JPH11134273A - 通信制御方法および通信制御システム並びにこれを実現するためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

通信制御方法および通信制御システム並びにこれを実現するためのプログラムを記録した記録媒体

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JPH11134273A
JPH11134273A JP9300091A JP30009197A JPH11134273A JP H11134273 A JPH11134273 A JP H11134273A JP 9300091 A JP9300091 A JP 9300091A JP 30009197 A JP30009197 A JP 30009197A JP H11134273 A JPH11134273 A JP H11134273A
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JP
Japan
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data
client
server
request
communication control
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Pending
Application number
JP9300091A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Muranaga
哲郎 村永
Hideki Yoshida
英樹 吉田
Takeshi Fujino
剛 藤野
Tetsuo Kimura
哲郎 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH11134273A publication Critical patent/JPH11134273A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、低バンド幅の回線を有効に活用し
て、必要な情報が利用者に提示されるまでの待ち時間が
短い通信制御方法等を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、クライアントとサーバとの間
の通信を制御する通信制御方法であって、前記クライア
ントからの要求に対して前記サーバから送出される複数
のデータ列のそれぞれを所定の送出単位に分割し、該分
割された送出単位のそれぞれを予め決められた条件に基
づく所定の送出順序に従って、前記クライアントに送出
するように制御する。また、クライアントとサーバとの
間の通信を制御する通信制御方法であって、前記クライ
アントからの第1の要求に対して前記サーバから送出さ
れるデータに基づいて前記クライアントが要求すべき第
2の要求を決定し、該第2の要求を前記サーバに送出す
るように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信制御方法およ
び通信制御システムに関し、特に、利用者の処理要求に
対するデータサーバからの情報をクライアントに送信す
る際の、データサーバとクライアントとの間における通
信制御方法および通信制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ネットワークを利用した情報アク
セスシステムが急速に普及している。この情報アクセス
システムは、利用者がクライアント端末から要求した所
定の情報を、データサーバが該利用者に提供するもので
あり、WWW(World Wide Web)システムが広く知られ
ている。
【0003】WWWでは、いわゆるマルチメディア文書
データが相互に関連付けられており、利用者は文書間リ
ンクをたどりながら、情報にアクセスすることができ
る。情報アクセスの際には、利用者のクライアントから
データサーバ(Webサーバ)に対して所定のデータを
要求する通信が行われ、これに対応してWebサーバが
所定のデータを該クライアントに供給する。
【0004】クライアントとWebサーバとは、一般に
インターネットを介して接続されるが、その間にプロキ
シサーバと呼ばれる通信を中継するシステムを設けるこ
とがある。
【0005】プロキシサーバは、クライアントに対して
はWebサーバとして働き、サーバに対してはクライア
ントとして動作する。このプロキシサーバが頻繁にアク
セスされるWeb文書をキャッシュすることにより、W
WW上でのアクセスを高速化することが一般に行われて
いる(N. Yeager et al: Web Server Technology、 Morg
an Kaufmann 、邦訳:Webサーバ完全技術解説、日経
BP社)。
【0006】上述のようなWWWにおける情報アクセス
システムにおいては、LANで構築されたオフィスの外
にあるクライアントからインターネットに対する通信の
回線速度は、一般に遅い場合が多い。例えば、モバイル
ワーカや家庭のPC利用者が利用する回線は、一般に公
衆電話網であるが、そのバンド幅は、9.6Kbpsないし
64Kbps程度であり、10MbpsのLAN接続に比べ
ると100〜1000倍程度遅いことになる。このよう
な回線を用いてWebアクセスを行った場合、情報が利
用者に提供されるまでの時間は長くなる。
【0007】そこで、このような低バンド幅の回線で、
より高速なWebアクセスを可能にするための技術とし
て、データサイズの大きいイメージデータ等を送出しな
い方法がある。しかしながら、イメージデータを全く送
出しないとすると、情報を十分に伝えることができな
い。そこで、低バンド幅の回線における通信量を減らす
ために、差分情報を送信する技術、データを圧縮して通
信する技術等が提案されている(Housel et al:WebExpr
ess 、 MobiCom'96、 pp。108-116、 Liljeberg etal: Mowg
li WWW Software 、 IEEE Global Internet96、 Fox et a
l: Adapting to Network andClient Variability via O
n-Demand Dynamic Distillation 、 ASPLOS-VII)。
【0008】ところで、利用者においてWebサーバか
ら提供された情報(Webデータ)をみる場合、全ての
データが必ずしも送出されず、部分的なデータであって
も、利用者はその情報を観念することができる場合があ
る。例えば、イメージデータであれば全体の輪郭情報が
提示されることで、何らかの情報を観念できる場合があ
る。このようなデータがWebデータに複数の部分デー
タとして存在する場合に、該部分データが逐一送出され
なくとも、部分データの各々について観念できるほどの
情報量が送出されることとなれば、利用者は結果として
高速なWebアクセスが可能となる。
【0009】しかしながら、上記いずれの技術によって
は、Webデータを構成する各データを送出するに際
し、該データ間の送信順序は何ら考慮されてはいなかっ
た。また、上述の圧縮データを利用するとともに、クラ
イアントによってプリフェッチを行うことにより、さら
なる高速化が試みられている。これは、将来クライアン
トがアクセスすると予測されるデータをクライアントが
プリフェッチを行うものである。例えば、利用において
ブラウザに表示されたデータを見ている時間を利用し
て、次に利用者が見ると予測されるデータをクライアン
ト側からのプリフェッチ要求によりプリフェッチしてお
くと、利用者が実際にそのデータにアクセスした際に、
即座にそれをみることができるようになる。
【0010】しかしながら、このようなデータの圧縮送
信とプリフェッチとを組み合わせた場合、データを受信
するクライアント側、すなわち、低バンド幅の回線の受
信側で、データの伸張処理(復元処理)に加えて、伸張
したデータを解析してプリフェッチすべきデータの同定
処理を行う必要があり、計算機処理の負荷が高くなると
いう問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】利用者においてWeb
サーバから提供された情報(Webデータ)をみる場
合、全てのデータが必ずしも送出されず、部分的なデー
タであっても、利用者はその情報を観念することができ
る場合がある。例えば、イメージデータであれば全体の
輪郭情報が提示されることで、何らかの情報を観念でき
る場合がある。このようなデータがWebデータに複数
の部分データとして存在する場合に、該部分データが逐
一送出されなくとも、部分データの各々について観念で
きるほどの情報量が送出されることとなれば、利用者は
結果として高速なWebアクセスが可能となる。
【0012】しかしながら、上記従来技術によっては、
Webページを構成する各データを送出するに際し、該
データ間の送信順序は何ら考慮されておらず、低バンド
幅の回線において、より高速なWebアクセスを実現す
るためには不十分であった。
【0013】そこで、本発明は、高バンド幅の回線と低
バンド幅の回線とが組み合わされ、該低バンド幅の回線
が高速アクセスのボトルネックとなるような情報アクセ
スシステムにおいて、送出されるデータの送信順序を制
御することにより、必要な情報が利用者に提供されるま
での時間を短縮する情報アクセスシステムを提供するこ
とを目的とするものであり、上記従来技術との併用をも
可能とする。
【0014】一方、上述の圧縮データを利用するととも
に、クライアントによってプリフェッチを行うことによ
り、さらなる高速化が試みられている。これは、将来ク
ライアントがアクセスすると予測されるデータをクライ
アントがプリフェッチを行うものである。
【0015】しかしながら、このようなデータの圧縮送
信とプリフェッチとを組み合わせた場合、データを受信
するクライアント側、すなわち、低バンド幅の回線の受
信側で、データの伸張処理(復元処理)に加えて、伸張
したデータを解析してプリフェッチすべきデータの同定
処理を行う必要があり、計算機処理の負荷が高くなると
いう問題があった。
【0016】そこで、本発明は、高バンド幅の回線と低
バンド幅の回線とが組み合わされ、該低バンド幅の回線
が高速アクセスのボトルネックとなるような情報アクセ
スシステムにおいて、低バンド幅の送信側でプリフェッ
チのためのデータ伸張処理及びプリフェッチすべきデー
タの同定処理を行うことにより、必要な情報が利用者に
提供されるまでの時間を短縮することが可能となるとと
もに、クライアント側計算機処理の負荷を高めることの
ない情報アクセスシステムを提供することを目的とする
ものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、クライアント
とサーバとの間の通信を制御する通信制御方法であっ
て、前記クライアントからの要求に対して前記サーバか
ら送出される複数のデータ列のそれぞれを所定の送出単
位に分割し、該分割された送出単位のそれぞれを予め決
められた条件に基づく所定の送出順序に従って、前記ク
ライアントに送出するように制御することを特徴とする
通信制御方法である。
【0018】ここで、予め決められた条件とは、例え
ば、クライアントにとって必要な情報を構成するデータ
ほど、高い優先度を与える、つまり、優先的に送出する
ように制御する。
【0019】また、前記予め決められた条件は、前記デ
ータ列の取得状況に応じて概略情報から詳細情報に変化
するデータの場合に、前記データ列の概要部分を詳細部
分よりも優先的に送出するように制御するしてもよい。
【0020】例えば、前記クライアント上の表示画面
(ウィンドウ)の大きさに応じて、スクロールしなくて
も表示できるデータをスクロールしなければ表示できな
いデータよりも優先的に前記クライアントへ送出するよ
うにしてもよい。
【0021】さらに、前記予め決められた条件は、前記
データ列のヘッダ部に含まれる前記クライアントの表示
構成に関する情報を、前記データ列のボディ部よりも優
先的に送出するように制御する。
【0022】また、本発明は、クライアントとサーバと
の間の通信を制御する通信制御方法であって、前記クラ
イアントからの第1の要求に対して前記サーバから送出
されるデータに基づいて前記クライアントが要求すべき
第2の要求を決定し、該第2の要求を前記サーバに送出
するように制御することを特徴とする通信制御方法であ
る。
【0023】ここで、前記サーバから送出されるデータ
が所定の圧縮処理が施されている場合には、所定の伸張
処理を行って、前記クライアントが要求すべき第2のデ
ータを決定するようにする。
【0024】また、本発明は、クライアントとサーバと
の間の通信を制御する通信制御システムであって、前記
クライアントからの要求に対して前記サーバから送出さ
れる複数のデータ列のそれぞれを受信する受信手段と、
前記所定の送出単位に分割し、該分割された送出単位の
それぞれについて、予め決められた条件に基づく優先度
を付与する優先度付与手段と、前記付与された優先度に
従って、前記所定の送出単位のデータを前記クライアン
トに送出するように制御する送信手段を備えたことを特
徴とする通信制御システムである。
【0025】また、本発明は、クライアントとサーバと
の間の通信を制御する通信制御システムであって、前記
クライアントからの第1の要求に対して前記サーバから
送出されるデータを受信する手段と、前記受信したデー
タに基づいて前記クライアントが要求すべき第2の要求
を決定する手段と、前記第2の要求を前記サーバに送出
するように制御する手段とを備えたことを特徴とする通
信制御システムである。
【0026】また、本発明を構成する機能実現手段は、
プログラムとして実現することも可能であり、このプロ
グラムはコンピュータ読みとり可能な記録媒体に格納す
ることができる。記録媒体は、例えば、CD−ROM、
FD、メモリ等のチップ等がある。
【0027】具体的には、本発明は、クライアントとサ
ーバとの間の通信を制御するプログラムを格納した記録
媒体であって、前記プログラムは、前記クライアントか
らの要求に対して前記サーバから送出される複数のデー
タ列のそれぞれを受信させる受信手段と、前記所定の送
出単位に分割し、該分割された送出単位のそれぞれにつ
いて、予め決められた条件に基づく優先度を付与させる
優先度付与手段と、前記付与された優先度に従って、前
記所定の送出単位のデータを前記クライアントに送信す
るように制御させる送信手段とを備えたことを特徴とす
る記録媒体である。
【0028】また、本発明は、クライアントとサーバと
の間の通信を制御するプログラムを格納した記録媒体で
あって、前記プログラムは、前記クライアントからの第
1の要求に対して前記サーバから送出されるデータを受
信さえる手段と、前記受信したデータに基づいて前記ク
ライアントが要求すべき第2の要求を決定させる手段
と、前記第2の要求を前記サーバに送出するように制御
させる手段とを備えたことを特徴とする記録媒体であ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。 [第1の実施形態]図1は、本発明に係る通信制御シス
テムを含む情報アクセスシステムの構成を示す図であ
る。同図において、通信制御システム1は、クライアン
ト2とデータサーバ3との間にネットワークN1,N2
を介して存在する。クライアント2は、例えば、利用者
(ユーザ)の端末であり、利用者は、クライアント2か
らデータサーバ3に対して、所定の処理の要求を行う。
所定の処理の要求とは、例えば、データの転送処理要
求、プログラム実行に基づく結果の転送要求等がある。
データサーバ3は、利用者に提供すべきデータ等を記憶
したデータ記憶部4を有しており、利用者からの処理要
求に対する処理を行って、該処理結果を利用者に返答す
る。
【0030】なお、情報アクセスシステムというとき
は、通信制御システムにクライアント、データサーバお
よびネットワークを含めたものをいうものとする。通信
制御システム1は、その内部に通信制御部5、クライア
ント通信部6およびサーバ通信部7を有するが、詳細に
ついては後述する。
【0031】ここで、ネットワークN1は、通信制御シ
ステム1とクライアント2との間に介在する、例えば、
公衆電話回線等の低バンド幅のネットワーク(低速ネッ
トワーク)である。また、ネットワークN2は、通信制
御システム1とクライアント2との間に介在する高バン
ド幅のネットワーク(高速ネットワーク)である。ただ
し、上記のネットワークの通信速度は、相対的なもので
あり、本発明は、ネットワークN1がネットワークN2
よりも遅い通信回線である場合に、有効に機能する。例
えば、本発明の構成例としては、図2に示すものが考え
られる。
【0032】すなわち、図2は、本発明に係る情報アク
セスシステムの構成例を示す図である。より具体的に
は、同図(a)は、ネットワークN2がインターネット
である場合の例を示す図である。通信制御システム1
は、一般的に、インターネット・サービス・プロバイダ
内に設けられる。クライアントとしてのWebブラウザ
2は、Webサーバ3に対して処理を要求し、該処理の
結果を受け取る。
【0033】また、同図(b)は、ネットワークN2が
イントラネットである場合の例を示す図である。通信制
御システム1は、一般的に企業ネットワーク内のアクセ
スポイントに設けられる。
【0034】さらに、同図(c)は、データサーバと通
信制御システムとが同一の計算機内に設けられた場合の
例を示す図である。このように、本発明に係る通信制御
システム1は、低速ネットワークと高速ネットワークと
の間に介在するものであればよい。
【0035】なお、低速ネットワークに代表される有線
の電話回線の通信速度は、33.6Kbps 程度、携帯電
話では、9.6〜32Kbps 程度である。また、高速ネ
ットワークの通信速度は、10〜100Mbps 程度であ
り、2〜3桁程度の違いがある。
【0036】次に、通信制御システム1の構成について
説明する。図1に示した通信制御システム1は、上述の
ように、ネットワークN1を介してクライアント2から
送出された処理要求を、ネットワークN2を介してデー
タサーバ3に送出する。そして、通信制御システム1
は、該データサーバ3から送出されてきた返答データを
クライアント2に送出する。
【0037】クライアント通信部6は、ネットワークN
1を介してクライアント2と通信するための制御を行
う。クライアント2からの処理要求に対しては、クライ
アント通信部6が受け取り、サーバ通信部7に該処理要
求を送出する。一方、データサーバ3からサーバ通信部
57経由で送出されてきた返答データに対しては、処理
要求を行ったクライアント2に該返答データを送出す
る。これらクライアント通信部6およびサーバ通信部7
による通信は、通信制御部5によって制御される。
【0038】ところで、従来方式の通信制御システムに
おいては、データサーバ3から並行的に複数の返答デー
タが送出されてきた場合には、送出されてきた順にクラ
イアント2に返答データを送出していた。
【0039】本発明に係る通信制御システム1において
は、データサーバ3から並行的(論理的に並列的なもの
も含む)に送出されてくる複数の返答データについて解
析を行い、その解析結果に応じてクライアント2に送出
すべき返答データの送信順序を決定する。
【0040】図3は、通信制御部5による返答データの
送出順序を説明するための図である。同図(a)は、何
ら送出順序を考慮していない場合である。3つの返答デ
ータのそれぞれは、ヘッダ部とボディ部とを有してい
る。また、同図(a)は、時間的に並行的に通信制御シ
ステムに返答データが到着している状態を示し(矢印右
側)、該通信制御システムは何ら送出順序を考慮するこ
となく、到着した順序でクライアント2に送出している
状態を示している(矢印左側)。
【0041】同図(b)は、返答データを解析した後、
各返答データのヘッダ部をボディ部に先立って送出して
いる場合である。すなわち、3つの返答データは解析さ
れ、そのヘッダ部HA ,HB ,HC が抽出されて、ボデ
ィ部よりも優先的に送出している状態を示している。
【0042】例えば、返答データA,B,Cのそれぞれ
が画像データのような場合、その各ヘッダ部には画像の
大きさや表示位置情報等が含まれる。そこで、このよう
なヘッダ部を画像データ本体よりも先にクライアント
(ブラウザ)に送出することにより、ブラウザは、画像
の大きさや表示位置等を早く認識することができ、その
画像を含むWebページのレイアウトを即座に行うこと
ができるようになる。
【0043】従って、複数の画像が全部届いた後に、再
度レイアウトをし直すというような再表示処理をなくす
ことができるため、利用者は快適に情報にアクセスする
ことができるようになる。
【0044】同図(c)は、返答データを解析した後、
各返答データのヘッダ部をボディ部に先立って送出して
いる場合の別の例である。すなわち、ヘッダ部のみなら
ずデータ部本体についても複数の部分に分割され、送出
順序が決定されている。このような方法は、プログレッ
シブJPEGやインターレースGIF等のような画像フ
ォーマットのデータを送出する場合に、特に有効であ
る。このような画像フォーマットは、表示画像が粗い表
示からだんだん精密な表示になるというものである。
【0045】同図(c)では、ヘッダ部HA ,HB ,H
C をボディ部に先だって送出した後、各データA,B,
Cのデータ部の前半部分を、後半部分より先に送出する
ような制御を行う。すなわち、ヘッダ部HA ,HB ,H
C ,A1,B1,C1,A2,B2,C2,…という順
序でクライアント(ブラウザ)に送出することとなる。
【0046】この送信順序によれば、ブラウザ側では、
ページ全体のレイアウトや画像の表示位置がヘッダ情報
によって決定された後、画像A,B,Cが並行的に粗い
表示から徐々に精緻な表示になっていくことになる。従
って、利用者にとってみれば、従来の送信方法によるも
のと比較すると、そのページの持つ情報の概略をより早
く把握することができるようになる。このため、そのペ
ージを最後まで表示させるべきか否かの判断をより早い
時点に決定することができ、もし、不要であればそのペ
ージの転送を止めて、他のページにアクセスするなどの
操作を行うことができるようになる。
【0047】さらに、このような通信制御によれば、利
用者にとって不要なデータの到着をキャンセルすること
ができるので、無駄なデータで通信回線を消費すること
がない。特に、クライアントと通信制御システムとの間
の回線は遅い場合に、この方法によって、より有効に回
線を活用することができる。
【0048】また、他の例では、表示内容がウィンドウ
の表示領域を越え、スクロール操作をしないと見えない
部分について、送出の優先順位を低くするようにしても
よい。すなわち、一般に、ブラウザのウィンドウの大き
さ、すなわち、表示範囲の大きさは限定されているた
め、ページを表示しても利用者がスクロール操作を行わ
ないと見えない部分がある。利用者は、スクロール操作
を行わずに、現に見えている部分のみから判断して、他
のページにアクセスする場合があり、見えない部分のデ
ータの送出を後回しにすることで、回線を有効活用する
ことができる。
【0049】次に、本実施形態に係る通信制御システム
の詳細について説明する。図4は、通信制御システムの
各機能実現手段の構成を示す図である。サーバ通信部7
は、データサーバ3から送出されてきたデータを受け取
る。この場合、例えば、各入力ポートごとにバッファメ
モリ41が割り当てられる。データ解析部42は、各バ
ッファメモリ41に蓄積されたデータを順に取り出し、
送出順序を示す優先度を付与するために、該データの解
析を行う。優先度付与部43は、データ解析部42によ
る解析結果に従って、データの構成単位(例えば、パケ
ットと呼ばれることもある。以下、「単位データ」とい
う。)ごとに優先度を付与する。つまり、この優先度
は、クライアント2(利用者)にとって、必要度の高い
単位データほど高く設定されることとなる。優先度付与
部43は、優先度を付与した個々の単位データを、クラ
イアント通信部6に送出する。
【0050】なお、本実施形態では、優先度は、1から
10までの10段階を付与するものとし、数値が高いほ
ど優先度が高いものとする。クライアント通信部6は、
優先度付与部43から優先度が付与された単位データ
を、該優先度に従って、対応する記憶領域44に記憶す
る。この記憶領域は、例えば、配列として管理され、同
図に示す優先度「10」の配列には、単位データが2つ
格納されている。クライアント通信部6は、このように
記憶領域に格納された個々の単位データについて、図示
しない制御部により、優先度順に送信バッファメモリ4
5に送出し、先にバッファメモリ45に入れられた単位
データから順に、ネットワークN1を介してクライアン
ト2に送出する。
【0051】図5は、クライアント通信部6における優
先度が付与されたデータの構造を示す図である。上述の
ように、優先度は、「1」から「10」までのいずれか
の数値が与えられ、「10」が最高優先度、「1」が最
低優先度である。クライアント通信部6は、このような
構造によって管理されたデータについて、優先度の高い
から順に送信バッファメモリに送出する。
【0052】図6は、本実施形態に係る通信制御システ
ムの動作処理を説明するための図である。同図に示すよ
うに、通信制御システム1は、所定の初期化処理を行っ
た後(STEP61)、データサーバもしくはクライア
ントからの通信待ち状態に入る(STEP62〜6
3)。この通信待ち状態において通信があったと判断し
た場合、それがクライアントからのものであるか、デー
タサーバからのものであるかを判断する(STEP6
4)。クライアントからの通信であると判断した場合に
は、該通信内容(要求処理)をデータサーバに送出し
(STEP65)、再び通信待ち状態に戻る(STEP
62〜63)。
【0053】一方、データサーバからの通信であると判
断した場合には、データ解析部42によって、該データ
を解析し(STEP66)、優先度付与部43によっ
て、優先度の付与を行う(STEP67)。そして、優
先度順にクライアントにデータを送出して(STEP6
8)、再び通信待ち状態に戻る(STEP62〜6
3)。
【0054】図7は、通信制御部5の動作処理を説明す
るための図である。同図において、通信制御部5のデー
タ解析部42は、サーバ通信部7の受信バッファメモリ
41からデータを読み込み(STEP71)、データの
メタ情報に相当するヘッダ部と、データ本体であるボデ
ィ部とに分離する(STEP72)。また、このとき、
必要に応じ単位データに分割される。ヘッダ部には、画
像の大きさやボディの表示位置に関する情報が含まれ
る。優先度付与部43は、データ解析部42から送出さ
れるヘッダ部に優先度を付与する(STEP73)。す
なわち、ヘッダ部に対してはボディ部よりも高い優先度
が付与されることとなる。また、データ解析部42は、
ヘッダ部の解析を行い(STEP74)、ボディ部のデ
ータは所定の表示位置に配置されるものか否かの判断を
行う(STEP74)。すなわち、ボディ部のデータは
スクロール操作なしで表示されるデータであるか否か、
の解析である。そして、スクロール操作不要であると判
断した場合には、該ボディ部の単位データの優先度を、
スクロールしないと表示されない単位データの優先度よ
りも高い値を付与する(STEP76)。
【0055】また、ボディ部のデータが、プログレッシ
ブ画像等のようなデータであるか否かの判断を行い(S
TEP77)、プログレッシブ画像等でないと判断した
場合には、該データをプログレッシブ画像に変換する
(STEP78)。プログレッシブ画像についてはデー
タの前半部分ほどより優先度が高くなるようにする(S
TEP79)。
【0056】以上の例では、データの内容に応じてクラ
イアントへの送出順序を変更しただけだが、別の処理と
組み合わせることも可能である。例えば、データサーバ
3から送出されるデータを解析し、それが画像を含むよ
うなページであると判断された場合、通信制御システム
1がその画像データをデータサーバに対して要求するこ
とができる。
【0057】[第2の実施形態]本実施形態は、通信制
御システム1がページ(データ)に含まれる画像をプリ
フェッチするものである。図8は、本実施形態に係る通
信フローを説明するための図である。同図(a)は、プ
リフェッチを考慮しない通常の通信フローを示す図であ
り、同図(b)は、プリフェッチを考慮した通信フロー
を示す図である。同図(a)においては、まず、クライ
アントがページを要求R1を出し、通信制御システムを
中継してデータサーバから該データが送出されてきてか
ら、そのページに含まれる画像を要求R2を出す。
【0058】一方、同図(b)においては、クライアン
トがページを要求R1を出し、該データが通信制御シス
テムに送出されてきた時点で、そのページに含まれる画
像をデータサーバに対してプリフェッチ要求Pを出す。
【0059】その結果、プリフェッチを行わない場合と
プリフェッチを行った場合とを比較すると、図示した分
だけ、画像がクライアントに届くまでの時間を短くする
ことができる。さらに、クライアントから画像を要求す
る通信を行う必要はない。
【0060】このように、クライアントがもとのページ
が受け取ってから改めて画像データの要求を与える方式
に比べて、早く画像データを取得することができるとと
もに、クライアントと通信制御システムとの間の通信量
を減らすことができる。このことは、一般にクライアン
トと通信制御システムとの間が低バンド幅のネットワー
クであるので、特に有効である。また、他のページへの
リンク情報が含まれているページである場合には、他の
ページのデータを通信制御システム1がデータサーバ3
に対して要求し、プリフェッチしておくことができる。
【0061】利用者は、他のページのリンク先のデータ
を要求する場合が多く、従来方法に比べて早く次のペー
ジをクライアントに送信することが可能となる。以上の
実施形態においては、数値である優先度をつけることで
クライアントへ送信するデータの順番を変更したが、必
ずしも優先度を使う必要はない。送信バッファの内容を
置換するような実装方法でも、同様に実現可能である。
【0062】[第3の実施形態]本実施形態は、低バン
ド幅回線の送信側において、プリフェッチのためのデー
タ伸長処理およびプリフェッチすべきデータの同定処理
を行うものである。
【0063】図9は、本実施形態に係る通信制御システ
ムの構成を示す図である。同図に示すように、通信制御
システム1は、クライアント2とデータサーバ3とを中
継する位置に配置されている。また、通信制御システム
1とクライアント2とは、低速ネットワークN1により
接続され、通信制御システム1とデータサーバ3とは、
高速ネットワークN2により接続されている。
【0064】通信制御システム1は、データサーバ3か
ら送出されるデータの内容を解析して、プリフェッチす
べきデータを予測(同定)する。通信制御システム1
は、この予測結果に基づいて、利用者が次にアクセスす
るであろうデータを予め読み込む(プリフェッチす
る)。
【0065】以下、通信制御システム1の詳細について
さらに説明する。同図に示すように、通信制御システム
1は、プリフェッチ制御部91と通信部92とから構成
される。データサーバ3から送出されたデータは、通信
部92の受信バッファ922に順次取り込まれる。デー
タ解析部911は、受信バッファ922に取り込まれた
データが、圧縮データであるか否かを解析し、圧縮デー
タであると判断したものについては、該データを伸長す
るため、データ伸長部912に該データを送出する。デ
ータ伸長部912は、送出されてきた圧縮されているデ
ータを伸長して、これをプリフェッチ同定部913に送
出する。データ解析部911は、また、圧縮データでな
い(非圧縮データ)と判断したものについては、そのま
まプリフェッチ部913に送出する。
【0066】なお、本実施形態におけるデータ解析部9
11は、送出されてきたデータが圧縮データであるか非
圧縮データであるかの判断を行うものとしたが、例え
ば、HTML(Hyper Text Markup Language)のような
データである場合のみ、プリフェッチ同定部913に送
出するようにしてもよい。
【0067】プリフェッチ同定部913は、送出されて
くる非圧縮データについて構文解析を行い、その解析結
果に基づいてプリフェッチすべきデータを決定する。プ
リフェッチ同定部913は、プリフェッチすべきデータ
を決定した後、該データの要求(プリフェッチ要求)
を、サーバ送信バッファ部922にセットする。
【0068】プリフェッチすべきデータの同定は、次の
ようにして行われる。すなわち、WWWの場合、例え
ば、受信したページに埋め込まれた画像やリンク付けさ
れたページが、利用者が次にアクセスする可能性が高い
と判断され、プリフェッチすべきデータとして同定され
る。より、具体的には、イメージタグ(例:<IMG SRC="
画像ファイル">)やアンカータグ(例:<A HREF=" リン
ク先URL">)で参照されるデータがプリフェッチすべ
きデータとして同定される。
【0069】サーバ送信バッファ部922は、クライア
ントからのデータ要求または上述のプリフェッチ要求が
セットされ、順次データサーバ3に対して送出される。
これにより、プリフェッチ要求が格納された場合には、
プリフェッチされることになる。
【0070】プリフェッチ同定部913は、プリフェッ
チすべきデータを決定した後、クライアント2に送出す
べき、一旦、伸長されたデータを圧縮するために、デー
タ圧縮部914に送出する。
【0071】データ圧縮部913は、予め決められた圧
縮アルゴリズムに従って、データの圧縮を行い、クライ
アント送信バッファ923にセットする。これにより、
利用者が要求したデータが圧縮され、ネットワークN1
を介してクライアント2に送出されることとなる。
【0072】図10は、プリフェッチ処理のためのデー
タの内容を示す図である。具体的には、同図は、プリフ
ェッチすべきデータへの参照情報を保持するテーブルの
内容を示している。例えば、WWWにおいては、URL
(Universal Resource Locators )形式で、プリフェッ
チすべきデータが参照されることとなる。該テーブル
は、「インデックス」、「データ到着フラグ」、「ネス
ト数」および「URL情報」をフィールドに持つ。イン
デックスは、データをユニークに管理するためのもので
あり、データ到着フラグは、実際にプリフェッチしたデ
ータが、通信制御システムに到着したか否かを示すフラ
グである。また、ネスト数は、プリフェッチしたネスト
数がカウントされる。ここで、ネスト数とは、プリフェ
ッチしたデータを解析することで、さらにプリフェッチ
をする場合があり、このように、プリフェッチ処理がネ
ストする回数を示すものである。
【0073】本実施形態におけるプリフェッチ制御部9
1は、プリフェッチ処理のネスト数を制限するために、
最大ネスト数を保持する。URL情報は、プリフェッチ
すべきデータのURL情報が保持される。
【0074】なお、このようなテーブルを実現するデー
タ構造としては、配列、リスト等があるが、特に、これ
らに限定されるものではない。図11は、本実施形態に
係る通信制御システムの動作処理を説明するための図で
ある。
【0075】同図に示すように、通信制御システム1
は、まず、所定の初期化を行った後(STEP11
1)、データサーバ3またはクライアント2からの通信
待ち状態に入る(STEP112,113)。通信があ
ったと判断した場合には、それがデータサーバ3からで
あるか、クライアントからであるかを判断する(STE
P114)。クライアントからの通信であると判断され
た場合には、クライアントからの要求をデータサーバ3
に送出し、再び、通信待ち状態になる( STEP11
2,113)。
【0076】一方、データサーバからの通信であると判
断した場合には、プリフェッチ制御部91において、デ
ータの解析を行い(STEP116)、上述したプリフ
ェッチ処理を行って(STEP117)、プリフェッチ
処理に基づくデータをクライアント2に送出する(ST
EP118)。その後、通信制御システム1は、再び、
通信待ち状態になる( STEP112,113)。
【0077】図12は、プリフェッチ制御部の動作処理
を説明するための図である。同図において、データサー
バ3から送出されたデータが受信バッファ921に取り
込まれると、データ解析部は、該データを読み込み(S
TEP1219、圧縮データであるか否かの判断を行う
(STEP122)。圧縮データであると判断された場
合には、データ伸長部912が該データの伸長を行っ
て、構文解析可能な状態のデータにして(STEP12
3)、プリフェッチ同定部913に送出する。プリフェ
ッチ同定部913は、該伸長されたデータの解析を行い
(STEP124)、プリフェッチすべきデータの同定
を行う(STEP126)。
【0078】一方、圧縮データでない(非圧縮データ)
と判断された場合には、該データの解析を行い(STE
P125)、該データをそのままプリフェッチ同定部9
13に送出して、同様に、プリフェッチすべきデータの
同定を行う(STEP126)。伸長されたデータ(非
圧縮データを含む)はデータ圧縮部に送出され、予め決
められた圧縮アルゴリズムに従い、データ圧縮される
(STEP127)。
【0079】その後、プリフェッチ制御部91は、プリ
フェッチすべきデータがあるか否かの判断を行い(ST
EP128)、データサーバ3に対してプリフェッチす
べきデータの要求をすべく、サーバ送信バッファにプリ
フェッチ要求をセットし(STEP129)、プリフェ
ッチ要求を行う。
【0080】プリフェッチ制御部91は、また、上記圧
縮処理が施されたデータをクライアントに送出する(S
TEP1210)。なお、上記動作処理をシーケンシャ
ルに説明したが、例えば、並列的に動作可能な処理部分
については、これを排除する趣旨ではない。
【0081】図13は、本実施形態に係る通信フローを
説明するための図である。同図(a)は、プリフェッチ
を行わない場合、同図(b)は、プリフェッチを行う場
合を示している。
【0082】同図(a)において、クライアント2がデ
ータの要求R1を出すと、データサーバ3から該要求し
たデータが返答される。クライアント2は、該データを
伸張処理を行うとともに表示処理を行い、さらに他のデ
ータの要求R2を出し、同様に、返答データを伸張、表
示する。
【0083】一方、同図(b)においては、要求R1を
出すと、該要求R1に対するデータが通信制御システム
1に送出されてきたところで、伸張処理を行って、デー
タサーバに対してプリフェッチ要求Pを出す。これによ
り、プリフェッチをした場合の方が、利用者において必
要なデータを素早く表示することが可能となる。
【0084】なお、同図(b)に示すように、プリフェ
ッチのネストがある場合、プリフェッチ要求により送出
されてきたデータに対してさらにプリフェッチするの
で、さらなる高速化を図ることができる。
【0085】図14は、本実施形態に係る通信フローを
説明するための図である。同図(a)は、クライアント
側でプリフェッチを行う場合、同図(b)は、通信制御
システムでプリフェッチを行う場合である。同図(a)
において、クライアントがデータ要求R1を出すと、該
要求R1に対するデータがクライアントに返ってきたと
ころで、伸張処理を行うとともに表示処理を行い、デー
タサーバに対してプリフェッチ要求Pを出す。
【0086】一方、同図(b)においては、要求R1を
出すと、該要求R1に対するデータが通信制御システム
1に送出されてきたところで、伸張処理を行って、デー
タサーバに対してプリフェッチ要求Pを出す。これによ
り、本実施形態に係る通信制御システムにおいてプリフ
ェッチを行う場合の方が、クライアントにおいてプリフ
ェッチを行う場合よりも、利用者において必要なデータ
を素早く表示することが可能となる。
【0087】なお、図には示していないが、プリフェッ
チのネストがある場合、プリフェッチ要求により送出さ
れてきたデータに対してさらにプリフェッチするので、
さらなる高速化を図ることができる。
【0088】[第4の実施形態]本実施形態は、データ
の伸張、プリフェッチデータの同定を通信制御システム
で行い、プリフェッチ要求をクライアントで行うという
ものである。
【0089】図15は、本実施形態に係る通信制御シス
テムの構成を示す図である。本実施形態に係る通信制御
システムの構成は、上述した第3の実施形態に係る通信
制御システムの構成とほぼ同じであるが、プリフェッチ
同定部1513によりクライアントでプリフェッチすべ
きデータの参照情報(以下「プリフェッチ参照情報」お
いう)がクライアント送信バッファ部1523にセット
され、データ圧縮部1514からの圧縮データととも
に、クライアントに送出される。プリフェッチ参照情報
は、例えば、WWWの場合には、URL等に関する情報
が相当する。
【0090】図16は、本実施形態に係る通信制御シス
テムの動作処理を説明するための図である。同図におい
て、STEP161〜STEP168は、図9の対応す
るSTEPと同様であるので、説明を省略する。
【0091】STEP168において、プリフェッチす
べきデータがあると判断された場合には、プリフェッチ
すべきデータへの参照情報をクライアント送信バッファ
にセットする(STEP169)。そして、通信制御シ
ステムは、クライアント送信バッファに格納されたデー
タをクライアントに送出する(STEP1610)。
【0092】なお、クライアントにおいては、受信デー
タの中に付加されたプリフェッチ参照情報を取得した場
合には、該プリフェッチ参照情報に従って、プリフェッ
チ要求を行う。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、利用者とって必要な情
報が優先的に送出されてくるので、必ずしもすべてのデ
ータの到着を待つ必要がない。すなわち、情報の概略が
より速く提示され、不要なデータの到着を待つことな
く、利用者は、そのデータの転送を中止したり次のデー
タへアクセスしたりといった操作を行うことができるよ
うになる。これにより、利用者が要求した情報が表示さ
れるまでの待ち時間を減らすことができるとともに、モ
バイルワーカや家庭から電話接続する利用者のように低
速ネットワークを利用する場合、無駄なデータで通信回
線を浪費することはなく、回線を有効に活用することが
できる。
【0094】また、本発明によれば、低バンド幅の送信
側でプリフェッチのためのデータ伸張処理及びプリフェ
ッチすべきデータの同定処理を行うので、必要な情報が
利用者に提供されるまでの時間を短縮することが可能と
なるとともに、クライアント側計算機処理の負荷を抑え
ることができるようになる。
【0095】以上のことは、高バンド幅の回線と低バン
ド幅の回線とが組み合わされ、該低バンド幅の回線が高
速アクセスのボトルネックとなるような場合に、特に、
有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る情報アクセスシステムの構成を
示す図。
【図2】 本発明に係る情報アクセスシステムの構成例
を示す図。
【図3】 通信制御部による返答データの送出順序を説
明するための図。
【図4】 通信制御システムの各機能実現手段の構成を
示す図。
【図5】 クライアント通信部6における優先度が付与
されたデータの構造を示す図。
【図6】 本実施形態に係る通信制御システムの処理動
作を説明するための図。
【図7】 通信制御部の動作処理を説明するための図。
【図8】 本実施形態に係る通信フローを説明するため
の図。
【図9】 本実施形態に係る通信制御システムの構成を
示す図。
【図10】 プリフェッチ処理のためのデータの内容を
示す図。
【図11】 本実施形態に係る通信制御システムの動作
処理を説明するための図。
【図12】 プリフェッチ制御部の動作処理を説明する
ための図。
【図13】 本実施形態に係る通信フローを説明するた
めの図。
【図14】 本実施形態に係る通信フローを説明するた
めの図。
【図15】 本実施形態に係る通信制御システムの構成
を示す図。
【図16】 本実施形態に係る通信制御システムの動作
処理を説明するための図。
【符号の説明】
1…通信制御システム 2…クライアント 3…データサーバ 4…データ記憶部 5…通信制御部 6…クライアント通信部 7…サーバ通信部 N1,N2…ネットワーク 41…受信バッファメモリ 42…データ解析部 43…優先度付与部 44…記憶領域 45…送信バッファメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 哲郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアントとサーバとの間の通信を制
    御する通信制御方法であって、 前記クライアントからの要求に対して前記サーバから送
    出される複数のデータ列のそれぞれを所定の送出単位に
    分割し、該分割された送出単位のそれぞれを予め決めら
    れた条件に基づく所定の送出順序に従って、前記クライ
    アントに送出するように制御することを特徴とする通信
    制御方法。
  2. 【請求項2】前記予め決められた条件は、前記データ列
    の取得状況に応じて概略情報から詳細情報に変化するデ
    ータの場合に、前記データ列の概要部分を詳細部分より
    も優先的に送出するように制御することを特徴とする請
    求項1記載の通信制御方法。
  3. 【請求項3】前記予め決められた条件は、前記データ列
    のヘッダ部に含まれる前記クライアントの表示構成に関
    する情報を、前記データ列のボディ部よりも優先的に送
    出するように制御することを特徴とする請求項1または
    2記載の通信制御方法。
  4. 【請求項4】クライアントとサーバとの間の通信を制御
    する通信制御方法であって、 前記クライアントからの第1の要求に対して前記サーバ
    から送出されるデータに基づいて前記クライアントが要
    求すべき第2の要求を決定し、該第2の要求を前記サー
    バに送出するように制御することを特徴とする通信制御
    方法。
  5. 【請求項5】クライアントとサーバとの間の通信を制御
    する通信制御システムであって、 前記クライアントからの要求に対して前記サーバから送
    出される複数のデータ列のそれぞれを受信する受信手段
    と、 前記所定の送出単位に分割し、該分割された送出単位の
    それぞれについて、予め決められた条件に基づく優先度
    を付与する優先度付与手段と、 前記付与された優先度に従って、前記所定の送出単位の
    データを前記クライアントに送信するように制御する送
    信手段を備えたことを特徴とする通信制御システム。
  6. 【請求項6】クライアントとサーバとの間の通信を制御
    する通信制御システムであって、 前記クライアントからの第1の要求に対して前記サーバ
    から送出されるデータを受信する手段と、 前記受信したデータに基づいて前記クライアントが要求
    すべき第2の要求を決定する手段と、 前記第2の要求を前記サーバに送出するように制御する
    手段とを備えたことを特徴とする通信制御システム。
  7. 【請求項7】クライアントとサーバとの間の通信を制御
    するプログラムを格納した記録媒体であって、 前記プログラムは、 前記クライアントからの要求に対して前記サーバから送
    出される複数のデータ列のそれぞれを受信させる受信手
    段と、 前記所定の送出単位に分割し、該分割された送出単位の
    それぞれについて、予め決められた条件に基づく優先度
    を付与させる優先度付与手段と、 前記付与された優先度に従って、前記所定の送出単位の
    データを前記クライアントに送信するように制御させる
    送信手段とを備えたことを特徴とする記録媒体。
  8. 【請求項8】クライアントとサーバとの間の通信を制御
    するプログラムを格納した記録媒体であって、 前記プログラムは、 前記クライアントからの第1の要求に対して前記サーバ
    から送出されるデータを受信さえる手段と、 前記受信したデータに基づいて前記クライアントが要求
    すべき第2の要求を決定させる手段と、 前記第2の要求を前記サーバに送出するように制御させ
    る手段とを備えたことを特徴とする記録媒体。
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