JPH0828785B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH0828785B2
JPH0828785B2 JP1331945A JP33194589A JPH0828785B2 JP H0828785 B2 JPH0828785 B2 JP H0828785B2 JP 1331945 A JP1331945 A JP 1331945A JP 33194589 A JP33194589 A JP 33194589A JP H0828785 B2 JPH0828785 B2 JP H0828785B2
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interrupt
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    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/55Self-diagnostics; Malfunction or lifetime display
    • GPHYSICS
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    • H04N1/00026Methods therefor
    • H04N1/00063Methods therefor using at least a part of the apparatus itself, e.g. self-testing

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、複写機等の記録装置に係り、特に、自己診
断のために、自動フォールトチェックおよび各部のチェ
ックのためのコピージョブを行うことができる記録装置
に関するものである。
【従来の技術】
近年、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の記録装置
においては、コンピュータの導入により高度な制御技
術、画像データ処理技術等を駆使することによって、高
画質化、多機能化が図られてきている。また、信頼性の
向上もめざましく、各方面に普及してきている。 しかし、何等かの原因によりトラブルが発生し、動作
が停止したり、画質が低下したりすることがある。その
原因としては、経時変化、寿命による使用部品の破損、
パラメータ設定の誤り、紙詰まり(ジャム)、あるいは
トナー切れ等種々のものがあるが、記録装置のハードウ
ェアおよびソフトウェアの制御内容が高度化、且つ複雑
化しているがゆえに、ジャムクリアやトナー補給等のユ
ーザが簡単に解消できるトラブルを除いて、ユーザはト
ラブルの解消をサービスマンに頼らざるを得ないのが現
実であり、サービスマンはテスタ等の各種の測定機器を
使用してトラブル解決のためのチェックを行っている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディジタル画像処理を採用し、種々の
編集機能を有しているカラー複写機においては、ハード
ウェアおよびソフトウェアの制御内容は高度化、複雑化
しており、従来のようにテスタあるいはオシロスコープ
等を使用してトラブル箇所を特定するのは非常に困難で
しかも長い時間を要する。勿論、電子回路のトラブルに
ついて言えば、交換の単位は通常基板単位であるから、
どの基板にトラブルが発生しているかを特定すれば足り
るのであるが、近年の記録装置に搭載されている回路基
板にはCPUをはじめとして非常に多くの回路素子が配置
されており、各基板間で種々の信号の授受が行われてい
るから、テスタ等でトラブルが発生している基板を特定
するためには非常に長い時間を要し、それに伴って記録
装置のダウンタイム、即ち使用できない時間が長くなら
ざるを得ないものであった。 しかし、サービスに要する時間を短縮することは重要
である。これによりダウンタイムを短縮できると共に、
サービスマンはより多くの記録装置を担当することが可
能になり、結果的にサービスコストを低下させることが
でき、ユーザのコスト負担を低減させることができるか
らである。 また、一般的に、記録装置においては自己診断を行う
ためのモード(ダイアグノスティックモード、以下、ダ
イアグモードと称す)を有しているが、従来の記録装置
のダイアグモードではコピーを行うことはできないもの
であり、非常に不便なものであった。即ち、トラブル箇
所を特定するためのチェックとして、あるいは各種の調
整の後、当該調整がユーザにとって望ましいものである
か否かを確認するために、実際の所定の原稿を用いてコ
ピーを行う必要がある場合があるが、従来の記録装置で
はダイアグモードでコピーを行うことができないため
に、確認のためにコピーを行う場合には、一旦ダイアグ
モードから通常のコピーモードに戻らざるを得ないもの
であり、これによりビリングが行われてしまうという問
題があった。なお、ビリングとは、コピー枚数に対して
課金する場合においてコピー枚数をカウントすることを
意味するものである。 本発明は、上記の課題を解決するものであって、サー
ビスマンが、トラブルが発生した場合に短時間でサービ
スを完了できる記録装置を提供することを目的とするも
のである。 より具体的には、電源投入時の立ち上げのシーケンス
においてオートフォールトチェックの一つとして割り込
み機能テストを行うことによって、制御装置に対して制
御装置が搭載される基板以外の基板からの割り込み要求
が正常に行われるか否かをチェックし、以てトラブル分
離を行うことができるようにすることを目的とするもの
である。 また、本発明は、電源投入時の立ち上げのシーケンス
においてオートフォールトチェックの一つとして入力/
出力ポート機能テストを行うことによって、各基板に設
けられる入出力コントローラの入力/出力ポートが正常
に動作するか否かをチェックし、以てトラブル分離を行
うことができるようにすることを目的とするものであ
る。 更に、本発明は、ダイアグモードにおいて、二つの異
なるコピーモードを選択することができ、これによっ
て、当該記録装置のどの箇所にトラブルが生じているか
を判断することができると共に、コピー画質をもチェッ
クすることができるようにすることを目的とするもので
ある。
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の記録装
置は、種々の設定を行うユーザインターフェースと、画
像の読み取りを行うイメージングユニットを備えるイメ
ージ入力ターミナルと、イメージ入力ターミナルからの
画像データに対してユーザインターフェースで設定され
た所定の画像処理を施すイメージ処理システムと、イメ
ージ処理システムからの画像データに基づいて画像出力
するイメージ出力ターミナルと、ユーザインターフェー
ス、イメージ入力ターミナル、イメージ処理システム及
びイメージ出力ターミナルの全体の動作を統括して管理
する制御装置を備えるシステム部とを備える記録装置に
おいて、制御装置は、電源投入時の立ち上げのシーケン
スの所定の期間内において、イメージングユニットがス
キャンを開始したときに発生する割り込み信号、イメー
ジングユニットが原稿イメージの読み取りを開始したと
きに発生する割り込み信号、イメージングユニットが原
稿イメージの読み取りを終了したときに発生する割り込
み信号、イメージングユニットがスキャンを終了したと
きに発生する割り込み信号の制御装置が搭載されるシス
テム部基板以外の基板から発生される4種類の割り込み
信号の少なくとも一つの割り込み信号に対応するテスト
信号を発生し、このテスト信号を入力して当該テスト信
号に基づく割り込みが発生したか否かを検知することに
よって、割り込み機能テストを自動的に実行し、当該割
り込み機能テストによって異常が発生している場合には
その旨をユーザインターフェースに表示すると共に、全
体の動作を停止させることを特徴とする。 また、請求項2記載の記録装置は、種々の設定を行う
ユーザインターフェースと、画像の読み取りを行うイメ
ージングユニットを備えるイメージ入力ターミナルと、
イメージ入力ターミナルからの画像データに対してユー
ザインターフェースで設定された所定の画像処理を施す
イメージ処理システムと、イメージ処理システムからの
画像データに基づいて画像出力するイメージ出力ターミ
ナルと、ユーザインターフェース、イメージ入力ターミ
ナル、イメージ処理システム及びイメージ出力ターミナ
ルの全体の動作を統括して管理する制御装置を備えるシ
ステム部とを備える記録装置において、前記ユーザイン
ターフェース、イメージ入力ターミナル、イメージ処理
システム、イメージ出力ターミナル及びシステム部はそ
れぞれ一つあるいは複数の基板で構成され、各基板には
一つあるいは複数の入出力コントローラが備えられ、且
つ入出力コントローラの出力ポートの所定のビット出力
は分岐されて自己または他の入出力コントローラの入力
ポートに入力されるように構成されてなり、制御装置
は、電源投入時の立ち上げのシーケンスの所定の期間内
において、各基板の入出力コントローラの出力ポートの
うち前記出力が分岐されている出力ポートレベルを変化
させ、該レベル変化に応じて入出力コントローラの入力
ポートレベルが変化するか否かを検知することによって
入出力コントローラの入力/出力ポート機能テストを自
動的に実行し、当該入力/出力ポート機能テストによっ
て異常が発生している場合にはその旨をユーザインター
フェースに表示することを特徴とする。 更に、請求項3記載の記録装置は、種々の設定を行う
ユーザインターフェースと、画像の読み取りを行うイメ
ージングユニットを備えるイメージ入力ターミナルと、
イメージ入力ターミナルからの画像データに対してユー
ザインターフェースで設定された所定の画像処理を施す
イメージ処理システムと、イメージ処理システムからの
画像データに基づいて画像出力するイメージ出力ターミ
ナルと、ユーザインターフェース、イメージ入力ターミ
ナル、イメージ処理システム及びイメージ出力ターミナ
ルの全体の動作を統括して管理する制御装置を備えるシ
ステム部とを備える記録装置において、制御装置は、ユ
ーザインターフェースにおいて電源オフ/オン以外の所
定の操作が行われたことを条件として、予め定めれらた
条件でコピージョブを行える第1のコピーモードと、通
常のコピーと全く同様にコピーを行える第2のコピーモ
ードとを備えるダイアグモードに遷移し、ユーザインタ
ーフェースによって第1のコピーモードが選択された場
合には、少なくとも、所定の位置に設けられたパターン
ジェネレータに対してビデオ信号を出力することを指示
すると共にイメージ出力ターミナルに対して当該パター
ンジェネレータから発生されたビデオ信号をコピーする
ことを指示し、またユーザインターフェースによって第
2のコピーモードが選択された場合には、ユーザインタ
ーフェースの画面には通常のコピーモードと同じ画面を
背景色のみを異ならせて表示すると共に、課金のための
ビリングを禁止することを特徴とする。
【作用】
まず、請求項1記載の記録装置の作用は次のようであ
る。 制御装置は、電源投入時の立ち上げのシーケンスの所
定の期間内において、オートフォールトチェックの一つ
として割り込み機能テストを自動的に実行する。 この割り込み機能テストにおいては、制御装置は、イ
メージングユニットがスキャンを開始したときに発生す
る割り込み信号、イメージングユニットが原稿イメージ
の読み取りを開始したときに発生する割り込み信号、イ
メージングユニットが原稿イメージの読み取りを終了し
たときに発生する割り込み信号、イメージングユニット
がスキャンを終了したときに発生する割り込み信号とい
う、制御装置が搭載されるシステム部基板以外の基板か
ら発生される4種類の割り込み信号の少なくとも一つの
割り込み信号に対応するテスト信号を発生し、更にこの
テスト信号を入力して、このテスト信号に基づく割り込
みが発生したか否かを検知する。 そして、当該割り込み機能テストによって異常が発生
している場合には、その旨をユーザインターフェースに
表示すると共に、全体の動作を停止させる。 この割り込み機能テストによれば、割り込み機能に異
常があればユーザインターフェースに表示されるので、
サービスマンは割り込み機能に異常があるかどうかを容
易に判断することができ、しかもそのための操作として
は電源を投入するという非常に簡単な操作だけでよい。 更に、割り込み機能に異常がある場合には動作が停止
されるので、割り込み機能の異常に伴う誤動作あるいは
機械的な損傷を未然に防止できるものである。 次に、請求項2記載の記録装置の作用は次のようであ
る。 当該記録装置は、種々の設定を行うユーザインターフ
ェースと、画像の読み取りを行うイメージングユニット
を備えるイメージ入力ターミナルと、イメージ入力ター
ミナルからの画像データに対してユーザインターフェー
スで設定された所定の画像処理を施すイメージ処理シス
テムと、イメージ処理システムからの画像データに基づ
いて画像出力するイメージ出力ターミナルと、ユーザイ
ンターフェース、イメージ入力ターミナル、イメージ処
理システム及びイメージ出力ターミナルの全体の動作を
統括して管理する制御装置を備えるシステム部とを備え
ており、これら各部はそれぞれ一つあるいは複数の基板
で構成され、更に各基板には一つあるいは複数の入出力
コントローラが備えられ、且つ入出力コントローラの出
力ポートの所定のビット出力は分岐されて自己または他
の入出力コントローラの入力ポートに入力されるように
構成されている。 このような構成において、制御装置は、電源投入時の
立ち上げのシーケンスの所定の期間内においてオートフ
ォールトチェックの一つとして、入出力コントローラの
入力/出力ポート機能テストを自動的に実行する。 この入力/出力ポート機能テストにおいては、制御装
置は、各基板の入出力コントローラの出力ポートのうち
前記出力が分岐されている出力ポートレベルを変化さ
せ、該レベル変化に応じて入出力コントローラの入力ポ
ートレベルが変化するか否かを検知する。 そして、この入力/出力ポート機能テストによって異
常が発生している場合にはその旨をユーザインターフェ
ースに表示する。 この入力/出力ポート機能テストによれば、入力/出
力ポートの機能に異常があればユーザインターフェース
に表示されるので、サービスマンはどの入出力コントロ
ーラに異常があるのかを容易に判断することができ、し
かもそのための操作としては電源を投入するという非常
に簡単な操作だけでよい。 次に、請求項3記載の記録装置の作用は次のようであ
る。 制御装置は、ユーザインターフェースにおいて電源オ
ン/オフ以外の所定の操作がなされると、ダイアグモー
ドに遷移する。このダイアグモードには、第1のコピー
モードと、第2のコピーモードの二つのコピーモードが
設けられている。第1のコピーモードは予め定められた
条件でコピージョブを行えるモードであり、第2のコピ
ーモードは通常のコピーと全く同様にコピーを行えるモ
ードである。 そして、制御装置は、ユーザインターフェースによっ
て第1のコピーモードが選択された場合には、少なくと
も、所定の位置に設けられたパターンジェネレータに対
してビデオ信号を出力することを指示すると共にイメー
ジ出力ターミナルに対して当該パターンジェネレータか
ら発生されたビデオ信号をコピーすることを指示する。 また、制御装置は、ユーザインターフェースによって
第2のコピーモードが選択された場合には、ユーザイン
ターフェースの画面には通常のコピーモードと同じ画面
を背景色のみを異ならせて表示し、このとき課金のため
のビリングを禁止する。 このダイアグモードの第1のコピーモードによれば、
パターンジェネレータをビデオ信号系の複数の箇所に設
けておき、それぞれのパターンジェネレータからのビデ
オ信号をコピー出力してその出力画像を観察することに
よって、どの箇所でトラブルが発生しているかを特定す
る、いわゆるトラブル分離を容易に行うことが可能であ
る。 また、このダイアグモードの第2のコピーモードよれ
ば、所望の原稿を通常通りコピーすることができるの
で、標準原稿あるいはテストチャート等を実際にコピー
することによって所望の画質が得られるか否か、即ち各
種の調整が所望の通りなされているか否かを確認するこ
とができる。またこのときユーザインターフェースの画
面の背景色が通常のコピー時と異なっているので、ユー
ザまたはサービスマンはダイアグモードであることを明
確に認識することができる。更に、このときにはビリン
グが禁止されるので、この第2のコピーモードでコピー
を行っても課金されることはないものである。
【実施例】
以下、実施例につき実施例を詳細に説明する。なお、
以下に説明する実施例では、記録装置の一例としてカラ
ー複写機をとりあげるが、本発明はカラー複写機に限定
されるものではなく、プリンタやファクシミリ、その他
の画像記録装置にも適用できることは当然である。 (1)全体構成 まず、第1図を参照して本発明が適用されるカラー複
写機の全体構成について説明する。 カラー複写機は、基本構成となるベースマシン30が、
上面に原稿を載置するプラテンガラス31、原稿の画像を
読み取るイメージ入力ターミナル(以下、IITと称す)3
2、電気系制御収納部33、イメージ出力ターミナル(以
下、IOTと称す)34、用紙トレイ35、ユーザインターフ
ェース(以下、UIと称す)36から構成され、オプション
として、エディットパッド61、オートドキュメントフィ
ーダ(以下、ADFと称す)62、ソータ63およびフィルム
プロジェクタ(以下、FPと称す)64を備えることが可能
となされている。 IIT32,IOT34,UI36等の制御を行うためには電気的ハー
ドウェアが必要であるが、これらのハードウェアは、II
T32,IIT32の出力であるビデオ信号を処理するイメージ
処理システム(以下、IPSと称す),UI等の各処理の単位
毎に複数の基板に分けられており、更にそれらを制御す
るシステム(SYS)基板、およびIOT34,ADF62,ソータ等
を制御するためのマスターコントロール基板(以下、MC
B基板と称す)等と共に電気制御系収納部33に収納され
ている。 なお、FP64はカラーフィルムから直接カラーコピーを
得るためのものであり、FP64からの投影像はミラーユニ
ット(以下、MUと称す)65を介してプラテンガラス31上
に結像され、この像をCCDを用いたフルカラーセンサを
備えるイメージングユニット(以下、IUと称す)37で読
み取るようになされている。しかし、このFP64は本発明
において本質的な事項ではないので詳細な説明は省略す
る。 (2)アーキテクチャー 次に、後述する動作の理解の一助とするために、本カ
ラー複写機のハードウェアとソフトウェアのアーキテク
チャーについて説明する。 電気系のハードウェアは第2図に示されているよう
に、UIノード、SYSノードおよびMCBノードの3種の系に
大別されている。UIノードはUIリモート70を含み、SYS
ノードにおいては、FP64の制御を行うFPリモート72、原
稿読み取りを行うIITリモート73、種々の画像処理を行
うIPSリモート74を分散している。IITリモート73は、フ
ルカラーセンサを搭載するIU37を制御するためのIITコ
ントローラ73aと、読み取った画像信号をデジタル化し
てIPSリモート74に送るVIDEO回路73bを有し、IPSリモー
ト74と共にVCPU74aにより制御される。これらの各リモ
ートを統括して管理するものとしてSYS(System)リモ
ート71が設けられている。 また、MCBノードにおいては、感材ベルトにレーザ光
で潜像を形成するために使用するビデオ信号をIPSリモ
ート74から受け取り、IOT34に送出するためのラスター
出力スキャン(Raster Output Scan:以下、ROSと称す)
インターフェースとして機能するVCB(Video Control B
oard)リモート76、転写装置のサーボ制御のためのRCB
リモート77、更にはIOT34,ADF62,ソータ63,アクセサリ
ーのためのI/O(Input/Output)ポートとしてのIOBリモ
ート78、アクセサリーリモート79を分散させ、それらを
統括して管理するためにMCBリモート75が設けられてい
る。 なお、図中の太い実線は高速通信回線、太い破線はシ
リアル通信回線をそれぞれ示し、細い実線はコントロー
ル信号の伝送路であるホットラインを示す。また、図中
「76.8KBPS」とあるのは、エディットパッド61に描かれ
た図形情報、編集領域の図形情報等をUIリモート70から
IPSリモート74に通知するための専用回線である。更
に、図中「CCC」(Communication Control Chip)とあ
るのは、高速通信回線のプロトコルをサポートするICを
示している。 以上のように、本カラー複写機のハードウェアアーキ
テクチャーはUIノード、SYSノード、MCBノードの3つに
大別されるが、これらの処理の分担を第3図のソフトウ
ェアアーキテクチャーを参照して説明すると次のようで
ある。なお、第3図において、矢印は第2図に示す高速
通信回線、シリアル通信回線を介して行われるデータの
授受またはホットラインを介して行われる制御信号の伝
送関係を示している。 UIリモート70は、LLUI(Low Level UI)モジュール80
と、エディットパッドおよびメモリカードについての処
理を行うモジュールから構成されているが、後者のモジ
ュールは本発明において本質的ではないので省略してい
る。LLUIモジュール80は、通常CRTコントローラとして
知られているものと同様であって、UI36のカラーCRTに
画面を表示するためのソフトウェアモジュールであり、
その時々でどのような絵の画面を表示するかは、SYSUI
(SYSTEM UI)モジュール81またはMCBUIモジュール86に
より制御される。これによりUIリモート70を他の機種ま
たは装置と共通化することができる。 SYSリモート71は、SYSUIモジュール81と、SYSTEMモジ
ュール82、およびSYS.DIAGモジュール83の3つのモジュ
ールで構成されている。SYSUIモジュール81が画面遷移
をコントロールするモジュールであり、どの画面でソフ
トパネルのどの座標が選択されたか、つまり選択された
コピージョブの認識、コピー実行条件に矛盾が無いかど
うか等最終的にジョブをチェックするジョブ確認等を行
う。 SYSTEMモジュール82は、SYSUIモジュール81から通知
されたコピー実行条件を解釈して各リモートに必要なジ
ョブを指示し、実行させると共に、各リモートが現在ど
のようなステートにあるかを把握するモジュールであ
る。 SYS.DIAGモジュール83は、自己診断を行うダイアグス
テートでコピー動作を行うダイアグコピージョブモード
の場合に動作するモジュールである。後述するようにダ
イアグコピージョブは通常のコピーと同じ動作をするよ
うになされているので、SYS.DIAGモジュール83は実質的
にはSYSTEMモジュール82と同じなのであるが、ダイアグ
という特別なステートで使用されるので、SYSTEMモジュ
ール82とは別に、しかし一部が重畳されて示されている
ものである。 また、IITリモート73にはIU37に使用されているステ
ッピングモータの制御を行うIITモジュール84が、IPSリ
モート74にはIPSに関する種々の処理を行うIPSモジュー
ル85がそれぞれ備えられており、これらのモジュールは
SYSTEMモジュール82によって制御される。 一方、MCBリモート75は、ダイアグ、オーディトロン
(Auditron)およびジャム等のフォールトの場合にUI36
の画面遷移をコントロールするMCBUIモジュール86、感
材ベルト41の制御、現像機41dの制御、フューザの制御
等を行うIOTモジュール90、ADF62を制御するためのADF
モジュール91、ソータ63を制御するためのSORTERモジュ
ール92の各モジュールと、それらを管理するコピーイン
グエグゼキューションモジュール(COPIER.EXEC)87、
および各種診断を行うダイアグエグゼキューシュンモジ
ュール(DIAG.EXEC)88、暗唱番号で電子カウンターに
アクセスして料金処理を行うオーディトロン(AUDITRO
N)モジュール89を備えている。 また、RCBリモート77には転写装置の動作を制御するT
RTL.SERVOモジュール93が備えられており、該TRTL.SERV
Oモジュール93はゼログラフィーサイクルの転写工程を
司るものであるために、IOTモジュール90の管理の下に
置かれている。なお、図中、COPIER.EXECモジュール87
とDIAG.EXECモジュール88が重複しているのは、SYSTEM
モジュール82とSYS.DIAGモジュール83が重複している理
由と全く同じ理由によるものである。 (3)回路ブロック構成 次に、後述する動作の理解の一助とするために、IIT3
2、IPSの回路のブロック構成について簡単に説明する。 IIT32はアナログ基板とデジタル基板を備えている。
アナログ基板には、フルカラーセンサから出力されたア
ナログビデオ信号に対して、自動利得制御を行うAGC回
路、自動オフセット制御を行うAOC回路及びA/D変換回路
等が搭載され、デジタル基板にはシェーディング補正回
路等が搭載されている。 また、IPSはIIT32から出力されるB,G,Rのデジタルカ
ラービデオ信号を入力し、UI36で設定された所定の編集
処理を行ったり、色の再現性や階調の再現性あるいは精
細度の再現性等を高めるために種々のデータ処理を行っ
てY,M,C,Kのトナー信号に変換した後、プロセスカラー
のトナー信号Xをセレクトし、これを2値化してプロセ
スカラーのトナー信号のオン/オフデータにしてIOT34
に出力するものであり、第4図に示すような回路ブロッ
ク構成を備えている。 END変換(Equivalent Neutral Density:等価中性濃度
変換)回路301は、IIT32からのビデオ信号のグレーバラ
ンスを調整するためのものであり、ルックアップテーブ
ル(以下、LUTと称す)で構成される。カラーマスキン
グ回路302は、B,G,Rのビデオ信号をY,M,Cのトナー信号
に変換するのものであり、マトリクス演算を行う回路あ
るいはLUTで構成される。 原稿サイズ検出回路303は、プリスキャン時の原稿サ
イズ検出と原稿読み取りスキャン時のプラテンカラーの
消去処理とを行うものである。 カラー変換回路305は、特定の領域において指定され
た色による変換処理を行うものであり、領域画像制御モ
ジュールから入力されるエリア信号にしたがってカラー
変換エリアでない場合には原稿のY,M,Cをそのまま送出
し、カラー変換エリアに入ると、指定された色を検出し
て変換色のY,M,Cを送出する。 UCR(Under Color Removal:下色除去)&黒生成回路3
05は、色の濁りが生じないように適量のKを生成すると
共に、その量に応じてY,M,Cを補正する下色除去処理を
行うものであり、墨の混入および低明度高彩度色の彩度
低下を防ぐようにしている。 空間フィルターモジュール306は、デジタルフィル
タ、モジュレーションテーブルにより網点除去情報及び
エッジ強調情報を生成し、写真や網点印刷の原稿の場合
には平滑化し、文字や線画の原稿の場合にはエッジ強調
を行うものである。 TRC(Tone Reproduction Control:色調補正制御)回
路307は、再現性の向上を図るためのものであり、エリ
ア信号に従った濃度調整、コントラスト調整、ネガポジ
反転、カラーバランス調整、文字モード、すかし合成等
の編集機能を持っている。 縮拡処理モジュール308は、ラインバッファを用いて
データを読み/書きする際に間引き補完、付加補完する
ことによって主走査方向の縮拡処理を行うものである。
また、ラインバッファに書き込んだデータを途中から読
み出したり、タイミングを遅らせて読み出したりするこ
とによって主走査方向のシフトイメージ処理することが
でき、繰り返し読み出すことによって繰り返し処理する
ことができ、反対の方から読み出すことによって鏡像処
理することもできる。副走査方向にはIU37のスキャンの
スピードを2倍速から1/4倍速まで変化させ50%から400
%までの縮拡を行う。 スクリーンジェネレータ309は、プロセスカラーの階
調トナー信号をオン/オフの2値化トナー信号に変換し
出力するものであり、閾値マトリクスと階調表現された
データ値との比較による2値化処理とエラー拡散処理を
行っている。 領域画像制御回路311は、所定の数、例えば7つの編
集矩形領域およびその優先順位が設定可能なものであ
り、それぞれの編集領域に対応して領域の制御情報が設
定される。制御情報としては、カラー変換やモノカラー
かフルカラーか等のカラーモード、写真や文字等のモジ
ュレーションセレクト情報、TRC307のセレクト情報、ス
クリーンジェネレータ309のセレクト情報等があり、カ
ラーマスキング回路302、カラー変換回路304、UCR&黒
生成回路305、空間フィルター306、TRC回路307の制御に
用いられる。 編集制御回路312,313,314は、例えば円グラフ等の原
稿を読み取り、形状の限定されない指定領域を指定の色
で塗りつぶすようなぬりえ処理を可能にするものであ
り、コマンド0〜コマンド15をフィルパターン、フィル
ロジック、ロゴ等の処理を行うコマンドとして設定し処
理している。 (4)UI 次に、UI36について概略説明する。 本カラー複写機においては、UI36は、操作性の向上を
図るため、第1図に示すように、カラーディスプレイ51
と、その横にハードコントロールパネル52を備えてい
る。そして、カラーディスプレイ51に赤外線タッチボー
ド53を組み合わせて画面のソフトボタンで直接アクセス
できるソフトコントローラパネルが構成されている。 第5図はディスプレイ画面の構成例を示す図であり、
同図(a)はベーシックコピー画面の構成を示す図、同
図(b)はベーシックコピー画面にポップアップ画面を
展開した例を示す図である。 カラーディスプレイ51には、初期顔面として、第5図
(a)に示すようなコピーモードを設定するベーシック
コピー画面が表示される。このコピーモードを設定する
画面はソフトコントロールパネルを構成し、メッセージ
エリアAとパスウエイBに2分されている。 メッセージエリアAは、スクリーンの上部3行を用
い、第1ラインはステートメッセージ用、第2ラインか
ら第3ラインは機能選択に矛盾がある場合のその案内メ
ッセージ用、装置の異常状態に関するメッセージ用、警
告情報メッセージ用として所定のメッセージが表示され
る。また、メッセージエリアAの右端は、枚数表示エリ
アとなされ、テンキーにより入力されたコピーの設定枚
数や複写中枚数が表示される(図示せず)。 パウスエイBは、各種機能の選択を行う領域であっ
て、ベーシックコピー、アッドフィーチャー、マーカー
編集、ビジネス編集、フリーハンド編集、クリエイティ
ブ編集、ツールの各パスウエイを持ち、各パスウエイに
対応してパスウエイタブCが表示される。なお、アッド
フィーチャー、マーカー編集、ビジネス編集、フリーハ
ンド編集、クリエイティブ編集、ツールの各パスウエイ
については本発明において本質的ではないので説明を省
略する。 また、各パスウエイには、操作性を向上させるために
ポップアップを持つ。パスウエイBには、選択肢であっ
てタッチすると機能の選択を行うソフトボタンD、選択
された機能に応じて変化しその機能を表示するアイコン
(絵)E、縮拡率を表示するインジケーターF等が表示
され、ソフトボタンDでポップアップされるものに
「△」のポップアップマークGが付けられている。そし
て、パスウエイタブCをタッチすることによってそのパ
スウエイがオープンでき、ソフトボタンDをタッチする
ことによってその機能が選択できる。 なお、第5図(b)は縮小拡大機能において、変倍の
ソフトボタン、即ち第5図(a)の「Variable」で示す
ソフトボタンをタッチしたときに表示されるポップアッ
プの一例を示したものである。 ハードコントロールパネルは、第1図に示すようにカ
ラーディスプレイの右側に取り付けられ、テンキー、テ
ンキークリア、オールクリア、ストップ、割り込み、ス
タート等の各種のボタンが設けられている。 (5)自己診断 これまで述べてきたように、本カラー複写機は非常に
膨大なハードウェアおよびソフトウェアを搭載している
から、一旦トラブルが発生した場合には、当該トラブル
の発生箇所を特定することは非常に困難であり、トラブ
ル解決のためには長時間を要することになる。そこで、
サービスマンが容易に、且つ短時間でトラブルの原因を
解明し、解決策を見いだせるような手段が設けられる。
これがダイアグモードであり、ダイアグモードにおいて
は各種のテストを行えるようになされている。 以下、SYSノードで行われるダイアグのいくつかにつ
いて説明する。 (5−1)オートフォールトチェック トラブルの発生箇所を特定するためには、サービスマ
ンがダイアグモードを使用し、当該カラー複写機が所定
の動作をするか否かを確認することで行う方法と、カラ
ー複写機が自動的にフォールトを検知する方法、即ちオ
ートフォールトチェックがあるが、まず、後者のオート
フォールトチェックについて説明する。 (5−1−A)割り込み機能テスト まず、割り込み機能テストの意義について説明する。 ところで、原稿がプラテンガラス31に載置され、UI36
により必要な設定が行われてスタートボタンが押される
と、IU37のスキャンが開始されるのであるが、このと
き、IITリモート73からはSCAN RDYおよびIMGAREAという
同期信号がそれぞれSYSリモート71に通知される。その
タイミングを第6図(a)に示す。第6図(a)は、IU
37のスキャンプロファイルとSCAN RDY信号及びIMGAREA
信号のタイミングを示す図であり、IU37がスキャンを開
始してホームセンサを通過したとき、SCAN RDY信号はハ
イレベルとなされ、続いてレジセンサを通過し、画像の
読み取りが開始されたとき、IMGAREA信号はローレベル
となされる。そして、画像の読み取りが終了したときIM
GAREA信号はハイレベルとなされ、IU37がリターンして
ホームセンサを通過したとき、SCAN RDY信号はローレベ
ルとなされる。 即ち、SCAN RDY信号の立ち上がりはIU37がスキャンを
開始したことを示し、そのレベルがハイレベルである期
間はスキャン中であることを示し、その立ち下がりはス
キャンが停止されたことを示しており、また、IMGAREA
信号の立ち下がりは原稿の画像の読み取りを開始したこ
とを示し、そのレベルがローレベルの期間は画像読み取
り中であることを示し、その立ち上がりは画像読み取り
が終了したことを示している。 これら二つの同期信号はSYSTEMリモート71に通知され
るのであるが、コピーを行うには各リモートはIU37のス
キャン動作および画像読み取り動作と同期してそれぞれ
の所定の動作を行わねばならず、時間的な誤差は許され
ない。つまり、IU37の動作に基づいて発生されるSCAN R
DY信号およびIMGAREA信号という二つの信号は、複写機
の制御において非常に緊急度の高い、そして非常に高い
精度を要求される信号であるので、SYSTEMモジュール82
に対して割り込み処理が行われるようになされている。 即ち、SYSTEMモジュール82は、IITリモート73からSCA
N RDY信号及びIMGAREA信号が通知された場合には割り込
み処理を行って、これらの信号に応じた所定の処理を行
うのである。 次に、SCAN RDY信号及びIMGAREA信号による割り込み
処理を行うための回路構成を第6図(b)に示す。 第6図(b)の構成はSYSリモート71の基板に搭載さ
れている回路であり、通常の動作時においてはテスト信
号発生回路710から出力されるテストイネーブル(TEST
ENBL)信号およびテストアウト(TEST OUT)信号は共に
ローレベルになされている。従って、このときインバー
タ711の出力はハイレベルであるからアンド回路707はSC
AN RDY信号がハイレベルのとき出力はハイレベルとな
り、アンド回路708はIMGAREA信号がハイレベルのとき出
力はハイレベルとなる。また、アンド回路713の出力は
通常の動作時においてはローレベルになっており、ノア
回路705および706の出力はそれぞれアンド回路707、708
の出力により決定される。 また、第1の割り込みコントローラ701および第2の
割り込みコントローラ702は入力される信号の立ち下が
りで割り込みが発生するようになされているものとす
る。 このような状態においてIU37がスキャンを開始してホ
ームセンサを通過してSCAN RDY信号がローレベルからハ
イレベルになると、アンド回路707の出力はローレベル
からハイレベルになり、ノア回路705の出力はハイレベ
ルからローレベルになる。これに応じて第1の割り込み
コントローラ701のIR1端子はハイレベルからローレベル
になり、スキャン開始割り込み(以下、NSCAN RDY割り
込みと称す)が発生される。当該NSCAN RDY割り込みは
第1の割り込みコントローラ701からSYSCPU700に通知さ
れ、更にSYSCPU700は各リモートに対してIU37がスキャ
ンを開始したことを通知する。これにより各リモートに
おいて所定の処理が開始される。 また、IU37がレジセンサを通過すると、IMGAREA信号
はハイレベルからローレベルになり、それに伴ってアン
ド回路708の出力はハイレベルからローレベルに、ノア
回路706の出力はローレベルからハイレベルになる。従
って負論理で動作するアンド回路704の出力、即ち第2
の割り込みコントローラ702のF1端子はハイレベルから
ローレベルになり、第2の割り込みコントローラ702に
イメージ読み込み開始割り込み、即ち、IMGAREA割り込
みが発生する。当該IMGAREA割り込みは第2の割り込み
コントローラ702からSYSCPU700に通知され、更にSYSCPU
700は各リモートに対してIU37がイメージ読み込みを開
始したことを通知する。 IUがイメージ読み込みを開始してから、IPSリモート7
4の原稿サイズ検知303(第4図参照)で求められた原稿
サイズの端部に達すると、IMGAREA信号はローレベルか
らハイレベルになり、それに伴ってアンド回路708の出
力はローレベルからハイレベルに、ノア回路706の出
力、即ち第2の割り込みコントローラ702のF2端子はハ
イレベルからローレベルになり、第2の割り込みコント
ローラ702にイメージ読み込み終了割り込み(以下、NIM
GAREA割り込みと称す)が発生する。当該NIMGAREA割り
込みは第2の割り込みコントローラ702からSYSCPU700に
通知され、更にSYSCPU700は各リモートに対してIU37が
イメージ読み込みを終了したことを通知する。 IU37がイメージ読み込みを終了し、リターン動作を開
始し、ホームセンサを通過すると、SCAN RDY信号がハイ
レベルからローレベルになり、アンド回路707の出力は
ハイレベルからローレベルになり、ノア回路705の出力
はローレベルからハイレベルになる。これに応じてイン
バータ703の出力、即ち第1の割り込みコントローラ701
のIRO端子はハイレベルからローレベルになるので、第
1の割り込みコントローラ701にはスキャン終了割り込
み、即ち、SCAN RDY割り込みが発生される。当該SCAN R
DY割り込みは第1の割り込みコントローラ701からSYSCP
U700に通知され、更にSYSCPU700は各リモートに対してI
U37がスキャンを終了したことを通知する。これにより
各リモートにおいて所定の処理が終了されるようになさ
れている。 さて、IU37のスキャン開始を示すNSCAN RDY割り込
み、イメージ読み込み開始を示すIMGAREA割り込み、イ
メージ読み込み終了を示すNIMGAREA割り込み、スキャン
終了を示すSCAN RDY割り込みの4種類の割り込みは、非
常に高い精度が要求される最高度に優先されるべき割り
込みであり、且つ、SYSリモート71の基板に対して外部
の基板であるIITリモート73から通知される割り込みで
ある。このような、外部の基板から通知される割り込み
に対して、割り込みが正常に発生するか否かをチェック
するのが当該割り込み機能テストである。 割り込み機能テストは、従来は同じ基板内から発生さ
れる割り込み信号に対しては行われていたが、外部の基
板から発生される割り込み信号に対しては行われていな
かった。しかし、何等かのトラブルが発生してコピーが
正常に行われない場合には、どの基板においてトラブル
が発生したのかを特定する、いわゆるトラブル分離を行
う必要があり、いま例えば何等かの手法によりSCAN RDY
信号系にトラブルが生じていることが判明した場合を考
えみると、IITリモート73からSCAN RDY信号が発生され
ているか否か、そして、SYSリモート71においてSCAN RD
Y信号により割り込みが正しく発生しているか否かをチ
ェックしなければトラブル分離を行うことはできない。 そこで、後者のチェックについて予め電源投入時のパ
ワーオンシーケンスにおいて行うようにしたのが割り込
み機能テストであり、これにより、SYSリモート71にお
ける割り込み機能をチェックすることができる。 そして、割り込み機能に異常があればその旨をUI36に
表示するようにすれば、割り込み機能が正常であるか否
かを容易に確認することができる。また、当該テストに
よってSYSリモート71の割り込み機能には異常がないこ
とが確認された後、SCAN RDY信号系あるいはIMGAREA信
号系にトラブルが発生した場合には、当該トラブルがSY
Sリモート71ではなく、IITリモート73で発生しているこ
とを容易に判定することができる。このようにしてトラ
ブルの発生箇所を容易に特定することが可能となるので
ある。 次に、割り込み機能テストの一実施態様について、第
6図(b)、(c)、(d)を参照して説明する。 この割り込み機能テストは、電源投入時のパワーオン
シーケンス中の所定の期間に、例えば第6図(c)に示
すように40msecに渡って自動的に行われる。 当該割り込みテストが開始されると、まずSYSCPU700
はテスト信号発生回路710を動作させ、TEST ENEBL信号
をハイレベルとする。これによりアンド回路707および7
08の一方の入力はローレベルとなるので、SCAN RDY信号
およびIMGAREA信号のレベル変化を無視される。 次に、SYSCPU700は第1および第2の割り込みコント
ローラ701、702のモードをテストモードとする。第1、
第2の割り込みコントローラ701、702は、割り込み処理
を行わない無効モード、当該割り込みテストのための割
り込み処理を行うテストモード、通常時に割り込み処理
を行う通常モードの3種類のモードを有しており、パワ
ーオンシーケンスが開始されると最初は無効モードとな
され、仮に、IITリモート73からSCAN RDY信号、IMGAREA
信号が発生されても割り込み処理を行わないようになさ
れる。これに対して、割り込みテストを行う際には割り
込み処理を行う必要があるが、通常のコピー時とは異な
って、割り込みが発生したか否かを確認するだけでよい
ので、テストモードという特別なモードになされる。以
上が第6図(c)のAで示す期間である。 TEST ENBL信号の立ち上がりから10msec待機した後、S
YSCPU700はテスト信号発生回路710に指示してTEST OUT
信号をハイレベルとする。これによりアンド回路713の
出力はハイレベルからローレベルになるので、第1の割
り込みコントローラ701に対してはSCAN RDY割り込みが
要求され、第2の割り込みコントローラ702に対してはI
MGAREA割り込みが要求されることになる。このとき、第
1および第2の割り込みコントローラ701、702はテスト
モードになされているので、これらの割り込み要求に対
してテスト中割り込みとして処理を実行する。即ち、第
1の割り込みコントローラ701は、SCAN RDY割り込み要
求に対して割り込みが発生したか否かを確認し、その結
果をSYSCPU700に通知する。SYSCPU700は、第6図(d)
に示すように、予め割り込みテストの結果を格納するた
めに確保されている所定のレジスタのSCAN RDYのビット
に、割り込みが発生していれば「1」を書き込み、割り
込みが発生していなければ「0」を書き込む。第2の割
り込みコントローラ702に対するIMGAREA割り込み要求に
対しても同様であり、割り込みが発生すれば「1」が、
発生していなければ「0」がIMGAREAビットに書き込ま
れる。以上が第6図(c)のBで示す期間に行われる処
理である。 第6図(c)のBの期間が終了すると、SYSCPU700
は、テスト信号発生回路710に指示してTEST OUT信号を
ローレベルにする。これによりアンド回路713の出力は
ローレベルからハイレベルになるので、第1の割り込み
コントローラ701に対してはNSCAN RDY割り込みが要求さ
れ、第2の割り込みコントローラ702に対してはNIMGARE
A割り込みが要求されることになる。これらの割り込み
要求に対して、上述したと同様にして割り込みが発生し
たか否かのチェックが行われ、第6図(d)のNSCAN RD
Yビット及びNIMGAREAビットには、割り込みが発生して
いれば「1」が、発生していなければ「0」が書き込ま
れる。以上の処理が終了するのを待って、SYSCPU700
は、第1、第2の割り込みコントローラ701、702のモー
ドを無効モードとすると共に、第6図(d)に示すレジ
スタをチェックして、一つでも「0」が書き込まれてい
る場合には、当該割り込みテスト全体の結果を格納する
ために割り当てられているテストフェイル(TEST FAI
L)レジスタ(図示せず)に「0」を書き込む。以上が
第6図(c)のCで示す期間に行われる処理である。 第6図(c)のCで示す期間が終了すると、SYSCPU70
0はテスト信号発生回路710に指示して、TEST ENBL信号
をローレベルとし、IITリモート73からのSCAN RDY信号
及びIMGAREA信号のレベル変化を有効とする。ただし、
第1、第2の割り込みコントローラ701、702は無効モー
ドとなされているので、SCAN RDY信号及びIMGAREA信号
にレベル変化が生じても実際に割り込みが発生すること
はない。そして、TEST ENBL信号がローレベルになって
から10msec経過すると当該割り込みテストは終了とな
る。 当該割り込みテストの結果は、パワーオンシーケンス
の最後にMCBリモート75に通知される。MCBリモート75
は、テストフェイルが「1」であれば割り込み機能は正
常であるとして何等の処理も行わないが、テストフェイ
ルが「0」である場合には、割り込み機能に異常がある
として、UIリモート70に通知し、その旨の表示を行わせ
ると共に、当該カラー複写機の動作を停止させる。 このことにより、ユーザまたはサービスマンはSYSリ
モート71の割り込み機能に異常が発生していることを知
ることができるので、トラブルの解決を容易に行うこと
ができるものである。また、当該割り込みテストの結
果、割り込み機能が正常でない場合には動作が停止され
るので、割り込みコントローラの不良に基づく誤動作あ
るいは機械系の損傷を未然に防止することができるとい
う効果も奏するものである。 以上のように、本発明に係る割り込み機能テストは、
外部から発生する割り込み要求に対して、実際に割り込
みが発生するか否かを、内部で発生させた擬似的な割り
込み信号によってチェックするものであり、これにより
トラブル分離を容易に行うことができ、以て短時間での
トラブル解決の一助とすることができるものである。 (5−1−B)I/Oポートテスト まず、I/Oポートテストの意義について説明する。 各リモートの基板には、他の基板との間で種々の信号
の授受を制御するための入出力コントローラが備えられ
ている。例えば、ある基板の入出力コントローラは、セ
ンサ等からの信号を受信してCPUに通知すると共に、CPU
からの指示によりモータ、あるいは他の基板の回路に対
して信号を送出するようになされている。従ってこれら
の入出力コントローラのI/Oポートが正常にオン/オフ
できるか否かをチェックするのは非常に重要であり、こ
れが当該I/Oポートテストである。 また、このI/Oポートテストは、入出力コントローラ
のI/Oポートが正常に動作するか否かをチェックできる
のは当然であるが、このテストによりトラブル分離をも
容易に行うことができる。つまり、信号系のトラブルが
発生した場合、まず当該信号が発生されているか否かが
問題になり、信号が発生されていない場合には当該信号
の発生箇所にトラブルが発生していることになり、信号
が正常に発生されている場合には、信号の受信側の入力
ポートが正常に機能していないことが予測される。そこ
で、予めパワーオンシーケンスにおいて、各基板の入出
力コントローラに対してI/Oポートテストを行い、予めI
/Oポートが正常に機能していることが確認されれば、そ
の後に信号系のトラブルが発生したとき、当該トラブル
は入出力コントローラのI/Oポートではなく、当該信号
の発生箇所で生じていると判断することができ、容易に
トラブル分離を行うことができるものである。 以下、第7図を参照してI/Oポートテストの一実施例
について説明する。なお、ここでは、IPSリモート74を
制御するVCPU726は、第4図に示すIPSの回路とは別個の
基板に搭載されるものとし、更に第4図に示すIPSの回
路は、IPS−A基板と、IPS−B基板の二つの基板で構成
されているものとする。 さて、第7図(a)において、IPS−A基板720のIC72
1は、入出力コントローラ723を介して、VCPU726に接続
されている。また、入出力コントローラ724、725もそれ
ぞれ図示しないICに接続されている。そして、いま入出
力コントローラ724はインプット系、入出力コントロー
ラ723および725はアウトプット系として設定されている
ものとする。 インプット系の入出力コントローラのI/Oポート機能
のチェックに関しては、VCPU726が直接入出力コントロ
ーラ724のレジスタに所定のデータをセットし、それに
読み出して、セットしたデータと比較することで行うこ
とができるが、アウトプット系の入出力コントローラ72
3については、VCPU726が直接そのレジスタに所定のデー
タをセットできないので、入出力コントローラ724の空
いている一本のポート、例えばPB7ビットに、図の727で
示すように、アウトプット系の入出力コントローラ、例
えば入出力コントローラ723の適当なポート、例えばPAO
ビットから分岐して、入出力コントローラ724のレジス
タに所定のデータをセットするようにする。従って、VC
PU726は、入出力コントローラ724のレジスタにセットさ
れたデータを読み出し、セットしたデータと比較するこ
とにより、アウトプット系の入出力コントローラのチェ
ックを行うことができる。なお、図示していないが、入
出力コントローラ735に関しても同様にできることは明
かである。 具体的には次のようである。VCPU726は、パワーオン
シーケンスの所定の期間内に、予め定められた所定のタ
イミングで当該I/Oポートテストを起動させる。そして
まず、VCPU726は入出力コントローラ723のPAOビットを
ハイレベルとし、次に、入出力コントローラ724のPB7ビ
ットのレベルをチェックする。PB7ビットのレベルがハ
イレベルであればI/Oポートの機能は正常であるが、ロ
ーレベルであればI/Oポートの機能に異常を生じている
ことになるので、このときには当該I/Oポートテストの
結果を格納するために設けられているテストフェイルレ
ジスタに、例えば「0」を書き込む。 第7図(a)においてはI/Oポートテストにこれで終
了となるが、もじ、入出力コントローラ25のあるビット
から入出力コントローラ724のあるビットに信号が分岐
されている場合には、上述したと同様に、入出力コント
ローラ725の所定のビットをハイレベルとし、次に入出
力コントローラ724の所定のビットがハイレベルになっ
ているか、ローレベルになっているかをチェックし、ロ
ーレベルになっていれば異常が生じているとしてテスト
フェイルレジスタに「0」を書き込む。以上の処理をテ
ストの対称とされている全てのビットに対して行うこと
によりテストは終了する。 テストが終了すると、VCPU726はテスト結果としてテ
ストフェイルレジスタの内容をSYSCPU(図示せず)に通
知する。SYSCPUは、テストの結果を、そのままMCBリモ
ート75に通知する。MCBリモート75は結果の内容を判断
し、異常が発生しているのであれば、その旨をUIに表示
させると共に、当該カラー複写機の動作を停止させる。 このことにより、ユーザまたはサービスマンは入出力
コントローラのI/Oポートの動作に異常が発生している
か否かを容易に知ることができるので、トラブルの解決
を容易に行うことができるものである。また、I/Oポー
トテストの結果、I/Oポートの動作が正常でない場合に
はカラー複写機全体の動作が停止されるので、I/Oポー
トの動作不良に基づく誤動作あるいは機械系の損傷を未
然に防止することができるという効果も奏するものであ
る。 なお、このI/Oポートテストは一つの入出力コントロ
ーラについて1ビット行えば足りるものである。なぜな
ら、入出力コントローラが故障した場合には、通常は全
てのビットが異常となり、一つのポートだけが正常に機
能することは非常に希であるから、一つのポートが正常
に機能することが確認されれば、非常に高い可能性を持
って当該入出力コントローラは正常に機能するものと判
断してよいからである。 以上のことにより、入出力コントローラが正常に機能
するか否かを確認することができ、しかも信号線を一箇
所分岐させるだけでよいので、安価に構成できるもので
ある。なお、以上の説明ではIPS−A基板の入出力コン
トローラのテストの例をあげたが、他のリモートの入出
力コントローラについても同様に行うことができること
は当業者に明らかであろう。 また、第7図(b)に示すように、他の基板間でのI/
Oポートテストを行うことによって、基板間の連携動作
およびコネクタを含む接続状態のチェックを行うことも
できる。 即ち、第7図(b)において、IPS−B基板730のIC73
2は、入出力コントローラ731を介してVCPU726と接続さ
れると共に、入出力コントローラ731の一本の出力、PD7
ビットは分岐されてIPS−A基板720のインプット系入出
力コントローラ724の空いているビット、例えばPB5ビッ
トに入力されるようになされている。この構成によれ
ば、VCPU726が、上述したと同様にして、入出力コント
ローラ731のPD7ビットをハイレベルとし、入出力コント
ローラ724のPB5ビットのレベルがハイレベルか、ローレ
ベルかをチェックすることによって、入出力コントロー
ラ731、724のチェックを行うことができるばかりでな
く、IPS−A基板720とIPS−B基板730の連携動作のチェ
ック、更には図中733で示すワイヤやコネクタ等の接続
状態をチェックすることができるものである。 以上述べたように、このI/Oポートテストは、入出力
コントローラのアウトプット系として設定された適当な
ビットから信号を分岐し、入出力コントローラのインプ
ット系として設定されたビットの空きビットに入力させ
ることによって容易に行うことができるものである。な
お、上記の実施例では各入出力コントローラは物理的に
別個のものとして説明したが、一つの入出力コントロー
ラで各ポートをインプット系、アウトプット系に任意に
設定可能なものについても同様にI/Oポートテストを行
うことができることは当然である。 (5−2)ダイアグコピージョブ これまでオートフォールトチェックについて説明した
が、カラー複写機では種々のトラブルが発生するもので
あり、その全てのトラブルがオートフォールトチェック
で検知されるものではなく、トラブルの発生箇所を特定
するためには実際にカラー複写機を動作させてコピーを
とる必要に迫られる場合もある。 また、カラー複写機では種々のパラメータを設定する
ことによって所望の画質や色調を得るようになされてい
るのが通常であるが、設定したパラメータによってユー
ザが希望するコピーができるかどうかを実際にコピーを
行って確認する必要がある。 このような場合に用いられるのがダイアグコピージョ
ブである。 ダイアグコピージョブを行うには、まず、カラー複写
機の動作モードをダイアグモードにしなければならな
い。そこで、以下、ダイアグモードに入るためのダイア
グエントリーから順を追って操作および各部の動作につ
いて説明する。 (5−2−A)ダイアグエントリー 本カラー複写機では、通常のコピー可能な状態にある
場合において、UI36において所定のボタン操作が行われ
たことを条件としてダイアグモードに入ることができる
ようになされている。 第8図はそのときのシーケンスを示すものであり、UI
36でダイアグエントリーのためのボタン操作740が行わ
れると、SYSUIモジュール81は当該ボタン情報を解釈し
て、ダイアグモードに入ることが要求されていると判断
し、SYSTEMモジュール82に対して、ダイアグモードに入
ることが選択された旨のコマンドである「ダイアグエン
トリー(DIAGENTRY)」コマンド741を通知する。このコ
マンドを受けると、SYSTEMモジュール82はMCBに対し
て、直接「リクエストIOTステートチェンジ(REQ.IOT S
TATE CHG)」コマンド742を通知し、IOT34の状態をダイ
アグモードに切り換えることを要求する。これに応じ
て、MCBはIOT34のモードを通常のモードからダイアグモ
ードに切り換え、SYSTEMモジュール82に対して、IOT34
をダイアグモードに切り換えた旨を示す「IOTステート
チェンジ(IOT STATE CHG)」コマンド743を通知する。
これを受けてSYSTEMモジュール82は、IIT,IPSの各リモ
ートに対して、それぞれ、「ダイアグモード(DIAGMOD
E)」コマンド744、745を通知してダイアグモードに入
った旨を知らせ、SYSTEM UIモジュール81には「トーク
ン(TALKEN)」コマンド746を通知する。トークンは、U
I36を専用してコントロールできる権利であるUIマスタ
ー権をやり取りするパス(札)であり、UIマスター権は
通常のコピーを行うモードにおいてはSYSノードが有
し、ダイアグモードにおいてはMCBノードが有するよう
になされているので、通常のモードからダイアグモード
への変更に伴ってUIマスター権を移動する処理が必要と
なる。その処理がトークンコンマド746の通知である。 そして、SYSTEM UIモジュール81は、SYSTEMモジュー
ル81からのトークンコマンドを受けると、UIサブシステ
ムに対して「トークンデリバー(TALKEN DELIVER)」コ
マンド747を通知し、トークンのSYSノードからMCBノー
ドへの引き渡しを指示する。これによりUIサブシステム
は所定のコマンド748をMCBに通知し、UIマスター権をMC
Bノードに変更する。 以上の動作により、ダイアグモードに入り、LLUIモジ
ュール80はMCBUIモジュール86の指示により、ダイアグ
モードの初期画面の表示を行う。 以上が通常のコピー可能な状態からダイアグモードに
入る場合の操作並びに動作であるが、このように本カラ
ー複写機においては、従来行われていたような電源のオ
フ/オン操作によらず、UIにおけるボタン操作を解釈し
て、その都度各サブシステムに対してダイアグエントリ
ーを通知することでダイアグモードへ遷移することが可
能であり、そのために、操作が煩わしくなく容易であ
り、電源オフ/オン操作を行わないので、電源オフ/オ
ンに伴う電気部品の劣化、故障を防止することができ、
その結果信頼性を向上させることができる。 (5−2−B)ダイアグ画面 次に、上述したダイアグエントリーによりダイアグモ
ードに入ったときにUI36のカラーCRT51に表示される画
面について説明する。 サービスマンがダイアグモードにおいてトラブルのチ
ェックを行う場合にはUI36で種々の操作を行わねばなら
ない。しかもサービスを短時間で終了させることを考慮
すると、UI36の表示画面をどのようなものにするかは非
常に重要な事項となる。UI36の使い勝手が悪いものであ
ればサービス時間は長くなるであろうし、またUI36の操
作に熟練を要することになる。それに対して、画面の表
示が操作手順を誘導するものであれば容易に、しかも効
率的にサービスを行えることは明かである。 以上の観点から、本カラー複写機では、ダイアグ画面
をいくつかのカテゴリーに分け、各カテゴリーをパスウ
エイで切り替えるようにした。 以下、いくつかのダイアグ画面および画面遷移を操作
と共に説明する。 さて、第8図に示す処理が終了すると、第9図(a)
に示すサービスインフォメーション(Service Informat
ion)パスウエイのコールオーバービュー(CALL OVERVI
EW)の画面が表示される。この画面がダイアグモードの
最初の画面であり、ダイアグモードが、サービスインフ
ォメーション、HFSIステータス(HFSI Status:High Fre
quency Service Item Status)、システムオペレーショ
ン(Sysem Operetaion)およびダイアグルーチン(Diag
nostic Routines)の4つのカテゴリーに分けられてい
ることが分かる。 なお、サービスインフォメーションパスウエイ、HFSI
ステータスパスウエイ及びダイアグルーチンパスウエイ
については本発明において本質的ではないので説明は省
略する。 (5−2−C)システムオペレーションパスウエイ このパスウエイは、ダイアグモードでコピーを行うダ
イアグコピージョブの場合に使用されるもので、当該パ
スウエイにおいて、予め設定されたコピー実行条件でコ
ピーを行えるプリプログラムドジョブ(PREPROGRAMMED
JOBS)と、通常のコピーモードと全く同様に任意のコピ
ー実行条件を設定してコピーを行えるフィーチャーファ
ンクションプログラミング(FEATURE/FUNCTION PROGRAM
MING:以下、F/Fプログラミングと称す)を行うことがで
きる。 さて、このシステムオペレーションパスウエイは、図
9(a)に示す画面においてシステムオペレーションの
パスウエイタブ750を押すことによって選択することが
できる。 第9図(b)にシステムオペレーションパスウエイの
画面の例を示すが、図においては6種類のプリプログラ
ムドジョブボタンと、F/Fプログラミングボタンが表示
されており、これらのボタンを押下することによって所
望のダイアグコピージョブを行うことができる。以下、
これらの詳細について説明する。 (5−2−D)プリプログラムドジョブ これは予め特定のリモートに対して特定のジョブが設
定されているモードであり、トラブル分離を行うために
設けられている。例えば、各トレイから所定の枚数、例
えば、10枚の用紙を引き出してパターンジェネレータ
(以下、PGと称す)からのビデオ信号のコピーを行うジ
ョブ等の特定のジョブがチェック項目毎に設定されてお
り、これらのジョブを第9(b)に示す6つのジョブボ
タンを押すことで選択することができる。これによりト
ラブル分離を行うことができること、あるいはサブシス
テムの機能が正常であるか否かの確認を行うことができ
ることは明らかである。即ち、各トレイから用紙を引き
出してPGからのビデオ信号のコピーを行うことで用紙搬
送路が良好であるか否かを確認できるし、また、PGから
の所定の画像が得られればPG以降は正常に動作している
ことが分かり、トラブルをPG以前の箇所で生じているこ
とを確認することができる。 以下、PGコピーについて、その動作を第10図のPGコピ
ーモードのインターフェース相関図を参照して説明す
る。 まず、PGの配置される位置について説明する。PGは、
どの回路基板あるいはリモートにトラブルが発生したか
を特定するために使用されるものであるから、例えば、
第10図(g)に示されるように4箇所に配置するのがよ
い。 第10図(g)においては、IIT3のアナログ基板921に
はPG1が配置され、当該アナログ基板921の入力段に配置
されたスイッチ940をPG1側に切り換えることで、アナロ
グ基板921への入力信号をIU920の出力からPG1の出力へ
切り換え可能となされている。また、デジタル基板922
には、PG2及びPG3の二つのPGは配置されており、それぞ
れ、デジタル基板922の入力段、出力段に配置されたス
イッチ941、942を切り換えることにより、PG2,PG3の出
力を後段の回路に供給可能とされている。更に、IOT5に
はPG4が配置されており、IOT5の入力段に配置されたス
イッチ943によりPG4の出力信号を後段に供給可能となさ
れている。 以上の構成において、例えば、いま異常が発生し、ス
イッチ943をPG4側に切り換えてコピーを実行したとする
と、信号経路が切り換わり、IOT5にはPG4から電気的に
発生される所定のビデオ信号が供給されるので、コピー
出力としてPG4からの所定のパターンが得られればIOT5
には異常なく、それ以前の信号系に異常が生じているこ
とが分かる。他のPGについても同様であり、これらのPG
を利用することにより、トラブル分離を行えること、即
ちどの基板でトラブルが発生しているかを特定すること
ができることは明らかである。 さて、第9図(b)に示す画面において、PG4を使用
してコピーを行うために、PG4によるコピーのためのボ
タン、例えば「JOB 1」ボタンを選択してスタートボタ
ンを押したとすると、第10図(a)に示すように、これ
らのボタン情報760はUIサブシステムから直接MCBサブシ
ステムに通知される。通常、UIサブシステムからのボタ
ン情報はSYSUIを介してSYSサブシステムに通知されるの
であるが、ダイアグモードにおいてはUIマスター権はMC
Bノードが有しているから、ボタン情報はMCBサブシステ
ムに通知されるのである。MCBサブシステムは、ボタン
情報760を受けるとPGコピーが指示されたことを認識し
て、PGコピーが選択された旨のパラメータを「ダイアグ
コピージョブ(DIAG COPY JOB)」コマンド761と共にSY
Sサブシステムに通知する。SYSサブシステムは当該コマ
ンドを受けて、SYSUIに対して「ダイアグスタートコピ
ー(DIAG START COPY)」コマンド762を通知してバリデ
ーションチェック(VALIDATION CHECK)の要求、即ちコ
ピーを開始できる状況にあるかどうかの問い合わせを行
う。SYSUIはチェックの結果コピーが可能であればSYSに
対して、コピー可能のパラメータと共に「ダイアグスタ
ートアンサー(DIAG START ANSWER)」コマンド763を通
知する。これにより、SYSは、IITサブシステムに対して
不揮発性メモリ(NVM)に書き込まれているパラメータ7
64を送信し、また、IPSサブシステムに対しては、「IPS
イニシャライズ(IPS INITIALIZE)」コマンド765を通
知してPGコピーモードの初期設定を行い、引き続いてNV
Mパラメータ766を送信する。上述したように、このPGコ
ピーはIOTにPGからのビデオ信号を供給するものであ
り、従ってIITサブシステムおよびIPSサブシステムの信
号系は切り離されているのであるが、IITサブシステム
およびIPSサブシステムも通常のコピーと同様に動作す
るようになされている。これが、ダイアグコピージョブ
においても通常のコピーと何等変わりなくコピーを行う
ことができる理由である。 IPSサブシステムにおいて、初期化、そしてパラメー
タの受信が終了すると、SYSに対して「イニシャライズ
エンド(INITIALIZE END)」コマンド767が通知され、S
YSはIPSサブシステムの初期化が終了し、パラメータの
受信も終了したことを認識する。このことでマシンの状
態はダイアグスタバイステートからダイアグセットアッ
プステートに遷移する。 ダイアグセットアップステートに入ると、SYSはジョ
ブを確認した旨を「ジョブバリデーションレスポンス
(JOB VALI.RESPONCE)」コマンド768によりMCBサブシ
ステムに通知する。これを受けてMCBサブシステムは、
第10図(b)の所定のコマンド769をUIサブシステムに
通知し、所定の表示を行わせる。 このことを条件として、状態はダイアグセットアップ
ステートからダイアグサイクルステートに入る。 ダイアグサイクルステートに入ると、SYSは各サブシ
ステムを起動するために、MCBサブシステムに対して
は、コピー枚数、カラーモード、用紙サイズ、排出先等
のパラメータと共に「スタートジョブ(START JOB)」
コマンド770を、IITサブシステムに対しては、スキャン
長、縮拡倍率、レジポジション等のパラメータと共に
「コピースキャンスタート(COPY SCAN STRT)コマンド
771を通知する。これにより、IITサブシステムは露光ラ
ンプを点灯する。更に、IPSサブシステムに対しては、
スキャンタイプの指定と共に「スキャンインフォメーシ
ョン(SCAN INFO.)コマンド772を、また、用紙サイ
ズ、用紙種別、主走査方向の倍率値および移動量、副走
査方向の倍率値および移動量、カラーモード、画質情
報、編集無し情報等のパラメータと共に「ベーシックコ
ピーモード(BASIC COPY MODE)」コマンド773を通知す
る。 IITサブシステムおよびIPSサブシステムは、これらの
パラメータのセットが終了すると、SYSに対して、それ
ぞれ、「IITレディ(IIT READY)」コマンド775、「IPS
レディ(IPS READY)」コマンド774を通知する。これに
より、SYSは、IITサブシステム、IPSサブシステムの準
備が完了したことを知ることができる。なお、上記のSY
Sから送信されるパラメータは、当該PSコピーモードの
ために予め設定されているパラメータであることは当然
である。 このようにして各サブシステムの準備が整うと、第10
図(c)に示すように、MCBサブシステムからP/R信号77
6が出力され、これをトリガーとしてIUはスキャンを開
始する。そして、コピーの最初の現像サイクルが開始さ
れたとき、MCBは「メイド(MADE)」コマンド777をSYS
に通知し、現像工程が開始されたことを知らせる。SYS
は、メイドコマンド777を受けると、「メイドカウント
(MADE CNT)」コマンド778を作成し、SYSUIを介してUI
サブシステムに通知する。これにより、カラーCRTに
は、コピー枚数の表示が行われる。 これまで述べてきたように、ダイアグモードにおいて
はUIマスター権はMCBノードが有しているのであるが、
コピー枚数の管理はSYSノードが行う処理であるので、S
YSからSYSUIを介してUIサブシステムに通知されるので
ある。 以下、所定の回数の現像サイクルが実行されるが、最
終の現像サイクル、この場合、4色フルカラーであるか
らK(墨)の現像サイクルが開始されるときに、MCBサ
ブシステムからSYSに対して「レディフォーネクストジ
ョブ(READY FOR NEXT JOB)」コマンド779に通知し、
指示されたジョブが終了となること、そして次のジョブ
を待機していることを知らせる。 これに対して、SYSは次のジョブがある場合には、そ
のジョブのためのコマンドを通知するが、この場合には
次のジョブはないから、MCBサブシステムに対して「ス
トップジョブ(STOP JOB)」コマンド780を通知して、M
CBの立ち下げを指示する。また、IITサブシステムに対
して「サイクルアウト(CYCLE OUT)」コマンド781を通
知する。 これにより、IITサブシステムは、最後のスキャンの
終了と共に露光ランプを消灯し、IITの動作が停止した
後に、第10図(d)に示す「IITレディ(IIT READY)」
コマンド782をSYSに返答する。また、MCBサブシステム
は、SYSに対して、「ジョブデリバード(JOB DELIVERE
D)」コマンド783でジョブに対する用紙を排出した旨を
通知し、更に、メインモータを停止させたとき、MCBが
停止した旨を「IOTスタンバイ(IOT STAND BY)」コマ
ンド784で通知する。 SYSは、IOTスタンバイコマンド784の受信を待って、I
PSサブシステムに「マシンストップ(M/C STOP)」コマ
ンド785を通知し、IPSサブシステムを立ち下げる。IPS
サブシステムは立ち下げが終了すると、SYSに対して「I
PSレディ(IPS READY)」コマンド786を返答する。 IIT,IOT,IPSが共にレディ(READY)状態になると、ダ
イアグサイクルステートからダイアグスタンバイステー
トに遷移する。 ダイアグスタンバイステートに入ると、SYSは、SYSUI
に対して「ジョブステータス(JOB STATUS)」コマンド
787および「マシンステータス(M/C SATATUS)」コマン
ド788を通知し、PGコピージョブを終了したことを知ら
せ、IITサブシステムに対してはNVMのパラメータ789を
送信し、IPSサブシステムに対しては「IPSイニシャライ
ズ(IPS INITIALIZE)」コマンド790を通知してIPSサブ
システムを初期化させる。 IITサブシステムに対するNVMパラメータの送信、IPS
サブシステムに対する初期化はPGコピーモードの後始末
を行うためのもので、ダイアグモードにおけるコピージ
ョブに特有の処理である。 IPSサブシステムは初期化が終了すると、SYSに対して
「イニシャライズエンド(INITIALIZE END)コマンド79
1を返答する。当該返答を条件として、SYSはMCBサブシ
ステムに対して「コピージョブデータ(COPY JOB DAT
A)」コマンド792により、P/R信号,IOT LS,IOT PS,IOT
BYTE CLOCK,IIT LS,IIT PS,IIT VIDEO CLOCK,LE@REG等
の種々の同期信号が発生したか否かを通知する。つま
り、これらの同期信号は各サブシステムが同期してコピ
ーを行うに必要不可決な信号であるから、SYSは、ダイ
アグモードでコピーを行う際にこれらの同期信号が全て
発生されているか否かを検知し、コピーが終了した時点
でその結果をMCBサブシステムに通知するようになされ
ているのである。そして、MCBは該コピージョブデータ
を参照し、第10図(e)に示すように、所定のコマンド
793により結果を直接UIサブシステムに通知し、画面に
表示させる。 その画面の例を第10図(f)に示す。第10図(f)に
おいては、14種類の同期信号名と、発生の有無のチェッ
クの結果が表示されている。チェックの結果、発生され
ていることが確認されれば「GOOD」が、そうでなければ
「NO GOOD」が表示される。当該画面が表示されるPGコ
ピーモードは終了となる。 以上の通りであるから、上述したようにして得られる
PGコピーと、同期信号の発生の有無を知らせる画面を参
照することによって、トラブルの発生箇所を特定するこ
とができ、以て短時間でサービスを終了するための一助
とすることができるのである。 以上、PG4を使用したPGコピーモードを例にとって説
明したが、他のPGを使用してコピーを行う場合も同様な
動作が行われるものである。 (2−5−E)F/Fプログラミング これは、通常のコピーモードと全く同じに、何の相違
もなく、所望のコピー実行条件(F/F)を任意に設定し
てコピーを行えるモードである。 第9図(f)の画面において、F/Fプログラミングの
ボタンを押するとF/Fプログラミングのモードに入り、
カラーCRTには第5図(a)の画面が表示される。但
し、画面のバックグランドの色は通常のコピーモードの
場合とは異なる色となされ、F/Fプログラミングのモー
ドであることを明確に示すようになされている。また、
ビリングは禁止されるようになされている。これは、こ
のモードはトラブル分離や各種の調整の結果を確認する
ために使用されるのであるからビリングを行うことはそ
ぐわないからである。このモードは、以上の二つの点で
通常のコピーモードと相違するのみであり、コピー実行
条件の設定は通常コピーモードと全く同じに行うことが
できる。 従って、上述したプリプログラムドジョブにおいて設
定されているコピー実行条件以外の条件でコピーを行い
たい場合には、このモードを使用することでコピーを行
うことができる。例えば、あるトレイの用紙搬送路で紙
詰まり(ジャム)が多く生じているので、このトラブル
解決のために当該トレイから何枚かの用紙を搬送させて
みる場合、あるいは、種々の調整、例えば、静電潜像の
消去タイミング調整を行って結果を確認するために特別
な条件でコピーを行う場合、等のプリプログラムドジョ
ブに設定されていない条件のコピーを行う場合にはこの
モードに使用される。 従来の複写機においては、ダイアグモードでコピーを
行えるようにはなされていなかったが、本カラー複写機
のダイアグモードにおいては、上述したように通常のコ
ピーモードと全く同じに種々のコピーを行うことによ
り、カラー複写機の動作確認を容易に行うことが可能と
なる。
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、電
源投入時に自動的に、割り込み機能のチェック、及び入
出力コントローラのI/Oポートの機能のチェックが行わ
れるので、ユーザは基板の不良をいち早く知ることが可
能となり、短時間でのトラブル解決を可能とすることが
できる。また、電源投入時にこれらのチェックを行うこ
とにより、割り込み機能、及びI/Oポートの動作不良に
よる誤動作、機械的損傷を未然に防止することができる
ものである。 また、通常のコピーモードからダイアグモードに入る
操作は、従来は電源のオフ/オンにより行われていた
が、本発明においては、UI36で所定のボタン操作が行わ
れたことのみを条件とし、このとき各サブシステムに対
してダイアグエントリーのコマンドを通知することで行
うようになされているで、操作が煩わしくない。 更に、従来の記録装置においては、通常のコピーモー
ドとダイアグモードとは完全に切り離されており、ダイ
アグモードでコピーを行えるようにはなされていなかっ
たが、本発明においては、ダイアグモードにおいて、通
常のコピーと全く同様に、何等の違いもなくコピーを行
うことができるので、ダイアグモードでコピーを行うこ
とによって、トラブル箇所を容易に特定することがで
き、また種々の調整の結果を実際にコピーを行うことで
確認することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されるカラー複写機の全体構成の
一例を示す図、第2図はハードウェアアーキテクチャー
を示す図、第3図はソフトウェアアーキテクチャーを示
す図、第4図はIPSの回路ブロック構成の概要を示す
図、第5図はディスプレイ画面の構成例を示す図、第6
図は割り込み機能テストを説明する図、第7図はI/Oポ
ートテストを説明する図、第8図はダイアグエントリー
の際のシーケンスの例を示すインターフェース相関図、
第9図はダイアグ画面の例を示す図、第10図はダイアグ
コピージョブの際のシーケンスの例を示すインターフェ
ース相関図である。 30…ベースマシン、31…プラテンガラス、32…IIT、33
…電気系制御収納部、34…IOT、35…用紙トレイ、36…U
I、37…IU、51…カラーCRT、52…ハードコントローラパ
ネル、53…赤外線タッチボード、61…エディットパッド
61、62…ADF、63…ソータ、64…FP、65…MU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 善明 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 大郷 喜一郎 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 昭63−104870(JP,A) 特開 昭62−130057(JP,A) 特開 昭56−161761(JP,A) 特開 昭54−114031(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】種々の設定を行うユーザインターフェース
    と、 画像の読み取りを行うイメージングユニットを備えるイ
    メージ入力ターミナルと、 イメージ入力ターミナルからの画像データに対してユー
    ザインターフェースで設定された所定の画像処理を施す
    イメージ処理システムと、 イメージ処理システムからの画像データに基づいて画像
    出力するイメージ出力ターミナルと、 ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナル、イ
    メージ処理システム及びイメージ出力ターミナルの全体
    の動作を統括して管理する制御装置を備えるシステム部
    と を備える記録装置において、 制御装置は、電源投入時の立ち上げのシーケンスの所定
    の期間内において、イメージングユニットがスキャンを
    開始したときに発生する割り込み信号、イメージングユ
    ニットが原稿イメージの読み取りを開始したときに発生
    する割り込み信号、イメージングユニットが原稿イメー
    ジの読み取りを終了したときに発生する割り込み信号、
    イメージングユニットがスキャンを終了したときに発生
    する割り込み信号の制御装置が搭載されるシステム部基
    板以外の基板から発生される4種類の割り込み信号の少
    なくとも一つの割り込み信号に対応するテスト信号を発
    生し、このテスト信号を入力して当該テスト信号に基づ
    く割り込みが発生したか否かを検知することによって、
    割り込み機能テストを自動的に実行し、当該割り込み機
    能テストによって異常が発生している場合にはその旨を
    ユーザインターフェースに表示すると共に、全体の動作
    を停止させる ことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】種々の設定を行うユーザインターフェース
    と、 画像の読み取りを行うイメージングユニットを備えるイ
    メージ入力ターミナルと、 イメージ入力ターミナルからの画像データに対してユー
    ザインターフェースで設定された所定の画像処理を施す
    イメージ処理システムと、 イメージ処理システムからの画像データに基づいて画像
    出力するイメージ出力ターミナルと、 ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナル、イ
    メージ処理システム及びイメージ出力ターミナルの全体
    の動作を統括して管理する制御装置を備えるシステム部
    と を備える記録装置において、 前記ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナ
    ル、イメージ処理システム、イメージ出力ターミナル及
    びシステム部は一つあるいは複数の基板で構成され、各
    基板には一つあるいは複数の入出力コントローラが備え
    られ、且つ入出力コントローラの出力ポートの所定のビ
    ット出力は分岐されて自己または他の入出力コントロー
    ラの入力ポートに入力されるように構成されてなり、 制御装置は、電源投入時の立ち上げのシーケンスの所定
    の期間内において、各基板の入出力コントローラの出力
    ポートのうち前記出力が分岐されている出力ポートレベ
    ルを変化させ、該レベル変化に応じて入出力コントロー
    ラの入力ポートレベルが変化するか否かを検知すること
    によって入出力コントローラの入力/出力ポート機能テ
    ストを自動的に実行し、当該入力/出力ポート機能テス
    トによって異常が発生している場合にはその旨をユーザ
    インターフェースに表示することを特徴とする記録装
    置。
  3. 【請求項3】種々の設定を行うユーザインターフェース
    と、 画像の読み取りを行うイメージングユニットを備えるイ
    メージ入力ターミナルと、 イメージ入力ターミナルからの画像データに対してユー
    ザインターフェースで設定された所定の画像処理を施す
    イメージ処理システムと、 イメージ処理システムからの画像データに基づいて画像
    出力するイメージ出力ターミナルと、 ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナル、イ
    メージ処理システム及びイメージ出力ターミナルの全体
    の動作を統括して管理する制御装置を備えるシステム部
    と を備える記録装置において、 制御装置は、ユーザインターフェースにおいて電源オフ
    /オン以外の所定の操作が行われたことを条件として、
    予め定められた条件でコピージョブを行える第1のコピ
    ーモードと、通常のコピーと全く同様にコピーを行える
    第2のコピーモードとを備えるダイアグモードに遷移
    し、ユーザインターフェースによって第1のコピーモー
    ドが選択された場合には、少なくとも、所定の位置に設
    けられたパターンジェネレータに対してビデオ信号を出
    力することを指示すると共にイメージ出力ターミナルに
    対して当該パターンジェネレータから発生されたビデオ
    信号をコピーすることを指示し、またユーザインターフ
    ェースによって第2のコピーモードが選択された場合に
    は、ユーザインターフェースの画面には通常のコピーモ
    ードと同じ画面を背景色のみを異ならせて表示すると共
    に、課金のためのビリングを禁止する ことを特徴とする記録装置。
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