JPH1079104A - 磁気カードおよび磁気カード読み書き装置の処理方法 - Google Patents

磁気カードおよび磁気カード読み書き装置の処理方法

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JPH1079104A
JPH1079104A JP8248975A JP24897596A JPH1079104A JP H1079104 A JPH1079104 A JP H1079104A JP 8248975 A JP8248975 A JP 8248975A JP 24897596 A JP24897596 A JP 24897596A JP H1079104 A JPH1079104 A JP H1079104A
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card
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Susumu Nakagawa
進 中川
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有効的に不正使用を防止することができる磁
気カードおよび磁気カード読み書き装置の処理方法を提
供する。 【解決手段】 他の磁気カード1とは各々異なる固有の
識別情報を有するとともに着磁によって当該識別情報を
消失する磁気カード特定部3から当該識別情報を読み取
り、予め設定された第1の暗号化符号によって識別情報
を変換して得られる第2の暗号化符号に基づいて暗号化
した価格情報等をデータ記録部2に書き込む。また、磁
気カード特定部3から識別情報を読み取るとともに予め
設定された第1の暗号化符号によって当該識別情報を変
換して第2の暗号化符号を生成し、データ記録部2に書
き込まれた暗号化価格情報等を読み取るととともに第2
の暗号化符号に基づいて当該暗号化価格情報等を復号化
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリペイドカー
ド等の磁気カードおよびこれら磁気カードに書き込まれ
た情報を処理、更新ならびに管理する磁気カード読み書
き装置の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気カード(磁気層を有するカー
ド)が広い分野に普及している。とりわけ、プリペイド
カードと呼ばれる先払い金額を磁気層に記録するカード
は、公衆電話や鉄道、高速道路の料金支払いをはじめ、
パチンコ等の遊戯物にまで広く適用されている。
【0003】このプリペイドカードは、一般に先払い料
金が比較的低額であるため、これに合わせて安価なカー
ド素材が用いられ、カードの読み書き装置や読み書き装
置が接続されるコンピュータ等も比較的簡易な構成で、
安価なものが多い。
【0004】このため、従来のプリペイドカードでは磁
気データの改竄等、不正使用が絶えなかった。そこで従
来から、次のような方法でプリペイドカードの不正使用
防止対策が施されてきた。
【0005】その方法の例として、 ・磁性二重層化する:通常の磁気記録層である本磁性層
のさらに上層に、保持力の弱い補助磁性層を形成し、こ
れによって本磁性層に書き込まれたデータを隠蔽する。 ・磁性膜中にパンチ穴を開ける。
【0006】・磁気的字紋や磁気すかしを形成する。 ・不等間隔に着磁する。 ・高抗磁力書き込み法を用いる。 ・斜め書き込みを用いる。 等がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリペ
イドカードの磁気層記録は、元来記録の消去や更新が容
易にできるという特徴を有しているため、この磁気層に
対する読み書き装置を準備すれば磁気カードのコピー、
改竄等の変造が可能であるため、プリペイドカードの不
正使用は根絶されなかった。
【0008】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、有効的に不正使用を防止することができる磁
気カードおよび磁気カード読み書き装置の処理方法を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明によれば、他の磁気カー
ドとは各々異なる固有の識別情報を有するとともに着磁
によって当該識別情報を消失する第1の磁気層と、予め
設定された第1の暗号化符号によって前記固有の識別情
報を変換して得られる第2の暗号化符号に基づいて暗号
化された価格情報等が書き込まれる第2の磁気層とを具
備することを特徴とする。また、請求項2に記載の発明
によれば、各々異なる固有の識別情報を有するとともに
価格情報の読み書きに伴って順次着磁されることで当該
識別情報が消去される複数の第1の磁気層と、予め設定
された第1の暗号化符号によって前記固有の識別情報を
変換して得られる第2の暗号化符号に基づいて暗号化さ
れた価格情報等が書き込まれる第2の磁気層とを具備す
ることを特徴とする。
【0010】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1あるいは請求項2の何れかに記載の磁気カードで
は、前記第1の磁気層は多数の微小磁性体から構成さ
れ、当該多数の微小磁性体は磁極が各々一定しない方向
にて塗布されることを特徴とする。また、請求項4に記
載の発明によれば、請求項1ないし請求項3の何れかに
記載の磁気カードでは、前記第1の磁気層は多数の微小
磁性体から構成され、塗布された当該多数の微小磁性体
は各々大きさあるいは形状が一定しないことを特徴とす
る。
【0011】また、請求項5に記載の発明によれば、他
の磁気カードとは各々異なる固有の識別情報を有すると
ともに着磁によって当該識別情報を消失する第1の磁気
層から当該識別情報を読み取り、予め設定された第1の
暗号化符号によって前記識別情報を変換して得られる第
2の暗号化符号に基づいて暗号化した価格情報等を第2
の磁気層に書き込むことを特徴とする。また、請求項6
に記載の発明によれば請求項5に記載の磁気カード読み
書き装置の処理方法では、前記第1の磁気層から前記識
別情報を読み取るとともに予め設定された前記第1の暗
号化符号によって当該識別情報を変換して第2の暗号化
符号を生成し、前記第2の磁気層に書き込まれた暗号化
価格情報等を読み取るととともに前記第2の暗号化符号
に基づいて当該暗号化価格情報等を復号化することを特
徴とする。
【0012】また、請求項7に記載の発明にあっては、
請求項6に記載の磁気カード読み書き装置の処理方法で
は、前記第1の磁気層から前記識別情報を読み取るとと
もに前記第2の磁気層から前記暗号化価格情報を読み取
った後、前記第1の磁気層に着磁することによって前記
識別情報を消去することを特徴とする。また、請求項8
に記載の発明にあっては、請求項6に記載の磁気カード
読み書き装置の処理方法では、前記第1の磁気層から前
記識別情報を読み取るとともに前記第2の磁気層から前
記暗号化価格情報を読み取り復号化した価格情報等更新
した後、前記第1の磁気層に着磁し、前記第1の磁気層
から再度識別情報を読み取り、予め設定された第1の暗
号化符号によって前記再度読み取った識別情報を変換し
て得られる新たな第2の暗号化符号に基づいて暗号化し
た更新後の価格情報等を前記第2の磁気層に書き込むこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
A.第1の実施の形態 以下に図面を参照して本発明について説明する。図1は
本発明の第1の実施の形態にかかる磁気カードと磁気カ
ード発行装置、磁気カード処理装置の構成を示す図であ
る。
【0014】図1において、1は表面あるいは裏面の一
部あるいは全面に磁気層(磁性材コーティング)を有す
る磁気カードであり、この磁気層にはデータ記録部2と
磁気カード特定部3とが形成されている。
【0015】4は磁気カード発行装置であり、図示しな
いカード収納部に複数の磁気カード1を収納している。
5bは、後述する1次暗号化キーコード等を記憶するメ
モリ5d等を有する制御装置部である。
【0016】この制御装置部5bは磁気カード1の発行
の指示を受けると、カード収納部に収納されている磁気
カード1の1枚に、カード読み書き部5cによって必要
な磁気情報を書き込み、この磁気カード1をカードスロ
ット5aから排出する。
【0017】6は磁気カード処理装置であり、1次暗号
化キーコード等を記憶するメモリ7d等を有する制御装
置部7bを内蔵するとともに、図示しないコンピュータ
等の端末装置に接続される。7aはカードスロットであ
り、制御装置部7bはカード読み書き部7cによって、
カードスロット7aに挿入された磁気カード1から各種
情報を読み取り、あるいは書き込む。
【0018】図2は、磁気カード1の磁性層の様子を模
式的に示した平面図である。この図に示すように磁性層
には、例えば針状マグネタイトのような、微細な粉末磁
性体8、8・・・がバインダ(接着剤)によって塗布さ
れている。
【0019】個々の粉末磁性体8、8・・・は、各々残
留磁束8aを有しているが、粉末磁性体8、8・・・が
塗布された時点では、各粉末磁性体8、8・・・が有す
る残留磁束8aは、粉末磁性体8の形状や配向状況によ
って不規則な方向を向いている。
【0020】このため、この部分に着磁あるいは消磁を
施す前に、ここから情報を読み出しても雑音成分しか検
出できず、有効な(能動的な)情報を見出すことなでき
ない。ただし各残留磁束8a、8a・・・のパターン
は、この粉末磁性体8、8・・・が塗布された時点で決
定され、人間の指紋のように、それぞれの磁気カード
1、1・・・で互いに異なるものとなる。即ち、磁気カ
ード1の粉末磁性体8、8・・・が塗布された時点で、
データ記録部2と磁気カード特定部3とには、磁気カー
ド1の各々に固有な初期データが現れることになる。
【0021】1.磁気カードの発行処理 本実施の形態では、磁気カード発行装置4の制御装置部
5bが有するメモリ5dに、予め1次暗号化キーコード
を書き込んでおく。制御装置部5bは、磁気カード1に
書き込む価格情報等を含む磁気カードの発行指示を受け
ると、まず磁気カード読み書き部5cによって1枚の磁
気カード1の磁気カード特定部3から、当該磁気カード
1に固有の初期データを読み取る。
【0022】次に制御装置部5bは、この初期データ
と、メモリ5dに書き込まれた1次暗号化キーコードと
に基づいて、暗号化された2次暗号化キーコードを生成
する。さらに制御装置部5bは、この2次暗号化キーコ
ードに基づいて、与えられた価格情報等を暗号化する。
この後制御装置部5bは、暗号化した価格情報等と2次
暗号化キーコードとを、カード読み書き部5cによって
磁気カード1のデータ記録部2に書き込み、この磁気カ
ード1をカードスロット5aから排出する。
【0023】2.磁気カードの読み取り処理 一方の磁気カード処理装置6の制御装置部7bが有する
メモリ7dにも、磁気カード発行装置4の制御装置部5
bが有するメモリ5dに書き込まれている1次暗号化キ
ーコードと同じものをを書き込んでおく。
【0024】磁気カード処理装置6のカードスロット7
aに磁気カード1が挿入されると、制御装置部7bはま
ず磁気カード読み書き部7cによって、磁気カード1の
磁気カード特定部3から初期データを読み取る。同時
に、磁気カード1のデータ記録部2に書き込まれた暗号
化価格情報等と2次暗号化キーコードとを読み取る。次
に制御装置部7bは、読み取った初期データを1次暗号
化キーコードによって暗号化し、読み取った2次暗号化
キーコードと比較する。
【0025】3.無効磁気カードの処理 カードスロット7aに挿入された磁気カード1の磁気カ
ード特定部3に磁気データが上書きされている場合に
は、初期データを1次暗号化キーコードによって暗号化
したものと読み取った2次暗号化キーコードとは一致し
ない。このような場合に制御装置部7bは、この磁気カ
ード1が無効のものであると判断して、この磁気カード
1の金銭処理を中止し、警報等を発する。
【0026】4-1.有効な磁気カードの処理 初期データを1次暗号化キーコードによって暗号化した
ものと読み取った2次暗号化キーコードとが一致する場
合には、制御装置部7bは2次暗号化キーコードに基づ
いて、磁気カード1のデータ記録部2から読み取った暗
号化価格情報等を復号化する。
【0027】ここで後制御装置部7bは、復号化した価
格情報等に基づいて、当該磁気カード1が再使用可能な
ものか、あるいは1回限り使用可能なものであるかを判
断する。
【0028】4-2.1回限り使用可能な磁気カードの処
理 当該磁気カード1が1回限りのものである場合には、制
御装置部7bはかかる金銭処理を行った後、磁気カード
特定部3に任意のデータ(例えば使用を完了した旨のデ
ータ)を書き込んで、この磁気カード1をカードスロッ
ト7aから排出して処理を終了する。
【0029】4-3.再使用可能な磁気カードの処理 当該磁気カード1が再使用可能なものである場合に制御
装置部7bは、かかる金銭処理を行った後、一旦この磁
気カード1の磁気カード特定部3を消磁し、しかる後に
磁気カード特定部3から初期データを読み取る。
【0030】次にこの初期データと、メモリ7dに書き
込まれた1次暗号化キーコードとに基づいて、暗号化さ
れた2次暗号化キーコードを生成する。さらに制御装置
部7bは、この2次暗号化キーコードに基づいて、金銭
処理後の価格情報等を暗号化する。
【0031】この後制御装置部7bは、暗号化した価格
情報等と2次暗号化キーコードとを、カード読み書き部
7cによって磁気カード1のデータ記録部2に書き込
み、この磁気カード1をカードスロット7aから排出し
て処理を終了する。
【0032】上述したように、残留磁束パターンは雑音
的なものであるとともに、人間の指紋のように各々の磁
気カードで特有なものになる。このため本実施の形態で
は、価格情報等のデータが同一の磁気カードであって
も、データ記録部に書き込まれる内容は異なる。
【0033】従って、単に磁気データを複写しただけで
は価格情報等までを複製することはできず、簡単に偽カ
ードを判別することができる。しかも、磁気カード特定
部は非常に多数の粉末磁性体から構成されているので、
特定の残留磁束パターンを作成することは極めて困難で
ある。
【0034】さらに、磁気カード特定部に対する着磁、
消磁課程は非可逆的であるため、元の残留磁束パターン
を復元することは不可能に近く、磁気カード特定部に着
磁するだけで当該磁気カードを無効なものとすることが
できる。
【0035】なお上述の実施の形態では、磁気カード1
のデータ記録部2に暗号化した価格情報等と2次暗号化
キーコードとを書き込んだが、これに加えてデータ記録
部2に暗号化しない価格情報を書き込んでもよい。これ
によって、磁気カードの読み取り処理の際に各暗号化キ
ーコードを照合することができる。
【0036】勿論、磁気カード特定部から磁気データを
読み取っても1次暗号化キーコードがわからなければ暗
号化データの復元はできないので、磁気カードの偽造防
止には極めて有効である。
【0037】B.第2の実施の形態 図3は、本発明の第2の実施の形態にかかる磁気カード
1aの各磁気層の構成を示す平面図である。なお本実施
の形態においては、磁気カードを発行する磁気カード発
行装置や磁気カードを用いて金銭処理を行う磁気カード
処理装置等の構成は、上述の第1の実施の形態において
説明したものと同一であるので、図示ならびに説明を省
略する。
【0038】図3に示す磁気カード1aは、複数の磁気
カード特定部3-1、3-2、3-3・・・(以降、必要に応
じて磁気カード特定部3-nと称する)を有しており、一
例として本実施例のように3つの磁気カード特定部が一
列に配列されている。本実施の形態では、まずこの磁気
カード特定部3-1から初期データを読み取って、データ
の変換に用いる。
【0039】本実施の形態でも上述と同様に、まず制御
装置部5bが有するメモリ5dに、予め1次暗号化キー
コードを書き込んでおく。制御装置部5bは、磁気カー
ド1aに書き込む価格情報等を含む磁気カードの発行指
示を受けると、まず磁気カード読み書き部5cによって
1枚の磁気カード1aの磁気カード特定部3-1から、当
該磁気カード1aに固有の初期データを読み取る。
【0040】次に制御装置部5bは、この初期データ
と、メモリ5dに書き込まれた1次暗号化キーコードと
に基づいて、暗号化された2次暗号化キーコードを生成
する。さらに制御装置部5bは、この2次暗号化キーコ
ードに基づいて、与えられた価格情報等を暗号化する。
この後制御装置部5bは、暗号化した価格情報等と2次
暗号化キーコードとを、カード読み書き部5cによって
磁気カード1aのデータ記録部2に書き込み、この磁気
カード1をカードスロット5aから排出する。
【0041】一方の磁気カード処理装置6の制御装置部
7bが有するメモリ7dにも、磁気カード発行装置4の
制御装置部5bが有するメモリ5dに書き込まれている
1次暗号化キーコードと同じものをを書き込んでおく。
【0042】磁気カード処理装置6のカードスロット7
aに磁気カード1aが挿入されると、制御装置部7bは
まず磁気カード読み書き部7cによって、磁気カード1
aの磁気カード特定部3-1から初期データを読み取る。
同時に、磁気カード1aのデータ記録部2に書き込まれ
た暗号化価格情報等と2次暗号化キーコードとを読み取
る。
【0043】次に制御装置部7bは、読み取った初期デ
ータを1次暗号化キーコードによって暗号化し、読み取
った2次暗号化キーコードと比較する。ここで、制御装
置部7bは両者が一致しない場合には、この磁気カード
1aが無効のものであると判断して、この磁気カード1
の金銭処理を中止し、警報等を発する。一方、磁気カー
ド1が正常な磁気カードであると判定された場合には、
制御装置部7bは復号化した価格情報等に基づいて金銭
処理を行い、価格情報等を更新する。
【0044】この後制御装置部7bは、磁気カード読み
書き部7cによって磁気カード1aの磁気カード特定部
-2から、初期データを読み取る。次に制御装置部7b
は、この初期データと、メモリ7dに書き込まれた1次
暗号化キーコードとに基づいて、暗号化された2次暗号
化キーコードを生成する。さらに制御装置部7bは、こ
の2次暗号化キーコードに基づいて、更新された価格情
報等を暗号化する。
【0045】さらに制御装置部7bは、暗号化した価格
情報等と2次暗号化キーコードとを、カード読み書き部
7cによって磁気カード1aのデータ記録部2に書き込
む。しかる後制御装置部7bは、磁気カード1aの磁気
カード特定部3-1を消磁し、この磁気カード1aをカー
ドスロット7aから排出する。
【0046】以降、金銭処理に際して磁気カード特定部
-n+1から初期データを読み取って新たに暗号化した価
格情報等を書き込むとともに、磁気カード特定部3-n
消磁する。
【0047】本実施の形態によれば、一度使用された磁
気カード特定部は、消磁あるいは着磁によって初期デー
タを失う。上述のように磁気カード特定部の着磁課程は
非可逆的であるので、失われたデータを復元することは
できず、この磁気カードに記録された価格情報等の改竄
や複製等は不可能である。
【0048】C.第3の実施の形態 一般に磁気カード1あるいは磁気カード1aに形成され
たデータ記録部2、磁気カード特定部3あるいは磁気カ
ード特定部3-1、3-2、3-3・・・に塗布される粉末磁
性体8、8・・・は、図2に示す通りほぼ一定方向に配
向される。これは、当該部位への着磁の容易性の向上や
雑音成分の抑制を目的としたものである。
【0049】図4は、本発明の第3の実施の形態にかか
る磁気カード特定部に塗布された粉末磁性体8の詳細な
様子を示す図である。本実施の形態に適用される磁気カ
ードは、図1に示した磁気カード1のようなものであっ
てもよく、図3に示した磁気カード1aのようなもので
あってもよい。
【0050】本実施の形態では、磁気カード特定部3あ
るいは磁気カード特定部3-1、3-2、3-3・・・に塗布
される各粉末磁性体8、8・・・の残留磁束8aは、図
4に示すように方向性が一定していない。
【0051】このように、磁気カード特定部3あるいは
磁気カード特定部3-1、3-2、3-3・・・に粉末磁性体
8、8・・・を配向せずに塗布することで、残留磁束8
aのパターンが明確で検出しやすくなる。このため、デ
ータ記録部2との区別や初期データの読み取りが容易に
なる。
【0052】なお本実施の形態における磁気カードの発
行処理や、読み取り処理等の金銭処理の動作は、上述し
た第1あるいは第2の実施の形態と同様であるので、説
明は省略する。
【0053】D.第4の実施の形態 図5は、本発明の第4の実施の形態にかかる磁気カード
特定部に塗布された粉末磁性体8の詳細な様子を示す図
である。この形態に適用される磁気カードも、図1に示
した磁気カード1のようなものであってもよく、図3に
示した磁気カード1aのようなものであってもよい。
【0054】本実施の形態では、磁気カード特定部3あ
るいは磁気カード特定部3-1、3-2、3-3・・・に塗布
される各粉末磁性体8、8・・・の残留磁束8aは、図
5に示すように形状や大きさが一定していない。
【0055】このように、磁気カード特定部3あるいは
磁気カード特定部3-1、3-2、3-3・・・に形状や大き
さが一定しない粉末磁性体8、8・・・を塗布すること
で、残留磁束8aのパターンが明確で検出し易くなる。
このため、データ記録部2との区別や初期データの読み
取りが容易になる。
【0056】なお本実施の形態における磁気カードの発
行処理や、読み取り処理等の金銭処理の動作は、上述し
た第1あるいは第2の実施の形態と同様であるので、説
明は省略する。
【0057】また、上述の各実施の形態において例に挙
げた磁性体の種類や各磁気記録部等の配列等は一例であ
り、本発明はこれらのものに限定されない。さらに、価
格情報等を記録するデータ記録部と初期データを有する
磁気カード特定部とで異なる材質、形状の磁性体を塗布
してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、他の磁気カードとは各々異なる固有の識別情報を有
するとともに着磁によって当該識別情報を消失する第1
の磁気層から当該識別情報を読み取り、予め設定された
第1の暗号化符号によって識別情報を変換して得られる
第2の暗号化符号に基づいて暗号化した価格情報等を第
2の磁気層に書き込む。また、第1の磁気層から識別情
報を読み取るとともに予め設定された第1の暗号化符号
によって当該識別情報を変換して第2の暗号化符号を生
成し、第2の磁気層に書き込まれた暗号化価格情報等を
読み取るととともに第2の暗号化符号に基づいて当該暗
号化価格情報等を復号化する。また、第1の磁気層から
識別情報を読み取るとともに第2の磁気層から暗号化価
格情報を読み取った後、第1の磁気層に着磁することに
よって識別情報を消去する。あるいは、第1の磁気層か
ら識別情報を読み取るとともに第2の磁気層から暗号化
価格情報を読み取り復号化した価格情報等更新した後、
第1の磁気層に着磁し、第1の磁気層から再度識別情報
を読み取り、予め設定された第1の暗号化符号によって
再度読み取った識別情報を変換して得られる新たな第2
の暗号化符号に基づいて暗号化した更新後の価格情報等
を第2の磁気層に書き込むので、有効的に不正使用を防
止することができる磁気カードおよび磁気カード読み書
き装置の処理方法が実現可能であるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態にかかる磁気カー
ドと磁気カード発行装置、磁気カード処理装置の構成を
示す図である。
【図2】 同実施の形態における磁気カード1の磁性層
の様子を模式的に示した平面図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態にかかる磁気カー
ド1aの各磁気層の構成を示す平面図である。
【図4】 本発明の第3の実施の形態にかかる磁気カー
ド特定部に塗布された粉末磁性体8の詳細な様子を示す
図である。
【図5】 本発明の第4の実施の形態にかかる磁気カー
ド特定部に塗布された粉末磁性体8の詳細な様子を示す
図である。
【符号の説明】
1 磁気カード 2 データ記録部(第2の磁気層) 3、3-n (3-1、3-2、3-3・・・)磁気カード特定
部(第1の磁気層) 8 粉末磁性体(微小磁性体)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他の磁気カード(1)とは各々異なる固有
    の識別情報を有するとともに着磁によって当該識別情報
    を消失する第1の磁気層(3)と、 予め設定された第1の暗号化符号によって前記固有の識
    別情報を変換して得られる第2の暗号化符号に基づいて
    暗号化された価格情報等が書き込まれる第2の磁気層
    (2)とを具備することを特徴とする磁気カード。
  2. 【請求項2】 各々異なる固有の識別情報を有するとと
    もに価格情報の読み書きに伴って順次着磁されることで
    当該識別情報が消去される複数の第1の磁気層(3-n)
    と、 予め設定された第1の暗号化符号によって前記固有の識
    別情報を変換して得られる第2の暗号化符号に基づいて
    暗号化された価格情報等が書き込まれる第2の磁気層と
    を具備することを特徴とする磁気カード。
  3. 【請求項3】 前記第1の磁気層は多数の微小磁性体
    (8)から構成され、 当該多数の微小磁性体は磁極(8a)が各々一定しない方向
    にて塗布されることを特徴とする請求項1あるいは請求
    項2の何れかに記載の磁気カード。
  4. 【請求項4】 前記第1の磁気層は多数の微小磁性体か
    ら構成され、 塗布された当該多数の微小磁性体は各々大きさあるいは
    形状が一定しないことを特徴とする請求項1ないし請求
    項3の何れかに記載の磁気カード。
  5. 【請求項5】 他の磁気カードとは各々異なる固有の識
    別情報を有するとともに着磁によって当該識別情報を消
    失する第1の磁気層から当該識別情報を読み取り、 予め設定された第1の暗号化符号によって前記識別情報
    を変換して得られる第2の暗号化符号に基づいて暗号化
    した価格情報等を第2の磁気層に書き込むことを特徴と
    する磁気カード読み書き装置の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の磁気層から前記識別情報を読
    み取るとともに予め設定された前記第1の暗号化符号に
    よって当該識別情報を変換して第2の暗号化符号を生成
    し、 前記第2の磁気層に書き込まれた暗号化価格情報等を読
    み取るととともに前記第2の暗号化符号に基づいて当該
    暗号化価格情報等を復号化することを特徴とする請求項
    5に記載の磁気カード読み書き装置の処理方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の磁気層から前記識別情報を読
    み取るとともに前記第2の磁気層から前記暗号化価格情
    報を読み取った後、 前記第1の磁気層に着磁することによって前記識別情報
    を消去することを特徴とする請求項6に記載の磁気カー
    ド読み書き装置の処理方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の磁気層から前記識別情報を読
    み取るとともに前記第2の磁気層から前記暗号化価格情
    報を読み取り復号化した価格情報等更新した後、 前記第1の磁気層に着磁し、 前記第1の磁気層から再度識別情報を読み取り、 予め設定された第1の暗号化符号によって前記再度読み
    取った識別情報を変換して得られる新たな第2の暗号化
    符号に基づいて暗号化した更新後の価格情報等を前記第
    2の磁気層に書き込むことを特徴とする請求項6に記載
    の磁気カード読み書き装置の処理方法。
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