JPH08316965A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JPH08316965A
JPH08316965A JP7119846A JP11984695A JPH08316965A JP H08316965 A JPH08316965 A JP H08316965A JP 7119846 A JP7119846 A JP 7119846A JP 11984695 A JP11984695 A JP 11984695A JP H08316965 A JPH08316965 A JP H08316965A
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JP
Japan
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wireless
control information
frequency
wireless communication
main device
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Withdrawn
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JP7119846A
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English (en)
Inventor
Michihiro Izumi
通博 泉
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線端末が周波数切り替えを行なわずに主装
置からの制御情報の受信を行なう。 【構成】 各無線端末ごとに、主装置1と無線端末間の
制御情報の通信を行なう周波数を割り当て、その周波数
を主装置が決定するので、無線端末は、周波数切り替え
を行なわずに制御情報の受信を行なう。これにより、端
末でのバッテリーセービングのための間欠受信が可能と
なる。また、割り当てられた周波数で制御情報が送信さ
れるときにのみ無線端末が受信を行なうよう構成して間
欠受信をする。その結果、間欠受信時の消費電流が通常
動作時の消費電流に比べて大幅に減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線を利用して端末相
互あるいは端末と公衆回線との間で通信を行なう無線通
信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信の無線化が急速に進み、さま
ざまな分野で利用されてきている。電話交換装置(ボタ
ン電話装置を含む)も例外ではなく、交換機能を有する
主装置と無線専用電話機との間の通信を無線で行なうシ
ステムが提案されてきている。特に、デジタル無線通信
方式が実用化されつつあり、その中で特に注目されてい
るのがスペクトル拡散通信である。このスペクトル拡散
通信は、伝送する情報を広帯域に拡散することで、妨害
除去能力を高め、秘話性に優れたものにする技術として
知られている。現在、世界各国で、2.4GHz帯の周
波数がスペクトル拡散通信のために割り当てられてお
り、全世界で普及が進められている。
【0003】スペクトル拡散通信方式には、大きく分け
て周波数ホッピング(FH方式)と直接拡散(DS方
式)がある。FH方式は、変調周波数を一定時間以内に
変化させることによって、広い帯域を使用した伝送を行
なうものであり、DS方式は、伝送する情報をその十倍
から数百倍の速度の擬似雑音符号で拡散変調することに
より、広い帯域を使用するものである。
【0004】これらの内、比較的簡単な回路構成で実現
できることから、周波数ホッピングを用いたシステムが
既に開発されている。周波数ホッピング方式において通
信を行なうためには、送信側と受信側で周波数切り替え
タイミングの同期を取る必要がある。これは、制御情報
のやり取りの場合にも全く同様であり、常時、周波数の
切り替えを行ない、制御情報の確実なやり取りを可能と
するものである。
【0005】つまり、受信側の端末は送信側に同期して
周波数の切り替えを行ない、送信される制御情報を全て
取り込む。そして、取り込んだ制御情報のヘッダに書か
れた宛先アドレスを読み取り、それをもとに、自端末宛
の制御情報のみを取り込むという処理を行なう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電話交換装置においては、以下のような問題点があ
る。すなわち、 (1)受信側の端末では、制御情報がいつ送られるか分
からないため、受信側の端末は常に周波数切り替えを行
ない、制御情報を全て受信するという受信待機状態とな
っている必要がある。 (2)全ての制御情報を取り込むため、送信先アドレス
の識別を行なう必要がある。 (3)受信待機状態にあっても常に電流の消費があり、
特に携帯電話機等、バッテリにて駆動される装置では、
この消費電力の大きさが問題となる。 (4)間欠受信中にも消費電力を抑えた制御情報の送信
ができない。
【0007】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、無線端末が周波数切り
替えを行なわなくても制御情報の受信を行なえ、消費電
力を抑えた間欠受信を可能とし、さらに、間欠受信中に
も消費電力を抑えつつ、制御情報の送信を行なえる無線
通信システムを提供することである。。
【0008】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上記の目的を達成するために、請求項1に記載
の発明は、複数の回線と複数の端末を収容し、当該無線
通信システムの主装置と該複数の端末間において、複数
のチャネルにて構成される複数の伝送フレームを使用し
て無線にて通信を行なう無線通信システムであって、前
記複数のチャネルに複数の周波数を割り当てる手段と、
前記複数の周波数を一定周期で切り替える切替手段と、
前記切り替えられた周波数にて前記主装置と前記複数の
端末との間で制御情報の通信を行なう手段とを備え、前
記制御情報の通信を行なうための周波数は、前記複数の
端末ごとに割り振られる。
【0009】また、請求項9に記載の発明によれば、受
信手段による前記主装置からの制御情報の受信は、割り
振られた周波数で該制御情報が送信されるときにのみ行
ない、請求項11に記載の発明によれば、さらに、前記
割り振られた周波数で前記主装置に制御情報を送信する
手段を備える。以上の構成において、無線端末が周波数
切り替えを行なわずに主装置からの制御情報の受信を行
なえ、さらに、間欠受信中にも消費電力を抑えつつ、制
御情報の送信を行なうよう機能する。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る好
適な実施例を詳細に説明する。近年、デジタル無線通信
方式の中で特に注目されているのがスペクトル拡散通信
である。このスペクトル拡散通信は、伝送する情報を広
帯域に拡散することで、妨害除去能力を高め、秘話性に
優れたものにする技術として知られている。現在、世界
各国で、2.4GHz帯の周波数がスペクトル拡散通信
のために割り当てられており、全世界で普及が進められ
ている。
【0011】スペクトル拡散通信方式には、大きく分け
て周波数ホッピング(FH方式)と直接拡散(DS方
式)がある。FH方式は、変調周波数を一定時間以内に
変化させることによって、広い帯域を使用した伝送を行
なうものであり、DS方式は、伝送する情報をその十倍
から数百倍の速度の擬似雑音符号で拡散変調することに
より、広い帯域を使用するものである。
【0012】以下の実施例においては、上記の周波数ホ
ッピング方式によるデジタル無線通信を無線通信システ
ムの内線伝送に使用する場合について説明する。 [第1実施例]最初に本発明に係る第1の実施例につい
て説明する。 <システム構成>図1は、本発明の第1の実施例に係る
無線通信システム(以下、システムという)の全体構成
を示す図である。同図に示すシステムは、公衆回線10
2を収容し、交換機能及び無線接続機能を有する交換機
101、交換機101との間で制御データ及び音声デー
タの通信を行なう複数の無線専用電話機103−A,1
03−B、交換機101との間での制御データの通信及
び端末間と直接データ通信を行なうデータ端末装置10
4−A〜104−Eにて構成される。
【0013】本実施例に係るデータ端末装置は、「任意
の量のデータをバースト的に送信する機能を有する端末
(データ端末)と、そのデータ端末と主装置との間の無
線通信を司る無線アダプタを合わせたもの」と定義され
る。データ端末としては、コンピュータ104−Aに限
らず、プリンタ104−B、複写機104−C、テレビ
会議端末104−D、ファクシミリ104−E、LAN
ブリッジ104−F、その他、不図示の電子カメラ、ビ
デオカメラ、スキャナ等、データ処理を行なう種々の端
末が該当する。
【0014】上記の無線専用電話機やデータ端末は、そ
れぞれの端末間で自由に通信を行なうことができると同
時に、公衆回線網にもアクセス可能である点が本システ
ムの大きな特徴である。以下、その詳細構成と動作を説
明する。 <主装置の構成>最初に、公衆回線を収容する、本実施
例に係るシステムの主装置の構成について説明する。
【0015】図2は、本実施例に係るシステムの構成及
び主装置の構成を示すブロック図である。同図におい
て、主装置1は、複数の外線と複数の端末を収容し、そ
れらの間で呼の交換を行なう、本システムの主要部であ
る。また、接続装置2は、無線端末(後述する無線専用
電話機、無線アダプタを接続したデータ端末)をシステ
ムに収容可能とするために、主装置1の制御を受けて、
無線により無線端末の制御を行ない、無線伝送路の確立
を行なう。
【0016】無線専用電話機3は、上記の接続装置2を
介して、主装置1に収容された外線と通話を行なうとと
もに、相互に内線通話を行なうための電話機である。無
線アダプタ4は、例えば、パソコン、プリンタ等のデー
タ端末5やSLT(単独電話機)10、ファクシミリ
(FAX)11、ISDN端末12に接続することによ
り、同様に構成したデータ端末間で、無線によるデータ
伝送を可能とするアダプタである。
【0017】主装置1には、外線網の1つであるPST
N(既存の公衆電話網)6、PSTN6からの外線であ
るPSTN回線7、さらにまた、外線網の1つであるI
SDN(サービス総合デジタル通信網)8、ISDN8
からの回線であるISDN回線9が収容されている。そ
して、符号10は、主装置1に収容される端末の1つで
あるSLT(単独電話機)である。
【0018】そこで、主装置1の内部構成について説明
する。CPU201は、主装置1の中枢であり、交換制
御を含めた主装置全体の制御と司る。ROM202は、
CPU201の制御プログラムを格納し、RAM203
は、CPU201の制御のための各種データを記憶する
とともに、各種の演算用ようにワークエリアを提供す
る。また、通話路部204は、CPU201の制御の
下、呼の交換(時分割交換)を司り、PSTN回線i/
f205は、CPU201の制御の下、PSTN回線7
を収容するための着信検出、選択信号送信、直流ループ
閉結等、PSTN回線制御を行なう。さらに、ISDN
回線i/f206は、CPU201の制御の下、ISD
N回線を収容するためのISDNのレイヤ1、レイヤ2
をサポートし、ISDN回線制御を行なう。そして、S
LTi/f207は、CPU201の制御の下、SLT
10を収容するための給電、ループ検出、選択信号受
信、呼出信号送出等を行なう。
【0019】電話機部208は、通電時には、CPU2
01の制御の下、内線無線専用電話機として機能し、停
電時には、SLTとして機能する、送受話器、ダイヤル
キー、通話回線、表示器等を有する無線専用電話機部で
ある。また、トーン送出回路209からは、PB信号、
発信音、着信音等の各種トーンが送出され、接続装置i
/f210は、CPU201の制御の下、上記の接続装
置2を収容するために、接続装置2と通話信号、制御信
号を送受する。 <接続装置の構成>図3は、本実施例の接続装置2の内
部構成を示したブロック図である。同図において、CP
U301は、本接続装置2の中枢であり、通話チャネル
制御、無線部制御を含めた接続装置2全体の制御を司
る。ROM302は、CPU301の制御プログラムを
格納し、EEPROM303は、本システムの呼出し符
号(システムID)を記憶する。また、RAM304
は、CPU301の制御のための各種データを記憶する
とともに、各種の演算用にワークエリアを提供する。
【0020】主装置i/f305は、CPU301の制
御の下、主装置1の接続装置i/f210と通話信号や
制御信号を送受する。PCM/ADPCM変換部306
は、CPU301の制御の下、主装置1からのPCM符
号化された通話信号をADPCM符号に変換し、それ
を、後述するチャネルコーデック307に送信するとと
もに、チャネルコーデック307からのADPCM符号
化された通話信号をPCM符号に変換して、主装置1に
送信する。
【0021】上記のチャネルコーデック307は、CP
U301の制御の下、ADPCM符号化された通話信号
及び制御信号にスクランブル等の処理を行なうととも
に、それらの信号を所定のフレームに時分割多重化す
る。また、無線部308は、CPU301の制御の下、
チャネルコーデック307からのフレーム化されたデジ
タル信号を変調して、無線で送信できるように処理した
後、アンテナに送信するとともに、アンテナより無線で
受信した信号を復調して、フレーム化したデジタル信号
に処理する。 <無線専用電話機の構成>図4は、本実施例に係る無線
専用電話機3の構成を示すブロック図である。同図にお
いて、CPU401は、本無線専用電話機3の中枢であ
り、無線部制御、通話制御を含めた無線専用電話機3全
体の制御を司る。また、ROM402は、CPU401
の制御プログラムを格納し、EEPROM403は、本
システムの呼出し符号(システムID)、無線専用電話
機のサブIDを記憶する。さらに、RAM404は、C
PU401の制御のための各種データを記憶するととも
に、各種演算用にワークエリアを提供する。
【0022】通話路部405は、CPU401の制御の
下、後述する送受話器410、マイク411、スピーカ
412から通話信号の入出力を行なう回路である。AD
PCMコーデック406は、CPU401の制御の下、
通話路部405からのアナログ音声信号をADPCM符
号に変換し、それを、後述するチャネルコーデック40
7に送信するとともに、チャネルコーデック407から
のADPCM符号化された通話信号をアナログ音声信号
に変換して、通話路部405に送信する。
【0023】チャネルコーデック407は、CPU40
1の制御の下、ADPCM符号化された通話信号及び制
御信号にスクランブル等の処理を行なうとともに、それ
らを所定のフレームに時分割多重化する。無線ユニット
部408は、CPU401の制御の下、チャネルコーデ
ック407からのフレーム化されたデジタル信号を変調
して、無線で送信できるように処理し、それを後述する
アンテナに送信するとともに、アンテナより無線で受信
した信号を復調してフレーム化したデジタル信号に処理
する。
【0024】送受話器410は、通話のための音声信号
を入出力し、マイク411からは、音声信号を集音入力
する。また、スピーカ412は、音声信号を拡声出力す
る。表示部414は、後述するキーマトリクス413よ
り入力したダイヤル番号や外線の使用状況等を表示す
る。なお、キーマトリクス413は、上述のようにダイ
ヤル番号等を入力するダイヤルキーや、外線キー、保留
キー、スピーカキーからなる。 <無線アダプタの構成>図5は、本システムに収容可能
なデータ端末に接続される無線アダプタの内部構成を示
すブロック図である。同図において、データ端末501
は、本無線アダプタ502と通信ケーブルあるいは内部
バスを介して接続される、例えば、パーソナルコンピュ
ータ、ワークステーション、プリンタ、ファクシミリ、
その他のデータ端末機器を指す。
【0025】データ端末502において、主制御部50
4は、不図示のCPU及び割り込み制御、DMA制御等
を行なう周辺デバイス、システムクロック用の発振器等
から構成され、本無線アダプタ内の各ブロックの制御を
行なう。メモリ505は、主制御部504が使用するプ
ログラムを格納するための、例えば、ROM、各種処理
用のバッファ領域として使用するRAM等から構成され
る。
【0026】通信i/f部506は、上述のデータ端末
501として示すような各種データ端末機器が標準装備
する通信i/f、例えば、RS‐232C、セントロニ
クス、LAN等の通信i/fや、パーソナルコンピュー
タ、ワークステーションの内部バス、例えば、ISAバ
ス、PCMCIA(personal computer memory card int
ernational association)i/f等が該当する。端末制
御部507は、通信i/f506を介したデータ端末5
01と無線アダプタ502との間のデータ通信の際に必
要となる各種の通信制御を司る。また、チャネルコーデ
ック508は、フレーム処理、無線制御を行ない、その
内部構成については後述する。そして、ここでは、この
チャネルコーデック508でフレームに組み立てられた
データが、無線部503を介して主装置や対向端末に伝
送される。
【0027】誤り訂正処理部509は、無線通信により
データ中に発生するビット誤りを低減するために用い
る。送信時には、通信データ中に誤り訂正符号を挿入
し、受信時には、演算処理により、誤り位置ならびに誤
りパターンを算出し、受信データ中のビット誤りを訂正
する。なお、タイマー510は、本無線アダプタ502
内部の各ブロックにて使用するタイミング信号を提供す
る。
【0028】図6は、公衆回線へのデータ伝送を行なう
場合に必要となる、モデム内蔵タイプの無線アダプタの
構成を示すブロック図である。なお、同図において、図
5に示す無線アダプタと同一構成要素には同一符号を付
し、ここでは、それらの説明を省略する。図6におい
て、モデム511は、データを音声帯域信号に変調し、
ADPCMコーデック512は、モデム511で変調さ
れた信号を符号化する。そして、ADPCM符号化され
たデータは、後述するチャネルコーデックによりフレー
ムに組み立て、無線部503を介して主装置1に伝送さ
れることになる。 <無線部の構成>図7は、本システムの主装置、無線専
用電話機、データ端末で共通に使用する無線部の構成を
示すブロック図である。同図に示すように、本無線部
は、送受信用アンテナ601a,b、アンテナ601
a,bの切り替えスイッチ602、不要な帯域の信号を
除去するためのバンド・パス・フィルタ(以下、BPF
という)603、送受信の切り替えスイッチ604、受
信系のアンプ605、送信系のアンプ(パワーコントロ
ール付)606、1st.IF用ダウンコンバータ60
7、アップコンバータ608、送受信の切り替えスイッ
チ609、ダウンコンバータ607により変換された信
号から、不要な帯域の信号を除去するためのBPF61
0、2nd.IF用のダウンコンバータ611を備え、
これらのダウンコンバータ607,611により、ダブ
ルコンバージョン方式の受信形態を構成する。
【0029】また、2nd.IF用のBPF612、9
0°移相器613、クオドラチャ検波器614を備え。
これらのBPF612、90°移相器613により、受
信した信号の検波、復調が行なわれる。さらに、波形整
形用のコンパレータ615、受信系の電圧制御型オシレ
ータ(以下、VCOという)616、ロー・パス・フィ
ルタ(以下、LPFという)617、プログラマブルカ
ウンタ、プリスケーラ、位相比較器等から構成されるP
LL618を有し、これらのVCO616、LPF61
7、PLL618により受信系の周波数シンセサイザが
構成される。
【0030】また、キャリア信号生成用のVCO61
9、LPF620、プログラマブルカウンタ、プリスケ
ーラ、位相比較器等から構成されるPLL621を備
え、VCO619、LPF620、PLL621により
周波数ホッピング用の周波数シンセサイザが構成され、
変調機能を有する送信系のVCO622、LPF62
3、プログラマブルカウンタ、プリスケーラ、位相比較
器等から構成されるPLL623を備えて、VCO62
2、LPF623、PLL624により周波数変調の機
能を有する送信系の周波数シンセサイザが構成される。
【0031】なお、クロック625は、上記の各種PL
L618,621,624用の基準クロック、ベースバ
ンドフィルタ626は、送信データ(ベースバンド信
号)の帯域制限用フィルタである。 <無線部の動作説明> (1)送信時の動作 無線部において、不図示のプロセッサ等の外部回路から
入力されたデータ(ディジタルデータ)は、ベースバン
ドフィルタ626により帯域制限を受けた後、送信系の
VCO622の変調端子に入力される。また、上記のV
CO622、LPF623、PLL624にて構成され
る周波数シンセサイザにより生成された中間周波(I
F)の変調波は、アップコンバータ608に入力され、
これが、VCO619、LPF620、ホッピング用の
PLL621にて構成される周波数シンセサイザにより
生成されたキャリア信号と加算された後、送信系アンプ
606に入力される。
【0032】送信時には、この送信系アンプ606によ
り所定のレベルに増幅された信号が、BPF603によ
り不要な帯域の信号を除去された後、アンテナ601
a,bから電波として空間に発射される。 (2)受信時の動作 アンテナ601a,bにより受信された信号は、BPF
603により不要な帯域の信号を除去された後、受信系
のアンプ605により所定のレベルに増幅される。そし
て、所定のレベルに増幅された受信信号は、ダウンコン
バータ607によりキャリア信号を除去され、1st.
IFの周波数に変換される。この1st.IFの受信信
号は、さらに、BPF610で不要な帯域の信号を除去
された後、2nd.ID用のダウンコンバータ611に
入力される。
【0033】ダウンコンバータ611は、VCO61
6、LPF617、受信系のPLL618から構成され
る周波数シンセサイザにより生成された信号と、1s
t.IFからの入力信号により、2nd.IFの周波数
の信号を生成する。そして、2nd.IFの周波数にダ
ウンコンバータされた受信信号は、BPF612により
不要な帯域の信号を除去された後、90°移相器613
とクオドラチャ検波器614に入力される。
【0034】クオドラチャ検波器614は、90°移相
器613により位相をシフトされた信号と元の信号を使
用して検波、復調を行なう。このクオドラチャ検波器6
14により復調されたデータ(アナログデータ)は、次
に、コンパレータ615によりデジタルデータとして波
形整形され、外部の回路に出力される。 <無線フレーム構成の説明>図8〜図14は、本システ
ムにおいて使用する無線フレームのフレーム構成を示
す。本システムにおいては、「主装置−無線専用電話機
間通信フレーム」(以下、PCFと略す)、「無線専用
電話機間通信フレーム」(以下、PPFと略す)、「バ
ーストデータフレーム」(以下、BDFと略す)の3つ
の異なるフレームを用いる。
【0035】以下、上記各々のフレームについて、その
内部データの詳細説明を行なう。図8に示すPCFにお
いて、FSYNは同期信号、LCCH−Tは、主装置か
ら無線専用電話機へ送られる論理制御チャネル、LCC
H−Tは、無線専用電話機から主装置へ送られる論理制
御チャネル、T1,T2,T3,T4は、4台の異なる
無線専用電話機へ送る音声チャネル、R1,R2,R
3,R4は、4台の異なる無線専用電話機から送られて
くる音声チャネル、GTはガードタイムを表わす。ま
た、同図に示すF1,F3は、上記のフレームを無線で
伝送する際に使用する周波数チャネルで、1フレームご
とに周波数チャネルを変更することを示す。
【0036】図9に示すPPFにおいて、FSYNは同
期信号、LCCH−Tは、主装置から無線専用電話機へ
送られる論理制御チャネル、LCCH−Rは、無線専用
電話機から主装置へ送られる論理制御チャネル、T1,
T2,T3は、3台の異なる無線専用電話機へ送る音声
チャネル、R1,R2,R3は、3台の異なる無線専用
電話機から送られてくる音声チャネル、GTはガードタ
イム、そして、RVはリザーブビットを表わす。
【0037】また、同図におけるF1,F3,F5,F
7は、上記のフレームを無線で伝送する際に使用する周
波数チャネルのことで、PCFと異なり、周波数チャネ
ルF1で主装置から論理制御情報LCCH−Tを受け取
った後、周波数チャネルを無線専用電話機間通信に確保
されたF5に切り替えて、無線専用電話機間通信を行な
う。そして、その後、周波数チャネルをF3に切り替え
て主装置から論理制御情報を受け取り、さらに、周波数
チャネルを無線専用電話機間通信に確保されたF7に切
り替えるという手順を、無線専用電話機間通信が終了す
るまで繰り返す。
【0038】図10に示すBDFにおいて、FSYNは
同期信号、LCCH−Tは、主装置から無線専用電話機
へ送られる論理制御チャネル、LCCH−Rは、無線専
用電話機から主装置へ送られる論理制御チャネル、R
は、前フレームが終了したことを確認したり、他の無線
装置が電波を出していないかを確認するためのキャリア
センスの時間、PR1はプリアンプ、DATAは、バー
ストデータを収容するデータ用スロット、そして、GT
はガードタイムを表わす。
【0039】また、同図において、F1,F3,F5,
F7とあるのは、上記のフレームを無線で伝送する際に
使用する周波数チャネルで、PCFと異なり、F1で主
装置から論理制御情報を受け取った後、周波数チャネル
をバーストデータ通信に確保されたF5に切り替え、無
線専用電話機間通信を行なう。その後、周波数チャネル
をF3に切り替えて主装置から論理制御情報を受け取
り、さらに、周波数チャネルをバーストデータ通信に確
保されたF7に切り替えるという手順を、バーストデー
タ通信が終了するまで繰り返す。
【0040】図11は、同期信号FSYNフレームの構
成を示す。同図において、PRは、財団法人「電波シス
テム開発センター(以下、RCRと略す)」で指定する
周波同期捕捉のための62ビットのプリアンブル、SY
Nは、RCRで規定する31ビットのフレーム同期信
号、IDは、RCRで規定する63ビットの呼出し信
号、FIは2ビットのチャネル種別信号で、PDF・P
PF・BDFを区別する信号、TSはタイムスロット情
報、NFRは、次のフレームの周波数情報を示す。な
お、図中の数字は、上記各信号のビット数を示す。
【0041】図12は、音声チャネルのフレーム構成を
示す。ここでは、T1,T2,T3,T4とR1,R
2,R3,R4の構成は共通であるので、送信用音声チ
ャネルをまとめてTnと表示し、受信用音声チャネルを
まとめてRnと表示する。また、TnとRnの構成も共
通である。図12において、Rは、前のフレームが終了
したことを確認したり、他の無線装置が電波を出してい
ないかを確認するためのキャリアセンスの時間、PR1
は各スロット用プリアンブル、UWは、サブIDを含む
ユニークワード、Dは、3.2kbpsのDチャネル情
報、Bは、32kbpsのBチャネル情報、GTはガー
ドタイムを表わす。なお、ここでも、図中の数字はビッ
ト数を示す。
【0042】図13は、論理制御チャネルLCCH−T
のフレーム構成を示す。このLCCH−Tは、上述のよ
うに主装置から無線専用電話機へ送られる論理制御チャ
ネルで、UWは、サブIDを含むユニークワード、LC
CHは論理制御情報、GTはガードタイムを表わす。L
CCH−Tは、FSYN送出後、続けて送られるので、
プリアンブル等は付加されていない。
【0043】図14は、論理制御チャネルLCCH−R
のフレーム構成を示す。LCCH−Rは、無線専用電話
機から主装置へ送られる論理制御チャネルで、Rは、前
のフレームが終了したことを確認したり、他の無線装置
が電波を出していないかを確認するためのキャリアセン
スの時間、PR1は各スロット用プリアンブル、UW
は、サブIDを含むユニークワード、LCCHは論理制
御情報、GTはガードタイムを表わす。 <チャネルコーデックの説明>図15は、本実施例に係
るチャネルコーデックの内部構成を示すブロック図であ
る。上記のフレームは、このチャネルコーデックによっ
て処理される。
【0044】図15に示すように、本チャネルコーデッ
ク801は、無線部802、無線専用電話機等に内蔵さ
れるADPCMコーデック803、無線専用電話機や無
線アダプタのCPU804と接続される。また、チャネ
ルコーデック801の内部においては、無線制御部80
5が、無線部802に対して送受信の切替え制御と周波
数ホッピングの制御をする。この無線制御部805は、
さらに、データ送信に先立ちキャリア検出を行なう機能
をも有する。
【0045】CPUI/F807は、CPU804との
間で制御情報をやり取りするためのi/fであり、AS
IC内の各部の状態や動作モードを記憶するレジスタを
内蔵し、CPU804からの制御信号やASIC内の各
部の状態に応じてASIC各部の制御を行なう。ADP
CMコーデックi/f806は、ADPCMコーデック
803との間で音声信号をやり取りするためのシリアル
データ、同期クロックのやり取りを行なう。また、送信
フレーム処理部808は、ADPCMコーデック803
からの信号やCPU804から入力された論理制御デー
タを、上記の送信フレームに組み立てる。
【0046】受信フレーム処理部809は、無線部80
2からの信号フレームより制御情報や音声データを取り
出し、それらをADPCMコーデックi/f806やC
PUi/f807に渡す。同期処理部810は、DPL
Lで構成され、受信信号からクロックを再生し、ビット
同期の捕捉を行なう。以下、上記のASICの基本動作
について説明する。 (1)送信時の動作 送信時には、送信データフレームに付与する制御情報
を、CPU80からCPUi/f807にて受け取る。
ASICが無線専用電話機及び主装置内の接続装置で使
用される場合には、ADPCMコーデック803からの
データと合わせて送信フレーム処理部808で送信フレ
ームを組み立てる。また、ASICがデータ端末で使用
される場合には、誤り訂正符号化されたバーストデータ
と合わせて送信フレーム処理部808で送信フレームを
組み立てる。
【0047】このフレーム組み立てに際しては、データ
にスクランブルをかける。これは、無線伝送時の直流平
衡を保つために必要となるものである。無線制御部80
5は、受信信号が終了するタイミングをとり、キャリア
センス後、無線部を送信にし、送信フレームを無線部に
渡す。 (2)受信時の動作 無線制御部805は、送信すべきデータが終了した時点
で無線部802を受信に切り替え、受信フレームを待
つ。受信フレームを受けると、データにデスクランブル
をかけた後で、受信フレームから制御情報とデータを取
り出す。この制御情報は、CPUi/f807を通じて
CPU804に渡される。
【0048】受信したフレームがPCFあるいはPPF
の場合には、受信データはADPCMコーデックi/f
806に渡され、ASICが無線専用電話機に使用され
ていれば、ADPCMコーデック803を通して音声と
して出力し、また、主装置にて使用されているのであれ
ば、通話路へと送られる。受信したフレームがBDFの
場合には、受信データはデータ端末内のメモリに転送さ
れる。 (3)論理制御データの扱い (3−1)待機時 待機状態における制御情報のやり取りについて説明す
る。
【0049】あらかじめ主装置によって割り当てられた
周波数で待機し、定期的に送られてくる主装置からの制
御情報LCCH−Tを受信する。このとき、主装置から
送られてくるLCCHには、外線着信の有無、無線専用
電話機側に発呼要求の有無の確認といった情報が含まれ
ている。そして、無線専用電話機は、受信フレーム処理
部で取り出したLCCHをCPUに送る。その後、CP
Uから指示された主装置へ送るLCCHを同じフレーム
内のLCCH−Rで主装置に送る。このように無線専用
電話機は、発呼か着呼が生じるまで上記の手順を繰り返
す。
【0050】なお、LCCH用の周波数の割り当て手順
については、後述する。 (3−2)通信時 無線専用電話機Aが発呼する場合を例に説明する。無線
専用電話機Aは、無通信時に周波数チャネルF1にて主
装置との間でLCCHをやり取りしているものとする。
無線専用電話機Aは、発呼が生じるまで、上記(3−
1)の無通信時にて述べた手順で、周波数チャネルF1
で主装置からのLCCHをモニターしている。そして、
無線専用電話機Aで発呼が生じると、(3−1)に示す
手順で、主装置に送るLCCH−Rに発呼要求を入れ
て、それを主装置に送る。主装置側から通信可能かどう
かを通知するLCCHは、100ms後に、周波数チャ
ネルF1で送られてくるLCCHによって判断する。
【0051】発呼要求後の主装置からのLCCHの内容
が、回線塞がり状態で接続できない場合には、無線専用
電話機Aは、話中としてその旨を使用者に知らせる。し
かし、発呼要求後の主装置からのLCCHの内容が、接
続可能であることを示していれば、同じLCCH−T内
で通話で使用する音声チャネルの時間スロットが指定さ
れる。例えば、「1」が指示された場合、T1とR1を
使用して通信することを表わす。そして、FSYNフレ
ーム内のFSとNFRで指定された周波数ホッピングパ
ターンで周波数チャネルを切り替えながら通信を行な
う。なお、主装置と接続した後の制御情報のやり取り
は、Tn及びRnフレーム内のDチャネル情報によって
行なう。
【0052】無線専用電話機間通信の場合、無線専用電
話機間の制御情報のやり取りをDチャネル情報を使用し
て行ない、通信終了後には、各無線専用電話機が指定さ
れている周波数チャネルのLCCH−R、すなわち、上
記の例の場合ならば、無線専用電話機Aは無通信時周波
数チャネルF1にて主装置との間で制御情報をやり取り
する場合、無線専用電話機間通信が終了したことを無線
専用電話機から主装置へ通知する。 <周波数ホッピングパターンの説明>図16は、本シス
テムで使用する周波数ホッピングの概念を示す図であ
る。
【0053】本実施例に係るシステムでは、日本国内に
おいて使用が認められている26MHzの帯域を利用し
た、1MHz幅の26個の周波数チャネルを使用する。
そして、妨害ノイズ等で使用できない周波数がある場合
を考慮して、26個のチャネルの中から20個の周波数
チャネルを選択し、選択した周波数チャネルを所定の順
番で周波数ホッピングを行なう。
【0054】本システムでは、例えば、図8に示すよう
に、通信データの1フレームが5msの長さを有し、1
フレームごとに周波数チャネルをホッピングする。その
ため、1つのホッピングパターンの1周期の長さは10
0msである。図16において、異なるホッピングパタ
ーンは異なる図柄で示され、同じ時間で同じ周波数が使
用されることがないようなパターンを、各フレームで使
用する。これにより、データ誤り等が発生することを防
ぐことが可能となる。また、複数の接続装置を収容する
場合、接続装置間での干渉を防止するために、それぞれ
の接続装置で異なるホッピングパターンを使用する。こ
の方法により、マルチセル構成のシステムを実現するこ
とが可能となり、広いサービスエリアを得ることができ
る。 <詳細動作の説明>上記のように、本システムにおいて
は、主装置と無線専用電話機やデータ端末の間、端末相
互間での通信のためにフレームを組み立て、また、使用
する周波数を一定時間ごとに切り替える制御を行なって
いる。
【0055】以下、本システムの具体的な動作について
詳細に説明する。 <基本動作手順の説明>本システムにおいては、通話チ
ャネルを使用する前に、フレーム内に時分割多重化され
ている論理制御チャネル(LCCHT及びLCCHR)
を用いて、使用するスロットとホッピングパターンを決
定する。さらに、各端末が間欠受信を行なって省電力
(バッテリセービング)を可能とするために、各端末
は、あらかじめ割り当てられた周波数で伝送する論理制
御チャネルのみにおいて、送受信するように設計されて
いる。
【0056】電源立ち上げ直後は、端末は、ホッピング
パターンを認識していない。そこで、任意の周波数で待
機し、その周波数でフレームを受信する。そして、1つ
目のフレームを受信すると、その中に入っている次のフ
レームの周波数情報を取り込み、以降、周波数ホッピン
グを開始することになる。なお、複数の接続装置が使用
されている場合には、1回目にフレームを受信すること
のできた接続装置の使用するホッピングパターンに追従
することになる。また、電源立ち上げ直後は、どの端末
がどの周波数に割り当てられるかが定まっていないの
で、電源立ち上げ時には、設定モードにおいて各端末の
IDの登録、論理制御チャネル周波数の割り当てを行な
う。そして、論理制御チャネルの割り当てがなされる
と、各端末は間欠受信状態となり、自端末宛の論理制御
データのみの受信を行なう。また、主装置に送信するデ
ータが発生した場合のみ、割り当てられた周波数のLC
CHRを使って、データを主装置に送信する。
【0057】通話スロットを用いた通信を開始したい場
合には、論理制御チャネルを用いて主装置にその旨を通
知し、スロットとホッピングパターンの割り当てを受け
る。そして、それらの割り当てがなされた後、通話やデ
ータ伝送を行なうことが可能となる。 <主装置(接続装置)及び無線端末電源投入時の動作
(設定モード)>このモードは、IDの登録や、使用す
る論理制御チャネルの周波数の設定等を行なうモードで
ある。
【0058】図17は、主装置(接続装置)及び無線端
末電源投入時の動作を示すシーケンス図であり、図18
は、主装置(接続装置)電源投入時の動作を示すフロー
チャート、そして、図19は、無線端末電源投入時の動
作を示すフローチャートである。 (1)主装置(接続装置)電源投入の動作 図1に示す主装置1(接続装置2)本体の電源スイッチ
(不図示)を投入すると、主装置1(接続装置2)は、
図18のステップS2201において、本体の初期設定
を行ない、続くステップS2202で、無線通信で使用
する周波数ホッピングのホッピングパターンを決定す
る。続いて、ステップS2203で、上記のホッピング
パターン(次の単位時間にホッピングする周波数)、な
らびに、本システムのIDを付加したPCFフレームを
無線端末103(図1参照)宛に送信する。
【0059】このとき、PCFフレーム中のID部(図
11参照)にはシステムIDを、NFR部には、上記の
ホッピングパターンにて次の単位時間にホッピングする
周波数の情報を含ませ、また、LCCH部(図13参
照)には、無線端末側で使用可能な空き制御チャネルの
情報が含まれている。次に、主装置1(接続装置2)
が、無線端末103からシステムID及び無線端末ID
等の位置登録のための情報を受信したと判断された場合
には(ステップS2204でYES)、ステップS22
05で、上記無線端末103のIDを記憶し、無線端末
103宛の無線通信制御情報を伝送する制御チャネルを
決定して、ステップS2206にて、これを無線端末1
03宛に通知する。
【0060】以上の動作は、図17に示すシーケンス2
101〜2103に対応する。 (2)無線端末電源投入時の動作 無線端末103本体の電源スイッチが投入されると設定
モードとなり、無線端末103は、図19のステップS
2301に示すように、本体の初期設定を行なう。続い
て、ステップS2302において、手入力により無線端
末103のIDを入力すると、無線端末103はこのI
Dを記憶する。
【0061】ステップS2302では、主装置1(接続
装置2)からのPCFフレームを受信するため、任意の
周波数で受信待機状態に移る。続くステップS2304
で、主装置1(接続装置2)からのPCFフレームを受
信できたならば、ステップS2305で、PCFフレー
ム中のID部(図11参照)よりシステムIDを認識・
記憶するとともに、LCCH部(図13参照)より空き
チャネル情報(無線端末から主装置へPCFフレームを
送信する周波数)を取得する。また、PCFフレーム中
のNFR部から次に単位時間にホッピングする周波数を
取得し、無線端末103は、受信周波数をその周波数へ
移動し、次のPCFフレームを待つ。無線端末103は
この動作を繰り返し、周波数のホッピングパターンを認
識して、これを記憶する(ステップS2306)。
【0062】無線端末103は、ホッピングパターン及
びシステムのIDが判明すると、上記のLCCH部より
得られた空き制御チャネルにおいて、システムIDなら
びに自無線端末103のID情報を付加したフレーム
(図17のシーケンス2102を参照)を主装置宛に送
信する(ステップS2307)。上記の処理の後、主装
置1(接続装置2)から制御チャネル周波数指定の情報
を受け取ったならば、無線端末103は、指定された制
御チャネルにて間欠受信を開始し(ステップS230
8)し、設定モードから通常モードへ移行する。 <無線専用電話機からの外線発信時の処理>図20は、
本実施例における外線発信のシーケンス図であり、図2
1は、外線発信時の無線専用電話機3の動作を示すフロ
ーチャート、また、図22は、外線発信時の主装置1の
動作を示すフローチャートである。
【0063】本実施例に係る無線専用電話機3におい
て、キーマトリクス413に配置された外線キーを押下
すると(図21のステップS2501)、無線専用電話
機3は、押下した外線ボタンに対応する表示部414の
外線LEDを発信点滅させ(ステップS2502)、外
線発信信号(図20の2402)を、接続装置2を経由
して主装置1に送信する(ステップS2503)。この
外線発信信号は、無線専用電話機3と接続装置2間の無
線リンク上を、図8に示すPCFフレームのLCCH−
Rで送信し、接続装置2では、図3に示す主装置i/f
305により主装置に通知される。
【0064】外線発信信号(図20の2401)を受信
すると、主装置1は、外線発信が可能かどうか判断し
(図22のステップS2601)、外線が空いていて発
信可能であれば、発信する外線と、PCFフレームのど
の音声チャネル(T1〜T4,R1〜R4)を使用する
かを決定する。そして、決定した音声チャネル番号をパ
ラメータとした外線発信許可(2403)を、接続装置
2を経由して無線専用電話機3に送信し(ステップS2
602)、外線を捕捉する(ステップS2603)。な
お、この外線発信許可は、PCFフレームのLCCH−
Tで送信される。
【0065】無線専用電話機3では、外線発信許可信号
(2404)を受信すると(ステップS2504)、こ
の許可信号で送られてきたパラメータにて指示された音
声チャネルに対して同期をとる。そして、無線専用電話
機3での音声チャネルへの移行が完了すると、LCCH
−Rにより、音声チャネル接続完了信号(2406)を
送信する(ステップS2505)。
【0066】接続装置2は、主装置1から外線発信許可
(2403)を受け取った時点で、チャネルコーデック
307により所定の音声チャネルを受信し、それを主装
置1に渡す経路を作り出して、無線専用電話機3からの
音声チャネル接続完了(2406)を、音声チャネル接
続完了(2405)として主装置1に通知する。主装置
1は、上記の音声チャネル接続完了(2405)を受信
すると(ステップS2604)、無線専用電話機3側の
準備が整ったと判断して、外線LEDを、例えば、緑色
に点灯するため、接続装置2に外線表示緑常灯指示(2
407)を送信する(ステップS2605)。また、捕
捉した外線との通話路を接続する(ステップS260
6)。
【0067】一方、無線専用電話機3は、接続装置2か
ら外線表示緑常灯指示信号(2408)を受信し(ステ
ップS2506)、外線LEDを緑に点灯するととも
に、無線専用電話機3内部の通話路を接続し、ダイヤル
トーン(2411)を聴取する(ステップS250
7)。また、外線発信した無線専用電話機3以外の無線
専用電話機3の対応する外線LEDを赤点灯にするた
め、外線表示赤常灯指示(2409,2410)の送信
が行なわれる。
【0068】次に、キーマトリクス413におけるダイ
ヤル操作を受けた無線専用電話機3は、主装置1にダイ
ヤル信号(2413)を送信する(ステップS250
8)。このダイヤル操作の終了はタイムアウト(T.
O)で監視され(ステップS2509)、タイムアウト
になると通話中となる(ステップS2510)。主装置
1では、ダイヤル(2412)の1桁目を受信すると
(ステップS2607)、外線にダイヤル信号を送信し
始め、ここでもタイムアウトでダイヤル送信を監視する
(ステップS2608)。そして、ダイヤル送信が終了
すると通話中となる(ステップS2609)。
【0069】通話が終了し、無線専用電話機3がオンフ
ックすると(ステップS2511でYES)、接続装置
2へオンフック信号(2416)が送出される(ステッ
プS2512)。そして、オンフック(2415)が主
装置1に送信されると(ステップS2610でYE
S)、主装置1は、音声チャネル切断(2417)を送
信する(ステップS2611)。さらに、主装置1は、
無線専用電話機3に対する音声チャネルの割り当てを解
除する。その後、無線専用電話機3の外線LEDを消灯
するため、主装置1からは外線表示消灯指示(241
9)が、接続装置2からは、外線表示消灯指示信号(2
420)が送信される(ステップS2612)。
【0070】音声チャネル切断信号(2418)を受信
した無線専用電話機3は、通話路を解放し(ステップS
2513)、続いて、受信した外線表示消灯指示信号
(2420,2422)をもとに、対応する外線LED
を消灯する(ステップS2514)。 <無線専用電話機への外線着信時の処理>図23は、本
実施例における外線着信のシーケンス図であり、図24
は、外線着信時における主装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【0071】図24のステップS2801で、公衆回線
102より主装置1へ着信があったと判定されると、主
装置1は、ステップS2802で、接続装置2から無線
専用電話機103−A,Bに外線着信信号2703,2
705を送信する。そして、ステップS2803でオフ
フック信号106を受信したならば、ステップS280
4に進んで、オフフック信号2706を送信した無線専
用電話機103−Aに、外線通話用に使用しているHP
及び音声チャネル番号といった情報を載せた外線応答許
可信号2709を送信する。
【0072】ステップS2805で音声チャネル接続完
了信号2711を受信したならば、ステップS2806
に進み、主装置1は、接続装置2、無線専用電話機10
3−Aに通話中表示信号2712,2713を出すとと
もに、ステップS2807に進んで、その他の電話機で
ある無線専用電話機103−Bに対して外線着信中止信
号2717を発信する。そして、ステップS2808に
おいて、無線専用電話機103−Aからのデータをもと
に、無線専用電話機103−Aを公衆回線102に接続
し、通話を開始する。なお、このときには、データとし
て通話中2715がやり取りされる。
【0073】さらに、主装置1は、ステップS2809
で無線専用電話機103−Aからのオンフック信号27
18を受け取るまで、無線専用電話機103−Aと公衆
回線102との接続を続ける。そして、オフフック信号
2718を受けたならば、ステップS2810に進み、
無線専用電話機103−Aと公衆回線102との接続を
中止し、音声チャネル切断信号2721を出す。そし
て、ステップS2811において、無線専用電話機10
3−Bに対して外線使用中表示中止信号2723を送信
する。
【0074】図25は、本実施例における外線着信時の
無線専用電話機の動作を示すフローチャートである。同
図のステップS2901において、無線専用電話機が主
装置1より外線着信信号(図23の2703)を受け取
ると、無線専用電話機3−A,Bは着信音等を鳴動し、
ステップS2902において、オフフックされたかどう
かを検知する。そして、無線専用電話機103−Aがオ
フフックしたならば、ステップS2903に進んで、オ
フフック信号2706を主装置1に送信する。また、ス
テップS2904で、主装置1より外線応答許可信号2
709が送られきたならば、ステップS2905にて音
声チャネルを接続し、主装置1に対して音声チャネル接
続完了信号2710を送信する。
【0075】ステップS2906では、主装置1より、
接続装置2を介して通話中表示指示信号2713がきた
ならば、無線専用電話機103−Aは、その表示部41
4に通話中表示をし、ステップS2907で通話を開始
する。さらに、ステップS2908においてオンフック
が検出されるまで通話を続け、そこでオンフックが検出
されると、ステップS2909で、接続装置2にオンフ
ック信号2718を送るので、主装置1へは、接続装置
2からオンフック2719が送信される。
【0076】ステップS2910において、音声チャネ
ル切断信号2721を受信すると、無線専用電話機10
3−Aは音声チャネルを切断し、表示部414の通話中
表示を消して、通話を終了する。この通話中表示の中止
は、外線使用中表示中止信号2723に従う。一方、ス
テップS2902において、ある無線専用電話機におい
てオフフックされない内に、ステップS2911におい
て、例えば、他の無線専用電話機103−Aが通話を始
めたために、無線専用電話機103−Bに対して外線着
信中止信号2717が送信されると、無線専用電話機1
03−Bは、ステップS2912にて、その表示部41
4に外線使用中表示をする。さらに、無線専用電話機1
03−Bは、ステップS2913において、外線使用中
表示中止信号2723がくるまで、表示部414に外線
使用中表示を続け、上記の外線使用中表示中止信号27
23がきたならば、ステップS2914において、外線
使用中表示を消す。 <内線間通話の処理>次に、同一接続装置にて管理され
ている、つまり、主装置との間で通信を行なう際、介在
する接続装置が同一である2台の無線専用電話機が内線
通話をする場合を想定し、発呼側の無線専用電話機と着
呼側の無線専用電話機の各々の動作について詳細に説明
する。
【0077】図26は、内線通信時における主装置、接
続装置、発呼側専用電話機、着呼側専用電話機のデータ
の流れを示すシーケンス図であり、図27は、内線通話
時の主装置での概要処理を示すフローチャート、図28
は、発呼側専用電話機での概要処理を示すフローチャー
ト、そして、図29は、着呼側専用電話機での概要処理
を示すフローチャートである。なお、上記の処理フロー
では、関係する処理部分のみを記載している。
【0078】無線専用電話機103−Aにおいて、キー
マトリクス413に配置された内線キーを押下すると
(図28のステップS3201にてYES)、無線専用
電話機103−Aは、内線通信信号(図26の300
2)を、無線専用電話機103−Aと接続装置2との間
の無線リンク上で、図8に示すPCFフレームのLCC
H−Rを用いて送信する(ステップS3202)。接続
装置2は、送られてきた内線通信信号(3002)を受
信すると、内線通信(3001)として主装置1に通知
する。
【0079】内線通信(3001)を受信した主装置1
内のCPU201は、発呼した無線専用電話機103−
Aの端末属性等を分析し、内線発信が可能であれば(ス
テップS3102でYES)、接続装置2にPCFフレ
ームのLCCH−Tを用いた内線通信許可(3003)
を送るので、接続装置2から無線専用電話機103−A
に内線通信許可信号(3004)が送信される(ステッ
プS3104)。
【0080】次に、キーマトリクス413からのダイヤ
ル情報を受けた無線専用電話機103−Aは、接続装置
2にダイヤル情報(3008)を送信する(図28のス
テップS3204)。なお、最終ダイヤルはタイムアウ
トで監視される。主装置1では、接続装置2よりダイヤ
ル情報(3007)を受信すると(図27のステップS
3105)、ダイヤルの内容を解析し、接続装置2を介
して無線専用電話機103−Bに、PCFフレームのL
CCH−Tを使用した内線着信(3009,3010)
を送信する(ステップS3106)。この内線着信信号
(3010)を受信した無線専用電話機103−Bは、
スピーカ412を鳴動させたりLEDを点滅させて、着
信をオペレータに知らせ、応答を促す(図29のステッ
プS3302)。そして、ユーザーがキーマトリクス4
13を操作して応答するのを待つ。
【0081】ユーザーからの応答を検出した場合、無線
専用電話機103−Bは、オフフック信号(3012)
を、PCFフレームのLCCH−Rを用いて接続装置2
に送り、接続装置2は、オフフック(3011)として
主装置1に通知する(ステップS3304)。無線専用
電話機103−Bからのオフフック(3012)を受信
した主装置1は(ステップS3107でYES)、接続
装置2に内線応答(3013)を送り、また、接続装置
2から無線専用電話機103−Aへは、内線応答(30
14)が送信され、無線専用電話機103−Bが応答し
たことの通知がなされる。この内線応答(3013)に
は、主装置1内のCPU201が、RAM203に記憶
し、管理している空タイムスロットやホッピングパター
ン、使用するPCFフレーム内の音声チャネル(T1〜
T4,R1〜R4)等の通信リソースを無線専用電話機
103−Aと無線専用電話機103−Bの直接通信に割
り当て、この通信リソース情報を、PCFフレームのL
CCH−Tを用いた内線応答(3014)として、接続
装置2を介して無線専用電話機103−Aに送信する
(ステップS3108)。
【0082】無線専用電話機103−Aは、上記の内線
応答信号(3014)を受信すると、接続装置2に、L
CCH−Rを使用して音声チャネル接続完了信号(30
06)を送信する(ステップS3206)。そして、接
続装置2は、無線専用電話機103−Aからの音声チャ
ネル接続完了コマンド(3005)を主装置1に通知す
る。主装置1は、同時に、無線専用電話機103−Bに
も、接続装置2を介して、直接通信用に使用しているホ
ッピングパターン及び音声チャネル番号等の通信リソー
ス情報を含んだ内線通信許可(3015,3016)を
送信する(ステップS3108)。
【0083】上記の内線応答信号(3014)により相
手応答を確認した無線専用電話機103−Aは、相手呼
出し音(リングバックトーン)を止め、通信相手と通話
するように割り当てられた論理チャネルに切り替えて、
マイク411、スピーカ412を制御し、通話相手との
通話状態になる。一方、内線通信許可信号(3016)
を受信した無線専用電話機103−Bは、着信音の鳴動
を止め、内線通信許可信号(3016)内の通信リソー
ス情報から得られる音声チャネルに同期をとり、接続装
置2を介して、主装置1に対して音声信号接続完了信号
(3017,3018)を送信する。
【0084】すなわち、上記の処理以降の無線専用電話
機の直接通信時は、電話機間でやり取りする制御データ
と音声データを、上述の音声チャネルで通信する。具体
的には、図9に示すPPFフレームのTnとRnにおい
て、図12に示すように、制御データは‘D’のタイム
スロット、音声データは‘B’のタイムスロットで通信
する。
【0085】なお、電話機間で直接通信を行なう間も、
フレームの先頭部のタイミングで、PCFが送信されて
いる周波数に切り替え、LCCH−Tの受信、LCCH
−Rの送信が可能である。このようにすることで、内線
での通信中にも、主装置1からのデータを受信すること
が可能となり、通話中着信等のサービスに対応できる。
【0086】主装置1は、接続装置2を介して、無線専
用電話機103−Bからの音声チャネル接続完了(30
17)を受信したならば(ステップS3109)、無線
専用電話機103−Aと無線専用電話機103−Bとが
通話を開始したと判断して、内線通信終了を待つ(ステ
ップS3110)。一方、無線専用電話機103−A及
び無線専用電話機103−Bは、無線回線状態ならびに
ユーザーのキーマトリクス413操作を監視する。
【0087】通話が終了し、無線専用電話機103−A
にてオンフックが検出されると(ステップS3209で
YES)、無線専用電話機103−Aは、オンフック信
号(3020)を無線専用電話機103−Bに送信する
(ステップS3210)。このオンフック信号(302
0)を受信した無線専用電話機103−Bは、無線専用
電話機103−Aにオンフック確認信号(3021)
を、通信チャネル内の制御情報で送信する(ステップS
3309)。
【0088】ステップS3211でオンフック確認信号
(3021)を受信した無線専用電話機103−Aは、
通信チャネルを論理制御チャネルに切り替えて、内線通
信終了信号(3023)を接続装置2に送信する(ステ
ップS3212)。これにより、内線通信終了(302
2)が主装置1に送信されるので、主装置1から接続装
置2へは音声チャネル切断(3024)が、、また、接
続装置2から無線専用電話機103−Aに対しては、音
声チャネル切断信号(3025)が送信される(ステッ
プS3213,S3214)。同様に、主装置1は、接
続装置2を介して、無線専用電話機103−Bに対して
も音声チャネル切断(3026,3027)を送信する
(ステップS3310,S3111)。
【0089】次に、主装置1は、無線専用電話機103
−A,Bに対して割り当てていた音声チャネル等の通信
リソースを開放する(ステップS3112)これによ
り、音声チャネル切断信号(3025,3027)を受
信した無線専用電話機103−A,103−Bも、リソ
ースを解放する。このようにして、内線間の直接通話を
実現することができるが、上記の手順の基本部分は、以
下に説明するコンピュータからプリンタへのデータ伝送
の際にも用いられる。 <コンピュータからプリンタへのデータ伝送時の処理>
本実施例に係る無線通信システムは、その特徴の一つと
して、内線間で高速データ伝送が可能である。そこで、
コンピュータからプリンタへデータをバースト的に送信
する場合の処理について説明する。なお、主装置と端末
との間の制御手順は、基本的には、既に述べた内線間通
話との処理と同じであるので、ここでは、異なる部分を
中心に説明する。
【0090】まず、コンピュータの印刷用アプリケーシ
ョンプログラムが起動されると、データ端末に組み込ま
れている不図示の無線アダプタドライバが動作し、通信
インターフェース部を介して、無線アダプタ4(図2参
照)にデータ送信要求及び送信先番号(プリンタの内線
番号)を送る。次に、無線アダプタは、内線間通話の発
信手順に入る。つまり、論理制御チャネル(LCCH‐
R)により、主装置側に内線発信要求を送る。ただし、
上記の内線通話とは異なり、バーストデータ用フレーム
(BDF)を使用する必要があるため、内線発信要求イ
ベント情報内には、BDFの割り当てを要求する情報が
入っている。
【0091】内線発信要求イベント情報を受信した主装
置は、データ送信先であるプリンタに接続された無線ア
ダプタに対し、論理制御チャネル(LCCH‐T)を使
って着信通知を行なう。そして、主装置は、プリンタ側
から着信許可を受信すると、送信側であるコンピュータ
と着信側であるプリンタに対して、使用するBDFのホ
ッピングパターンを割り当てる。ホッピングパターンを
割り当てられた後は、コンピュータとプリンタは、主装
置を介さないでデータ通信を開始する。
【0092】BDFはバースト伝送を行なうためのもの
であるから、通常は片方向のデータ伝送を行なう。従っ
て、端末間で双方向の通信を行なう際には、データ送信
に先立ち、いわゆるCSMA等のチャネルアクセス手順
をとる。上記の手順を終了後、無線アダプタは、コンピ
ュータから受信した印刷データに誤り訂正処理を施し、
フレームを組み立てた後、プリンタにデータを送信す
る。ここでは、BDFを使用することにより、450k
bps程度の伝送が可能となる。
【0093】なお、コンピュータからプリンタへのデー
タ伝送に限らず、コンピュータ間のデータ伝送について
も、上記と同様の手順にて可能となる。 <コンピュータから公衆網へのパソコン通信アクセス時
の処理>本システムでは、システム内での高速データ伝
送のみならず、公衆網へのデータ伝送も可能となり、例
えば、パソコン通信等のアプリケーションにも対応する
ことができる。なお、ここでも、基本的な動作手順は、
無線専用電話機から外線発信を行なう場合と同じである
ので、以下、異なる部分を中心に説明を行なう。
【0094】コンピュータのパソコン通信用アプリケー
ションプログラムを起動すると、データ端末に組み込ま
れている無線アダプタドライバが動作し、通信インター
フェース部を介して、無線アダプタ4に外線発信要求を
送る。これにより、無線アダプタは外線発信手順に入
る。つまり、論理制御チャネル(LCCH‐R)によ
り、主装置側に外線発信要求を送り、PCFの空きスロ
ットの割り当てを受ける。スロットの割り当てを受けた
後は、PCFの伝送速度が32kbpsのスロットを用
いてデータを伝送することになる。
【0095】一方、アナログ公衆回線に対してデータを
伝送するためには、モデムによりデータを変調する必要
があるので、外線(アナログ仕様)へのデータ送信時に
は、無線アダプタ4の内部でデータをモデムで変調し、
音声帯域(300Hz〜3.4KHz)で伝送可能な状
態とする。このようなモデムで変調されたデータは、音
声情報として扱うことができるので、この情報をADP
CM符号化し、フレーム組み立てを施すことになる。
【0096】以上のような手順を踏むことで、通常の音
声通話と同じ手順を用いて、パソコン通信等のアプリケ
ーションに対応することが可能となる。以上説明したよ
うに、本実施例によれば、各無線端末ごとに、主装置と
無線端末間の制御情報の通信を行なう周波数を割り当
て、その周波数を主装置が決定することで、無線端末
は、周波数切り替えを行なわなくても制御情報の受信を
行なえて、バッテリーセービングのための間欠受信が可
能となり、さらに、複数の無線端末間における競合の発
生を防ぐことができる。 《変形例1》上記第1実施例においては、無線端末から
主装置へ制御情報を送信する場合にも、あらかじめ割り
当てられた周波数を用いて通信を行なっているが、無線
端末から主装置へ送信するデータ量が少ない間は、上記
の方法をとり、無線端末から主装置への送信データ量が
多い場合には、周波数ホッピング特有の周波数拡散性を
満足させる目的で、以下のように制御してもよい。
【0097】すなわち、各無線端末が送信する場合、ラ
ンダムな周波数を使用し、待機時には、割り当てられた
周波数で受信する。これにより、常時周波数切り替えを
行なう必要がなく、上記第1実施例と同様の効果を得る
ことができる。ここで、ランダムな周波数を使用した送
信方法としては、大きく分けてスロットALOHA方式
と、CSMA方式が考えられる。スロットALOHA方
式においては、ランダムに選択したフレームのLCCH
−R送信用のスロットを用いて送信を行ない、衝突が発
生した場合、再送制御を行なう。このスロットALOH
A方式では、簡単な構成で無線チャネルアクセスを行な
えるという利点がある。また、CSMA方式は、データ
の送出前にキャリア検出を行ない、キャリアを検出しな
い場合のみ送信を開始することにより衝突を避けるもの
である。
【0098】いずれの方法においても、複数の端末から
の送信データが衝突する可能性は残るものの、全ての周
波数を均等に使用することができるという利点が生じ
る。 《変形例2》上記の第1実施例では、システムに収容す
る無線端末の台数は、ホッピングに用いる周波数の数よ
りも少ないものとしている。従って、全ての端末に異な
る周波数を割り当てることが可能となり、端末の送信す
るLCCHデータが衝突することはない。しかし、無線
端末をホッピングに用いる周波数の数以下に制限するこ
とは、システムの拡張性という観点からは問題である。
【0099】そこで、周波数の数以上の数の無線端末を
収容するため、複数の端末に同一の周波数を割り当て、
データがどの端末宛のものか、または、どの端末からの
データかを、データ内の端末アドレスにより判断するよ
うにしてもよい。これにより、主装置に任意の台数の端
末を収容できる。 [第2実施例]以下、本発明に係る第2の実施例につい
て説明する。なお、本実施例に係る無線通信システムの
構成や当該システムを構成する端末等の構成は、上記第
1実施例に係るシステム等と同様であるため、ここで
は、それらの図示及び説明を省略する。
【0100】図30は、本実施例における通常動作時の
主装置、無線端末における無線制御状態を説明するため
の図である。同図において、Rx/Tx*として示され
る信号は、これらの無線部での送信/受信切り替え信号
であり、主装置側では、FSYN,LCCH−T,Tx
の間は、常に送信側に設定し、その他の期間では、受信
側で待機する。
【0101】一方、無線端末側では、その端末が割り当
てられたスロット(図30ではR2)で送信するときの
み送信側に設定し、その他の期間は、受信側で待機す
る。無線部では、送信側に設定されたとき、最大345
ミリアンペア、受信側に設定されたとき、最大125ミ
リアンペアの電流を消費するので、このような制御を行
なうことにより、無線端末での平均消費電流は、13
8.2ミリアンペアとなる。
【0102】また、無線部の制御に関しては、外線発信
以外の動作モードの場合も同様である。すなわち、外線
からの着信時、内線通話時、内線間のデータ通信時等の
場合も、動作シーケンスや使用するフレームには違いは
あるものの、無線部の制御に関しては同様である。 <間欠受信時の動作>以下、無線専用電話機から外線発
信を行なっていない間における、無線端末での間欠受信
動作について説明する。
【0103】図31は、本実施例における間欠受信を行
なう場合の無線部での制御を説明するための図である。
同図におけるF1,F2,F3,…,F20は、フレー
ムで使用される周波数であり、図16に示したように、
本実施例では、100ミリ秒を1周期として、20の異
なる周波数が繰り返し使用されることを示している。こ
の100ミリ秒の周期を、以降、ホッピングパターン周
期と呼ぶ。
【0104】図31において、Tr=100ms*nと
示される時間は、間欠受信間隔であり、ここでのnは、
何個のホッピングパターン周期ごとに間欠受信を行なう
かを決定する値である。なお、本実施例では、n=1と
して、間欠受信動作の制御を簡易化している。信号「受
信動作」とは、無線端末が受信を行なっている期間を示
す信号であり、この信号が論理highの期間に受信を行な
う。また、「RFPOW」は、無線部への電流の供給の
有無を制御する信号であり、この信号が論理highの期間
に電流の供給を行なう。そして、「STBY」は、無線
部を待機モードに切り替える制御を行なう信号であり、
この信号が論理highの期間、待機モードとなっている。
【0105】本実施例においては、無線端末は、周波数
F1で制御情報の受信を行なうように割り当てられてい
る。そこで、無線端末は、F1のタイミングで受信でき
るように、RFPOW,STBY信号を制御する。具体
的には、F1のタイミングで制御データの受信を行なっ
た後、RFPOW,STBYの両方の信号を論理lowに
し、無線部に電流を流さないようにする。この間、無線
端末においては、CPUの一部とタイマのみ動作を行な
い、このタイマにより、次に電流を流し始めるまでの時
間をカウントする。ここでの無線部の場合、電流を流し
始めてから受信できるまでに10ミリ秒程度の時間を要
するので、マージンをとって受信開始前20ミリ秒に電
流を流し始める。そして、受信動作には1ミリ秒を要す
るので、受信終了から次の電流投入までの時間は、 100ミリ秒(Tr:間欠受信間隔)−(20+1ミリ
秒)=79ミリ秒 となる。
【0106】STBY信号に関しては、無線部の待機モ
ードを解除してから受信可能になるまで1ミリ秒を要す
るので、マージンをとって受信開始前2ミリ秒で待機モ
ードを解除する。つまり、電流を流し始めてから、21
−3=18ミリ秒後に待機モードを解除する。待機モー
ドを解除すると同時に、無線部は受信できる状態に設定
され、主装置から送信される所定の制御データを受信す
る。
【0107】上記のような間欠受信の間の消費電流を計
算すると以下のようになる。すなわち、電流を流してい
ない間は消費電流は0、待機モードの状態で電流を流す
間(18ミリ秒)は、13.5ミリアンペア、待機モー
ドを解除している3ミリ秒の間は、125ミリアンペア
となる。その結果、平均消費電流は、 {(125*3)+(13.5*18)}/100(T
r:間欠受信間隔)=6.18ミリアンペア となり、上述の通常動作時の消費電流値138.2ミリ
アンペアに比べて、はるかに小さな消費電流となる。
【0108】以上説明したように、本実施例によれば、
周波数ホッピングにて割り当てられた周波数で制御情報
が送信されるときにのみ無線端末が受信を行なうよう構
成して間欠受信をすることにより、間欠受信時の消費電
流を通常動作時の消費電流に比べて大幅に削減すること
ができる。 《変形例》上記第2実施例においては、n=1としてい
るが、nの値を大きくすることにより、さらに消費電流
を小さくすることが可能である。
【0109】具体的には、n=2,3,4の場合の平均
消費電流を計算すると、それぞれ、3.09ミリアンペ
ア、2.06ミリアンペア、1.54ミリアンペアとな
り、nを大きくするに従い消費電力が小さくなる。ただ
し、nを大きくする場合、無線端末が主装置から制御デ
ータを受信する間隔が大きくなるため、動作速度が低下
するという点は考慮する必要がある。また主装置側で
は、設定されたnの値の回数分だけ、同じ内容の制御デ
ータを送信することにより、無線端末が確実にデータを
受信できるようにすることが必要になる。 [第3実施例]以下、本発明に係る第3の実施例につい
て説明する。なお、本実施例に係る無線通信システムの
構成や当該システムを構成する端末等の構成は、上記第
1実施例に係るシステム等と同様であるため、ここで
は、それらの図示及び説明を省略する。
【0110】本実施例に係るシステムでは、間欠受信中
にも無線端末が制御情報を送信できるようにするため、
以下のような制御を行なう。図32〜図34は、本実施
例に係るシステムにおいて使用する無線フレームのフレ
ーム構成を示す。同図に示す、本システムにおいて使用
する無線フレーム「主装置−無線専用電話機間通信フレ
ーム」(PCF)、「無線専用電話機間通信フレーム」
(PPF)、「バーストデータフレーム」(BDF)
は、図8〜図10に示すフレームと、それぞれのフレー
ムにおいて、LCCH−T(主装置から無線専用電話機
へ送られる論理制御チャネル)、LCCH−T(無線専
用電話機から主装置へ送られる論理制御チャネル)の配
置が異なるのみで、その内部データの意味するところは
同じである。
【0111】そこで、本実施例に係る間欠受信時の動作
について説明する。なお、本実施例における通常動作時
の主装置、無線端末における無線制御状態は、図30に
示す、上記第2実施例に係る制御状態と同じであるた
め、ここでは、その説明を省略する。図35は、本実施
例における間欠受信を行なう場合の無線部での制御を示
し、図36は、間欠送受信動作を説明するための図であ
る。
【0112】図35におけるF1,F2,F3,…,F
20は、フレームで使用される周波数であり、本実施例
においても100ミリ秒を1周期(ホッピングパターン
周期)として、20の異なる周波数が繰り返し使用され
る。「Rx/Tx*」と記された信号は、無線端末が受
信/送信のどちらのモードに設定されているかを示し、
この信号が論理highの期間は受信モードに、論理lowの
間は送信モードに設定される。
【0113】「RFPOW」は、無線部への電流の供給
の有無を制御する信号であり、この信号が論理highの期
間に電流の供給を行なう。また、「STBY」は、無線
部を待機モードに切り替える制御を行なう信号であり、
この信号が論理highの期間、待機モードとなっている。
本実施例においても、無線端末は、周波数F1で制御情
報の受信を行なうように割り当てられている。そこで、
無線端末は、F1のタイミングで受信及び送信ができる
ように、Rx/Tx*,RFPOW,STBY信号を制
御する。
【0114】具体的には、F1のタイミングで制御デー
タの受信及び送信を行なった後、RFPOW,STBY
の両方の信号を論理lowにし、無線部に電流を流さない
ようにする。この間、無線端末においては、CPUの一
部とタイマのみ動作を行ない、このタイマにより、次に
電流を流し始めるまでの時間をカウントする。ここでの
無線部の場合、上記第2実施例と同様、電流を流し始め
てから受信できるまでに10ミリ秒程度の時間を要する
ので、マージンをとって受信開始前20ミリ秒に電流を
流し始める。そして、本実施例では、受信及び送信動作
には、略1フレームの長さに相当する5ミリ秒を要する
ので、受信終了から次の電流投入までの時間は、 100ミリ秒(Tr:間欠受信間隔)−(20+5ミリ
秒)=75ミリ秒 となる。
【0115】STBY信号に関しては、無線部の待機モ
ードを解除してから受信可能になるまで1ミリ秒を要す
るので、マージンをとって受信開始前2ミリ秒で待機モ
ードを解除する。つまり、電流を流し始めてから、21
−3=18ミリ秒後に待機モードを解除する。待機モー
ドを解除すると同時に、無線部は受信できる状態に設定
され、主装置から送信される所定の制御データを受信す
る。
【0116】このような間欠受信の間の消費電流を計算
すると以下のようになる。すなわち、電流を流していな
い間は消費電流は0、待機モードの状態で電流を流す間
(18ミリ秒)は、13.5ミリアンペア、待機モード
を解除して受信している6.5ミリ秒の間は、125ミ
リアンペア、送信している0.5ミリ秒の間は345ミ
リアンペアとなる。その結果、平均消費電流は、 {(345*0.5)+(125*6.5)+(13.
5*18)}/100(Tr:間欠受信間隔)=12.
28ミリアンペア となり、受信のみを行なう、上記第2実施例にて示した
システムの間欠動作時の消費電流値6.18ミリアンペ
アに比べてわずかな消費電流の増加で、間欠受信中にも
無線端末が制御情報を送信できる。
【0117】以上説明したように、本実施例によれば、
周波数ホッピングにおける間欠受信中にも、消費電力を
ほとんど増加させずに無線端末から主装置に制御情報の
送信を行なうことが可能となるとともに、間欠受信・送
信動作の制御を簡易化して、主装置にて無線端末からの
制御情報を確実に受信できる。なお、本実施例において
も、上記第2実施例と同様、nの値(何個のホッピング
パターン周期ごとに間欠受信を行なうかを決定する値)
を大きくすることにより、さらに消費電流を小さくする
ことが可能であるが、nを大きくする場合、無線端末が
主装置から制御データを受信する間隔が大きくなるた
め、動作速度が低下するという点は考慮する必要があ
る。また主装置側では、設定されたnの値の回数分だ
け、同じ内容の制御データを送信することにより、無線
端末が確実にデータを受信できるようにすることが必要
になる。
【0118】また、本実施例においては、主装置からの
制御情報を受信するフレームでは、常に主装置への送信
も行なうものとしているが、一般に、間欠受信状態にお
いては送信する制御情報は少ないため、送信は、受信に
比べて、その頻度を下げることができる。すなわち、送
信側は消費電力が大きいので、送信頻度はできるだけ下
げることが望ましい。例えば、n=1の場合、送信頻度
を10分の1に下げると、この場合の消費電流は、6.
81ミリアンペアとなり、上記のように算出された消費
電流に比べてはるかに小さくなることがわかる。
【0119】このような方法をとることで、消費電流を
できるだけ小さく保ちながらも、主装置への制御情報の
送信が可能となる。本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適
用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることは言うまでもない。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各無線端末が、割り当てられた周波数にて主装置からの
制御情報を受信することで、端末間での競合の発生を未
然に防ぎつつ、無線端末が周波数の切り替えを行なわず
に制御情報の受信ができる。また、他の発明によれば、
無線端末が割り振られた周波数にて主装置から制御情報
が送信されるときにのみ受信を行なうことで、端末にお
ける消費電力を削減でき、さらに待機モードを設定する
ことで、当該モード時における消費電力の削減もでき
る。
【0121】さらに、他の発明によれば、無線端末が割
り振られた周波数にて受信するのみならず、無線端末か
ら主装置に制御情報を送る手段をも設けることで、間欠
受信中にも無線端末から主装置に制御情報の送信を行な
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る無線通信システムの全体
構成を示す図である。
【図2】実施例に係るシステムの構成及び主装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】接続装置2の内部構成を示したブロック図であ
る。
【図4】無線専用電話機3の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】無線アダプタの内部構成を示すブロック図であ
る。
【図6】モデム内蔵タイプの無線アダプタの構成を示す
ブロック図である。
【図7】共通に使用する無線部の構成を示すブロック図
である。
【図8】PCFのフレーム構成を示す図である。
【図9】PPFのフレーム構成を示す図である。
【図10】BDFのフレーム構成を示す図である。
【図11】FSYNのフレーム構成を示す図である。
【図12】音声チャネルのフレーム構成を示す図であ
る。
【図13】LCCH‐Tのフレーム構成を示す図であ
る。
【図14】LCCH‐Rのフレーム構成を示す図であ
る。
【図15】チャネルコーデックの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図16】本システムにおける周波数ホッピングの概念
を示す図である。
【図17】主装置(接続装置)及び無線端末電源投入時
の動作を示すシーケンス図である。
【図18】主装置(接続装置)電源投入時の動作を示す
フローチャートである。
【図19】無線端末電源投入時の動作を示すフローチャ
ートである。
【図20】実施例における外線発信のシーケンス図であ
る。
【図21】外線発信時の無線専用電話機3の動作を示す
フローチャート
【図22】外線発信時の主装置1の動作を示すフローチ
ャートである。
【図23】実施例における外線着信のシーケンス図であ
る。
【図24】外線着信時における主装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図25】外線着信時の無線専用電話機の動作を示すフ
ローチャートである。
【図26】内線通信時における主装置、接続装置、発呼
側専用電話機、着呼側専用電話機のデータの流れを示す
シーケンス図である。
【図27】内線通話時の主装置での概要処理を示すフロ
ーチャートである。
【図28】発呼側専用電話機での概要処理を示すフロー
チャートである。
【図29】着呼側専用電話機での概要処理を示すフロー
チャートである。
【図30】第2実施例における通常動作時の主装置、無
線端末における無線制御状態を説明するための図であ
る。
【図31】第2実施例における間欠受信を行なう場合の
無線部での制御を説明するための図である。
【図32】第3実施例に係る無線フレームのフレーム構
成図である。
【図33】第3実施例に係る無線フレームのフレーム構
成図である。
【図34】第3実施例に係る無線フレームのフレーム構
成図である。
【図35】第3実施例における間欠受信を行なう場合の
無線部での制御を示す図である。
【図36】第3実施例における間欠送受信動作を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 主装置 2 接続装置 3 無線専用電話機 4 無線アダプタ 5 データ端末 7 アナログ公衆回線 9 デジタル公衆回線 10 単独電話機 11 ファクシミリ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の回線と複数の端末を収容し、当該
    無線通信システムの主装置と該複数の端末間において、
    複数のチャネルにて構成される複数の伝送フレームを使
    用して無線にて通信を行なう無線通信システムであっ
    て、 前記複数のチャネルに複数の周波数を割り当てる手段
    と、 前記複数の周波数を一定周期で切り替える切替手段と、 前記切り替えられた周波数にて前記主装置と前記複数の
    端末との間で制御情報の通信を行なう手段とを備え、 前記制御情報の通信を行なうための周波数は、前記複数
    の端末ごとに割り振られることを特徴とする無線通信シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記複数の端末ごとに割り振られた周波
    数は、前記主装置が選択して該端末に通知することを特
    徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 前記複数の端末は、さらに、 前記割り振られた周波数で前記主装置からの制御情報を
    受信する受信手段と、 前記主装置へ任意の周波数にて制御情報を送信する送信
    手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の無線
    通信システム。
  4. 【請求項4】 前記主装置は、さらに、 前記送信手段が前記制御情報の送信に使用した周波数を
    識別する手段と、 前記識別結果に基づいて前記制御情報の送信元の端末を
    特定する手段とを備えることを特徴とする請求項3に記
    載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】 前記複数の端末が前記複数のチャネルに
    アクセスする方式には、少なくともスロットALOHA
    方式あるいはCSMA方式が含まれることを特徴とする
    請求項1に記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】 前記複数の端末の数は、前記複数の周波
    数の数以下に制限されていることを特徴とする請求項1
    に記載の無線通信システム。
  7. 【請求項7】 当該無線通信システムにおいて、前記複
    数の端末の数が前記複数の周波数の数を上回わる構成を
    とる場合、該複数の端末に同じ周波数を割り当て、前記
    制御情報に該複数の端末の識別番号を付加することを特
    徴とする請求項6に記載の無線通信システム。
  8. 【請求項8】 前記複数の伝送フレームは、前記制御情
    報と所定の通話情報とが時分割多重されたフレーム構成
    を有し、 前記切替手段は、該時分割多重されたフレームごとに周
    波数を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の無
    線通信システム。
  9. 【請求項9】 前記受信手段による前記主装置からの制
    御情報の受信は、前記割り振られた周波数で該制御情報
    が送信されるときにのみ行なうことを特徴とする請求項
    3に記載の無線通信システム。
  10. 【請求項10】 さらに、前記制御情報の受信後、前記
    端末を待機モードに設定する手段と、 前記待機モードの設定から第1の時間経過後、該モード
    を解除して受信モードを設定する手段とを備えることを
    特徴とする請求項9に記載の無線通信システム。
  11. 【請求項11】 さらに、前記割り振られた周波数で前
    記主装置に制御情報を送信する手段を備えることを特徴
    とする請求項9に記載の無線通信システム。
  12. 【請求項12】 さらに、前記制御情報の受信後、当該
    端末で無線の制御に係る部分へ電流の供給を停止する手
    段と、 前記第1の時間経過後、前記電流の供給を開始する手段
    と、 前記電流の供給開始と同時に前記無線の制御に係る部分
    を待機モードにする手段と、 前記電流の供給開始から第2の時間経過後、前記待機モ
    ードを解除して受信モードに設定する手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれか1項
    に記載の無線通信システム。
  13. 【請求項13】 前記制御情報の受信の時間間隔は、前
    記一定周期と同じかあるいは該一定周期の整数倍である
    ことを特徴とする請求項9に記載の無線通信システム。
  14. 【請求項14】 前記主装置は、前記整数倍に等しい回
    数、繰り返して同一内容の制御情報を前記端末に送信す
    ることを特徴とする請求項13に記載の無線通信システ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記制御情報の受信及び送信の時間間
    隔は、前記一定周期と同じかあるいは該一定周期の整数
    倍であることを特徴とする請求項11に記載の無線通信
    システム。
  16. 【請求項16】 前記端末から前記主装置への制御情報
    の送信に係る時間は、該端末が該主装置から制御情報を
    受信する時間より長いことを特徴とする請求項15に記
    載の無線通信システム。
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