JPH0944432A - 情報処理方法および情報処理装置 - Google Patents

情報処理方法および情報処理装置

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JPH0944432A
JPH0944432A JP8079002A JP7900296A JPH0944432A JP H0944432 A JPH0944432 A JP H0944432A JP 8079002 A JP8079002 A JP 8079002A JP 7900296 A JP7900296 A JP 7900296A JP H0944432 A JPH0944432 A JP H0944432A
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JP8079002A
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English (en)
Inventor
Kazuo Saito
和雄 齊藤
Juhei Nakagaki
寿平 中垣
Yasuko Toki
康子 東樹
Noriyuki Kamibayashi
憲行 上林
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/10Office automation; Time management
    • GPHYSICS
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    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/30Monitoring
    • G06F11/34Recording or statistical evaluation of computer activity, e.g. of down time, of input/output operation ; Recording or statistical evaluation of user activity, e.g. usability assessment
    • G06F11/3466Performance evaluation by tracing or monitoring
    • G06F11/3495Performance evaluation by tracing or monitoring for systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L51/00User-to-user messaging in packet-switching networks, transmitted according to store-and-forward or real-time protocols, e.g. e-mail
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06F11/3466Performance evaluation by tracing or monitoring
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L51/00User-to-user messaging in packet-switching networks, transmitted according to store-and-forward or real-time protocols, e.g. e-mail
    • H04L51/21Monitoring or handling of messages
    • H04L51/234Monitoring or handling of messages for tracking messages

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報が配付された時に配付にかかわる情報を
記録することによって、後から情報の配付経路を追跡可
能とした情報処理方法および情報処理装置を提供する。 【構成】 他の情報媒介装置1から送られてきた情報を
情報配付部13が受け取ると、配付検知部15がこれを
検知し、配付履歴保持部16に配付履歴を記録する。情
報媒介装置1は、履歴被回収部17を介して配付履歴を
追跡センター2に送る。追跡センター2では、各情報媒
介装置1から送られた配付履歴を配付履歴回収部21で
回収し、配付履歴保持部22に格納する。追跡解析部2
3は、配付履歴保持部22内の配付履歴をもとに、情報
の配付経路等を解析する。解析結果は、解析結果表示部
24で表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の配付経路な
どの追跡が可能な情報処理方法および情報処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今のデジタル情報技術の発達や、情報
ハイウェイ構想などにより、あらゆる情報がデジタル化
され、ネットワークを通じて配付・流通される時代が到
来しようとしている。すでにインターネットやパソコン
通信などのネットワークメディアを通じて、文字情報は
もとより、画像、動画、音声、プログラムなどの様々な
情報が流通・配付されはじめている。従来の放送のよう
な情報メディアでは、情報の発信者と受信者が明確に区
別されていたが、このような時代になると、すべての利
用者が情報受信者であると同時に発信者でもあることに
なる。従って、誰でも気軽に種々の情報を様々な形態で
流通・配付することが可能になる。デジタル化された情
報は複写が容易であるという特徴を持つため、利用者同
士での複写や再配付などによって、複数の人の手を介し
て情報が配付され、情報の配付・流通の範囲とスピード
は加速度的に高まっていくことになる。
【0003】このようになると、情報が一旦手を離れる
と、誰の手にわたってどう使われるかわからないという
状況が生まれ、一旦配付・流通された情報に対して、自
分が意図した人に情報が渡ったか否かを知りたいとか、
配付経路のうちのどこまで配付されたか知りたい、どう
いう経路で配付されてきたかを知りたいなどの要求が生
まれてくる。さらに、最近ではコンピュータウィルスが
混入されたプログラムや、プライバシーを侵害している
内容を持つ情報などが、そうとはわからずに不正に配付
・流通されることも多くなってきており、このような不
正な情報が流通した際に、その情報の発信者や配付経路
を特定したいという要求も生まれている。しかし、この
ような要求を全面的に解決するものはなく、一部の要求
を解決するもののみであった。
【0004】例えば、特開平4−268849号公報で
述べられている電子メール通信網では、電子メールの伝
達において、送信者が受信者へ送りたい情報そのものと
ともに、送信及び受信に関する記録を生成し、両者を一
体として受信者に伝達する。電子メールを受信したノー
ドは、受信した電子メールに付加された発信者名及び通
過したノードに関する情報と、そのノードが保持するネ
ットワーク構成に関する情報とを比較し、電子メールの
発信者名が偽りでないかどうか調べることができる。
【0005】しかし、この電子メール通信網では、ある
利用者Aからある利用者Bへ情報を送信した時の通過ノ
ードの経路を記録するだけであり、この情報を利用者B
からさらに利用者Cへ送信する時には、利用者Aの情報
は残っていないため、利用者をまたがった追跡には使え
ない。また、この電子メール通信網では、電子メールと
いう特定の機構に依存しているため、例えば、単に情報
をある人の記憶装置から別の人の記憶装置へ複写した場
合には、その情報の配付(この場合は複写)の経路は記
録されず、後からその情報の配付経路を知ることはでき
ない。さらに、送信者が自分が送信した情報が今どこま
で届いているかなどを知りたいときなどのように、送信
者側からの追跡を行なうことはできない。
【0006】また、特開平5−63728号公報に記載
されているオフィス情報処理システムでは、電子メール
に受信後どのような処理を行なえるかの制御情報を付加
し、また、受信メールに対して行なわれた操作の履歴情
報を記憶しておく。そして、送信者が履歴情報を参照す
ることによって、例えば、送信した電子メールが処理さ
れたか否か等を知ることができる。しかし、このシステ
ムでは、受け取った電子メールの元の発信者を知ること
はできるが、どのような経路を通って配付された情報か
を知ることはできない。また、上述の電子メールシステ
ムと同様に、電子メールシステム以外の配付経路につい
ては考慮されていない。そのため、このシステムでは、
受け取った情報の配付経路を知ることはできない。
【0007】さらに、特開平2−297288号公報で
述べられている電子文書作成/決裁システムでは、電子
式の認証機能により決裁される電子文書作成/決裁シス
テムにおいて、決裁の際の認証処理によって作成された
認証データを認証ロギングファイルに登録することによ
って、文書の決裁状況を追跡することを可能にしてい
る。この電子文書作成/決裁システムは、決裁を依頼し
た人が、現在の決裁状況を知ることができるシステムで
あるため、決裁処理を行なわない人の所に文書が配付さ
れたとしてもそのことはわからない。また、電子メール
通信網と同様、決裁に関係のない情報を単にある人の記
憶装置から別の人の記憶装置へ複写した場合には、その
情報の配付(この場合は複写)の経路は記録されず、後
からその情報の配付経路を知ることはできない。
【0008】以上説明したように、電子メールや決裁シ
ステムのような特別なシステムを使わないで、さまざま
な種類の情報がさまざまな人の手を経てさまざまな方法
で配付・流通している時に、一旦配付・流通された情報
に対して配付経路を追跡することはできず、さらに不正
な情報が流通した際にも、その情報の発信者や配付経路
を特定することもできなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題を解決するためになされたものであり、情報が配付さ
れた時に配付にかかわる情報を記録することによって、
後から情報の配付経路を追跡可能とした情報処理方法お
よび情報処理装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、情報処理方法において、配付元から配付先への情報
の配付を検知し、その配付に関する情報を蓄積し、その
蓄積された情報に基づいて配付経路を解析することを特
徴とするものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、情報処理装置に
おいて、配付元から配付先への情報の配付を検知する配
付検知手段と、該配付検知手段により検知された情報の
配付に関する履歴を記憶する配付履歴記憶手段と、該配
付履歴記憶手段に記憶されている履歴に基づいて配付経
路を解析する解析手段を具備することを特徴とするもの
である。
【0012】請求項3に記載の発明は、情報処理装置に
おいて、情報に対して編集を行なう編集手段と、該編集
手段による編集を検知する編集検知手段と、該編集検知
手段により検知された編集に関する履歴を記憶する編集
履歴記憶手段と、配付元から配付先への情報の配付を検
知する配付検知手段と、前記配付検知手段により検知さ
れた情報の配付に関する履歴を記憶する配付履歴記憶手
段と、前記編集履歴記憶手段に記憶されている履歴及び
前記配付履歴記憶手段に記憶されている履歴に基づいて
配付経路及び情報の変更を解析する解析手段を具備する
ことを特徴とするものである。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載の情報処理装置において、配付された情報は該
情報に関する標識である情報標識を含み、前記配付履歴
記憶手段は配付に関する履歴として情報標識を記憶する
ことを特徴とするものである。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項2または
3に記載の情報処理装置において、配付された情報に基
づいて該情報に関する標識である情報標識を生成する情
報標識生成手段をさらに具備し、前記配付履歴記憶手段
は、配付に関する履歴として前記情報標識生成手段によ
り生成された情報標識を記憶することを特徴とするもの
である。
【0015】請求項6に記載の発明は、情報処理装置に
おいて、配付元から配付先への情報の配付を検知する配
付検知手段と、該配付検知手段により検知された情報の
配付に関する履歴として前記配付元の識別子または前記
配付先の識別子を記憶する配付履歴記憶手段と、該配付
履歴記憶手段に記憶されている履歴に基づいて配付経路
を解析する解析手段を具備することを特徴とするもので
ある。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の情報処理装置において、配付された情報は該情報に関
する標識である情報標識を含み、前記配付履歴記憶手段
は配付に関する履歴として情報標識をも記憶することを
特徴とするものである。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の情報処理装置において、配付された情報に基づいて該
情報に関する標識である情報標識を生成する情報標識生
成手段をさらに具備し、前記配付履歴記憶手段は、配付
に関する履歴として前記情報標識生成手段により生成さ
れた情報標識をも記憶することを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項9に記載の発明は、情報処理装置に
おいて、配付元から配付先への情報の配付を検知する配
付検知手段と、該配付検知手段により検知された情報の
配付に関する履歴を記憶する配付履歴記憶手段と、該配
付履歴記憶手段に記憶されている履歴を発信する発信手
段を具備することを特徴とするものである。
【0019】請求項10に記載の発明は、情報処理装置
において、外部装置から発信された情報の配付に関する
履歴を受信する受信手段と、該受信手段により受信され
た履歴に基づいて配付経路を解析する解析手段を具備す
ることを特徴とするものである。
【0020】請求項11に記載の発明は、情報処理装置
において、配付元から配付先への情報の配付を検知する
配付検知手段と、該配付検知手段により検知された情報
の配付に関する履歴を記憶する配付履歴記憶手段と、該
配付履歴記憶手段に記憶されている履歴を発信する発信
手段と、該発信手段により発信された履歴を受信する受
信手段と、該受信手段により受信された履歴に基づいて
配付経路を解析する解析手段を具備することを特徴とす
るものである。
【0021】請求項12に記載の発明は、請求項2ない
し9,11のいずれか1項に記載の情報処理装置におい
て、前記配付検知手段は、配付元から情報が配付された
際に、その配付を検知することを特徴とするものであ
る。
【0022】請求項13に記載の発明は、請求項2ない
し9,11のいずれか1項に記載の情報処理装置におい
て、前記配付検知手段は、配付先へ情報を配付した際
に、その配付を検知することを特徴とするものである。
【0023】請求項14に記載の発明は、請求項2ない
し9,11のいずれか1項に記載の情報処理装置におい
て、前記配付検知手段は、配付元から情報が配付された
際及び配付先へ情報を配付した際に、その配付を検知す
ることを特徴とするものである。
【0024】請求項15に記載の発明は、請求項2ない
し9,11のいずれか1項に記載の情報処理装置におい
て、前記配付検知手段は、情報記録媒体に記憶された情
報が配付された際にその配付を検知し、前記配付履歴記
憶手段は、情報とともに該情報に関する履歴を前記情報
記録媒体に記憶することを特徴とするものである。
【0025】請求項16に記載の発明は、請求項2ない
し9,11のいずれか1項に記載の情報処理装置におい
て、前記配付検知手段は、情報記録媒体に記憶された情
報が配付された際にその配付を検知し、前記配付履歴記
憶手段は、媒体に関する標識である媒体標識を記憶する
ことを特徴とするものである。
【0026】請求項17に記載の発明は、請求項9また
は11に記載の情報処理装置において、さらに、前記発
信手段に対して情報の履歴を発信することを要求する履
歴要求手段を具備し、前記発信手段は、前記履歴要求手
段による要求があった際に履歴を発信することを特徴と
するものである。
【0027】請求項18に記載の発明は、請求項2ない
し8,10,11のいずれか1項に記載の情報処理装置
において、さらに、前記解析手段に対して情報の履歴を
解析することを要求する解析要求手段を具備し、前記解
析手段は、前記解析要求手段による要求があった際に解
析を行なうことを特徴とするものである。
【0028】請求項19に記載の発明は、請求項2ない
し8,10,11,18のいずれか1項に記載の情報処
理装置において、前記解析手段によって解析された解析
結果を表示する解析結果表示手段を有し、該解析結果表
示手段は、前記解析結果を表示する際に、情報の種類や
配付先、配付元の属性などによって表示形態を変更可能
であることを特徴とするものである。
【0029】請求項20に記載の発明は、請求項2ない
し18のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
情報の利用を検知する利用検知手段と、該利用検知手段
によって検知された情報の利用の履歴を記憶する利用履
歴記憶手段を有することを特徴とするものである。
【0030】請求項21に記載の発明は、請求項19に
記載の情報処理装置において、情報の利用を検知する利
用検知手段と、該利用検知手段によって検知された情報
の利用の履歴を記憶する利用履歴記憶手段を有し、前記
解析結果表示手段は、前記解析結果を表示する際に、前
記利用履歴記憶手段に記憶されている情報の利用の履歴
と関連付けて表示することを特徴とするものである。
【0031】
【作用】請求項1および2に記載の発明によれば、配付
元から配付先への情報の配付を検知し、その配付に関す
る履歴を蓄積し、その蓄積された情報に基づいて配付経
路を解析する。これによって、配付経路を追跡すること
が可能になる。ここで配付経路は、情報の発信源、伝達
経路、流通範囲、流通した情報量などをも含む概念であ
る。配付に関する履歴としては、請求項6に記載の発明
のように、配付元の識別子または配付先の識別子を含む
情報を記憶しておくことができる。
【0032】請求項3に記載の発明によれば、編集手段
で情報に対して編集を行なうと、編集検知手段でこれを
検知し、編集に関する履歴を編集履歴記憶手段に記憶し
ておく。また、配付元から配付先への情報の配付を配付
検知手段で検知すると、その配付に関する履歴を配付履
歴記憶手段に記憶しておく。そして、編集履歴記憶手段
に記憶されている履歴及び配付履歴記憶手段に記憶され
ている履歴に基づいて、解析手段で配付経路及び情報の
変更を解析する。これによって、情報の作成時に元にな
った情報や、配付の途中で編集された過程も知ることが
できるようになる。
【0033】請求項4,5および7,8に記載の発明に
よれば、配付に関する履歴として情報標識を記憶するよ
うに構成することができる。この情報標識を情報と対応
づけておくことによって、配付に関する履歴の蓄積およ
び解析を容易にするとともに、解析された配付経路の情
報から容易に情報を参照できるようになる。請求項5,
8に記載の発明のように、情報標識生成手段により生成
された情報標識を配付履歴記憶手段に記憶するように構
成することによって、情報に対応づけて情報標識を管理
する必要はなくなり、情報の管理が容易になる。
【0034】請求項9に記載の発明によれば、配付検知
手段で配付元から配付先への情報の配付を検知し、その
配付に関する履歴を配付履歴記憶手段に記憶しておく。
そして、発信手段は配付履歴記憶手段に記憶されている
履歴を発信する。発信した履歴は、例えば、請求項10
に記載の発明のように、受信手段を有する情報処理装置
へ伝えられる。請求項10に記載の発明によれば、例え
ば、請求項9に記載の発明のように発信手段を有する情
報処理装置など、外部装置から発信された情報の配付に
関する履歴を受信手段で受信し、受信した履歴に基づい
て解析手段で配付経路を解析する。さらに、これらをま
とめ、請求項11に記載の発明のように、配付元から配
付先への情報の配付を配付検知手段で検知してその履歴
を配付履歴記憶手段に記憶しておき、発信手段によって
配付履歴記憶手段に記憶されている履歴を発信する。受
信手段はこれを受信し、受信した履歴に基づいて解析手
段で配付経路を解析する。このように、情報の配付に関
する履歴を記憶する配付履歴記憶手段と、それを用いて
配付経路を解析する解析手段とを別々に構成することが
できる。
【0035】上述の配付検知手段は、請求項12に記載
の発明のように、配付元から情報が配付された際に、そ
の配付を検知するように構成することができる。また
は、請求項13に記載の発明のように、配付先へ情報を
配付した際に、その配付を検知するように構成すること
ができる。あるいは、請求項14に記載の発明のよう
に、配付元から情報が配付された際及び配付先へ情報を
配付した際に、その配付を検知するように構成すること
ができる。
【0036】また、配付検知手段は、請求項15に記載
の発明のように、情報記録媒体に記憶された情報が配付
された際にその配付を検知し、配付された情報に関する
履歴を配付履歴記憶手段により情報記録媒体に記憶する
ように構成することができる。あるいは、請求項16に
記載の発明のように、媒体に関する標識である媒体標識
を配付履歴記憶手段に記憶するように構成することがで
きる。これらにより、情報記録媒体によって情報が配付
された場合にも対応することができる。
【0037】発信手段は、請求項9または11に記載の
情報処理装置において、請求項17に記載の発明のよう
に、発信要求手段による要求があった際に、履歴を発信
するように構成することができる。
【0038】解析手段は、請求項18に記載の発明のよ
うに、解析要求手段による要求があった際に解析を行な
うように構成することができる。
【0039】さらに、請求項19に記載の発明のよう
に、解析手段によって解析された解析結果を表示する解
析結果表示手段を設けることができ、解析結果表示手段
によって、解析結果を表示する際に、情報の種類や配付
先、配付元の属性などによって表示形態を変更可能に構
成することができる。これにより、装置の属性、例えば
利用者の年齢や性別、職業などと、配付されている情報
の属性、例えば音楽のジャンルや報告書の種類、ワード
プロセッサなどのソフトウェアの種類などの情報の種類
などとの間の相関関係、流通経路などを調べることが可
能となる。
【0040】さらに、請求項20,21に記載の発明の
ように、情報の利用を検知する利用検知手段と、該利用
検知手段によって検知された情報の利用の履歴を記憶す
る利用履歴記憶手段を設けることができ、例えば、情報
が配付されたが利用されなかったなど、実際に利用され
たか否かという利用に関する履歴を蓄積することができ
る。このような利用履歴を請求項21に記載の発明のよ
うに解析手段によって解析された配付に関する解析結果
とともに解析結果表示手段で表示することによって、配
付されたか否かとともに、配付された情報が実際に利用
されたか否かという視点で、例えば、どのように流通し
た場合によく利用されているかなど、情報の流通状態を
調べることができるようになる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の情報処理装置の
第1の実施の形態を示す構成図であり、図1(A)は情
報媒介装置の第1の実施の形態を示す構成図、図1
(B)は追跡センターの第1の実施の形態を示す構成図
である。図中、1は情報媒介装置、2は追跡センター、
11は情報保持部、12は情報処理部、13は情報配付
部、14は装置ラベル部、15は配付検知部、16は配
付履歴保持部、17は履歴被回収部、21は配付履歴回
収部、22は配付履歴保持部、23は追跡解析部、24
は解析結果表示部である。
【0042】情報媒介装置1は、従来の情報媒介装置が
有していた情報を配付するための情報配付部13や情報
を処理する情報処理部12、情報を保持している情報保
持部11などに加えて、装置ラベル部14、配付検知部
15、配付履歴保持部16、履歴被回収部17を有して
いる。本発明で言う情報媒介装置1とは広い意味で情報
の伝達を媒介する装置のことであり、具体的な装置とし
ては、情報の伝達を専門的に行なうもの、例えば、ネッ
トワークにおけるゲートウェイあるいは電話機における
交換機のような装置だけでなく、結果的に情報の配付を
行なうような装置、例えば、ネットワークに接続された
ワークステーションやパーソナルコンピュータなどの情
報を処理する装置をも含む。また、ネットワーク上で電
子メールの配付を行なうメールサーバなども含まれる。
さらに、ハードディスクやフロッピーディスクなどの情
報記憶媒体を読み書きするためのディスク機器などの電
子情報機器も含まれ、情報記憶媒体間あるいは同一情報
記憶媒体内での情報のコピー等が情報の配付に相当す
る。
【0043】情報保持部11は、情報媒介装置1が処理
する情報を蓄えておく。実際には、例えば、メモリや磁
気ディスク装置などで構成される。
【0044】図2は、本発明の情報処理装置の第1の実
施の形態における情報の構成の一例の説明図である。情
報は、情報ラベル部と情報本体から構成される。情報ラ
ベル部には、情報を一意に識別するための情報識別子が
保持されている。あるいは、一意に識別するためのID
に代わるもの、例えば、マシン名+ファイル名で表わさ
れるような情報を識別できる標識であればよい。また、
一般には、情報ラベル部には情報識別子のほか、情報に
関する属性、例えば、情報作成者、作成年月日などが格
納されることもある。情報を利用量に応じて課金するよ
うなシステムでは、利用料金に関する情報もこの情報ラ
ベル部に格納される。情報ラベルに格納するものが情報
識別子のみであれば、情報ラベル部のような形態をとら
ず、情報本体に付属させてもよい。いずれにせよ、情報
識別子あるいは情報ラベルに格納されるような情報は、
情報本体と切り離されると意味を持たなくなるため、流
通時には切り離されないように暗号化されるのが一般的
である。情報本体は、本来の意味を持つ情報であり、画
像やプログラム、テキスト、動画など様々な種類の内容
を持つ。
【0045】図1に戻り、情報処理部12は、情報保持
部11に蓄えられた情報を処理する。例えば、情報媒介
装置1がワークステーションやパーソナルコンピュータ
であるならば、例えば、ユーザと対話的に文書を作成す
る文書作成の処理を行なうなど、種々の処理を行なう。
情報配付部13は、他の情報媒介装置と情報を交換す
る。実際には、例えば、ネットワークインタフェース、
モデムなどから構成され、ネットワークを通じて他の情
報媒介装置に情報を伝達したり、他の装置から情報を受
け取るといった処理を行なう。
【0046】装置ラベル部14は、情報媒介装置1を一
意に識別するための装置識別子を保持する。装置識別子
は、例えば、その装置が製造された際に付与されたりす
る。あるいは、システムを構成したときに、一意の装置
識別子を与えるようにしてもよい。また、装置の利用者
から装置識別子が直接見える必要はなく、後述する追跡
センターが配付履歴を回収する際に、その配付履歴がど
の装置のものであるのかを識別するために用いられる。
【0047】配付検知部15は、情報配付部13が他の
情報媒介装置と情報を交換するか否かを常に監視してお
り、情報を交換した場合はその交換に関する情報を検知
し、配付履歴保持部16に記録する。情報交換の検知
は、例えば、情報配付部13がネットワークインタフェ
ースによって構成される場合は、そのネットワークイン
タフェースを監視していればよい。検知すべき対象は、
伝達された情報の識別子、伝達の相手方の装置識別子、
配付時刻などである。配付時刻は、各装置に内蔵されて
いるタイマや時計によって特定すればよい。
【0048】配付履歴保持部16は、配付検知部15に
よって検知された配付情報を記録する。実際には、例え
ば、磁気ディスクなどの外部記憶装置やメモリで構成さ
れる。
【0049】履歴被回収部17は、後述する追跡センタ
ー2に、配付履歴保持部16に保持している配付履歴を
追跡センター2に送る。その際、配付履歴には、どの情
報媒介装置の上で記録された履歴であるのかを示すため
に、情報媒介装置1の装置識別子が付与されて伝送され
る。回収のタイミングとしては、追跡センター2側から
回収要求が出される場合と、情報媒介装置1側から自主
的に追跡センター2に送付する場合が考えられる。履歴
被回収部17は、具体的には、例えば、ネットワークや
電話回線とモデムなどで構成することができる。しか
し、それに限定されることはなく、それと同様の目的を
達成できる手段であれば他の手段を用いてもよいことは
言うまでもない。
【0050】追跡センター2は、図1(B)に示すよう
に、配付履歴回収部21、配付履歴保持部22、追跡解
析部23などを有する。また、解析結果表示部24を設
けることもできる。追跡センター2は、例えば、ユーザ
からの要求や一定時間ごとなど、必要に応じて個々の情
報媒介装置1から配付履歴を回収し、その履歴情報を解
析することによって、ある情報がどの情報媒介装置を経
由して流通したのかという配付経路に関する情報や、ど
の装置においてはどれくらいの情報量を入出力したのか
など、配付に関する情報を導き出す。例えば、配付経路
に関する情報から、ある情報の追跡を行なうことがで
き、その追跡結果は、追跡情報を必要としている人に理
解できる形で表示したり、あるいはその結果を用いてコ
ンピュータにより何らかの自動処理を行なわせるような
目的で用いられる。本発明でいう追跡センター2の役割
は、追跡情報を解析するところまでが本質的な役割であ
り、それ以降の処理については特に限定はしない。以下
の例では、説明のため、人間に理解できる形式で追跡情
報を表示するという具体例を用いて説明する。
【0051】配付履歴回収部21は、各情報媒介装置1
に保持されている配付履歴をネットワークや通信回線等
を通じて回収する機能を持つ。情報媒介装置1の履歴被
回収部17と同様に、配付履歴回収部21は、例えば、
ネットワークや電話回線とモデムなどで構成することが
できるが、それに限定されることはなく、それと同様の
目的を達成できる手段であれば他の手段を用いてもよい
ことは言うまでもない。
【0052】配付履歴保持部22は、回収された配付履
歴を保持する。実際には、例えば、メモリや外部記憶装
置などで構成される。
【0053】追跡解析部23は、ユーザ等の指示によっ
て指定された事項に関して、回収してきた配付履歴を解
析し、情報ごとにどの情報媒介装置を経由して流通した
のか、特定の情報媒介装置間の情報の流通量はどれくら
いであるのかなど、種々の配付に関する情報を解析す
る。
【0054】解析結果表示部24は、追跡解析部23に
よって解析された結果をユーザ等に理解できる形式で表
示を行なう。この実施の形態では、追跡情報の解析結果
を人間に理解できる形式で可視化するという目的で利用
しているが、上述のように、本発明はそれに制限されな
い。コンピュータ等で解析結果を利用して自動処理を行
なう場合は、解析結果表示部24を他の処理手段で構成
することで実現可能である。
【0055】図3は、本発明の情報処理装置の第1の実
施の形態を実現するための一例を示すハードウェア構成
図である。図中、31,32はネットワーク、33は端
末装置、34はサーバ、35はゲートウェイ、36はC
PU、37はディスク、38は出力装置、39は入力装
置である。図3に示した例では、ネットワーク31,3
2などの通信手段を介して接続されたワークステーショ
ンやパーソナルコンピュータ等の端末装置33、サーバ
34、あるいはネットワーク同士を接続するゲートウェ
イ35など、何らかの通信手段を介して結ばれた装置群
として構成される。端末装置33は、一般的なワークス
テーションやパーソナルコンピュータで構成され、CP
U36、ディスク37、ディスプレイなどの出力装置3
8、キーボードやマウスなどの入力装置39などで構成
される。また、サーバ34やゲートウェイ35も、一般
的な装置であり、CPU36、ディスク37などで構成
される。各装置は、常時、ネットワークに接続されてい
る必要はなく、必要な時のみ接続されるような構成で十
分である。例えば、携帯型のパーソナルコンピュータ等
は通常は単独で利用され、必要な時に電話回線やイーサ
ネットなどによってネットワークに接続される。
【0056】情報媒介装置1は、図3に示した装置のす
べて、あるいは一部に対応づけることができる。また、
追跡センター2は、サーバ34など、ある特定の装置に
よってその機能を果たすように構成すればよい。
【0057】次に、本発明の情報処理装置の第1の実施
の形態における動作の概要について説明する。本発明
は、情報媒介装置によって媒介される情報の伝達配付を
検知し、検知された情報の配付に関する履歴を情報媒介
装置内に記録する。情報が流通した後に追跡センターが
個々の情報媒介装置から配付履歴情報を回収し、情報の
流通経路や範囲を分析する。
【0058】図4は、本発明の情報処理装置の第1の実
施の形態における情報の流れの一例の説明図、図5は、
同じく配付履歴の回収の流れの一例の説明図である。図
4、図5では、5つの情報媒介装置A〜Eと、追跡セン
ターが示されている。ここでは、識別子がXである情報
Xと、識別子がYである情報Yが流通していく様子を示
している。情報Xの流通していく様子を点線で示してお
り、情報媒介装置Aから情報媒介装置Bへ、情報媒介装
置Bから情報媒介装置Cへ、さらに、情報媒介装置Cか
ら情報媒介装置Dへと流通している。また、情報Yの流
通していく様子を破線で示しており、情報媒介装置Aか
ら2系統に分かれて情報媒介装置Cと情報媒介装置E
へ、さらに、情報媒介装置Eから情報媒介装置Dへと流
通している。
【0059】このようにしてある情報媒介装置から他の
情報媒介装置へと情報が配付されると、情報の配付に関
する履歴、すなわち配付履歴がそれぞれ記憶される。図
5では、各情報媒介装置A〜Eに蓄えられた情報の配付
履歴が、追跡センターによって回収される様子を示して
いる。このようにして回収された情報の配付履歴を解析
し、情報の流通経路や範囲、流通した情報量等、種々の
配付に関する分析を行なう。これにより、例えば、ある
情報の追跡を行なうことも可能である。
【0060】次に、本発明の情報処理装置の第1の実施
の形態における動作の一例について、例を用いてさらに
説明する。図6は、本発明の情報処理装置の第1の実施
の形態における情報媒介装置での履歴の記録の説明図で
ある。図6において、左側の情報媒介装置の装置ラベル
部14には、装置識別子として‘A’が格納されてい
る。この装置識別子Aを有する情報媒介装置を情報媒介
装置Aとする。また、右側の情報媒介装置の装置ラベル
部14には、装置識別子として‘B’が格納されてい
る。この装置識別子Bを有する情報媒介装置を情報媒介
装置Bとする。いま、情報媒介装置Aから、情報媒介装
置Bに、情報識別子がXである情報(以下、情報Xとす
る)が配付されるものとし、その場合の動作を示す。
【0061】情報媒介装置Aの情報保持部11には、情
報Xが保持されている。ユーザの指示等によって、それ
が情報媒介装置Bに送られる必要が生じたときには、情
報Xは情報媒介装置Aの情報配付部13に渡される。情
報配付部13は、それを装置識別子Bの情報配付部13
に渡す。例えば、情報Xの複写を送る。情報媒介装置B
の情報配付部13は、情報媒介装置Aから受け取った情
報Xのコピーを情報媒介装置Bの情報保持部11に格納
する。
【0062】この実施の形態では、配付検知部15は情
報配付部13を常に監視している。配付検知部15は、
情報配付部13が外部から情報を受け取ったか否かを監
視し、受け取った場合には、受け取った情報の情報識別
子、発信元の情報媒介装置の装置識別子、および受け取
った時刻を配付履歴保持部16に記録する。図6に示し
た例の場合では、情報の受け側である情報媒介装置Bの
配付検知部15が、情報配付部13が情報媒介装置Aか
ら情報を受け取ったことを検知し、情報媒介装置Bの配
付履歴保持部16に配付履歴が記録される。この例で
は、例えば、 “received X from A at T” という履歴が記録される。これは「時刻Tに情報媒介装
置Aから情報Xを受け取った」という意味である。
【0063】図7は、本発明の情報処理装置の第1の実
施の形態における配付履歴の一例の説明図である。実際
に配付履歴保持部16に記録される内容は、上記のよう
に文字列として記録してもよいが、例えば、図7に示す
ようにバイナリデータとして記録することもできる。図
7において、対象情報識別子が先の表記の“X”に、配
付元装置識別子が“A”に、受け取り時刻が“T”に相
当する。
【0064】図7に示した表における1行が1つの配付
履歴を表わす。例えば、この表の一番上の行の情報は
「“679840−176”という識別子を持った情報
を”898345”という識別子を持った情報媒介装置
から、1995年3月10日12時9分4秒41に受け
取った」ということを意味する。従って、一つの情報が
配付されるたびに配付履歴保持部16に配付履歴が追加
されていくことになる。以下の説明では、簡便的に、履
歴内容は“received X from Aat
T”という表現を基本的に用いる。しかし、これに限ら
ず、図7に示すようなバイナリの表現などによって実現
可能である。
【0065】図8は、本発明の情報処理装置の第1の実
施の形態における追跡センターによる配付履歴の回収の
説明図である。図6に示したようにして、各情報媒介装
置ごとに記録された配付履歴は、追跡センターによって
回収される。追跡センターは各情報媒介装置から、それ
ぞれの配付履歴保持部16に記録されている配付履歴を
追跡センター内の配付履歴回収部21が回収し、回収し
た配付履歴を情報媒介装置ごとに整理し、追跡センター
内の配付履歴保持部22に記録する。
【0066】図8では、情報媒介装置Aの配付履歴保持
部16にはなにも配付履歴が記録されていない。情報媒
介装置Bの配付履歴保持部16には、“receive
dX from A at T3”が、情報媒介装置C
の配付履歴保持部16には、“received X
from A at T1”が、さらに、情報媒介装置
Dの配付履歴保持部16には、“received X
from C at T2”が、それぞれ記録されて
いる。追跡センターでは、これらの配付履歴を回収し、
情報媒介装置ごとに整理して、配付履歴保持部22に記
録する。これにより、図8に示すように、配付履歴保持
部22に配付履歴が記録される。
【0067】図9は、本発明の情報処理装置の第1の実
施の形態において追跡センターによって回収され、配付
履歴保持部に保持された配付履歴の一例の説明図であ
る。図9では、図7に示した配付履歴と同様にバイナリ
データとして示している。また、追跡センターの配付履
歴保持部22に保持される配付履歴は、図7に示した各
情報媒介装置の配付履歴保持部16に記録される配付履
歴のデータ構造に、回収先の情報媒介装置の装置識別子
を格納するフィールドを設けたデータ構造になってい
る。
【0068】図9に示した各配付履歴は、図8において
追跡センターが回収し配付履歴保持部22に格納した配
付履歴と同じ内容を意味している。例えば、回収先装置
識別子の“679840”というのは情報媒介装置Aを
意味しており、情報媒介装置Aからは何も履歴が回収さ
れなかったので、以降のフィールドには何も値が格納さ
れていない。次の行の回収先装置識別子“80028
7”は情報媒介装置Bを意味しており、ここには“67
9840”という装置、すなわち情報媒介装置Aから時
刻“1995031417455534”に“6798
40−176”という情報(これは情報Xに相当する)
を受け取った、という履歴を意味している。以下同様で
あり、回収先装置識別子“028765”は情報媒介装
置Cを、回収先装置識別子“380987”は情報媒介
装置Dをそれぞれ示しており、各情報媒介装置から回収
した配付履歴の情報が格納されている。
【0069】配付履歴の回収方法を決めるパラメータに
は以下のものがあり、具体的な回収方法はこれらの組合
せで決まる。 1)回収方向 a) 追跡センター側から各情報媒介装置に回収命令を
出す b) 各情報媒介装置から自主的に追跡センターに配付
履歴を送る 2)回収タイミング a) 一定の時間(例えば、1箇月おき、など)、ある
いはある条件(情報媒介装置の配付履歴が満杯になった
時)を満たした時に回収する b) 配付履歴の解析が必要になった時に回収する これらのパラメータの組合せのうち、1−bと2−bの
組合せは成立しない。なぜなら、追跡の解析が必要だと
いう判断を下せるのは追跡センター側だけであるから、
各情報媒介装置が必要性を検出して自主的に配付履歴を
送ることはできないからである。また、1−aと2−b
の組合せについては、以下の2つの選択肢がある。 3)回収内容 a) すべての履歴を回収する b) 必要な履歴のみを回収する
【0070】これらのパラメータの組合せによって、可
能な配付履歴の回収方法は、1−aと2−aの組合せ、
1−aと2−bと3−aの組合せ、1−aと2−bと3
−bの組合せ、1−bと2−aの組合せの4つの方法で
ある。
【0071】追跡センター側から回収命令を一定の時
間あるいは条件ごとに出す(1−a,2−aの組合せ) 追跡センターから各情報媒介装置に対して、例えば、毎
月1回、毎週1回など、一定の期間ごとに回収命令を出
し、各情報媒介装置はその時点で保持しているすべての
配付履歴を追跡センターに送付する。この方法の場合に
は、追跡センター側はすべての情報媒介装置を把握して
おく必要があり、追跡センターの配付履歴回収部21の
内部にその情報を保持しておく必要がある。
【0072】追跡センター側から回収命令を必要時に
出し、すべての配付履歴を回収する(1−a,2−b,
3−aの組合せ) 追跡センターから各情報媒介装置に対して、追跡が必要
になったときに配付履歴を回収する命令を出し、各情報
媒介装置はその時点で保持しているすべての配付履歴を
追跡センターに送付する。と同様に追跡センター側は
すべての情報媒介装置を把握しておく必要がある。
【0073】追跡センター側から回収命令を必要時に
出し、必要な配付履歴のみを回収する(1−a,2−
b,3−bの組合せ) 追跡センターから各情報媒介装置に、追跡が必要になっ
たときに、追跡に必要な配付履歴のみを回収する命令を
出し、各情報媒介装置は命令で指定された内容に一致す
る配付履歴のみを送付する。配付履歴を回収するための
命令は、例えば、「情報識別子Xに関する配付履歴のみ
を送付しろ」というように行なわれる。該当する配付履
歴が情報媒介装置内に存在しない場合は何も送付しな
か、あるいは「NULL」を送付する。と同様に、追
跡センター側はすべての情報媒介装置を把握しておく必
要がある。
【0074】各装置から自主的に、一定の時間あるい
は条件によって送る(1−b,2−aの組合せ) 各情報媒介装置から自主的に、一定の条件ごとに追跡セ
ンターにすべての履歴を送付する。一定の条件とは、例
えば、1か月に一度、1週間に一度、情報媒介装置の配
付履歴が満杯になった時、などである。この方法は、情
報媒介装置の履歴被回収部17に、一定の条件を満たし
ているか否かを判定し、その条件を満たした時に自動的
に送信するような処理部を付加しておけばよい。
【0075】図10は、本発明の情報処理装置の第1の
実施の形態における追跡解析部の動作の一例の説明図で
ある。追跡センターの追跡解析部23は、回収された配
付履歴を解析する。ここでは、ある情報の追跡情報を解
析結果として出力するものとする。
【0076】回収された配付履歴は情報媒介装置ごとの
情報であるため、そのままでは情報を主体とした流通経
路は分からない。そこで、追跡解析部23は配付履歴か
ら情報ごとの経路情報に変換する処理を行なう。例え
ば、図10(A)に示すような配付履歴が回収されたと
する。この例では、情報Xに関する配付履歴だけを示し
ている。実際には何種類もの情報に関する配付履歴が混
在しているので、その中から情報Xに関する配付履歴を
抽出する。そして、それらの配付履歴から、図10
(B)に示すような情報ごとの配付情報に変換する。
【0077】図11は、本発明の情報処理装置の第1の
実施の形態における追跡解析部の動作の一例を示すフロ
ーチャートである。配付履歴から配付情報への変換は、
例えば、次のようにして行なわれる。まず、S101に
おいて、ユーザ等に追跡対象である情報の識別子を指定
してもらう。S102において、配付履歴保持部22に
保持されている配付履歴のうち、S101で指定された
追跡対象となる情報に関する配付履歴だけを抽出する。
そして、S103〜S105において、配付履歴の記述
形態を、例えば、どの情報媒介装置からどの情報媒介装
置へいつ配付されたのかという情報主体の記述に変換す
る。すなわち、S103において、S102で抽出され
た配付履歴に対する変換処理がすべて終了したか否かを
判定し、未処理の配付履歴が残っている場合には、S1
04において、配付履歴の記述を、情報媒介装置ごとの
記述から、情報ごとの記述に変換する。S105で次の
配付履歴を選択し、S103へ戻る。S102で抽出し
たすべての配付履歴について変換処理が終了すると、S
106において、変換処理された配付履歴を受け取り時
刻の順序に並び替える。
【0078】図10に従って、情報Xについて処理を行
なう場合について説明する。まず、S101において、
情報識別子Xが指定される。S102において、情報X
に関係のある履歴だけが選ばれる。言い換えると、“r
eceived X”から始まる配付履歴だけが抜き出
される。これにより、図10(A)の下3行が抜き出さ
れる。抜き出された配付履歴は、各情報媒介装置ごとの
記述である。
【0079】次に、S103〜S105において、記述
を変換する。S103で未処理の配付履歴が存在するこ
とを確認後、例えば、 “装置B:received X from A at
T3” という配付履歴を選択する。この配付履歴は、S104
において、 “情報X:A→B(T3)” という記述に変換される。この意味は、「情報Xは時刻
T3に情報媒介装置Aから情報媒介装置Bに配付され
た」という意味である。また、配付は同時に複数の利用
者あるいは情報媒介装置に対して行なわれることもあ
る。その場合は、例えば、“A→B,C,D(T3)”
のように、矢印の右側に配付先を羅列して表現すればよ
い。あるいは、“A→B(T3)”,“A→C(T
3)”,“A→D(T3)”のように分解して扱っても
よい。S105において、次の配付履歴が選択され、S
103に戻って変換処理が繰り返される。3つの配付履
歴に対する変換処理が終了した時点では、情報媒介装置
の順に変換後の配付履歴が並んでいる。図10におい
て、時間の早い方からT1,T2,T3とすれば、この
時点ではT3,T1,T2の順に配付履歴が並んでい
る。このままでは、情報の配付順序を理解しずらいの
で、S104において、変換後の配付履歴を時刻の順序
に従って並べ替える。このようにして、図10(B)に
示すような変換後の配付履歴が得られる。
【0080】図12は、本発明の情報処理装置の第1の
実施の形態における追跡解析部による解析結果の一例の
説明図である。図12では、解析結果をバイナリデータ
として示している。このような解析結果は、図9に示し
た追跡センターの配付履歴保持部22に保持された配付
履歴から、容易に求めることができる。この過程を図1
1のフローチャートに従って説明する。
【0081】S101において、ユーザによって追跡対
象の情報X、すなわち情報識別子が“679840−1
76”である情報が指定される。S102において、情
報X、すなわち図9の対象識別子が“679840−1
76”である行だけが抜き出される。これによって、図
9における1行目の情報は削除され、残りの3行が抜き
出される。
【0082】図9において、回収先装置識別子とはすな
わち配付先装置識別子である。S103〜S105にお
ける変換処理では、まず、図9における回収先装置識別
子の列の名前を配付先装置識別子に変更し、列の順序
を、対象情報識別子、配付元装置識別し、配付先装置識
別子、受取時刻の順序に並び換える。つまり、これによ
って情報X:A→B(T3)”という記述と同等の表現
になる。そして、S106において、各行を受取時刻順
に並び換える。
【0083】なお、記述が“A→B,C,D(T3)”
のように表現されている場合は、それを、“A→B(T
3)”,“A→C(T3)”,“A→D(T3)”のよ
うに分解して扱えば上述のようなデータ構造で対応可能
である。
【0084】このようにして求められた解析結果によっ
て、情報ごとに、 ・どの範囲に流れたのか(全域の追跡) ・ある情報がある情報媒介装置からどのように流れてい
ったのか(前向きの追跡) ・ある情報がある情報媒介装置に到達するまでの流通経
路はどうであったのか(後向きの追跡) ・ある情報の発信源はどこなのか(発信源の特定) などを知ることが可能になる。
【0085】また、図11に示したような追跡解析部2
3のアルゴリズムのような情報の配付経路を特定するも
のだけでなく、例えば、 ・一定期間における情報ののべ配付回数 ・ある特定の情報媒介装置間における情報流通量の1か
月単位の変化 などの配付や流通に関する情報を知ることが可能であ
る。一定期間における情報ののべ配付回数は、一定期間
における、ある情報識別子に関する配付履歴の総数を求
めればよい。また、ある特定の情報媒介装置間における
情報流通量の1か月単位の変化は、ある決まった配付元
情報媒介装置と配付先情報媒介装置の値を持つ行のみを
抜き出し、1か月ごとに件数を集計すればよい。
【0086】追跡解析部23によって解析された配付経
路の情報は、解析結果表示部24によって、人が理解で
きる形態に図示されるなどして表示される。図13は、
本発明の情報処理装置の第1の実施の形態における解析
結果表示部の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、S111において、解析結果中に存在するすべて
の装置識別子に対応するノードを作成する。S112に
おいて、解析結果の各行をすべて処理したか否かを判定
し、未処理の解析結果については、S113〜S115
の処理を行なう。S113において、次の解析結果の行
を選択する。そして、その解析結果について、S114
で配付元装置識別子から配付先装置識別子へのアークを
作成し、S115で、受取時刻をそのアークの側に配置
する。すべての解析結果について、アークの作成が終了
すると、S116において、結果を表示装置、例えばデ
ィスプレイに表示する。
【0087】図10(B)に示した解析結果をもとに、
上述の解析結果表示部の動作を具体的に説明する。ま
ず、S111において、解析結果中に存在するすべての
装置識別子、すなわち、A,B C,Dに対応する4つ
のノードを作成する。そして、S114において、Aか
らCへのアークを作成してその側に時刻T1を配置す
る。同様にして、CからDへのアークと時刻T2の配
置、AからBへのアークと時刻T3の配置を行なう。最
後に、S116において、結果をディスプレイなどに表
示する。
【0088】図14は、本発明の情報処理装置の第1の
実施の形態において解析結果表示部で作成された表示の
一例の説明図である。上述のようにして作成されたノー
ド、アークに従って、例えば、図14に示すような表示
を行なうことができる。図14においては、ノードは円
で示し、アークは矢線によって示している。矢線の近く
に時刻が表示されている。このような表示によって、ユ
ーザは情報の配付の経路を容易に知ることができる。
【0089】次に、本発明の情報処理装置の第2の実施
の形態について説明する。第2の実施の形態は、ユーザ
によって作成あるいは変更された情報に関する履歴も残
すことによって、変更の履歴や作成に関する追跡も行な
えるようにしたものである。
【0090】上述の第1の実施の形態では、利用者とは
異なる情報の配付者が配付する情報を、一般の利用者が
利用するということのみを前提にしたものである。その
ため、一般の利用者が情報を作成し、配付することを想
定していなかった。しかしながら将来的には、情報の利
用者と配付者という分け方は意味がなくなり、情報の利
用者は誰でも配付者であるという環境になると思われ
る。そこで、この第2の実施の形態では、このような環
境に対応した追跡方法の一例を示す。
【0091】これに対応するためには、第1の実施の形
態の構成のうち、情報媒介装置1の構成および追跡セン
ター2の追跡解析部23のアルゴリズムを変えれば良
い。その他には特に変更が不要であるので、ここではそ
の変更点だけを示す。
【0092】図15は、本発明の情報処理装置の第2の
実施の形態を示す情報媒介装置の構成図である。図中、
図1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。41は情報識別子管理部、42は作成検知部であ
る。情報処理部12は、情報識別子管理部41を有して
いる。情報識別子管理部41は、情報処理部12で利用
者が新たに情報を作成したり、あるいは既存の情報を変
更した際に、当該情報に新たに情報識別子を付与する。
情報識別子管理部41は、個々の利用者あるいは個々の
情報媒介装置ごとに、情報識別子が重複しないように管
理する。
【0093】情報識別子の管理方法としては、例えば、
個々の情報媒介装置1に保持されている装置識別子と、
その情報媒介装置1で生成・変更された情報に対するシ
リアル番号を組み合せたものをその情報の情報識別子と
して用いる、などの方法が考えられる。例えば、装置識
別子が「6892678」である場合は、その情報媒介
装置1上で作成された情報に対するシリアル番号と組み
合せて、「6892678−1」、「6892678−
2」、「6892678−3」・・・を情報識別子とし
て用いるようにする。このようにすることで、情報に対
する識別子が各情報媒介装置間で重複することを避ける
ことが可能になる。
【0094】さらに情報媒介装置1は、作成検知部42
を有している。作成検知部42は、情報処理部12を監
視し、新たに情報識別子が付与された情報が作成された
時にこれを検知し、その履歴を編集履歴として配付履歴
保持部16に格納する。例えば、時刻Tに情報識別子が
Wである情報が作成された場合には、 “created W at T” という編集履歴が配付履歴保持部16に書き込まれる。
また、時刻Tに情報識別子がPである情報が、情報識別
子がQである情報を元にして作成されたという場合に
は、 “created P from Q at T” と記録される。記録された編集履歴は、上述の第1の実
施の形態と同様に、配付履歴とともに追跡センター2に
よって回収される。
【0095】図16は、本発明の情報処理装置の第2の
実施の形態における配付履歴の一例の説明図である。編
集履歴は配付履歴とともに配付履歴保持部16に記録さ
れる。その場合は、図7に示した配付履歴保持部16の
表構造を拡張する必要がある。実際には、配付または編
集の履歴の区別、編集履歴である場合のオリジナルの情
報識別子の2つのフィールドを追加すればよい。図16
に示した例の場合には、履歴種別の‘0’は配付履歴、
‘1’は編集履歴であることを意味している。履歴種別
が‘0’の場合は図7と同様である。履歴種別が‘1’
である場合には、編集履歴であることを意味し、さら
に、作成、すなわち“created Wat T”と
いう場合はオリジナル情報識別子が空欄で示される。修
正、すなわち“created P from Q a
t T”という場合はオリジナル情報識別子にオリジナ
ル情報の識別子が記録される。図16に示した例の場合
には、2行目は修正履歴、4行目は作成履歴である。な
お、この場合、配付元装置識別子とオリジナル情報識別
子は同時に存在することはないので、同じフィールドを
持つようにしてもよい。逆に、配付元装置識別子の有無
によって履歴種別が分かるので、履歴種別のフィールド
を省略することも可能である。
【0096】追跡センター2では、情報媒介装置1から
回収した配付履歴に編集履歴が混入していることにな
る。そのため、追跡センター2の側でも、それに対応す
る変更が必要となる。具体的には、履歴を解析する追跡
解析部23のアルゴリズムに変更が生ずる。図17、図
18は、本発明の情報処理装置の第2の実施の形態にお
ける追跡解析部の動作の一例を示すフローチャートであ
る。S121において、ユーザ等に追跡対象である情報
の識別子を指定してもらう。指定された情報の識別子を
Xとする。
【0097】S122〜S131では、対象となる情報
に関する編集履歴だけを抽出する。そして、その編集履
歴中に“created * from *”で示され
る修正履歴を示す記述があったら、オリジナルの情報の
識別子も指定されたものとして扱うようにする。ここ
で、‘*’は何の文字でもよいということを意味してい
る。このような処理を、“created * fro
m *”という記述を含む修正履歴が含まれなくなるま
で続ける。なお、得られた編集履歴は、どの情報からい
つ誰によって作成または修正されたのかという情報主体
の記述に変換してまとめておくことができる。
【0098】S122において、変数Jに情報の識別子
Xを代入し、変数I,K,Cを初期化する。変数Jは現
在処理している対象の情報識別子、変数Kは対象となる
情報識別子から導かれたオリジナルの情報識別子群、変
数Cは編集履歴、変数Dは配付履歴が保持される。変数
Iは途中で導かれた情報識別子すべてについて処理を行
なうための中間変数として用いられる。
【0099】S123において、最初の履歴を選択す
る。S124において、履歴をすべて処理したか否かを
判定する。未処理の履歴が存在している場合には、S1
25において、選択されている履歴が変数Jに格納され
ている情報識別子に関する編集履歴か否かを判定する。
変数Jに関する編集履歴である場合には、S126にお
いて、変数Cにその編集履歴を追加する。そして、S1
27において、その編集履歴が“created *
from *”という表現を含む修正履歴か否かを判定
する。修正履歴である場合には、S128において、変
数IとKに修正履歴中の‘*’に相当する部分の情報識
別子を追加する。そして、S129において、次の履歴
を選択してS124へ戻り、その履歴についての処理を
行なう。
【0100】S125において、選択されている履歴が
変数Jに関する編集情報ではない場合、および、S12
7において、修正履歴ではないと判定された場合にも、
S129において次の履歴を選択し、S124へ戻る。
【0101】S124において、すべての履歴を処理し
たと判定された場合、S130において、変数Iが空か
否かを判定する。変数Iが空ではない場合、まだ未処理
の編集履歴から抽出された情報識別子が存在することを
意味する。S131において、変数Iに格納されている
情報識別子から、例えば、先頭の1つを取り出し、それ
を変数Jに代入し、取り出した情報識別子を変数Iから
削除する。そして、S123へ戻って、取り出した情報
識別子が指定されたものとして、編集履歴に関する処理
を行なう。このようにして、S121でユーザから指定
された情報識別子と、その情報識別子を有する情報の元
となった情報あるいはその情報が修正された情報につい
ても、それらの情報識別子を得ることができる。S13
0において、変数Iが空になっていることが判定された
時点で、それらの情報識別子が変数Kに格納されてい
る。
【0102】変数Iが空になっていることがS130で
判定されると、S132において、変数Kに保持されて
いるすべての情報識別子について、関連する配付履歴を
抽出し、変数Dに格納する。そして、S133〜S13
5において、変数Dに格納されている配付履歴につい
て、装置ごとの記述からどの装置からどの装置へいつ配
付されたのかという情報主体の記述に記述形態を変換す
る。この処理は、上述の図11におけるS103〜S1
05の変換処理と同様である。変数Dに格納されている
すべての配付履歴について、記述形態の変換処理が終了
すると、S136において、変換された配付履歴を受け
取り時刻の順に並び替える。
【0103】図19は、本発明の情報処理装置の第2の
実施の形態における追跡解析部の動作の一例の説明図で
ある。図17、図18に示した追跡解析部23の動作
を、図19に示した具体例を用いて説明する。いま、図
19(A)に示したような履歴が各情報媒介装置からか
ら回収されたとする。ここで、時刻については、早い順
にT0,T1,・・・,T7であるものとする。以下の
説明では、情報Zの流通経路を知りたいものとする。
【0104】まず、S121において、ユーザが追跡対
象となる情報の識別子Zを指定する。次に、S122に
おいて情報識別子Zを変数Jに格納し、変数I,K,C
を初期化した後、各履歴について、S124〜S129
の処理を行なう。情報識別子Zに関する編集履歴(“c
reated Z”から始まるもの)としては、情報媒
介装置Cの3行目に“created Z from
Y at T6”という修正履歴を見つけることができ
る。これは「ZがYから時刻T6に作成された」という
ことを意味している。この履歴は、S126において変
数Cに格納される。また、この履歴は情報識別子Zの修
正履歴、すなわち、“created* from
*”という記述が含まれているので、S128におい
て、情報識別子Yを変数IとKに追加する。
【0105】S130において、変数Iには、情報識別
子Yが格納されている。そのため、S131において、
情報識別子Yを変数Jに格納し、変数Iからこれを削除
する。そして、S123へ戻り、さらに情報識別子Yに
関する編集履歴が集められる。すると、情報媒介装置C
には“created Y from X at T
4”という編集履歴を見つけることができる。そのた
め、この編集履歴もS126において変数Cに追加され
る。そして、この編集履歴もやはり、“created
* from *”というパターンの修正履歴である
ので、S128において、変数IとKに情報識別子Xを
追加する。
【0106】S130において、変数Iには、情報識別
子Xが格納されている。そのため、S131において、
情報識別子Xを変数Jに格納し、変数Iからこれを削除
する。そして、S123へ戻り、同様に情報識別子Xに
関する編集履歴を探索する。すると、情報媒介装置Aの
履歴に“created X at T0”という作成
履歴が見つかる。S126において、この作成履歴が変
数Cに追加される。この作成履歴は“from”が付い
てないので、オリジナルの情報が存在しないことを意味
している。そのため、S128の処理は行なわれない。
S130において、変数Iは空であり、編集履歴から情
報識別子を収集する処理はこれで終わる。
【0107】なお、ある情報が複数のオリジナルの情報
から作成された場合には、編集履歴として“creat
ed X from a,b,c”の様に記録されるの
で、from以降のそれぞれについて、変数IとKに格
納し、S123〜S129の処理を繰り返せば良い。
【0108】また、編集履歴は、どの情報からどの情報
へどの編集媒介装置でいつ編集されたのかという情報主
体の記述に書き換えることができる。例えば、“cre
ated Y from X at T4”という情報
媒介装置Cの履歴は“X→Y(C,T4)”という形態
に書き替えることができる。どちらの表現でも意味は同
じであり、「情報Yは情報Xを元にして、時刻T4に情
報媒介装置Cで修正された」ということを意味する。仮
に情報が複数の情報M,Nから作成された場合は、この
記述は“M,N→Y(C,T4)”と変換すればよい。
変換すべき編集履歴は変数Cに格納されている。このよ
うにして変換された結果を、図19(B)の最も上に示
している。このようにして、編集の追跡情報を作成する
ことができる。
【0109】次に、S132において、変数Kに集めら
れた修正履歴中に登場するすべての情報識別子ごとに配
付履歴が抽出される。この例の場合は情報X,Y,Zに
関する配付履歴がそれぞれ抽出される。次に、S133
〜S135において、抽出された配付履歴を、どの装置
からどの装置へいつ配付されたのかという情報主体の記
述に変換する。この変換は上述の第1の実施の形態で述
べた方法と同様であるので、ここでは説明を省略する。
最後にS136において、変換された配付情報をそれぞ
れ時刻順に並びかえる。その結果、図19(B)の2〜
4番目に示した情報X,Y,Zの追跡情報が得られる。
【0110】次に、解析結果表示部24による追跡情報
の結果の表示が行なわれる。この第2の実施の形態が第
1の実施の形態と異なるのは、編集と配付の2種類の追
跡情報が得られること、配付の追跡情報において複数の
情報について同時に配付履歴を表現する場合があるこ
と、の2つの点が異なる。
【0111】図20は、本発明の情報処理装置の第2の
実施の形態において解析結果表示部で作成された配付の
追跡情報の表示の一例の説明図である。図14に示した
第1の実施の形態における表示では、単独の情報につい
てのみの結果を表示していた。しかし、この第2の実施
の形態における解析結果表示部24は、図20に示すよ
うに、複数の情報の追跡情報を表示している。従って、
情報の区別を行なう必要があるので、情報媒介装置と情
報媒介装置を結ぶ矢線に、例えば、“X(T3)”や
“Y(T5)”などのように、情報の種類を示すように
表示している。これは1つの例であって、破線、一点鎖
線などのように線の種類を替えたり、色を用いて区別す
るようにしてもよい。もちろん、利用者の選択によって
は、第1の実施の形態と同様に、単独の情報のみについ
て表示を行なうようにしてもよい。その場合は、第1の
実施の形態と同様に、例えば、図14に示したような表
示結果とすればよい。
【0112】図21は、本発明の情報処理装置の第2の
実施の形態において解析結果表示部で作成された編集の
追跡情報の表示の一例の説明図である。図21に示した
表示の例では、情報がどこでどのように加工されたのか
を示している。この例では、情報Xは情報媒介装置Aに
おいて時刻T0に作成され、情報Yは情報Xを元に時刻
T4に情報媒介装置Cにおいて作成され、情報Zは情報
Yを元に時刻T6に情報媒介装置Cで作成された、とい
うことを意味している。
【0113】この第2の実施の形態では、新しい情報の
編集、すなわち、情報の「作成」および「修正」につい
ての履歴も取ることについて述べたが、その他には情報
の「利用」に関する履歴を取るようにしてもよい。例え
ば、あるアプリケーションによって利用された、という
ような履歴を残すようにしてもよい。そうすることによ
って、その情報が、どこでどのアプリケーションによっ
て利用されたことを追跡できるようになる。あるいは情
報を「複写」したことについての履歴を取るようにして
もよい。そうすると、複写がどこで行なわれたのかを追
跡できるようになる。
【0114】次に、本発明の情報処理装置の第3の実施
の形態について説明する。これまで示した実施の形態で
は、各情報媒介装置1が情報に対する操作の履歴を記録
する例について述べてきた。しかし、最終的に追跡セン
ター2に配付情報が回収できればよいので、論理的には
履歴がどこで保持されていてもよい。例えば、各情報媒
介装置1は配付履歴保持部16は有さず、履歴が必要な
操作が行なわれた時点で逐一的に追跡センター2に履歴
を送付するようにしてもよい。図22は、本発明の情報
処理装置の第3の実施の形態における情報媒介装置の一
例を示す構成図である。図中の符号は図1と同様であ
る。この第3の実施の形態における情報媒介装置1は、
履歴を逐一送信する。そのため、配付履歴保持部が無
く、配付検知部15から得られる情報が直接履歴被回収
部17に送られるような構成となる。その他の構成は、
上述の第1の実施の形態における情報媒介装置と同様で
ある。
【0115】図23は、本発明の情報処理装置の第3の
実施の形態における配付履歴の回収の流れの一例の説明
図である。図中、51は履歴管理装置である。上述のよ
うに、履歴情報は論理的にはどこにあってもよいので、
一例として、あるまとまった単位ごと、例えば、ローカ
ルなネットワークごとに履歴を回収し、保持するように
構成することもできる。履歴管理装置51は、いわゆる
履歴を管理するサーバであり、例えば、同一ネットワー
クなどのあるまとまった単位のすべての履歴を回収し、
保持、管理する。そして、追跡センター2には、履歴回
収装置51上の情報が伝送されるようにする。このよう
にすることで、追跡センター2は、すべての情報媒介装
置1からの配付履歴を逐一受け取らなくて済むようにな
る。
【0116】図24は、本発明の情報処理装置の第3の
実施の形態における履歴管理装置の一例を示す構成図で
ある。図中、52は配付履歴回収部、53は配付履歴保
持部、54は配付履歴被回収部である。履歴管理装置5
1は、図23に示したように、各情報媒介装置1と追跡
センター2の中間に存在し、各情報媒介装置1で発生し
た履歴情報を収集、保持し、それをあるタイミングで追
跡センター2に送るという動作を行なう。従って、上述
の第1の実施の形態における情報媒介装置1の配付履歴
保持部16および履歴被回収部17と、追跡センター2
の配付履歴回収部21を合わせ持った構成となる。
【0117】配付履歴回収部52は、情報媒介装置1か
ら履歴を回収し、配付履歴保持部53に格納させる。配
付履歴保持部53は、回収した履歴を保持、管理する。
配付履歴被回収部54は、配付履歴保持部53に格納さ
れている履歴を追跡センター2に送る。
【0118】このような履歴管理装置51の利用に伴
い、図22に示した情報媒介装置1の履歴被回収部17
の履歴の送り先は、その情報媒介装置1に対応する履歴
管理装置51とする。また、追跡センター2の構成は、
例えば、第1の実施の形態において図1(B)に示した
構成と同様であるが、配付履歴回収部21は、履歴の回
収先を各履歴管理装置51とする。
【0119】履歴管理装置51は、その装置そのものの
装置識別子は必須ではない。しかし、追跡センター2側
から各履歴管理装置51に回収命令を出す場合に各管理
装置51を識別する必要があるので、履歴管理装置51
に装置識別子を設けてもよい。また、履歴管理装置51
に識別子を付与することで、どの情報媒介装置はどの履
歴管理装置に履歴が管理されているのか、などを把握す
るすることが可能となる。
【0120】図23では、情報媒介装置1と追跡センタ
ー2の間に1つの履歴管理装置51を設けたが、複数設
けることもでき、例えば、いくつかの履歴管理装置51
ごとにそれらを統括する履歴管理装置51をさらに設け
て、階層的なシステム構成とすることも可能である。
【0121】次に、本発明の情報処理装置の第4の実施
の形態について説明する。いままでに述べてきた実施の
形態では、情報あるいは情報媒介装置に識別子を付与す
るものであった。ネットワークで結合された情報の交換
の場合には、この方法で十分であるが、ネットワークを
離れた情報交換、例えば、フロッピーディスクなどのネ
ットワークを離れた情報媒体(メディア)を経由して情
報が配付される場合も決して少なくない。その場合に問
題となるのは、配付元と配付先の間のリンクが情報媒体
を経由することで途切れてしまうことである。つまり、
配付元は配付先を決定することなく、媒体に情報を書き
込み、それを不特定の配付先に渡すことが可能になる。
情報を受け取った側(配付先)でも、情報を見ただけで
はそれがどこから配付されたのかを特定することが不可
能である。
【0122】それを解決する方法には、以下の3つの方
法が考えられる。 情報に配付元の装置識別子と時刻からなる配付履歴を
書き込むための配付履歴保持部を設ける。 媒体に配付元の装置識別子と時刻からなる配付履歴を
書き込むための配付履歴保持部を設ける。 媒体に媒体識別子を付与し、配付元および配付先で
は、配付の履歴を記録する際に装置識別子の代わりに媒
体識別子を用いる。 このうちとは配付履歴をどこに保持するかの違いが
あるだけであり、基本的にはほとんど同じである。以下
にそれぞれの方法の実現方法について述べる。
【0123】まず、情報に配付元の装置識別子と時刻か
らなる配付履歴を書き込むための配付履歴保持部を設け
る方法について述べる。図25は、本発明の情報処理装
置の第4の実施の形態における情報の構成の一例の説明
図、図26は、同じく情報媒介装置での履歴の記録の一
例の説明図である。図中、61は媒体、62は情報保持
部である。媒体61は、情報の配付に用いられる。媒体
61の情報保持部62には、配付される情報が格納され
る。この例では、情報保持部62に保持される情報に
は、例えば、図25に示すように、情報中の情報ラベル
部内に配付履歴保持部が設けられる。
【0124】図26に示すように、情報Xが媒体61の
情報保持部62に記録された際に、配付元の情報媒介装
置Aによって、 “written by A at T” という形式の配付履歴が情報Xの情報ラベル部内の配付
履歴保持部に書き込まれる。ここで、Aは配付元の情報
媒介装置の装置識別子であり、Tは時刻である。そし
て、このような情報を配付先の情報媒介装置Bで受け取
った際には、情報に記録されている配付履歴を参照する
ことで、その情報がどこから配付されたものかを知るこ
とができる。そこで、 “received X from A at T’” という履歴が配付先の情報媒介装置の配付履歴保持部1
6に書き込まれる。ここで、時刻T’(>T)は配付先
で受け取った時刻であるが、これは配付元で記憶された
時刻Tであってもよい。あるいは両方を履歴に記録して
おいてもよい。その後の動作は前述の各実施の形態と同
様である。
【0125】なお、配付先で情報を受け取り、配付先の
配付履歴保持部16に記録した後、当該情報に保持され
ていた配付履歴保持部の内容は不要となるので消去して
もよい。あるいは、媒体61が再び他の情報媒介装置へ
配付されることを想定し、情報が消去されるまでそのま
ま配付履歴を残すようにしてもよい。
【0126】次に、媒体に配付元の装置識別子と時刻か
らなる配付履歴を書き込むための配付履歴保持部を設け
る方法について述べる。図27は、本発明の情報処理装
置の第4の実施の形態における媒体の構成の別の例の説
明図、図28は、同じく情報媒介装置での履歴の記録の
別の例の説明図である。図中、61は媒体、62は情報
保持部、63は媒体ラベル部である。この例のように媒
体61に履歴を保持する場合は、図27に示すように、
媒体61内に媒体ラベル部63を設け、その中に配付履
歴保持部を設ける。また、情報は媒体61内の情報保持
部62に保持される。
【0127】図28に示すように、情報Xが媒体61に
記録された際に、配付元の情報媒介装置Aによって “X was written by A at T” という配付履歴が媒体61の媒体ラベル部63中の配付
履歴保持部に書き込まれる。ここで、Xは情報識別子、
Aは配付元の情報媒介装置の装置識別子であり、Tは時
刻である。そして、このような情報Xを配付先の情報媒
介装置Bで受け取った際には、媒体61に記録されてい
る配付履歴を参照することで、その情報がどこから配付
されたものかを知ることができる。これにより、 “received X from A at T’” という履歴が配付先の情報媒介装置Bの配付履歴保持部
16に書き込まれる。ここで、時刻T’(>T)は配付
先で受け取った時刻であるが、これは配付元で記憶され
た時刻Tであってもよい。あるいは両方を履歴に記録し
ておいてもよい。その後の動作は前述の各実施の形態と
同様である。
【0128】次に、媒体に媒体識別子を付与し、配付元
および配付先では、配付の履歴を記録する際に装置識別
子の代わりに媒体識別子を用いる、という手法による媒
体を経由した追跡方法について述べる。図29は、本発
明の情報処理装置の第4の実施の形態における媒体の構
成のさらに別の例の説明図、図30は、同じく情報媒介
装置での履歴の記録のさらに別の例の説明図である。図
中の符号は図27、図28と同様である。図29に示す
ように、媒体61に媒体識別子を保持する場合は、媒体
61内に媒体ラベル部63を設け、その中に識別子を保
持する。
【0129】図30に、この例における配付履歴の記録
の仕方を示す。媒体61に媒体識別子を持たせた場合に
は、配付元と配付先の両方で配付履歴を記録しなければ
ならない。配付元の情報媒体装置Aでは、媒体識別子M
を有する媒体61に情報Xを格納する際に、自分自身の
配付履歴保持部16に以下のような記録を書き込む。 “send X to M at T” これは、媒体Mに情報Xを時刻Tに送った(書き込ん
だ)という意味を表わす。
【0130】一方、媒体Mに書き込まれた情報Xを受け
取った情報媒介装置Bでは、情報Xを受け取った際に以
下のような配付履歴を配付履歴保持部16に書き込む。 “received X from M at T’” これは、時刻T’に媒体Mから情報Xを受け取った、と
いう意味を表わす。
【0131】このように、配付先の情報媒介装置Bと配
付元の情報媒介装置Aの両方で配付履歴を保持すること
によって、両者の関係を媒体識別子で関係づけることが
できる。配付元と配付先の両方の情報媒介装置1から配
付履歴を受け取った追跡センター2では、両者の配付履
歴を照らし合わせることによって、情報媒介装置Aが媒
体Mを経由して情報媒介装置Bに情報Xを渡したことを
特定することができる。その際、両者で配付履歴を保持
していないと、両者を関係づけることができなくなる。
【0132】例えば、図30に示した例の場合は、追跡
センター2に回収された配付履歴は以下のようになる。 装置A:send X to M at T 装置B:received X from M at
T’ 追跡センター2の追跡解析部23では、これを以下のよ
うに変換する。 情報X:A→M(T) M→B(T’) これによって、情報Xが情報媒介装置Aから媒体Mを経
由して情報媒介装置Bに配付されたことが分かる。この
処理のアルゴリズムとしては、例えば、上述の第1の実
施の形態において、図11に示したような追跡解析部2
3のアルゴリズムで実現可能である。
【0133】なお、情報を媒体から媒体に複写する時
は、必ず情報媒介装置の上で実行されるはずであるの
で、その複写を行なった情報媒介装置の上で配付履歴を
残せばよい。
【0134】次に、本発明の情報処理装置の第5の実施
の形態について説明する。これまでに述べてきた実施の
形態では、情報中に情報ラベル部を設け、情報識別子を
情報ラベル内に保持するようにしている。しかし、必ず
情報中に情報識別子が保持されていなければならないわ
けではなく、結果的に情報を識別する手段が提供されて
いればよい。例えば、情報全体をもとにある関数、例え
ばハッシュ関数を用いて計算を行ない、得られたハッシ
ュ値を情報識別子に用いるという情報識別子計算部を用
いて実現することができる。情報識別子を明示的に保持
しないようにすることで、情報に対して情報ラベル部を
付加する必要がなくなり、情報ラベル部と情報本体とを
切り離されないように暗号化するなどの手法が不要にな
る。
【0135】図31は、本発明の情報処理装置の第5の
実施の形態を示す構成図、図32は、同じく情報の構成
の一例の説明図である。図中、図1と同様の部分には同
じ符号を付して説明を省略する。25,43は情報識別
子計算部である。この例では、第1の実施の形態を用
い、情報識別子計算部を付加して実現した場合の例を示
している。もちろん、他の実施の形態の構成において、
情報識別子計算部を用いて実現することも可能である。
【0136】情報媒介装置1には、図31(A)に示す
ように、情報識別子計算部43が配置されている。配付
検知部15は、情報の配付を検知すると、情報識別子計
算部43を呼び出し、配付された情報の情報識別子を得
る。また、追跡センター2には、図31(B)に示すよ
うに、情報識別子計算部25が配置されている。追跡解
析部23は、例えば、ユーザから追跡すべき情報が指定
されると、情報識別子計算部25を呼び出し、指定され
た情報の情報識別子を得て、配付履歴の解析を行なう。
配付される情報には、情報本体に情報ラベル部は不要で
ある。図32に示すように、この実施の形態における情
報は、情報本体のみから構成されていればよい。
【0137】情報識別子計算部を設けることによって、
配付検知部15および追跡解析部23の処理内容は、が
情報識別子計算部43または25を呼び出すように変更
される。両者にはその内部的な処理として、「情報ラベ
ル部から情報識別子の内容を読み取る」というステップ
が存在するが、それを「情報本体を情報識別子計算部に
渡し、返ってきた結果を情報識別子として用いる」とい
うように変更すればよい。
【0138】情報識別子計算部25,43についてさら
に説明する。情報識別子計算部25,43は、配付検知
部15や追跡解析部23から渡された情報本体から情報
識別子を計算し、その値を返すという役割を持つ。情報
識別子計算部25,43は、情報本体の内容から情報識
別子を計算するための一方向性ハッシュ関数を保持す
る。情報識別子計算部25,43は、配付検知部16や
追跡解析部23から情報本体を受け取ると、その情報本
体の内容をもとにハッシュ関数を使ってその情報の情報
識別子を新たに生成し、その情報識別子を呼出し側に返
す。
【0139】一方向性ハッシュ関数は、任意長のビット
列をある長さのビット列に変換する関数であり、しか
も、入力するビット列が異なれば出力値が同じになるこ
とは非常に少ないという性質を持つ。一方向性ハッシュ
関数は、暗号理論で多く用いられるが、データをある長
さに圧縮してしかも入力データが異なれば出力値が異な
るという性質を有しており、この性質をこの実施の形態
における情報の識別に用いることができる。例えば、岡
本栄司著,「暗号理論入門」,共立出版株式会社,19
93年,pp.138−140によれば、具体的な一方
向性ハッシュ関数の例が説明されている。SHA(se
cure hash algorithm)は、同書に
よれば、アメリカ商務省標準局(NIS)が示した一方
向性ハッシュ関数の標準案である。このSHAでは、任
意の長さ(264ビット未満)のメッセージ(伝達したい
情報)に対して、160ビットをハッシュ値として出力
する。同書では、SHAによるハッシュ化の例として、
a,b,cのASCIIコード 01100001 01100010 0110001
1 からなるメッセージのSHA出力は、32ビットからな
るワード単位では、 0164B8A9 14CD2A5E 74C4F7F
F 082C4D97 F1EDF880 となると述べている。
【0140】SHAのアルゴリズムは、同書に詳述され
ているが、主に次の3つのステップから構成される。 (1)メッセージをある長さごとに分割するステップ (2)分割されたメッセージごとに、排他的論理和やビ
ットシフト等を組み合せた演算を行なうステップ (3)全ての分割メッセージに対するステップ(2)の
演算結果をもとにハッシュ値を出力するステップ
【0141】このようなハッシュ関数を用いることによ
って、得られた情報識別子により各情報を一意的に表現
することができるようになる。このようにして、情報に
情報識別子を付加しなくても、各情報を識別し、その配
付を解析することができる。
【0142】つぎに、本発明の第6の実施の形態につい
て説明する。この第6の実施の形態では、装置識別子の
代わりにユーザ識別子を用いた場合について説明する。
これまでの実施の形態では、各情報媒介装置には装置識
別子が保持され、装置識別子を元に解析を行なった。し
かし、通常、1台のワークステーションを複数のユーザ
によって利用しており、装置識別子による追跡では、実
際には誰によって情報の配付が行なわれたのかを特定す
ることができない。そこで、この実施の形態ではユーザ
識別子を元にした解析を行なう構成について説明する。
以下の説明では、第1の実施の形態を変形した例を示し
ているが、他の実施の形態についても同様に適用するこ
とができる。
【0143】図33は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態における情報媒介装置の一例を示す構成図で
ある。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して説
明を省略する。44はユーザ認証部、45は複写検知部
である。なお、追跡センター2の構成は、第1の実施の
形態において図1(B)に示した構成と同様であり、追
跡解析部23や配付履歴保持部22の保持内容が一部異
なるのみである。これについては後述する。
【0144】この第6の実施の形態において、情報媒介
装置1では、装置識別子を有する装置ラベル部の代わり
に、ユーザ認証部44が配置されている。ユーザ認証部
44は、ユーザと対話的に認証を行なう。認証が成功す
ると、内部にそのユーザのユーザ識別子を保持する。ユ
ーザの認証方式は従来の技術、例えば、パスワードやI
Dカードなどによるものでよい。ユーザ認証部44は同
時に複数のユーザが装置を利用する場合もあるため、複
数のユーザ識別子を保持する。例えば、ユーザU1とユ
ーザU2が同時に同じ情報媒介装置1を使用している時
は、ユーザ認証部44はU1とU2の両方のユーザ識別
子を保持する。
【0145】ユーザ識別子は、追跡センターが追跡可能
なすべての情報媒介装置内で唯一である必要がある。従
って、ユーザ識別子は、運用としては、追跡センターあ
るいはそれに準じた機関がユーザに付与すべきものであ
る。ユーザ識別子の実体は、これまで述べてきたような
情報識別子や装置識別子と同様の形態で構わない。
【0146】上述の第1の実施の形態における配付検知
部15は、異なる情報媒介装置間で情報が配付された際
に、対象となる情報の情報識別子、配付元装置識別子、
配付時刻を一組の配付履歴として配付履歴保持部16に
保持していた。しかし、この実施の形態では、対象とな
る情報の情報識別子、配付元ユーザ識別子、配付先ユー
ザ識別子、配付時刻を1つの配付履歴として記録する。
その際、同時に複数のユーザによって装置が利用されて
いる場合は、どのユーザによって配付されたのかを知る
必要があるが、これは例えばUnixを代表とするマル
チユーザのOSなどではプロセスのオーナという形で、
装置上の行為を行なった者を知ることができるので、こ
の技術を利用すればよい。
【0147】また、上述の第1の実施の形態の場合に
は、情報媒介装置単位の配付についてのみ配付履歴を保
持すれば十分であったが、この実施の形態の場合は1つ
の情報媒介装置内で異なるユーザ間の情報の配付も知る
必要がある。そのためには、上述の第2の実施の形態で
述べた作成検知部42と同様に、情報処理部12を監視
し、ユーザ間の情報の交換を検知するための手段が必要
となる。
【0148】複写検知部45は、情報処理部12を監視
することによって、1台の情報媒介装置1内における、
複写を代表とする情報の配付を検知する。複写、あるい
は情報媒介装置1内の配付が検知された場合には、配付
検知部15と同様に、対象となる情報識別子、配付元ユ
ーザ識別子、配付先ユーザ識別子、配付時刻を1つの配
付履歴として配付履歴保持部16に記録する。
【0149】ユーザを跨がない複写、つまり、一人のユ
ーザが自分の環境で閉じて行なう複写は、この実施の形
態においては検知する必要はないが、装置の簡単化のた
めにそれを含めて検知し、履歴に残してもよい。その場
合は、後で追跡センター2側で不要な配付履歴として処
理、例えば削除される。あるいは、検知は行なうが、複
写検知部45で配付元ユーザ識別子と配付先ユーザ識別
子が同じ場合には配付履歴保持部16には書き込まない
ようにしてもよい。
【0150】複写検知部45は、通常はOS(オペレー
ティングシステム)の低レベルの入出力部分に埋めこま
れて、デバイスに対する入出力を監視する、という形態
で実現される。また、配付元ユーザ識別子は「複写」の
プロセスを起動したユーザ、配付先ユーザ識別子は複写
先のファイル格納場所の所有者のユーザとして特定する
ことができる。
【0151】図34は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態における情報媒介装置間で行なわれた情報の
配付の配付履歴の記録の一例の説明図である。図34に
示した例は、情報識別子がXである情報が、ユーザ識別
子がU1であるユーザによって、情報媒介装置を越え
て、ユーザ識別子がU2であるユーザに配付された例で
ある。基本的には、第1の実施の形態において図6で示
した場合とほぼ同様の処理を行なうが、図34の左側の
配付元情報媒介装置から右側の配付先情報媒介装置へ情
報を配付する際に、配付元の装置識別子ではなく、配付
元のユーザ識別子が情報に添付される。実際には、「ど
の情報媒介装置の誰宛」というように宛先として装置も
指定される。情報媒介装置の宛先としては、通常、ネッ
トワークアドレスやマシン名が用いられる。もちろん上
述の装置識別子を用いてもよい。この場合、配付履歴の
一部として装置識別子も記憶するように構成してもよ
い。
【0152】情報が配付された際には、情報配付部13
を監視している配付検知部15によって、情報を受け取
った時に、その情報の情報識別子、配付元ユーザ識別
子、配付(受取)ユーザ識別子、受取時刻が配付履歴と
して配付履歴保持部16に記録される。この実施の形態
の場合には、情報の受け側である情報媒介装置の側で、
概念的には “U2 received X from U1 at
T” という配付履歴が記録される。これは「時刻Tにユーザ
U2が、ユーザU1から情報Xを受け取った」という意
味である。
【0153】図35は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態において情報媒介装置の配付履歴保持部に保
持された配付履歴の一例の説明図である。実際に配付履
歴保持部16に記録される内容は、上記のように文字列
として記録してもよいが、バイナリデータとして記録し
てもよい。その場合の配付履歴保持部の例を図35に示
している。対象情報識別子が先の表記の“X”に、配付
元ユーザ識別子が“U1”、配付先ユーザ識別子が“U
2”、受取時刻が“T”に相当する。この表における1
行が1つの配付履歴を表わす。例えば、図35に示した
表の一番上の行の情報は「“23076”というユーザ
識別子を持ったユーザが、“679840−176”と
いう情報識別子を持った情報を、“19311”という
ユーザ識別子を持ったユーザから、1995年3月10
日12時9分4秒41に受け取った」ということを意味
する。
【0154】図36は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態における情報媒介装置内で行なわれた情報の
配付の配付履歴の記録の一例の説明図である。1つの情
報媒介装置内で情報が配付される場合には、情報配付部
13を用いる場合とそうでない場合がある。情報配付部
13を用いる場合は、見掛け上は通常の情報媒介装置を
越えた配付と同様に行なわれるが、結果としては情報媒
介装置内の配付になってしまった、という場合である。
その場合は、前述の情報媒介装置間の配付の場合と同様
に処理がなされ、配付履歴保持部16にその配付履歴が
記録される。具体的には、ネットワークインタフェース
を利用して、自分自身のマシンに対してネットワークを
介して情報を配付した、などの場合である。その場合
は、一旦、マシンの外部に情報は流れるが、結局は自分
でそれを受け取るということになる。
【0155】情報配付部13を用いない場合としては、
例えば、ハードディスクなどの2次記憶装置内での「複
写」によって情報の配付がなされる場合である。この場
合には、情報配付部13を用いない「複写」を検知する
ための複写検知部45が必要となる。複写検知部45の
機能は、前述したように情報処理部12を監視すること
によって、ユーザを跨った情報の複写を監視する。も
し、そのような行為がなされた場合には、その配付履歴
を配付履歴保持部16に格納するという処理を行なう。
【0156】図36に示した例は、1つの装置内でユー
ザU1からユーザU2に情報Xが時刻Tに複写された場
合を示している。ユーザU1が情報処理部12に、ユー
ザU1の領域として示される情報保持部11に格納され
ている情報Xを、ユーザU2の領域として示される情報
保持部11に複写を行なう。「ユーザU1の領域」とは
Unixオペレーティングシステムなどにおけるディレ
クトリのオーナであり、情報保持部11の一部の領域の
所有者を意味する。
【0157】この時行なわれた複写を情報の配付と見な
し、つまり、他のユーザの所有の情報保持領域への複写
を情報を配付したと見なし、情報保持部11を監視して
いる複写検知部45がそれを検知し、配付履歴保持部1
6に履歴を記録する。この例の場合は、複写を行なった
ユーザを配付元ユーザ、複写先の情報保持領域の所有者
を配付先ユーザとする。その結果、 “U2 received X from U1 at
T” という配付履歴が配付履歴保持部16に書き込まれる。
この意味は情報媒介装置を越えた配付の場合とまったく
同じである。
【0158】追跡センター2は各情報媒介装置1に保持
されている配付履歴を回収する。これについては、上述
の第1の実施の形態と同様である。このとき、配付履歴
の内容が異なっているので、それに伴って一部の処理が
変わる。
【0159】配付履歴保持部22は、各情報媒介装置1
から回収した履歴を保持する。図37は、本発明の情報
処理装置の第6の実施の形態において追跡センターによ
って回収され、配付履歴保持部に保持された配付履歴の
一例の説明図である。図37(A)に回収した配付履歴
の一例の概念的な表現を示す。また、図37(B)に
は、それをバイナリ形式で表現した例を示している。こ
れら2つは同じ内容を意味している。図37(A)の表
現では、「装置」に括弧が付けられているが、これは、
実際にはそれぞれの履歴は情報媒介装置Aと情報媒介装
置Bから回収されたのであるが、追跡センター2の配付
履歴保持部22では情報媒介装置に関する情報は管理し
ないということを意味している。従って、追跡センター
2の配付履歴保持部22では、対象情報識別子、配付元
ユーザ識別子、配付先ユーザ識別子、受取時刻の4つで
1つの配付履歴を表わす。これは、各情報媒介装置で保
持する履歴の内容とまったく同一である。もちろん、装
置識別子も保持するように構成してもよい。
【0160】図37(B)に示した配付履歴保持部22
に保持される配付履歴は、既に“情報Xは配付元ユーザ
U1から配付先ユーザU2へ時刻Tに配付された”とい
う形式で表現されている。そのため、追跡解析部23は
特に配付履歴の表現形式を変換する必要はない。つま
り、第1の実施の形態において、図11に示した追跡解
析部23のアルゴリズムのうち、S103〜S105の
ステップを省略するのみで実現できる。すなわち、S1
01でユーザ等に追跡対象である情報の識別子を指定し
てもらい、S102で対象となる情報に関する配付履歴
だけを抽出し、S106で時刻の順序に並び替える処理
を行なえばよい。
【0161】図38は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態における追跡解析部による解析結果の一例の
説明図である。例えば、図37に示すような配付履歴が
回収されて配付履歴保持部22に保持されているとき、
ユーザ等から情報識別子が“679840−176”で
ある情報(情報X)について解析する旨の指示がなされ
た場合を考える。この場合には、図37に示す配付履歴
から情報識別子が“679840−176”である配付
履歴、すなわち、1,3,4行目の配付履歴が抽出さ
れ、時刻順に並び替えられる。これによって、図38
(B)に示すような解析結果が得られる。図38(A)
は、この解析結果を概念的な表記で表わしている。
【0162】図39、図40は、本発明の情報処理装置
の第6の実施の形態において解析結果表示部で作成され
た表示の一例の説明図である。追跡解析部23で得られ
た解析結果は、解析結果表示部24によって図示され
る。例えば、図38に示すような解析結果が得られた場
合、図39に示すように表示することができる。ここ
で、円で示したノードは、それぞれのユーザ識別子を有
するユーザに対応し、アークは配付を示す。また、アー
クの側には配付時刻が配置される。そして、例えば、デ
ィスプレイなどの表示装置に表示される。
【0163】図39では、ユーザ識別子及び時刻を記号
で表現した。しかしこれに限らず、例えば時刻を数字に
よって表現することができる。さらに、ユーザ識別子も
数字で表現することができる。図40には、ユーザ識別
子及び時間を数字によって表現した表示例を示してい
る。
【0164】上述の各実施の形態では、配付履歴として
時刻、配付元装置識別子、情報識別子の3つ(第6の実
施の形態では、時刻、配付元ユーザ識別子、配付先ユー
ザ識別子、情報識別子の4つ)の情報を用いているが、
これだけに限定されるものではない。例えば、時間的な
情報が不要であれば時刻を記録する必要はなく、また単
に流通の範囲が知りたいだけであれば、配付元の装置識
別子あるいはユーザ識別子も記録する必要はない。ある
いは、マシンやユーザの所属する組織、マシンを使用し
た場所、情報を利用するに際して同時に利用したアプリ
ケーションプログラムなど、情報を利用あるいは操作す
る際のあらゆる環境情報を履歴に含んでもよい。
【0165】また、上述の各実施の形態において、第4
の実施の形態のの場合を除き、配付先情報媒介装置が
配付元の情報媒介装置の装置識別子あるいはユーザ識別
子を記録するようにしているが、これを配付元の情報媒
介装置が配付先の装置識別子あるいはユーザ識別子を記
録するようにしても、同様のことが実現可能である。当
然ながら両者がお互いにお互いの識別子を記録するよう
にしてもよい。さらに、配付履歴を情報媒介装置ではな
く、媒体や情報ラベル部に記録するようにしてもよい。
【0166】上述の各実施の形態では、解析結果を表示
するだけであった。この結果をどう利用するかについて
は任意である。例えば、追跡結果を利用して自動的にあ
る情報を受け取った人たちに追加の情報を送るような構
成部を追加するなど、種々の利用に供することができ
る。
【0167】次に本発明の第7の実施の形態について説
明する。この第7の実施の形態は、情報や情報媒介装置
をその特徴や属性によって1つの群として扱うことによ
って、流通状況を表示する際に特徴を際立たせるように
したものである。この第7の実施の形態によれば、例え
ば、ワードプロセッサに分類されるようなソフトウェア
はどのように流通しているのか、社内の連絡書類はどの
ように流通しているのか、ユーザ層と情報の種類の相関
はどうなっているのか、などを調べることが可能にな
る。
【0168】この第7の実施の形態の基本的な構成は、
上述の第1の実施の形態と同様の構成であるが、追跡セ
ンター2側の追跡解析部23と解析結果表示部24の機
能が一部異なる。以下、第1の実施の形態と異なる点を
中心に説明する。
【0169】上述の第1の実施の形態では、図1(B)
に示すように、追跡解析部23はユーザからの指示を受
けて解析を行なっていた。このとき、ユーザからの指示
内容は、例えば図11のS101に示すように「追跡対
象とする情報の情報識別子」であった。この第7の実施
の形態ではこれが異なり、「追跡対象とする情報の属性
および装置の属性」である。情報の属性としては、例え
ば音楽のジャンルや、報告書の種類、ワードプロセッサ
などのソフトウェアの種類などといった情報の種類など
がある。また、装置の属性としては、例えば機種等のほ
か、例えばその装置の利用者の年齢・性別なども含める
ことができる。
【0170】図41は、本発明の情報処理装置の第7の
実施の形態における追跡解析部に対するユーザからの指
定の一例の説明図である。この例では、情報の属性とし
て「音楽で、ジャンルが日本のポップス」が、また装置
の属性として「利用者の年齢層」が選択されている。こ
れらの属性情報は、この例では1つの属性しか指定して
いないが、例えば、「利用者の年齢層と性別」というよ
うに複数の属性を同時に指定可能に構成してもよい。複
数の属性が指定された場合の動作については後述する。
表示形式は、追跡を解析した結果をユーザにどのような
形態で表示するかを指定するものである。この例では、
色と線種のいずれかを指定可能に構成しており、ここで
は線種が指定されている。この表示形式はアークを表示
する際に用いられ、情報の流通量がわかるように、指定
された表示形式に従ってアークを変化させて表示する。
【0171】なお、この例ではユーザによって直接、属
性値を指定する形式になっているが、これは選択可能な
ものをメニュー形式で表示し、ユーザによって選択して
もらうようにしてもよい。
【0172】図42は、本発明の情報処理装置の第7の
実施の形態において解析結果表示部で表示された流通経
路の表示の一例の説明図である。例えば、図41に示す
ように、ユーザに追跡処理の内容を指示してもらった結
果、解析結果表示部24は図42に示すような結果を出
力する。
【0173】図42では、各ノードが装置の利用者の年
齢層を表わしており、各ノード間のアークが年齢層間の
情報、この場合は日本のポップスという音楽情報の流通
量を表現しており、アークの太さが情報の流通量に比例
している。つまり、図42に示した表示例は、日本のポ
ップスという音楽情報の各年齢層間の流通状況を示して
いることになる。この表示を見ると、「日本のポップ
ス」というジャンルが10代を中心として流通が行なわ
れており、年齢層間では特に10代から20代への流通
が多い、すなわち、10代の人が20代の人に情報を渡
しているということがわかる。このような結果を分析す
ることによって、流通の戦略を立てるといったことが可
能となる。例えば、10代から40代への流通もある程
度の量があるが、これはなぜなのかを考え、例えば、家
族の間で子から親へ流通しているのではないかなどと推
測することによって、例えば、家族向けの宣伝を行なう
等といった流通戦略を立てることができる。
【0174】次に、このような処理を行なうための追跡
解析部23の処理手順について簡単に説明する。まず、
ユーザに指示してもらった情報属性に当てはまる情報に
関する配付履歴を集めてくる。配付履歴は、上述の図9
に示すような情報媒介装置ごとの履歴になっているはず
である。図9ではある特定の情報識別子を持つ情報の履
歴のみが示されているが、この第7の実施の形態では、
ある情報属性に当てはまる情報の配付履歴の集合とな
る。
【0175】配付履歴を集める際には、ユーザが指定し
た情報の属性を有する情報の情報識別子を得て、得られ
た情報識別子を有する配付履歴を集めるように構成する
ことができる。図43は、本発明の情報処理装置の第7
の実施の形態における情報属性データベースの一例の説
明図である。図43に示す情報属性データベースは、情
報識別子と情報の属性の対応を登録したものである。図
43に示した例では、情報識別子に対応した情報の属性
として、大分類、中分類、小分類の3つの属性値を示し
ている。このような情報属性データベースは、利用者が
情報を配付しようとした時に追跡センターに情報の分類
を申告することによって登録することができる。このよ
うな情報属性データベースを用い、ユーザが指定した情
報の属性をもとに、図43に示すような情報属性データ
ベースを検索することによって、指定された情報の属性
を有する情報識別子の集合を得ることができる。得られ
た情報識別子をもとに、配付履歴を集めることによっ
て、指定された情報の属性を有する情報に関する配付履
歴の集合を得ることができる。
【0176】あるいは、それぞれの情報の情報ラベル部
に情報の属性を記述するようにして、追跡センター2が
集めた配付履歴内に存在する情報の情報ラベル部を参照
することによって、情報がユーザの指定した情報の属性
に当てはまるか否かを判定してもよい。いずれにせよ、
情報と情報の属性は何らかの方法で関連づけられていれ
ばよい。
【0177】次に、集められた配付履歴について、回収
先装置識別子を「配付先装置識別子」と見なして、装置
の属性を参照しながら、装置属性間の配付履歴に変換し
ていく。図44は、本発明の情報処理装置の第7の実施
の形態における装置属性データベースの一例の説明図で
ある。装置識別子とその利用者の属性の対応は、予め装
置属性データベースとして保持している。図44に示す
例では、各装置識別子に対応する装置属性として、利用
者の氏名、年齢、職種、性別、それに装置の機種名等が
登録されている。追跡センター2は、予め図44に示す
ような形式で保持されている、装置属性データベースを
参照しながら、同じ装置の属性を持つ装置の配付履歴を
まとめていく。
【0178】図45は、本発明の情報処理装置の第7の
実施の形態における追跡解析部による解析結果の一例の
説明図である。上述のように同じ装置属性を有する配付
履歴をまとめることによって、例えば、図45に示すよ
うな結果が得られる。図45では、流通量として、同じ
装置属性を持つ装置間の配付履歴について、配付履歴の
数をカウントしている。その結果を追跡解析部23によ
る解析結果とする。
【0179】図46、図47は、本発明の情報処理装置
の第7の実施の形態における追跡解析部の動作の一例を
示すフローチャートである。以上の動作を実現する追跡
解析部23の動作は、例えば、図46、図47に示すよ
うになる。S141において、ユーザによって指定され
た情報属性に属する情報(情報識別子)を特定し、その
配付履歴を変数historyに格納する。情報識別子
の特定は、例えば、上述したように図43に示すような
情報属性データベースを、指定された情報属性をキーと
して検索することによって得られる。
【0180】S142において、変数tableにNU
LLを格納して初期化する。変数tableは、配付元
装置属性値と配付先装置属性値の組とその組に対応する
カウント値とを保持する。
【0181】S143において、変数histに変数h
istoryの最初の情報を格納し、変数histor
yからその情報を取り除く。S144において、変数h
istの配付元装置識別子を参照し、その装置識別子に
該当する装置属性を、例えば、図44に示したような装
置属性データベースから取ってくる。S145におい
て、取ってきた装置属性のうち、ユーザによって指定さ
れた属性を参照し、必要な属性値に変換して変数src
に格納する。さらに、S146において、変数hist
の回収元装置識別子を参照して、その装置識別子に該当
する装置属性を、例えば、図44に示したような装置属
性データベースから取ってくる。そしてS147におい
て、取ってきた装置属性のうち、ユーザによって指定さ
れた属性を参照し、必要な属性値に変換して変数dst
に格納する。
【0182】S148において、変数srcと変数ds
tの組み合わせが変数tableに登録されているか否
かを判定し、登録されている場合にはS149において
そのエントリのカウント値を1だけ増やす。登録されて
いない場合には、S150において、変数srcと変数
dstとカウント値として1の組み合わせを変数tab
leに登録する。
【0183】S151において、変数historyが
空か否かを判定し、S141で得た配付履歴がすべて処
理されたか否かを調べる。未処理の配付履歴が存在する
場合には、S143へ戻ってそれらの配付履歴について
の処理を行ない、すべての配付履歴についての処理が終
了すると、追跡解析部23の処理を終了する。処理が終
了した時点で変数tableに格納された内容が解析結
果である。
【0184】図48は、本発明の情報処理装置の第7の
実施の形態における解析結果表示部の動作の一例を示す
フローチャートである。解析結果表示部24の動作は、
ほとんど図13に示した第1の実施の形態と同様であ
り、装置識別子に対する処理を装置属性値に対する処理
に変更すればよい。まず、S161において、解析結果
中に存在するすべての装置属性値に対応するノードを作
成する。S162において、解析結果の各エントリをす
べて処理したか否かを判定し、未処理の解析結果につい
ては、S163〜S165の処理を行なう。S163に
おいて、次の解析結果のエントリを選択する。そして、
その解析結果について、S164で配付元装置属性値と
配付先装置属性値が異なる場合のみ、それらのノード間
にアークを作成し、S165で、作成したアークを、カ
ウントの値によって表示方法を変更する。その際の表示
方法は、例えば、図41における入力画面でユーザの指
定した表示形式を用いる。すべての解析結果について、
アークの作成が終了すると、S166において、結果を
表示装置、例えばディスプレイに表示する。
【0185】上述のS164において、ここでは同じ属
性を持つ装置間の配付は表示しないようにしているので
このような処理を行なっているが、もちろん表示させて
もよいし、その指定をユーザができるようにしてもよ
い。また、S165における表示方法の変更は、例え
ば、図41に示すように線種を変更するように表示形式
が選択されていると、カウントの値、すなわち情報の流
通量が大きい時には太線を使って表示し、数値が少ない
時は細い線や破線、点線で表示する。また、色を変更す
るように表示形式が選択されていると、数値が大きいと
きに赤で表示し、数値が少ないときに青で表示するな
ど、色の変化で数値の大小を示す。図41では色と線種
についてのみ選択可能とした例を示しているが、もちろ
ん他の表示形式を採用することもでき、例えば、明るさ
を変えたり、最大流通量のアークをブリンクさせるな
ど、種々の表示形式を取ることも可能である。また、同
じ装置属性内での流通量は、例えばノードを示す枠を、
指示された表示形式に従って変更して示すこともでき
る。
【0186】このような流通量の表示は、例えば、ある
企業内において、本来は部長から課長、係長、社員、と
いうように組織の構造に従って流通しなければならない
はずの文書が、実際には社員同士あるいは課長間などの
横の流通がないかどうか、あるいはどれくらいあるのか
といった流通形態を調べたり、あるいは、ある部では課
長までは配付されているが、その下にはあまり配付され
ていないなど、組織内で流通が滞っていないかどうかと
いった流通状況を調べることが可能となる。そして、結
果に問題があると判断されれば、その問題に対する対策
を講じることが可能になる。
【0187】次に本発明における第8の実施の形態につ
いて説明する。この第8の実施の形態は、上述してきた
ような配付履歴にのみに基づいて追跡を解析するのでは
なく、さらに利用履歴も保持することにより、利用履歴
と配付履歴の両者を対応づけて追跡情報を解析する。こ
れによって、流通関係と利用の関係、すなわちどのよう
に流通した場合に利用度が高いかあるいは低いかを把握
することを可能にしたものである。
【0188】図49は、本発明の情報処理装置の第8の
実施の形態において解析結果表示部で表示された流通経
路の表示の一例の説明図である。図49に示した表示例
は、図42とほぼ同様の形式で表示されているが、比較
すると図42において太かったアークが細く描かれてい
たり、実線であったものが点線になったりしている。こ
れが利用履歴と対応づけて表示した結果である。情報が
配付されたということと、その情報を利用したというこ
とは異なる。例えば、ある人は情報を受け取ったが利用
せず、そのまま別の人に渡したのかもしれない。図49
において線が細くなったり点線に変化している所は、流
通はしたものの配付先で利用されなかったことを意味す
る。例えば、図42では10代から40代や50代には
比較的多く流通していることが示されているが、図49
ではこれらは細い線あるいは点線に変更されており、情
報を受け取った50代や40代の人たちはあまり情報を
利用していない、ということが読み取れる。このよう
に、この第8の実施の形態では、情報の流通量とともに
利用度を把握することが可能である。
【0189】図50は、本発明の情報処理装置の第8の
実施の形態における情報媒介装置の一例を示す構成図で
ある。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して説
明を省略する。46は利用検知部である。この構成は、
第2の実施の形態の作成検知部42が利用検知部46に
置き換えられたものとほぼ等しい。
【0190】利用検知部46は、情報処理部12におい
て情報を利用したことを検知し、その利用に関する利用
履歴を作成する。利用検知部46は、従来の技術、例え
ば、特公平6−95302号公報におけるソフトウェア
管理方式などの技術を利用すれば実現可能である。
【0191】配付履歴保持部16は、配付履歴ととも
に、利用検知部46が作成した利用履歴も保持する。従
って、配付履歴保持部16は複数の種類の履歴を混在し
て保持する形になるが、これは第2の実施の形態の図1
6で示したように履歴種別を設けることによって区別可
能である。但し、履歴の種類が異なるので、保持する情
報のタイプが変わってくる。
【0192】図51は、本発明の情報処理装置の第8の
実施の形態において情報媒介装置の配付履歴保持部に保
持された配付履歴の一例の説明図である。この例では、
履歴種別が0の場合が配付履歴、1の場合が利用履歴を
意味している。配付履歴の場合は対象情報識別子、受取
時刻とともに、配付元装置識別子が設定される。利用履
歴の場合は対象情報識別子、利用時刻とともに、利用量
を伴う場合には、例えば、どれくらいの時間利用したか
といった値が設定される。単に利用したという利用履歴
のみの場合は、4行目の利用履歴のように特に利用量は
設定されない。
【0193】次に、第8の実施の形態における追跡解析
部23の動作について説明する。追跡解析部の基本的な
動作は第7の実施の形態と非常に良く似ているため、第
7の実施の形態に対する変更点を中心に述べる。
【0194】図52は、本発明の情報処理装置の第8の
実施の形態における追跡解析部に対するユーザからの指
定の一例の説明図である。ユーザからの追跡指示の内容
は、図41に示した指示内容に加え、利用履歴を使うか
否かが指示可能となる。図52では、この指示を行なう
ために、利用履歴を用いるあるいは用いないという指定
の項目を追加している。図52に示した例では、利用履
歴を用いるように指示されている。
【0195】図53は、本発明の情報処理装置の第8の
実施の形態における追跡解析部の動作の一例を示すフロ
ーチャートである。図53は、上述の第7の実施の形態
における追跡解析部の動作の一例を示した図46に続く
もので、図47に代わるものである。図47と同様の処
理を行なうステップには同じ番号を付している。
【0196】図46のS147までの処理によって、変
数histに履歴の1つが格納され、変数srcに配付
元装置属性値が、変数dstに配付先装置属性値がそれ
ぞれ格納されている。S171ではさらに変数hist
内の対象情報識別子を変数infoに格納する。
【0197】S172において、変数historyに
保持されている履歴中に、変数infoに関する利用履
歴が含まれているか否かを判定する。そして、利用履歴
が存在する場合、すなわち配付先の装置で対象となる情
報が利用されていた時のみ、S148〜S150におけ
るカウントの増加あるいは登録を行なうようにし、そう
でない場合はカウントしないようにする。
【0198】このような処理を行なうことによって、配
付されたが利用されなかった場合をカウント値から除く
ことができる。そして、上述の第7の実施の形態と同様
に解析結果表示部24が解析結果を処理することによっ
て、例えば、図49に示したような解析結果を出力する
ことができる。
【0199】また、図49に示すように、利用履歴を考
慮した結果のみを表示しただけではもともと流通量が少
なかったのか利用度が低かったのかがわからない。その
ため、例えば、図42に示すような利用履歴を適用する
前の結果と容易に切り換え表示可能に構成することがで
きる。あるいは、流通量を線種を変えて表示している場
合には利用履歴の適用で変化したアークの色を変えて表
示し、あるいはその逆の表示形態で表示させることがで
きる。色を変える場合、例えば、変化した箇所のアーク
を赤で表現したり、変化量が多いほど色を変化させると
いった形態で表示を行なうようにすることができる。こ
のような表示方法の変化によっても、利用度による変化
量を分かりやすく表示することが可能となる。これは上
述の第7の実施の形態の処理結果とこの第8の実施の形
態の処理結果を併せることで簡単に実現可能である。
【0200】なお、第7の実施の形態および第8の実施
の形態では、集計対象が情報媒介装置であるが、上述の
第6の実施の形態と同様の構成とすることで、ユーザを
主体とした集計を行なうことも可能である。
【0201】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、情報を配付する際に配付の履歴を記録するこ
とによって、後から情報の流通・配付経路や流通範囲、
流通量などの「配付情報」の追跡を可能としている。ま
た、配付だけでなく情報の作成や利用に対する履歴の記
録も行なうことで、さらに広範な追跡が可能になる。本
発明は、文字情報、画像、音声、プログラムなど、あら
ゆるデジタル化された情報の流通・配付に対して利用可
能である。本発明を用いることによって、例えば、情報
の流通・配付経路や流通範囲の特定が可能になり、また
不正な情報の配付者や配付経路を特定することが可能に
なる。さらに、情報の属性と装置の属性間の流通経路の
関係を調べることも可能となるなど、種々の情報の配付
に関する解析を行なうことが可能になる。さらに、利用
の履歴も集め、流通経路の関係を調べることもでき、ど
のように流通した場合によく利用されているかを調べる
等が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態を
示す構成図である。
【図2】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける情報の構成の一例の説明図である。
【図3】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態を
実現するための一例を示すハードウェア構成図である。
【図4】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける情報の流れの一例の説明図である。
【図5】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける配付履歴の回収の流れの一例の説明図である。
【図6】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける情報媒介装置での履歴の記録の説明図である。
【図7】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける配付履歴の一例の説明図である。
【図8】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける追跡センターによる配付履歴の回収の説明図であ
る。
【図9】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おいて追跡センターによって回収され、配付履歴保持部
に保持された配付履歴の一例の説明図である。
【図10】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態
における追跡解析部の動作の一例の説明図である。
【図11】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態
における追跡解析部の動作の一例を示すフローチャート
である。
【図12】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態
における追跡解析部による解析結果の一例の説明図であ
る。
【図13】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態
における解析結果表示部の動作の一例を示すフローチャ
ートである。
【図14】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態
において解析結果表示部で作成された表示の一例の説明
図である。
【図15】 本発明の情報処理装置の第2の実施の形態
を示す情報媒介装置の構成図である。
【図16】 本発明の情報処理装置の第2の実施の形態
における配付履歴の一例の説明図である。
【図17】 本発明の情報処理装置の第2の実施の形態
における追跡解析部の動作の一例を示すフローチャート
である。
【図18】 本発明の情報処理装置の第2の実施の形態
における追跡解析部の動作の一例を示すフローチャート
(続き)である。
【図19】 本発明の情報処理装置の第2の実施の形態
における追跡解析部の動作の一例の説明図である。
【図20】 本発明の情報処理装置の第2の実施の形態
において解析結果表示部で作成された配付の追跡情報の
表示の一例の説明図である。
【図21】 本発明の情報処理装置の第2の実施の形態
において解析結果表示部で作成された編集の追跡情報の
表示の一例の説明図である。
【図22】 本発明の情報処理装置の第3の実施の形態
における情報媒介装置の一例を示す構成図である。
【図23】 本発明の情報処理装置の第3の実施の形態
における配付履歴の回収の流れの一例の説明図である。
【図24】 本発明の情報処理装置の第3の実施の形態
における履歴管理装置の一例を示す構成図である。
【図25】 本発明の情報処理装置の第4の実施の形態
における情報の構成の一例の説明図である。
【図26】 本発明の情報処理装置の第4の実施の形態
における情報媒介装置での履歴の記録の一例の説明図で
ある。
【図27】 本発明の情報処理装置の第4の実施の形態
における媒体の構成の別の例の説明図である。
【図28】 本発明の情報処理装置の第4の実施の形態
における情報媒介装置での履歴の記録の別の例の説明図
である。
【図29】 本発明の情報処理装置の第4の実施の形態
における媒体の構成のさらに別の例の説明図である。
【図30】 本発明の情報処理装置の第4の実施の形態
における情報媒介装置での履歴の記録のさらに別の例の
説明図である。
【図31】 本発明の情報処理装置の第5の実施の形態
を示す構成図である。
【図32】 本発明の情報処理装置の第5の実施の形態
における情報の構成の一例の説明図である。
【図33】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における情報媒介装置の一例を示す構成図である。
【図34】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における情報媒介装置間で行なわれた情報の配付の配付
履歴の記録の一例の説明図である。
【図35】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
において情報媒介装置の配付履歴保持部に保持された配
付履歴の一例の説明図である。
【図36】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における情報媒介装置内で行なわれた情報の配付の配付
履歴の記録の一例の説明図である。
【図37】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
において追跡センターによって回収され、配付履歴保持
部に保持された配付履歴の一例の説明図である。
【図38】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における追跡解析部による解析結果の一例の説明図であ
る。
【図39】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
において解析結果表示部で作成された表示の一例の説明
図である。
【図40】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
において解析結果表示部で作成された表示の別の例の説
明図である。
【図41】 本発明の情報処理装置の第7の実施の形態
における追跡解析部に対するユーザからの指定の一例の
説明図である。
【図42】 本発明の情報処理装置の第7の実施の形態
において解析結果表示部で表示された流通経路の表示の
一例の説明図である。
【図43】 本発明の情報処理装置の第7の実施の形態
における情報属性データベースの一例の説明図である。
【図44】 本発明の情報処理装置の第7の実施の形態
における装置属性データベースの一例の説明図である。
【図45】 本発明の情報処理装置の第7の実施の形態
における追跡解析部による解析結果の一例の説明図であ
る。
【図46】 本発明の情報処理装置の第7の実施の形態
における追跡解析部の動作の一例を示すフローチャート
である。
【図47】 本発明の情報処理装置の第7の実施の形態
における追跡解析部の動作の一例を示すフローチャート
(続き)である。
【図48】 本発明の情報処理装置の第7の実施の形態
における解析結果表示部の動作の一例を示すフローチャ
ートである。
【図49】 本発明の情報処理装置の第8の実施の形態
において解析結果表示部で表示された流通経路の表示の
一例の説明図である。
【図50】 本発明の情報処理装置の第8の実施の形態
における情報媒介装置の一例を示す構成図である。
【図51】 本発明の情報処理装置の第8の実施の形態
において情報媒介装置の配付履歴保持部に保持された配
付履歴の一例の説明図である。
【図52】 本発明の情報処理装置の第8の実施の形態
における追跡解析部に対するユーザからの指定の一例の
説明図である。
【図53】 本発明の情報処理装置の第8の実施の形態
における追跡解析部の動作の一例を示すフローチャート
(一部)である。
【符号の説明】
1…情報媒介装置、2…追跡センター、11…情報保持
部、12…情報処理部、13…情報配付部、14…装置
ラベル部、15…配付検知部、16…配付履歴保持部、
17…履歴被回収部、21…配付履歴回収部、22…配
付履歴保持部、23…追跡解析部、24…解析結果表示
部、25,43…情報識別子計算部、31,32…ネッ
トワーク、33…端末装置、34…サーバ、35…ゲー
トウェイ、36…CPU、37…ディスク、38…出力
装置、39…入力装置、41…情報識別子管理部、42
…作成検知部、43…情報識別子計算部、44…ユーザ
認証部、45…複写検知部、46…利用検知部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上林 憲行 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい富士ゼロックス株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配付元から配付先への情報の配付を検知
    し、その配付に関する情報を蓄積し、その蓄積された情
    報に基づいて配付経路を解析することを特徴とする情報
    処理方法。
  2. 【請求項2】 配付元から配付先への情報の配付を検知
    する配付検知手段と、該配付検知手段により検知された
    情報の配付に関する履歴を記憶する配付履歴記憶手段
    と、該配付履歴記憶手段に記憶されている履歴に基づい
    て配付経路を解析する解析手段を具備することを特徴と
    する情報処理装置。
  3. 【請求項3】 情報に対して編集を行なう編集手段と、
    該編集手段による編集を検知する編集検知手段と、該編
    集検知手段により検知された編集に関する履歴を記憶す
    る編集履歴記憶手段と、配付元から配付先への情報の配
    付を検知する配付検知手段と、前記配付検知手段により
    検知された情報の配付に関する履歴を記憶する配付履歴
    記憶手段と、前記編集履歴記憶手段に記憶されている履
    歴及び前記配付履歴記憶手段に記憶されている履歴に基
    づいて配付経路及び情報の変更を解析する解析手段を具
    備することを特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 配付された情報は該情報に関する標識で
    ある情報標識を含み、前記配付履歴記憶手段は配付に関
    する履歴として情報標識を記憶することを特徴とする請
    求項2または3に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 配付された情報に基づいて該情報に関す
    る標識である情報標識を生成する情報標識生成手段をさ
    らに具備し、前記配付履歴記憶手段は、配付に関する履
    歴として前記情報標識生成手段により生成された情報標
    識を記憶することを特徴とする請求項2または3に記載
    の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 配付元から配付先への情報の配付を検知
    する配付検知手段と、該配付検知手段により検知された
    情報の配付に関する履歴として前記配付元の識別子また
    は前記配付先の識別子を記憶する配付履歴記憶手段と、
    該配付履歴記憶手段に記憶されている履歴に基づいて配
    付経路を解析する解析手段を具備することを特徴とする
    情報処理装置。
  7. 【請求項7】 配付された情報は該情報に関する標識で
    ある情報標識を含み、前記配付履歴記憶手段は配付に関
    する履歴として情報標識をも記憶することを特徴とする
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 配付された情報に基づいて該情報に関す
    る標識である情報標識を生成する情報標識生成手段をさ
    らに具備し、前記配付履歴記憶手段は、配付に関する履
    歴として前記情報標識生成手段により生成された情報標
    識をも記憶することを特徴とする請求項6に記載の情報
    処理装置。
  9. 【請求項9】 配付元から配付先への情報の配付を検知
    する配付検知手段と、該配付検知手段により検知された
    情報の配付に関する履歴を記憶する配付履歴記憶手段
    と、該配付履歴記憶手段に記憶されている履歴を発信す
    る発信手段を具備することを特徴とする情報処理装置。
  10. 【請求項10】 外部装置から発信された情報の配付に
    関する履歴を受信する受信手段と、該受信手段により受
    信された履歴に基づいて配付経路を解析する解析手段を
    具備することを特徴とする情報処理装置。
  11. 【請求項11】 配付元から配付先への情報の配付を検
    知する配付検知手段と、該配付検知手段により検知され
    た情報の配付に関する履歴を記憶する配付履歴記憶手段
    と、該配付履歴記憶手段に記憶されている履歴を発信す
    る発信手段と、該発信手段により発信された履歴を受信
    する受信手段と、該受信手段により受信された履歴に基
    づいて配付経路を解析する解析手段を具備することを特
    徴とする情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記配付検知手段は、配付元から情報
    が配付された際に、その配付を検知することを特徴とす
    る請求項2ないし9,11のいずれか1項に記載の情報
    処理装置。
  13. 【請求項13】 前記配付検知手段は、配付先へ情報を
    配付した際に、その配付を検知することを特徴とする請
    求項2ないし9,11のいずれか1項に記載の情報処理
    装置。
  14. 【請求項14】 前記配付検知手段は、配付元から情報
    が配付された際及び配付先へ情報を配付した際に、その
    配付を検知することを特徴とする請求項2ないし9,1
    1のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 前記配付検知手段は、情報記録媒体に
    記憶された情報が配付された際にその配付を検知し、前
    記配付履歴記憶手段は、情報とともに該情報に関する履
    歴を前記情報記録媒体に記憶することを特徴とする請求
    項2ないし9,11のいずれか1項に記載の情報処理装
    置。
  16. 【請求項16】 前記配付検知手段は、情報記録媒体に
    記憶された情報が配付された際にその配付を検知し、前
    記配付履歴記憶手段は、媒体に関する標識である媒体標
    識を記憶することを特徴とする請求項2ないし9,11
    のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 さらに、前記発信手段に対して情報の
    履歴を発信することを要求する履歴要求手段を具備し、
    前記発信手段は、前記履歴要求手段による要求があった
    際に履歴を発信することを特徴とする請求項9または1
    1に記載の情報処理装置。
  18. 【請求項18】 さらに、前記解析手段に対して情報の
    履歴を解析することを要求する解析要求手段を具備し、
    前記解析手段は、前記解析要求手段による要求があった
    際に解析を行なうことを特徴とする請求項2ないし8,
    10,11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  19. 【請求項19】 前記解析手段によって解析された解析
    結果を表示する解析結果表示手段を有し、該解析結果表
    示手段は、前記解析結果を表示する際に、情報の種類や
    配付先、配付元の属性などによって表示形態を変更可能
    であることを特徴とする請求項2ないし8,10,1
    1,18のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  20. 【請求項20】 情報の利用を検知する利用検知手段
    と、該利用検知手段によって検知された情報の利用の履
    歴を記憶する利用履歴記憶手段を有することを特徴とす
    る請求項2ないし18のいずれか1項に記載の情報処理
    装置。
  21. 【請求項21】 情報の利用を検知する利用検知手段
    と、該利用検知手段によって検知された情報の利用の履
    歴を記憶する利用履歴記憶手段を有し、前記解析結果表
    示手段は、前記解析結果を表示する際に、前記利用履歴
    記憶手段に記憶されている情報の利用の履歴と関連付け
    て表示することを特徴とする請求項19に記載の情報処
    理装置。
JP8079002A 1995-05-24 1996-04-01 情報処理方法および情報処理装置 Pending JPH0944432A (ja)

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DE69622325T DE69622325T2 (de) 1995-05-24 1996-05-24 Informationsablaufverfolgungssystem
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