JPH10148676A - 医用画像診断装置用位置計測装置 - Google Patents

医用画像診断装置用位置計測装置

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JPH10148676A
JPH10148676A JP8308367A JP30836796A JPH10148676A JP H10148676 A JPH10148676 A JP H10148676A JP 8308367 A JP8308367 A JP 8308367A JP 30836796 A JP30836796 A JP 30836796A JP H10148676 A JPH10148676 A JP H10148676A
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JP
Japan
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subject
probe
diagnostic
medical image
position measuring
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JP8308367A
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English (en)
Inventor
Kyojiro Nanbu
恭二郎 南部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、医用画像診断装置による画像と被
検体の診断部の位置関係を容易に知ることができ、この
ため、複数種類の医用画像診断装置で撮影した画像を同
一の断面で容易に比較することができる医用画像診断装
置用位置計測装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 被検体の診断画像を得る医用画像診断装
置に固定され、被検体の診断部を指示するプローブ10
1の所定基準点に対する位置を測定する位置測定手段を
有し、この位置測定手段によって前記基準点に対する前
記プローブ101の位置を測定させることにより、前記
被検体の診断部の前記基準点に対する位置を測定するよ
うにして構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医用画像診断装置
の所定基準点に対する被検体の診断部の位置を計測する
医用画像診断装置用位置計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数種類の医用画像診断装置で撮影した
画像同士を対比したいとき、画像相互の位置関係を明ら
かにする必要がある。また、画像に基づいて生体組織検
査や手術などを行う場合、被検体(身体の該当部分周
辺)と画像との位置関係を明らかにする必要がある。
【0003】このため、被検体にマーカを固定し、この
マーカを各医用画像診断装置で被検体と一緒に撮影し、
画像上でマーカの像が識別できるようにする方法が用い
られている。このマーカは被検体の皮膚や骨に固定する
ものであり、釘またはピン状のものを被検体に数個取り
付ける方法、あるいは枠の形をしていて、これを被検体
に取り付けるもの(例えば定位脳手術装置)などがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、医用画
像診断装置によって撮影原理が異なるため、どの医用画
像診断装置でも明瞭な像を作ることが可能なマーカを製
作できないという問題がある。SPECT(Single Pho
ton Emission Computed Tomography)装置ではγ線を出
す放射性薬剤、PET(Positron Emission Tomograph
y)装置ではポジトロンを出す放射性薬剤、MRI装置
では油または水、X線CT装置、X線TV装置では軽金
属、カーボン、カルシウム化合物などがマーカとされる
が、これらを同時に備えることは容易ではない。しか
も、SPECT装置、PET装置のように放射性薬剤を
用いる必要がある場合には、撮影の直前にこれらの薬剤
をマーカに注入する必要があり、煩雑である。また、超
音波断層装置では適切なマーカを構成することが難し
い。
【0005】さらに、空間解像度は医用画像診断装置に
よって異なる。SPECT装置、PET装置では高々数
mmであり、X線CT装置、MRI装置では0.3mm程
度、X線TV装置では0.1mm以下である。ゆえに、例
えばPET装置とX線CT装置とを用いて相互の画像を
正確に対応付けようとしたとき、数mmの位置ずれがどう
しても生じる。
【0006】このため、3次元の座標を計測可能な位置
測定手段を併用することが考えられる。3次元の座標を
計測可能な位置測定手段としては、プローブの先端の点
Pを光、磁気、超音波、機械(多関節アームの角度な
ど)によって測定する方式のものが知られている。
【0007】前記光を用いる位置測定手段は、例えば図
13に示すように、光を発するLED等の発光部101
aを少なくとも2つ有するプローブ101と、テレビカ
メラ103aを少なくとも2つ有し、プローブ101の
発光部101aをこのテレビカメラ103aで撮像する
撮像部103と、この撮像部103内もしくは図示しな
い医用画像診断装置内に設けられ、撮像部103により
撮像されたプローブ101の発光部101aの位置を基
にプローブ101線端部の点Pの位置を演算する位置演
算部(図示せず)とを有している。
【0008】また、前記磁気を用いる位置測定手段は、
例えば図14に示すように、互いに直交する3つの軸、
例えば水平方向の軸と、この軸に対して垂直な軸と、鉛
直方向の軸とに巻かれた3つの磁気発生コイル111
a,111b,111cを有する磁気発生部111と、
この磁気発生部111の3つの磁気発生コイル111
a,111b,111cから発生された磁気の強度を検
出する磁気センサ113aを少なくとも2つ有するプロ
ーブ113と、図示しない医用画像診断装置内に設けら
れ、磁気センサ113aにより検出された磁気強度を基
にプローブ113線端部の点Pの位置を演算する位置演
算部(図示せず)とを有している。
【0009】また、前記超音波を用いる位置測定手段
は、例えば図15に示すように、超音波を発生する超音
波発生源121と、この超音波発生源121から発生さ
れた超音波を送波する少なくとも2つの超音波送波部1
23と、この超音波送波部123から送波された超音波
の強度もしくは超音波伝達時間を検出するマイクロフォ
ンなどから成る超音波検出部125aを少なくとも2つ
有するプローブ125と、図示しない医用画像診断装置
内に設けられ、超音波検出部125aにより検出された
超音波強度もしくは超音波伝達時間を基にプローブ12
5線端部の点Pの位置を演算する位置演算部(図示せ
ず)とを有している。
【0010】また、機械による位置測定手段は、例えば
図16に示すように、複数のアーム131とこのアーム
131を回動可能に接続する複数の軸133と各軸13
3に設けられその軸に接続されているアーム131の角
度を検出する複数のエンコーダ(図示せず)とを有する
多関節アーム135と、この多関節アーム135を支持
する支持部137と、支持部137内もしくは図示しな
い医用画像診断装置内に設けられ、前記エンコーダによ
り検出されたアーム131の角度を基に多関節アーム1
35先端部の点Pの位置を演算する位置演算部(図示せ
ず)とを有している。
【0011】特に、前記光、磁気、機械を用いたものは
精度が1mm程度ある。そこで、SECT装置、PET装
置においては、マーカの位置をこれらの位置測定手段を
用いて測定する方法が考えられる。
【0012】しかしながら、前記位置測定手段で計測で
きるのは、位置測定手段の基準座標における点Pの位置
であり、画像上で点Pがいずれの位置に在るかではな
い。このため、これらの相互の換算を行う必要がある。
【0013】そこで、例えばPET装置なら、ポジトロ
ンを出す放射性薬剤を入れた小球を設置し、この小球を
撮影して画像上の位置を計測しておくと同時に、前記位
置測定手段で測定し、この位置測定手段の基準座標にお
ける小球の位置を求める。この操作を少なくとも3箇所
について行い、換算係数を決定する。
【0014】しかし、このようにしても、PET装置は
空間解像度が低いために画像上の小球の位置を正確に決
定できないので、正確な換算係数を決定することができ
ない。この精度を上げるには前記の測定を多数反復しな
くてはならない。また、毎回これらを行うので大変手間
が掛かり、実用的ではない。
【0015】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、医用画像診断装置による画像と被検体の診断部の位
置関係を容易に知ることができ、このため、複数種類の
医用画像診断装置で撮影した画像を同一の断面で容易に
比較することができる医用画像診断装置用位置計測装置
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、被検体の診断画像を得る医用画
像診断装置に固定され、被検体の診断部を指示するプロ
ーブの所定基準点に対する位置を測定する位置測定手段
を有し、この位置測定手段によって前記基準点に対する
前記プローブの位置を測定させることにより、前記被検
体の診断部の前記基準点に対する位置を測定することを
要旨とする。
【0017】請求項1記載の医用画像診断装置用位置計
測装置にあっては、被検体の診断部をプローブにより指
示し、被検体の診断画像を得る医用画像診断装置に固定
される位置測定手段により、前記プローブの位置を測定
させることによって前記被検体の診断部の前記基準点に
対する位置を測定するようにしている。これにより、医
用画像診断装置による画像と被検体の診断部の位置関係
を容易に知ることができ、このため、複数種類の医用画
像診断装置で撮影した画像を同一の断面で容易に比較す
ることができる。
【0018】また、前記位置測定手段は、前記医用画像
診断装置の架台もしくは寝台に固定することが望まし
い。さらに、前記位置測定手段は、光、磁気もしくは超
音波を用いて所定の基準点に対する前記プローブの位置
を測定するように構成することが望ましい。
【0019】また、請求項4記載の発明は、複数のアー
ムをそれぞれ回動可能に接続して成り、被検体の診断画
像を得る医用画像診断装置に一方の端部が接続され、他
方の端部が被検体の診断部を指示するプローブと、前記
アームの角度を検出する角度検出手段と、前記角度検出
手段により検出された回転角度を基に、所定の基準点に
対する前記プローブの位置を測定する位置測定手段とを
有することを要旨とする。
【0020】請求項2記載の医用画像診断装置用位置計
測装置にあっては、複数のアームをそれぞれ回動可能に
接続して成るプローブの一方の端部を、被検体の診断画
像を得る医用画像診断装置に接続し、他方の端部により
被検体の診断部を指示する。そして、前記アームの角度
を検出する角度検出手段により検出される回転角度を基
に、所定の基準点に対する前記プローブの位置を測定す
ることにより、前記被検体の診断部の前記基準点に対す
る位置を位置測定手段により測定するようにしている。
これにより、医用画像診断装置による画像と被検体の診
断部の位置関係を容易に知ることができ、このため、複
数種類の医用画像診断装置で撮影した画像を同一の断面
で容易に比較することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を参照して説明する。図1は本発明に係る医用画像
診断装置用位置計測装置の第1実施形態を示した図であ
る。尚、図13で示したものと同一のものは同一の記号
を付して詳細な説明を省略した。
【0022】第1実施形態では、図1に示すように、位
置測定手段を構成する撮像部103をX線CT装置の架
台13に固定している。こうすると、前記X線CT装置
の架台13(撮影装置)と撮像部103との位置関係は
不変であり、前記X線CT装置により得られる画像と架
台13(撮影装置)との位置関係も不変であるから、画
像上の被検体の位置と、撮像部103により撮像された
画像を基に測定される被検体の位置との換算係数Kは定
数となる。
【0023】従って、医用画像診断装置の製造時もしく
は据付時に精密に換算係数Kを決定しておけば、診断の
度に毎回換算係数Kを決定する必要がなくなる。これに
より、複数種類の医用画像診断装置で撮影した画像を同
一の断面で比較することが容易となる。
【0024】例えば、X線CT装置とSPECT装置で
同一の被検体を撮影したにも拘らず、図2(a),
(b)に示すように、X線CT装置のスライスとSPE
CT装置のスライスが異なることから、図2(c),
(d)に示すように、CT像とSPECT像とを比較す
ることが困難であった場合でも、CT像を図2(e)に
示すように、図2(d)に示すSPECT像に合わせて
MPR(multiplanar reconstruction,断面変換)処理
することにより、容易に比較することができる。
【0025】第1実施形態は、図1に示すように、画像
の再構成や再構成された画像の表示等を行うX線CT装
置本体11と、X線を発生するX線発生源とX線を検出
するX線検出器を回転可能に保持する架台13と、被検
体が載置される天板15aを有する寝台15とを備える
X線CT装置の架台13に、位置測定手段を構成する撮
像部103を固定し、撮像部103内もしくはX線CT
装置本体11内に設けられ、位置測定手段を構成する位
置演算部により、撮像部103によって撮像されたプロ
ーブ101の発光部101aの位置を基に、プローブ1
01先端部の点Pの位置を演算するようにしたものであ
る。
【0026】また、位置測定手段としては、図3に示す
ように、被検体の診断部を指示するプローブ101と、
架台13の前面に固定される撮像部103と、この撮像
部103内もしくはX線CT装置本体11内に設けられ
る位置演算部105とから構成される。
【0027】次に、第1実施形態の動作を説明する。ま
ず、X線CT装置製造時もしくは据付時に、X線CT装
置の架台13の基準面と撮像部103との位置関係と、
前記X線CT装置により得られる画像と前記X線CT装
置の架台13の基準面との位置関係を測定し、画像上の
被検体の位置と、撮像部103により撮像された発光部
101aの画像を基に演算されたプローブ101の位置
(被検体の位置)との換算係数行列K(4行4列)を求
めておく。
【0028】この状態で、まず、図4(a)に示すよう
に、天板15aに被検体を載置させて被検体の診断部に
プローブ101の先端を当て、撮像部103によりプロ
ーブ101の発光部101aを撮像できる位置に天板1
5aを移動させて被検体の診断部の位置を前記位置測定
手段により測定させる。
【0029】このとき、位置演算部105は図4(a)
に示す架台13の後端側の面を基準面として基準面から
天板15aの先端までの距離S1 を演算する。尚、距離
1を演算する方法としては種々あるが、例えばプロー
ブ101の先端を天板15aの先端と診断部に位置さ
せ、天板15aの先端の座標と診断部の座標との差分か
ら、天板15aの先端から診断部までの距離を求め、基
準面から診断部までの距離と天板15aの先端から診断
部までの距離との差分を取ることによって演算すること
ができる。
【0030】次いで、図4(b)に示すように、被検体
を撮影する位置に天板15aを移動させ、被検体の撮影
を開始する。このとき、位置演算部105は基準面から
天板15aまでの距離S0 を演算する。尚、基準面とス
ライス面との位置関係が不変であるため、診断部の点P
の位置と距離S1 を求めることにより距離S0 を演算す
ることができる。
【0031】この状態で、天板15aを距離S0 の位置
で撮影した画像の中心を原点とする座標系での診断部の
点Pは、以下に示す式(1),(2)を用い、位置演算
部105により演算させることができる。
【0032】
【数1】 従って、式(1),(2)より、天板15aを距離S0
の位置で撮影した画像の中心を原点とする座標系では診
断部の点Pは、図5に示すように、(x,y,z+
0 )に存在することが分かる。
【0033】このように、第1実施形態では撮像部10
3を架台13に固定しているので、診断の度に毎回換算
係数行列Kを決定する必要がなく、X線CT装置による
画像と被検体の診断部の位置関係を容易に知ることがで
きる。またこのため、複数種類の医用画像診断装置で撮
影した画像を同一の断面で容易に比較することが可能と
なる。
【0034】尚、第1実施形態では、位置測定手段とし
て光を用いたものを使用しているが、これに限らず、例
えば図14に示す磁気を用いたもの、図15に示す超音
波を用いたもの等を使用しても良い。
【0035】図6は本発明に係る医用画像診断装置用位
置計測装置の第2実施形態を示した図である。尚、図
中、図1、図16で示したものと同一のものは同一の記
号を付して詳細な説明を省略した。
【0036】第2実施形態は、図6に示すように、X線
CT装置の天板15aの裏面に、多関節アーム135を
支持する支持部137を設置したものである。尚、支持
部137内もしくは架台13内に、多関節アーム135
の各アームの角度を基に多関節アーム135先端部の点
Pの位置を演算する位置演算部(図示せず)が設けられ
ている。これら多関節アーム135、支持部137およ
び前記位置演算部により位置測定手段を構成する。ま
た、支持部137は天板15aの裏面に設置されている
が、これに限らず、天板15aの表面、側面に設置して
も良い。
【0037】次に、第2実施形態の動作を説明する。ま
ず、X線CT装置製造時もしくは据付時に、X線CT装
置の天板15aの先端から支持部137までの距離H
と、前記X線CT装置により得られる画像と前記X線C
T装置の架台13の基準面との位置関係を測定し、画像
上の被検体の位置と、多関節アーム135の各アームの
角度を基に演算された多関節アーム135の先端位置
(被検体の位置)との換算係数行列K(4行4列)を求
めておく。
【0038】この状態で、まず、天板15aに被検体を
載置させて被検体の診断部に多関節アーム135の先端
を当て、多関節アーム135の各アームの角度を基に被
検体の診断部の位置を前記位置測定手段により測定させ
る。
【0039】このとき、位置演算部105は図6に示す
架台13の後端側の面を基準面として基準面から天板1
5aの先端までの距離S1 を演算する。尚、距離S1
演算する方法としては種々あるが、例えば多関節アーム
135の先端を天板15aの先端と基準面に位置させ、
天板15aの先端の座標と基準面の座標の差分から演算
することができる。
【0040】次いで、被検体を撮影する位置に天板15
aを移動させ、被検体の撮影を開始する。このとき、位
置演算部105は基準面から天板15aまでの距離S0
を演算する。尚、基準面とスライス面との位置関係が不
変であるため、診断部の点Pの位置と距離S1 を求める
ことにより距離S0 を演算することができる。
【0041】この状態で、天板15aを距離S0 の位置
で撮影した画像の中心を原点とする座標系での診断部の
点Pは、以下に示す式(3),(4)を用い、位置演算
部105により演算させることができる。
【0042】
【数2】 従って、式(3),(4)より、天板15aを距離S0
の位置で撮影した画像の中心を原点とする座標系では診
断部の点Pは、図5に示す場合と同様に、(x,y,z
+S0 )に存在することが分かる。
【0043】このように、第2実施形態では多関節アー
ム135を支持する支持部137をX線CT装置の天板
15aに設置しているので、診断の度に毎回換算係数行
列Kを決定する必要がなく、X線CT装置による画像と
被検体の診断部の位置関係を容易に知ることができる。
またこのため、複数種類の医用画像診断装置で撮影した
画像を同一の断面で容易に比較することが可能となる。
【0044】図7は本発明に係る医用画像診断装置用位
置計測装置の第3実施形態を示した図である。尚、図
中、図1で示したものと同一のものは同一の記号を付し
て詳細な説明を省略した。
【0045】第3実施形態は、図7に示すように、検出
器等を備える架台21と、天板23aを備える寝台23
と、SPECT装置本体(図示せず)とから成るSPE
CT装置の架台21に、撮像部103を固定し、撮像部
103によって撮像されたプローブ101の発光部10
1aの位置を基に、位置測定手段を構成する位置演算部
により、プローブ101先端部の点Pの位置を演算する
ようにしたものである。
【0046】また、第3実施形態の位置測定手段として
は、第1実施形態と同様、図3に示すように、プローブ
101と、撮像部103と、位置演算部105とから構
成される。
【0047】次に、第3実施形態の動作を説明する。ま
ず、SPECT装置製造時もしくは据付時に、SPEC
T装置の架台21の基準面と撮像部103との位置関係
と、前記SPECT装置により得られる画像と架台21
の基準面との位置関係を測定し、画像上の被検体の位置
と、撮像部103により撮像された発光部101aの画
像を基に演算されたプローブ101の位置(被検体の位
置)との換算係数行列K(4行4列)を求めておく。
【0048】この状態で、まず、図8に示すように、天
板23aに被検体を載置させて被検体の診断部にプロー
ブ101の先端を当て、撮像部103によりプローブ1
01の発光部101aを撮像できる位置に天板23aを
移動させて被検体の診断部の位置を前記位置測定手段に
より測定させる。
【0049】このとき、位置演算部105は図8に示す
架台21の後端側の面を基準面として基準面から天板2
3aの先端までの距離S1 を演算する。
【0050】次いで、被検体を撮影する位置に天板23
aを移動させ、被検体の撮影を開始する。このとき、位
置演算部105は基準面から天板23aまでの距離S0
を演算する。
【0051】ここで、SPECT装置では、互いに平行
な複数のスライス面の断層像が1度に撮影できる。図8
で中心スライス面からfだけ離れた面での画像(スライ
スn)を考えると、この画像の中心を原点とする座標系
での診断部の点Pの位置は、以下に示す式(5),
(6)を用いて演算することができる。
【0052】
【数3】 このように、第3実施形態では、SPECT装置の架台
21に、撮像部103を固定しているので、診断の度に
毎回換算係数行列Kを決定する必要がなく、SPECT
装置による画像と被検体の診断部の位置関係を容易に知
ることができる。また、このため、複数種類の医用画像
診断装置で撮影した画像を同一の断面で容易に比較する
ことが可能となる。
【0053】尚、第3実施形態では、位置測定手段とし
て光を用いたものを使用しているが、これに限らず、例
えば図14に示す磁気を用いたもの、図15に示す超音
波を用いたもの等を使用しても良い。
【0054】図9は本発明に係る医用画像診断装置用位
置計測装置の第4実施形態を示した図である。尚、図
中、図6で示したものと同一のものは同一の記号を付し
て詳細な説明を省略した。
【0055】第4実施形態は、図9に示すように、X線
を発生するX線発生源31と、X線を検出するイメージ
インテンシファイア(I.I.)と、天板35aを備え
る寝台35と、X線TV装置本体(図示せず)とから成
るX線TV装置の天板35aの被検体載置面側に、多関
節アーム135を支持する支持部137を設置したもの
である。また、天板35aにX線でイメージングできる
マーカMを埋め込んでいる。尚、支持部137内もしく
は前記X線TV装置本体内に、多関節アーム135の各
アームの角度を基に多関節アーム135先端部の点Pの
位置を演算する位置演算部(図示せず)が設けられてい
る。これら多関節アーム135、支持部137および前
記位置演算部により位置測定手段を構成する。また、支
持部137は天板35aの被検体載置面に設置されてい
るが、これに限らず、天板35aの裏面、側面に設置し
ても良い。
【0056】第4実施形態では、支持部137とマーカ
Mの位置関係は一定であるので、マーカMを原点とする
診断部の点Pの位置を多関節アーム135を用いて測定
する。
【0057】X線撮影では、得られる画像は2次元的で
あるが、X線CT装置、SPECT装置等、3次元的イ
メージングのできる医用画像診断装置とは以下のように
して対比させる。
【0058】図10(a)に示すようにX線撮影時のイ
メージング面とX線焦点及び点P1,P2 ,P3 の位置
関係は点P1 ,P2 ,P3 の位置を位置測定手段により
計ることによって分かる。
【0059】そこで、例えば図10(b)に示すよう
に、X線CT装置により得られたCT像を用い、前記X
線TV装置によるX選撮影と同じ配置で、透視したとき
どのような像が仮想のフィルム上に現れるかを、前記X
線撮影時のイメージング面とX線焦点及び点P1
2 ,P3 の位置関係を基に計算によって推定すること
ができる。
【0060】従って、第4実施形態では、X線TV装置
による像と同じ観察方向から見たX線CT装置による投
影象を作成し、比較することができる。
【0061】図11は本発明に係る医用画像診断装置用
位置計測装置の第5実施形態を示した図である。尚、図
中、図6で示したものと同一のものは同一の記号を付し
て詳細な説明を省略した。
【0062】第5実施形態は、図11に示すように、γ
線を検出する検出器41と、検出器を支持する検出器ス
タンド43と、天板45aを備える寝台45と、ガンマ
カメラ本体(図示せず)とから成るガンマカメラの天板
45aの裏面に、多関節アーム135を支持する支持部
137を設置したものである。また、検出器41にマー
カqを設ける。
【0063】尚、支持部137内もしくは前記ガンマカ
メラ本体内に、多関節アーム135の各アームの角度を
基に多関節アーム135先端部の点Pの位置を演算する
位置演算部(図示せず)が設けられている。これら多関
節アーム135、支持部137および前記位置演算部に
より位置測定手段を構成する。また、支持部137は天
板45aの裏面に設置されているが、これに限らず、天
板45aの表面、側面に設置しても良い。
【0064】ガンマカメラでは、検出器41を傾けたり
移動させたりするので、その位置をマーカqの位置を測
ることによって知る。
【0065】従って、第5実施形態では、支持部137
を基準として診断部の点Pとマーカqの位置を測れば、
検出器41に対する診断部の点Pの位置を決定できる。
【0066】図12は本発明に係る医用画像診断装置用
位置計測装置の第6実施形態を示した図である。尚、図
中、図1、図11で示したものと同一のものは同一の記
号を付して詳細な説明を省略した。
【0067】第6実施形態は、図12に示すように、ガ
ンマカメラの検出器41の前面に撮像部103を固定
し、撮像部103内もしくは前記ガンマカメラ本体内に
設けられ、位置測定手段を構成する位置演算部により、
撮像部103によって撮像されたプローブ101の発光
部101aの位置を基に、プローブ101先端部の点P
の位置を演算するようにしたものである。
【0068】また、第6実施形態の位置測定手段として
は、第1実施形態と同様、図3に示すように、プローブ
101と、撮像部103と、位置演算部105とから構
成される。
【0069】第6実施形態では、検出器41の前面に撮
像部103が固定されているため、検出器41と撮像部
103との位置関係は不変となる。従って、第6実施形
態では、診断部の点Pの位置を測るのみで検出器41に
対する診断部の点Pの位置を知ることができる。
【0070】尚、第6実施形態では、位置測定手段とし
て光を用いたものを使用しているが、これに限らず、例
えば図14に示す磁気を用いたもの、図15に示す超音
波を用いたもの等を使用しても良い。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、医用画像診断装置に固定される位置測定手段
により、被検体の診断部を指示するプローブの所定基準
点に対する位置を測定させることによって前記被検体の
診断部の前記基準点に対する位置を測定するようにして
いるので、医用画像診断装置による画像と被検体の診断
部の位置関係を容易に知ることができ、このため、複数
種類の医用画像診断装置で撮影した画像を同一の断面で
容易に比較することができる。
【0072】また、請求項4記載の発明によれば、複数
のアームをそれぞれ回動可能に接続して成るプローブの
一方の端部を、医用画像診断装置に接続し、他方の端部
により被検体の診断部を指示し、前記アームの角度を検
出してこの回転角度を基に、所定の基準点に対する前記
プローブの位置を測定することにより、前記被検体の診
断部の前記基準点に対する位置を測定するようにしてい
るので、医用画像診断装置による画像と被検体の診断部
の位置関係を容易に知ることができ、このため、複数種
類の医用画像診断装置で撮影した画像を同一の断面で容
易に比較することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る医用画像診断装置用位置計測装置
の第1実施形態を示した図である。
【図2】X線CT装置とSPECT装置で同一の被検体
を撮影した場合に、スライス面を合わせる方法を説明す
るための図である。
【図3】位置計測手段の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示した実施形態の位置測定時と撮影時の
断面図である。
【図5】診断部の点Pの位置を説明するための図であ
る。
【図6】天板を距離S0 の位置で撮影した画像の中心を
原点とする座標系で診断部の点Pを示した図である。
【図7】本発明に係る医用画像診断装置用位置計測装置
の第3実施形態を示した図である。
【図8】図7に示した実施形態の断面図である。
【図9】本発明に係る医用画像診断装置用位置計測装置
の第4実施形態を示した図である。
【図10】X線TV装置により得られた像とX線CT装
置により得られたCT像とを対比させる方法を説明する
ための図である。
【図11】本発明に係る医用画像診断装置用位置計測装
置の第5実施形態を示した図である。
【図12】本発明に係る医用画像診断装置用位置計測装
置の第6実施形態を示した図である。
【図13】光を用いてプローブの先端の点Pを検出する
3次元位置計測装置を概略的に示した図である。
【図14】磁気を用いてプローブの先端の点Pを検出す
る3次元位置計測装置を概略的に示した図である。
【図15】超音波を用いてプローブの先端の点Pを検出
する3次元位置計測装置を概略的に示した図である。
【図16】機械を用いてプローブの先端の点Pを検出す
る3次元位置計測装置を概略的に示した図である。
【符号の説明】
11 X線CT装置本体 13,21,35,45 架台 15a,23a,35a,45a 天板 15,23 寝台 31 X線発生源 33 I.I. 41 検出器 43 検出器スタンド 101a 発光部 101 プローブ 103 撮像部 135 多関節アーム 137 支持部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体の診断画像を得る医用画像診断装置
    に固定され、被検体の診断部を指示するプローブの所定
    基準点に対する位置を測定する位置測定手段を有し、こ
    の位置測定手段によって前記基準点に対する前記プロー
    ブの位置を測定させることにより、前記被検体の診断部
    の前記基準点に対する位置を測定することを特徴とする
    医用画像診断装置用位置計測装置。
  2. 【請求項2】 前記位置測定手段は、前記医用画像診断
    装置の架台もしくは寝台に固定されることを特徴とする
    請求項1記載の医用画像診断装置用位置計測装置。
  3. 【請求項3】 前記位置測定手段は、光、磁気もしくは
    超音波を用いて所定の基準点に対する前記プローブの位
    置を測定することを特徴とする請求項1記載の医用画像
    診断装置用位置計測装置。
  4. 【請求項4】 複数のアームをそれぞれ回動可能に接続
    して成り、被検体の診断画像を得る医用画像診断装置に
    一方の端部が接続され、他方の端部が被検体の診断部を
    指示するプローブと、 前記アームの角度を検出する角度検出手段と、 前記角度検出手段により検出された回転角度を基に、所
    定の基準点に対する前記プローブの位置を測定する位置
    測定手段と、 を有し、この位置測定手段によって前記基準点に対する
    前記プローブの位置を測定させることにより、前記被検
    体の診断部の前記基準点に対する位置を測定することを
    特徴とする医用画像診断装置用位置計測装置。
JP8308367A 1996-11-19 1996-11-19 医用画像診断装置用位置計測装置 Pending JPH10148676A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008504847A (ja) * 2004-04-02 2008-02-21 シヴコ メディカル インスツルメンツ カンパニー インコーポレイテッド 患者の医療画像撮影を遂行する時に使用する支持システム
JP2013047644A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Shimadzu Corp 放射線撮影装置および断層画像補正方法

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