JPH0981727A - 個人認証装置 - Google Patents

個人認証装置

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JPH0981727A
JPH0981727A JP7233864A JP23386495A JPH0981727A JP H0981727 A JPH0981727 A JP H0981727A JP 7233864 A JP7233864 A JP 7233864A JP 23386495 A JP23386495 A JP 23386495A JP H0981727 A JPH0981727 A JP H0981727A
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pattern data
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JP7233864A
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Kazuhiro Henmi
和弘 逸見
Satoshi Uchida
智 内田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
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    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands

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Abstract

(57)【要約】 【課題】被認証者の身体的特徴を光学系を用いずに測定
し、さらに個人差および環境条件差を低減し高精度な照
合を行う個人認証装置を提供すること。 【解決手段】被認証者の身体的特徴を測定して特徴パタ
ーンを抽出し特徴パターンデータを出力する特徴抽出部
11〜13と、この特徴パターンデータに特徴抽出部1
1〜13による身体的特徴の測定時の条件を示す測定パ
ラメータを付加し、これら特徴パターンデータおよび測
定パラメータの組を認証用データとして出力する測定パ
ラメータ付加部14と、この認証用データと予め登録さ
れている特徴パターンデータおよび測定パラメータの組
からなる登録データとを比較照合する照合部15とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被認証者の身体的
特徴を用いて個人認証を行なう個人認証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、重要な施設の入退出管理等を目的
として、被認証者が予め登録されている個人かどうかを
識別して認証を行う個人認証装置への関心が高まってき
ている。一般にこれらの個人認証装置においては、個人
を識別するために指紋が使用されることが多い。
【0003】このような個人認証装置で用いられる指紋
入力装置においては、指紋の検出に関して従来から様々
な方法が提案されている。このうち最も多いものは光学
的に指紋を二次元画像信号として検出する方法である。
さらに、指紋の凹凸に応じた押圧力を二次元画像信号と
して検出する方法もいくつか提案されている。
【0004】また、指全体の画像信号から指の長手方向
への一次元の多値射影信号を構成し、この信号を指の特
徴量として認証用信号に用いる方法も提案されている。
(「指の特徴を用いた個人認証方式」竹田、内田、平
松、松浪、電子情報通信学会技術研究報告:PRU89
−50参照)。この方法によると認証用信号が一次元で
構成されるために、二次元信号である指紋画像に比べて
データ量を削減することができ、かつ処理アルゴリズム
を簡素化することができる。このため、信号処理速度が
向上し、認証照合に必要な時間を短縮することができ
る。
【0005】さらに、指の長さ方向に対して直交する方
向に長い複数の線状電極を指の長さ方向に配列して線状
電極アレイを構成し、その線状電極アレイに指を押し付
けたときの隣り合う電極間の抵抗値を指の長さ方向に順
次読取り合成した信号を認証用信号として用いる個人認
証装置も提案されている。この装置によれば、光学系が
不要となり装置の小形・低価格化が可能となる。
【0006】ところが、上述したような指紋もしくは指
の特徴などの被認証者の身体的特徴を光学系を用いずに
検出する個人認証装置においては、得られる認証用信号
の信号強度に大きな個人差があるという問題がある。こ
れは、認証用信号の信号強度は指表面からの発汗量に大
きく依存していることが主な原因である。すなわち、発
汗量の少ない人は信号強度が弱くなり十分な特徴情報を
得ることができないので照合精度が低下してしまう。ま
た、逆に発汗量の多い人は信号強度が強すぎて飽和値に
近くなり、やはり特徴情報が失われ照合精度が低下して
しまう。
【0007】一方、同一個人でも体調の変動や温度、湿
度等の環境の変化により認証用信号の信号強度は変動す
る。このとき、多少の変動であれば信号処理で吸収する
ことが可能であるが、極端に信号レベルの低下があると
被認証者が登録されていても本人と認識できなくな場合
が生じるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、指紋
などの被認証者の身体的特徴を光学系を用いずに検出す
る個人認証装置においては、得られる認証用信号の信号
強度に大きな個人差があり、その信号強度によっては照
合精度が低下するという問題があった。さらに同一個人
でも環境条件の変動が大きい場合には誤認識されるとい
う問題があった。
【0009】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、指紋あるいは指の特徴などの被認証者の身体的特
徴を光学系を用いずに検出して個人認証を行う場合に、
個人差および環境条件差の影響を低減して高精度な個人
認証を可能とした個人認証装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、被認証者の身
体的特徴を測定して特徴パターンを抽出し特徴パターン
データを出力する特徴抽出手段と、この特徴抽出手段か
ら出力される前記特徴パターンデータに前記特徴抽出手
段による身体的特徴の測定時の条件を示す測定パラメー
タを付加し、これら特徴パターンデータおよび測定パラ
メータの組を認証用データとして出力する測定パラメー
タ付加手段と、この測定パラメータ付加手段から出力さ
れる認証用データと予め登録されている特徴パターンデ
ータおよび測定パラメータの組からなる登録データとを
比較照合する照合手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】このように本発明においては、認証者の身
体的特徴を測定し、その特徴パターンを抽出して得られ
た特徴パターンデータに、身体的特徴の測定時の条件を
示す測定パラメータが付加され、これら特徴パターンデ
ータおよび測定パラメータの組が認証用データとして出
力される。すなわち、認証用データおよびあらかじめ登
録されている登録データは、被認証者の身体的特徴を表
すデータのみならず、その身体的特徴の測定時の条件を
示すデータを含んでいることになる。
【0012】このように、認証用データおよび登録デー
タに測定時の条件を示す測定パラメータを含ませたこと
で、特徴抽出手段による身体的特徴の測定を被認証者に
応じて測定条件を適宜変更して行なうことができる。す
なわち、被認証者の個人差によって身体的特徴を測定し
て得られた特徴パターンデータが、そのままでは信号強
度が弱い、または強すぎるといった場合でも、適当に測
定条件を変更して再び測定をすることで、十分な信号強
度の特徴パターンデータを得ることができる。これによ
り、個人差から生じる信号強度の強弱による弊害が低減
され、どの被認証者においても十分な特徴パターンデー
タが得られるので、照合精度の低下を防止することがで
きる。
【0013】また、認証用データと登録データとの比較
照合時においては、認証用データおよび登録データにお
ける特徴パターンデータとの比較照合のみならず、認証
用データおよび登録データにおける測定パラメータをも
用いることで、個々の測定時の測定条件を考慮した比較
照合を行なうことできる。この場合、被認証者の身体的
特徴の測定時について登録データにおける測定パラメー
タと同一の測定条件で測定を行なうか、もしくは比較照
合時においてそれぞれの測定パラメータを考慮して適当
な変換処理を特徴パターンデータに施して比較照合する
などの方法が考えられる。従って、特徴パターンデータ
のみを比較照合する場合と比べて、はるかに確実な比較
照合が行なうことが可能となる。すなわち、同一個人に
ついて測定条件の変動による影響を低減して、信頼性の
高い個人認証を行うことができる。
【0014】本発明の一つの形態によると、測定パラメ
ータ付加手段は、例えば特徴抽出手段の定数および特徴
抽出手段による身体的特徴の測定時の環境パラメータの
少なくとも一方を測定パラメータとして付加する。特徴
抽出手段の定数とは測定に使用する装置の抵抗、電圧等
であり、環境パラメータとは測定時における温度、湿
度、圧力、被認証者の体温等である。特徴抽出手段の定
数については、前述した被認証者の身体的特徴の測定に
おける測定条件の変更において使用することができる。
環境パラメータについては前述した比較照合時における
特徴パターンデータに対する変換処理などに使用するこ
とができる。
【0015】一方、特徴抽出手段は、例えば線状電極ア
レイと、該線状電極アレイにおける隣接電極間の抵抗と
直列に接続された基準抵抗と、該隣接電極間の抵抗と該
基準抵抗との直列回路に電圧を印加する電圧源とを有
し、該線状電極アレイのアレイ方向に沿って被認証者の
指が接触することによる該線状電極アレイの隣接電極間
の抵抗値の分布を測定し、この抵抗値の分布から指の特
徴を抽出して特徴パターンデータを出力する。
【0016】本発明のさらに好ましい形態によると、特
徴抽出手段は、例えば線状電極アレイと、該線状電極ア
レイにおける隣接電極間の抵抗と直列に接続された基準
抵抗と、該隣接電極間の抵抗と該基準抵抗との直列回路
に電圧を印加する電圧源とを有し、該線状電極アレイの
アレイ方向に沿って被認証者の指が接触することによる
該線状電極アレイの隣接電極間の抵抗値の分布を測定
し、この抵抗値の分布から指の特徴を抽出して特徴パタ
ーンデータを出力する。
【0017】この場合、測定パラメータ付加手段は、こ
の特徴抽出手段から出力される特徴パターンデータに、
前記特徴抽出手段による測定時の、前記該基準抵抗の抵
抗値および前記電圧源の電圧値の少なくとも一方の値を
測定パラメータとして付加する。このとき、測定パラメ
ータ付加手段は、特徴抽出手段において抵抗値の分布を
測定して得られる信号出力の総和と所定の閾値との比較
を行ない、信号出力の総和が所定の閾値より小さいとき
には、基準抵抗もしくは電圧源の少なくともいずれか一
方の値を変化させて、再び信号出力の総和と閾値との比
較を行ない、該信号出力の総和が閾値以上になったと
き、その時点の特徴パターンデータの値および測定パラ
メータの値を認証用データとして出力する。この場合、
閾値を適切に設定することで、特徴パターンデータがあ
る範囲となるように基準抵抗値等の測定パラメータの値
が選択されることにより、被認証者の個人差による信号
強度の強弱が低減されるので、照合精度の低下を防止す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る個人認証装置の概略構成を示した図である。図1に示
すように指の特徴を入力するための特徴入力部11と、
この特徴入力部11を介して指の特徴情報を電気信号と
して求める特徴情報計算部12と、この特徴情報計算部
12の出力dに対してフィルタリング処理およびアナロ
グ−ディジタル変換を行うことにより最終的な指の特徴
パターンデータを出力する信号処理部13によって特徴
抽出部が構成されている。そして、この信号抽出部と、
信号処理部13から出力される指の特徴パターンデータ
に指の特徴測定時の条件を示す測定パラメータを付加
し、特徴パターンデータと測定パラメータの組を認証用
データとして出力する測定パラメータ付加部14と、測
定パラメータ付加部14から出力される認証用データと
予め登録されている特徴パターンデータおよび測定パラ
メータの組からなる登録データとを比較照合する照合部
15とで個人認証装置が構成される。
【0019】図2は、特徴入力部11の概略構成を示す
図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。絶
縁性の基板21の表面に線状電極アレイ22が形成され
ている。この線状電極アレイ22は、複数の線状電極を
一次元のアレイ状に配列したものである。基板21の材
料としては、例えばガラスエポキシその他のプリント基
板材料、セラミック、あるいは絶縁被覆を施した金属薄
板などが用いられる。線状電極アレイ22の電極材料と
しては、例えばCu薄膜、Au薄膜、Niメッキ膜、P
t薄膜あるいはPd薄膜のような、人体の皮膚から出る
汗等の体液に侵されにくい導電性材料が用いられる。
【0020】線状電極アレイ22は被認証者の指が接触
されるものであり、電極間隔は指紋を構成する凹凸のピ
ッチを考慮して0.1mm程度とする。また、線状電極
アレイ22のアレイ方向の長さ(アレイ長)は、指の先
端から第二関節を完全に含む長さとする。電極間隔は一
定なので、アレイ長は電極数によって調整することがで
きる。また特徴入力部11は、使用者が指を線状電極ア
レイ22に接触させることができるように、線状電極ア
レイ22の表面を露出させて配設される。特徴入力時に
は、指23を線状電極アレイ22のアレイ方向に沿っ
て、つまり電極の個々の長手方向にほぼ直交するように
押し付ける。
【0021】図3は、図1中の特徴入力部11および特
徴情報計算部12の回路構成を示す図である。図3に示
すように線状電極アレイ22(図3では、n+1本の電
極21−1〜22−n+1として示している)上に指を
押し付けたときの隣接する電極間の抵抗値を指の長さ方
向に順次読み取って、指の特徴を表す信号出力を得るも
のである。すなわち線状電極アレイ22に被認証者が指
を押し付けると、隣接する2つの電極22i,22i+
1(i=1,2,…,n)間のスペースに指紋を形成す
る凸部が入り込む形となる。この場合、隣接する2つの
電極22i,22i+1間の抵抗値Riは、その電極間
スペースに入り込む指の凸部の量に応じて変化すること
になる。つまり、電極間スペースに入り込む凸部の量が
多ければ、それだけRiの値は低くなる。
【0022】電極22−1〜22−nの一端にはそれぞ
れアナログスイッチ群2aの一端が接続され,電極22
−2〜22−n+1の他端にはそれぞれアナログスイッ
チ群2bの一端が接続されている。電極22−1〜22
−n+1の本数によってアナログスイッチ群2a,2b
は多チャンネルとなるので、これらをアナログマルチプ
レクサICで構成することで、回路を小型にすることが
できる。アナログスイッチ群2a,2bは、タイミング
制御回路5から出力されるタイミング制御信号Stが与
えられることによって、2つの電極の組み合わせを22
−1と22−2、22−2と22−3、…22−nと2
2−n+1と順次切り替える。
【0023】アナログスイッチ群2bの他端は共通接続
され、この共通接続点にアナログスイッチ群3をそれぞ
れ介して基準抵抗Rr(r=1,2,…,n)が接続さ
れている。またアナログスイッチ群2aの他端は共通接
続され、この共通接続点に、隣接する2つの電極22
i,22i+1間と基準抵抗Rrとの直列回路に電圧を
印加する電圧源Voが接続されている。これらの基準抵
抗Rrおよび電圧源Voはそれぞれ測定パラメータとす
ることができ、ここでは基準抵抗Rrを測定パラメータ
としてRrの値が変えられるように構成されているが、
電圧源Voの値を変えることができる構成にしてもよ
い。アナログスイッチ群3は基準抵抗切替信号Srによ
って基準抵抗Rrを切り替えるものであり、ここでは基
準抵抗切替信号Srは測定パラメータ付加部14より与
えられるとする。このとき、基準抵抗Rrの両端の電位
差Viは次式で与えられる。
【0024】Vi=Rr・Vo/(Rr+Ri) また、アナログスイッチ群2bの他端の共通接続点に
は、さらにサンプル・ホールド回路4が接続されてい
る。サンプル・ホールド回路4は、タイミング制御回路
5から出力されるタイミング制御信号Stが与えられる
ことによって、アナログスイッチ群2a,2bと同期し
て動作する。すなわち、アナログスイッチ群2a,2b
は抵抗値を検出すべき隣接する2つの電極の組み合わせ
を22−1と22−2、22−2と22−3、…22−
nと22−n+1と順次切り替えて、隣接する2つの電
極間の抵抗Riと基準抵抗Rrとの直列回路に電圧を印
加し、サンプル・ホールド回路4は基準抵抗Rrの両端
の電位差Viを指の長さ方向に順次読み取り、信号出力
を得る。このようにして読み取られる電位差Viを時系
列にプロットすると図4に示すようになり、指の長手方
向への多値射影信号と等価なパターンが得られる。な
お、図4で横軸は隣接する2つの電極の位置を示し、縦
軸は電位差Viを示している。
【0025】次に、本実施形態の動作について、図5に
示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、線
状電極アレイ22に被認証者の指を押し付ける(ステッ
プS1)。前述したように、アナログスイッチ群2a,
2bが順次切り替えられ、電位差Viが指の長さ方向に
順次読み取られて、特徴情報計算部12のサンプル・ホ
ールド回路4から信号出力として取り出される。
【0026】次に、この信号出力の総和ΣViを計算す
る(ステップS2)。そして、信号出力の総和ΣViと
所定の閾値との比較を行なう(ステップS3)。すなわ
ち、信号出力の総和ΣViの値が所定の閾値より小さい
場合には、測定パラメータの設定を変更して再度測定を
行なう(ステップS4)。この実施形態においては基準
抵抗値Rrを測定パラメータとしているので、基準抵抗
値Rrの値を変更する。
【0027】ここで、基準抵抗Rrの初期値をR1とす
る。ただし、R1<R2<R3…<Rn-1<Rnとす
る。信号出力の総和ΣViが閾値より小さい場合には、
アナログスイッチ群3を切り替えることによって基準抵
抗RrをR1からR2に変更する。そして再び信号出力
の総和ΣViを計算して、閾値と比較する。この操作を
信号出力の総和ΣViが閾値以上になるまで繰り返す
(ステップS2〜S4)。
【0028】そして、信号出力の総和ΣViが閾値以上
になったら、その時点の信号出力Viに所定の信号処理
を行ない、特徴パターンデータA(i)とする(ステッ
プS5)。さらに、測定パラメータであるRrの値を特
徴パターンデータA(i)と併せて認証用データとする
(ステップS6)。
【0029】ステップS2〜S4の動作により、測定パ
ラメータである基準抵抗値Rrが適切な値に設定され
る。すなわち、指の特徴抽出において例えば被認証者の
指の発汗量が多く、そのままでは信号出力Viの信号強
度が弱くなり十分な特徴情報が得られないような場合で
も、信号出力の総和ΣViと所定の閾値との比較を行な
い、アナログスイッチ群3を切り替えて基準抵抗値Rr
の値を変更して閾値以上の信号出力の総和ΣViを得る
まで測定を繰り返すことで、被認証者の特徴を表す特徴
パターンデータA(i)を得ることができる。また、被
認証者の個人差による信号強度の強弱がなくなること
で、後述する照合時においても被認証者の個人差に左右
されない高い照合精度を得ることができる。
【0030】次にステップS6で得られた認証用データ
と予め登録されている登録データとの比較照合を行なう
(ステップS7)。比較照合の動作は以下の通りであ
る。ステップS6で得られた認証用データをA(i)+
Cとし、予め登録されてファイルシステム等から読み出
された登録データをAd(i)+Cdとする。ここで、
Ad(i)およびA(i)は特徴パターンデータであ
り、CdおよびCは各々の特徴パターンを測定したとき
の測定パラメータの値である。まず、測定パラメータの
比較を行う。測定パラメータCdとCが一致もしくはそ
の差が所定の許容範囲内であれば次の処理に進み、それ
以外の場合は照合中止もしくは登録データと同一の測定
条件で再度特徴抽出を行う。
【0031】次に、特徴パターンデータの位置合わせ処
理を行う。すなわち、登録データ中の特徴パターンデー
タは特徴入力部11において指を線状電極アレイ22上
にある一定の状態で置いたときに得られた特徴パターン
データであるが、抽出された特徴パターンデータを得る
ときの特徴入力部11上で被認証者が指を置く状態は、
登録されている特徴パターンデータを得たときと同じと
は限らない。そこで、抽出した特徴パターンデータにつ
いて、登録データ中の特徴パターンデータを得たときと
同じ位置状態で得たのと同様の状態を作り出すために位
置合わせ処理が行われる。まず、Ad(i)とmだけず
らしたA(i+m)との二乗誤差をある範囲にわたって
加算する。この加算値をS(m)とすると、これはmの
値の範囲によって次式(1),(2)のいずれかにな
る。なお、m≧0は指を例えば指先方向に移動させた状
態に相当するものであり、m<0は指をこれと逆方向つ
まり根元方向に移動させた状態に相当する
【0032】
【数1】
【0033】この加算値S(m)はA(i+m)とAd
(i)との一致度を表すパラメータであり、このS
(m)の値が小さいほど一致していることを示す。mを
ある値で変化させ、S(m)の値が最小となるときのm
を位置ずれ量Mとし、このMのところで位置合わせがで
きたと判定する。上述した位置合わせ処理によって、照
合をより確実に行なう事ができる。次に位置合わせされ
た特徴パターンデータA(i+M)とAd(i)との相
違度Eを次式(3),(4)により計算する。
【0034】
【数2】
【0035】この相違度Eは位置合わせされた特徴パタ
ーンデータA(i+M)とAd(i)との二乗誤差をあ
る範囲にわたって和算したものを同じ範囲のAd(i)
の二乗和で正規化したものである。すなわち、このEの
値が大きいほど両信号の違いが大きく、小さいほど両信
号が似ていることを示す。
【0036】次に、相違度Eを予め定めされた閾値TH
と比較し、E≦THならば両信号が一致しており被認証
者を本人と判断して照合処理を終了する。またE>TH
ならば両信号が一致していないと判断し、被認証者を他
人と判断して照合処理を終了する。
【0037】本実施形態においては、測定パラメータと
して基準抵抗Rrを用いた例を示したが、測定パラメー
タとして電圧源Voを用いたものについても同様であ
り、さらに上記測定パラメータ以外にも、指を押し付け
たときの圧力や体温、あるいは測定時の気温、湿度等の
環境条件の測定手段を指の特徴抽出部(11,12,1
3)と一体に構成しておき、この値を特徴パターンデー
タと併せて認証用データとすることも可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、被認証者の身体的特徴
を測定して特徴パターンを抽出し特徴パターンデータを
出力する特徴抽出手段と、この特徴パターンデータに特
徴抽出手段による身体的特徴の測定時の条件を示す測定
パラメータを付加し、これら特徴パターンデータおよび
測定パラメータの組を認証用データとして出力する測定
パラメータ付加手段と、この認証用データと予め登録さ
れている特徴パターンデータおよび測定パラメータの組
からなる登録データとを比較照合する照合手段とを有す
ることにより、指紋あるいは指の特徴などの被認証者の
身体的特徴を光学系を用いずに検出して個人認証を行う
場合に、個人差および環境条件差の影響を低減して高精
度な個人認証を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る個人認証装置の概略
構成を示す図
【図2】図1中の特徴入力部の概略構成を示す図
【図3】図1中の特徴入力部および特徴情報計算部の回
路構成を示す図
【図4】同実施形態における指の特徴パターンを表す線
状電極アレイの隣接電極間の抵抗値の分布を示す図
【図5】同実施形態の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
11…特徴入力部 12…特徴情報計算部 13…信号処理部 14…測定パラメータ付加部 15…照合部 21…基板 22…線状電極アレイ 22−1〜22−n+1…線状電極 23…指 2a,2b…アナログスイッチ群 3…アナログスイッチ群 4…サンプル・ホールド回路 5…タイミング制御回路 Rr…基準抵抗 Vo…電圧源 St…タイミング制御信号 Sr…基準抵抗切替信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被認証者の身体的特徴を用いて個人認証を
    行う個人認証装置において、 被認証者の身体的特徴を測定して特徴パターンを抽出し
    特徴パターンデータを出力する特徴抽出手段と、 この特徴抽出手段から出力される前記特徴パターンデー
    タに前記特徴抽出手段による身体的特徴の測定時の条件
    を示す測定パラメータを付加し、これら特徴パターンデ
    ータおよび測定パラメータの組を認証用データとして出
    力する測定パラメータ付加手段と、 この測定パラメータ付加手段から出力される認証用デー
    タと予め登録されている特徴パターンデータおよび測定
    パラメータの組からなる登録データとを比較照合する照
    合手段とを備えたことを特徴とする個人認証装置。
  2. 【請求項2】前記測定パラメータ付加手段は、前記特徴
    抽出手段の定数および前記特徴抽出手段による身体的特
    徴の測定時の環境パラメータの少なくとも一方を前記測
    定パラメータとして付加することを特徴とする請求項1
    に記載の個人認証装置。
  3. 【請求項3】被認証者の身体的特徴を用いて個人認証を
    行う個人認証装置において、 線状電極アレイのアレイ方向に沿って被認証者の指が接
    触することによる該線状電極アレイの隣接電極間の抵抗
    値の分布を測定し、この抵抗値の分布から指の特徴を抽
    出して特徴パターンデータを出力する特徴抽出手段と、 この特徴抽出手段から出力される前記特徴パターンデー
    タに前記特徴抽出手段による測定時の条件を示す測定パ
    ラメータを付加し、これら特徴パターンデータおよび測
    定パラメータの組を認証用データとして出力する測定パ
    ラメータ付加手段と、 この測定パラメータ付加手段から出力される認証用デー
    タと予め登録されている特徴パターンデータおよび測定
    パラメータの組からなる登録データとを比較照合する照
    合手段とを備えたことを特徴とする個人認証装置。
  4. 【請求項4】被認証者の身体的特徴を用いて個人認証を
    行う個人認証装置において、 線状電極アレイと、該線状電極アレイにおける隣接電極
    間の抵抗と直列に接続された基準抵抗と、該隣接電極間
    の抵抗と該基準抵抗との直列回路に電圧を印加する電圧
    源とを有し、該線状電極アレイのアレイ方向に沿って被
    認証者の指が接触することによる該線状電極アレイの隣
    接電極間の抵抗値の分布を測定し、この抵抗値の分布か
    ら指の特徴を抽出して特徴パターンデータを出力する特
    徴抽出手段と、 この特徴抽出手段から出力される前記特徴パターンデー
    タに、前記特徴抽出手段による測定時の、前記基準抵抗
    の抵抗値および前記電圧源の電圧値の少なくとも一方の
    値を測定パラメータとして付加し、これら特徴パターン
    データおよび測定パラメータの組を認証用データとして
    出力する測定パラメータ付加手段と、 この測定パラメータ付加手段から出力される認証用デー
    タと予め登録されている特徴パターンデータおよび測定
    パラメータの組からなる登録データとを比較照合する照
    合手段とを備えたとを特徴とする個人認証装置。
  5. 【請求項5】被認証者の身体的特徴を用いて個人認証を
    行う個人認証装置において、 線状電極アレイと、該線状電極アレイにおける隣接電極
    間の抵抗と直列に接続された基準抵抗と、該隣接電極間
    の抵抗と該基準抵抗との直列回路に電圧を印加する電圧
    源とを有し、該線状電極アレイのアレイ方向に沿って被
    認証者の指が接触することによる該線状電極アレイの隣
    接電極間の抵抗値の分布を測定し、この抵抗値の分布か
    ら指の特徴を抽出して特徴パターンデータを出力する特
    徴抽出手段と、 この特徴抽出手段から出力される前記特徴パターンデー
    タに、前記特徴抽出手段による測定時の、前記基準抵抗
    の抵抗値および前記電圧源の電圧値の少なくとも一方の
    値を測定パラメータとして付加し、これら特徴パターン
    データおよび測定パラメータの組を認証用データとして
    出力する測定パラメータ付加手段と、 この測定パラメータ付加手段から出力される認証用デー
    タと予め登録されている特徴パターンデータおよび測定
    パラメータの組からなる登録データとを比較照合する照
    合手段とを備え、 前記測定パラメータ付加手段は、前記特徴抽出手段にお
    いて前記抵抗値の分布を測定して得られる信号出力の総
    和と所定の閾値との比較を行ない、該信号出力の総和が
    所定の閾値より小さいときには、前記基準抵抗もしくは
    前記電圧源の少なくともいずれか一方の値を変化させ
    て、再び該信号出力の総和と閾値との比較を行ない、該
    信号出力の総和が閾値以上になったとき、その時点の特
    徴パターンデータの値および測定パラメータの値を認証
    用データとして出力することを特徴とする個人認証装
    置。
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