JPH10133976A - オンデマンドファイルダウンロード方法及びシステム - Google Patents

オンデマンドファイルダウンロード方法及びシステム

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JPH10133976A
JPH10133976A JP8292142A JP29214296A JPH10133976A JP H10133976 A JPH10133976 A JP H10133976A JP 8292142 A JP8292142 A JP 8292142A JP 29214296 A JP29214296 A JP 29214296A JP H10133976 A JPH10133976 A JP H10133976A
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program
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JP8292142A
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English (en)
Inventor
Norikazu Iwata
憲和 岩田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ある計算機で処理しようとするプログラムあ
るいは、データの原本が別の計算機にある場合に、プロ
グラムあるいはデータの原本転送完了までの待ち時間を
短縮することが可能なオンデマンドファイルダウンロー
ド方法及びシステムを提供する。 【解決手段】 本発明は、第1の計算機からプログラム
または、データが格納されているファイルのうち必要部
分を指定して、該プログラムや該データの原本を有する
第2の計算機に要求し、第2の計算機は、第1の計算機
から要求されたファイルの必要部分を抽出及び複製し
て、パケット単位に該第1の計算機に転送し、第1の計
算機は、転送された内容を所定の領域に格納し、プログ
ラムの処理を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オンデマンドファ
イルダウンロード方法及びシステムに係り、特に、複数
の計算機がファイル内容あるいはメモリの内容であるプ
ログラムあるいは、データを利用者から見たときに、デ
ータを共有できるようにするために、プログラムあるい
は、データを通信路を経由して転送し(原本のダウンロ
ード)、利用者のプログラムに提供する計算機のオペレ
ーティングシステムにおけるオンデマンドファイルダウ
ンロード方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の計算機がファイルの内容あるい
は、メモリに格納されている内容であるプログラムある
いはデータを共有する場合に、原本となるデータの転送
単位は、計算機の利用者からみると、オペレーティング
システムが規定しているファイル、あるいは、プロセッ
サに付随するアドレス変換装置が規定しているページで
ある。そして、ファイルまたは、ページの内容の転送が
完了するまで、つまり、参照しようとするプログラムあ
るいはデータが揃わない場合には、当該計算機では、処
理待ちとなり、原本を持つ計算機からファイルまたは、
ページの転送が完了した時点で、処理を再開する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一つの
ファイルの大きさは数KB(キロバイト)からMB(メ
ガバイト)程度の大きさであり、また、一つのページの
大きさは、512B(バイト)、1024B,2048
B、4096B、8192B,16KBといった程度で
ある。一方、計算機間の通信は、その物理的特性から生
じる遅延や、転送誤りが発生した場合の回復処理を容
易、あるいは可能にするために、通信内容はパケットと
呼ばれる単位で転送され、一つのパケットの大きさは十
B程度から数百Bの大きさである。このため、ある計算
機から参照しようとするプログラムあるいは、データの
原本が別の計算機に在る場合に、そのデータがページま
たは、ファイルを単位として転送されてくると、その時
点では、利用者のプログラムにとって必要のない内容ま
でが送られてくることになり、転送完了までに時間がか
かるという問題がある。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、ある計算機で処理しようとするプログラムあるい
は、データの原本が別の計算機にある場合に、プログラ
ムあるいはデータの原本転送完了までの待ち時間を短縮
することが可能なオンデマンドファイルダウンロード方
法及びシステムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を
説明するための図である。本発明は、複数の計算機間に
おいて、ファイルの内容または、メモリの内容であるプ
ログラムまたは、データを共有するために、該プログラ
ム又は、該データを通信路を経由して転送し、該プログ
ラムや該データを利用する計算機にダウンロードするオ
ンデマンドファイルダウンロード方法において、第1の
計算機からプログラムまたは、データが格納されている
ファイルのうち必要部分を指定して(ステップ1)、該
プログラムや該データの原本を有する第2の計算機に要
求し(ステップ2)、第2の計算機は、第1の計算機か
ら要求されたファイルの必要部分を抽出及び複製して
(ステップ3)、パケット単位に該第1の計算機に転送
し(ステップ4)、第1の計算機は、転送された内容を
所定の領域に格納し(ステップ5)、プログラムの処理
を再開する(ステップ6)。
【0006】また、本発明は、第1の計算機において、
ファイルの必要部分が既にダウンロードされているか、
ダウンロードされていない、または、ダウンロード中で
あるかの各状態毎のページ内の領域が管理されているテ
ーブルを参照し、ダウンロードされていない状態のオン
デマンド対象についてのみをファイルの必要部分として
指定して第2の計算機に送信し、第2の計算機から転送
されたオンデマンド対象の識別子、及びファイルの大き
さに基づいて、必要とする部分の領域及び該識別子を該
第2の計算機に送信し、第2の計算機は、第1の計算機
から指定された情報に基づいて、該当するファイルの部
分を転送し、第1の計算機は、第2の計算機から転送さ
れた内容をメモリに格納し、各状態が管理されているテ
ーブルの状態を更新し、プログラムを再開させる。
【0007】また、本発明は、第1の計算機において、
ファイルの必要部分をダウンロードさせることにより仮
想空間が不足する場合には、ページテーブルを設定し、
該ページテーブルのページ識別子を設定し、第2の計算
機から指定したファイル部分が転送された際に、該ファ
イル部分をメモリに格納すると共に、格納された位置を
示すページ識別子に対応するページテーブルの内容を更
新する。
【0008】また、本発明は、第1の計算機は、第2の
計算機にファイルのうち必要な部分をバイト単位で指定
し、第2の計算機は、第1の計算機で指定されたバイト
数分のプログラムまたは、データを抽出して、転送す
る。図2は、本発明の原理構成図である。
【0009】本発明は、複数の計算機間において、ファ
イルの内容または、メモリの内容であるプログラムまた
は、データを共有するために、該プログラム又は、該デ
ータを通信路を経由して転送し、該プログラムや該デー
タを利用する計算機にダウンロードするオンデマンドフ
ァイルダウンロードシステムにおいて、プログラムまた
は、データが格納されているファイルのうち必要部分を
指定して、該プログラムや該データの原本を持つ計算機
にダウンロード要求を発行するダウンロード要求手段1
1と、要求に対応する内容を取得し、所定の領域に格納
し、プログラムの処理を再開するファイル取得手段12
とを有する第1の計算機10と、第1の計算機10から
要求されたファイルの必要部分を抽出、かつ複製して、
抽出された部分をパケット単位に該第1の計算機10に
転送するファイル転送手段21を有する第2の計算機2
0とを有する。
【0010】また、上記の第1の計算機のダウンロード
要求手段11は、ファイルの必要部分が既にダウンロー
ドされているか、ダウンロードされていない、または、
ダウンロード中であるかの各状態毎のページ内の領域が
管理されているダウンロード状態管理テーブルと、ダウ
ンロード状態管理テーブルを参照し、ダウンロードされ
ていない状態のオンデマンド対象についてのみをファイ
ルの必要部分として指定する要求部分指定手段とを含
む。
【0011】また、上記の第2の計算機20のファイル
転送手段21は、オンデマンド対象の識別子、及びファ
イルの大きさを第1の計算機10に通知する格納情報転
送手段と、第1の計算機10から受信した識別子、ファ
イルの格納位置情報に基づいて該ファイルの該当部分を
抽出かつ複製して第1の計算機に転送する該当ファイル
部分情報転送手段とを含み、第1の計算機10のダウン
ロード要求手段11は、第2の計算機20のファイル転
送手段により転送された内容に基づいて、必要とする部
分の領域及び該識別子を指定して該第2の計算機20に
送信する必要部分要求手段を有する。
【0012】また、上記の第1の計算機10のファイル
取得手段12は、第2の計算機20から転送された内容
をメモリに格納し、各状態が管理されているダウンロー
ド状態管理テーブルの状態を更新する格納制御手段を含
む。また、上記の第1の計算機10は、ファイルの必要
部分をダウンロードさせることにより仮想空間が不足す
る場合には、ページテーブルを設定し、該ページテーブ
ルのページ識別子を設定するページテーブル設定手段
と、第2の計算機20から指定したファイル部分が転送
された際に、ページテーブルの内容を更新するページテ
ーブル更新手段を有する。
【0013】また、上記の第1の計算機10のダウンロ
ード要求手段11は、ファイルの必要部分としてバイト
単位で指定する手段を含み、第2の計算機20のファイ
ル転送手段21は、ダウンロード要求手段により指定さ
れたバイト単位に必要部分を抽出して転送する手段を含
む。
【0014】上記のように、本発明によれば、プログラ
ムやデータの原本を持つ計算機(第2の計算機)に対し
て、当該プログラムやデータが格納されているファイル
の一部分のダウンロード対象を利用者側の計算機(第1
の計算機)から要求することにより、原本を持つ計算機
では、要求された一部分を抽出して、複製してパケット
単位に利用者側の計算機に転送することにより、現在プ
ログラムやデータを利用している原本を持つ計算機は、
当該プログラムやデータを他の計算機から更新されるこ
となく、プログラムを実行できると共に、利用者の計算
機でも、原本を持つ計算機の実行の完了及び完了後の転
送を待たずに、必要とするプログラムやデータを取得す
ることが可能となる。これにより、利用者側の計算機の
割込実行が余計な待ち時間を費やすことなく、短時間に
実施することができる。
【0015】さらに、原本を持つ計算機から、要求に対
応するファイルの格納位置や、既にダウンロードしてい
るか、または、ダウンロード中か、または、未ダウンロ
ードであるかの情報を利用者の計算機に提供し、利用者
の計算機において、これらの情報を管理するテーブルを
設け、管理することにより、利用者側の計算機におい
て、ダウンロードが既に完了しているものや、ダウンロ
ード中の内容を再度原本を持つ計算機に要求することな
く、無駄なアクセスを抑制することが可能である。
【0016】また、本発明は、原本を持つ計算機内のフ
ァイルやメモリに格納されているプログラムやデータの
うち、利用者側の計算機において、必要な部分をバイト
単位で指定し、原本を持つ計算機から当該部分のバイト
数分が転送されるため、不必要なデータ等を取得するこ
となく、転送時間及び待機時間が短縮される。
【0017】
【発明の実施の形態】図3は、本発明のオンデマンドフ
ァイルダウンロードシステムの構成を示す。同図に示す
システムは、参照要求計算機100とプログラムあるい
は、データの原本を有する原本を持つ計算機200から
構成される。本発明では、説明の便宜上、2つの種類の
計算機として記載しているが、本来どの計算機にもそれ
ぞれの構成要素を有するものとする。
【0018】参照要求計算機100は、プロセッサ11
0、割込ハンドラ120、ページテーブル130、及び
ダウンロード管理テーブル140より構成される。原本
を持つ計算機200は、プロセッサ210、ファイル2
20及びメモリ230より構成される。参照要求計算機
100のプロセッサ110は、原本を持つ計算機200
との通信パスを開設し、割込ハンドラ120を設定し、
その上で、参照ファイル名と参照開始要求を、原本を持
つ計算機200に送出する。また、ダウンロード管理テ
ーブル140を、ページ記述子の内容をダウンロードの
状態を反映するように更新すると共に、原本を持つ計算
機200からの必要とする内容の転送が完了した時点
で、ダウンロード管理テーブル140がダウンロード済
となり、ページテーブル130にファイル内容の要求し
たバイト数を含むパケットがダウンロードされた場合
に、当該内容を用いてプログラムを再開させる。
【0019】割込ハンドラ120は、プロセッサ110
により設定され、オペレーティングシステムにより利用
者プログラムに対してインターフェス上規定している機
能を有する。ページテーブル130は、参照要求計算機
100において仮想空間が不足する場合に原本を持つ計
算機200から転送されたページを格納するためのペー
ジテーブル130を識別子毎に設定され、ダウンロード
管理テーブル140のエントリが設定される。ダウンロ
ード管理テーブル140は、エントリ毎に、ダウンロー
ドが完了してるか否かを管理する。
【0020】原本を持つ計算機のプロセッサ210は、
参照要求計算機100から要求された参照ファイル名と
参照開始要求を受け付けると、ファイルの存在、アクセ
ス権の確認、要求をリジェクトするエラーまたは、ファ
イルの大きさと通信の確立を意味するユニークな識別子
を参照要求計算機100に返却する。ここで、ユニーク
な識別子とは、参照要求計算機100と原本を持つ計算
機200間において、一意に設定された識別子を指す。
【0021】さらに、原本を持つ計算機200のプロセ
ッサ210は、参照要求計算機100に対して、要求さ
れたファイル220の一部の内容を転送することが可能
であれば、当該ファイルの一部分を選択してメモリ23
0に読み込み、ファイル220内容が更新されないよう
に確保する。これにより、プロセッサ210は、参照要
求計算機100により要求されたファイルの指定箇所
(バイト単位に指定された箇所)を読み込んで、参照要
求計算機100にパケット単位で転送する。
【0022】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面と共に説明す
る。図4は、本発明の二段階アドレス変換機構を示す図
である。図6は、本発明の一実施例のオンデマンドファ
イルダウンロードの一連の処理を示す図である。
【0023】以下、これらの図面に基づいて説明する。 ステップ101) 参照要求計算機100のプロセッサ
110は、原本を持つ計算機200に対してファイルダ
ウンロードの要求を行う際に、当該ファイルを指定す
る。以下に、そのファイル指定方法について説明する。
ファイルの指定方法としては、木構造のディレクトリを
利用する。即ち、以下に示すように、区切文字として
“/”を文字の種類としてJISの文字セットを採用す
ると、『神奈川県/横須賀市』という文字列がファイル
名を表し、区切文字として“::”と“/”を、文字の
種類として、JISの文字セットを採用すると、『日本
国::神奈川県/横須賀市』といった文字列がファイル
名を表し、区切文字として“[”と“]”“::”と、
“/”を、文字の種類としてJISの、文字セットを採
用すると、『 [日本国]::神奈川県/横須賀市』と
いった文字列でファイル名を表すことができる。
【0024】なお、[]で挟まれる記号は省略可能であ
り、{}で挟まれる記号は1回以上の繰り返しを表し、
“::=”の右辺で左辺を定義し、
【0025】
【数1】
【0026】で選択肢を表すというBNF記法を用いて
定義するものとする。
【0027】
【数2】
【0028】[区切文字]で定義されるファイル名でフ
ァイル名を指定する。 ステップ102) 参照要求計算機100のプロセッサ
110は、ページテーブル130を参照して“vali
dビット”がOFFのページ記述子のアドレス変換先の
ページにプロセッサ110がデータを読み込むことを試
みる、又は書き込むことを試みる。あるいは、プログラ
ムとして読み込むことを試みるというアクセスをした場
合、プロセッサ110に割り込みが発生するが、その割
込ハンドラ120を次の機能を有するように設定する。
【0029】プロセッサ110がアクセスしたアドレス
を含むページが全体として、オンデマンドダウンロード
対象かどうかを判定し、オンデマンドダウンロード対象
の場合には;ダウンロード管理テーブル140を参照
し、該当するページに対応するダウンロード管理テーブ
ル140のエントリを参照し、割り込みの原因となった
プロセッサ110がアクセスしたアドレスがダウンロー
ド済か否かを判定し; ・ダウンロード済であれば、割込ハンドラ120から復
帰して処理を進め、 ・参照されたアドレスが未ダウンロードの場合、参照要
求時に原本を持つ計算機200から払い出された識別子
と、プロセッサ110がアクセスしたアドレスがファイ
ルの先頭からどれだけ離れているか(何バイト先のアド
レスか)と、ダウンロードを必要とするバイト数、を原
本を持つ計算機200に送信し、要求した内容を含むパ
ケットの受信を待機する。
【0030】ここで、ダウンロード管理テーブル140
を参照した結果、 ・ダウンロード非対象の場合には、割込ハンドラ120
から復帰する、 ・ダウンロード要求済であれば、要求した内容を含むパ
ケットを待つ、 ・オンデマンドダウンロード対象でなければ、 オペレーティングシステムが利用者プログラムに対して
インタフェース上規定している機能を持つハンドラを設
定する。
【0031】具体的には、UNIXオペレーティングシ
ステムでは、「アドレス変換割込が発生し、アドレス変
換割込ハンドラを起動する」という機能であり、UNI
Xのデフォルト割込ハンドラ(signalシステムコールで
登録してなければ)では、ユーザプロセスで割込が起き
れば、コアファイルを生成するという処理が起動され、
そのプロセスを停止し削除する。他のオペレーティング
システムでは、それぞれ固有の処理が発生する。
【0032】上記において、オンデマンドダウンロード
対象であるかを判定する方法としては、参照要求計算機
100において「参照要求」を行うとダウンロードした
ファイルを格納するメモリに対応するページテーブル1
30を生成する。このページテーブル130を生成する
際にその内容となる各記述子の初期値に“ダウンロード
対象である”と設定する。参照要求計算機100のプロ
セッサ110がプログラムを実行するには、データやプ
ログラムを参照する必要があり、このデータやプログラ
ムを参照するには、プログラムに記述されているアドレ
スと物理的なメモリの番地との対応関係を表しているペ
ージ記述子を参照することになる。ページ記述子を参照
した時点で、“validビット”がOFFであると割
り込みが発生し、プロセッサ110は、割込ハンドラ1
20の実行を開始する。この割込ハンドラ120は、ペ
ージテーブル130のページ記述子の内容を見て、オン
デマンドダウンロード対象か否かを判定する。
【0033】また、ダウンロード管理ファイル140を
参照した際に、プロセッサ110がアクセスしたアドレ
スがファイルの先頭からどれだけ離れているかを判定す
る方法として、割込ハンドラ120が起動されると、ど
のようにアドレスにアクセスしようとしてハンドラが起
動されたのかが把握できる。このアドレスがどのセグメ
ントテーブルのエントリの、どのページテーブル130
のエントリによって該当ページにマッピングされている
かを知ることができる。ファイルは、セグメントテーブ
ルの一つのページに記述子がマッピングしているページ
テーブル130がマップしている先のメモリに転送され
て格納されているため、セグメントの先頭がファイルの
先頭に対応する。これにより、ファイルの先頭からのバ
イト単位に離れている量(バイト数)が認識できる。
【0034】ステップ103) 次に、原本を持つ計算
機200に対して、参照要求計算機100は、要求した
いデータのあるファイルをディレクトリを利用したファ
イル名の指定を含んだ参照開始要求を通信路を介して行
う。 ステップ104) 参照開始要求に応じて原本を持つ計
算機200は、要求されたファイルの存在、アクセス権
の確認、ファイルの大きさを意味するユニークな識別子
を、参照要求計算機100に返却する。
【0035】ステップ105) 参照要求計算機100
は、ファイルを仮想空間内に格納するためにページテー
ブル130の大きさが不足する場合には、ページテーブ
ル130あるいは、ページテーブル130のエントリで
あるページ記述子を生成し、ページテーブル130を構
成するページ記述子に対応する欄に以下の情報を設定す
る。
【0036】・“validビット”をOFFにす
る。; ・オンデマンドダウンロード対象であることを示す情報
を設定する; ・ページ内のどの部分がダウンロード済、ダウンロード
中、未ダウンロードであるか、オンデマンドダウンロー
ド対象であるかを参照要求時に原本を持つ計算機200
から与えられた識別子を格納した、レコードをエントリ
とするダウンロード管理テーブル140の所在を表す情
報を設定する。
【0037】従って、ダウンロード管理テーブル140
のエントリは、図5に示すように、識別子、オンデマン
ドダウンロード非対象部分はページ内のどの部分かを表
す情報、オンデマンドダウンロード対象部については、
ダウンロード済、ダウンロード要求中がどの部分かを表
す情報から構成される。ページ内の部分を表す方法とし
て、ある単位の連続域をひとまとまりとして1ビットで
表す方法と、起点と終点とで表す方法とがあり、パケッ
トの大きさによってビットマップのみで表す方式と、両
者を併用する方法があるが、これは、パケットサイズ、
ページサイズに応じて各計算機毎に選択する。
【0038】ステップ106) プロセスのプログラム
の実行の進捗に伴って、前述のステップ102の割込ハ
ンドラ120が起動される。 ステップ107) 参照要求計算機100のプロセッサ
110がアクセスしたアドレスがファイルの先頭からど
れだけ離れているかと、ダウンロードを必要とするバイ
ト数及び識別子、とを原本を持つ計算機200に送信す
る。
【0039】ステップ108) 原本を持つ計算機20
0は、前述の送信内容に応じてファイル内容の要求され
たバイト数を参照要求計算機100に送信する。 ステップ109) 参照要求計算機100は、送信され
た内容を受信して、要求したプログラムあるいは、デー
タをメモリ上に格納し、該当するページのページ記述子
のダウンロード管理テーブル140をダウンロード済に
設定し、プロセスのプログラムの実行を再開する。な
お、そのページ内が全てダウンロード済、または、オン
デマンドダウンロード非対象となった場合には、ページ
テーブル130のページ記述子の“validビット”
をONに設定してから、プロセスのプログラムの実行を
再開する。
【0040】ステップ110) 上記のステップ106
からステップ109のプロセスを、プログラムが終了あ
るいは、プロセスのプログラムがステップ103で参照
要求した対象ファイルを以降参照しない、という参照終
了要求が発行されるまで繰り返す。 ステップ111) ステップ103を要求したプロセス
の終了あるいは、該当ファイルの参照を終了するとした
場合に、原本を持つ計算機200に対してステップ10
4で得られた識別子と共に参照終了要求を送信する。
【0041】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
ることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能
である。
【0042】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、プログ
ラムの原本の一部を他の計算機に通信路を経由して複製
をしてから処理を行うが、原本の全部はコピーされたく
ない場合や、低速な回線を経由してプログラムやデータ
を参照(ダウンロード)しながら、処理を進める場合、
ダウンロードする側の計算機のメモリが少なく、原本と
なるファイルあるいはプログラムを格納できない、また
は、格納すると十分な性能が発揮できないような状況に
あるとき、参照計算機側においては、必要な部分のみを
原本を持つ計算機に要求することで、原本を持つ計算機
からは、要求された部分のみを転送することにより、上
記のような状況において特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明のオンデマンドファイルダウンシステム
の構成図である。
【図4】本発明の一実施例の二段階アドレス変換機構を
示す図である。
【図5】本発明のダウンロード管理テーブルの例であ
る。
【図6】本発明の一実施例のオンデマンドファイルダウ
ンロードの一連の処理を示す図である。
【符号の説明】
10 第1の計算機 11 ダウンロード要求手段 12 ファイル取得手段 20 第2の計算機 21 ファイル転送手段 100 参照要求計算機 110 プロセッサ 120 割込ハンドラ 130 ページテーブル 140 ダウンロード管理テーブル 200 原本を持つ計算機 210 プロセッサ 220 ファイル 230 メモリ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の計算機間において、ファイルの内
    容または、メモリの内容であるプログラムまたは、デー
    タを共有するために、該プログラム又は、該データを通
    信路を経由して転送し、該プログラムや該データを利用
    する計算機にダウンロードするオンデマンドファイルダ
    ウンロード方法において、 第1の計算機から前記プログラムまたは、前記データが
    格納されているファイルのうち必要部分を指定して、該
    プログラムや該データの原本を有する第2の計算機に要
    求し、 前記第2の計算機は、前記第1の計算機から要求された
    前記ファイルの必要部分を抽出及び複製して、パケット
    単位に該第1の計算機に転送し、 前記第1の計算機は、転送された内容を所定の領域に格
    納し、プログラムの処理を再開することを特徴とするオ
    ンデマンドファイルダウンロード方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の計算機において、前記ファイ
    ルの必要部分が既にダウンロードされているか、ダウン
    ロードされていない、または、ダウンロード中であるか
    の各状態毎のページ内の領域が管理されているテーブル
    を参照し、ダウンロードされていない状態のオンデマン
    ド対象についてのみを前記ファイルの必要部分として指
    定して前記第2の計算機に送信し、 前記第2の計算機から転送された前記オンデマンド対象
    の識別子、及びファイルの大きさに基づいて、必要とす
    る部分の領域及び該識別子を該第2の計算機に送信し、 前記第2の計算機は、前記第1の計算機から指定された
    情報に基づいて、該当するファイルの部分を転送し、 前記第1の計算機は、前記第2の計算機から転送された
    内容をメモリに格納し 、前記各状態が管理されているテーブルの状態を更新
    し、プログラムを再開させる請求項1記載のオンデマン
    ドファイルダウンロード方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の計算機は、前記ファイルの必
    要部分をダウンロードさせることにより仮想空間が不足
    する場合には、ページテーブルを設定し、該ページテー
    ブルのページ識別子を設定し、 前記第2の計算機から指定した前記ファイル部分が転送
    された際に、該ファイル部分をメモリに格納すると共
    に、格納された位置を示すページ識別子に対応する前記
    ページテーブルの内容を更新する請求項2記載のオンデ
    マンドファイルダウンロード方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の計算機は、前記第2の計算機
    に前記ファイルのうち必要な部分をバイト単位で指定
    し、 前記第2の計算機は、前記第1の計算機で指定されたバ
    イト数分のプログラムまたは、データを抽出して、転送
    する請求項1記載のオンデマンドファイルダウンロード
    方法。
  5. 【請求項5】 複数の計算機間において、ファイルの内
    容または、メモリの内容であるプログラムまたは、デー
    タを共有するために、該プログラム又は、該データを通
    信路を経由して転送し、該プログラムや該データを利用
    する計算機にダウンロードするオンデマンドファイルダ
    ウンロードシステムにおいて、 前記プログラムまたは、前記データが格納されているフ
    ァイルのうち必要部分を指定して、該プログラムや該デ
    ータの原本を持つ計算機にダウンロード要求を発行する
    ダウンロード要求手段と、 前記要求に対応する内容を取得し、所定の領域に格納
    し、プログラムの処理を再開するファイル取得手段とを
    有する第1の計算機と、 前記第1の計算機から要求された前記ファイルの必要部
    分を抽出、かつ複製して、抽出された部分をパケット単
    位に該第1の計算機に転送するファイル転送手段を有す
    る第2の計算機とを有することを特徴とするオンデマン
    ドファイルダウンロードシステム。
  6. 【請求項6】 前記第1の計算機の前記ダウンロード要
    求手段は、前記ファイルの必要部分が既にダウンロード
    されているか、ダウンロードされていない、または、ダ
    ウンロード中であるかの各状態毎のページ内の領域が管
    理されているダウンロード状態管理テーブルと、 前記ダウンロード状態管理テーブルを参照し、ダウンロ
    ードされていない状態のオンデマンド対象についてのみ
    を前記ファイルの必要部分として指定する要求部分指定
    手段とを含む請求項5記載のオンデマンドファイルダウ
    ンロードシステム。
  7. 【請求項7】 前記第2の計算機の前記ファイル転送手
    段は、 前記オンデマンド対象の識別子、及びファイルの大きさ
    を前記第1の計算機に通知する格納情報転送手段と、 前記第1の計算機から受信した前記識別子、ファイルの
    格納位置情報に基づいて該ファイルの該当部分を抽出か
    つ複製して前記第1の計算機に転送する該当ファイル部
    分情報転送手段とを含み、 前記第1の計算機の前記ダウンロード要求手段は、 前記第2の計算機の前記ファイル転送手段により転送さ
    れた内容に基づいて、必要とする部分の領域及び該識別
    子を指定して該第2の計算機に送信する必要部分要求手
    段を有する請求項5及び6記載のオンデマンドファイル
    ダウンロードシステム。
  8. 【請求項8】 前記第1の計算機の前記ファイル取得手
    段は、 前記第2の計算機から転送された内容をメモリに格納
    し、前記各状態が管理されている前記ダウンロード状態
    管理テーブルの状態を更新する格納制御手段を含む請求
    項5記載のオンデマンドファイルダウンロードシステ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記第1の計算機は、 前記ファイルの必要部分をダウンロードさせることによ
    り仮想空間が不足する場合には、ページテーブルを設定
    し、該ページテーブルのページ識別子を設定するページ
    テーブル設定手段と、 前記第2の計算機から指定した前記ファイル部分が転送
    された際に、前記ページテーブルの内容を更新するペー
    ジテーブル更新手段を有する請求項5記載のオンデマン
    ドファイルダウンロードシステム。
  10. 【請求項10】 前記第1の計算機の前記ダウンロード
    要求手段は、 前記ファイルの必要部分としてバイト単位で指定する手
    段を含み、 前記第2の計算機のファイル転送手段は、 前記ダウンロード要求手段により指定されたバイト単位
    に必要部分を抽出して転送する手段を含む請求項5記載
    のオンデマンドファイルダウンロードシステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000003676A (ko) * 1998-06-29 2000-01-25 전주범 대화형 tv 시스템의 서비스 제어 방법
JP2002521745A (ja) * 1998-07-22 2002-07-16 アプストリーム インコーポレーテッド モジュールのストリーミング
US8954960B2 (en) 2009-01-07 2015-02-10 Nec Corporation Thin client system and method of implementing thin client system
US9880776B1 (en) 2013-02-22 2018-01-30 Veritas Technologies Llc Content-driven data protection method for multiple storage devices

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