JPH09307507A - 伝送レート変換装置 - Google Patents

伝送レート変換装置

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JPH09307507A
JPH09307507A JP12365096A JP12365096A JPH09307507A JP H09307507 A JPH09307507 A JP H09307507A JP 12365096 A JP12365096 A JP 12365096A JP 12365096 A JP12365096 A JP 12365096A JP H09307507 A JPH09307507 A JP H09307507A
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amount
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JP12365096A
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Inventor
Shuji Abe
修司 阿部
Yasuhiro Fujiyoshi
靖浩 藤吉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】VBRストリームをCBRストリームに変換し
て伝送する場合でも受信バッファのオーバーフロー又は
アンダーフローを防止する。 【解決手段】入力データはシンタックスデコード部2に
よってシンタックスデコードされ、符号量に関する計測
結果が得られる。制御部4は、この計測結果に基づいて
削減又は付加する符号量を算出する。例えば、単にCB
Rストリームに変換すると、受信バッファがアンダーフ
ローする場合には、制御部4はAC係数を削減するため
の情報を出力する。これにより、VBRストリームから
AC係数が削除される。伝送バッファ7はCBRストリ
ームに変換して出力する。AC係数が削減されているの
で、このCBRストリームを受信した場合でも、受信バ
ッファにアンダーフローが発生することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変レートに対応
した符号化出力を固定レートに変換するものに好適な伝
送レート変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像の高能率符号化技術の確立に
伴って、画像のディジタル処理が普及してきている。高
能率符号化技術は、ディジタル伝送及び記録等の効率を
向上させるために、少ないビットレートで画像データを
符号化するものである。この高能率符号化においては、
m×n画素のブロック単位でDCT(離散コサイン変
換)処理等の直交変換を行っている。直交変換は、入力
される標本値を空間周波数成分等の直交成分に変換する
ものである。これにより空間的な相関成分が削減可能と
なる。直交変換された成分は量子化することにより、ブ
ロックの信号の冗長度を削減する。
【0003】更に、量子化出力にハフマン符号化等の可
変長符号化を施すことにより、データ量を一層削減す
る。ハフマン符号化は、量子化出力の統計的符号量から
算出した結果に基づいて符号化を行うものであり、出現
確率が高いデータには短いビットを割当て、出現確率が
低いデータには長いビットを割当てる可変長符号化によ
って全体のデータ量を削減する。
【0004】更に、高能率符号化を行う装置において
は、MPEG(Moving Picture experts group)等など
で検討されているハイブリッド方式が主流となってい
る。この方式では、フレーム内の画像をDCT処理する
フレーム内圧縮の外に、フレーム間の相関を利用して時
間軸方向の冗長度を削減するフレーム間圧縮も採用す
る。フレーム間圧縮は、一般の動画像が前後のフレーム
でよく似ているという性質を利用して、前後のフレーム
の差分を求め差分値(予測誤差)を符号化することによ
って、ビットレートを一層低減させるものである。特
に、画像の動きを予測してフレーム間差を求めることに
より予測誤差を低減する動き補償フレーム間予測符号化
が有効である。
【0005】このように、ハイブリッド方式では、所定
フレームの画像データをそのままDCT処理して符号化
するフレーム内符号化の外に、所定フレームの画像デー
タとこのフレーム前後のフレームの参照画像データとの
差分データのみをDCT処理して符号化する予測符号化
とを採用する。予測符号化方法としては、時間的に前方
向の参照画像データを動き補償して予測誤差を求める前
方予測符号化と、時間的に後方向の参照画像データを動
き補償して予測誤差を求める後方予測符号化と、符号化
効率を考慮して、前方若しくは後方のいずれか一方又は
両方向の平均を用いた両方向予測符号化とがある。
【0006】フレーム内符号化によって符号化されたフ
レーム(以下、Iピクチャという)はフレーム内情報の
みによって符号化されているので、単独の符号化データ
のみによって復号可能である。従って、MPEG規格に
おいては、エラー伝播防止等のために、Iピクチャを固
定周期(例えば12フレーム)に1枚挿入するようにな
っている。MPEG規格では、このIピクチャを用いた
前方予測符号化によってフレーム間符号化フレーム(以
下、Pピクチャという)を得る。なお、Pピクチャは前
方のPピクチャを前方予測符号化することによっても得
られる。また、前方若しくは後方のいずれか一方又は両
方向のI,Pピクチャを用いた両方向予測符号化によっ
て両方向予測適応切換フレーム(以下、Bピクチャとい
う)を得る。
【0007】図7はこの方式の圧縮法を説明するための
説明図である。図7(a)は入力されるフレーム画像を
示し、図7(b)は符号化データを示し、図7(c)は
復号化データを示している。
【0008】フレーム番号0のフレーム画像はフレーム
内符号化される。このフレーム画像の符号化データを復
号化して得た復元画像を参照画像として用いてフレーム
番号3のフレーム画像を前方予測符号化する。図7
(b)の矢印はこのような符号化の予測方向を示してお
り、フレーム番号6のフレーム画像も前方のフレーム番
号3の復元画像を参照画像として前方予測符号化する。
また、フレーム番号1,2のフレーム画像はフレーム番
号0,3の復元画像を参照画像として両方向予測符号化
する。また、フレーム番号4,5のフレーム画像はフレ
ーム番号3,6の復元画像を参照画像として両方向予測
符号化する。
【0009】次に入力されるフレーム番号1のフレーム
画像については、フレーム番号0,3の復元画像を用い
た両方向予測符号化を行うので、フレーム番号3のフレ
ーム画像を符号化するまではメモリに保持する。同様
に、フレーム番号2のフレーム画像についてもフレーム
番号3のフレーム画像の符号化の後に符号化する。フレ
ーム番号3のフレーム画像については、フレーム番号0
の復元画像を参照画像として用いた前方予測符号化を行
ってPピクチャを得る(図7(b))。即ち、フレーム
番号0の復元画像データを動きベクトルを用いて動き補
償し、動き補償した参照画像データと現フレーム(フレ
ーム番号3のフレーム)の画像データとの差分(予測誤
差)をDCT処理する。DCT変換係数を量子化した後
可変長符号化することはフレーム内符号化時と同様であ
る。
【0010】次に、既に符号化したフレーム番号0,3
のIピクチャ,Pピクチャを用いてフレーム番号1,2
のフレーム画像を順次両方向予測符号化する。こうし
て、図7(b)に示すように、2つのBピクチャを得
る。以後同様にして、図7(b)に示すように、フレー
ム番号6,4,5,…のフレーム画像の順に符号化を行
って、Pピクチャ,Bピクチャ,Bピクチャ,…を得
る。
【0011】I,P,Bピクチャのうち予測符号化を行
わないIピクチャの符号量は比較的多く、Bピクチャの
符号量は最も少ない。一般的には、上述したように、誤
りの伝搬を抑制するために、所定のピクチャ数単位(以
下、GOP(Group Of Pictures ))で1枚Iピクチャ
を挿入するようになっている。
【0012】ところで、伝送路が固定ビットレート(以
下、CBRという)である場合には、GOP毎の符号量
の変動が少なくなるように符号化が行われる。また、伝
送レートが可変である可変ビットレート(以下、VBR
という)である場合には、伝送路の特性を利用して画質
の変動が少なくなるように符号化が行われる。
【0013】図8及び図9は横軸に一連のGOPをとり
縦軸にビットレートをとって、伝送路としてCBR又は
VBRを採用した場合のGOPのビットレートの変動を
示すグラフである。図8はCBRの例を示し、図9はV
BRの例を示している。
【0014】上述したように、CBRの例では、GOP
毎の符号量の変動が少なくなるように符号化を行う。従
って、図8に示すように、各GOPのビットレートは略
々一定である。これに対し、VBRの例では、画質の変
動が少なくなるように符号化が行われるので、図9に示
すように、シーン毎に各GOPのビットレートは大きく
変動する。
【0015】いま、伝送路としてCBR又はVBRを採
用して符号化された符号化データを復号化するものとす
る。符号化データの発生符号量は絵柄によって相違する
と共に、同一絵柄であってもピクチャタイプによって相
違する。従って、復号化装置においては、各ピクチャを
実時間で復号化するために、発生符号量のバースト性を
吸収するための受信バッファを有している。
【0016】図10は横軸にピクチャ単位のデコード時
間をとり縦軸に受信バッファの記憶量(受信バッファ
量)をとって、伝送路としてCBRを採用して符号化さ
れた符号化データを復号化する場合の受信バッファ量を
説明するためのグラフである。
【0017】破線は受信バッファの最大容量を示してい
る。CBRにおいては、固定ビットレートで受信バッフ
ァに符号化データが入力される。従って、図10に示す
ように、受信バッファ量の増加の傾きは常に一定であ
る。図10の第0ピクチャの復号化に必要な符号化デー
タが受信バッファに蓄積され第0ピクチャの復号化を行
うタイミングに到達すると、復号化装置は、受信バッフ
ァから第0ピクチャの符号化データを読出して符号化を
行う。読出した符号量の分だけ受信バッファ量が低下す
る。
【0018】以後同様にして、第1,2,…ピクチャの
復号化タイミングで受信バッファに蓄積されている符号
化データが読出されて復号化が行われる。図10では受
信バッファ量が著しく低下する第0及び第5ピクチャの
ピクチャタイプがIピクチャであることが分かる。
【0019】符号化時に受信バッファと同一記憶容量の
送信バッファがオーバーフロー又はアンダーフローしな
いように符号化を行うことにより、受信バッファがオー
バーフロー又はアンダーフローすることなく復号化が可
能である。
【0020】図11は伝送路としてVBRを採用して符
号化された符号化データを復号化する場合の受信バッフ
ァ量を説明するためのグラフである。VBRにおいて
は、可変ビットレートで受信バッファに符号化データが
入力される。従って、図11に示すように、受信バッフ
ァ量の増加の傾きは変動する。各ピクチャの復号化タイ
ミングで、受信バッファに格納されている符号化データ
が読出されて復号化される。図11の例においても第
0,5ピクチャのピクチャタイプがIピクチャであるこ
とが分かる。
【0021】VBRでは、伝送路の最大伝送レートは極
めて大きく、図11に示すように、受信バッファに空き
の容量がある場合には符号化データを伝送して受信バッ
ファに記憶させ、受信バッファに空きがない場合には符
号化データの入力を停止させることにより、可変レート
での伝送を行っている。
【0022】ところで、最近規格化されたDVD(Digi
tal Versatile Disc) においては、伝送路が可変レー
トであり、このDVDに記録する映像データはVBRを
考慮したMPEG方式によって符号化するようになって
いる。DVDに記録された符号化データを再生して、D
VDに対応した復号化装置によって復号化することによ
り、元の映像データを復元することができる。
【0023】また、DVDに記録された符号化データを
再生して例えば放送を行うことも考えられる。しかし、
放送に用いられる伝送路は固定ビットレートである。こ
のため、受信側の復号化装置において受信バッファにオ
ーバーフロー又はアンダーフローが発生することがある
という問題があった。
【0024】図12はこの問題点を説明するためのグラ
フである。図12は横軸にピクチャ単位のデコード時間
をとり縦軸に受信バッファ量をとって、図11における
符号化データを受信する場合の特性を示している。
【0025】上述したように、伝送路はCBRであるの
で、受信バッファ量の増加の傾きは一定である。各ピク
チャの符号量は図11と同様であり、各ピクチャの復号
化タイミングで図11と同一量だけ符号化データが受信
バッファから読出される。ところが、伝送路のビットレ
ートが図11のVBRの場合に比して低く、比較的各ピ
クチャの符号量が大きいことから、受信バッファに書込
まれるデータ量よりも読出されるデータ量の方が大き
く、第5ピクチャの符号化データの読出し時に受信バッ
ファにアンダーフローが生じてしまう。即ち、第5ピク
チャの復号化に必要な符号化データを受信バッファから
読出すことができず、復号化が行われないという問題が
あった。
【0026】なお、図12では受信バッファがアンダー
フローする場合について説明したが、VBRに対応した
符号化データにおいて各ピクチャの発生符号量が比較的
低い場合には、各ピクチャの復号化時に受信バッファか
ら読出す符号量が少なく受信バッファ量が大きくなっ
て、オーバーフローが発生してしまうこともある。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、V
BRに対応した符号化ストリームをCBRで伝送した場
合には、復号化時に受信バッファがオーバーフロー又は
アンダーフローしてしまうことがあるという問題点があ
った。
【0028】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、VBRに対応した符号化ストリームをCB
Rで伝送する場合でも、復号化時に受信バッファがオー
バーフロー又はアンダーフローすることを防止すること
ができる伝送レート変換装置を提供することを目的とす
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明に係る伝送レート
変換装置は、入力データをシンタックスデコードして符
号量に関する計測結果を得るシンタックスデコード手段
と、受信側の受信バッファの占有量を制御するために、
前記計測結果に基づいて削減又は付加する符号量を算出
する制御手段と、この制御手段の算出結果に基づいて前
記入力データから所定のデータを削減するか又は前記入
力データに所定のデータを付加する削減挿入手段と、こ
の削減挿入手段の出力を一定データレートで出力する伝
送手段とを具備したものである。
【0030】本発明において、入力データはシンタック
スデコード手段によってシンタックスデコードされ、符
号量に関する計測結果が得られる。制御手段は、この計
測結果に基づいて削減又は付加する符号量を算出する。
例えば、制御手段は、ピクチャの符号量が大きく、受信
バッファがアンダーフローする場合には、アンダーフロ
ーを回避するために必要な削減符号量を算出する。削減
挿入手段は、制御手段の算出結果に基づいて入力データ
から所定のデータを削減するか又は入力データに所定の
データを付加する。削減挿入手段の出力は伝送手段によ
って一定データレートで出力される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
伝送レート変換装置の一実施の形態を示すブロック図で
ある。
【0032】入力装置1は例えばDVDの再生装置であ
り、VBRに対応した符号化データのストリーム(以
下、VBRストリームという)を出力する。なお、VB
Rストリームは例えばMPEG規格に対応している。
【0033】MPEG規格においてはDCT(離散コサ
イン変換)処理が採用される。DCT処理は、ブロック
単位で画素データの空間座標成分を空間周波数成分に変
換する。このDCT処理のために、画像データは例えば
8×8画素単位のブロック単位にブロック化されて処理
される。DCT処理においては、画素データを空間周波
数成分に変換し、変換係数の直流成分(DC係数)及び
交流成分(AC係数)を水平及び垂直周波数の低域から
高域に向かって順次出力する。このDCT変換係数を所
定の量子化幅で量子化することにより、符号量を削減す
ることができる。更に、MPEG規格では、量子化出力
に対して、例えばハフマン符号化等の可変長符号化を行
って、符号量を一層削減する。可変長符号化による発生
符号量に基づいて量子化幅を制御することにより、VB
Rに対応した符号化データを得ることができる。
【0034】入力装置1からのVBRストリームはシン
タックスデコード部2に供給される。シンタックスデコ
ード部2は入力されたVBRストリームをシンタックス
デコードしてそのストリーム構造を解釈し、各種符号量
を計測する。即ち、シンタックスデコード部2は、例え
ば、VBRストリームの各GOPの先頭データ位置を検
出し、各GOP毎に、符号量の合計、表示に必要な時間
及びAC係数の符号量(AC符号量)等を計測する。シ
ンタックスデコード部2からの各種計測値は制御部4に
供給される。
【0035】シンタックスデコード部2によってシンタ
ックスデコードされたストリームは例えばGOP単位で
バッファ3に供給される。バッファ3は入力されたスト
リームを記憶して、AC係数削除部5に出力する。AC
係数削除部5は、制御部4に制御されて、バッファ3か
ら読出したデータから所定のAC係数を削除して伝送バ
ッファ7に出力するようになっている。
【0036】伝送バッファ7にはスタッフィング挿入部
6からのデータも与えられるようになっている。スタッ
フィング挿入部6は、制御部4に制御されて、伝送する
ストリームに付加するための所定のスタッフィングデー
タを伝送バッファ7に出力するようになっている。
【0037】伝送バッファ7はAC係数削除部5によっ
てAC係数が削除されたストリームをCBRのストリー
ム(CBRストリーム)に変換して出力する。また、伝
送バッファ7はAC係数削除部5によってAC係数が削
除されていないストリームが与えられることもある。こ
の場合には、伝送バッファ7は入力されたストリームに
スタッフィング挿入部6からのスタッフィングデータを
付加した後、CBRストリームに変換して出力する。伝
送バッファ7からのCBRストリームは図示しないCB
Rの伝送路を介して伝送されるようになっている。
【0038】制御部4は、シンタックスデコード部2か
らの計測結果に基づいて、受信側の受信バッファがオー
バーフロー又はアンダーフローしないために必要な符号
量を算出して、AC係数削除部5及びスタッフィング挿
入部6を制御する。即ち、制御部4は、CBRの伝送路
の伝送レートと1GOPの表示に要する時間とからGO
P単位で目標データ量を演算し、GOPの符号量の合計
と目標データ量とから削減又は付加すべき符号量を算出
する。
【0039】ところで、符号量を削減する場合には、A
C係数の符号のみを対象とする。この場合において、削
減するAC係数をGOP内の各ブロックに均等に配分し
ても、画質の劣化は各ブロックで均等にならない。ま
た、P,Bピクチャにおいては、AC係数を有していな
いブロックが存在し、このようなブロックについては符
号量を削減することはできない。
【0040】そこで、シンタックスデコード部1は、各
ブロックのAC係数の符号量も計測するようになってお
り、制御部4は、この計測結果を用いて、削除しなけれ
ばならない符号量とGOP全体のAC符号量の比に基づ
いて、各ブロックのAC係数を削減するようになってい
る。即ち、AC係数の符号量が大きいブロックについて
はAC係数の符号量の削減量を大きくし、AC係数の符
号量が比較的小さいブロックについてはAC係数の符号
量の削減量を小さくして、画面内の全ブロックに亘って
AC係数を削減することにより画質の劣化を均質化す
る。
【0041】制御部4は、例えば各GOP毎に、削除す
るAC係数の情報及び付加するスタッフィングデータの
情報を夫々AC係数削除部5及びスタッフィング挿入部
6に出力するようになっている。
【0042】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図2乃至図5を参照して説明する。図2は
横軸にGOP単位の時間をとり縦軸にビットレートをと
って、VBRストリームをCBRストリームに変換した
場合のビットレートを示すグラフである。図2は図9に
対応している。図3はAC係数の削除を説明するための
説明図である。また、図4及び図5は横軸にピクチャ単
位のデコード時間をとり縦軸に受信バッファの記憶量
(受信バッファ量)をとって、本実施の形態においてV
BRストリームをCBRストリームに変換した場合にお
ける受信バッファ量を説明するためのグラフである。
【0043】入力装置1からのVBRストリームはシン
タックスデコード部2に供給される。シンタックスデコ
ード部2によってVBRストリームはシンタックスデコ
ードされ、各種符号量が計測される。この計測値は制御
部4に供給される。シンタックスデコード部2によって
シンタックスデコードされたストリームはバッファ3に
与えられ、時間合わせが行われた後例えばGOP単位で
AC係数削除部5に供給される。
【0044】制御部4は伝送路の伝送レートと1GOP
を表示する時間とから1GOPの目標データ量を演算
し、GOP毎に削減するデータ量又は付加するデータ量
を算出する。
【0045】いま、入力されたVBRストリームのGO
P単位のビットレートが図2に示すものであるものとす
る。即ち、CBRの伝送レートよりも高いビットレート
のGOPが存在し、単にCBRストリームに変換しただ
けでは、受信側の受信バッファがアンダーフローしてし
まうストリームを伝送するものとする。制御部4は、C
BRの伝送レートを越えるビットレートのGOPについ
ては、削除すべきAC係数の符号量を算出し、更に、各
ブロックのAC係数の符号量に基づいて、各ブロック毎
に削減するAC係数の符号量を求める。
【0046】説明を簡略化するために、符号量を削減す
べき対象GOPが5ピクチャで構成され、各ピクチャは
水平3ブロック、垂直3ブロックの9DCTブロックで
構成されているものとする。図3はこの対象GOPのA
C係数の削減を説明するためのものであり、図3(a)
乃至(e)はAC係数削除部5に入力される対象GOP
のDCT変換係数のビット数を示し、図3(f)乃至
(j)はAC係数削除部5によってAC係数が削除され
た後のDCT変換係数のビット数を示している。図3
(a)乃至(e)は夫々対象GOPの第1乃至第5ピク
チャに対応しており、図3(f)乃至(j)も夫々第1
乃至第5ピクチャに対応している。なお、図3(a)乃
至(j)の右下の数字は、各ピクチャのAC係数の総ビ
ット数を示している。
【0047】GOPの目標データ量は出力伝送レート×
1秒当たりの伝送枚数によって算出する。いま、目標デ
ータ量が406ビットであるものとする。また、対象G
OPのデータ量が500ビットで、このGOP内のAC
係数符号量が393ビットであるものとする。削除可能
なAC係数は393ビットであるので、各種ヘッダ情報
及び動きベクトル等の削除することができないデータの
符号量は、500−393=107ビットである。目標
データ量が406ビットであるので、目標とするAC係
数の符号量は406−107=299ビットになる。A
C符号量を299ビットにするためには、対象GOPか
ら94(=393−299)ビットだけAC係数を削減
すればよい。
【0048】図3の例では、GOP内に45個の変換係
数を有しているが、94ビットを削減するために各変換
係数から均等に約2ビットずつ削減するものとすると、
例えば第1ピクチャ(図3(a))の画像の劣化は比較
的小さいのに対し、第2ピクチャの画像ではAC係数を
殆ど伝送することができなくなることから画質劣化が極
めて大きくなる。
【0049】そこで、上述したように、制御部4は各ブ
ロックのAC係数の符号量に基づいて各ブロック毎に削
減する符号量を求める。例えば、制御部4は各ブロック
の各変換係数の符号量を299/393倍に制限する。
こうして、図3(f)乃至(j)に示す変換係数のビッ
ト数が得られる。
【0050】制御部4は各ブロックの各変換係数に対す
る削減ビット数の情報をAC係数削除部5に出力する。
AC係数削除部5はバッファ3を介して入力されたスト
リームから制御部4によって指定されたAC係数を削除
して出力する。各ブロックのAC係数の符号量に応じた
比率でAC係数を削減するので、各ピクチャ毎の画質劣
化を均一にすることができる。
【0051】なお、AC係数は、複数のビットによって
1つの符号語を構成していることから、制御部4が指定
する削除ビット数とAC係数削除部5が削除可能なビッ
ト数とは一致しない。そこで、AC係数削除部5は、符
号語の一部のみが削除ビットとして指定された場合に
は、この符号語については削除することなく伝送バッフ
ァ7に出力し、伝送バッファ7に超過して書込まれた符
号量分については、次のブロックの削除ビット数として
繰り越すことにより、GOP全体で符号量を指定ビット
数に抑制するようになっている。
【0052】また、フレーム間圧縮を用いたPピクチャ
及びBピクチャにおいては、DC係数に相当する係数も
AC係数と同等に扱っており、1つも係数を符号化して
いない場合はヘッダ情報に示すことになっている。前の
ブロックからの繰り越しによって、ブロックの送ること
のできる符号量が0ビット以下になったとしても、P,
Bピクチャでは最低1つのAC係数符号語は伝送バッフ
ァに書込むことによって、そのヘッダ情報を書き換える
ことなくMPEGのシンタックスに従ったCBRストリ
ームを作成することができる。
【0053】AC係数削除部5からのストリームは伝送
バッファ7に供給され、伝送バッファ7によってCBR
ストリームに変換されて出力される。AC係数削除部5
によってAC係数が削除されているので、図2の太線に
て示すように、GOP単位のビットレートはCBRの伝
送レート以下に抑制される。
【0054】このCBRストリームを受信側において受
信してデコードするものとする。受信データは受信バッ
ファに供給されて、各ピクチャのデコードタイミングに
基づいて読出される。図4の細線は送信側においてVB
Rストリームを単にCBRストリームに変換して伝送し
た場合の受信バッファ量を示し、太線は図1の実施の形
態によってCBRストリームに変換されたデータを受信
した場合の受信バッファ量を示している。図4は図12
に対応しており、図1のVBRストリームの第0,1,
2,…ピクチャの符号量は図12の符号量と同一であ
る。
【0055】このようなVBRストリームを単にCBR
ストリームに変換すると、ピクチャの復元に用いられる
データのデータ量が比較的大きいことから、図4の細線
にて示すように、受信バッファにおいてアンダーフロー
が発生する。これに対し、本実施の形態においては、ピ
クチャに割り当てられる符号量がCBRの伝送レート及
び1GOPを表示する時間に応じて制御されている。即
ち、図4の例では、VBRストリームのAC係数が削減
された後CBRストリームに変換されている。このた
め、受信側のデコード時には、ピクチャの復元に用いら
れるデータのデータ量が抑制され、図4の太線に示すよ
うに、第5及び第6ピクチャにおいて受信バッファがア
ンダーフローすることが防止されている。
【0056】図2乃至図4は受信バッファにおいてアン
ダーフローが発生する場合の例であったが、受信バッフ
ァにオーバーフローが発生することもある。この場合に
は、制御部4はスタッフィングデータを挿入するための
情報を出力する。
【0057】すなわち、制御部4は、GOPのレートが
低く、受信バッファにオーバーフローが発生してしまう
場合には、スタッフィング挿入部6を制御する。制御部
4は、シンタックスデコード部1からの計測値に基づい
て、スタッフィングバイトの挿入ビット数を算出し、ス
タッフィング挿入部6を制御する。スタッフィング挿入
部6は、制御部4に制御されてスタッフィングバイトを
発生して伝送バッファ7に出力する。伝送バッファ7は
入力されたVBRストリームにスタッフィングバイトを
挿入した後、CBRストリームに変換して出力する。
【0058】図5の細線は送信側においてVBRストリ
ームを単にCBRストリームに変換して伝送した場合の
受信バッファ量を示し、太線は図1の実施の形態によっ
てCBRストリームに変換されたデータを受信した場合
の受信バッファ量を示している。
【0059】このようなVBRストリームを単にCBR
ストリームに変換すると、ピクチャの復元に用いられる
データのデータ量が比較的小さいことから、図5の細線
にて示すように、受信バッファにおいてオーバーフロー
が発生する。これに対し、図5の例では、スタッフィン
グ挿入部6によって、VBRストリームにスタッフィン
グバイトが挿入された後にCBRストリームに変換され
ている。このため、受信側のデコード時には、ピクチャ
の復元に用いられるデータのデータ量が増大し、図5の
太線に示すように、第5及び第7ピクチャにおいて受信
バッファがオーバーフローすることが防止されている。
【0060】このように、本実施の形態においては、受
信バッファにオーバーフロー又はアンダーフローが発生
するような低レート又は高レートのGOPについては、
夫々スタッフィングデータを挿入するか又はAC係数を
削減した後にCBRストリームに変換している。これに
より、受信バッファがオーバーフロー又はアンダーフロ
ーすることが防止される。更に、符号量の制御は各ピク
チャ毎に均等に、且つ、画面全体に均等に割り当ててお
り、画質の劣化を画面全体に亘って均一にすることによ
り、画面品位劣化を抑制している。
【0061】ところで、MPEG等においては、GOP
の先頭にはIピクチャが配列されて伝送される。受信側
では、Iピクチャの復元画像を以降のPピクチャ及びB
ピクチャを復号化するための参照画像として用いる。従
って、Iピクチャに誤りが発生すると、この誤りは他の
ピクチャにも伝搬される。これに対し、Bピクチャの復
元画像は他のピクチャの参照画像として用いられない。
つまり、Bピクチャに発生した誤りが伝搬することはな
い。また、GOP内の前半に配列されて伝送されたPピ
クチャの復元画像は以後に伝送されたPピクチャの復号
化において参照画像として用いられるが、GOP内の最
後に配列されて伝送されたPピクチャはBピクチャの復
号化に用いる参照画像としてしか使用されない。
【0062】このように、GOPの各ピクチャの種類に
応じてGOP内の画質に及ぼす影響が異なる。従って、
制御部4がピクチャタイプに応じて削減又は挿入するビ
ット数に重み付けすることにより、各GOPのレートを
一定に制御する場合に比べて、画質を改善することが可
能である。
【0063】更に、上述した実施の形態においては、各
GOP単位で一定のデータ量に固定レート化する方法に
ついて説明したが、伝送バッファの占有量と受信バッフ
ァの占有量とは1対1に対応することを利用して、伝送
バッファの占有量から仮想的な受信バッファの占有量を
チェックし、受信バッファの占有量が多い場合には、G
OPの目標データ量を多くするように制御してもよいこ
とは明らかである。
【0064】図6は本発明の他の実施の形態を示すブロ
ック図である。図6において図1と同一の構成要素には
同一符号を付して説明を省略する。
【0065】図1の実施の形態においてはVBRストリ
ームをCBRストリームに変換する例について説明した
が、本発明はCBRストリームを更に低レートのCBR
ストリームに変換する場合にも適用可能である。
【0066】図6は入力装置1に代えて入力装置8を用
いて、スタッフィング挿入部6を削除した点が図1の実
施の形態と異なる。入力装置8はCBRに対応した符号
化データのストリーム(CBRストリーム)を出力す
る。このCBRストリームも例えばMPEG規格に対応
している。
【0067】入力装置1からのCBRストリームはシン
タックスデコード部2に供給される。CBRストリーム
はバッファ3を介してAC係数削除部5に供給される。
CBRストリームはAC係数削除部5によってAC係数
が削除された後、伝送バッファ7を介して出力される。
こうして、低レートに変換されたCBRストリームが得
られる。
【0068】他の作用及び効果は図1の実施の形態と同
様である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、V
BRに対応した符号化ストリームをCBRで伝送する場
合でも、復号化時に受信バッファがオーバーフロー又は
アンダーフローすることを防止することができるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伝送レート変化装置の一実施の形
態を示すブロック図。
【図2】実施の形態を説明するためのグラフ。
【図3】実施の形態を説明するための説明図。
【図4】実施の形態の動作を説明するためのグラフ。
【図5】実施の形態の動作を説明するためのグラフ。
【図6】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図7】MPEG規格の符号化を説明するための説明
図。
【図8】CBRの伝送路を説明するためのグラフ。
【図9】VBRの伝送路を説明するためのグラフ。
【図10】CBRにおける受信バッファ量を説明するた
めのグラフ。
【図11】VBRにおける受信バッファ量を説明するた
めのグラフ。
【図12】従来例の問題点を説明するためのグラフ。
【符号の説明】
2…シンタックスデコード部、4…制御部、5…AC係
数削除部、6…スタッフィング挿入部、7…伝送バッフ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データをシンタックスデコードして
    符号量に関する計測結果を得るシンタックスデコード手
    段と、 受信側の受信バッファの占有量を制御するために、前記
    計測結果に基づいて削減又は付加する符号量を算出する
    制御手段と、 この制御手段の算出結果に基づいて前記入力データから
    所定のデータを削減するか又は前記入力データに所定の
    データを付加する削減挿入手段と、 この削減挿入手段の出力を一定データレートで出力する
    伝送手段とを具備したことを特徴とする伝送レート変換
    装置。
  2. 【請求項2】 前記入力データは、所定のブロック単位
    で符号化され複数枚のピクチャによって構成されるグル
    ープ単位で入力されるものであって、 前記制御手段は、前記グループ単位で求めた削減符号量
    と前記入力データの符号量との比率に応じて前記ブロッ
    ク毎に削減する符号量を算出することを特徴とする請求
    項1に記載の伝送レート変換装置。
  3. 【請求項3】 前記入力データは直交変換符号化された
    ものであって、 前記制御手段は、前記入力データに含まれる交流成分の
    みを削減するための算出結果を出力することを特徴とす
    る請求項1に記載の伝送レート変換装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記入力データのピク
    チャタイプに基づいて、符号量配分を変更することを特
    徴とする請求項1に記載の伝送レート変換装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記伝送手段に保持さ
    れているデータ量に基づいて、符号量配分を変更するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の伝送レート変換装置。
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