JPH11110092A - 接続装置、周辺装置、周辺装置システム及びそれらの制御方法 - Google Patents

接続装置、周辺装置、周辺装置システム及びそれらの制御方法

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JPH11110092A
JPH11110092A JP9267271A JP26727197A JPH11110092A JP H11110092 A JPH11110092 A JP H11110092A JP 9267271 A JP9267271 A JP 9267271A JP 26727197 A JP26727197 A JP 26727197A JP H11110092 A JPH11110092 A JP H11110092A
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はじめ 森本
Takashi Yamamoto
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雄一 松本
Kenji Inoue
井上  健治
Akio Saito
彰男 斉藤
Hidekazu Matsuzaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の周辺装置を1つの通信用バスから分岐
させて接続する周辺装置システムにおいて、制御情報に
関る通信をより安価な構成で実現する。 【解決手段】1つの情報出力装置に複数の周辺機器を接
続するための接続装置は、上流側装置、下流側装置及び
周辺機器に接続するコネクタ21〜23を有する。画像
データ(PDi)及びその制御信号(CTLi)は、コネ
クタ21からコネクタ22へつながる経路で転送され
る。また、上流側装置と表示器の間で行われる制御用情
報の通信経路には、モード判定スイッチ回路24が介在
する。モード判定スイッチ回路24は、第2の通信経路
を用いて上流側装置との通信を試み、その結果に基づい
て制御用情報の通信を行うか否かを判定し、制御用情報
の通信を行うと判定した場合は、流側装置と周辺機器と
の間で制御用情報の通信を行うべくコネクタ21とコネ
クタ23の間に通信経路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1つの情報処理装置
に複数の周辺装置を接続して構成される周辺装置システ
ム、及び該システムにおける接続装置、周辺装置とそれ
らの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報を発生するホストコンピュータ
(以下、単にホストという)にディスプレイを接続し、
ホストの発生する画像を表示する表示装置にあっては、
表示動作を開始するのに先立って、画像データ以外の情
報をホストとディスプレイの間で交換するものがある。
この種の表示装置では、接続するディスプレイの表示性
能に最適な表示データを発生出来るようなホスト側の設
定、あるいはディスプレイ側の設定を使用者の手を煩わ
せることなく自動的に行える。
【0003】図31はこうした動作を行う一般的な液晶
ディスプレイの構成を示す図である。図31において、
1005は画像ソースとなるホストコンピュータ(以
下、ホストという)、700は強誘電性液晶を使用した
液晶表示器、1009はホスト1005と表示器700
の間を接続するケーブルである。
【0004】図32は表示器700の内部構成を示すブ
ロック図である。701はケーブル1009が接続され
るコネクタ、705は強誘電性液晶を用いた液晶表示素
子、702は表示データを受け取り液晶表示素子705
を制御する駆動コントローラ、706は点灯回路とラン
プを含むバックライト、704は液晶表示素子705及
びバックライト706に電源を供給する電源ユニット、
707は液晶表示素子705近傍の温度を検知する温度
センサ、703は駆動コントローラ702及び電源ユニ
ット704を制御するとともにホスト1005とのシリ
アル通信を行って上記画像データ以外の情報をやり取り
し、表示器全体を制御する表示コントローラである。
【0005】液晶表示素子705は液晶に強誘電性液晶
を用いた表示パネルで、例えばRGBWを一画素とし1
280×1024画素の表示を行うものである。
【0006】強誘電性液晶を用いた液晶表示素子705
は温度により最適な駆動条件が、例えば図16の如く変
化する。駆動条件は、液晶表示素子705の液晶に印加
される駆動波形の電圧である駆動電圧(Vop)と、一
駆動ラインを駆動する時間である一水平走査時間(1
H)からなる。図16に示すように、最適な駆動条件
は、Vopと1Hの積が高温になるほど小さくなるよう
に変化する。表示コントローラ703は液晶表示素子7
05の近傍の温度に従って最適な駆動条件を選択し、駆
動コントローラ702へ1Hを、電源ユニット704へ
Vopをセットする。駆動コントローラ702は1Hを
調整するとともに、これに合うタイミングで表示データ
を要求し、液晶表示素子705の(図示しない)ドライ
バ回路へデータを供給し、電源ユニットではVopに対
応する液晶駆動電圧を生成して液晶表示素子705の
(図示しない)ドライバ回路へ供給する。
【0007】図33は表示器の電源が投入され駆動が開
始されるまでの動作を説明する図である。信号PWON
はホスト1005の画像データの転送準備が完了し、接
続された表示器に表示動作を開始可能である事を知らせ
る信号であり、表示コントローラはPWON=Lを検知
すると画像データの転送に先立ちホストの種類や表示器
に関する情報の交換をシリアル通信によって行う。
【0008】一方、表示器PWON=Lを検知すると、
表示器側で表示の準備が完了したことをAttentionの発
行でホストへ知らせる。ホストはこのAttentionの内容
を問い合わせ(Request Attention Information)、表
示器はAttentionの内容をホストに伝え(Status(Atte
n. Inf.))、Attentionをクリアする(Clear Attentio
n)。次にホストはホストのタイプを示すコードを表示
器に伝える(Send Host Code)。表示器は接続可能なホ
ストであれば了解のステータスを、接続不可能なホスト
である場合はエラーステータスを返す。次にホストは表
示器のタイプを示すコードを要求(Request Unit Cod
e)する。その他、ホストが必要な情報を表示器に問い
合わせ、表示器に必要な情報を送った後、ホストは画像
データの要求を開始する指示を行う(Unit Start)。表
示器はステータスを返すとともに、BUSY信号により
画像データの転送要求を行う。ホストと表示器の双方は
受け取った相手のコードやその他の情報を基に適切な設
定を行ってから以降の表示動作を行う。
【0009】信号PDi(i=0−15)は画像データ
で、走査線一ライン分の画像データが走査線アドレスつ
きで、転送クロックFCLKに同期して転送される。A
HDLは信号PDi(i=0−15)の内容が画像デー
タが走査線アドレスであることを示す信号である。信号
BUSYは表示器側が画像データを受け取れるか否かを
示す信号であり、駆動コントローラ702がBUSY信
号にLを送出することがデータ転送要求となる。即ち、
表示器700からBUSY信号をLに下げ画像データの
転送要求を出すと、ホスト1005はFCLKの1クロ
ック分AHDLをHに上げ、これに同期して走査線アド
レスを送出、続いて走査線一ライン分の画像データを転
送する。
【0010】表示器700は画像データを受け取ると、
該当する走査線の駆動を開始するとともに、1Hに応じ
たタイミングを見計らって次のデータ要求を行う。図3
3のdrvは液晶表示素子705における走査線アドレ
スで指定された走査線の駆動を表す。
【0011】図34は転送される画像データの構成を示
す図である。前述の通り、先頭に走査線アドレスが送出
され、続いて1280×4bitの画像データ(D0〜
D5119)が転送される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一台のホストと一台の
表示器によって構成されるシステムにおいては上述の技
術を適用することで、適切なシリアル通信を実現でき
る。しかしながら、一台のホストで複数台の表示器に画
像を表示するべく図1や図13のようなバス型の接続を
行い、ホストと複数の表示器との間でシリアル通信を行
おうとすると、各表示器とホストの通信が衝突してしま
うという問題がある。また、これを回避するようにシリ
アル通信を制御しようとすれば、その通信機構が複雑と
なり、高価なものとなってしまう。更に、表示器の台数
が増えるにしたがってその情報量も増大してしまうので
有効な手段を安易に得ることができない。
【0013】一方、特に強誘電性液晶表示器の場合、表
示器の表示性能の変化に対応した表示データの生成を実
現するために、ホストとのシリアル通信は必要である。
したがって、上述のような複数台の表示器を接続したよ
うなシステムにおいて、シリアル通信を簡易な構成で安
価に実現することが望まれている。
【0014】また、図13に示したような表示システム
の構成において、多くの情報を同時に表示したいという
要求(1つのホストにより、各表示器に異なる情報を同
時に表示するという要求)がある。すなわち、図13に
示すように、画像ソースとなるホスト201に対して中
継器202、203、204を介して1ラインのケーブ
ル210を接続し、複数の表示器300、320、34
0を接続する構成である。
【0015】しかしながら、表示器300、320、3
40が個々にホスト201とシリアル通信を行おうとす
ると、上述のように各表示器とホストの通信が衝突す
る。また、これを回避しようとすれば、複雑な通信手順
を用意しなければならず、構成の複雑さ、コストの上昇
を招く。
【0016】特に、強誘電性液晶表示器を採用した場
合、表示器300、320、340の画像データを受け
取る周期は、各表素子の温度により差を生じる。このた
め、これを吸収するべく中継器202、203、204
に1フレーム分の画像メモリを持つことが考えられる
が、中継器が高価なものになってしまう。
【0017】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
であり、複数の周辺装置を1つの通信用バスから分岐さ
せて接続する周辺装置システムにおいて、各周辺装置で
処理すべきデータ以外の制御情報に関る通信をより安価
な構成で可能とする周辺装置システム及び該システムに
用いられる接続装置及び周辺装置及びそれらの制御方法
を提供することにある。
【0018】また、本発明の他の目的は、複数の周辺装
置を1つの通信用バスから分岐させて接続する周辺装置
システムにおいて、複数の周辺装置のうちの1つにおい
て上記制御情報の通信を可能とし、他の周辺装置による
制御情報の通信を自動的に禁止する周辺装置システム及
び該システムに用いられる接続装置及び周辺装置及びそ
れらの制御方法を提供することにある。
【0019】また、本発明の他の目的は、複数の周辺装
置を1つの通信用バスから分岐させて接続し、同一の画
像データを表示させる周辺装置システムにおいて、上記
制御情報の通信を行う周辺装置とその他の周辺装置を自
動的に決定することを可能とする接続装置及びその制御
方法を提供することにある。
【0020】また、本発明の他の目的は、複数の周辺装
置を1つの通信用バスから分岐させて接続し、それぞれ
に異なる画像データを表示させ得る周辺装置システムに
おいて、上記制御情報の通信を行う周辺装置とその他の
周辺装置を自動的に決定することを可能とする周辺装置
及びその制御方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の接続装置は、1つの情報出力装置に複数の周辺機
器を接続するための接続装置であって、上流側装置、下
流側装置及び周辺機器に接続され、該上流側装置より該
周辺機器で処理すべき被処理情報を入力し、該被処理情
報を該周辺機器と該下流側装置へ出力する第1の通信経
路と、前記上流側装置と前記周辺機器の間で行われる制
御用情報の通信を行うための第2の通信経路と、前記第
2の通信経路を用いて前記上流側装置との通信を試み、
その結果に基づいて前記制御用情報の通信を行うか否か
を判定する判定手段と、前記判定手段によって前記制御
用情報の通信を行うと判定された場合、前記上流側装置
と前記周辺機器との間に前記第2の通信経路を形成する
経路制御手段とを備える。
【0022】また、上記の目的を達成する本発明の周辺
装置は、情報処理装置から出力される被処理データを処
理する周辺装置であって、前記被処理データを入力する
第1通信手段と、前記情報処理装置との間で制御用情報
の通信を行う第2通信手段と、前記第2通信手段におけ
る通信の状態を観測し、該通信の状態に基づいて前記制
御用情報の通信を実行するか否かを判定する判定手段
と、前記判定手段によって前記制御用情報の通信を実行
すると判定された場合、前記第2通信手段を介して前記
情報処理装置との間で制御用情報の通信を行う制御手段
とを備える。
【0023】また、上記の目的を達成する本発明の接続
装置の制御方法は、上流側装置、下流側装置及び周辺機
器に接続され、該上流側装置より該周辺機器で処理すべ
き被処理情報を入力し、該被処理情報を該周辺機器と該
下流側装置へ出力する第1の通信経路と、前記上流側装
置と前記周辺機器の間で行われる制御用情報の通信を行
うための第2の通信経路とを備えた接続装置の制御方法
であって、前記第2の通信経路を用いて前記上流側装置
との通信を試み、その結果に基づいて前記制御用情報の
通信を行うか否かを判定する判定工程と、前記判定工程
によって前記制御用情報の通信を行うと判定された場
合、前記上流側装置と前記周辺機器との間に前記第2の
通信経路を形成する経路制御工程とを備える。
【0024】また、上記の目的を達成する本発明の周辺
装置の制御方法は、前記被処理データを入力する第1通
信手段と、前記情報処理装置との間で制御用情報の通信
を行う第2通信手段とを備え、該情報処理装置から出力
される被処理データを処理する周辺装置の制御方法であ
って、前記第2通信手段における通信の状態を観測し、
該通信の状態に基づいて前記制御用情報の通信を実行す
るか否かを判定する判定工程と、前記判定工程によって
前記制御用情報の通信を実行すると判定された場合、前
記第2通信手段を介して前記情報処理装置との間で制御
用情報の通信を行う制御工程とを備える。
【0025】更に上記の目的を達成する本発明の周辺装
置システムは、1つの情報処理装置と複数の周辺装置と
を複数の接続装置を介して接続する周辺装置システムで
あって、前記情報処理装置から周辺装置において処理さ
れるべき被処理データを該複数の周辺装置の各々に送信
するための第1通信手段と、前記複数の周辺装置の中か
ら、前記情報処理装置と周辺装置との間で行われるべき
制御用情報の通信を実行する1つの周辺装置を選択する
選択手段と、前記選択手段で選択された周辺装置と前記
情報処理装置との間で前記制御用情報の通信を実行さ
せ、他の周辺装置による該制御用情報の通信を禁止する
通信制御手段とを備える。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好適な実施形態を説明する。
【0027】<第1の実施形態>図1は、第1の実施形
態による表示システムの構成例を示す図である。1は画
像ソースとなるホストコンピュータ(以下、ホストとも
いう)、2a,2b,2cは強誘電性液晶表示器など
の、メモリ性のある表示器、3a,3b,3cは表示器
をチェーン状に接続するための分岐装置、4はホスト
1、表示器2a〜2c、分岐装置3a〜3cをつなぐた
めのケーブルである。以上説明した各装置は、一台のホ
スト1から送出される画像データを分岐装置3a〜3c
を介して表示器2a〜2cに供給し、同時に表示を行う
システムを構成している。
【0028】図2は、第1の実施形態による分岐装置3
a,3b,3cの内部を示す図である。なお、以下の説
明において特に指定が無い場合は、分岐装置3aを例に
ついて述べたものとする。
【0029】図2において、21はホスト1に接続され
るケーブルが接続されるコネクタ、22は下流側の分岐
装置2bに接続されるケーブルが接続されるコネクタ、
23は表示器3aに接続されるケーブルが接続されるコ
ネクタである。24はモード判定スイッチ回路であり、
ホスト1と表示器2aとのシリアル通信を行うか行わな
いかを判定し、信号の経路を切り替える。モード判定ス
イッチ回路24の詳細については後述する。
【0030】コネクタ21,22,23から入力される
信号はすべてプルアップ(図中に示さず)されており、
コネクタ21,22,23においてホスト1、分岐装置
2bもしくは表示器2aが接続されていないかそれらの
電源が入っていない場合は、それぞれハイレベルの状態
(Hi)となる。従って、例えば分岐装置3bよりもホ
スト側に接続された分岐装置3aに電源が入っていない
限り、分岐装置3bは使用できない。
【0031】次に、図2に示されたコネクタの信号の説
明をする。コネクタ21において、FCLKは画像信号
の同期用クロック、PWONはホスト1の電源が入って
いることを示す信号、SOUTはホスト1に出力するシ
リアル通信信号、SINはホスト1から入力するシリア
ル通信信号、CTLiは画像データ制御信号、PDiは
画像データである。なお、上流側と下流側が分岐装置で
接続されている場合(例えば図1の分岐装置3bの場
合)は、SOUTは上流側の分岐装置(例えば分岐装置
3a)に出力するシリアル通信信号、SINは上流側の
分岐装置(例えば分岐装置3a)から入力するシリアル
通信信号となる。
【0032】コネクタ22において、FCLKは画像信
号の同期用クロック、O−PWONは下流側の分岐装置
(例えば分岐装置3b)に対してホストの電源が入って
いることを示す信号、O−SOUTは下流側の分岐装置
から入力するシリアル通信信号、O−SINは下流側の
分岐装置に出力するシリアル通信信号、CTLiは画像
データ制御信号、PDiは画像データである。
【0033】更に、コネクタ23において、FCLKは
画像信号の同期用クロック、P−PWONは表示器に対
してホストの電源が入っていることを示す信号、P−S
OUTは表示器2aから入力するシリアル通信信号、P
−SINは表示器2aに出力するシリアル通信信号、C
TLiは画像データ制御信号、PDiは画像データであ
る。
【0034】次に、モード判定スイッチ回路24によ
る、シリアル通信を行うか否かのモードの判定と、各モ
ードにおけるスイッチングの形態について説明する。
【0035】まず、モードを判定するための構成及び動
作について説明する。図3は、モード判定スイッチ回路
の構成例を示すブロック図である。141,142,1
43はラッチ回路であり、FCLKに同期すると共にモ
ード判定回路146によりゲート制御される。そして、
ラッチ回路141はPWON信号をラッチし、ラッチ回
路142はラッチ回路141のラッチ出力をラッチし、
ラッチ回路143はSIN信号をラッチする。144及
び145はカウンタであり、FCLK信号をカウントす
ることにより、カウンタ144は200msの時間計測
を、カウンタ145は100μsの時間計測を行う。1
46はモード判定回路であり、ホスト1と表示器とのシ
リアル通信を行うか/行わないかを判定する。なお、以
下では、シリアル通信を行うモードをマスターモード、
シリアル通信を行わないモードをスレーブモードと呼
ぶ。147はスイッチ回路であり、モード判定回路14
6によるモードの判定結果と表示器2aの接続状態とを
監視して信号の経路を切換える。なお、スイッチ回路1
47の各モードにおける切換状態については図7を参照
して後述する。
【0036】次に、モード判定回路146によるマスタ
ーモード、スレーブモードの判定方法を、上述の図3
と、図4〜図6を参照して説明する。
【0037】図4は、分岐装置及び表示器の電源が入っ
た状態で、ホスト1の電源がONになった場合のPWO
N、SIN、SOUTの各信号のタイミングチャートで
ある。本実施形態の通信形態によれば、ホストとシリア
ル通信を行った場合、SOUT信号が出力されてから2
00msの間に100μs以上のパルス信号(SIN)
が返されるので、これを検出することでマスターモード
と判定する。また、図5は上流側に既にマスターモード
で動作する表示器が存在する状態において分岐装置及び
表示器に電源が投入された場合のPWON、SIN、S
OUTの各信号のタイミングチャートである。上流側に
マスターモードで動作する分岐装置が存在する場合は、
SOUT出力に対してSINはHi状態を維持する。こ
の結果、当該分岐装置をスレーブモードに設定する。
【0038】なお、200ms、100μsという時間
設定は、本実施形態で採用したシリアル通信の通信規定
に基づくものである。したがって、他の形態の通信規定
を採用するのであれば、採用された通信規定に応じて上
記時間設定も変更される。
【0039】図6は第1の実施形態によるマスターモー
ドとスレーブモードの判定処理の手順を説明するフロー
チャートである。以下、図3と図6を参照してモード判
定スイッチ回路24の動作を詳細に説明する。
【0040】ホスト1の電源を投入するとホスト1の初
期化の結果PWONがハイレベルの状態(Hi)からロ
ーレベルの状態(Lo)となる。モード判定回路146
は、PWONがHiとなることで一旦リセットされる。
そして、PWONがLoとなることでラッチ回路14
1,142,143のゲートがイネーブルとなり、ラッ
チ回路141によってSOUTにLoが出力される(ス
テップS11、S12)。続いて、ラッチ回路142の
出力もLoとなり、カウンタ144はFCLKのカウン
トを開始する(ステップS13)。
【0041】上述のようにカウンタ144は200ms
の時間を計測するものであり、この200msの間にS
IN信号がLoとならない場合は、当該装置をスレーブ
モードに決定する(ステップS14、S15)。分岐装
置3aの場合、シリアル通信の相手がホスト1となるの
で、ホスト1よりの応答信号によりSIN信号がLoと
なる(図4)。このSIN信号がラッチ回路143でラ
ッチされると、カウンタ145はFCLKをカウント
し、100μsの時間計測を開始する(ステップS1
5、S16)。
【0042】SOUTのLo出力をラッチ回路142で
ラッチしてカウンタ144で200msの時間計測を終
了した結果、カウンタ144,145ともにカウントア
ップしていればマスターモードと判定される(ステップ
S17〜S19)。一方、カウンタ144だけがカウン
トされている場合はスレーブモードと判定される。本例
では、分岐装置3aはカウンタ144,145ともにカ
ウントされることになり、マスターモードに決定され
る。この結果をもとに、スイッチ回路147に信号を送
り、ラッチ回路のゲート処理等を行う。
【0043】なお、図1において、既に表示器2aと分
岐装置3aがマスターモードで動作している最中に、表
示器2bと分岐装置3bを立ち上げた場合は、分岐装置
3bより分岐装置3aにSOUTのLoが供給される
が、マスターモードの分岐装置3aはこれをホスト1に
は伝えず、O−SINにHiレベルを出力しつづける。
この結果、分岐装置3bは200ms以内にSINのL
oレベルを検出することが出来ず、スレーブモードに設
定される(図5)。
【0044】図7は各モードにおけるスイッチ回路の接
続状態を説明する図である。スイッチ回路147は、モ
ード判定回路146から送られた信号に基づいて、図7
のようにスイッチングを行う。
【0045】マスターモードではラッチ回路141,1
42,143のゲートをすべてディスイネーブルする。
そして、図7の(a)に示されるように、ホストと当該
分岐装置に接続された表示器との間のシリアル通信を実
現するべく、SOUTとP−SOUTを、SINとP−
SINを接続する。また、PWONをP−PWON及び
O−PWONに接続する。また、スレーブモードの分岐
装置から入力されるO−SOUTは無視(NC)し、ス
レーブモードの分岐装置へ出力されるO−SINはHi
状態に維持される。このため、上述したように、マスタ
ーモードの分岐装置より下流の分岐装置に電源が投入さ
れた場合、下流の分岐装置から出力されるSOUTは無
視され、SINがHi状態に維持され、下流の分岐装置
はスレーブモードに設定される。
【0046】また、スレーブモードに設定された分岐装
置では、ラッチ回路141はイネーブルのままにして、
ラッチ回路142,143はディスイネーブルする。こ
の結果、図7の(b)に示されるように、スレーブモー
ドの分岐装置のSOUT信号は、常にLo状態となる。
また、SINの状態に関しては無視(NC)する。更
に、表示装置よりの入力であるP−SOUTについては
監視のみを行い、外部の分岐装置へは伝達しない。スレ
ーブモードの分岐装置はP−SOUTを監視すること
で、表示器の電源が投入されているかどうかを判定す
る。また、スイッチ回路147より表示器へ出力される
P−SINはHi状態に維持される。
【0047】更に、下流の分岐装置よりのSOUT信号
(スレーブモードの装置であればLo状態)はO−SO
UTとして入力され、下流の分岐装置の動作状態が監視
される。また、上流(ホスト側)の分岐装置より入力さ
れるSIN信号は無視(NC)され、下流の分岐装置へ
出力されるO−SIN及び表示器へ出力されるPーSI
NはHi状態が維持される。また、PWONはPーPW
ONとOーPWONに接続される。
【0048】表示器が取り外されたり(切断)、表示器
の電源がオフされた場合、スイッチ回路147は図7の
(c)に示されるように信号の接続を行う。すなわち、
SOUTとO−SOUT、SINとOーSINを接続
し、シリアル信号を上流側の分岐装置から下流側の分岐
装置へつなぐ単なる中継器となる。また、表示器よりの
信号P−SOUTを監視し、表示器の電源オン状態が確
認されるとPーPWONとOーPWONをHiにして下
流の分岐装置にモード設定動作(図6)を実行させると
共に、自らのモード設定動作を実行する。この結果、当
該分岐装置が最もホスト装置に近いものであれば、新た
にこの分岐装置がマスターモードとなり、これより下流
の分岐装置はスレーブモードとなる。
【0049】例えば、マスターモードで動作中の分岐装
置に接続された表示器が切り離され、もしくは電源オフ
されたとき、例えば、表示器2aと分岐装置3aの切
断、もしくは表示器2aの電源OFFが発生した場合
は、O−PWONを一度Hiにした後にLoにする。こ
うすることにより、当該分岐装置の次に接続されている
分岐装置がモード設定動作を行ない、新たにマスターモ
ードとして設定されることになる。なお、上記の表示器
の切り離し、電源遮断の検出は、P−SOUTを監視す
ることで行える。
【0050】以上のようにしてモード設定が完了する
と、例えば、マスターモードとなった分岐装置3aに接
続されている表示器2aとホスト1との間で、表示器2
aの動作環境における表示性能をシリアル通信する。ホ
スト1はこのシリアル通信によって得られた表示性能に
基づいて、画像データの転送速度等を設定し、出力す
る。また、スレーブモードに設定された表示器は、ホス
ト1より出力される画像データに従って表示を行う。
【0051】次に、第1の実施形態で用いるホストと表
示器との間のシリアル通信について簡単に説明する。図
8〜図12は第1の実施形態による通信プロトコルを説
明する図である。
【0052】シリアル通信のプロトコルは2種類であ
る。第1のプロトコルでは、ホストから表示器に対しコ
マンドを送り、表示器がステータスを返す(図8)。コ
マンドは必ずホストが発行し、対応するステータスを受
け取るまでは次のコマンドは発行しない。また、表示器
は発行した最後のステータスを次の有効なコマンドを受
信するまで保持する。これにより、通信エラーによりホ
ストがステータスを受信できなかった場合に、ホストか
ら直前のステータスを問い合わせるコマンド(Request
Status)によりステータスの再送が可能となる(図
9)。
【0053】第2のプロトコルは、表示器がAttention
を発行して通信を要求する場合で、これに対しホストは
Attentionの内容を要求し(Request Attention Informa
tion)、表示器がこれに答え(ステータス)、さらにホ
ストがAttentionをクリアするコマンド(Clear Attenti
on)を発行、表示器が了解のステータスを発行して通信
を完了する(図10)。ホストはAttentionを受信した
場合、Clear AttentionコマンドによりAttentionをクリ
アするまでの間(この期間をAttention状態と呼ぶ)、A
ttentionの内容を要求するコマンド(Request Attentio
n Information)、Attentionをクリアするコマンド(Cl
ear Attention)、保持したステータスを要求するコマ
ンド(Request Status)以外のコマンドは発行しない
(図11)。これら3つのコマンドを特定コマンドと呼
ぶ。表示器では、特定コマンドに対するステータスは保
持されず、直前のステータスが引き続き保持される。ま
た表示器は、Attentionを発行してからホストからAtten
tionのクリアコマンドを受信するまでの間(Attention
状態中)に特定コマンド以外のコマンドを受信した場
合、ステータスの送信を保留し、Attentionがクリアさ
れたあとで保留していたステータスを発行する。
【0054】表示器がAttention状態中に特定コマンド
以外のコマンドを受信するケースは、ホストのコマンド
発行と表示器のAttention発行がほぼ同時に行われた場
合に生じる(図12)。もし、このAttentionをホスト
側で通信エラーにより正常に受信できなかった場合、本
来ホストは発行したコマンドに対するステータスを期待
しているので、ステータスの再送を要求する(Request
Status)が、表示器側ではAttentionと入れ違いに受信
したコマンドを保留し直前のステータスも保持していな
いので、エラーステータス(No Status)を発行する。
これによりホストでは正常に受信できなかったものがAt
tentionであると判断することができ、Attentionの内容
を要求するコマンド(Request Attention Informatio
n)を発行する(図12)。コマンドを発行していない
ときに突然ステータスを受信した場合にも、ホストはこ
のフローに従いRequest Status, Request Attention In
formationを発行する。
【0055】これらのプロトコルでのやり取りにより、
表示器の温度による駆動条件をホストに伝えることがで
き、表示性能にあった表示を得ることができる。
【0056】以上説明したように第1の実施形態によれ
ば、一台のホストに複数の表示器を接続した場合に、自
動的にマスター表示器とスレーブ表示器を決めることが
できる。また、表示器の電源のON/OFFが発生して
もマスター、スレーブの再設定が適切に実行され、誤動
作を起こすことがなくなる。
【0057】このように、第1の実施形態によれば、ホ
ストと取り交わされる信号を表示器に選別して渡すため
の接続装置において、ホストとシリアル通信を行う表示
器(マスターモードの表示器)を特定し、他の表示器と
ホストの間のシリアル通信は実行させない。このことに
より、情報量を従来のものと変えることなく、図16を
参照して従来技術のところで説明したような、動作環境
における表示性能の変化に対応した表示データを生成す
ることができる。
【0058】また、シリアル通信を行う表示器の決定は
自動的に行なわれ、その他の表示器についても自動的に
シリアル通信を行わない状態となるので、煩雑な設定操
作は不要である。また、電源のON/OFFによりマス
ターモードの表示器を再設定する際も自動的に設定が行
われる。このため、表示器は動作環境における表示性能
にみあった表示データをホストから受け取ることができ
る。
【0059】<第2の実施形態>次に第2の実施形態を
説明する。
【0060】図13は第2の実施形態による表示システ
ムの概要構成を示す図である。201は画像ソースとな
るホストコンピュータ(以下、単にホストともいう)、
202、203、204は分岐装置、300、320、
340は表示器である。210はケーブルであり、ホス
ト201、表示器300、320、340、分岐装置2
02、203、204間を接続する。以上の構成によ
り、第2の実施形態による画像表示システムは、画像ソ
ースとなるホスト201から送出される画像データを表
示器300、320、340が同時に表示を行う。
【0061】図14は分岐装置202、203、204
の内部を示す図である。図の221はホスト又は上流側
の分岐装置へ接続されるケーブル210が接続されるコ
ネクタ、222は下流側の分岐装置へ接続されるケーブ
ル210が接続されるコネクタ、223は表示器(30
0、320、340)へ接続されるケーブルが接続され
るコネクタである。
【0062】コネクタ221から上流側の分岐装置また
はホストへ出力される信号SOUTは、コネクタ222
から入力される下流側の分岐装置からの信号SOUT
と、コネクタ223から入力される表示器からの信号S
OUTとの論理積である。下流側の分岐装置または表示
器の電源が遮断された場合、また、下流側の分岐装置ま
たは表示器との接続がはずれて入力する信号SOUTが
断線状態にある場合、これらの入力信号SOUTはHi
となるよう分岐装置内でプルアップされている。同様
に、コネクタ221から上流側の分岐装置またはホスト
へ出力されるBUSY信号は、コネクタ222から入力
される下流側の分岐装置からのBUSY信号と、コネク
タ223から入力される表示器からのBUSY信号との
論理積である。下流側の分岐装置または表示器の電源が
遮断された場合、また、下流側の分岐装置または表示器
との接続がはずれて入力するBUSY信号が断線状態に
ある場合、これらの入力BUSY信号はHとなるよう分
岐装置内でプルアップされている。
【0063】図15は表示器300、320、340の
内部構成を示すブロック図である。301はケーブル2
10が接続されるコネクタ、305は強誘電性液晶を用
いた液晶表示素子である。302は駆動コントローラで
あり、表示データを受け取って液晶表示素子305を駆
動制御する。306は点灯回路とランプを含むバックラ
イト、304は液晶表示素子305及びバックライト3
06に電源を供給する電源ユニット、307は液晶表示
素子305近傍の温度を検知する温度センサである。3
03は表示コントローラであり、駆動コントローラ30
2及び電源ユニット304を制御するとともに、ホスト
301とのシリアル通信を行って表示器全体を制御す
る。
【0064】308はID設定部であり、表示器30
0、320、340を区別するためのユニットIDを設
定する。本実施形態では、表示器300にはID=1h
が、表示器320にはID=2hが、表示器340には
ID=3hがID設定部108に設定されているものと
する。
【0065】液晶表示素子305は液晶に強誘電性液晶
を用いた表示パネルで、例えばRGBWを一画素とし、
1280×1024画素の表示を行うものである。ここ
で、、この液晶表示素子に用いた液晶材料は、例えばビ
フェニル系とフェニルピリミジン形を主成分とする混合
物である。その液晶材料の相転移温度は、 Cryst→(-10℃)→Sm→(63℃)→SmA→(72℃)→Ch→(91
℃)→Iso のようになる。
【0066】また、強誘電性液晶を用いた液晶表示素子
305は、温度により最適な駆動条件が変化する。図1
6は第2の実施形態による液晶表示素子の駆動条件につ
いて説明した図である。第2の実施形態に於ける駆動条
件は、液晶に印加される駆動波形の電圧である駆動電圧
(Vop)と、一駆動ラインを駆動する時間である一水
平走査時間(1H)からなる。図16に示すように最適
な駆動条件は、Vopと1Hの積が高温になるほど小さ
くなるように変化する。表示コントローラ303は、液
晶表示素子305の近傍の温度に従って、最適な駆動条
件を選択し、駆動コントローラ302へ1Hを、電源ユ
ニット304へVopをセットする。
【0067】駆動コントローラ302は1Hを調整する
とともに、これに合うタイミングで表示データを要求
し、液晶表示素子305のドライバ回路(不図示)へデ
ータを供給する。また、電源ユニット304では、Vo
pに対応する液晶駆動電圧を生成して、液晶表示素子3
05のドライバ回路(不図示)へ供給する。
【0068】図17はホスト201から分岐装置20
2、203、204を介して表示器300、320、3
40へ送られる画像データの転送タイミングを示す図で
ある。簡単のために図17ではホスト201と表示器3
00だけに注目して説明する。
【0069】信号PDi(i=1−15)は画像データ
で、走査線一ライン分の画像データが走査線アドレスつ
きで、転送クロックFCLKに同期して転送される。A
HDLは信号PDi(i=1−15)の内容が画像デー
タか走査線アドレスであるかを示す信号である。信号B
USYは表示器300側が画像データを受け取れるか否
かを示す信号である。表示器300の駆動コントローラ
302がBUSY信号にLを送出することがデータ転送
要求となる。即ち、表示器300からBUSY信号をL
に下げ、画像データの転送要求を出すと、ホストは、F
CLKの1クロック分AHDLをHに上げ、これに同期
して走査線アドレスを送出、続いて走査線一ライン分の
画像データを転送する。
【0070】図18は転送される画像データの構成を示
す図である。前述の通り、先頭に12bitの走査線ア
ドレスが送出され、続いて1280×4bitの画像デ
ータ(D0〜D5119)が転送される。なお、走査線
アドレスの上位側4bitにはユニットID(Unit
ID、U3〜U0)が含まれる。ユニットIDはこの一
走査線分の画像データをどの表示器が受け取って表示す
るかを示すデータである。
【0071】次に、表示器100の電源が投入され駆動
が開始されるまでの動作について、表示コントローラ1
03の制御手順を示す図19〜図22のフローチャート
により説明する。
【0072】図19は表示コントローラ303の全体的
な動作を示すフローチャートである。表示器300の電
源が投入されると、表示コントローラ303は自身と駆
動コントローラ302、電源ユニット304などについ
て必要な初期化を行い(ステップS101)、信号PW
ONがLに下がるのを待つ(ステップS102)。信号
PWONは、ホストコンピュータ201の電源が投入さ
れて画像データの転送準備が完了し、接続された表示器
に表示動作を介し可能であることを知らせる信号であ
る。表示コントローラ303はPWON=Lを検知する
と、後で述べる動作選択の手順に従って動作モード(マ
スターモード、スレーブモード)を決定する(ステップ
S103)とともに、バックライト306を含む液晶電
源をONする(ステップS104)。
【0073】次に、マスターモードであればホスト1と
の間でホストの種類や表示器に関する情報の交換をシリ
アル通信によって行う(ステップS105、S10
6)。この一連の通信を初期通信と呼ぶ。
【0074】シリアル通信のプロトコルは2種類であ
り、第1の実施形態と同様に、図8及び図9によって第
1のプロトコルが、図10〜図12によって第2のプロ
トコルが説明される。
【0075】第1のプロトコルは、ホストコンピュータ
(以下、単にホストともいう)から表示器に対しコマン
ドを送り、表示器がステータスを返す(図8)。コマン
ドは必ずホストが発行し、対応するステータスを受け取
る迄は次のコマンドは発行しない。また、表示器は発行
した最後のステータスを次の有効なコマンドを受信する
まで保持する。これにより、通信エラーによりホストが
ステータスを受信できなかった場合に、ホストから直前
のステータスを問い合わせるコマンド(Request Statu
s)によりステータスの再送が可能となる(図9)。
【0076】第2のプロトコルは、表示器がAttention
を発行して通信を要求する場合で、これに対しホストは
Attentionの内容(Attention Information)を要求し、
表示器がこれに答え(ステータス)、更にホストがAtte
ntionをクリアするコマンド(Clear Attention)を発行
し、表示器が了解のステータスを発行して通信を完了す
る(図10)。
【0077】ホストはAttentionを受信した場合、Clear
AttentionコマンドによりAttentionをクリアするまで
の間(この期間をAttention状態と呼ぶ)、Attentionの
内容を要求するコマンド(Request Attention Informat
ion)、Attentionをクリアするコマンド(Clear Attent
ion)、保持したステータスを要求するコマンド(Reque
st Status)以外のコマンドは発行しない。これら3つ
のコマンドを特定コマンドと呼ぶ。表示器では、特定コ
マンドに対するステータスは保持されず、直前のステー
タスが引き続き保持される。また表示器は、Attention
を発行してからホストからAttentionクリアコマンドを
受信するまでの間(Attention状態中)に特定コマンド
以外のコマンドを受信した場合、ステータスの送信を保
留し、Attentionがクリアされた後で保留していたステ
ータスを発行する(図11)。
【0078】表示器がAttention状態中に特定コマンド
以外のコマンドを受信するケースは、ホストのコマンド
発行と表示器のAttention発行がほぼ同時に行われた場
合に生じる(図11)。
【0079】また、もし、このAttentionをホスト側で
通信エラーにより正常に受信できなかった場合、本来ホ
ストは発行したコマンドに対するステータスを期待して
いるので、ステータスの再送を要求する(Request Stat
us)が発行される(図12)。一方、表示器側ではAtte
ntionと入れ違いに受信したコマンドを保留し、直前の
ステータスも保持していないので、エラーステータス
(No Status)が発行される。これによりホストでは正
常に受信できなかったものがAttentionであると判断す
ることができ、Attentionの内容を要求するコマンド(R
equest AttentionInformation)を発行する(図1
2)。コマンドを発行していないときに突然ステータス
を受信した場合にも、ホストはこのフローに従い“Requ
est Status”、“Request Attention Information”を
発行する。
【0080】上述の図19のステップS103における
モード選択は、この期待しないステータスを受信した場
合のホストの動作を利用して、既にホストと通信を行っ
ている他の表示器の存在を確認し、マスターモードかス
レーブモードかを選択する。即ち、ホストに接続された
複数の表示器のうち、ホストとシリアル通信を行う表示
器は一台のみで、他の表示器はシリアル通信を行なわな
い。ホストはシリアル通信を行う表示器と情報の交換を
行い、これに適した画像データを転送し、全ての表示器
はこの画像データを受信する。ホストとシリアル通信を
行う表示器の動作モードをマスターモード、シリアル通
信を行なわない表示器の動作モードをスレーブモードと
呼ぶ。
【0081】図20はモード選択動作を示すフローチャ
ートである。まず他の表示器に対してホストが発行して
いるコマンドが無いかを確認する。何らかのコマンドが
受信されればすでにホストと通信をしている他の表示器
が存在するので、以後シリアル通信を行なわないスレー
ブモードと判断する(ステップS201、S202、S
210)。本例では、200msの間SIN信号を監視
し、SIN信号が検出されればスレーブモードとしてい
る。
【0082】何のコマンド(SIN入力)も受信されな
い場合は、次にステータス0h(OK、すなわちコマン
ドの実行が正常に終了したことを示す)を発行し、再び
受信されるコマンドが無いかを確認する(ステップS2
03、S204、S205)。図2で示したようにホス
トは予期しないステータスに対して“Request Status”
コマンドを発行する。
【0083】もしすでにホストと通信している他の表示
器が存在すれば、通信中である他の機器が、その“Requ
est Status”コマンドに対して“No Status”を返し、
さらにホストが“Request Attention Information”コ
マンドを発行することになる。従って、ステップS20
3で発行したステータスに対して、“Request Status”
がSIN入力として検出され、これに続いて“Request
Attention Information”がSIN入力として検出され
た場合は、他に通信中の表示器が存在しているので、当
該表示器はスレーブモードに設定する(ステップS20
4、S205、S207、S208、S210)。すな
わち、SOUTに0hを出力してから200ms以内に
ステップS205において“Request Status”が検出さ
れ、更にそれから200ms以内にステップS208に
おいて“Request Attention Information”が検出され
ると、ステップS210へ進み、スレーブモードが設定
される。
【0084】一方、“Request Status”コマンドのあと
に何のコマンドも受信されなければ、ホストと通信を行
っている表示器は無く、以降この表示器が通信を行うマ
スターモードと判断される(ステップS209)。
【0085】また、SOUTに0hを出力してから20
0mSの間にSIN信号が検出されない場合は、ステッ
プS206で規定される回数だけSOUTへの0h出力
を繰返す。規定回数のリトライを行ってもSINが一度
も検出されない場合は、接続等に何らかの異常があるの
で、エラーを報知する。
【0086】図19に戻る。モード選択により動作モー
ドが選択された後、モードがマスターモードである場合
にはホストとの初期通信を行う(ステップS105、S
106)。そして、信号PWONがLで有る限り一ライ
ン毎の画像データ受信と液晶表示素子の駆動(一ライン
駆動)を繰返し行う(ステップS107、S108)。
更に、マスターモードであれば、シリアル通信処理も繰
り返し行う(ステップS109)。
【0087】信号PWONがHとなった場合はホストか
ら表示の停止の指示、あるいはホストの電源が遮断され
た場合であり、直ちに駆動を中止し、バックライトの消
灯、液晶電源の遮断、その他終了処理を行う(ステップ
S110、S111)。表示器の電源が遮断された場
合、電源ユニット104からの割込み信号により一連の
終了処理が開始され、電源ユニット104の出力保持時
間中に終了する。図示しないが、終了処理を実行した
後、さらに一定時間経過後、引き続き表示器の電源がO
Nの場合、表示コントローラ103の動作は図17の先
頭に戻り、初期化の後再びPWONがLとなるのを待
つ。
【0088】図21は第2の実施形態による一ライン駆
動の動作を示すフローチャートである。一ライン駆動
は、液晶表示素子の一水平走査線分の画像データをホス
トから受信し、表示素子へ転送して駆動する動作であ
る。まず、動作モードがマスターモードである場合、一
水平走査線分の画像データをホストに要求するためにB
USYをLとする(ステップS301、S302)。図
17で説明したように画像データの転送開始は信号AH
DLのHで検出できる。マスターモードにおいて、信号
AHDLのHと共に走査アドレスとユニットIDを受け
取ると、信号BUSYをHとする(ステップS303〜
S305)。受け取ったユニットIDとID設定部30
8に設定されたIDとが一致した場合、あるいは受け取
ったユニットIDがすべての表示器を指定する0hであ
った場合、画像データを受信する(ステップS306、
S307)。そして、表示素子105とのタイミングを
計りながら画像データを表示素子105の不図示のドラ
イバ回路へ転送し、一走査線分の駆動開始を指示する
(ステップS308)。
【0089】受け取ったユニットIDがID設定部30
8に設定されたIDと一致せず、かつ0hでも無い場合
は、画像データを表示する液晶表示素子305への転送
を行わず、一走査線分の駆動開始指示も行なわない。な
お、スレーブモードにおいては信号BUSYの上げ下げ
を行なわないが、これに関しては後で説明する。
【0090】図22はホストとの通信処理の動作を示す
フローチャートである。通信処理においては、動作モー
ドがマスターモードであり、かつコマンドが受信されて
いた場合に(ステップS401、S402)、受信した
コマンドの指示に従った処理を行いステータスを送信す
る(ステップS403,S404)。
【0091】また、動作モードに関わらず、一定時間毎
に温度センサ307により液晶表示素子305近傍の温
度を検知し、図16に従って最適な駆動条件を選択し、
駆動コントローラ302へ1H時間を、電源ユニット3
04へVopをセットする(ステップS405、S40
6)。この動作を温度補償動作と呼ぶ。
【0092】次に2つの動作モード、マスターモードお
よびスレーブモードに於ける動作について説明する。ま
ず表示器300の電源が投入され続いてホストの電源が
投入されるが、この時点では表示器320、340の電
源はまだ遮断されたままであるとする。
【0093】図23は、他の表示器320、340より
先に電源が投入される表示器300の電源投入から駆動
開始までの動作を示す図である。図19のフローチャー
トで説明したように、表示器300はPWONのLを検
知するとモード選択(S103)を実行する。すなわ
ち、信号SINを監視し、ホスト201から他の表示器
への通信が無いかを確認し、ついで信号SOUTにステ
ータス0hを出す。これに対しホストからのコマンド
“Request Status”が受信されるが、これに続くコマン
ドは受信されず、既にホストと通信を行っている他の表
示器が存在しないと判断される。従って、表示器300
は動作モードをマスターモードと定め、ホスト201と
の初期通信を開始する。
【0094】即ち、表示器300側の準備が完了した旨
をAttention(Unit Ready Attention)によりホストへ
知らせ、ホストはこのAttentionの内容を問い合わせ(R
equest Attention Information)、Attentionをクリア
する(Clear Attention)。次にホストはホストのタイ
プを表示器に伝える(Send Host Code)。表示器は接続
可能なホストであれば了解のステータスを、接続不可能
なホストである場合はエラーステータスを返す。次にホ
ストは表示器のタイプを要求(Request Unit Code)す
る。その他、ホストが必要な情報を表示器に問い合わ
せ、表示器に必要な情報を送った後、ホストはデータ要
求を開始する指示を行う(Unit Start)。表示器はステ
ータスを返すとともに、BUSYを下げ画像データの転
送要求を行う。表示器は走査線アドレスつきの走査線一
ライン分の画像データを受け取ると、ユニットIDをI
D設定部308に設定されたIDと比較しつつ該当する
走査線の駆動を開始する。
【0095】図23のdrvは走査線アドレスで指定さ
れた走査線の駆動を表す。図23のtw0は駆動の休止
期間である。動作モードがマスターモードで有る場合、
駆動の開始時に毎回休止時間を挿入する。休止時間tw
0の設定については後で詳しく説明する。
【0096】一方、図24は、表示器300がホスト2
01と通信し、駆動を開始したあとに表示器320が電
源を投入されてから駆動を開始されるまでの動作を説明
する図である。表示器300の電源が投入され初期化が
終了した時点では、すでに信号PWONはLであり、画
像データの転送が行なわれている。表示器320は信号
SINを監視し、ホストから他の表示器へ送信されるコ
マンドを受信すれば直ちに動作モードをスレーブモード
と判断する。また、コマンドが受信されない場合は、信
号SOUTにステータス0hを出す。このケースでは、
この信号SOUTに対してホストからのコマンドReques
t StatusとコマンドRequest AttentionInformationが受
信され、ホストが他の表示器と通信していると判断され
る。これにより表示器320は動作モードをスレーブモ
ードと定める。
【0097】スレーブ動作に設定された表示器はホスト
とのシリアル通信を行なわない。表示器320は信号B
USYを下げずに画像データの転送を待ち、AHDLが
上がり走査線アドレスつきの走査線一ライン分の画像デ
ータを受け取って、ユニットIDをID設定部308に
設定されたIDと比較しつつ該当する走査線の駆動を開
始する。また、画像データの転送タイミングが遅れ、直
前の走査線の駆動が終了してしまった場合には、駆動を
休止したまま画像データの転送を待ち合わせて駆動を開
始する。図24のdrvは走査線アドレスで指定された
走査線の駆動を表す。
【0098】更に、表示器340が表示器320の後で
電源を投入された場合、表示器320と同様の動作を行
い、スレーブモードで表示動作を行う。
【0099】次に、マスターモードで動作する表示器3
00と、スレーブモードで動作する表示器320、34
0のデータ転送と駆動タイミングについて、図25を用
いて説明する。図において、BUSY1およびdrv1
は表示器300の出力する信号BUSYと走査線の駆動
タイミングである。BUSY2およびdrv2は表示器
320の出力する信号BUSYと走査線の駆動タイミン
グである。BUSY2の点線は、スレーブモードで動作
する表示器320が1ライン駆動の動作においてBUS
YにLを出力せず、信号AHDLを待っているタイミン
グを示すものである。BUSY3およびdrv3は表示
器340の出力する信号BUSYと走査線の駆動タイミ
ングである。
【0100】ホスト201は信号BUSY1のLを受け
取ると信号AHDLをHにするとともに走査線アドレス
つき画像データを送出する。この信号AHDLおよびP
Di(i=0−15)は表示器320および340へも
共通に転送される。表示器300では画像データを受け
取ると、前述の休止時間を置いた後該当走査線の駆動を
開始し、1H時間に応じたタイミングを見計らって次の
データ要求を行う。即ち表示器300は、表示器300
の1H時間を1Hmとした場合、「1Hm+休止時間t
w0」を周期としてデータ要求を行う。
【0101】休止時間tw0は表示器300がおかれた
環境温度において自己発熱により変化する1Hの差を吸
収する時間に設定される。液晶表示素子305の最適駆
動条件を示す図16において、表示装置300が室温2
5℃の環境で電源を投入されたときの1Hは約130μ
sである。この環境下で表示のための駆動を継続すると
液晶表示素子305自身の自己発熱とバックライト30
6の発熱により液晶表示素子305の温度は上昇し約3
5℃で飽和する。この為最適駆動条件である1Hは約1
00μsとなる。休止時間tw0は、表示器300が温
度的に飽和状態に有り、最も短い1Hで駆動されている
状態で他の表示器320または340の電源が投入され
たときに、表示器320または340の1Hと等しくな
るように選ばれる。
【0102】一方、表示器320は、図25の例では最
適駆動条件として表示器300の1H時間よりも長い1
H’が選択されている。表示器300が先に駆動を開始
され、内部が十分な温度上昇を生じた後に表示器320
の電源が投入された場合がこれに当る。この場合にも接
続された表示器が同一室内であれば、次の関係がほぼ保
たれる。
【0103】1H’≦1Hm+tw0スレーブモードで
動作する表示器320では、マスターモードで動作する
表示器300が出力する信号BUSY1のLに応える形
で送出された画像データを受け取り、該当する走査線の
駆動drv2を開始し、自身の1Hに応じたタイミング
を見計らって次のデータ転送を待つ。画像データの待機
は1H’毎に発生するが、画像データの転送周期は表示
器300の「1Hm+休止時間(tw0)」であるた
め、 tw1=1Hm+tw0−1H’ で示される時間tw1の駆動休止を生じるが、転送され
る画像データを取りこぼすことない。
【0104】同様に、表示器340は、図25の例で
は、最適駆動条件として表示器300と同じ1H(1H
m)が選択されている。表示器340の電源が表示器3
00にほぼ続けて投入された場合がこれに当たる。表示
器340でも同様に、マスターモードで動作する表示器
300が出力する信号BUSY1のLに応える形で送出
された画像データを受け取り、該当する走査線の駆動d
rv3を開始し、自身の1Hに応じたタイミングを見計
らって次のデータ転送を待つ。データの待機状態は1H
m周期であるが、画像データの転送周期は表示器300
によって決定される(「1Hm+tw0」)ため、デー
タを受け取りが次の表示器340と同じ休止時間tw0
だけ遅れ、駆動にも同じ時間の休止を生じる。
【0105】以上説明したとおり、第2の実施形態の装
置においては、画像データの転送以外の通信手段を持
ち、ホストと通信を行う表示器において、表示器の表示
開始に先立って画像データの転送以外の通信手段を用い
て動作モードを適切に選択する手段を有することによ
り、また、選択された動作モードに従い一台の表示器の
みが通信を行い一走査線の駆動に適切に選択した休止時
間を挿入する動作モードを行い、あるいは選択された動
作モードに従い他の複数の表示器は通信を行なわないこ
とにより、ホスト内部以外に新たなメモリなど付加回路
を設けることなく、一ラインのケーブルに複数台の表示
器を接続し、同時に表示を行なうことが可能となる。
【0106】休止時間の挿入により、表示器を単体でホ
ストに接続した場合に比較して、表示画像のフレームレ
ートが若干下がる。例えば、すでに説明したように25
℃環境で液晶表示素子の温度が飽和したとき、1Hは約
100μs、フレーム周波数9.8Hzで駆動できる
が、休止時間の挿入により走査線の駆動周期は約130
μs、フレーム周波数7.5Hzとなる。しかしながら
液晶素子の液晶に強誘電性液晶を用いた本実施形態の表
示装置では、一つの画素に一旦ONかOFFの書き込み
を行った後は印加した電圧をとり除いてもその状態を保
つ強誘電性液晶の特性(メモリ性)を利用して、表示画
像のうち変化した領域を優先的に書き換える(部分書き
換え技術)等の手法により事実上画質の低下を問題にす
ること無く使用することが可能である。
【0107】<第3の実施形態>次に第3の実施形態に
ついて説明する。
【0108】第3の実施形態は、第1の実施形態のう
ち、表示器の表示コントローラと駆動コントローラにお
いて異なる動作を行う。第3の実施形態では、マスター
モードで動作する表示器の電源が途中で遮断された場合
でも、残りのスレーブモードで動作する表示器がこれを
検知し、新たにマスターモードで動作する表示器を自動
的に決定することを可能とするものである。
【0109】なお、第3の実施形態で参照する各図にお
いて、第2の実施形態と同一の符号を付したものは第2
の実施形態で説明したものと同一の構成及び動作を行う
ものであり、詳細な説明は省略する。
【0110】図26は第3の実施形態による表示システ
ムの概要構成を示す図である。第2の実施形態と同様
に、ホスト201に複数の表示器400、500、60
0が接続される。図27は第3の実施形態による表示器
の内部構成を示すブロック図である。駆動コントローラ
402と表示コントローラ403が第2の実施形態とは
異なる動作を行う。以下、第3の実施形態による駆動コ
ントローラ402、表示コントローラ403の動作を説
明する。
【0111】図28は第3の実施形態による表示コント
ローラ303の全体的な動作を示すフローチャートであ
る。第2の実施形態と比べて、ステップS104の液晶
電源をONするタイミングが異なるが、第2の実施形態
と同様にステップS105の前で実行するようにしても
良い。また、ステップS103’におけるモード選択1
では、第2の実施形態によるステップS103と同様の
処理が行われる。
【0112】図29は第3の実施形態による1ライン駆
動の動作を示すフローチャートである。1ライン駆動
は、液晶表示素子305の1水平走査線分の画像データ
をホスト201から受信し、表示素子305へ転送して
駆動する処理である。
【0113】動作がマスターモードである場合は、画像
データ要求信号BUSYにLを出力し、スレーブモード
の場合はBUSYをHとしたままで(ステップS30
1、S302)、画像データの転送開始となる信号AH
DLを、時間Tahdlを限度として待つ(ステップS51
1、S512)。
【0114】信号AHDLのHとともに、走査アドレス
とユニットIDを受け取ると、動作モードがマスターモ
ードであれば信号BUSYをHとする(ステップS30
4、S305)。そして、受け取ったユニットIDとI
D設定部308に設定されたIDとが一致した場合、或
いは受け取ったユニットIDが全ての表示器を指定する
0Hである場合、後続の画像データを受信し、液晶表示
素子305とのタイミングを計りながら受信した画像デ
ータを液晶表示素子305の図示しないドライバ回路へ
転送し、1走査線分の駆動開始を指示する(ステップS
304〜S308)。一方、受け取ったIDがID設定
部308に設定されたIDと一致せず、かつ0Hでも無
い場合、画像データの受信及び液晶表示素子305への
転送は行わず、1走査線分の駆動開始指示も行わない。
【0115】ステップS511、S512において、信
号AHDLのH状態が時間Tahdlの間に検出できなかっ
た場合、モード選択2を実行する(ステップS51
3)。モード選択2は、表示器の動作モードを再度判断
しなおす処理である。
【0116】ホスト201への画像データ転送要求は、
接続された複数の表示器のうち動作モードがマスターモ
ードである1台の表示器だけが行い、動作モードがスレ
ーブモードである他の表示器ではマスターモードである
表示器からの画像データ転送要求に対してホスト201
が転送する画像データを共通して受け取る。このような
状態で動作モードがマスターモードである表示器の電源
が遮断された場合、残された複数のスレーブモードの表
示器は画像データの転送が行なわれないことを検出し、
再びマスターモードで動作する表示器を選び直す動作を
開始する必要がある。
【0117】画像データの転送が行なわれないことを検
出するタイムアウト(AHDLタイムアウト)時間Tah
dlは、通常のデータ転送周期より十分長く、画像データ
の転送が途絶えていることでユーザの使用に著しい不都
合を与えない時間を選ぶ必要がある。例えば、Tahdlと
しては、各表示器のその時点の駆動条件である1水平走
査時間1Hの10倍〜1000倍程度が好適である。
【0118】図30はステップS513で実行されるモ
ード選択の処理手順を示すフローチャートである。AH
DLタイムアウトは通常スレーブモードの表示器でしか
起こらないが、ホスト201の何らかの異常によるAH
DLタイムアウトを考慮して、マスターモードの装置が
モード選択2の処理を実行する場合は、信号BUSYを
Hにする(ステップS521、S522)。
【0119】次に、表示コントローラ403に内蔵され
るフリーランカウンタ(不図示)からLSB側の4bi
tを獲得し、時間Tsin待ってからステータス0h(O
K)を発行する(ステップS523,S524、S52
5)。時間Tsinについては後述する。
【0120】ステップS525で発行されたステータス
は、ホスト201にとって予期しないものである。ホス
ト201はこの予期しないステータスに対して、Reques
t Statusコマンドを発行する。すなわち、時間Tsin
(例えば、200mS)が経過する前に、Request Stat
usコマンドのSIN入力が得られ、ステップS526、
S527を経てステップS529へ進む。
【0121】もし、他にマスターモードである表示器が
動作していれば、このRequest Statusコマンドに応えて
ステータスを返すので、続いてホスト201が発行する
Request Attention Informationコマンドが、時間Tsin
内に受信されることになる。この結果、処理はステップ
S529、S530を経て、ステップS532へ進み、
スレーブモードと判断される。そして、図28のステッ
プS105へ戻り、1ライン駆動と通信処理の動作を繰
返す。
【0122】一方、マスターモードである表示器が存在
しなければ、Request Statusコマンドの後には何もコマ
ンドが受信されない。すなわち、Request Attention In
formationコマンドは発行されず、時間Tsinが経過した
後にステップS531へ進み、マスターモードと判断さ
れる。そして、図28のステップS105へ戻り、1ラ
イン駆動と通信処理の動作を繰返す。
【0123】モード選択2における時間Tsinは、ID
設定部308に設定されたユニットIDの値と、モード
選択2のステップS523で獲得したフリーランカウン
タのLSB側4bitの値Clsbによって決定される。
すなわち、 Tsin=ユニットID×20ms+Clsb×1ms で表される。
【0124】時間Tsinが上式によって決まることか
ら、ユニットIDの小さい表示器から優先的にモード選
択2の動作(ステップS525以降の動作)が開始さ
れ、更に同じユニットIDの表示器同士でも、1ms単
位でモード選択2の動作タイミングが異なる。これによ
り複数の表示器でほぼ同時にAHDLタイムアウトの検
出がされても、モード選択2におけるシリアル通信の衝
突は実質的に発生しない。また、ユーザは、ID設定部
308に設定するユニットIDを選ぶことにより表示器
のマスターモードになる優先度を制御することが可能と
なる。
【0125】以上説明したように、第3の実施形態にお
いては、画像データの転送以外の通信機能(本実施形態
ではシリアル通信)を持ち、ホストとの通信を行う表示
器において、表示器の表示開始に先立ってシリアル通信
を用いて動作モードを適切に選択することが可能とな
る。特に、各表示器のユニットIDにしたがって、マス
ターモードとなることの優先順位が決定されるので、所
望の表示器をマスターもトドにすることができる。
【0126】以上説明したように上記第2、第3の実施
形態によれば、中継回路によって1ラインのケーブルに
複数の同種の表示器を接続する際に、個々の複数の表示
器がホストと行う通信が衝突することがなくなる。また
駆動による自己発熱など内部の温度上昇の差により表示
素子の最適な駆動条件となる駆動時間に差が生じ、画像
データの転送周期が異なるような場合においても、ホス
ト内部以外にフレームメモリのような高価な画像メモリ
を持つ必要が無く、簡便で安価な中継回路によって1ラ
インのケーブルに複数の表示器を接続することが可能と
なる。
【0127】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0128】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0129】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0130】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0131】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0132】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の周辺装置を1つの通信用バスから分岐させて接続す
る周辺装置システムにおいて、複数の周辺装置のうちの
1つにおいて各周辺装置で処理すべきデータ以外の制御
情報の通信を可能とし、他の周辺装置による制御情報の
通信が自動的に禁止される。このため、上記のような周
辺装置システムにおいて、制御情報に関る通信をより安
価な構成で実現することができる。
【0134】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による表示システムの構成例を
示す図である。
【図2】第1の実施形態による分岐装置3a,3b,3
cの内部を示す図である。
【図3】モード判定スイッチ回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図4】PWON、SIN、SOUTの各信号のタイミ
ングチャートである。
【図5】PWON、SIN、SOUTの各信号のタイミ
ングチャートである。
【図6】第1の実施形態によるマスターモードとスレー
ブモードの判定処理の手順を説明するフローチャートで
ある。
【図7】各モードにおけるスイッチ回路の接続状態を説
明する図である。
【図8】本実施形態による第1の通信プロトコルを説明
する図である。
【図9】本実施形態による第1の通信プロトコルを説明
する図である。
【図10】本実施形態による第2の通信プロトコルを説
明する図である。
【図11】本実施形態による第2の通信プロトコルを説
明する図である。
【図12】本実施形態による第2の通信プロトコルを説
明する図である。
【図13】第2の実施形態による表示システムの概要構
成を示す図である。
【図14】第2の実施形態による分岐装置の内部構成を
示すブロック図である。
【図15】第2の実施形態による表示器の内部構成を示
すブロック図である。
【図16】第2の実施形態による液晶表示素子の駆動条
件について説明した図である。
【図17】ホストから分岐装置を介して表示器へ送られ
る画像データの転送タイミングを示す図である。
【図18】転送される画像データの構成を示す図であ
る。
【図19】第2の実施形態による表示コントローラの全
体的な動作を示すフローチャートである。
【図20】第2の実施形態によるモード選択動作を示す
フローチャートである。
【図21】第2の実施形態による一ライン駆動の動作を
示すフローチャートである。
【図22】第2の実施形態による通信処理の動作を示す
フローチャートである。
【図23】最初に電源が投入される表示器の電源投入か
ら駆動開始までの動作を示す図である。
【図24】駆動を開始した表示器が存在している状態で
電源が投入された表示器が駆動を開始するまでの動作を
説明する図である。
【図25】マスターモードで動作する表示器と、スレー
ブモードで動作する表示器のデータ転送と駆動タイミン
グを示す図である。
【図26】第3の実施形態による表示システムの概要構
成を示す図である。
【図27】第3の実施形態による表示器の内部構成を示
すブロック図である。
【図28】第3の実施形態による表示コントローラ30
3の全体的な動作を示すフローチャートである。
【図29】第3の実施形態による1ライン駆動の動作を
示すフローチャートである。
【図30】第3の実施形態によるモード選択の処理手順
を示すフローチャートである。
【図31】一般的な液晶表示システムの構成を示す図で
ある。
【図32】一般的な液晶表示器の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図33】表示器の電源が投入され駆動が開始されるま
での一般的な動作手順を説明する図である。
【図34】一般的な液晶表示システムにおいて転送され
る画像データの構成を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 雄一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 健治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 斉藤 彰男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松崎 英一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの情報出力装置に複数の周辺機器を
    接続するための接続装置であって、 上流側装置、下流側装置及び周辺機器に接続され、該上
    流側装置より該周辺機器で処理すべき被処理情報を入力
    し、該被処理情報を該周辺機器と該下流側装置へ出力す
    る第1の通信経路と、 前記上流側装置と前記周辺機器の間で行われる制御用情
    報の通信を行うための第2の通信経路と、 前記第2の通信経路を用いて前記上流側装置との通信を
    試み、その結果に基づいて前記制御用情報の通信を行う
    か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段によって前記制御用情報の通信を行うと判
    定された場合、前記上流側装置と前記周辺機器との間に
    前記第2の通信経路を形成する経路制御手段とを備える
    ことを特徴とする接続装置。
  2. 【請求項2】 前記周辺機器が表示器であり、前記被処
    理情報が表示器によって表示すべき画像情報であること
    を特徴とする請求項1に記載の接続装置。
  3. 【請求項3】 前記周辺機器が非接続状態にあるか否か
    を検出する検出手段と、 前記検出手段が周辺機器の非接続状態への移行を検出し
    た場合に、前記上流側及び下流側装置に対して前記判定
    手段を実行させる旨の信号を出力する信号出力手段とを
    更に備えることを特徴とする請求項1に記載の接続装
    置。
  4. 【請求項4】 前記経路制御手段は、前記周辺機器が非
    接続状態にある場合、前記判定手段の判定結果にかかわ
    らず、前記上流側装置と前記下流側装置との間に前記第
    2の通信経路を形成することを特徴とする請求項3に記
    載の接続装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の通信経路はシリアル通信を行
    う経路であることを特徴とする請求項1に記載の接続装
    置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記第2の通信経路に
    所定の信号を出力し、該所定の信号に対する前記上流側
    装置からの応答に基づいて前記制御用情報の通信を行う
    か否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の接
    続装置。
  7. 【請求項7】 前記経路制御手段は、前記判定手段が前
    記制御用情報の通信を行わないと判定した場合、前記上
    流側装置と前記周辺機器との間の前記第2の通信経路に
    よる通信を禁止することを特徴とする請求項1に記載の
    接続装置。
  8. 【請求項8】 情報処理装置から出力される被処理デー
    タを処理する周辺装置であって、 前記被処理データを入力する第1通信手段と、 前記情報処理装置との間で制御用情報の通信を行う第2
    通信手段と、 前記第2通信手段における通信の状態を観測し、該通信
    の状態に基づいて前記制御用情報の通信を実行するか否
    かを判定する判定手段と、 前記判定手段によって前記制御用情報の通信を実行する
    と判定された場合、前記第2通信手段を介して前記情報
    処理装置との間で制御用情報の通信を行う制御手段とを
    備えることを特徴とする周辺装置。
  9. 【請求項9】 前記第2通信手段による通信は、少なく
    とも前記情報処理装置が前記周辺装置に対して送信する
    コマンドに対して該周辺装置がステータスを返すことに
    より通信を完了する第1プロトコルと、 前記周辺装置が前記情報処理装置に対して送信するアテ
    ンションをきっかけに、前記情報処理装置が前記周辺装
    置に対してコマンドを送信し、該周辺装置がステータス
    を返すことにより通信を完了する第2プロトコルとを有
    し、 前記情報処理装置がコマンドを送信せずに前記周辺装置
    よりステータスを受信した場合は、前記情報処理装置が
    前記周辺装置に対してステータスの再送を要求し、無意
    味なステータスが受信された場合はアテンションの再送
    を要求するコマンドを送信することを特徴とする請求項
    8に記載の周辺装置。
  10. 【請求項10】 前記判定手段は、 前記第2通信手段における通信状態を所定期間監視し、
    該所定期間中に前記情報処理装置よりのコマンドを受信
    したか否かを検出する第1検出手段と、 前記第1検出手段によってコマンドの受信が検出されな
    かった場合に、所定のステータスを前記第2通信手段を
    介して前記情報処理装置に送信する送信手段と、 前記送信手段によるステータスの送信に応答して出力さ
    れる前記情報処理装置からのコマンドを検出してから、
    該情報処理装置が所定期間に更に別のコマンドを発行し
    たか否かを検出する第2検出手段とを備え、 前記第2検出手段によって前記別のコマンドが検出され
    なかった場合、当該周辺装置が前記情報処理装置との間
    で前記第2通信手段による通信を行うと判定することを
    特徴とする請求項8または9に記載の周辺装置。
  11. 【請求項11】 前記被処理データは画像データであ
    り、 前記第1通信手段によって受信した画像データに基づい
    て表示素子を駆動する駆動制御手段と、 前記表示素子の温度状態を検出する状態検出手段と、 前記状態検出手段で検出された温度状態に基づいて前記
    表示素子の駆動条件を設定し、該設定された駆動条件に
    基づいて前記駆動制御手段による該表示素子の駆動を制
    御する表示制御手段とを更に備え、 前記駆動条件は少なくとも前記表示素子の1ライン分の
    駆動時間を含むことを特徴とする請求項8に記載の周辺
    装置。
  12. 【請求項12】 前記表示制御手段は、 前記判定手段が前記第2通信手段による通信を行うと判
    定した場合、前記設定された駆動条件によって示される
    1ライン分の駆動時間に所定の時間を加えた時間を周期
    として前記表示素子の駆動を行うべく前記駆動制御手段
    を制御し、 前記判定手段が前記第2通信手段による通信を行わない
    と判定した場合、前記第1通信手段を介して画像データ
    を受信することにより表示駆動を開始するとともに、該
    表示駆動を前記設定された駆動条件で行うべく前記駆動
    制御手段を制御することを特徴とする請求項11に記載
    の周辺装置。
  13. 【請求項13】 前記判定手段が前記第2通信手段によ
    る通信を行わないと判定した場合、前記第1通信手段に
    よる画像データの待ち間隔が所定時間を越えたか否かを
    監視する監視手段と、 前記監視手段によって該待ち時間が該所定時間を越えた
    ことが検出された場合、前記第2通信手段における通信
    の状態を観測し、該通信の状態に基づいて前記制御用情
    報の通信を実行するか否かを判定する再判定手段とを更
    に備えることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか
    に記載の周辺装置。
  14. 【請求項14】 前記再判定手段は、前記監視手段によ
    って該待ち時間が該所定時間を越えたことが検出された
    時点から、前記周辺装置に対して設定されている数値に
    基づいた時間が経過した後に処理を開始することを特徴
    とする請求項13に記載の周辺装置。
  15. 【請求項15】 前記表示素子が液晶表示素子であるこ
    とを特徴とする請求項11乃至14に記載の周辺装置。
  16. 【請求項16】 前記液晶表示素子が、強誘電性液晶を
    利用した液晶表示素子であることを特徴とする請求項1
    5に記載の周辺装置。
  17. 【請求項17】 上流側装置、下流側装置及び周辺機器
    に接続され、該上流側装置より該周辺機器で処理すべき
    被処理情報を入力し、該被処理情報を該周辺機器と該下
    流側装置へ出力する第1の通信経路と、前記上流側装置
    と前記周辺機器の間で行われる制御用情報の通信を行う
    ための第2の通信経路とを備えた接続装置の制御方法で
    あって、 前記第2の通信経路を用いて前記上流側装置との通信を
    試み、その結果に基づいて前記制御用情報の通信を行う
    か否かを判定する判定工程と、 前記判定工程によって前記制御用情報の通信を行うと判
    定された場合、前記上流側装置と前記周辺機器との間に
    前記第2の通信経路を形成する経路制御工程とを備える
    ことを特徴とする接続装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 前記被処理データを入力する第1通
    信手段と、前記情報処理装置との間で制御用情報の通信
    を行う第2通信手段とを備え、該情報処理装置から出力
    される被処理データを処理する周辺装置の制御方法であ
    って、 前記第2通信手段における通信の状態を観測し、該通信
    の状態に基づいて前記制御用情報の通信を実行するか否
    かを判定する判定工程と、 前記判定工程によって前記制御用情報の通信を実行する
    と判定された場合、前記第2通信手段を介して前記情報
    処理装置との間で制御用情報の通信を行う制御工程とを
    備えることを特徴とする周辺装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 1つの情報処理装置と複数の周辺装置
    とを複数の接続装置を介して接続する周辺装置システム
    であって、 前記情報処理装置から周辺装置において処理されるべき
    被処理データを該複数の周辺装置の各々に送信するため
    の第1通信手段と、 前記複数の周辺装置の中から、前記情報処理装置と周辺
    装置との間で行われるべき制御用情報の通信を実行する
    1つの周辺装置を選択する選択手段と、 前記選択手段で選択された周辺装置と前記情報処理装置
    との間で前記制御用情報の通信を実行させ、他の周辺装
    置による該制御用情報の通信を禁止する通信制御手段と
    を備えることを特徴とする周辺装置システム。
  20. 【請求項20】 前記複数の接続装置の各々が前記選択
    手段と前記通信制御手段を備えることを特徴とする請求
    項19に記載の周辺装置システム。
  21. 【請求項21】 前記複数の周辺装置の各々が前記選択
    手段と前記通信制御主段を備えることを特徴とする請求
    項19に記載の周辺装置システム。
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