JPH1078955A - かな漢字変換システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同音異義語等の変換候補漢字の意味を音声化
して聴覚により選択できるようにし、かな漢字変換の度
にディスプレイ表示を見る必要性を解消して、キー入力
作業の能率を高めるようにする。 【解決手段】 入力部１から入力された読みカナに対応
する単語または熟語の変換候補漢字は変換処置装置２に
おいて、変換漢字検索データベース１０から読み出さ
れ、のかな漢字変換手段１２からディスプレイ装置３に
信号出力されて画面表示される。同時に、その変換候補
漢字の意味が変換漢字意味データベース１１によって読
み出され、音声変換手段１３で音声に変換され、スピー
カ４にて音声出力される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサ等の
文書作成装置におけるかな漢字変換システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のかな漢字変換システムにおいて
は、かな入力方式またはローマ字入力方式で単語や文節
を入力し、それらの単位ごとに文法辞書や単語辞書を用
いて同音異義語等の変換候補漢字をディスプレイ装置の
画面上に表示している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そうし
た従来のかな漢字変換システムでは、画面上に表示され
た同音異義語等の変換候補漢字の中から目標漢字を選択
するためには、その度にディスプレイ装置の画面を注視
する煩わしさがあり、一時的でもキー入力作業が中断さ
れて専念できないといった問題がある。

【０００４】したがって、本発明の目的は、同音異義語
等の変換候補漢字を意味を音声化して聴覚にて選択可能
とすることで、かな漢字変換の度にディスプレイ表示を
見て選択する煩わしさを解消したかな漢字変換システム
を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によるかな漢字変
換システムは、入力部から入力された読みカナに対応す
る単語または熟語の変換候補漢字を画面表示すると共
に、その変換候補漢字の意味を音声出力できるように構
成されている。

【０００６】このように構成することによって、使用者
は変換候補漢字を画面表示で視覚的に確認して選択でき
ると同時に、表示された変換候補漢字の意味が音声出力
されるので、その音声を聴覚することで、かな漢字変換
の度に画面を注視する必要がなくなる。それだけ、キー
入力に専念できる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明によるかな漢字変換
システムの実施の形態について、図面を参照して詳細に
説明する。

【０００８】図１に示すように、システムは、かな漢字
変換したい漢字の読みカナを入力するキーボード等から
なる入力部１を有している。また、入力部１からの読み
入力信号を処理して、登録されている変換候補漢字によ
る単語または熟語（以下、変換候補という）とそれらの
意味を検索可能な変換処理装置２を有している。また、
この変換処理装置２にて検索された変換候補を画面表示
するディスプレイ装置３を有し、変換候補の意味を音声
出力して発声する音声出力手段のスピーカ４を有してな
っている。

【０００９】そこで、変換処理装置２においては、入力
部１によって入力された読みカナに対応する単語や熟語
を登録した変換漢字検索データベース１０を有し、ここ
に登録された単語や熟語に対応する意味を登録した変換
漢字意味検索データベース１１を有している。また、変
換漢字検索データベース１０と変換漢字意味検索データ
ベース１１の両データベースを検索して、入力部１から
の読みカナ信号に対応した変換候補の漢字に変換するか
な漢字変換手段１２を有している。さらに、変換漢字意
味検索データベース１１から読み出された変換候補の意
味データを音声に変換する音声変換手段１３等を有して
なっている。

【００１０】次に、以上の構成による実施の形態の動作
について、図２および図３を併用して説明する。

【００１１】入力部１によって読みカナが入力される。
変換処理部２においては、入力部１からの読みカナ信号
に基づいて処理を行い、まずかな漢字変換手段１２では
読みカナをキーとして変換漢字データベース１０の中か
ら変換候補である単語または熟語を検索して読み出す。
続いて、読み出されたその変換候補の意味について今度
は変換漢字意味検索データベース１１を検索する。

【００１２】次に、変換候補の意味を示すデータに基づ
いて、音声変換手段１３においてはその意味データを音
声に変換して発声させ、スピーカ４にて音声出力させ
る。

【００１３】使用者は、スピーカ４を通してその意味デ
ータの音声を聴聞し、求める変換候補の単語または熟語
による漢字を特定する。

【００１４】具体例として、図２に示すように、「どう
き」という読みについて、変換漢字データベース１０に
は「同期」、「動機」、「動悸」等の単語や熟語が登録
されている。また、変換漢字意味データベース１１に
は、同期に対応する意味として、「ドウキ オナジジ
キ」が、動機に対応する意味として「ドウキ ゲンイン
キッカケ」が、また動悸に対応する意味として「ドウキ
シンゾウノウゴキ」などが登録されている。

【００１５】そこで、「同期」を選択すると、これがデ
ィスプレイ装置３に画面表示される。これに続いて、変
換漢字意味データベース１１における「同期：ドウキ
オナジジキ」の場合は、「同期」の部分がキーとなって
いるから、「ドウキ オナジジキ」の部分が音声変換さ
れてスピーカ４から出力される。

【００１６】求める変換候補が「同期」ではない場合、
再度変換キー（通常スペースキーが用いられる）によっ
てキー入力し直すと、次の変換候補の「動機」や「動
悸」が画面表示され、それらに対応する音声が出力さ
れ、これを変換候補が出現しなくなるまで繰り返すこと
ができる。

【００１７】すなわち、同音異義語等の変換候補の選択
がディスプレイ装置３の画面上で視覚を通して確認でき
る他、スピーカ４からの意味音声出力によっても、聴覚
的に変換候補の選択が可能である。

【００１８】なお、この実施の形態においては、変換漢
字検索データベース１０と変換漢字意味データベース１
１とが別々に設けられたものが示されたが、この構成に
限定されることなく、両データベースを単一化すること
も可能である。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によるかな
漢字変換システムは、同音異義語等の変換候補である単
語や熟語の選択が視覚および聴覚のいずれによっても確
認できるから、従来からのように、使用者はかな漢字変
換の度に画面表示を見る必要がなくなり、入力作業に専
念できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるかな漢字変換システムの実施の形
態の構成を示すブロック図である。

【図２】変換漢字検索データベースにおけるイメージの
一例を示す模式図である。

【図３】変換漢字意味検索データベースにおけるイメー
ジの一例を示す模式図である。

【符号の説明】

１ 入力部 ２ 変換処理装置 ３ ディスプレイ装置 ４ スピーカ １０ 変換漢字検索データベース １１ 変換漢字意味検索データベース １２ かな漢字変換手段 １３ 音声変換手段

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】入力された読みカナに対応する単語または
   熟語の変換候補漢字の意味を音声出力できるように構成
   したことを特徴とするかな漢字変換システム。
2. 【請求項２】入力された読みカナに対応する単語または
   熟語の変換候補漢字を画面表示すると共に、画面表示さ
   れた前記変換候補の意味を音声出力できるように構成し
   たことを特徴とするかな漢字変換システム。
3. 【請求項３】読みカナを入力する入力部と、 入力部からの読み入力信号を処理してかな漢字変換を行
   い、単語または熟語の変換候補漢字およびその意味を検
   索して、その変換候補漢字を画面表示させる信号を出力
   すると共に、意味を音声に変換して出力する変換処理装
   置と、を含むことを特徴とする請求項２に記載のかな漢
   字変換システム。
4. 【請求項４】前記変換処理装置は、 前記入力部によって入力された読みカナに対応する単語
   や熟語を登録すると共に、その単語や熟語に対応する意
   味を登録した検索データベースと、 この検索データベースから読み出した変換候補漢字を画
   面表示する信号を出力するかな漢字変換手段と、 前記検索データベースから読み出された変換候補漢字の
   意味を音声に変換して信号を出力する音声変換手段と、
   を含むことを特徴とする請求項３に記載のかな漢字変換
   システム。
5. 【請求項５】前記検索データベースは、前記入力部によ
   って入力された読みカナに対応する単語や熟語を登録し
   た変換漢字検索データベースと、その単語や熟語に対応
   する意味を登録した変換漢字意味検索データベースと、
   からなっていることを特徴とする請求項４に記載のかな
   漢字変換システム。