JPH0832505A - 移動通信システムにおける信号到達時間補正方法 - Google Patents

移動通信システムにおける信号到達時間補正方法

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JPH0832505A
JPH0832505A JP6160284A JP16028494A JPH0832505A JP H0832505 A JPH0832505 A JP H0832505A JP 6160284 A JP6160284 A JP 6160284A JP 16028494 A JP16028494 A JP 16028494A JP H0832505 A JPH0832505 A JP H0832505A
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Japan
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signal
time
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mobile station
transmission
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JP6160284A
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Yasuo Sugamura
保夫 菅村
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Motorola Solutions Japan Ltd
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Nippon Motorola Ltd
Motorola Japan Ltd
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基地局における各タイムスロットの基準開始
時間と各移動局からの送信信号の到達時間とを一致させ
ることを低価格でかつ周波数資源の利用効率を悪化させ
ることなく実現できる移動通信システムにおける信号到
達時間補正方法を提供する。 【構成】 基地局は通信チャネルにおいて移動局からの
送信信号を受信する毎にその送信信号の到着時間の所定
のタイムスロットの基準開始時間からの遅延量を測定
し、測定した遅延量に応じた誤差情報信号を送信信号に
含ませて移動局に送信し、移動局は受信した基地局から
の送信信号の中から誤差情報信号を抽出してその誤差情
報に応じて所定のタイムスロットについての送信開始タ
イミングを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TDMA(Time Divis
ion Multiple Access:時分割多重化接続)方式を用い
た移動通信システムにおける信号到達時間補正方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】MCA(Multi Carrier Access)陸上移
動通信等の移動通信システムにおいては、基地局がカバ
ーするサービスエリア内に存在する移動局がその基地局
を介して無線通信を行なうことができるようになってい
る。いわゆる大セル方式のサービスエリアの場合にはそ
の半径は30kmにも及ぶ広い領域となり、移動局の存
在位置に応じて移動局から基地局への送信信号の伝播時
間が異なることになる。よって、TDMA方式の移動通
信システムにおいては、各移動局毎に送信すべきタイム
スロットが割り当てられるので、基地局における各タイ
ムスロットの基準開始時間と各移動局からの送信信号の
到達時間とが一致しなくなる。そこで、従来の移動通信
システムにおいては、各タイムスロット間に長いガード
タイムを設けたり、或いは非常に複雑な同期回路を用い
て送信信号の伝播時間による到達時間のずれを吸収する
ことが行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各タイ
ムスロット間に長いガードタイムを設けることは周波数
資源の利用効率が悪くなり、また非常に複雑な同期回路
を用いることは無線装置の価格を上昇させる原因となる
という問題があった。そこで、本発明の目的は、基地局
における各タイムスロットの基準開始時間と各移動局か
らの送信信号の到達時間とを一致させることを低価格で
かつ周波数資源の利用効率を悪化させることなく実現で
きる移動通信システムにおける信号到達時間補正方法を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の移動通信システ
ムにおける信号到達時間補正方法は、所定のタイムスロ
ットにより移動局と基地局とが無線通信する時分割多重
化接続方式を用いた移動通信システムにおいて移動局か
ら送信された所定のタイムスロットについての送信信号
の基地局における到着時間を補正する信号到達時間補正
方法であって、基地局は通信チャネルにおいて移動局か
らの送信信号を受信する毎にその送信信号の到着時間の
所定のタイムスロットの基準開始時間からの遅延量Nを
測定し、測定した遅延量Nに応じた誤差情報信号Tを送
信信号に含ませて移動局に送信し、移動局は受信した基
地局からの送信信号の中から誤差情報信号Tを抽出し
て、抽出した誤差情報信号Tに応じて所定のタイムスロ
ットについての送信開始タイミングを調整することを特
徴としている。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1に示した本発明の信号到達時間補正
方法を用いたTDMA方式の無線装置において、アンテ
ナ1は送受信用のアンテナであり、TDD(Time Divis
ion Duplex)方式が採用されている。アンテナ1の端子
にはアンテナスイッチ2を介して受信部3及び送信部4
のいずれか一方に接続される。アンテナスイッチ2は受
信部3側の選択が定常状態である。受信部3において
は、アンテナスイッチ2からの受信信号である高周波信
号は帯域制限フィルタ(BPF)5によって帯域制限さ
れた後、高周波増幅器6に供給される。高周波増幅器6
によって増幅された信号は帯域制限フィルタ7を介して
ダウンコンバータ8に供給される。ダウンコンバータ8
は供給された高周波信号にVCO9からの局部発振信号
を混合して中間周波信号を生成する。そのダウンコンバ
ータ8から出力された中間周波信号はA/D変換器10
によってディジタル化された後、DSP(ディジタル信
号プロセッサ)11に供給される。DSP11は供給さ
れたディジタル化中間周波信号を検波して受信信号に含
まれる音声信号及び制御信号等の情報信号を復調してチ
ャネルコーディング論理回路12に供給する。また、D
SP11はチャネルコーディング論理回路12から供給
される送信されるべきディジタル情報信号であるデータ
信号に応じた変調動作を行なってその変調結果を送信部
4に供給する。
【0006】送信部4においては、DSP11から出力
されたディジタル信号はD/A変換器13を介してアッ
プコンバータ14に供給される。アップコンバータ14
は変調された信号にVCO15からの発振信号を混合し
て送信すべき周波数に周波数変換する。発振信号は前段
増幅器16によって増幅され、更に電力増幅器17によ
って増幅されて送信信号となる。この送信信号はアンテ
ナスイッチ2を介してアンテナ1に供給される。
【0007】DSP11の変調及び復調動作はCPU
(中央処理装置)19によって制御される。アンテナス
イッチ2の切換動作、VCO9,15の発振周波数及び
電力増幅器17の増幅動作はDSP11の動作状態によ
って制御される。CPU19はキーボード20からの操
作に応じてDSP11を制御すると共に、チャネルコー
ディング論理回路12及びボイスCODEC(コーデッ
ク)21の各動作モードを制御する。チャネルコーディ
ング論理回路12はボイスCODEC21から供給され
るディジタル音声信号又はデータ入出力インタフェース
22から供給されるディジタルデータ信号に対し予め定
められた符号変換を施すコーダとしての動作を行ない、
符号変換後の信号をDSP11に供給する。また、DS
P11から供給される復調後のディジタル信号に対して
復号をなすデコーダとしての動作を行なって復号したデ
ィジタル信号をボイスCODEC21又はデータ入出力
インタフェース22に供給する。ボイスCODEC21
はマイクロホンアンプ23からのアナログ音声信号を予
め定められたフォーマットのディジタル音声信号に変換
し、チャネルコーディング論理回路12からの復号され
たディジタル音声信号をアナログ信号に変化してスピー
カアンプ24に供給する。マイクロホンアンプ23には
マイクロホン25が接続され、スピーカアンプ24には
スピーカ26が接続されている。
【0008】送信されるデータは先ずCPU19からチ
ャネルコーディング論理回路12に供給され、ボイスC
ODEC21又はデータ入出力インタフェース22から
の通信データと共に上記のデータフォマットに変換され
た後、DSP11に供給される。なお、リンクが確立す
るまでは通信データは含まれない。DSP11は供給さ
れたデータ信号に変調動作によりデータ変換を施してD
/A変換器13に供給する。D/A変換器13でアナロ
グ化されたデータ信号はアップコンバータ14によって
VCO15からの発振信号に重畳される。データ信号を
含む発振信号は前段増幅器16によって増幅され、更に
電力増幅器17によって増幅されて送信信号となってア
ンテナスイッチ2を介してアンテナ1に供給される。一
方、アンテナ1で受信された信号はアンテナスイッチ
2、帯域制限フィルタ5、高周波増幅器6及び帯域制限
フィルタ7を介してダウンコンバータ8に供給される。
ダウンコンバータ8は供給された信号はVCO9からの
局部発振信号と混合されて中間周波信号となり、それが
A/D変換器10によってディジタル化された後、DS
P11に供給される。DSP11で復調された信号はチ
ャネルコーディング論理回路12に供給される。チャネ
ルコーディング論理回路12は制御データをCPU19
に供給し、通信データをボイスCODEC21又はデー
タ入出力インタフェース22に供給する。すなわち、通
信データが音声データならばそれはボイスCODEC2
1に供給され、音声データ以外ならばそれはデータ入出
力インタフェース22に供給される。
【0009】かかる構成の無線装置は基地局及び移動局
の両局において使用され、基地局の無線装置において、
チャネルコーディング論理回路12には遅延量測定回路
が構成されている。遅延量測定回路においては、図2に
示すようにDSP11からのデータ信号が供給されるシ
フトレジスタ31が設けられている。シフトレジスタ3
1は図示しない手段から発生されるクロックパルスに同
期してnビット分のデータを保持しつつシフトし、その
nビット分の保持出力はディジタル比較回路32に供給
される。ディジタル比較回路32には所定のユニークワ
ードが予め記憶されたメモリ33が接続されており、比
較回路32はクロックパルスに同期してシフトレジスタ
31の保持出力データとメモリ33に記憶された所定の
ユニークワードとを比較し、それらが一致したとき一致
パルスをカウンタ34に対して発生する。カウンタ34
は1つのスロットの開始を示すスロットスタートパルス
が供給されるとクロックパルスを初期値から計数し、一
致パルスが供給されたときの計数値を出力する。
【0010】移動局の無線装置において、チャネルコー
ディング論理回路12にはタイムスロットフォーマット
発生回路及びT値判定回路が構成されている。タイムス
ロットフォーマット発生回路は送信すべき1スロット内
のデータ(以下、スロットデータと称す)の発生タイミ
ングを調整し、T値判定回路は基地局からの通信チャネ
ルの送信データ中に含まれる誤差情報Tの値を検出す
る。誤差情報Tは遅延量Nの変化を示す1ビットデータ
信号である。
【0011】タイムスロットフォーマット発生回路にお
いては、図3に示すようにビットダウンカウンタ41が
設けられており、ビットダウンカウンタ41はクロック
パルスに同期してプリセットパルスによってプリセット
された初期値からダウン計数する。この初期値としては
遅延量Nに応じてCPU19によってプリセットされ
る。ダウン計数の開始はCPU19から供給されるシフ
トスタートパルスに応答して行なわれる。シフトスター
トパルスはスロットスタートパルス(誤差を考慮してい
ないときにスロットデータ出力を開始させるパルス)よ
りMビット早く発生される。ビットダウンカウンタ41
はダウン計数により計数値が0になると高レベル出力を
発生する。ビットダウンカウンタ41の出力にはAND
回路42が接続されている。AND回路42はビットダ
ウンカウンタ41の出力信号とクロックパルスとの論理
積をとる。遅延量Nが0の場合には、ダウンカウンタ4
1にMがプリセットされるので結果的にスロットスター
トパルスの発生時にAND回路42からクロックパルス
が発生する。
【0012】AND回路42の出力にはプリセット付き
シフトレジスタ43が接続されている。シフトレジスタ
43はボイスCODEC21又はデータ入出力インター
フェース22からの入力データを受け入れると共に送信
データ用バッファメモリ44に予め記憶されたユニーク
ワード等の所定の送信フォーマットデータをプリセット
パルスに応じてプリセットし、AND回路42からのク
ロックパルスに応じて1ビット毎にデータシフトしつつ
DSP11に対し送信すべきスロットデータとして出力
する。
【0013】一方、T値判定回路においては、図4に示
すようにDSP11からのデータ信号が比較回路51に
供給される。比較回路51にはデータの各ビットの1,
0を判別するための閾値となる基準電圧が供給され、比
較回路51は供給されたデータ信号と基準電圧とを比較
する。比較回路51の出力にはD型フリップフロップ5
2が接続されている。フリップフロップ52はCPU1
9からT値検出トリガパルスが供給されたときの比較回
路51の出力レベルをT値として保持してCPU19に
対し出力する。T値検出トリガパルスは受信したデータ
信号中の同期用プリアンプル及びユニークワードから誤
差情報Tのビット位置が分かるのでその時点で発生され
る。
【0014】かかる構成の無線装置を用いた通信システ
ムにおいては、基地局から割り当てられたタイムスロッ
トにおいて例えば、図5に示す波形のように送信部4の
電力増幅器(パワーアンプ)17の出力を定められたタ
イミングで増加させ規定時間後に減少させることが行な
われる。図6は4重のTDMA方式の場合における基地
局と1つの移動局との間の無線通信で使用されるタイム
スロットの割り当てを示しており、スロット番号が等し
い各位置(図6ではスロット番号1)にて基地局と同一
の移動局との間における無線通信がされる。上り期間は
移動局から基地局への通信期間であり、下り期間は基地
局から移動局への通信期間である。
【0015】下りスロットデータのフォーマットとして
制御チャネルの1つである個別セル用チャネルにおける
データフォーマットは図7に示すように、スロット先頭
から順に過渡応答用ランプタイム(R)、同期用プリア
ンプル(PR)、同期ワード(ユニークワード:U
W)、チャネル種別(CI)、相手局の呼出符号である
着識別符号(DA)、自局の呼出符号である発識別符号
(OA)、遅延量(N)、リンクチャネル割り当て等の
制御データ、そして誤り検出用付加情報(CRC)から
なる。また、同様に下りスロットデータのフォーマット
として通信チャネルにおけるフォーマットは図8に示す
ように、スロット先頭から順に過渡応答用ランプタイム
(R)、同期用プリアンプル(PR)、同期ワード(ユ
ニークワード:UW)、チャネル種別(CI)、誤差情
報T、通信データ、そして誤り検出用付加情報(CR
C)からなる。なお、隣合うスロットの間には8ビット
分のガードタイムが置かれている。
【0016】図9は通信が行われるまでの動作を示して
いる。着呼時又は発呼時には移動局においてキーボード
20の操作によりリンク確立要求の制御データを含む送
信信号がアンテナ1から発信されることになる。制御チ
ャネルにおいて移動局からの基地局へのリンクチャネル
確立要求に応じて基地局はリンクチャネル割り当てを移
動局に対して行なうべくリンク確立応答の制御データを
含む送信信号をアンテナ1から発信することが行なわれ
る。リンク確立応答により通信チャネルに移行した後に
おいて動作は、移動局から基地局への同期バーストの供
給、基地局から移動局への同期バーストの供給、移動局
から基地局への通信モード設定要求の供給、基地局から
の通信モード設定に対する応答、移動局から基地局への
呼設定要求の供給、基地局からの呼設定に対する応答、
基地局から移動局への機能・認証要求の供給、移動局か
らの機能・認証要求に対する応答、基地局から移動局へ
の呼出、そして応答と経て、通話となる。これらはスロ
ット内のデータとして送信される。
【0017】リンクチャネル確立要求のスロットデータ
の到着時間をチャネルコーディング論理回路12には遅
延量測定回路においてスロット開始基準時間(スロット
スタートパルス発生時)からのビット数として測定し、
その測定時間を遅延量Nとする。すなわち、基地局のC
PU19は遅延量測定回路の出力(カウンタ34の計数
値)から読み取り、その計数値から過渡応答用ランプタ
イム(R)、同期用プリアンプル(PR)及び同期ワー
ド(UW)のビット数を差し引くことにより遅延量Nを
設定する。そして、設定した遅延量Nを図7に示したよ
うにリンクチャネル割り当てのスロットデータに含ませ
て移動局に知らせるのである。
【0018】移動局のCPU19は受信したデータ中の
遅延量Nを読み取り、遅延量Nに応じた値M−Nをダウ
ンカウンタ41にプリセットし、シフトスタートパルス
をダウンカウンタ41に供給する。上記したようにシフ
トスタートパルスは遅延量を考慮しない場合のスロット
データ送出開始時点を示すスロットスタートパルスより
Mビット分(Mクロック周期)早く発生されるので、そ
のスロットスタートパルスの発生時よりNビット分早く
ダウンカウンタ41からクロックパルスがシフトレジス
タ43に供給されることになる。よって、シフトレジス
タ43から出力されるスロットデータの送信開始時点が
遅延量N(すなわちNビット分のクロック周期)だけ繰
り上げられて早くなり、DSP11はこの早められたス
ロットデータ出力に応じて送信部4を制御してスロット
データの送信状態にせしめる。よって、通信チャネルに
移行した後においては、移動局から基地局への各スロッ
トデータの送信はNクロック周期だけ早く開始される。
【0019】このように移動局からのスロットデータの
送信開始タイミングが早くされた通信チャネルにおける
通信中においては、基地局のCPU19は、図10に示
すようにカウンタ34の計数値に基づいて得られる遅延
量Nが0であるか否かを判別し(ステップS1)、N=
0ならば、基地局におけるスロットデータの受信タイミ
ングが基準タイミングと一致しているので、次に送信す
るスロットデータ中のT値を反転させる(ステップS
2)。一方、N≠0ならば、基地局におけるスロットデ
ータの受信タイミングが基準タイミングと一致していな
いので、遅延量Nは正であるか否かを判別する(ステッ
プS3)。N>0ならば、移動局におけるスロットデー
タ送信開始繰上量が少ないので、繰上量を多くさせるた
めに誤差情報Tを1に等しくする(ステップS4)。N
<0ならば、移動局におけるスロットデータ送信開始繰
上量が多すぎるので、繰上量を少なくさせるために誤差
情報Tを0に等しくする(ステップS5)。基地局のC
PU19は、このように決定された誤差情報Tを次の通
信チャネルにおける下りスロットデータ内に用いるよう
にチャネルコーディング論理回路12に指令する(ステ
ップS6)。よって、次の基地局から移動局への送信が
行なわれるスロットにおいて誤差情報Tが図8に示した
データフォーマットにて伝達される。
【0020】移動局のCPU19は、図11に示すよう
に通信チャネルのスロットデータから読み取った誤差情
報Tが前回のスロットデータ中の誤差情報Tの値から変
化したか否かを上記のT値判定回路の出力値から判別す
る(ステップS11)。誤差情報Tの値が変化している
ならば、スロットデータ送信開始繰上量は適切であるの
で、現在のスロットデータ送信開始繰上量を維持する。
ところが、誤差情報Tの値が変化していないならば、誤
差情報Tは1であるか否かを判別する(ステップS1
2)。T=1の場合にはスロットデータ送信開始繰上量
を多くさせるためにダウンカウンタ41のプリセット値
を1だけ減少させる(ステップS13)。プリセット値
を1だけ減少させると、シフトスタートパルス発生時点
からダウンカウンタ41の計数値が0に達するまでの時
間が短くなり、クロックパルスがシフトレジスタ43に
供給され始めるタイミングがそれまでよりも1ビット分
(1クロック周期)だけ早くなる。よって、シフトレジ
スタ43からデータが出力されるタイミングが1ビット
分だけ早くなり、これによりシフトレジスタ43から出
力されるスロットデータの送信開始時点が更に1ビット
分だけ繰り上げられて早くなり、DSP11はこの更に
1ビット分早められたスロットデータ出力に応じて送信
部4を制御してスロットデータの送信状態にせしめる。
【0021】一方、T=0の場合にはスロットデータ送
信開始繰上量を少なくさせるためにダウンカウンタ41
のプリセット値を1だけ増加させる(ステップS1
4)。プリセット値を1だけ増加させると、シフトスタ
ートパルス発生時点からダウンカウンタ41の計数値が
0に達するまでの時間が長くなり、クロックパルスがシ
フトレジスタ43に供給され始めるタイミングがそれま
でよりも1ビット分だけ遅くなる。よって、シフトレジ
スタ43からデータが出力されるタイミングが1ビット
分だけ遅くなり、これによりシフトレジスタ43から出
力されるスロットデータの送信開始時点が1ビット分だ
け繰り下げられ、DSP11はこの1ビット遅く調整さ
れたスロットデータ出力に応じて送信部4を制御してス
ロットデータの送信状態にせしめる。
【0022】
【発明の効果】以上の如く、本発明の移動通信システム
における信号到達時間補正方法においては、基地局は通
信チャネルにおいて移動局からの送信信号を受信する毎
にその送信信号の到着時間の所定のタイムスロットの基
準開始時間からの遅延量を測定し、測定した遅延量に応
じた誤差情報信号を送信信号に含ませて移動局に送信
し、移動局は受信した基地局からの送信信号から誤差情
報を抽出して、抽出した誤差情報に応じて所定のタイム
スロットについての送信開始タイミングを調整すること
が行なわれるので、各タイムスロット間に長いガードタ
イムを設ける必要はなく周波数資源の利用効率を高くす
ることができる。また、複雑な同期回路を用いる必要も
ないので、基地局における各タイムスロットの基準開始
時間と各移動局からの送信信号の到達時間との一致を低
価格で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号到達時間補正方法が適用された無
線装置を示すブロック図である。
【図2】遅延量測定回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】タイムスロットフォーマット発生回路の構成を
示すブロック図である。
【図4】T値判定回路の構成を示すブロック図である。
【図5】タイムスロットにおける送信パワーの変化を示
す図である。
【図6】4重のTDMA方式の場合のタイムスロットの
割り当てを示す図である。
【図7】個別セル用チャネルにおけるデータフォーマッ
トを示す図である。
【図8】通信チャネルにおけるデータフォーマットを示
す図である。
【図9】通話が行われるまでの制御シーケンスを示す図
である。
【図10】基地局のCPUの動作を示すフロー図であ
る。
【図11】移動局のCPUの動作を示すフロー図であ
る。
【主要部分の符号の説明】
1 アンテナ 3 受信部 4 送信部 11 DSP 12 チャネルコーディング論理回路 19 CPU 21 ボイスCODEC 22 データ入出力インタフェース

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のタイムスロットにより移動局と基
    地局とが無線通信する時分割多重化接続方式を用いた移
    動通信システムにおいて移動局から送信された前記所定
    のタイムスロットについての送信信号の基地局における
    到着時間を補正する信号到達時間補正方法であって、 基地局は通信チャネルにおいて移動局からの送信信号を
    受信する毎にその送信信号の到着時間の前記所定のタイ
    ムスロットの基準開始時間からの遅延量を測定し、測定
    した前記遅延量に応じた誤差情報信号を送信信号に含ま
    せて移動局に送信し、 移動局は受信した基地局からの送信信号の中から前記誤
    差情報信号を抽出して、抽出した前記誤差情報信号に応
    じて前記所定のタイムスロットについての送信開始タイ
    ミングを調整することを特徴とする信号到達時間補正方
    法。
  2. 【請求項2】 基地局は制御チャネルにおける移動局か
    らのリンクチャネル確立要求の送信信号の到着時間の前
    記所定のタイムスロットの基準開始時間からの前記遅延
    量を基地局において測定し、前記リンクチャネル確立要
    求に対するリンクチャネル割り当て通知と共に前記遅延
    量を含ましたデータを基地局から移動局に送信し、移動
    局は受信した前記遅延量に応じた時間だけ早くした前記
    送信開始タイミングで通信チャネルにおける前記所定の
    タイムスロットについて送信することを特徴とする請求
    項1記載の信号到達時間補正方法。
  3. 【請求項3】 基地局は測定した前記遅延量が到着時間
    の遅れ時間であるとき前記誤差情報信号のレベルを第1
    所定値に設定し、測定した前記遅延量が到着時間の進み
    時間であるとき前記誤差情報信号のレベルを第2所定値
    に設定し、測定した前記遅延量が0のときには前記第1
    所定値と前記第2所定値とが交互に送信されるように前
    記誤差情報信号を設定し、移動局は今回抽出した前記誤
    差情報信号のレベルと前回抽出した前記誤差情報信号の
    レベルが共に前記第1所定値である場合には前記送信開
    始タイミングを所定の単位時間だけ進め、今回抽出した
    前記誤差情報信号のレベルと前回抽出した前記誤差情報
    信号のレベルが共に前記第2所定値である場合には前記
    送信開始タイミングを前記所定の単位時間だけ遅らせ、
    今回抽出した前記誤差情報信号のレベルと前回抽出した
    前記誤差情報信号のレベルが互いに異なる場合には前記
    送信開始タイミングを前回の前記誤差情報信号のレベル
    抽出時のまま維持することを特徴とする請求項1記載の
    信号到達時間補正方法。
  4. 【請求項4】 前記誤差情報信号は1ビットデータ信号
    であることを特徴とする請求項1記載の信号到達時間補
    正方法。
  5. 【請求項5】 前記所定の単位時間は1ビット分のデー
    タ送信間隔に相当することを特徴とする請求項3記載の
    信号到達時間補正方法。
  6. 【請求項6】 基地局は送信信号中のユニークワードの
    到達時間から前記遅延量を測定することを特徴とする請
    求項1記載の信号到達時間補正方法。
  7. 【請求項7】 移動局はプリセットダウンカウンタを有
    し、前記プリセットダウンカウンタには前記遅延量に応
    じた値がプリセットされ、前記誤差情報信号のレベルに
    応じてそのプリセットされた値が増減され、前記プリセ
    ットダウンカウンタは前記所定のタイムスロットに対し
    て発生時点が移動局において定められたシフトスタート
    パルスに応じてダウン計数を開始し、その計数値が0に
    達したとき移動局は送信を開始することを特徴とする請
    求項1又は2記載の信号到達時間補正方法。
JP6160284A 1994-07-12 1994-07-12 移動通信システムにおける信号到達時間補正方法 Pending JPH0832505A (ja)

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JP2002252587A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Hitachi Kokusai Electric Inc Tdma中継方式
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