JPH08302224A - フタロシアニン化合物、その中間体、該フタロシアニン化合物の製造方法及びこれを用いるカラーフィルター、油性インク組成物 - Google Patents

フタロシアニン化合物、その中間体、該フタロシアニン化合物の製造方法及びこれを用いるカラーフィルター、油性インク組成物

Info

Publication number
JPH08302224A
JPH08302224A JP12899995A JP12899995A JPH08302224A JP H08302224 A JPH08302224 A JP H08302224A JP 12899995 A JP12899995 A JP 12899995A JP 12899995 A JP12899995 A JP 12899995A JP H08302224 A JPH08302224 A JP H08302224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
group
phthalocyanine compound
general formula
color filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12899995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3707093B2 (ja
Inventor
Toshihiro Masaoka
俊裕 政岡
Yojiro Kumagai
洋二郎 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamamoto Chemicals Inc
Original Assignee
Yamamoto Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamamoto Chemicals Inc filed Critical Yamamoto Chemicals Inc
Priority to JP12899995A priority Critical patent/JP3707093B2/ja
Publication of JPH08302224A publication Critical patent/JPH08302224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3707093B2 publication Critical patent/JP3707093B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】下記一般式(I)で表わされるフタロシアニン
化合物、その中間体、フタロシアニン化合物の製造方法
及びこれを用いるカラーフィルター、油性インク組成
物。 (式(I)中、R1、R2、R3及びR4は各々独立に下記
一般式(II)で表され、Mは2個の水素原子、2価の金
属あるいは3価または4価の金属誘導体を示す) (式(II)中、R5はアルキル基、アルコキシ基、置換
あるいは未置換のフェニル基、置換あるいは未置換のフ
ェニルオキシ基、ベンジル基またはベンジルオキシ基を
示す) 【効果】フタロシアニン化合物は溶解性及び吸光係数が
高く、これを使用したカラーフィルターは、透過率特
性、耐光性、耐熱性に優れる。また、これを用いたイン
クジェット記録用油性インキは、長期に亘る安定したイ
ンクの吐出を得られ、かつ長期保存安定性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なフタロシアニン
化合物、その製造方法及びその用途に関する。詳しく
は、液晶テレビなどの表示素子に用いるカラーフィルタ
ーや、撮像管、カラーコピー機に用いる色分解フィルタ
ーに重要な役割を果たすカラーフィルター用の色素、さ
らにインクジェット記録用、印刷用、筆記具用、スタン
プ用等の油性インクに適した色素として有用なフタロシ
アニン化合物及びこれを用いるカラーフィルター用色
素、カラーフィルター、油性インク組成物、インクジェ
ット記録用油性インクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーフィルター用の色素として
種々のフタロシアニン化合物を使用することが知られて
いる。例えば、特開平1-233401号公報には、β-位(2
または3位、6または7位、10または11位、14ま
たは15位)にアルキル基等を有するフタロシアニンを
カラーフィルターに使用することが開示されており、こ
の色素は耐熱性、耐光性等に優れているが、透過率特性
が十分でない。一方、特開平5-295283号公報にα-位
(1または4位、5または8位、9または12位、13
または16位)に分岐アルコキシ基等を有するフタロシ
アニン化合物が開示されているが、本発明のフタロシア
ニン化合物と置換基が全く異なるものであり、これを用
いるカラーフィルターは緑色系である。
【0003】特開平6-73397号公報には特定のフタロシ
アニン化合物を含有する光活性剤、漂白剤、殺菌剤が開
示されており、6頁には4−テトラキス(o−メトキシ
フェノキシ)フタロシアニン、4−テトラキス(p−メ
トキシフェノキシ)フタロシアニンが記載されている
が、これらはβ−位置換のフタロシアニン化合物であ
り、本発明のフタロシアニン化合物に比較して吸光係
数、溶剤溶解性等が劣る。
【0004】また特開平6-328856号公報には含フッ素フ
タロシアニン化合物を用いる光記録媒体が開示されてお
り、28頁に化合物31としてβ−位に
【化6】 を有するフタロシアニン化合物が記載されているが、こ
れも前記同様の欠点がある。
【0005】このような事情から溶剤溶解性、吸光係数
が高く、かつカラーフォーマー用色素として用いた場合
に透過率特性、耐光性、耐熱性に優れ、青色系である色
素が要望されている。
【0006】又、インクジェット記録法に使用されるイ
ンクには、一般に主溶媒として水を用いる水性インク
と、主溶媒として有機溶媒を用いる油性インクとがあ
る。水性インクを用いた印刷画像は、全般に、耐水性に
劣り、疎水表面を有する被印刷物への印刷が困難である
のに対して、油性インクは耐水性に優れた印刷画像を提
供することができ、疎水性の表面あるいは上質紙への記
録も容易となる利点を有する。この油性インクにおい
て、溶解性に優れて保存安定性やノズルの目詰まりに対
して良好な成績を示し、且つ耐水性、耐光性に優れた画
像を形成し得る油性インクのための色素が要望されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
した諸特性に優れるカラーフィルター用の色素、さらに
インクジェット記録方式に使用される諸特性に優れた油
性インク用の色素等として有用な新規なフタロシアニン
化合物、及びこれを使用したカラーフィルター、油性イ
ンクを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の位置に特定の
置換基を有するフタロシアニン化合物を使用することに
より、諸特性に優れるカラーフィルター、油性インク組
成物が得られることを見いだした。
【0009】本発明はまず、下記一般式(I)で表わさ
れる新規フタロシアニン化合物、その製造方法及びその
中間体に関する。
【0010】
【化7】 (式(I)中、R1、R2、R3及びR4は各々独立に下記
一般式(II)で表され、かつR1、R2、R3及びR4の置
換位置が、R1が1または4位、R2が5または8位、R
3が9または12位、R4が13または16位である置換
基を示し、Mは2個の水素原子、2価の金属あるいは3
価または4価の金属誘導体を示す)
【化8】 (式(II)中、R5はアルキル基、アルコキシ基、置換
あるいは非置換のフェニル基、置換あるいは非置換のフ
ェニルオキシ基、ベンジル基またはベンジルオキシ基を
示す) 本発明はまた、一般式(I)で表されるフタロシアニン
化合物を含有するカラーフィルター用色素およびこの色
素を含有してなるカラーフィルターに関する。本発明は
更に、有機溶媒と油溶性染料を主成分とする油性インク
組成物において、油溶性染料として一般式(I)で表さ
れるフタロシアニン化合物を含有することを特徴とする
油性インク組成物およびこの油性インク組成物を含有し
てなるインクジェット記録用油性インクに関する。
【0011】一般式(I)のフタロシアニン化合物にお
いて、R5がアルキル基であるものとしては、炭素数1
〜12の直鎖或いは分岐のアルキル基が好ましく、炭素
数1〜8の直鎖或いは分岐のアルキル基が特に好まし
い。例としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec
−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペ
ンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプ
チル基、sec−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エ
チルヘキシル基、n−ドデシル基等が挙げられる。
【0012】R5がアルコキシ基であるものとしては、
炭素数1〜12の直鎖或いは分岐のアルコキシ基が好ま
しく、炭素数1〜8の直鎖或いは分岐のアルコキシ基が
特に好ましい。また、アルコキシ基の炭素原子上に更に
他の置換基を有することがないものが好ましい。例とし
てはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソ
プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、se
c−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチル
オキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ
基、n−ヘプチルオキシ基、イソヘプチルオキシ基、s
ec−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、2−
エチルヘキシルオキシ基、n−ドデシルオキシ基等が挙
げられる。
【0013】R5が置換または非置換のフェニル基であ
るものとしては、フェニル基または置換基として炭素数
1〜8の直鎖あるいは分岐のアルキル基を有するフェニ
ル基が好ましく、特にフェニル基が好ましい。
【0014】R5が置換または非置換のフェニルオキシ
基であるものとしては、フェニルオキシ基または置換基
として炭素数1〜8の直鎖あるいは分岐のアルキル基を
有するフェニルオキシ基が好ましく、特にフェニルオキ
シ基が好ましい。
【0015】また、式(II)の置換基としては、下記一
般式(III)または(IV)で表されるものが特に好まし
い。
【0016】
【化9】
【化10】 (式(III)、式(IV)中、R5は前記と同じものを示
す) Mが2価の金属であるものとしては、Cu、Zn、F
e、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、Pd、Pt、M
n、Sn、Pbが好ましく、3価または4価の金属誘導
体であるものとしては、AlCl、InCl、FeC
l、MnOH、SiCl2、SnCl2、GeCl2、S
i(OH)2、Sn(OH)2、Ge(OH)2、VO、
TiOが好ましい。特にCu、Ni、Co、FeCl、
Zn、VO、Pd、MnOHが好ましい。
【0017】本発明の一般式(I)で表されるフタロシ
アニン化合物は、特定の位置(α−位)に特定の置換基
を有することにより、グラム吸光係数が高く、かつ溶剤
に対する溶解性が高い。
【0018】このため本発明のフタロシアニン化合物
は、カラーフィルターの作成において、高濃度の溶剤溶
液が使用できる、塗布が容易である等の利点がある。ま
たかくして得られるカラーフィルターは、耐熱性、耐光
性等に優れるとともに透過率特性が良い。
【0019】また本発明のフタロシアニン化合物は、イ
ンクジェット記録用油性インクに用いた場合、ノズルの
目づまりの危険が少なく、保存安定性に優れる。またこ
のインクジェット記録用油性インクを使用して記録した
印刷物は、耐水性、耐光性が高く、鮮明である。
【0020】本発明のフタロシアニン化合物の具体例を
下記の表1に挙げる。
【0021】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ R1〜R4:下記一般式(III)で表される置換基。
【0022】
【化11】 ──────────────────────────────────── R5 M ──────────────────────────────────── 化合物(1) CH3 Cu 化合物(2) C2H5 Cu 化合物(3) iso-C3H7 Cu 化合物(4) n-C4H9 Cu 化合物(5) iso-C4H9 Cu 化合物(6) sec-C4H9 Cu 化合物(7) n-C5H11 Cu 化合物(8) iso-C5H11 Cu 化合物(9) n-C7H15 Cu 化合物(10) sec-C7H15 Cu
【0023】 化合物(11) iso-C7H15 Cu 化合物(12) 2-エチルヘキシル Cu 化合物(13) n-C10H21 Cu 化合物(14) n-C12H25 Cu 化合物(15) O-n-C3H7 Cu 化合物(16) O-iso-C3H7 Cu 化合物(17) O-n-C4H9 Cu 化合物(18) O-iso-C4H9 Cu 化合物(19) O-sec-C4H9 Cu 化合物(20) O-n-C5H11 Cu 化合物(21) O-iso-C5H11 Cu 化合物(22) O-n-C7H15 Cu 化合物(23) O-2-エチルヘキシル Cu 化合物(24) O-n-C10H21 Cu 化合物(25) O-n-C12H25 Cu
【0024】 化合物(26) フェニル Cu 化合物(27) 4-メトキシフェニル Cu 化合物(28) 4-tert-フ゛チルフェニル Cu 化合物(29) 4-オクチルフェニル Cu 化合物(30) フェニルオキシ Cu 化合物(31) 4-メトキシフェニルオキシ Cu 化合物(32) 4-tert-フ゛チルフェニルオキシ Cu 化合物(33) 4-オクチルフェニルオキシ Cu 化合物(34) ヘ゛ンシ゛ル Cu 化合物(35) ヘ゛ンシ゛ルオキシ Cu 化合物(36) CH3 Pd 化合物(37) C2H5 Pd 化合物(38) iso-C3H7 Pd 化合物(39) n-C4H9 Pd 化合物(40) iso-C5H11 Pd
【0025】 化合物(41) n-C6H13 Pd 化合物(42) n-C8H17 Pd 化合物(43) OCH3 Pd 化合物(44) OC2H5 Pd 化合物(45) O-iso-C3H7 Pd 化合物(46) O-n-C4H9 Pd 化合物(47) O-n-C5H11 Pd 化合物(48) O-iso-C5H11 Pd 化合物(49) O-n-C6H13 Pd 化合物(50) O-iso-C7H15 Pd 化合物(51) O-n-C8H17 Pd 化合物(52) O-2-エチルヘキシル Pd 化合物(53) フェニル Pd 化合物(54) フェニルオキシ Pd 化合物(55) ヘ゛ンシ゛ル Pd
【0026】 化合物(56) ヘ゛ンシ゛ルオキシ Pd 化合物(57) n-C3H7 Ni 化合物(58) n-C4H9 Ni 化合物(59) n-C5H11 Ni 化合物(60) n-C6H13 Ni 化合物(61) 2-エチルヘキシル Ni 化合物(62) OCH3 Ni 化合物(63) OC2H5 Ni 化合物(64) O-n-C7H15 Ni 化合物(65) O-2-エチルヘキシル Ni 化合物(66) O-n-C10H21 Ni 化合物(67) フェニル Ni 化合物(68) フェニルオキシ Ni 化合物(69) 4-オクチルフェニルオキシ Ni 化合物(70) ヘ゛ンシ゛ル Ni
【0027】 化合物(71) ヘ゛ンシ゛ルオキシ Ni 化合物(72) n-C3H7 Co 化合物(73) n-C4H9 Co 化合物(74) 2-エチルヘキシル Co 化合物(75) OCH3 Co 化合物(76) OC2H5 Co 化合物(77) O-n-C4H9 Co 化合物(78) O-n-C5H11 Co 化合物(79) O-iso-C5H11 Co 化合物(80) O-2-エチルヘキシル Co 化合物(81) フェニル Co 化合物(82) フェニルオキシ Co 化合物(83) ヘ゛ンシ゛ル Co 化合物(84) ヘ゛ンシ゛ルオキシ Co 化合物(85) 2-エチルヘキシル FeCl
【0028】 化合物(86) O-iso-C3H7 FeCl 化合物(87) O-n-C4H9 FeCl 化合物(88) O-iso-C5H11 FeCl 化合物(89) O-2-エチルヘキシル FeCl 化合物(90) フェニル FeCl 化合物(91) フェニルオキシ FeCl 化合物(92) ヘ゛ンシ゛ル FeCl 化合物(93) ヘ゛ンシ゛ルオキシ FeCl 化合物(94) 2-エチルヘキシル VO 化合物(95) OC2H5 VO 化合物(96) O-iso-C5H11 VO 化合物(97) O-2-エチルヘキシル VO 化合物(98) フェニル VO 化合物(99) フェニルオキシ VO 化合物(100) ヘ゛ンシ゛ル VO
【0029】 化合物(101) ヘ゛ンシ゛ルオキシ VO 化合物(102) C2H5 Zn 化合物(103) O-iso-C5H11 Zn 化合物(104) フェニルオキシ Zn 化合物(105) ヘ゛ンシ゛ルオキシ Zn 化合物(106) n-C3H7 AlCl 化合物(107) n-C4H9 Pb 化合物(108) 2-エチルヘキシル TiO 化合物(109) OCH3 TiO 化合物(110) OC2H5 Ru 化合物(111) O-n-C4H9 AlCl 化合物(112) O-n-C5H11 Pb 化合物(113) O-iso-C5H11 TiO 化合物(114) O-2-エチルヘキシル Ru 化合物(115) フェニル AlCl 化合物(116) フェニルオキシ Pb 化合物(117) ヘ゛ンシ゛ル TiO 化合物(118) ヘ゛ンシ゛ルオキシ TiO ────────────────────────────────────
【0030】R1〜R4:下記一般式(IV)で表される置
換基。
【0031】
【化12】 ──────────────────────────────────── R5 M ──────────────────────────────────── 化合物(119) C2H5 Cu 化合物(120) iso-C5H11 Cu 化合物(121) 2-エチルヘキシル Cu 化合物(122) O-n-C3H7 Cu 化合物(123) O-iso-C3H7 Cu 化合物(124) O-sec-C4H9 Cu 化合物(125) O-iso-C5H11 Cu 化合物(126) O-2-エチルヘキシル Cu 化合物(127) フェニル Cu 化合物(128) フェニルオキシ Cu
【0032】 化合物(129) ヘ゛ンシ゛ル Cu 化合物(130) ヘ゛ンシ゛ルオキシ Cu 化合物(131) CH3 Pd 化合物(132) n-C3H7 Pd 化合物(133) OCH3 Pd 化合物(134) OC2H5 Pd 化合物(135) O-iso-C5H11 Pd 化合物(136) O-n-C6H13 Pd 化合物(137) O-2-エチルヘキシル Pd 化合物(138) フェニル Pd 化合物(139) フェニルオキシ Pd 化合物(140) ヘ゛ンシ゛ル Pd 化合物(141) ヘ゛ンシ゛ルオキシ Pd 化合物(142) n-C3H7 Ni 化合物(143) n-C4H9 Ni
【0033】 化合物(144) OCH3 Ni 化合物(145) OC2H5 Ni 化合物(146) フェニル Ni 化合物(147) フェニルオキシ Ni 化合物(148) 4-オクチルフェニルオキシ Ni 化合物(149) ヘ゛ンシ゛ル Ni 化合物(150) ヘ゛ンシ゛ルオキシ Ni 化合物(151) n-C3H7 Co 化合物(152) OCH3 Co 化合物(153) OC2H5 Co 化合物(154) O-n-C4H9 Co 化合物(155) フェニル Co 化合物(156) ヘ゛ンシ゛ル Co 化合物(157) ヘ゛ンシ゛ルオキシ Co 化合物(158) 2-エチルヘキシル FeCl
【0034】 化合物(159) O-n-C4H9 FeCl 化合物(160) フェニル FeCl 化合物(161) フェニルオキシ FeCl 化合物(162) ヘ゛ンシ゛ル FeCl 化合物(163) ヘ゛ンシ゛ルオキシ FeCl 化合物(164) 2-エチルヘキシル VO 化合物(165) OC2H5 VO 化合物(166) フェニル VO 化合物(167) フェニルオキシ VO 化合物(168) ヘ゛ンシ゛ル VO 化合物(169) ヘ゛ンシ゛ルオキシ VO 化合物(170) C2H5 Zn
【0035】 化合物(171) O-iso-C5H11 Zn 化合物(172) フェニルオキシ Zn 化合物(173) ヘ゛ンシ゛ルオキシ Zn 化合物(174) n-C3H7 AlCl 化合物(175) n-C4H9 Pb 化合物(176) 2-エチルヘキシル TiO 化合物(177) OCH3 TiO 化合物(178) OC2H5 Ru 化合物(179) O-n-C5H11 Pb 化合物(180) O-iso-C5H11 TiO 化合物(181) フェニルオキシ Pb 化合物(182) ヘ゛ンシ゛ル TiO 化合物(183) ヘ゛ンシ゛ルオキシ TiO ──────────────────────────────────── 本発明の一般式(I)で表されるフタロシアニン化合物
は、例えば一般式(V)で表されるフタロニトリル化合
物と一般式(VI)で表される金属誘導体を反応させるこ
とにより製造される。
【0036】
【化13】 (式(V)中、R5はアルキル基、アルコキシ基、置換あ
るいは非置換のフェニル基、置換あるいは非置換のフェ
ニルオキシ基、ベンジル基またはベンジルオキシ基を示
す) M−(Y)d (VI) (式(VI)中、Mは式(I)のMと同一であり、Yはハ
ロゲン原子、酢酸陰イオン、アセチルアセトネート、酸
素などの1価又は2価の配位子を示し、dは1〜4の整
数である) 式(VI)で示される金属誘導体としては、Al、Si、
Ti、V、Mn,Fe、Co、Ni、Cu、Zn、G
e、Ru、Rh、Pd、In、Sn、Pt、Pbのハロ
ゲン化物、カルボン酸誘導体、硫酸塩、硝酸塩、カルボ
ニル化合物、酸化物、錯体等が挙げられる。具体例とし
ては塩化銅、臭化銅、沃化銅、塩化ニッケル、臭化ニッ
ケル、酢酸ニッケル、塩化コバルト、臭化コバルト、酢
酸コバルト、塩化鉄、塩化亜鉛、臭化亜鉛、沃化亜鉛、
酢酸亜鉛、塩化バナジウム、オキシ三塩化バナジウム、
塩化パラジウム、酢酸パラジウム、塩化アルミニウム、
塩化マンガン、酢酸マンガン、アセチルアセトンマンガ
ン、塩化マンガン、塩化鉛、酢酸鉛、塩化インジウム、
塩化チタン、塩化スズ等が挙げられる。
【0037】金属誘導体とフタロニトリル化合物の使用
量は、モル比で1:3〜1:6が好ましい。
【0038】反応は通常、溶媒の存在下に行われる。溶
媒としては、沸点80℃以上、好ましくは130℃以上
の有機溶媒が用いられる。例えばn−アミルアルコー
ル、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、2−メチ
ル−1−ペンタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタ
ノール、1−オクタノール、2−エチルヘキサノール、
ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、エトキシエタノール、プロポキシエタノー
ル、ブトキシエタノール、ジメチルアミノエタノール、
ジエチルアミノエタノール、トリクロロベンゼン、クロ
ロナフタレン、スルフォラン、ニトロベンゼン、キノリ
ン、尿素等がある。溶媒の使用量はフタロニトリル化合
物の1〜100重量倍、好ましくは5〜20重量倍であ
る。
【0039】反応において触媒として1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)或い
はモリブデン酸アンモニウムを添加しても良い。添加量
はフタロニトリル化合物1モルに対して、0.1〜10
倍モル好ましくは0.5〜2倍モルである。
【0040】反応温度は80〜300℃、好ましくは1
30〜230℃である。80℃以下では反応速度が極端
に遅い。300℃以上ではフタロシアニン化合物の分解
が起こる可能性がある。
【0041】反応時間は2〜20時間、好ましくは5〜
15時間である。2時間以下では未反応原料が多く存在
し、20時間以上ではフタロシアニン化合物の分解が起
こる可能性がある。
【0042】後処理としては反応後、反応液より溶媒を
留去した後の残渣、又は反応液をフタロシアニン化合物
に対する含溶媒(メタノール等)に排出、析出物を濾取
したものを再結晶或いはカラムクロマトグラフィー処理
により精製する。
【0043】かくして得られる一般式(I)で表される
フタロシアニン化合物は、通常、R1〜R4の各置換位置
における異性体である下記一般式(I)−1〜(I)−4
で表される化合物の混合物となっている。
【0044】
【化14】
【化15】
【0045】
【化16】
【化17】
【0046】前記一般式(V)で表されるフタロニトリ
ル化合物は新規化合物であり、下記の様な方法により製
造できる。
【0047】例えば、3−ニトロフタロニトリルと下記
一般式(VII)で表されるアルコールとを、反応溶媒に
非プロトン性極性溶媒、例えばジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)等を用い、触媒として例え
ば水素化ナトリウム、1,4−ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]−5−ノネン(DBN)、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)等の存在下
0〜90℃にて撹拌し、反応後水に排出して有機溶剤例
えばトルエン等で抽出後、再結晶、あるいはカラムクロ
マトグラフィーにより精製する事によって得られる。
【0048】
【化18】 (式(VII)中、R5は前記式(V)におけるものと同
じ) 一般式(V)で表される本発明のフタロニトリル化合物
の例を下記の表2に挙げる。
【0049】
【表2】 ────────────────────────────────────
【化19】 ──────────────────────────────────── R5 ──────────────────────────────────── 化合物(2−1) CH3 化合物(2−2) C2H5 化合物(2−3) n-C3H7 化合物(2−4) iso-C3H7 化合物(2−5) n-C4H9 化合物(2−6) iso-C4H9 化合物(2−7) sec-C4H9 化合物(2−8) n-C5H11 化合物(2−9) iso-C5H11 化合物(2−10) n-C6H13 化合物(2−11) n-C7H15 化合物(2−12) sec-C7H15
【0050】 化合物(2−13) iso-C7H15 化合物(2−14) n-C8H17 化合物(2−15) 2-エチルヘキシル 化合物(2−16) n-C10H21 化合物(2−17) n-C12H25 化合物(2−18) O-CH3 化合物(2−19) O-C2H5 化合物(2−20) O-n-C3H7 化合物(2−21) O-iso-C3H7 化合物(2−22) O-n-C4H9 化合物(2−23) O-iso-C4H9 化合物(2−24) O-sec-C4H9 化合物(2−25) O-n-C5H11 化合物(2−26) O-iso-C5H11 化合物(2−27) O-n-C6H13
【0051】 化合物(2−28) O-n-C7H15 化合物(2−29) O-n-C8H17 化合物(2−30) O-2-エチルヘキシル 化合物(2−31) O-n-C10H21 化合物(2−32) O-n-C12H25 化合物(2−33) フェニル 化合物(2−34) 4-メトキシフェニル 化合物(2−35) 4-tert-フ゛チルフェニル 化合物(2−36) 4-オクチルフェニル 化合物(2−37) フェニルオキシ 化合物(2−38) 4-メトキシフェニルオキシ 化合物(2−39) 4-tert-フ゛チルフェニルオキシ 化合物(2−40) 4-オクチルフェニルオキシ 化合物(2−41) ヘ゛ンシ゛ル 化合物(2−42) ヘ゛ンシ゛ルオキシ
【0052】 ────────────────────────────────────
【化20】 ──────────────────────────────────── R5 ──────────────────────────────────── 化合物(2−43) CH3 化合物(2−44) C2H5 化合物(2−45) iso-C3H7 化合物(2−46) n-C4H9 化合物(2−47) n-C5H11 化合物(2−48) iso-C5H11 化合物(2−49) n-C6H13 化合物(2−50) n-C7H15 化合物(2−51) iso-C7H15 化合物(2−52) n-C8H17 化合物(2−53) 2-エチルヘキシル 化合物(2−54) n-C10H21 化合物(2−55) O-CH3
【0053】 化合物(2−56) O-C2H5 化合物(2−57) O-iso-C3H7 化合物(2−58) O-n-C4H9 化合物(2−59) O-iso-C4H9 化合物(2−60) O-n-C5H11 化合物(2−61) O-iso-C5H11 化合物(2−62) O-n-C6H13 化合物(2−63) O-2-エチルヘキシル 化合物(2−64) O-n-C10H21 化合物(2−65) O-n-C12H25 化合物(2−66) フェニル 化合物(2−67) 4-メトキシフェニル 化合物(2−68) フェニルオキシ 化合物(2−69) 4-メトキシフェニルオキシ 化合物(2−70) 4-オクチルフェニルオキシ 化合物(2−71) ヘ゛ンシ゛ル 化合物(2−72) ヘ゛ンシ゛ルオキシ ──────────────────────────────────── 本発明の一般式(I)で表されるフタロシアニン化合物
のカラーフィルター用色素及びこれを用いたカラーフィ
ルターについて以下に説明する。
【0054】本発明のフタロシアニン化合物は、LCD
用カラーフィルター、撮像管用色分解フィルター等に用
いられるカラーフィルター用の色素として好適に使用さ
れる。
【0055】本発明の一般式(I)で表わされるフタロ
シアニン化合物を用いてLCD用カラーフィルター、撮
像管用色分解フィルターを作製する方法としては、感光
性樹脂又は光重合性モノマーを用いて基板上にキャス
ト、スピンコート等により成膜化し、光照射によりパタ
ーニングした後、樹脂層を色素でディッピング等により
染色する方法、ドライエッチング法あるいはリフトオフ
法で蒸着により色素層をパターニングする方法、感光性
樹脂または光重合性モノマーに予め色素を溶解あるいは
分散させておき、基板上にキャスト、スピンコート等に
より成膜化し、光照射によりパターニングする方法、印
刷法でパターニングする方法等が挙げられる。
【0056】色素層のパターニングは光学的に透明な基
板上で行うことができ、用いる基板としては、色素層の
パターニングが可能であり、形成されたカラーフィルタ
ーが所定の機能を有するものであれば特に限定されるも
のではない。
【0057】例えば、ガラス板、ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、メチルメタクリレー
ト、ポリエステル、ブチラール、ポリアミド、ポリエチ
レン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリカーボネー
ト、ポリオレフィン共重合樹脂、塩化ビニル共重合樹
脂、塩化ビニリデン共重合樹脂、スチレン共重合樹脂な
どの樹脂フィルムもしくは板が挙げられる。またパター
ン状の色素層をカラーフィルターとして適用されるもの
と一体に形成させることも可能である。その場合の基板
の一例としては、ブラウン管表示面、撮像管の受像面、
CCD、BBD、CID、BASIS等の固体撮像素子
が形成されたウエハー、薄膜半導体を用いた密着型イメ
ージセンサー、液晶ディスプレイ面、カラー電子写真感
光体等が挙げられる。
【0058】また、本発明の一般式(I)で表わされる
フタロシアニン化合物を用いてカラーコピー機等に用い
るカラーフィルターを作製する方法としては、例えば、
ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等の熱可塑性樹
脂に対して本発明の色素を0.5〜10重量%混合し、
射出成型、延伸などの方法により作製するか、本発明の
色素を単独またはバインダーと共に溶剤に溶解し、基板
上にキャスト、スピンコート等により成膜化するか、蒸
着により基板上に成膜化するか、あるいは色素を樹脂中
間体を含むワニスと共に混合した後、加熱処理により、
樹脂化、加工する方法がある。
【0059】この時の基板としては、光学的に透明な樹
脂であれば良い。例えば、アクリル樹脂、ポリエチレン
樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、エチレン樹脂、ポリオレフィン共重合樹
脂、塩化ビニル共重合樹脂、塩化ビニリデン共重合樹脂
などが挙げられる。
【0060】本発明の一般式(I)で表されるフタロシ
アニン化合物を含有する油性インク組成物、インクジェ
ット記録用インクについて以下に説明する。
【0061】本発明のフタロシアニン化合物は、有機溶
媒と油溶性色素を主成分とする油性インク組成物におけ
る油溶性色素として好適に使用される。この油性インク
組成物は特にインクジェット記録用インクとして適して
いる。
【0062】油性インク中の色素の濃度は、特にインク
ジェット記録時のインクの吐出安定性、保存安定性を保
持しつつ、優れた印刷画像を得るために、0.1〜2
0,重量%の範囲が好ましく、印刷濃度、インクの安定
性の点で1〜10重量%の範囲がより好ましい。
【0063】有機溶媒としては、必ずしも染料との相溶
性の優れた良溶媒のみを用いる必要はなく、良溶媒を2
種類以上混合するか或いは良溶媒と一般溶媒を混合して
用いればよい。又色素溶解剤との組み合わせで使用して
も良い。例えば、直鎖状炭化水素、分岐状炭化水素、ナ
フテン系炭化水素、モノまたはジ置換直鎖状又は分岐状
アルキルナフタレン、フェニル、ビフェニル、又はター
フェニルの直鎖状又は分岐状アルキル誘導体、フェニ
ル、ビフェニル、又はターフェニルの直鎖状又は分岐状
アルキレン誘導体、芳香族炭化水素、脂肪族アルコール
類、ケトン類、グリコール類、グリコール類のモノまた
はジ置換直鎖状又は分岐状アルキルエーテル、グリコー
ル類のモノまたはジ置換直鎖状又は分岐状アルキレンエ
ーテル、グリコール類のエステル、脂肪酸及び脂肪酸エ
ステル、含窒素化合物、ヒドロキシ安息香酸等が挙げら
れるがこれらの有機溶媒に限定されるものではない。
【0064】有機溶媒のインク組成物中の含有量は、他
の添加剤類を用いない場合には、色素を除いた全成分を
構成することが可能であるが、インク組成物中に良溶媒
として用いる溶媒成分は、好ましくは総量で0.1重量
%以上、更に好ましくは1重量%以上インク組成物中に
含有される事が望まれる。
【0065】また必要に応じて、酸化防止剤・紫外線吸
収剤などの安定剤、界面活性剤、バインダーレジン等を
加えることができる。そのような酸化防止剤として例え
ばBHA(2,3−ブチル−4−オキシアニソール)、
BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾー
ル)等;紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系、ベンゾ
トリアゾール系等の化合物が挙げられ、界面活性剤とし
てアニオン系、カチオン系、両性、非イオン系のいずれ
も使用できる。バインダーレジンとして使用し得る樹脂
には、具体的には、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹
脂、ロジン変性樹脂、フェノール樹脂、テルペン系樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂
等が挙げられる。
【0066】本発明の油性インクは、その用途がインク
ジェット記録装置用インクに限られるものではなく、ペ
ンプロッターなどの機械記録方式等においても高品質、
高信頼性の記録を提供することができる。
【0067】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の実施の態様はこれらにより限定されるもの
ではない。
【0068】[実施例1] 化合物(2-2)の合成 撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、3
−ニトロフタロニトリル5.2g、4−ヒドロキシプロピ
オフェノン4.5g、DMF30mLを装入、室温で30分撹
拌した。その後窒素雰囲気下で、70℃まで昇温した。次
にDBU4.56gを70〜80℃で滴下し、70〜80℃で4時間
反応させた。反応終了後、反応液を冷却し、目的化合物
をトルエン抽出し、IPAから再結晶してフタロニトリ
ル化合物(2-2)6.0gを得た。得られた化合物の融点は
109〜111℃であった。下記分析結果より目的物であるこ
とを確認した。本化合物のIRスペクトルを図1に示
す。
【0069】 元素分析 : C171222 C H N 計算値(%) 73.89 4.38 10.14 実測値(%) 73.55 4.57 10.38 MS(m/e) : 276(M+) [実施例2] 化合物(37)の合成 撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、実
施例1で得たフタロニトリル(2-2)5.8g、DBU3.1
g、n−アミルアルコール63mLを装入し、窒素雰囲気
下で、100℃まで昇温した。次に同温度で塩化パラジウ
ム1.1gを添加し、還流下6時間反応させた。反応終了
後、反応液を冷却し、メタノール1000mLに排出した。
吸引濾取後、得られた結晶をカラムクロマトグラフィー
(充填剤:シリカゲル、展開液:クロロホルム)により
精製して目的とする化合物(37)(位置異性体の混合
物)0.8gを得た。得られた化合物の吸光特性及び元素
分析の結果は以下の通りであった。得られた化合物のト
ルエン溶液の吸収スペクトルを図2に示す。
【0070】吸光特性 : λmax = 675 nm εg = 0.67×105 ml/g.cm(溶媒;トルエン) 元素分析 : C684888Pd C H N 計算値(%) 67.40 4.00 9.25 実測値(%) 67.35 3.87 8.98 [実施例3] 化合物(2-22)の合成 撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、3
−ニトロフタロニトリル17.3g、p−ヒドロキシ安息香
酸n−ブチルエステル19.4g、DMF100mLを装入、
室温で30分撹拌した。その後窒素雰囲気下で、70℃まで
昇温した。次にDBU15.2gを70〜80℃で滴下し、70〜
80℃で4時間反応させた。反応終了後、反応液を冷却
し、目的化合物をトルエン抽出し、IPAから再結晶し
てフタロニトリル化合物(2-22)21.3gを得た。得られ
た化合物の融点は113〜115℃であった。下記分析結果よ
り目的物であることを確認した。本化合物のIRスペク
トルを図3に示す。
【0071】 元素分析 : C191623 C H N 計算値(%) 71.22 5.04 8.74 実測値(%) 71.55 5.27 8.53 MS(m/e) : 320(M+) [実施例4] 化合物(46)の合成 撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、実
施例3で得たフタロニトリル(2-22)16.0g、DBU7.
6g、n−アミルアルコール150mLを装入し、窒素雰囲
気下で、100℃まで昇温した。次に同温度で塩化パラジ
ウム2.66gを添加し、還流下7時間反応させた。反応終
了後、反応液を冷却し、メタノール1500mLに排出し
た。吸引濾取後、得られた結晶をカラムクロマトグラフ
ィー(充填剤:シリカゲル、展開液:クロロホルム)に
より精製して目的とする化合物(46)(位置異性体の混
合物)9.3gを得た。得られた化合物の吸光特性及び元
素分析の結果は以下の通りであった。本化合物のIRス
ペクトルを図4、トルエン溶液の吸収スペクトルを図5
に示す。
【0072】吸光特性 : λmax = 676 nm εg = 1.42×105 ml/g.cm(溶媒;トルエン) 元素分析 : C7664812Pd C H N 計算値(%) 65.76 4.65 8.07 実測値(%) 65.93 4.87 8.11 [実施例5] 化合物(2-30)の合成 撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、3
−ニトロフタロニトリル17.3g、p−ヒドロキシ安息香
酸2−エチルヘキシルエステル25.0g、DMF100mL
を装入、室温で30分撹拌した。その後窒素雰囲気下で、
70℃まで昇温した。次にDBU15.2gを70〜80℃で滴下
し、70〜80℃で3時間反応させた。反応終了後、反応液
を冷却し、目的化合物をトルエン抽出し、カラムクロマ
トグラフィー(充填剤:シリカゲル、展開液:トルエ
ン)によりフタロニトリル化合物(2-30)18.8gを得
た。下記分析結果より目的物であることを確認した。本
化合物のIRスペクトルを図6に示す。
【0073】 元素分析 : C242423 C H N 計算値(%) 74.19 6.23 7.21 実測値(%) 74.32 6.27 7.43 MS(m/e) : 388(M+) [実施例6] 化合物(52)の合成 撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、実
施例5で得たフタロニトリル(2-30)18.8g、DBU7.
6g、n−アミルアルコール150mLを装入し、窒素雰囲
気下で、100℃まで昇温した。次に同温度で塩化パラジ
ウム2.66gを添加し、還流下7時間反応させた。反応終
了後、反応液を冷却し、メタノール1500mLに排出し
た。吸引濾取後、得られた結晶をカラムクロマトグラフ
ィー(充填剤:シリカゲル、展開液:クロロホルム)に
より精製して目的とする化合物(52)(位置異性体の混
合物)9.5gを得た。得られた化合物の吸光特性及び元
素分析の結果は以下の通りであった。本化合物のIRス
ペクトルを図7、トルエン溶液の吸収スペクトルを図8
に示す。
【0074】吸光特性 : λmax = 675 nm εg = 1.08×105 ml/g.cm(溶媒;トルエン) 元素分析 : C9296812Pd C H N 計算値(%) 68.52 6.01 6.95 実測値(%) 68.42 6.16 6.45 [実施例7] 化合物(2-42)の合成 撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、3
−ニトロフタロニトリル17.3g、p−ヒドロキシ安息香
酸ベンジルエステル22.8g、DMF100mLを装入、室
温で30分撹拌した。その後窒素雰囲気下で、70℃まで昇
温した。次にDBU15.2gを70〜80℃で滴下し、70〜80
℃で4時間反応させた。反応終了後、反応液を冷却し、
目的化合物をトルエン抽出し、IPAから再結晶してフ
タロニトリル化合物(2-42)27.3gを得た。得られた化
合物の融点は114〜116℃であった。下記分析結果より目
的物であることを確認した。本化合物のIRスペクトル
を図9に示す。
【0075】元素分析 : C221423
H N計算値(%) 74.55 3.99 7.90
実測値(%) 74.32 3.77 7.83MS(m/e)
: 354(M+) [実施例8] 化合物(56)の合成 撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、実
施例7で得たフタロニトリル(2-42)10.6g、DBU4.
5g、n−アミルアルコール90mLを装入し、窒素雰囲
気下で、100℃まで昇温した。次に同温度で塩化パラジ
ウム2.66gを添加し、還流下5時間反応させた。反応終
了後、反応液を冷却し、メタノール1500mLに排出し
た。吸引濾取後、得られた結晶をカラムクロマトグラフ
ィー(充填剤:シリカゲル、展開液:クロロホルム)に
より精製して目的とする化合物(56)(位置異性体の混
合物)4.7gを得た。得られた化合物の吸光特性及び元
素分析の結果は以下の通りであった。本化合物のIRス
ペクトルを図10、トルエン溶液の吸収スペクトルを図11
に示す。
【0076】吸光特性 : λmax = 676 nm εg = 1.40×105 ml/g.cm(溶媒;トルエン) 元素分析 : C8856812Pd C H N 計算値(%) 69.35 3.71 7.35 実測値(%) 69.56 3.85 7.62
【0077】[実施例9〜14] フタロシアニン化合
物の合成 実施例8と同様にして、フタロニトリル化合物(2-42)
と下記表3に示す金属誘導体とを反応させてフタロシア
ニン化合物を得た。得られたフタロシアニン化合物のト
ルエン溶液の極大吸収波長、グラム吸光係数を下記表3
に示す。
【0078】
【表3】 ──────────────────────────────────── 実施例 金属 製造 最大 グラム 誘導体 化合物 吸収波長 吸光係数 (nm) (ml/g・cm) ──────────────────────────────────── 実施例9 CuCl 化合物(35) 692 1.26×105 実施例10 NiCl2 化合物(71) 685 1.18×105 実施例11 CoCl2 化合物(84) 682 1.09×105 実施例12 FeCl3 化合物(93) 667 1.02×105 実施例13 VOCl3 化合物(101) 718 1.37×105 実施例14 ZnCl2 化合物(105) 692 1.19×105 ──────────────────────────────────── [実施例15] 化合物(2-61)の合成 撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、3
−ニトロフタロニトリル22.5g、サリチル酸イソアミル
27.0g、DMF130mLを装入、室温で30分撹拌した。
その後窒素雰囲気下で、70℃まで昇温した。次にDBU
19.7gを70〜80℃で滴下し、70〜80℃で4時間反応させ
た。反応終了後、反応液を冷却し、目的化合物をトルエ
ン抽出し、IPAから再結晶してフタロニトリル化合物
(2-61)19.6gを得た。得られた化合物の融点は73〜75
℃であった。下記分析結果より目的物であることを確認
した。本化合物のIRスペクトルを図12に示す。
【0079】 元素分析 : C201823 C H N 計算値(%) 71.83 5.43 8.37 実測値(%) 71.66 5.74 8.43 MS(m/e) : 334(M+) [実施例16] 化合物(135)の合成 撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、実
施例15で得たフタロニトリル(2-61)16.7g、DBU7.
6g、n−アミルアルコール150mLを装入し、窒素雰囲
気下で、100℃まで昇温した。次に同温度で塩化パラジ
ウム2.66gを添加し、還流下7時間反応させた。反応終
了後、反応液を冷却し、メタノール1500mLに排出し
た。吸引濾取後、得られた結晶をカラムクロマトグラフ
ィー(充填剤:シリカゲル、展開液:クロロホルム)に
より精製して目的とする化合物(135)(位置異性体の
混合物)3.8gを得た。得られた化合物の吸光特性及び
元素分析の結果は以下の通りであった。本化合物のIR
スペクトルを図13、トルエン溶液の吸収スペクトルを図
14に示す。
【0080】吸光特性 : λmax = 680 nm εg = 1.66×105 ml/g.cm(溶媒;トルエン) 元素分析 : C8072812Pd C H N 計算値(%) 66.53 5.03 7.76 実測値(%) 66.35 5.10 7.88 [比較合成例1]撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を
備えた容器に、4−ニトロフタロニトリル17.3g、p−
ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル22.8g、DMF10
0mLを装入、室温で30分撹拌した。その後窒素雰囲気
下で、70℃まで昇温した。次にDBU15.2gを70〜80℃
で滴下し、70〜80℃で4時間反応させた。反応終了後、
反応液を冷却し、目的化合物をトルエン抽出し、濃縮
後、IPAから再結晶して下記に示すフタロニトリル化
合物(A)27.3gを得た。
【0081】
【化21】 撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、上
記で得たフタロニトリル(A)10.6g、DBU4.5g、
n−アミルアルコール90mLを装入し、窒素雰囲気下
で、100℃まで昇温した。次に同温度で塩化パラジウム
1.6gを添加し、還流下15時間反応させた。反応終了
後、反応液を冷却し、メタノール1500mLに排出した。
吸引濾取後、得られた結晶をカラムクロマトグラフィー
(充填剤:シリカゲル、展開液:クロロホルム)により
精製して目的とする化合物(B)(位置異性体の混合
物)6.3gを得た。得られた化合物の吸光特性及び元素
分析の結果は以下の通りであった。本化合物のIRスペ
クトルを図15、トルエン溶液の吸収スペクトルを図16に
示す。
【0082】
【化22】 吸光特性 : λmax = 662 nm εg = 2.10×104 ml/g.cm(溶媒;トルエン) 元素分析 : C8856812Pd C H N 計算値(%) 69.35 3.71 7.35 実測値(%) 69.15 3.56 7.10 [溶解度の測定]実施例及び比較合成例で合成した各フ
タロシアニン化合物の溶解度を、下記の方法に従って測
定した。
【0083】50mLサンプル管中、各フタロシアニン化
合物と下記表4に示す各溶媒を、それぞれ1%(W/V)
及び3%(W/V)の混合割合で混合し、密栓後40℃で10
分間超音波振とうを与えた。ついで室温で30分間放置後
濾過し、不溶物の有無を確認した。
【0084】1%(W/V)の混合液にて不溶物があるも
のを溶解度1%以下とし×で、1%(W/V)の混合液に
て不溶分が無く、3%(W/V)調整の混合溶液にて不溶
物があるものを溶解度1%以上〜3%未満とし△で、3
%(W/V)調整の混合液にて不溶分が無いものを溶解度
3%以上とし○で表した。結果を下記表4に示す。
【0085】
【表4】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 製造 溶解度 化合物 ───────────────────── トルエン n-オクタン DAA メチセロ クロロホルム ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例4 化合物(46) ○ × ○ × ○ 実施例6 化合物(52) ○ △ ○ × ○ 実施例8 化合物(56) ○ × ○ × ○ 実施例16 化合物(135) ○ × ○ △ ○ ──────────────────────────────────── 比較例1 化合物(B) ○ × × × ○ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ DAA :4-ヒト゛ロキシ-4-メチル-2-ヘ゜ンタノン(シ゛アセトンアルコール) メチセロ:エチレンク゛リコールモノメチルエーテル(2-メトキシエタノール) [実施例17] カラーフィルターの製造 ポリメチルメタクリレート100g、実施例4で合成した
フタロシアニン化合物(46)2.5gをトルエン250gに溶
解し、ガラス基板上にキャストし、乾燥した。このよう
にして得られたカラーフィルターの透過率を分光光度計
(島津製作所製:UV2200)で測定した。透過スペ
クトルを図17に示す。また該カラーフィルターのコーテ
ィング面を60℃の条件でカーボンアーク灯で108時間照
射して耐光性試験を行った。試験後、同様に透過率を測
定したところ試験前後での透過率変化は小さく耐光性は
良好であった。
【0086】[実施例18] カラーフィルターの製造 フタロシアニン化合物(46)の代わりに、実施例6で合
成したフタロシアニン化合物(52)を使用した以外は、
実施例17とまったく同様にして、カラーフィルターを作
成した。このようにして得られたカラーフィルターは良
好な透過率を示すと共に、耐久性に優れていた。透過ス
ペクトルを図18に示す。
【0087】[実施例19] カラーフィルターの製造 フタロシアニン化合物(46)の代わりに、実施例8で合
成したフタロシアニン化合物(56)を使用した以外は、
実施例17とまったく同様にして、カラーフィルターを作
成した。このようにして得られたカラーフィルターは良
好な透過率を示すと共に、耐久性に優れていた。透過ス
ペクトルを図19に示す。
【0088】[実施例20] カラーフィルターの製造 フタロシアニン化合物(46)の代わりに、実施例16で合
成したフタロシアニン化合物(135)を使用した以外
は、実施例17とまったく同様にして、カラーフィルター
を作成した。このようにして得られたカラーフィルター
は良好な透過率を示すと共に、耐久性に優れていた。透
過スペクトルを図20に示す。
【0089】[実施例21] カラーフィルターの製造 ポリスチレン100gに実施例4で合成したフタロシアニ
ン化合物(46)1gを加え、加熱溶融し、射出成形によ
りカラーフィルターを作製した。このようにして得られ
たカラーフィルターは良好な透過率特性を示すと共に、
耐久性に優れていた。
【0090】[実施例22] カラーフィルターの製造 1,4−ビス(α,α−ジメチルイソシアネートメチ
ル)ベンゼン24.4g、1,3,5−トリス(3−メルカ
プトプロピル)イソシアネート23.4g、及び実施例6で
合成したフタロシアニン化合物(52)2g、ジブチルス
ズジラウレート0.06gとを混合し、均一液とした。この
液をフッソ系外部離型剤で表面処理したガラスモールド
と塩ビ製ガスケットよりなる鋳型の中に注入し、70℃で
4時間、80℃で2時間、120℃で2時間加熱した後、冷却し
て離型した。得られたカラーフィルターは耐久性(耐湿
熱性、耐光性)、透過率特性が良好であった。
【0091】[実施例23] カラーフィルターの製造 4,4’−ビス(2−アミノフェノキシ)ビフェニル3
6.8g、DMF202g、4,4’−(p−フェニレンジオ
キシ)ジフタル酸二無水物39.8gよりなるポリアミド酸
溶液に実施例8で合成したフタロシアニン化合物(56)
3gとM/PYellow3GSL(三井東圧染料社
製)3g加え、混合した後、ガラス上にキャストし、200
℃で5時間加熱処理した。このようにして得られたカラ
ーフィルターは良好な透過率特性を示すと共に久性に優
れていた。
【0092】[実施例24] カラーフィルターの製造 実施例16で合成したフタロシアニン化合物(135)5gと
M/P Yellow3GSL(三井東圧染料社製)5
gをプレポリマー(大日本インキ社製、商品名:SD−
17)10gに溶解し、スピナーを用いてガラス基板上に
回転塗布した。85〜100℃で2〜5分プレベークし、スト
ライプ状パターンを有するマスクを介して高圧水銀ラン
プで露光(20〜30mj/cm2、2分)した。さらに、こ
れを現像しパターンを形成した。最後に200〜230℃で10
〜30分ポストベークし、ストライプ状カラーフィルター
を得た。このカラーフィルターは耐久性(耐湿熱性、耐
光性)、透過率特性が良好であった。
【0093】[実施例25] 油性インク粗成物の製造 実施例8で合成したフタロシアニン化合物(56)6g、
スチレンアクリル樹脂25g、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル5g、エタノール20g,メチルエチルケ
トン44gとを混合し、均一液とした。この液を0.5ミク
ロンのメンブランフィルターを用いて濾過を行いインク
とした。このインクを用いてインクジェット記録の噴射
試験を行ったところ、500時間後でも安定したインクの
噴出が可能であった。得られた印刷物は鮮明で、高画質
の印刷物が得られた。
【0094】
【発明の効果】本発明のフタロシアニン化合物は溶解性
及び吸光係数が高く、これを使用したカラーフィルター
は、透過率特性、耐光性、耐熱性に優れる。また、これ
を用いたインクジェット記録用油性インキは、長期に亘
る安定したインクの吐出を得られ、かつ長期保存安定性
が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で合成した化合物(2-2)の赤外吸
収スペクトルである。
【図2】 実施例2で合成した化合物(37)のトルエン
溶液における吸収スペクトルである。
【図3】 実施例3で合成した化合物(2-22)の赤外吸
収スペクトルである。
【図4】 実施例4で合成した化合物(46)の赤外吸収
スペクトルである。
【図5】 実施例4で合成した化合物(46)のトルエン
溶液における吸収スペクトルである。
【図6】 実施例5で合成した化合物(2-30)の赤外吸
収スペクトルである。
【図7】 実施例6で合成した化合物(52)の赤外吸収
スペクトルである。
【図8】 実施例6で合成した化合物(52)のトルエン
溶液における吸収スペクトルである。
【図9】 実施例7で合成した化合物(2-42)の赤外吸
収スペクトルである。
【図10】 実施例8で合成した化合物(56)の赤外吸収
スペクトルである。
【図11】 実施例8で合成した化合物(56)のトルエン
溶液における吸収スペクトルである。
【図12】 実施例15で合成した化合物(2-61)の赤外吸
収スペクトルである。
【図13】 実施例16で合成した化合物(135)の赤外吸
収スペクトルである。
【図14】 実施例16で合成した化合物(135)のトルエ
ン溶液における吸収スペクトルである。
【図15】 比較合成例1で合成した化合物(B)の赤外
吸収スペクトルである。
【図16】 比較合成例1で合成した化合物(B)のトル
エン溶液における吸収スペクトルである。
【図17】 実施例17で製造した、化合物(46)を含有し
てなるカラーフィルターの透過スペクトルである。
【図18】 実施例18で製造した、化合物(52)を含有し
てなるカラーフィルターの透過スペクトルである。
【図19】 実施例19で製造した、化合物(56)を含有し
てなるカラーフィルターの透過スペクトルである。
【図20】 実施例20で製造した、化合物(135)を含有
してなるカラーフィルターの透過スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 11/02 PTF C09D 11/02 PTF G02B 5/20 G02B 5/20 101 101 5/22 5/22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされるフタロシ
    アニン化合物。 【化1】 (式(I)中、R1、R2、R3及びR4は各々独立に下記
    一般式(II)で表され、かつR1、R2、R3及びR4の置
    換位置が、R1が1または4位、R2が5または8位、R
    3が9または12位、R4が13または16位である置換
    基を示し、Mは2個の水素原子、2価の金属あるいは3
    価または4価の金属誘導体を示す) 【化2】 (式(II)中、R5はアルキル基、アルコキシ基、置換
    あるいは非置換のフェニル基、置換あるいは非置換のフ
    ェニルオキシ基、ベンジル基またはベンジルオキシ基を
    示す)
  2. 【請求項2】 R5が炭素数1〜12のアルキル基、炭
    素数1〜12でかつ炭素原子上に更に他の置換基を有す
    ることのないアルコキシ基、フェニル基、フェニルオキ
    シ基、ベンジル基またはベンジルオキシ基である請求項
    1に記載のフタロシアニン化合物。
  3. 【請求項3】 R1、R2、R3及びR4が下記一般式(II
    I)あるいは(IV)で表される置換基である請求項1ま
    たは2に記載のフタロシアニン化合物。 【化3】 【化4】 (式(III)、式(IV)中、R5は請求項1におけるもの
    と同じものを示す)
  4. 【請求項4】 MがCu、Zn、Co、Ni、Pd、P
    b、MnOH、AlCl、FeCl、InCl、SnC
    2、VOまたはTiOである請求項1〜3いずれかに
    記載のフタロシアニン化合物。
  5. 【請求項5】 下記一般式(V)で表されるフタロニト
    リル化合物。 【化5】 (式(V)中、R5はアルキル基、アルコキシ基、置換あ
    るいは非置換のフェニル基、置換あるいは非置換のフェ
    ニルオキシ基、ベンジル基またはベンジルオキシ基を示
    す)
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の一般式(V)で表され
    るフタロニトリル化合物と金属誘導体を反応させること
    を特徴とする、請求項1に記載の一般式(I)で表わさ
    れるフタロシアニン化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の一般式(I)で表わさ
    れるフタロシアニン化合物を含有することを特徴とする
    カラーフィルター用色素。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の一般式(I)で表わさ
    れるフタロシアニン化合物を含有することを特徴とする
    カラーフィルター。
  9. 【請求項9】 有機溶媒と油溶性色素を主成分とする油
    性インク組成物において、油溶性色素として請求項1に
    記載の一般式(I)で表わされるフタロシアニン化合物
    を含有することを特徴とする油性インク組成物。
  10. 【請求項10】 請求項9の油性インク組成物を含有す
    ることを特徴とするインクジェット記録用油性インク。
JP12899995A 1995-04-28 1995-04-28 フタロシアニン化合物、その中間体、該フタロシアニン化合物の製造方法及びこれを用いるカラーフィルター、油性インク組成物 Expired - Fee Related JP3707093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12899995A JP3707093B2 (ja) 1995-04-28 1995-04-28 フタロシアニン化合物、その中間体、該フタロシアニン化合物の製造方法及びこれを用いるカラーフィルター、油性インク組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12899995A JP3707093B2 (ja) 1995-04-28 1995-04-28 フタロシアニン化合物、その中間体、該フタロシアニン化合物の製造方法及びこれを用いるカラーフィルター、油性インク組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08302224A true JPH08302224A (ja) 1996-11-19
JP3707093B2 JP3707093B2 (ja) 2005-10-19

Family

ID=14998644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12899995A Expired - Fee Related JP3707093B2 (ja) 1995-04-28 1995-04-28 フタロシアニン化合物、その中間体、該フタロシアニン化合物の製造方法及びこれを用いるカラーフィルター、油性インク組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3707093B2 (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002052307A1 (fr) * 2000-12-22 2002-07-04 Mitsubishi Chemical Corporation Composition pour filtres colores et filtres colores
US6472523B1 (en) 2002-02-08 2002-10-29 Xerox Corporation Phthalocyanine compositions
US6476219B1 (en) 2002-02-08 2002-11-05 Xerox Corporation Methods for preparing phthalocyanine compositions
US6726755B2 (en) 2002-02-08 2004-04-27 Xerox Corporation Ink compositions containing phthalocyanines
EP1528086A1 (en) 2002-07-17 2005-05-04 The Inctec Inc. Oil-based ink composition for ink-jet recording
EP1975702A2 (en) 2007-03-29 2008-10-01 Fujifilm Corporation Colored photocurable composition for solid state image pick-up device, color filter and method for production thereof, and solid state image pick-up device
WO2009005125A1 (ja) * 2007-07-05 2009-01-08 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha ポルフィラジン色素及びこれを含有するインク
JP2009051896A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 着色硬化性組成物
EP2037323A2 (en) 2007-07-17 2009-03-18 FUJIFILM Corporation Photosensitive compositions, curable compositions, novel compounds, photopolymerizable compositions, color filters, and planographic printing plate precursors
EP2055746A2 (en) 2007-10-31 2009-05-06 Fujifilm Corporation Colored curable composition, color filter, method of producing the same, and solid state image pickup device.
WO2009057523A1 (ja) 2007-11-01 2009-05-07 Fujifilm Corporation 顔料分散組成物、着色硬化性組成物、カラーフィルタ及びその製造方法
WO2009113447A1 (ja) 2008-03-10 2009-09-17 富士フイルム株式会社 着色硬化性組成物、カラーフィルタ、及び、固体撮像素子
EP2105443A1 (en) 2008-03-24 2009-09-30 FUJIFILM Corporation Oxime derivatives and their use in photopolymerizable compositions for colour filters
EP2141206A1 (en) 2008-06-30 2010-01-06 FUJIFILM Corporation Novel compound, polymerizable composition, color filter and production method thereof, solid-state imaging device, and planographic printing plate precursor
WO2010119924A1 (ja) 2009-04-16 2010-10-21 富士フイルム株式会社 カラーフィルタ用重合性組成物、カラーフィルタ、及び固体撮像素子
EP2472330A1 (en) 2010-12-28 2012-07-04 Fujifilm Corporation Titanium black dispersion composition for forming light blocking film and method of producing the same, black radiation-sensitive composition, black cured film, solid-state imaging element, and method of producing black cured film
JP2012180519A (ja) * 2012-03-29 2012-09-20 Sumitomo Chemical Co Ltd 着色硬化性組成物
WO2013055150A2 (ko) * 2011-10-13 2013-04-18 주식회사 동진쎄미켐 컬러필터용 감광성 수지 조성물 및 이를 사용하여 제조된 컬러필터
KR101288128B1 (ko) * 2006-12-11 2013-07-18 삼성디스플레이 주식회사 금속 프탈로시아닌기를 포함하는 덴드리머 중합체, 그의제조 방법 및 이를 채용한 유기 전계 발광 소자
JP2013213208A (ja) * 2012-03-07 2013-10-17 Fujifilm Corp 着色組成物、着色感光性組成物、カラーフィルタ、及びそれを備えた液晶表示装置、有機el表示装置、及び固体撮像素子
WO2014087901A1 (ja) 2012-12-03 2014-06-12 富士フイルム株式会社 Irカットフィルタ及びその製造方法、固体撮像装置、遮光膜の形成方法
WO2014087900A1 (ja) 2012-12-03 2014-06-12 富士フイルム株式会社 固体撮像素子用保持基板及びその製造方法、固体撮像装置
JP2014218457A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 山本化成株式会社 イソインドリン系化合物およびその製造方法。

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002052307A1 (fr) * 2000-12-22 2002-07-04 Mitsubishi Chemical Corporation Composition pour filtres colores et filtres colores
US6472523B1 (en) 2002-02-08 2002-10-29 Xerox Corporation Phthalocyanine compositions
US6476219B1 (en) 2002-02-08 2002-11-05 Xerox Corporation Methods for preparing phthalocyanine compositions
US6726755B2 (en) 2002-02-08 2004-04-27 Xerox Corporation Ink compositions containing phthalocyanines
EP1528086A1 (en) 2002-07-17 2005-05-04 The Inctec Inc. Oil-based ink composition for ink-jet recording
KR101288128B1 (ko) * 2006-12-11 2013-07-18 삼성디스플레이 주식회사 금속 프탈로시아닌기를 포함하는 덴드리머 중합체, 그의제조 방법 및 이를 채용한 유기 전계 발광 소자
US8586198B2 (en) 2006-12-11 2013-11-19 Samsung Display Co., Ltd. Dendritic molecule containing metal phthalocyanine, method of preparing the same and organic light emitting diode comprising the dendritic molecule
EP1975702A2 (en) 2007-03-29 2008-10-01 Fujifilm Corporation Colored photocurable composition for solid state image pick-up device, color filter and method for production thereof, and solid state image pick-up device
WO2009005125A1 (ja) * 2007-07-05 2009-01-08 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha ポルフィラジン色素及びこれを含有するインク
EP2037323A2 (en) 2007-07-17 2009-03-18 FUJIFILM Corporation Photosensitive compositions, curable compositions, novel compounds, photopolymerizable compositions, color filters, and planographic printing plate precursors
EP2207062A2 (en) 2007-07-17 2010-07-14 FUJIFILM Corporation Photosensitive compositions, curable compositions, novel compounds, photopolymerizable compositions, color filters, and planographic printing plate precursors
JP2009051896A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 着色硬化性組成物
EP2055746A2 (en) 2007-10-31 2009-05-06 Fujifilm Corporation Colored curable composition, color filter, method of producing the same, and solid state image pickup device.
WO2009057523A1 (ja) 2007-11-01 2009-05-07 Fujifilm Corporation 顔料分散組成物、着色硬化性組成物、カラーフィルタ及びその製造方法
WO2009113447A1 (ja) 2008-03-10 2009-09-17 富士フイルム株式会社 着色硬化性組成物、カラーフィルタ、及び、固体撮像素子
EP2105443A1 (en) 2008-03-24 2009-09-30 FUJIFILM Corporation Oxime derivatives and their use in photopolymerizable compositions for colour filters
EP2141206A1 (en) 2008-06-30 2010-01-06 FUJIFILM Corporation Novel compound, polymerizable composition, color filter and production method thereof, solid-state imaging device, and planographic printing plate precursor
WO2010119924A1 (ja) 2009-04-16 2010-10-21 富士フイルム株式会社 カラーフィルタ用重合性組成物、カラーフィルタ、及び固体撮像素子
EP2472330A1 (en) 2010-12-28 2012-07-04 Fujifilm Corporation Titanium black dispersion composition for forming light blocking film and method of producing the same, black radiation-sensitive composition, black cured film, solid-state imaging element, and method of producing black cured film
WO2013055150A2 (ko) * 2011-10-13 2013-04-18 주식회사 동진쎄미켐 컬러필터용 감광성 수지 조성물 및 이를 사용하여 제조된 컬러필터
WO2013055150A3 (ko) * 2011-10-13 2013-07-04 주식회사 동진쎄미켐 컬러필터용 감광성 수지 조성물 및 이를 사용하여 제조된 컬러필터
CN103890658A (zh) * 2011-10-13 2014-06-25 株式会社东进世美肯 用于彩色滤光片的感光性树脂组合物及使用该组合物制成的彩色滤光片
JP2013213208A (ja) * 2012-03-07 2013-10-17 Fujifilm Corp 着色組成物、着色感光性組成物、カラーフィルタ、及びそれを備えた液晶表示装置、有機el表示装置、及び固体撮像素子
JP2012180519A (ja) * 2012-03-29 2012-09-20 Sumitomo Chemical Co Ltd 着色硬化性組成物
WO2014087901A1 (ja) 2012-12-03 2014-06-12 富士フイルム株式会社 Irカットフィルタ及びその製造方法、固体撮像装置、遮光膜の形成方法
WO2014087900A1 (ja) 2012-12-03 2014-06-12 富士フイルム株式会社 固体撮像素子用保持基板及びその製造方法、固体撮像装置
JP2014218457A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 山本化成株式会社 イソインドリン系化合物およびその製造方法。

Also Published As

Publication number Publication date
JP3707093B2 (ja) 2005-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08302224A (ja) フタロシアニン化合物、その中間体、該フタロシアニン化合物の製造方法及びこれを用いるカラーフィルター、油性インク組成物
JP2008050599A (ja) フタロシアニン化合物
JP5145649B2 (ja) 塩素化臭素化フタロシアニン骨格含有化合物の組成物、該組成物の製造方法及び該組成物を用いた顔料分散インキ及びカラーフィルタ
WO2007111157A1 (en) Near infrared absorbing material
JP3812967B2 (ja) フタロシアニン化合物、該化合物を含有するフィルター用色素、フィルター用組成物及びフィルター
KR20110053981A (ko) 프탈로시아닌 화합물
JP5814120B2 (ja) フタロシアニン化合物
JP2007262263A (ja) フタロシアニン化合物
JPH05295283A (ja) フィルター用色素及びこれを含有するカラーフィルター
JP5606492B2 (ja) フタロシアニン化合物
JP4544914B2 (ja) プラズマディスプレイ前面パネル用色素およびこれを用いてなるプラズマディスプレイ前面パネル
JP5500768B2 (ja) フタロシアニン化合物
JP5539676B2 (ja) フタロシアニン化合物
JP3287129B2 (ja) フタロシアニン化合物、その中間体、該化合物の製造方法及びこれを含有する近赤外線吸収材料
JP3869040B2 (ja) フタロニトリル化合物、その製造方法、これより得られるフタロシアニン化合物及びその用途
JP4658084B2 (ja) フタロシアニン化合物の製造方法
KR100191064B1 (ko) 프탈로시아닌화합물 및 그것을 함유해서 이루어진 광기록매체
JPH0331247A (ja) フタロシアニン化合物およびその中間体
US11186720B2 (en) Quinophthalone compound
JP2006124593A (ja) プラズマディスプレイ前面パネル用色素およびこれを用いてなるプラズマディスプレイ前面パネル
JPH08176101A (ja) フタロニトリル化合物、その製造方法、このフタロニトリル化合物より得られるフタロシアニン化合物及びその用途
JP2024020454A (ja) 光学センサー用組成物
JP3559884B2 (ja) ピロリジノフェノチアジン化合物、その製造方法、これを用いるフタロシアニン化合物の製造方法
JP2016153473A (ja) フタロシアニン化合物
JP2004143086A (ja) イミノメチル置換フタロシアニン化合物、及びこれを用いるメタロセン置換フタロシアニン化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050725

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees