領域に於ける当該画素の色彩コードデータ
を１又は０の何れかの２値データに置き換え、当該マス
クフィルターの他の窓部に対応する当該色彩画像の当該
画素が、当該マスクフィルターに於ける予め定められた
特定の窓部に対応する当該画素の持つ色彩コードデータ
と同一であれば、当該選択された２値データに置き換
え、又当該マスクフィルターの他の窓部に対応する当該
色彩画像の当該画素が、当該マスクフィルターに於ける
予め定められた特定の窓部に対応する当該画素の持つ色
彩コードデータと異なる色彩コードデータを有する場合
には、当該色彩コードデータを、前記で選択されなかっ
た他方の２値データに置き換えて、当該色彩画像の所定
の領域を構成する複数個の画素の色彩コードデータを２
値データに変換するものである。
に説明する。即ち、本具体例に於いては、当該色彩画像
に於ける当該セキュリティデータを埋め込む画素位置を
選定するに際し、当該マスクフィルターを当該色彩画像
の所定の領域を所定の第１の位置から所定の第２の位置
まで順次スキャンするに当たり、当該マスクフィルター
に於ける予め定められた特定の窓部に対応する当該色彩
画像の所定の領域に於ける当該画素の色彩コードデータ
を１又は０の何れかの２値データに置き換え、当該マス
クフィルターの他の窓部に対応する当該色彩画像の当該
画素が、当該マスクフィルターに於ける予め定められた
特定の窓部に対応する当該画素の持つ色彩コードデータ
と同一であれば、当該選択された２値データに置き換
え、又当該マスクフィルターの他の窓部に対応する当該
色彩画像の当該画素が、当該マスクフィルターに於ける
予め定められた特定の窓部に対応する当該画素の持つ色
彩コードデータと異なる色彩コードデータを有する場合
には、当該色彩コードデータを、前記で選択されなかっ
た他方の２値データに置き換えて、当該色彩画像の所定
の領域を構成する複数個の画素の色彩コードデータを２
値データに変換するものである。
【００６７】より具体的に説明するならば、本具体例の
於いては、図２に示す各マスクフィルター６−１〜６−
８のそれぞれに於ける例えば左上の窓部、つまりＷ１の
窓部を予め特定しておき、当該マスクフィルター６をス
キャンして、図３に示すスキャンされるべき個々の画素
位置に当該マスクフィルター６が設定された場合には、
何れの場合でも当該Ｗ１の窓部に対応する画素部が有す
る色彩データを０又は１の何れかの２値データに変換す
る事にしておく。
於いては、図２に示す各マスクフィルター６−１〜６−
８のそれぞれに於ける例えば左上の窓部、つまりＷ１の
窓部を予め特定しておき、当該マスクフィルター６をス
キャンして、図３に示すスキャンされるべき個々の画素
位置に当該マスクフィルター６が設定された場合には、
何れの場合でも当該Ｗ１の窓部に対応する画素部が有す
る色彩データを０又は１の何れかの２値データに変換す
る事にしておく。
【００６８】そして、Ｗ５の窓部を除くその他の窓部、
即ちＷ２〜Ｗ８のそれぞれの窓部に対応する各画素部の
色彩データで、当該窓部Ｗ１の画素部が有する色彩デー
タと同一の色彩データを有する画素部の色彩データを当
該選択された２値と同一の２値データで置き換え、当該
各画素部の色彩データで、当該窓部Ｗ１の画素部が有す
る色彩データと異なる色彩データを有する画素部の色彩
データを当該選択された２値と異なる２値データで置き
換えて、当該色彩画像データを２値化するものである。
即ちＷ２〜Ｗ８のそれぞれの窓部に対応する各画素部の
色彩データで、当該窓部Ｗ１の画素部が有する色彩デー
タと同一の色彩データを有する画素部の色彩データを当
該選択された２値と同一の２値データで置き換え、当該
各画素部の色彩データで、当該窓部Ｗ１の画素部が有す
る色彩データと異なる色彩データを有する画素部の色彩
データを当該選択された２値と異なる２値データで置き
換えて、当該色彩画像データを２値化するものである。
【００６９】具体的には、図１１に示す様に、図８に於
ける例で、マスクフィルター位置がＦ１にある場合に
は、当該マスクフィルターによってカバーされる８個の
画素の色彩データは、図１１（Ａ）に示す様になり、図
１１（Ａ）に於ける特定画素部であるＷ１の色彩データ
を仮に１と決定すると、他の画素部の色彩データは、図
１１（Ｂ）に示す様に２値化される事になる。
ける例で、マスクフィルター位置がＦ１にある場合に
は、当該マスクフィルターによってカバーされる８個の
画素の色彩データは、図１１（Ａ）に示す様になり、図
１１（Ａ）に於ける特定画素部であるＷ１の色彩データ
を仮に１と決定すると、他の画素部の色彩データは、図
１１（Ｂ）に示す様に２値化される事になる。
【００７０】本具体例に於て、最初に決定される当該マ
スクフィルターの窓部Ｗ１の値を１とするか０にするか
は、任意である。このように、当該色彩画像データの各
画素の持つ色彩データを２値化する事によって、その後
の操作は、前記した第１の具体例と同様の手法を使用し
て、セキュリティデータの埋め込み候補画素位置を決定
する事が可能となる。
スクフィルターの窓部Ｗ１の値を１とするか０にするか
は、任意である。このように、当該色彩画像データの各
画素の持つ色彩データを２値化する事によって、その後
の操作は、前記した第１の具体例と同様の手法を使用し
て、セキュリティデータの埋め込み候補画素位置を決定
する事が可能となる。
【００７１】つまり、上記した方法によって、当該２値
化されたデータで構成された色彩画像データに、図２に
示される特定のパターンを有する複数個のマスクフィル
ターを適用し、当該色彩画像データに於ける特定の位置
に於ける２値データの配列形態と当該マスクフィルター
のそれぞれに於けるパターン認識特性に基ずく特定のパ
ターンと比較して、当該色彩画像データに於ける当該配
列形態が、少なくとも一つの当該マスクフィルターの当
該特定のパターンが一致した場合には、そのマスクフィ
ルター位置に於ける予め定められた所定の位置に対応す
る画素位置を、セキュリティデータの一つを埋め込み候
補位置と判断する事になる。
化されたデータで構成された色彩画像データに、図２に
示される特定のパターンを有する複数個のマスクフィル
ターを適用し、当該色彩画像データに於ける特定の位置
に於ける２値データの配列形態と当該マスクフィルター
のそれぞれに於けるパターン認識特性に基ずく特定のパ
ターンと比較して、当該色彩画像データに於ける当該配
列形態が、少なくとも一つの当該マスクフィルターの当
該特定のパターンが一致した場合には、そのマスクフィ
ルター位置に於ける予め定められた所定の位置に対応す
る画素位置を、セキュリティデータの一つを埋め込み候
補位置と判断する事になる。
【００７２】本具体例に於て、当該セキュリティデータ
の一つを埋め込み候補位置と判断された所定の画素位置
に於いて、所定のセキュリティデータの一部を構成する
デジタルデータの一つを埋め込むに際しては、当該画素
位置に於ける元の色彩コードデータを構成する予め定め
られた少なくとも一つの桁に埋め込む事が望ましい。本
具体例に於て、当該セキュリティデータの一つを埋め込
み候補位置と判断された所定の画素位置に於いて、所定
のセキュリティデータの一部を構成するデジタルデータ
の一つを埋め込むに際しては、当該画素位置に存在する
色彩データのデジタル値の一部、例えば当該デジタルデ
ータの任意の一桁に、例えば当該セキュリティデータを
一部を構成するデジタルデータを上書きする様な方法
で、埋め込む事が出来る。
の一つを埋め込み候補位置と判断された所定の画素位置
に於いて、所定のセキュリティデータの一部を構成する
デジタルデータの一つを埋め込むに際しては、当該画素
位置に於ける元の色彩コードデータを構成する予め定め
られた少なくとも一つの桁に埋め込む事が望ましい。本
具体例に於て、当該セキュリティデータの一つを埋め込
み候補位置と判断された所定の画素位置に於いて、所定
のセキュリティデータの一部を構成するデジタルデータ
の一つを埋め込むに際しては、当該画素位置に存在する
色彩データのデジタル値の一部、例えば当該デジタルデ
ータの任意の一桁に、例えば当該セキュリティデータを
一部を構成するデジタルデータを上書きする様な方法
で、埋め込む事が出来る。
【００７３】この場合当該桁は、なるべく最下桁である
事が望ましいが、必ずしも最下桁に限定されるものでは
なく、予め定められた所定の桁を当該セキュリティデー
タの埋め込み位置として使用する事も出来、又予め定め
られた所定の複数の桁を組み合わせて埋め込み位置とし
て利用する事も可能である。係る方法を使用する事によ
って、セキュリティデータの補強を計る事が出来る。
事が望ましいが、必ずしも最下桁に限定されるものでは
なく、予め定められた所定の桁を当該セキュリティデー
タの埋め込み位置として使用する事も出来、又予め定め
られた所定の複数の桁を組み合わせて埋め込み位置とし
て利用する事も可能である。係る方法を使用する事によ
って、セキュリティデータの補強を計る事が出来る。
【００７４】例えば、図１１の例では、当該マスクフィ
ルターの窓部Ｗ５に対応する画素部が、セキュリティデ
ータの埋め込み位置として候補に選定された場合には、
当該マスクフィルターの窓部Ｗ５に対応する画素部の色
彩データのデジタル値が２５６となっているので、仮に
セキュリティデータの一部のデータが、１であるとする
と係る色彩データは２５７となり、又セキュリティデー
タの一部のデータが、０であるとすると係る色彩データ
は２５６そのままである。
ルターの窓部Ｗ５に対応する画素部が、セキュリティデ
ータの埋め込み位置として候補に選定された場合には、
当該マスクフィルターの窓部Ｗ５に対応する画素部の色
彩データのデジタル値が２５６となっているので、仮に
セキュリティデータの一部のデータが、１であるとする
と係る色彩データは２５７となり、又セキュリティデー
タの一部のデータが、０であるとすると係る色彩データ
は２５６そのままである。
【００７５】従って、予め、当該画素部には色彩データ
として２５６が入っている事が分かっているので、読み
出しデータと比較する事によって、セキュリティデータ
の一部のデータの値を知る事が可能となる。本具体例に
於て、当該セキュリティデータが埋め込まれた色彩画像
から当該セキュリティデータを読みだすに際して、先
ず、上記した様に、前記第１の具体例に於ける操作と同
様の操作を実行し、且つ本具体例に於て示した２値化操
作を行い、当該色彩画像に於けるセキュリティデータ埋
め込み画素位置選定方法を繰り返し、該セキュリティデ
ータの埋め込み候補画素位置を特定した後、当該特定さ
れたセキュリティデータの埋め込み候補画素位置のデー
タを読み出す事になる。
として２５６が入っている事が分かっているので、読み
出しデータと比較する事によって、セキュリティデータ
の一部のデータの値を知る事が可能となる。本具体例に
於て、当該セキュリティデータが埋め込まれた色彩画像
から当該セキュリティデータを読みだすに際して、先
ず、上記した様に、前記第１の具体例に於ける操作と同
様の操作を実行し、且つ本具体例に於て示した２値化操
作を行い、当該色彩画像に於けるセキュリティデータ埋
め込み画素位置選定方法を繰り返し、該セキュリティデ
ータの埋め込み候補画素位置を特定した後、当該特定さ
れたセキュリティデータの埋め込み候補画素位置のデー
タを読み出す事になる。
【００７６】次に、本発明に係る当該デジタル画像処理
方法に使用される装置の具体例に付いて説明するなら
ば、本具体例に於ける当該デジタル画像処理装置は、基
本的には、図１に示される具体例１の装置と略同一であ
るが、上記した様に、色彩コードデータを処理する手段
が追加されているものである。即ち、図９に示す様に、
それぞれの画素が、特定の色彩コードデータで構成され
た色彩デジタル画像の画像データを記憶する画像データ
記憶手段２、予め定められた特定のマスクフィルター
（空間フィルター）を格納しているマスクフィルター記
憶手段３、当該マスクフィルターを該色彩デジタル画像
の少なくとも一部の領域の画像データに沿ってスキャン
させるマスクフィルタースキャン手段４、当該マスクフ
ィルターから特定のマスクフィルターを選択するマスク
フィルター選択手段３３、色彩データ読み出し手段２
３、当該マスクフィルターがカバーする色彩画像データ
領域内の複数個の画素群が、互いに異なる２つの当該色
彩コードデータを持つ画素のみから構成されているか否
かを判断する２色色彩画像判断手段２１、当該２色色彩
画像判断手段２１の出力が、当該色彩画像データ領域が
２色色彩画像である事を示す場合に、当該色彩画像デー
タ領域内の複数個の画素群を構成するそれぞれの画素が
有する第１の色彩コードデータを、１又は０のいずれか
一方の２値データに変換すると共に第２の色彩コードデ
ータを、他方の２値データに変換する２値データ変換手
段２２、当該２値データに変換された色彩画像に於ける
所定の領域の２値データの配列形態と当該マスクフィル
ターのそれぞれが有するパターン認識特性に基ずく特定
のパターンと個別的に比較する比較し、当該色彩画像デ
ータに於ける当該配列形態が、少なくとも一つの当該マ
スクフィルターの当該特定のパターンが一致した場合に
は、そのマスクフィルター位置に於ける予め定められた
所定の位置に対応する画素位置が、セキュリティデータ
埋め込み候補場所として適切か否かを判断する識別手段
５、セキュリティデータ記憶手段８、当該識別手段５に
よりセキュリティデータ埋め込み候補場所として選定さ
れた画素位置のそれぞれに、予め定められた所定のセキ
ュリティデータを構成するビットデータ群の一つを埋め
込むセキュリティデータ埋め込み手段９とから構成され
ているデジタル画像処理装置である。
方法に使用される装置の具体例に付いて説明するなら
ば、本具体例に於ける当該デジタル画像処理装置は、基
本的には、図１に示される具体例１の装置と略同一であ
るが、上記した様に、色彩コードデータを処理する手段
が追加されているものである。即ち、図９に示す様に、
それぞれの画素が、特定の色彩コードデータで構成され
た色彩デジタル画像の画像データを記憶する画像データ
記憶手段２、予め定められた特定のマスクフィルター
（空間フィルター）を格納しているマスクフィルター記
憶手段３、当該マスクフィルターを該色彩デジタル画像
の少なくとも一部の領域の画像データに沿ってスキャン
させるマスクフィルタースキャン手段４、当該マスクフ
ィルターから特定のマスクフィルターを選択するマスク
フィルター選択手段３３、色彩データ読み出し手段２
３、当該マスクフィルターがカバーする色彩画像データ
領域内の複数個の画素群が、互いに異なる２つの当該色
彩コードデータを持つ画素のみから構成されているか否
かを判断する２色色彩画像判断手段２１、当該２色色彩
画像判断手段２１の出力が、当該色彩画像データ領域が
２色色彩画像である事を示す場合に、当該色彩画像デー
タ領域内の複数個の画素群を構成するそれぞれの画素が
有する第１の色彩コードデータを、１又は０のいずれか
一方の２値データに変換すると共に第２の色彩コードデ
ータを、他方の２値データに変換する２値データ変換手
段２２、当該２値データに変換された色彩画像に於ける
所定の領域の２値データの配列形態と当該マスクフィル
ターのそれぞれが有するパターン認識特性に基ずく特定
のパターンと個別的に比較する比較し、当該色彩画像デ
ータに於ける当該配列形態が、少なくとも一つの当該マ
スクフィルターの当該特定のパターンが一致した場合に
は、そのマスクフィルター位置に於ける予め定められた
所定の位置に対応する画素位置が、セキュリティデータ
埋め込み候補場所として適切か否かを判断する識別手段
５、セキュリティデータ記憶手段８、当該識別手段５に
よりセキュリティデータ埋め込み候補場所として選定さ
れた画素位置のそれぞれに、予め定められた所定のセキ
ュリティデータを構成するビットデータ群の一つを埋め
込むセキュリティデータ埋め込み手段９とから構成され
ているデジタル画像処理装置である。
【００７７】上記した様に、当該２値データ変換手段２
２は、当該マスクフィルター６が適用された当該色彩画
像データ７に於ける特定の領域に於いて存在する複数個
の画素が有する互いに異なる２種の色彩コードデータを
２値データに変換するに際し、当該マスクフィルターに
於ける予め定められた特定の窓部、例えば、Ｗ１の窓部
に最初に現れた方の色彩コードデータを第１の色彩コー
ドデータとして、０又は１の何れかの２値データに変換
し、当該マスクフィルターに於けるその他の窓部に於い
て示されている色彩コードデータが、当該第１の色彩コ
ードデータと同一の場合には、当該同一の２値データに
変換し、異なる場合には、他方の２値データに変換する
様に処理する機能を有するものである。
２は、当該マスクフィルター６が適用された当該色彩画
像データ７に於ける特定の領域に於いて存在する複数個
の画素が有する互いに異なる２種の色彩コードデータを
２値データに変換するに際し、当該マスクフィルターに
於ける予め定められた特定の窓部、例えば、Ｗ１の窓部
に最初に現れた方の色彩コードデータを第１の色彩コー
ドデータとして、０又は１の何れかの２値データに変換
し、当該マスクフィルターに於けるその他の窓部に於い
て示されている色彩コードデータが、当該第１の色彩コ
ードデータと同一の場合には、当該同一の２値データに
変換し、異なる場合には、他方の２値データに変換する
様に処理する機能を有するものである。
【００７８】一方、本発明に係る第２の具体例に於て、
既に所定の色彩デジタル画像に所定のセキュリティデー
タが埋め込まれている場合に当該画像から所定のセキュ
リティデータを読みだす装置の例としては、基本的には
第１の具体例に於けるセキュリティデータ読み出し装置
と略同一であるが、例えば以下の様になる。即ち、それ
ぞれの画素が、特定の色彩コードデータで構成された色
彩デジタル画像の画像データを記憶する画像データ記憶
手段２、予め定められた特定のマスクフィルター（空間
フィルター）を格納しているマスクフィルター記憶手段
３、当該マスクフィルターを該色彩デジタル画像の少な
くとも一部の領域の画像データに沿ってスキャンさせる
マスクフィルタースキャン手段４、当該マスクフィルタ
ー群から所定のマスクフィルターを選択するマスクフィ
ルター選択手段３３、当該マスクフィルターがカバーす
る色彩画像データ領域内の複数個の画素群が、互いに異
なる２つの当該色彩コードデータを持つ画素のみから構
成されているか否かを判断する２色色彩画像判断手段２
１、当該２色色彩画像判断手段２１の出力が、当該色彩
画像データ領域が２色色彩画像である事を示す場合に、
当該色彩画像データ領域内の複数個の画素群を構成する
それぞれの画素が有する第１の色彩コードデータを、１
又は０のいずれか一方の２値データに変換すると共に第
２の色彩コードデータを、他方の２値データに変換する
２値データ変換手段２２、当該２値データに変換された
色彩画像に於ける所定の領域の２値データの配列形態と
当該マスクフィルターのそれぞれが有するパターン認識
特性に基ずく特定のパターンと個別的に比較し、当該色
彩画像データに於ける当該配列形態が、少なくとも一つ
の当該マスクフィルターの当該特定のパターンが一致し
た場合には、そのマスクフィルター位置に於ける予め定
められた所定の位置に対応する画素位置が、セキュリテ
ィデータ埋め込み候補場所として適切か否かを判断する
識別手段５、セキュリティデータ記憶手段８、当該識別
手段５によりセキュリティデータ埋め込み候補場所とし
て選定された画素位置のそれぞれから当該画素位置が有
するビットデータを読み出しセキュリティデータを復元
するセキュリティデータ復元手段１２とから構成されて
いるものである。
既に所定の色彩デジタル画像に所定のセキュリティデー
タが埋め込まれている場合に当該画像から所定のセキュ
リティデータを読みだす装置の例としては、基本的には
第１の具体例に於けるセキュリティデータ読み出し装置
と略同一であるが、例えば以下の様になる。即ち、それ
ぞれの画素が、特定の色彩コードデータで構成された色
彩デジタル画像の画像データを記憶する画像データ記憶
手段２、予め定められた特定のマスクフィルター（空間
フィルター）を格納しているマスクフィルター記憶手段
３、当該マスクフィルターを該色彩デジタル画像の少な
くとも一部の領域の画像データに沿ってスキャンさせる
マスクフィルタースキャン手段４、当該マスクフィルタ
ー群から所定のマスクフィルターを選択するマスクフィ
ルター選択手段３３、当該マスクフィルターがカバーす
る色彩画像データ領域内の複数個の画素群が、互いに異
なる２つの当該色彩コードデータを持つ画素のみから構
成されているか否かを判断する２色色彩画像判断手段２
１、当該２色色彩画像判断手段２１の出力が、当該色彩
画像データ領域が２色色彩画像である事を示す場合に、
当該色彩画像データ領域内の複数個の画素群を構成する
それぞれの画素が有する第１の色彩コードデータを、１
又は０のいずれか一方の２値データに変換すると共に第
２の色彩コードデータを、他方の２値データに変換する
２値データ変換手段２２、当該２値データに変換された
色彩画像に於ける所定の領域の２値データの配列形態と
当該マスクフィルターのそれぞれが有するパターン認識
特性に基ずく特定のパターンと個別的に比較し、当該色
彩画像データに於ける当該配列形態が、少なくとも一つ
の当該マスクフィルターの当該特定のパターンが一致し
た場合には、そのマスクフィルター位置に於ける予め定
められた所定の位置に対応する画素位置が、セキュリテ
ィデータ埋め込み候補場所として適切か否かを判断する
識別手段５、セキュリティデータ記憶手段８、当該識別
手段５によりセキュリティデータ埋め込み候補場所とし
て選定された画素位置のそれぞれから当該画素位置が有
するビットデータを読み出しセキュリティデータを復元
するセキュリティデータ復元手段１２とから構成されて
いるものである。
【００７９】次に、本発明に係る上記第２の具体例の操
作手順を図１２に示すフローチャートに従って説明す
る。つまり、スタート後、ステップ（１）で当該色彩画
像データを所定の画像データ記憶手段２より読み出し、
ステップ（２）に於て、所定のマスクフィルター群６を
当該色彩画像データ上でスキャンさせて、当該色彩画像
データの被検出画素群の内Ｎ番目の画素位置に移動させ
る。
作手順を図１２に示すフローチャートに従って説明す
る。つまり、スタート後、ステップ（１）で当該色彩画
像データを所定の画像データ記憶手段２より読み出し、
ステップ（２）に於て、所定のマスクフィルター群６を
当該色彩画像データ上でスキャンさせて、当該色彩画像
データの被検出画素群の内Ｎ番目の画素位置に移動させ
る。
【００８０】次いで、ステップ（３）に於て複数個のマ
スクフィルターからなるマスクフィルター群（本具体例
では、第１の具体例と同様に例えば８枚のマスクフィル
ターで構成されているものとする）から所定のマスクフ
ィルターｎを選択し、ステップ（４）に進み、当該マス
クフィルターｎによってカバーされている当該色彩画像
データの所定の領域にある全ての画素が有する色彩デー
タを読みだす。
スクフィルターからなるマスクフィルター群（本具体例
では、第１の具体例と同様に例えば８枚のマスクフィル
ターで構成されているものとする）から所定のマスクフ
ィルターｎを選択し、ステップ（４）に進み、当該マス
クフィルターｎによってカバーされている当該色彩画像
データの所定の領域にある全ての画素が有する色彩デー
タを読みだす。
【００８１】ステップ（５）に於て、当該全ての画素が
有する色彩データは、互いに異なる２種の色彩データの
みで構成されているか否かが判断され、ＹＥＳであれ
ば、ステップ（６）に進み、上記した２値化操作が実行
され、ステップ（７）に於て、当該２値化された当該Ｎ
番目の画素位置を中心とする各画素の色彩データと当該
選択されたマスクフィルターｎの持つ識別パターンとが
比較され、ステップ（８）に於て、両者が一致した場合
には、ステップ（９）に進んで、当該Ｎ番目の画素位置
をセキュリティデータＳＤの埋め込み候補画像位置とし
て決定し、ステップ（１０）に於て当該セキュリティデ
ータの埋め込み候補画像位置を適宜の記憶手段に記憶さ
せる。
有する色彩データは、互いに異なる２種の色彩データの
みで構成されているか否かが判断され、ＹＥＳであれ
ば、ステップ（６）に進み、上記した２値化操作が実行
され、ステップ（７）に於て、当該２値化された当該Ｎ
番目の画素位置を中心とする各画素の色彩データと当該
選択されたマスクフィルターｎの持つ識別パターンとが
比較され、ステップ（８）に於て、両者が一致した場合
には、ステップ（９）に進んで、当該Ｎ番目の画素位置
をセキュリティデータＳＤの埋め込み候補画像位置とし
て決定し、ステップ（１０）に於て当該セキュリティデ
ータの埋め込み候補画像位置を適宜の記憶手段に記憶さ
せる。
【００８２】ここで、ステップ（５）に於ける判断がＮ
Ｏである場合には、ステップ（１５）に進み次の被検査
画素位置Ｎ＋１に当該マスクフィルターｎをスキャンさ
せて移動させステップ（２）に戻り、上記各工程が繰り
返される。又ステップ（８）に於ける判断がＮＯである
場合には、ステップ（３）に戻り当該マスクフィルター
ｎは次のマスクフィルターｎ＋１が選択され、上記した
各工程が繰り返される事になる。
Ｏである場合には、ステップ（１５）に進み次の被検査
画素位置Ｎ＋１に当該マスクフィルターｎをスキャンさ
せて移動させステップ（２）に戻り、上記各工程が繰り
返される。又ステップ（８）に於ける判断がＮＯである
場合には、ステップ（３）に戻り当該マスクフィルター
ｎは次のマスクフィルターｎ＋１が選択され、上記した
各工程が繰り返される事になる。
【００８３】その後、ステップ（１１）に於て、現在使
用しているマスクフィルターｎが最後のマスクフィルタ
ーであるか否かが判断され、ＮＯである場合には、マス
クフィルターｎの番号を１だけ歩進させてステップ
（３）に戻り上記各工程がくりかえされる。又、ステッ
プ（１１）に於ける判断がＹＥＳである場合には、ステ
ップ（１２）に進み、当該被検査画素番号Ｎが最後の番
号か否かが判断され、ＹＥＳである場合には、ステップ
（１２）に進んで、上記各工程によって決定されたセキ
ュリティデータの埋め込み候補画像位置のそれぞれに所
定のセキュリティデータを構成するビットデータを個別
に埋め込み当該フローはＥＮＤとなる。
用しているマスクフィルターｎが最後のマスクフィルタ
ーであるか否かが判断され、ＮＯである場合には、マス
クフィルターｎの番号を１だけ歩進させてステップ
（３）に戻り上記各工程がくりかえされる。又、ステッ
プ（１１）に於ける判断がＹＥＳである場合には、ステ
ップ（１２）に進み、当該被検査画素番号Ｎが最後の番
号か否かが判断され、ＹＥＳである場合には、ステップ
（１２）に進んで、上記各工程によって決定されたセキ
ュリティデータの埋め込み候補画像位置のそれぞれに所
定のセキュリティデータを構成するビットデータを個別
に埋め込み当該フローはＥＮＤとなる。
【００８４】一方、ステップ（１２）の判断がＮＯであ
る場合には、当該被検査画素番号Ｎを１だけ歩進させて
ステップ（２）に戻り上記各工程が繰り返される。尚、
本具体例に於ける当該マスクフィルターの選択、マスク
フィルターのスキャン方法、画素位置の選定順序等は、
これに限定されるものではなく、上記具体例とは別に、
最初に一つのマスクフィルターを選択し、そのマスクフ
ィルターを使用して、当該画像データ全体をスキャンさ
せ、当該セキュリティデータの埋め込み候補画像位置を
決定しておいて、その後別のマスクフィルターを選択し
て、再び当該画像データ全体をスキャンさせてセキュリ
ティデータの埋め込み候補画像位置を決定すると言う方
法を使用する事も可能である。
る場合には、当該被検査画素番号Ｎを１だけ歩進させて
ステップ（２）に戻り上記各工程が繰り返される。尚、
本具体例に於ける当該マスクフィルターの選択、マスク
フィルターのスキャン方法、画素位置の選定順序等は、
これに限定されるものではなく、上記具体例とは別に、
最初に一つのマスクフィルターを選択し、そのマスクフ
ィルターを使用して、当該画像データ全体をスキャンさ
せ、当該セキュリティデータの埋め込み候補画像位置を
決定しておいて、その後別のマスクフィルターを選択し
て、再び当該画像データ全体をスキャンさせてセキュリ
ティデータの埋め込み候補画像位置を決定すると言う方
法を使用する事も可能である。
【００８５】即ち、本具体例に於けるデジタル画像処理
方法としては、特定の色彩デジタル画像を構成する色彩
画像データを当該デジタル画像データ記憶手段から読み
出す工程、互いに異なるデジタル画素パターン認識特性
をそれぞれ有する複数種のマスクフィルター群を格納し
ているマスクフィルター記憶手段から、少なくとも一つ
のマスクフィルターを選択する工程、当該選択されたマ
スクフィルターを当該色彩デジタル画像の少なくとも一
部の領域内に於いて、所定のスキャン方式に従ってスキ
ャンさせる工程、当該マスクフィルターが適用されてい
る当該色彩画像データ中の特定の領域に於ける各画素の
それぞれが、互いに異なる２種の色彩コードデータの何
れかのみで構成されているか否がを判断する工程、当該
マスクフィルターが適用されている当該色彩画像データ
中の特定の領域に於ける各画素のそれぞれが、互いに異
なる２種の色彩コードデータの何れかのみで構成されて
いる場合に、当該マスクフィルターが適用されている当
該色彩画像データ中の特定の領域に於ける各画素がそれ
ぞれ有する色彩コードデータを２値データに変換する工
程、当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於
いて、当該２値データで構成された色彩画像データの当
該特定の領域に於ける当該２値データのパターンと、当
該マスクフィルターのそれぞれが有するパターン認識特
性に基ずく特定のパターンと個別的に比較する工程、当
該比較工程に於て、色彩画像データの当該特定の領域に
於ける当該２値データのパターンとが一致した場合に
は、そのマスクフィルター位置に於ける予め定められた
所定の位置に対応する画素位置が、セキュリティデータ
埋め込み候補場所として適切であると判断する識別工
程、セキュリティデータ埋め込み候補場所として選定さ
れた画素位置のそれぞれに、セキュリティデータ記憶手
段に予め格納されている当該セキュリティデータを構成
するビットデータ群の一つを埋め込むセキュリティデー
タ埋め込む工程、上記各工程が、当該色彩デジタル画像
に於ける予め定められたマスクフィルターのスキャン予
定の画素位置が全てスキャンされ、且つ当該複数種のマ
スクフィルターの全てが当該色彩デジタル画像のセキュ
リティデータ埋め込み候補場所の識別に使用される迄繰
り返される工程、とから構成されているデジタル画像処
理方法である。
方法としては、特定の色彩デジタル画像を構成する色彩
画像データを当該デジタル画像データ記憶手段から読み
出す工程、互いに異なるデジタル画素パターン認識特性
をそれぞれ有する複数種のマスクフィルター群を格納し
ているマスクフィルター記憶手段から、少なくとも一つ
のマスクフィルターを選択する工程、当該選択されたマ
スクフィルターを当該色彩デジタル画像の少なくとも一
部の領域内に於いて、所定のスキャン方式に従ってスキ
ャンさせる工程、当該マスクフィルターが適用されてい
る当該色彩画像データ中の特定の領域に於ける各画素の
それぞれが、互いに異なる２種の色彩コードデータの何
れかのみで構成されているか否がを判断する工程、当該
マスクフィルターが適用されている当該色彩画像データ
中の特定の領域に於ける各画素のそれぞれが、互いに異
なる２種の色彩コードデータの何れかのみで構成されて
いる場合に、当該マスクフィルターが適用されている当
該色彩画像データ中の特定の領域に於ける各画素がそれ
ぞれ有する色彩コードデータを２値データに変換する工
程、当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於
いて、当該２値データで構成された色彩画像データの当
該特定の領域に於ける当該２値データのパターンと、当
該マスクフィルターのそれぞれが有するパターン認識特
性に基ずく特定のパターンと個別的に比較する工程、当
該比較工程に於て、色彩画像データの当該特定の領域に
於ける当該２値データのパターンとが一致した場合に
は、そのマスクフィルター位置に於ける予め定められた
所定の位置に対応する画素位置が、セキュリティデータ
埋め込み候補場所として適切であると判断する識別工
程、セキュリティデータ埋め込み候補場所として選定さ
れた画素位置のそれぞれに、セキュリティデータ記憶手
段に予め格納されている当該セキュリティデータを構成
するビットデータ群の一つを埋め込むセキュリティデー
タ埋め込む工程、上記各工程が、当該色彩デジタル画像
に於ける予め定められたマスクフィルターのスキャン予
定の画素位置が全てスキャンされ、且つ当該複数種のマ
スクフィルターの全てが当該色彩デジタル画像のセキュ
リティデータ埋め込み候補場所の識別に使用される迄繰
り返される工程、とから構成されているデジタル画像処
理方法である。
【００８６】一方、本具体例に於て、既にセキュリティ
データＳＤが埋め込まれている色彩画像データから、当
該セキュリティデータを読みだす方法としては、例え
ば、特定の色彩デジタル画像を構成する色彩画像データ
を当該デジタル画像データ記憶手段から読み出す工程、
互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する工程、当該選択されたマスクフィル
ターを当該デジタル画像の少なくとも一部の領域内に於
いて、所定のスキャン方式に従ってスキャンさせる工
程、当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於
いて、当該マスクフィルターが有する特性値と当該マス
クフィルターがカバーする所定の範囲の画像データとを
比較して、当該所定の範囲の画像データに含まれる特定
の画素位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所と
して適切か否かを判断する工程、セキュリティデータ埋
め込み候補場所として選定された画素位置のそれぞれか
ら、当該画素位置が有するビットデータを読み出す工
程、上記各工程が、当該デジタル画像に於ける予め定め
られたマスクフィルターのスキャン予定の画素位置が全
てスキャンされ、且つ当該複数種のマスクフィルターの
全てが当該デジタル画像のセキュリティデータ埋め込み
候補場所の識別に使用される迄繰り返される工程、当該
読み出された当該画素位置が有するビットデータを、セ
キュリティデータ記憶手段に予め格納されている当該セ
キュリティデータと比較する工程、とから構成されてい
るデジタル画像処理方法である。
データＳＤが埋め込まれている色彩画像データから、当
該セキュリティデータを読みだす方法としては、例え
ば、特定の色彩デジタル画像を構成する色彩画像データ
を当該デジタル画像データ記憶手段から読み出す工程、
互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する工程、当該選択されたマスクフィル
ターを当該デジタル画像の少なくとも一部の領域内に於
いて、所定のスキャン方式に従ってスキャンさせる工
程、当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於
いて、当該マスクフィルターが有する特性値と当該マス
クフィルターがカバーする所定の範囲の画像データとを
比較して、当該所定の範囲の画像データに含まれる特定
の画素位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所と
して適切か否かを判断する工程、セキュリティデータ埋
め込み候補場所として選定された画素位置のそれぞれか
ら、当該画素位置が有するビットデータを読み出す工
程、上記各工程が、当該デジタル画像に於ける予め定め
られたマスクフィルターのスキャン予定の画素位置が全
てスキャンされ、且つ当該複数種のマスクフィルターの
全てが当該デジタル画像のセキュリティデータ埋め込み
候補場所の識別に使用される迄繰り返される工程、当該
読み出された当該画素位置が有するビットデータを、セ
キュリティデータ記憶手段に予め格納されている当該セ
キュリティデータと比較する工程、とから構成されてい
るデジタル画像処理方法である。
【００８７】又、本発明に係る第２の具体例に於ける他
の態様としては、特定の色彩デジタル画像を構成する色
彩画像データを当該デジタル画像データ記憶手段から読
み出す工程、互いに異なるデジタル画素パターン認識特
性をそれぞれ有する複数種のマスクフィルター群を格納
しているマスクフィルター記憶手段から、少なくとも一
つのマスクフィルターを選択する工程、当該選択された
マスクフィルターを当該色彩デジタル画像の少なくとも
一部の領域内に於いて、所定のスキャン方式に従ってス
キャンさせる工程、当該マスクフィルターが適用されて
いる当該色彩画像データ中の特定の領域に於ける各画素
のそれぞれが、互いに異なる２種の色彩コードデータの
何れかのみで構成されているか否かを判断する工程、当
該マスクフィルターが適用されている当該色彩画像デー
タ中の特定の領域に於ける各画素のそれぞれが、互いに
異なる２種の色彩コードデータの何れかのみで構成され
ている場合に、当該マスクフィルターが適用されている
当該色彩画像データ中の特定の領域に於ける各画素がそ
れぞれ有する色彩コードデータを２値データに変換する
工程、当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に
於いて、当該２値データで構成された色彩画像データの
当該特定の領域に於ける当該２値データのパターンと、
当該マスクフィルターのそれぞれが有するパターン認識
特性に基ずく特定のパターンと個別的に比較する工程、
当該比較工程に於て、色彩画像データの当該特定の領域
に於ける当該２値データのパターンとが一致した場合に
は、そのマスクフィルター位置に於ける予め定められた
所定の位置に対応する画素位置が、セキュリティデータ
埋め込み候補場所として適切であると判断する識別工
程、セキュリティデータ埋め込み候補場所として選定さ
れた画素位置のそれぞれに、セキュリティデータ記憶手
段に予め格納されている当該セキュリティデータを構成
するビットデータ群の一つを埋め込むセキュリティデー
タ埋め込む工程、上記各工程が、当該色彩デジタル画像
に於ける予め定められたマスクフィルターのスキャン予
定の画素位置が全てスキャンされ、且つ当該複数種のマ
スクフィルターの全てが当該色彩デジタル画像のセキュ
リティデータ埋め込み候補場所の識別に使用される迄繰
り返される工程、とから構成されているデジタル画像処
理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録し
た記録媒体である。
の態様としては、特定の色彩デジタル画像を構成する色
彩画像データを当該デジタル画像データ記憶手段から読
み出す工程、互いに異なるデジタル画素パターン認識特
性をそれぞれ有する複数種のマスクフィルター群を格納
しているマスクフィルター記憶手段から、少なくとも一
つのマスクフィルターを選択する工程、当該選択された
マスクフィルターを当該色彩デジタル画像の少なくとも
一部の領域内に於いて、所定のスキャン方式に従ってス
キャンさせる工程、当該マスクフィルターが適用されて
いる当該色彩画像データ中の特定の領域に於ける各画素
のそれぞれが、互いに異なる２種の色彩コードデータの
何れかのみで構成されているか否かを判断する工程、当
該マスクフィルターが適用されている当該色彩画像デー
タ中の特定の領域に於ける各画素のそれぞれが、互いに
異なる２種の色彩コードデータの何れかのみで構成され
ている場合に、当該マスクフィルターが適用されている
当該色彩画像データ中の特定の領域に於ける各画素がそ
れぞれ有する色彩コードデータを２値データに変換する
工程、当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に
於いて、当該２値データで構成された色彩画像データの
当該特定の領域に於ける当該２値データのパターンと、
当該マスクフィルターのそれぞれが有するパターン認識
特性に基ずく特定のパターンと個別的に比較する工程、
当該比較工程に於て、色彩画像データの当該特定の領域
に於ける当該２値データのパターンとが一致した場合に
は、そのマスクフィルター位置に於ける予め定められた
所定の位置に対応する画素位置が、セキュリティデータ
埋め込み候補場所として適切であると判断する識別工
程、セキュリティデータ埋め込み候補場所として選定さ
れた画素位置のそれぞれに、セキュリティデータ記憶手
段に予め格納されている当該セキュリティデータを構成
するビットデータ群の一つを埋め込むセキュリティデー
タ埋め込む工程、上記各工程が、当該色彩デジタル画像
に於ける予め定められたマスクフィルターのスキャン予
定の画素位置が全てスキャンされ、且つ当該複数種のマ
スクフィルターの全てが当該色彩デジタル画像のセキュ
リティデータ埋め込み候補場所の識別に使用される迄繰
り返される工程、とから構成されているデジタル画像処
理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録し
た記録媒体である。
【００８８】更に別の態様としては、例えば、特定の色
彩デジタル画像を構成する色彩画像データを当該デジタ
ル画像データ記憶手段から読み出す工程、互いに異なる
デジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する複数種
のマスクフィルター群を格納しているマスクフィルター
記憶手段から、少なくとも一つのマスクフィルターを選
択する工程、当該選択されたマスクフィルターを当該デ
ジタル画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所定の
スキャン方式に従ってスキャンさせる工程、当該マスク
フィルターのスキャン操作の継続中に於いて、当該マス
クフィルターが有する特性値と当該マスクフィルターが
カバーする所定の範囲の画像データとを比較して、当該
所定の範囲の画像データに含まれる特定の画素位置が、
セキュリティデータ埋め込み候補場所として適切か否か
を判断する工程、セキュリティデータ埋め込み候補場所
として選定された画素位置のそれぞれから、当該画素位
置が有するビットデータを読み出す工程、当該読み出さ
れた当該画素位置が有するビットデータを、セキュリテ
ィデータ記憶手段に予め格納されている当該セキュリテ
ィデータと比較する工程、上記各工程が、当該デジタル
画像に於ける予め定められたマスクフィルターのスキャ
ン予定の画素位置が全てスキャンされ、且つ当該複数種
のマスクフィルターの全てが当該デジタル画像のセキュ
リティデータ埋め込み候補場所の識別に使用される迄繰
り返される工程、とから構成されているデジタル画像処
理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録し
た記録媒体である。
彩デジタル画像を構成する色彩画像データを当該デジタ
ル画像データ記憶手段から読み出す工程、互いに異なる
デジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する複数種
のマスクフィルター群を格納しているマスクフィルター
記憶手段から、少なくとも一つのマスクフィルターを選
択する工程、当該選択されたマスクフィルターを当該デ
ジタル画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所定の
スキャン方式に従ってスキャンさせる工程、当該マスク
フィルターのスキャン操作の継続中に於いて、当該マス
クフィルターが有する特性値と当該マスクフィルターが
カバーする所定の範囲の画像データとを比較して、当該
所定の範囲の画像データに含まれる特定の画素位置が、
セキュリティデータ埋め込み候補場所として適切か否か
を判断する工程、セキュリティデータ埋め込み候補場所
として選定された画素位置のそれぞれから、当該画素位
置が有するビットデータを読み出す工程、当該読み出さ
れた当該画素位置が有するビットデータを、セキュリテ
ィデータ記憶手段に予め格納されている当該セキュリテ
ィデータと比較する工程、上記各工程が、当該デジタル
画像に於ける予め定められたマスクフィルターのスキャ
ン予定の画素位置が全てスキャンされ、且つ当該複数種
のマスクフィルターの全てが当該デジタル画像のセキュ
リティデータ埋め込み候補場所の識別に使用される迄繰
り返される工程、とから構成されているデジタル画像処
理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録し
た記録媒体である。
【００８９】次に、本発明に係る第３の具体例を以下に
詳細に説明する。つまり、本具体例は、特にフルカラー
画像データを取り扱う場合に於けるセキュリティデータ
の埋め込み及びセキュリティデータの読み出しに関連す
るデジタル画像処理方法及びデジタル画像処理装置に関
するものである。即ち、本具体例に於て対象とされる当
該デジタル画像が、フルカラー色彩画像であり、当該フ
ルカラー色彩画像を構成する個々の画素位置に於ける画
像データは、赤（Ｒ）、青（Ｂ）及び緑（Ｇ）の３種の
異なる色彩情報と各色彩情報に関する明度データとで構
成されているものである。
詳細に説明する。つまり、本具体例は、特にフルカラー
画像データを取り扱う場合に於けるセキュリティデータ
の埋め込み及びセキュリティデータの読み出しに関連す
るデジタル画像処理方法及びデジタル画像処理装置に関
するものである。即ち、本具体例に於て対象とされる当
該デジタル画像が、フルカラー色彩画像であり、当該フ
ルカラー色彩画像を構成する個々の画素位置に於ける画
像データは、赤（Ｒ）、青（Ｂ）及び緑（Ｇ）の３種の
異なる色彩情報と各色彩情報に関する明度データとで構
成されているものである。
【００９０】本具体例に於ける当該明度データは、それ
ぞれの色彩に於て明るさの段階を２５６段階で表示出来
る様にしたものである事が望ましい。つまり、本具体例
に係るフルカラー色彩画像データの各画素位置に於いて
は、 赤（Ｒ）（ＸR ： ０〜２５６） 青（Ｂ）（ＸB ： ０〜２５６） 緑（Ｇ）（ＸG ： ０〜２５６） のデータがそれぞれ含まれているものである。
ぞれの色彩に於て明るさの段階を２５６段階で表示出来
る様にしたものである事が望ましい。つまり、本具体例
に係るフルカラー色彩画像データの各画素位置に於いて
は、 赤（Ｒ）（ＸR ： ０〜２５６） 青（Ｂ）（ＸB ： ０〜２５６） 緑（Ｇ）（ＸG ： ０〜２５６） のデータがそれぞれ含まれているものである。
【００９１】本具体例に於けるデジタル画像処理方法及
びデジタル画像処理装置は、第２の具体例と同様に、基
本的には、第１の具体例に於けるマスクフィルターを使
用して、境界部を識別して、セキュリティデータを埋め
込む事の出来る画素位置の候補を検出し決定するもので
ある。従って、当該マスクフィルターの構成、当該マス
クフィルターの選択、当該マスクフィルターのスキャン
方法は、第１の具体例と殆ど同一であるが、当該画素デ
ータを分析するに際しては、色彩情報別に個別に分析を
行う事並びに、識別判断操作が、第１の具体例と異なる
操作方法を採用しているものである。
びデジタル画像処理装置は、第２の具体例と同様に、基
本的には、第１の具体例に於けるマスクフィルターを使
用して、境界部を識別して、セキュリティデータを埋め
込む事の出来る画素位置の候補を検出し決定するもので
ある。従って、当該マスクフィルターの構成、当該マス
クフィルターの選択、当該マスクフィルターのスキャン
方法は、第１の具体例と殆ど同一であるが、当該画素デ
ータを分析するに際しては、色彩情報別に個別に分析を
行う事並びに、識別判断操作が、第１の具体例と異なる
操作方法を採用しているものである。
【００９２】即ち、具体的には、当該フルカラー色彩画
像に於ける当該セキュリティデータを埋め込む画素位置
を選定するに際しては、第１の具体例に於て使用したマ
スクフィルターを使用して、当該マスクフィルターを当
該フルカラー色彩画像の所定の領域を所定の第１の位置
から所定の第２の位置まで順次スキャンするに当たり、
且つ当該マスクフィルターによりカバーされる当該フル
カラー色彩画像データに於ける特定の領域に於ける各画
素群が有するフルカラー色彩画像データを、当該マスク
フィルターのそれぞれが有する固有の重み付け係数値を
使用して演算処理する事により、当該マスクフィルター
に於ける予め定められた所定の窓部位置に対応する画素
位置が、セキュリティデータの一つを埋め込み候補位置
として適しているか否かを判断する様にしたものであ
る。
像に於ける当該セキュリティデータを埋め込む画素位置
を選定するに際しては、第１の具体例に於て使用したマ
スクフィルターを使用して、当該マスクフィルターを当
該フルカラー色彩画像の所定の領域を所定の第１の位置
から所定の第２の位置まで順次スキャンするに当たり、
且つ当該マスクフィルターによりカバーされる当該フル
カラー色彩画像データに於ける特定の領域に於ける各画
素群が有するフルカラー色彩画像データを、当該マスク
フィルターのそれぞれが有する固有の重み付け係数値を
使用して演算処理する事により、当該マスクフィルター
に於ける予め定められた所定の窓部位置に対応する画素
位置が、セキュリティデータの一つを埋め込み候補位置
として適しているか否かを判断する様にしたものであ
る。
【００９３】より具体的には、先ず、図２に示す様な８
個を一組とするマスクフィルター群６を使用して、当該
フルカラー色彩画像データを、図３の黒画素で示される
様な被検出画素の順次スキャンして、それぞれの画素位
置に於て、当該被検出画素位置を中心とした、該マスク
フィルター６によってカバーされる画素領域の全ての画
素、本具体例では８個の画素に於けるそれぞれの色彩情
報別の明度データを読みだす。
個を一組とするマスクフィルター群６を使用して、当該
フルカラー色彩画像データを、図３の黒画素で示される
様な被検出画素の順次スキャンして、それぞれの画素位
置に於て、当該被検出画素位置を中心とした、該マスク
フィルター６によってカバーされる画素領域の全ての画
素、本具体例では８個の画素に於けるそれぞれの色彩情
報別の明度データを読みだす。
【００９４】その状況を図１４（Ａ）〜図１４（Ｃ）に
例示する。つまり、図１４（Ａ）〜図１４（Ｃ）は、特
定の画素位置Ｎに於て、当該画素位置Ｎの回りの８個の
画素に於ける明度データを色彩別に読みだした例を示す
ものである。即ち、本具体例に於いては、先ず色別、つ
まり色彩情報別に当該領域を構成する各画素に明度デー
タを読みだすものであり、図１４（Ａ）は、例えば赤
（Ｒ）の明度データを各画素毎に示したものであって、
例えば、当該マスクフィルター６に於ける窓部Ｗ１に対
応する画素位置の明度データＸR1が１００であり、窓部
Ｗ２に対応する画素位置の明度データＸR2が５０であ
り、窓部Ｗ３に対応する画素位置の明度データＸR3が５
０であり、以下同様にして窓部Ｗ８に対応する画素位置
の明度データＸR8が５０である事を示している。
例示する。つまり、図１４（Ａ）〜図１４（Ｃ）は、特
定の画素位置Ｎに於て、当該画素位置Ｎの回りの８個の
画素に於ける明度データを色彩別に読みだした例を示す
ものである。即ち、本具体例に於いては、先ず色別、つ
まり色彩情報別に当該領域を構成する各画素に明度デー
タを読みだすものであり、図１４（Ａ）は、例えば赤
（Ｒ）の明度データを各画素毎に示したものであって、
例えば、当該マスクフィルター６に於ける窓部Ｗ１に対
応する画素位置の明度データＸR1が１００であり、窓部
Ｗ２に対応する画素位置の明度データＸR2が５０であ
り、窓部Ｗ３に対応する画素位置の明度データＸR3が５
０であり、以下同様にして窓部Ｗ８に対応する画素位置
の明度データＸR8が５０である事を示している。
【００９５】同様に、図１４（Ｂ）は、例えば緑（Ｇ）
の明度データを各画素毎に示したものであって、例え
ば、当該マスクフィルター６に於ける窓部Ｗ１に対応す
る画素位置の明度データＸG1が２５０であり、窓部Ｗ２
に対応する画素位置の明度データＸG2が２５０であり、
窓部Ｗ３に対応する画素位置の明度データＸG3が１８０
０であり、以下同様にして窓部Ｗ８に対応する画素位置
の明度データＸG8が１５０である事を示している。
の明度データを各画素毎に示したものであって、例え
ば、当該マスクフィルター６に於ける窓部Ｗ１に対応す
る画素位置の明度データＸG1が２５０であり、窓部Ｗ２
に対応する画素位置の明度データＸG2が２５０であり、
窓部Ｗ３に対応する画素位置の明度データＸG3が１８０
０であり、以下同様にして窓部Ｗ８に対応する画素位置
の明度データＸG8が１５０である事を示している。
【００９６】又、図１４（Ｃ）は、例えば青（Ｂ）の明
度データを各画素毎に示したものであって、例えば、当
該マスクフィルター６に於ける窓部Ｗ１に対応する画素
位置の明度データＸB1が３０であり、窓部Ｗ２に対応す
る画素位置の明度データＸB2が３０であり、窓部Ｗ３に
対応する画素位置の明度データＸB3が２５であり、以下
同様にして窓部Ｗ８に対応する画素位置の明度データＸ
B8が２５である事を示している。
度データを各画素毎に示したものであって、例えば、当
該マスクフィルター６に於ける窓部Ｗ１に対応する画素
位置の明度データＸB1が３０であり、窓部Ｗ２に対応す
る画素位置の明度データＸB2が３０であり、窓部Ｗ３に
対応する画素位置の明度データＸB3が２５であり、以下
同様にして窓部Ｗ８に対応する画素位置の明度データＸ
B8が２５である事を示している。
【００９７】本発明の第３の具体例に於いては、係る画
素データに対して、例えば、図１５（Ａ）に示す様な識
別パターンを有するマスクフィルター６、つまり図２に
示す６−２のマスクフィルターと同様の識別特性パター
ンを有するマスクフィルター６を使用して、図１４に示
される各画素に於ける明度データを所定の識別判定値を
求めるものであり、そのために当該画素に於ける明度デ
ータに対して、当該マスクフィルター６が有する特性値
を重み付け係数として乗算し、その結果を加算して色彩
情報別の識別判定値を先ず演算する事になる。
素データに対して、例えば、図１５（Ａ）に示す様な識
別パターンを有するマスクフィルター６、つまり図２に
示す６−２のマスクフィルターと同様の識別特性パター
ンを有するマスクフィルター６を使用して、図１４に示
される各画素に於ける明度データを所定の識別判定値を
求めるものであり、そのために当該画素に於ける明度デ
ータに対して、当該マスクフィルター６が有する特性値
を重み付け係数として乗算し、その結果を加算して色彩
情報別の識別判定値を先ず演算する事になる。
【００９８】具体的には、例えば、図１５（Ａ）に示さ
れるマスクフィルター６の黒画素部、つまりデータ１を
有する窓部の重みｍを＋１とし、当該マスクフィルター
６の白画素部、つまりデータ０を有する窓部の重みｍを
−１と設定する事によって、当該マスクフィルター６の
各窓部に於ける重み係数は図１５（Ｂ）に示す様な分布
を示す。
れるマスクフィルター６の黒画素部、つまりデータ１を
有する窓部の重みｍを＋１とし、当該マスクフィルター
６の白画素部、つまりデータ０を有する窓部の重みｍを
−１と設定する事によって、当該マスクフィルター６の
各窓部に於ける重み係数は図１５（Ｂ）に示す様な分布
を示す。
【００９９】つまり、当該マスクフィルター６の重み付
け係数は、ｍ１＝＋１、ｍ２＝＋１、ｍ３＝０、ｍ４＝
＋１、ｍ５＝０、ｍ６＝＋１、ｍ７＝０、ｍ８＝０の様
になる。次いで、係るマスクフィルター６の重み付け係
数のそれぞれを、図１４（Ａ）〜図１４（Ｃ）に示す各
色彩情報別の明度データに掛け合わせ、以下に示す様な
色彩情報別識別判定値θＲ、θＧ及びθＢをそれぞれ演
算するものである。
け係数は、ｍ１＝＋１、ｍ２＝＋１、ｍ３＝０、ｍ４＝
＋１、ｍ５＝０、ｍ６＝＋１、ｍ７＝０、ｍ８＝０の様
になる。次いで、係るマスクフィルター６の重み付け係
数のそれぞれを、図１４（Ａ）〜図１４（Ｃ）に示す各
色彩情報別の明度データに掛け合わせ、以下に示す様な
色彩情報別識別判定値θＲ、θＧ及びθＢをそれぞれ演
算するものである。
【０１００】つまり、 θＲ＝｜ｍ1 ×ＸR1＋ｍ2 ×ＸR2＋ｍ3 ×ＸR3・・・・
＋ｍ8 ×ＸR8｜ θＧ＝｜ｍ1 ×ＸG1＋ｍ2 ×ＸG2＋ｍ3 ×ＸG3・・・・
＋ｍ8 ×ＸG8｜ θＢ＝｜ｍ1 ×ＸB1＋ｍ2 ×ＸB2＋ｍ3 ×ＸB3・・・・
＋ｍ8 ×ＸB8｜ を演算する事になる。その後、係る色彩情報別識別判定
値θＲ、θＧ及びθＢを加算して、総合識別判定値θＴ
つまり、 θＴ＝θＲ＋θＧ＋θＢ を求め、当該総合識別判定値θＴを予め定められた所定
のしきい値αと比較して、当該総合識別判定値θＴが当
該しきい値αよりも大きい場合には、当該画素位置は、
境界部分にあることを示していると判断され、セキュリ
ティデータＳＤを埋め込むのに都合の良い画素位置であ
ると判断するものである。
＋ｍ8 ×ＸR8｜ θＧ＝｜ｍ1 ×ＸG1＋ｍ2 ×ＸG2＋ｍ3 ×ＸG3・・・・
＋ｍ8 ×ＸG8｜ θＢ＝｜ｍ1 ×ＸB1＋ｍ2 ×ＸB2＋ｍ3 ×ＸB3・・・・
＋ｍ8 ×ＸB8｜ を演算する事になる。その後、係る色彩情報別識別判定
値θＲ、θＧ及びθＢを加算して、総合識別判定値θＴ
つまり、 θＴ＝θＲ＋θＧ＋θＢ を求め、当該総合識別判定値θＴを予め定められた所定
のしきい値αと比較して、当該総合識別判定値θＴが当
該しきい値αよりも大きい場合には、当該画素位置は、
境界部分にあることを示していると判断され、セキュリ
ティデータＳＤを埋め込むのに都合の良い画素位置であ
ると判断するものである。
【０１０１】当該しきい値αの値は特に限定されるもの
ではなく任意に設定しえるが、例えば３００と設定する
事が可能となる。本具体例に於いては、上記した基本的
な操作を、一つの画素位置に対して、８個のマスクフィ
ルターのそれぞれに付いて実行し、当該セキュリティデ
ータを埋め込むに適した候補の画素位置は、適宜の記憶
手段に記憶させた後、次の被検査画素位置Ｎ＋１に当該
マスクフィルター群を移動させて、上記と同様の操作を
繰り返す事になる。
ではなく任意に設定しえるが、例えば３００と設定する
事が可能となる。本具体例に於いては、上記した基本的
な操作を、一つの画素位置に対して、８個のマスクフィ
ルターのそれぞれに付いて実行し、当該セキュリティデ
ータを埋め込むに適した候補の画素位置は、適宜の記憶
手段に記憶させた後、次の被検査画素位置Ｎ＋１に当該
マスクフィルター群を移動させて、上記と同様の操作を
繰り返す事になる。
【０１０２】本具体例に於て、選択されたセキュリティ
データ埋め込み候補画素位置にたいして、所定のセキュ
リティデータを構成するビットデータのそれぞれを個別
的に埋め込む場合に、例えば、当該画素位置に於けるフ
ルカラー色彩データを構成する明度データの一部に埋め
込む事が出来る。その場合当該セキュリティデータ埋め
込み候補画素位置に於ける当該明度データに関するデジ
タル表示データの少なくとも１桁に当該セキュリティデ
ータの一部を構成するデジタルデータの一つを埋め込む
様にする事が望ましい。
データ埋め込み候補画素位置にたいして、所定のセキュ
リティデータを構成するビットデータのそれぞれを個別
的に埋め込む場合に、例えば、当該画素位置に於けるフ
ルカラー色彩データを構成する明度データの一部に埋め
込む事が出来る。その場合当該セキュリティデータ埋め
込み候補画素位置に於ける当該明度データに関するデジ
タル表示データの少なくとも１桁に当該セキュリティデ
ータの一部を構成するデジタルデータの一つを埋め込む
様にする事が望ましい。
【０１０３】即ち、例えば、一つのセキュリティデータ
埋め込み候補画素位置Ｎに於ける赤（Ｒ）の明度データ
に於て、当該画素位置Ｎに於ける当該マスクフィルター
６の中心である窓部Ｗ５に対応する画素位置に於ける明
度データが図１７に例示する様に表されるとすると、そ
の下位の桁であるａ、つまり最下桁（ＭＬＢ）、あるい
は、それに対する一つ上の桁ｂ、もしくはその双方の桁
に埋め込む事が望ましい。
埋め込み候補画素位置Ｎに於ける赤（Ｒ）の明度データ
に於て、当該画素位置Ｎに於ける当該マスクフィルター
６の中心である窓部Ｗ５に対応する画素位置に於ける明
度データが図１７に例示する様に表されるとすると、そ
の下位の桁であるａ、つまり最下桁（ＭＬＢ）、あるい
は、それに対する一つ上の桁ｂ、もしくはその双方の桁
に埋め込む事が望ましい。
【０１０４】場合によっては、もっと上位の桁に埋め込
む事も可能であり、何れの場合にも、そのセキュリティ
データを埋め込む桁位置は、予め定められている事が必
要である。更に、当該画素位置に於けるセキュリティデ
ータの埋め込みに際し、色彩情報別の明度データに桁数
を統一して埋め込む事も可能であるし、又桁数を異なら
せて埋め込む事も可能である。
む事も可能であり、何れの場合にも、そのセキュリティ
データを埋め込む桁位置は、予め定められている事が必
要である。更に、当該画素位置に於けるセキュリティデ
ータの埋め込みに際し、色彩情報別の明度データに桁数
を統一して埋め込む事も可能であるし、又桁数を異なら
せて埋め込む事も可能である。
【０１０５】本具体例に於ける当該セキュリティデータ
を埋め込んだフルカラー色彩画像データから、当該セキ
ュリティデータを読みだす方法は、上記したセキュリテ
ィデータの埋め込み候補画像位置選定方法と同一の方法
と実行して、先ず当該セキュリティデータが埋め込まれ
ている画素位置を探し出し、特定した後、当該特定され
たセキュリティデータの埋め込み候補画素位置のデータ
を、予め定められたルールに従って読み出す事によって
確認する事が可能である。
を埋め込んだフルカラー色彩画像データから、当該セキ
ュリティデータを読みだす方法は、上記したセキュリテ
ィデータの埋め込み候補画像位置選定方法と同一の方法
と実行して、先ず当該セキュリティデータが埋め込まれ
ている画素位置を探し出し、特定した後、当該特定され
たセキュリティデータの埋め込み候補画素位置のデータ
を、予め定められたルールに従って読み出す事によって
確認する事が可能である。
【０１０６】次に、本具体例に使用されるデジタル画像
処理装置の位置具体例の構成を図１３を参照しながら詳
細に説明する。即ち、本具体例のデジタル画像処理装置
は、第２の具体例と同様に、基本的には、第１の具体例
のデジタル画像処理装置の構成と同じであるが、色彩情
報別に明度データを処理する操作とそれによって得られ
た総合識別判定値θＴを、特定のしきい値と比較する操
作が加わっているものである。
処理装置の位置具体例の構成を図１３を参照しながら詳
細に説明する。即ち、本具体例のデジタル画像処理装置
は、第２の具体例と同様に、基本的には、第１の具体例
のデジタル画像処理装置の構成と同じであるが、色彩情
報別に明度データを処理する操作とそれによって得られ
た総合識別判定値θＴを、特定のしきい値と比較する操
作が加わっているものである。
【０１０７】つまり、それぞれの画素に於ける画像デー
タが、特定の色彩情報と各色彩情報別の明度データで構
成されたフルカラー色彩画像の画像データを記憶する画
像データ記憶手段２、予め定められた特定のマスクフィ
ルターを格納しているマスクフィルター記憶手段３、当
該マスクフィルター記憶手段３から特定のマスクフィル
ター群を選択するマスクフィルター選択手段３３、当該
マスクフィルターを該フルカラー色彩画像の少なくとも
一部の領域の画像データに沿ってスキャンさせるマスク
フィルタースキャン手段４、当該フルカラー色彩画像に
於ける当該マスクフィルターが適用されている所定の領
域に含まれる複数個の画素位置が持つ個々の当該データ
から、１の色彩情報を持つ画像データを選択する手段２
４、それぞれの画素位置に於ける当該選択された色彩情
報に関する明度データを読みだす明度データ読み出し手
段２５、当該選択された一つのマスクフィルターの各窓
部に与えられている重み付け係数を使用して当該明度デ
ータを処理して、その絶対値を演算し、色彩情報別の識
別判定値を求めるする第１の処理手段２６、当該第１の
処理手段に於て３種の色彩情報のそれぞれに付いて演算
処理された個別の識別判定値を加算して出力する第２の
処理手段２７、当該第２の処理手段２７から出力される
当該絶対値を、予め定められたしきい値αと比較する比
較手段２８、当該比較手段５において、当該第２の処理
手段２７から得られた総合識別判定値θＴが、当該しき
い値αよりも大きい値である場合に、当該マスクフィル
ターに於ける予め定められた窓部に対応する画素位置
が、当該セキュリティデータを埋め込む候補位置である
と判断する識別手段５、上記した操作を他の当該マスク
フィルターを使用して繰り返し実行させ、かつ当該操作
を当該全てのマスクフィルターが、当該フルカラー色彩
画像データの全ての所定の領域をスキャンし終わる迄継
続させる為の制御手段１０、セキュリティデータ記憶手
段８、当該識別手段５によりセキュリティデータ埋め込
み候補場所として選定された画素位置のそれぞれに、予
め定められた所定のセキュリティデータを構成するビッ
トデータ群の一つを埋め込むセキュリティデータ埋め込
み手段９とから構成されているデジタル画像処理装置で
ある。
タが、特定の色彩情報と各色彩情報別の明度データで構
成されたフルカラー色彩画像の画像データを記憶する画
像データ記憶手段２、予め定められた特定のマスクフィ
ルターを格納しているマスクフィルター記憶手段３、当
該マスクフィルター記憶手段３から特定のマスクフィル
ター群を選択するマスクフィルター選択手段３３、当該
マスクフィルターを該フルカラー色彩画像の少なくとも
一部の領域の画像データに沿ってスキャンさせるマスク
フィルタースキャン手段４、当該フルカラー色彩画像に
於ける当該マスクフィルターが適用されている所定の領
域に含まれる複数個の画素位置が持つ個々の当該データ
から、１の色彩情報を持つ画像データを選択する手段２
４、それぞれの画素位置に於ける当該選択された色彩情
報に関する明度データを読みだす明度データ読み出し手
段２５、当該選択された一つのマスクフィルターの各窓
部に与えられている重み付け係数を使用して当該明度デ
ータを処理して、その絶対値を演算し、色彩情報別の識
別判定値を求めるする第１の処理手段２６、当該第１の
処理手段に於て３種の色彩情報のそれぞれに付いて演算
処理された個別の識別判定値を加算して出力する第２の
処理手段２７、当該第２の処理手段２７から出力される
当該絶対値を、予め定められたしきい値αと比較する比
較手段２８、当該比較手段５において、当該第２の処理
手段２７から得られた総合識別判定値θＴが、当該しき
い値αよりも大きい値である場合に、当該マスクフィル
ターに於ける予め定められた窓部に対応する画素位置
が、当該セキュリティデータを埋め込む候補位置である
と判断する識別手段５、上記した操作を他の当該マスク
フィルターを使用して繰り返し実行させ、かつ当該操作
を当該全てのマスクフィルターが、当該フルカラー色彩
画像データの全ての所定の領域をスキャンし終わる迄継
続させる為の制御手段１０、セキュリティデータ記憶手
段８、当該識別手段５によりセキュリティデータ埋め込
み候補場所として選定された画素位置のそれぞれに、予
め定められた所定のセキュリティデータを構成するビッ
トデータ群の一つを埋め込むセキュリティデータ埋め込
み手段９とから構成されているデジタル画像処理装置で
ある。
【０１０８】又、本具体例に於て、既にセキュリティデ
ータが埋め込まれたフルカラー色彩画像データから、所
定のセキュリティデータＳＤを読みだす為のデジタル画
像処理装置としては、例えば、それぞれの画素に於ける
画像データが、特定の色彩情報と各色彩情報別の明度デ
ータで構成されたフルカラー色彩画像の画像データを記
憶する画像データ記憶手段２、予め定められた特定のマ
スクフィルターを格納しているマスクフィルター記憶手
段３、当該マスクフィルター記憶手段に記憶されている
複数種のマスクフィルターから一つのマスクフィルター
を選択するマスクフィルター選択手段３３、当該マスク
フィルターを該フルカラー色彩画像の少なくとも一部の
領域の画像データに沿ってスキャンさせるマスクフィル
タースキャン手段４、当該フルカラー色彩画像に於ける
当該マスクフィルターが適用されている所定の領域に含
まれる複数個の画素位置が持つ個々の当該データから、
１の色彩情報を持つ画像データを選択する手段２４、当
該色彩情報別に明度データを読みだす手段２５、当該選
択された一つのマスクフィルターの各窓部に与えられて
いる重み付け係数を使用して当該明度データを処理し
て、その絶対値を演算し、色彩情報別の識別判定値を求
める第１の処理手段２６、当該第１の処理手段２６に於
て３種の色彩情報のそれぞれに付いて演算処理された個
別の識別判定値を加算して、総合識別判定値として出力
する第２の処理手段２７、当該第２の処理手段２７から
出力される値を、予め定められたしきい値と比較する比
較手段２８、当該比較手段２８において、当該第２の処
理手段から得られた総合識別判定値が、当該しきい値よ
りも大きい値である場合に、当該マスクフィルターに於
ける予め定められた窓部に対応する画素位置が、当該セ
キュリティデータを埋め込む候補位置であると判断する
識別手段５、上記した操作を他の当該マスクフィルター
を使用して繰り返し実行させ、かつ当該操作を当該全て
のマスクフィルターが、当該フルカラー色彩画像データ
の全ての所定の領域をスキャンし終わる迄継続させる為
の制御手段１０、セキュリティデータ記憶手段８、当該
識別手段５によりセキュリティデータ埋め込み候補場所
として選定された画素位置が記憶されているのそれぞれ
の画素位置に含まれている当該所定の色彩情報に係る明
度データの所定の桁部から、当該セキュリティデータを
読み出すセキュリティデータ読み出し手段１２とから構
成されているデジタル画像処理装置である。
ータが埋め込まれたフルカラー色彩画像データから、所
定のセキュリティデータＳＤを読みだす為のデジタル画
像処理装置としては、例えば、それぞれの画素に於ける
画像データが、特定の色彩情報と各色彩情報別の明度デ
ータで構成されたフルカラー色彩画像の画像データを記
憶する画像データ記憶手段２、予め定められた特定のマ
スクフィルターを格納しているマスクフィルター記憶手
段３、当該マスクフィルター記憶手段に記憶されている
複数種のマスクフィルターから一つのマスクフィルター
を選択するマスクフィルター選択手段３３、当該マスク
フィルターを該フルカラー色彩画像の少なくとも一部の
領域の画像データに沿ってスキャンさせるマスクフィル
タースキャン手段４、当該フルカラー色彩画像に於ける
当該マスクフィルターが適用されている所定の領域に含
まれる複数個の画素位置が持つ個々の当該データから、
１の色彩情報を持つ画像データを選択する手段２４、当
該色彩情報別に明度データを読みだす手段２５、当該選
択された一つのマスクフィルターの各窓部に与えられて
いる重み付け係数を使用して当該明度データを処理し
て、その絶対値を演算し、色彩情報別の識別判定値を求
める第１の処理手段２６、当該第１の処理手段２６に於
て３種の色彩情報のそれぞれに付いて演算処理された個
別の識別判定値を加算して、総合識別判定値として出力
する第２の処理手段２７、当該第２の処理手段２７から
出力される値を、予め定められたしきい値と比較する比
較手段２８、当該比較手段２８において、当該第２の処
理手段から得られた総合識別判定値が、当該しきい値よ
りも大きい値である場合に、当該マスクフィルターに於
ける予め定められた窓部に対応する画素位置が、当該セ
キュリティデータを埋め込む候補位置であると判断する
識別手段５、上記した操作を他の当該マスクフィルター
を使用して繰り返し実行させ、かつ当該操作を当該全て
のマスクフィルターが、当該フルカラー色彩画像データ
の全ての所定の領域をスキャンし終わる迄継続させる為
の制御手段１０、セキュリティデータ記憶手段８、当該
識別手段５によりセキュリティデータ埋め込み候補場所
として選定された画素位置が記憶されているのそれぞれ
の画素位置に含まれている当該所定の色彩情報に係る明
度データの所定の桁部から、当該セキュリティデータを
読み出すセキュリティデータ読み出し手段１２とから構
成されているデジタル画像処理装置である。
【０１０９】次に、本発明に係る上記第３の具体例の操
作手順を図１６に示すフローチャートに従って説明す
る。つまり、スタート後、ステップ（１）で当該フルカ
ラー色彩画像データを所定の画像データ記憶手段２より
読み出し、ステップ（２）に於て、所定のマスクフィル
ター群６を選択し、ステップ（３）で当該選択されたマ
スクフィルター６を当該色彩画像データ上でスキャンさ
せて、当該色彩画像データの被検出画素群の内Ｎ番目の
画素位置に移動させる。
作手順を図１６に示すフローチャートに従って説明す
る。つまり、スタート後、ステップ（１）で当該フルカ
ラー色彩画像データを所定の画像データ記憶手段２より
読み出し、ステップ（２）に於て、所定のマスクフィル
ター群６を選択し、ステップ（３）で当該選択されたマ
スクフィルター６を当該色彩画像データ上でスキャンさ
せて、当該色彩画像データの被検出画素群の内Ｎ番目の
画素位置に移動させる。
【０１１０】次いで、ステップ（４）に於て複数個のマ
スクフィルターからなるマスクフィルター群（本具体例
では、第１の具体例と同様に例えば８枚のマスクフィル
ターで構成されているものとする）から所定のマスクフ
ィルターｎを選択し、ステップ（５）に進み、当該マス
クフィルターｎによってカバーされている当該色彩画像
データの所定の領域にある全ての画素が有する色彩別の
明度データを図１４に示す様に、色彩別に読み出し、次
いでステップ（６）に進んで、当該マスクフィルターｎ
が有する固有の識別パターンから求められる特定の重み
付け係数をそれぞれの画素に対応する明度データに乗算
して、その結果を加算しその絶対値を求める。
スクフィルターからなるマスクフィルター群（本具体例
では、第１の具体例と同様に例えば８枚のマスクフィル
ターで構成されているものとする）から所定のマスクフ
ィルターｎを選択し、ステップ（５）に進み、当該マス
クフィルターｎによってカバーされている当該色彩画像
データの所定の領域にある全ての画素が有する色彩別の
明度データを図１４に示す様に、色彩別に読み出し、次
いでステップ（６）に進んで、当該マスクフィルターｎ
が有する固有の識別パターンから求められる特定の重み
付け係数をそれぞれの画素に対応する明度データに乗算
して、その結果を加算しその絶対値を求める。
【０１１１】つまり、 θＲ＝｜ｍ1 ×ＸR1＋ｍ2 ×ＸR2＋ｍ3 ×ＸR3・・・・
＋ｍ8 ×ＸR8｜ θＧ＝｜ｍ1 ×ＸG1＋ｍ2 ×ＸG2＋ｍ3 ×ＸG3・・・・
＋ｍ8 ×ＸG8｜ θＢ＝｜ｍ1 ×ＸB1＋ｍ2 ×ＸB2＋ｍ3 ×ＸB3・・・・
＋ｍ8 ×ＸB8｜ を演算する事になる。
＋ｍ8 ×ＸR8｜ θＧ＝｜ｍ1 ×ＸG1＋ｍ2 ×ＸG2＋ｍ3 ×ＸG3・・・・
＋ｍ8 ×ＸG8｜ θＢ＝｜ｍ1 ×ＸB1＋ｍ2 ×ＸB2＋ｍ3 ×ＸB3・・・・
＋ｍ8 ×ＸB8｜ を演算する事になる。
【０１１２】その後、ステップ（７）に進み、当該色彩
別識別判定値θＲ、θＧ及びθＢを加算して、総合識別
判定値θＴつまり、 θＴ＝θＲ＋θＧ＋θＢ を求め、ステップ（８）に於て当該総合識別判定値θＴ
を予め定められた所定のしきい値αと比較して、当該総
合識別判定値θＴが当該しきい値αよりも大きい場合に
は、つまりＹＥＳの場合、当該画素位置は、境界部分に
ある事示していると判断され、セキュリティデータＳＤ
を埋め込むのに都合の良い画素位置であると判断し、そ
の結果を、ステップ（９）に於て例えば適宜の記憶手段
３０に記憶しステップ（１０）に移行する。
別識別判定値θＲ、θＧ及びθＢを加算して、総合識別
判定値θＴつまり、 θＴ＝θＲ＋θＧ＋θＢ を求め、ステップ（８）に於て当該総合識別判定値θＴ
を予め定められた所定のしきい値αと比較して、当該総
合識別判定値θＴが当該しきい値αよりも大きい場合に
は、つまりＹＥＳの場合、当該画素位置は、境界部分に
ある事示していると判断され、セキュリティデータＳＤ
を埋め込むのに都合の良い画素位置であると判断し、そ
の結果を、ステップ（９）に於て例えば適宜の記憶手段
３０に記憶しステップ（１０）に移行する。
【０１１３】又、当該ステップ（８）に於てＮＯである
場合にも、ステップ（１０）に移行する。ステップ（１
０）に於て、現在使用しているマスクフィルターｎが最
後のマスクフィルターであるか否かが判断され、ＮＯで
ある場合には、マスクフィルターｎの番号を１だけ歩進
させてステップ（４）に戻り上記各工程がくりかえされ
る。
場合にも、ステップ（１０）に移行する。ステップ（１
０）に於て、現在使用しているマスクフィルターｎが最
後のマスクフィルターであるか否かが判断され、ＮＯで
ある場合には、マスクフィルターｎの番号を１だけ歩進
させてステップ（４）に戻り上記各工程がくりかえされ
る。
【０１１４】又、ステップ（１０）に於ける判断がＹＥ
Ｓである場合には、ステップ（１１）に進み、当該被検
査画素番号Ｎが最後の番号か否かが判断され、ＹＥＳで
ある場合には、ステップ（１２）に進んで、上記各工程
によって決定されたセキュリティデータの埋め込み候補
画像位置のそれぞれに所定のセキュリティデータを構成
するビットデータを個別に埋め込み当該フローはＥＮＤ
となる。
Ｓである場合には、ステップ（１１）に進み、当該被検
査画素番号Ｎが最後の番号か否かが判断され、ＹＥＳで
ある場合には、ステップ（１２）に進んで、上記各工程
によって決定されたセキュリティデータの埋め込み候補
画像位置のそれぞれに所定のセキュリティデータを構成
するビットデータを個別に埋め込み当該フローはＥＮＤ
となる。
【０１１５】一方、ステップ（１１）の判断がＮＯであ
る場合には、当該被検査画素番号Ｎを１だけ歩進させて
ステップ（３）に戻り上記各工程が繰り返される。尚、
本具体例に於ける当該マスクフィルターの選択、マスク
フィルターのスキャン方法、画素位置の選定順序等は、
これに限定されるものではなく、上記具体例とは別に、
最初に一つのマスクフィルターを選択し、そのマスクフ
ィルターを使用して、当該画像データ全体をスキャンさ
せ、当該セキュリティデータの埋め込み候補画像位置を
決定しておいて、その後別のマスクフィルターを選択し
て、再び当該画像データ全体をスキャンさせてセキュリ
ティデータの埋め込み候補画像位置を決定すると言う方
法を使用する事も可能である。
る場合には、当該被検査画素番号Ｎを１だけ歩進させて
ステップ（３）に戻り上記各工程が繰り返される。尚、
本具体例に於ける当該マスクフィルターの選択、マスク
フィルターのスキャン方法、画素位置の選定順序等は、
これに限定されるものではなく、上記具体例とは別に、
最初に一つのマスクフィルターを選択し、そのマスクフ
ィルターを使用して、当該画像データ全体をスキャンさ
せ、当該セキュリティデータの埋め込み候補画像位置を
決定しておいて、その後別のマスクフィルターを選択し
て、再び当該画像データ全体をスキャンさせてセキュリ
ティデータの埋め込み候補画像位置を決定すると言う方
法を使用する事も可能である。
【０１１６】本発明に係る当該第３の具体例に於けるデ
ジタル画像処理方法としては、特定のフルカラー色彩画
像を構成するフルカラー色彩画像をデジタル画像データ
記憶手段から読み出す第１の工程、当該選択されたマス
クフィルターを当該フルカラー色彩画像の少なくとも一
部の領域内に於いて、所定のスキャン方式に従ってスキ
ャンさせる第２の工程、互いに異なるデジタル画素パタ
ーン認識特性をそれぞれ有する複数種のマスクフィルタ
ー群を格納しているマスクフィルター記憶手段から、少
なくとも一つのマスクフィルターを選択する第３の工
程、当該マスクフィルターの所定のスキャン位置に於
て、当該マスクフィルターがカバーする当該フルカラー
色彩画像データに於ける画素群が有する３種の異なる色
彩情報と各色彩情報に関する明度データとで構成されて
いる画像データから１の色彩情報を選択する第４の工
程、当該選択された１の色彩情報に基づいて、当該マス
クフィルターの各窓部と対応する当該フルカラー色彩画
像データに於ける画素群のそれぞれが有する当該色彩情
報に関する明度データを読み出し、当該個々の明度デー
タに当該選択されたマスクフィルターの当該各窓部に割
り当てられている固有の重み付け係数値を個別的に積算
したのち加算処理を行う第５の工程、当該第５の工程
を、他の２種の色彩情報のそれぞれに対して繰り返し実
行する第６の工程、当該第５の工程及び第６の工程によ
り得られた３種の異なる色彩情報に関する３種の加算処
理データを加算処理してその総合加算値の絶対値を算出
する第７の工程、当該絶対値を予め定められたしきい値
を比較する第８の工程、当該絶対値が予め定められたし
きい値よりも大きい場合に、当該マスクフィルターの所
定のスキャン位置に於ける当該マスクフィルターの所定
の窓部に対応する画素位置が、当該セキュリティデータ
の埋め込み可能な候補位置であると判断する第９の工
程、当該第３の工程に於て既に選択されたマスクフィル
ターとは異なる他のマスクフィルターを選択して上記第
３の工程から第９の工程までを繰り返し、選択されるべ
き全てのすべてマスクフィルターが選択される迄、上記
第３の工程から第９の工程までを繰り返し実行する第１
１の工程、当該第３の工程から第１１の工程迄の操作
が、当該マスクフィルターを所定のスキャン方式に従っ
て全ての当該フルカラー色彩画像データに於ける所定の
画素位置に対して実行される迄、繰り返し実行される第
１２の工程、セキュリティデータの埋め込み可能な候補
位置として判断された当該複数個の画素位置に対して、
所定のセキュリティデータを構成するデジタルデータの
一部のデータを個別に埋め込む第１３の工程、とから構
成されているデジタル画像処理方法である。
ジタル画像処理方法としては、特定のフルカラー色彩画
像を構成するフルカラー色彩画像をデジタル画像データ
記憶手段から読み出す第１の工程、当該選択されたマス
クフィルターを当該フルカラー色彩画像の少なくとも一
部の領域内に於いて、所定のスキャン方式に従ってスキ
ャンさせる第２の工程、互いに異なるデジタル画素パタ
ーン認識特性をそれぞれ有する複数種のマスクフィルタ
ー群を格納しているマスクフィルター記憶手段から、少
なくとも一つのマスクフィルターを選択する第３の工
程、当該マスクフィルターの所定のスキャン位置に於
て、当該マスクフィルターがカバーする当該フルカラー
色彩画像データに於ける画素群が有する３種の異なる色
彩情報と各色彩情報に関する明度データとで構成されて
いる画像データから１の色彩情報を選択する第４の工
程、当該選択された１の色彩情報に基づいて、当該マス
クフィルターの各窓部と対応する当該フルカラー色彩画
像データに於ける画素群のそれぞれが有する当該色彩情
報に関する明度データを読み出し、当該個々の明度デー
タに当該選択されたマスクフィルターの当該各窓部に割
り当てられている固有の重み付け係数値を個別的に積算
したのち加算処理を行う第５の工程、当該第５の工程
を、他の２種の色彩情報のそれぞれに対して繰り返し実
行する第６の工程、当該第５の工程及び第６の工程によ
り得られた３種の異なる色彩情報に関する３種の加算処
理データを加算処理してその総合加算値の絶対値を算出
する第７の工程、当該絶対値を予め定められたしきい値
を比較する第８の工程、当該絶対値が予め定められたし
きい値よりも大きい場合に、当該マスクフィルターの所
定のスキャン位置に於ける当該マスクフィルターの所定
の窓部に対応する画素位置が、当該セキュリティデータ
の埋め込み可能な候補位置であると判断する第９の工
程、当該第３の工程に於て既に選択されたマスクフィル
ターとは異なる他のマスクフィルターを選択して上記第
３の工程から第９の工程までを繰り返し、選択されるべ
き全てのすべてマスクフィルターが選択される迄、上記
第３の工程から第９の工程までを繰り返し実行する第１
１の工程、当該第３の工程から第１１の工程迄の操作
が、当該マスクフィルターを所定のスキャン方式に従っ
て全ての当該フルカラー色彩画像データに於ける所定の
画素位置に対して実行される迄、繰り返し実行される第
１２の工程、セキュリティデータの埋め込み可能な候補
位置として判断された当該複数個の画素位置に対して、
所定のセキュリティデータを構成するデジタルデータの
一部のデータを個別に埋め込む第１３の工程、とから構
成されているデジタル画像処理方法である。
【０１１７】又、本具体例に於ける特定のフルカラー色
彩画像を構成するフルカラー色彩画像をデジタル画像デ
ータ記憶手段から読み出す方法としては、例えば、特定
のフルカラー色彩画像を構成するフルカラー色彩画像を
デジタル画像データ記憶手段から読み出す第１の工程、
当該選択されたマスクフィルターを当該フルカラー色彩
画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャ
ン方式に従ってスキャンさせる第２の工程、互いに異な
るデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する複数
種のマスクフィルター群を格納しているマスクフィルタ
ー記憶手段から、少なくとも一つのマスクフィルターを
選択する第３の工程、当該マスクフィルターの所定のス
キャン位置に於て、当該マスクフィルターがカバーする
当該フルカラー色彩画像データに於ける画素群が有する
３種の異なる色彩情報と各色彩情報に関する明度データ
とで構成されている画像データから１の色彩情報を選択
する第４の工程、当該選択された１の色彩情報に基づい
て、当該マスクフィルターの各窓部と対応する当該フル
カラー色彩画像データに於ける画素群のそれぞれが有す
る当該色彩情報に関する明度データを読み出し、当該個
々の明度データに当該選択されたマスクフィルターの当
該各窓部に割り当てられている固有の重み付け係数値を
個別的に積算したのち加算処理を行う第５の工程、当該
第５の工程を、他の２種の色彩情報のそれぞれに対して
繰り返し実行する第６の工程、当該第５の工程及び第６
の工程により得られた３種の異なる色彩情報に関する３
種の加算処理データを加算処理してその総合加算値の絶
対値を算出する第７の工程、当該絶対値を予め定められ
たしきい値を比較する第８の工程、当該絶対値が予め定
められたしきい値よりも大きい場合に、当該マスクフィ
ルターの所定のスキャン位置に於ける当該マスクフィル
ターの所定の窓部に対応する画素位置が、当該セキュリ
ティデータの埋め込み可能な候補位置であると判断する
第９の工程、当該第３の工程から第９の工程迄の操作
が、当該マスクフィルターを所定のスキャン方式に従っ
て全ての当該フルカラー色彩画像データに於ける所定の
画素位置に対して実行される迄、繰り返し実行される第
１０の工程、当該第３の工程に於て既に選択されたマス
クフィルターとは異なる他のマスクフィルターを選択し
て上記第３の工程から第１０の工程までを繰り返し、選
択されるべき全てのマスクフィルターが選択される迄、
上記第３の工程から第１０の工程までを繰り返し実行す
る第１１の工程、セキュリティデータの埋め込み可能な
候補位置として判断された当該複数個の画素位置に対し
て、所定のセキュリティデータを構成するデジタルデー
タの一部のデータを個別に埋め込む第１３の工程、とか
ら構成されているデジタル画像処理方法である。
彩画像を構成するフルカラー色彩画像をデジタル画像デ
ータ記憶手段から読み出す方法としては、例えば、特定
のフルカラー色彩画像を構成するフルカラー色彩画像を
デジタル画像データ記憶手段から読み出す第１の工程、
当該選択されたマスクフィルターを当該フルカラー色彩
画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャ
ン方式に従ってスキャンさせる第２の工程、互いに異な
るデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する複数
種のマスクフィルター群を格納しているマスクフィルタ
ー記憶手段から、少なくとも一つのマスクフィルターを
選択する第３の工程、当該マスクフィルターの所定のス
キャン位置に於て、当該マスクフィルターがカバーする
当該フルカラー色彩画像データに於ける画素群が有する
３種の異なる色彩情報と各色彩情報に関する明度データ
とで構成されている画像データから１の色彩情報を選択
する第４の工程、当該選択された１の色彩情報に基づい
て、当該マスクフィルターの各窓部と対応する当該フル
カラー色彩画像データに於ける画素群のそれぞれが有す
る当該色彩情報に関する明度データを読み出し、当該個
々の明度データに当該選択されたマスクフィルターの当
該各窓部に割り当てられている固有の重み付け係数値を
個別的に積算したのち加算処理を行う第５の工程、当該
第５の工程を、他の２種の色彩情報のそれぞれに対して
繰り返し実行する第６の工程、当該第５の工程及び第６
の工程により得られた３種の異なる色彩情報に関する３
種の加算処理データを加算処理してその総合加算値の絶
対値を算出する第７の工程、当該絶対値を予め定められ
たしきい値を比較する第８の工程、当該絶対値が予め定
められたしきい値よりも大きい場合に、当該マスクフィ
ルターの所定のスキャン位置に於ける当該マスクフィル
ターの所定の窓部に対応する画素位置が、当該セキュリ
ティデータの埋め込み可能な候補位置であると判断する
第９の工程、当該第３の工程から第９の工程迄の操作
が、当該マスクフィルターを所定のスキャン方式に従っ
て全ての当該フルカラー色彩画像データに於ける所定の
画素位置に対して実行される迄、繰り返し実行される第
１０の工程、当該第３の工程に於て既に選択されたマス
クフィルターとは異なる他のマスクフィルターを選択し
て上記第３の工程から第１０の工程までを繰り返し、選
択されるべき全てのマスクフィルターが選択される迄、
上記第３の工程から第１０の工程までを繰り返し実行す
る第１１の工程、セキュリティデータの埋め込み可能な
候補位置として判断された当該複数個の画素位置に対し
て、所定のセキュリティデータを構成するデジタルデー
タの一部のデータを個別に埋め込む第１３の工程、とか
ら構成されているデジタル画像処理方法である。
【０１１８】又、本具体例に於ける他の態様としては、
特定のフルカラー色彩画像を構成するフルカラー色彩画
像をデジタル画像データ記憶手段から読み出す第１の工
程、当該選択されたマスクフィルターを当該フルカラー
色彩画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所定のス
キャン方式に従ってスキャンさせる第２の工程、互いに
異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する
複数種のマスクフィルター群を格納しているマスクフィ
ルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフィルタ
ーを選択する第３の工程、当該マスクフィルターの所定
のスキャン位置に於て、当該マスクフィルターがカバー
する当該フルカラー色彩画像データに於ける画素群が有
する３種の異なる色彩情報と各色彩情報に関する明度デ
ータとで構成されている画像データから１の色彩情報を
選択する第４の工程、当該選択された１の色彩情報に基
づいて、当該マスクフィルターの各窓部と対応する当該
フルカラー色彩画像データに於ける画素群のそれぞれが
有する当該色彩情報に関する明度データを読み出し、当
該個々の明度データに当該選択されたマスクフィルター
の当該各窓部に割り当てられている固有の重み付け係数
値を個別的に積算したのち加算処理を行う第５の工程、
当該第５の工程を、他の２種の色彩情報のそれぞれに対
して繰り返し実行する第６の工程、当該第５の工程及び
第６の工程により得られた３種の異なる色彩情報に関す
る３種の加算処理データを加算処理してその総合加算値
の絶対値を算出する第７の工程、当該絶対値を予め定め
られたしきい値を比較する第８の工程、当該絶対値が予
め定められたしきい値よりも大きい場合に、当該マスク
フィルターの所定のスキャン位置に於ける当該マスクフ
ィルターの所定の窓部に対応する画素位置が、当該セキ
ュリティデータの埋め込み可能な候補位置であると判断
する第９の工程、当該第３の工程に於て既に選択された
マスクフィルターとは異なる他のマスクフィルターを選
択して上記第３の工程から第９の工程までを繰り返し、
選択されるべき全てのマスクフィルターが選択される
迄、上記第３の工程から第９の工程までを繰り返し実行
する第１１の工程、当該第３の工程から第１１の工程迄
の操作が、当該マスクフィルターを所定のスキャン方式
に従って全ての当該フルカラー色彩画像データに於ける
所定の画素位置に対して実行される迄、繰り返し実行さ
れる第１２の工程、セキュリティデータの埋め込み可能
な候補位置として判断された当該複数個の画素位置に対
して、所定のセキュリティデータを構成するデジタルデ
ータの一部のデータを個別に埋め込む第１３の工程、と
から構成されているデジタル画像処理方法をコンピュー
タに実行させるプログラムを記録した記録媒体である。
特定のフルカラー色彩画像を構成するフルカラー色彩画
像をデジタル画像データ記憶手段から読み出す第１の工
程、当該選択されたマスクフィルターを当該フルカラー
色彩画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所定のス
キャン方式に従ってスキャンさせる第２の工程、互いに
異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する
複数種のマスクフィルター群を格納しているマスクフィ
ルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフィルタ
ーを選択する第３の工程、当該マスクフィルターの所定
のスキャン位置に於て、当該マスクフィルターがカバー
する当該フルカラー色彩画像データに於ける画素群が有
する３種の異なる色彩情報と各色彩情報に関する明度デ
ータとで構成されている画像データから１の色彩情報を
選択する第４の工程、当該選択された１の色彩情報に基
づいて、当該マスクフィルターの各窓部と対応する当該
フルカラー色彩画像データに於ける画素群のそれぞれが
有する当該色彩情報に関する明度データを読み出し、当
該個々の明度データに当該選択されたマスクフィルター
の当該各窓部に割り当てられている固有の重み付け係数
値を個別的に積算したのち加算処理を行う第５の工程、
当該第５の工程を、他の２種の色彩情報のそれぞれに対
して繰り返し実行する第６の工程、当該第５の工程及び
第６の工程により得られた３種の異なる色彩情報に関す
る３種の加算処理データを加算処理してその総合加算値
の絶対値を算出する第７の工程、当該絶対値を予め定め
られたしきい値を比較する第８の工程、当該絶対値が予
め定められたしきい値よりも大きい場合に、当該マスク
フィルターの所定のスキャン位置に於ける当該マスクフ
ィルターの所定の窓部に対応する画素位置が、当該セキ
ュリティデータの埋め込み可能な候補位置であると判断
する第９の工程、当該第３の工程に於て既に選択された
マスクフィルターとは異なる他のマスクフィルターを選
択して上記第３の工程から第９の工程までを繰り返し、
選択されるべき全てのマスクフィルターが選択される
迄、上記第３の工程から第９の工程までを繰り返し実行
する第１１の工程、当該第３の工程から第１１の工程迄
の操作が、当該マスクフィルターを所定のスキャン方式
に従って全ての当該フルカラー色彩画像データに於ける
所定の画素位置に対して実行される迄、繰り返し実行さ
れる第１２の工程、セキュリティデータの埋め込み可能
な候補位置として判断された当該複数個の画素位置に対
して、所定のセキュリティデータを構成するデジタルデ
ータの一部のデータを個別に埋め込む第１３の工程、と
から構成されているデジタル画像処理方法をコンピュー
タに実行させるプログラムを記録した記録媒体である。
【０１１９】又、他の態様としては、特定のフルカラー
色彩画像を構成するフルカラー色彩画像をデジタル画像
データ記憶手段から読み出す第１の工程、当該選択され
たマスクフィルターを当該フルカラー色彩画像の少なく
とも一部の領域内に於いて、所定のスキャン方式に従っ
てスキャンさせる第２の工程、互いに異なるデジタル画
素パターン認識特性をそれぞれ有する複数種のマスクフ
ィルター群を格納しているマスクフィルター記憶手段か
ら、少なくとも一つのマスクフィルターを選択する第３
の工程、当該マスクフィルターの所定のスキャン位置に
於て、当該マスクフィルターがカバーする当該フルカラ
ー色彩画像データに於ける画素群が有する３種の異なる
色彩情報と各色彩情報に関する明度データとで構成され
ている画像データから１の色彩情報を選択する第４の工
程、当該選択された１の色彩情報に基づいて、当該マス
クフィルターの各窓部と対応する当該フルカラー色彩画
像データに於ける画素群のそれぞれが有する当該色彩情
報に関する明度データを読み出し、当該個々の明度デー
タに当該選択されたマスクフィルターの当該各窓部に割
り当てられている固有の重み付け係数値を個別的に積算
したのち加算処理を行う第５の工程、当該第５の工程
を、他の２種の色彩情報のそれぞれに対して繰り返し実
行する第６の工程、当該第５の工程及び第６の工程によ
り得られた３種の異なる色彩情報に関する３種の加算処
理データを加算処理してその総合加算値の絶対値を算出
する第７の工程、当該絶対値を予め定められたしきい値
を比較する第８の工程、当該絶対値が予め定められたし
きい値よりも大きい場合に、当該マスクフィルターの所
定のスキャン位置に於ける当該マスクフィルターの所定
の窓部に対応する画素位置が、当該セキュリティデータ
の埋め込み可能な候補位置であると判断する第９の工
程、当該第３の工程から第９の工程迄の操作が、当該マ
スクフィルターを所定のスキャン方式に従って全ての当
該フルカラー色彩画像データに於ける所定の画素位置に
対して実行される迄、繰り返し実行される第１０の工
程、当該第３の工程に於て既に選択されたマスクフィル
ターとは異なる他のマスクフィルターを選択して上記第
３の工程から第１０の工程までを繰り返し、選択される
べき全てのマスクフィルターが選択される迄、上記第３
の工程から第１０の工程までを繰り返し実行する第１１
の工程、セキュリティデータの埋め込み可能な候補位置
として判断された当該複数個の画素位置に対して、所定
のセキュリティデータを構成するデジタルデータの一部
のデータを個別に埋め込む第１３の工程、とから構成さ
れているデジタル画像処理方法をコンピュータに実行さ
せるプログラムを記録した記録媒体である。
色彩画像を構成するフルカラー色彩画像をデジタル画像
データ記憶手段から読み出す第１の工程、当該選択され
たマスクフィルターを当該フルカラー色彩画像の少なく
とも一部の領域内に於いて、所定のスキャン方式に従っ
てスキャンさせる第２の工程、互いに異なるデジタル画
素パターン認識特性をそれぞれ有する複数種のマスクフ
ィルター群を格納しているマスクフィルター記憶手段か
ら、少なくとも一つのマスクフィルターを選択する第３
の工程、当該マスクフィルターの所定のスキャン位置に
於て、当該マスクフィルターがカバーする当該フルカラ
ー色彩画像データに於ける画素群が有する３種の異なる
色彩情報と各色彩情報に関する明度データとで構成され
ている画像データから１の色彩情報を選択する第４の工
程、当該選択された１の色彩情報に基づいて、当該マス
クフィルターの各窓部と対応する当該フルカラー色彩画
像データに於ける画素群のそれぞれが有する当該色彩情
報に関する明度データを読み出し、当該個々の明度デー
タに当該選択されたマスクフィルターの当該各窓部に割
り当てられている固有の重み付け係数値を個別的に積算
したのち加算処理を行う第５の工程、当該第５の工程
を、他の２種の色彩情報のそれぞれに対して繰り返し実
行する第６の工程、当該第５の工程及び第６の工程によ
り得られた３種の異なる色彩情報に関する３種の加算処
理データを加算処理してその総合加算値の絶対値を算出
する第７の工程、当該絶対値を予め定められたしきい値
を比較する第８の工程、当該絶対値が予め定められたし
きい値よりも大きい場合に、当該マスクフィルターの所
定のスキャン位置に於ける当該マスクフィルターの所定
の窓部に対応する画素位置が、当該セキュリティデータ
の埋め込み可能な候補位置であると判断する第９の工
程、当該第３の工程から第９の工程迄の操作が、当該マ
スクフィルターを所定のスキャン方式に従って全ての当
該フルカラー色彩画像データに於ける所定の画素位置に
対して実行される迄、繰り返し実行される第１０の工
程、当該第３の工程に於て既に選択されたマスクフィル
ターとは異なる他のマスクフィルターを選択して上記第
３の工程から第１０の工程までを繰り返し、選択される
べき全てのマスクフィルターが選択される迄、上記第３
の工程から第１０の工程までを繰り返し実行する第１１
の工程、セキュリティデータの埋め込み可能な候補位置
として判断された当該複数個の画素位置に対して、所定
のセキュリティデータを構成するデジタルデータの一部
のデータを個別に埋め込む第１３の工程、とから構成さ
れているデジタル画像処理方法をコンピュータに実行さ
せるプログラムを記録した記録媒体である。
【０１２０】
【発明の効果】本発明に係るデジタル画像処理方法及び
デジタル画像処理装置は、上記した様な技術構成を採用
していることから、簡易な技術構成に基づき、予め所定
のデジタル画像データに著作権を有している者、又はそ
のライセンスを得ている者が、自己の製品である事を後
でチェック出来るセキュリティデータを埋め込み、それ
によって、自己の製品か否かの判断、不正にコピーされ
たものであるか否かの判断等が容易に行う事の出来ると
同時に、当該デジタル画像データに特定の情報を持たせ
て、特定の第３者に対して機密情報の伝達を行うことが
可能な、デジタル画像データの処理方法及びデジタル画
像データの処理装置が得られるものである。
デジタル画像処理装置は、上記した様な技術構成を採用
していることから、簡易な技術構成に基づき、予め所定
のデジタル画像データに著作権を有している者、又はそ
のライセンスを得ている者が、自己の製品である事を後
でチェック出来るセキュリティデータを埋め込み、それ
によって、自己の製品か否かの判断、不正にコピーされ
たものであるか否かの判断等が容易に行う事の出来ると
同時に、当該デジタル画像データに特定の情報を持たせ
て、特定の第３者に対して機密情報の伝達を行うことが
可能な、デジタル画像データの処理方法及びデジタル画
像データの処理装置が得られるものである。
【図１】図１は、本発明に係るデジタル画像データ処理
装置の一具体例の構成を示すブロックダイアグラムであ
る。
装置の一具体例の構成を示すブロックダイアグラムであ
る。
【図２】図２は、本発明に於いて使用されるマスクフィ
ルターの構成の一例を示す図である。
ルターの構成の一例を示す図である。
【図３】図３は、本発明に係るデジタル画像データ処理
方法に於けるマスクフィルターの走査方法を説明する図
である。
方法に於けるマスクフィルターの走査方法を説明する図
である。
【図４】図４は、本発明に係る画像データ処理方法に使
用される画像の例を示す図である。
用される画像の例を示す図である。
【図５】図５は、図４の画像をデジタル化したデジタル
画像データの例を示す図である。
画像データの例を示す図である。
【図６】図６は、図４の画像に於ける画素位置を示す図
である。
である。
【図７】図７は、本発明に係るデジタル画像データ処理
方法の一具体例の手順を説明するフローチャートであ
る。
方法の一具体例の手順を説明するフローチャートであ
る。
【図８】図８は、本発明に係る画像データ処理方法の第
２の具体例に於ける画像処理方法の例を説明する図であ
る。
２の具体例に於ける画像処理方法の例を説明する図であ
る。
【図９】図９は、本発明に係るデジタル画像処理装置の
第２の具体例に於ける構成の概要を説明するブロックダ
イアグラムである。
第２の具体例に於ける構成の概要を説明するブロックダ
イアグラムである。
【図１０】図１０は、本発明に係る第２の具体例に於て
使用されるパレットテーブルの一例を示す図である。
使用されるパレットテーブルの一例を示す図である。
【図１１】図１１（Ａ）は、本発明に係る第２の具体例
に於て使用される画素データの例であり、又図１１
（Ｂ）は、本発明に係る第２の具体例に於ける２値化の
例を示す図である。
に於て使用される画素データの例であり、又図１１
（Ｂ）は、本発明に係る第２の具体例に於ける２値化の
例を示す図である。
【図１２】図１２は、本発明に係る第２の具体例に於け
るデジタル画像データ処理方法の一具体例の手順を説明
するフローチャートである。
るデジタル画像データ処理方法の一具体例の手順を説明
するフローチャートである。
【図１３】図１３は、本発明に係るデジタル画像処理装
置の第３の具体例に於ける構成の概要を説明するブロッ
クダイアグラムである。
置の第３の具体例に於ける構成の概要を説明するブロッ
クダイアグラムである。
【図１４】図１４（Ａ）〜図１４（Ｃ）は、本発明に係
る第３の具体例に於て使用される色彩情報別に読みだし
た明度データの例を示す図である。
る第３の具体例に於て使用される色彩情報別に読みだし
た明度データの例を示す図である。
【図１５】図１５（Ａ）は、本発明に係る第３の具体例
に於て使用されるマスクフィルターの特性パターンを示
す図であり、又図１５（Ｂ）は、図１５（Ａ）に示すマ
スクフィルターのパターンを重み付け係数に置換した例
を示す図である。
に於て使用されるマスクフィルターの特性パターンを示
す図であり、又図１５（Ｂ）は、図１５（Ａ）に示すマ
スクフィルターのパターンを重み付け係数に置換した例
を示す図である。
【図１６】図１６は、本発明に係る第３の具体例に於け
るデジタル画像データ処理方法の一具体例の手順を説明
するフローチャートである。
るデジタル画像データ処理方法の一具体例の手順を説明
するフローチャートである。
【図１７】図１７は、本発明において、セキュリティデ
ータを埋め込む桁位置の例を示す図である。
ータを埋め込む桁位置の例を示す図である。
１…デジタル画像処理装置 ２…画像データ記憶手段 ３…マスクフィルター記憶手段 ４…マスクフィルタースキャン手段 ５…識別手段 ６、6-1 、6-2 、6-3 ・・・・…マスクフィルター ７…画像データ ８…セキュリティデータ記憶手段 ９…セキュリティデータ埋め込み手段 １０…制御手段 １１…セキュリティデータ埋め込み画像記憶手段 １２…セキュリティデータ読み出し手段 １３…デジタル画像データ表示領域 ２０…パレットテーブル ２１…２色色彩画像判断手段 ２２…２値データ変換手段 ２３…色彩データ読み出し手段 ２４…明度データ読み出し手段 ２５…色彩情報別に明度データを読みだす手段 ２６…第１の処理手段 ２７…第２の処理手段 ２８…識別手段 ３３…マスクフィルター選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｎ 7/08 Ｈ０４Ｎ 7/08 Ｚ 7/081
Claims (64)
- 【請求項１】 特定のデジタル画像を構成する画像デー
タに予め定められた特定のマスクフィルターを適用し
て、当該デジタル画像の少なくとも一部の領域を所定の
スキャン方式に従ってスキャンさせる事によって、当該
デジタル画像の当該領域内に於ける、セキュリティデー
タ埋め込み候補場所となる複数個の画素位置を選定し、
当該画素位置のそれぞれに、予め定められた所定のセキ
ュリティデータを構成するビットデータ群の一つを埋め
込む事を特徴とするデジタル画像処理方法。 - 【請求項２】 当該マスクフィルターは、互いに異なる
デジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する複数種
のマスクフィルター群から構成されている事を特徴とす
る請求項１記載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項３】 当該複数種のマスクフィルター群のそれ
ぞれは、主として、当該デジタル画像に於ける境界部分
を認識する様なデジタル画素パターン認識特性を有して
いるものである事を特徴とする請求項２記載のデジタル
画像処理方法。 - 【請求項４】 当該複数種のマスクフィルター群のそれ
ぞれは、主として、当該デジタル画像に於ける傾斜状の
境界部分を認識する様なデジタル画素パターン認識特性
を有しているものである事を特徴とする請求項３記載の
デジタル画像処理方法。 - 【請求項５】 当該各マスクフィルターは、マトリック
ス状に配置された複数個の窓部で構成され、それぞれの
窓部が当該デジタル画像に於ける一つの画素に対応する
様に構成されており、当該マトリックス状に配置された
複数個の窓部の中心部に位置する窓部が、当該窓部に対
応するデジタル画像に於ける画素部分を、セキュリティ
データの埋め込み候補場所として適切であるか否かを指
定する機能を有している事を特徴とする請求項４記載の
デジタル画像処理方法。 - 【請求項６】 当該各マスクフィルターに於ける当該マ
トリックス状に配置された複数個の窓部内で、当該マス
クフィルターに於ける中心部に位置する窓部以外の窓部
は、当該マスクフィルターの中心部に位置する窓部に対
応するデジタル画像に於ける画素部分を、セキュリティ
データの埋め込み候補場所として適切であるか否かを決
定する機能を有している事を特徴とする請求項５記載の
デジタル画像処理方法。 - 【請求項７】 当該マスクフィルターは、ｎ×ｍ（ｎ及
びｍは何れも正の整数でｎ＝ｍを妨げない）のマトリッ
クス状に配置された窓部群から構成されている事を特徴
とする請求項１乃至６の何れかに記載のデジタル画像処
理方法。 - 【請求項８】 当該複数個のマスクフィルター群を使用
してセキュリティデータの埋め込み候補場所として適切
と判断されるデジタル画像に於ける画素位置を検出する
に際して、少なくとも一つのマスクフィルターに於い
て、セキュリティデータの埋め込み候補場所として適切
と判断された画素位置が検出された場合には、当該画素
位置をセキュリティデータの埋め込み候補場所として認
定する様に構成されている事を特徴とする請求項１乃至
７の何れかに記載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項９】 当該マスクフィルターを使用して、当該
デジタル画像をスキャンするに際して、当該マスクフィ
ルターの中心窓部がスキャンすべき当該デジタル画像の
画素群は、当該マスクフィルターの大きさによって予め
定められた所定の画素間隔及び予め定められた所定のラ
イン間隔でスキャンする様に構成されている事を特徴と
する請求項１乃至８の何れかに記載のデジタル画像処理
方法。 - 【請求項１０】 当該セキュリティデータを埋め込まれ
たデジタル画像から、当該セキュリティデータを読み出
すに際しては、当該セキュリティデータを該デジタル画
像に埋め込む際に使用したと同一のマスクフィルターを
使用して、当該セキュリティデータの埋め込み候補位置
に相当する画素位置を検出し、当該画素位置に記載され
ているビットデータを読み出す様にする事を特徴とする
デジタル画像処理方法。 - 【請求項１１】 特定のデジタル画像を構成する画像デ
ータを記憶する画像データ記憶手段、予め定められた特
定のマスクフィルター（空間フィルター）を格納してい
るマスクフィルター記憶手段、当該マスクフィルターを
該デジタル画像の少なくとも一部の領域の画像データに
沿ってスキャンさせるマスクフィルタースキャン手段、
当該マスクフィルターが有する特性値と当該マスクフィ
ルターがカバーする所定の範囲の画像データとを比較し
て、当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の画素
位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所として適
切か否かを判断する識別手段、セキュリティデータ記憶
手段、当該識別手段によりセキュリティデータ埋め込み
候補場所として選定された画素位置のそれぞれに、予め
定められた所定のセキュリティデータを構成するビット
データ群の一つを埋め込むセキュリティデータ埋め込み
手段とから構成されている事を特徴とするデジタル画像
処理装置。 - 【請求項１２】 当該マスクフィルターは、互いに異な
るデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ有する複数
種のマスクフィルター群から構成されている事を特徴と
する請求項１１記載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項１３】 当該複数種のマスクフィルター群のそ
れぞれは、主として、当該デジタル画像に於ける境界部
分を認識する様なデジタル画素パターン認識特性を有し
ているものである事を特徴とする請求項１２記載のデジ
タル画像処理装置。 - 【請求項１４】 当該複数種のマスクフィルター群のそ
れぞれは、主として、当該デジタル画像に於ける傾斜状
の境界部分を認識する様なデジタル画素パターン認識特
性を有しているものである事を特徴とする請求項１３記
載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項１５】 当該各マスクフィルターは、マトリッ
クス状に配置された複数個の窓部で構成され、それぞれ
の窓部が当該デジタル画像に於ける一つの画素に対応す
る様に構成されており、当該マトリックス状に配置され
た複数個の窓部の中心部に位置する窓部が、当該窓部に
対応するデジタル画像に於ける画素部分を、セキュリテ
ィデータの埋め込み候補場所として適切であるか否かを
判断するのに使用され、又当該マスクフィルターに於け
る中心部に位置する窓部以外の窓部は、当該マスクフィ
ルターの中心部に位置する窓部に対応するデジタル画像
に於ける画素部分を、セキュリティデータの埋め込み候
補場所として適切であるか否かを決定する識別機能を有
している事を特徴とする請求項１４記載のデジタル画像
処理装置。 - 【請求項１６】 当該マスクフィルターは、ｎ×ｎ（ｎ
及びｍは何れも正の整数でｎ＝ｍを妨げない）のマトリ
ックス状に配置された窓部群から構成されている事を特
徴とする請求項１１乃至１５の何れかに記載のデジタル
画像処理装置。 - 【請求項１７】 当該マスクフィルターを使用して、当
該デジタル画像をスキャンするに際して、当該マスクフ
ィルターの中心窓部がスキャンすべき当該デジタル画像
の画素群は、当該マスクフィルターの大きさによって予
め定められた所定の画素間隔及び予め定められた所定の
ライン間隔でスキャンする様に構成されている事を特徴
とする請求項１１乃至１６の何れかに記載のデジタル画
像処理装置。 - 【請求項１８】 特定のデジタル画像を構成する画像デ
ータを記憶する画像データ記憶手段、予め定められた特
定のマスクフィルター（空間フィルター）を格納してい
るマスクフィルター記憶手段、当該マスクフィルターを
該デジタル画像の少なくとも一部の領域の画像データに
沿ってスキャンさせるマスクフィルタースキャン手段、
当該マスクフィルターが有する特性値と当該マスクフィ
ルターがカバーする所定の範囲の画像データとを比較し
て、当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の画素
位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所として適
切か否かを判断する識別手段、セキュリティデータ記憶
手段、当該識別手段によりセキュリティデータ埋め込み
候補場所として選定された画素位置のそれぞれから、当
該画素位置が有するビットデータを読み出しセキュリテ
ィデータを復元する手段とから構成されている事を特徴
とするデジタル画像処理装置。 - 【請求項１９】 特定のデジタル画像を構成する画像デ
ータを当該デジタル画像データ記憶手段から読み出す工
程、 互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する工程、 当該選択されたマスクフィルターを当該デジタル画像の
少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャン方式
に従ってスキャンさせる工程、 当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於い
て、当該マスクフィルターが有する特性値と当該マスク
フィルターがカバーする所定の範囲の画像データとを比
較して、当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の
画素位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所とし
て適切か否かを判断する工程、 セキュリティデータ埋め込み候補場所として選定された
画素位置のそれぞれに、セキュリティデータ記憶手段に
予め格納されている当該セキュリティデータを構成する
ビットデータ群の一つを埋め込むセキュリティデータ埋
め込み工程、上記各工程が、当該デジタル画像に於ける
予め定められたマスクフィルターのスキャン予定の画素
位置が全てスキャンされ、且つ当該複数種のマスクフィ
ルターの全てが当該デジタル画像のセキュリティデータ
埋め込み候補場所の識別に使用される迄繰り返される工
程、 とから構成されている事を特徴とするデジタル画像処理
方法。 - 【請求項２０】 特定のデジタル画像を構成する画像デ
ータを当該デジタル画像データ記憶手段から読み出す工
程、 互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する工程、 当該選択されたマスクフィルターを当該デジタル画像の
少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャン方式
に従ってスキャンさせる工程、 当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於い
て、当該マスクフィルターが有する特性値と当該マスク
フィルターがカバーする所定の範囲の画像データとを比
較して、当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の
画素位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所とし
て適切か否かを判断する工程、 セキュリティデータ埋め込み候補場所として選定された
画素位置のそれぞれから、当該画素位置が有するビット
データを読み出す工程、 上記各工程が、当該デジタル画像に於ける予め定められ
たマスクフィルターのスキャン予定の画素位置が全てス
キャンされ、且つ当該複数種のマスクフィルターの全て
が当該デジタル画像のセキュリティデータ埋め込み候補
場所の識別に使用される迄繰り返される工程、 当該読み出された当該画素位置が有するビットデータ
を、セキュリティデータ記憶手段に予め格納されている
当該セキュリティデータと比較する工程、 とから構成されている事を特徴とするデジタル画像処理
方法。 - 【請求項２１】 特定のデジタル画像データにセキュリ
ティデータを埋め込むに際し、 特定のデジタル画像を構成する画像データを当該デジタ
ル画像データ記憶手段から読み出す工程、 互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する工程、 当該選択されたマスクフィルターを当該デジタル画像の
少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャン方式
に従ってスキャンさせる工程、 当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於い
て、当該マスクフィルターが有する特性値と当該マスク
フィルターがカバーする所定の範囲の画像データとを比
較して、当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の
画素位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所とし
て適切か否かを判断する工程、 セキュリティデータ埋め込み候補場所として選定された
画素位置のそれぞれに、セキュリティデータ記憶手段に
予め格納されている当該セキュリティデータを構成する
ビットデータ群の一つを埋め込むセキュリティデータ埋
め込み工程、上記各工程が、当該デジタル画像に於ける
予め定められたマスクフィルターのスキャン予定の画素
位置が全てスキャンされ、且つ当該複数種のマスクフィ
ルターの全てが当該デジタル画像のセキュリティデータ
埋め込み候補場所の識別に使用される迄繰り返される工
程、 とから構成されているデジタル画像処理方法をコンピュ
ータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項２２】 特定のデジタル画像データからセキュ
リティデータを読み出すに際し、 特定のデジタル画像を構成する画像データを当該デジタ
ル画像データ記憶手段から読み出す工程、 互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する工程、 当該選択されたマスクフィルターを当該デジタル画像の
少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャン方式
に従ってスキャンさせる工程、 当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於い
て、当該マスクフィルターが有する特性値と当該マスク
フィルターがカバーする所定の範囲の画像データとを比
較して、当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の
画素位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所とし
て適切か否かを判断する工程、 セキュリティデータ埋め込み候補場所として選定された
画素位置のそれぞれから、当該画素位置が有するビット
データを読み出す工程、 当該読み出された当該画素位置が有するビットデータ
を、セキュリティデータ記憶手段に予め格納されている
当該セキュリティデータと比較する工程、 上記各工程が、当該デジタル画像に於ける予め定められ
たマスクフィルターのスキャン予定の画素位置が全てス
キャンされ、且つ当該複数種のマスクフィルターの全て
が当該デジタル画像のセキュリティデータ埋め込み候補
場所の識別に使用される迄繰り返される工程、 とから構成されているデジタル画像処理方法をコンピュ
ータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項２３】 当該デジタル画像が、色彩画像であ
り、同一色彩データを構成する画素部分が比較的多いデ
ジタル色彩画像である事を特徴とする請求項１乃至１０
の何れかに記載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項２４】 当該色彩画像に於けるそれぞれの画素
は、予め別途に用意されているパレットテーブルに於て
定義されている一つの色彩コードを有している事を特徴
とする請求項２３記載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項２５】 当該色彩画像に於ける当該セキュリテ
ィデータを埋め込む画素位置を選定するに際しては、上
記した請求項１乃至１０に記載のマスクフィルターを使
用して、且つ当該マスクフィルターによりカバーされる
当該色彩画像データに於ける特定の領域が、互いに異な
る２つの当該色彩コードを持つ画素のみから構成されて
いる事を特徴とする請求項２４記載のデジタル画像処理
方法。 - 【請求項２６】 当該色彩画像に於ける当該セキュリテ
ィデータを埋め込む画素位置を選定するに際し、当該マ
スクフィルターを当該色彩画像の所定の領域を所定の第
１の位置から所定の第２の位置まで順次スキャンするに
当たり、当該マスクフィルターに於ける予め定められた
特定の窓部に対応する当該色彩画像の所定の領域に於け
る当該画素の色彩コードデータを１又は０の何れかの２
値データに置き換え、当該マスクフィルターの他の窓部
に対応する当該色彩画像の当該画素が、当該マスクフィ
ルターに於ける予め定められた特定の窓部に対応する当
該画素の持つ色彩コードデータと同一であれば、当該選
択された２値データに置き換え、又当該マスクフィルタ
ーの他の窓部に対応する当該色彩画像の当該画素が、当
該マスクフィルターに於ける予め定められた特定の窓部
に対応する当該画素の持つ色彩コードデータと異なる色
彩コードデータを有する場合には、当該色彩コードデー
タを、前記で選択されなかった他方の２値データに置き
換えて、当該色彩画像の所定の領域を構成する複数個の
画素の色彩コードデータを２値データに変換する事を特
徴とする請求項２３乃至２５の何れかに記載のデジタル
画像処理方法。 - 【請求項２７】 当該２値化されたデータで構成された
色彩画像データに、特定のパターンを有する複数個の請
求項１乃至１０に記載のマスクフィルターを適用し、当
該色彩画像データに於ける特定の位置に於ける２値デー
タの配列形態と当該マスクフィルターのそれぞれに於け
るパターン認識特性に基ずく特定のパターンと比較し
て、当該色彩画像データに於ける当該配列形態が、少な
くとも一つの当該マスクフィルターの当該特定のパター
ンが一致した場合には、そのマスクフィルター位置に於
ける予め定められた所定の位置に対応する画素位置を、
セキュリティデータの一つを埋め込み候補位置と判断す
る事を特徴とする請求項２３乃至２６記載のデジタル画
像処理方法。 - 【請求項２８】 当該セキュリティデータの一つを埋め
込み候補位置と判断された所定の画素位置に於いて、所
定のセキュリティデータの一部を構成するデジタルデー
タの一つを埋め込むに際しては、当該画素位置に於ける
元の色彩コードデータを構成する予め定められた少なく
とも一つの桁に埋め込む事を特徴とする請求項２７記載
のデジタル画像処理方法。 - 【請求項２９】 当該セキュリティデータが埋め込まれ
た色彩画像から当該セキュリティデータを読みだすに際
して、先ず請求項１乃至１０及び請求項２３乃至２７で
定義された当該色彩画像に於けるセキュリティデータ埋
め込み画素位置選定方法を繰り返し、該セキュリティデ
ータの埋め込み候補画素位置を特定した後、当該特定さ
れたセキュリティデータの埋め込み候補画素位置のデー
タを読み出す事を特徴とするデジタル画像処理方法。 - 【請求項３０】 当該デジタル画像が色彩画像であり、
同一色彩データを構成する画素部分が比較的多いデジタ
ル色彩画像である事を特徴とする請求項１１乃至１８の
何れかに記載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項３１】 当該色彩画像に於けるそれぞれの画素
は、予め別途に用意されているパレットテーブルに於て
定義されている一つの色彩コードを有している事を特徴
とする請求項３０記載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項３２】 それぞれの画素が、特定の色彩コード
データで構成された色彩デジタル画像の画像データを記
憶する画像データ記憶手段、予め定められた特定のマス
クフィルター（空間フィルター）を格納しているマスク
フィルター記憶手段、当該マスクフィルターを該色彩デ
ジタル画像の少なくとも一部の領域の画像データに沿っ
てスキャンさせるマスクフィルタースキャン手段、当該
マスクフィルターがカバーする色彩画像データ領域内の
複数個の画素群が、互いに異なる２つの当該色彩コード
データを持つ画素のみから構成されているか否かを判断
する２色色彩画像判断手段、当該２色色彩画像判断手段
の出力が、当該色彩画像データ領域が２色色彩画像であ
る事を示す場合に、当該色彩画像データ領域内の複数個
の画素群を構成するそれぞれの画素が有する第１の色彩
コードデータを、１又は０のいずれか一方の２値データ
に変換すると共に第２の色彩コードデータを、他方の２
値データに変換する２値データ変換手段、当該２値デー
タに変換された色彩画像に於ける所定の領域の２値デー
タの配列形態と当該マスクフィルターのそれぞれが有す
るパターン認識特性に基づく特定のパターンと個別的に
比較し、当該色彩画像データに於ける当該配列形態が、
少なくとも一つの当該マスクフィルターの当該特定のパ
ターンが一致した場合には、そのマスクフィルター位置
に於ける予め定められた所定の位置に対応する画素位置
が、セキュリティデータ埋め込み候補場所として適切か
否かを判断する識別手段、セキュリティデータ記憶手
段、当該識別手段によりセキュリティデータ埋め込み候
補場所として選定された画素位置のそれぞれに、予め定
められた所定のセキュリティデータを構成するビットデ
ータ群の一つを埋め込むセキュリティデータ埋め込み手
段とから構成されている事を特徴とする請求項２８乃至
３１の何れかに記載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項３３】 当該２値データ変換手段は、当該マス
クフィルターが適用された当該色彩画像データに於ける
特定の領域に於に存在する複数個の画素が有する互いに
異なる２種の色彩コードデータを２値データに変換する
に際し、当該マスクフィルターに於ける予め定められた
特定の窓部に最初に現れた方の色彩コードデータを第１
の色彩コードデータとして、０又は１の何れかの２値デ
ータに変換し、当該マスクフィルターに於けるその他の
窓部に於いて示されている色彩コードデータが、当該第
１の色彩コードデータと同一の場合には、当該同一の２
値データに変換し、異なる場合には、他方の２値データ
に変換する様に処理する機能を有するものである事を特
徴とする請求項３２記載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項３４】 それぞれの画素が、特定の色彩コード
データで構成された色彩デジタル画像の画像データを記
憶する画像データ記憶手段、予め定められた特定のマス
クフィルター（空間フィルター）を格納しているマスク
フィルター記憶手段、当該マスクフィルターを該色彩デ
ジタル画像の少なくとも一部の領域の画像データに沿っ
てスキャンさせるマスクフィルタースキャン手段、当該
マスクフィルターがカバーする色彩画像データ領域内の
複数個の画素群が、互いに異なる２つの当該色彩コード
データを持つ画素のみから構成されているか否かを判断
する２色色彩画像判断手段、当該２色色彩画像判断手段
の出力が、当該色彩画像データ領域が２色色彩画像であ
る事を示す場合に、当該色彩画像データ領域内の複数個
の画素群を構成するそれぞれの画素が有する第１の色彩
コードデータを、１又は０のいずれか一方の２値データ
に変換すると共に第２の色彩コードデータを、他方の２
値データに変換する２値データ変換手段、当該２値デー
タに変換された色彩画像に於ける所定の領域の２値デー
タの配列形態と当該マスクフィルターのそれぞれが有す
るパターン認識特性に基ずく特定のパターンと個別的に
比較する、当該色彩画像データに於ける当該配列形態
が、少なくとも一つの当該マスクフィルターの当該特定
のパターンが一致した場合には、そのマスクフィルター
位置に於ける予め定められた所定の位置に対応する画素
位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所として適
切か否かを判断する識別手段、セキュリティデータ記憶
手段、当該識別手段によりセキュリティデータ埋め込み
候補場所として選定された画素位置のそれぞれから当該
画素位置が有するビットデータを読み出しセキュリティ
データを復元する手段とから構成されている事を特徴と
するデジタル画像処理装置。 - 【請求項３５】 特定の色彩デジタル画像を構成する色
彩画像データを当該デジタル画像データ記憶手段から読
み出す工程、 互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する工程、 当該選択されたマスクフィルターを当該色彩デジタル画
像の少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャン
方式に従ってスキャンさせる工程、 当該マスクフィルターが適用されている当該色彩画像デ
ータ中の特定の領域に於ける各画素のそれぞれが、互い
に異なる２種の色彩コードデータの何れかのみで構成さ
れているか否かを判断する工程、 当該マスクフィルターが適用されている当該色彩画像デ
ータ中の特定の領域に於ける各画素のそれぞれが、互い
に異なる２種の色彩コードデータの何れかのみで構成さ
れている場合に、当該マスクフィルターが適用されてい
る当該色彩画像データ中の特定の領域に於ける各画素が
それぞれ有する色彩コードデータを２値データに変換す
る工程、 当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於い
て、当該２値データで構成された色彩画像データの当該
特定の領域に於ける当該２値データのパターンと、当該
マスクフィルターのそれぞれが有するパターン認識特性
に基ずく特定のパターンと個別的に比較する工程、 当該比較工程に於て、色彩画像データの当該特定の領域
に於ける当該２値データのパターンとが一致した場合に
は、そのマスクフィルター位置に於ける予め定められた
所定の位置に対応する画素位置が、セキュリティデータ
埋め込み候補場所として適切であると判断する識別工
程、 セキュリティデータ埋め込み候補場所として選定された
画素位置のそれぞれに、セキュリティデータ記憶手段に
予め格納されている当該セキュリティデータを構成する
ビットデータ群の一つを埋め込むセキュリティデータ埋
め込み工程、 上記各工程が、当該色彩デジタル画像に於ける予め定め
られたマスクフィルターのスキャン予定の画素位置が全
てスキャンされ、且つ当該複数種のマスクフィルターの
全てが当該色彩デジタル画像のセキュリティデータ埋め
込み候補場所の識別に使用される迄繰り返される工程、 とから構成されている事を特徴とするデジタル画像処理
方法。 - 【請求項３６】 当該セキュリティデータ埋め込み工程
は、当該色彩デジタル画像に於けるセキュリティデータ
埋め込み候補場所として選択されたそれぞれの画素位置
に、所定のセキュリティデータを構成するデジタルデー
タの一つ一つを個々に且つ順次に埋め込む操作を含むも
のである事を特徴とする請求項３５記載のデジタル画像
処理方法。 - 【請求項３７】 特定の色彩デジタル画像を構成する色
彩画像データを当該デジタル画像データ記憶手段から読
み出す工程、 互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する工程、 当該選択されたマスクフィルターを当該デジタル画像の
少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャン方式
に従ってスキャンさせる工程、 当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於い
て、当該マスクフィルターが有する特性値と当該マスク
フィルターがカバーする所定の範囲の画像データとを比
較して、当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の
画素位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所とし
て適切か否かを判断する工程、 セキュリティデータ埋め込み候補場所として選定された
画素位置のそれぞれから、当該画素位置が有するビット
データを読み出す工程、 上記各工程が、当該デジタル画像に於ける予め定められ
たマスクフィルターのスキャン予定の画素位置が全てス
キャンされ、且つ当該複数種のマスクフィルターの全て
が当該デジタル画像のセキュリティデータ埋め込み候補
場所の識別に使用される迄繰り返される工程、 当該読み出された当該画素位置が有するビットデータ
を、セキュリティデータ記憶手段に予め格納されている
当該セキュリティデータと比較する工程、 とから構成されている事を特徴とするデジタル画像処理
方法。 - 【請求項３８】 特定の色彩デジタル画像を構成する色
彩画像データを当該デジタル画像データ記憶手段から読
み出す工程、 互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する工程、 当該選択されたマスクフィルターを当該色彩デジタル画
像の少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャン
方式に従ってスキャンさせる工程、 当該マスクフィルターが適用されている当該色彩画像デ
ータ中の特定の領域に於ける各画素のそれぞれが、互い
に異なる２種の色彩コードデータの何れかのみで構成さ
れているか否かを判断する工程、 当該マスクフィルターが適用されている当該色彩画像デ
ータ中の特定の領域に於ける各画素のそれぞれが、互い
に異なる２種の色彩コードデータの何れかのみで構成さ
れている場合に、当該マスクフィルターが適用されてい
る当該色彩画像データ中の特定の領域に於ける各画素が
それぞれ有する色彩コードデータを２値データに変換す
る工程、 当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於い
て、当該２値データで構成された色彩画像データの当該
特定の領域に於ける当該２値データのパターンと、当該
マスクフィルターのそれぞれが有するパターン認識特性
に基ずく特定のパターンと個別的に比較する工程、 当該比較工程に於て、色彩画像データの当該特定の領域
に於ける当該２値データのパターンとが一致した場合に
は、そのマスクフィルター位置に於ける予め定められた
所定の位置に対応する画素位置が、セキュリティデータ
埋め込み候補場所として適切であると判断する識別工
程、 セキュリティデータ埋め込み候補場所として選定された
画素位置のそれぞれに、セキュリティデータ記憶手段に
予め格納されている当該セキュリティデータを構成する
ビットデータ群の一つを埋め込むセキュリティデータ埋
め込み工程、 上記各工程が、当該色彩デジタル画像に於ける予め定め
られたマスクフィルターのスキャン予定の画素位置が全
てスキャンされ、且つ当該複数種のマスクフィルターの
全てが当該色彩デジタル画像のセキュリティデータ埋め
込み候補場所の識別に使用される迄繰り返される工程、 とから構成されているデジタル画像処理方法をコンピュ
ータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項３９】 特定の色彩デジタル画像を構成する色
彩画像データを当該デジタル画像データ記憶手段から読
み出す工程、 互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する工程、 当該選択されたマスクフィルターを当該デジタル画像の
少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャン方式
に従ってスキャンさせる工程、 当該マスクフィルターのスキャン操作の継続中に於い
て、当該マスクフィルターが有する特性値と当該マスク
フィルターがカバーする所定の範囲の画像データとを比
較して、当該所定の範囲の画像データに含まれる特定の
画素位置が、セキュリティデータ埋め込み候補場所とし
て適切か否かを判断する工程、 セキュリティデータ埋め込み候補場所として選定された
画素位置のそれぞれから、当該画素位置が有するビット
データを読み出す工程、 当該読み出された当該画素位置が有するビットデータ
を、セキュリティデータ記憶手段に予め格納されている
当該セキュリティデータと比較する工程、 上記各工程が、当該デジタル画像に於ける予め定められ
たマスクフィルターのスキャン予定の画素位置が全てス
キャンされ、且つ当該複数種のマスクフィルターの全て
が当該デジタル画像のセキュリティデータ埋め込み候補
場所の識別に使用される迄繰り返される工程、 とから構成されているデジタル画像処理方法をコンピュ
ータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項４０】 当該デジタル画像が、フルカラー色彩
画像である事を特徴とする請求項１乃至１０の何れかに
記載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項４１】 当該フルカラー色彩画像を構成する個
々の画素位置に於ける画像データは、３種の異なる色彩
情報と各色彩情報に関する明度データとで構成されてい
る事を特徴とする請求項４０記載のデジタル画像処理方
法。 - 【請求項４２】 当該３種の色彩情報は、赤（Ｒ）、青
（Ｂ）及び緑（Ｇ）から構成されている事を特徴とする
請求項４１記載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項４３】 当該３種の色彩情報のそれぞれは、２
５６段階の異なる明度情報を含んでいる事を特徴とする
請求項４２記載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項４４】 当該フルカラー色彩画像に於ける当該
セキュリティデータを埋め込む画素位置を選定するに際
しては、上記した請求項１乃至１０に記載のマスクフィ
ルターを使用して、当該マスクフィルターを当該フルカ
ラー色彩画像の所定の領域を所定の第１の位置から所定
の第２の位置まで順次スキャンするに当たり、且つ当該
マスクフィルターによりカバーされる当該フルカラー色
彩画像データに於ける特定の領域に於ける各画素群が有
するフルカラー色彩画像データを、当該マスクフィルタ
ーのそれぞれが有する固有の重み付け係数値を使用して
演算処理する事により、当該マスクフィルターに於ける
予め定められた所定の窓部位置に対応する画素位置が、
セキュリティデータの一つを埋め込み候補位置として適
しているか否かを判断する事を特徴とする請求項４０乃
至４３記載の何れかに記載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項４５】 当該フルカラー色彩画像データに於け
る特定の領域に於ける各画素群が有するフルカラー色彩
画像データを、当該マスクフィルターのそれぞれが有す
る固有の重み付け係数値を使用して処理するに際し、個
々の当該画素位置に於けるフルカラー色彩画像データを
色彩情報別に演算処理するものである事を特徴とする請
求項４４記載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項４６】 当該色彩情報別に演算処理された処理
結果を加算し、得られた値の絶対値を、予め定められた
しきい値と比較して、当該マスクフィルターによりカバ
ーされる当該フルカラー色彩画像データに於ける、当該
マスクフィルターの特定窓位置に対応する画素位置が、
セキュリティデータの一つを埋め込み候補位置として適
しているか否かを判断する事を特徴とする請求項４５記
載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項４７】 当該セキュリティデータを構成するデ
ジタルデータの一つを埋め込む候補位置と判断された当
該画素位置に於いて、所定のセキュリティデータの一部
を構成するデジタルデータの一つを埋め込むに際して
は、当該画素位置に於けるフルカラー色彩データを構成
する明度データの一部に埋め込む事を特徴とする請求項
４６記載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項４８】 当該セキュリティデータ埋め込み候補
画素位置に於ける当該明度データに関するデジタル表示
データの少なくとも１桁に当該セキュリティデータの一
部を構成するデジタルデータの一つを埋め込む様に構成
されている事を特徴とする請求項４７記載のデジタル画
像処理方法。 - 【請求項４９】 当該セキュリティデータ埋め込み候補
画素位置に於ける当該明度データに関するデジタル表示
データで当該セキュリティデータが埋め込まれる桁は、
最下桁（ＭＬＢ）を含んでいる事を特徴とする請求項４
８記載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項５０】 当該セキュリティデータが埋め込まれ
たフルカラー色彩画像から当該セキュリティデータを読
みだすに際して、先ず請求項１乃至１０及び請求項４０
乃至４９で定義された当該色彩画像に於けるセキュリテ
ィデータ埋め込み画素位置選定方法を繰り返し、該セキ
ュリティデータの埋め込み候補画素位置を特定した後、
当該特定されたセキュリティデータの埋め込み候補画素
位置のデータを読み出す事を特徴とするデジタル画像処
理方法。 - 【請求項５１】 当該デジタル画像がフルカラー色彩画
像である事を特徴とする請求項１１乃至１８の何れかに
記載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項５２】 当該フルカラー色彩画像を構成する個
々の画素位置に於ける画像データは、３種の異なる色彩
情報と各色彩情報に関する明度データとで構成されてい
る事を特徴とする請求項５１記載のデジタル画像処理装
置。 - 【請求項５３】 当該３種の色彩情報は、赤（Ｒ）、青
（Ｂ）及び緑（Ｇ）から構成されている事を特徴とする
請求項５２記載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項５４】 当該３種の色彩情報のそれぞれは、２
５６段階の異なる明度情報を含んでいる事を特徴とする
請求項５３記載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項５５】 それぞれの画素に於ける画像データ
が、特定の色彩情報と各色彩情報別の明度データで構成
されたフルカラー色彩画像の画像データを記憶する画像
データ記憶手段、予め定められた特定のマスクフィルタ
ーを格納しているマスクフィルター記憶手段、当該マス
クフィルター記憶手段から特定のマスクフィルター群を
選択するマスクフィルター選択手段、当該マスクフィル
ターを該フルカラー色彩画像の少なくとも一部の領域の
画像データに沿ってスキャンさせるマスクフィルタース
キャン手段、当該フルカラー色彩画像に於ける当該マス
クフィルターが適用されている所定の領域に含まれる複
数個の画素位置が持つ個々の当該データから、１の色彩
情報を持つ画像データを選択する手段、それぞれの画素
位置に於ける当該選択された色彩情報に関する明度デー
タを読みだす明度データ読み出し手段、当該選択された
一つのマスクフィルターの各窓部に与えられている重み
付け係数を使用して当該明度データを処理して、その絶
対値を演算し、色彩情報別の識別判定値を求める第１の
処理手段、当該第１の処理手段に於て３種の色彩情報の
それぞれに付いて演算処理された個別の識別判定値を加
算して出力する第２の処理手段、当該第２の処理手段か
ら出力される当該絶対値を、予め定められたしきい値α
と比較する比較手段、当該比較手段において、当該第２
の処理手段から得られた総合識別判定値θＴが、当該し
きい値αよりも大きい値である場合に、当該マスクフィ
ルターに於ける予め定められた窓部に対応する画素位置
が、当該セキュリティデータを埋め込む候補位置である
と判断する識別手段、上記した操作を他の当該マスクフ
ィルターを使用して繰り返し実行させ、かつ当該操作を
当該全てのマスクフィルターが、当該フルカラー色彩画
像データの全ての所定の領域をスキャンし終わる迄継続
させる為の制御手段、セキュリティデータ記憶手段、当
該識別手段によりセキュリティデータ埋め込み候補場所
として選定された画素位置のそれぞれに、予め定められ
た所定のセキュリティデータを構成するビットデータ群
の一つを埋め込むセキュリティデータ埋め込み手段とか
ら構成されている事を特徴とする請求項５１乃至５４の
何れかに記載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項５６】 当該セキュリティデータ埋め込み手段
は、当該フルカラー色彩画像に於けるセキュリティデー
タを埋め込む事が出来るセキュリティデータ埋め込み候
補画素位置に於ける少なくとも１種類の色彩情報に関す
る明度データのデジタル表示データにおける、予め定め
られた少なくとも一桁位置にセキュリティデータを構成
する一つのデータを埋め込む機能を有している事を特徴
とする請求項５４記載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項５７】 当該セキュリティデータが埋め込まれ
る画素位置に於ける当該明度データのデジタルデータ
は、最下桁を含んでいるものである事を特徴とする請求
項５５記載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項５８】 それぞれの画素に於ける画像データ
が、特定の色彩情報と各色彩情報別の明度データで構成
されたフルカラー色彩画像の画像データを記憶する画像
データ記憶手段、予め定められた特定のマスクフィルタ
ーを格納しているマスクフィルター記憶手段、当該マス
クフィルター記憶手段に記憶されている複数種のマスク
フィルターから一つのマスクフィルターを選択するマス
クフィルター選択手段、当該マスクフィルターを該フル
カラー色彩画像の少なくとも一部の領域の画像データに
沿ってスキャンさせるマスクフィルタースキャン手段、
当該フルカラー色彩画像に於ける当該マスクフィルター
が適用されている所定の領域に含まれる複数個の画素位
置が持つ個々の当該データから、第１の色彩情報を持つ
画像データを選択する手段、それぞれの画素位置に於け
る当該選択された色彩情報に関する明度データを、当該
選択された一つのマスクフィルターの各窓部に与えられ
ている重み付け係数を使用して処理する第１の処理手
段、上記と同様の操作を第２及び第３の色彩情報に関す
る明度データに対して実行させる第１の制御手段、当該
第１の処理手段に於て３種の色彩情報のそれぞれに付い
て演算処理された個別の処理データを加算してその絶対
値を出力する第２の処理手段、当該第２の処理手段から
出力される当該絶対値を、予め定められたしきい値と比
較する比較手段、当該比較手段において、当該第２の処
理手段から得られた当該絶対値が、当該しきい値よりも
大きい値である場合に、当該マスクフィルターに於ける
予め定められた窓部に対応する画素位置が、当該セキュ
リティデータを埋め込む候補位置であると判断する識別
手段、上記した操作を他の当該マスクフィルターを使用
して繰り返し実行させ、かつ当該操作を当該全てのマス
クフィルターが、当該フルカラー色彩画像データの全て
の所定の領域をスキャンし終わる迄継続させる為の第２
の制御手段、セキュリティデータ記憶手段、当該識別手
段によりセキュリティデータ埋め込み候補場所として選
定された画素位置のそれぞれから、当該画素位置に含ま
れている当該所定の色彩情報に係る明度データの所定の
桁部から、当該セキュリティデータを読み出す手段とか
ら構成されている事を特徴とする請求項５１乃至５４の
何れかに記載のデジタル画像処理装置。 - 【請求項５９】 特定のフルカラー色彩画像を構成する
フルカラー色彩画像をデジタル画像データ記憶手段から
読み出す第１の工程、 当該選択されたマスクフィルターを当該フルカラー色彩
画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャ
ン方式に従ってスキャンさせる第２の工程、 互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する第３の工程、 当該マスクフィルターの所定のスキャン位置に於て、当
該マスクフィルターがカバーする当該フルカラー色彩画
像データに於ける画素群が有する３種の異なる色彩情報
と各色彩情報に関する明度データとで構成されている画
像データから１の色彩情報を選択する第４の工程、 当該選択された１の色彩情報に基づいて、当該マスクフ
ィルターの各窓部と対応する当該フルカラー色彩画像デ
ータに於ける画素群のそれぞれが有する当該色彩情報に
関する明度データを読み出し、当該個々の明度データに
当該選択されたマスクフィルターの当該各窓部に割り当
てられている固有の重み付け係数値を個別的に積算した
のち加算処理を行う第５の工程、 当該第５の工程を、他の２種の色彩情報のそれぞれに対
して繰り返し実行する第６の工程、 当該第５の工程及び第６の工程により得られた３種の異
なる色彩情報に関する３種の加算処理データを加算処理
してその総合加算値の絶対値を算出する第７の工程、 当該絶対値を予め定められたしきい値を比較する第８の
工程、 当該絶対値が予め定められたしきい値よりも大きい場合
に、当該マスクフィルターの所定のスキャン位置に於け
る当該マスクフィルターの所定の窓部に対応する画素位
置が、当該セキュリティデータの埋め込み可能な候補位
置であると判断する第９の工程、 当該第３の工程に於て既に選択されたマスクフィルター
とは異なる他のマスクフィルターを選択して上記第３の
工程から第９の工程までを繰り返えし、選択されるべき
全てのマスクフィルターが選択される迄、上記第３の工
程から第９の工程までを繰り返し実行する第１１の工
程、 当該第３の工程から第１１の工程迄の操作が、当該マス
クフィルターを所定のスキャン方式に従って全ての当該
フルカラー色彩画像データに於ける所定の画素位置に対
して実行される迄、繰り返し実行される第１２の工程、 セキュリティデータの埋め込み可能な候補位置として判
断された当該複数個の画素位置に対して、所定のセキュ
リティデータを構成するデジタルデータの一部のデータ
を個別に埋め込む第１３の工程、 とから構成されている事を特徴とするデジタル画像処理
方法。 - 【請求項６０】 特定のフルカラー色彩画像を構成する
フルカラー色彩画像をデジタル画像データ記憶手段から
読み出す第１の工程、 当該選択されたマスクフィルターを当該フルカラー色彩
画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャ
ン方式に従ってスキャンさせる第２の工程、 互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する第３の工程、 当該マスクフィルターの所定のスキャン位置に於て、当
該マスクフィルターがカバーする当該フルカラー色彩画
像データに於ける画素群が有する３種の異なる色彩情報
と各色彩情報に関する明度データとで構成されている画
像データから１の色彩情報を選択する第４の工程、 当該選択された１の色彩情報に基づいて、当該マスクフ
ィルターの各窓部と対応する当該フルカラー色彩画像デ
ータに於ける画素群のそれぞれが有する当該色彩情報に
関する明度データを読み出し、当該個々の明度データに
当該選択されたマスクフィルターの当該各窓部に割り当
てられている固有の重み付け係数値を個別的に積算した
のち加算処理を行う第５の工程、 当該第５の工程を、他の２種の色彩情報のそれぞれに対
して繰り返し実行する第６の工程、 当該第５の工程及び第６の工程により得られた３種の異
なる色彩情報に関する３種の加算処理データを加算処理
してその総合加算値の絶対値を算出する第７の工程、 当該絶対値を予め定められたしきい値を比較する第８の
工程、 当該絶対値が予め定められたしきい値よりも大きい場合
に、当該マスクフィルターの所定のスキャン位置に於け
る当該マスクフィルターの所定の窓部に対応する画素位
置が、当該セキュリティデータの埋め込み可能な候補位
置であると判断する第９の工程、 当該第３の工程から第９の工程迄の操作が、当該マスク
フィルターを所定のスキャン方式に従って全ての当該フ
ルカラー色彩画像データに於ける所定の画素位置に対し
て実行される迄、繰り返し実行される第１０の工程、 当該第３の工程に於て既に選択されたマスクフィルター
とは異なる他のマスクフィルターを選択して上記第３の
工程から第１０の工程までを繰り返えし、選択されるべ
き全てのマスクフィルターが選択される迄、上記第３の
工程から第１０の工程までを繰り返し実行する第１１の
工程、 セキュリティデータの埋め込み可能な候補位置として判
断された当該複数個の画素位置に対して、所定のセキュ
リティデータを構成するデジタルデータの一部のデータ
を個別に埋め込む第１３の工程、 とから構成されている事を特徴とするデジタル画像処理
方法。 - 【請求項６１】 当該第１３の工程に於いては、セキュ
リティデータの埋め込み可能な候補位置として判断され
た当該複数個の画素位置に記録されている当該フルカラ
ー色彩画像の内の少なくとも一つの色彩情報に係る明度
データの少なくとも１桁のデータに、当該セキュリティ
データを構成するデジタルデータの一部のデータを個別
に埋め込むものである事を特徴とする請求項５９又は６
０に記載のデジタル画像処理方法。 - 【請求項６２】 特定のフルカラー色彩画像を構成する
フルカラー色彩画像をデジタル画像データ記憶手段から
読み出す第１の工程、 当該選択されたマスクフィルターを当該フルカラー色彩
画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャ
ン方式に従ってスキャンさせる第２の工程、 互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する第３の工程、 当該マスクフィルターの所定のスキャン位置に於て、当
該マスクフィルターがカバーする当該フルカラー色彩画
像データに於ける画素群が有する３種の異なる色彩情報
と各色彩情報に関する明度データとで構成されている画
像データから１の色彩情報を選択する第４の工程、 当該選択された１の色彩情報に基づいて、当該マスクフ
ィルターの各窓部と対応する当該フルカラー色彩画像デ
ータに於ける画素群のそれぞれが有する当該色彩情報に
関する明度データを読み出し、当該個々の明度データに
当該選択されたマスクフィルターの当該各窓部に割り当
てられている固有の重み付け係数値を個別的に積算した
のち加算処理を行う第５の工程、 当該第５の工程を、他の２種の色彩情報のそれぞれに対
して繰り返し実行する第６の工程、 当該第５の工程及び第６の工程により得られた３種の異
なる色彩情報に関する３種の加算処理データを加算処理
してその総合加算値の絶対値を算出する第７の工程、 当該絶対値を予め定められたしきい値を比較する第８の
工程、 当該絶対値が予め定められたしきい値よりも大きい場合
に、当該マスクフィルターの所定のスキャン位置に於け
る当該マスクフィルターの所定の窓部に対応する画素位
置が、当該セキュリティデータの埋め込み可能な候補位
置であると判断する第９の工程、 当該第３の工程に於て既に選択されたマスクフィルター
とは異なる他のマスクフィルターを選択して上記第３の
工程から第９の工程までを繰り返えし、選択されるべき
全てのマスクフィルターが選択される迄、上記第３の工
程から第９の工程までを繰り返し実行する第１１の工
程、 当該第３の工程から第１１の工程迄の操作が、当該マス
クフィルターを所定のスキャン方式に従って全ての当該
フルカラー色彩画像データに於ける所定の画素位置に対
して実行される迄、繰り返し実行される第１２の工程、 セキュリティデータの埋め込み可能な候補位置として判
断された当該複数個の画素位置に対して、所定のセキュ
リティデータを構成するデジタルデータの一部のデータ
を個別に埋め込む第１３の工程、 とから構成されているデジタル画像処理方法をコンピュ
ータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項６３】 特定のフルカラー色彩画像を構成する
フルカラー色彩画像をデジタル画像データ記憶手段から
読み出す第１の工程、 当該選択されたマスクフィルターを当該フルカラー色彩
画像の少なくとも一部の領域内に於いて、所定のスキャ
ン方式に従ってスキャンさせる第２の工程、 互いに異なるデジタル画素パターン認識特性をそれぞれ
有する複数種のマスクフィルター群を格納しているマス
クフィルター記憶手段から、少なくとも一つのマスクフ
ィルターを選択する第３の工程、 当該マスクフィルターの所定のスキャン位置に於て、当
該マスクフィルターがカバーする当該フルカラー色彩画
像データに於ける画素群が有する３種の異なる色彩情報
と各色彩情報に関する明度データとで構成されている画
像データから１の色彩情報を選択する第４の工程、 当該選択された１の色彩情報に基づいて、当該マスクフ
ィルターの各窓部と対応する当該フルカラー色彩画像デ
ータに於ける画素群のそれぞれが有する当該色彩情報に
関する明度データを読み出し、当該個々の明度データに
当該選択されたマスクフィルターの当該各窓部に割り当
てられている固有の重み付け係数値を個別的に積算した
のち加算処理を行う第５の工程、 当該第５の工程を、他の２種の色彩情報のそれぞれに対
して繰り返し実行する第６の工程、 当該第５の工程及び第６の工程により得られた３種の異
なる色彩情報に関する３種の加算処理データを加算処理
してその総合加算値の絶対値を算出する第７の工程、 当該絶対値を予め定められたしきい値を比較する第８の
工程、 当該絶対値が予め定められたしきい値よりも大きい場合
に、当該マスクフィルターの所定のスキャン位置に於け
る当該マスクフィルターの所定の窓部に対応する画素位
置が、当該セキュリティデータの埋め込み可能な候補位
置であると判断する第９の工程、 当該第３の工程から第９の工程迄の操作が、当該マスク
フィルターを所定のスキャン方式に従って全ての当該フ
ルカラー色彩画像データに於ける所定の画素位置に対し
て実行される迄、繰り返し実行される第１０の工程、 当該第３の工程に於て既に選択されたマスクフィルター
とは異なる他のマスクフィルターを選択して上記第３の
工程から第１０の工程までを繰り返えし、選択されるべ
き全てのマスクフィルターが選択される迄、上記第３の
工程から第１０の工程までを繰り返し実行する第１１の
工程、 セキュリティデータの埋め込み可能な候補位置として判
断された当該複数個の画素位置に対して、所定のセキュ
リティデータを構成するデジタルデータの一部のデータ
を個別に埋め込む第１３の工程、 とから構成されているデジタル画像処理方法をコンピュ
ータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項６４】 当該第１３の工程に於いては、セキュ
リティデータの埋め込み可能な候補位置として判断され
た当該複数個の画素位置に記録されている当該フルカラ
ー色彩画像の内の少なくとも一つの色彩情報に係る明度
データの少なくとも１桁のデータに、当該セキュリティ
データを構成するデジタルデータの一部のデータを個別
に埋め込む様にしたデジタル画像処理方法をコンピュー
タに実行させるプログラムを記録した請求項６２又は６
３に記載の記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9347449A JPH11187245A (ja) | 1997-12-17 | 1997-12-17 | デジタル画像処理方法、デジタル画像処理装置及び、デジタル画像処理プログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9347449A JPH11187245A (ja) | 1997-12-17 | 1997-12-17 | デジタル画像処理方法、デジタル画像処理装置及び、デジタル画像処理プログラムを記録した記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11187245A true JPH11187245A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18390318
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9347449A Pending JPH11187245A (ja) | 1997-12-17 | 1997-12-17 | デジタル画像処理方法、デジタル画像処理装置及び、デジタル画像処理プログラムを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11187245A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1729255A1 (en) | 2005-06-02 | 2006-12-06 | Fujitsu Limited | Watermark resistant against geometry attacks |
| US8673907B2 (en) | 2007-12-17 | 2014-03-18 | Astrazeneca Ab | Pharmaceutically acceptable salts of methyl (3-{ [[3-(6-amino- 2-butoxy-8-oxo-7,8-dihydro-9H-purin-9-yl) propyl] (3-morpholin-4-ylpropyl) amino] methyl }phenyl) acetate and their use in therapy |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0468966A (ja) * | 1990-07-09 | 1992-03-04 | Matsushita Graphic Commun Syst Inc | 網点背景文字諳別装置とその装置を用いた画信号処理装置 |
| JPH06343128A (ja) * | 1992-07-31 | 1994-12-13 | Continuum Prod Corp | デジタル像符牒の処理方法及びシステム |
| JPH0823446A (ja) * | 1994-07-07 | 1996-01-23 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置 |
-
1997
- 1997-12-17 JP JP9347449A patent/JPH11187245A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0468966A (ja) * | 1990-07-09 | 1992-03-04 | Matsushita Graphic Commun Syst Inc | 網点背景文字諳別装置とその装置を用いた画信号処理装置 |
| JPH06343128A (ja) * | 1992-07-31 | 1994-12-13 | Continuum Prod Corp | デジタル像符牒の処理方法及びシステム |
| JPH0823446A (ja) * | 1994-07-07 | 1996-01-23 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1729255A1 (en) | 2005-06-02 | 2006-12-06 | Fujitsu Limited | Watermark resistant against geometry attacks |
| US7856117B2 (en) | 2005-06-02 | 2010-12-21 | Fujitsu Limited | Image processing apparatus |
| US8673907B2 (en) | 2007-12-17 | 2014-03-18 | Astrazeneca Ab | Pharmaceutically acceptable salts of methyl (3-{ [[3-(6-amino- 2-butoxy-8-oxo-7,8-dihydro-9H-purin-9-yl) propyl] (3-morpholin-4-ylpropyl) amino] methyl }phenyl) acetate and their use in therapy |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4009655B2 (ja) | デジタル像符牒の処理方法及びシステム | |
| US6094722A (en) | Hiding a authentication code in an electric signal | |
| JP5015540B2 (ja) | 電子透かし埋め込み装置および検出装置 | |
| JP4296126B2 (ja) | スクリーン作成装置 | |
| US7065226B1 (en) | Method for embedding information and extracting the same | |
| US20050190948A1 (en) | Method of embedding a digital watermark and a digital watermark embedding apparatus | |
| CN109325898A (zh) | 写入和读取数字水印的方法及装置 | |
| CN115841413A (zh) | 图像处理方法及装置 | |
| JPH11187245A (ja) | デジタル画像処理方法、デジタル画像処理装置及び、デジタル画像処理プログラムを記録した記録媒体 | |
| JP4061143B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
| CN100468445C (zh) | 图像处理设备和图案检测方法 | |
| KR100267822B1 (ko) | 통계적 성질을 이용한 데이터 하이딩 방법 및 시스템 | |
| JPWO2006030514A1 (ja) | 画像複製制御装置、画像複製制御方法、画像作成装置、画像作成方法、プログラム、画像複製装置 | |
| CN116109465A (zh) | 文本文档处理方法及装置、存储介质、电子设备 | |
| US6590995B1 (en) | Method of inserting manipulation-proof digital fingerprints into electronic documents | |
| US7269271B2 (en) | Method for digital image alteration detection and original digital image recovery | |
| CN114881836A (zh) | 图片水印处理方法及装置 | |
| JP4652167B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム | |
| JP4889529B2 (ja) | 画像処理方法、画像処理装置、コンピュータプログラム及び記録媒体 | |
| JPH11234502A (ja) | デジタルデータ著作物、デジタルデータ著作物処理方法、デジタルデータ著作物処理装置、デジタルデータ著作物処理プログラムを記録した記録媒体 | |
| JPH07226839A (ja) | 画像処理装置 | |
| JP2000082963A (ja) | デジタルデータ著作物処理方法、デジタルデータ著作物処理装置、デジタルデータ著作物処理プログラムを記録した記録媒体 | |
| JP4607771B2 (ja) | 画像処理方法、画像処理装置、コンピュータが実行するためのプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
| JP2004228783A (ja) | 埋め込み情報の記録装置及び再生装置並びに記録用プログラム及び再生用プログラム | |
| JP2002223346A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040224 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040709 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050517 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051004 |