JPH1052909A - プリント回路基板用インクジェット印刷装置 - Google Patents

プリント回路基板用インクジェット印刷装置

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JPH1052909A
JPH1052909A JP22937696A JP22937696A JPH1052909A JP H1052909 A JPH1052909 A JP H1052909A JP 22937696 A JP22937696 A JP 22937696A JP 22937696 A JP22937696 A JP 22937696A JP H1052909 A JPH1052909 A JP H1052909A
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Hisashi Miyoshi
久司 三好
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント回路基板に文字や図形等の情報を印
刷するインクジェット印刷装置であって、かかる情報を
プリント回路基板上のハンダ付け箇所に全く及ぶことが
ないように印刷データを速やかに処理し得るように構成
する。 【解決手段】 インクジェット印刷装置はインクジェッ
トプリンタと、これに転送する印刷データを作成処理す
る印刷データ作成処理回路とを具備し、この印刷データ
作成処理回路は、プリント回路基板の保護膜パターンの
形成時に使用した保護膜パターンデータをラスタデータ
に変換した後にそのラスタデータを更に反転ラスタデー
タに変換する反転処理回路と、反転ラスタデータと印刷
データとを論理積合成して該印刷データに重複発色画素
除去処理を施す論理積合成手段とを包含し、インクジェ
ットプリンタが論理積合成手段で得られたラスタデータ
に基づいてプリント回路基板に印刷を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント回路基板に
文字や図形等の情報を印刷するプリント回路基板用イン
クジェット印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、プリント回路基板上には
電子部品を実装する前に種々の文字や図形等の情報が印
刷される。例えば、かかる文字には実装すべき電子部品
の製造番号や回路認識番号等が含まれ、またかかる図形
には実装すべき電子部品の輪郭形状や電子部品自動実装
装置のための位置決めマーク等が含まれる。
【0003】従来では、プリント回路基板上のかかる文
字や図形等の情報の印刷にはシルク印刷装置が使用さ
れ、このためプリント回路基板上に印刷された文字等に
ついては一般的にはシルク文字と呼ばれる。このような
シルク印刷装置はプリント回路基板が大量生産される場
合には適したものとなるが、しかしシルク印刷装置には
多種類のプリント回路基板を少量生産する場合にはコス
ト的に合わないという問題がある。というのは、シルク
印刷装置では、プリント回路基板の種類毎にシルク印刷
スクリーン版を用意しなければならず、そのシルク印刷
スクリーン版の製造に比較的大きなコストが掛かるから
である。
【0004】そこで、近年、プリント回路基板の多品種
少量生産に適した印刷装置としてインクジェット印刷装
置が注目され、しかもそのようなインクジェット印刷装
置はプリント回路基板の製造統合システムの一翼を担っ
たものとして構成される。なお、かかる製造統合システ
ムには、プリント回路基板の回路パターンや保護膜パタ
ーン等の設計を行うCAD(Computer Aided Design) ス
テーション、このCADステーションで得られた回路パ
ターンデータや保護膜パターンデータ等に編集処理を施
すCAM(Computer Aided Manufacturing)ステーショ
ン、CAMステーションで処理されたパターンデータに
基づいて回路パターンや保護膜パターンをフォトマクス
用感光フィルムあるいは基板のフォトレジスト層に描画
するためのレーザ描画装置等が含まれる。
【0005】プリント回路基板の表面に形成された回路
パターンは保護膜で覆われるが、しかし電子部品をハン
ダ付けする箇所即ちハンダ面やランド等からは保護膜の
適用が排除されている。このようなハンダ付け箇所にイ
ンクジェットプリンタによって印刷された文字や図形等
の一部が掛かると、電子部品のハンダ付不良の原因とな
るので、文字や図形の印刷がハンダ付け箇所に及ばない
ように配慮されるが、しかし近年の高密度化したプリン
ト回路基板にあっては、印刷文字や印刷図形等の一部が
プリント回路基板のハンダ付け箇所に不可避的に掛かる
ことがある。そこで、従来では、CADステーションあ
るいはCAMステーション等で印刷データを処理してハ
ンダ付け箇所に掛かる文字や図形等の一部を除去して抜
き取り、これにより文字や図形等の印刷がハンダ付け箇
所に及ばないようにされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、CADステ
ーションあるいはCAMステーションにあっては、印刷
データのうちの文字データ等についてはコードデータと
して展開され、また印刷データのうちの図形データ等に
ついてはベクタデータとして展開されているために、ハ
ンダ付け箇所に掛かる文字や図形等の一部を除去して抜
き取る処理が複雑でしかも処理時間が長くなるというこ
とが問題点として指摘されている。もちろん、かかる印
刷データの処理時間を向上させるために、CADステー
ションあるいはCAMステーション自体を改善すること
は可能であるが、その改善のためには大幅なコストが掛
かるために得策ではない。
【0007】従って、本発明の目的は、プリント回路基
板に文字や図形等の情報を印刷するプリント回路基板用
インクジェット印刷装置であって、印刷文字や印刷図形
等をプリント回路基板上のハンダ付け箇所に全く及ぶこ
とがないように印刷データを速やかに処理し得るように
構成されたプリント回路基板用インクジェット印刷装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の局面によ
るプリント回路基板用インクジェット印刷装置はプリン
ト回路基板上に文字や図形等の情報を印刷するためのも
のであって、インクジェットプリンタ手段と、このイン
クジェットプリンタ手段に転送するための印刷データを
作成処理する印刷データ作成処理手段とを具備して成る
ものである。本発明の第1の局面によれば、印刷データ
作成処理手段は、プリント回路基板の保護膜パターンデ
ータをラスタデータに変換した後にそのラスタデータを
更に反転ラスタデータに変換する反転処理手段と、反転
ラスタデータと印刷データとを合成して該印刷データに
重複発色画素除去処理を施す重複発色画素除去処理用合
成手段とを包含し、インクジェットプリンタ手段が重複
発色画素除去処理用合成手段で得られたラスタデータに
基づいてプリント回路基板に印刷を施すことが特徴とさ
れる。
【0009】本発明の第1の局面によるプリント回路基
板用インクジェット印刷装置にあっては、好ましくは、
印刷データ作成処理手段は、更に、プリント回路基板の
保護膜パターンデータをラスタデータに変換する前にそ
の保護膜パターンデータに拡大処理を施すための拡大処
理手段を包含する。
【0010】本発明の第1の局面によるプリント回路基
板用インクジェット印刷装置において、重複発色画素除
去処理用合成手段は反転処理手段から得られる反転ラス
タデータと印刷データとの論理積を得る論理積合成手段
として構成され得る。
【0011】本発明の第2の局面によるプリント回路基
板用インクジェット印刷装置はプリント回路基板上に文
字や図形等の情報を印刷するためのものであって、イン
クジェットプリンタ手段と、このインクジェットプリン
タ手段に転送するための印刷データを作成処理する印刷
データ作成処理手段とを具備して成るものである。本発
明の第2の局面によれば、印刷データ作成処理手段は、
プリント回路基板の保護膜パターンデータをラスタデー
タに変換した後にそのラスタデータと印刷データとを合
成して重複発色画素を抽出処理する重複発色画素抽出処
理用合成手段と、この重複発色画素抽出処理用合成手段
で得られた重複発色画素が含まれているか否かを判別す
る判別手段と、保護膜パターンデータをラスタデータに
変換した後にそのラスタデータを更に反転ラスタデータ
に変換する反転処理手段と、反転ラスタデータと印刷デ
ータとを合成して該印刷データに重複発色画素除去処理
を施す重複発色画素除去処理用合成手段とを包含し、重
複発色画素抽出処理用合成手段で得られたラスタデータ
に重複発色画素が含まれていないと判別手段によって判
別されたとき、インクジェットプリンタが印刷データに
基づいてプリント回路基板に印刷を施し、重複発色画素
抽出処理用合成手段で得られたラスタデータに重複発色
画素が含まれていると判別手段によって判別されたと
き、インクジェットプリンタ手段が重複発色画素除去処
理用合成手段で得られたラスタデータに基づいてプリン
ト回路基板に印刷を施すことが特徴とされる。
【0012】本発明の第2の局面によるプリント回路基
板用インクジェット印刷装置にあっては、好ましくは、
印刷作成処理手段は、更に、重複発色画素抽出処理用合
成手段で得られたラスタデータに重複発色画素が含まれ
ていると判別手段によって判別されたときに印刷データ
から重複発色画素を可及的に排除すべく該印刷データを
再処理するための印刷データ再処理手段を包含する。
【0013】本発明の第2の局面によるプリント回路基
板用インクジェット印刷装置にあっては、好ましくは、
印刷データ作成処理手段は、更に、プリント回路基板の
保護膜パターンデータをラスタデータに変換する前にそ
の保護膜パターンデータに拡大処理を施すための拡大処
理手段を包含する。
【0014】本発明の第2の局面によるプリント回路基
板用インクジェット印刷装置にあっては、好ましくは、
重複発色画素抽出処理用合成手段で得られたラスタデー
タ及び重複発色画素除去処理用合成手段で得られたラス
タデータの少なくとも一方に基づく映像を表示するため
の映像表示手段が設けられ、この映像表示手段は例えば
TVモニタ装置とされ得る。
【0015】本発明の第2の局面によるプリント回路基
板用インクジェット印刷装置にあっては、重複発色画素
抽出処理用合成手段は保護膜パターンデータからの変換
ラスタデータと印刷データとの論理積を得る論理積合成
手段として構成され、また重複発色画素除去処理用合成
手段は反転処理手段から得られる反転ラスタデータと印
刷データとの論理積を得る論理積合成手段として構成さ
れ得る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるプリント回路
基板用インクジェット印刷装置の一実施形態について添
付図面を参照して説明する。
【0017】先ず、図1を参照すると、そこには、本発
明によるプリント回路基板用インクジェット印刷装置が
ブロック図として示され、このプリント回路基板用イン
クジェット印刷装置には印刷データ作成処理回路10が
設けられる。プリント回路基板用インクジェット印刷装
置はプリント回路基板の製造統合システムの一翼を担う
ものであって、印刷データ作成処理手段10には先に述
べたようなCADステーションやCAMステーションか
らそこで作成された保護膜パターンデータや印刷データ
が転送される。
【0018】また、プリント回路基板用インクジェット
印刷装置の印刷データ作成処理回路10にはキーボード
12が接続され、このキーボード12により種々の指令
信号や必要なデータ等が印刷データ作成処理回路10に
入力される。更に、印刷データ作成処理回路10にはイ
ンクジェットプリンタ14及びTVモニタ装置16が接
続される。インクジェットプリンタ14は印刷データ作
成処理回路10で作成処理された印刷データ(ラスタデ
ータ)に基づいてプリント回路基板(図示されない)に
文字や図形等の情報の印刷を施し、またTVモニタ装置
16は必要に応じてかかる印刷データ等に基づく映像を
表示する。
【0019】図2を参照すると、印刷データ作成処理回
路10がブロック図として詳細に示され、印刷データ作
成処理回路10にはシステムコントロール回路18が設
けられる。システムコントロール回路18は例えば中央
演算装置(CPU)等のマイクロプロセッサ及びメモリ
(ROM、RAM)等からなるマイクロコンピュータと
して構成される。図2から明らかなように、キーボード
12はシステムコントロール回路18に接続され、キー
ボード12による種々の指令信号の入力はシステムコン
トロール回路18に対して行われる。
【0020】システムコントロール回路18はインター
フェース回路20を介してCADステーションやCAM
ステーションに接続され、これによりかかるステーショ
ンから印刷データや保護膜パターンデータ等がシステム
コントロール回路18に適宜転送される。また、システ
ムコントロール回路18はデータ記録手段としてハード
ディスク(H/D)装置22を包含し、このハードディ
スク装置22はシステムコントロール回路18によって
駆動制御される。システムコントロール回路18に一旦
取り込まれた印刷データや保護膜パターンデータ等はハ
ードディスク装置22に送られてそこに格納保持され
る。
【0021】ここで印刷データについて説明すると、印
刷データは前以ってCADステーションやCAMステー
ションで作成されるものであって、文字等のコードデー
タ及び図形等のベクタデータからなるものである。ユー
ザはキーボード12を介してシステムコントロール回路
18に指令信号を入力して、CADステーションやCA
Mステーションから必要な印刷データの転送を要求して
ハードディスク装置22に格納する。
【0022】一方、CADステーションやCAMステー
ションから転送されてくる保護膜パターンデータはベク
タデータであり、この保護膜パターンデータはインクジ
ェットプリンタ14によって印刷を施すべきプリント回
路基板に保護膜を形成する際に以前に使用されたもので
ある。プリント回路基板に対する保護膜パターンの形成
は該プリント回路基板に対する回路パターンの形成と同
様に所謂フォトリゾグラフの手法により行われる。先に
も述べたように、プリント回路基板の保護膜はその表面
の回路パターンを保護するためのものであるが、しかし
電子部品等をハンダ付けする箇所即ちハンダ面やランド
等には保護膜の形成は除かれる。従って、保護膜パター
ンデータにはプリント回路基板上に電子部品等をハンダ
付けする箇所のパターンデータ即ちハンダ面やランド等
のパターンデータが含まれ、このパターンデータを利用
して、印刷データが必要に応じて後述するような態様で
処理される。
【0023】ハードディスク装置22からは印刷データ
がシステムコントロール回路18によって適宜読み出さ
れ、この印刷データはラスタ変換回路24によってラス
タデータに変換された後にフレームメモリ26に書き込
まれて保持される。フレームメモリ26へのラスタデー
タの書込みについてはシステムコントロール回路18か
ら該フレームメモリ26に対して出力される書込みクロ
ックパルスに基づいて行われる。
【0024】一方、ハードディスク装置22から読み出
された印刷データ(ベクタデータ)は必要に応じてシス
テムコントロール回路18に取り込まれてそこで適宜処
理され得るが、この場合には処理後の印刷データはハー
ドディスク装置22に書き込まれ、次いでそこから読み
出された処理後の印刷データがラスタ変換回路24によ
ってラスタデータに変換された後にフレームメモリ26
に書き込まれて保持される。なお、ラスタ変換回路24
の作動はシステムコントロール回路18の制御下で行わ
れる。
【0025】また、ハードディスク装置22からは保護
膜パターンデータもシステムコントロール回路18によ
って適宜読み出され、この読出しデータは一旦システム
コントロール回路18に取り込まれて拡大(太らせ)処
理され、その拡大処理後の保護パターンデータは再びハ
ードディスク装置22に書き込まれる。次いで、拡大処
理後の保護膜パターンデータはハードディスク装置22
から読み出されて、ラスタ変換回路24によってラスタ
データに変換された後にフレームメモリ28に書き込ま
れて保持される。フレームメモリ28へのラスタデータ
の書込みについてもシステムコントロール回路18から
該フレームメモリ28に対して出力される書込みクロッ
クパルスに基づいて行われる。
【0026】フレームメモリ26にはシステムコントロ
ール回路18から出力される読出しクロックパルスが入
力され、この読出しクロックパルスにより、フレームメ
モリ26からは例えば32ビットのラスタデータ(印刷デ
ータ)が読み出され、この読出しラスタデータは選択ロ
ジック回路30に入力される。一方、フレームメモリ2
8からもシステムコントロール回路18から出力される
読出しクロックパルスが入力され、この読出しクロック
パルスにより、フレームメモリ28からも32ビットのラ
スタデータ(保護膜パターンデータ)が読み出され、こ
の読出しラスタデータは一旦スイッチ回路32に送られ
る。
【0027】スイッチ回路32には1つの入力端子と2
つの出力端子とが設けられ、該入力端子はフレームメモ
リ28に接続される。スイッチ回路32の一方の出力端
子は選択ロジック回路30に、また他方の出力端子はイ
ンバータ34に接続され、インバータ34の出力側はス
イッチ回路32のかかる一方の出力端子側に接続され
る。要するに、スイッチ回路32の入力端子が選択ロジ
ック回路30側の出力端子に接続されているときには、
フレームメモリ28から読み出された32ビットのラスタ
データは選択ロジック回路30に直接的に入力される
が、スイッチ回路32の入力端子がインバータ34側に
接続されているときは、かかる32ビットのラスタデータ
はインバータ34で反転されて、その反転ラスタデータ
が選択ロジック回路30に入力される。なお、スイッチ
回路32の接続切換作動はシステムコントロール回路1
8の制御下で行われる。
【0028】選択ロジック回路30では、フレームメモ
リ26から読み出された32ビットのラスタデータ(印刷
データ)とフレームメモリ28から読み出された32ビッ
トのラスタデータ(保護膜パターンデータ)とが論理積
合成処理されて、その論理積合成処理されたラスタデー
タは選択ロジック回路30から出力されてフレームメモ
リ36に書き込まれる。フレームメモリ36へのラスタ
データの書込みについてはシステムコントロール回路1
8から該フレームメモリ36に対して出力される書込み
クロックパルスに基づいて行われる。
【0029】また、フレームメモリ36にはシステムコ
ントロール回路18から出力される読出しクロックパル
スも入力され、この読出しクロックパルスにより、フレ
ームメモリ36からラスタデータが読み出され、その読
出しラスタデータはスイッチ回路38に送られる。
【0030】スイッチ回路38には1つの入力端子と2
つの出力端子とが設けられ、該入力端子はフレームメモ
リ36に接続される。スイッチ回路38の一方の出力端
子はインクジェットプリンタ14に、また他方の出力端
子はビデオ出力回路40に接続され、ビデオ出力回路4
0の出力側はTVモニタ装置16に接続される。なお、
スイッチ回路38の接続切換作動はシステムコントロー
ル回路18の制御下で行われる。
【0031】スイッチ回路38の入力端子がインクジェ
ットプリンタ14側の出力端子に接続されいるとき、フ
レームメモリ36から読み出されたラスタデータはイン
クジェットプリンタ14に送られ、そのラスタデータに
基づいてインクジェットプリンタ14はプリント回路基
板に対して印刷を行う。また、スイッチ回路38の入力
端子がビデオ出力回路40側の出力端子に接続されると
き、フレームメモリ36から読み出されたラスタデータ
はビデオ出力回路40に送られ、このビデオ出力回路4
0ではそのラスタデータに基づいてビデオ信号が作成さ
れ、このビデオ信号はビデオ出力回路40からTVモニ
タ装置16に送られる。TVモニタ装置16では、かか
るビデオ信号に基づく映像が表示される。
【0032】なお、図2には図示されないが、インクジ
ェットプリンタ14及びTVモニタ装置16は共に適当
なインターフェースを介してシステムコントロール回路
18と接続されてそこから種々の制御信号を受ける。
【0033】図2から明らかなように、フレームメモリ
26から読み出されたラスタデータ(印刷データ)はス
イッチ回路38の入力端子にも送り出されるようになっ
ており、フレームメモリ26から読み出されたラスタデ
ータが選択ロジック回路30に送り出されるかスイッチ
回路38の入力端子に送り出されるかについてはシステ
ムコントロール回路18によって制御される。
【0034】図3を参照すると、インクジェットプリン
タ14のブロック図が示され、同図に示すように、イン
クジェットプリンタ14には第1のラインバッファ42
及び第2のラインバッファ44が設けられる。第1及び
第2のラインバッファ42及び44は並列に配置され、
これらラインバッファの入力端子側には第1のスイッチ
回路46が配置され、またそれらラインバッファの出力
端子側には第2のスイッチ回路48が配置される。
【0035】第1のスイッチ回路46には1つの入力端
子と2つの出力端子が設けられ、該入力端子はスイッチ
回路38のインクジェットプリンタ14側出力端子に接
続され、該出力端子はそれぞれ第1及び第2のラインバ
ッファ42及び44の入力端子に接続される。第2のス
イッチ回路48には2つの入力端子と1つの出力端子が
設けられ、該入力端子はそれぞれ第1及び第2のライン
バッファ42及び44の出力端子に接続され、該出力端
子は印字ヘッド駆動回路50に接続される。
【0036】印字ヘッド駆動回路50は印字ヘッド52
を駆動するためのものであり、印字ヘッド52の印字面
には副走査方向に沿って例えば64個のインクジェットノ
ズルが適宜配置され、この場合インクジェットプリンタ
14は64×64ドットマトリックスによる印字を行うこと
が可能である。印字ヘッド52の印字面に64個のインク
ジェットノズルが配置されているとき、第1及び第2の
ラインバッファ42及び44は共に少なくとも64本の主
走査方向ライン分のラスタデータを保持する容量とされ
る。一方のラインバッファ例えば第1のラインバッファ
42にラスタデータが書き込まれている間、他方のライ
ンバッファ即ち第2のラインバッファ44からはラスタ
データが読み出されて印字ヘッド駆動回路50に送ら
れ、これにより印字ヘッドでは該ラスタデータに基づく
印字が行われる。
【0037】次に、図4ないし図8に示すフローチャー
トを参照して、本発明によるプリント回路基板用インク
ジェット印刷装置の作動ルーチンについて説明する。
【0038】先ず、ステップ401では、印刷データの
読出し指令があったか否かが判断され、もし印刷データ
の読出し指令が確認されない場合にはステップ402に
進み、そこで印刷データの読出し指令を促すメッセージ
がTVモニタ装置16に表示され、次いでステップ40
1に戻る。なお、印刷データの読出し指令はキーボード
12を介して成される。
【0039】ステップ401において、印刷データの読
出し指令が確認されると、ステップ403に進み、そこ
でハードディスク装置22にアクセスして該当印刷デー
タがあるか否かが判断される。該当印刷データがハード
ディスクにない場合には、ステップ404に進み、そこ
で該当印刷データがハードディスク装置22に格納され
ていない旨のメッセージがTVモニタ装置16に表示さ
れ、次いでステップ401に戻る。なお、この場合に
は、プリント回路基板用インクジェット印刷装置の操作
者はCADステーションあるいはCAMステーションか
ら該当印刷データを転送してもらってハードディスク装
置22に格納することが求められる。
【0040】ステップ403において、該当印刷データ
がハードディスク装置22に格納されていることが確認
されると、ステップ405に進み、そこでハードディス
ク装置22が作動させられ、ハードディスク装置22か
ら該当印刷データが読み出される。次いで、ステップ4
06に進み、そこでラスタ変換回路24が作動させら
れ、このラスタ変換回路24により、ハードディスク装
置22からの印刷データ(文字等のコードデータ及び図
形等のベクタデータからなるもの)がラスタデータに変
換される。
【0041】ステップ407では、フレームメモリ26
へのラスタデータ(印刷データ)の書込みが開始され、
続いてステップ408では、フレームメモリ26へのラ
スタデータの書込みが完了したか否かが判断される。ス
テップ408において、フレームメモリ26へのラスタ
データの書込みが完了したことが確認されると、ステッ
プ409に進み、そこでフラグF1が“0”であるか
“1”であるかが判断される。初期段階では、F1=0
とされているので、ステップ409からステップ410
に進む。
【0042】ステップ410では、これから印刷を施そ
うとするプリント回路基板の保護膜形成時に用いられた
保護膜パターンデータ(即ち、ハンダ付け箇所例えばハ
ンダ面やランド等のパターン情報を有する保護膜パター
ンデータ)に対する読出し指令があったか否かが判断さ
れ、もし保護膜パターンデータの読出し指令が確認され
ない場合には、ステップ411に進み、そこで保護膜パ
ターンデータの読出し指令を促すメッセージがTVモニ
タ装置16に表示され、次いでステップ410に戻る。
なお、保護膜パターンデータの読出し指令はキーボード
12を介して成される。
【0043】ステップ410において、保護膜パターン
データの読出し指令が確認されると、ステップ412に
進み、そこでハードディスク装置22にアクセスして該
当保護膜パターンデータがあるか否かが判断される。該
当保護膜パターンデータがハードディスク装置22に格
納されていない場合には、ステップ413に進み、そこ
で該当保護膜パターンデータがハードディスク装置22
に格納されていない旨のメッセージがTVモニタ装置1
6に表示され、次いでステップ410に戻る。なお、こ
の場合には、プリント回路基板用インクジェット印刷装
置の操作者はCADステーションあるいはCAMステー
ションから該当保護膜パターンデータを転送してもらっ
てハードディスク装置22に格納することが求められ
る。
【0044】ステップ412において、該当保護膜パタ
ーンデータがハードディスク装置22に格納されている
ことが確認されると、ステップ414に進み、そこでハ
ードディスク装置22が作動させられ、続いてステップ
415でハードディスク装置22から該当保護膜パター
ンデータが読み出されてシステムコントロール回路18
内に取り込まれる。ステップ416では、取込み保護膜
パターンデータに拡大(太らせ)処理が施されて、ハン
ダ付け箇所のパターン例えばランド等のパターンが例え
ば数ミクロンのオーダで拡大される。このような拡大処
理が完了すると、ステップ417に進み、そこで拡大処
理後の保護膜パターンデータはハードディスク装置22
に格納されて保持される。
【0045】ステップ418では、再びハードディスク
装置22が作動させられ、次いでステップ419では、
ハードディスク装置22から拡大処理後の保護膜パター
ンデータが読み出される。続いて、ステップ419に進
み、そこでラスタ変換回路24が作動させられ、このラ
スタ変換回路24により、ハードディスク装置22から
の保護膜パターンデータ(ベクタデータ)がラスタデー
タに変換される。ステップ420では、フレームメモリ
28へのラスタデータ(保護膜パターンデータ)の書込
みが開始され、続いてステップ421では、フレームメ
モリ28へのラスタデータの書込みが完了したか否かが
判断される。
【0046】ステップ421において、フレームメモリ
28へのラスタデータの書込みが完了したことが確認さ
れると、ステップ422に進み、そこでフレームメモリ
26からのラスタデータとフレームメモリ28からのラ
スタデータとが論理積合成されて重複発色画素抽出処理
が行われる。
【0047】ステップ422で行われる重複発色画素抽
出処理については図9に詳しく図示されており、同図に
示すように、ステップ901では、スイッチ回路32が
選択ロジック回路30側に接続される。次いで、ステッ
プ902では、フレームメモリ26及び28のそれぞれ
から32ビットのラスタデータが読み出されて選択ロジッ
ク回路30に対して出力される。続いて、ステップ90
3では、選択ロジック回路からは論理積合成処理された
ラスタデータが順次読み出されてフレームメモリ36に
書き込まれる。
【0048】ステップ904では、フレームメモリ26
及び28のそれぞれからのラスタデータの読出しが完了
したか否かが判断される。フレームメモリ26及び28
からのラスタデータの読出しが完了されていなければ、
ステップ902に戻り、ステップ902、903及び9
04からなるルーチンが繰り返される。
【0049】ステップ904において、フレームメモリ
26及び28からのラスタデータの読出しの完了が確認
されると、ステップ905に進み、そこでフレームメモ
リ36からラスタデータが読み出されてシステムコント
ロール回路18内に取り込まれる。システムコントロー
ル回路18内では、フレームメモリ36のラスタデータ
の個々の画素が発色画素であるか否かを検出する。
【0050】詳述すると、フレームメモリ26からのラ
スタデータとフレームメモリ28からのラスタデータと
が選択ロジック回路30で論理積合成させられたとき、
印刷データとしてのラスタデータの発色画素“1”につ
いては、ハンダ付け箇所のパターン(そのパターン領域
の画素も“1”)に掛かって重なっていれば選択ロジッ
ク回路30からは発色画素“1”として出力されるが、
その重複領域以外では全て無発色画素“0”として出力
されることになる。従って、フレームメモリ36内のラ
スタデータの全ての画素が“0”であれば、印刷データ
とハンダ付け箇所との重複が皆無であることが分かり、
またフレームメモリ36内のラスタデータのうちに発色
画素が含まれていれば、その発色画素に対応する印刷デ
ータの発色画素がハンダ付け箇所に掛かって重なったも
のであることが分かる。
【0051】ステップ906では、上述した検出が完了
したか否かが判断され、かかる検出の完了が確認される
と、図6のステップ423に戻る。
【0052】ステップ423では、上述した検出の結
果、フレームメモリ36内のラスタデータに重複発色画
素が含まれていたか否かが判断され、もし重複発色画素
がなければ、ステップ424に進み、そこで印刷が可能
である旨のメッセージがTVモニタ装置16に表示され
る。
【0053】ステップ425では、印刷指令があるか否
かが判断され、この印刷指令の入力はキーボード12を
介して成される。印刷指令の入力が確認されない場合に
は、ステップ426に進み、そこで印刷が取り止めか否
かが判断される。印刷取り止め指令の入力が確認されな
いときには、再びステップ425に戻る。もし何等かの
理由により印刷が取り止めらた場合、即ち印刷取り止め
指令の入力がステップ426で確認されたとき、ステッ
プ426からステップ427に進み、そこでフラグF1
及びF2が初期状態即ち“0”にセットされ、その後ス
テップ401に戻る。なお、印刷取り止め指令の入力も
キーボード12を介して成される。
【0054】一方、ステップ425において、印刷指令
の入力が確認されると、ステップ428に進み、そこで
スイッチ回路38がインクジェットプリンタ14側の出
力端子に接続される。ステップ429では、インクジェ
ットプリンタ14が作動され、次いでステップ430で
は、インクジェットプリンタ14からの要求に応じてフ
レームメモリ26からラスタデータが読み出され、この
読出しラスタデータはスイッチ回路38を経てインクジ
ェットプリンタ14に転送される。ステップ431で
は、インクジェットプリンタ14での印刷が完了したか
否かが判断され、印刷の完了が確認されると、ステップ
432に進み、そこでフラグF1及びF2は初期状態即
ち“0”にセットされ、その後ステップ401に戻り、
次の印刷作動に対して待機状態となる。
【0055】ステップ423において、フレームメモリ
36のラスタデータに重複発色画素が含まれていると判
断された場合には、ステップ423からステップ433
に進み、そこで重複発色画素が含まれている旨のメッセ
ージがTVモニタ装置16に表示される。次いで、ステ
ップ434では、フレームメモリ36のラスタデータの
映像表示指令の入力があるか否が判断される。なお、こ
の映像表示指令の入力もキーボード12を介して成され
る。映像表示指令の入力がない場合には、ステップ43
5に進み、そこで印刷が取り止めか否かが判断される。
印刷取り止め指令がない場合には再びステップ434に
戻る。もし印刷がハンダ付け箇所に少しでも掛かって重
なることが許容されない場合には、印刷取り止め指令が
キーボード12によって入力され、このときステップ4
35からステップ436に進み、そこでフラグF1及び
F2が初期状態即ち“0”にセットされ、その後ステッ
プ401に戻る。
【0056】一方、ステップ434において、映像表示
指令の入力が確認されると、ステップ437に進み、そ
こでスイッチ回路38がTVモニタ装置16側の出力端
子に接続され、次いでステップ438では、フレームメ
モリ36のラスタデータに基づく映像がTVモニタ装置
16に表示され、これにより操作者は重複発色画素がど
のような状態であるかを知ることが可能となる。
【0057】ステップ439では、印刷データ再処理指
令の入力があるか否かが判断され、この再処理指令の入
力もキーボード12を介して成される。印刷データ再処
理指令の入力がない場合には、ステップ439からステ
ップ440に進み、そこでフラグF2が“0”であるか
“1”であるかが判断される。現段階では、F2=0で
あるから、ステップ441に進み、そこで重複発色画素
除去処理指令の入力があるか否かが判断され、この発色
画素除去処理指令の入力もキーボード12を介して成さ
れる。発色画素除去処理指令の入力がない場合には、ス
テップ439に戻る。要するに、操作者は重複発色画素
の状態をTVモニタ装置16で観察して、印刷データ再
処理指令及び重複発色画素除去処理指令のいずれかを選
択することになる。
【0058】もし印刷データの再処理指令が選択される
と、ステップ439からステップ442に進み、そこで
フラグF1は“0”から“1”に書き換えられ、次いで
ステップ443に進み、そこで印刷データの再処理が実
行される。
【0059】ステップ443で行われる印刷データ再処
理については図10に図示され、同図に示すように、ス
テップ1001では、ハードディスク装置22が作動さ
せられ、次いでステップ1002でハードディスク装置
22から先に述べた該当印刷データ(文字等のコードデ
ータ及び図形等のベクタデータからなるもの)が読み出
されてシステムコントロール回路18内に取り込まれ
る。ステップ1003では、取込み印刷データのうちの
重複発色画素が再処理され、それが可及的にあるいは全
くハンダ付け箇所に掛からないようにされる。
【0060】このような印刷データの再処理が完了する
と、ステップ1004に進み、そこで再処理後の印刷デ
ータは再びハードディスク装置22に格納されて保持さ
れる。ハードディスク装置22への再処理後の印刷デー
タの格納が完了すると、ステップ1005に進み、そこ
でフラグF2が初期状態即ち“0”にセットされ、その
後図4のステップ401に戻り、同様なルーチンが繰り
返される。
【0061】このとき注目すべきことは、この時点で
は、フラグF1は“1”とされているので、ステップ4
09からステップ422にスキップするということであ
る。その理由は上述した保護膜パターンデータは既に拡
大処理後にメモリ28に展開されているからである。ま
た、再処理後の印刷データから重複発色画素が完全に取
り除かれていれば、ステップ423からステップ424
に進み、再処理後の印刷データから重複発色画素が部分
的に取り除かれていれば、ステップ423からステップ
433に進むことになる。
【0062】一方、ステップ439、440及び441
から成るルーチンを繰り返している間に、印刷データ再
処理指令の入力でなく、重複発色画素除去指令がキーボ
ードを介して入力された場合には、ステップ441から
ステップ444に進み、そこでフレームメモリ26のラ
スタデータ(再処理後の印刷データから得られたもの)
とフレームメモリ28のラスタデータとが論理積合成さ
れて重複発色画素除去処理が行われる。
【0063】ステップ444で実行される重複発色画素
除去処理については図11に図示され、同図に示すよう
に、ステップ1101では、スイッチ回路32がインバ
ータ34側に接続される。次いで、ステップ1102で
は、フレームメモリ26及び28のそれぞれから32ビッ
トのラスタデータが読み出されて選択ロジック回路30
に対して出力される。このときフレームメモリ28から
のラスタデータ(保護膜パターンデータ)はインバータ
34によって反転された後に選択ロジック回路30に入
力される。即ち、選択ロジック回路30では、フレーム
メモリ26からのラスタデータ(印刷データ)とフレー
ムメモリ28からの反転ラスタデータ(保護膜パターン
データ)とが論理積合成される。
【0064】ステップ1103では、選択ロジック回路
30で論理積合成されたラスタデータがそこから順次読
み出されてフレームメモリ36に書き込まれる。次い
で、ステップ1104では、フレームメモリ26及び2
8のそれぞれからのラスタデータの読出しが完了したか
否かが判断される。フレームメモリ26及び28からの
ラスタデータの読出しが完了されていなければ、ステッ
プ1102に戻り、ステップ1102、1103及び1
104からなるルーチンが繰り返される。ステップ11
04において、フレームメモリ26及び28からのラス
タデータの読出しの完了が確認されると、図7のステッ
プ445に戻る。
【0065】なお、上述したように、保護膜パターンデ
ータから得られたラスタデータはインバータ34によっ
て反転されているために、フレームメモリ36で展開さ
れたラスタデータは図9の重複発色画素抽出処理ルーチ
ン(ステップ422)の実行時にフレームメモリ36に
展開されたラスタデータとは反転されたものとなる。即
ち、現段階でフレームメモリ36に展開されたラスタデ
ータからは重複発色画素は除去されたものとなる。
【0066】ステップ445では、印刷指令の入力があ
るか否かが判断され、印刷指令の入力がない場合には、
ステップ446に進み、そこで印刷が取り止めか否かが
判断される。印刷取り止め指令の入力がない場合には、
ステップ447に進み、そこでフレームメモリ36のラ
スタデータの映像表示指令の入力があるか否が判断され
る。映像表示指令の入力がない場合には、ステップ44
5に戻る。即ち、以上述べた3つの指令の入力がキーボ
ード12を介して入力されない限り、ステップ445、
446及び447から成るルーチンが繰り返される。
【0067】ステップ445、446及び447から成
るルーチンが繰り返されている間に印刷指令の入力があ
ると、ステップ445からステップ448に進み、そこ
でスイッチ回路38がインクジェットプリンタ14側の
出力端子に接続される。ステップ449では、インクジ
ェットプリンタ14が作動され、次いでステップ450
では、インクジェットプリンタ14からの要求に応じて
フレームメモリ36からラスタデータが読み出され、こ
の読出しラスタデータはスイッチ回路38を経てインク
ジェットプリンタ14に転送される。ステップ451で
は、インクジェットプリンタ14での印刷が完了したか
否かが判断され、印刷の完了が確認されると、ステップ
452に進み、そこでフラグF1及びF2は初期状態即
ち“0”にセットされ、その後ステップ401に戻る。
なお、このとき得られるプリント回路基板上での印刷か
らは上述した重複発色画素は抜き取られたものとなる。
【0068】また、ステップ445、446及び447
から成るルーチンが繰り返されている間に、何等かの理
由により印刷取り止め指令の入力があると、ステップ4
46からステップ453に進み、そこでフラグF1及び
F2が初期状態即ち“0”にセットされ、その後ステッ
プ401に戻る。
【0069】更にまた、ステップ445、446及び4
47から成るルーチンが繰り返されている間に映像表示
指令の入力があると、ステップ447からステップ45
4に進み、そこでフラグF2が“1”に書き直された後
にステップ437に戻る。このような映像表示指令の入
力により得られる映像は実際に得られる印刷像と同じも
のとなるので、操作者はかかる映像を印刷像の確認のた
めに観察することができる。もしそのような観察の結果
として、印刷データを更に再処理することが必要であれ
ば、印刷再処理指令をキーボード12を介して入力する
ことにより、ステップ439からステップ443に進む
ことが可能であり、このとき上述したような印刷データ
の再処理が再び繰り返される。
【0070】一方、かかる映像観察の結果として印刷デ
ータに更に再処理を施すことが必要とされない場合に
は、即ち印刷データ再処理指令の入力がない場合には、
ステップ439からステップ440に進み、このときF
2=1であるので、ステップ440からステップ445
にスキップして、印刷指令及び印刷取り止め指令のいず
れかが入力されるまで待機状態となる。
【0071】図12を参照すると、上記フローチャート
で説明した主要な事項が模式的に示されている。参照符
号54はフレームメモリ26にラスタデータとして展開
された印刷データを示し(ステップ405ないし40
8)、そこには印刷されるべき文字としてアルファベッ
トの“AB”が含まれている。参照符号56はフレーム
メモリ28に保護膜パターンデータをラスタデータとし
て展開した場合の状態が示され、そこにはハンダ付け箇
所となるランドが網点領域で示される。参照符号58は
メモリ28にラスタデータとして展開された拡大(太ら
せ)処理後の保護膜パターンデータを示し(ステップ4
14ないし421)、そこには拡大処理後のランドが網
点領域で示される。なお、拡大処理は保護膜パターンが
ラスタデータに変換される前に行われる。
【0072】また、図12において、参照符号60はフ
レームメモリ26のラスタデータ(印刷データ)とフレ
ームメモリ28のラスタデータ(保護膜パターンデー
タ)とを論理積合成してフレームメモリ36に展開した
状態を示し(図9)、そこでは重複発色画素抽出が点線
円内に示されている。参照符号62はフレームメモリ2
8に展開されたラスタデータ(保護膜パターンデータ)
を反転処理したものを示し(ステップ1101)、参照
符号64はその反転ラスタデータとフレームメモリ26
のラスタデータ(印刷データ)とを論理積合成してメモ
リ36に展開した状態を示し(ステップ1102ないし
1104)し、重複発色画素除去が点線円内に示されて
いる。
【0073】上述の記載から明らかなように、本発明に
よれば、印刷データ中に重複発色画素が不可避的に含ま
れる場合には、かかる重複発色画素を印刷データから抜
いた状態で印刷が行われ、その印刷像は参照符号64で
示したものに対応する。
【0074】
【発明の効果】以上の記載から明らかように、本発明に
よるプリント回路基板用インクジェット印刷装置によれ
ば、プリント回路基板のハンダ付け箇所に印刷が掛かっ
てそこに重なることが未然に防止されるので、プリント
回路基板への電子部品のハンダ付けが良好に行うことが
可能であり、プリント回路基板の信頼性を高めることが
できる。
【0075】また、本発明において、保護膜パターンデ
ータの拡大(太らせ)処理を行った場合には、保護膜パ
ターン形成時でのプリント回路基板と印刷時でのプリン
ト回路基板との位置決めが多少ずれていても、かかる保
護膜パターンデータの拡大処理のために或る程度のマー
ジンが得られるので、プリント回路基板のハンダ付け箇
所への印刷の重複が一層確実に回避され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプリント回路基板用インクジェッ
ト印刷装置を示す概略ブロック図である。
【図2】図1に示した印刷データ作成処理回路の詳細ブ
ロック図である。
【図3】図1に示したインクジェットプリンタの詳細ブ
ロック図である。
【図4】本発明によるプリント回路基板用インクジェッ
ト印刷装置の印刷作動ルーチンを示すフローチャートの
一部である。
【図5】本発明によるプリント回路基板用インクジェッ
ト印刷装置の印刷作動ルーチンを示すフローチャートの
その他の一部である。
【図6】本発明によるプリント回路基板用インクジェッ
ト印刷装置の印刷作動ルーチンを示すフローチャートの
その他の一部である。
【図7】本発明によるプリント回路基板用インクジェッ
ト印刷装置の印刷作動ルーチンを示すフローチャートの
その他の一部である。
【図8】本発明によるプリント回路基板用インクジェッ
ト印刷装置の印刷作動ルーチンを示すフローチャートの
残りの部分である。
【図9】図4ないし図8に示した印刷作動ルーチンの一
部を成す重複発色画素抽出処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図10】図4ないし図8に示した印刷作動ルーチンの
一部を成す印刷データ再処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図11】図4ないし図8に示した印刷作動ルーチンの
一部を成す重複発色画素除去処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図12】図4ないし図11に示したフローチャートの
主要な事項を模式的に示す模式図である。
【符号の説明】
10 印刷データ作成処理回路 12 キーボード 14 インクジェットプリンタ 16 TVモニタ装置 18 システムコントロール回路 20 インターフェース回路 22 ハードディスク装置 24 ラスタ変換回路 26 フレームメモリ 28 フレームメモリ 30 選択ロジック回路 32 スイッチ回路 34 インバータ 36 フレームメモリ 38 スイッチ回路 40 ビデオ出力回路 42 第1のラインバッファ 44 第2のラインバッファ 46 第1のスイッチ回路 48 第2のスイッチ回路 50 印字ヘッド駆動回路 52 印字ヘッド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント回路基板上に文字や図形等の情
    報を印刷するためのプリント回路基板用インクジェット
    印刷装置であって、インクジェットプリンタ手段と、こ
    のインクジェットプリンタ手段に転送するための印刷デ
    ータを作成処理する印刷データ作成処理手段とを具備し
    て成るプリント回路基板用インクジェット印刷装置にお
    いて、 前記印刷データ作成処理手段は、プリント回路基板の保
    護膜パターンデータをラスタデータに変換した後にその
    ラスタデータを更に反転ラスタデータに変換する反転処
    理手段と、前記反転ラスタデータと印刷データとを合成
    して該印刷データに重複発色画素除去処理を施す重複発
    色画素除去処理用合成手段とを包含し、前記インクジェ
    ットプリンタ手段が前記重複発色画素除去処理用合成手
    段で得られたラスタデータに基づいてプリント回路基板
    に印刷を施すことを特徴とするプリント回路基板用イン
    クジェット印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプリント回路基板用イ
    ンクジェット印刷装置において、前記印刷データ作成処
    理手段は、更に、プリント回路基板の保護膜パターンデ
    ータをラスタデータに変換する前にその保護膜パターン
    データに拡大処理を施すための拡大処理手段を包含する
    ことを特徴とするプリント回路基板用インクジェット印
    刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のプリント回路
    基板用インクジェット印刷装置において、前記重複発色
    画素除去処理用合成手段が前記反転処理手段から得られ
    る反転ラスタデータと前記印刷データとの論理積を得る
    論理積合成手段として構成されることを特徴とするプリ
    ント回路基板用インクジェット印刷装置。
  4. 【請求項4】 プリント回路基板上に文字や図形等の情
    報を印刷するためのプリント回路基板用インクジェット
    印刷装置であって、インクジェットプリンタ手段と、こ
    のインクジェットプリンタ手段に転送するための印刷デ
    ータを作成処理する印刷データ作成処理手段とを具備し
    て成るプリント回路基板用インクジェット印刷装置にお
    いて、 前記印刷データ作成処理手段は、プリント回路基板の保
    護膜パターンの保護膜パターンデータをラスタデータに
    変換した後にそのラスタデータと印刷データとを合成し
    て重複発色画素を抽出処理する重複発色画素抽出処理用
    合成手段と、この重複発色画素抽出処理用合成手段で得
    られた重複発色画素が含まれているか否かを判別する判
    別手段と、前記保護膜パターンデータをラスタデータに
    変換した後にそのラスタデータを更に反転ラスタデータ
    に変換する反転処理手段と、前記印刷データと前記反転
    ラスタデータとを合成して該印刷データに重複発色画素
    除去処理を施す重複発色画素除去処理用合成手段とを包
    含し、前記重複発色画素抽出処理用合成手段で得られた
    ラスタデータに重複発色画素が含まれていないと前記判
    別手段によって判別されたとき、前記インクジェットプ
    リンタが前記印刷データに基づいてプリント回路基板に
    印刷を施し、前記重複発色画素抽出処理用合成手段で得
    られたラスタデータに重複発色画素が含まれていると前
    記判別手段によって判別されたとき、前記インクジェッ
    トプリンタ手段が前記重複発色画素除去処理用合成手段
    で得られたラスタデータに基づいてプリント回路基板に
    印刷を施すことを特徴とするプリント回路基板用インク
    ジェット印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のプリント回路基板用イ
    ンクジェット印刷装置において、前記印刷作成処理手段
    は、更に、前記重複発色画素抽出処理用合成手段で得ら
    れたラスタデータに重複発色画素が含まれていると前記
    判別手段によって判別されたときに前記印刷データから
    重複発色画素を可及的に排除すべく該印刷データを再処
    理するための印刷データ再処理手段を包含することを特
    徴とするプリント回路基板用インクジェット印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載のプリント回路
    基板用インクジェット印刷装置において、前記印刷デー
    タ作成処理手段は、更に、プリント回路基板の保護膜パ
    ターンデータをラスタデータに変換する前にその保護膜
    パターンデータに拡大処理を施すための拡大処理手段を
    包含することを特徴とするプリント回路基板用インクジ
    ェット印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項4から6までのいずれか1項に記
    載のプリント回路基板用インクジェット印刷装置におい
    て、前記重複発色画素抽出処理用合成手段で得られたラ
    スタデータ及び前記重複発色画素除去処理用合成手段で
    得られたラスタデータの少なくとも一方に基づく映像を
    表示するための映像表示手段が設けられることを特徴と
    するプリント回路基板用インクジェット印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項4から7までのいずれか1項に記
    載のプリント回路基板用インクジェット印刷装置におい
    て、前記重複発色画素抽出処理用合成手段が前記保護膜
    パターンデータからの変換ラスタデータと前記印刷デー
    タとの論理積を得る論理積合成手段として構成され、前
    記重複発色画素除去処理用合成手段が前記反転処理手段
    から得られる反転ラスタデータと前記印刷データとの論
    理積を得る論理積合成手段として構成されることを特徴
    とするプリント回路基板用インクジェット印刷装置。
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