JPH09327002A - テレビジョン放送装置およびテレビジョン放送方法並びにテレビジョン放送信号受信装置およびテレビジョン放送信号受信方法 - Google Patents

テレビジョン放送装置およびテレビジョン放送方法並びにテレビジョン放送信号受信装置およびテレビジョン放送信号受信方法

Info

Publication number
JPH09327002A
JPH09327002A JP14535796A JP14535796A JPH09327002A JP H09327002 A JPH09327002 A JP H09327002A JP 14535796 A JP14535796 A JP 14535796A JP 14535796 A JP14535796 A JP 14535796A JP H09327002 A JPH09327002 A JP H09327002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel data
data
transmission
television broadcast
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP14535796A
Other languages
English (en)
Inventor
Keitaro Yamashita
啓太郎 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP14535796A priority Critical patent/JPH09327002A/ja
Publication of JPH09327002A publication Critical patent/JPH09327002A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Systems (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々の視聴者に対応したTV放送番組を提供
する。 【解決手段】 所定のTV放送番組のコマーシャルに対
応する信号として、それぞれ、別個の地域の視聴者を対
象とする複数の信号D131乃至信号D135を、低レ
ートのエンコードを行いビットレートが常に一定の値と
なるように多重化して伝送する。そして、これらの信号
が多重化されているTV放送信号を受信したTV受像機
は、予め設定されている視聴者の情報を基に、自動的に
視聴者の住む地域に対応する信号(信号D131乃至信
号D135のうち、いずれか1つの信号)を抽出し、対
応するコマーシャルの映像と音声を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン放送
装置およびテレビジョン放送方法並びにテレビジョン放
送信号受信装置およびテレビジョン放送信号受信方法に
関し、特に、テレビジョン放送装置が、1つのテレビジ
ョン放送番組の伝送チャンネルに、対象とする視聴者が
異なる複数のチャンネルデータを、伝送データ量が常に
一定の値となるように多重化して伝送し、テレビジョン
放送信号受像装置が、これを受信し、ユーザの所望する
所定のチャンネルデータに対応する映像と音声を出力す
るようにしたテレビジョン放送装置およびテレビジョン
放送方法並びにテレビジョン放送信号受信装置およびテ
レビジョン放送信号受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、放送衛星、通信衛星などの衛星を
介してTV(テレビジョン)放送信号をデジタル化して
伝送し、各家庭において、これを受信するシステムが普
及しつつある。
【0003】図21は、TV放送信号を放送衛星3を介
して伝送する衛星放送の例を示している。
【0004】所定のTV放送番組に対応する映像情報と
音声情報(チャンネルデータ)は、TV放送装置1のチ
ャンネルデータ発生回路14−1,14−2で発生する
ようになされている。チャンネルデータ発生回路14−
1と、チャンネルデータ発生回路14−2は、それぞ
れ、別個の内容のチャンネルデータを発生するようにな
されている。例えば、チャンネルデータ発生回路14−
1では、所定のTV放送番組の番組内容に関するチャン
ネルデータを発生し、チャンネルデータ発生回路14−
2では、所定のTV放送番組で放送されるコマーシャル
や所定の映像のリプレイなどのチャンネルデータを発生
する。
【0005】チャンネルデータ発生回路14−1,14
−2で発生した2つのチャンネルデータは、切換回路1
3に供給され、切換回路13で、適宜、いずれか一方の
チャンネルデータが選択されてエンコーダ12に出力さ
れるようになされている。
【0006】エンコーダ12は、チャンネルデータの映
像情報、音声情報、およびシステム情報をエンコードし
て誤り訂正/変調回路11に出力するようになされてい
る。
【0007】誤り訂正/変調回路11は、チャンネルデ
ータに所定の変調処理や、誤り訂正のための符号化処理
を施し、TV放送信号としてアンテナ2を介して放送衛
星3に出力するようになされている。
【0008】放送衛星3を介して伝送されているTV放
送信号は、TV受信システム5のアンテナ4で受信さ
れ、STB(Set Top Box)21のチューナ22で所定の
伝送チャンネルが選択されるようになされている。
【0009】誤り訂正/復調回路23は、チューナ22
より供給された所定の伝送チャンネルのチャンネルデー
タに、所定の復調処理や誤り訂正のための復号化処理を
施し、デコーダ24に出力するようになされている。
【0010】デコーダ24は、チャンネルデータに所定
のデコード処理を施し、映像信号をモニタ25に、音声
信号をスピーカ26に、それぞれ出力するようになされ
ている。
【0011】いま、所定のTV放送番組に対応するチャ
ンネルデータが、TV放送番組の番組内容のチャンネル
データD1,D3と、その放送中のコマーシャルのチャ
ンネルデータD2で構成されているものとする。すなわ
ち、最初にチャンネルデータ発生回路14−1でチャン
ネルデータD1が発生し、予め設定された所定の時刻に
チャンネルデータ発生回路14−2で、チャンネルデー
タD2が発生し、続いてチャンネルデータ発生回路14
−1で、チャンネルデータD3が発生したものとする。
また、切換回路13は、適切な時刻で切換を行い、チャ
ンネルデータD1,D2,D3の順番でエンコーダ12に
チャンネルデータD1,D2,D3を供給したものとす
る。なお、チャンネルデータD1,D2,D3は、所定の
長さの動画像データ、例えば、1分単位の動画像データ
で構成されている。
【0012】図22は、このとき放送衛星3から出力さ
れるTV放送信号の構成例を示している。図22に示す
ように、一時点では、1つの伝送チャンネルには、1つ
のチャンネルデータのみが伝送されており、チャンネル
データD1(通常番組),D2(コマーシャル),D3
(通常番組)の順で伝送されている。なお、チャンネル
データD1,D3としては、スポーツ中継などの動画像
データとし、チャンネルデータD2としては、所定の場
面のリプレイの動画像データとしてもよい。
【0013】このように、一時点では、1つの伝送チャ
ンネルには、1つのチャンネルデータが伝送され、必要
に応じ、チャンネルデータが切り換えられるようになさ
れている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デジタルのTV放送信号においては、一時点では、1つ
の伝送チャンネルに1つのチャンネルデータしか伝送し
ていないため、一般的な視聴者を想定した映像情報と音
声情報が生成され、それに対応するTV放送信号が伝送
されることになる。その結果、例えば、個々の視聴者の
嗜好に対応する映像情報と音声情報を供給したり、地域
により情報を差別化するなどして、個々の視聴者に有用
な情報だけを、効率よく提供することは困難である課題
があった。
【0015】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、個々の視聴者に対応した種々の内容を含む
TV放送番組のTV放送信号を伝送することにより、個
々の視聴者に最適な内容のTV放送番組を提供すること
ができるようにしたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のテレビ
ジョン放送装置は、1つのテレビジョン放送番組を構成
する第1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャンネル
データと、第1のチャンネルデータのテレビジョン放送
番組と同一のテレビジョン放送番組を構成する第2の視
聴者用の映像情報を含む第2のチャンネルデータを発生
する発生手段と、第1と第2のチャンネルデータをエン
コードするエンコード手段と、エンコードされた前記第
1と第2のチャンネルデータを分離可能な状態で多重化
して伝送チャンネルデータを生成する多重化手段と、第
2のチャンネルデータが発生されたとき、第1のチャン
ネルデータの伝送量を小さくして、伝送チャンネルデー
タの伝送データ量が常に一定の値となるように伝送デー
タ量を制御する制御手段と、伝送データ量が制御された
前記伝送チャンネルデータを出力する出力手段とを備え
ることを特徴とする。
【0017】請求項10に記載のテレビジョン放送方法
は、1つのテレビジョン放送番組を構成する第1の視聴
者用の映像情報を含む第1のチャンネルデータと、第1
のチャンネルデータのテレビジョン放送番組と同一のテ
レビジョン放送番組を構成する第2の視聴者用の映像情
報を含む第2のチャンネルデータを発生し、第1と第2
のチャンネルデータをエンコードし、エンコードされた
第1と第2のチャンネルデータを分離可能な状態で多重
化して伝送チャンネルデータを生成し、第2のチャンネ
ルデータが発生されたとき、第1のチャンネルデータの
伝送量を小さくして、伝送チャンネルデータの伝送デー
タ量が常に一定の値となるように伝送データ量を制御
し、伝送データ量が制御された伝送チャンネルデータを
出力することを特徴とする。
【0018】請求項11に記載のテレビジョン放送信号
受信装置は、1つのテレビジョン放送番組を構成する第
1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャンネルデータ
と、第1のチャンネルデータのテレビジョン放送番組と
同一のテレビジョン放送番組を構成する第2の視聴者用
の映像情報を含む第2のチャンネルデータが分離可能に
多重化されているとともに、両者を合成した伝送データ
量が一定の値となるように調整されている伝送チャンネ
ルデータを含むテレビジョン放送信号より、所定の伝送
チャンネルデータを受信する受信手段と、第1または第
2のチャンネルデータに対応する映像情報を選択すると
き操作される操作手段と、伝送チャンネルデータに付加
されている、第1と第2のチャンネルデータが多重化さ
れていることを示す識別情報と、第1または第2のチャ
ンネルデータを識別するための識別情報とを用いて、操
作に対応して第1または第2のチャンネルデータを抽出
する抽出手段と、抽出された第1または第2のチャンネ
ルデータをデコードするデコード手段とを備えることを
特徴とする。
【0019】請求項14に記載のテレビジョン放送信号
受信方法は、1つのテレビジョン放送番組を構成する第
1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャンネルデータ
と、第1のチャンネルデータのテレビジョン放送番組と
同一のテレビジョン放送番組を構成する第2の視聴者用
の映像情報を含む第2のチャンネルデータが分離可能に
多重化されているとともに、両者を合成した伝送データ
量が一定の値となるように調整されている伝送チャンネ
ルデータを含むテレビジョン放送信号より、所定の伝送
チャンネルデータを受信し、伝送チャンネルデータに付
加されている、第1と第2のチャンネルデータが多重化
されていることを示す識別情報と、第1または第2のチ
ャンネルデータを識別するための識別情報とを用いて、
操作に対応して第1または第2のチャンネルデータを抽
出し、抽出された第1または第2のチャンネルデータを
デコードすることを特徴とする。
【0020】請求項1に記載のテレビジョン放送装置に
おいては、発生手段が、1つのテレビジョン放送番組を
構成する第1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャン
ネルデータと、第1のチャンネルデータのテレビジョン
放送番組と同一のテレビジョン放送番組を構成する第2
の視聴者用の映像情報を含む第2のチャンネルデータを
発生し、エンコード手段が、第1と第2のチャンネルデ
ータをエンコードし、多重化手段が、エンコードされた
第1と第2のチャンネルデータを分離可能な状態で多重
化して伝送チャンネルデータを生成し、制御手段が、第
2のチャンネルデータが発生されたとき、第1のチャン
ネルデータの伝送量を小さくして、伝送チャンネルデー
タの伝送データ量が常に一定の値となるように伝送デー
タ量を制御し、出力手段が、伝送データ量が制御された
伝送チャンネルデータを出力する。
【0021】請求項10に記載のテレビジョン放送方法
においては、1つのテレビジョン放送番組を構成する第
1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャンネルデータ
と、第1のチャンネルデータのテレビジョン放送番組と
同一のテレビジョン放送番組を構成する第2の視聴者用
の映像情報を含む第2のチャンネルデータが発生し、第
1と第2のチャンネルデータがエンコードされ、エンコ
ードされた第1と第2のチャンネルデータを分離可能な
状態で多重化して伝送チャンネルデータが生成され、第
2のチャンネルデータが発生されたとき、第1のチャン
ネルデータの伝送量を小さくして、伝送チャンネルデー
タの伝送データ量が常に一定の値となるように伝送デー
タ量が制御され、伝送データ量が制御された伝送チャン
ネルデータが出力される。
【0022】請求項11に記載のテレビジョン放送信号
受信装置においては、受信手段が、1つのテレビジョン
放送番組を構成する第1の視聴者用の映像情報を含む第
1のチャンネルデータと、第1のチャンネルデータのテ
レビジョン放送番組と同一のテレビジョン放送番組を構
成する第2の視聴者用の映像情報を含む第2のチャンネ
ルデータが分離可能に多重化されているとともに、両者
を合成した伝送データ量が一定の値となるように調整さ
れている伝送チャンネルデータを含むテレビジョン放送
信号より、所定の伝送チャンネルデータを受信し、操作
手段が、第1または第2のチャンネルデータに対応する
映像情報を選択するとき操作され、抽出手段が、伝送チ
ャンネルデータに付加されている、第1と第2のチャン
ネルデータが多重化されていることを示す識別情報と、
第1または第2のチャンネルデータを識別するための識
別情報とを用いて、操作に対応して第1または第2のチ
ャンネルデータを抽出し、デコード手段が、抽出された
第1または第2のチャンネルデータをデコードする。
【0023】請求項14に記載のテレビジョン放送信号
受信方法においては、1つのテレビジョン放送番組を構
成する第1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャンネ
ルデータと、第1のチャンネルデータのテレビジョン放
送番組と同一のテレビジョン放送番組を構成する第2の
視聴者用の映像情報を含む第2のチャンネルデータが分
離可能に多重化されているとともに、両者を合成した伝
送データ量が一定の値となるように調整されている伝送
チャンネルデータを含むテレビジョン放送信号より、所
定の伝送チャンネルデータが受信され、伝送チャンネル
データに付加されている、第1と第2のチャンネルデー
タが多重化されていることを示す識別情報と、第1また
は第2のチャンネルデータを識別するための識別情報と
を用いて、操作に対応して第1または第2のチャンネル
データが、抽出され、抽出された第1または第2のチャ
ンネルデータがデコードされる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明する
が、特許請求の範囲に記載の各手段と以下の実施例との
対応関係を明かにするために、各手段の後の括弧内に、
対応する実施例(但し一例)を付加して本発明の特徴を
記述すると、次のようになる。但し、勿論この記載は、
各手段を記載したものに限定することを意味するもので
はない。
【0025】請求項1に記載のテレビジョン放送装置
は、1つのテレビジョン放送番組を構成する第1の視聴
者用の映像情報を含む第1のチャンネルデータと、第1
のチャンネルデータのテレビジョン放送番組と同一のテ
レビジョン放送番組を構成する第2の視聴者用の映像情
報を含む第2のチャンネルデータを発生する発生手段
(例えば、図5のリアルタイム多重放送部62−1)
と、第1と第2のチャンネルデータをエンコードするエ
ンコード手段(例えば、図5の映像エンコーダ53−
2)と、エンコードされた第1と第2のチャンネルデー
タを分離可能な状態で多重化して伝送チャンネルデータ
を生成する多重化手段(例えば、図5の多重化システム
エンコーダ64)と、第2のチャンネルデータが発生さ
れたとき、第1のチャンネルデータの伝送量を小さくし
て、伝送チャンネルデータの伝送データ量が常に一定の
値となるように伝送データ量を制御する制御手段(例え
ば、図5の制御装置58)と、伝送データ量が制御され
た伝送チャンネルデータを出力する出力手段(例えば、
図1の信号処理部46)とを備えることを特徴とする。
【0026】請求項4に記載のテレビジョン放送装置
は、制御手段が、第1と第2のチャンネルデータが多重
化されていることを示す識別情報と、第1または第2の
チャンネルデータを識別するための識別情報とを付加す
る付加手段(例えば、図5の多重化システムエンコーダ
64)をさらに備えることを特徴とする。
【0027】請求項9に記載のテレビジョン放送装置
は、発生手段が、テレビジョン放送番組に対応する第1
の視聴者と第2の視聴者に共通の映像情報を含む複数の
第3のチャンネルデータをさらに発生し、テレビジョン
放送装置は、伝送チャンネルデータに含まれるチャンネ
ルデータとして、第1と第2のチャンネルデータまた
は、第3のチャンネルデータのいずれか一方を選択する
選択手段(例えば、図5のスイッチ65)をさらに備え
ることを特徴とする。
【0028】請求項11に記載のテレビジョン放送信号
受信装置は、1つのテレビジョン放送番組を構成する第
1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャンネルデータ
と、第1のチャンネルデータのテレビジョン放送番組と
同一のテレビジョン放送番組を構成する第2の視聴者用
の映像情報を含む第2のチャンネルデータが分離可能に
多重化されているとともに、両者を合成した伝送データ
量が一定の値となるように調整されている伝送チャンネ
ルデータを含むテレビジョン放送信号より、所定の伝送
チャンネルデータを受信する受信手段(例えば、図14
のチューナ82)と、第1または第2のチャンネルデー
タに対応する映像情報を選択するとき操作される操作手
段(例えば、図14のリモートコマンダ89)と、伝送
チャンネルデータに付加されている、第1と第2のチャ
ンネルデータが多重化されていることを示す識別情報
と、第1または第2のチャンネルデータを識別するため
の識別情報とを用いて、操作に対応して第1または第2
のチャンネルデータを抽出する抽出手段(例えば、図1
4のデマルチプレクサ85)と、抽出された第1または
第2のチャンネルデータをデコードするデコード手段
(例えば、図14のデコーダ87)とを備えることを特
徴とする。
【0029】請求項13に記載のテレビジョン放送信号
受信装置は、伝送チャンネルデータに第2のチャンネル
データが含まれていることを示す記号を出力する出力手
段(例えば、図14のマイクロコンピュータ86)をさ
らに備えることを特徴とする。
【0030】図1は本発明のテレビジョン放送装置31
の原理的な構成を示す機能ブロック図である。
【0031】所定のTV放送番組に対応する内容の映像
情報と音声情報としては、n個の発生部41−1乃至4
1−nより、それぞれ、対象とする視聴者が異なるn個
の情報が生成されるようになされている。すなわち、例
えば、TV放送番組がAチームとBチームのサッカーの
試合の生中継である場合、発生部41−1は、視聴者と
してAチームのファンを想定したAチームの情報を多く
含む映像情報と音声情報を発生し、発生部41−2は、
視聴者としてBチームのファンを想定したBチームの情
報を多く含む映像情報と音声情報を発生するようになさ
れている。また、発生部41−3は、AチームとBチー
ムの情報を同程度に含む一般の視聴者(中立の視聴者)
を想定した映像情報と音声情報を発生するようになされ
ている。さらに、他の発生部41−4乃至41−nは、
コマーシャルや所定のプレイのリプレイシーンなどの映
像情報と音声情報を発生するようになされている。
【0032】これらの発生部41−1乃至41−nから
出力された映像情報と音声情報(チャンネルデータ)
は、それぞれ、エンコード部42−1乃至42−nに供
給されるようになされている。制御部43は、エンコー
ド部42−1乃至42−nから出力される総データ量が
常に一定の値となるように、各エンコード部42−1乃
至42−nのエンコードレートを制御するようになされ
ている。そして、エンコード部42−1乃至42−nよ
り出力されたデータは、それぞれ、切換部44−1乃至
44−nに供給されるようになされている。
【0033】切換部44−1乃至44−nは、制御部4
3により制御され、所定のチャンネルデータを多重化部
45に供給するようになされている。多重化部45に供
給されたチャンネルデータは、放送衛星33の1つのト
ランスポンダに割り当てられている伝送チャンネルに多
重化されるとともに、所定のヘッダ情報(識別情報)が
付加され、信号処理部46で変調処理や、誤り訂正のた
めの符号化の処理が施された後、アンテナ32を介して
放送衛星32に出力されるようになされている。
【0034】図2は、このようにしてアンテナ32より
出力されたTV放送信号の構成例を示している。
【0035】信号D11と信号D13は、1つの伝送チ
ャンネルに1つのチャンネルデータのみを含む1つのT
V放送番組に対応する信号であり、信号D12は、1つ
の伝送チャンネルに複数のチャンネルデータを含む同一
のTV放送番組に対応する信号である。また、信号D1
1、信号D12、および信号D13の単位時間あたりに
おける伝送データ量は等しいデータ量となるように調整
されている。すなわち、信号D12に含まれている各チ
ャンネルデータは、それらすべてを合成したの伝送デー
タ量が信号D11または信号D13に含まれているチャ
ンネルデータのそれと等しくなるように、個々のエンコ
ードレートが低く押さえられている。
【0036】図3は、信号D12の内部の構成例を示し
ている。図3に示すように、信号D12の先頭には、多
重化チャンネル数や各チャンネルの識別IDマップなど
の、多重化されたチャンネルデータの情報より構成され
るシステムヘッダH1が付与されている。
【0037】システムヘッダH1の次に、所定のTV放
送番組に対応するチャンネルデータがパケット化された
チャンネルパケットP1乃至Pmが続いている。各チャ
ンネルを構成するパケットの数は一定とは限らず、各チ
ャンネルのエンコードレートに従い、エンコードレート
の高いチャンネル程、その数が多くなっている。
【0038】図4は、チャンネルパケットPkの構成例
を示している。図4に示すように、チャンネルパケット
Pkは、その先頭にチャンネルの識別IDや各チャンネ
ルに関するディスクリプションを含むパケットヘッダH
2が付加されている。また、パケットヘッダH2の次に
は、映像データと音声データより構成されるチャンネル
パケットデータD21が続いている。なお、図示は省略
するが、他のチャンネルパケットP1乃至Pmもチャン
ネルパケットPkと同様に構成されている。
【0039】図5は、TV放送装置31のより具体的な
構成を示すブロック図である。
【0040】1つのTV放送信号に含まれるチャンネル
データは、通常放送部61で処理される一般の視聴者を
対象としたチャンネルデータ、リアルタイム多重放送部
62−1乃至62−Qで処理される個々の視聴者に対応
した生放送のチャンネルデータ、および再生多重放送部
63−1乃至63−Pで処理される個々の視聴者に対応
した録画放送のチャンネルデータで構成されるようにな
されている(すなわち、図1における発生部41−1乃
至41−nが、図5における通常放送部61、リアルタ
イム多重放送部62−1乃至62−Q、再生多重放送部
63−1乃至63−Pに、それぞれ対応している)。
【0041】一般の視聴者を対象とした所定のTV放送
番組の映像信号は、通常放送部61のLPF(Low Pass
Filter)51−1に供給され、所定の低域成分が抽出さ
れた後、ADコンバータ52−1でデジタル化され、映
像エンコーダ53−1でエンコードされてマルチプレク
サ55−1に出力されるようになされている。
【0042】同様に、一般の視聴者を対象とした所定の
TV放送番組の音声信号は、LPF51−2に供給さ
れ、所定の低域成分が抽出された後、ADコンバータ5
2−2でデジタル化され、音声エンコーダ54−1でエ
ンコードされてマルチプレクサ55−1に出力されるよ
うになされている。
【0043】マルチプレクサ55−1は、映像エンコー
ダ53−1より供給された映像信号と音声エンコーダ5
4−1より供給された音声信号を多重化してプログラム
ストリームを生成し、システムエンコーダ56に出力す
るようになされている。
【0044】システムエンコーダ56は、プログラムス
トリームに所定のシステムヘッダを付与してシステムス
トリームを生成し、スイッチ65に供給するようになさ
れている。
【0045】制御装置57は、映像エンコーダ53−1
と音声エンコーダ54−1より発生する情報量を監視す
るとともに、システムエンコーダ56より出力される総
送出情報量(ビットレート)を監視するようになされて
いる。そして、送出するデータ量が、予め設定されてい
る一定の値となるように、映像エンコーダ53−1、音
声エンコーダ54−1、およびシステムエンコーダ56
を制御するようになされている。また、マルチプレクサ
55−1とシステムエンコーダ56に対し、それぞれ、
プログラムストリームまたはシステムストリームの生成
に必要な各種の情報(ヘッダに含ませる各種のコード、
ID、およびディスクリプションなどの情報)を供給す
るようにもなされている。
【0046】リアルタイム多重放送部62−1乃至62
−Qは、リアルタイムのチャンネルデータ、例えば、所
定のスポーツ番組の生中継に対応するチャンネルデータ
を処理する部分であり、各リアルタイム多重放送部62
−1乃至62−Qにおいて、別個の嗜好を有する視聴
者、例えば、Aチームのファンの視聴者、またはBチー
ムのファンの視聴者を対象としたチャンネルデータを処
理するようになされている。
【0047】個々の視聴者に対応する生放送によるTV
放送番組の映像信号の1つは、LPF51−3に供給さ
れ、所定の低域成分が抽出された後、ADコンバータ5
2−3でデジタル化され、映像エンコーダ53−2でエ
ンコードされてマルチプレクサ55−2に出力されるよ
うになされている。
【0048】同様に、個々の視聴者に対応する生放送に
よるTV放送番組の音声信号の1つは、LPF51−4
に供給され、所定の低域成分が抽出された後、ADコン
バータ52−4でデジタル化され、音声エンコーダ54
−2でエンコードされてマルチプレクサ55−2に出力
されるようになされている。
【0049】マルチプレクサ55−2は、映像エンコー
ダ53−2より供給された映像信号と音声エンコーダ5
4−2より供給された音声信号を多重化してプログラム
ストリームを生成し、多重化システムエンコーダ64に
出力するようになされている。
【0050】制御装置58は、映像エンコーダ53−2
と音声エンコーダ54−2より発生する情報量を監視す
るとともに、多重化システムエンコーダ64より出力さ
れる総送出情報量(ビットレート)を監視するようにな
されている。そして、予め設定されている所定の送出情
報量となるように、映像エンコーダ53−2、音声エン
コーダ54−2、および多重化システムエンコーダ64
を制御するようになされている。例えば、映像信号のエ
ンコードにおいては、画素数低減やフィールド(または
フレーム)の間引きなどにより情報量が低減されるよう
になされている。従って、映像エンコーダ53−2は、
通常放送部61の映像エンコーダ53−1と比較し、単
位時間当たりの処理能力が低いものを用いることができ
る。
【0051】制御装置58は、マルチプレクサ55−2
と多重化システムエンコーダ64に対し、それぞれ、プ
ログラムストリームまたはシステムストリームの生成に
必要な各種の情報を供給するようにもなされている。
【0052】なお、図示は省略するが、他のリアルタイ
ム多重放送部62−2乃至62−Qもリアルタイム多重
放送部62−1と同様に構成されている。
【0053】再生多重放送部63−1乃至63−Pは、
再生されたチャンネルデータ、例えば、所定のスポーツ
番組のリプレイや、コマーシャルなどに対応するチャン
ネルデータを処理する部分であり、各再生多重放送部6
3−1乃至63−Pにおいて、別個の嗜好を有する視聴
者を対象としたチャンネルデータを処理するようになさ
れている。
【0054】個々の視聴者に対応した録画放送によるT
V放送番組の映像信号の1つは、VCR(Video Cassett
e Recorder)59で再生され、LPF51−5に供給さ
れ、所定の低域成分が抽出された後、ADコンバータ5
2−5でデジタル化され、映像エンコーダ53−3でエ
ンコードされてマルチプレクサ55−3に出力されるよ
うになされている。
【0055】同様に、個々の視聴者に対応した録画放送
によるTV放送番組の音声信号の1つとしては、VCR
59からの再生による音声信号と生放送による音声信号
のうち、いずれか1つの音声信号が適宜、スイッチ60
で選択されてLPF51−6に供給されるようになされ
ている。すなわち、例えば、リプレイを解説する場合に
おいては、スイッチ60により、生の音声信号が選択さ
れ、リプレイの映像信号とともに処理されることで、リ
プレイの解説が行われるようになされている。
【0056】LPF51−6に供給された音声信号は、
所定の低域成分が抽出された後、ADコンバータ52−
6でデジタル化され、音声エンコーダ54−3でエンコ
ードされてマルチプレクサ55−3に出力されるように
なされている。
【0057】なお、VCR59の再生信号がデジタルで
ある場合においては、LPF51−5,51−6、AD
コンバータ52−5,52−6を介さずに、VCR59
から再生された映像信号と音声信号を、それぞれ、映像
エンコーダ53−3と音声エンコーダ54−3に直接供
給することができる。
【0058】マルチプレクサ55−3は、映像エンコー
ダ53−3より供給された映像信号と音声エンコーダ5
4−3より供給された音声信号を多重化してプログラム
ストリームを生成し、多重化システムエンコーダ64に
出力するようになされている。
【0059】なお、図示は省略するが、他の再生多重放
送部63−2乃至63−Pも再生多重放送部63−1と
同様に構成されている。
【0060】リアルタイム多重放送部62−1の場合と
同様に、制御装置58は、各エンコーダ(映像エンコー
ダ53−3、音声エンコーダ54−3、および多重化シ
ステムエンコーダ64)を監視し、制御するとともに、
マルチプレクサ55−3と多重化システムエンコーダ6
4に対し、それぞれ、プログラムストリームまたはシス
テムストリームの生成に必要な各種の情報を供給するよ
うにもなされている。
【0061】また、制御装置58は、例えば、スローモ
ーション再生などの変速再生をVCR59に指示するよ
うにもなされている。なお、VCR59を独立に動作さ
せ、動作の状態を示すモード信号を制御装置58に供給
し、モード信号に従って、制御装置58に各種の制御を
行わせるようにしてもよい。
【0062】多重化システムエンコーダ64は、リアル
タイム多重放送部62−1乃至62−Qと再生多重放送
部63−1乃至63−Pより供給されるプログラムスト
リームを多重化して1つのシステムストリームを生成
し、スイッチ65に出力するようになされている。
【0063】スイッチ65は、システムエンコーダ56
から供給されるシステムストリームと、多重化システム
エンコーダ64から供給されるシステムストリームのい
ずれか一方を選択し、信号処理部46に出力するように
なされている。
【0064】このようにして、制御装置57または制御
装置58により、それぞれ、通常放送部61または、リ
ルタイム多重放送部62−1乃至62−Qと再生多重放
送部63−1乃至63−Pにより生成されるデータ送出
量が一定の値となるように制御されるようになされてい
る。すなわち、単位時間に通常放送部61より出力され
るデータ量と、多重化システムエンコーダ64より出力
されるデータ量とが等しくなるようになされている。
【0065】なお、通常放送部61を制御する制御装置
57と、リアルタイム多重放送部62−1乃至62−Q
および再生多重放送部63−1乃至63−Pを制御する
制御装置58の代わりに、これらの機能を有する1つの
制御装置を用いるようにしてもよい。
【0066】なお、図5(図1)に示した構成により1
つの番組のデータが生成されるが、他の番組のデータも
同様に生成され、複数の番組のデータが1つのトランス
ポンダに対応するように多重化される。そして、さら
に、複数のトランスポンダに対応する信号が多重化さ
れ、アンテナ32を介して放送衛星33に伝送され、そ
こから、各家庭に配信される。
【0067】上述したように、図5に示すTV放送装置
31においては、制御装置58が、予め設定された所定
の総送出情報量を実現させるため、多重化されたプログ
ラムストリームとシステムストリームの送出情報量を制
御する。すなわち、各エンコーダ(映像エンコーダ53
−2,53−3、音声エンコーダ54−2,54−3、お
よび多重化システムエンコーダ64)が監視され、低レ
ートでのエンコードが行われる。
【0068】ここで、低レートでのエンコードを実現さ
せるための方法を図6乃至図12を参照して説明する。
始めに、所定のフィールド(またはフレーム)を構成す
る画素数を低減させて低レートのエンコードを実現させ
る方法を図6乃至図8を参照して、次に、所定のフィー
ルド(またはフレーム)を間引いて低レートのエンコー
ドを実現させる方法を図9乃至図12を参照して、それ
ぞれ、説明する。
【0069】図6は、所定の解像度を有する所定のフィ
ールド(またはフレーム)を構成する画素数を示してい
る。図6に示すフィールド(またはフレーム)は、縦が
2j個の画素で構成され、横が2i個の画素で構成され
ている。
【0070】図6に示すフィールド(またはフレーム)
において、横の画素数をiにしたフィールド(またはフ
レーム)を図7に示す。このように、横の画素数を所定
の解像度の半分にする(HHR(Horizontal Half Rate)
にする)ことで、映像信号の情報量を1/2に低減するこ
とができ、その結果、エンコードレートも約1/2に低減
させることができる。
【0071】図8は、図6に示すフィールド(またはフ
レーム)の縦を構成する画素数と横を構成する画素数の
双方を半分にした状態を示している。このようにするこ
とで、さらに映像信号の画素数を低減させ、エンコード
レートを約1/4に低減させることができる。なお、図7
に示す場合においては、水平方向の解像度が1/2に低下
し、図8に示す場合においては、水平方向と垂直方向の
解像度が1/2に低下するが、良質のソース画像を用いる
ことにより、十分に実用に耐える画質を得ることができ
る。
【0072】図9は、スローモーション再生やスライド
ショーなどの一連の映像を構成する所定の映像信号の所
定のフィールド(またはフレーム)を示している。
【0073】図10は、1つの伝送チャンネルに含まれ
る多重化された4つのスローモーションの映像チャンネ
ル(CH1乃至CH4)を示している。
【0074】図10に示す4つの映像チャンネルには、
1/4スロー(1/4間引き)の処理が施されており、その総
データ量は、図9に示す一連の映像信号のデータ量と等
しい情報量となっている。
【0075】このようにして、各映像チャンネルのエン
コードレートを低減させることで、全体としてのデータ
送出量を常に一定の値にすることができる。なお、ソー
ス信号がスローモーションやスライドショーなど映像信
号の場合、同じフィールド(フレーム)を繰り返し伝送
しなくとも、必要な信号のみを伝送し、STBの具備す
る所定のメモリを用いることにより、同一画面の繰り返
しの表示を行うことができる。従って、図10に示す間
引きの処理が施された映像チャンネルデータを伝送する
ようにしても、実用に耐える映像を得ることができる。
【0076】また、1つの伝送チャンネルで伝送される
多重化された信号は、データ総送出量が所定の基準値と
なるように構成されていればよい。図11は、4つの異
なるレートのスローモーション映像(CH11乃至CH
14)を多重化させた場合を示している。また、図12
は、2つの異なるレートのスローモーション映像(CH
21とCH22)と、図6と図7に示した手法を用いて
画素数を低減させた動画の映像(CH23)を多重化さ
せた場合を示している。図11に示す多重化の場合と図
12に示す多重化の場合の双方においては、1つの伝送
チャンネルで伝送されるデータ総送出量が所定の基準値
となっている。
【0077】このようにして、図6乃至図8に示すよう
に、画素数を低減させたり、図9乃至図12に示すよう
に所定のフィールド(またはフレーム)を間引いたり、
それらを組み合わせるようにして、エンコードレートを
低減させ、複数のチャンネルが多重化された伝送チャン
ネルで伝送される総送出データ量を一定の基準値に保つ
ようにする。
【0078】図13は、本発明のTV放送装置31の他
の実施例の構成を示すブロック図である。図13に示す
TV放送装置31は、図5に示すTV放送装置31から
リアルタイム多重放送部62−1乃至62−Qを取り除
いた構成とされている。なお、図13に示すTV放送装
置31において、図5の場合と対応する部分には同一の
符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0079】図13に示したTV放送装置31は、通常
放送部61と再生多重放送部63−1乃至63−Pで、
所定のTV放送番組に対応するチャンネルデータが生成
されるようになされている。従って、例えば、個々の再
生多重放送部63−1乃至63−Pで、それぞれ、全国
の異なる地域別のコマーシャルに対応するチャンネルデ
ータを生成して、これらを多重化して1つの伝送チャン
ネルで伝送することにより、全国の地域別のコマーシャ
ルを含むTV放送番組を放送することができる。
【0080】なお、LPF51−5,51−6とADコ
ンバータ52−5,52−6は、VCR59の再生信号
がデジタル信号である場合は不要であり、VCR59の
再生信号は、直接、映像エンコーダ53−3と音声エン
コーダ54−3に供給される。
【0081】図14は、本発明のテレビジョン放送信号
受信装置を応用したTV受信システム71の一実施例の
構成を示すブロック図である。
【0082】放送衛星33を介して伝送されているTV
放送信号は、アンテナ72で受信され、STB81のチ
ューナ82で所定の伝送チャンネルが選択されるように
なされている。
【0083】誤り訂正/復調回路83は、チューナ82
より供給された所定の伝送チャンネルのデータに、復調
処理や誤り訂正のための復号化処理を施し、デマルチプ
レクサ85と多重化検出回路84に出力するようになさ
れている。
【0084】多重化検出回路84は、伝送チャンネルの
データに付与された所定のヘッダを基に、多重化されて
いるチャンネルデータを検出し、検出結果をマイクロコ
ンピュータ86に供給するようになされている。
【0085】ユーザのリモートコマンダ89の所定の操
作による指示信号は、受光部88を介してマクロコンピ
ュータ86に供給されるようになされている。
【0086】マイクロコンピュータ86は、この指示信
号に従いSTB81の各種の動作、例えば、チューナ8
2に対し、所定の伝送チャンネルを受信させるための制
御や、デコーダ87に対し、デコード処理を行わせるた
めの制御などの所定の制御を行うようになされている。
また、リモートコマンダ89と受光部88を介して入力
されるユーザからの指示信号が、所定のチャンネルデー
タを選択するものである場合、マイクロコンピュータ8
6は、デマルチプレクサ85に対し、伝送チャンネルデ
ータの中から、指定されたチャンネルデータを抽出させ
る指示命令を出力するようにもなされている。
【0087】デマルチプレクサ85は、マイクロコンピ
ュータ86からの指示命令に従い、伝送チャンネルデー
タの中から、所定のチャンネルデータを抽出してデコー
ダ87に供給するようになされている。
【0088】デマルチプレクサ85により抽出された所
定のチャンネルデータは、デコーダ87でデコードされ
て、それに対応する音声信号が、スピーカ91に、映像
信号がモニタ90に、それぞれ、出力されるようになさ
れている。
【0089】次に、TV受像機71の処理動作につい
て、図15のフローチャートを参照して説明する。
【0090】図15のステップS1で、所定のTV放送
番組に対応する複数のチャンネルデータが多重化された
TV放送信号がアンテナ72で受信され、STB81の
チューナ82に供給される。
【0091】いま、アンテナ72を介してTV受像機7
1に供給された所定の伝送チャンネルのサッカー中継の
番組に対応する信号が図16の構成を有するものとす
る。すなわち、通常のレートを有する(低レート化され
ていない)リアルタイムの映像による信号D31の映像
の最後に、Aチームが得点を入れ、信号D31に続いて
低レート化されたリアルタイムの映像による信号D41
とAチームのゴールシーンのリプレイの映像による信号
D42が多重化されて伝送される。信号D41と信号D
42に続いて、通常のレートを有するリアルタイムの映
像による信号D32が伝送され、信号D32の映像の最
後に、Bチームが得点を入れたものとする。そして、信
号D32に続いて低レート化されたリアルタイムの映像
による信号D51とBチームのゴールシーンのリプレイ
の映像による信号D52が多重化されて伝送される。最
後に、再び、通常のレートを有するリアルタイムの映像
による信号D33が伝送されてきたものとする。
【0092】続くステップS2で、ユーザは、所望のT
V放送番組(サッカー中継の番組)を指定するために、
リモートコマンダ89の所定の操作を行う。そして、こ
の操作に対応する指示信号が受光部88を介してマイク
ロコンピュータ86に入力されると、マイクロコンピュ
ータ86は、チューナ82に対し、指定されたTV放送
番組に対応する伝送チャンネルの選局を実行させる。選
局された所定の伝送チャンネルの信号は、誤り訂正/復
調回路83で復調処理や誤り訂正のための復号化処理な
どが施された後、多重化検出回路84とデマルチプレク
サ85に出力される。
【0093】後続のステップS3で、多重化検出回路8
4は、伝送チャンネルの信号に複数のチャンネルデータ
が多重化されているか否かを判断し、その結果をマイク
ロコンピュータ86に供給する。伝送チャンネルの信号
に複数のチャンネルデータが多重化されていないと判断
された場合、ステップS5に分岐する。今の場合、最初
に信号D31が伝送されてくるので、ステップS3でN
Oの判定がなされ、ステップS5に分岐する。
【0094】続いて、ステップS5で、デマルチプレク
サ85は、指定されたチャンネルデータを伝送チャンネ
ルの信号より抽出し、デコーダ87に出力する。いまの
場合、伝送チャンネルには通常レートのリアルタイムの
映像のチャンネルデータのみが含まれているため、この
チャンネルデータがデコーダ87に出力される。抽出さ
れたチャンネルデータは、デコーダ87でデコードさ
れ、チャンネルデータに対応する音声信号と映像信号が
生成される。
【0095】後続のステップS6で、デコーダ87は、
映像信号をモニタ90に、音声信号をスピーカ91に、
それぞれ、出力する。そして、再び、ステップS3以降
の処理が繰り返し実行される。このようにして、通常レ
ートのリアルタイムの映像がモニタ90より出力され
る。
【0096】次に、信号D31の処理が終了し、次の信
号D41と信号D42が伝送されてくると、ステップS
3で、YESの判定がなされ、後続のステップS4で、
マイクロコンピュータ86は、伝送チャンネルの信号に
多重化されているチャンネルデータを選択するための所
定の選択画面の映像信号を生成し、デコーダ87を介し
てモニタ90に表示させる。
【0097】このようにして、モニタ90に表示された
選択画面の表示例を図17に示す。
【0098】図17に示す選択画面は、ユーザの所望し
たTV放送番組に2つのチャンネルデータが多重化され
ていることを示している。すなわち、この画面には、一
般視聴者を想定した映像と音声に対応したチャンネルデ
ータを選択することを示す(信号D41の処理を行うこ
とを示す)領域A1、Aチームのゴールシーンのリプレ
イの映像と音声に対応したチャンネルデータを選択する
ことを示す(信号D42の処理を行うことを示す)領域
A2が表示されている。そして、リモートコマンダ89
の所定の操作、例えば、図示せぬ所定のボタンやUP/DOW
Nキーの操作により、領域A1またはA2を選択するこ
とができる。
【0099】また、選択された領域は、ユーザに選択さ
れたことを示すような所定の変化、例えば、選択された
領域全体が点滅したり、その領域の文字の色が他の部分
の文字の色と異なる色に変化するなどの変化が発生す
る。そして、選択の決定を示すリモートコマンダ89の
所定の操作による指示信号が受光部88を介してマイク
ロコンピュータ86に供給されると、マイクロコンピュ
ータ86は、ユーザからの指示信号に従い、デマルチプ
レクサ85に対し、ユーザの選択したチャンネルデータ
の抽出を指示する。そして、ステップS5以降の処理が
実行されることにより、ユーザの所望するチャンネルデ
ータ(信号D41または信号D42)に対応する映像を
モニタ90に出力することができる。
【0100】なお、ステップS4では、マイクロコンピ
ュータ86が所定の選択画面をモニタ90に表示させ、
この選択画面を参照して、ユーザが所定のチャンネルデ
ータを選択するとしたが、リモートコマンダ89または
図示せぬ所定の設定スイッチの操作により、予め、視聴
者の住んでいる地域、年齢、性別、家族構成、嗜好など
の情報をマイクロコンピュータ86に入力しておき、複
数のチャンネルデータが多重化されているTV放送信号
を受信したとき、事前に入力されたこれらの情報を基
に、自動的に、マイクロコンピュータ86が視聴者に最
適なチャンネルデータを選択し、デマルチプレクサ85
に抽出の指示を与えるようにしてもよい。
【0101】このようにして、ユーザの所定の操作また
は、予め設定しておいた設定値に対応して、多重化され
ているチャンネルデータを選択することができる。
【0102】図16(a)は、一般の視聴者によるチャ
ンネルデータの選択の一例を示している。すなわち、信
号D41と信号D42の伝送時に信号D41を選択し、
信号D51と信号D52の伝送時に信号D51を選択す
ることにより、常に、リアルタイムの映像をモニタ90
に表示させている。
【0103】図16(b)は、一般の視聴者によるチャ
ンネルデータの選択の他の例を示している。すなわち、
信号D41と信号D42の伝送時に信号D42を選択
し、信号D51と信号D52の伝送時に信号D52を選
択することにより、リプレイシーンの映像が伝送されて
きた場合には、リプレイシーンの映像をモニタ90に表
示させている。
【0104】図16(c)は、一般の視聴者によるチャ
ンネルデータの選択のさらに他の例を示している。すな
わち、信号D41と信号D42の伝送時には信号D41
と信号D42の両方を選択し、信号D51と信号D52
の伝送時に信号D51と信号D52の両方を選択するこ
とにより、チャンネルデータが多重化されている場合に
は、マルチ画面で両方の映像をモニタ90に表示させて
いる。
【0105】図16(d)は、Aチームのサポータによ
るチャンネルデータの選択の例を示している。すなわ
ち、信号D41と信号D42の伝送時には信号D42を
選択し、信号D51と信号D52の伝送時には信号D5
1を選択することにより、リプレイは、ひいきのチーム
(Aチーム)のゴールシーンだけの映像をモニタ90に
表示させている。
【0106】図16(e)は、Aチームのサポータによ
るチャンネルデータの選択の他の例を示している。すな
わち、信号D41と信号D42の伝送時には信号D41
と信号D42の両方を選択し、信号D51と信号D52
の伝送時には信号D51を選択することにより、常時、
リアルタイムの映像をモニタ90に表示させるととも
に、ひいきのチーム(Aチーム)のゴールシーンの映像
が伝送されてきた場合にはマルチ画面でモニタ90に表
示させている。
【0107】同様に、図16(f)は、Bチームのサポ
ータによるチャンネルデータの選択の例を示している。
すなわち、信号D41と信号D42の伝送時には信号D
41を選択し、信号D51と信号D52の伝送時には信
号D52を選択することにより、リプレイは、ひいきの
チーム(Bチーム)のゴールシーンだけの映像をモニタ
90に表示させている。
【0108】図16(g)は、Bチームのサポータによ
るチャンネルデータの選択の他の例を示している。すな
わち、信号D41と信号D42の伝送時には信号D41
を選択し、信号D51と信号D52の伝送時には信号D
51と信号D52の両方を選択することにより、常時、
リアルタイムの映像をモニタ90に表示させるととも
に、ひいきのチーム(Bチーム)のゴールシーンの映像
が伝送されてきた場合にはマルチ画面でモニタ90に表
示させている。
【0109】これらの選択は、多重化された信号が伝送
されてくる度に、所定の選択画面を用いて視聴者が選択
するようにしてもよいし、予め視聴者の情報、例えば、
ひいきのチームの情報を設定しておき、この情報に従っ
て、自動的に、視聴者に最適な選択が行われるようにし
てもよい。
【0110】図18は、伝送されてくるTV放送信号の
他の例を示している。すなわち、通常のレートを有する
リアルタイムの映像による信号D61の映像の最後に、
Aチームが得点を入れ、信号D61に続いて低レート化
されたリアルタイムの映像による信号D71と、アング
ルや再生速度の異なるAチームのゴールシーンの3つの
映像による信号D72乃至D74が多重化されて伝送さ
れる。続いて通常のレートを有するリアルタイムの映像
による信号D81が伝送されてきたものとする。
【0111】図18(a)は、信号D71乃至信号D7
4の伝送時に信号D71を選択することにより、常に、
リアルタイムの映像をモニタ90に表示させている。図
18(b)は、信号D71乃至信号D74の伝送時に信
号D71以外のリプレイシーンをモニタ90に表示させ
ている。図18(c)は、信号D71乃至信号D74の
伝送時に信号D71と所定のリプレイの信号を選択し、
マルチ画面でモニタ90に表示させている。
【0112】図19は、伝送されてくるTV放送信号の
さらに他の例を示している。すなわち、通常のレートを
有するリアルタイムの映像による信号D91の映像の最
後に、Aチームがゴール前に攻め込み、信号D91に続
いて低レート化されたリアルタイムの映像による信号D
101と、アングルの異なるリアルタイムの映像による
信号D102乃至信号104が多重化されて伝送され
る。続いて通常のレートを有するリアルタイムの映像に
よる信号D111が伝送されてきたものとする。
【0113】図19(a)は、信号D101乃至信号D
104の伝送時に信号D101を選択することにより、
常に、同じアングルのリアルタイムの映像をモニタ90
に表示させている。図19(b)は、信号D101乃至
信号D104の伝送時に信号D101以外の信号を選択
することにより、アングルを変更した映像をモニタ90
に表示させている。図19(c)は、信号D101乃至
信号D104の伝送時に信号D101と他のアングルの
信号を選択し、マルチ画面でモニタ90に表示させてい
る。
【0114】図20は、伝送されてくるTV放送信号の
さらにまた他の例を示している。すなわち、通常のレー
トを有するドラマの映像による信号D121に続いて低
レート化された複数の地域別のコマーシャルの映像によ
る信号D131乃至信号D135が多重化されて伝送さ
れる。続いて通常のレートを有するドラマの映像による
信号D141が伝送されてきたものとする。
【0115】図20(a)は、信号D131乃至信号D
135の伝送時に視聴者の地域に対応する信号を選択す
ることで、個々の視聴者に最適なコマーシャルの映像を
モニタ90に表示させる。
【0116】このようにして、1つの伝送チャンネルに
多重化されて伝送されてきた複数のチャンネルデータ
は、TV受像機71で受信され、視聴者の所望するチャ
ンネルデータが選択れて、対応する映像信号と音声信号
が出力される。
【0117】以上のようにして、個々の視聴者に最適な
内容のTV放送番組を提供することができる。従って、
視聴者は、自己の嗜好に合った内容のTV放送番組を視
聴することができ、その結果、視聴者の満足度を向上さ
せることができる。
【0118】また、視聴者の性別、年齢層、住んでいる
地域などに応じて、別個のコマーシャルを伝送すること
が可能であるため、視聴者に有用な情報のみを、効率よ
く提供することができる。
【0119】さらに、放送衛星のトランスポンダなどを
追加する必要がないため、既存の放送衛星を用いて、容
易に実現することができる。
【0120】なお、上記の実施例においては、放送衛星
を介してTV放送信号を伝送するようにしたが、他の伝
送媒体、例えば、地上波や光ファイバケーブルなどの伝
送媒体を用いるようにしてもよい。
【0121】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載のテレビジ
ョン放送装置および請求項10に記載のテレビジョン放
送方法によれば、1つのテレビジョン放送番組を構成す
る第1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャンネルデ
ータと、第2の視聴者用の映像情報を含む第2のチャン
ネルデータを発生し、エンコードし、分離可能な状態で
多重化して伝送チャンネルデータを生成し、第2のチャ
ンネルデータが発生されたとき、第1のチャンネルデー
タの伝送量を小さくして、伝送チャンネルデータの伝送
データ量が常に一定の値となるように伝送データ量を制
御するようにしたので、嗜好の異なる個々のユーザに対
応したテレビジョン放送番組を提供することができる。
【0122】請求項11に記載のテレビジョン放送信号
受信装置および請求項14に記載のテレビジョン放送信
号受信方法によれば、1つのテレビジョン放送番組を構
成する第1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャンネ
ルデータと、第2の視聴者用の映像情報を含む第2のチ
ャンネルデータが分離可能に多重化されているととも
に、両者を合成した伝送データ量が一定の値となるよう
に調整されている伝送チャンネルデータを含むテレビジ
ョン放送信号より、所定の伝送チャンネルデータを受信
し、操作に対応して第1または第2のチャンネルデータ
を抽出し、デコードするようにしたので、視聴者は、種
々の放送内容を有する所定のテレビジョン放送番組か
ら、自己の嗜好に合った内容のテレビジョン放送番組を
選択し、視聴することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョン放送装置31の一実施例
の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1のテレビジョン放送装置31から出力され
るTV放送信号の構成例を示す図である。
【図3】チャンネルデータが多重化されている信号D1
2の構成例を示す図である。
【図4】図3のチャンネルパケットPkの構成例を示す
図である。
【図5】図1のテレビジョン放送装置31の一実施例の
構成の一部を示すブロック図である。
【図6】従来の所定の画面のフィールドを構成する画素
を示す図である。
【図7】図6の画面のフィールドにおいて、横を構成す
る画素数を半分に減らしてエンコードレートを低減させ
た状態を示す図である。
【図8】図6の画面のフィールドにおいて、縦と横を構
成する画素数を半分に減らしてエンコードレートを、さ
らに低減させた状態を示す図である。
【図9】従来の所定の一連の映像に対応するフィールド
を示す図である。
【図10】1/4の間引きを行った4つの映像チャンネル
を示す図である。
【図11】間引きを行ったレートの異なる4つの映像チ
ャンネルを示す図である。
【図12】間引きを行ったレートの異なる2つの映像チ
ャンネルと画素数を減らした動画像の1つの映像チャン
ネルを示す図である。
【図13】図1のテレビジョン放送装置31の他の一実
施例の構成の一部を示すブロック図である。
【図14】本発明のテレビジョン放送信号受信装置を応
用したTV受像機71の一実施例の構成の一部を示すブ
ロック図である。
【図15】図14のテレビジョン受像機71の処理動作
を説明するフローチャートである。
【図16】TV放送信号の構成例を示す図である。
【図17】モニタ90に表示されたチャンネルデータを
選択するための選択画面の表示例を示す図である。
【図18】TV放送信号の他の構成例を示す図である。
【図19】TV放送信号のさらに他の構成例を示す図で
ある。
【図20】TV放送信号のさらにまた他の構成例を示す
図である。
【図21】従来の衛星放送で使用されているTV放送装
置1とTV受像機5の構成を示すブロック図である。
【図22】図21に示すTV放送装置1から出力される
TV放送信号の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 TV放送装置, 2 アンテナ, 3 放送衛星,
4 アンテナ, 5TV受信システム, 11 誤り
訂正/変調回路, 12 エンコーダ, 13 切換回
路, 14−1,2 チャンネルデータ発生回路, 2
1 STB,22 チューナ, 23 誤り訂正/復調
回路, 24 デコーダ, 25モニタ, 26 スピ
ーカ, 31 TV放送装置, 32 アンテナ, 3
3放送衛星, 41−1乃至41−n 発生部, 42
−1乃至42−n エンコード部, 44−1乃至44
−n 切換部, 45 多重化部, 46 信号処理
部, 51−1乃至51−6 LPF, 52−1乃至
52−6 ADコンバータ, 53−1乃至53−3
映像エンコーダ, 54−1乃至54−3音声エンコー
ダ, 55−1乃至55−3 マルチプレクサ, 56
システムエンコーダ, 57,58 制御装置, 5
9 VCR, 60 スイッチ,61 通常放送部,
62−1乃至62−Q リアルタイム多重放送部, 6
3−1乃至63−P 再生多重放送部, 64 多重化
システムエンコーダ, 65 スイッチ, 71 TV
受像機, 72 アンテナ, 81 STB, 82
チューナ, 83 誤り訂正/復調回路, 84 多重
化検出回路, 85デマルチプレクサ, 86 マイク
ロコンピュータ, 87 デコーダ, 88 受光部,
89 リモートコマンダ, 90 モニタ, 91
スピーカ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのテレビジョン放送番組を構成する
    第1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャンネルデー
    タと、前記第1のチャンネルデータのテレビジョン放送
    番組と同一のテレビジョン放送番組を構成する第2の視
    聴者用の映像情報を含む第2のチャンネルデータを発生
    する発生手段と、 前記第1と第2のチャンネルデータをエンコードするエ
    ンコード手段と、 エンコードされた前記第1と第2のチャンネルデータを
    分離可能な状態で多重化して伝送チャンネルデータを生
    成する多重化手段と、 前記第2のチャンネルデータが発生されたとき、前記第
    1のチャンネルデータの伝送量を小さくして、前記伝送
    チャンネルデータの伝送データ量が常に一定の値となる
    ように伝送データ量を制御する制御手段と、 前記伝送データ量が制御された前記伝送チャンネルデー
    タを出力する出力手段とを備えることを特徴とするテレ
    ビジョン放送装置。
  2. 【請求項2】 前記発生手段は、前記第1のチャンネル
    データを、前記テレビジョン放送番組の全ての期間にお
    いて発生し、前記第2のチャンネルデータを、前記テレ
    ビジョン放送番組の期間のうちの一部の期間においての
    み発生することを特徴とする請求項1に記載のテレビジ
    ョン放送装置。
  3. 【請求項3】 前記多重化手段は、前記第1と第2のチ
    ャンネルデータを、前記テレビジョン放送番組を電波で
    伝送する衛星の同一のトランスポンダに割り当てられて
    いる伝送チャンネルに多重化することを特徴とする請求
    項1に記載のテレビジョン放送装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記第1と第2のチャ
    ンネルデータが多重化されていることを示す識別情報
    と、前記第1または第2のチャンネルデータを識別する
    ための識別情報とを付加する付加手段をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン放送装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記第1または第2の
    チャンネルデータのフレームデータまたはフィールドデ
    ータの、水平方向の画素数を少なくすることにより、前
    記伝送データ量を制御することを特徴とする請求項1に
    記載のテレビジョン放送装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記第1または第2の
    チャンネルデータのフレームデータまたはフィールドデ
    ータの、水平方向の画素数と垂直方向の画素数を少なく
    することにより、前記伝送データ量を制御することを特
    徴とする請求項1に記載のテレビジョン放送装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記第1または第2の
    チャンネルデータのフレームデータまたはフィールドデ
    ータの、所定のフレームデータまたはフィールドデータ
    を間引くことにより、前記伝送データ量を制御すること
    を特徴とする請求項1に記載のテレビジョン放送装置。
  8. 【請求項8】 前記発生手段は、リアルタイムの前記映
    像情報からなる前記第1のチャンネルデータを発生し、 前記第1のチャンネルデータを所定の記憶媒体に記憶さ
    せた後、これを再生して前記第2のチャンネルデータを
    発生することを特徴とする請求項1に記載のテレビジョ
    ン放送装置。
  9. 【請求項9】 前記発生手段は、前記テレビジョン放送
    番組に対応する前記第1の視聴者と前記第2の視聴者に
    共通の映像情報を含む複数の第3のチャンネルデータを
    さらに発生し、 前記テレビジョン放送装置は、前記伝送チャンネルデー
    タに含まれるチャンネルデータとして、前記第1と第2
    のチャンネルデータまたは、前記第3のチャンネルデー
    タのいずれか一方を選択する選択手段をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン放送装
    置。
  10. 【請求項10】 1つのテレビジョン放送番組を構成す
    る第1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャンネルデ
    ータと、前記第1のチャンネルデータのテレビジョン放
    送番組と同一のテレビジョン放送番組を構成する第2の
    視聴者用の映像情報を含む第2のチャンネルデータを発
    生し、 前記第1と第2のチャンネルデータをエンコードし、 エンコードされた前記第1と第2のチャンネルデータを
    分離可能な状態で多重化して伝送チャンネルデータを生
    成し、 前記第2のチャンネルデータが発生されたとき、前記第
    1のチャンネルデータの伝送量を小さくして、前記伝送
    チャンネルデータの伝送データ量が常に一定の値となる
    ように伝送データ量を制御し、 前記伝送データ量が制御された前記伝送チャンネルデー
    タを出力することを特徴とするテレビジョン放送方法。
  11. 【請求項11】 1つのテレビジョン放送番組を構成す
    る第1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャンネルデ
    ータと、前記第1のチャンネルデータのテレビジョン放
    送番組と同一のテレビジョン放送番組を構成する第2の
    視聴者用の映像情報を含む第2のチャンネルデータが分
    離可能に多重化されているとともに、両者を合成した伝
    送データ量が一定の値となるように調整されている伝送
    チャンネルデータを含むテレビジョン放送信号より、所
    定の前記伝送チャンネルデータを受信する受信手段と、 前記第1または第2のチャンネルデータに対応する映像
    情報を選択するとき操作される操作手段と、 前記伝送チャンネルデータに付加されている、前記第1
    と第2のチャンネルデータが多重化されていることを示
    す識別情報と、前記第1または第2のチャンネルデータ
    を識別するための識別情報とを用いて、前記操作手段の
    操作に対応して前記第1または第2のチャンネルデータ
    を抽出する抽出手段と、 抽出された前記第1または第2のチャンネルデータをデ
    コードするデコード手段とを備えることを特徴とするテ
    レビジョン放送信号受信装置。
  12. 【請求項12】 前記抽出手段は、前記伝送チャンネル
    データを受信したとき、前記第1のチャンネルデータと
    第2のチャンネルデータのうち、予め記憶されている方
    を抽出することを特徴とする請求項11に記載のテレビ
    ジョン放送信号受信装置。
  13. 【請求項13】 前記伝送チャンネルデータに前記第2
    のチャンネルデータが含まれていることを表す記号を出
    力する出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項
    11に記載のテレビジョン放送信号受信装置。
  14. 【請求項14】 1つのテレビジョン放送番組を構成す
    る第1の視聴者用の映像情報を含む第1のチャンネルデ
    ータと、前記第1のチャンネルデータのテレビジョン放
    送番組と同一のテレビジョン放送番組を構成する第2の
    視聴者用の映像情報を含む第2のチャンネルデータが分
    離可能に多重化されているとともに、両者を合成した伝
    送データ量が一定の値となるように調整されている伝送
    チャンネルデータを含むテレビジョン放送信号より、所
    定の前記伝送チャンネルデータを受信し、 前記伝送チャンネルデータに付加されている、前記第1
    と第2のチャンネルデータが多重化されていることを示
    す識別情報と、前記第1または第2のチャンネルデータ
    を識別するための識別情報とを用いて、操作に対応して
    前記第1または第2のチャンネルデータを抽出し、 抽出された前記第1または第2のチャンネルデータをデ
    コードすることを特徴とするテレビジョン放送信号受信
    方法。
JP14535796A 1996-06-07 1996-06-07 テレビジョン放送装置およびテレビジョン放送方法並びにテレビジョン放送信号受信装置およびテレビジョン放送信号受信方法 Withdrawn JPH09327002A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14535796A JPH09327002A (ja) 1996-06-07 1996-06-07 テレビジョン放送装置およびテレビジョン放送方法並びにテレビジョン放送信号受信装置およびテレビジョン放送信号受信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14535796A JPH09327002A (ja) 1996-06-07 1996-06-07 テレビジョン放送装置およびテレビジョン放送方法並びにテレビジョン放送信号受信装置およびテレビジョン放送信号受信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09327002A true JPH09327002A (ja) 1997-12-16

Family

ID=15383330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14535796A Withdrawn JPH09327002A (ja) 1996-06-07 1996-06-07 テレビジョン放送装置およびテレビジョン放送方法並びにテレビジョン放送信号受信装置およびテレビジョン放送信号受信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09327002A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1079924A (ja) * 1996-09-02 1998-03-24 Hitachi Ltd 情報信号の伝送方法および送信装置ならびに受信装置
WO1999008444A1 (fr) * 1997-08-05 1999-02-18 Sony Corporation Dispositif et procede de transmission de programme, dispositif d'emission de programme et dispositif de reception de programme
WO1999049661A1 (fr) * 1998-03-25 1999-09-30 Kabusikigaisha Dentu Dispositif de reception selective de radiodiffusion numerique et procede associe
JP2000032450A (ja) * 1998-07-15 2000-01-28 Toshiba Corp デジタル放送における複数情報信号のビットレート変更方式及び装置
WO2001028236A1 (fr) * 1999-10-13 2001-04-19 Dentsu Inc. Procede de radiodiffusion d'emission de television, recepteur de television, et support
JP2002057996A (ja) * 1998-03-25 2002-02-22 Dentsu Inc デジタル放送選択受信装置及びその方法
JP2002101359A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Victor Co Of Japan Ltd デジタルテレビ放送システム、送信装置、受信装置、携帯データ端末及び店舗端末
JP2002164857A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Nec Corp 情報配信システム
JP2002344402A (ja) * 2001-05-15 2002-11-29 Nec Corp 情報提供システムとそれに用いる携帯端末及び情報提供方法
JP2003224843A (ja) * 2001-10-19 2003-08-08 Microsoft Corp 遠隔で発行されたターゲティング命令と、ローカル状態および行動情報とを使用するビデオセグメントのターゲティング方法
JP2004507153A (ja) * 2000-08-12 2004-03-04 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ データの選択的な供給
JP2004536488A (ja) * 2001-04-03 2004-12-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ユーザ嗜好及び環境特徴に基づく推薦生成方法及び装置
JP2004537196A (ja) * 2001-06-01 2004-12-09 キアヌーシ ナムヴァール、 目標を定めた広告システム
US7337456B1 (en) 1999-11-02 2008-02-26 Nec Corporation Advertisement method, advertisement apparatus, advertisement receiver and recording medium
JP2008054223A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Community Engine Kk 情報配信方法、および情報配信システム
WO2009044844A1 (ja) * 2007-10-03 2009-04-09 Jcb Co., Ltd. チャンネル自動選択システム
US7526433B2 (en) 2001-09-04 2009-04-28 Panasonic Coporation Virtual content distribution system
JP2009531983A (ja) * 2006-03-23 2009-09-03 イーグル リヴァー ホールディングス リミテッド ライアビリティ カンパニー マルチソース・データ通信のためのシステム及び方法
JP2012504916A (ja) * 2008-10-02 2012-02-23 ソニー株式会社 多符号化コンテンツ置換

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1079924A (ja) * 1996-09-02 1998-03-24 Hitachi Ltd 情報信号の伝送方法および送信装置ならびに受信装置
WO1999008444A1 (fr) * 1997-08-05 1999-02-18 Sony Corporation Dispositif et procede de transmission de programme, dispositif d'emission de programme et dispositif de reception de programme
AU760842B2 (en) * 1998-03-25 2003-05-22 Kabusikigaisha Dentu Digital broadcasting selective receiving device and method thereof
WO1999049661A1 (fr) * 1998-03-25 1999-09-30 Kabusikigaisha Dentu Dispositif de reception selective de radiodiffusion numerique et procede associe
JP2002057996A (ja) * 1998-03-25 2002-02-22 Dentsu Inc デジタル放送選択受信装置及びその方法
JP2000032450A (ja) * 1998-07-15 2000-01-28 Toshiba Corp デジタル放送における複数情報信号のビットレート変更方式及び装置
WO2001028236A1 (fr) * 1999-10-13 2001-04-19 Dentsu Inc. Procede de radiodiffusion d'emission de television, recepteur de television, et support
KR100740571B1 (ko) * 1999-10-13 2007-07-19 가부시키가이샤 덴츠 텔레비전 프로그램 제공 방법, 텔레비전 수신기, 및 매체
US7337456B1 (en) 1999-11-02 2008-02-26 Nec Corporation Advertisement method, advertisement apparatus, advertisement receiver and recording medium
JP2004507153A (ja) * 2000-08-12 2004-03-04 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ データの選択的な供給
JP2002101359A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Victor Co Of Japan Ltd デジタルテレビ放送システム、送信装置、受信装置、携帯データ端末及び店舗端末
JP2002164857A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Nec Corp 情報配信システム
JP2004536488A (ja) * 2001-04-03 2004-12-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ユーザ嗜好及び環境特徴に基づく推薦生成方法及び装置
JP4746820B2 (ja) * 2001-04-03 2011-08-10 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ユーザ嗜好及び環境特徴に基づく推薦生成方法及び装置
JP2002344402A (ja) * 2001-05-15 2002-11-29 Nec Corp 情報提供システムとそれに用いる携帯端末及び情報提供方法
JP2004537196A (ja) * 2001-06-01 2004-12-09 キアヌーシ ナムヴァール、 目標を定めた広告システム
US7526433B2 (en) 2001-09-04 2009-04-28 Panasonic Coporation Virtual content distribution system
JP2003224843A (ja) * 2001-10-19 2003-08-08 Microsoft Corp 遠隔で発行されたターゲティング命令と、ローカル状態および行動情報とを使用するビデオセグメントのターゲティング方法
JP2009531983A (ja) * 2006-03-23 2009-09-03 イーグル リヴァー ホールディングス リミテッド ライアビリティ カンパニー マルチソース・データ通信のためのシステム及び方法
JP2008054223A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Community Engine Kk 情報配信方法、および情報配信システム
WO2009044844A1 (ja) * 2007-10-03 2009-04-09 Jcb Co., Ltd. チャンネル自動選択システム
JP2009089335A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Jcb:Kk チャンネル自動選択システム
JP2012504916A (ja) * 2008-10-02 2012-02-23 ソニー株式会社 多符号化コンテンツ置換

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09327002A (ja) テレビジョン放送装置およびテレビジョン放送方法並びにテレビジョン放送信号受信装置およびテレビジョン放送信号受信方法
KR100388007B1 (ko) 송신장치와송신방법,수신장치와수신방법,및방송시스템과방송방법
KR100793458B1 (ko) 대화식 비디오 프로그램 기억장치
CN1214633C (zh) 用于执行两个数字视频信号之间无缝切换的方法和装置
JPH09162821A (ja) 多重放送システムとこのシステムで使用される放送送信装置および放送受信装置
JP2002510439A (ja) 生番組イベントを完全に対話型で提供するデジタル対話型システム
JPH0937181A (ja) 電子番組ガイド表示制御装置および方法
US7929061B2 (en) Signal processing apparatus and signal processing method
JPH11261917A (ja) 情報処理装置および方法、並びに提供媒体
US20080209470A1 (en) Electronic program guide generation
US8767774B2 (en) Content provision system, content generation apparatus, content reproduction apparatus, and content generation method
JPH0937170A (ja) 電子番組ガイド表示制御装置および方法
EP2727337B1 (en) System and method for multiplexing video contents from multiple broadcasting channels into single broadcasting channel
JP3882208B2 (ja) 送信装置および受信装置
GB2356517A (en) A receiver for simultaneously displaying first and second video signals
KR20080054474A (ko) 사용자별 시청선호도에 따른 하이라이트 영상 구현방법
KR100787667B1 (ko) 다중화 장치 및 방법, 화상 출력 장치 및 방법, 및 기록매체
JPH0946305A (ja) Isdb用送信装置およびその受信装置
JP2006271003A (ja) 表示制御装置および方法
JP4388797B2 (ja) 映像表示方法
JP2002171455A (ja) ディジタル放送受信装置
JP2002064795A (ja) 画像伝送装置および方法、画像記録装置および方法、記録装置および方法、再生装置および方法、記録再生装置および方法、並びに記録媒体
JP2003319274A (ja) デジタル放送受信機及び選局方法
KR100753110B1 (ko) 향상된 기능을 갖는 디지털 방송신호 처리용 셋톱박스
KR20080105504A (ko) 디지털 방송 표시 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030902