JPH09192022A - コーヒー液抽出装置 - Google Patents

コーヒー液抽出装置

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JPH09192022A
JPH09192022A JP8025998A JP2599896A JPH09192022A JP H09192022 A JPH09192022 A JP H09192022A JP 8025998 A JP8025998 A JP 8025998A JP 2599896 A JP2599896 A JP 2599896A JP H09192022 A JPH09192022 A JP H09192022A
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JP
Japan
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water
coffee
coffee liquid
mode
extractor
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JP8025998A
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Inventor
Kazuo Enomoto
一男 榎本
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイスコーヒーを作るのに適し、渋味、カフ
ェイン、雑味が少なく味の良い、また油分が少なく酸化
のし難い、また好ましい琥珀色のコーヒー液を短時間に
て水出しで提供することができるコーヒー液抽出装置の
提供を課題とする。 【解決手段】 抽出器120 と、抽出器120 からの抽出液
を受け入れる兼用タンク130 と、兼用タンク130 内のコ
ーヒー液を注出するコーヒー液注出口170 と、兼用タン
ク130 の液を抽出器120 の上方まで搬送して注ぐための
循環路150 及び循環ポンプ152 と、循環水加熱ヒータ15
4 とを有し、且つ抽出運転の開始から初期の限定された
一定時間は循環ポンプ152 と循環水加熱ヒータ154 との
両方をオンにして高温水を抽出器120 に注ぐ高温水注ぎ
モードとすると共にその後の一定時間は循環ポンプ152
だけをオンにして非加熱水を抽出器120 に注ぐ非加熱水
注ぎモードとする制御部190 を有する水出しコーヒー液
抽出部を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコーヒー液抽出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】アイスコーヒーを得る方法として2つの
方法がある。その1つは高温水により先ずホットコーヒ
ー液を抽出し、得られたコーヒー液を冷却する方法であ
る。もう1つの方法は最初から水でコーヒー液を抽出し
て、更にこれを低温に冷やす方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記高温水
でコーヒー液を抽出した後、得られたコーヒー液を低温
まで冷却する方法では、高温水で抽出されたコーヒー液
をアイスコーヒーにするのに多量の氷を入れたりして、
抽出後に強力に冷やす必要があり、業務用に行う場合に
は冷却機や製氷機等の強力な冷却手段を必要とする。こ
れに対して水で抽出する場合には、高温水で抽出する場
合に較べて、渋味、カフェイン、雑味等のコーヒー液の
味を悪くする成分の抽出量を減らすことができる。また
コーヒー液の酸化の原因となる油分の量も少なくするこ
とができる等のメリットがある。が、抽出に時間がかか
るという問題があった。例えば、今まではコーヒー液を
水出しするのに、一晩、即ち5〜8時間かけて行ってい
た。
【0004】そこで本発明は上記従来の欠点を解消し、
アイスコーヒーを作るのに適しており、渋味、カフェイ
ン、雑味が少なく味の良い、また油分が少なく酸化のし
難い、また好ましい琥珀色のコーヒー液を短時間にて水
出しで提供することができるコーヒー液抽出装置の提供
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のコーヒー液抽出装置は、焙煎及び製粉済み
のコーヒー豆粉を入れてコーヒー液をドリップするため
の抽出器と、該抽出器が配置される位置の下方に配置さ
れて抽出用の水を保有すると共に前記抽出器から落下し
てくる抽出液を受け入れる兼用タンクと、該兼用タンク
に接続されて兼用タンク内のコーヒー液を開閉自在に注
出するコーヒー液注出口と、前記兼用タンクの液を前記
抽出器の上方まで搬送して該抽出器に注ぐための循環路
及び循環ポンプと、前記循環路の途中に設けられた循環
水加熱ヒータとを有し、且つ抽出運転の開始から初期の
限定された一定時間は前記循環ポンプと循環水加熱ヒー
タとの両方をオンにして高温水を前記抽出器に注ぐ高温
水注ぎモードとすると共にその後の一定時間は前記循環
ポンプだけをオンにして非加熱水を前記抽出器に注ぐ非
加熱水注ぎモードとする制御部を有する水出しコーヒー
液抽出部を備えたことを第1の特徴としている。また本
発明のコーヒー液抽出装置は、上記第1の特徴に加え
て、制御部による制御構成として、高温水注ぎモードと
非加熱水注ぎモードとの間に一定時間循環ポンプと循環
水加熱ヒータとの両方を停止する待機モードを有するこ
とを第2の特徴としている。また本発明のコーヒー液抽
出装置は、上記第1又は第2の特徴に加えて、上水道か
らの水を兼用タンク内に導入するための導水管を設ける
と共にその導水管に開閉弁と水量センサを設けており、
制御部による制御構成として、抽出運転の開始に先立っ
て前記水量センサが設定された水量を検出するまでの間
前記導水管の開閉弁を開放することで、上水道から兼用
タンク内に設定水量を給水する給水モードを有すること
を第3の特徴としている。また本発明のコーヒー液抽出
装置は、上記第3の特徴に加えて、制御部は、運転スイ
ッチがオンされると、先ず給水モードを実行させ、給水
モードが終了すると、自動的に高温水注ぎモードを実行
させ、高温水注ぎモードが終了すると、自動的に待機モ
ードを実行させ、待機モードが終了すると、自動的に非
加熱水注ぎモードを実行させる制御構成としたことを第
4の特徴としている。また本発明のコーヒー液抽出装置
は、上記第1〜第4の何れかの特徴に加えて、高温水注
ぎモードの継続時間、非加熱水注ぎモードの継続時間、
待機モードの継続時間は、それぞれ調節自在に時間設定
されることを第5の特徴としている。また本発明のコー
ヒー液抽出装置は、上記第1〜第5の何れかの特徴にお
いて、高温水注ぎモードの継続時間及び非加熱水注ぎモ
ードの継続時間は、時間で設定する代わりに、それぞれ
予め設定した一定の高温水注ぎ量が注がれるまでの時
間、予め設定した一定の非加熱水注ぎ量が注がれるまで
の時間とすることを第6の特徴としている。また本発明
のコーヒー液抽出装置は、上記第1〜第6の何れかの特
徴に加えて、コーヒー豆の焙煎器と該焙煎器からの焙煎
済みコーヒー豆を受け入れて粉砕する粉砕器と該粉砕器
で粉砕されたコーヒー豆粉を受け取る取り出し口とを備
えた焙煎・ミル部を中央部に備え、該焙煎・ミル部を挟
んで、一側に水出しコーヒー液抽出部を備え、他側に、
コーヒー液を高温水で抽出して保持し供給するホットコ
ーヒー液抽出部を備えてなることを第7の特徴としてい
る。
【0006】上記第1の特徴によれば、水出しコーヒー
液抽出部において、抽出運転が開始されると、制御部に
よって運転モードが高温水注ぎモードとされ、循環ポン
プがオンされると共に循環水加熱ヒータがオンされる。
これにより兼用タンク内の水が循環路を通って抽出器側
へ循環し、予め濾紙等が装着され且つ所定量の焙煎済み
コーヒー豆粉が入れられてセットされた抽出器に高温水
が注がれる。高温水は抽出運転開始から初期の限定され
た一定時間だけ抽出器に注がれる。これによって高温水
注ぎモードが終了する。高温水が適当量注がれることに
よって抽出器内のコーヒー豆粉は蒸らされ、その内部ま
で十分に膨らまされた状態となり、抽出の準備が整う。
初期における高温水注ぎモードが終了すると、それに引
き続き或いは蒸らしのための待機時間を経た後、今度は
制御部によって運転モードが非加熱水注ぎモードとさ
れ、循環ポンプのみがオン状態となる。これによって加
熱されない水が兼用タンクから循環して、抽出器に注が
れる。コーヒー豆粉は前記高温水注ぎモード時における
高温水の注ぎによって十分に膨潤し、抽出されるのに適
した状態になっているので、その後の非加熱水注ぎモー
ドにおいて、水が注がれることによっても十分に且つ速
やかに抽出がなされる。抽出されたコーヒー液は抽出器
から兼用タンクにドリップする。前記非加熱水注ぎモー
ドにおいては、兼用タンク内の水の全量が1乃至複数回
抽出器へ循環することになり、兼用タンク内の同じ水に
よる抽出を1乃至複数回繰り返すことにより、抽出が完
了する。兼用タンク内にドリップされ、保持されている
水出しコーヒー液は兼用タンクに接続されたコーヒー液
注出口を開くことで、コップ等に注がれ、アイスコーヒ
ー用として更に氷等を加えて冷し、飲用に供される。第
1の特徴を有するコーヒー液抽出装置によれば、高温水
により先ずコーヒー豆粉を抽出するのに十分適した状態
に膨潤させた上で、水にて抽出することができる。よっ
て水による抽出の利点である、渋味、カフェイン、雑味
が少なく、酸化のし難い、また好ましい琥珀色で香りの
よいコーヒー液を得ることができ、且つ水のみで最初か
ら最後まで抽出する場合に比べて抽出時間を格段に短く
することができる。勿論、水出しコーヒー液からアイス
コーヒーをごく簡単に短時間で作ることができ、味もよ
い。また業務用として用いる場合でも強力な冷却設備が
不要となり、省電力、低コストでアイスコーヒーを得る
ことができる。更に第1の特徴を有するコーヒー液抽出
装置によれば、抽出用の水を循環させながら抽出を行う
ので、一度抽出された液が再度抽出器へ循環されること
になり、全体としての抽出時間を十分に短縮することが
できる。上記第1の特徴において、高温水とは例えば95
℃程度とすることができるが、80℃程度以上の高温水を
注ぐことでコーヒー豆粉の蒸らし、膨潤による抽出準備
を効果的に行うことができる。また、高温水注ぎモード
を行う一定時間は、高温水注ぎモードの継続時間とし
て、例えば十秒程度から数分程度の比較的短い時間とす
るが、必ずしもその時間は限定されるものではない。要
するに抽出器内のコーヒー豆粉を十分に蒸らし、膨らま
せることができる程度の量を注ぐのに必要な時間であ
る。この時間は予め実験によって適当な時間を決定して
おくことができる。また抽出されるコーヒー豆粉の量
や、焙煎状態、循環ポンプによる単位時間当たりの高温
水の注ぎ量、高温水の温度、その他の状況に応じた適当
な時間をそれぞれ予め実験により得ておき、選択するこ
とができるようにしてもよい。また前記抽出される焙煎
済みコーヒー豆粉の量や、焙煎状態、その他の状況に応
じて、使用者が時間設定を自由に変更することができる
ようにしておいてもよい。この場合、設定時間は例えば
10秒〜20分を例えば十秒単位で自由に設定できるように
する等の手段を構じておくことができる。また上記第1
の特徴において、非加熱水注ぎモードを行う一定時間
は、非加熱水注ぎモードの継続時間として、例えば、数
分から数十分程度とすることができるが、この継続時間
も限定されるものではない。要するにコーヒー液が現に
十分に抽出されるまでの時間であり、予め実験によって
適当な時間を決定しておくことができる。また抽出され
る焙煎済みコーヒー豆粉の量や、焙煎状態、循環ポンプ
による単位時間当たりの非加熱水の注ぎ量、その他の状
況に応じて、抽出に必要な適当な時間をそれぞれ予め実
験で得ておき、選択することができるようにしてもよ
い。また前記抽出される焙煎済みコーヒー豆粉の量や、
焙煎状態、その他の状況に応じて、使用者が時間設定を
例えば数分〜数時間まで自由に変更することができるよ
うにしておいてもよい。何れにしても本発明での非加熱
水注ぎモードの時間は、従来の様な半日や1日といった
長時間に比べて遙に短い時間である。
【0007】また上記第2の特徴によれば、第1の特徴
による作用に加えて、高温水注ぎモードが終了すると、
制御部によって運転モードが一旦待機モードとされる。
待機モードが設けられることで、その間は温度の低い非
加熱水の注ぎが待機状態となるので、コーヒー豆粉は温
度を低下せられることなく、既に注がれた高温水によっ
て十分に蒸らされ、十分に膨潤して、抽出されるのに適
した状態とされる。よって、その後の非加熱水注ぎモー
ドで水が注がれるだけでも十分に且つ速やかに抽出が行
われる。第2の特徴において、前記待機モードを行う一
定時間は、待機モードの継続時間として、例えば、十数
秒から数分程度とすることができるが、要するに高温水
によって抽出器内のコーヒー豆粉が十分に蒸らされ、膨
らみ、抽出に適した状態になるために必要な時間であ
る。この時間は、上記高温水注ぎモードや非加熱水注ぎ
モードの場合と同様に、予め実験によって適当な時間を
決定しておくことができる。また抽出される焙煎済みコ
ーヒー豆粉の量や、焙煎状態、循環ポンプによる単位時
間当たりの高温水の注ぎ量、その他の状況に応じた適当
な時間をそれぞれ予め得ておき、選択することができる
ようにしてもよい。また前記抽出される焙煎済みコーヒ
ー豆粉の量や、焙煎状態、その他の状況に応じて、使用
者が時間設定を自由に変更することができるようにして
おいてもよい。
【0008】また上記第3の特徴によれば、制御部によ
る制御構成として給水モードを有することで、使用者自
らが兼用タンクに水を入れてセットする必要がなくな
る。運転スイッチがオンされると、まず給水モードとな
る。制御部からの指令により導水管の開閉弁が開かれ、
上水道から水が水圧により導水管を通って兼用タンクに
流入する。兼用タンクに流入せられる水量は水量センサ
で検出され、設定された水量が供給されると、制御部に
よって開閉弁が閉止され、給水が完了する。兼用タンク
への給水量は予め使用者が抽出するコーヒー豆粉の量に
応じて設定しておくことになる。また上記第4の特徴に
よれば、抽出器に濾紙等を装着し且つ焙煎済みのコーヒ
ー豆粉を入れて、これを装置にセットした後、運転スイ
ッチをオンすれば、先ず設定量の水が兼用タンクに給水
され、それが終わると循環ポンプと循環水加熱ヒータが
オンして高温水を抽出器に運転初期の一定時間だけ注
ぎ、それが終わると一旦待機モードとなって、その間に
コーヒー豆粉の蒸らしがなされ、待機が終了すると、今
度は循環ポンプだけがオンして非加熱水が兼用タンクか
ら循環して抽出器に注がれ、水出し抽出がなされる。非
加熱水による抽出の時間の終了でもって一連の運転動作
が終了する。水の給水から抽出の一連の動作を自動的に
行うことができるので便利である。また上記第5の特徴
によれば、高温水注ぎモードの継続時間、非加熱水注ぎ
モードの継続時間、待機モードの継続時間をそれぞれ、
コーヒー豆の種類、コーヒー豆粉の粉砕程度、抽出され
るコーヒー豆粉の量、抽出されたコーヒー液の濃さや
味、非加熱水の水温や高温水の水温、抽出器への注ぎ流
量等の種々の条件に応じて、適当な時間を調節して設定
することができ、好みの水だしコーヒー液を得ることが
できる。
【0009】また上記第6の特徴によれば、高温水注ぎ
モードの継続時間及び非加熱水注ぎモードの継続時間
を、時間で設定するのではなく、設定された高温水の注
ぎ量が現に注がれるまでの時間とし、また設定された非
加熱水の注ぎ量が現に注がれるまでの時間とすること
で、より実際に即した抽出運転を行うことができる。即
ち、コーヒー豆粉を蒸らして膨らまし、抽出に最適の状
態にするのにはそのコーヒー豆粉の量に応じた高温水の
最適量が必要となるが、その最適量の高温水の量が丁度
注がれた時点で確実に高温水注ぎモードを終了させるこ
とができるので、高温水を注ぎ過ぎることなく、且つコ
ーヒー豆粉を抽出のための最適の蒸らし状態にすること
ができる。時間設定の場合は注ぎ量に過不足が生じる。
また非加熱水注ぎモードについても、コーヒー豆粉から
現にコーヒー液を抽出する非加熱水の量で設定して非加
熱水注ぎモードの継続時間を設定しておく方が、より正
確な抽出が可能となる。
【0010】また上記第7の特徴によれば、中央部に備
えた焙煎・ミル部で、コーヒー生豆を焙煎し且つ粉砕し
て抽出用の焙煎済みコーヒー豆粉を得ることができ、得
られたコーヒー豆粉を、更にアイスコーヒーかホットコ
ーヒーのどちらを作るかによって、焙煎・ミル部の直ぐ
隣にある水出しコーヒー液抽出部か或いはホットコーヒ
ー液抽出部にセットすることで、ごく便利に且つ容易、
簡単、迅速にアイスコーヒー用の水出しコーヒー液やホ
ットコーヒーそのものを得ることができる。勿論、良く
冷えたアイスコーヒーは水出しコーヒー液抽出部で得ら
れた水出しコーヒー液に氷等を入れることで難なく直ぐ
に得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る好ましい実施
の形態を示すコーヒー液抽出装置の概略縦断面図で、図
2は制御部と装置各部との関係を示す図、図3は制御部
による装置の運転制御例を示すフローチャートである。
図4は水出しコーヒー液抽出部と共にホットコーヒー液
抽出部と焙煎・ミル部を備えた実施の形態を示すコーヒ
ー液抽出装置を示し、(A)は平面図、(B)は正面図
である。図5はホットコーヒー液抽出部の概略縦断面図
である。
【0012】図1を参照して、ケース110 の天井部111
上面に抽出器120 が着脱自在に載置され、、ケース110
内に兼用タンク130 、導水管140 、循環路150 、オーバ
ーフロー管160 、制御部190 等が設けられ、ケース110
の前面部112 の外側にコーヒー液注出口170 が設けられ
ている。
【0013】前記抽出器120 は、その内側に濾紙やその
他の濾過手段を装着し、更にその中に焙煎及び製粉済み
のコーヒー豆粉を入れて、コーヒー液をドリップするた
めのものである。抽出器120 には蓋121 が設けられ、ま
た持ち歩くための持手122 が設けられている。前記蓋12
1 にはその中央部に開口121aが設けられ、そこから抽出
用の液が注ぎ込まれる。抽出器120 をケース110 から外
し、蓋121 を外して、濾紙123 等を装着し、更にコーヒ
ー豆粉を入れて、再びケース110 上に載置することで、
抽出の用意が整う。勿論、前記抽出器120 はそれ自身に
濾過手段が備わったものであってもよい。また抽出器
は、例えばプラスチック製や金属製とすることができ
る。
【0014】前記兼用タンク130 は、前記抽出器120 で
ドリップされたコーヒー液を受け入れるための容器であ
ると共にコーヒー液を抽出する一定量の水を入れておく
ためのタンクで、抽出器120 が載置される位置の下方の
ケース110 内に固定されて配置される。兼用タンク130
はその上端部がケース110 の天井部111 に開口してお
り、この開口に蓋131 がなされるようにしている。この
蓋131 は前記抽出器120の載置台にもなっており、蓋131
上に載置された抽出器120 で抽出されたコーヒー液は
ドリップ穴124 を通り、蓋131 の中央部に設けられた穴
131aを通って兼用タンク130 に受け入れられ、保持され
る。兼用タンク130 には、得たいコーヒー液の量と同じ
量の水を入れる。そしてその水の全量が全てコーヒー液
になる。
【0015】前記導水管140 は、上水道から兼用タンク
130 に直接的に給水するためのものである。導水管140
の一端は兼用タンク130 の底132 から内部に突出した状
態に設けられ、導水管140 の他端はケース110 の背面部
113 から突出した所で、上水道の管と接続できるように
なされている。ケース110 内の導水管140 の途中には上
流側から元栓141 、減圧器142 、電磁開閉弁143 、水量
センサ144 が設けられている。減圧器142 は上水道の水
圧を適当に減圧して兼用タンク130 内に給水するための
ものである。電磁開閉弁143 は、制御部190 によってそ
の開閉が制御され、兼用タンク130への給水モードが開
始されることで開放され、設定された水量が兼用タンク
130に導入された時点で閉止される。水量センサ144 は
導水管140 内を兼用タンク130 に給水される水量を検出
するセンサで、該水量センサ144 で検出された水量情報
が制御部190 に送られ、制御部190 は水量センサ144 が
検出水量が設定された水量となった時点で電磁開閉弁14
3 を閉止する指令を出す。
【0016】前記循環路150 は兼用タンク130 内の液を
循環させて、抽出器120 に注ぐための通路で、一端が兼
用タンク130 の底132 に接続され、他端が抽出器120 へ
の注ぎ口151 となっている。循環路150 を送られてきた
液は、ケース110 の天井部111 から上方へ突出する突出
管157 の先端の注ぎ口151 から抽出器120 内に散水して
注がれる。ケース110 内の循環路150 の途中には上流側
から循環ポンプ152 、水流センサ153 、循環水加熱ヒー
タ154 、温度センサ155 が設けられている。循環ポンプ
152 はそのオン、オフが制御部190 によって制御される
ようになされている。またその吐出量を数段階に変更す
ることができるようになされており、これによって抽出
器120 に注ぐ単位時間当たりの量を調節することができ
るようにされている。水流センサ153 は循環路150 内の
水流を検出するもので、水流センサ153 で検出された水
流情報が制御部190 に送られる。制御部190 は循環水加
熱ヒータ154をオンする場合においても、水流センサ153
が水流を検出している場合に限りヒータ154 をオンす
る。また制御部190 は水流センサ153 が一定時間以上、
継続して水流を検出しない場合に循環ポンプ152 の運転
を停止する構成とすることができる。循環水加熱ヒータ
154 は瞬間式加熱ヒータとし、そのオン、オフは制御部
190によって制御されるようになされている。温度セン
サ155 は抽出器120 に注がれる水又は温水の温度を検出
するもので、その情報は制御部190 に送られる。温度セ
ンサ155 によって検出される温度によって前記循環水加
熱ヒータ154 による加熱具合を変更するようにしてもよ
い。勿論この場合には、循環水加熱ヒータ154 をその発
熱量を変更することができるものにしておく必要があ
る。循環路150 の途中から排出管156 を分岐してケース
110 外へ延設している。この排出管156 のコック156aを
開くことで、兼用タンク130 内の液を排出することでき
る。
【0017】オーバーフロー管160 は兼用タンク130 へ
の給水が何かの原因で停止しない場合等における安全の
ための手段である。兼用タンク130 から水が溢れでる前
に、オーバーフロー管160 に流れて排出される。コーヒ
ー液注出口170 は兼用タンク130 内のコーヒー液を注ぎ
出す口で、開閉コック171 を操作することで、注出管17
2 を通ってコーヒー液が使用者のコップ等に注がれる。
注出管172 には兼用タンク130 内の水位を示すレベル表
示管173が接続されている。
【0018】前記制御部190 はマイコンを内蔵し、装置
の運転制御を行う。先ず図2を参照して装置各部と制御
部190 との関係を説明すると、制御部190 に対しては導
水管140 の水量センサ144 からの信号、循環路150 の水
流センサ153 からの信号、循環路150 の温度センサ155
からの信号が入力される。またケース110 の前面部112
の一部に配置される操作パネル部180 からの信号が入力
される。また制御部190 からは循環ポンプ152 に対して
オン及びオフの信号、循環ポンプ152 の電力切換部152a
への電力切換信号、導水管140 の電磁開閉弁143 に対す
る開放及び閉止の信号、循環路150 の循環水加熱ヒータ
154 に対するオン及びオフの信号が出力される。前記操
作パネル部180 には、運転スイッチ181 、給水量設定部
182 、高温水注ぎモード時間設定部183 、待機モード時
間設定部184 、非加熱水注ぎモード時間設定部185 、循
環ポンプ能力切換設定部186 、設定事項切換スイッチ18
7 、表示部188 が設けられている。その他、抽出器120
への注ぎ温度設定部等を設けてもよい。前記運転スイッ
チ181 は運転を開始するスイッチである。給水量設定部
182 は兼用タンク130 への給水量を設定する操作部で、
何杯分のコーヒー液を抽出するかによって、その杯数を
入力することで、対応する水量が設定できるようにして
いる。例えば10杯分のコーヒー液を得たい場合は10と入
力すれば、対応する水量が設定される。勿論、これに濃
いめ、薄いめ等の付属設定部を設けて、給水量を多少増
減するようにしてもよい。また勿論、前記給水設定部18
2 は給水量を直接的に設定することができるようにする
こともできる。高温水注ぎモード時間設定部183 は高温
水注ぎモードの継続時間を設定する操作部である。待機
モード時間設定部184 は高温水注ぎモード終了後、非加
熱水注ぎモードに移行するまでの待機時間を設定する操
作部である。待機時間をゼロとした場合は、高温水注ぎ
モード終了後に直ちに非加熱水注ぎモードに移行する。
非加熱水注ぎモード時間設定部185 は、高温水注ぎモー
ド及び待機時間モードが終了した後に引き続いて行われ
る非加熱水注ぎモード時間を設定する操作部である。循
環ポンプ能力切換設定部186 は循環ポンプ152 の吐出能
力を強、中、低の3段階に切り換える操作部である。設
定事項切換スイッチ187 は、スイッチ187 を押す都度、
設定操作できる各設定部182 、183 、184 、185 、186
を切り換えるためのスイッチである。表示部188 は設定
された値の表示やその他の表示を行う。
【0019】制御部190 は前記各センサ144 、153 、15
5 からの情報と操作パネル部180 からの指令信号、設定
信号に基づき、自己の持つ制御プログラムに沿って、循
環ポンプ152 、電磁開閉弁143 、循環水加熱ヒータ154
を制御する。制御部190 の前記制御プログラムは、給水
運転を行う給水モードと、それに続いて抽出運転を行う
3モード、即ち高温水注ぎモードと、それに続く待機モ
ードと、それに続く非加熱水注ぎモードとから構成され
ている。前記給水モードは設定された水量を上水道から
導水管140 を介して兼用タンク130 へ自動的に給水する
モードである。給水モードでは、制御部190 は、電磁開
閉弁143 を開放し、水量センサ144 が設定された水量を
検出すると電磁開閉弁143 を閉止する。高温水注ぎモー
ドは、兼用タンク130 内の水を加熱して抽出器120 に注
ぐモードである。高温水注ぎモードでは、制御部190
は、循環ポンプ152 を駆動すると共に循環水加熱ヒータ
154 をオンし、設定された高温水注ぎモード時間、高温
水を抽出器120 に注ぐ。高温水注ぎモード時間が経過す
ると、循環ポンプ152 と循環水加熱ヒータ154 をオフす
る。待機モードは、前記高温水注ぎモード終了後、抽出
器120 に高温水や非加熱水を注ぐことなく、そのまま放
置状態にするモードである。待機モードの間に抽出器12
0 内のコーヒー豆粉は十分に蒸らされ、膨らまされて、
コーヒー液抽出に適した状態となる。非加熱水注ぎモー
ドは、兼用タンク130 内の水を加熱することなく抽出器
120に注ぐモードである。待機モードが終了すると、制
御部190 は循環ポンプ152 だけを予め設定された時間だ
け駆動させる。抽出器120 内の液は少なくとも1回以上
循環し、全体がコーヒー液となる。
【0020】図3を参照して、制御部190 による制御の
例を説明する。今、抽出器120 に濾紙123 をセットし、
焙煎及び製粉済みのコーヒー豆粉を抽出したい人数杯に
相当する分量だけ抽出器120 に入れ、ケース110 にセッ
トする。一方、操作パネル部180 で、兼用タンク130 へ
の給水量、高温水注ぎモード時間T1 、待機モード時間
2 、非加熱水注ぎモード時間T3 を設定する。このよ
うにして準備が整った後、運転スイッチ181 がオンされ
ると、制御部190 により先ず給水運転が開始されて給水
モードとなる。制御部190 は導水管140 の電磁開閉弁14
3 を開放する(S1)と共に水量センサ144 からの給水
量情報を監視する(S2)。そして水量センサ144 が設
定水量を検出した時点(S2でイエス)で、電磁開閉弁
143 を閉止する(S3)。これで給水運転を行う給水モ
ードが終了する。制御部190 は給水モードを終了する
と、次に抽出運転を開始し、先ず高温水注ぎモードとす
る。高温水注ぎモードでは制御部190 は先ず循環ポンプ
152 をオンすると共に循環水加熱ヒータ154 をオンする
(S4)。兼用タンク130 内の水が循環路150 を通り、
途中で循環水加熱ヒータ154 で瞬間加熱され、例えば90
℃の高温水になって、高温水注ぎモード時間T1 、例え
ば十数秒間、抽出器120 に注がれる。尚、循環水加熱ヒ
ータ154 のオンは循環路150 内に水流が発生したことを
水流センサ153 で検出したときに行われるようにしても
よい。制御部190 は前記高温水注ぎモードの開始から予
め定められた高温水注ぎモード時間T1 を監視し(S
5)、該高温水注ぎモード時間T1 が経過する(S5で
イエス)と、循環ポンプ152 と循環水加熱ヒータ154 を
オフする(S6)。これによって高温水注ぎモードが終
了する。
【0021】前記高温水注ぎモードが終了すると、制御
部190 は待機モードを開始し、予め設定された待機モー
ド時間T2 を監視する(S7)。この待機モードにおい
てコーヒー豆粉は十分に蒸らされ、抽出の準備が整う。
前記待機モード時間T2 が経過すると(S7でイエ
ス)、制御部190 は非加熱水注ぎモードを開始し、循環
ポンプ152 をオンする(S8)。兼用タンク130 内の水
が循環した抽出器120 に注がれ、コーヒー液の抽出が行
われる。抽出されたコーヒー液は兼用タンク130 に落下
して受け入れられ、保持される。兼用タンク130 内に保
持されたコーヒー液は、非加熱水注ぎモード時間T3
経過するまでは再度循環されて、抽出器120 に注がれる
ことになる。制御部190 は設定された非加熱水注ぎモー
ド時間T3 を監視し(S9)、設定された非加熱水注ぎ
モードが経過すると(S9でイエス)、循環ポンプ152
をオフする(S10)。これによって、非加熱水注ぎモー
ドが終了し、抽出運転が終了し、全運転が終了する。
【0022】以上で説明したコーヒー液抽出装置は、コ
ーヒー液を水出しにより抽出する設備、即ち、水出しコ
ーヒー液抽出部のみをケース110 に構成した装置になっ
ている。が、水出しコーヒー液抽出部の他にホットコー
ヒー液抽出部やコーヒー豆の焙煎・ミル部を備えた装置
としてもよい。図4に水出しコーヒー液抽出部と共にホ
ットコーヒー液抽出部と焙煎・ミル部を備えたコーヒー
液抽出装置の実施の形態を示す。図4において、ケース
1の中央部に焙煎・ミル部2が設備され、該焙煎・ミル
部2を挟んで、一側に水出しコーヒー液抽出部3が設備
され、他側にホットコーヒー液抽出部4が設備されてい
る。焙煎・ミル部2には、コーヒー生豆を焙煎するため
の焙煎器21をケース1内上部に、その下方に焙煎済みコ
ーヒー豆を粉砕するための粉砕器22を備えている。また
粉砕器22で粉砕されたコーヒー豆粉を受け取る取り出し
口23を設けている。前記焙煎器21へはケース1の中央部
の天井部11に設けた焙煎蓋21a からコーヒー生豆を入れ
る構成となっている。21b は脱煙排気口である。前記取
り出し口23はケース1の前面部12に開口する奥まった室
となっている。コーヒー生豆は焙煎器21内で焙煎され、
粉砕器22内で粉砕せられる。濾紙等を装着した抽出器を
取り出し口23内に置くことで、粉砕器22で粉砕されたコ
ーヒー豆粉を抽出器内にそのまま投入することができ、
その抽出器を水出しコーヒー液抽出部3やホットコーヒ
ー液抽出部4にセットすることで、水出し抽出や高温水
による抽出を容易に行うことができる。特にコーヒー液
を水出し抽出する場合には、それに供されるコーヒー豆
粉は、十分に微粉にしたものが好ましく、また製粉した
後時間のたっていない、即ち水分を未だ吸収していない
粉が好ましい。また更には焙煎した後すぐに十分に冷却
して、それをすぐに製粉したものを用いるのが好まし
い。この例では焙煎・ミル部2を併設することで、抽出
運転の直前に、コーヒー豆を焙煎し、且つ十分微粉に製
粉して抽出器にセットすることができる。尚、前記焙煎
器21及び粉砕器22の運転は、焙煎から粉砕までの一連の
動作を自動的に行える構成としている。が、併せて焙煎
運転と粉砕運転とを個別に行えるようにしておいてもよ
い。前記水だしコーヒー液抽出部3の構成は、図1〜図
3で既述した構成と同様である。同じ部材、要素には同
一の符号を付して図4に示す。尚、循環路150 の前記ケ
ース1の天井部11から突出する突出管157 は、注ぎ口操
作部157aとして、回動自在とすると共に注ぎ口操作部15
7a自体のケース1の天井部11からの突出量が自由に調節
できるように構成することができる。これによって不使
用時には注ぎ口151 を抽出器120 の位置から退避した位
置に回動操作すると共にケース1の天井部11上面に設け
た載置部14に載置して、待機させておくことができる。
【0023】前記ホットコーヒー液抽出部4の実施の態
様を図4、図5を参照して説明する。ケース1の天井部
11に設けられる抽出器420 は、既述した水出しコーヒー
液抽出部3の抽出器120 と同様の構成であり、ケース1
に対して着脱自在に載置され、また抽出器420 に蓋421
、蓋の開口421a、持手422 、濾紙423 、ドリップ穴424
等が配備される。ケース1内には、抽出器420 から落
下してくるコーヒー液を受け取る受け取り専用タンク43
0 と、該専用タンク430 の周囲を囲む貯湯タンク431 と
を有する。専用タンク430 にはオーバーフロー管460 、
コーヒー液注出口470 が接続され、コーヒー液注出口47
0 には開閉コック471 、注出管472 、レベル表示器473
が設けられている。前記貯湯タンク431 には、上水道か
らの水を貯湯タンク431 に導くための導水管440 、貯湯
タンク431 内の温水を抽出器420 に注ぐための注湯路45
0 、必要に応じて温水を注ぎ出すことができる給湯口43
2 とが接続され、また貯湯タンク431 内の水を加熱する
貯湯ヒータ433 が貯湯タンク431 内もしくは貯湯タンク
431の外側に設けられる。また貯湯タンク431 には水位
センサ434 や貯湯温度センサ435 が設けられる。前記導
水管440 には前記水出しコーヒー液抽出部の導水管140
の元栓141 、減圧器142 を兼用する形で設けており、減
圧器142 の下流側で前記導水管140 と分岐され、その分
岐点より下流位置に電磁開閉弁443 と水量センサ444 が
設けられている。前記注湯路450 には、抽出器420 に高
温水を注ぐ注ぎ口451 と、途中に循環ポンプ452 が設け
られ、また注湯路450 の途中から排出管456 が分岐せら
れて排出コック456aに接続している。前記給湯口432 に
は開閉コック432aが設けられ、また温水レベル表示管43
2bが接続されている。尚、注湯路450 の前記ケース1の
天井部11から突出する部分は、注ぎ口操作部457aとし
て、前記水出しコーヒー液抽出部3における注ぎ口操作
部157aと同様に構成し、これによって不使用時には注ぎ
口451 を抽出器420 の位置から退避した位置に回動操作
すると共にケース1の天井部11上面に設けた載置部15に
載置して、待機させておくことができる。
【0024】ホットコーヒー液抽出部4の運転について
説明する。先ずコーヒー液抽出運転操作に先立ち、貯湯
運転を行う。貯湯運転は貯湯運転スイッチ等をオンする
ことで、図示しないホットコーヒー液抽出部4の制御部
が導水管440 の電磁開閉弁443 を開いて予め上水道から
の水を貯湯タンク431 に導入し、次に貯湯ヒータ433を
オンして、貯湯タンク431 内の水を一定の高温状態に加
熱、保温することで行われる。ホットコーヒー液の抽出
運転は、濾紙423 を装着しコーヒー豆粉を入れた抽出器
420 をケース1の天井部11にセットし、注ぎ口451 を抽
出器420 の中心開口421aにセットする一方、抽出量(高
温水注ぎ量)を設定した後、抽出運転スイッチをオンす
ることで行われる。抽出器420 で抽出されたコーヒー液
は受け取り専用タンク430 に落下して溜まる。周囲を囲
む貯湯タンク431 によってコーヒー液は保温状態に保持
される。コーヒー液注出口470 の開閉コック471 を開く
ことで、ホットコーヒー液をコップ等に受けて、飲用に
供することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上の構成よりなり、請求項1
に記載のコーヒー液抽出装置によれば、抽出器と、兼用
タンクと、コーヒー液注出口と、循環路及び循環ポンプ
と、循環水加熱ヒータとを有し、且つ抽出運転の開始か
ら初期の限定された一定時間は循環ポンプと循環水加熱
ヒータとの両方をオンにして高温水を抽出器に注ぐ高温
水注ぎモードとすると共にその後の一定時間は循環ポン
プだけをオンにして非加熱水を抽出器に注ぐ非加熱水注
ぎモードとする制御部を有するので、高温水により先ず
コーヒー豆粉を抽出するのに十分適した状態に膨潤させ
た上で、水にて抽出することができる。よって水による
抽出の利点である、渋味、カフェイン、雑味が少なく、
酸化のし難い、また好ましい琥珀色で香りのよいコーヒ
ー液を得ることができ、且つ実質的には水で抽出したの
と同様でありながら、水のみで最初から最後まで抽出す
る場合に比べて抽出時間を格段に短くすることができ
る。勿論、水出しコーヒー液からアイスコーヒーをごく
簡単に短時間で作ることができ、味もよい。また業務用
として用いる場合でも強力な冷却設備が不要となり、省
電力、低コストでアイスコーヒーを得ることができる。
更に第1の特徴を有するコーヒー液抽出装置によれば、
抽出用の水を循環させながら抽出を行うので、一度抽出
された液が再度抽出器へ循環されることになり、全体と
しての抽出時間を十分に短縮することができる。また請
求項2に記載のコーヒー液抽出装置によれば、上記請求
項1に記載の構成による効果に加えて、高温水注ぎモー
ドと非加熱水注ぎモードとの間に待機モードを設けるこ
とで、その間にコーヒー豆粉を十分に蒸らし、十分に膨
潤させて、抽出されるのに適した状態とすることができ
る。よって、その後の非加熱水注ぎモードにおいて、水
が注がれるだけでも十分に且つ速やかにコーヒー液を水
出しすることができる。また請求項3に記載のコーヒー
液抽出装置によれば、上記請求項1又は2に記載の構成
による効果に加えて、制御部の制御構成として、抽出運
転に先立って上水道の水を兼用タンク内に自動給水する
給水モードを有することで、給水のための手作業が不要
となり、便利である。また請求項4に記載のコーヒー液
抽出装置によれば、上記請求項3に記載の構成による効
果に加えて、水の給水から抽出の一連の動作を全て自動
的に行うことができるので便利である。また請求項5に
記載のコーヒー液抽出装置によれば、上記請求項1〜4
の何れかに記載の構成による効果に加えて、高温水注ぎ
モードの継続時間、非加熱水注ぎモードの継続時間、待
機モードの継続時間をそれぞれ、コーヒー豆の種類、コ
ーヒー豆粉の粉砕程度、抽出されるコーヒー豆粉の量、
抽出されたコーヒー液の濃さや味、非加熱水の水温や高
温水の水温、抽出器への注ぎ流量等の種々の条件に応じ
て、適当な時間を調節して設定することができ、好みの
水だしコーヒー液を得ることができる。また請求項6に
記載のコーヒー液抽出装置によれば、上記請求項1〜5
の何れかに記載の構成による効果に加えて、高温水注ぎ
モードの継続時間及び非加熱水注ぎモードの継続時間
を、時間で設定するのではなく、それぞれ予め設定した
一定の注ぎ量が注がれるまでの時間とすることで、現に
注がれた量でもって高温水注ぎモードの継続を終了し、
非加熱水注ぎモードの継続を終了することができるの
で、より実際に即して、コーヒー豆粉の量等に対して最
適量の高温水の量を丁度注ぎ、最適の蒸らし状態にする
ことができる。また非加熱水注ぎモードについても、よ
り抽出条件に即した量を正確に注ぐことができる。また
請求項7に記載のコーヒー液抽出装置によれば、上記請
求項1〜6の何れかに記載の構成による効果に加えて、
中央部に備えた焙煎・ミル部で、コーヒー豆粉を得るこ
とができ、そのコーヒー豆粉を焙煎・ミル部の直ぐ隣に
ある水出しコーヒー液抽出部か或いはホットコーヒー液
抽出部にセットすることで、容易簡単、迅速に水出しコ
ーヒー液やホットコーヒー液を便利に得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る好ましい実施の形態を示すコーヒ
ー液抽出装置の概略縦断面である。
【図2】制御部と装置各部との関係を示す図である。
【図3】制御部による装置の運転制御例を示すフローチ
ャートである。
【図4】水出しコーヒー液抽出部と共にホットコーヒー
液抽出部と焙煎・ミル部を備えた実施の形態を示すコー
ヒー液抽出装置を示し、(A)は平面図、(B)は正面
図である。
【図5】ホットコーヒー液抽出部の概略縦断面図であ
る。
【符号の説明】
110 ケース 120 抽出器 130 兼用タンク 140 導水管 150 循環路 152 循環ポンプ 154 循環水加熱ヒータ 160 オーバーフロー管 170 コーヒー液注出口 190 制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焙煎及び製粉済みのコーヒー豆粉を入れ
    てコーヒー液をドリップするための抽出器と、該抽出器
    が配置される位置の下方に配置されて抽出用の水を保有
    すると共に前記抽出器から落下してくる抽出液を受け入
    れる兼用タンクと、該兼用タンクに接続されて兼用タン
    ク内のコーヒー液を開閉自在に注出するコーヒー液注出
    口と、前記兼用タンクの液を前記抽出器の上方まで搬送
    して該抽出器に注ぐための循環路及び循環ポンプと、前
    記循環路の途中に設けられた循環水加熱ヒータとを有
    し、且つ抽出運転の開始から初期の限定された一定時間
    は前記循環ポンプと循環水加熱ヒータとの両方をオンに
    して高温水を前記抽出器に注ぐ高温水注ぎモードとする
    と共にその後の一定時間は前記循環ポンプだけをオンに
    して非加熱水を前記抽出器に注ぐ非加熱水注ぎモードと
    する制御部を有する水出しコーヒー液抽出部を備えたこ
    とを特徴とするコーヒー液抽出装置。
  2. 【請求項2】 制御部による制御構成として、高温水注
    ぎモードと非加熱水注ぎモードとの間に一定時間循環ポ
    ンプと循環水加熱ヒータとの両方を停止する待機モード
    を有することを特徴とする請求項1に記載のコーヒー液
    抽出装置。
  3. 【請求項3】 上水道からの水を兼用タンク内に導入す
    るための導水管を設けると共にその導水管に開閉弁と水
    量センサを設けており、制御部による制御構成として、
    抽出運転の開始に先立って前記水量センサが設定された
    水量を検出するまでの間前記導水管の開閉弁を開放する
    ことで、上水道から兼用タンク内に設定水量を給水する
    給水モードを有することを特徴とする請求項1又は2に
    記載のコーヒー液抽出装置。
  4. 【請求項4】 制御部は、運転スイッチがオンされる
    と、先ず給水モードを実行させ、給水モードが終了する
    と、自動的に高温水注ぎモードを実行させ、高温水注ぎ
    モードが終了すると、自動的に待機モードを実行させ、
    待機モードが終了すると、自動的に非加熱水注ぎモード
    を実行させる制御構成としたことを特徴とする請求項3
    に記載のコーヒー液抽出装置。
  5. 【請求項5】 高温水注ぎモードの継続時間、非加熱水
    注ぎモードの継続時間、待機モードの継続時間は、それ
    ぞれ調節自在に時間設定されることを特徴とする請求項
    1〜4の何れかに記載のコーヒー液抽出装置。
  6. 【請求項6】 高温水注ぎモードの継続時間及び非加熱
    水注ぎモードの継続時間は、時間で設定する代わりに、
    それぞれ予め設定した一定の高温水注ぎ量が注がれるま
    での時間、予め設定した一定の非加熱水注ぎ量が注がれ
    るまでの時間とすることを特徴とする請求項1〜5の何
    れかに記載のコーヒー液抽出装置。
  7. 【請求項7】 コーヒー豆の焙煎器と該焙煎器からの焙
    煎済みコーヒー豆を受け入れて粉砕する粉砕器と該粉砕
    器で粉砕されたコーヒー豆粉を受け取る取り出し口とを
    備えた焙煎・ミル部を中央部に備え、該焙煎・ミル部を
    挟んで、一側に水出しコーヒー液抽出部を備え、他側
    に、コーヒー液を高温水で抽出して保持し供給するホッ
    トコーヒー液抽出部を備えてなることを特徴とする請求
    項1〜6の何れかに記載のコーヒー液抽出装置。
JP8025998A 1994-12-09 1996-01-19 コーヒー液抽出装置 Pending JPH09192022A (ja)

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US08/817,503 US5868062A (en) 1995-08-28 1996-03-15 Coffee making apparatus for making coffee using heated and unheated water
CN96190967A CN1164822A (zh) 1995-08-28 1996-03-15 咖啡液提取装置
EP96906077A EP0788753A4 (en) 1995-08-28 1996-03-15 COFFEE MACHINE
PCT/JP1996/000715 WO1997007722A1 (fr) 1995-08-28 1996-03-15 Machine a cafe
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