JPH10125881A - 張り合わせsoi基板、その作製方法及びそれに形成されたmosトランジスター - Google Patents

張り合わせsoi基板、その作製方法及びそれに形成されたmosトランジスター

Info

Publication number
JPH10125881A
JPH10125881A JP8275905A JP27590596A JPH10125881A JP H10125881 A JPH10125881 A JP H10125881A JP 8275905 A JP8275905 A JP 8275905A JP 27590596 A JP27590596 A JP 27590596A JP H10125881 A JPH10125881 A JP H10125881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
insulating film
polishing
layer
soi substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8275905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3948035B2 (ja
Inventor
Makoto Hashimoto
誠 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP27590596A priority Critical patent/JP3948035B2/ja
Publication of JPH10125881A publication Critical patent/JPH10125881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3948035B2 publication Critical patent/JP3948035B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOSトランジスターのショートチャネル効
果を抑制することが可能な張り合わせSOI基板、その
作製方法及びそれに形成されたMOSトランジスターを
提供する。 【解決手段】 第1のSiウエハー101 の表面上に第1
のシリコン酸化膜102 を形成し、この酸化膜102 の上に
裏面ゲート電極103 を形成し、裏面ゲート電極103 及び
酸化膜102 の上に第2のシリコン酸化膜106 を形成し、
酸化膜106 を平坦化した後、ウエハー101 に酸化膜106、
102 及び電極103 を通してにSmart Cut 法おけるイオン
注入を行うことにより、ウエハー101 における一定の深
さにイオン注入のピークレンジを形成し、酸化膜106 の
表面に第2のSiウエハー107 を張り合わせ、上記Si
ウエハー101 を上記イオン注入のピークレンジの部分で
切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、張り合わせSO
I基板に係わり、特に、熱酸化法以外の方法により埋め
込み酸化膜を形成しても、SOI層の厚さを均一にで
き、またSOI基板に様々な素子を埋め込むことにより
高集積化を実現でき、さらにMOSトランジスターのシ
ョートチャネル効果を抑制することが可能な張り合わせ
SOI基板、その作製方法及びそれに形成されたMOS
トランジスターに関する。
【0002】
【従来の技術】酸化膜のような絶縁膜上の単結晶シリコ
ン(Silicon on Insulator : SOI)層に形成されたMOS
トランジスターは、通常のMOSトランジスターに比べ
て優れた耐放射線特性及びラッチアップ特性を有すると
ともに、ショートチャネル効果の抑制にも優れている。
特に、ウエハー張り合わせ技術を適用したSOI基板の
作製方法は、一般に極めて欠陥の少ないSOI層が得ら
れることから、近年最も注目される技術の一つになって
いる。
【0003】上記ウエハー張り合わせ技術を用いてSO
I基板を作製する方法の一つとして、最近、Smart Cut
Technology (Smart Cut Process)と称するものがフラン
スのSOITEC社において商業化されている。
【0004】以下、図面を参照して上記 Smart Cut Pro
cessについて説明する。図11(a)〜図11(d)
は、従来の張り合わせSOI基板の作製方法(Smart Cu
t Process )を示す断面図である。先ず、図11(a)
に示すように、第1のSiウエハー1101の上には厚さが
例えば400nmの酸化膜層1102が熱酸化法により形成
される。
【0005】次に、図11(b)に示すように、第1の
Siウエハー1101には酸化膜層602を通して例えば水素
イオン1109が2×1016/cm2 〜5×1016/cm2
程度のドーズ量でイオン注入が行われる。この際のイオ
ン注入エネルギーは該イオン注入のピークレンジ(R
p)1103が第1のSiウエハー1101中に存するように設
定され、具体的にはRpは酸化膜層1102と第1のSiウ
エハー1101との境界面から250nm程度の深さに設定
される。
【0006】次に、上記酸化膜層1102の表面が洗浄され
た後、図11(c)に示すように、酸化膜層1102の表面
と第2のSiウエハー1104の表面とが張り合わされる。
この張り合わせは室温にて行われる。
【0007】この後、上記張り合わされた第1、第2の
ウエハー1101、1104 は、図示せぬ拡散炉に入れられ、こ
の拡散炉によって400℃〜500℃程度の低温でアニ
ールされる。この際に、第1のウエハー1101は上記イオ
ン注入のピークレンジ(Rp)1103において切断され
る。これにより、図11(d)に示すように、第2のウ
エハー1104の上には酸化膜層(絶縁膜)1102を介して厚
さが250nm程度のSOI層(単結晶シリコン層)11
05が形成される。この結果、張り合わせSOI基板1110
が形成される。
【0008】次に、上記SOI層1105の表面を50nm
程度研磨することにより、SOI層1105の表面における
切断に伴うダメージが除去される。この後、この張り合
わせSOI基板1110は1100℃の高温でアニールされ
る。これは、張り合わせSOI基板1110の張り合わせ強
度を強化するとともに、SOI層1105の表面近傍におけ
る結晶欠陥を低減するための処理である。このようにし
て従来の張り合わせSOI基板が作製される。この方法
によれば、厚さのばらつきが±5nmという極めて均一
性の高いSOI層1105をウエハーの全表面上に形成する
ことができる。
【0009】この後、上記張り合わせSOI基板におけ
るSOI層1105には図示せぬMOSトランジスターが形
成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
張り合わせSOI基板及びその作製方法(Smart Cut Pr
ocess)には、以下のような問題点がある。前述したよう
に、SOI層に形成されたMOSトランジスターはショ
ートチャネル効果の抑制にも優れているが、トランジス
ターの微細化がより進むにつれて、SOI層に形成され
たMOSトランジスターであってもショートチャネル効
果が生じる。つまり、MOSトランジスターのゲート長
が短くなることにより、ドレインからの電気力線がチャ
ネルが形成される部分のSOI層を通ってソースに達
し、その結果、リーク電流が増大してしまうという問題
が生じる。
【0011】上記の方法により作製された張り合わせS
OI基板におけるSOI層の厚さの均一性は、イオン注
入時にイオンが通過するところの埋め込み酸化膜厚の均
一性及びイオン注入自体のピークレンジ(Rp)の面内
均一性により定まる。このため、埋め込み酸化膜の形成
方法は膜厚均一性の優れたプロセスを用いる必要があ
り、具体的には、上記の従来の張り合わせSOI基板の
作製方法で用いられているように、熱酸化法に限定され
てしまう。しかし、例えば裏面ゲート電極のような埋込
素子を有する張り合わせSOI基板の作製方法では、上
記埋め込み酸化膜の大半を熱酸化法以外の方法であるC
VD(Chemical Vapor Deposition )法により形成せざ
るをえず、CVD法により形成すると、この埋め込み酸
化膜の膜厚が不均一になる。さらに、CVD法により形
成された埋め込み酸化膜は平坦化に伴う研磨工程をも施
す必要がある場合があるため、この埋め込み酸化膜の膜
厚均一性は熱酸化膜に比較して5倍以上悪くなる。ま
た、SOI基板に高集積化を実現するための様々な素子
を埋め込む構造とすると、この素子が形成される材質に
よっては、注入されるイオンの飛程が異なる場合もある
ため、このような場合はイオン注入自体のピークレンジ
(Rp)の面内均一性が悪化することとなる。したがっ
て、上記従来の張り合わせSOI基板の作製方法では、
SOI基板に様々な素子を埋め込む構造としたり、また
埋め込み酸化膜をCVD法により形成すると、熱酸化法
により形成する場合のような膜厚均一性の優れたSOI
層を形成することができない。
【0012】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は、MOSトランジスター
のショートチャネル効果を抑制することが可能な張り合
わせSOI基板、その作製方法及びそれに形成されたM
OSトランジスターを提供することにある。
【0013】また、この発明の目的は、熱酸化法以外の
方法により埋め込み酸化膜を形成しても、SOI層の厚
さを均一にできる張り合わせSOI基板の作製方法を提
供することにある。
【0014】また、この発明の目的は、SOI層の厚さ
の均一性を損なうことなく、SOI基板に様々な素子を
埋め込むことにより高集積化を実現した張り合わせSO
I基板及びその作製方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る張り合わ
せSOI基板の作製方法は、上記課題を解決するため、
Siウエハーの表面上に第1の絶縁膜を形成する工程
と、上記第1の絶縁膜の上に素子を形成する工程と、上
記素子及び上記第1の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を形成
する工程と、上記第2の絶縁膜を平坦化する工程と、上
記Siウエハーに上記第1、第2の絶縁膜及び上記素子
を通してにSmart Cut 法おけるイオン注入を行うことに
より、該Siウエハーにおける一定の深さにイオン注入
のピークレンジを形成する工程と、上記第2の絶縁膜の
表面に半導体ウエハーを張り合わせる工程と、上記Si
ウエハーを上記イオン注入のピークレンジの部分で切断
する工程と、を具備することを特徴とする。
【0016】また、上記第2の絶縁膜を形成する工程に
おける該第2の絶縁膜をCVD法により形成することを
特徴とする。
【0017】また、Siウエハーの表面にSi以外の材
質から構成される研磨ストッパー層を形成することによ
り、該Siウエハーの表面に段差を設ける工程と、上記
研磨ストッパー層の相互間に素子を設ける工程と、上記
素子及び上記研磨ストッパー層の上に絶縁膜を設ける工
程と、上記絶縁膜を平坦化する工程と、上記Siウエハ
ーに上記絶縁膜及び上記研磨ストッパー層を通してSmar
t Cut 法におけるイオン注入を行うことにより、該Si
ウエハー中に該イオン注入のピークレンジを形成する工
程と、上記絶縁膜の表面に半導体ウエハーを張り合わせ
る工程と、上記Siウエハーを上記イオン注入のピーク
レンジの部分で切断する工程と、上記Siウエハーの切
断後の表面を、上記研磨ストッパー層をストッパーとし
て研磨砥粒を含まないアルカリ系研磨液により化学的に
研磨する工程と、を具備することを特徴とする。
【0018】また、Siウエハーの表面の一部をドライ
エッチング法でエッチング除去することにより、該Si
ウエハーの表面に段差を設ける工程と、上記段差の部分
の上にSi以外の材質から構成される研磨ストッパー層
を形成する工程と、上記研磨ストッパー層の相互間に素
子を設ける工程と、上記素子及び上記研磨ストッパー層
の上に絶縁膜を設ける工程と、上記絶縁膜を平坦化する
工程と、上記Siウエハーに上記絶縁膜及び上記研磨ス
トッパー層を通してSmart Cut 法におけるイオン注入を
行うことにより、該Siウエハー中に該イオン注入のピ
ークレンジを形成する工程と、上記絶縁膜の表面に半導
体ウエハーを張り合わせる工程と、上記Siウエハーを
上記イオン注入のピークレンジの部分で切断する工程
と、上記Siウエハーの切断後の表面を、上記研磨スト
ッパー層をストッパーとして研磨砥粒を含まないアルカ
リ系研磨液により化学的に研磨する工程と、を具備する
ことを特徴とする。
【0019】また、上記平坦化する工程における平坦化
の手段としてCMP法を用いることを特徴とする。
【0020】また、上記素子が裏面ゲート電極、配線、
抵抗又はキャパシタであることを特徴とする。
【0021】また、上記化学的に研磨する工程によりM
OSトランジスターの活性領域にのみ選択的にSOI層
を形成することを特徴とする。
【0022】また、上記化学的に研磨する工程における
研磨選択比(但し、研磨選択比とはRsi/Rsoiで
あり、Rsiとは研磨面の全面がシリコン基板である場
合の化学的研磨におけるシリコン基板の膜減り速度であ
り、Rsoiとは研磨が研磨ストッパー層にまで達した
際に研磨ストッパー層間に残るSOI層の膜減り速度で
ある。)を37とすることを特徴とする。
【0023】この発明に係る張り合わせSOI基板は、
半導体基板と、上記半導体基板の表面上に張り合わされ
た絶縁膜と、上記絶縁膜に埋め込まれた素子と、上記絶
縁膜の上に形成されたSOI層と、を具備することを特
徴とする。
【0024】また、上記素子が裏面ゲート電極、配線、
抵抗又はキャパシタであることを特徴とする。
【0025】この発明に係る張り合わせSOI基板に形
成されたMOSトランジスターは、半導体基板と、上記
半導体基板の表面上に張り合わされた絶縁膜と、上記絶
縁膜に埋め込まれた裏面ゲート電極と、上記絶縁膜の上
に形成されたSOI層と、上記SOI層の上にゲート絶
縁膜を介して形成された上記裏面ゲート電極の上方に位
置するゲート電極と、を具備することを特徴とする。
【0026】上記張り合わせSOI基板、その作製方法
及びそれに形成されたMOSトランジスターでは、ゲー
ト電極の下方に裏面ゲート電極を設け、この裏面ゲート
電極とゲート電極とによりチャネル形成領域を挟む構成
としている。したがって、MOSトランジスターを駆動
させた場合、ドレインからの電気力線が裏面ゲート電極
に終端されるため、従来のMOSトランジスターのよう
にドレインからの電気力線がチャネルを通ってソースに
達することを抑制できる。この結果、リーク電流を抑制
することができる。このようにして、MOSトランジス
ターのショートチャネル効果を抑制することができ、そ
してMOSトランジスターの特性ばらつきを抑制するこ
とができる。
【0027】上記張り合わせSOI基板の作製方法で
は、上記Siウエハーの切断後の表面を、上記研磨スト
ッパー層をストッパーとして研磨砥粒を含まないアルカ
リ系研磨液により化学的に研磨している。このため、研
磨後のSOI層の厚さのばらつきを縮小することができ
る。つまり、研磨ストッパー層及びSiウエハーの上に
平坦化された絶縁膜を形成した場合は、厳密にはこの絶
縁膜に膜厚ばらつきが生じており、さらに各種イオンの
酸化膜中での飛程とSi中での飛程の僅かな差により、
Siウエハーの切断後のSOI層の厚さも不均一なもの
となるが、上記の化学的研磨を行えば、上記切断後のS
OI層の厚さのばらつきを縮小することができる。ま
た、上記化学的に研磨する工程における研磨選択比を3
7とすることにより、研磨後のSOI層の厚さのばらつ
きを1/37に縮小することができる。
【0028】また、上記張り合わせSOI基板及びその
作製方法では、上記絶縁膜にキャパシタ等の素子を埋め
込むことにより、張り合わせSOI基板を用いた半導体
装置を製造する場合に高集積化が実現でき、この場合に
おいてもSOI層の厚さの均一性を損なうことがない。
【0029】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、図面を参照して
この発明を実施例により説明する。図1〜図6は、この
発明の第1の実施例による張り合わせSOI基板の作製
方法を示す断面図である。図7(a)は、MOSトラン
ジスターを示す平面図であって、このMOSトランジス
ターは上記作製方法により作製された張り合わせSOI
基板に形成されたものであり、図7(b)は、図7
(a)の7aー7a線に沿った断面図である。
【0030】先ず、図1に示すように、第1のSiウエ
ハー101の表面上には厚さが例えば50nmの第1の
シリコン酸化膜102が熱酸化法により形成される。
【0031】次に、図2に示すように、第1のシリコン
酸化膜102の上には、後述するMOSトランジスター
のチャネル領域の上方に位置する裏面ゲート電極103
が形成される。この裏面ゲート電極103の形成は、例
えばCVD(Chemical VaporDeposition )法による構
造物材料のデポジション、リソグラフィー技術及びドラ
イエッチング技術によるパターニングといった一連のプ
ロセスによって行われる。
【0032】具体的には、第1のシリコン酸化膜102
の上には例えば多結晶シリコン膜がCVD法により堆積
され、この多結晶シリコン膜の上にはチャネル領域の上
方に位置する図示せぬレジスト膜が形成される。このレ
ジスト膜をマスクとして上記多結晶シリコン膜をエッチ
ングすることにより、第1のシリコン酸化膜102の上
に多結晶シリコンからなる裏面電極103 が形成される。
そして、上記レジスト膜は除去される。
【0033】この後、図3に示すように、裏面ゲート電
極103及び第1のシリコン酸化膜102の上には第2
のシリコン酸化膜106がCVD法により堆積される。
この後、このシリコン酸化膜106の表面はCMP(Ch
emical Mechanical Polishing )などの手段で平坦化さ
れる。尚、このCMP平坦化法は多層ストッパーを用い
る技術であるから、CMPを用いる場合は裏面ゲート電
極103及び第1のシリコン酸化膜102の上に第2の
シリコン酸化膜106及びBPSG膜等を積層した構造
とする必要があるが、これを用いれば、平坦化後のシリ
コン酸化膜106の膜厚ばらつきを±30nm程度に抑
制することができる。よって、膜厚均一性の高いシリコ
ン酸化膜106 を形成することができる。
【0034】次に、図4に示すように、第1のSiウエ
ハー101には第1、第2のシリコン酸化膜102、1
06及び裏面ゲート電極103を通してSmart Cut 法に
おけるイオン注入が行われる。この際のイオン注入は、
例えば水素イオン109が2×1016/cm2 〜5×1
16/cm2 程度のドーズ量(これは半導体プロセスに
おけるソース/ドレイン領域形成時のドーズ量の10倍
程度)で行われる。また、イオン注入エネルギーは該イ
オン注入のピークレンジが第1のSiウエハー101中
に存するように設定され、具体的にはピークレンジは、
第1のシリコン酸化膜102と第1のSiウエハー10
1との境界面から例えば250nm程度の深さに設定さ
れる。尚、酸化膜中及びSi中における各種イオン注入
の飛程はほぼ等しいため、上記ピークレンジ(Rp2)
105は場所によらずSiウエハー101中の表面から
ほぼ一定の深さになる。
【0035】この後、図5に示すように、第2のSi酸
化膜106の表面の粗さ及び表面に付着した塵等がCM
Pなどの手段を施すことにより除去される。次に、第2
のSiウエハー107を準備し、第2のシリコン酸化膜
106の表面と第2のSiウエハー107の表面とが張
り合わされる。この張り合わせは室温にて行われる。
【0036】この後、上記張り合わされた第1、第2の
Siウエハー101、107は、図示せぬ拡散炉に入れ
られ、この拡散炉によって400℃〜500℃程度の低
温でアニールされる。この際に、第1のSiウエハー1
01は上記イオン注入のピークレンジ(Rp2)105
において切断される。これにより、図6に示すように、
第2のSiウエハー107の上には第1、第2のシリコ
ン酸化膜102、106を介してSOI層(単結晶シリ
コン層)108が形成される。このようにしてMOSト
ランジスターのチャネルを含む領域の下部に裏面ゲート
電極103が埋め込まれたSOI基板120が得られ
る。
【0037】次に、上記SOI層108の表面を50n
m程度研磨することにより、SOI層108の表面にお
ける切断に伴うダメージが除去される。この後、この張
り合わせSOI基板120は1100℃の高温でアニー
ルされる。これは、張り合わせSOI基板120の張り
合わせ強度を強化するとともに、SOI層108の表面
近傍における結晶欠陥を低減するための処理である。
【0038】この後、図7(a)に示すように、SOI
層108の表面上におけるMOSFET活性領域701
以外の部分には素子分離領域(素子分離酸化膜)702
が設けられる。
【0039】次に、上記MOSFET活性領域701に
おいて、図7(b)に示すように、裏面ゲート電極10
3の上方に位置するSOI層108の上には図示せぬゲ
ート絶縁膜を介してゲート電極703が形成される。こ
の後、このゲート電極702の両側に位置するSOI層
108には図示せぬソース/ドレイン領域の拡散層が形
成される。
【0040】上記裏面ゲート電極103は図示せぬ配線
層に電気的に接続される。この配線層は、裏面ゲート電
極103の電位を制御するためのものであり、通常、n
MOSトランジスターに対してはグランド(接地電位)
に接続され、pMOSトランジスターに対しては電源に
接続される。
【0041】上記第1の実施例によれば、図7(b)に
示すように、ゲート電極703の下方に裏面ゲート電極
103を設け、この裏面ゲート電極103とゲート電極
703とによりチャネル形成領域を挟み、この裏面ゲー
ト電極103を図示せぬ配線層と電気的に接続して接地
電位又は電源電位に固定する構成としている。したがっ
て、MOSトランジスターを駆動させた場合、ドレイン
からの電気力線が固定された電位を有する裏面ゲート電
極103に終端されるため、従来のMOSトランジスタ
ーのようにドレインからの電気力線がチャネルを通って
ソースに達することを抑制できる。この結果、リーク電
流を抑制することができる。このようにして、MOSト
ランジスターのショートチャネル効果を抑制することが
でき、そしてMOSトランジスターの特性ばらつきを抑
制することができる。尚、このリーク電流の抑制という
効果は、裏面ゲート電極103とSOI層108との間
の酸化膜(第1のシリコン酸化膜102)の膜厚が薄い
ほど、あるいはMOSトランジスターのチャネルが形成
される領域のSOI層108の厚さが薄いほど大きい。
【0042】尚、上記第1の実施例では、MOSトラン
ジスターの下部に裏面ゲート電極103を埋め込んでい
るが、MOSトランジスターの下部に裏面ゲート電極1
03とともに又は裏面ゲート電極103の他に配線、抵
抗、キャパシター等の素子を埋め込むことも可能であ
る。これにより、張り合わせSOI基板を用いた半導体
装置を製造する場合に高集積化が実現できる。
【0043】図8〜図13は、この発明の第2の実施例
による張り合わせSOI基板の作製方法を示す断面図で
ある。図13(a)、(b)は、上記作製方法における
SOI層の化学的研磨による平坦化工程を示す断面図で
あり、図13(a)は、図12に示す張り合わせSOI
基板の作製工程におけるSOI層の厚さの状態をより正
確に表現したものである。
【0044】先ず、図8に示すように、第1のSiウエ
ハー(Si基板)801の表面におけるMOSFET活
性領域803には、例えば窒化Si膜を含む図示せぬ熱
酸化マスク層がリソグラフィー技術等を用いて選択的に
形成される。この後、上記熱酸化マスク層をマスクとし
て酸化膜を選択的に成長させることにより、第1のSi
ウエハー801の表面における素子分離領域にはSi以
外の材質から構成される研磨ストッパー層として例えば
LOCOS酸化膜802が形成される。この際、このL
OCOS酸化膜802の約45%はSi基板801の内
部方向に形成されるので、LOCOS酸化膜802下部
とMOSFET活性領域803表面との間には段差80
4が形成される。この後、上記熱酸化マスク層がウエッ
トエッチングを含む各種エッチング技術を用いて除去さ
れる。
【0045】また、図には示していないが、上記研磨ス
トッパー層(LOCOS酸化膜)802はエッチング法
(例えば、ドライエッチング法)によっても形成するこ
とが可能である。エッチング法の場合は、まず、第1の
Siウエハー801の表面におけるMOSトランジスタ
ー活性領域803にリソグラフィー技術によってレジス
ト膜が被覆される。この後、このレジスト膜をマスクと
して例えばCl2 /O2 系のガスによるRIE(Reacti
ve Ion Etching)を所定の時間行うことにうより、素子
分離領域のウエハー801表面がエッチング除去され
る。これにより、ウエハー801表面には段差804が
形成される。尚、上記所定の時間はエッチングレートか
ら所望の段差を得るための時間を逆算すればよい。そし
て、段差804の部分の上には、Si以外の材質から構
成される研磨ストッパー層として例えばシリコン酸化膜
が形成される。
【0046】次に、図9に示すように、第1のSiウエ
ハー801及びLOCOS酸化膜802の上には熱酸化
法により100nm程度の図示せぬ酸化膜が形成され、
MOSFET活性領域803の上方に位置する該酸化膜
の上にはリソグラフィー技術等を用いて例えば多結晶シ
リコン層からなる裏面ゲート電極805が形成される。
【0047】この後、裏面ゲート電極805及びLOC
OS酸化膜802の上には厚さが400nm程度のシリ
コン酸化膜806がCVD法により形成される。
【0048】この後、上記シリコン酸化膜806の表面
が平坦化される。尚、この平坦化は、任意の方法で行わ
れるが、特殊なCMP(Chemical Mechanical Polishin
g )平坦化法を用いることも可能であり、これを用いれ
ばMOSFET活性領域803上における平坦化後のシ
リコン酸化膜806の膜厚ばらつきを±30nm程度に
抑制することができる。
【0049】次に、図10に示すように、第1のSiウ
エハー801には平坦化されたシリコン酸化膜806の
表面からSmart Cut 法におけるイオン注入809が行わ
れる。この際のイオン注入エネルギーは、該イオン注入
のピークレンジ(Rp)807が第1のSiウエハー8
01中に存するように設定され、具体的には、Rpはシ
リコン酸化膜806と第1のSiウエハー801の境界
面から250nm程度の深さに設定される。尚、酸化膜
中及びSi中における各種イオンの飛程はほぼ等しいた
め、上記ピークレンジ(Rp)206は場所によらずS
iウエハー801中の表面からほぼ一定の深さになる
が、CVD法により形成されたシリコン酸化膜806の
膜厚は従来のような熱酸化法によるものより不均一とな
るため、従来の張り合わせSOI基板の作製方法の場合
より大きなRpのばらつきを生ずる。
【0050】この後、上記シリコン酸化膜806の表面
が洗浄された後、第2のSiウエハー808を準備し、
図11に示すように、シリコン酸化膜806の表面と第
2のSiウエハー808の表面とが張り合わされる。こ
の張り合わせは室温にて行われる。
【0051】次に、上記張り合わされた第1、第2のS
iウエハー801、808は400℃〜500℃程度の
低温でアニールされる。この際に、第1のSiウエハー
801は上記イオン注入のピークレンジ(Rp)807
において切断される。これにより、図12に示すよう
に、第2のSiウエハー808の上には裏面ゲート電極
805、シリコン酸化膜806及びLOCOS酸化膜8
02を介してSOI層(単結晶シリコン層)811が形
成される。この結果、SOI基板820が得られる。
【0052】このようにして得られたSOI基板820
におけるSOI層811の厚さの状態をより仔細に記述
したのが図13(a)である。図13(a)によれば、
第1のSiウエハー801の切断面(Rp面)は一定で
はなく、SOI層811の厚さにはあるばらつき(ΔR
p)1304があることがわかる。上述したプロセスの
場合、ΔRpの最大の原因はシリコン酸化膜806の膜
厚ばらつき(膜厚の不均一性)であり、また、厳密には
各種イオンの酸化膜中での飛程とSi中での飛程の僅か
な差もΔRpの原因となる。これらにより、ΔRpは場
所によって±50nm程度となる。
【0053】この後、図13(b)に示すように、上記
切断後のSOI層811の表面は、研磨砥粒を含まない
アルカリ系研磨液による化学的研磨(以下、「選択研
磨」ともいう。)により研磨選択比37の条件で研磨ス
トッパー層(LOCOS酸化膜)802をストッパーと
して研磨される。これにより、研磨面の全域に研磨スト
ッパー層802の表面が露出され、この研磨ストッパー
層802の間にのみSOI層811が残る状態とされ
る。
【0054】上記の選択研磨について以下に詳しく説明
する。エチレンジアミン水溶液やアンモニア水溶液のよ
うなアルカリ溶液からなる研磨液を用いて、上記切断後
のSOI層811の表面が化学的に研磨される。そし
て、この化学的研磨においては研磨圧力と研磨定磐の回
転数との設定が重要である。ここで、研磨圧力とは研磨
面にかかる圧力であり、研磨定磐の回転数とは張り合わ
せSOI基板820を支持する保持定磐と対向する状態
で配置される研磨定磐の回転数である。
【0055】なお、上記研磨液には0.0005%のエ
チレンジアミン溶液を用い、研磨液の流量を60cm3
/minに設定し、20℃の室温雰囲気で研磨を行うこ
ととする。また、保持定磐の回転数は研磨定磐の回転数
と等しくする。
【0056】図14は、上記の条件で第1のSiウエハ
ー(シリコン基板)801の切断面を研磨した場合であ
って、研磨圧力wと研磨定磐の回転数rotとの積を横
軸にして、上記SOI層の膜減り速度Rsoiに対する
シリコンの膜減り速度Rsiの比を縦軸にプロットした
グラフF5 を示すものである。ただし、シリコン基板の
膜減り速度Rsiとは、研磨面の全面がシリコン基板で
ある場合の化学的研磨におけるシリコン基板の膜減り速
度である。また、SOI層の膜減り速度Rsoiとは、
研磨が研磨ストッパー層802にまで達した際に研磨ス
トッパー層802間に残るSOI層811の膜減り速度
である。
【0057】ここで、研磨圧力wと研磨定磐の回転数r
otとの積に対してシリコン基板の膜減り速度Rsiの
微分係数とSOI層の膜減り速度Rsoiの微分係数と
がほぼ等しくなる値が選択研磨の最適値となる。したが
って、この最適値は、グラフF5 において極大値を示す
値となり、具体的には、w×rot=13000付近、
Rsi/Rsoi=37になる。これが、上記の研磨選
択比(Rsi/Rsoi)37に相当し、選択研磨によ
りSOI層811を平坦化する場合の最適条件である。
【0058】この後、素子分離領域(研磨ストッパー層
としてのLOCOS酸化膜)802の相互間にのみ残さ
れたSOI層811(MOSFET活性領域803)の
上には図示せぬゲート酸化膜を介して多結晶シリコンか
らなる図示せぬゲート電極が形成され、このゲート電極
は裏面ゲート電極805の上方に位置している。そし
て、ゲート電極の両側面下に位置するSOI層811に
は図示せぬソース/ドレイン領域の拡散層が形成され
る。この結果、MOSFET活性領域803には図示せ
ぬMOSトランジスターが形成される。
【0059】上記第2の実施例によれば、素子分離領域
のSi以外の材質から構成される層(LOCOS酸化
膜)を研磨ストッパー層802として研磨選択比37の
条件で選択研磨を行うことにより、図13(a)に示す
SOI層811の厚さのばらつきΔRpを1/37に縮
小できる。すなわち、図13(a)に示すSOI層81
1の厚さのばらつきΔRpが±50nm程度ある場合に
おいは、研磨選択比37の条件でSOI層811を研磨
すれば、図13(b)に示すように、選択研磨後のSO
I層811の厚さのばらつきΔTsoi(Tsoi.1と
Tsoi.2の差)を約±2nmまで抑制することができ
る。
【0060】つまり、図9に示す工程において、LOC
OS酸化膜802及び裏面ゲート電極805の上に熱酸
化法以外の方法、例えばCVD法によりシリコン酸化膜
806を形成し、このシリコン酸化膜806を平坦化し
ても、厳密には膜厚ばらつきが生じており、さらに各種
イオンの酸化膜中での飛程とSi中での飛程の僅かな差
により、第1のSiウエハー801の切断後のSOI層
811の厚さも不均一なものとなるが、上記研磨選択比
37の条件で選択研磨を行えば、上記切断後のSOI層
811の厚さのばらつきΔRpを1/37に縮小できる
ということである。
【0061】尚、上記第2の実施例では、第1のSiウ
エハー201の表面に研磨ストッパー層(LOCOS酸
化膜)202をLOCOS法により形成しているが、こ
の研磨ストッパー層の形成方法はLOCOS法に限定さ
れるものではなく、研磨ストッパー層を他の方法により
形成することも可能である。
【0062】また、図9に示すように、MOSFET活
性領域803に裏面ゲート電極805を形成している
が、この発明は他のものに応用することも可能であり、
MOSFET活性領域803に裏面ゲート電極805と
ともに又は裏面ゲート電極805の他に配線、抵抗、キ
ャパシター等の素子を埋め込むことも可能である。これ
により、張り合わせSOI基板を用いた半導体装置を製
造する場合に高集積化が実現でき、この場合においても
SOI層811の厚さの均一性を損なうことがない。
【0063】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
ゲート電極の下方に裏面ゲート電極を設け、この裏面ゲ
ート電極とゲート電極とによりチャネル形成領域を挟む
構成としている。また、上記Siウエハーの切断後の表
面を、上記研磨ストッパー層をストッパーとして研磨砥
粒を含まないアルカリ系研磨液により化学的に研磨して
いる。したがって、MOSトランジスターのショートチ
ャネル効果を抑制することが可能な張り合わせSOI基
板、その作製方法及びそれに形成されたMOSトランジ
スターを提供することができる。また、熱酸化法以外の
方法により埋め込み酸化膜を形成しても、SOI層の厚
さを均一にできる張り合わせSOI基板の作製方法を提
供することができる。また、SOI層の厚さの均一性を
損なうことなく、SOI基板に様々な素子を埋め込むこ
とにより高集積化を実現した張り合わせSOI基板及び
その作製方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示す断面図。
【図2】この発明の第1の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示すものであり、図1の次の工程を
示す断面図。
【図3】この発明の第1の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示すものであり、図2の次の工程を
示す断面図。
【図4】この発明の第1の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示すものであり、図3の次の工程を
示す断面図。
【図5】この発明の第1の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示すものであり、図4の次の工程を
示す断面図。
【図6】この発明の第1の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示すものであり、図5の次の工程を
示す断面図。
【図7】図7(a)は、この発明の第1の実施例による
張り合わせSOI基板に形成されたMOSトランジスタ
ーを示す平面図であり、図7(b)は、図7(a)の7
aー7a線に沿った断面図。
【図8】この発明の第2の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示す断面図。
【図9】この発明の第2の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示すものであり、図8の次の工程を
示す断面図。
【図10】この発明の第2の実施例による張り合わせS
OI基板の作製方法を示すものであり、図9の次の工程
を示す断面図。
【図11】この発明の第2の実施例による張り合わせS
OI基板の作製方法を示すものであり、図10の次の工
程を示す断面図。
【図12】この発明の第2の実施例による張り合わせS
OI基板の作製方法を示すものであり、図11の次の工
程を示す断面図。
【図13】図13(a)は、この発明の第2の実施例に
よる張り合わせSOI基板の作製方法を示すものであっ
て、図12に示す張り合わせSOI基板の作製工程にお
けるSOI層の厚さの状態をより正確に表現した断面図
であり、図13(b)は、上記作製方法におけるSOI
層の化学的研磨による平坦化工程を示すものであって、
図13(a)の次の工程を示す断面図。
【図14】研磨定磐の回転数と研磨圧力との積に対する
シリコン基板とSOI層との膜減り速度比を示すグラ
フ。
【図15】図15(a)〜図15(d)は、従来の張り
合わせSOI基板の作製方法を示す断面図。
【符号の説明】
101…第1のSiウエハー、102…第1のシリコン
酸化膜、103…裏面ゲート電極、105…イオン注入
のピークレンジ(Rp2)、106…第2のシリコン酸
化膜、106a…平坦化された酸化膜表面、107…第
2のシリコンウエハー、108…SOI層、109…水
素イオン、120…SOI基板、701…MOSFET
活性領域、702…素子分離領域、703…ゲート電
極、801…第1のSiウエハー(Si基板)、802
…研磨ストッパー層(LOCOS酸化膜、素子分離領
域)、803…MOSトランジスター活性領域、804
…段差、805…裏面ゲート電極、806…シリコン酸
化膜、807…イオン注入のピークレンジ(Rp)、8
08…第2のSiウエハー、809…Smart Cut 法にお
けるイオン注入、811…SOI層(単結晶シリコン
層)、1304…SOI層の厚さのばらつき(ΔR
p)、820…SOI基板、1101…第1のSiウエ
ハー、1102…酸化膜層、1103…イオン注入のピ
ークレンジ(Rp)、1104…第2のSiウエハー、
1105…SOI層(単結晶シリコン層)、1109…
水素イオン。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Siウエハーの表面上に第1の絶縁膜を
    形成する工程と、 上記第1の絶縁膜の上に素子を形成する工程と、 上記素子及び上記第1の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を形
    成する工程と、 上記第2の絶縁膜を平坦化する工程と、 上記Siウエハーに上記第1、第2の絶縁膜及び上記素
    子を通してにSmart Cut 法おけるイオン注入を行うこと
    により、該Siウエハーにおける一定の深さにイオン注
    入のピークレンジを形成する工程と、 上記第2の絶縁膜の表面に半導体ウエハーを張り合わせ
    る工程と、 上記Siウエハーを上記イオン注入のピークレンジの部
    分で切断する工程と、 を具備することを特徴とする張り合わせSOI基板の作
    製方法。
  2. 【請求項2】 上記第2の絶縁膜を形成する工程におけ
    る該第2の絶縁膜をCVD法により形成することを特徴
    とする請求項1記載の張り合わせSOI基板の作製方
    法。
  3. 【請求項3】 Siウエハーの表面にSi以外の材質か
    ら構成される研磨ストッパー層を形成することにより、
    該Siウエハーの表面に段差を設ける工程と、 上記研磨ストッパー層の相互間に素子を設ける工程と、 上記素子及び上記研磨ストッパー層の上に絶縁膜を設け
    る工程と、 上記絶縁膜を平坦化する工程と、 上記Siウエハーに上記絶縁膜及び上記研磨ストッパー
    層を通してSmart Cut法におけるイオン注入を行うこと
    により、該Siウエハー中に該イオン注入のピークレン
    ジを形成する工程と、 上記絶縁膜の表面に半導体ウエハーを張り合わせる工程
    と、 上記Siウエハーを上記イオン注入のピークレンジの部
    分で切断する工程と、 上記Siウエハーの切断後の表面を、上記研磨ストッパ
    ー層をストッパーとして研磨砥粒を含まないアルカリ系
    研磨液により化学的に研磨する工程と、 を具備することを特徴とする張り合わせSOI基板の作
    製方法。
  4. 【請求項4】 上記段差を設ける工程において、上記研
    磨ストッパー層をLOCOS法により形成することを特
    徴とする請求項3記載の張り合わせSOI基板の作製方
    法。
  5. 【請求項5】 Siウエハーの表面の一部をドライエッ
    チング法でエッチング除去することにより、該Siウエ
    ハーの表面に段差を設ける工程と、 上記段差の部分の上にSi以外の材質から構成される研
    磨ストッパー層を形成する工程と、 上記研磨ストッパー層の相互間に素子を設ける工程と、 上記素子及び上記研磨ストッパー層の上に絶縁膜を設け
    る工程と、 上記絶縁膜を平坦化する工程と、 上記Siウエハーに上記絶縁膜及び上記研磨ストッパー
    層を通してSmart Cut法におけるイオン注入を行うこと
    により、該Siウエハー中に該イオン注入のピークレン
    ジを形成する工程と、 上記絶縁膜の表面に半導体ウエハーを張り合わせる工程
    と、 上記Siウエハーを上記イオン注入のピークレンジの部
    分で切断する工程と、 上記Siウエハーの切断後の表面を、上記研磨ストッパ
    ー層をストッパーとして研磨砥粒を含まないアルカリ系
    研磨液により化学的に研磨する工程と、 を具備することを特徴とする張り合わせSOI基板の作
    製方法。
  6. 【請求項6】 上記平坦化する工程における平坦化の手
    段としてCMP法を用いることを特徴とする請求項1、
    3又は5記載の張り合わせSOI基板の作製方法。
  7. 【請求項7】 上記絶縁膜を設ける工程における該絶縁
    膜をCVD法により形成することを特徴とする請求項3
    又は5記載の張り合わせSOI基板の作製方法。
  8. 【請求項8】 上記素子が裏面ゲート電極、配線、抵抗
    又はキャパシタであることを特徴とする請求項1、3又
    は5記載の張り合わせSOI基板の作製方法。
  9. 【請求項9】 上記化学的に研磨する工程によりMOS
    トランジスターの活性領域にのみ選択的にSOI層を形
    成することを特徴とする請求項3又は5記載の張り合わ
    せSOI基板の作製方法。
  10. 【請求項10】 上記化学的に研磨する工程における研
    磨選択比(但し、研磨選択比とはRsi/Rsoiであ
    り、Rsiとは研磨面の全面がシリコン基板である場合
    の化学的研磨におけるシリコン基板の膜減り速度であ
    り、Rsoiとは研磨が研磨ストッパー層にまで達した
    際に研磨ストッパー層間に残るSOI層の膜減り速度で
    ある。)を37とすることを特徴とする請求項3又は5
    記載の張り合わせSOI基板の作製方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板と、 上記半導体基板の表面上に張り合わされた絶縁膜と、 上記絶縁膜に埋め込まれた素子と、 上記絶縁膜の上に形成されたSOI層と、 を具備することを特徴とする張り合わせSOI基板。
  12. 【請求項12】 上記素子が裏面ゲート電極、配線、抵
    抗又はキャパシタであることを特徴とする請求項11記
    載の張り合わせSOI基板。
  13. 【請求項13】 半導体基板と、 上記半導体基板の表面上に張り合わされた絶縁膜と、 上記絶縁膜に埋め込まれた裏面ゲート電極と、 上記絶縁膜の上に形成されたSOI層と、 上記SOI層の上にゲート絶縁膜を介して形成された上
    記裏面ゲート電極の上方に位置するゲート電極と、 を具備することを特徴とする張り合わせSOI基板に形
    成されたMOSトランジスター。
JP27590596A 1996-10-18 1996-10-18 張り合わせsoi基板の作成方法 Expired - Fee Related JP3948035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27590596A JP3948035B2 (ja) 1996-10-18 1996-10-18 張り合わせsoi基板の作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27590596A JP3948035B2 (ja) 1996-10-18 1996-10-18 張り合わせsoi基板の作成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10125881A true JPH10125881A (ja) 1998-05-15
JP3948035B2 JP3948035B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=17562074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27590596A Expired - Fee Related JP3948035B2 (ja) 1996-10-18 1996-10-18 張り合わせsoi基板の作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3948035B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000012864A (ja) * 1998-06-22 2000-01-14 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
JP2002231909A (ja) * 2001-01-31 2002-08-16 Canon Inc 薄膜半導体装置の製造方法
JP2005093625A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Sony Corp 薄膜半導体デバイスの製造方法、薄膜半導体デバイス及び液晶ディスプレイ
JP2006100831A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Sharp Corp 水素イオン注入剥離方法及び活性シリコン装置
JP2006294703A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Sharp Corp 半導体装置の製造方法及び半導体装置並びに液晶表示装置
JP2007158371A (ja) * 2007-02-02 2007-06-21 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
JP2008124147A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Denso Corp 半導体装置の製造方法
US7528446B2 (en) 2004-03-26 2009-05-05 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor substrate, semiconductor device, and manufacturing methods for them
JP2010161388A (ja) * 2010-02-18 2010-07-22 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
WO2010089831A1 (ja) * 2009-02-05 2010-08-12 シャープ株式会社 半導体装置及びその製造方法
JP2010278454A (ja) * 1998-09-04 2010-12-09 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
JP2011216894A (ja) * 2011-05-31 2011-10-27 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000012864A (ja) * 1998-06-22 2000-01-14 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
US9070604B2 (en) 1998-09-04 2015-06-30 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of fabricating a semiconductor device
JP2010278454A (ja) * 1998-09-04 2010-12-09 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
JP2002231909A (ja) * 2001-01-31 2002-08-16 Canon Inc 薄膜半導体装置の製造方法
US7804094B2 (en) 2003-09-17 2010-09-28 Sony Corporation Process for fabricating a thin film semiconductor device, thin film semiconductor device, and liquid crystal display
US7626200B2 (en) 2003-09-17 2009-12-01 Sony Corporation Process for fabricating a thin film semiconductor device, thin film semiconductor device, and liquid crystal display
US7696020B2 (en) 2003-09-17 2010-04-13 Sony Corporation Process for fabricating a thin film semiconductor device, thin film semiconductor device, and liquid crystal display
JP2005093625A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Sony Corp 薄膜半導体デバイスの製造方法、薄膜半導体デバイス及び液晶ディスプレイ
US8293621B2 (en) 2004-03-26 2012-10-23 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor substrate, semiconductor device, and manufacturing methods for them
US7528446B2 (en) 2004-03-26 2009-05-05 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor substrate, semiconductor device, and manufacturing methods for them
US8563406B2 (en) 2004-03-26 2013-10-22 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor substrate, semiconductor device, and manufacturing methods for them
JP2006100831A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Sharp Corp 水素イオン注入剥離方法及び活性シリコン装置
JP2006294703A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Sharp Corp 半導体装置の製造方法及び半導体装置並びに液晶表示装置
JP2008124147A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Denso Corp 半導体装置の製造方法
JP2007158371A (ja) * 2007-02-02 2007-06-21 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
WO2010089831A1 (ja) * 2009-02-05 2010-08-12 シャープ株式会社 半導体装置及びその製造方法
US8481375B2 (en) 2009-02-05 2013-07-09 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor device and method for producing the same
JP2010161388A (ja) * 2010-02-18 2010-07-22 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2011216894A (ja) * 2011-05-31 2011-10-27 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3948035B2 (ja) 2007-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2831745B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2001196566A (ja) 半導体基板およびその製造方法
JP2010074192A (ja) 半導体装置
US5585661A (en) Sub-micron bonded SOI by trench planarization
JP2000183157A (ja) Soiウェ―ハの製造方法
JPH10125881A (ja) 張り合わせsoi基板、その作製方法及びそれに形成されたmosトランジスター
JP2001028354A (ja) 半導体装置の製造方法
US6884693B2 (en) Silicon-on-insulator wafer and method of manufacturing the same
JPH09260679A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH10125880A (ja) 張り合わせsoi基板の作製方法
US6214693B1 (en) Process for the production of semiconductor device
JPH07226433A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004096044A (ja) 基板及びその製造方法
JP2002057309A (ja) Soi基板の作製方法
JPH09270398A (ja) Soi基板の形成方法
JP3483671B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2001053257A (ja) 張り合わせsoi基板の作製方法
KR100286776B1 (ko) 실리콘 온 인슐레이터 웨이퍼의 제조방법
JPH10125879A (ja) 張り合わせsoi基板、その作製方法及びそれに形成されたmosトランジスター
JP2003324199A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0521767A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH09293698A (ja) 半導体基板の製造方法
JPH03101248A (ja) 半導体装置
JPH09129728A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
EP0824271A1 (en) Dielectric isolation substrate and method for manufacturing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070409

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees