JPH08197982A - 車間距離表示装置 - Google Patents

車間距離表示装置

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JPH08197982A
JPH08197982A JP7008898A JP889895A JPH08197982A JP H08197982 A JPH08197982 A JP H08197982A JP 7008898 A JP7008898 A JP 7008898A JP 889895 A JP889895 A JP 889895A JP H08197982 A JPH08197982 A JP H08197982A
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JP
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color
inter
vehicle distance
safe
area
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JP7008898A
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English (en)
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Ichiro Kataoka
一郎 片岡
Masao Suzuki
正男 鈴木
Masayuki Ogawa
雅之 小川
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行前方注視の視線のままで安全車間距離を
直観的に認識できる車間距離表示装置を提供する。 【構成】 先行車20との間の車間距離表示する車間距
離表示装置であって、現在の運転状況を検出する運転状
況検出手段1と、この運転状況検出手段の検出出力に基
づいて先行車20との間に保つべき安全車間距離を求め
ると共に、この安全車間距離に対応する安全領域と非安
全領域を判断し、この判断結果に基づいて安全領域と非
安全領域とを運転者Dの前方視覚範囲内に色別して表示
する色別表示手段2とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先行車との安全な車間
距離を色別して表示する車間距離表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車間距離をレーダやレーザにて測定して
その安全度合いを表示する車間距離表示装置が、実開昭
58−187900号公報に開示されている。
【0003】この車間距離表示装置100は図8に示す
ように、道路を示す台形の道路表示部101の片側に車
間距離を数字で印した車間距離表示部102があり、実
測された車間距離の変化に応じて車両形状をした車両表
示部103が道路表示部101内を移動するよう表示さ
れる。
【0004】そして、先行車との相対速度等の要素に基
づき計算される安全車間距離は、安全車間距離表示線1
04として車両表示部103を横切るように表示され
る。
【0005】このとき、車両表示部103の先端部が実
測された車間距離を示し、先行車との車間距離が安全車
間距離よりも小さい部分103aは赤色で表示し、安全
車間距離よりも大きい部分103bは青色で表示してい
る。これにより、車両表示部103は安全車間距離10
4の下方にあって車両表示部103がすべて青色で表示
される車間距離で走行するように運転者の判断を容易化
したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの図8
の車間距離表示装置100は、速度計、警告灯などの計
器と同様、図9に例示するように運転者105の下方の
ダッシュボード106の中のフロントパネル107に配
置されている。
【0007】そこで、運転者105がこの車間距離表示
装置100を確認しようとするには、走行前方注視の視
線E1 を下方の視線E2 に移動する必要があり、かかる
視線の移動を頻繁に行うことになる。なお、図9の符号
108は先行車との車間距離を測定するレーザ装置であ
る。
【0008】特に大型トラックでは走行前方注視の視線
1 は普通車に比して高い位置に在り、上記視線の移動
は大きい疲労を伴い。また、高齢運転者にとっては目の
焦点調節に時間がかかるので、上記視線の移動は一層困
難となっている。
【0009】本発明は、前記した課題を解決すべくなさ
れたものであり、その目的は走行前方注視の視線のまま
で安全車間距離を直感的に認識できる車間距離表示装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明は、先行車との間の車間距離
を表示する車間距離表示装置であって、現在の運転状況
を検出する運転状況検出手段と、この運転状況検出手段
の検出出力に基づいて先行車との間に保つべき安全車間
距離を求めると共に、この安全車間距離に対応する安全
領域と非安全領域を判断し、この判断結果に基づいて前
記安全領域と非安全領域とを運転者の前方視覚範囲内に
色別して表示する色別表示手段とからなることを特徴と
している。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
間距離表示装置であって、前記色別表示手段が、前記安
全車間距離を求める処理回路と、前記安全車間距離に対
応する安全領域と非安全領域を判断する判断部と、前記
安全領域及び非安全領域をそれぞれ表示するための第1
色部分及び第2色部分に色別して表示した色パターン
と、前記処理回路で求めた安全車間距離に応じて前記色
パターンの移動量を制御する色パターン制御回路と、こ
の色パターン制御回路の移動量に基づいて前記色パター
ンを移動させる色パターン移動装置と、前記色パターン
に光を透過させて運転者の前方視覚範囲内の前記安全領
域及び非安全領域に対応する位置にそれぞれ第1色部分
及び第2色部分が見えるように前記色パターンの虚像を
結像させる投影装置とからなることを特徴としている。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の車間距離表示装置であって、前記色別表示手段が、
前記安全車間距離を求める処理回路と、前記安全車間距
離に対応する安全領域と非安全領域を判断する判断部
と、前記安全領域及び非安全領域をそれぞれ表示するた
めの第1色部分及び第2色部分に色別した色パターンを
表示したカラー液晶と、前記処理回路で求めた安全車間
距離に応じて前記カラー液晶の第1色部分及び第2色部
分の発色領域を光学的に変更する液晶駆動回路と、前記
カラー液晶に光を透過させると共にウィンドシールドを
利用して運転者の前方視覚範囲内の前記安全領域及び非
安全領域に対応する位置にそれぞれ第1色部分及び第2
色部分が見えるように前記色パターンの虚像を結像させ
る投影装置とからなることを特徴としている。
【0013】さらに請求項4記載の発明は、請求項2又
は3記載の車間距離表示装置であって、前記投影装置
が、前記色パターンの虚像を運転者の前方視覚範囲内の
前記安全領域及び非安全領域に対応する路面上に結像す
るようにウインドシールドと色パターンとの間に設置さ
れたレンズと、投影光を出射する光源と、前記投影光を
前記色パターンを透過させて前記レンズに集光するよう
に前記色パターンと光源との間に設置された集光手段と
からなることを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明は、前記した構成になって
いるので、次の作用を奏する。
【0015】すなわち、運転状況検出手段により検出さ
れた現在の運転状況から、色別表示手段により先行車と
の間に保つべき安全車間距離とこの安全車間距離に対応
する安全領域及び非安全領域とが求められ、この安全領
域及び非安全領域を運転者の視線上の前方の景色と重ね
合わせて色別して表示するようにしたので、運転者は走
行前方注視の視線のままか、あるいは幾分下方に傾けた
視線で安全車間距離を色別により直感的に認識すること
ができる。
【0016】請求項2記載の発明は、安全領域と非安全
領域をそれぞれ表示するための第1色部分及び第2色部
分に色別して表示した色パターンを、現在の運転状況下
において求められた安全車間距離に応じて移動させると
共に、投影装置により前記第1色部分及び第2色部分が
それぞれ前記安全車間距離に対応する安全領域及び非安
全領域に見えるように前記色パターンの虚像を結像させ
るようにしたので、運転状況が変更した場合でもその変
更に追従して新たな安全車間距離に対応する前記安全領
域及び非安全領域を正確に色別表示することができる。
【0017】また、請求項3記載の発明は、安全領域及
び非安全領域をそれぞれ表示するための第1色部分及び
第2色部分に色別表示した色パターンの各発色領域を、
現在の運転状況下において求められた安全車間距離に応
じて光学的に変更可能なカラー液晶を用いているので、
運転状況が変更した場合でも色パターンの物理的移動を
伴なうことなく、色パターン内の第1色部分及び第2色
部分の発色領域を光学的に変更するだけで運転状況の変
更に追従でき、新たな安全車間距離に対応する安全領域
及び非安全領域を正確に色別表示することができる。
【0018】さらに請求項4記載の発明は、投影装置が
色パターンの虚像を運転者の前方視覚範囲内の前記安全
領域及び非安全領域に対応する路面上に結像させるレン
ズと、光源から出射する投影光を前記レンズに集光させ
る集光手段を有して構成されているので、前記路面上に
安全車間距離を色別表示するゾーンエリアを、前記集光
手段により集光した投影光により明瞭に設定することが
できる。
【0019】その上、請求項4記載の発明は、集光手段
を使用して光源の投影光をレンズに集光させるようにし
たので、集光手段に対して光源をあえて斜設させること
なく直交させて設けることができ、ひいては光源の設置
態様の自由度が拡大し、それだけ光源の据付けスペース
の確保が容易となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づいて具
体的に説明する。
【0021】図1は、一実施例としての車間距離表示装
置の基本構成を示すブロック図である。
【0022】この車間距離表示装置は、車間距離、車
速、路面状態など、現在の運転状況を検出する運転状況
検出手段1と、運転状況検出手段1の検出出力に基づい
て先行車との間に保つべき安全車間距離を求めると共
に、この安全車間距離に対応する安全領域と非安全領域
を判断し、この判断結果に基づいて前記安全領域と非安
全領域とを運転者の前方視覚範囲内に色別して表示する
色別表示手段2とによって大略構成されている。
【0023】ここで、運転状況検出手段1は、先行車と
の車間距離を測定するレーダやレーザなどからなる車間
距離センサS1 と、自動5の車速を測定する車速センサ
2と、路面の粗さ、濡れなどの路面状態を検出する路
面μセンサS3 とを有している。
【0024】また、前記色別表示手段2は、安全車間距
離を求める処理回路3と、前記安全車間距離に対応する
安全領域と非安全領域を判断する判断部4と、前記安全
領域及び非安全領域をそれぞれ表示するための第1色部
分及び第2色部分に色別して表示した色パターン5と、
処理回路3で求めた安全車間距離に応じて色パターン5
の移動量を制御する色パターン制御回路6と、この色パ
ターン制御回路6の移動量に基づいて色パターン5を移
動させる色パターン移動装置7と、色パターン5に光を
透過させると共にウインドシールドを利用して運転者の
前方視覚範囲内の前記安全領域及び非安全領域に対応す
る位置にそれぞれ第1色部分及び第2色部分が見えるよ
うに色パターン5の虚像を結像させる投影装置8とを有
して構成されている。
【0025】具体的には、図2に示すように車間距離表
示装置は、自車9の先端部に取付けられ車間距離センサ
1 と、自車9のトランスミッションの回転を取り出す
車速センサS2 と自車9の下部に取付けられた路面μセ
ンサS3 とからなる運転状況検出手段1と、自車9のウ
インドシールド10の下方の車室内に配置された色別表
示手段2とから構成されている。
【0026】色別表示手段2は、その処理回路3及び判
断部4で、路面の粗さ、濡れなどの路面μセンサS3
検出出力に基づき路面の摩擦係数を算出し、この記摩擦
係数や予め入力してある自車9の自重や積載荷重、ブレ
ーキ機構の特性などを勘案して車速センサS2 により検
出された自車9の現在の車速における制動距離を算出
し、この算出された制動距離に基づいて安全車間距離、
及びこの安全車間距離に対応する安全領域及び非安全領
域を求め、この安全領域及び非安全領域を運転者Dの前
方視覚範囲内に色制表示するようになっている。
【0027】色別表示手段2の機構部は、図3(a)に
示すように色パターン5が表示された色フィルタ11
と、この色フィルタ11を移動する移動装置7と、色フ
ィルタ11に光を透過させて運転者Dの前方視覚範囲内
に色パターン5の虚像を結像させる投影装置8とから構
成されている。
【0028】色フィルタ11は、図4に示すように中央
部分5cを除いた両側部分を安全車間距離に対応する安
全領域及び非安全領域をそれぞれ表示するための第1色
部分5a及び第2色部分5bに色別した色パターン5が
表示されている。このとき第1色部分5a及び第2色部
分5bは、それぞれ例えば青色及び赤色に着色される。
また、移動装置7は、色フィルタ11に連結形成された
ラック12と、このラックに噛合するギヤ13と、この
ギヤ13を駆動するモータ14と、色フィルタ11の移
動を案内するガイド枠15と、色フィルタ11側に取付
けられガイド枠15上を転動するガイドローラ16とか
ら構成されている。ここでモータ14は、運転状況検出
手段1の検出出力に基づいて処理回路3で求めた安全車
間距離に応じて色パターン5の移動量を制御する色パタ
ーン制御回路6の制御信号に基づいて駆動するようにな
っている。
【0029】また、投影装置8は、色パターン5を表示
した色フィルタ11とウインドシールド10との間に設
置された凸レンズ17と、色フィルタ11を透過する投
影光Lを出射する白色光源18と、前記投影光Lを色パ
ターン5の透過後凸レンズ17に集光するように色フィ
ルタ11と白色光源18との間に設置された集光手段と
しての透過型ホログラム19とを有して構成されている
(図3(a)参照)。
【0030】このように構成された投影装置8は、白色
光源18から出射した投影光Lが透過型ホログラム19
により凸レンズ17方向へ曲げられ色フィルタ11を透
過して(図3(b)参照)、凸レンズ17に集光し、か
つ凸レンズ17によりウインドシールド10に色フィル
タ11に表示した色パターン5を投影すると共にウイン
ドシールド10のハーフミラーとしての機能により運転
者Dの前方視覚範囲内のウインドシールド10の外側位
置に色パターン5の虚像αを結像するようになっている
(図3(a)参照)。本実施例では、色パターン5の虚
像αが運転者Dの前方視覚範囲内の路面R上に結像する
ようになっている。このため、虚像αの結像位置である
路面Rからの高さHを0とする為に、凸レンズ17は、
ウインドシールド10と色フィルタ11との光学的距離
2 が、運転者Dの前方視線aに沿ったウインドシール
ド10と路面Rとの距離L1 に等しくなるように調整さ
れて設置されている。
【0031】このように構成された色別表示手段2は、
投影装置8により色フィルタ11に表示された色パター
ン5の第1色部分5a(青色)及び第2色部分5b(赤
色)にそれぞれ対応する虚像5A及び5Bを路面R上に
結像させることができ、かつ処理回路3及び判断部4で
求めた安全車間距離に対応する安全領域及び非安全領域
がそれぞれ自車9を基準として自車9の前方の路面R上
のA点以上及びB点以下であると判断した場合は、この
判断結果に基づく色パターン制御回路6及び色パターン
移動装置7の駆動により色フィルタ11が移動して路面
R上の虚像5A,5Bを移動させて、それぞれ路面R上
のA点以上を青、B点以下を赤に見えるように調節可能
となっている。
【0032】そしてこれらの青色及び赤色虚像5A及び
5Bは、ウインドシールド10からの運転者Dの視野と
して示すと図5に示すようになり、色パターン5の安全
領域を表示するための第1色部分5aに対応する青色虚
像5Aが先行車20側に位置すると共に色パターン5の
非安全領域を表示するための第2色部分5bに対応する
赤色虚像5Bが自車9側に位置するゾーンエリア50を
路面R上に結像させ、かつこのゾーンエリア50を色フ
ィルタ11の移動によりc方向へ往復移動させることか
できる。
【0033】次に車間距離表示装置の作動について説明
する。
【0034】まず、運転状況検出手段1は、車間距離セ
ンサS1 ,車速センサS2 ,及び路面μセンサS3 によ
り自車9の現在の運転状況を検出する。
【0035】色別表示手段2は、運転状況検出手段1の
検出出力に基づいてその処理回路3で先行車20との間
に保つべき安全車間距離を求めると共に、その判断部4
で前記安全車間距離に対応する安全領域及び非安全領域
が判断され、例えば自車9を基準にして自車9の前方の
路面R上のA点以上を安全領域及びB点以下を非安全領
域と判断する(図2参照)。そして色別表示手段2の色
パターン制御回路6で、処理回路3で求めた安全車間距
離に応じて色パターン5の表示された色フィルタ11の
移動量が求められ、この移動量に基づいて色パターン移
動装置7のモータ14が駆動して色フィルタ11を前記
移動量だけ移動させる。この色フィルタ11の移動量
は、色パターン5の安全領域及び非安全領域をそれぞれ
表示するための第1色部分5a及び第2色部分5bに対
応する虚像5A及び5Bが、それぞれ路面R上の前記安
全領域及び非安全領域に位置するように制御される。
【0036】さらに、色別表示手段2の投影装置8は、
白色光源18から出射した投影光Lを透過型ホログラム
19を透過させることによって、色フィルタ11に表示
した色パターン5を透過して凸レンズ17へ集光させ、
この凸レンズ17により色パターン5をウインドシール
ド10に投影すると共に、このウインドシールド10の
ハーフミラーの機能により、運転者Dの前方視覚範囲内
の路面R上の安全領域(A点以上)及び非安全領域(B
点以下)に対応する位置にそれぞれ色パターン5の第1
色部分5a及び第2色部分5bに対応する青色虚像5A
及び赤色虚像5Bを結像させる。
【0037】すなわち、運転者の視野内には、図5に示
すように青色虚像5Aで表示される青色部分と、赤色虚
像5Bで表示される赤色部分とを有するゾーンエリア5
0が自車9の前方の路面R上にあたかもあるように見え
る。
【0038】このように、路面の粗さ、濡れなど路面状
態と自車9の自重や積載荷重、ブレーキ機構の特性、車
速など、運転状況検出手段1により検出された現在の運
転状況から、色別表示手段2により先行車20との間に
保つべき安全車間距離、及びこの安全車間距離に対応す
る安全領域及び非安全領域が判別され、この安全領域及
び非安全領域が運転者Dに前方視線bよりも幾分下方に
傾けた前方視線aの前方の景色と重ね合わせて色別して
表示されるので、走行前方注視aのままで安全車間距離
を色別により直感的に認識することができる(図2参
照)。
【0039】しかもこの色別表示であるゾーンエリア5
0は、運転者Dの走行前方注視の視線a内の自車9の前
方の路面R上に見えると共に、ゾーンエリア50が路面
Rと平行となって光って見えるので(図5参照)、安全
車間距離が路面Rの色の違いとして具体的に認識され
る。この結果速度制御など運転は容易となり、ゾーンエ
リア50が運転の妨げとなるような感じを全く受けず、
識別容易な車間距離表示装置となっている。
【0040】また、投影装置8は、集光手段として透過
型ホログラム19を用いているので、反射型ホログラム
に比べて明るい投影光Lを色パターン5に入射させるこ
とができると共に、白色光源18から出射する投影光L
を効率良く凸レンズ17に集光させて色パターン5の虚
像を明瞭に結像させることができる。
【0041】その上投影装置8は、図3(b)に示すよ
うに投影光を凸レンズ17ヘ集光させるために白色光源
18をあえて斜設させることなく直交させて設けること
ができ、ひいては白色光源18の設置態様の自由度が拡
大し、それだけ白色光源18の据付けスペースSP1
確保が容易となる。これに対して透過型ホログラム19
を用いない場合は、図6に示すように白色光源18から
出射した投影光Lを凸レンズ17に集光させようとする
と、どうしても白色光源18を色フィルタ11に対して
斜設する必要があり、白色光源18の設置状態が限定さ
れるばかりでなく、その据付けスペースSP2 も前記し
た据付けスペースSP1 に比べて広くなると共に、その
一部が色フィルタ11から外方へ食み出すという不具合
を生じる。
【0042】図7は、他の実施例としての車間距離表示
装置の基本構成を示すブロック図である。
【0043】この車間距離表示装置は、前述した実施例
と同様に運転状況検出手段1と、色別表示手段2とから
構成されているが、色パターン5を表示した色フィルタ
11に替へて色パターンを表示したカラー液晶21を用
いて色別表示手段2を構成した点が前述した実施例と相
違している。
【0044】すなわち、この車間距離表示装置は、その
色別表示手段2が、安全領域及び非安全領域をそれぞれ
表示するための第1色部分及び第2色部分に色別した色
パターンを表示したカラー液晶21と、処理回路3で求
めた安全車間距離に応じて前記カラー液晶の第1色部分
及び第2色部分の各発色領域を光学的に変更する液晶駆
動回路22を有して構成されている。
【0045】こように、この車両距離表示装置は、安全
領域及び非安全領域をそれぞれ表示するための第1色部
分及び第2色部分に色別表示した色パターンの各発色領
域を、現在の運転状況下において求められた安全車間距
離に応じて光学的に変更可能なカラー液晶を用いている
ので、色パターンの物理的移動を伴なうことなく発色領
域を光学的に変更するだけで、異なる安全車間距離に対
応する安全領域及び非安全領域を正確に色別表示するこ
とができる。
【0046】このためこの車間距離表示装置において
は、色パターンを物理的に移動させる移動機構が不要
で、装置全体の小型化を図ることができると共に、機械
的な損耗が無く耐久性の向上したものとなっている。
【0047】なお、前記した実施例は、いずれも白色光
源18から出射した投影光Lの凸レンズ17への集光手
段として透過型ホログラム19を用いているが、これと
同等の機能を有するプリズムに起き換えることも可能で
ある。
【0048】また、色パターン移動装置7は、ラック1
2とこれに噛み合うギヤ13とからなる移動機構に代え
て、図示は省略したが、色フィルタ11と一体のねじロ
ッドに螺合するナットを回転することにより、色フィル
タ11を移動させる構造など、種々の周知な移動機構を
使用できるものである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
効果を奏する。
【0050】すなわち請求項1記載の発明によれば、運
転状況検出手段により検出された現在の運転状況から色
別表示手段により先行車との間に保つべき安全車間距離
と、この安全車間距離に対応する安全領域及び非安全領
域とが求められ、この安全領域及び非安全領域を運転者
の視線上の前方の景色と重ね合わせて色別して表示する
ようにしたので、運転者は走行前方注視の視線ままか、
あるいは幾分下方に傾けた視線で安全車間距離を色別に
より直感的に認識することができて安全運転に役立つ実
用性の高い車間距離表示装置を提供することができる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、安全領域と
非安全領域をそれぞれ表示するための第1色部分及び第
2色部分に色別して表示した色パターンを、現在の運転
状況下において求められた安全車間距離に応じて移動さ
せると共に、投影装置により前記第1色部分及び第2色
部分がそれぞれ前記安全車間距離に対応する安全領域及
び非安全領域に見えるように前記色パターンの虚像を結
像させるようにしたので、運転状況が変更した場合でも
その変更に追従して新たな安全車間距離に対応する安全
領域及び非安全領域を正確に色別表示する車間距離表示
装置を提供することができる。
【0052】また、請求項3記載の発明によれば、安全
領域及び非安全領域をそれぞれ表示するための第1色部
分及び第2色部分に色別表示した色パターンの各発色領
域を、現在の運転状況下において求められた安全車間距
離に応じて光学的に変更可能なカラー液晶を用いている
ので、運転状況が変更した場合でも色パターンの物理的
移動を伴なうことなく、色パターン内の第1色部分及び
第2色部分の発色領域を光学的に変更するだけで運転状
況の変更に追従でき、新たな安全車間距離に対応する安
全領域及び非安全領域を正確に色別表示する車間距離表
示装置を提供することができる。
【0053】その上、請求項3記載の発明によれば、色
パターンの物理的に移動させる移動機構が不要で、装置
全体の小型化を図るとができると共に、機械的な損耗が
無く耐久性の向上した車間距離表示装置を提供するこが
できる。
【0054】さらに、請求項4記載のによれば、投影装
置のレンズの調整により、安全領域及び非安全領域を色
別して表示した色パターンの虚像を運転者の前方視覚範
囲内の路面上に一致するように結像させて路面上に安全
車間距離を色別表示するゾーンエリアを設定したので、
安全車間距離は路面の色違いとして具体的に認識するこ
とができ、この結果ゾーンエリアが運転の妨げとなるよ
うな感じを受けない識別容易な車間距離表示装置を提供
することができる。
【0055】その上、請求項4記載の発明によれば、集
光手段を使用して光源の投影光をレンズに集光させるよ
うにしたので、集光手段に対して光源をあえて斜設させ
ることなく直交させて設けることができ、ひいては光源
の設置態様の自由度が拡大し、それだけ光源の据付けス
ペースの確保が容易となり、組付容易な車間距離表示装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての車間距離表示装置の基本構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の車間距離表示装置の概略説明図である。
【図3】(a)は図1の車間距離表示装置の原理図、
(b)はその要部説明図である。
【図4】図1の車間距離表示装置の色別表示手段の概略
説明図である。
【図5】図1の車間距離表示装置のウインドシールドの
視野を示す正面図である。
【図6】比較例としての色別表示手段の概略説明図であ
る。
【図7】他の実施例としての車間距離表示装置の基本構
成を示すブロック図である。
【図8】従来の車間距離表示装置の説明図である。
【図9】図8の車間距離表示装置の概略説明図である。
【符号の説明】 1 運転状況検出手段 2 色別表示手段 3 処理回路 4 判断部 5 色パターン 5a 第1色部分 5b 第2色部分 6 色パターン制御回路 7 色パターン移動装置 8 投影装置 9 自車 10 ウインドシールド 11 色フィルタ 17 凸レンズ(レンズ) 18 白色光源(光源) 20 先行車 21 カラー液晶 22 液晶駆動回路 D 運転者(のアイポイント) L 投影光

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行車との間の車間距離を表示する車間
    距離表示装置であって、 現在の運転状況を検出する運転状況検出手段と、 この運転状況検出手段の検出出力に基づいて先行車との
    間に保つべき安全車間距離を求めると共に、この安全車
    間距離に対応する安全領域と非安全領域を判断し、この
    判断結果に基づいて前記安全領域と非安全領域とを運転
    者の前方視覚範囲内に色別して表示する色別表示手段と
    からなることを特徴とする車間距離表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車間距離表示装置であっ
    て、 前記色別表示手段が、前記安全車間距離を求める処理回
    路と、前記安全車間距離に対応する安全領域と非安全領
    域を判断する判断部と、前記安全領域及び非安全領域を
    それぞれ表示するための第1色部分及び第2色部分に色
    別して表示した色パターンと、前記処理回路で求めた安
    全車間距離に応じて前記色パターンの移動量を制御する
    色パターン制御回路と、この色パターン制御回路の移動
    量に基づいて前記色パターンを移動させる色パターン移
    動装置と、前記色パターンに光を透過させると共にウイ
    ンドシールドを利用して運転者の前方視覚範囲内の前記
    安全領域及び非安全領域に対応する位置にそれぞれ第1
    色部分及び第2色部分が見えるように前記色パターンの
    虚像を結像させる投影装置とからなることを特徴とする
    車間距離表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車間距離表示装置であっ
    て、 前記色別表示手段が、前記安全車間距離を求める処理回
    路と、前記安全車間距離に対応する安全領域と非安全領
    域を判断する判断部と、前記安全領域及び非安全領域を
    それぞれ表示するための第1色部分及び第2色部分に色
    別した色パターンを表示したカラー液晶と、前記処理回
    路で求めた安全車間距離に応じて前記カラー液晶の第1
    色部分及び第2色部分の発色領域を光学的に変更する液
    晶駆動回路と、前記カラー液晶に光を透過させると共に
    ウインドシールドを利用して運転者の前方視覚範囲内の
    前記安全領域及び非安全領域に対応する位置にそれぞれ
    第1色部分及び第2色部分が見えるように前記色パター
    ンの虚像を結像させる投影装置とからなることを特徴と
    する車間距離表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の車間距離表示装置
    であって、 前記投影装置が、前記色パターンの第1色部分及び第2
    色部分の各虚像を運転者の前方視覚範囲内の前記安全領
    域及び非安全領域に対応する路面上に結像するようにウ
    インドシールドと色パターンとの間に設置されたレンズ
    と、前記色パターンを透過する投影光を出射する光源
    と、前記投影光を前記色パターンを透過させて前記レン
    ズに集光するように前記色パターンと光源との間に設置
    された集光手段とからなることを特徴する車間距離表示
    装置。
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