JPH11168688A - ディジタルカメラ装置ならびにその記録および/または再生処理方法 - Google Patents

ディジタルカメラ装置ならびにその記録および/または再生処理方法

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JPH11168688A
JPH11168688A JP9331555A JP33155597A JPH11168688A JP H11168688 A JPH11168688 A JP H11168688A JP 9331555 A JP9331555 A JP 9331555A JP 33155597 A JP33155597 A JP 33155597A JP H11168688 A JPH11168688 A JP H11168688A
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JP9331555A
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Inventor
Masashi Kantani
正史 乾谷
Masaru Osada
勝 長田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素ずらし配置の受光素子で撮像された画像
情報を画質/記録枚数重視に対応させても信号処理によ
る滞りがなく記録することができる電子スチルカメラ装
置およびその記録および/または再生処理方法の提供。 【解決手段】 ディジタルスチルカメラ10は、記録時に
光学系11a,撮像部11b,信号処理変換部11d からの出力を
情報量調整部11e で調整し各モードの識別コードをたと
えば先頭位置に付加し圧縮された画素データを書込みモ
ード選択部11g に供給する。この画素データが書込みモ
ード選択部11g に供給される制御信号C6により選択さ
れ、最終的に記録再生部14に格納される。再生時に書込
みモード検出部12a は読み出された画素データから書込
みモードを検出して読出しモード選択部12b に画素デー
タを供給する。読出しモード選択部12b は選択信号S2で
画像再現部12c の供給先を選択する。画像再現部12c は
供給される画素データの情報量を情報量調整部11e に供
給される前以上の情報量に増やして出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各画素ずらしに対
応して設けられた開口部を介して入射する光を撮像し、
撮像された信号を画像情報にして、この画像情報を記録
および/または再生するディジタルカメラ装置ならびに
その記録および/または再生処理方法に関し、特にディ
ジタルスチルカメラやディジタルビデオカメラ等に用い
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】被写体の画像をたとえばコンピュータ等
の機器にとって扱い易いディジタル情報にして取り込む
画像入力装置として各種のディジタルカメラ装置が市場
に出されている。ディジタルカメラ装置は、フィルムを
用いた通常のカメラに比べて画質が劣っていると評価さ
れている。この画質評価を満足させるには、たとえば単
板固体撮像素子において、正方格子型の画素(あるいは
受光素子)の数を単純に増加させる方法が検討されてき
ている。この場合、一定面積の撮像面内で固体撮像素子
の画素数を増加させると、1個あたりの受光単位面積が
小さくなるため感度低下が無視できなくなる。このよう
に画素数を増やす方法である一定の感度を維持すると、
ディジタルカメラ装置には解像度に限界が生じてしま
う。一方、この方法と別な観点から高解像度の画像を得
る新たな方法がいくつか検討されている。ディジタルカ
メラ装置に適用される撮像素子おいて画素の配設位置を
互いにずらして受光させるように構成する例が提案され
ている。
【0003】まず第1の方式の提案は画素ずらしおよび
3板撮像素子を用いた構成である。この提案には、たと
えば映像情報メディア学会(旧テレビジョン学会)のテ
レビジョン方式・回路研究会における資料TBS 36-2号
(1977年2月24日)に窓明きCCD による空間絵素ずらし
CCD 撮像素子カラーカメラがある。この方式は色フィル
タを3枚用いた3板画素ずらしの基本方式である。この
方式はこの画素ずらしにより高解像度を実現し、信号処
理にはムービ方式の水平解像度重視型を用いている。
【0004】第2の方式の提案は画素ずらしおよび線順
次の2板撮像素子を用いた構成である。この提案には、
たとえば映像情報メディア学会(旧テレビジョン学会)
のテレビジョン学会技術報告TEBS 60-2 号(1980年1月
25日)に線順次方式2CCDカラーカメラがある。この報告
は、水平方向の解像度を向上させるためNTSC方式で緑
(G) と線順次に配された赤(R)/青(B) の色フィルタを用
いた2板式の撮像方式とカメラ構成および撮像特性につ
いて発表している(以下での色の表現は単にR,G,B で表
す)。
【0005】次に第3の方式は画素ずらしおよび画素ず
らしを考慮した信号処理を駆使する方法である。この提
案には、たとえば特開平7-298275号公報のビデオカメラ
の信号処理回路等がある。特開平7-298275号公報のビデ
オカメラの信号処理回路は、アパーチャ信号の作成時に
高域を制限せずに鮮鋭度の高い画質を得るため、ベイヤ
ー単板方式により得られるG信号を用いて水平・垂直方
向の高解像度化を図っている。
【0006】最後に第4の方式は3板構成であり、かつ
G色を画素ずらしした2枚のCCD に入射光を供給する方
式である。この方式の例としては、ミノルタRD175 とい
う学会発表資料に記載された3板デュアルグリーン方式
ディジタルカメラがある。このディジタルカメラは、3
板方式においてG色を互いの画素位置の関係が画素ずら
しされた2枚のCCD に割り振って得られた信号に信号処
理を施して高解像度化を図っている。
【0007】この高解像度化とは異なるが、画素ずらし
された撮像素子から得られる信号を他の装置に供給して
この装置に不具合なく正しい画像を表示させる提案が特
開平8-340455号公報にある。特開平8-340455号公報に記
載された画像処理装置は、非格子状の画素配列の撮像素
子を用いて得られた画像データをコンピュータに対応し
た画像データに信号処理することを目的としている。
【0008】また、固体撮像素子が従来の正方型と異な
る形状の画素で形成された素子が提案されている。この
ような素子としては、たとえば米国特許第4441123 号公
報があり、各画素により画像が形成されるように行列配
列したフィルタ位置に対応して六角形の形状をした同じ
サイズの画素を配してモアレを消去している。さらに、
たとえば特開平6-77450 号公報には、画素の通常の形状
と異なり、かつ画素ずらしも行った固体撮像素子が提案
されている。この固体撮像素子は、画素の各辺を垂直方
向に対し略々45°の角度にすることによって菱形状にし
て画素をずらし、全画素読出し方式を行う場合、垂直解
像度を高めている。このようにして各方式や提案等によ
り高解像度を実現させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した方
式や提案等により高解像度の画像が得られると、一枚の
画像が有する情報量が増加する。これにより記録媒体に
記録可能な撮影枚数が減少してしまう。
【0010】ところが、ディジタルカメラ装置には、用
途によって高画質な画像情報の記録よりも撮影する画像
枚数が重視される場合がある。たとえば米国特許第5034
804号公報の多モードのデータ圧縮を備えたディジタル
カメラは、信号処理によって得られた輝度信号と2つの
色差信号に圧縮処理を施し記録媒体、たとえば半導体メ
モリに記録している。この圧縮処理には複数のモードが
あり、切り換えられたモードのデータが半導体メモリに
記録される。
【0011】このディジタルカメラ装置に画素ずらし配
置(あるいはハニカム配置)された受光素子(セル)を
適用した場合、受光素子から得られる信号を基に補間処
理を施すことによって圧縮前の情報量は正方格子の配置
に比べて倍になる。これらの信号に圧縮を施して記録さ
れる情報量を圧縮率に応じて抑えることができる。しか
しながら、このディジタルカメラ装置が行う信号処理時
間は減少させることができない。より具体的な例を挙げ
ると、100 万画素以上の受光素子を用いたディジタルカ
メラは、この信号処理時間が無視できなくなる。特にデ
ィジタルカメラによって連写する際に撮影の時間間隔が
長くなるので、短い連写ができなくなり、カメラが大型
化し商品性を大きく損なってしまう。
【0012】また、単に空間的に受光素子(画素)をず
らして配置(ハニカム配置)している受光素子からの画
像情報の量は、これに対して空間的にサンプリングされ
る画素位置がオフセットされていない、コンピュータ用
のモニタやテレビジョン用モニタのような正方格子状の
開口部を介した受光素子から得られる画像情報の量の2
倍になる。したがって、上述したように信号処理時間が
同様に長くかかる。
【0013】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、画素ずらし配置の受光素子で撮像された画像情報を
画質/記録枚数重視に対応させても信号処理による滞り
がなく記録することができるディジタルカメラ装置なら
びにその記録および/または再生処理方法を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、被写体からの入射光を光学系を介して画
素にて撮像し、撮像により得られる画像信号をディジタ
ル情報に変換して記憶手段に格納するディジタルカメラ
装置であって、光学系からの透過光を画素に対応して垂
直方向および/または水平方向にずれて開けられた開口
部を介してこの開口部の直下に光電変換する受光素子が
2次元配置された撮像手段と、この撮像手段を駆動する
撮像駆動手段と、撮像手段の出力をサンプリングして得
られた信号に信号変換を行う信号変換手段と、この信号
変換手段からの出力を所望のデータ量に調整する情報量
調整手段と、この情報量調整手段から記憶手段に供給さ
れるデータがこの装置の設定および指示内容の情報に応
じて選択される書込みモード選択手段とを備えたディジ
タルカメラのカメラ系と、記憶手段からデータを読み出
す際に、記憶手段から読み出したデータを基に書込みモ
ードを検出する書込みモード検出手段と、この書込みモ
ード検出手段からの書込みモードに対応する読出しモー
ドを選んでこの読出しモードの情報に応じて供給される
データが選択される読出しモード選択手段と、この読出
しモード選択手段からのデータを情報量調整手段の調整
前あるいはそれ以上のデータ量に増加させる画像再現手
段とを備えたディジタルカメラの再生系と、この装置の
設定および指示内容を示す情報の設定およびこの装置へ
の供給を行う情報入力手段と、カメラ系からのデータと
再生系へのデータを選択する入出力データ選択手段と、
記憶手段に対して行われるデータ書込み/データ読出し
を制御する記憶制御手段と、情報入力手段から取り込ん
だ情報に応じて各手段を制御する制御手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0015】ここで、開口部は、開口形状が正方格子あ
るいは多角形であるとともに、それぞれ、開口部に対応
して配置される受光素子の間隔を画素ピッチとすると
き、開口部が一列ごとに垂直方向にあるいは一行ごとに
水平方向に画素ピッチ分だけ移動されて2次元配置され
ているか、あるいは正方格子を45°回転させた開口形状
あるいは多角形の開口形状の開口部が2次元配置された
ハニカム配置とすることが望ましい。
【0016】また、情報量調整手段は、供給されるデー
タに圧縮処理を施すデータ圧縮処理機能ブロックと、供
給されるデータを基に補間処理を施すデータ補間処理機
能ブロックとを設けるとよい。
【0017】情報入力手段には、モード選択手段で選択
されるモードを設定するモード設定手段を設けることが
好ましい。
【0018】データ圧縮機能ブロックは、三原色をRGB
とし各原色毎に供給されるデータに圧縮処理を行う第1
の圧縮機能ブロックと、この第1の圧縮機能ブロックか
らそれぞれ供給されるRGB データを点順次にサンプリン
グし、かつこれらのサンプリングしたデータを合成する
データ合成機能ブロックとを含み、データ補間機能ブロ
ックは、補間対象位置のデータを供給される補間対象位
置に隣接したデータを基に生成する補間機能ブロック
と、この補間機能ブロックからの出力を輝度データと色
差データに変換し、かつ変換した色差データにサブサン
プリングを施すYC変換機能ブロックと、このYC変換機能
ブロックからの出力に圧縮処理を施す第2の圧縮機能ブ
ロックとを設けることが望ましい。
【0019】これに対し画像再現手段は、読出しモード
選択手段から供給されるデータに伸張処理を施して伸張
されたデータを用いて補間するデータ伸張補間機能ブロ
ックと、読出しモード選択手段から供給されるデータに
伸張処理を施すデータ伸張機能ブロックとを設けるとよ
い。
【0020】データ伸張補間機能ブロックは、供給され
るデータを三原色RGB のデータに分解するデータ分解機
能ブロックと、このデータ分解機能ブロックから出力さ
れる3つのRGB データにそれぞれ第1の圧縮機能ブロッ
クでの処理に対応した伸張処理を施す第1の伸張機能ブ
ロックと、この第1の伸張機能ブロックからの出力に基
づいて受光素子の配設位置と異なる仮想的な受光素子位
置のデータを補間する再生補間機能ブロックとを含み、
データ伸張機能ブロックは、供給されるデータに第2の
圧縮機能ブロックでの処理に対応した伸張処理を施す第
2の伸張機能ブロックと、この第2の伸張機能ブロック
からの出力を三原色RGB のデータに変換し、かつサブサ
ンプリングされたデータの復元を行うRGB 変換機能ブロ
ックとを設けることが望ましい。
【0021】さらに、被写体からの入射光を垂直方向お
よび/または水平方向にずれて開けられた開口部を介し
てこの開口部の直下に光電変換する受光素子が2次元配
置された受光部で撮像された画像情報が複数の書込みモ
ードで記録された記録媒体からこの画像情報を再生する
画像再生装置であって、記録媒体からデータを読み出す
データ読出し手段と、データ読出し手段で読み出したデ
ータから書込みモードを検出する書込みモード検出手段
と、この書込みモード検出手段で検出された書込みモー
ドを読出しモードとしてデータの供給先を選択するモー
ド選択手段と、このモード選択手段からのデータ量をモ
ードに応じて記録媒体への記録時以上にデータ量を増加
させる画像再現手段と、データ読出し手段に対して行わ
れるデータ書込み/データ読出しを制御する読出し制御
手段と、データ読出し手段から読み出したモードを検出
するとともに、検出したモード情報に応じてモード選択
手段、画像再現手段、および読出し制御手段を制御する
制御手段とを有することを特徴とする。
【0022】本発明のディジタルカメラ装置は、カメラ
系において撮像駆動手段から撮像手段に供給される駆動
信号に応じて撮像し、撮像出力に施された各種の信号変
換後のデータに情報量調整処理を情報量調整手段で行
い、この情報量調整手段からの出力データの内、情報入
力手段から取り込んだ情報が示す書込みモードの出力デ
ータを選択し、制御手段の制御により入出力データ選択
手段を介してこのカメラ系から供給されるデータを記憶
制御手段の制御によって記憶手段に書き込むことによ
り、画質/記録枚数重視に対応して画像を記録するとと
もに、たとえば連写が指示された場合、書込みモードを
制御して信号処理時間を従来よりも短くする。データの
再生時には記憶制御手段の制御に応じて記憶手段から読
み出したデータを入出力データ選択手段および書込みモ
ード検出手段に供給し、制御手段の制御により入出力デ
ータ選択手段を介して再生系の読出しモード選択手段に
データを供給し、読み出したデータを基に書込みモード
検出手段で検出された書込みモードに対応する読出しモ
ードを求めてこの情報に応じて供給されるデータの選択
を行い画像再現手段では選択したデータを情報量調整手
段の調整前あるいはそれ以上のデータ量にする処理を行
うことにより、元の画像の画質を損なうことなく再現し
ている。
【0023】また、本発明の記録および/または再生処
理方法は、光学系を介して入射光が供給され、この入射
光が異なる分光感度特性を有する複数の色フィルタを介
して受光素子に送るように開けられた開口部が2次元配
列されているとき、受光素子を画素として扱って、開口
形状が正方格子あるいは多角形に形成された開口部を一
列ごとに垂直方向にあるいは一行ごとに水平方向にずら
された開口部、あるいは正方格子を45°回転させた開口
形状あるいは多角形の開口形状を有する開口部を介して
受光素子からの出力に信号処理を施し、信号処理された
画素データを記憶手段で記録および/または再生する処
理方法であって、信号処理に際しこの信号処理に伴って
行われる設定および指示内容の情報を取り込む情報入力
工程と、受光素子からの出力に各種の信号変換を施す信
号変換工程と、この信号変換工程手段で得られたデータ
を所望のデータ量に調整する情報量調整工程と、この情
報量調整工程で得られたデータを情報入力工程で得られ
た情報に応じて選択する書込みモード選択工程と、この
書込みモード選択工程で選ばれたデータを記憶手段に供
給するように選択する記録選択工程と、この記録選択工
程を経たデータを記憶手段に格納するデータ格納工程と
を含む記録処理工程と、さらに、記憶手段からデータを
読み出すデータ読出し工程と、このデータ読出し工程で
読み出したデータを復元処理する側に供給するように選
択する再生選択工程と、データ読出し工程により得られ
たデータから書込みモード選択工程で行った書込みモー
ドを読出しモードとして検出する読出しモード検出工程
と、この読出しモード検出工程で得られた読出しモード
に応じてデータの供給先を選択する読出しモード選択工
程と、この読出しモード選択工程を介して供給されるデ
ータを情報量調整工程の調整前あるいはそれ以上のデー
タ量に増加させる画像再現工程とを含む再生処理工程を
有することを特徴とする。
【0024】ここで、情報量調整工程は、信号変換工程
から得られたデータに対して圧縮処理を施すデータ圧縮
工程と、信号変換工程から得られたデータを基に補間圧
縮処理を施すデータ補間圧縮工程とを含ませるとよい。
【0025】データ圧縮工程は、三原色をRGB とし各原
色毎に供給されるRGB データに圧縮処理を行う第1の圧
縮工程と、この第1の圧縮工程からそれぞれ供給される
RGBデータを点順次にサンプリングし、かつこれらのサ
ンプリングしたデータを合成するデータ合成工程とを含
み、データ補間圧縮工程は、補間対象位置のデータを供
給される補間対象位置に隣接したデータを基に生成する
補間工程と、この補間工程からの出力を輝度データと色
差データに変換し、かつ色差データにサブサンプリング
を施すYC変換工程と、このYC変換工程からの出力に圧縮
処理を施す第2の圧縮工程とを含ませることが望まし
い。
【0026】また、画像再現工程は、読出しモード選択
工程により得られたデータに伸張処理を施して伸張され
たデータを用いて補間するデータ伸張補間工程と、読出
しモード選択工程により得られたデータに伸張処理を施
すデータ伸張工程とを含ませるとよい。
【0027】そして、データ伸張補間工程は、供給され
るデータを三原色RGB のデータに分解するデータ分解工
程と、このデータ分解工程で得られた3つのRGB データ
にそれぞれ第1の圧縮工程での処理に対応した伸張処理
を施す第1の伸張工程と、この第1の伸張工程で得られ
た出力に基づいて受光素子の配設位置と異なる仮想的な
受光素子位置のデータを補間する再生補間工程とを含
み、さらに、データ伸張工程は、供給されるデータに第
2の圧縮工程での処理に対応した伸張処理を施す第2の
伸張工程と、この第2の伸張工程で得られた出力を三原
色RGB のデータに変換し、かつサブサンプリングされた
データの復元を行うRGB 変換工程とを含ませることが望
ましい。
【0028】情報量調整工程には、データ圧縮工程とデ
ータ補間圧縮工程のいずれの工程で情報量の調整が行わ
れたモードかを示す識別情報をデータに付加する識別情
報付加工程を含むことが望ましい。
【0029】データ圧縮工程は、信号変換工程から得ら
れたデータの数を2次元配置された受光素子の数と同数
のまま出力するスルー処理を含むことが望ましい。
【0030】書込みモード選択工程は、情報入力工程で
得られる設定および指示内容の情報が連写を示す際に、
信号処理時間が短くて済む書込みモードを選択すること
が好ましい。
【0031】第1の圧縮工程には、供給されるRGB デー
タをそれぞれ輝度成分とみなして差分PCM 、あるいはJP
EGによる圧縮を用い、第2の圧縮工程には、JPEGによる
圧縮を用いることが好ましい。
【0032】本発明の記録および/または再生処理方法
は、記録処理工程において、信号処理に際し設定および
指示内容の情報を取り込み、撮像された被写体の画像信
号に各種の信号変換を施して得られたデータにデータ量
の調整処理をそれぞれ施し、この情報量調整工程で得ら
れたデータを情報入力工程で得られた情報に応じて選択
する。これにより、記憶手段には指示された情報に一致
したデータ量のデータが格納されるようになる。また、
再生処理工程では記憶手段から読み出したデータを復元
処理する側に供給するとともに、これら読み出したデー
タから読出しモードを検出し、検出した読出しモードに
応じてデータの供給先を選択する。この選択によりデー
タの供給先では供給されるデータに情報量調整を施して
画像の再現を行っている。このとき、画像再現工程によ
り再現されるデータ量は情報量調整工程の調整前あるい
はそれ以上のデータ量に増加させ、高画質の信号を再生
するようになる。
【0033】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よるディジタルカメラ装置ならびにその記録および/ま
たは再生処理方法の一実施例を詳細に説明する。ディジ
タルカメラ装置は、被写体の像を電気信号にして取り込
みディジタルにしたデータを記録再生するもので、ディ
ジタルスチルカメラやディジタルビデオカメラに適用さ
れている。ディジタルカメラ装置は、上述した信号処理
から明らかなように記録媒体として銀塩フィルムを使用
するものでなくたとえばICメモリ、磁気記録媒体あるい
は光記録媒体等を用いている。
【0034】本発明に係るディジタルカメラ装置が適用
されたディジタルスチルカメラを実施例に挙げて図1〜
図15を参照しながら説明する。ディジタルスチルカメラ
10は、図1に示すように、カメラ系11、再生系12、カメ
ラ系/再生系選択部13、記録再生部14および制御系15を
有している。
【0035】カメラ系11は、光学系11a 、撮像部11b 、
撮像駆動部11c 、信号変換部11d 、情報量調整部11e 、
表示部11f 、およびモード選択部11g とを備えた記録系
である。この系内の構成についてさらに説明する。光学
系11a は、図2に示すように入射光を受光部の撮像面に
結像させる光学レンズ110aと、光学レンズ110aからの透
過光の光量を調節する絞り調整機構111aと、光学レンズ
110aからの透過光が照射される露光時間を調整するシャ
ッタ機構112aとを備えている。絞り調整機構111aおよび
シャッタ機構112aは、図示しない光センサから供給され
る信号を基に各部が動作するように制御系15から供給さ
れる制御信号C1,C2 に応じて撮像部11bへの露光光量を
調整している。このディジタルスチルカメラ10がオート
フォーカス機能を搭載しているとき、光学レンズ110aも
制御系15の制御に応じて焦点距離が調整される。
【0036】撮像部11b は、画素ずれを有する色フィル
タ配置の一例としてハニカム配置の図2に示す三原色RG
B のそれぞれ異なった分光特性を有する色フィルタ110b
と、色フィルタ110bからの透過光の光量に応じて光電変
換を行って電気信号を出力する受光部111bとを備えてい
る。受光部111bには、図3に示すように電極ELが撮像面
に形成された開口部APを迂回するように配置されてい
る。電極ELは、受光素子(セル)から得られた信号を垂
直転送レジスタVTrR1 〜VTrR4 それぞれに取り出す。垂
直転送レジスタVTrR1 〜VTrR4 は供給される信号を受光
部111aの垂直方向に順次転送する。垂直転送レジスタVT
rR1 〜VTrR4 は、図1の撮像駆動部11c から供給される
駆動信号11C の内の垂直転送駆動信号V1〜V4に応じて信
号を順次転送している。
【0037】撮像駆動部11c は制御系15から供給される
制御信号C3(図1を参照)に応じて駆動信号を生成して
いる。撮像駆動部11c は、受光部111bで得られた信号を
全画素読出しするように駆動信号112bを撮像部11b の受
光部111bに供給している。撮像部11b に電子シャッタ機
能が適用される場合も受光部111bには撮像駆動部11cか
ら駆動信号11C が供給される。撮像駆動部11c は、絞り
やシャッタの開閉駆動および撮像部11b の駆動による電
子シャッタのタイミングを協調して駆動を制御すること
により露光量を適正化している。
【0038】ここで、色フィルタ110bと受光部111bにつ
いて簡単に説明する。図4は、色フィルタ110bと受光部
111bの配置関係を示している。受光部111aに形成された
開口部APは、六角形のハニカム形状に形成されている。
開口形状は、一般的に正方格子であるがこのように多角
形でもよく、この他の例としては、正方格子を45°回転
させた開口形状としてたとえば菱形等があり、さらに八
角形等がある。開口部APは、図3に示すように各開口部
APを覆う色フィルタ110aの直下にそれぞれ対応して配置
される受光素子の間隔を各方向毎の画素ピッチPPとする
とき、開口部APの配列は一列ごとに垂直方向にあるいは
一行ごとに水平方向に画素ピッチPP分だけ移動させた2
次元配置になっている。四角形以上の多角形を用いる場
合、開口形状に合わせて開口部APを隙間なく隣接する開
口部APが稠密な配置に配置にさせてもよい。図3のよう
に六角形の場合、稠密な配置は水平・垂直方向とも上述
した画素ピッチPPの半分だけずらした配置により形成で
きる。このように稠密な配置を得るには開口部APの形状
に依存します。
【0039】撮像部11b が一般的に用いられる正方格子
配置とハニカム配置の関係を比較すると、ハニカム配置
は図4(a) に示すように画素ピッチPPがそれぞれN(μm)
の正方格子配置をそれぞれ45°回転させた図4(b) に示
す配置と等価である。また、ハニカム配置と等価な色フ
ィルタ110aは、図5に示すように模式的に表すと、受光
素子のずらし配置に対応して三原色R,G,B の原色フィル
タがそれぞれずれを有するG ストライプRB完全市松のパ
ターンになる。破線の正方形は受光素子の存在しない仮
想画素を示している。このパターンはR,B が入れ替わっ
ても構わない。なお、色フィルタCFは三原色RGB の原色
フィルタに限定されるものでなく、補色フィルタでもよ
い。
【0040】ハニカム配置は、正方格子配置における水
平/垂直方向の隣接画素間距離|PP|= N(μm)を基準に
すると、その距離がN*(2)-1/2 と隣接画素間距離|PP|
より短くなる(図6(a) を参照)。したがって、ハニカ
ム配置は、正方格子配置よりも画素が稠密に配置される
ので、原理的に水平・垂直方向の解像度を(2)1/2倍に向
上させることができる。また、ハニカム配置から出力形
態に見合う正方格子配置に展開する場合、図6(b) の○
が示す仮想画素を得るためには隣接する画素●に基づく
補間処理が行われる。この補間処理を行いながら正方格
子状に展開すると、解像度は単に正方格子状に受光素子
を配置したときより高くできることがわかる。
【0041】信号変換部11d は、撮像部11b からの出力
を制御系15から供給される制御信号C4(図1を参照)に
応じてサンプリングしてサンプリングした信号に各種の
信号変換を施す。信号変換部11d はたとえば図7に示す
ように、相関二重サンプリング(CDS:correlated doubl
e sampling)部110d、A/D 変換部111d、色分解部112d、
およびガンマ変換部113dを備えている。相関二重サンプ
リング部110dは、撮像部11b から供給される信号を2回
サンプルホールドした際にそれぞれ得られる信号レベル
の差し引きによってランダム雑音を低減させている。A/
D 変換部111dは相関二重サンプリング部110dからの出力
をディジタル信号に変換する。色分解部112dはA/D 変換
部111dから供給される信号を三原色RGB の各原色信号に
する。ガンマ変換部113dは色分解部112dからの出力に係
数を掛けて信号の階調を変換する。ガンマ変換部113dは
出力信号がたとえばガンマ値0.45になるように変換して
いる。
【0042】情報量調整部11e は、制御系15から供給さ
れる制御信号C5に応じて信号変換部11d からの出力信号
に圧縮処理や補間処理を施してデータ量の調整をそれぞ
れ行っている。情報量調整部11e は、図8に示すように
データ圧縮処理機能部110eおよびデータ補間圧縮処理機
能部111eを備えている。図8に示していないがデータ圧
縮処理機能部110eおよびデータ補間圧縮処理機能部111e
はこれらの各部に供給される複数の制御信号C5に応じて
各処理が制御されている。データ圧縮処理機能部110e
は、信号変換部11d からの出力信号に圧縮処理を施して
いる。データ圧縮処理機能部110eによる圧縮処理はモー
ドA とし、非圧縮処理、すなわちスルー処理はモードB
とする。また、データ補間圧縮処理機能部111eは、信号
変換部11dからの出力信号に補間処理および圧縮処理を
施している。データ補間圧縮処理機能部111eによる圧縮
処理はモードC とする。
【0043】さらに各部構成の一例を示すと、データ圧
縮処理機能部110eは、R 圧縮処理機能部110A、G 圧縮処
理機能部110B、B 圧縮処理機能部110C、および合成部11
0Dを備えている。また、データ補間圧縮処理機能部111e
は、R 補間処理機能部111A、G 補間処理機能部111B、B
補間処理機能部111C、YC変換機能部111D、およびYC圧縮
処理機能部111Eを備えている。
【0044】R 圧縮処理機能部110A、G 圧縮処理機能部
110B、B 圧縮処理機能部110Cは、それぞれ供給されるR
データ、G データ、B データに対して差分PCM 処理によ
る圧縮あるいはJPEG(Joint Photographic Expart Grou
p: 以下、単にJPEGという) 圧縮処理を施す。差分PCM
処理は、符号化対象の画素と近傍の画素には高い相関が
ある特性を利用して圧縮処理を行う。JPEG圧縮処理は、
たとえばベースライン方式を用いる場合、最初、供給さ
れる画像(ラスタ画像)を8×8画素のサブブロックに
分割する。分割したブロック単位毎の画素データに離散
コサイン変換(Discrete Cosine Transform:以下DCT と
いう) 処理を行う。これにより、画素データは時間軸か
ら周波数軸のデータに量子化テーブルから供給される重
み付け係数を掛けて規格化されたデータ、すなわち DCT
係数に変換される。次に DCT係数はDC成分からハフマン
符号化を開始してAC成分に対してジグザグ順にハフマン
符号化させていく。R 圧縮処理機能部110A、G 圧縮処理
機能部110B、B 圧縮処理機能部110CにおけるJPEG圧縮処
理は、供給されるR データ、G データ、B データをそれ
ぞれJPEG圧縮における輝度信号成分とみなして処理を行
っている。同様のJPEG圧縮処理はYC圧縮処理機能部111E
でも行われる。ただし、この場合、圧縮されるデータ
は、輝度信号、および2つの色差信号である。また、こ
の圧縮処理前のYC変換機能部111Dでは、三原色RGB デー
タを輝度信号Y 、および2つの色差信号(R-Y),(b-Y) に
対応するデータに変換するとともに、4:2:2 のサブサン
プリングを行っている。
【0045】なお、R 補間処理機能部111A、G 補間処理
機能部111B、B 補間処理機能部111Cは、後段で補間する
ための演算処理について詳細に説明する。データ圧縮処
理機能部110eはモードA, Bを示す識別コードをデータ補
間圧縮処理機能部111eはモード Cを示す識別コードをた
とえば圧縮されたデータの先頭に付加している。
【0046】書込みモード選択部11g は、制御系15から
供給される制御信号C6に応じて情報量調整部11e から供
給される信号を選択している。モード選択部11g の端子
1aには、データ圧縮処理機能部110eからの出力が供給さ
れ、端子1bにはデータ補間処理圧縮機能部111eからの出
力が供給されている。制御信号C6は、後述するように外
部設定部15b から指示されるモード設定情報に応じた信
号である。したがって、カメラ系11はモードA, Bあるい
はC のいずれかに情報量が調整された信号を出力するこ
とになる。ただし、書込みモード選択部11g は、得られ
た設定および指示内容の情報が連写を示す際に、信号処
理時間が短くて済む書込みモードを選択する。この場
合、モードB が選択される。
【0047】表示部11f には、電子ビューファインダあ
るいは液晶を用いた表示装置等がある。表示部11f に
は、光学系11a から得られる視野を撮像した画像を表示
させるとともに、画像に制御系15から供給される制御信
号C7に応じてディジタルスチルカメラ10の設定情報等を
重畳させている。
【0048】カメラ系/再生系選択部13は、選択スイッ
チである。図1に示すようにカメラ系/再生系選択部13
の端子3aはカメラ系11と接続し、端子3bは再生系12と接
続されている。カメラ系/再生系選択部13は、モード選
択部11g と同様に制御系15から供給される制御信号C8に
応じて信号をカメラ系11/再生系12に供給するか選択し
ている。すなわち、ディジタルスチルカメラ10が記録/
再生のモードにあるかに応じて選択される。カメラ系/
再生系選択部13は、端子3cを記録再生部14のデータ入出
力端子(図示せず)と接続させている。
【0049】記録再生部14には、たとえばICメモリカー
ド等の半導体メモリ、磁気ディスク、あるいは光ディス
ク等の記録媒体が用いられる。これら記憶素子や記録媒
体は、規格に合わせてフォーマットされている。記録再
生部14は、制御系15のメモリコントローラ15c から供給
される制御信号C9に応じて画像データの記録/再生を行
う。記録再生部14は、記録時にカメラ系11から供給され
る画像データを記憶させ、再生時に画像データを読み出
す。
【0050】再生系12は、書込みモード検出部12a 、読
出しモード選択部12b 、および画像再現部12c を備えて
いる。再生系12は、再生するためにまず記録再生部14に
書き込まれていた画像データがどのモードであったかを
知る必要がある。
【0051】書込みモード検出部12a は、記録再生部14
から読み出したデータを基に書込みモードを抽出する。
書込みモード検出部12a は、制御系15から供給される制
御信号C10 に応じて前述した識別コードの検出処理を行
う。書込みモード検出部12aは、この検出処理が終了し
た後、検出した書込みモードに対応した読出しモードを
選び、かつ選択信号S2として読出しモード選択部12b に
出力する。このとき、書込みモード検出部12a は、記録
再生部14から読み出したデータを読出しモード選択部12
b に出力する。
【0052】読出しモード選択部12b は、たとえば選択
スイッチである。図1に示すように読出しモード選択部
12b は、入力端子2aと書込みモード検出部12a の出力端
とを接続している。読出しモード選択部12b は、モード
A, B の場合画像データを端子2b側に、一方モードC の
場合画像データを端子2c側に書込みモード検出部12aか
ら供給される選択信号S2に応じて切り換えている。端子
2b,2c はそれぞれ画像再現部12c に接続されている。
【0053】画像再現部12c は、図9に示すようにデー
タ伸張補間処理機能部120cおよびデータ伸張処理機能部
121cを備えている。画像再現部12c は、制御系15から供
給される制御信号C11 に応じて制御し、画像データを前
記カメラ系11の情報量調整部11e に供給される調整前あ
るいはそれ以上のデータ量に増加させる。
【0054】さらに各部構成の一例を示すと、データ伸
張補間処理機能部120cは、RGB 分解部120A、R 伸張処理
機能部120B、G 伸張処理機能部120C、B 伸張処理機能部
120D、R 再現補間処理機能部120E、G 再現補間処理機能
部120F、およびB 再現補間処理機能部120Gとを備えてい
る。また、データ伸張処理機能部121cは、伸張処理機能
部121A、およびRGB 変換部121Bを備えている。
【0055】データ伸張補間処理機能部120cにおいて、
RGB 分解部120Aは、読出しモード選択部12b の端子2aを
介して供給される画像データを三原色RGB の各画像デー
タに色別に分解する。
【0056】R 伸張処理機能部120B、G 伸張処理機能部
120C、B 伸張処理機能部120Dには、RGB 分解部120Aから
それぞれ圧縮されている画像データが供給される。R 伸
張処理機能部120B、G 伸張処理機能部120C、B 伸張処理
機能部120Dは、カメラ系11のデータ圧縮処理機能部110e
で行われた圧縮処理に対応する伸張処理をそれぞれ施
す。したがって、伸張処理は、それぞれ圧縮されたR デ
ータ、G データ、B データに対する差分PCM 処理あるい
はJPEG圧縮処理の逆処理を行う。特にJPEG伸張処理は、
読み出した1次元の画像データを2次元に変換した後に
ジグザグに走査し規格化されたDCT 係数に圧縮時と同じ
テーブルを用いて逆量子化を行う。これによりDCT 係数
が復元される。次にこれらのDCT 係数にはDCT 逆変換処
理が施される。このようにしてJPEG圧縮処理された画像
の復元が行われる。ただし、復元された画像は、撮像さ
れたときそのままの三原色RGB 生の画素データである。
このJPEG伸張処理は、データ伸張処理機能部121cでも同
様の伸張処理が行われる。
【0057】R 再現補間処理機能部120E、G 再現補間処
理機能部120F、およびB 再現補間処理機能部120Gは、た
とえば図6(b) の記号○が示す仮想画素の画素データを
記号●で示される位置の画素データ、すなわち、求めた
生の画素データから新たに生成する。このようにしてデ
ータ伸張補間処理機能部120cは、解像度の高いRGB デー
タを生成している。
【0058】また、データ伸張処理機能部121cは、伸張
処理機能部121Aで供給されるモードC の圧縮データにJP
EG伸張処理を施している。RGB 変換部121Bは、伸張処理
機能部121Aから供給されるYC信号、すなわち輝度信号Y
および2つの色差信号R-Y, B-Yを3つのRGB データに変
換する。データ伸張補間処理機能部120cおよびデータ伸
張処理機能部121cは同じ色同士のデータ線をそれぞれ結
線し画像再現部12c から再生されRGB データを出力す
る。
【0059】制御系15は、メインCPU15a、外部設定部15
b 、およびメモリコントローラ15cを備えている。メイ
ンCPU15aは外部設定部15b 等から供給される情報に応じ
て前述した各部に制御信号C1〜C11 を出力する。この制
御信号C1〜C11 がメインCPU15aから供給されることによ
ってカメラ系11、再生系12、およびカメラ系/再生系選
択部13はそれぞれ適切なタイミングで動作させることが
できる。
【0060】外部設定部15b は、図10に示すように設定
および指示内容を示す情報をディジタルスチルカメラ10
の内部、すなわちメインCPU15aに供給する。外部設定部
15bには、少なくともシャッタスイッチ150b、およびモ
ード設定部151bを備えている。シャッタスイッチ150b、
およびモード設定部151bは、ともに設定操作が容易に行
えるようにディジタルスチルカメラ10の外筺に設けられ
ている。シャッタスイッチ150bは露光開始タイミング信
号T1をメインCPU15aに供給する。特にメインCPU15aはシ
ャッタスイッチ150bから一定期間を越えて露光開始タイ
ミング信号T1が供給されると、連写と判断してたとえば
モードB に設定モードにかかわらず強制的に制御する。
このとき、データ圧縮処理機能部110eはメインCPU15aに
よりスルー処理を行うように制御を受ける。また、モー
ド設定部151bは、前述したモードA,B,C のいずれかを選
択設定する。モード設定部151bは、モード選択信号MSを
メインCPU15aに供給する。メインCPU15aは供給されるモ
ード選択信号MSによって画質重視か記録枚数重視かを決
定できるようになる。
【0061】メモリコントローラ15c は、メインCPU15a
から供給される制御信号C12 によって制御される。メモ
リコントローラ15c は、メインCPU15aによる制御に応じ
て記録再生部14のデータ書込み/読出しを制御する制御
信号C9を出力する。記録再生部14は、メモリコントロー
ラ15c の制御によって画素データの記録/再生を行って
いる。ディジタルスチルカメラ10はこのように構成され
ている。
【0062】次にディジタルスチルカメラ10の処理手順
についてフローチャートや模式図を参照しながら説明す
る。ディジタルスチルカメラ10は録再可能な装置であ
る。また、ディジタルスチルカメラ10は図2に示す画素
ずれを伴うハニカム配置に撮像部11b の開口部APが配置
されている。このディジタルスチルカメラ10のメインル
ーチンを図11に示す。
【0063】ディジタルスチルカメラ10の電源をオンに
して処理を開始する。この開始に伴い処理手順をステッ
プS10 に進める。
【0064】ステップS10 では、ディジタルスチルカメ
ラ10が記録を行う際の前処理を行う。電源オン時に光学
系11a を介して入射光を撮像部11b に供給して撮像し、
得られた撮像信号に信号処理が信号変換部11d で施され
る(信号変換工程)。信号変換部11d は、たとえば図7
に示すようにCDS 部110d、A/D 変換部111d、色分解部11
2d、およびガンマ変換部113dで各処理を施しRGB データ
を表示部11f に供給する。また、同時にディジタルスチ
ルカメラ10のモード設定や予め決められた標準的な設定
情報等がメインCPU15aに供給される(情報入力工程)。
表示部11f には、画像を表示させるだけでなく、たとえ
ばこれらの情報もスーパーインポーズにより表示させて
いる。この撮像・表示処理の後、ステップS11 に進む。
【0065】ステップS11 では、ディジタルスチルカメ
ラ10を記録/再生のいずれのモードにするかを選択す
る。記録モードにするとき(Yes )、処理をサブルーチ
ンSUB1に移行する。また、再生モードにするとき(N
o)、処理をサブルーチンSUB2に移行する。
【0066】サブルーチンSUB1では、供給される撮像画
像信号をディジタル変換し、かつ得られた画素データの
量を処理動作あるいは設定に応じたモードを選択して記
録媒体に記録する処理を行う。この処理後、ステップS1
2 に進む。
【0067】また、サブルーチンSUB2では、記録再生部
14から読み出した画素データを書込み時のモードに対応
した画素データの復元処理を行う。この処理後、ステッ
プS12 に進む。
【0068】ステップS12 では、ディジタルスチルカメ
ラ10の処理を終了してよいかどうかの判断を行う。終了
してよければ(Yes )、電源オフにして動作を終了す
る。まだ、継続使用するとき(No)、処理をステップS1
0 に戻している。
【0069】次にサブルーチンSUB1の記録処理について
図12を用いて説明する。記録モードが選択されると、サ
ブルーチンSUB1のサブステップSS10に進む。サブステッ
プSS10では、メインCPU15aから供給される制御信号C5が
モードA,B,C のいずれを示す指示情報を含んでいるか検
出する。制御信号C5がモードA にする情報を含むときサ
ブステップSS11に進む。また、制御信号C5がモードB と
いう識別コードを含むときサブステップSS12に進む。さ
らに、制御信号C5がモードC という識別コードを含むと
きサブステップSS12に進む。サブステップSS11〜SS14で
は、信号変換部11d から供給される画素データのデータ
量を情報量調整部11e で調整する(情報量調整工程)。
情報量調整部11e は、前述したようにデータ圧縮処理機
能部110eとデータ補間圧縮処理機能部111eとを備えてい
る。データ圧縮処理機能部110eとデータ補間圧縮処理機
能部111eには、信号変換部11d から3つのRGB データが
それぞれ供給されている。
【0070】サブステップSS11ではメインCPU15aからモ
ードA を示す情報を含んだ制御信号C5が供給されると、
データ圧縮処理機能部110eは、供給されるデータにJPEG
圧縮処理を施す。さらに説明すると、まず三原色をRGB
として各原色毎に供給されるRGB データは、R 圧縮処理
機能部110A、G 圧縮処理機能部110B、B 圧縮処理機能部
110CでそれぞれJPEG圧縮処理を行う(第1の圧縮工
程)。R 圧縮処理機能部110A、G 圧縮処理機能部110B、
B 圧縮処理機能部110Cは、JPEG圧縮されたRGB データを
それぞれ合成部110Dに供給する。合成部110Dは、供給さ
れるRGB データを点順次にサンプリングし、かつこれら
のサンプリングしたデータを合成して出力している。合
成部110Dでの点順次サンプリングによってたとえば10ビ
ットのデータは8 ビットのデータに変換される(データ
合成工程)。たとえばデータはGG・・・GRBRB・・・ の画素デ
ータ列になる。これらの処理によって画素データ数は撮
像部11b が有する受光素子数よりも少なくすることがで
きる。
【0071】次にサブステップSS12ではメインCPU15aか
らモードB を示す情報を含んだ制御信号C5が供給される
と、データ圧縮処理機能部110eは、R 圧縮処理機能部11
0A、G 圧縮処理機能部110B、B 圧縮処理機能部110Cで供
給されるデータに圧縮処理を施さずにスルー処理を施
す。データ圧縮処理機能部110eはスルー処理の場合、信
号変換部11d から得られたデータの総数n が2次元配置
された受光素子の数に等しく、すなわち生データが出力
される。このスルー処理は、前述したようにシャッタス
イッチ150bが連続して押されているときメインCPU15aの
制御によって行われる。
【0072】次にサブステップSS13ではメインCPU15aか
らモードC を示す情報を含んだ制御信号C5が供給される
と、データ補間圧縮処理機能部111eは、供給されるRGB
データを基に補間およびJPEG圧縮処理を施す(データ補
間圧縮工程)。さらに説明すると、データ補間圧縮処理
機能部111eは、R 補間処理機能部111A、G 補間処理機能
部111B、B 補間処理機能部111Cで補間対象位置の画素デ
ータを供給される補間対象位置に隣接した画素データを
基に生成する(補間工程)。この処理により空間的に正
方格子のRGB データを生成する。
【0073】ここで、単板の色フィルタをG ストライプ
RB完全市松パターンにした場合、実際の画素位置は、模
式的に図13に示す配列で表される。画素R,B を分離し
て配置パターンを表すと、図13(a) 〜(c) の配置パター
ンが得られる。各色の画素は図13(b) や(c) から分かる
ように画素G と画素R,B の空間的なサンプリング位置は
半ピッチずれている。画素総数をn とするとき、画素G
はn/2 で画素R,B の数はそれぞれn/4 ずつである。R,B
の各色同士の画素を基にR,B の画素補間を行う。このと
き、画素G から得られるデータには補間処理を施さずそ
のままのデータを出力する。一方、画素R,B は画素G の
ラインの上下ラインに位置する2つのデータから平均値
を算出する。データの算出は、図13(b) や(c) の破線で
示した画素G の位置が得られる。算出方法は各種あり、
YH/YL 処理を用いてもよい。この補間処理の結果として
画素G の数と同数のR,B が生成されることになる。
【0074】この補間処理の後、RGB の画素データにYC
変換をYC変換機能部111Dで施す(YC変換工程)。すなわ
ちYC変換機能部111Dではマトリクス処理が行われてRGB
の画素データが輝度データY=0.30R+0.59G+0.11B 、およ
び2つの色差データ(R-Y),(B-Y) に変換される。YC変換
機能部111Dではされにこれらの画素データ[Y,(R-Y),(B-
Y)] に4:2:2 のサブサンプリングが施される。これによ
り、輝度データY はそのままのn/2 個、色差データ(R-
Y),(B-Y) は画素G の数n/2 の半分であるから、ともにn
/4 個となる。この時点での画素総数は画素G の2倍で
ある。すなわち画素総数は、n/2 ×2=n 個となって撮像
部11b の受光素子総数n になる。このようにして得られ
た画素データ[Y,(R-Y),(B-Y)] はYC圧縮処理機能部111E
に供給される。YC圧縮処理機能部111Eでは供給された画
素データにたとえばJPEG圧縮処理が施される(第2の圧
縮工程)。
【0075】サブステップSS11,SS12,SS13ではそれぞれ
の処理を終えると、サブステップSS14に進む。サブステ
ップSS14では図8に図示していないが各画素データに何
のモードによる処理を受けたかを記す識別コードを付加
する。たとえば得られた画素データの先頭位置にこの識
別コードを付加してサブステップSS15に進む。
【0076】サブステップSS15ではそれぞれサブステッ
プSS11〜SS14までの処理が施されたどの画素データを選
択するか、すなわち書込みモード選択を行う。ディジタ
ルスチルカメラ10がどのモードで撮影するかは予め撮影
前にモード設定部151bによって設定しメインCPU15aにモ
ード選択信号MSを供給しておく。メインCPU15aは、設定
に応じて書込みモード選択部11g に制御信号C6を送る。
書込みモード選択部11g は、制御信号C6に応じた書込み
モードの画素データをカメラ系/再生系選択部13の端子
3aに出力する。
【0077】次にサブステップSS16では、画素データの
供給先をカメラ系/再生系選択部13で選択する。この選
択は制御信号C8に応じて行われる。カメラ系11からの画
素データを記録再生部14に供給する場合、端子3a側にス
イッチを切り換える(記録選択工程)。後述するように
逆に端子3b側に切り換えられるとき、再生系12が選択さ
れることになる。サブステップSS16の後サブステップSS
17に進む。
【0078】サブステップSS17では記録再生部14にカメ
ラ系/再生系選択部13から供給される画素データを格納
する(データ格納工程)。記録再生部14にはICカードや
内蔵されたフラッシュメモリ等を用いメモリコントロー
ラ15c に制御されたアドレスに画素データを格納する。
また、磁気ディスクや光ディスクのような記録媒体に記
録させてもよい。この書込み処理を終えるとリターンに
移行してサブルーチンSUB1を終了する。
【0079】なお、前述した3つのモードの内、モード
A またはB が選択されたとき、モードC の処理を中止さ
せ、逆にモードC が選択されたとき、モードA またはB
の処理を中止させるようにしてもよい。このような制御
を行うことにより、ディジタルスチルカメラ10の消費電
力を抑えることが可能になる。
【0080】次に再生処理を行う際の手順について図14
を用いて簡単に説明する。たとえば外部設定部15b から
再生モードが選択されているとき、メインCPU15aは、処
理をサブルーチンSUB2に移行させる。サブルーチンSUB2
の移行後、直ちにサブステップSS20に進む。サブステッ
プSS20では記録再生部14から画素データの読出し処理を
行う。この処理にあたりメモリコントローラ15c は、読
出しアドレス、タイミング等の制御を記録再生部14に行
っている。読み出した画素データは、書込みモード検出
部12a に供給される(データ読出し工程)。
【0081】次にサブステップSS21では、画素データの
供給先を再生系12に選択する。この選択には前述したカ
メラ系/再生系選択部13が用いられる。再生モードでは
カメラ系/再生系選択部13の端子3b側にスイッチが切り
換えられる。これにより、読み出された画素データが再
生系12に供給される。
【0082】次にサブステップSS22では、読み出した画
素データがどんなモードで書き込まれていたかを書込み
モード検出部12a を介して識別コードから検出する(読
出しモード検出工程)。識別コードは、カメラ系11で予
め設けた規則に従って書き込まれた書込みコードであ
る。書込みモードには3つ、すなわちモードA,B,C があ
る。この書込みモードは再生モードにおいて読出しモー
ドとして設定する。書込みモード検出部12a は、読出し
モードに応じた選択信号S2を読出しモード選択部12b に
出力する。また、書込みモード検出部12a は検出した識
別コードをこの処理の中で抜き出しておく。これによ
り、画素データの伸張・補間を行う際に予め規定された
フォーマットに従ったデータ配列で画素データが供給さ
れるようになる。
【0083】次にサブステップSS23では、書込みモード
検出部12a で検出された書込みモードに対応する読出し
モードを選び、この読出しモードに応じて画素データの
供給先を選択する(読出しモード選択工程)。読出しモ
ードがモードA のときサブステップSS24に進む。また、
読出しモードがモードB のときサブステップSS25に進
み、読出しモードがモードC のときサブステップSS26に
進む。ここで、読出しモード選択部12b はモードA およ
びモードB のとき、端子2bを介して画素データをデータ
伸張補間処理機能部120cに供給する。また 読出しモー
ド選択部12b はモードC のとき、端子2cを介して画素デ
ータをデータ伸張処理機能部121cに供給する。
【0084】サブステップSS24では、供給された画素デ
ータに伸張処理を施して伸張されたデータを用いて補間
処理を施す(データ伸張補間工程)。この処理について
より詳細に図9を用いながら説明する。データ伸張補間
処理機能部120cのRGB 分解部120Aは、供給される画素デ
ータを三原色RGB 毎のデータ列に分解する。分解された
画素データは、R 伸張処理機能部120B、G 伸張処理機能
部120C、B 伸張処理機能部120Dにそれぞれ供給される。
データ圧縮時のデータ圧縮処理に対応して伸張処理が行
われる(第1の伸張工程)。DPCM処理が用いられていた
ときR 伸張処理機能部120B、G 伸張処理機能部120C、B
伸張処理機能部120Dは、DPCM処理に対応したデータ復元
処理を行う。また、JPEG圧縮処理が行われていたとき、
JPEG伸張処理がR 伸張処理機能部120B、G 伸張処理機能
部120C、B 伸張処理機能部120Dでそれぞれ行われてい
る。これらの処理により、情報量は圧縮前のデータ量に
復元される。この復元された画素データは、R 再現補間
処理機能部120E、G 再現補間処理機能部120F、B 再現補
間処理機能部120Gに供給される。
【0085】R 再現補間処理機能部120E、G 再現補間処
理機能部120F、B 再現補間処理機能部120Gは、供給され
る元の画素位置に復元された画素データR,G,B を用いて
たとえば図6(b) の記号○で示した位置の画素データを
補間処理によって新たな位置に画素データをそれぞれ生
成する。この補間処理によって、画素データは情報量の
調整前のデータ量よりも増やすことができ、この画素デ
ータを用いることにより解像度を撮像時の画像よりも画
質を高めることができる。
【0086】サブステップSS25では、供給されたモード
B の画素データに対してデータ復元処理が施される。画
素データはサブステップSS24と同様にRGB 分解部120Aで
各原色の画素データに分解される。このとき、1枚の画
像に対する画素データ数は撮像部の受光素子数に等し
い。この分解された画素データは、データ圧縮処理が施
されていないので、図9に図示しないがR 伸張処理機能
部120B、G 伸張処理機能部120C、B 伸張処理機能部120D
は供給された画素データに対してスルー処理を施す。R
再現補間処理機能部120E、G 再現補間処理機能部120F、
B 再現補間処理機能部120Gは、サブステップSS24と同様
に補間処理することにより、データ復元時のデータ量を
データ圧縮前よりも増やしている。
【0087】サブステップSS26では、供給されたモード
C の画素データに対してデータ伸張処理機能部121cでデ
ータ復元処理が施される。画素データにはデータ伸張処
理機能部121cの伸張処理機能部121AでたとえばJPEG伸張
処理および4:2:2 の間引きに対する復元処理が施される
(第2の伸張工程)。復元処理には4:2:2 のサブサンプ
リングの復元も含んでいる。モードC の画素データ[Y,
(R-Y),(B-Y)] はJPEG伸張処理後に画素データの総数n
が得られる。この総数n に4:2:2 の間引き復元を行うこ
とにより、画素データ総数は2nに増える。すなわち、そ
れぞれ供給される画素G と同じ位置に画素R,B の画素デ
ータが作られる。伸張処理機能部121Aは、画素データ
[Y,(R-Y),(B-Y)] をRGB 変換部121Bに供給する。RGB 変
換部121Bは、YCデータ(すなわち[Y,(R-Y),(B-Y)] )を
原色RGB の画素データを出力する。このとき、出力され
る画素データの総数は、撮像時の2倍の画素数になって
いる。このように処理してもデータ復元時のデータ量を
データ圧縮前よりも増やすことができる。
【0088】このようにサブステップSS24,SS25,SS26
では、供給される画素データを情報量調整される前ある
いはそれ以上のデータ量に増加させている(画像再現工
程)。これにより、再生時には高品質な画像データを供
給することができる。
【0089】前述してきたように撮像部11b の受光素子
総数をn とするとき、正方格子型のCCD (電荷結合素子
の略である)およびハニカム配置のCCD にそれぞれ適用
された従来技術とハニカム配置で本発明を適用したディ
ジタルスチルカメラ10について表1に示した画素数で比
較する。
【0090】
【表1】 CCD の画素数はすべてn である。ガンマ変換後の画素数
はいずれの場合もRGBに対してそれぞれ n/2, n/4, n/4
である。ここで、モードB の非圧縮時にはn 個の生デー
タを記録する。n 個の生データに1/2 圧縮を行うモード
A では、単純に画素数はn/2 になる。
【0091】また、単板構成の正方格子型のCCD では、
YC変換によって得られる画素数がCCD の総数の2倍(す
なわちn+n/2+n/2 )になり、ハニカム配置の場合、得ら
れる画素数がCCD の総数の4倍になる[2n+n+n](表1
のYC処理後の情報量を参照)。この情報量の増加が信号
処理時間の増加にもつながっている。
【0092】一方、本発明のモードB では補間処理を行
った後に画素RGB のデータ数はそれぞれn/2 である。YC
処理を行って三原色RGB データを輝度信号Y 、および2
つの色差信号(R-Y),(b-Y) に変換するとともに、4:2:2
のサブサンプリングが行われることにより、ディジタル
スチルカメラ10では画素G がn/2 、画素R,B がn/4 にな
り、画素数はn/2+n/4+n/4=n となる。さらに、これらの
画素にJPEG圧縮処理としてたとえば1/4, 1/8圧縮を施せ
ば、画素数はそれぞれn/4, n/8に抑えられる。したがっ
て、記録媒体上の情報量は表1の最下段に示す画素数に
することができる。
【0093】以上のように構成することにより、画質/
記録枚数というユーザの要求に応じたモードで動作させ
るだけでなく、画質を向上させるために受光素子(撮像
素子)を増やすことによって増加する信号処理時間も抑
えて処理するので、たとえば連写等の信号処理時間の短
い処理を可能にする。再生の画像は各モードともに撮像
時の信号よりも高品位な画質にして提供することができ
る。したがって、高解像度の仕様に伴い連写機能を損な
わないようにすることができる。表1から明らかなよう
に画素データの圧縮効率も従来に比べて2〜4倍高くす
ることができる。
【0094】また、処理方法は各モードに応じた制御を
行って画像情報の情報量を調節して記録するので、供給
される画素データに対する信号処理に要する時間に幅を
持たせて記録媒体に記録することが可能になり、解像度
を重視したディジタルスチルカメラでは難しい連写を可
能にしている。これに伴って従来よりも効率よく画素デ
ータを圧縮することができる。画素データ記録する際に
どのモードで信号処理を受けたかわかるように識別コー
ドが画像情報とともに記録しているので、再生時には記
録されたモードに対応した再生処理を効率よく施すこと
が可能になる。この再生処理を受けた画像情報はモード
にかかわらず撮像時の画素よりも画素の情報量を増やす
ように信号処理していることから、各モードでより高品
位な画質の画像が提供される。
【0095】本発明を適用した画像再生装置について簡
単に説明する。画像再生装置は、被写体からの入射光を
ハニカム配置した開口部を介して開口部の直下の受光素
子で受光して得られた2次元の画像情報にたとえば前述
した書込みモードA, B, C 、すなわち識別コードに応じ
て信号処理が施された画像情報を記録媒体から再生する
装置である。
【0096】したがって、画像再生装置20は、再生部2
1、書込みモード検出部22、読出しモード選択部23、画
像再現部24、再生制御部25、およびメイン制御部26を有
している。書込みモード検出部22、読出しモード選択部
23、および画像再現部24は、前述した実施例のディジタ
ルスチルカメラ10と同じ機能を発揮する構成になってい
る。再生部21は、記録を行わずに再生のみを行うように
構成の簡略化を図っている。これに対応して再生制御部
25は、画素データの読出し制御だけを行う。メイン制御
部26は、書込みモード検出部22、読出しモード選択部2
3、画像再現部24、および再生制御部25をそれぞれ制御
する。
【0097】画像再生装置20は、ディジタルスチルカメ
ラ10における再生系12の処理と同じ処理を記録媒体から
読み出した画素データに施している。
【0098】このように画像再生装置を構成することに
より、識別コードを含む画像情報に対して適切な信号処
理を施すことができるようになる。この再生処理を受け
た画像情報はモードにかかわらず撮像時の画素よりも画
素の情報量を増やすように信号処理していることから、
各モードでより高品位な画質の画像が提供される。
【0099】なお、本発明は前述した実施例に限定され
るものでなく、本発明の概念を適用したものが含まれる
ことは言うまでもない。
【0100】
【発明の効果】このように本発明のディジタルカメラ装
置によれば、情報量調整手段で情報量の調整を行い、こ
の情報量調整手段からの出力データの内、情報入力手段
から取り込んだ情報が示す書込みモードの出力データを
選択し、制御手段の制御により入出力データ選択手段を
介してこのカメラ系から供給されるデータを記憶制御手
段の制御によって記憶手段に書き込み、データの再生時
には記憶制御手段の制御に応じて記憶手段から読み出し
たデータを入出力データ選択手段および書込みモード検
出手段に供給し、制御手段の制御により入出力データ選
択手段を介して再生系の読出しモード選択手段にデータ
を供給し、読み出したデータを基に書込みモード検出手
段で検出された書込みモードに対応した読出しモードを
選びこの情報に応じて供給されるデータの選択を行い画
像再現手段では選択したデータを情報量調整手段の調整
前あるいはそれ以上のデータ量にする処理を行うことに
より、画質/記録枚数というユーザの要求に応じたモー
ドで動作させるだけでなく、画質を向上させるために受
光素子(撮像素子)を増やすことによって増加する信号
処理時間も抑えて処理するので、たとえば連写等の信号
処理時間の短い処理を可能にする。再生の画像は各モー
ドともに撮像時の信号よりも高品位な画質にして提供す
ることができる。したがって、高解像度の仕様に伴い連
写機能を損なわないようにすることができる。そして、
記録時のデータの圧縮効率も従来に比べて2〜4倍高く
することができる。
【0101】また、本発明の記録および/または再生処
理方法は、記録処理工程において、信号処理に際し設定
および指示内容の情報を取り込み、撮像された被写体の
画像信号に各種の信号変換を施して得られたデータにデ
ータ量の調整処理をそれぞれ施し、この情報量調整工程
で得られたデータを情報入力工程で得られた情報に応じ
て選択する。これにより、記憶手段に指示された情報に
一致したデータ量のデータを格納しても各モードに応じ
た制御を行って画像情報の情報量を調節して記録するの
で、供給される画素データに対する信号処理に要する時
間に幅を持たせて記録媒体に記録することが可能にな
り、解像度を重視したディジタルスチルカメラでは難し
い連写を行わせることができる。これに伴って従来より
も効率のよいデータ圧縮も実現させることができる。
【0102】そして、再生処理工程では記憶手段から読
み出したデータを復元処理する側に供給するとともに、
これら読み出したデータから読出しモードを検出し、検
出した読出しモードに応じてデータの供給先を選択す
る。この選択によりデータの供給先では供給されるデー
タに情報量調整を施して画像の再現を行っている。この
ように、記録する際にどのモードで信号処理を受けたか
わかるように識別コードが画像情報とともに記録してい
るので、再生時には記録されたモードに対応した再生処
理を効率よく行うことが可能になる。したがって、この
再生処理を受けた画像情報はモードにかかわらず撮像時
の画素よりも画素の情報量を増やすように信号処理して
いることから、各モードでより高品位な画質の画像を提
供することができる。
【0103】本発明の画像再生装置は、書込みモードを
検出し、書込みモードに対応した読出しモードを選びこ
の情報に応じて適切な再生に伴う信号処理を施すことに
より、この再生処理を受けた画像情報はモードにかかわ
らず撮像時の画素よりも画素の情報量を増やすように信
号処理していることから、より高品位な画質の画像とし
て提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタルカメラ装置を適用した
ディジタルスチルカメラの概略的な構成を示すブロック
図である。
【図2】図1のカメラ系における光学系と撮像部の概略
的な構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した撮像部において撮像面側から見た
ハニカム配置の受光部および色フィルタの関係を説明す
る模式図である。
【図4】図3に示したハニカム配置と正方格子型の配置
の関係を説明する模式図である。
【図5】図2の色フィルタのハニカム配置を示す模式図
である。
【図6】図3に示したハニカム配置における画素と補間
処理により得られる仮想画素の関係を説明する模式図で
ある。
【図7】図1の信号処理部の概略的な構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】図1の情報量調整部の概略的な構成を示すブロ
ック図である。
【図9】図1の画像再生部の概略的な構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】図1の外部設定部の概略的な構成を示すブロ
ック図である。
【図11】図1のディジタルスチルカメラの処理の手順
を示すメインフローチャートである。
【図12】図11のメインフローチャートにおけるサブル
ーチン1の記録処理の手順を説明するフローチャートで
ある。
【図13】図12の記録処理における実際の各画素RGB と
補間によって得られる画素R と画素B の位置関係を説明
する配置パターンの模式図である。
【図14】図11のメインフローチャートにおけるサブル
ーチン2の再生処理の手順を説明するフローチャートで
ある。
【図15】本発明に係る画像再生装置の概略的な構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ディジタルスチルカメラ 11 カメラ系 12 再生系 13 カメラ系/再生系選択部 14 記録再生部 15 制御系 11e 情報量調整部 11g 書込みモード選択部 12a 書込みモード検出部 12b 読出しモード選択部 12c 画像再現部 15a メインCPU 15b 外部設定部 110e データ圧縮処理機能部 111e データ補間圧縮処理機能部 120c データ伸張補間処理機能部 121c データ伸張処理機能部 150b シャッタスイッチ 151b モード設定部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの入射光を光学系を介して画
    素にて撮像し、撮像により得られる画像信号をディジタ
    ル情報に変換して記憶手段に格納するディジタルカメラ
    装置であって、該装置は、 前記光学系からの透過光を前記画素に対応して垂直方向
    および/または水平方向にずれて開けられた開口部を介
    して該開口部の直下に光電変換する受光素子が2次元配
    置された撮像手段と、 該撮像手段を駆動する撮像駆動手段と、 前記撮像手段の出力をサンプリングして得られた信号に
    信号変換を行う信号変換手段と、 該信号変換手段からの出力を所望のデータ量に調整する
    情報量調整手段と、 該情報量調整手段から前記記憶手段に供給されるデータ
    が該装置の設定および指示内容の情報に応じて選択され
    る書込みモード選択手段とを備えたディジタルカメラの
    カメラ系と、 前記記憶手段からデータを読み出す際に、前記記憶手段
    から読み出したデータを基に書込みモードを検出する書
    込みモード検出手段と、 該書込みモード検出手段からの書込みモードに対応する
    読出しモードを選んで該読出しモードの情報に応じて供
    給されるデータが選択される読出しモード選択手段と、 該読出しモード選択手段からのデータを前記情報量調整
    手段の調整前あるいはそれ以上のデータ量に増加させる
    画像再現手段とを備えたディジタルカメラの再生系と、 該装置の設定および指示内容を示す情報の設定および該
    装置への供給を行う情報入力手段と、 前記カメラ系からのデータと前記再生系へのデータを選
    択する入出力データ選択手段と、 前記記憶手段に対して行われるデータ書込み/データ読
    出しを制御する記憶制御手段と、 前記情報入力手段から取り込んだ情報に応じて前記各手
    段を制御する制御手段とを有することを特徴とするディ
    ジタルカメラ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディジタルカメラ装置
    において、前記開口部は、開口形状が正方格子あるいは
    多角形であるとともに、それぞれ、前記開口部に対応し
    て配置される受光素子の間隔を画素ピッチとするとき、
    前記開口部が一列ごとに垂直方向にあるいは一行ごとに
    水平方向に前記画素ピッチ分だけ移動されて2次元配置
    されているか、あるいは前記正方格子を45°回転させた
    開口形状あるいは多角形の開口形状の開口部が2次元配
    置されたハニカム配置とすることを特徴とするディジタ
    ルカメラ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のディジタルカメラ装置
    において、前記情報量調整手段は、供給されるデータに
    圧縮処理を施すデータ圧縮処理機能ブロックと、 供給されるデータを基に補間処理を施すデータ補間処理
    機能ブロックとを有することを特徴とするディジタルカ
    メラ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のディジタルカメラ装置
    において、前記情報入力手段には、前記モード選択手段
    で選択されるモードを設定するモード設定手段が含まれ
    ることを特徴とするディジタルカメラ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のディジタルカメラ装置
    において、前記データ圧縮機能ブロックは、三原色をRG
    B とし各原色毎に供給されるデータに圧縮処理を行う第
    1の圧縮機能ブロックと、 該第1の圧縮機能ブロックからそれぞれ供給されるRGB
    データを点順次にサンプリングし、かつこれらのサンプ
    リングしたデータを合成するデータ合成機能ブロックと
    を含み、 前記データ補間機能ブロックは、補間対象位置のデータ
    を供給される補間対象位置に隣接したデータを基に生成
    する補間機能ブロックと、 該補間機能ブロックからの出力を輝度データと色差デー
    タに変換し、かつ変換した色差データにサブサンプリン
    グを施すYC変換機能ブロックと、 該YC変換機能ブロックからの出力に圧縮処理を施す第2
    の圧縮機能ブロックとを有することを特徴とするディジ
    タルカメラ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のディジタルカメラ装置
    において、前記画像再現手段は、前記読出しモード選択
    手段から供給されるデータに伸張処理を施して伸張され
    たデータを用いて補間するデータ伸張補間機能ブロック
    と、 前記読出しモード選択手段から供給されるデータに伸張
    処理を施すデータ伸張機能ブロックとを有することを特
    徴とするディジタルカメラ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のディジタルカメラ装置
    において、前記データ伸張補間機能ブロックは、供給さ
    れるデータを三原色RGB のデータに分解するデータ分解
    機能ブロックと、 該データ分解機能ブロックから出力される3つのRGB デ
    ータにそれぞれ前記第1の圧縮機能ブロックでの処理に
    対応した伸張処理を施す第1の伸張機能ブロックと、 該第1の伸張機能ブロックからの出力に基づいて前記受
    光素子の配設位置と異なる仮想的な受光素子位置のデー
    タを補間する再生補間機能ブロックとを含み、 前記データ伸張機能ブロックは、供給されるデータに前
    記第2の圧縮機能ブロックでの処理に対応した伸張処理
    を施す第2の伸張機能ブロックと、 該第2の伸張機能ブロックからの出力を三原色RGB のデ
    ータに変換し、かつサブサンプリングされたデータの復
    元を行うRGB 変換機能ブロックとを有することを特徴と
    するディジタルカメラ装置。
  8. 【請求項8】 被写体からの入射光を垂直方向および/
    または水平方向にずれて開けられた開口部を介して該開
    口部の直下に光電変換する受光素子が2次元配置された
    受光部で撮像された画像情報が複数の書込みモードで記
    録された記録媒体から該画像情報を再生する画像再生装
    置であって、該装置は、 前記記録媒体からデータを読み出すデータ読出し手段
    と、 該データ読出し手段で読み出したデータから書込みモー
    ドを検出する書込みモード検出手段と、 該書込みモード検出手段で検出された書込みモードを読
    出しモードとしてデータの供給先を選択するモード選択
    手段と、 該モード選択手段からのデータ量をモードに応じて前記
    記録媒体への記録時以上にデータ量を増加させる画像再
    現手段と、 前記データ読出し手段に対して行われるデータ書込み/
    データ読出しを制御する読出し制御手段と、 前記データ読出し手段から読み出したモードを検出する
    とともに、検出したモード情報に応じて前記モード選択
    手段、前記画像再現手段、および前記読出し制御手段を
    制御する制御手段とを有することを特徴とする画像再生
    装置。
  9. 【請求項9】 光学系を介して入射光が供給され、該入
    射光が異なる分光感度特性を有する複数の色フィルタを
    介して受光素子に送るように開けられた開口部が2次元
    配列されているとき、前記受光素子を画素として扱っ
    て、開口形状が正方格子あるいは多角形に形成された開
    口部を一列ごとに垂直方向にあるいは一行ごとに水平方
    向にずらされた開口部、あるいは前記正方格子を45°回
    転させた開口形状あるいは多角形の開口形状を有する開
    口部を介して前記受光素子からの出力に信号処理を施
    し、信号処理された画素データを記憶手段で記録および
    /または再生する処理方法であって、該方法は、 前記信号処理に際し該信号処理に伴って行われる設定お
    よび指示内容の情報を取り込む情報入力工程と、 前記受光素子からの出力に各種の信号変換を施す信号変
    換工程と、 該信号変換工程手段で得られたデータを所望のデータ量
    に調整する情報量調整工程と、 該情報量調整工程で得られたデータを前記情報入力工程
    で得られた情報に応じて選択する書込みモード選択工程
    と、 該書込みモード選択工程で選ばれたデータを前記記憶手
    段に供給するように選択する記録選択工程と、 該記録選択工程を経たデータを前記記憶手段に格納する
    データ格納工程とを含む記録処理工程と、 さらに該方法は、 前記記憶手段からデータを読み出すデータ読出し工程
    と、 該データ読出し工程で読み出したデータを復元処理する
    側に供給するように選択する再生選択工程と、 前記データ読出し工程により得られたデータから前記書
    込みモード選択工程で行った書込みモードを読出しモー
    ドとして検出する読出しモード検出工程と、 該読出しモード検出工程で得られた読出しモードに応じ
    てデータの供給先を選択する読出しモード選択工程と、 該読出しモード選択工程を介して供給されるデータを前
    記情報量調整工程の調整前あるいはそれ以上のデータ量
    に増加させる画像再現工程とを含む再生処理工程を有す
    ることを特徴とする記録および/または再生処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の処理方法において、
    前記情報量調整工程は、前記信号変換工程から得られた
    データに対して圧縮処理を施すデータ圧縮工程と、 前記信号変換工程から得られたデータを基に補間および
    圧縮処理を施すデータ補間圧縮工程とを含むことを特徴
    とする記録および/または再生処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の処理方法におい
    て、前記データ圧縮工程は、三原色をRGB とし各原色毎
    に供給されるRGB データに圧縮処理を行う第1の圧縮工
    程と、 該第1の圧縮工程からそれぞれ供給されるRGB データを
    点順次にサンプリングし、かつこれらのサンプリングし
    たデータを合成するデータ合成工程とを含み、 前記データ補間圧縮工程は、補間対象位置のデータを供
    給される補間対象位置に隣接したデータを基に生成する
    補間工程と、 該補間工程からの出力を輝度データと色差データに変換
    し、かつ色差データにサブサンプリングを施すYC変換工
    程と、 該YC変換工程からの出力に圧縮処理を施す第2の圧縮工
    程とを含むことを特徴とする記録および/または再生処
    理方法。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の処理方法において、前
    記画像再現工程は、前記読出しモード選択工程により得
    られたデータに伸張処理を施して伸張されたデータを用
    いて補間するデータ伸張補間工程と、 前記読出しモード選択工程により得られたデータに伸張
    処理を施すデータ伸張工程とを含むことを特徴とする記
    録および/または再生処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の処理方法におい
    て、前記データ伸張補間工程は、供給されるデータを三
    原色RGB のデータに分解するデータ分解工程と、 該データ分解工程で得られた3つのRGB データにそれぞ
    れ前記第1の圧縮工程での処理に対応した伸張処理を施
    す第1の伸張工程と、 該第1の伸張工程で得られた出力に基づいて前記受光素
    子の配設位置と異なる仮想的な受光素子位置のデータを
    補間する再生補間工程とを含み、 さらに該方法は、 前記データ伸張工程は、供給されるデータに前記第2の
    圧縮工程での処理に対応した伸張処理を施す第2の伸張
    工程と、 該第2の伸張工程で得られた出力を三原色RGB のデータ
    に変換し、かつサブサンプリングされたデータの復元を
    行うRGB 変換工程とを含むことを特徴とする記録および
    /または再生処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項9または10に記載の処理方法
    において、前記情報量調整工程には、前記データ圧縮工
    程と前記データ補間圧縮工程のいずれの工程で情報量の
    調整が行われたモードかを示す識別情報をデータに付加
    する識別情報付加工程を含むことを特徴とする記録およ
    び/または再生処理方法。
  15. 【請求項15】 請求項10または14に記載の処理方
    法において、前記データ圧縮工程には、前記信号変換工
    程から得られたデータの数を前記2次元配置された受光
    素子の数と同数のまま出力するスルー処理を含むことを
    特徴とする記録および/または再生処理方法。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の処理方法におい
    て、前記書込みモード選択工程は、前記情報入力工程で
    得られる設定および指示内容の情報が連写を示す際に、
    信号処理時間が短くて済む書込みモードを選択すること
    を特徴とする記録および/または再生処理方法。
  17. 【請求項17】 請求項11に記載の処理方法におい
    て、前記第1の圧縮工程には、供給されるRGB データを
    それぞれ輝度成分とみなして差分PCM 、あるいはJPEGに
    よる圧縮を用い、 前記第2の圧縮工程には、JPEGによる圧縮を用いること
    を特徴とする記録および/または再生処理方法。
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