JPH10180260A - 磁化水製造装置 - Google Patents

磁化水製造装置

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JPH10180260A
JPH10180260A JP34682596A JP34682596A JPH10180260A JP H10180260 A JPH10180260 A JP H10180260A JP 34682596 A JP34682596 A JP 34682596A JP 34682596 A JP34682596 A JP 34682596A JP H10180260 A JPH10180260 A JP H10180260A
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JP
Japan
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fluid
electromagnetic induction
pipe
laminate
magnetized water
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Application number
JP34682596A
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English (en)
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Taizo Kawamura
泰三 川村
Yoshitaka Uchibori
義隆 内堀
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Omron Corp
Seta Giken KK
Original Assignee
Omron Corp
Seta Giken KK
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単位流体当たりに作用する磁場密度が高く、
効率的に磁化水を製造できる磁化水製造装置を提供す
る。 【解決手段】 流体に対する磁場を形成するための電磁
誘導部1を有する磁化水製造装置であって、この電磁誘
導部1は、非磁性材料のパイプ6と、該パイプ6に巻か
れたコイル7と、前記パイプ6内に収納され前記コイル
7による電磁誘導で磁場を導く磁性材料の積層体8とを
備えてなる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気処理された磁
化水を得るための磁化水製造装置、特に電磁誘導を用い
た磁化水製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気処理された磁化水は、微生物の成長
抑制、有機反応の活性化、植物の成長促進、酵素反応の
促進などの非熱効果があるとされ、食品工業や農業の現
場で利用が検討されている。この磁化水の製造装置とし
ては、非磁性材料のパイプと、該パイプに巻かれたコイ
ルとを有し、パイプ内を通過する流体をコイルによる磁
場にさらすものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コイル
の磁場で磁化水を製造する場合、形成された磁場が一様
ではなく、また単位流体に作用する磁場が少なく、効率
的に磁化水を製造できないという問題点を有している。
【0004】そこで本発明は、単位流体当たりに作用す
る磁場密度が高く、効率的に磁化水を製造できる磁化水
製造装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、流体に
対する磁場を形成するための電磁誘導部を有する磁化水
製造装置であって、この電磁誘導部は、非磁性材料のパ
イプと、該パイプに巻かれたコイルと、前記パイプ内に
収納され前記コイルによる電磁誘導で磁場を導く磁性材
料の積層体とを備えてなるものである。積層体として、
流体接触面積を大きくしたものであって、流体が規則的
に分散、拡散、放散、揮散させられる形態のものを使用
することよって、磁場を狭い範囲に高密度に閉じ込めた
状態にして配管途中に組み込める。流体が流れる途中で
高密度の磁場にさらされる共に、分散、拡散、放散、揮
散によって流体に均一且つ確実に磁場の影響化におくこ
とができる。請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記積層体は、前記コイルによる電磁誘導で加熱さ
れる発熱体の兼用である。流体は磁場にさらされると同
時に加熱され、加熱殺菌や蒸発による浄化も行われる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2において、前
記積層体は、軸方向と交差する方向の通路を有し、電気
的接合で形成された積層体である。軸方向に交差する方
向の通路で流体が規則的に分散、拡散、放散、揮散させ
られ、電気的接合で形成された積層体に高密度の磁場が
均一に形成される。請求項4記載の発明は、請求項1ま
たは2において、前記積層体は、軸方向と交差する方向
の通路を有し、電気的接合で形成された第1積層部分
と、軸方向に平行に配設された板材の第2積層部部分と
からなる。第1積層部分で高密度の磁場を均一に作用さ
れ、第2積層部分で整流された磁場を作用させる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。図1は本発明の磁化水製造装置の
機器構成図である。
【0007】図1において、1は電磁誘導部、101は
塩素吸着器、102は熱交換器、103はレベルコント
ローラ、104は自動給水バルブである。
【0008】電磁誘導部1は、流体通路としての非磁性
材料のパイプ6の周囲にコイル7を巻き付け、このパイ
プ6内に磁性材料の積層体8を収納したものである。コ
イル7はリッツ線を撚り合わせたものであり、パイプ6
の外周に巻回されるか、又はパイプ6の肉厚内に巻回し
て埋設される。パイプ6はコイル7を保持し、流体通路
を区画し、その通路内に発熱する積層体8を収納するも
のであるため、耐蝕性、耐熱性、耐圧性があって非磁性
体の材質で形成される。具体的には、セラミック等の無
機質材料、FRP(繊維強化プラスチック)、フッ素樹
脂等の樹脂材料、ステンレス等の非磁性金属等が用いら
れるが、セラミックが最も好ましい。
【0009】パイプラインは、例えば20°Cの水道水
を熱交換器102、自動給水バルブ104を経て電磁誘
導部1に至らせる第1ライン110と、電磁誘導部1か
らの高温の磁化水を塩素吸着器101、熱交換器102
を経て例えば30°Cの磁化水にして図示されない容器
に至らせる第2ライン111と、電磁誘導部1に溜まっ
た濃縮水を抜き出すためのバルブ105付きの第3ライ
ン112とからなっている。
【0010】電磁誘導部1に至る水道水の量は、レベル
コントローラ103と自動給水バルブ104で制御可能
であり、電磁誘導部1内に常に所定の液面高さの水道水
が沸騰状態で入っているように制御される。電磁誘導部
1における磁場の影響下にさらされ且つ蒸発するまで加
熱された100°Cの磁化水は、熱交換器102で熱交
換され、30°Cになる。すると、熱交換器102に至
る20°Cの水道水は90°Cまで予熱され、電磁誘導
部1での加熱は10°Cで済む。このように少ない電力
で大量の沸騰後冷却した磁化水が得られる。得られる磁
化水の量は、電磁誘導部1に対する入力で決まる。電磁
誘導部1に対する入力電力が大きいと、大量に沸騰させ
ることができ、電磁誘導部1に対する入力電力が小さい
と、少しずつ沸騰つさせることができる。
【0011】熱交換器101は通常のシェルアンドチュ
ーブ式のものや、プレートフィン式のものなどが用いら
れるが、分解し易く内部清掃が可能なシェルアンドチュ
ーブ式が好ましい。塩素吸着器101は水道水に含まれ
る塩素で気化したものを吸着剤に吸着させるものであ
る。この塩素吸着器101を用いない場合、気化した塩
素は熱交換器101で再び磁化水に溶け込む。腐りにく
い磁化水が欲しい場合には、塩素吸着器101を用いな
いか、塩素吸着器101をバイパスするラインを設けて
おく。
【0012】なお、上述した説明では水道水を磁化水に
する場合を説明したが、牛乳やジュースなどの如く食品
の対象となる流体に磁界を作用させる場合にも適用可能
である。
【0013】図2は装置本体1に組み込まれる積層体8
の構造を示してる。ジグザグの山型に折り曲げられた第
1金属板31と平たい第2金属板32とを交互に積層
し、全体として円筒状の積層体8に形成したものであ
る。この第1金属板31や第2金属板32の材質として
は、SUS447J1の如きマルテンサイト系ステンレ
スが用いられる。
【0014】図3に示されるように、第1金属板31の
山(又は谷)33は中心軸34に対して角度αだけ傾く
ように配設され、第2金属板32を挟んで隣り合う第1
金属板31の山(又は谷)33は交差するように配設さ
れている。そして、隣り合う第1金属板31における山
(又は谷)33の交差点において、第1金属板31と第
2金属板32がスポット溶接で溶着され、電気的に導通
可能に接合されている。
【0015】結局、手前側の第1金属板31と第2金属
板32との間には、角度αだけ傾いた第1小流路35が
形成され、第2金属板32と奥側の第1金属板31との
間には、角度−αだけ傾いた第2小流路36が形成さ
れ、この第1小流路35と第2小流路36は角度2×α
で交差している。また、第1金属板31や第2金属板3
2の表面には、流体の乱流を生じさせるための第3小流
路としての孔37が設けられている。さらに、第1金属
板31や第2金属板32の表面は平滑ではなく、梨地加
工又はエンボス加工によって微小な凹凸38が施されて
いる。この凹凸38は山(又は谷)33の高さに比較し
て無視できる程度に小さい。
【0016】コイル7に高周波電流を流して、積層体8
に高周波磁界を作用させると、第1金属板31と第2金
属板32の全体に渦電流が生じ、積層体8が発熱する。
このときの温度分布は、図3に示されるように、第1金
属板31と第2金属板32の長手方向に延びた目玉型と
なり、周辺部より中心部の方が発熱し、中央部を流れよ
うとする流体の加熱に有利になっている。コイル7の高
周波磁界が積層体8内の狭い範囲に高密度に発生してお
り、且つ均一分布していることが判る。
【0017】また、図2のように、積層体8内には交差
する第1小流路35と第2小流路36が形成され、周辺
と中央との拡散が行われ、加えて第3小通路を形成する
孔37の存在によって、第1小流路35と第2小流路3
6間の厚み方向の拡散も行われる。したがって、これら
の小流路35,36,37によって積層体8の全体にわ
たる流体のマクロ的な分散、放散、揮散が生じる。加え
て、表面の微小な凹凸38によってミクロ的な拡散、放
散、揮散も生じる。その結果、積層体8を通過する流体
は略均一な流れになって、第1金属板31及び第2金属
板32と流体との均一な接触機会が得られる。その結果
均一な磁気処理と均一な加熱の両方が確保される。
【0018】ところで、金属板31,32の厚みが30
ミクロン以上1mm以下であり、高周波電流発生器によ
る高周波電流の周波数が15〜150KHzの範囲にあ
るものが好ましい。金属板の厚みが30ミクロン以上1
mm以下であると、電力が入り易く、又伝熱面積を大き
くとるための波形等の加工による小流路の確保が容易に
なる。また、使用する周波数が15KHz〜150KH
zの範囲であると、コイル7の銅損や、スイッチング素
子の損失を防止できる。特に、損失が少ない周波数帯と
しては、20〜70KHzである。たま、積層体8の1
立方センチメートル当たりの伝熱面積が、2.5平方セ
ンチメートル以上であるものが好ましい。積層体の1立
方センチメートル当たりの表面積が2.5平方センチメ
ートル以上、より好ましくは5平方センチメートル以上
になるように金属板を積層すると、熱交換の効率を上げ
ることができる。また、積層体8の表面積1平方センチ
メートル当たりで加熱すべき流体量が、0.4立方セン
チメートル以下であるものが好ましい。積層体8の表面
積1平方センチメートル当たりの流体量を0.4立方セ
ンチメートル以下、より好ましくは0.1立方センチメ
ートル以下にすると、流体に対する伝熱や磁化の急速応
答性が得られる。
【0019】図5は更に好ましい積層体8の斜視図であ
る。ジグザグの山型に折り曲げられた第1金属板31は
長さL1であるが、平たい第2金属板32は長さL2で
ある。そのため、積層体8は、図2と同じ第1積層部分
8Aと、第1積層部分8Aから長さL2−L1だけ突き
出た第2積層部分8Bとからなる。第2積層部分8B
は、平たい第2金属板32が軸方向に平行に並べられた
ものであり、この部分の磁界は第2金属板32に沿った
整列状態になる。第1積層部分8Aで高密度の磁界の作
用を受けた磁化水は、第2積層部分8Bで整列状態の磁
界の作用を受けて整えられる。
【0020】つぎにパイプラインにインラインで組み込
み可能な電磁誘導部1の詳細構造を図6により説明す
る。電磁誘導部1は、主な部分として、フランジ2,3
と、窒化珪素製のパイプ6と、コイル7と、積層体8と
から構成される。図1の下側から上側に向かって流体1
4が流れるように、例えば化学プラント等のパイプライ
ン121,122の途中に組み込んで配置される。そし
て、電磁誘導部1のコイル7又は複数の電磁誘導部1の
コイル7に共通に、電力部11が接続され、電力部11
には制御部12が接続され、制御部12には温度センサ
13が接続されて磁化兼加熱システムを構成している。
この温度センサ13は磁化水を沸騰させない程度の温度
まで加熱する場合に用いられる。所定流量の流体を流し
つつ、所定温度になるように制御部12が電力部11を
制御することができる。
【0021】窒化ケイ素のパイプ6は、胴体6aの両端
に鍔部6b,6cが位置するように一体的に製造された
ものである。製造工程は、成形、焼結、加工等からな
り、成形工程は、射出成形、スリップキャスティング等
であり、焼結工程は、窒化ケイ素の分解を抑えつつ高温
度を利用できる窒素ガス圧力下の焼結法などであり、加
工工程は、放電加工、レーザ加工などである。すなわ
ち、射出成形等で図示のパイプ形状にし、焼結で焼き硬
め、放電加工等で当たり面等の加工を施して所定形状の
ものにする。
【0022】胴体6aは、所定の内径を有し所定の肉厚
みを有するように製造される。両端の鍔部6b,6c
は、パッキン4,5の当たり面6d,6eとフランジ
2,3に対する引っ掛かり部6f,6gとが形成される
ように、外周が必要最小限に拡径して製造される。フラ
ンジ2,3は2つ割り可能な構造になっており、例えば
半円部材を開閉可能にヒンジ結合すると共にこの半円部
材を閉じた状態で固定できる固定手段が設けられたもの
である。また、フランジ2,3はボルトを通す孔が円周
等分位置に配設され、胴体6aの外周に遊嵌された状態
で、ボルトをパイプ6の軸方向に平行に通すことができ
る。
【0023】このフランジ2,3はパイプ6の鍔部6
b,6cを抱え込み、パイプライン121,122の端
のフランジ123,124に対してボルト9及びナット
10によって締結される。すると、鍔部6b,6cの当
たり面6d,6eがパッキン4,5を介してフランジ1
23,124の当たり面に密着し、シールと接合の両方
が行われる。なお、フランジ2,3の素材は、コイル7
が形成する磁束の影響を受けにくいように、非磁性のS
US316の如きオーステナイト系ステンレスが用いら
れる。また、流体14の流出側に位置するパイプライン
122にはソケットを介して温度センサ13を取り付け
られる。
【0024】また、パイプ6内に積層体8が収納されて
おり、パイプ6の外周であって積層体8に対向する位置
に、コイル7が巻かれている。積層体8は、その外周面
とパイプ6の内周面との間に環状隙間Rsを形成するよ
うな直径Dとされて、パイプ6内にその軸心と積層体8
の軸心を一致させるように遊嵌して、パイプ6内に挿入
されて保持部材42,43で保持されている。そして、
積層体8の直径Dは、電磁誘導部1で流体14を磁化及
び加熱した際、パイプ6がその径方向に熱膨張する量と
積層体8がその径方向に熱膨張する量との熱膨張差以上
の環状隙間Rsを、積層体8とパイプ6間に有するよう
に決定されている。
【0025】35はリング状ストッパであって、非磁
性、耐熱性及び耐蝕性の優れたセラミック等で製作され
ており、流体14の流出側からパイプ6内に嵌合され、
積層体8との間に当該積層体8の軸方向の熱膨張の量と
同一、又は多少少ない隙間Vsを有して固定されてい
る。また、リング状ストッパ35は、流出側から環状隙
間Rsを径方向に横切って積層体8上に位置しており、
積層体8の熱膨張でこの積層体8と係合して、環状隙間
Rsを流出側から閉塞する。上側の保持部材42は、ス
トッパ35を角棒42cで抑え、角棒42cを縦バー4
2b及び横バー42aを介してパイプライン122に固
定したものである。下側の保持部材43は、積層体8の
下端中央を縦バー43bで抑え、縦バー43bを横バー
43aを介してパイプライン121に固定したものであ
る。
【0026】そして、電磁誘導部1の流入側から流出側
に流体14を流すと共に、コイル7による電磁誘導でパ
イプ6、積層体8を介して流体14を加熱すると、パイ
プ6及び積層体8とにその径方向の熱膨張に差が生じる
が、パイプ6と積層体8間にはその熱膨張差以上の環状
隙間Rsが形成されているので、この環状隙間Rsを狭
めつつ熱膨張差を吸収して、積層体8がパイプ6に当接
して押すことによる応力の作用を防止され、また、積層
体8はその軸方向にも熱膨張するが、この熱膨張はリン
グ状ストッパ35との間に形成された隙間Vsを熱膨張
することにより吸収される。
【0027】このとき、パイプライン121から装置1
の流入側に流入した流体14は、積層体8内に流入して
加熱されて流出側に流れると共に、流体14の一部は、
流入側から直接的に、又は積層体8から環状隙間Rsに
流入して環状隙間Rsを通過して流入側に流れようとす
るが、積層体8が軸方向の熱膨張によりリング状ストッ
パ35に係合することで環状隙間Rsの流出側を閉塞し
て流体14が直接に流出側に流れることを阻止するの
で、環状隙間Rs内には流入側からの流体14の流れに
より流出側に押すような圧力が発生し、環状隙間Rs内
に流れ込んだ流体14をこの圧力により積層体8内に流
れ込ませることができる。
【0028】これにより、コイル7による電磁誘導で積
層体8を加熱しても、積層体8の熱膨張に起因するパイ
プ6の破損が防止できると共に、積層体8の熱膨張を吸
収するための環状隙間Rsを形成したとしても、積層体
8が熱膨張してリング状ストッパ35に係合することに
より環状隙間Rsを流出側から閉塞して、この環状隙間
Rsに流れ出す流体14を積層体8内に流れ込ませるこ
とができるので、流体14を積層体8で均一に磁化する
と共に加熱することが可能となる。
【0029】上述した構造の積層体8による磁化及び加
熱においては、電気エネルギーから熱エネルギーへの変
換効率が92%と極めて高いことが確認されている。こ
のような高い熱交換性は高密度の磁界の作用を伴って実
現しており、コンパクトな電磁誘導部1で効率的に磁化
水を得ることができる。例えば、100mm径、長さ2
00mm、表面積2.2〜6.2m2 の積層体8を用い
た場合、流体の膜厚(1cm3 当たりの水膜量)が0.
5〜0.2mmと極めて薄膜状であり、積層体8を構成
する金属板31、32も薄いため、金属板に沿った磁界
を効果的に流体に作用させることができ、且つ温度差も
極めて小さく、熱伝達を素早く促進できる。
【0030】図1の装置であって、塩素吸着器101を
使用しいな装置によって、水道水から磁化水を製造し
た。この磁化水を用いて、炊飯器でご飯を炊いたとこ
ろ、形が崩れず、噛み応えのあるご飯が炊けた。また、
この磁化水でお茶をたててところ、水道水でたてたお茶
に比べると円やかな味のお茶を得ることができた。ま
た、この磁化水には元々含まれていた塩素が残っている
ことから、保存にも耐えることがわかった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、積層体として、流体接触面積を大き
くしたものであって、流体が規則的に分散、拡散、放
散、揮散させられる形態のものを使用し、磁場を狭い範
囲に高密度に閉じ込めた状態にするので、流体が流れる
途中で高密度の磁場にさらされる共に、分散、拡散、放
散、揮散によって流体に均一且つ確実に磁場の影響化に
おくことができ、コンパクトな装置で効率的に磁化水を
製造することができる。請求項2記載の発明は、前記積
層体は、前記コイルによる電磁誘導で加熱される発熱体
の兼用であるため、流体は磁場にさらされると同時に加
熱され、加熱殺菌や蒸発による磁界水の浄化もできる。
請求項3記載の発明は、前記積層体は、軸方向と交差す
る方向の通路を有し、電気的接合で形成された積層体で
あり、軸方向に交差する方向の通路で流体が規則的に分
散、拡散、放散、揮散させられ、電気的接合で形成され
た積層体に高密度の磁場が均一に形成されるので、磁化
水が効率的に製造できる。請求項4記載の発明は、前記
積層体は、軸方向と交差する方向の通路を有し、電気的
接合で形成された第1積層部分と、軸方向に平行に配設
された板材の第2積層部部分とからなり、第1積層部分
で高密度の磁場を均一に作用され、第2積層部分で整流
された磁場を作用させるので、磁化水の磁力の影響を整
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁化水製造装置の機器構成図である。
【図2】積層体の斜視図である。
【図3】積層体の構造図である。
【図4】積層体の発熱状態を示す図である。
【図5】他の積層体の斜視図である。
【図6】電磁誘導部の断面図である。
【符号の説明】
1 電磁誘導部 6 パイプ 7 コイル 8 積層体 31 第1金属板 32 第2金属板 35 第1小流路 36 第2小流路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体に対する磁場を形成するための電磁
    誘導部を有する磁化水製造装置であって、この電磁誘導
    部は、非磁性材料のパイプと、該パイプに巻かれたコイ
    ルと、前記パイプ内に収納され前記コイルによる電磁誘
    導で磁場を導く磁性材料の積層体とを備えてなる磁化水
    製造装置。
  2. 【請求項2】 前記積層体は、前記コイルによる電磁誘
    導で加熱される発熱体の兼用である請求項1記載の磁化
    水製造装置。
  3. 【請求項3】 前記積層体は、軸方向と交差する方向の
    通路を有し、電気的接合で形成された積層体である請求
    項1または2記載の磁化水製造装置。
  4. 【請求項4】 前記積層体は、軸方向と交差する方向の
    通路を有し、電気的接合で形成された第1積層部分と、
    軸方向に平行に配設された板材の第2積層部部分とから
    なる請求項1又は2記載の磁化水製造装置。
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