JPH09231233A - ネットワーク検索装置 - Google Patents

ネットワーク検索装置

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Publication number
JPH09231233A
JPH09231233A JP8038553A JP3855396A JPH09231233A JP H09231233 A JPH09231233 A JP H09231233A JP 8038553 A JP8038553 A JP 8038553A JP 3855396 A JP3855396 A JP 3855396A JP H09231233 A JPH09231233 A JP H09231233A
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JP
Japan
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search
retrieval
relational expression
output
result
Prior art date
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Application number
JP8038553A
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English (en)
Inventor
Tadanobu Miyauchi
忠信 宮内
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検索指示から自動的に取り出した検索条件お
よびキーワードとなりうる関係表現に基づき検索を行な
うことにより、ネットワークを介した透過な検索を実現
するネットワーク検索装置を提供する。 【解決手段】 検索指示入力部1から検索指示が与えら
れると、検索制御部2は、与えられた検索指示に応じ、
検索対象のデータベースや検索範囲などの検索条件、出
力対象や出力時刻などの出力条件を自動的に取り出し、
その他を検索要求とする。関係表現検索部3は、検索制
御部2から検索条件および検索要求を受け取り、検索要
求中の単語間の関係に基づいて、ネットワークを介して
接続されているデータベースシステムに対して検索を依
頼し、検索結果を受け取って検索制御部2に渡す。検索
制御部は、受け取った検索結果を出力条件に従って出力
部4に与え、出力部4から出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キーワードにより
検索を行なう検索装置に関連するもので、特に、ネット
ワークを介し、検索指示から自動的に取り出した検索条
件およびキーワードとなりうる関係表現に基づき検索を
行なうネットワーク検索装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、データベースなどに蓄積された大
量の情報の中から所望の情報を検索する手法として、各
データにあらかじめキーワードを割り当てておき、ユー
ザの入力した検索キーと一致したキーワードを持つ情報
を検索して出力する検索装置が開発されている。
【0003】キーワード検索においては、大規模なデー
タベースを使える環境が限られていたため、サーチャー
と呼ばれる専門家がユーザの検索意図に基づき複雑な検
索式を生成し、各自のノウハウに基づき検索範囲などを
適宜変更しながら検索することが一般的に行なわれてい
る。これに対し、最近のネットワーク技術の発達などに
より、一般のユーザが直接オンラインでデータベースを
検索できるようになってきた。
【0004】ところが、一般ユーザはサーチャーのよう
な検索に関する専門知識を持たないため、自分で直接検
索できるにもかかわらずなかなか思うように検索ができ
ないという新たな問題が発生している。すなわち、デー
タベースシステムごとに異なる検索式の書式を学習する
ことにはじまり、検索意図をどのように検索式に反映す
るか、候補数が多過ぎる場合どのように絞りこみを行な
うか、といった問題が発生し、慣れない一般ユーザにと
っては大変な負担となっている。これに伴い、試行錯誤
をしているうちにデータベースへの接続コストがかさむ
といった新たな問題も発生している。
【0005】このため、専門家以外でも容易に検索を行
なうための方法が考案されている。広く用いられている
方法として、メニュー方式がある。このメニュー方式
は、階層的なメニューを用意しておき、項目を指定して
メニューをたどることにより検索式を生成するものであ
る。このメニュー方式は、操作自体は単純であるため、
一般ユーザにも操作は可能である。ところが、近年ます
ます巨大になるデータ群に対して、たとえば目的のサー
ビスにたどりつくだけで多くの手順を要し、それでいて
細かい指示は困難であるという欠点があった。
【0006】これに対し、最近のパーソナルコンピュー
タなどの高性能化によりGUI(Graphical
User Interface)環境が一般的となって
きたことを背景とし、パソコン通信などでもGUIベー
スのシステムを採用する例が増えている。これについて
は、例えば、DOS/Vマガジン,1995年10月1
日号,ソフトバンク,P.303−306などにも記載
されている。このGUIベースにより、操作はより直感
的かつ容易になると思われる。しかしながら、検索の流
れ自体は従来の枠組みから抜け出しておらず、コンテン
ツプロバイダ側の構造に依存した検索を行なわざるを得
ない。また、クライアントもマシン環境やOSごとに、
対象となるプロバイダに対応した環境を個別に用意する
必要がある。このような問題は、今後のマルチベンダに
よるネットワーク環境においては、かえって余計な手間
を発生させることにとどまらず、ネットワーク上で透過
な検索を行なうためには大きな障害にさえなり得る。
【0007】このような流れとは別のアプローチとし
て、自然言語インタフェースの研究が活発に行なわれて
いる。たとえば特開昭61−243531号公報に記載
されている情報検索方式において、検索キーとして入力
した文章を単語に分割し、抽出したキーワードによりデ
ータベースを検索する方法が提案されている。これによ
り、専門家以外のユーザでも検索指示を与えることは容
易となる。しかし、自然語にはあいまいさがあるため、
検索結果に適切でないものが増えるなどの問題がある。
また、抽出されるのはキーワードだけであるため、その
他の検索条件は別途指定しなくてはならない。
【0008】このように、従来の技術においては、一般
のユーザがネットワークを介してデータベースを検索す
ることは、依然として困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、検索指示から自動的に取り
出した検索条件およびキーワードとなりうる関係表現に
基づき検索を行なうことにより、ネットワークを介した
透過な検索を実現するネットワーク検索装置を提供する
ことを目的とするものである。特に検索指示に応じネッ
トワーク資源の割り振りや検索条件の設定、検索要求の
抽出を自動的に行ない、さらにその検索要求に含まれる
複数の表現とその間の関係を用いることにより、専門家
以外のユーザでも容易にネットワークを介した柔軟かつ
効率の高い検索を可能としたネットワーク検索装置を提
供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ネットワークを介してデータベースシステムに接続
されたネットワーク検索装置において、検索指示を与え
る入力手段と、検索結果を出力する出力手段と、与えら
れた検索条件および検索要求に含まれる複数の単語とそ
の間の関係に基づき前記データベースシステムを用いて
検索を行ない検索結果を返す関係表現検索手段と、前記
入力手段から自然語で与えられた検索指示を受け取り該
検索指示から検索条件および出力条件を取り出し残りを
検索要求として該検索要求と前記検索条件を前記関係表
現検索手段に与え得られた検索結果を前記出力条件に基
づき前記出力手段に出力させる検索制御手段を有するこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のネットワーク検索装置において、前記関係表現検索手
段は、前記検索要求および前記検索結果中のテキストを
解析する解析手段と、前記検索要求に含まれ前記解析手
段で抽出された単語キーワードと前記検索制御手段にて
得られた前記検索条件に基づいて前記データベースシス
テムを用いてブール検索を行なうブール検索手段と、前
記解析手段により得られた前記検索要求の解析結果と前
記解析手段で得られる前記検索結果の解析結果とを比較
し一致しうるもののみ検索結果として返す関係表現比較
手段を有することを特徴とするものである。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のネットワーク検索装置において、前記関係表現検索手
段は、前記検索要求および前記検索結果中のテキストに
含まれる複数の単語とその間の関係からなる関係表現を
抽出する関係表現抽出手段と、前記検索要求に含まれ前
記関係表現抽出手段で抽出された単語キーワードと前記
検索制御手段にて得られた前記検索条件に基づいてブー
ル検索を行なうブール検索手段と、前記検索結果のテキ
ストから前記関係表現抽出手段により抽出された関係表
現をキーとしてテキストとともに蓄積する関係表現蓄積
手段と、前記関係表現抽出手段で前記検索要求から抽出
した関係表現をキーとして前記関係表現蓄積手段に対し
て検索を行ない一致しうるものを検索結果として返す関
係インデックス検索手段を有することを特徴とするもの
である。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のネットワーク検索装置において、前記データベースシ
ステムは、複数の単語とその間の関係からなる関係表現
をキーとして登録したデータベースを有しており、前記
関係表現検索手段は、前記検索要求および原データに含
まれる複数の単語とその間の関係からなる関係表現を抽
出する関係表現抽出手段と、前記データベースに対して
前記関係表現抽出手段により抽出された関係表現と前記
検索制御手段にて得られた前記検索条件に基づいて前記
データベースを検索する関係インデックス検索手段を有
することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のネットワーク検
索装置の実施の一形態を示す概略構成ブロック図であ
る。図中、1は検索指示入力部、2は検索制御部、3は
関係表現検索部、4は出力部である。
【0015】検索指示入力部1は、ユーザの検索指示を
与える。検索制御部2は、検索指示入力部1から与えら
れた検索指示に応じ、検索対象のデータベースや検索範
囲などの検索条件、出力対象や出力時刻などの出力条件
を自動的に取り出し、その他を検索要求とする。そし
て、検索条件と検索要求を関係表現検索部3に渡して検
索結果を受け取る。さらに受け取った検索結果を先に検
索指示から取り出した出力条件に従って出力部4に与え
る。関係表現検索部3は、検索制御部2において検索指
示から抽出した検索条件、および、検索要求中の単語間
の関係に基づいて、ネットワークを介して接続されてい
る図示しないデータベースシステムに対して検索を依頼
し、検索結果を受け取る。出力部4は、関係表現検索部
3で得られた検索結果を検索制御部2による指示に従っ
て出力する。
【0016】図2は、本発明のネットワーク検索装置の
実施の一形態における第1の具体例を含むデータベース
検索システムの一例を示すブロック構成図である。図
中、図1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略
する。5はデータベース部、11は端末、12はOCR
スキャナ、13は電話、14は記憶装置、15は受信
部、31は解析部、32はブール検索部、33は関係比
較部、34はテンプレート、41は端末、42はファク
シミリ/プリンタ、43は電話、44は発信部、51〜
53はデータベースシステムである。
【0017】検索指示入力部1は、例えば、電子メール
等のデータを送信可能な端末11、手書き文書などを読
み取るOCRスキャナ12、音声認識手段を備えた電話
13、赤外線や無線を用いた携帯情報機器の受信部15
などから構成される。もちろん、これ以外の入力装置を
用いるようにしてもよいし、ネットワークに接続された
記憶装置14に検索指示を入力した文書を入れておき、
ここから入力として取り出すように構成してもよい。
【0018】関係表現検索部3は、解析部31、ブール
検索部32、関係比較部33、テンプレート34からな
る。解析部31は、検索制御部2から渡される検索要求
を解析し、語と語の関係に基づく関係表現を取り出す。
関係表現のうち、自立語を検索キーとなる単語キーワー
ドとしてブール検索部32に渡す。また、解析部31
は、検索結果に対しても解析を行なって関係表現を抽出
し、関係比較部33に渡す。このとき、検索要求から取
り出した関係表現も関係比較部33に渡される。ブール
検索部32は、解析部31で得られた関係表現中の自立
語に基づき、検索制御部2から与えられる検索条件に従
って、データベース部5の検索を行なう。このとき、ブ
ール検索部32は、検索条件に従って検索対象となるサ
ービス/データベースシステムに応じた問合せを、例え
ばテンプレート34を用いて自動生成する。関係比較部
33は、解析部31から、検索要求から取り出した関係
表現と検索結果から取り出した関係表現とを比較する。
このとき、双方の関係表現の一致度により、優先度を付
与するように構成することができる。テンプレート34
は、ブール検索部32がデータベース部5のそれぞれの
データベースシステムに対応した問い合わせを行なうた
めに、各データベースシステムに対応した問い合わせ用
のテンプレートを保持している。
【0019】出力部4は、電子メール/ニュースを受信
可能な端末41、ファクシミリ/プリンタ42、ポケッ
トベルや音声合成を備えた電話43、赤外線や無線を用
いた携帯情報機器への発信部44などから構成される。
もちろん、これ以外の出力装置を用いるようにしてもよ
いし、いったんネットワークに接続された記憶装置に蓄
えるように構成してもよい。
【0020】データベース部5は、ネットワークに接続
された新聞、雑誌、スケジュールなどの各種データベー
スシステム51〜53などから構成されている。
【0021】図3、図4は、本発明のネットワーク検索
装置の実施の一形態における第1の具体例の全体の動作
の一例を示すフローチャートである。最初に、S61に
おいて、検索指示入力部1から、検索指示となる文字列
が読み込まれる。S62〜S83では、検索制御部2に
おいて検索キーとなる検索要求以外の検索条件および出
力条件を取り出す。取り出される条件は、 ・検索範囲 ・出力範囲 ・検索対象 の検索条件、および、 ・出力対象 ・出力時刻 の出力条件である。各条件は順不同であり、利用者にと
って自然なように自由に入力できる。また、条件に関係
しない付属語などはここでは無視される。
【0022】ここでは、簡単なパタンマッチングによる
条件抽出を想定している。具体的には、「〜に関する」
または「〜についての」以降をキーワード以外の指示条
件とみなし、テーブルサーチにより検索条件および出力
条件(以下まとめて条件と呼ぶ)を抽出する。
【0023】なお、この条件は必ずしも明示的でなくて
もよく、さらに検索指示の一部または全部が省略された
場合、検索制御部2による推定が行なわれる。このよう
な自律的な処理は「エージェント」と呼ばれ、例えば、
日経コンピュータ,1994年5月30日号,P.48
「エージェントの時代へ」などに述べられている。
【0024】パタンマッチングはそれぞれの例で述べる
ような定型的な表現で可能であるため、形態素解析技術
を用いれば充分対応できる。形態素解析については自然
言語処理の基本技術として広く知られており、例えば、
特開昭60−20234号公報に記載されている日本語
形態素解析方式や、「自然言語処理の基本技術」,野村
浩郷著,社団法人 電子情報通信学会,1988や、情
報処理,Vol.30,No.10,1989,「3.
1形態論」などに記載されている方法により、容易に実
現することができる。
【0025】S62においてS61で読み込んだ文字列
を形態素解析し、S63で特定の文字列以降を指示条件
の記載されている部分として取り出す。S64におい
て、検索範囲を示す文字列とのパタンマッチングを行な
い、S65で一致した文字列が確認できればS67でそ
の検索範囲に設定する。一致した文字列がなければ、S
66で予め用意されている標準検索範囲を取り出し、S
67で設定する。同様に、S68において、出力範囲を
示す文字列とのパタンマッチングを行ない、S69で一
致した文字列が確認できればS71でその出力範囲に設
定する。一致した文字列がなければ、S70で予め用意
されている標準出力範囲を取り出し、S71で設定す
る。同様にして、S72〜S75で検索対象の設定を行
ない、S76〜S79で出力対象の設定を行ない、S8
0〜S83で出力時刻の設定を行なう。
【0026】続いて関係表現検索部3に処理が移り、検
索制御部2から検索要求と検索条件が渡される。S84
で解析部31において、検索要求から語と語の関係に基
づく関係表現を取り出す。これには、例えば、特願平6
−111602号に記載されている「関係表現抽出装置
および関係表現検索装置」などが利用できる。このと
き、S62であらかじめ形態素解析がなされているの
で、重複して解析する必要はない。こうして得られた関
係表現はいったん保持され、関係比較部33において検
索結果との比較が行なわれる。
【0027】S85において、ブール検索部32は、検
索制御部2で設定した検索条件をもとに検索するデータ
ベースシステムを特定し、解析部31で得られた検索要
求の関係表現のうち自立語に基づいてテンプレート34
を用いながらデータベース部5に対する問い合わせを生
成し、指定された条件で指定されたデータベースシステ
ムに対して検索を行なう。
【0028】そしてS86において、検索結果に対して
解析部31で解析を行なう。検索結果中には、検索要求
の関係表現のうちの自立語を単に有しているだけのもの
や、自立語間の関係の相違による意味的に異なる文書も
含まれているので、解析部31で自立語間の関係を解析
し、関係比較部33に渡す。関係比較部33には、検索
要求の関係表現も渡される。
【0029】このS85,S86の検索および検索結果
の解析の処理は、データベースシステム51〜53が通
常の単語レベルのキーワードが付与されたデータベース
システムであれば、例えば、特願平6−111601号
に記載されている「情報検索装置」の技術を利用し、自
立語によるブール検索を行なって、その結果に対し、検
索時に検索要求の関係表現との比較を行なうことで検索
および解析の処理が可能である。
【0030】S87において、関係比較部33は、検索
結果の関係表現と、検索要求の関係表現を比較し、どの
程度一致しているかを示す優先度を検索結果に付与す
る。例えば、優先度は検索要求の関係表現と完全に一致
した関係表現を有する検索結果を最も高い優先度とし、
単に自立語の単語を有しているのみで関係が異なる検索
結果を最も低い優先度として、一致の度合いに応じて優
先度を設定すればよい。あるいは、前記特願平6−11
1601号に記載されている「情報検索装置」や、特願
平6−111603号に記載されている「情報検索装
置」の技術を用いることで、類義語を用いた一致度など
を判定することも可能である。もちろんその他の方法で
優先度づけを行なってもよい。こうして、優先度づけが
行なわれた検索結果は検索制御部2に再び返される。
【0031】処理が検索制御部2に戻ると、S88〜S
90において、検索指示から抽出した出力条件、例えば
出力範囲、出力対象、出力時刻等に基づき、検索結果の
振り分けを行なう。まず、S88において、出力範囲に
応じたフィルタリングを行なう。例えば、優先度の高い
もののみを出力範囲にするなどのフィルタリングが可能
である。次に、S89において、指示された出力時刻ま
で待機する。日時が指定されている場合には、指定日時
から出力を開始したり、あるいは指定日時までに出力が
終了するようにスケジューリングする。日のみの指定の
場合には、その日の0時としたり、始業時刻に設定した
りできる。日時が指定されていない場合には、例えば即
時出力したり、あるいは出力装置の比較的空いている時
間に出力するようにスケジューリングすることができ
る。もちろんこれらは一例であって、実状などを勘案し
て設定することができる。出力すべき時刻になると、S
90において、指定された出力対象へ検索結果を出力す
る。出力部4の出力装置が使用中の場合には、適当なタ
イミングで再度出力指示をしたり、出力部4あるいは各
出力装置でスケジューリングを行なえばよい。
【0032】このようにして、検索指示に従って、ネッ
トワークを介して接続されているデータベースシステム
を検索し、検索結果を得ることができる。ユーザは文章
によって検索指示を行なうだけで、自動的に検索条件、
出力条件、検索要求を抽出し、さらに検索条件に従って
使用するデータベースシステムに応じた検索を実行する
ことができる。さらに、得られた検索結果についても関
係表現による比較を行なって出力するので、意味的に近
い内容を有する検索結果を得ることができ、所望の文書
を容易に得ることが可能となる。
【0033】以下、具体的な例をもとに、上述の動作の
一例を説明する。S61において、例えば、検索指示と
して、電子メールにより次のものを読み込んだとする。
【0034】「高速な文書検索に関する今年の主要な記
事をFAXして欲しい」 まず、S62で形態素解析を行なう。これにより、検索
指示は次のように分解され、括弧内に示したような品詞
情報が付与される。 高速(形容動詞)/な(格助詞[ナ])/文書(名詞)
/検索(サ変動詞)/に(格助詞[ニ])/関(サ変動
詞)/する(する動詞終止・連体)/今年(名詞)/の
(格助詞[ノ])/主要(形容動詞)/な(形容動詞連
体語尾)/記事(名詞)/を(格助詞[ヲ])/FAX
(名詞)/し(する動詞連用)/て(接続助詞)/欲し
(形容詞語幹)/い(形容詞語尾終止・連体)/。(記
号)
【0035】この解析結果に対し、S63〜S83にお
ける検索条件、出力条件の抽出のためのパタンマッチン
グを行なう。図5ないし図9に、パタンマッチングで用
いるテーブルの一例を示している。それぞれの図におい
て、マッチさせるパタンを左欄に、またその表記による
実際の指定を右欄にそれぞれ示している。
【0036】図5は、検索範囲の抽出のためのパタンマ
ッチングテーブルの一例を示す説明図である。検索範囲
としては、今年、去年、一昨年、今月、先月、今週、先
週、今日、昨日、X年、X年Y月、X年Y月Z日、XX
年YY月〜ZZ月といったパタンを抽出する。これによ
り、検索範囲として今年、去年、一昨年といった年単位
の指定や、今月、先月といった月単位の指定、今週、先
週といった週単位の指定、今日、昨日といった日単位の
指定が可能である。それぞれの単位でX年、X年Y月、
X年Y月Z日といった年月日を特定した指定や、XX年
YY月〜ZZ月といった範囲指定も可能である。このよ
うな特定範囲の指定も、定型的な形になるので、形態素
解析+パタンマッチングで対応可能である。
【0037】図6は、出力範囲の抽出のためのパタンマ
ッチングテーブルの一例を示す説明図である。出力範囲
としては、主要、重要、ポイント、トピック、おおま
か、上位X件、すべて、全部等の語を抽出する。例え
ば、主要、重要、ポイント等の語が存在する場合には、
検索結果のうちから優先度の高いものをすべて出力する
ように出力範囲を設定する。また、トピック、おおまか
等の語の場合には、優先度の高いものから数件程度を出
力するように出力範囲を設定すればよい。上位X件等の
語の場合には、優先度の高いものからX件を、また、す
べて、全部等の語の場合には検索結果すべてあるいは優
先度の中位以上のすべての検索結果を出力範囲とする。
【0038】優先度のランクづけは、例えば次のような
基準とすることができる。 (A)テキストの主題が検索要求と一致する (B)テキストの一部に検索要求が述べられている (C)単語レベルで一致するのみで検索要求とは異なる ここで、(A)レベルが最も優先度が高く、(C)レベ
ルが最も優先度が低い。
【0039】図7は、検索対象の抽出のためのパタンマ
ッチングテーブルの一例を示す説明図である。検索対象
としては、例えば、記事、コラム、特集、情報、XX新
聞、YY誌、予定、スケジュール、論文、特許、書籍等
の語を抽出する。そしてこれらの語に対応する情報を検
索するためのデータベースシステムを検索対象として設
定する。例えば、XX新聞という語が抽出された場合に
は、XX新聞のデータベースシステムを検索対象として
設定する。また、予定という語が抽出された場合にはス
ケジュールのデータベースシステムを検索対象として設
定する。情報という語が抽出された場合には、接続され
ているデータベースシステムすべて、または後述する利
用者コンフィギュレーション情報などに記述したデフォ
ルトでデータベースシステム群を検索対象として設定す
る。
【0040】図8は、出力対象の抽出のためのパタンマ
ッチングテーブルの一例を示す説明図である。出力対象
としては、FAX、ファクシミリ、E−Mail、メー
ル、電話、光出力、プリントアウト、プリンタ、ハード
コピーなどといった抽象的な出力対象を示す語や、ファ
イルサーバ名、XXX−YYYY(電話番号)や、具体
的な機器名等を抽出する。例えば、FAXという語が抽
出された場合には、検索指示を行なったユーザのFAX
番号を調べ、そのFAX番号を出力機器であるFAXと
ともに出力対象として設定する。この場合、FAX番号
が不明の場合には、検索指示の直後、あるいは検索終了
後などの所定のタイミングでユーザに問い合わせたり、
あるいは予め設定されている共用のFAXに送信するよ
うに設定する。
【0041】図9は、出力時刻の抽出のためのパタンマ
ッチングテーブルの一例を示す説明図である。出力時刻
としては、X日Y時Z分、明日、明後日、今週中、来週
中、明日以降、来週以降等の語を抽出する。抽出した語
に沿って出力日時あるいは出力すべき日時範囲を設定す
る。出力時刻については当然現在以降を指定することに
なるので、上述の検索範囲の指定と文字列が重複するこ
とはない。
【0042】図10は、検索条件または出力条件が省略
された場合の設定の一例の説明図である。上述のような
検索条件または出力条件のうち、省略されたものが存在
する場合には、例えば、図10に示すような標準入出力
範囲(デフォルト値)を設定することができる。例え
ば、図10に示した例において、すべての条件が設定さ
れていない場合には、検索範囲として「今日(の)」、
出力範囲として「主要(な)」、検索対象として「記
事」、出力対象として「プリンタ」、出力時刻として
「翌日0時以降」が設定される。
【0043】なお、検索範囲については、実際の検索に
あたってデータの登録日が検索キーとして設定されてい
れば、例えば、特開平5−46670号公報に記載され
ている「情報検索装置」の技術を利用することで、この
ように具体的な年月日を指定しない検索も可能である。
【0044】また、出力時刻の標準入出力範囲が翌日0
時以降になっているのは、日中の検索集中による負荷増
大を防ぐためである。これは、一般に非対話的検索では
即応性はさほど求められないためであり、計算機の負荷
分散にも貢献できる。もちろん、検索専用の計算機を用
意するなどの環境が整えば処理終了次第出力するように
設定しても良い。外出先で受けとるなどの場合、必要に
応じて設定することでその時間に出力される。
【0045】上述の検索指示の文章中には、検索範囲に
ついては「今年(の)」がマッチするため、年初から今
日までのすべてを検索対象とする。出力範囲は「主要
(な)」がマッチするため、検索結果に優先度づけを行
なった結果が(A)ランクのものの結果を出力するよう
に設定される。検索対象は、「記事(を)」がマッチす
るため、接続されたすべての新聞、雑誌に関するデータ
ベースシステムを対象とする。
【0046】出力対象については、「FAX」を指定し
ているので、利用者のメールアドレスに基づき出力対象
の設定を行なう。図11は、利用者コンフィギュレーシ
ョン情報の一例の説明図である。「FAX」や「電話」
等といった出力対象の設定を行なう場合には、FAX番
号や電話番号等が必要となるが、図11に示すような利
用者コンフィギュレーション情報を例えばデータベース
などにあらかじめ登録しておけば、検索指示を行なった
ユーザ名等から電話番号やFAX番号などを取り出すこ
とができる。ここでは、「FAX」が指定されているの
で、FAX番号を取り出して出力先として設定する。ま
た、明示的にFAX番号を指定すれば外出先などで受け
とることもできる。このように、利用者コンフィギュレ
ーション情報は、図10に示した標準入出力範囲と合わ
せて推定に用いられる。
【0047】出力時刻については、この例では指定して
いないため、標準入出力範囲にしたがい翌日0時以降に
出力される。なお、検索指示の最後の「して欲しい」は
無視される。
【0048】以上の用にして得られた条件のうち、出力
に関する条件(出力範囲、出力対象、出力時刻)は一旦
メモリに記憶され、検索に関する条件(検索範囲、検索
対象)は関係表現検索部3に渡される。
【0049】つづいて、関係表現検索部3に処理が移
り、検索指示が渡される。この例では、「〜に関する」
以前の「高速/な/文書/検索」が検索要求となり、こ
れに検索制御部2で抽出した検索範囲(今年)と検索対
象(新聞、雑誌すべて)が与えられる。
【0050】解析部31において、検索要求から語と語
の関係に基づく関係表現を取り出す。ここでは、次の二
つの関係表現が抽出される。 「高速 検索 (ナ格)」 「文書 検索 (直結)」 こうして得られた関係表現は、一旦保持され、関係比較
部33において検索結果との比較が行なわれる。
【0051】こうして得られた関係表現中の自立語に基
づき、ブール検索部32において、次のような条件に基
づく検索を行なえばよい。 [検索条件] キーワード:高速&検索&文書 範囲:1995年1月1日以降(今年) 検索対象/媒体名:新聞、雑誌すべて
【0052】ところが、データベースシステムごとに検
索コマンドや検索式の書式は異なるのが一般的である。
図12は、データベースシステムごとのコマンドの相違
の説明図である。図12では、実際に稼働している商用
データベースシステムである日経BiZ、JOISと、
他のデータベースシステムXXX−DB(仮称)の例を
示している。図12に示すように、例えばデータベース
の選択コマンドを見ても、日経BiZでは「BAS
E」、JOISでは「\FILE」、XXX−DBでは
「media」といったようにデータベースシステムご
とに異なる。
【0053】そこで、ブール検索部32において、対象
となるサービス/データベースシステムに応じた問合せ
を自動生成する。図13は、問い合わせテンプレートの
一例の説明図である。この問い合わせの自動生成には、
例えば、図13に示すような問い合わせ用のテンプレー
ト34を用い、条件を当てはめることで生成可能であ
る。これらのデータは、固定的である必要はなく、たと
えば前述の利用者コンフィギュレーション情報に記述し
ておけば利用者ごとに好みやニーズにあわせた適当なも
のを用いることができる。なお、図中の{}内は省略可
能の部分を示し、右肩に付した+は繰り返しが可能であ
ることを示している。
【0054】この例で抽出された検索対象は新聞および
雑誌であるから、ここではそれぞれのサービス/データ
ベースについて、個別に問合せを行なう必要がある。テ
ンプレート34に図13に示すような問合せテンプレー
トが用意されているとき、まず新聞の検索の場合は、対
象データベースに対応するテンプレートとして日経Bi
Zのものが選択される。そして、テンプレート中の通信
手順と接続手順に従いデータベースへの接続を行なう。
つづいて、テンプレートの検索式部に前述の検索条件お
よび検索要求をあてはめることで、次のようなコマンド
が生成される。なお、便宜上、漢字を用いるなど実際と
は多少異なっている。 BASE NKS,ASA,YOMI,MAI FIND KW=高速 AND KW=文書 AND
KW=検索 AND DATE >= 950101 SHOW P3
【0055】それぞれについて簡単に説明すると、まず
1行目のBASEコマンドによりデータベースを指定す
る。新聞すべて、という指定はないため、ここでは日経
4誌+3大新聞を指定している。次に、2行目と3行目
でFINDコマンドによりキーワードの論理積を条件と
するとともに、範囲として1995年1月1日以降を指
定する。最後に、4行目でSHOWコマンドにより出力
を指示する。
【0056】一方、雑誌の検索の場合は、JOISを対
象とし、図13において雑誌のテンプレートとして示す
テンプレート中の通信手順、検索手順を用いてデータベ
ースに接続する。さらに、次のようなコマンドを生成
し、データベース接続後に送出される。 \FILE JICST/95 KW:高速*文書*検索 PT=逐次刊行物 \P A
【0057】こちらも同様に説明すると、まず1行目で
FILEコマンドによりデータベースおよび範囲を指定
している。ここではJICST科学技術文献ファイルの
1995年分である。次に2行目でキーワードを論理積
の条件で指定し、さらに対象が雑誌であるから3行目で
資料種類として逐次刊行物を指定し、4行目で出力指示
を行なっている。
【0058】以上のような処理に基づいて生成された問
合せに基づき、データベース部5で実際の検索が行なわ
れ、検索結果が関係表現検索部3に返される。検索結果
は解析部31で解析され、キーワードとして用いた自立
語間の関係表現が抽出され、検索結果に付与される。得
られる検索結果の例と、解析結果からそれぞれが含む関
係表現のうち、検索要求に関するものを次に示す。 ・XXXは、文書を高速に検索する技術であり、今後の
利用が... 「文書 検索 (ヲ格)」「高速 検索 (ニ格)」 ・...高速検索についてまとめた文書を発行
し、... 「高速 検索 (直結)」 ・A社は、新たなインデックス技術により高速な文書検
索を実現したと発表... 「高速 検索 (ナ格)」「文書 検索 (直結)」 ・YYYは、文書の検索が高速なことを特徴とするシス
テムで... 「文書 検索 (ノ格)」「検索 高速 (ガ格)」 ・高速道路における渋滞情報検索システムに関する文書 なし ・...これにより、文書からの検索は高速に行なうこ
とができる。 「検索 高速 (ハ格)」
【0059】この結果に対し、関係比較部33で関係の
比較に基づく優先度づけを行なう。ここでは、上述の
(A)から(C)の3段階の優先度が付与される。各検
索結果については、以下のような優先度が付与される。 ・(A)XXXは、文書を高速に検索する技術であり、
今後の利用が... ・(A)A社は、新たなインデックス技術により高速な
文書検索を実現したと発表... ・(A)YYYは、文書の検索が高速なことを特徴とす
るシステムで... ・(B)...高速検索についてまとめた文書を発行
し、... ・(B)...これにより、文書からの検索は高速に行
なうことができる。 ・(C)高速道路における渋滞情報検索システムに関す
る文書
【0060】優先度づけの基準は、(A)ランクは「高
速 検索 (ナ格)」「文書 検索(直結)」という検
索要求に含まれる二つの関係表現をともに持つもの、
(B)ランクは一方のみ持つもの、(C)ランクは単語
のみ一致し、関係は異なるものである。
【0061】処理が検索制御部2に戻り、まず、出力範
囲に応じたフィルタリングを行なう。この例においては
「主要な」という指定があるので、結果のうち優先度
(A)のもののみを返すようにする。出力する検索結果
は次の3つである。 ・(A)XXXは、文書を高速に検索する技術であり、
今後の利用が... ・(A)A社は、新たなインデックス技術により高速な
文書検索を実現したと発表... ・(A)YYYは、文書の検索が高速なことを特徴とす
るシステムで...
【0062】出力時刻は指定されていなかったので、翌
日0時以降に出力される。ただし、FAXが使用中の場
合、適当なタイミングでリダイヤルを行なう。また、出
力対象としては、依頼者のFAX番号に出力するよう記
憶されているので、そこにダイヤルし、結果がFAX送
信される。
【0063】図14は、出力結果の一例の説明図であ
る。この例では、単に検索結果を羅列するだけでなく、
ユーザ名を宛先とし、ユーザからの検索指示を取り込ん
だ案内文を生成して付加している。また、送信件数を表
示している。検索結果は、見出しと文献名やページ等と
ともに内容を出力している。内容は図示の都合上一部の
みを示しているが、このように一部のみを出力するよう
にすることもできるし、また、全体を出力するようにし
てもよい。以上で、検索指示に対する検索結果の出力が
終了する。
【0064】図15は、本発明のネットワーク検索装置
の実施の一形態における第2の具体例を含むデータベー
ス検索システムの一例を示すブロック構成図である。図
中、図2と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略
する。6は新規データベース、35は関係抽出部、36
は関係インデックス検索部、37は関係表現蓄積部、4
5はブラウザまたはビューワである。この第2の具体例
では、検索結果をいったん蓄えるシステムについて示し
ている。
【0065】この具体例では、関係表現検索部3は、関
係抽出部35、ブール検索部32、関係インデックス検
索部36、関係表現蓄積部37から構成されている。関
係抽出部35は、検索要求について解析を行なって関係
表現を抽出し、自立語を検索キーとしてブール検索部3
2に渡すとともに、抽出した関係表現を関係インデック
ス検索部36に渡す。また、検索結果を受け取り、その
テキストを解析して関係表現を抽出し、関係表現蓄積部
37に渡す。関係表現蓄積部37は、検索結果とともに
関係抽出部35で抽出した関係表現をキーとして付与し
て蓄積する。この関係表現をキーとして有する検索結果
を新規データベース6として登録しておくことができ
る。関係インデックス検索部36は、関係抽出部35か
ら得られる検索要求から抽出した関係表現を基に関係表
現蓄積部37を検索し、最終的な検索結果を得る。な
お、この具体例では、簡単のため、出力部4にはブラウ
ザまたはビューワ45のみを示している。
【0066】次に、この第2の具体例の動作の一例につ
いて説明する。処理が関係表現検索部3に渡されるまで
は上述の第1の具体例と同一である。検索要求が検索制
御部2から渡されると、関係抽出部35は、検索要求を
解析し、関係表現を抽出しておく。関係表現中の自立語
をブール検索部32に送り、ブール検索部32で検索条
件をもとに検索を行なう。得られた検索結果から、関係
抽出部34において、検索結果のテキストから関係表現
を抽出し、抽出した関係表現を検索結果にキーワードと
して付与したうえで、もとのテキストとともに関係表現
蓄積部37に蓄える。こうして蓄積された結果に対し、
関係インデックス検索部36は、関係抽出部35で抽出
した検索要求の関係表現によって検索を行なう。このと
き、上述の第1の具体例のように、優先度付けを行なう
ことができる。
【0067】このように、ブール検索部32で行なった
論理積検索によって絞り込んだ文書に対して関係表現を
キーとして付与して関係表現蓄積部37に蓄積している
ので、蓄積後は非常に高速な検索が可能である。さら
に、この中間結果を新規データベース6として登録して
再利用することもできる。
【0068】このようにして得られた最終的な検索結果
は、検索制御部2に返される。検索制御部2では、検索
結果に対して出力条件を適用し、出力部4に検索結果を
送る。検索結果は、出力部4として適当なブラウザまた
はビューワ45を介して参照される。
【0069】具体的な検索例として、「高速な文書検索
に関する今年のすべての記事を欲しい」という検索指示
が検索指示入力部1から行なわれたとする。この場合の
具体的な処理としては、データベース部5から検索を行
なうまでは上述の第1の具体例とほぼ同一である。ただ
し、検索制御部2で設定される出力条件として、この場
合には出力部4がブラウザまたはビューワ45に限定さ
れるので出力対象は指定されず、また、ブラウザまたは
ビューワ45で検索結果を選択可能であるため出力範囲
を広めに「すべての」としている。もちろん、他の出力
装置も接続されている場合は出力対象を指定してよい
し、結果をより限定したい場合は「主な」などと指定し
てもよい。検索結果は関係抽出部35で関係表現が抽出
され、抽出された関係表現とともに関係表現蓄積部37
に蓄積される。ある場合には、新規データベース6に格
納される。
【0070】図16は、ブラウザによる表示画面の一例
の説明図である。図16に示すブラウザの表示画面は、
検索指示領域、表現選択領域、タイトル選択領域、結果
表示領域などから構成されている。図16に示した例
は、上述の「高速な文書検索に関する今年のすべての記
事」という検索指示を検索指示領域から与え、検索を行
なわせた場合を示している。
【0071】上述のように、この検索指示によって検索
された文書は、関係表現が抽出されて関係表現蓄積部3
7に蓄積されている。このとき検索結果から抽出された
関係表現を図16においては表現選択領域に表示してい
る。ユーザはこの中から所望の関係表現を選択可能であ
る。ここでは、表示させる文書が有する関係表現とし
て、「高速な文書検索」を満足する関係表現を有する文
書を選択しており、検索結果の中からこの関係表現を有
する文書のみが最終的な検索結果として選択される。そ
のような最終的な検索結果のタイトルがタイトル選択領
域に優先度順に表示されており、この中から内容を表示
させたいものを選択することにより、選択された文書の
内容が結果表示領域に表示される。ここでは、文書のタ
イトルのなかから「話題の検索技術−新理論で高速化
−」という文書を選択し、その内容を表示させている。
結果表示領域に表示された内容おいては、「高速な文書
検索」という関係に関する部分にアンダーラインが表示
されており、文書中のどこで用いられているかが一目瞭
然となる。このように、抽出された関係表現をテキスト
とともに表示することによって、ユーザは自分の必要な
情報をより適切に選択可能となる。もちろん、図16に
示した表示画面は一例であって、他の形式や領域により
構成してもよい。
【0072】この具体例では、オフラインで大量に検索
する場合や、結果をレポート化したり何度も再利用する
場合などにおいてはとくに有効である。すなわち、一度
ブール検索部32で検索を行なった結果は、関係表現が
抽出されて関係表現蓄積部37あるいは新規データベー
ス6に格納されているので、同じ語を用いて検索を行な
う場合、再度データベース部5にアクセスしなくても検
索結果を得ることができ、高速な検索が可能である。
【0073】図17は、本発明のネットワーク検索装置
の実施の一形態における第3の具体例を含むデータベー
ス検索システムの一例を示すブロック構成図である。図
中、図2、図16と同様の部分には同じ符号を付して説
明を省略する。7は原データである。この第3の具体例
では、データベース部5にあらかじめ検索対象となるデ
ータを蓄積する際に、データからすべて関係表現を抽出
しておく例を示している。原データ7は、これからデー
タベース部5に登録しようとするデータである。データ
ベース部5は、関係表現を用いて検索を行なうことがで
きるデータベースシステムを備えている。関係インデッ
クス検索部36は、関係抽出部35で検索要求から抽出
された関係表現を受け取り、データベース部5に対して
検索を行なう。検索結果は検索制御部2に直接渡され
る。
【0074】データ登録時には、原データ7から関係抽
出部35で関係表現を抽出し、これをキーワードの一部
として原データ7とともにデータベース部5に登録す
る。そのため、データベース部5は、関係表現による検
索が可能となる。
【0075】検索時には、検索制御部2から与えられる
検索要求から、関係抽出部35で関係表現を抽出し、関
係インデックス検索部36に渡す。関係インデックス検
索部36は関係抽出部35から渡された検索要求の関係
表現を検索キーとし、検索制御部2から渡される検索条
件に従ってデータベース部5を検索する。検索結果は既
に関係表現を満たしたものとなっているので、そのまま
検索制御部2に渡され、出力条件に従って出力部4に出
力される。
【0076】この第3の具体例では、検索指示に対しほ
ぼリアルタイムに検索が可能であり、すぐに検索結果が
必要な場合に非常に有効である。しかし、検索対象に対
してあらかじめ関係表現を抽出しておく必要がある。こ
の第3の具体例のような、関係表現から直接検索を行な
う際には、例えば、特願平6−111602号に記載さ
れている「関係表現抽出装置および関係表現検索装置」
が利用できる。
【0077】上述の第1ないし第3の具体例に示したよ
うに、本発明は、検索システムの目的に応じてさまざま
に適用し得る。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、請求項1に記載の発明において、自然言語で
与えられた検索指示に応じ、検索制御手段により、処理
のふりわけを行ない、関係検索手段で単語間の関係に基
づいた検索をすることにより、ネットワークを介した柔
軟かつ効率の高い検索ができる。また、データベースシ
ステムに応じた検索式の生成を自動化し、データベース
やシステム環境の差を意識する必要なく、ネットワーク
を介した検索を行なうことができる。これにより、人間
にとって軽い負担で効率の良い、ネットワーク透過な検
索を実現することができる。また、関係表現検索手段に
おいては、請求項2,3ないし4のように用途に応じ種
々の構成をとることとで、検索の目的に応じた処理およ
び構成が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のネットワーク検索装置の実施の一形
態を示す概略構成ブロック図である。
【図2】 本発明のネットワーク検索装置の実施の一形
態における第1の具体例を含むデータベース検索システ
ムの一例を示すブロック構成図である。
【図3】 本発明のネットワーク検索装置の実施の一形
態における第1の具体例の全体の動作の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図4】 本発明のネットワーク検索装置の実施の一形
態における第1の具体例の全体の動作の一例を示すフロ
ーチャート(続き)である。
【図5】 検索範囲の抽出のためのパタンマッチングテ
ーブルの一例を示す説明図である。
【図6】 出力範囲の抽出のためのパタンマッチングテ
ーブルの一例を示す説明図である。
【図7】 検索対象の抽出のためのパタンマッチングテ
ーブルの一例を示す説明図である。
【図8】 出力対象の抽出のためのパタンマッチングテ
ーブルの一例を示す説明図である。
【図9】 出力時刻の抽出のためのパタンマッチングテ
ーブルの一例を示す説明図である。
【図10】 検索条件または出力条件が省略された場合
の設定の一例の説明図である。
【図11】 利用者コンフィギュレーション情報の一例
の説明図である。
【図12】 データベースシステムごとのコマンドの相
違の説明図である。
【図13】 問い合わせテンプレートの一例の説明図で
ある。
【図14】 出力結果の一例の説明図である。
【図15】 本発明のネットワーク検索装置の実施の一
形態における第2の具体例を含むデータベース検索シス
テムの一例を示すブロック構成図である。
【図16】 ブラウザによる表示画面の一例の説明図で
ある。
【図17】 本発明のネットワーク検索装置の実施の一
形態における第3の具体例を含むデータベース検索シス
テムの一例を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1…検索指示入力部、2…検索制御部、3…関係表現検
索部、4…出力部、5…データベース部、6…新規デー
タベース、7…原データ、11…端末、12…OCRス
キャナ、13…電話、14…記憶装置、15…受信部、
31…解析部、32…ブール検索部、33…関係比較
部、34…テンプレート、41…端末、42…ファクシ
ミリ/プリンタ、43…電話、44…発信部、51〜5
3…データベースシステム、35…関係抽出部、36…
関係インデックス検索部、37…関係表現蓄積部、45
…ブラウザまたはビューワ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介してデータベースシス
    テムに接続されたネットワーク検索装置において、検索
    指示を与える入力手段と、検索結果を出力する出力手段
    と、与えられた検索条件および検索要求に含まれる複数
    の単語とその間の関係に基づき前記データベースシステ
    ムを用いて検索を行ない検索結果を返す関係表現検索手
    段と、前記入力手段から自然語で与えられた検索指示を
    受け取り該検索指示から検索条件および出力条件を取り
    出し残りを検索要求として該検索要求と前記検索条件を
    前記関係表現検索手段に与え得られた検索結果を前記出
    力条件に基づき前記出力手段に出力させる検索制御手段
    を有することを特徴とするネットワーク検索装置。
  2. 【請求項2】 前記関係表現検索手段は、前記検索要求
    および前記検索結果中のテキストを解析する解析手段
    と、前記検索要求に含まれ前記解析手段で抽出された単
    語キーワードと前記検索制御手段にて得られた前記検索
    条件に基づいて前記データベースシステムを用いてブー
    ル検索を行なうブール検索手段と、前記解析手段により
    得られた前記検索要求の解析結果と前記解析手段で得ら
    れる前記検索結果の解析結果とを比較し一致しうるもの
    のみ検索結果として返す関係表現比較手段を有すること
    を特徴とする請求項1に記載のネットワーク検索装置。
  3. 【請求項3】 前記関係表現検索手段は、前記検索要求
    および前記検索結果中のテキストに含まれる複数の単語
    とその間の関係からなる関係表現を抽出する関係表現抽
    出手段と、前記検索要求に含まれ前記関係表現抽出手段
    で抽出された単語キーワードと前記検索制御手段にて得
    られた前記検索条件に基づいてブール検索を行なうブー
    ル検索手段と、前記検索結果のテキストから前記関係表
    現抽出手段により抽出された関係表現をキーとしてテキ
    ストとともに蓄積する関係表現蓄積手段と、前記関係表
    現抽出手段で前記検索要求から抽出した関係表現をキー
    として前記関係表現蓄積手段に対して検索を行ない一致
    しうるものを検索結果として返す関係インデックス検索
    手段を有することを特徴とする請求項1に記載のネット
    ワーク検索装置。
  4. 【請求項4】 前記データベースシステムは、複数の単
    語とその間の関係からなる関係表現をキーとして登録し
    たデータベースを有しており、前記関係表現検索手段
    は、前記検索要求および原データに含まれる複数の単語
    とその間の関係からなる関係表現を抽出する関係表現抽
    出手段と、前記データベースに対して前記関係表現抽出
    手段により抽出された関係表現と前記検索制御手段にて
    得られた前記検索条件に基づいて前記データベースを検
    索する関係インデックス検索手段を有することを特徴と
    する請求項1に記載のネットワーク検索装置。
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