JPH11157927A - ジルコニア質不定形耐火物 - Google Patents

ジルコニア質不定形耐火物

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JPH11157927A
JPH11157927A JP9340522A JP34052297A JPH11157927A JP H11157927 A JPH11157927 A JP H11157927A JP 9340522 A JP9340522 A JP 9340522A JP 34052297 A JP34052297 A JP 34052297A JP H11157927 A JPH11157927 A JP H11157927A
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JP
Japan
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zirconia
carbon
amorphous refractory
slag
less
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Pending
Application number
JP9340522A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisahiro Teranishi
久広 寺西
Isao Imai
功 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11157927A publication Critical patent/JPH11157927A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性、耐スラグ浸潤性を高め、耐用性を大
幅に向上し得るジルコニア質不定形耐火物を提供する。 【解決手段】 ジルコニアを主成分とし、カーボン3〜
20wt%、粒径100μm以下の炭化珪素2〜10w
t%及び粒径10μm以下のシリカフラワー0.3〜
2.0wt%を添加してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取鍋やタンディッ
シュ等の内張り材、浸漬ノズルやロングノズル等に使用
するジルコニア質不定形耐火物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、取鍋やタンディッシュ等の内張り
材は、高アルミナ質れんがやマグネシア−カーボン質れ
んが等の定形材に代わり、アルミナ−マグネシア質やア
ルミナ−スピネル質等の不定形材が広く普及してきてい
る。一方、浸漬ノズルやロングノズル等は、アルミナ−
カーボン質やジルコニア−カーボン質等の定形材が広く
普及しており、不定形材化が進んでいない。従来、内張
り材に用いる不定形材の耐用性を更に高める一方、浸漬
ノズル等の定形材から不定形材への切り替えを可能と
し、その製造コストを削減するため、ガラス相含有ジル
コニア85〜99wt%とアルミナ質セメント1〜15
wt%からなるジルコニア質不定形耐火物(特開昭63
−103869号公報参照)、シリカを主成分とし、ジ
ルコニア30〜67wt%を添加してなる熔銑予備処理
用浸漬ランスのキャスタブル耐火物(特開平2−977
4号公報参照)、クロミア50〜90wt%、アルミナ
5〜20wt%、ジルコニア1〜20wt%及び鉱化剤
1〜10wt%からなる不定形耐火物(特開平3−17
4369号公報参照)、及び塩基性耐火材料100wt
部に対してジルコニア系耐火材料3〜20wt部を含有
してなるジルコニア系材料添加塩基性流込材(特開平4
−362069号公報参照)等のジルコニア質不定形耐
火物が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のいずれ
のジルコニア質不定形耐火物も、耐スラグ浸潤性、耐ス
ポーリング性の点で十分とは言えず、耐食性にしてもジ
ルコニアの特性を十分生かしているとは言い難い。特
に、浸漬ノズル等では、スラグライン部での耐食性不足
のため、実用化に至っていない。そこで、本発明は、ジ
ルコニア原料の耐食性とカーボン原料の耐スラグ浸潤性
により、従来の不定形耐火物に比べて耐用性を大幅に向
上し得るジルコニア質不定形耐火物を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1のジルコニア質不定形耐火物は、ジル
コニアを主成分とし、カーボン3〜20wt%、粒径1
00μm以下の炭化珪素2〜10wt%及び粒径10μ
m以下のシリカフラワー0.3〜2.0wt%を添加し
てなることを特徴とする。第2のジルコニア質不定形耐
火物は、ジルコニア−カーボン質れんが粉砕粉又はこれ
とジルコニアを主成分とし、粒径100μm以下の炭化
珪素2〜10wt%及び粒径10μm以下のシリカフラ
ワー0.3〜2.0wt%を添加してなることを特徴と
する。前記ジルコニアカーボン質れんが粉砕粉は、ジル
コニア50wt%以上を含有することが好ましい。又、
第3のジルコニア質不定形耐火物は、第1又は第2のも
のにおいて、水溶性フェノールレジン10wt%以下を
添加してなることを特徴とする。
【0005】主成分であるジルコニア(ZrO2 )とし
ては、一般的にカルシア(CaO)安定化ジルコニア等
が用いられる。カーボン(C)の添加量が3wt%未満
であると十分な耐スラグ浸潤性が得られず、耐用性の向
上が認められない。一方、20wt%を超えると添加水
分量が多大となり、気孔率が高くなり、耐用性の向上が
認められない。カーボンとしては、種々利用できるが、
親水性の高いカーボンブラックが最も有効である。マグ
ネシアカーボン(MgO−C)質れんがに使用される鱗
状黒鉛は、疎水性が高く、オゾン処理や分散剤処理等の
親水処理をした方が良い。ピッチは、低融点、高揮発性
のため、単独使用では気孔率が増加し、高耐用が得られ
ないが、加熱時の溶解で付着面に移動し、母材への付着
性を高める効果が得られる。特に、1000℃以上の温
度での焼成により、強固なカーボン結合を形成するの
で、カーボンブラックとの併用により気孔率が低下し、
緻密な施工体を得ることができる。炭化珪素(SiC)
は、カーボンの酸化防止剤として機能する。粒径が10
0μmを超えると十分な酸化防止効果が得られず、耐用
性の低下をきたす。炭化珪素の添加量が2wt%未満で
あると十分な酸化防止効果が得られず、耐用性の低下を
きたす。一方、10wt%を超えると酸化防止効果は十
分であるが、スラグとの反応による低融点化合物の生成
量が多くなるため、耐食性を著しく低下させる。シリカ
フラワーは、水和抑制剤として機能する。粒径10μm
を超えると水和抑制効果が得られない。シリカフラワー
の添加量が0.3wt%未満であると水和抑制効果が得
られず、乾燥後施工体に亀裂が発生し易い。一方、2.
0wt%を超えると耐スラグ侵食性の低下が著しく、高
耐用が得られない。
【0006】単独又はジルコニアとの併用で主成分とな
るジルコニア−カーボン質れんが粉砕粉は、焼成又は未
焼成のいずれのれんがを粉砕して得てもよい。ジルコニ
ア−カーボン質れんが粉砕粉は、ジルコニア50wt%
未満であると十分な耐食性が得られない。ジルコニア−
カーボン質れんが粉砕粉を用いる場合、カーボンを20
wt%を超えない範囲で必要に応じて添加することが望
ましい。
【0007】水溶性フェノールレジンは、バインダーと
して機能する。非水溶性フェノールレンジは、アセト
ン、アルコール等の溶媒を使用しなければならず、専用
設備の設置等を要し、取り扱いが面倒である。バインダ
ーとしては、不定形材用に広く普及しているアルミナセ
メントや水硬性アルミナもあるが、その構成成分である
アルミナ(Al2 3 )及びカルシアは低融点化合物の
生成による耐食性の低下を招き易い。水溶性フェノール
レジンの場合、焼成により元来含まれているカーボンの
一部となり耐食性の低下を起こしにくい。しかし、フェ
ノールレジンは、残炭率が50%程度あり、添加量が1
0wt%を超えると気孔率の増加を招くため、耐食性が
低下する。又、フェノールレジンは、熱硬化性のため、
無加熱で脱型する場合、アルミナセメント等と併用し、
室温での硬化特性を補う必要がある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て具体的な実施例、比較例及び従来例を参照して説明す
る。 実施例1〜6、比較例1〜8、従来例1〜6 各種原料を表1、表2及び表3に示す各配合で混合し、
5000ml容量の卓上ミキサーを使用して表1〜表3
に示す配合の清浄水と混練後、40×40×160mm
の型枠に流し込み、24時間の養生、110℃の温度で
の24時間の乾燥により各テストピース(試料)を作製
した(ただし、従来例5,6は、成形圧力:1ton/
cm2 でプレス成形して固形状のテストピースを得
た)。得られた各テストピースの各種の物性測定(従来
例1〜6を除く)、誘導炉ディップ法によるスラグ侵食
試験、スラグ浸潤試験及びスポーリング試験、並びに酸
化試験を行ったところ、それぞれの結果は表1〜表3に
示すようになった。各試験は、以下の要領で行った。ス
ラグ侵食、浸潤試験(試料切断面の侵食、浸潤量の測
定) 方法 :誘導炉ディップ法 試料寸法:40×40×160mm 侵食剤 :合成スラグ(C/S=2) 試験温度:1650℃−1h スポーリング試験(試料切断面の亀裂発生量の測定) 方法 :誘導炉ディップ法 試料寸法:40×40×160mm(350℃−12h
乾燥品) 試験条件:無予熱で1650℃−5分浸漬後に1分間水
中急冷を2回繰り返す。 酸化試験(試料切断面の酸化層厚みの測定) 方法 :電気炉焼成(ターンテーブル上) 試料寸法:40×40×40mm 試験温度:1300℃−2h
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】
【表3】
【0012】表1〜表3から、本発明に係る実施例1〜
6のジルコニア質不定形耐火物は、比較例1〜8や従来
例1〜4のものに比べ、耐スラグ浸潤性、耐スラグ侵食
性に優れており、従来例5、6のジルコニア−カーボン
質れんがと同等の特性を得られることがわかる。
【0013】なお、上述した実施例1〜6においては、
ジルコニア及び/又はジルコニア−カーボン質れんが粉
砕粉、カーボン、炭化珪素及びシリカフラワー等を原料
とする場合について説明したが、耐スポーリング性向上
のために有機繊維やセラミック繊維を添加したり、脱落
防止のために金属繊維を添加しても差し支えない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1、第
2のジルコニア質不定形耐火物によれば、カーボン、炭
化珪素及びシリカフラワーがジルコニアの特性を十分に
引き出すと共に、相互の短所を補うことができるので、
従来の不定形耐火物に比べ、耐スラグ浸潤性、耐スラグ
侵食性を高めることができ、ひいては耐用性を大幅に向
上することができる。又、第3のジルコニア質不定形耐
火物によれば、第1、第2のものの作用効果の他、フェ
ノールレジンが水溶性であると共に、バインダーとして
機能するので、その取り扱い及び施工性を容易にするこ
とができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジルコニアを主成分とし、カーボン3〜
    20wt%、粒径100μm以下の炭化珪素2〜10w
    t%及び粒径10μm以下のシリカフラワー0.3〜
    2.0wt%を添加してなることを特徴とするジルコニ
    ア質不定形耐火物。
  2. 【請求項2】 ジルコニア−カーボン質れんが粉砕粉又
    はこれとジルコニアを主成分とし、粒径100μm以下
    の炭化珪素2〜10wt%及び粒径10μm以下のシリ
    カフラワー0.3〜2.0wt%を添加してなることを
    特徴とするジルコニア質不定形耐火物。
  3. 【請求項3】 前記ジルコニア−カーボン質れんが粉砕
    粉が、ジルコニア50wt%以上を含有することを特徴
    とする請求項2記載のジルコニア質不定形耐火物。
  4. 【請求項4】 水溶性フェノールレジン10wt%以下
    を添加してなることを特徴とする請求項1、2又は3記
    載のジルコニア質不定形耐火物。
JP9340522A 1997-11-26 1997-11-26 ジルコニア質不定形耐火物 Pending JPH11157927A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001047832A1 (fr) * 1999-12-24 2001-07-05 Shinagawa Refractories Co., Ltd. Refractaire monolithique aqueux contenant du carbone
JP2009263203A (ja) * 2008-04-01 2009-11-12 Jfe Steel Corp 竪型炉用耐火物
JP2010100458A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Jfe Steel Corp 竪型炉用不定形耐火物
KR20180010074A (ko) * 2016-07-20 2018-01-30 주식회사 포스코 내화조성물 및 이를 포함하는 주조용 턴디쉬

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WO2001047832A1 (fr) * 1999-12-24 2001-07-05 Shinagawa Refractories Co., Ltd. Refractaire monolithique aqueux contenant du carbone
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Effective date: 20041026