JPH09238345A - 画像信号符号化方法及び装置、画像信号伝送方法、画像信号復号方法及び装置並びに記録媒体 - Google Patents

画像信号符号化方法及び装置、画像信号伝送方法、画像信号復号方法及び装置並びに記録媒体

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JPH09238345A
JPH09238345A JP35172096A JP35172096A JPH09238345A JP H09238345 A JPH09238345 A JP H09238345A JP 35172096 A JP35172096 A JP 35172096A JP 35172096 A JP35172096 A JP 35172096A JP H09238345 A JPH09238345 A JP H09238345A
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JP
Japan
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data
image signal
signal
image
circuit
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Application number
JP35172096A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Suzuki
輝彦 鈴木
Yoichi Yagasaki
陽一 矢ヶ崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DCT(離散余弦変換)処理等の実数演算に
よる誤差をなくして、可逆符号化を可能とする。 【解決手段】 入力画像信号を、演算部53により予測
符号化し、DCT回路56にてDCT処理を施し、量子
化回路57で量子化し、可変長符号化回路58で可変長
符号化して、出力ビットストリームを取り出す。また、
量子化回路57からの出力を、逆量子化回路60で逆量
子化し、IDCT回路61で逆DCT処理して得られた
信号S2を、DCT処理前の信号S1から減算し、得ら
れた差分出力を可変長符号化回路71で可変長符号化し
て差分ビットストリームとして取り出す。復号の際に
は、出力ビットストリームを復号処理した信号に、差分
ビットストリームを復号処理した信号を加算すること
で、高精度の元の画像信号が得られ、可逆符号化を実現
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号符号化方
法及び装置、画像信号伝送方法、画像信号復号方法及び
装置並びに記録媒体に関し、特に、動画像信号を、例え
ば光磁気ディスクや磁気テープなどの記録媒体に記録
し、若しくはこの動画像信号を伝送路を介して伝送し、
この動画像信号を再生する場合などに用いて好適な画像
信号符号化方法及び装置、画像信号伝送方法、画像信号
復号方法及び装置並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、テレビ会議システム、テレビ電
話システムなどのように、動画像信号を遠隔地に伝送す
るシステムにおいては、伝送路を効率良く利用するた
め、映像信号のライン相関やフレーム間相関を利用し
て、画像信号を圧縮符号化するようになされている。
【0003】ライン相関(2次元相関性)を利用する
と、画像信号を、例えばDCT(離散コサイン変換)処
理するなどして、特定の周波数成分に信号電力を集中さ
せることができ、これにより圧縮することができる。
【0004】また、フレーム(またはフィールド)間相
関を利用すると、画像信号をさらに圧縮して符号化する
ことが可能となる。即ち、通常、時間的に隣接するフレ
ームの画像は、それ程大きな変化を有していないため、
両者の差を演算すると、その差分信号は小さな値のもの
となる。そこで、この差分信号を符号化すれば、符号量
を圧縮することができる。
【0005】しかしながら、差分信号のみを伝送したの
では、元の画像を復元することができない。そこで、各
フレームの画像を、Iピクチャ、PピクチャまたはBピ
クチャの3種類のピクチャのいずれかのピクチャとし、
画像信号を圧縮符号化するようにしている。
【0006】このような圧縮技術は、MPEG(Moving
Picture Image Coding Experts Group )の符号化規格
として使用されている。MPEGとは、ISO−IEC
/JTC1/SC2/WG11にて議論され、標準案と
して提案されたものであり、動き補償予測符号化と離散
コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)
符号化とを組み合わせたハイブリッド方式である。例え
ば、本出願人による米国出願USP5,155,593(DATE OF PA
TENT : October 13, 1992)の明細書及び図面において
提案されている。
【0007】例えば、フレームF1乃至F17までの1
7フレームの画像信号をグループオブピクチャ(Group
Of Picture、以下GOPと記載する)とし、これを処理
の1単位とする。そして、その先頭のフレームF1の画
像信号はIピクチャとして符号化し、第2番目のフレー
ムF2はBピクチャとして、また第3番目のフレームF
3はPピクチャとして、それぞれ符号化する。以下、第
4番目以降のフレームF4乃至F17は、Bピクチャま
たはPピクチャとして交互に処理する。
【0008】Iピクチャとして符号化された画像信号と
しては、その1フレーム(またはフィールド)分の画像
信号をそのまま伝送する。これに対して、Pピクチャと
して符号化された画像信号は、基本的には、それより時
間的に先行するIピクチャまたはPピクチャの画像信号
からの差分を伝送する。さらに、Bピクチャとして符号
化された画像信号は、基本的には、時間的に先行するフ
レームまたは後行するフレームの両方の平均値からの差
分を求め、その差分を符号化する。
【0009】以上のようにして、動画像信号を符号化す
る場合、最初のフレームF1はIピクチャとして処理さ
れるため、そのまま伝送データとして伝送路に伝送され
る(画像内符号化)。これに対して、第2のフレームF
2は、Bピクチャとして処理されるため、基本的には、
時間的に先行するフレームF1と、時間的に後行するフ
レームF3の平均値との差分が演算され、その差分が伝
送データとして伝送される。
【0010】但し、このBピクチャとしての符号化処理
は、さらに細かく説明すると、4種類存在する。その第
1の処理は、元のフレームF2のデータをそのまま伝送
データとして伝送するものであり(イントラ符号化、画
像内予測符号化)、Iピクチャにおける場合と同様の処
理となる。第2の処理は、時間的に後のフレームF3か
らの差分を演算し、その差分を伝送するものである(後
方予測符号化)。第3の処理は、時間的に先行するフレ
ームF1との差分を伝送するものである(前方予測符号
化)。さらに第4の処理は、時間的に先行するフレーム
F1と後行するフレームF3の平均値との差分を生成
し、これを伝送データとして伝送するものである(両方
向予測符号化)。
【0011】この4つの方法のうち、伝送データが最も
少なくなる方法が採用される。
【0012】なお、差分データを伝送するとき、差分を
演算する対象となるフレームの画像(予測画像)との間
の動きベクトルx1(前方予測の場合、フレームF1と
F2の間の動きベクトル)、もしくはx2(後方予測の
場合、フレームF3とF2の間の動きベクトル)、また
はx1とx2の両方(両方向予測の場合)が、差分デー
タとともに伝送される。
【0013】また、PピクチャのフレームF3は、基本
的には時間的に先行するフレームF1を予測画像とし
て、このフレームとの差分信号と、動きベクトルx3が
演算され、これが伝送データとして伝送される(前方予
測符号化)。
【0014】但し、このPピクチャとしての符号化処理
は、さらに細かく説明すると、2種類存在する。第1の
処理は、上述したような、時間的に先行するフレームF
1との差分を伝送するものである(前方予測符号化)。
第2の処理は、元のフレームF3のデータがそのまま伝
送データとして伝送される(イントラ符号化、画像内予
測符号化)。いずれの方法により伝送されるかは、Bピ
クチャにおける場合と同様に、伝送データがより少なく
なる方が選択される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の画像
信号符号化および復号の方法及び装置によれば、DCT
(離散余弦変換)などの変換を符号化時に用いる変換符
号化を行なっている。このDCT処理は実数の演算であ
るが、現実のDCT回路を用いる場合には、演算を有限
語長で打ち切ることになる。したがって、DCT回路及
びIDCT(逆離散余弦変換)回路において、DCT処
理後、IDCT処理を行なった場合、原信号の情報が一
部失われることになる。
【0016】したがって、DCTなどの実数演算を符号
化/復号装置に用いた場合、可逆符号化を実現すること
ができない。可逆符号化は高精度な画像信号を要求され
る際に、必要となる技術である。
【0017】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであり、DCTなどの実数演算を用いる画像信号符
号化/復号においても可逆符号化を実現することができ
るようにするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述し
た課題を解決するために、画像信号に実数演算を伴う符
号化処理を施して得られた信号を量子化し、量子化され
た信号を出力する画像信号符号化方法において、符号化
データの局所復号データと上記実数演算を行なう前のデ
ータとを比較し、その差分を取り出すことを特徴として
いる。
【0019】すなわち、本発明に係る画像信号符号化方
法は、画像信号に実数演算を伴う符号化処理を施して得
られた信号を出力する画像信号符号化方法において、入
力画像信号に対して実数演算を伴う符号化処理を行い、
符号化データを生成する工程と、上記符号化データを局
所復号し局所復号でデータを生成する工程と、上記局所
復号データと上記実数演算を行なう前の画像データとを
比較し、その差分を演算する工程とを有することを特徴
としている。
【0020】また、本発明に係る画像信号符号化装置
は、画像信号に実数演算を伴う符号化処理を施して得ら
れた信号を出力する画像信号符号化装置において、入力
画像信号に対して実数演算を伴う符号化処理を行い、符
号化データを生成する手段と、上記符号化データを局所
復号し局所復号でデータを生成する手段と、上記局所復
号データと上記実数演算を行なう前の画像データとを比
較し、その差分を演算する手段とを有することを特徴と
している。
【0021】また、本発明に係る画像信号伝送方法は、
画像信号に実数演算を伴う符号化処理を施して得られた
信号を伝送する画像信号伝送方法において、入力画像信
号に対して実数演算を伴う符号化処理を行い、符号化デ
ータを生成する工程と、上記符号化データを局所復号し
局所復号でデータを生成する工程と、上記局所復号デー
タと上記実数演算を行なう前の画像データとを比較し、
その差分を演算し、差分データを伝送する工程とを有す
ることを特徴としている。
【0022】また、本発明に係る記録媒体は、復号装置
によって復号可能な記録媒体において、上記記録媒体は
上記復号装置によって復号可能な記録信号が記録され、
該記録信号は、入力画像信号に対して実数演算を伴う符
号化処理を行い符号化データを生成する工程と、上記符
号化データを局所復号し局所復号でデータを生成する工
程と、上記局所復号データと上記実数演算を行なう前の
データとを比較してその差分を演算して差分データを生
成する工程とにより得られた符号化データと差分データ
とを含んで成ることを特徴としている。
【0023】また、本発明に係る画像信号復号方法は、
画像信号に実数演算を伴う符号化処理を施して得られた
符号化データと、上記符号化データの局所復号データと
上記実数演算を行なう前の画像データとの差分演算によ
って得られた差分データ信号とが供給され、上記符号化
データと上記差分データとから元の画像データを復号す
る画像信号復号方法において、上記符号化データを上記
符号化処理に対応する復号処理に従って復号し、復号デ
ータを生成する工程と上記差分データと上記復号データ
を加算する工程とを有することを特徴としている。
【0024】また、本発明に係る画像信号復号装置は、
画像信号に実数演算を伴う符号化処理を施して得られた
符号化データと、上記符号化データの局所復号データと
上記実数演算を行なう前の画像データとの差分演算によ
って得られた差分データ信号とが供給され、上記符号化
データと上記差分データとから元の画像データを復号す
る画像信号復号装置において、上記符号化データを上記
符号化処理に対応する復号処理に従って復号し、復号デ
ータを生成する手段と、上記差分データと上記復号デー
タを加算する手段とを有することを特徴としている。
【0025】すなわち、離散余弦変換(DCT)処理な
どの実数演算を行なう画像信号符号化において、局所復
号時に、局所復号データと実数演算を行なう前の所定の
データを比較し差分を求め、伝送し、画像信号復号装置
において上記伝送された差分信号を復号データに加算
し、信号を補正することにより可逆符号化を実現するこ
とが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像信号符号
化方法及び装置、画像信号伝送方法、画像信号復号化方
法及び装置並びに画像信号復号装置又は方法によって復
号可能な記録信号が記録された記録媒体の好ましいいく
つかの実施の形態について、図面を参照しながら説明す
る。
【0027】図1は、本発明の第1の実施の形態として
の画像信号符号化装置の構成を示している。
【0028】この図1の実施の形態においては、DCT
(離散余弦変換)回路56に供給するDCT処理前の信
号S1を加算器70に送る。また、DCT回路56、量
子化回路57及び逆量子化回路60で処理され、IDC
T(逆離散余弦変換)回路61によりIDCT処理され
て得られた信号S2を減算器70に送る。そして、この
IDCT処理された信号S2を上記DCT処理前の信号
S1から減算して差分信号S3を求め、この差分信号S
3を可変長符号化回路71で可変長符号化処理し、送信
バッファ73を介して差分ビットストリームとして出力
している。
【0029】この図1に示す画像信号符号化装置におい
て、符号化されるべき画像データは、マクロブロック単
位で動きベクトル検出回路50に入力される。動きベク
トル検出回路50は、予め設定されている所定のシーケ
ンスに従って、各フレームの画像データを、Iピクチ
ャ、Pピクチャ、またはBピクチャとして処理する。シ
ーケンシャルに入力される各フレームの画像を、I,
P,Bのいずれのピクチャとして処理するかは、予め定
められている。
【0030】ここで、上記マクロブロックは、画面上の
縦横16×16ドットの輝度信号により構成され、8×
8ドットを単位とする4つのブロックY[1]〜Y
[4]に区分されている。この16×16ドットの輝度
信号には、8×8ドットのCb信号と、8×8ドットの
Cr信号とが対応する。
【0031】Iピクチャとして処理されるフレームの画
像データは、動きベクトル検出回路50からフレームメ
モリ51の前方原画像部51aに転送されて記憶され
る。Bピクチャとして処理されるフレームの画像データ
は、原画像部51bに転送されて記憶される。Pピクチ
ャとして処理されるフレームの画像データは、後方原画
像部51cに転送されて記憶される。
【0032】また、次のタイミングにおいて、さらにB
ピクチャまたはPピクチャとして処理すべきフレームの
画像が入力されたとき、それまで後方原画像部51cに
記憶されていた最初のPピクチャの画像データが、前方
原画像部51aに転送される。そして、次のBピクチャ
の画像データが、原画像部51bに記憶(上書き)さ
れ、次のPピクチャの画像データが、後方原画像部51
cに記憶(上書き)される。このような動作が順次繰り
返される。
【0033】フレームメモリ51に記憶された各ピクチ
ャの信号は、そこから読み出され、動きベクトル検出回
路50に供給され、また、フレーム/フィールド予測モ
ード切り換え回路52にも供給される。予測モード切り
換え回路52において、フレーム予測モード処理、また
はフィールド予測モード処理が行なわれる。さらに、予
測判定回路54の制御の下に、演算部53において、画
像内予測、前方予測、後方予測、または両方向予測の演
算が行なわれる。これらの処理のうち、いずれの処理を
行なうかは、予測誤差信号(処理の対象とされている参
照画像と、これに対する予測画像との差分)に対応して
決定される。このため、動きベクトル検出回路50は、
この判定に用いられる予測誤差信号の絶対値和(自乗和
でもよい)を生成する。
【0034】ここで、予測モード切り換え回路52にお
けるフレーム予測モードとフィールド予測モードについ
て説明する。
【0035】予測モード切り換え回路52において、フ
レーム予測モードが設定された場合においては、予測モ
ード切り換え回路52は、動きベクトル検出回路50よ
り供給される4個の輝度ブロックY[1]乃至Y[4]
を、そのまま後段の演算部53に出力する。これに対し
て、フィールド予測モードが設定された場合において
は、予測モード切り換え回路52は、4個の輝度ブロッ
クのうち、輝度ブロックY[1]とY[2]を、例えば
奇数フィールドのラインのドットによりのみ構成させ、
他の2個の輝度ブロックY[3]とY[4]を、偶数フ
ィールドのラインのデータにより構成させて、演算部5
3に出力する。この場合においては、2個の輝度ブロッ
クY[1]とY[2]に対して、1個の動きベクトルが
対応され、他の2個の輝度ブロックY[3]とY[4]
に対して、他の1個の動きベクトルが対応される。
【0036】動きベクトル検出回路50は、フレーム予
測モードにおける予測誤差の絶対値和と、フィールド予
測モードにおける予測誤差の絶対値和を、予測モード切
り換え回路52に出力する。予測モード切り換え回路5
2は、フレーム予測モードとフィールド予測モードにお
ける予測誤差の絶対値和を比較し、その値が小さい予測
モードに対応する処理を施して、データを演算部53に
出力する。
【0037】但し、このような処理は、動きベクトル検
出回路50で行うようにしてもよい。即ち、動きベクト
ル検出回路50は、フレーム予測モードとフィールド予
測モードにおける予測誤差の絶対値和を比較し、その値
が小さいモードに対応する構成の信号を予測モード切り
換え回路52に出力し、予測モード切り換え回路52
は、その信号を、そのまま後段の演算部53に出力す
る。実際には、この処理は、後者、つまり動きベクトル
検出回路50で行われる。
【0038】尚、色差信号は、フレーム予測モードの場
合、奇数フィールドのラインのデータと偶数フィールド
のラインのデータとが混在する状態で、演算部53に供
給される。また、フィールド予測モードの場合、各色差
ブロックCb,Crの上半分(4ライン)が、輝度ブロ
ックY[1],Y[2]に対応する奇数フィールドの色
差信号とされ、下半分(4ライン)が、輝度ブロックY
[3],Y[4]に対応する偶数フィールドの色差信号
とされる。
【0039】また、動きベクトル検出回路50は、次の
ようにして、予測判定回路54において、画像内予測、
前方予測、後方予測、または両方向予測のいずれの予測
を行なうかを決定するための予測誤差の絶対値和を生成
する。
【0040】即ち、画像内予測の予測誤差の絶対値和と
して、参照画像のマクロブロックの信号Aijの和ΣAij
の絶対値|ΣAij|と、マクロブロックの信号Aijの絶
対値|Aij|の和Σ|Aij|の差を求める。また、前方
予測の予測誤差の絶対値和として、参照画像のマクロブ
ロックの信号Aijと、予測画像のマクロブロックの信号
Bijの差Aij−Bijの絶対値|Aij−Bij|の和Σ|A
ij−Bij|を求める。また、後方予測と両方向予測の予
測誤差の絶対値和も、前方予測における場合と同様に
(その予測画像を前方予測における場合と異なる予測画
像に変更して)求める。
【0041】これらの絶対値和は、予測判定回路54に
供給される。予測判定回路54は、前方予測、後方予測
および両方向予測の予測誤差の絶対値和のうち、最も小
さいものを、インター予測の予測誤差の絶対値和として
選択する。さらに、このインター予測の予測誤差の絶対
値和と、画像内予測の予測誤差の絶対値和とを比較し、
その小さい方を選択し、この選択した絶対値和に対応す
るモードを予測モードとして選択する。即ち、画像内予
測の予測誤差の絶対値和の方が小さければ、画像内予測
モードが設定される。インター予測の予測誤差の絶対値
和の方が小さければ、前方予測、後方予測または両方向
予測モードのうち、対応する絶対値和が最も小さかった
モードが設定される。
【0042】また、動きベクトル検出回路50は、上述
した予測判定回路54と同様に動作を実行し、4つの予
測モードのうち、各モードの予測誤差の絶対値和が最も
小さかったモードを選択し、その選択されたモードに対
応する動きベクトルを出力する。
【0043】このように、動きベクトル検出回路50
は、参照画像のマクロブロックの信号を、フレームまた
はフィールド予測モードのうち、予測モード切り換え回
路52により選択されたモードに対応する構成で、予測
モード切り換え回路52を介して演算部53に供給する
とともに、4つの予測モードのうち、予測判定回路54
により選択された予測モードに対応する予測画像と参照
画像の間の動きベクトルを検出し、可変長符号化回路5
8と動き補償回路64に出力する。上述したように、こ
の動きベクトルとしては、対応する予測誤差の絶対値和
が最小となるものが選択される。
【0044】予測判定回路54は、動きベクトル検出回
路50が前方原画像部51aよりIピクチャの画像デー
タを読み出しているとき、予測モードとして、フレーム
(画像)内予測モード(動き補償を行わないモード)を
設定し、演算部53のスイッチ53dを接点a側に切り
換える。これにより、Iピクチャの画像データがDCT
モード切り換え回路55に入力される。
【0045】このDCTモード切り換え回路55は、4
個の輝度ブロックのデータを、奇数フィールドのライン
と偶数フィールドのラインが混在する状態(フレームD
CTモード)、または、分離された状態(フィールドD
CTモード)、のいずれかの状態にして、DCT回路5
6に出力する。
【0046】即ち、DCTモード切り換え回路55は、
奇数フィールドと偶数フィールドのデータを混在してD
CT処理した場合における符号化効率と、分離した状態
においてDCT処理した場合の符号化効率とを比較し、
符号化効率の良好なモードを選択する。
【0047】例えば、入力された信号を、奇数フィール
ドと偶数フィールドのラインが混在する構成とし、上下
に隣接する奇数フィールドのラインの信号と偶数フィー
ルドのラインの信号の差を演算し、さらにその絶対値の
和(または自乗和)を求める。また、入力された信号
を、奇数フィールドと偶数フィールドのラインが分離し
た構成とし、上下に隣接する奇数フィールドのライン同
士の信号の差と、偶数フィールドのライン同士の信号の
差を演算し、それぞれの絶対値の和(または自乗和)を
求める。さらに、両者(絶対値和)を比較し、小さい値
に対応するDCTモードを設定する。即ち、前者の方が
小さければ、フレームDCTモードを設定し、後者の方
が小さければ、フィールドDCTモードを設定する。
【0048】そして、選択したDCTモードに対応する
構成のデータをDCT回路56に出力するとともに、選
択したDCTモードを示すDCTフラグを、可変長符号
化回路58と動き補償回路64に出力する。また、DC
Tモード切り換え回路55からのデータ(信号S1)
を、上記差分取り出し用の加算器70に送っている。
【0049】予測モード切り換え回路52における予測
モードと、このDCTモード切り換え回路55における
DCTモードを比較して明らかなように、輝度ブロック
に関しては、両者の各モードにおけるデータ構造は実質
的に同一である。
【0050】また、予測モード切り換え回路52におい
て、フレーム予測モード(奇数ラインと偶数ラインが混
在するモード)が選択された場合、DCTモード切り換
え回路55においても、フレームDCTモード(奇数ラ
インと偶数ラインが混在するモード)が選択される可能
性が高く、また、予測モード切り換え回路52におい
て、フィールド予測モード(奇数フィールドと偶数フィ
ールドのデータが分離されたモード)が選択された場
合、DCTモード切り換え回路55において、フィール
ドDCTモード(奇数フィールドと偶数フィールドのデ
ータが分離されたモード)が選択される可能性が高い。
【0051】しかしながら、必ずしも常にそのようにな
されるわけではなく、予測モード切り換え回路52にお
いては、予測誤差の絶対値和が小さくなるようにモード
が決定され、DCTモード切り換え回路55において
は、符号化効率が良好となるようにモードが決定され
る。
【0052】DCTモード切り換え回路55より出力さ
れたIピクチャの画像データは、DCT回路56に入力
され、DCT(離散コサイン変換)処理され、DCT係
数に変換される。このDCT係数は、量子化回路57に
入力され、所定の量子化ステップ(量子化スケール)で
量子化された後、可変長符号化回路58に入力される。
本実施の形態の場合、後述するように、入力データは、
量子化スケール1で量子化される 可変長符号化回路58は、量子化回路57より供給され
る量子化ステップ(スケール)に対応して、量子化回路
57より供給される画像データ(いまの場合、Iピクチ
ャのデータ)を、例えばハフマン符号などの可変長符号
に変換し、送信バッファ59に出力する。
【0053】可変長符号化回路58には、また、量子化
回路57より量子化ステップ(スケール)、予測判定回
路54より予測モード(画像内予測、前方予測、後方予
測、または両方向予測のいずれが設定されたかを示すモ
ード)、動きベクトル検出回路50より動きベクトル、
予測モード切り換え回路52より予測フラグ(フレーム
予測モードまたはフィールド予測モードのいずれが設定
されたかを示すフラグ)、およびDCTモード切り換え
回路55が出力するDCTフラグ(フレームDCTモー
ドまたはフィールドDCTモードのいずれが設定された
かを示すフラグ)が入力されており、これらも可変長符
号化される。
【0054】送信バッファ59は、入力されたデータを
一時蓄積し、送信バッファ59に蓄積されたデータは、
所定のタイミングで読み出され、伝送データとして出力
される。伝送データは、その後、例えば伝送路74に供
給され、伝送路74を介して受信側に伝送されるか、も
しくは記録伝送系を介して記録媒体753に記録され
る。
【0055】一方、量子化回路57より出力されたIピ
クチャのデータは、逆量子化回路60に入力され、量子
化回路57より供給される量子化ステップに対応して逆
量子化される。逆量子化回路60の出力は、IDCT
(逆DCT)回路61に入力され、逆DCT処理された
後、加算器72、DCTブロック並び替え回路66を介
し、加算器62に供給される。この加算器62の出力
は、フレームメモリ63に供給され、前方予測画像部6
3aに記憶される。また、IDCT回路61からの出力
(信号S2)は、減算器70に送られ、そのIDT回路
61からの出力(信号S2)と上記DCTモード切り換
え回路55からの出力(信号S1)との差分が演算さ
れ、差分データが可変長符号化回路71に供給される。
また、この差分データは、加算器72に供給されるが、
この詳細については後述する。
【0056】動きベクトル検出回路50は、シーケンシ
ャルに入力される各フレームの画像データを、たとえ
ば、I,B,P,B,P,B・・・のピクチャとしてそ
れぞれ処理する場合、最初に入力されたフレームの画像
データをIピクチャとして処理した後、次に入力された
フレームの画像をBピクチャとして処理する前に、さら
にその次に入力されたフレームの画像データをPピクチ
ャとして処理する。Bピクチャは、後方予測を伴うた
め、後方予測画像としてのPピクチャが先に用意されて
いないと、復号することができないからである。
【0057】そこで動きベクトル検出回路50は、Iピ
クチャの処理の次に、後方原画像部51cに記憶されて
いるPピクチャの画像データの処理を開始する。そし
て、上述した場合と同様に、マクロブロック単位でのフ
レーム間差分(予測誤差)の絶対値和が、動きベクトル
検出回路50から予測モード切り換え回路52と予測判
定回路54に供給される。予測モード切り換え回路52
は、このPピクチャのマクロブロックの予測誤差の絶対
値和に対応して、フレーム/フィールド予測モードを設
定する。また、予測判定回路54は、このPピクチャの
マクロブロックの予測誤差の絶対値和に対応して、画像
内予測、前方予測、後方予測、もしくは両方向予測の予
測モードを設定する。
【0058】演算部53は画像内予測モードが設定され
たとき、スイッチ53dを上述したように接点a側に切
り換える。従って、このデータは、Iピクチャのデータ
と同様に、DCTモード切り換え回路55、DCT回路
56、量子化回路57、可変長符号化回路58、送信バ
ッファ59を介して出力される。また、このデータは、
逆量子化回路60、IDCT回路61、加算器72、D
CTブロック並び替え回路66、加算器62を介して、
フレームメモリ63に供給され、後方予測画像部63b
に記憶される。
【0059】また、前方予測モードが設定された時、ス
イッチ53dが接点bに切り換えられるとともに、フレ
ームメモリ63の前方予測画像部63aに記憶されてい
る画像(いまの場合Iピクチャの画像)データが読み出
される。この読み出された画像データは、動き補償回路
64により、動きベクトル検出回路50が出力する動き
ベクトルに対応して動き補償される。すなわち、動き補
償回路64は、予測判定回路54より前方予測モードの
設定が指令されたとき、前方予測画像部63aの読み出
しアドレスを、動きベクトル検出回路50がいま出力し
ているマクロブロックの位置に対応する位置から動きベ
クトルに対応する分だけずらしてデータを読み出し、予
測画像データを生成する。
【0060】動き補償回路64より出力された予測画像
データは、減算器53aに供給される。減算器53a
は、予測モード切り換え回路52より供給された参照画
像のマクロブロックのデータから、動き補償回路64よ
り供給された、このマクロブロックに対応する予測画像
データを減算し、その差分(予測誤差)を出力する。こ
の差分データは、DCTモード切り換え回路55、DC
T回路56、量子化回路57、可変長符号化回路58、
送信バッファ59を介して出力される。また、この差分
データは、逆量子化回路60、IDCT回路61により
局所的に復号され、加算器72、DCTブロック並び替
え回路66を介して加算器62に入力される。
【0061】この加算器62にはまた、上記減算器53
aに供給されている予測画像データと同一のデータが供
給されている。加算器62は、IDCT回路61が出力
する差分データに、動き補償回路64が出力する予測画
像データを加算する。これにより、元の(復号した)P
ピクチャの画像データが得られる。このPピクチャの画
像データは、フレームメモリ63の後方予測画像部63
bに供給され、記憶される。
【0062】動きベクトル検出回路50は、このよう
に、IピクチャとPピクチャのデータが前方予測画像部
63aと後方予測画像部63bにそれぞれ記憶された
後、次にBピクチャの処理を実行する。予測モード切り
換え回路52は、マクロブロック単位でのフレーム間差
分の絶対値和の大きさに対応して、フレーム/フィール
ドモードを設定し、また、予測判定回路54は、予測モ
ードを画像内予測モード、前方予測モード、後方予測モ
ード、または両方向予測モードのいずれかに設定する。
【0063】上述したように、画像内予測モードまたは
前方予測モードの時、スイッチ53dは、それぞれ接点
aまたはbに切り換えられる。このとき、Pピクチャに
おける場合と同様の処理が行われ、データが伝送され
る。
【0064】これに対して、後方予測モードまたは両方
向予測モードが設定された時、スイッチ53dは、接点
cまたはdにそれぞれ切り換えられる。
【0065】スイッチ53dが接点cに切り換えられて
いる後方予測モードの時、後方予測画像部63bに記憶
されている画像(いまの場合、Pピクチャの画像)デー
タが読み出される。この読み出された画像データは、動
き補償回路64により、動きベクトル検出回路50が出
力する動きベクトルに対応して動き補償される。すなわ
ち、動き補償回路64は、予測判定回路54より後方予
測モードの設定が指令されたとき、後方予測画像部63
bの読み出しアドレスを、動きベクトル検出回路50が
いま出力しているマクロブロックの位置に対応する位置
から動きベクトルに対応する分だけずらしてデータを読
み出し、予測画像データを生成する。
【0066】動き補償回路64より出力された予測画像
データは、減算器53bに供給される。減算器53b
は、予測モード切り換え回路52より供給された参照画
像のマクロブロックのデータから、動き補償回路64よ
り供給された予測画像データを減算し、その差分を出力
する。この差分データは、DCTモード切り換え回路5
5、DCT回路56、量子化回路57、可変長符号化回
路58、送信バッファ59を介して出力される。
【0067】スイッチ53dが接点dに切り換えられて
いる両方向予測モードの時、前方予測画像部63aに記
憶されている画像(いまの場合、Iピクチャの画像)デ
ータと、後方予測画像部63bに記憶されている画像
(いまの場合、Pピクチャの画像)データが読み出され
る。そして、これらの画像データが、動き補償回路64
により、動きベクトル検出回路50が出力する動きベク
トルに対応して動き補償される。すなわち、動き補償回
路64は、予測判定回路54より両方向予測モードの設
定が指令されたとき、前方予測画像部63aと後方予測
画像部63bの読み出しアドレスを、動きベクトル検出
回路50がいま出力しているマクロブロックの位置に対
応する位置から動きベクトル(この場合の動きベクトル
は、前方予測画像用と後方予測画像用の2つとなる)に
対応する分だけずらしてデータを読み出し、予測画像デ
ータを生成する。
【0068】動き補償回路64より出力された予測画像
データは、減算器53cに供給される。減算器53c
は、動きベクトル検出回路50より供給された参照画像
のマクロブロックのデータから、動き補償回路64より
供給された予測画像データの平均値を減算し、その差分
を出力する。この差分データは、DCTモード切り換え
回路55、DCT回路56、量子化回路57、可変長符
号化回路58、送信バッファ59を介して出力される。
【0069】Bピクチャの画像は、他の画像の予測画像
とされることがないため、フレームメモリ63には記憶
されない。
【0070】尚、フレームメモリ63において、前方予
測画像部63aと後方予測画像部63bは、必要に応じ
てバンク切り替えが行われ、所定の参照画像に対して、
一方または他方に記憶されているものを、前方予測画像
あるいは後方予測画像として切り換えて出力することが
できる。
【0071】以上においては、輝度ブロックを中心とし
て説明をしたが、色差ブロックについても同様に、マク
ロブロックを単位として処理され、伝送される。尚、色
差ブロックを処理する場合の動きベクトルは、対応する
輝度ブロックの動きベクトルを垂直方向と水平方向に、
それぞれ1/2にしたものが用いられる。
【0072】次に、本発明の実施の形態の要部となるD
CT処理時の誤差分の取り出しに関する構成及び動作に
ついて詳細に説明する。
【0073】このための構成として、上述した減算器7
0、加算器72、可変長符号化回路71、及び送信バッ
ファ73が設けられている。
【0074】Frame/Field DCTモード切り換え回路5
5から出力される画像信号(Iピクチャの場合)および
差分信号(B、Pピクチャの場合)は、DCT回路56
および加算器70に出力される。DCT回路56に入力
された信号は従来と同様にDCT処理される。
【0075】DCT回路56で、DCT処理された信号
は量子化回路57に入力される。量子化回路57におい
ては量子化スケールが1で量子化される。すなわち、量
子化回路57は何の処理も加えず入力信号をそのまま出
力する。そして、この出力信号が、可変長符号化回路5
8及び逆量子化回路60に供給される。逆量子化回路6
0は、同様に量子化スケール1で逆量子化を行なう。
【0076】IDCT回路61から出力される信号S2
は、減算器70および加算器72に出力される。減算器
70では、Frame/Field DCTモード切り換え回路55
からの信号S1およびIDCT回路61からの信号S2
の差分S3を演算する。即ち、以下の演算 S3=S1−S2 を行ない可変長符号化回路71および加算器72に出力
する。
【0077】可変長符号化回路71は加算器70からの
差分信号S3を可変長符号化し、その出力ビットストリ
ーム(差分ビットストリーム)を、送信バッファ73を
介して出力する。信バッファ73から出力されたデータ
は、伝送データとして、その後、例えば伝送路74に供
給され、伝送路74を介して受信側に伝送されるか、も
しくは記録伝送系を介して記録媒体753に記録され
る。
【0078】加算器72は、IDCT回路61からの信
号S2および加算器70からの信号S3を加算して、信
号S4として加算器62に出力する。
【0079】ここで、この画像信号符号化装置で、可逆
符号化を実現する原理を説明する。信号S1は、DCT
処理や量子化処理を行なっていない原信号である。即
ち、原画像の情報を全て保存する信号である。この信号
に対してDCT処理を行なう場合、量子化処理を行なわ
ない場合(量子化スケールを1で量子化)においても原
信号の一部の情報が失われる。これは、DCT処理が実
数演算であるのに対して、DCT回路およびIDCT回
路は、演算を有限語長に打ち切るためである。
【0080】そこで、可逆符号化を実現するためには、
このDCT処理によって失われた情報を別途伝送する必
要がある。
【0081】IDCT回路61の出力信号S2は、DC
TおよびIDCT処理によって一部の情報が失われてい
る。減算器70は信号S1およびS2の差分を演算し、
DCT処理によって失われた情報を抽出する。これが信
号S3である。加算器72において、信号S2に信号S
3を加算することにより、原信号S1を復元することが
可能となる。
【0082】次に、上述したような図1に示す画像信号
符号化装置から得られた信号を復号するための画像信号
復号装置について、図2を参照しながら説明する。
【0083】図2は、本発明の第1の実施の形態の画像
信号符号化装置に対応する画像信号復号装置の構成を示
すブロック図である。
【0084】この図2において、上記図1に示す符号化
装置から出力され、伝送路74を介して伝送されたか、
もしくは記録媒体75に記録されている符号化された画
像データは、図示せぬ受信回路で受信されたり、再生装
置で再生され、受信バッファ81に一時記憶された後、
復号回路90の可変長復号化回路82に供給される。可
変長復号化回路82は、受信バッファ81より供給され
たデータを可変長復号化し、動きベクトル、予測モー
ド、予測フラグおよびDCTフラグを動き補償回路87
に、また、量子化ステップを逆量子化回路83に、それ
ぞれ出力するとともに、復号された画像データを逆量子
化回路83に出力する。
【0085】逆量子化回路83は、可変長復号化回路8
2より供給された画像データを、同じく可変長復号化回
路82より供給された量子化ステップ(この場合、量子
化ステップ(量子化スケール)は1である)に従って逆
量子化し、IDCT回路84に出力する。逆量子化回路
83より出力されたデータ(DCT係数)は、IDCT
回路84で逆DCT処理され、加算器93、DCTブロ
ック並び替え回路89を介して、加算器85に供給され
る。加算器93は、上述したDCT処理時の演算語長制
限による誤差分を加算するためのものであり、その詳細
は後述する。
【0086】IDCT回路84より供給された画像デー
タが、Iピクチャのデータである場合、そのデータは加
算器85より出力され、演算器85に後に入力される画
像データ(PまたはBピクチャのデータ)の予測画像デ
ータ生成のために、フレームメモリ86に供給され、前
方予測画像部86aに記憶される。また、この加算器か
らの出力データは、出力再生画像として取り出され、後
段の例えばフォーマット変換回路(図示せず)等に出力
される。
【0087】IDCT回路84より供給された画像デー
タが、その1フレーム前の画像データを予測画像データ
とするPピクチャのデータであって、前方予測モードの
データである場合、フレームメモリ86の前方予測画像
部86aに記憶されている、1フレーム前の画像データ
(Iピクチャのデータ)が読み出される。そして、この
読み出された画像データが、動き補償回路87で可変長
復号化回路82より出力された動きベクトルに対応する
動き補償が施される。そして、加算器85において、こ
の動き補償後の画像データとIDCT回路84より供給
された画像データ(差分のデータ)とが加算されて、加
算されたデータが出力再生画像として出力される。この
加算されたデータ、即ち、復号されたPピクチャのデー
タは、加算器85に後に入力される画像データ(Bピク
チャまたはPピクチャのデータ)の予測画像データ生成
のために、フレームメモリ86に供給され、後方予測画
像部86bに記憶される。
【0088】Pピクチャのデータであっても、画像内予
測モードのデータは、Iピクチャのデータと同様に、加
算器85で特に処理は行わず、そのまま後方予測画像部
86bに記憶される。
【0089】このPピクチャは、次のBピクチャの次に
表示されるべき画像であるため、この時点では、まだ図
示せぬフォーマット変換回路へ出力されない(上述した
ように、Bピクチャの後に入力されたPピクチャが、B
ピクチャより先に処理され、伝送されている)。
【0090】IDCT回路84より供給された画像デー
タが、Bピクチャのデータである場合、可変長復号化回
路82より供給された予測モードに対応して、フレーム
メモリ86の前方予測画像部86aに記憶されているI
ピクチャの画像データ(前方予測モードの場合)、後方
予測画像部86bに記憶されているPピクチャの画像デ
ータ(後方予測モードの場合)、または、その両方の画
像データ(両方向予測モードの場合)が読み出される。
この読み出された画像データは、動き補償回路87にお
いて、可変長復号化回路82より出力された動きベクト
ルに対応する動き補償が施されて、予測画像が生成され
る。但し、動き補償を必要としない場合(画像内予測モ
ードの場合)、予測画像は生成されない。
【0091】このようにして、動き補償回路87で動き
補償が施されたデータは、加算器85において、IDC
T回路84の出力と加算される。この加算出力は、その
後、図示せぬフォーマット変換回路に出力される。
【0092】ただし、この加算出力は、Bピクチャのデ
ータであり、他の画像の予測画像生成のために利用され
ることがないため、フレームメモリ86には記憶されな
い。
【0093】Bピクチャの画像が出力された後、後方予
測画像部86bに記憶されているPピクチャの画像デー
タが読み出され、動き補償回路87を介して加算器85
に供給される。ただし、このとき、動き補償は行われな
い。
【0094】なお、このデコーダ31には、図1のエン
コーダにおける予測モード切り替え回路52とDCTモ
ード切り替え回路55に対応する回路が図示されていな
いが、これらの回路に対応する処理、即ち、奇数フィー
ルドと偶数フィールドのラインの信号が分離された構成
を、元の混在する構成に必要に応じて戻す処理は、動き
補償回路87が実行する。
【0095】また、以上においては、輝度信号の処理に
ついて説明したが、色差信号の処理も同様に行われる。
但し、この場合、動きベクトルは、輝度信号用のもの
を、垂直方向および水平方向に1/2にしたものが用い
られる。
【0096】次に、上述した図1の画像信号符号化装置
の可変長符号化回路71において可変長符号化された差
分ビットストリームの復号処理について説明する。
【0097】図1の可変長符号化回路71で可変長符号
化されて送信バッファ73を介して取り出された差分ビ
ットストリームは、伝送路74から伝送されるかもしく
は記録媒体75から再生されて、図2の受信バッファ9
1に入力される。可変長復号回路92は受信バッファか
ら補正ビットストリームを読みだし、そのビットストリ
ームを可変長符号を復号する。可変長復号回路92は上
記画像信号符号化装置における可変長符号化回路71と
対をなし、その逆の操作を行なうものである。
【0098】可変長復号回路92の出力信号S3’は、
上記符号化装置における信号S3と一致する。IDCT
回路84の出力信号S2’は、上記符号化装置における
信号S2と一致する。
【0099】加算器93は可変長復号回路92の出力S
3’およびIDCT回路84の出力信号S2’を加算
し、信号S1’を出力する。これは上記符号化装置にお
ける信号S1に相当する。
【0100】以上により、DCT処理を用いた画像信号
符号化/復号化装置において可逆符号化を実現すること
が可能となる。
【0101】次に、本発明の第2の実施の形態の画像信
号符号化装置の形態について図3を参照しながら、また
第2の実施の形態の画像符号化装置に対応する画像信号
復号装置の形態について図4を参照しながら説明する。
【0102】図3は、本発明の第2の実施の形態の画像
信号符号化装置を示すものである。
【0103】この図3に示す画像信号符号化装置は、減
算器70、加算器72および可変長符号化回路71の動
作を除き、上記図1の例における画像信号符号化装置と
同様であるため、同様の部分については説明を省略す
る。
【0104】図3の動きベクトル検出回路50は、その
出力S1を Frame/Field予測モード切替回路52および
加算器70に出力する。Frame/Field 予測モード切替回
路52に入力された信号は上記図1の例と同様の処理が
行なわれる。
【0105】量子化回路57においては量子化スケール
が1で量子化される。すなわち、量子化回路57は何の
処理も加えず入力信号をそのまま出力する。そして、こ
の出力信号は、可変長符号化回路58及び逆量子化回路
60に供給される。逆量子化回路60は同様に量子化ス
ケール1で逆量子化を行なう。
【0106】加算器62から出力される信号S2は、減
算器70および加算器72に出力される。減算器70で
は動きベクトル検出回路50からの信号S1および加算
器62からの信号S2の差分S3を計算する。即ち、以
下の演算 S3=S1−S2 を行ない可変長符号化回路71および加算器72に出力
する。
【0107】可変長符号化回路71は減算器70からの
差分信号S3を可変長符号化し、その出力ビットストリ
ーム(補正ビットストリーム)を送信バッファ73を介
してに出力する。
【0108】加算器72は、加算器62からの信号S2
および減算器70からの信号S3を加算して出力する。
【0109】ここで、この画像信号符号化装置で、可逆
符号化を実現する原理を説明する。信号S1はDCT処
理や量子化処理を行なっていない原信号である。即ち、
原画像の情報を全て保存する信号である。この信号に対
してDCT処理を行なう場合、量子化処理を行なわない
場合(量子化スケールを1で量子化)においても原信号
の一部の情報が失われる。これはDCT処理が実数演算
であるのに対して、DCT回路およびIDCT回路は演
算を有限語長に打ち切るためである。
【0110】そこで、可逆符号化を実現するためには、
このDCT処理によって失われた情報を別途伝送する必
要がある。
【0111】加算器62の出力信号S2は、DCTおよ
びIDCT処理によって一部の情報が失われている。減
算器70はS1およびS2の差分を演算し、DCT処理
によって失われた情報を抽出する。これが信号S3であ
る。
【0112】加算器72において、信号S2に信号S3
を加算し、原信号S1を復元することが可能となる。
【0113】画像信号符号化装置におけるその他の動作
は上記図1の例における画像信号符号化装置と同様であ
る。
【0114】図4に、第2の実施の形態の画像符号化装
置に対応する画像信号復号化装置を示す。
【0115】この図4においては、受信バッファ91、
可変長復号回路92および加算器93を除き、上記図2
に示した画像信号復号化装置と同様であるため、同様の
部分については説明を省略する。
【0116】画像信号符号化装置の可変長符号化回路7
1において可変長符号された補正ビットストリームは、
伝送路から伝送されるかもしくは記録媒体から再生され
て、受信バッファ91に入力される。可変長復号回路9
2は受信バッファから補正ビットストリームを読みだ
し、そのビットストリームを可変長符号を復号する。可
変長復号回路92は画像信号符号化装置における可変長
符号化回路71と対をなし、その逆の操作を行なうもの
である。
【0117】可変長復号回路92の出力信号S3’は画
像信号符号化装置におけるS3と一致する。加算器85
の出力信号S2’は符号化装置におけるS2と一致す
る。加算器93は可変長復号回路92の出力S3’およ
び加算器85の出力信号S’2を加算して、出力信号S
1’として出力する。これは画像信号符号化装置におけ
るS1に相当する。
【0118】以上のような図3、図4の構成により、D
CT処理を用いた画像信号符号化/復号化装置において
可逆符号化を実現することが可能となる。
【0119】次に、本発明の第3の実施の形態の画像信
号符号化装置の形態について、図5〜図7を参照しなが
ら説明する。
【0120】この第3の実施の形態の形態においては、
所定のブロック毎に、mビット、例えば10ビットの画
像データの代表値データおよび量子化幅を決定し、前記
画像データと前記代表値データの差分を算出する。そし
て、その差分データを前記量子化幅に基づいて量子化
し、第1の量子化データを生成する。さらに、その第1
の量子化データに所定の変換処理を施し、変換係数を生
成し、その変換係数を量子化し、第2の量子化データを
生成する。そして、代表値データ、量子化幅、および第
2の量子化データを符号化するものであって、第1の量
子化の際に量子化幅の中央に代表値がくるようにして量
子化誤差を減少させている。また、mビット、例えば1
0ビット画像の動き補償をnビット、例えば8ビットで
行なうことによりメモリを減少させることができる。こ
れは、動き予測のあたらない下位ビットはイントラで送
ることに相当する。また、mビット、例えば10ビット
画像の符号化の際に、可逆圧縮符号化と非可逆圧縮符号
化とを適応的に切り換えることにより、高精細な画像を
可逆圧縮することを可能にする。さらに、第1の量子化
における量子化幅に基づいて第2の量子化を行ない、均
一な画質の画像を得ることを可能にする。
【0121】図5は、本発明の第3の実施の形態の形態
としての画像信号符号化装置を示すブロック図である。
【0122】この図5に示す画像信号符号化装置におい
ては、ビット精度が8ビット精度より高精度な、例えば
10ビット精度の画像データが装置に入力されるものと
して説明をする。本例では10ビット画像信号について
の具体例を示すが、これは10ビット以上のビット精度
の画像信号にも同様に適用できる。
【0123】フィールドメモリ群1は、10ビット精度
の画像データを記憶することができるようになされてい
る。例えば、フィールドメモリ群1は、16×16画素
などのブロックに分割されたディジタル画像データ(画
像の画素データ)を一時記憶し、フィールドメモリコン
トローラ16により入力画像の同期信号に対応して生成
されたタイミング制御信号に基づいて、演算器3に10
ビット精度の画像データのブロックを出力する。
【0124】動き予測回路2は、前述したようにして、
フィールドメモリ群1に記憶された参照画像としての画
像データのブロックに対する動き補償モード(画像内予
測モード、または前方予測、後方予測もしくは両方向予
測モードのいずれか)を設定し、設定した動き補償モー
ドに対応する予測画像と参照画像の間の動きベクトルを
検出して、動き補償回路14とVLC回路15に出力す
る。さらに、動き予測回路2は、動き補償モードを動き
補償回路14およびVLC回路(可変長符号化回路)1
5の他、動き補償回路14を介してブロック内代表値計
算回路5およびブロック量子化幅計算回路6に供給す
る。
【0125】なお、図5における動き予測回路2は、図
1における場合と同様に構成されているものであり、従
って、動き予測回路2には8ビット精度の画像データを
入力することができるように構成されているので、フィ
ールドメモリ群1からの接続線をすべて接続することが
できない。
【0126】そこで、動き予測回路2には、フィールド
メモリ群1からの10ビット精度の画像データに対応す
る接続線のうち、下位2ビットの接続線を除く接続線が
接続されている。
【0127】即ち、動き予測回路2には、10ビット精
度の画像データの、下位2ビットを切り捨てた8ビット
精度の画像データが入力されるようになされている。
【0128】フィールドメモリ群1に記憶された参照画
像としての10ビット精度の画像データのブロックが、
そこから読み出され、演算器3に供給されると、さらに
演算器3に、動き予測回路2で設定された動き補償モー
ドに対応する予測画像が、フィールドメモリ群13を介
して動き補償回路14より供給される。
【0129】演算器3において、前述したようにして、
動き補償モードに対応する減算処理が行われ(動き補償
モードが画像内予測モードである場合には、フィールド
メモリ群1からの10ビット精度の画像データのブロッ
クがそのまま出力され、動き補償モードが画像間予測モ
ード(前方予測、後方予測もしくは両方向予測モードの
いずれか)である場合には、フィールドメモリ群1から
の10ビット精度の画像データのブロックと、動き補償
回路14からの予測画像との差分(予測誤差)が算出さ
れる)、10ビット精度の演算出力が信号S1として、
演算器4、ブロック内代表値計算回路5、ブロック量子
化幅計算回路5、および減算器70に供給される。
【0130】ブロック内代表値計算回路(以下、代表値
計算回路と記載する)5は、動き補償回路4を介して動
き予測回路2より供給された動き補償モードに対応し
て、演算器3の演算出力の代表値データを、後述するよ
うにして算出し、減算器4に出力する。ブロック量子化
幅計算回路(以下、量子化幅計算回路と記載する)6
は、動き補償回路4を介して動き予測回路2より供給さ
れた動き補償モードに対応して、演算器3の演算出力
を、ブロック量子化器7で量子化する量子化幅Qを、後
述するようにして算出し、ブロック量子化器7およびブ
ロック逆量子化器10に出力する。
【0131】ここで、本明細書中においては、量子化幅
計算回路6により決定される量子化幅と、差分信号符号
化器8、差分信号復号化器9及び図8における差分信号
復号化器22における量子化幅をそれぞれを量子化幅
Q,Sと記載して区別する。
【0132】演算器3の演算出力は、減算器4において
代表値計算回路5より出力された代表値データとの差分
が演算され、差分データがブロック量子化器7に出力さ
れる。ブロック量子化器7において、減算器4の演算出
力が量子化幅Qで量子化され、即ち量子化幅Qで除算さ
れ、差分信号符号化器8に出力される。
【0133】差分信号符号化器8は、DCT回路111
および量子化器112より構成されている。DCT回路
111は、ブロック量子化器7からの量子化データを、
DCT(離散コサイン変換)処理し、DCT係数に変換
する。このDCT係数は、量子化器112に入力され、
所定の量子化幅Sで量子化された後、VLC回路15に
入力される。なお本実施の形態においては、量子化幅S
は1に設定される。
【0134】ここで、前述したように、差分信号符号化
器8のDCT回路111には、8ビット精度の画像デー
タ、即ち動き補償モードが画像内予測モードの場合、0
乃至255の8ビットで表すことのできる画像データ
を、動き補償モードが画像間予測モード(前方予測、後
方予測もしくは両方向予測モードのいずれか)の場合、
8ビットに符号ビットを加えた−255乃至255の9
ビットで表すことのできる画像データを入力する必要が
ある。
【0135】つまり、画像信号符号化装置に入力された
画像データのブロックのビット精度を10ビット精度か
ら8ビット精度に変換して、差分信号符号化器8に入力
する必要がある。
【0136】そこで、動き補償モードが画像内予測モー
ドである場合、代表値計算回路5においては、演算器3
の演算出力(この場合、フィールドメモリ群1からの1
0ビット精度の画像データのブロック)の最大値および
最小値が検出され、そのうちの、例えば最小値が、演算
器3から出力された10ビット精度の画像データのブロ
ックの代表値データとされて演算器4および11に出力
される。
【0137】なお、この場合、ブロックの代表値データ
は、ブロックの最小値でなくとも良い。但し、動き補償
モードが画像内予測モードである場合においては、画像
データを0乃至255の8ビットで表す必要があるの
で、ブロックの代表値データを、ブロックの最小値とし
たときが、後述するブロックのダイナミックレンジを最
も大きくとれるようになる。
【0138】そして、演算器4において、演算器3から
出力された10ビット精度の画像データのブロック(ブ
ロックにおける画素データそれぞれ)と、代表値計算回
路5から出力されたブロックの代表値データ、即ちブロ
ックの最小値との差分が演算され、ブロック量子化器7
に出力される。
【0139】従って、この場合、ブロック量子化器7に
は、0を最小値とする画像データのブロックがブロック
量子化器7に出力されることになる。
【0140】即ち、動き補償モードが画像内予測モード
である場合、例えば図6Aaに示すように、演算器3か
ら出力された10ビット精度の画像データのブロックの
最大値または最小値が、それぞれ500または300で
あれば、その画像データのブロックから代表値データと
しての最小値300を減算した0(=300−300)
乃至200(=500−300)の範囲の値を有する画
像データのブロックが演算器4からブロック量子化器7
に出力される。また、例えば図7(a)に示すように、
演算器3から出力された10ビット精度の画像データの
ブロックの最大値または最小値が、それぞれ1000ま
たは300であれば、その画像データのブロックから代
表値データとしての最小値300減算した0(=300
−300)乃至700(=1000−300)の範囲の
値を有する画像データのブロックが演算器4からブロッ
ク量子化器7に出力されることになる。
【0141】同時に、この場合、量子化幅計算回路6に
おいて、演算器3の演算出力(この場合、フィールドメ
モリ群1からの10ビット精度の画像データのブロッ
ク)の最大値および最小値が検出され、その差としての
ダイナミックレンジが算出される。
【0142】ここで、本明細書中においては、信号のダ
イナミックレンジとは、その信号の最大値と最小値の差
を意味するものとする。
【0143】そして、量子化幅計算回路6において、フ
ィールドメモリ群1からの10ビット精度の画像データ
のブロックのダイナミックレンジが、0乃至255の範
囲で表すことのできる8ビット以内であるか否かが判定
され、そのダイナミックレンジが8ビット以内であると
判定された場合、量子化幅Qが1に決定され、ブロック
量子化器7に出力される。
【0144】従って、動き補償モードが画像内予測モー
ドである場合、演算器3から出力された10ビット精度
の画像データのブロックのダイナミックレンジが8ビッ
ト以内であれば(例えば、図6A)、ブロック量子化器
7からは、演算器4からの画像データがそのまま差分信
号符号化器8に出力されることになる。
【0145】つまり、動き補償モードが画像内予測モー
ドである場合、演算器3から出力された10ビット精度
の画像データのブロックのダイナミックレンジが8ビッ
ト以内であるとき、演算器3から出力された画像データ
のブロックのビット精度は実質的に8ビットであり、こ
の8ビット精度の画像データのブロックが差分信号符号
化器8に出力されることになる。
【0146】さらに、動き補償モードが画像内予測モー
ドである場合、量子化幅計算回路6において、フィール
ドメモリ群1からの10ビット精度の画像データのブロ
ックのダイナミックレンジが、8ビットを越える(25
6以上である)と判定されたとき、ブロック量子化器7
の量子化出力のダイナミックレンジが8ビット(25
5)以内になるように量子化幅Qが決定され、ブロック
量子化器7に出力される。
【0147】即ち、フィールドメモリ群1からの10ビ
ット精度の画像データのブロックのダイナミックレンジ
が、例えば256以上512未満である場合、量子化幅
Qは2に決定される。さらに、そのダイナミックレンジ
が、例えば512以上768未満である場合、量子化幅
Qは3に決定され、またダイナミックレンジが、例えば
768以上1024未満である場合、量子化幅Qは4に
決定される。
【0148】次にブロック量子化器7における量子化方
法について説明する。量子化幅Qが1の場合、ブロック
量子化器7は何も処理を行なわず、演算器4からの画像
データがそのまま差分信号符号化器8に出力される。
【0149】量子化幅Qが2であるとき、演算器4から
の画像データは量子化幅4で除算される。ただし、この
とき少数点以下は切り捨てられる。
【0150】量子化幅Qが3であるとき、演算器4から
の画像データxは量子化幅3で以下の式にしたがい量子
化される(X)。ただし、このとき少数点以下は切り捨
てられる。 (x≧0 のとき) X=(x+1)/3 (x<0 のとき) X=(x−1)/3 量子化幅Qが4であるとき、演算器4からの画像データ
xは量子化幅4で以下の式に従い量子化出力Xに量子化
される。ただし、このとき少数点以下は切り捨てられ
る。 (x≧0 のとき) X=(x+1)/4 (x<0 のとき) X=(x−1)/4 また量子化幅Qが4の時、この変形として、以下のよう
に量子化することもできる。 (x≧0 のとき) X=(x+2)/4 (x<0 のとき) X=(x−2)/4 ただし、これらを混在させて使用することは出来ない。
【0151】以上のようにして、動き補償モードが画像
内予測モードである場合、演算器4からの10ビット精
度の画像データのブロックのダイナミックレンジが、8
ビットを越える(256以上である)とき、ブロック量
子化器7において、演算器4からの10ビット精度の画
像データのブロックが、8ビット精度の画像データのブ
ロックに変換され、差分信号符号化器8に出力される。
【0152】一方、動き補償モードが画像間予測モード
(前方予測、後方予測もしくは両方向予測モードのいず
れか)である場合、代表値計算回路5においては、演算
器3の演算出力(この場合、フィールドメモリ群1から
の10ビット精度の画像データのブロックと予測画像と
の差分データ)の最大値および最小値が検出され、そ
の、例えば平均値(=(最大値+最小値)/2、但し小
数点以下切り捨て)が、演算器3から出力された10ビ
ット精度の画像データのブロックの代表値データとされ
て演算器4および11に出力される。
【0153】なお、この場合、ブロックの代表値データ
は、ブロック(ブロック内の画素)の最大値と最小値の
平均値(以下、ブロックの平均値と記載する)ではな
く、例えばブロックの最小値や0にすることができる。
但し、動き補償モードが画像間予測モードである場合に
おいては、画像データを上述したように−255乃至2
55の範囲の9ビットで表す必要があるので、ブロック
の代表値データを、ブロックの平均値としたときが、ブ
ロックのダイナミックレンジを最も大きくとれるように
なる。
【0154】そして、減算器4において、演算器3から
出力された10ビット精度の画像データのブロック(ブ
ロックにおける画素データそれぞれ)と、代表値計算回
路5から出力されたブロックの代表値データ、即ちブロ
ックの平均値との差分がとられ、ブロック量子化器7に
出力される。
【0155】従って、この場合、ブロック量子化器7に
は、最大値と最小値の絶対値が等しい画像データのブロ
ックがブロック量子化器7に出力されることになる。
【0156】即ち、動き補償モードが画像間予測モード
である場合、例えば図6Bに示すように、演算器3から
出力された10ビット精度の画像データのブロックの最
大値または最小値が、それぞれ−155または355で
あれば、その画像データブロックから、代表値データと
しての平均値100(=(−155+355)/2)を
減算した−255(=−155−100)乃至255
(=355−100)の範囲の値を有する画像データの
ブロックが演算器4からブロック量子化器7に出力され
る。また、例えば図7Bに示すように、演算器3から出
力された10ビット精度の画像データのブロックの最大
値または最小値が、それぞれ1000または−1000
であれば、平均値0(=(−1000+1000)/
2)、−1000(=−1000−0)乃至1000
(=1000−0)の範囲の値を有する画像データのブ
ロックがブロック量子化器7に出力されることになる。
【0157】同時に、この場合、量子化幅計算回路6に
おいて、演算器3の演算出力(この場合、フィールドメ
モリ群1からの10ビット精度の画像データのブロック
と、予測画像との差分データ)の最大値および最小値が
検出され、その差としてのダイナミックレンジが算出さ
れる。
【0158】そして、量子化幅計算回路6において、フ
ィールドメモリ群1からの10ビット精度の画像データ
のブロックのダイナミックレンジが、−255乃至25
5の範囲で表すことのできる符号ビット1ビットを含む
9ビット以内であるか否かが判定され、そのダイナミッ
クレンジが9ビット以内であると判定された場合、量子
化幅Qが1に決定され、ブロック量子化器7に出力され
る。
【0159】従って、動き補償モードが画像間予測モー
ドである場合、演算器3から出力された10ビット精度
の画像データ(差分データ)のブロックのダイナミック
レンジが9ビット以内であれば(例えば、図6A)、ブ
ロック量子化器7からは、演算器4からの画像データが
そのまま差分信号符号化器8に出力されることになる。
【0160】つまり、動き補償モードが画像間予測モー
ドである場合、演算器3から出力された10ビット精度
の画像データのブロックのダイナミックレンジが9ビッ
ト以内であるとき、演算器3から出力された画像データ
のブロックのビット精度は実質的に8ビットであり、こ
の8ビット精度の画像データのブロックが差分信号符号
化器8に出力されることになる。
【0161】さらに、動き補償モードが画像間予測モー
ドである場合、量子化幅計算回路6において、フィール
ドメモリ群1からの10ビット精度の画像データのブロ
ックのダイナミックレンジが、9ビットを越える(−2
55乃至255の範囲外である)と判定されたとき、ブ
ロック量子化器7の量子化出力のダイナミックレンジが
9ビット以下(511未満)(−255乃至255の範
囲内)になるように量子化幅Qが決定され、ブロック量
子化器7に出力される。
【0162】即ち、フィールドメモリ群1からの10ビ
ット精度の画像データのブロックのダイナミックレンジ
が、例えば512以上1024未満である場合、量子化
幅Qは2に決定される。さらに、そのダイナミックレン
ジが、例えば1024以上1536未満である場合、量
子化幅Qは3に決定され、またダイナミックレンジが、
例えば1536以上2048未満である場合、量子化幅
Qは4に決定される。
【0163】動き補償モードが画像間予測モードの場合
においても、ブロック量子化器7は同一の動作をする。
量子化方法は同一である。
【0164】以上のようにして、動き補償モードが画像
間予測モードである場合、減算器4からの10ビット精
度の画像データのブロックのダイナミックレンジが、9
ビットを越える(512以上である)とき、ブロック量
子化器7において、減算器4からの10ビット精度の画
像データのブロックが、8ビット精度の画像データのブ
ロックに変換され、差分信号符号化器8に出力される。
【0165】以上のように、画像信号符号化装置に10
ビット精度の画像データのブロックが入力された場合に
は、差分信号符号化器8に、8ビット精度の画像データ
のブロックが入力されるように、減算器4およびブロッ
ク量子化器8において、10ビット精度の画像データの
ブロック、8ビット精度の画像データのブロックに変換
される。
【0166】ところで、ビット精度が8ビット精度より
高精度な、例えば10ビット精度の画像を、例えば8×
8画素や16×16画素などの小ブロックに分割した場
合、各ブロックにおけるダイナミックレンジは、一般的
に大きくないこと(動き補償モードが画像内予測モード
の場合、ブロックのダイナミックレンジが8ビット以内
になり、動き補償モードが画像間予測モードの場合、ブ
ロックのダイナミックレンジが9ビット以内になるこ
と)が多い。さらに、動き補償モードが画像間予測モー
ドの場合、画像データのブロックは、演算器3で予測画
像との差分がとられるので、その差分のブロックのダイ
ナミックレンジが9ビットを越えることはほとんどな
い。
【0167】従って、演算器4での画像データのブロッ
クからの代表値データの減算処理により、ほとんどの場
合、情報を損なうことなく、10ビット精度の画像デー
タを8ビット精度の画像データに変換することができ
る。
【0168】つまり、量子化幅計算回路6およびブロッ
ク量子化器7を設けずに装置を構成するようにしても、
画像を損なうことなく、10ビット精度の画像データを
8ビット精度の画像データに変換することができる。
【0169】また、画像データのブロックのダイナミッ
クレンジが大きいとき(動き補償モードが画像内予測モ
ードの場合、ブロックのダイナミックレンジが8ビット
を越え、動き補償モードが画像間予測モードの場合、ブ
ロックのダイナミックレンジが9ビットを越えると
き)、上述したように、ブロック量子化器7で画像デー
タが量子化され、それが復号されたときの解像度が、多
少劣化することになる。
【0170】しかしながら、例えば画像の輪郭部分など
のダイナミックレンジが大きい部分では、人間の目の輝
度弁別度が低いので、上述の量子化によるレベル方向の
解像度の低下(劣化)が、視聴者に与える影響はほとん
どないと考えられる。
【0171】10ビット精度から8ビット精度に変換さ
れた画像データは、差分信号符号化器8に供給される。
そして、差分信号符号化器8において、DCT処理さ
れ、さらに量子化されてVLC回路15に供給される。
【0172】VLC回路15には、差分信号符号化器8
でDCT処理され、さらに量子化された画像データのブ
ロックの他、そのブロックの代表値データまたは量子化
幅Qが代表値計算回路5または量子化幅計算回路6より
それぞれ供給されるとともに、動きベクトルおよび動き
補償モードが動き予測における回路により供給される。
さらに、VLC回路15には、差分信号符号化器8での
量子化幅Sが供給される。そして、VLC回路15は、
ビット精度が10ビット精度から8ビット精度に変換さ
れた画像データのブロック、そのブロックの代表値デー
タ、量子化幅Q,S、動きベクトル、および動き補償モ
ードを可変長符号化し、図示せぬ送信バッファを介して
出力する。
【0173】ここで、この場合、VLC回路15では、
符号化された画像データのブロックごとのヘッダに、そ
のブロックの代表値データまたは量子化幅Qが付加され
るようになされている。
【0174】なお、ブロックの代表値データまたは量子
化幅Qを、上述したようにそのブロックのヘッダに付加
するのではなく、ブロックより上位のレイヤとしての、
例えばマクロブロックレイヤやピクチャレイヤのヘッダ
に、そのマクロブロックやピクチャレイヤに属する他の
ブロックの代表値データおよび量子化幅Qとともに付加
するようにすることができる。
【0175】VLC回路15よりエンコーダ出力信号と
してのビットストリームが出力される。
【0176】また、差分信号符号化器8でDCT処理さ
れ、さらに量子化された画像データは、それがIまたは
Pピクチャのデータである場合、差分信号復号化器9に
供給される。
【0177】差分信号復号化器9は、逆量子化器113
および逆DCT回路114より構成され、そこでは、差
分信号符号化器8からのデータ(量子化されたDCTデ
ータ)が、差分信号符号化器8における量子化幅Sと同
一の量子化幅で逆量子化され、さらに逆DCT処理され
る。
【0178】差分信号復号化器9より出力された画像デ
ータは、ブロック逆量子化器10に入力され、そこで、
量子化幅計算回路6より出力された、ブロック量子化器
7における量子化幅Qと同一の量子化幅で逆量子化され
る。即ち、ブロック逆量子化器10において、差分信号
復号化器9より出力された画像データに、ブロック量子
化器7における量子化幅Qと同一の量子化幅が乗算さ
れ、演算器11に出力される。
【0179】加算器11においては、ブロック逆量子化
器10より出力された画像データに、代表値計算回路5
より出力された、減算器4において演算器3の演算出力
から減算された代表値データと同一の代表値データが加
算され、この加算データが加算器70および加算器72
に供給される。
【0180】これにより、減算器70、加算器72に
は、減算器4およびブロック量子化器7によって8ビッ
ト精度の画像データのブロックに変換される前の10ビ
ット精度の画像データのブロックと同一(正確には、量
子化誤差が含まれるので、ほぼ同一)の画像データのブ
ロックが供給されることになる。
【0181】加算器11から出力される信号S2は減算
器70および加算器72に出力される。減算器70で
は、演算器3からの信号S1および加算器11からの信
号S2の差分S3を以下のような演算 S3=S1−S2 を行うことにより演算し、この差分信号S3を可変長符
号化回路71および加算器72に出力する。
【0182】可変長符号化回路71は減算器70からの
差分信号S3を可変長符号化し、その出力ビットストリ
ーム(補正ビットストリーム)を送信バッファ73を介
して伝送データとして出力し、この伝送データが伝送路
74を介して受信側に伝送されるか、もしくは記録媒体
75に記録される。
【0183】加算器72は、演算器11からの信号S2
および減算器70からの信号S3を加算して、この加算
信号を加算器12に出力する。
【0184】上記の処理により、DCT処理、および1
0ビット画像信号を8ビット画像信号に変換する処理に
よって失われた情報を補正し、原信号S1と一致する信
号が演算器12に入力される。
【0185】加算器12には、また、既に復号され、動
き補償回路14で動き補償された予測画像が供給され、
そこでは、この予測画像と演算器11からの画像データ
が加算され、元の10ビット精度の画像データ(符号化
される前の10ビット精度の画像データ)に復号され
る。この復号された10ビット精度の画像データは、フ
ィールドメモリ群13に供給されて記憶される。
【0186】フィールドメモリ群13は、10ビット精
度の画像データを記憶することができるようになされて
いる。フィールドメモリ群13に記憶された、既に復号
された10ビットの画像データは、フィールドメモリコ
ントローラ16により入力画像の同期信号に対応して生
成されたタイミング制御信号に基づいて読み出される。
そして、この読み出された画像信号は、動き補償回路1
4において、動き予測回路2からの動きベクトルに対応
して動き補償され、演算器3および12に供給される。
即ち、予測画像が演算器3および加算器12に供給され
る。
【0187】以上のように、10ビット精度の画像デー
タを8ビット精度の画像データに変換するようにしたの
で、8ビット精度の画像データ用の動き予測回路2、差
分信号符号化器8、および差分信号復号化器9などを使
用した画像符号化装置によって、10ビット精度の画像
を、その画質を劣化させることなく可逆符号化すること
ができる。
【0188】次に、図8は、本発明の第3の実施の形態
の画像信号符号化装置に対応する画像信号復号装置の一
例の構成を示すブロック図である。
【0189】この図8に示す画像信号復号化装置は、図
5に示す画像信号符号化装置で符号化された画像を復号
することができるようになされている。
【0190】図5の画像信号符号化装置により符号化さ
れ、伝送路74を介して伝送されたか、もしくは記録媒
体75に記録されている符号化された画像データは、図
示せぬ受信回路で受信されたり、再生装置で記録媒体よ
り再生され、可変長復号化(逆VLC)回路21に供給
される。逆VLC回路21は、符号化された画像データ
のビットストリームを可変長復号化し、画像データの、
例えばブロックごとのヘッダに付加されたブロックの代
表値データまたは量子化幅Qを加算器24またはブロッ
ク逆量子化器23に供給するとともに、動きベクトルお
よび動き補償モードを動き補償回路27に供給する。ま
た、逆VLC回路21は、復号された(可変長復号され
た)画像データのブロック及び量子化幅Sを差分信号復
号化器22に供給する。
【0191】さらに、逆VLC回路21は、1枚(1画
面)の画像に対応するデータの可変長復号化を終了する
たびにタイミングパルスをメモリコントローラ28に出
力する。メモリコントローラ28においては、このタイ
ミングパルスに対応してタイミング制御信号がフィール
ドメモリ群26に供給されるようになされており、これ
により、フィールドメモリ群26からの画像データの読
み出しのタイミングが制御されるようになされている。
【0192】差分信号復号化器22は、図5の差分信号
復号化器9と同様に、逆量子化器121および逆DCT
回路122より構成されている。逆量子化器121は、
逆VLC回路21より供給された画像データを、同じく
逆VLC回路21より供給された量子化幅Sに従って逆
量子化し、逆DCT回路122に出力する。逆量子化器
121より出力されたデータ(DCT係数)は、逆DC
T回路122で、逆DCT処理される。
【0193】ここで、差分信号復号化器22に入出力す
る画像データは、ビット精度が8ビット精度に変換され
たものであるので、差分信号復号化器22では、図5に
おける場合と同様にして、8ビット精度の画像データを
逆量子化し、さらに逆DCT処理することができる。
【0194】差分信号復号化器22より出力された画像
データのブロックは、ブロック逆量子化器23に入力さ
れ、そこで、逆VLC回路21より出力された、ブロッ
ク量子化器7(図5)で量子化されたときの量子化幅Q
と同一の量子化幅で逆量子化される。即ち、ブロック逆
量子化器23において、差分信号復号化器22より出力
された画像データに、ブロック量子化器7で量子化され
たときの量子化幅Qと同一の量子化幅が乗算される。
【0195】これにより、画像データのブロックのダイ
ナミックレンジが、図5の画像信号符号化装置で符号化
される前と同一(ほぼ同一)の値に変換される。
【0196】ブロック逆量子化器23で逆量子化された
画像データのブロックは、加算器24に供給される。加
算器24では、逆VLC回路21からの代表値データ
と、ブロック逆量子化器23からの画像データのブロッ
ク(ブロックにおける画素データそれぞれ)とが加算さ
れ、この加算データは加算器93を介して、演算器25
に出力される。
【0197】図5の画像信号符号化装置の可変長符号化
回路71において可変長符号され、伝送路74から供給
されたもしくは記録媒体75に記録された差分ビットス
トリームは、受信バッファ91に入力される。可変長復
号回路92は受信バッファ91から差分ビットストリー
ムを読み出し、そのビットストリームを可変長符号を復
号する。可変長復号回路92は、図5の画像信号符号化
装置における可変長符号化回路71と対をなし、その逆
の操作を行なうものである。
【0198】可変長復号回路92の出力信号S3’は画
像信号符号化装置におけるS3と一致する。加算器24
からの出力信号S2’は画像信号符号化装置におけるS
2と一致する。加算器93は、可変長復号回路92から
の出力S3’および加算器24からの出力信号S2’を
加算し、信号S1’として出力する。これは図1の画像
信号符号化装置におけるS1に一致する。
【0199】加算器25には、また、既に復号されたI
またはPピクチャの画像データが動き補償回路27で動
き補償された予測画像が供給され、そこでは、この予測
画像と加算器24からの画像データが加算され、元の1
0ビット精度の画像データ(符号化される前の10ビッ
ト精度の画像データ)に復号される。この復号された1
0ビット精度の画像データは、フィールドメモリ群26
に供給されて記憶される。
【0200】フィールドメモリ群26は、10ビット精
度の画像データを記憶することができるようになされて
おり、演算器25からの復号された10ビット精度の画
像データを記憶する。フィールドメモリ群26に記憶さ
れた、既に復号された10ビットの画像データのうちI
またはPピクチャの画像データは、フィールドメモリコ
ントローラ28により入力画像の同期信号に対応して生
成されたタイミング制御信号に基づいて読み出される。
そして、この読み出された画像データは、動き補償回路
14において、動き予測回路2からの動きベクトルに対
応して動き補償され、演算器25に供給される。即ち、
予測画像が演算器25に供給される。
【0201】また、フィールドメモリ群26に記憶され
た画像データは、フィールドメモリコントローラ28か
らのタイミング制御信号に基づいて出力端子に出力され
る。そして、出力端子に出力された画像データは、例え
ばD/A変換処理などの所定の処理が施され、図示せぬ
ディスプレイなどに供給されて表示される。
【0202】以上のようにして、8ビット精度の画像デ
ータ用の差分信号復号化器22などを使用した画像復号
化装置により、図5の画像符号化装置で符号化された、
8ビット精度より高精度な10ビット精度の画像を復号
することができ、その画像は原画像と完全に一致する。
【0203】なお、図5に示す画像信号符号化装置及び
図8に示す画像信号復号装置においては、ビット精度が
10ビット精度の画像だけでなく、例えば9ビット精度
や11ビット精度などの画像を符号化(復号化)するよ
うにすることができる。
【0204】次に、本発明の第4の実施の形態につい
て、図9及び図10を参照しながら説明する。
【0205】図9は、本発明の第4の実施の形態として
の画像信号符号化装置を示すものである。
【0206】この図9に示す画像信号符号化装置におい
ては、ビット精度が8ビット精度より高精度な、例えば
10ビット精度の画像データが装置に入力されるものと
して説明をする。本例では10ビット画像信号について
の具体例を示すが、これは10ビット以上のビット精度
の画像信号にも同様に適用できる。
【0207】この図9に示す画像信号符号化装置は、前
述した図5の画像信号符号化装置とほぼ同様な構成を有
しており、図8の構成と異なる部分について説明し、他
の部分の説明を省略する。
【0208】図9のフィールドメモリ群1から読み出さ
れた10ビットの画像データは演算器3と共に、信号S
1として減算器70に出力される。加算器70には、加
算器12からの出力信号S2が供給されている。
【0209】ここで加算器12には、演算器11からの
出力信号S2が、前記図5のような加算器72を介すこ
となく直接供給されており、減算器4およびブロック量
子化器7によって8ビット精度の画像データのブロック
に変換される前の10ビット精度の画像データのブロッ
クと同一(正確には、量子化誤差が含まれるので、ほぼ
同一)の画像データのブロックが供給されることにな
る。また、加算器12には、既に復号され、動き補償回
路14で動き補償された予測画像が供給され、そこで
は、この予測画像と演算器11からの画像データが加算
され、元の10ビット精度の画像データ(符号化される
前の10ビット精度の画像データ)に復号される。
【0210】この復号された10ビット精度の画像デー
タは、図9の例においては、減算器70および加算器7
2に供給される。
【0211】減算器70では、演算器3に入力された信
号S1および加算器12からの信号S2の差分S3を、
下記の演算を行うことにより計算する。 S3=S1−S2 そして、その差分データS3は、可変長符号化回路71
および加算器72に出力される。
【0212】可変長符号化回路71は加算器70からの
差分信号S3を可変長符号化し、その出力ビットストリ
ーム(補正ビットストリーム)を送信バッファ73を介
して出力する。
【0213】加算器72は、加算器12からの信号S2
および減算器70からの信号S3を加算して加算器12
に出力する。
【0214】上記の処理により、DCT処理、および1
0ビット画像信号を8ビット画像信号に変換する処理に
よって失われた情報を補正することができ、その原信号
と一致する信号S1が、フィールドメモリ群13に供給
されて記憶される。
【0215】フィールドメモリ群13は、10ビット精
度の画像データを記憶することができるようになされて
いる。フィールドメモリ群13に記憶された、既に復号
された10ビットの画像データは、フィールドメモリコ
ントローラ16により入力画像の同期信号に対応して生
成されたタイミング制御信号に基づいて読み出される。
そして、この読み出された画像データは、動き補償回路
14において、動き予測回路2からの動きベクトルに対
応して動き補償され、演算器3および12に供給され
る。即ち、予測画像が演算器3および12に供給され
る。
【0216】以上のように、10ビット精度の画像デー
タを8ビット精度の画像データに変換するようにしたの
で、8ビット精度の画像データ用の動き予測回路2、差
分信号符号化器8、および差分信号復号化器9などを使
用した画像符号化装置によって、10ビット精度の画像
を、その画質を劣化させることなく可逆符号化すること
ができる。
【0217】次に、図10は、本発明の第4の実施例の
画像信号符号化装置に対応する画像信号復号装置の一例
の構成を示すブロック図である。
【0218】この図10中で、前記図8における各部と
対応する部分については、同一の符号を付して、説明を
省略する。この図10に示す画像信号復号装置は、図9
に示す画像信号符号化装置で符号化された画像を復号す
ることができるようになされている。
【0219】この図10に示す画像信号復号装置におい
て、図8の構成と異なる点は、加算器93の挿入位置で
あり、加算器24からの出力が直接演算器25に送ら
れ、この演算器25からの出力信号S2’が加算器93
に送られてる。そして、加算器93は、逆VLC回路9
2からの差分信号S3’と演算器25からの出力信号S
2‘を加算する。そして、この加算器93からの出力信
号S1’は、フィールドメモリ群26に送られている。
【0220】すなわち、ブロック逆量子化器23で逆量
子化された画像データのブロックは、加算器24に供給
される。加算器24は、逆VLC回路21からの代表値
データと、ブロック逆量子化器23からの画像データの
ブロック(ブロックにおける画素データそれぞれ)とが
加算し、加算データを演算器25に出力する。
【0221】演算器25には、また、既に復号されたI
またはPピクチャの画像データが動き補償回路27で動
き補償された予測画像が供給され、そこでは、この予測
画像と加算器24からの画像データが加算され、元の1
0ビット精度の画像データ(符号化される前の10ビッ
ト精度の画像データ)に復号される。この復号された1
0ビット精度の画像データは、加算器93に入力され
る。
【0222】上記図9の画像信号符号化装置の可変長符
号化回路71において可変長符号され、伝走路74から
供給されたもしくは記録媒体75に記録されている差分
ビットストリームは、図10の受信バッファ91に入力
される。可変長復号回路92は受信バッファ91から差
分ビットストリームを読み出し、このビットストリーム
を可変長符号を復号する。可変長復号回路92は画像信
号符号化装置における可変長符号化回路71と対をな
し、その逆の操作を行なうものである。
【0223】ここで、可変長復号回路92の出力信号S
3’は、図9の符号化装置における信号S3と一致す
る。演算器24からの出力信号S2’は、図9の符号化
装置における信号S2と一致する。加算器93は、可変
長復号回路92の出力S3’および演算器24の出力信
号S2’を加算し、信号S1’として出力する。これ
は、図9の符号化装置における信号S1に一致する。
【0224】加算器93の出力信号は、フィールドメモ
リ群26に供給されて記憶される。フィールドメモリ群
26は、10ビット精度の画像データを記憶することが
できるようになされており、演算器25からの復号され
た10ビット精度の画像データを記憶する。フィールド
メモリ群26に記憶された、既に復号された10ビット
の画像データのうちIまたはPピクチャの画像データ
は、フィールドメモリコントローラ28により入力画像
の同期信号に対応して生成されたタイミング制御信号に
基づいて読み出される。そしてこの読み出されてた画像
データは、動き補償回路14において、動き予測回路2
からの動きベクトルに対応して動き補償され、演算器2
5に供給される。即ち、予測画像が演算器25に供給さ
れる。
【0225】また、フィールドメモリ群26に記憶され
た画像データは、フィールドメモリコントローラ28か
らのタイミング制御信号に基づいて出力端子に出力され
る。そして、出力端子に出力された画像データは、例え
ばD/A変換処理などの所定の処理が施され、図示せぬ
ディスプレイなどに供給されて表示される。
【0226】以上のようにして、8ビット精度の画像デ
ータ用の差分信号復号器22などを使用した画像信号復
号装置により、図9の画像信号符号化装置で符号化され
た、8ビット精度より高精度な10ビット精度の画像を
復号することができ、その画像は原画像と完全に一致す
る。
【0227】なお、図9に示す画像信号符号化装置及び
図10に示す画像信号復号化装置においては、ビット精
度が10ビット精度の画像だけでなく、例えば9ビット
精度や11ビット精度などの画像を符号化及び復号化す
るようにすることができる。
【0228】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではなく、例えば、上記各実施の形態におい
ては、DCT処理によって失われた情報を補正する信号
を伝送することにより、可逆符号化を実現する画像信号
符号化/復号化装置についての例を示しているが、DC
T処理以外の劣化要素にも適用できる。また、例えば、
実施の形態では量子化スケールは1にしているが、量子
化スケールが1以外の場合にも同様に適用できる。この
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能
であることは勿論である。
【0229】
【発明の効果】本発明によれば、画像信号に実数演算を
伴う符号化処理を施して得られた信号を量子化し、量子
化された信号を出力する画像信号符号化方法において、
符号化データの局所復号データと上記実数演算を行なう
前のデータとを比較し、その差分を取り出しているた
め、この差分信号を復号データに加算し、信号を補正す
ることにより、可逆符号化を実現することが可能とな
る。この可逆符号化が可能となることにより、高精度の
画像信号の符号化/復号が実現できる。
【0230】また、所定のブロックごとに、画像データ
の代表値データおよび量子化幅を決定し、画像データと
代表値データの差分を算出して、差分を量子化幅に基づ
いて量子化し、第1の量子化データを生成する。そし
て、第1の量子化データに所定の変換処理を施し、その
変換係数を量子化して、第2の量子化データを生成し、
代表値データ、量子化幅、および第2の量子化データを
符号化する。従って、画像を、そのビット精度を変換し
て符号化し、また復号することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としての画像信号符
号化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の画像信号符号化装
置に対応する画像信号復号装置の構成を示すブロック図
である。
【図3】本発明の第2の実施の形態としての画像信号符
号化装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の画像信号符号化装
置に対応する画像信号復号装置の構成を示すブロック図
である。
【図5】本発明の第3の実施の形態としての画像信号符
号化装置の構成を示すブロック図である。
【図6】画像データのブロックのダイナミックレンジの
一例を示す図である。
【図7】画像データのブロックのダイナミックレンジの
他の例を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態としての画像信号復
号装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態としての画像信号符
号化装置の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の画像信号符号化
装置に対応する画像信号復号装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
50 動きベクトル検出回路、 52 予測モード切り
換え回路、 53 演算部、 55 DCTモード切り
換え回路、 56 DCT回路、 57 量子化回路、
58,71 可変長符号化回路、 60,83 逆量
子化回路、 61,84 IDCT回路、 70,7
2,93 加算器、 82,92 可変長復号回路

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に実数演算を伴う符号化処理を
    施して得られた信号を出力する画像信号符号化方法にお
    いて、 入力画像信号に対して実数演算を伴う符号化処理を行
    い、符号化データを生成する工程と、 上記符号化データを局所復号し局所復号でデータを生成
    する工程と、 上記局所復号データと上記実数演算を行なう前の画像デ
    ータとを比較し、その差分を演算する工程とを有するこ
    とを特徴とする画像信号符号化方法。
  2. 【請求項2】 上記実数演算は、離散余弦変換処理であ
    ることを特徴とする請求項1記載の画像信号符号化方
    法。
  3. 【請求項3】 上記局所復号データは、上記実数演算処
    理の直後のデータとすることを特徴とする請求項1記載
    の画像信号符号化方法。
  4. 【請求項4】 上記符号化処理は、予測符号化した後に
    実数演算を施す処理であり、 上記局所復号データは、上記予測符号化の予測信号が加
    算された後の復号後のデータとすることを特徴とする請
    求項1記載の画像信号符号化方法。
  5. 【請求項5】 上記符号化処理は、入力画像データの所
    定ブロック毎に決定された代表値データと、元の入力画
    像データとの差分に対して、実数演算を施す処理である
    ことを特徴とする請求項1記載の画像信号符号化方法。
  6. 【請求項6】 画像信号に実数演算を伴う符号化処理を
    施して得られた信号を出力する画像信号符号化装置にお
    いて、 入力画像信号に対して実数演算を伴う符号化処理を行
    い、符号化データを生成する手段と、 上記符号化データを局所復号し局所復号でデータを生成
    する手段と、 上記局所復号データと上記実数演算を行なう前の画像デ
    ータとを比較し、その差分を演算する手段とを有するこ
    とを特徴とする画像信号符号化装置。
  7. 【請求項7】 上記実数演算は、離散余弦変換処理であ
    ることを特徴とする請求項6記載の画像信号符号化装
    置。
  8. 【請求項8】 上記局所復号データは、上記実数演算処
    理の直後のデータとすることを特徴とする請求項6記載
    の画像信号符号化装置。
  9. 【請求項9】 上記符号化処理は、予測符号化した後に
    実数演算を施す処理であり、 上記局所復号データは、上記予測符号化の予測信号が加
    算された後の復号後のデータとすることを特徴とする請
    求項6記載の画像信号符号化装置。
  10. 【請求項10】 上記符号化処理は、入力画像データの
    所定ブロック毎に決定された代表値データと、元の入力
    画像データとの差分に対して、実数演算を施す処理であ
    ることを特徴とする請求項6記載の画像信号符号化装
    置。
  11. 【請求項11】 画像信号に実数演算を伴う符号化処理
    を施して得られた信号を伝送する画像信号伝送方法にお
    いて、 入力画像信号に対して実数演算を伴う符号化処理を行
    い、符号化データを生成する工程と、 上記符号化データを局所復号し局所復号でデータを生成
    する工程と、 上記局所復号データと上記実数演算を行なう前の画像デ
    ータとを比較し、その差分を演算し、差分データを伝送
    する工程とを有することを特徴とする画像信号伝送方
    法。
  12. 【請求項12】 上記実数演算は、離散余弦変換処理で
    あることを特徴とする請求項11記載の画像信号伝送方
    法。
  13. 【請求項13】 上記局所復号データは、上記実数演算
    処理の直後のデータとすることを特徴とする請求項11
    記載の画像信号伝送方法。
  14. 【請求項14】 上記符号化処理は、予測符号化した後
    に実数演算を施す処理であり、 上記局所復号データは、上記予測符号化の予測信号が加
    算された後の復号後のデータとすることを特徴とする請
    求項11記載の画像信号伝送方法。
  15. 【請求項15】 上記符号化処理は、入力画像データの
    所定ブロック毎に決定された代表値データと、元の入力
    画像データとの差分に対して、実数演算を施す処理であ
    ることを特徴とする請求項11記載の画像信号伝送方
    法。
  16. 【請求項16】 復号装置によって復号可能な記録媒体
    において、 上記記録媒体は上記復号装置によって復号可能な記録信
    号が記録され、該記録信号は、 入力画像信号に対して実数演算を伴う符号化処理を行い
    符号化データを生成する工程と、 上記符号化データを局所復号し局所復号でデータを生成
    する工程と、 上記局所復号データと上記実数演算を行なう前のデータ
    とを比較してその差分を演算して差分データを生成する
    工程とにより得られた符号化データと差分データとを含
    んで成ることを特徴とする画像信号記録媒体。
  17. 【請求項17】 画像信号に実数演算を伴う符号化処理
    を施して得られた符号化データと、上記符号化データの
    局所復号データと上記実数演算を行なう前の画像データ
    との差分演算によって得られた差分データ信号とが供給
    され、上記符号化データと上記差分データとから元の画
    像データを復号する画像信号復号方法において、 上記符号化データを上記符号化処理に対応する復号処理
    に従って復号し、復号データを生成する工程と、 上記差分データと上記復号データを加算する工程とを有
    することを特徴とする画像信号復号方法。
  18. 【請求項18】 上記復号処理は、少なくとも逆離散余
    弦変換処理を含んでいることを特徴とする請求項17記
    載の画像信号復号方法。
  19. 【請求項19】 画像信号に実数演算を伴う符号化処理
    を施して得られた符号化データと、上記符号化データの
    局所復号データと上記実数演算を行なう前の画像データ
    との差分演算によって得られた差分データ信号とが供給
    され、上記符号化データと上記差分データとから元の画
    像データを復号する画像信号復号装置において、 上記符号化データを上記符号化処理に対応する復号処理
    に従って復号し、復号データを生成する手段と、 上記差分データと上記復号データを加算する手段とを有
    することを特徴とする画像信号復号装置。
  20. 【請求項20】 上記復号処理は、少なくとも逆離散余
    弦変換処理を含んでいることを特徴とする請求項19記
    載の画像信号復号装置。
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