JPH10326077A - 暗号化符号化装置 - Google Patents

暗号化符号化装置

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JPH10326077A
JPH10326077A JP10124709A JP12470998A JPH10326077A JP H10326077 A JPH10326077 A JP H10326077A JP 10124709 A JP10124709 A JP 10124709A JP 12470998 A JP12470998 A JP 12470998A JP H10326077 A JPH10326077 A JP H10326077A
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value
signal
bit
encryption
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JP10124709A
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Masahiko Enari
正彦 江成
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像信号等をデジタル化して伝送する暗号化
符号化装置において、小型、安価な構成で秘密性を高く
できるようにする。 【解決手段】 A/D変換器1によりデジタル化した入
力信号を圧縮器2にてデータ圧縮し、伸張可能な符号化
データと、この符号化データとの差分を表わす差分符号
化データとに符号化する。そして、符号化データを暗号
鍵により暗号化し、その暗号化した信号を伝送路6に出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は暗号化符号化装
置、特に、音声や画像信号などをデジタル伝送する暗号
化符号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像の高精細化が進み、例えば日
常目にするテレビ画像もNTSC方式からハイビジョン
方式へと移行しつつある。このような高精細化画像をテ
ープ,ディスクなどの記録媒体に記録したり、或いは衛
星,光ファイバ,ケーブルなどを介して遠隔地に送信す
る場合には、S/N,ジッタ等の画質劣化要因を考慮す
ると、アナログ伝送よりは、デジタル伝送の方が有利で
ある。
【0003】一方、デジタル伝送はテープやディスク等
の記録系においては何回ダビングを繰り返しても画質劣
化を生じないメリットがある反面、違法複写や複製が大
きな社会問題となる。また、衛星,光ファイバやケーブ
ル等の通信・放送系においては、料金未納者や外部から
の盗視聴が発生するという問題がある。
【0004】そこで、従来こうしたデジタル伝送では、
コンピュータ等のデータ伝送をする場合は、データを全
て暗号化して送信し、受信側で暗号鍵を用いて解読する
という手法が用いられてきた。
【0005】次にこれらの暗号化の従来例について、図
12および図13を用いて説明する。
【0006】図12は1977年1月15日付FIPS
公報46に開示された米国のデータ暗号化規格(Data e
ncryption standart;以下DES又は従来例という)の
暗号化を示す構成図、図13は図12の暗号化の関数を
示す図である。
【0007】この従来例のデータ暗号化のアルゴリズム
は、前記のように「データ暗号化規格」として公刊され
ている。
【0008】以下、このDES(従来例)について、図
12および図13を用いて説明する。
【0009】先ず、このDESは0,1からなる2元デ
ータに対するブロック暗号である。DESでは、2元デ
ータを64ビットのブロックにわけ、各ブロックに対
し、転置と換字を繰り返すことにより暗号化を行ってい
る。鍵は64ビットであるが、そのうち8ビットは誤り
検出のための検査ビットであり、56ビットが有効であ
る。この鍵によって、各回の換字が制御される。図12
はDESの暗号化の過程を示している。また、図13は
暗号化の中心となる関数fK(R)を示している。
【0010】図12において、64ビットの平文はまず
転置される。これは鍵には無関係で固定した転置であ
る。次に64ビットが左半分L0 と右半分L0 とにわけ
られる。その後16段にわたり、
【0011】
【数1】
【0012】という演算が繰り返される。ここに、+は
各ビットごとのmod2の和を表わす。また、Ln ,R
n はそれぞれn段目の演算を終えたときの左半分の32
ビットと右半分の32ビットである。
【0013】Kn は鍵から図12の右側に示すようにし
て構成される。図12において、s1 ,……,s16は1
または2である。また、縮約形転置2aは、入力のうち
のいくつかを除いて転置を行うことである。この場合、
入力の56ビットのうち8ビットが除かれ、出力は48
ビットとなる。縮約形転置は非可逆な変換であり、出力
から入力を完全に復元することはできない。これによ
り、鍵の推定をより難しいものにしているのである。
【0014】次に図12における関数fK(R)について図
13を用いて説明する。
【0015】図13において、関数fK(R)を作るには、
まずRに拡大形転置3aを行う。拡大形転置とは入力の
いくつかを重複させて転置を行うことである。この場
合、32ビットの入力のうち16ビットは出力に重複し
て現れる。つぎに、この出力に鍵から構成されたKをビ
ットごとにmod2で加える。この結果得られる48ビ
ットを8個の6ビットからなる小ブロックに分割し、各
6ビットをS1 ,S2 ,…,S8 によりそれぞれ4ビッ
トに変換する。これは、6ビットを一つの文字とみると
換字の一種と考えることができる。ただし、出力は4ビ
ットに圧縮されているから、この変換は非可逆変換であ
る。したがって、fK(R)は一般には非可逆関数である。
しかし、このことは、前記式(1)の変換が非可逆であ
ることを意味するのではない。実際、式(1)は、
【0016】
【数2】
【0017】と変形できるから、Ln ,Rn からL
n-1 ,Rn-1 が計算できることがわかる。
【0018】さて、式(1)の演算を16回繰り返し、
16,R16を求めたら、これを最後にもう一度転置して
暗号化を終る。
【0019】次に復号について説明する。
【0020】復号は、暗号化のほぼ逆の操作を行えばよ
い。簡単にいえば、図12で下から上に進めればよいの
である。まず最初に、暗号化の最後の転置の逆の転置を
行い、以下式(2)によりRn-1 ,Ln-1 を求めてい
き、R0 ,L0 が得られたら、暗号化の最初の転置の逆
の転置を行えばもとの64ビットが得られる。
【0021】DESの暗号文を解読するには、これまで
のところ、鍵を一つずつ調べていくという方法以外は知
られていない。いま、一つの鍵について、それが正しい
鍵かどうかを調べるのに1μ秒かかったとしよう。この
とき、256個の鍵全部を調べるには2283年かかる。
かなり運が良くても、数百年は要する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来例においては、ハイビジョンのような高精細ビデオ
画像の場合、単にアナログ画像信号をA/D変換して送
信しようとすると、例えば、ビデオ信号の帯域を30M
Hz以上確保しようとした場合、標本化定理により、少な
くとも60MHz以上のレートで標本化を行わなければな
らず、74.25MHz,8ビットでA/D変換すると伝
送レートは74.25(MHz)×8(bit)=594(Mbit /
s)となる。そこで伝送容量を節約するために情報量を
1/5に圧縮したとしても約120(Mbit /s)の伝
送レートとなってしまう。このような膨大な情報量全て
を暗号化して伝送することは暗号化部の高速処理,ハー
ドウェアの大きさ,コストの面で非常に困難であるとい
う問題点があった。
【0023】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、符号化方式による符号化データ
の初期値のみを暗号鍵で暗号化し、伝送することによっ
て、秘密性を高くし、暗号化部を低速処理し、ハードウ
ェアを小型化し、コストを低廉化した暗号化符号化装置
を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明の暗号化符号化
装置は、デジタル信号を入力する入力手段と、前記信号
を符号化方式によりそのデータから伸張可能な符号化デ
ータと、この符号化データとの差分を表す差分符号化デ
ータとに符号化するデータ圧縮するデータ圧縮手段と、
前記符号化データを暗号鍵により暗号化する暗号化手段
と、前記暗号化手段の出力を所定の伝送レートとして伝
送系に出力する出力手段とを具備して成るものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面に
基づいて説明する。
【0026】図1はこの発明の第1および第2の実施例
の暗号化符号化伝送システムの構成図、図2は図1の伝
送データフォーマットを示す図、図3はこの発明の第1
の実施例における圧縮器の構成図、図4は図3の符号判
定型復号回路の構成図、図5は第1の実施例における復
号化装置の構成図、図6はこの発明の第2の実施例にお
ける圧縮器の構成図、図7は第2の実施例における全画
素データを画素ブロックに分割する状態を示す図、図8
は図7の各画素ブロックを示す図、図9は図6の圧縮器
を説明する図であり、図9の(a)は図6の分割値変換
部における量子化の状態、図9の(b)は復号する状
態、のそれぞれを示す。図10は1つの画素ブロックに
対する伝送データを示す図、図11は図6のデータ送信
側に対応する受信側の構成図である。
【0027】なお、前記のように図1は、この発明の暗
号化符号化伝送システムの実施例であり、まず、初期値
として8ビットのPCMデータを暗号化して送信し、そ
の後、そのデータから伸張可能な符号化データである初
期値に基づく4ビットの圧縮データを順次送信する暗号
化符号化装置の構成図である。
【0028】まず、発信側について説明する。
【0029】図1において、Aは信号変換手段であり、
ビデオ信号を8ビットのPCM信号に変換するA/D変
換器1で構成され、画像・音声信号をアナログ・デジタ
ル変換する手段である。Bはデータ圧縮手段であり、8
ビットのデジタル信号を4ビットの符号に圧縮する圧縮
器2で構成され、前記信号変換手段Aで変換された信号
を符号化方式により圧縮して伝送する手段(詳細後述)
である。Cは暗号化手段であり、初期値のみに予め送受
信者間で秘密に決めておいた64ビットの鍵により前記
初期値のみを暗号化する暗号化器で構成され、前記のよ
うに符号化データの初期値のみを暗号鍵により暗号化す
る手段である(詳細後述)。
【0030】また、4はスイッチであり、図2(後述)
に示す伝送データフォーマットに従って暗号化された初
期値(図1中b側端子)と前記符号化データである初期
値との差分を表す差分符号化データである圧縮データ
(図1中a側端子)を切り換えるスイッチ、5は前記暗
号化初期値と圧縮データを伝送フォーマットに従って直
列データに変換する並直列変換器(P/S)である。並
直列変換器5による1ビットの直列データは図1中伝送
路6を通して受信側へ送られる。ここで、伝送路6は言
うまでもなく、テープやディスク等の記録系、あるいは
衛星,光ファイバ,ケーブル等の通信・放送系である。
【0031】次に受信側について説明する。
【0032】図1において、7は受信データを並列デー
タに変換する直並列変換器(S/P)、8はスイッチで
あり、図2に示す伝送データフォーマットに従いSYN
Cを検出し、暗号化された初期値(図1中b側)と圧縮
データ(図1中a側)を切り換えるスイッチ、9は暗号
化された初期値を解読する解読器、10は4ビットの圧
縮データを解読器9により解読された初期値によって8
ビットのPCM信号に伸長する復号器、11は8ビット
PCMデータをアナログ信号に変換するD/A変換器で
ある。
【0033】次にこの実施例の動作についてデータ圧縮
手段Bと暗号化手段Cを中心にして図1ないし図11を
用いて説明する。
【0034】先ず、データ圧縮手段Bと暗号化する初期
値について説明する。
【0035】画像信号等の情報量の多い信号を標本化し
て得たデータを伝送する場合に用いられる圧縮手段(方
式)として、例えば差分PCM(Pulse Code Modulatio
n )方式(以下DPCMという)が一般によく知られて
いる。前記DPCMは、既に符号化された標本点の値か
ら現在符号化の対象としている標本点の値を予測し、そ
の予測値と本来の値との差(予測誤差)を符号化する方
式であり、画像信号などのように近接する標本点におけ
る値同志の相関が大きい信号に対しては、予測誤差信号
の発生分布の偏り等を考慮して非線形な量子化を行うこ
とにより高能率な符号化を行うことができる。
【0036】前記のように、図3は8ビットのデータ
を、4ビットの符号に圧縮する図1中2の圧縮器の構成
を示す図であり、図4はこの符号化装置の符号判定型復
号回路の構成を示す図である。また、図5はこの符号化
装置で得た符号を復号する復号化装置の構成を示してい
る。
【0037】図3において、入力端子101には8ビッ
トの画像データが入力され、リミッタ108により所定
のレンジ内、例えば16〜235に制限され、減算回路
102において、予測係数乗算回路103から出力され
る予測値との差分値(予測誤差)が算出される。この予
測誤差は、符号多重型量子化回路104に供給される。
量子化回路104においては、正負を示す符号を含む9
ビットの予測誤差データを、下記表1に例示する様な、
正負を重ね合わせて同じ符号を割り当てた量子化特性に
基づき、4ビットに量子化し、出力端子105より出力
すると共に、符号判定型復号回路106に供給する。
【0038】
【表1】
【0039】表1に示す量子化特性は、−219〜21
9の値をとる予測誤差に対して、過去の復号値を用いて
正負の判定を行い、代表値を一つ選択できるテーブルの
一例であり、正負の各量子化ステップを1つずつ計2つ
の量子化ステップに4ビットの符号を1つ付与すること
により、5ビット相当の量子化ステップ数による符号化
を実現できるものである。
【0040】このテーブルは、同一符号に割り当てる正
負の2つの分割領域が、制限されている復号値のダイナ
ミック・レンジ(例えば220)に相当するレベル差を
持つように設定されており、領域下端を量子化代表値と
するアンダーシュート型となっているために、正負の代
表値による復号結果は220のレベル差を持ち、常に一
方しかダイナミック・レンジ(“0〜219”)内に入
らない。これにより後述する様に差分値の正負の判定が
可能となる。また、画像信号の場合0近辺の差分値が重
要であり、非線形特性の重ね合わせを実現するために、
正負とも中央で折り返した対称構造となっているもので
ある。
【0041】符号判定型復号回路106(図3)では、
予測係数乗算回路103の出力である予測値を用いて、
前記量子化回路104の出力する符号の復号を行い、復
号値を遅延回路107に供給する。復号値は遅延回路1
07で所定期間(例えば1サンプル期間分)遅延された
後、予測係数乗算回路103で予測係数を乗ぜられ予測
値として前記減算回路102、および前記符号判定型復
号回路106に供給する。
【0042】ここで、図3の符号判定型復号回路106
の動作を図4を用いて説明する。図4において、端子2
01には符号多重化された量子化回路104から出力さ
れた4ビットの符号が入力され、+側代表値設定回路2
02および、−値代表値設定回路203に供給される。
回路202,203それぞれの出力である正負の代表値
は、加算回路205,206のそれぞれにおいて、端子
204より供給される予測値に各々加算され、正負の復
号値として選択回路207に供給される。代表値設定回
路202,203それぞれの出力は常に“220”のレ
ベル差を保っているため、選択回路207に供給される
正負の復号値は常に一方が8ビット(“0〜255”)
の中の制限されたダイナミック・レンジ“16〜23
5”から外れている。よって、正負の復号値でレンジ内
にある方を選択すれば、符号多重化された入力より、正
しい復号値が得られる。このため、+側加算回路205
より出力される復号値データのレベルを比較器209で
しきい値“236”と比較し、その出力信号によって選
択回路207を制御して正負の復号値を選択し、端子2
08より出力する。
【0043】ここで、この実施例における符号判定動作
について具体例を挙げて説明する。今、予測値が“10
0”、現入力値が“150”である場合を考える。予測
誤差は“+50”であるから、符号多重型量子化回路1
04においては、表1に示されるように4ビットの量子
化値データとして“5”が出力される。符号判定型復号
回路106においては、+側復号値データは“13
6”、−側復号値データは“−84”となるため適正ダ
イナミック・レンジ内である“136”が復号値として
選択される。同様に現入力値が“50”で、予測誤差が
“−50”である場合、量子化回路104の出力は“1
1”となる。この場合、+側復号値データは“28
4”、−側復号値データは“64”となるため適正ダイ
ナミック・レンジ内である“64”が選択される。
【0044】次に図3に示した圧縮器で符号化され伝送
された符号を復号する復号器について、図5を用いて説
明する。
【0045】図5において、前記符号化装置(圧縮器)
により符号化された4ビットの符号は、入力端子301
に入力され、+側代表値設定回路302および、−側代
表値設定回路303に供給される。前記回路302,3
03それぞれの出力である正負の代表値は、加算回路3
04,305それぞれにおいて、予測係数乗算回路30
9より供給される予測値に各々加算され、正側負側の復
号値として選択回路306に供給される。代表値設定回
路302,303それぞれの出力は、前記符号の特性に
より常に“256”のレベル差を保っているため、選択
回路306に供給される正負の復号値は常に一方が制限
されたダイナミック・レンジ“16〜235”から外れ
ている。よって、正負の復号値でレンジ内にある方を選
択すれば、前記符号の正しい復号値が得られる。このた
め、+側加算回路304より出力される復号値を比較器
310でしきい値“236”と比較し、その出力によっ
て選択回路306を制御して正負の復号値の一方を選択
し、8ビットの復号値を出力端子307より出力する。
また、この復号値は遅延回路308に供給され、1サン
プル期間遅延されて、予測係数乗算回路309に送出さ
れる。予測係数乗算回路309では、遅延された復号値
に予測係数を乗じて予測値を算出し、後の入力される符
号の復号を行うために加算回路304,305それぞれ
に供給する。以上のような構成により復号器が実現でき
る。
【0046】以上説明したように、差分PCM(DPC
M)方式においては近接する標本点の差分値を量子化し
て伝送するシステムであるために、初期値が不定である
とそれに続く標本点の復元は全く不可能となることがわ
かる。通常、この初期値はテレビジョンの場合、1走査
線毎、あるいは数分の一走査線毎に初期値を与えるた
め、この符号化データの初期値のみを暗号鍵により暗号
化することで秘密性が保たれる。
【0047】次にこの発明の第2の実施例である暗号化
符号化装置について、図6ないし図11を用いて説明す
る。
【0048】この第2の実施例はデータ圧縮手段の符号
化方式をブロック符号化方式として、その符号化データ
の初期値のみを暗号鍵により暗号化するものである。
【0049】上記ブロック符号化方式は、画面を構成す
る全画素をそれぞれが複数の画素よりなる画素ブロック
群に分割し、各画素ブロックにおいて全画素データ中で
最大値および最小値に係る一対のデータを伝送すると共
に、該一対の画素データに基づいて量子化した画素デー
タを伝送するものである。
【0050】図6はこの第2の実施例の画像伝送システ
ムの構成を示す図である。図6において、601はテレ
ビジョン信号等のラスタースキャンされたアナログ画像
信号を所定の周波数で標本化し、デジタル化されたnビ
ットのデジタル画像データが入力される端子である。こ
の2n 階調のデジタル画像データは画素ブロック切出部
602に供給される。図7は全画素データを画素ブロッ
クに分割する様子を示す図である。画素ブロック切出部
602においては図7に示す様に、水平方向(以下H方
向と称す)にl画素、垂直方向(以下V方向と称す)に
m画素の(l×m)個の画素より構成される画素ブロッ
クを切出す。即ち、この切出された各画素ブロックのデ
ータ毎に出力を行う。
【0051】図8は各画素ブロックの構成を示す図であ
る。図中、D11 〜Dm ,l は各画素データを示して
いる。画素ブロック切出部602より出力される画像デ
ータは最大値検出部603,最小値検出部604並びに
タイミング調整部605に入力される。これによって各
画素ブロック内の全画素データ(D11 〜Dm ,l)
中、最大値を有するもの(Dmax )と最小値を有するも
の(Dmin )が検出部603,604のそれぞれにより
検出され、出力される。
【0052】一方、タイミング調整部605においては
最大値検出部603、並びに最小値検出部604でDma
x ,Dmin を検出するのに必要な時間、全画素データを
遅延し、各画素ブロック毎に予め定められた順序で画素
データを分割値変換部606に送出する。例えば各画素
ブロック毎にD11 ,D21 ,D31 ……Dm,1
,D12 ……Dm ,2 ,……D1(l-1) ……Dm
(l-1) ,D1 ,l ……Dm ,lという具合に送出す
る。
【0053】この様にして各画素ブロック内の全画素デ
ータ(D11 〜Dm ,l )およびこれらの最大値(D
max )および最小値(Dmin )は分割値変換部606に
入力され、各画素データをDmax とDmin の間を2k
割された量子化レベルと比較されたkビットの分割符号
(Δ11 〜Δl ,m )を得る。ここでkはnより小さ
い整数であり、その量子化の様子を図9の(a)に示
す。
【0054】図9の(a)にて示した様にΔi,jはk
ビットの2値符号として出力される。この様にして得た
kビットの分割符号Δi,jおよびnビットのDmax お
よびDmin はそれぞれパラレル−シリアル(P−S)変
換器607,607a,607bそれぞれにてシリアル
データとされ、データセレクタ608において、図10
に示すようなシリアルデータとされる。尚、図10にお
いては1つの画素ブロックに対する伝送データを示して
いる。
【0055】データセレクタ608(図6)より出力さ
れたデータは本発明における出力手段であるファストイ
ンファストアウトメモリ(FIFO−先着順)609に
て一定のデータ伝送レートとなる様時間軸処理され、更
に同期付加部610により同期信号が付加され、出力端
子611より伝送路(例えばVTR等の磁気記録再生
系)に送出される。ここで同期信号の付加については各
画素ブロック毎、複数の画素ブロック毎に行えばよい。
尚、上述各部の動作タイミングはタイミングコントロー
ル部612より出力されるタイミング信号に基づいて決
定される。
【0056】図11は図6に示したデータ送信側に対応
する受信側の構成を示している。図11において、62
1は前述した送信側にて高能率符号化された伝送データ
が入力される端子である。入力された伝送データ中の同
期信号は同期分離部622により分離され、タイミング
コントロール部623へ供給される。このタイミングコ
ントロール部623は同期信号に基づいて、この受信側
の各部の動作タイミングを決定している。
【0057】他方、データセレクタ624においては前
述の伝送データ中nビットのデータDmax ,Dmin と、
各画素データをDmax ,Dmin 間でkビット量子化した
符号Δi,jとに振り分けられる。これはそれぞれシリ
アル−パラレル(S−P)変換器625,625aそれ
ぞれでパラレルデータに変換される。S−P変換器62
5でパラレルデータとされた各画素ブロック内の最大値
データDmax および最小値データDmin はそれぞれラッ
チ回路626,627それぞれでラッチされ、ラッチさ
れた最大値データDmax および最小値データDmin はそ
れぞれ分割値逆変換部628に出力される。他方各画素
ブロック内の各画素データに係る分割符号Δi,jは前
述した様な所定の順序でS−P変換器625aにより出
力され、分割値逆変換部628に供給される。
【0058】図9の(b)は分割符号Δi,jおよびD
max ,Dmin から元の画素データに係る代表値データD
´i,jを復号する様子を示す図で、図示のように、代
表値は例えばDmax ,Dmin を2k分割した各量子化レ
ベルの中間に設定する。この様にして分割値逆変換部6
28より得たnビットの代表値データ(D´1,1 〜D´
m ,l )は前述の順序で各画素ブロック毎に出力される
ことになる。スキャンコンバータ部629(図11)に
おいては分割値逆変換部628の出力データを、ラスタ
ースキャンに対応する順序にスキャンコンバータ部62
9で変換し、復号画像データとして出力端子630に出
力する。
【0059】以上説明したように、ブロック符号化方式
においては、初期値である最大値,最小値の両方あるい
はいずれか一方が不定であると、そのブロック内の標本
点の復元は全く不可能となる。この符号化データの初期
値のみを暗号鍵により暗号化することで秘密性が保たれ
る。
【0060】また、符号化データと差分符号化データと
で異なる処理をしたにもかかわらず常に所定のレートで
伝送系に創出することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、符号化方式における初期値のみを暗号鍵により暗号
化し伝送することによって、秘密性が高く、暗号化部を
低速処理し、ハードウェアを小型化し、コストの低廉化
を実現した暗号化符号化装置の提供が可能となる効果が
ある。
【0062】また、本発明によれば符号化データと差分
符号化データとで異なる処理をしたにもかかわらず常に
所定のレートで伝送系に創出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1および第2実施例の暗号化符
号化伝送システムの構成図
【図2】 図1の伝送データフォーマットを示す図
【図3】 この発明の第1の実施例における圧縮器の構
成図
【図4】 図3の符号判定型復号回路の構成図
【図5】 この第1の実施例における復号化装置の構成
【図6】 この発明の第2の実施例における圧縮器の構
成図
【図7】 第2の実施例における全画素データを画素ブ
ロックに分割する状態を示す図
【図8】 図7の各画素ブロックを示す図
【図9】 図6の圧縮器および復号を示す説明図
【図10】 1つの画素ブロックに対する伝送データを
示す図
【図11】 図6のデータ送信側に対応する受信側の構
成図
【図12】 従来例の暗号化を示す構成図
【図13】 図12の暗号化の関数を示す図
【符号の説明】
A 信号変換手段 B データ圧縮手段 C 暗号化手段 1 A/D変換器 2 圧縮器 3 暗号化器 6 伝送路 9 解読器 10 復号器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル信号を入力する入力手段と、 前記信号を符号化方式によりそのデータから伸張可能な
    符号化データと、この符号化データとの差分を表す差分
    符号化データとに符号化するデータ圧縮するデータ圧縮
    手段と、 前記符号化データを暗号鍵により暗号化する暗号化手段
    と、 前記暗号化手段の出力を所定の伝送レートとして伝送系
    に出力する出力手段とを具備して成ることを特徴とする
    暗号化符号化装置。
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Cited By (5)

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