JPH10153953A - 暗号装置 - Google Patents

暗号装置

Info

Publication number
JPH10153953A
JPH10153953A JP31219296A JP31219296A JPH10153953A JP H10153953 A JPH10153953 A JP H10153953A JP 31219296 A JP31219296 A JP 31219296A JP 31219296 A JP31219296 A JP 31219296A JP H10153953 A JPH10153953 A JP H10153953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
information
encryption
intermediate key
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31219296A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Matsukawa
公一 松川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP31219296A priority Critical patent/JPH10153953A/ja
Publication of JPH10153953A publication Critical patent/JPH10153953A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗号強度の強い暗号装置を提供する。 【解決手段】 所定数のビットからなるブロック状の平
文又は暗号文を、共通鍵から生成された所定の複数の中
間鍵を所定の複数段の暗号化処理部又は復号化処理部に
それぞれ投入して暗号化又は復号化する共通鍵ブロック
暗号方式の暗号装置において、前記生成された複数の中
間鍵を共通鍵や生成された中間鍵等の所定の情報に基づ
いて選択する選択手段を設け、その選択された複数の中
間鍵を前記所定の複数段の暗号化処理部又は復号化処理
部にそれぞれ投入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は暗号装置に係り、特
に、共通鍵ブロック暗号方式において、高強度化を達成
することのできる暗号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子商取引・電子マネー等の商業
・金融分野、非接触定期券システムのような各種サービ
ス分野、インターネットにおける電子メール等の情報分
野などの通信においては、通信内容の秘匿や通信相手の
認証等に暗号が用いられている。
【0003】暗号方式としては、種々の方式が存在して
いるが、送信者と受信者とが共通鍵を共有し、その共通
鍵を用いて平文を暗号化し、さらに、その共通鍵を用い
て復号化して平文を復元するDES暗号や、FEAL暗
号に代表される共通鍵ブロック暗号方式が存在してい
る。
【0004】図8は、上記共通鍵ブロック暗号方式を実
施するための典型的な暗号装置の概略構成図である。な
お、この図において[ ]は、復号化工程を示している
が、最初に暗号化から説明する。
【0005】通信すべき所定の平文を所定のビット数
(例えば64ビット)にブロック化して形成された平文
ブロック1は、初期転置部2において所定の定められた
規則に従って、ビット位置が置換えられて新たな配置の
平文ブロックに生成される。
【0006】初期転置部2で生成された平文ブロック
は、左右に2分されて、すなわち、平文ブロックのビッ
ト数の半分のビット(上述の例では32ビット)に分割
されて右変換過程文R0 と左変換過程文L0 とに分けら
れ、これら過程文R0 ,L0 は、撹拌処理部3に入力さ
れるように構成されている。
【0007】撹拌処理部3は、複数段(例えば16段)
の撹拌処理部から構成され、すなわち、第1段撹拌処理
部31 から第n段撹拌処理部3n で構成されていて、各
段撹拌処理部31 〜3n には、暗号化関数部41 〜4n
及び排他的論理和部51 〜5n がそれぞれ設けられてい
る。
【0008】各暗号化関数部41 〜4n は、図9に示さ
れる中間鍵生成部10から得られる定位置中間鍵(本発
明の中間鍵に該当している)K1 〜Kn を用いてそれぞ
れ撹拌処理される。
【0009】この中間鍵生成部10は、所定のビット
(例えば56ビット)からなる共通鍵Kを鍵スケジュー
リング部10aで所定の処理を行って、所定のビット数
(例えば48ビット)からなる定位置中間鍵K1 〜Kn
を生成するように構成されている。
【0010】各暗号化関数部41 〜4n のうち、任意の
段の暗号化関数部(以下、これを第i段暗号化関数部4
iとする。)を図10を用いて説明する。
【0011】第i段撹拌処理部3iの右変換過程文Ri-
1 は、線形変換部4Aで所定のビット数(例えば48ビ
ット)となるように線形処理された後、排他的論理和部
4Bにおいて、中間鍵生成部10から得られた第i段撹
拌処理部3i用の定位置中間鍵Ki との間で排他的論理
和処理が行われる。
【0012】この排他的論理和処理が行われた後、一定
数のビットのユニット毎に分割され(上述の例では、4
8ビットが6ビットずつの8個)、各々のユニットは対
応する非線形処理ボックス4C1 〜4Cm にそれぞれ入
力されて別の一定数のビット(例えば4ビットずつの8
個))に非線形処理される。そして、各非線形処理ボッ
クス4C1 〜4Cm で非線形処理されたデータは、線形
変換部4Dで線形処理されて暗号化関数出力文Bi が生
成される。
【0013】生成された暗号化関数出力文Bi は、第i
段撹拌処理部3i の排他的論理和部5i で左変換過程文
Li との間で排他的論理和がとられる。
【0014】上述の第i段撹拌処理部3i の処理と同様
の処理が第1段撹拌処理部31 から第n段撹拌処理部3
n まで行われ、最終段の第n段撹拌処理部3n からの右
変換過程文Rn と左変換過程文Ln は、上記初期転置部
2と逆の転置処理を行う逆初期転置部6で転置処理され
てブロック化された暗号文ブロック7が生成される。
【0015】受信者が受信した暗号文ブロック7は、上
述の暗号化と逆の手法で、すなわち、図8の[ ]で示
される工程と定位置中間鍵Kn 〜K1 を用いて平文ブロ
ックに復元される。したがって、図8の暗号化関数部4
1 〜4n は、復号化の際、復号化関数部41 〜4n とな
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の共通鍵ブロック暗号方式の暗号装置は、暗号処理速
度が速い等の長所を有しているが、近年の計算機性能の
飛躍的向上及び暗号解読技術の進歩により、暗号強度が
相対的に低下してきているという問題点がある。
【0017】このような問題点を解決するために、撹拌
処理部の段数を増加させたり、共通鍵のビット数を増加
させたり、あるいは、ブロック間の連鎖をとるという解
決手段も考えられるが、これらはいずれも処理時間の増
大を招来するという新たな問題を提起してしまう。
【0018】また、上記従来の共通鍵ブロック方式の暗
号装置においては、各段の暗号化関数部で用いられる中
間鍵が各段によって固定された定位置中間鍵であるの
で、選択平文攻撃等により、中間鍵が解読されやすいと
いう危険性を含んでいる。
【0019】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、処理時間の増
大を招来することなく暗号強度を高めることのできる暗
号装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る暗号装置
は、上記目的を達成するために、所定数のビットからな
るブロック状の平文又は暗号文を、共通鍵から生成され
た所定の複数の中間鍵を所定の複数段の暗号化処理部又
は復号化処理部にそれぞれ投入して暗号化又は復号化す
る、共通鍵ブロック暗号方式の暗号装置において、前記
生成された複数の中間鍵を所定の情報に基づいて選択す
る選択手段を設け、その選択された複数の中間鍵を前記
所定の複数段の暗号化処理部又は復号化処理部にそれぞ
れ投入することを特徴としている。前記選択手段は、前
記共通鍵の情報に基づくものであることを特徴としてい
る。前記選択手段は、前記生成された中間鍵の情報に基
づくものであることを特徴としている。前記選択手段
は、前記暗号化処理部又は復号化処理部の右変換過程文
の情報に基づくものであることを特徴としている。前記
選択手段は、前記共通鍵の情報及び前記生成された中間
鍵の情報に基づくものであることを特徴としている。前
記選択手段は、前記共通鍵の情報及び前記暗号化処理部
又は復号化処理部の右変換過程文の情報に基づくもので
あることを特徴としている。前記選択手段は、前記生成
された中間鍵の情報及び前記暗号化処理部又は復号化処
理部の右変換過程文の情報に基づくものであることを特
徴としている。前記選択手段は、前記共通鍵の情報、前
記生成された中間鍵の情報及び前記暗号化処理部又は復
号化処理部の右変換過程文の情報に基づくものであるこ
とを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る暗号
装置の概略構成図である。
【0022】なお、上記従来の図8〜図10と同一構成
要素には同一符号を用い、これら構成要素については説
明が重複するため新規な部分のみについて異なる符号を
付して説明する。また、図中の()内の数はビット数の
一例であり、さらに、撹拌処理部3の段数nは16段と
して説明する。
【0023】図1中、10bは鍵選択情報演算部及び1
0cは中間鍵選択部である。鍵選択情報演算部10b
は、鍵スケジューリグ部10aからの定位置中間鍵K1
〜Knを固定された形でそのまま各暗号化関数部41 〜
4n に投入することなく、中間鍵選択部10cを操作し
て投入する機能を有している。
【0024】鍵選択情報演算部10b及び中間鍵選択部
10cの動作の一例を説明すると、まず、鍵選択情報演
算部10b内でトレースしている撹拌処理部3の対応段
情報X(任意のX段目をあらわす)と共通鍵Kとのビッ
ト毎の排他的論理和をとり、それをトータルの段数n
(16段)で割った剰余Yに1を加算したものiが算出
される。つまり、 i=1+Y=1+(X XOR K) mod n となる。
【0025】次に、このXとiを中間鍵選択部10cに
渡し、この中間鍵選択部10cでは、定位置中間鍵Ki
を選択して第X段撹拌処理部3Xへ投入する。具体的な
数値例では、いま、K=0000000000003A
(16進表現)とし、1段目のX=000000000
00001(上位拡張,16進表現)のときを計算する
とi=12となり、2段目のX=0000000000
0002(上位拡張,16進表現)のときを計算すると
i=9となり、第1段撹拌処理部31 には、定位置中間
鍵K12を選択して投入し、第2段撹拌処理部32 には、
定位置中間鍵K9 を選択して投入することとなる。3段
以降も同様に計算して選択し投入することとなる。
【0026】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される中間鍵は固定化された形で投入されること
なく、共通鍵Kの情報に基づいて投入されるので、暗号
強度を高めることができる。
【0027】図2は、鍵選択情報演算部10dが定位置
中間鍵(本発明の生成された中間鍵に該当)K1 〜Kn
の情報に基づいて中間鍵選択部10cを操作するように
している。
【0028】鍵選択情報演算部10d及び中間鍵選択部
10cの動作の一例を説明すると、まず、鍵選択情報演
算部10d内でトレースしている撹拌処理部3の対応段
情報X(任意のX段目をあらわす)と定位置中間鍵KX
(X番目の定位置中間鍵をあらわし、49ビット以上は
オール0とする)とのビット毎の排他的論理和をとり、
それをトータルの段数nで割った剰余Yに1を加算した
ものiが算出される。つまり、 i=1+Y=(X xor KX) mod n となる。
【0029】次に、このXとiを中間鍵選択部10cに
渡し、この中間鍵選択部10cでは、定位置中間鍵Ki
を選択して第X段撹拌処理部3Xへ投入する。具体的な
数値例では、いま、K1 =0000000000001
6(上位拡張,16進表現)、K2 =00000000
00001B(上位拡張,16進表現)とし、1段目の
X=00000000000001(上位拡張,16進
表現)のときを計算するとi=8となり、2段目のX=
00000000000002(16進表現)のときを
計算するとi=10となり、第1段撹拌処理部31 に
は、定位置中間鍵K8 を選択して投入し、第2段撹拌処
理部32 には定位置中間鍵K10を選択して投入すること
となる。3段以降も同様に計算して選択し投入すること
となる。
【0030】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される中間鍵は固定化された形で投入されること
なく、定位置中間鍵K1 〜Kn の情報に基づいて投入さ
れるので、暗号強度を高めることができる。
【0031】図3は、鍵選択情報演算部10eが撹拌処
理部3の右変換過程文R0 〜Rn-1の情報に基づいて中
間鍵選択部10cを操作するようにしている。
【0032】鍵選択情報演算部10e及び中間鍵選択部
10cの動作の一例を説明すると、まず、鍵選択情報演
算部10e内でトレースしている撹拌処理部3の対応段
情報X(任意のX段目をあらわす)に対し、右変換過程
文RX(X段目の暗号化関数部に入力されるもの)の下
位から4ビットまではそのままで5ビット以上をオール
0とした数値rXに1を加算したもののiが算出され
る。つまり、 i=rX+1 となる。
【0033】次に、このXとiを中間鍵選択部10cに
渡し、この中間鍵選択部10cでは定位置中間鍵Ki を
選択して第X段撹拌処理部3Xへ投入する。具体的な数
値例では、いま、R1 =000001F6(16進表
現)、R2 =000001C2(16進表現)とする。
1段目のときを計算するとi=7となり、2段目のとき
を計算するとi=3となり、第1段撹拌処理部31 には
定位置中間鍵K7 を選択して投入し、第2段撹拌処理部
32 には定位置中間鍵K3 を選択して投入することとな
る。3段以降も同様に計算して選択し投入することとな
る。
【0034】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される中間鍵は固定化された形で投入されること
なく、右変換過程文R0 〜Rn-1 の情報に基づいて投入
されるので、暗号強度を高めることができる。
【0035】図4は、鍵選択情報演算部10fが共通鍵
K及び定位置中間鍵K1 〜Kn の情報に基づいて中間鍵
選択部10cを操作するようにしている。
【0036】鍵選択情報演算部10f及び中間鍵選択部
10cの動作の一例を説明すると、まず、鍵選択情報演
算部10f内でトレースしている撹拌処理部3の対応情
報X(任意のX段目をあらわす)に対し、共通鍵Kと定
位置中間鍵KX(X番目の定位置中間鍵をあらわし、4
9ビット以上はオール0とする)とのビット毎の排他的
論理和をとり、それをトータルの段数nで割った剰余Y
に1を加算したものiが算出される。つまり、 i=1+Y=1+(K xor KX) mod n となる。
【0037】次に、このXとiを中間鍵選択部10cに
渡し、この中間鍵選択部10cでは、定位置中間鍵Ki
を選択して第X段撹拌処理部へ投入する。具体的な数値
例では、いま、K=0000000000003A(1
6進表現)、K1 =00000000000016(上
位拡張,16進表現)、K2 =00000000000
01B(上位拡張,16進表現)とすると、1段目のと
きを計算するとi=13となり、2段目のときを計算す
るとi=2となり、第1段撹拌処理部31 には、定位置
中間鍵K13を選択して投入し、第2段撹拌処理部32 に
は、定位置中間鍵K2 を選択して投入することとなる。
3段以降も同様に計算して選択し投入することとなる。
【0038】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される中間鍵は固定化された形で投入されること
なく、共通鍵K及び定位置中間鍵K1 〜Kn の情報に基
づいて投入されるので、暗号強度を高めることができ
る。
【0039】図5は、鍵選択情報演算部10gが共通鍵
K及び右変換過程文R0 〜Rn-1 の情報に基づいて中間
鍵選択部10cを操作するようにしている。
【0040】鍵選択情報演算部10g及び中間鍵選択部
10cの動作の一例を説明すると、まず、鍵選択情報演
算部10g内でトレースしている撹拌処理部3の対応段
情報X(任意のX段目をあらわす)に対し、共通鍵K
と、右変換過程文RX(X段目の暗号化関数部に入力さ
れるもの)の33ビット以上をオール0にして56ビッ
トまで拡張したものRRXとのビット毎の排他的論理和
をとり、それをトータルの段数nで割った剰余Yに1を
加算したものiが算出される。つまり、 i=1+Y=1+(K xor RRX) mod n となる。
【0041】次に、このXとiを中間鍵選択部10cに
渡し、この中間鍵選択部10cでは、定位置中間鍵Ki
を選択して第X段撹拌処理部3Xへ投入する。具体的な
数値例では、いま、K=0000000000003A
(16進表現)、RR1 =000000000001F
6(上位拡張、16進表現)、RR2 =0000000
00001C2(上位拡張、16進表現)とすると、1
段目のときを計算するとi=13となり、2段目の時を
計算するとi=9となり、第1段撹拌処理部31 には、
定位置中間鍵K13を選択して投入し、第2段撹拌処理部
32 には、定位置中間鍵K9 を選択して投入することと
なる。3段以降も同様に計算して選択し投入することと
なる。
【0042】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される中間鍵は固定化された形で投入されること
なく、共通鍵K及び右変換過程文R0 〜Rn-1 の情報に
基づいて投入されるので、暗号強度を高めることができ
る。
【0043】図6は、鍵選択情報演算部10hが定位置
中間鍵K1 〜Kn 及び右変換過程文R0 〜Rn-1 の情報
に基づいて中間鍵選択部10cを操作するようにしてい
る。
【0044】鍵選択情報演算部10h及び中間鍵選択部
10cの動作の一例を説明すると、まず、鍵選択情報演
算部10h内でトレースしている撹拌処理部3の対応段
情報X(任意のX段目をあらわす)に対し、定位置中間
鍵KX(X番目の定位置中間鍵をあらわし、49ビット
以上はオール0とする)と、右変換過程文RX(X段目
の暗号化関数部に入力されるもの)の33ビット以上を
オール0にして56ビットまで拡張したものRRXとの
ビット毎の排他的論理和をとり、それをトータルの段数
nで割った剰余Yに1を加算したものiが算出される。
つまり、 i=1+Y=1+(KX xor RRX) mod n となる。
【0045】次に、このXとiを中間鍵選択部10cに
渡し、この中間鍵選択部10cでは、定位置中間鍵Ki
を選択して第X段撹拌処理部3Xへ投入する。具体的な
数値例では、いま、K1 =0000000000001
6(上位拡張、16進表現)、K2 =00000000
00001B(上位拡張、16進表現)、RR1 =00
0000000001F6(上位拡張、16進表現)、
RR2 =000000000001C2(上位拡張、1
6進表現)とすると、1段目のときを計算するとi=1
となり、2段目のときを計算するとi=10となり、第
1段撹拌処理部31 には、定位置中間鍵K1 を選択して
投入し、第2段撹拌処理部32 には、定位置中間鍵K10
を選択して投入することとなる。3段以降も同様に計算
して選択し投入することとなる。
【0046】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される中間鍵は固定化された形で投入されること
なく、定位置中間鍵K1 〜Kn 及び右変換過程文R0 〜
Rn-1 の情報に基づいて投入されるので、暗号強度を高
めることができる。
【0047】図7は、鍵選択情報演算部10iが共通鍵
K、定位置中間鍵K1 〜Kn 及び右変換過程文R0 〜R
n-1 の情報に基づいて中間鍵選択部10cを操作するよ
うにしている。
【0048】鍵選択情報演算部10i及び中間鍵選択部
10cの動作の一例を説明すると、まず、鍵選択情報演
算部10i内でトレースしている撹拌処理部3の対応段
情報X(任意のX段目をあらわす)に対し、共通鍵K
と、定位置中間鍵KX(X番目の定位置中間鍵をあらわ
し、49ビット以上はオール0とする)と、右変換過程
文RX(X段目の暗号化関数部に入力されるもの)の3
3ビット以上をオール0にして56ビットまで拡張した
ものRRXとのビット毎の排他的論理和をとり、それを
トータルの段数nで割った剰余Yに1を加算したものi
が算出される。つまり、 i=1+Y=1+(K xor KX xor RRX) mod
n となる。
【0049】次に、このXとiを中間鍵選択部10cに
渡し、この中間鍵選択部10cでは定位置中間鍵Ki を
選択して第X段撹拌処理部3Xへ投入する。具体的な数
値例では、いま、K=0000000000003A
(16進表現)、K1 =00000000000016
(上位拡張,16進表現)、K2 =000000000
0001B(上位拡張,16進表現)、RR1 =000
000000001F6(上位拡張,16進表現)、R
R2 =000000000001C2(上位拡張、16
進表現)とすると、1段目のときを計算するとi=11
となり、2段目のときを計算するとi=4となり、第1
段撹拌処理部31 には定位置中間鍵K11を選択して投入
し、第2段撹拌処理部32 には定位置中間鍵K4 を選択
して投入することとなる。3段以降も同様に計算して選
択し投入することとなる。
【0050】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される中間鍵は固定化された形で投入されること
なく、共通鍵K、定位置中間鍵K1 〜Kn 及び右変換過
程文R0 〜Rn-1 の情報に基づいて投入されるので、暗
号強度を高めることができる。
【0051】復号化に関しては、上記図1〜図7のすべ
ての例において、従来と同様に鍵の投入順序を逆にして
行われるので、鍵スケジューリング部10aでの定位置
中間鍵K1 〜Kn の生成順序をK1 ,K2 ,…,Kn の
順ではなく、逆のKn ,…,K2 ,K1 の順で生成され
る。つまり、1番目の定位置にはKn が、2番目の定位
置にはKn-1 が、n番目の定位置にはK1 がきて新たな
K1 ,K2 ,…,Knとなる。また、上記図1及び図2
の実施の形態のみ、iの算出式において、Xの代わりに
n−X+1が代入される。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る暗号装置は、生成された複
数の中間鍵を所定の情報に基づいて選択する選択手段を
設け、その選択された複数の中間鍵を所定の複数段の暗
号化処理部又は復号化処理部にそれぞれ投入するように
したので、暗号強度を強めることができる。選択手段を
共通鍵の情報に基づくものとしたときは、暗号強度を強
めることができる。選択手段を生成された中間鍵の情報
に基づくものとしたときは、暗号強度を強めることがで
きる。選択手段を暗号化処理部又は復号化処理部の右変
換過程文の情報に基づくものとしたときは、暗号強度を
強めることができる。選択手段を共通鍵の情報及び生成
された中間鍵の情報に基づくものとしたときは、暗号強
度を強めることができる。選択手段を共通鍵の情報及び
暗号化処理部又は復号化処理部の右変換過程文の情報に
基づくものとしたときは、暗号強度を強めることができ
る。選択手段を生成された中間鍵の情報及び暗号化処理
部又は復号化処理部の右変換過程文の情報に基づくもの
としたときは、暗号強度を強めることができる。選択手
段を共通鍵の情報、生成された中間鍵の情報及び暗号化
処理部又は復号化処理部の右変換過程文の情報に基づく
ものとしたときは、暗号強度を強めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る暗号装置の概略構
成図である。
【図2】本発明の他の実施の形態に係る暗号装置の概略
構成図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る暗号装置の概略
構成図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る暗号装置の概略
構成図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る暗号装置の概略
構成図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る暗号装置の概略
構成図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る暗号装置の概略
構成図である。
【図8】従来の暗号装置の概略構成図である。
【図9】中間鍵生成部の詳細図である。
【図10】暗号化関数部の詳細図である。
【符号の説明】
1 平文(暗号文)ブロック 2 初期転置部 3 本発明の暗号化処理部及び復号化処理部に当たる撹
拌処理部 41 〜4n 暗号化関数部(復号化のときは復号化関数
部に当たる) 4A,4D 線形変換部 4B 排他的論理和部 4C1 〜4Cm 非線形処理ボックス 51 〜5n 排他的論理和部 6 逆初期転置部 7 暗号分(平文)ブロック 10 中間鍵生成部 10a 鍵スケジューリング部 10b,10d〜10i 鍵選択情報演算部 10c 中間鍵選択部 R0 〜Rn 右変換過程文 L0 〜Ln 左変換過程文 K 共通鍵 K1 〜Kn 定位置中間鍵(中間鍵)
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】生成された暗号化関数出力文Bi は、第i
段撹拌処理部3i の排他的論理和部5i で左変換過程文
Li-1 との間で排他的論理和がとられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】次に、このXとiを中間鍵選択部10cに
渡し、この中間鍵選択部10cでは定位置中間鍵Ki を
選択して第X段撹拌処理部3Xへ投入する。具体的な数
値例では、いま、R0 =000001F6(16進表
現)、R1 =000001C2(16進表現)とする。
1段目のときを計算するとi=7となり、2段目のとき
を計算するとi=3となり、第1段撹拌処理部31 には
定位置中間鍵K7 を選択して投入し、第2段撹拌処理部
32 には定位置中間鍵K3 を選択して投入することとな
る。3段以降も同様に計算して選択し投入することとな
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】次に、このXとiを中間鍵選択部10cに
渡し、この中間鍵選択部10cでは、定位置中間鍵Ki
を選択して第X段撹拌処理部3Xへ投入する。具体的な
数値例では、いま、K=0000000000003A
(16進表現)、RR0 =000000000001F
6(上位拡張、16進表現)、RR1 =0000000
00001C2(上位拡張、16進表現)とすると、1
段目のときを計算するとi=13となり、2段目の時を
計算するとi=9となり、第1段撹拌処理部31 には、
定位置中間鍵K13を選択して投入し、第2段撹拌処理部
32 には、定位置中間鍵K9 を選択して投入することと
なる。3段以降も同様に計算して選択し投入することと
なる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】次に、このXとiを中間鍵選択部10cに
渡し、この中間鍵選択部10cでは、定位置中間鍵Ki
を選択して第X段撹拌処理部3Xへ投入する。具体的な
数値例では、いま、K1 =0000000000001
6(上位拡張、16進表現)、K2 =00000000
00001B(上位拡張、16進表現)、RR0 =00
0000000001F6(上位拡張、16進表現)、
RR1 =000000000001C2(上位拡張、1
6進表現)とすると、1段目のときを計算するとi=1
となり、2段目のときを計算するとi=10となり、第
1段撹拌処理部31 には、定位置中間鍵K1 を選択して
投入し、第2段撹拌処理部32 には、定位置中間鍵K10
を選択して投入することとなる。3段以降も同様に計算
して選択し投入することとなる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】次に、このXとiを中間鍵選択部10cに
渡し、この中間鍵選択部10cでは定位置中間鍵Ki を
選択して第X段撹拌処理部3Xへ投入する。具体的な数
値例では、いま、K=0000000000003A
(16進表現)、K1 =00000000000016
(上位拡張,16進表現)、K2 =000000000
0001B(上位拡張,16進表現)、RR0 =000
000000001F6(上位拡張,16進表現)、R
1 =000000000001C2(上位拡張、16
進表現)とすると、1段目のときを計算するとi=11
となり、2段目のときを計算するとi=4となり、第1
段撹拌処理部31 には定位置中間鍵K11を選択して投入
し、第2段撹拌処理部32 には定位置中間鍵K4 を選択
して投入することとなる。3段以降も同様に計算して選
択し投入することとなる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数のビットからなるブロック状の平
    文又は暗号文を、共通鍵から生成された所定の複数の中
    間鍵を所定の複数段の暗号化処理部又は復号化処理部に
    それぞれ投入して暗号化又は復号化する、共通鍵ブロッ
    ク暗号方式の暗号装置において、 前記生成された複数の中間鍵を所定の情報に基づいて選
    択する選択手段を設け、その選択された複数の中間鍵を
    前記所定の複数段の暗号化処理部又は復号化処理部にそ
    れぞれ投入することを特徴とする暗号装置。
  2. 【請求項2】 選択手段は、共通鍵の情報に基づくもの
    であることを特徴とする請求項1記載の暗号装置。
  3. 【請求項3】 選択手段は、生成された中間鍵の情報に
    基づくものであることを特徴とする請求項1記載の暗号
    装置。
  4. 【請求項4】 選択手段は、暗号化処理部又は復号化処
    理部の右変換過程文の情報に基づくものであることを特
    徴とする請求項1記載の暗号装置。
  5. 【請求項5】 選択手段は、共通鍵の情報及び生成され
    た中間鍵の情報に基づくものであることを特徴とする請
    求項1記載の暗号装置。
  6. 【請求項6】 選択手段は、共通鍵の情報及び暗号化処
    理部又は復号化処理部の右変換過程文の情報に基づくも
    のであることを特徴とする請求項1記載の暗号装置。
  7. 【請求項7】 選択手段は、生成された中間鍵の情報及
    び暗号化処理部又は復号化処理部の右変換過程文の情報
    に基づくものであることを特徴とする請求項1記載の暗
    号装置。
  8. 【請求項8】 選択手段は、共通鍵の情報、生成された
    中間鍵の情報及び暗号化処理部又は復号化処理部の右変
    換過程文の情報に基づくものであることを特徴とする請
    求項1記載の暗号装置。
JP31219296A 1996-11-22 1996-11-22 暗号装置 Pending JPH10153953A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31219296A JPH10153953A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 暗号装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31219296A JPH10153953A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 暗号装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10153953A true JPH10153953A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18026329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31219296A Pending JPH10153953A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 暗号装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10153953A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006324921A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Ntt Electornics Corp 通信システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006324921A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Ntt Electornics Corp 通信システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU767323B2 (en) Block encryption device using auxiliary conversion
JP2760799B2 (ja) 暗号方式
EP0725511A2 (en) Method for data encryption/decryption using cipher block chaining (CBC) and message authetication codes (MAC)
JPH1173101A (ja) 高速ブロック暗号化方法,及び,コンピュータで使用可能な媒体
JP2000162965A (ja) 暗復号装置及び記憶媒体
Kapoor et al. Analysis of symmetric and asymmetric key algorithms
JPH10153954A (ja) 暗号装置
JP4515716B2 (ja) 拡大鍵生成装置、暗号化装置および暗号化システム
KR20040041860A (ko) 병렬 디이에스 구조를 갖는 암호 장치
JP2825205B2 (ja) 暗号装置
CN114826558A (zh) 一种海量数据快速加密方法及系统
JP3782210B2 (ja) 暗号装置
JPH10153953A (ja) 暗号装置
JPH10153955A (ja) 暗号装置
Labbi et al. Symmetric encryption algorithm for RFID systems using a dynamic generation of key
JPH09269727A (ja) 暗号化方法および暗号化装置
JP2000089666A (ja) 暗号化/復号化装置
JPH09251267A (ja) 暗号化装置及び暗号化方法
JP2001142395A (ja) 拡大鍵生成装置、暗復号装置、拡大鍵生成方法、及び記憶媒体
Hassan et al. NETWORK SECURITY BY BLOCK CIPHERS
JP2870532B2 (ja) 暗号変換装置
JP2000039840A (ja) 暗号装置
CN116132015A (zh) 一种具有平衡性的通用密钥扩展快速方法
JP2000019958A (ja) 暗号処理装置、暗号処理方法、及び、暗号処理プログラムを記憶した記憶媒体
Prodhan et al. Performance Analysis of Parallel Implementation of Advanced Encryption Standard (AES) Over Serial Implementation

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040914

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02