JPH0971094A - 磁気パネルの表示消去方法 - Google Patents

磁気パネルの表示消去方法

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JPH0971094A
JPH0971094A JP24854895A JP24854895A JPH0971094A JP H0971094 A JPH0971094 A JP H0971094A JP 24854895 A JP24854895 A JP 24854895A JP 24854895 A JP24854895 A JP 24854895A JP H0971094 A JPH0971094 A JP H0971094A
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JP
Japan
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magnetic
pole
panel
magnetic panel
permanent magnet
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Pending
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JP24854895A
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English (en)
Inventor
Shinichi Seri
伸一 瀬利
Takao Yamaguchi
孝雄 山口
Tatsuya Igawa
達也 井川
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Pilot Corp
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Pilot Corp
Pilot Pen Co Ltd
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Publication date
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気パネルの表示を消し残しなく素早く消去
でき、外形的にもコンパクト化が可能な磁気パネルの表
示消去方法を提供する。 【解決手段】 表面にN極とS極を交互に縞状に配列
し、かつ磁気パネル表示部全面に消去磁界を印加できる
大きさの永久磁石を磁気パネルの背後の離間した位置か
ら磁気パネル背面に移動し、次いで前記永久磁石を前記
パネルに沿って前記N極とS極を横切る軸線方向と同じ
方向に微移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気パネルの表示消
去方法に関する。さらに詳しくは、磁気パネルの表示を
消し残しなく素早く消去できる磁気パネルの表示消去方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に磁気パネルはパネルの前面から磁
気ペンにより磁気力を与えると、パネルの前面の磁気力
を受けた部分のみに分散液体内の磁粉が泳動して表示を
作り、パネルの後面から消去磁石により磁気力を与える
と磁粉は後面側に移動して表示が消えるものである。
【0003】このような磁気パネルは消し残りなく消去
できることが望まれているが、従来、細長い棒状の磁石
板で磁気パネルの背面上をスライドさせて消去を行うこ
とが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この消去方法では、磁
気パネルの全面を消し残りなく消去する場合にパネルの
全長に渡って棒状磁石を複数回スライドさせればよい。
しかし、素早く全面消去が行えないという問題がある。
【0005】したがって本発明は上記のような欠点を除
いて、磁気パネルの表示を消し残しなく素早く消去で
き、外形的にもコンパクト化が可能な磁気パネルの表示
消去方法を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係わる発明は、表面にN極とS
極を交互に縞状に配列し、かつ磁気パネル表示部全面に
消去磁界を印加できる大きさの永久磁石を磁気パネルの
背後の離間した位置から磁気パネル背面に移動し、次い
で前記永久磁石を前記パネルに沿って前記N極とS極を
横切る軸線方向と同じ方向に微移動することを特徴とす
る。
【0007】ここで磁気パネルとは、磁粉を着色分散媒
に分散した分散液体を内部に密封したフィルム状、シー
ト状の物品を意味する。磁気パネルとして、例えば二枚
の基板間を多セル構造とし、セル内に磁粉と着色分散媒
と所望により増稠剤からなる分散液体を封入した磁気泳
動型磁気パネルを代表的に挙げることができる。また、
前記分散液体を微少カプセルに封入し、これらのカプセ
ルを基板上に塗布したカプセル使用の磁気泳動型磁気パ
ネルを挙げることができる。
【0008】本発明によれば永久磁石は表面にN極とS
極を交互に縞状に配列されている。一般に永久磁石はN
極を一方の面にS極を他方の面に着磁した普通着磁、一
方の面にN極とS極を多数着磁した片面多極着磁や両面
にN極とS極を多数着磁した両面多数着磁の面多極着磁
などがあるが、普通着磁はシート状にすると磁力が周囲
で強く、中央部分で弱くなって均一な磁力が得られにく
くなるという問題があり、本発明では表面にN極とS極
を交互に縞状に配列された面多極着磁の永久磁石を用い
る。この永久磁石は全面消去を行うために磁気パネル表
示部全面に消去磁界を印加できる大きさのものを用い
る。
【0009】ところで、表面にN極とS極を交互に縞状
に配列した永久磁石はN極およびS極それぞれの表面中
心線部分で最も磁力が強いが、N極とS極の境では磁力
が弱い。このため、単に磁気パネルの背後の離間した位
置から磁気パネルの背面に移動、すなわち磁気パネル背
面に接触させたり近接させただけでは、各N極とS極の
表面中心線部分に対応する磁気パネル内の磁粉が引きつ
けられるが、N極とS極の境に対応する磁気パネル内の
磁粉は引きつけられ難く、表示の消し残りが発生する。
【0010】このため本発明では、前記永久磁石を磁気
パネルに沿ってN極とS極を横切る軸線方向と同じ方向
に微移動する。こうすることで磁力の最も強いN極およ
びS極のそれぞれの表面中心線部分がN極とS極の境が
あった位置にずれることになり、磁気パネル内の引きつ
けられていない磁粉を完全に引きつけることになる。し
たがって、前記永久磁石を磁気パネルに沿ってN極とS
極を横切る方向と同じ方向に微移動すると、磁気パネル
の表示が完全に消去される。
【0011】こうしたことから、微移動の距離は図2に
符号Pで示すN極とS極のピッチの0.5ピッチ以上、
2ピッチ以下、好ましくは1ピッチ以上、2ピッチ以下
で充分となる。1ピッチは大体1mm〜20mmであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は磁気パネル1の中間部分を
省略した縦断面図を示し、透明な合成樹脂製表基板2と
合成樹脂製底基板3の間に合成樹脂、金属から選んだハ
ニカムコアからなる多セル板4を介在した液体封入間隙
が形成され、液体封入間隙に磁粉5、着色剤、分散媒お
よび増稠剤を含む5dyne/cm2以上の降伏値を有
する分散液体6が封入密封されている。符号7は表示部
を示し、縦193mm、幅129mmに設定している。
着色剤は分散液体に隠蔽性と色調を与え、増稠剤は分散
液体に降伏値を与えて磁粉の沈降を防止する。
【0013】図2は永久磁石8の中間部分を省略した平
面図を示し、表面にN極とS極を交互に縞状に配列し、
かつ磁気パネル1の表示部7全面に消去磁界を印加でき
る大きさとしてある。適当な永久磁石は片面多極着磁の
ゴム磁石である。
【0014】図3〜図5は本発明方法を実施するための
一装置を示し、永久磁石8とこの永久磁石8を取り付け
た台9とからなり、磁気パネル1の背後の離間した位置
に配置された磁気イレーザ10と、磁気イレーザ10を
移動させるための押し具11と、押し具11作動時に磁
気イレーザ10を磁気パネル1背面に案内し、次いで磁
気イレーザ10を前記パネル1に沿って前記N極とS極
を横切る軸線方向S1と同じ方向に微移動させるガイド
12と、押し具11作動休止時に磁気イレーザ10を磁
気パネル1の背後の離間した元の位置に復帰させるばね
13とを具備する。
【0015】詳しくは、底板14上面の四方に枠材1
5、16、17、17a、17bが固着され、互いに平
行な枠材15、16にそれぞれ3個づつガイド12が設
けられている。ガイド12は傾斜部18とこの傾斜部1
8に連接した水平部19から形成されており、水平部1
9の上側には磁気イレーザ10を取り付けるための開口
部20が形成されている。水平部19の長さは2.5m
mに設定している。
【0016】磁気イレーザ10を取り付けた台9の側部
にはガイド12と対応した数の円柱状突起21が設けら
れてガイド12にはめ込まれている。底板14上面の一
端側(図3において右側)には押し具11を支持するた
めの2つの軸受け22が固着されており、軸受け22は
それぞれ枠材17a、17bと一体に設けられている。
この軸受け22に押し具11の側部から水平に突き出た
円柱状突起23がはめ込まれている。押し具11の先端
側(図4において左側)が押圧部24としてあり、押圧
部24は磁気イレーザ10を押し上げ可能な位置に延び
ている。
【0017】そして押圧部24が接触する磁気イレーザ
10の台9の側縁の下側25を傾斜させている。このよ
うに側縁の下側25を傾斜させてこの部位に押し具24
の押圧部24を接触させた場合、側縁の下側が傾斜して
いないものに押圧部24を接触させて磁気イレーザ10
を移動したときに比べて、傾斜のためその角度分だけ磁
気イレーザ10の移動量が増加する。このため磁気イレ
ーザ10の移動量を増加させるのに押し具11を大きく
することが不要となってコンパクトにでき、外観デザイ
ン的に見栄えをよくすることができるという利点があ
る。
【0018】また底板14上面の一端側(図3において
右側)にはばね13を取り付けるための支持部材26が
2つ固着されており、磁気イレーザ10の台9に設けら
れた2つのばね取付部27との間で2つのばね13をそ
れぞれ保持している。
【0019】さらに表示部7を上側にした磁気パネル1
が枠材15、16、17、17a、17bの上面に取り
付けられ、磁気イレーザ10の上方に配置されている。
【0020】次に、以上に述べた装置の作用を説明す
る。磁気パネル1の表示消去を行うには、押し具11を
下に向けて手で押圧する。すると磁気イレーザ10が押
圧部24の押圧を受けて上昇を始める。磁気イレーザ1
0はガイド12の傾斜部18により磁気パネル1背面に
案内され接触する。この動作により磁気パネル1の表示
部7全面に磁気イレーザ10の消去磁界が印加されるこ
とになる。さらに押し具11を押し下げると、永久磁石
8はガイド12の水平部19の案内により磁気パネル1
に沿ってN極とS極を横切る軸線方向S1と同じ方向に
移動する。この動作により永久磁石8のN極およびS極
のそれぞれの表面中心線部分LがN極とS極の境があっ
た位置にずれ、磁気パネル1の表示は完全に消去され
る。
【0021】押し具11の作動を解除するとばね13の
付勢力により磁気イレーザ10は磁気パネル1の背後の
離間した元の位置に復帰し、押し具11も元の状態に復
帰する。
【0022】
【実施例】次に実施例および比較例を示す。 実施例 磁気パネルは厚さ1.3mmであり、透明な塩化ビニル
樹脂製表基板と塩化ビニル樹脂製底基板の間に塩化ビニ
ル樹脂製ハニカムコアからなる多セル板を介在した液体
封入間隙を形成し、液体封入間隙には黒色磁粉12重量
%、炭化水素溶剤85重量%、酸化チタン1重量%、微
粉末けい酸2重量%の組成からなり、5dyne/cm
2以上の降伏値を有する分散液体を封入したものを用い
た。
【0023】表面にN極とS極を交互に縞状に配列した
永久磁石は厚さ0.7mm、縦193mm、幅129m
mであり、着磁ピッチが2.2mmであり、表面磁束密
度が340ガウスの片面多極着磁のフェライトゴム磁石
を用いた。
【0024】磁気パネルとフェライトゴム磁石を、図3
の装置に組み込み、前記ゴム磁石を磁気パネルの背後の
離間した位置から磁気パネル背面に移動し、次いで前記
ゴム磁石を前記パネルに沿って前記N極とS極を横切る
軸線方向と同じ方向に、水平部20の長さに相当する距
離2.5mm移動して消去を行ったところ、表示を消し
残しなく消去することができた。
【0025】比較例 実施例と同様に磁気パネルとゴム磁石を、図3の装置に
組み込み、表面にN極とS極を交互に縞状に配列したゴ
ム磁石を磁気パネルの背後の離間した位置から磁気パネ
ル背面に移動するが、ゴム磁石を図2の符号S2と同じ
方向に移動する点を実施例と相違させて消去を行ったと
ころ、表示の消し残りが生じた。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる発明は、表面にN極とS極を交互に縞状に配列
した永久磁石を磁気パネルの背後の離間した位置から磁
気パネル背面に移動し、次いで前記永久磁石を前記パネ
ルに沿って前記N極とS極を横切る軸線方向と同じ方向
に微移動することにより消去を行うので、表示を消し残
しなく素早く消去でき、しかも永久磁石を磁気パネルの
背後の離間した位置から磁気パネルの背面に移動させる
ため、永久磁石を受け入れる相応のスペースを確保しや
すくなり、外形的にもコンパクト化が可能な磁気パネル
の表示消去方法を提供できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する磁気パネルの中間部分を省略
した縦断面図である。
【図2】本発明に使用する永久磁石の中間部分を省略し
た平面図である。
【図3】本発明に使用する磁気パネルの消去装置の、磁
気パネルを除去した状態の平面図である。
【図4】同磁気パネルの消去装置の、押し具作動休止時
の縦断面図である。
【図5】同磁気パネルの消去装置の、押し具作動時の縦
断面図である。
【符号の説明】
1 磁気パネル 5 磁粉 7 表示部 8 永久磁石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にN極とS極を交互に縞状に配列し、
    かつ磁気パネル表示部全面に消去磁界を印加できる大き
    さの永久磁石を磁気パネルの背後の離間した位置から磁
    気パネル背面に移動し、次いで前記永久磁石を前記パネ
    ルに沿って前記N極とS極を横切る軸線方向と同じ方向
    に微移動することを特徴とする磁気パネルの表示消去方
    法。
JP24854895A 1995-09-01 1995-09-01 磁気パネルの表示消去方法 Pending JPH0971094A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018110313A1 (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 アルプス電気株式会社 操作装置及びその操作装置を用いた車両用シフト装置

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