JPH08139642A - 無線装置 - Google Patents

無線装置

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JPH08139642A
JPH08139642A JP6272089A JP27208994A JPH08139642A JP H08139642 A JPH08139642 A JP H08139642A JP 6272089 A JP6272089 A JP 6272089A JP 27208994 A JP27208994 A JP 27208994A JP H08139642 A JPH08139642 A JP H08139642A
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JP
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phase
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wireless
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JP6272089A
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Yoichi Ueda
陽市 上田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運用系、予備系の2つの無線送信部の遅延時
間(信号位相)を無線装置の運用中に自動的に調整す
る。 【構成】 運用系の無線送信部33aから出力される高
周波信号を予備系の無線受信部44bを介して位相比較
部45dに入力する。又、送信側データ処理部32はフ
レームデータとクロック信号を所定時間遅延して位相比
較部45dに入力する。位相比較部45dは入力された
両フレームデータの位相及び両クロック信号の位相をそ
れぞれ比較し、遅延時間調整部33a-1は位相比較部にお
ける両クロック信号の位相及び両データ位相が一致する
ようにデータ処理部32から入力したデータ位相及びク
ロック信号位相を調整する。同様に予備系の無線送信部
33bの遅延時間調整回路33b-1でデータ処理部32か
ら入力したデータ位相及びクロック信号位相を調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線装置に係わり、特に
運用系、予備系の無線送信部及び無線受信部を備え、各
無線送信部における遅延時間差を一致させて無瞬断で運
用系の無線送信部から予備系の無線送信部に切り替える
無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線装置は入力されたデジタルデータを
変調(例えば4−PSK変調)し、変調信号をGHzオ
ーダの高周波信号で対向の無線装置に送信し、同様に対
向の無線装置から送信された高周波信号を受信し、デジ
タルデータに復調して出力するものである。かかる無線
装置は、故障により無線通信が停止しないように、無線
送信部及び無線受信部は共に2重化されている。すなわ
ち、無線装置には運用系、予備系の無線送信部及び運用
系、予備系の無線受信部が設けられている。
【0003】図11は従来の無線装置の構成図であり、
図12は無線装置の監視制御部の構成図である。図11
において、1は多重化及び分離部であり、図示しない複
数の回線から入力されたデータを多重化して無線送信部
側に入力し、又、無線受信部側から入力された多重デー
タを分離して各回線に出力する。2はバイポラーの信号
をユニポラー信号に変換するB−U変換器、3は入力さ
れたデータをフレームに組立てて出力する送信側のデー
タ処理部である。1フレームは図13に示すように、例
えば、30個のサブフレーム(タイムスロット)で構成
され、各サブフレームは1ビットの制御データSi(i=1
〜30)と7ビットの情報データで構成されている。30
個の制御ビットS1〜S30のうちS1,S7,S13
19,S25はフレームビット、S4,S16はスタッフコ
ントロールビット、S28はパリティビット、S22は対向
装置監視制御ビット、その他はDSCビットである。
【0004】4は2重化された無線送信部であり、4a
は運用系の無線送信部(NO.1)、4bは予備系の無線送
信部(NO.2)である。運用系に障害が発生すれば予備系が
運用系に切り替えられ、故障した運用系は修理後予備系
となる。運用系、予備系の無線送信部4a,4bは同一
の構成を備え、入力データを変調(例えば4−PSK変
調)する変調部MODと、被変調波を無線周波数に変換
し、電力増幅して出力する高周波送信器TXを備えてい
る。5は高周波切替器であり、運用系の無線送信部4a
からの高周波信号を選択してアンテナ側に出力すると共
に、予備系の無線送信部4bからの高周波信号を終端抵
抗6に入力して終端するものである。7はアイソレー
タ、8は無線周波数帯域の信号成分を通過するバンドパ
スフィルタ、9はサーキュレータ、10はアンテナであ
る。以上により、送信系が構成される。
【0005】11はサーキュレータから入力された受信
信号に含まれる無線周波帯域成分のみ通過するバンドパ
スフィルタ、12はアイソレータ、13は入力信号を2
分岐するハイブリッド回路、15は2重化された無線受
信部であり、15aは運用系の無線受信部(NO.1)、15
bは予備系の無線受信部(NO.2)である。運用系に障害が
発生すれば予備系が運用系に切り替えられ、故障した運
用系は修理後予備系となる。運用系、予備系の無線受信
部15a,15bは同一の構成を備え、受信無線信号を
電力増幅し、受信信号周波数を中間周波数に周波数変換
して出力する高周波受信機RXと、中間周波信号より入
力データを復調(例えば4−PSK復調)する復調部D
EMを備えている。
【0006】16は運用系の無線受信部から入力された
フレーム信号より制御データS1〜S30を抽出して所定
の処理を実行すると共に、デフレーム化その他の処理を
行なう受信側のデータ処理部、17はユニポラーの信号
をバイポラー信号に変換して多重/分離部1に入力する
U−B変換器である。18は監視制御部であり、受信
信号に含まれる対向局監視制御信号に基づいた処理、
送信信号に自局の状態を示す対向局監視制御信号を送出
する処理、無線送信部/受信部の切替を指示する機能
等を有している。19は操作盤であり、切替オン・オフ
スイッチ19a、無線送信部NO.1/NO.2の選択を行なう
選択スイッチ19bを有している。20は切替制御部で
あり、監視制御部18あるいは操作盤19からの切替指
示に基づいて高周波信号切替器5に運用系の切り替えを
指示する切替命令を出力する。監視制御部18は、図1
2に示すように、対向局から送られて来る監視制御信号
を受信側データ処理部16を介して受信する受信部18
aと、対向局へ送信側データ処理部3を介して監視制御
信号を送信する送信部18bと、監視制御信号を作成し
て送信部18bに入力すると共に、自局の警報入力や対
向局の監視制御信号に基づいて切替指示を出す警報処理
部18cと、操作部18dと、切替制御部18eを備え
ている。監視制御信号は、回線品質の劣化や自局の状態
を対向の無線装置に通知するものである。
【0007】操作部18dには、送信部/受信部の選択
スイッチSRSと、切替を指示する切替オン・オフスイ
ッチSNFと、無線送信部、受信部のNO.1/NO.2の選択
を行なう選択スイッチSLTを有している。切替制御部
18eは、回線品質劣化の通知あるいは自局の警報入
力に基づいて警報処理部18cより切替指示があると、
あるいは操作部18dより送信部の切替指示がある
と、無線送信部4の運用系/予備系の切替を切替制御部
20に指示する。又、切替制御部18eは、自局の警
報入力に基づいて警報処理部18cより切替指示がある
と、あるいは操作部18dより受信部の切替指示があ
ると受信側データ処理部16に受信部の運用系/予備系
の切替を指示する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、無線装
置の送信部、受信部は2重化されており、運用系に障害
が生じると、予備系を運用系に切り替えて通信を継続で
きるようになっている。ところで、近年の通信回線の高
品質化の要求に伴い、無線装置の保守作業時に回線の無
瞬断化が要求されている。無線送信部4の運用系から予
備系に無瞬断で切り替えるには、以下の条件が必要であ
る。すなわち、第1の条件は、運用系、予備系間で局部
発振器の同期を取ることであり、第2の条件は高周波信
号切替器5の入力点A,Bにおける信号の位相を一致さ
せることである。信号の位相はデジタル信号に変換した
場合、データ信号位相とクロック信号位相の両方を一致
させる必要がある。
【0009】第1の条件は容易に解決できたが、第2の
条件は簡単に解決することができなかった。すなわち、
従来は、無線送信部の無瞬断切替のために、信号の位相
を一致させるための有効な方法がなく、測定器と測定系
を使用して運用系、予備系の2つの無線送信部の遅延時
間差を計り、遅延時間を調整するものであった。例え
ば、運用系の無線送信部に障害が発生しその故障修理時
に、運用系、予備系を入れ替えるが、修理後の2つの無
線送信部間に遅延時間差が生じる。この差を吸収するた
めに、従来は測定器と測定系を使用して無線送信部の遅
延時間差を合わせる。しかし、かかる方法では、無線送
信部を切り替える毎に、測定器と測定系を使用して遅延
時間を合わせる必要があり、遅延時間の調整作業が非常
に面倒となる問題があった。以上から、本発明の目的
は、測定器や測定系を使用せず、簡単な構成で2つの無
線送信部の遅延時間、すなわち2つの無線送信部の信号
位相を合わせることができる無線装置を提供することで
ある。本発明の別の目的は、無線装置の運用中に運用
系、予備系の無線送信部の信号位相を合わせることがで
きる無線装置を提供することである。本発明の更に別の
目的は自動的に運用系、予備系の無線送信部の信号位相
を合わせることができる無線装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。32は入力データをフレームに構成してクロ
ック信号とフレームデータ信号を各無線送信部に入力す
る送信側データ処理部、33は2重化された無線送信部
であり、33aは運用系の無線送信部、33bは予備系
の無線送信部、34は運用系の無線送信部から出力され
る高周波信号を選択して出力する高周波信号替器、36
は高周波信号切替器から出力される高周波信号を対向の
無線装置に送信すると共に、対向の無線装置から送信さ
れて来る高周波信号を受信する送受信部、44は2重化
された無線受信部であり、44aは運用系の無線受信
部、44bは予備系の無線受信部、45は2つの無線受
信部で復調されたフレームデータ信号とクロック信号を
受信し、運用系の無線受信部からのフレームデータ信号
をデフレーム化して出力する受信側データ処理部、51
は運用系、予備系の無線送信部33a,33bからそれ
ぞれ出力される高周波信号を選択して予備系の無線受信
部44bに入力し、無線送信部の遅延時間調整用信号ル
ートを生成する信号ルート生成部であり、無線送信部3
3a,33bから出力される高周波信号を選択する選択
部51a、選択された高周波信号を予備系の受信部に入
力する切替器51b,51cを備えている。
【0011】32cは送信側データ処理部32内に設け
られ、無線送信部33に出力するフレームデータ信号と
クロック信号を所定時間遅延して受信側データ処理部4
5に送出する遅延時間調整部である。45cは受信側デ
ータ処理部内に設けられ、予備系の無線受信部44bか
ら出力される信号を選択するセレクタ、45dは予備系
の無線受信部から受信したフレームデータ信号の位相及
びクロック信号の位相と、送信側データ処理部から直接
受信したフレームデータ信号の位相及びクロック信号の
位相をそれぞれ比較し、データ位相の一致/不一致を示
す信号DPC及びクロック位相の一致、不一致を示す信
号CPCを出力する位相比較部、33a-1、33b-1は運用
系、予備系の各無線送信部33a,33bに設けられ、
クロック信号の位相及びデータ位相が一致するようにデ
ータ位相及びクロック信号位相を調整する遅延時間調整
部である。
【0012】
【作用】信号ルート生成部51は運用系の無線送信部3
3aから出力される高周波信号を選択して予備系の無線
受信部44bに入力するように遅延時間調整用信号ルー
トを生成する。かかる状態で、送信側データ処理部32
内に設けた遅延時間調整部32cは無線送信部33に送
出するフレームデータ信号とクロック信号を所定時間遅
延して受信側データ処理部45の位相比較部45dに入
力する。又、セレクタ45cは、運用系の無線送信部3
3a→信号ルート生成部51→予備系の無線受信部44
b(経路A)を介して入力したデータ信号とクロック信
号を位相比較部45dに入力する。位相比較部45dは
予備系の無線受信部44bから受信したフレームデータ
信号の位相及びクロック信号の位相と、送信側データ処
理部32から直接受信したフレームデータ信号の位相及
びクロック信号の位相をそれぞれ比較し、データ位相の
一致/不一致を示す信号DPC及びクロック位相の一
致、不一致を示す信号CPCを運用系の遅延時間調整部
33a-1に入力する。遅延時間調整部33a-1は位相比較部に
おける両クロック信号の位相及び両データ位相が一致す
るようにデータ処理部32から入力したデータ位相及び
クロック信号位相を調整する。図2(a)は送信側データ
処理部32の出力点Sにおけるデータとクロック位相で
あり、図2(b)は遅延時間調整後の経路A上のポイント
GA(セレクタ45cの出力点)におけるデータとクロ
ック位相であり、それぞれ遅延時間調整部32cの出力
点S′におけるデータ位相とクロック位相に一致してい
る。
【0013】ついで、信号ルート生成部51は予備系の
無線送信部33bから出力される高周波信号を選択して
予備系の無線受信部44bに入力するように遅延時間調
整用信号ルートを生成する。かかる状態で、上記と同様
に送信側データ処理部32内に設けた遅延時間調整部3
2cは無線送信部33に送出するフレームデータ信号と
クロック信号を所定時間遅延して受信側データ処理部4
5の位相比較部45dに入力する。又、セレクタ45c
は、予備系の無線送信部33b→信号ルート生成部51
→予備系の無線受信部44b(経路B)を介して入力し
たデータ信号とクロック信号を位相比較部45dに入力
する。位相比較部45dは予備系の無線受信部44bか
ら受信したフレームデータ信号の位相及びクロック信号
の位相と、送信側データ処理部32から直接受信したフ
レームデータ信号の位相及びクロック信号の位相をそれ
ぞれ比較し、データ位相の一致/不一致を示す信号DP
C及びクロック位相の一致、不一致を示す信号CPCを
運用系の遅延時間調整部33b-1に入力する。遅延時間調
整部33b-1は位相比較部におけるクロック信号の位相及
びデータ位相が一致するようにデータ処理部32から入
力したデータ位相及びクロック信号位相を調整する。図
2(c)は遅延時間調整前の経路B上のポイントGB(セ
レクタ45cの出力点)におけるデータ位相とクロック
位相、図2(d)は遅延時間調整後の経路B上のポイント
GBにおけるデータ位相とクロック位相であり、遅延時
間調整部32cの出力点S′におけるデータ位相とクロ
ック位相に一致している。従って、上記調整によりA
点,B点におけるデータとクロック信号の位相が一致す
ることになる。以上のようにすれば、測定器や測定系を
使用せず、簡単な構成で運用系、予備系の2つの無線送
信部の遅延時間、すなわち2つの無線送信部の信号位相
を合わせることができる。又、無線装置の運用中に運用
系、予備系の無線送信部の信号位相を自動的に合わせる
ことができる。
【0014】又、運用系の無線送信部33aから信号ル
ートを介して受信したフレームデータ信号の位相及びク
ロック信号の位相と、送信側データ処理部32から直接
受信したフレームデータ信号の位相及びクロック信号の
位相が異なるとき、送信側データ処理部内に設けた遅延
時間調整部32cによりフレームデータ信号とクロック
信号の位相が一致するように調整する。そして、予備系
の無線送信部33bから信号ルートを介して受信したフ
レームデータ信号の位相及びクロック信号の位相と、送
信側データ処理部から遅延時間調整部32cを介して受
信したフレームデータ信号の位相及びクロック信号の位
相が異なるとき、予備系の無線送信部内に設けた遅延時
間調整部33b-1によりフレームデータ信号とクロック信
号の位相が一致するように調整する。このようにして
も、測定器や測定系を使用せず、簡単な構成で運用系、
予備系の2つの無線送信部の遅延時間、すなわち2つの
無線送信部の信号位相を合わせることができる。又、無
線装置の運用中に運用系、予備系の無線送信部の信号位
相を自動的に合わせることができる。更に、無線送信部
33a,33bを構成する送信器の遅延時間差が小さい
場合には、予備系、運用系の無線送信部33a,33b
の変調器出力信号を選択して予備系の無線受信部44b
の復調部に入力することにより遅延時間調整用信号ルー
トを生成する。無線送信部33における遅延時間差が主
に変調部MODで発生し、送信器の遅延時間差が小さい
場合には以上のように信号ルートを生成しても、同様の
効果を得ることができる。
【0015】
【実施例】
(a) 本発明の第1実施例 (a-1) 全体の構成 図3は本発明の第1実施例に係る無線装置の全体の構成
図である。31は図示しない多重化部MPXより入力さ
れたバイポラーの信号をユニポラー信号に変換するB−
U変換器、32は入力データをフレームに組立てて出力
する送信側のデータ処理部、33は2重化された無線送
信部であり、33aは運用系ACTの無線送信部、33
bは予備系SBYの無線送信部である。運用系に障害が
発生すれば現予備系が運用系に切り替えられ、故障した
現運用系は修理後予備系となる。運用系、予備系の無線
送信部33a,33bは同一の構成を備え、入力データ
を変調(例えば4−PSK変調)する変調部MODと、
被変調波を無線周波数に変換し、電力増幅して出力する
高周波送信器TXを備えている。各変調部MODには、
遅延時間を調整するための遅延時間調整回路33a-1、33b
-1が設けられている。
【0016】34は高周波切替器であり、運用系の無線
送信部33a(無線送信部33bが運用系になることも
ある)からの高周波信号を選択してアンテナ側に出力す
ると共に、予備系の無線送信部33bからの高周波信号
を終端抵抗35に入力して終端する。36は高周波信号
切替器34から出力される高周波信号を対向の無線装置
に送信すると共に、対向の無線装置から送信されて来る
高周波信号を受信して運用系、予備系の2つの無線受信
部に入力する送受信部であり、36a,36fはアイソ
レータ、36b,36eはバンドパスフィルタ、36c
はサーキュレータ、36dはアンテナである。38,3
9は方向結合器であり、方向性結合器38は、無線送信
部33aから出力される高周波信号をモニターし、その
一部(約20dB減衰した信号)を線路L11に出力し、約1
dB減衰した信号を線路L12に出力する。方向性結合器
39は、無線送信部33bから出力される高周波信号を
モニターし、その一部(約20dB減衰した信号)を線路L
21に出力し、約1dB減衰した信号を線路L22に出力
する。
【0017】44は2重化された無線受信部で、44a
は運用系ACTの無線受信部、44bは予備系SBYの
無線受信部である。運用系に障害が発生すれば予備系が
運用系に切り替えられ、故障した運用系は修理後予備系
となる。運用系、予備系の無線受信部44a,44bは
同一の構成を備え、受信無線信号を電力増幅し、受信信
号周波数を中間周波数に周波数変換して出力する高周波
受信機RXと、中間周波信号より入力データを復調(例
えば4−PSK復調)する復調部DEMを備えている。
無線装置の送信周波数fsと受信周波数frは異なり、
通常、無線受信部44a,44bの高周波受信機RXは
シンセサイザ(図示せず)により対向の無線装置から送
信されて来る周波数frの信号を受信して中間周波信号
に変換するようになっている。しかし、遅延時間差調整
時には、予備系の無線受信部44bにおける高周波受信
機RXはシンセサイザにより送信周波数fsの信号を受
信して中間周波信号に変換するようになっている。45
は位相差比較処理、デフレーム化処理、その他の処理を
行なう受信側のデータ処理部、46はユニポラー信号を
バイポラー信号に変換して図示しない分離部DMPXに
入力するU−B変換器である。
【0018】51は予備系あるいは運用系の一方の無線
送信部33a,33bから線路L11,L21を介して
入力される高周波信号を選択して予備系の無線受信部4
4b(無線受信部44aが予備系となる場合もある)に
入力し、無線送信部33の遅延時間調整用信号ルートを
生成する信号ルート生成部である。信号ルート生成部5
1において、51aは無線送信部33a,33bから出
力される高周波信号を選択する選択部、51b,51c
は選択された高周波信号を予備系の無線受信部44b
(無線受信部44aが予備系となる場合もある)に入力
する切替器、51dは対向の無線装置から送信された信
号を2分岐するハイブリッド回路である。切替器51b
はハイブリッド回路から出力される受信信号を運用系の
無線受信部44aに入力し、切り替え器51cは選択部
51aから出力される高周波信号を予備系の無線受信部
44bに入力する。
【0019】(a-2) データ処理部 図4は送信側データ処理部32と受信側データ処理部4
5の構成図であり、本発明に関連する部分を示してい
る。送信側のデータ処理部32において、32aは入力
データをフレーム(図13参照)に組み立てるフレーム
変換部、32bはフレームデータ信号及びクロック信号
を運用系ACT及び予備系SBYの無線送信部33a,
33bに分岐するハイブリッド回路、32cは一定時間
データ及びクロック信号を遅延すると共に受信側のデー
タ処理部45に出力する固定遅延部である。受信側のデ
ータ処理部45において、45aは運用系ACT及び予
備系の無線受信部44a,44bよりそれぞれフレーム
データ信号及びクロック信号を入力され、運用系の無線
受信部44aからのデータ及びクロック信号を選択して
出力する切替部、45bはフレームデータ信号を分解し
て通常の多重データに変換すると共に、制御情報を抽出
して図示しない監視制御部に入力するデフレーム部、4
5cは遅延時間差調整時に予備系無線受信部44bから
のフレームデータ信号及びクロック信号を選択して出力
するセレクタ、45dは、予備系の無線受信部44b
より入力されたフレームデータ信号の位相と送信側デー
タ処理部32から入力されたフレームデータ信号の位相
とを比較すると共に、予備系の無線受信部44bから
のクロック信号の位相と送信側データ処理部32から入
力されたクロック信号の位相とを比較する位相比較部で
ある。
【0020】(a-3) 位相比較部の構成 図5は位相比較部45dの構成図であり、45d-1はクロ
ック位相比較部、45d-2はフレームデータ信号のデータ
位相比較部である。クロック位相比較部45d-1におい
て、ANDはアンドゲート、R1〜R3は抵抗、C1は
コンデンサ、COPMは電圧比較器であり、抵抗R1と
コンデンサC1により積分回路IGCが構成され、抵抗
R2,R3により基準電圧発生回路が形成されている。
アンドゲートANDはクロック1とクロック2の論理積
を演算し、積分回路IGCはその出力を積分する。図6
に示すようにクロック1とクロック2の位相差が小さい
程、クロック1、2の重なりが大きくなり、積分回路I
GCの出力電圧V1は大きくなる。クロック位相を±4
0以内にする場合は、基準電圧発生回路より出力され
る基準電圧V2をクロック位相が±450の時の積分回
路IGCの出力電圧V1と等しくなるように設定する。
電圧比較部COMPはV1<V2の時は、ローレベル
(位相不一致信号)を出力し、V1>V2の場合にはハ
イレベル(位相一致信号)を出力する。以上により、ク
ロック1、2の位相ずれが±450以内かどうかを判定
することができる。
【0021】データ位相比較部45d-2において、FF
1,FF2は共通のクロック2によりそれぞれデータ
1、2をセット/リセットするフリップフロップ、EX
ORはフリップフロップFF1,FF2のセット出力信
号の排他的論理和演算を行なうイクスクルーシブオアゲ
ート、ZDTは”0”信号検出部である。クロック位相
の比較及び位相調整により、クロック位相のずれが±9
0以内になれば、クロック1又はクロック2でデータ
1、2の読み込み、読み出しが可能である。そこで、ク
ロック2でデータ1、2をフリップフロップFF1,F
F2にセット/リセットし、イクスクルーシブオアゲー
トEXORでフリップフロップFF1,FF2のセット
信号の排他的論理和を演算する。データ1、2が一致し
ていれば、”0”が出力され、不一致の場合には”1”
が出力される。従って、”0”信号検出部ZDTは、”
0”信号連続ビット数をカウントし、その数が予め設定
されているデータ位相一致とみなすビット数より小さけ
れば、ローレベルの信号(データ位相不一致信号)を出
力し、大きければハイレベルの信号(データ位相一致信
号)を出力する。以上により、データ1、2の位相の一
致、不一致を判定することができる。
【0022】(a-4) 遅延時間調整回路の構成 図7は無線送信部33a,33bの変調部MOD内に設
けられた遅延時間調整回路33a-1,33b-1の構成図であ
る。DLL1は遅延時間が異なる複数の遅延線を備え、
それぞれデータが入力される第1の遅延線群、DLL2
は遅延時間が異なる複数の遅延線を備え、それぞれクロ
ック信号が入力される第2の遅延線群、OSCは一定の
周波数で発振する発振器である。CN1は第1のカウン
タであり、クロック位相が不一致の場合(信号CPCが
ローレベル)、発振器OSCより出力されるパルスを計
数し、クロック位相が一致の場合(信号CPCがハイレ
ベル)、パルスの計数を停止し計数値を保持する。AN
Dはクロック位相が一致している場合に、発振器OSC
からのパルスを出力するアンドゲート、CN2は第2の
カウンタであり、データ位相が不一致(信号DPC=ロ
ーレベル)で、クロック位相が一致している時に発振器
OSCより出力されるパルスを計数し、データ位相が一
致の場合(信号DPC=ハイレベル)、パルスの計数を
停止し計数値を保持する。SEL1,SEL2はそれぞ
れ第1のカウンタCN1の計数値に応じた遅延線出力を
選択する第1、第2のセレクタ、SFRはnビットのシ
フトレジスタであり、第1セレクタSEL1から入力さ
れたデータを第2セレクタSEL2より入力されるクロ
ック信号に基づいて1ビットづつ遅延するシフトレジス
タ、SEL3は第2のカウンタCN2の計数値に応じた
シフトレジスタのビットよりデータを選択して出力する
第3のセレクタである。
【0023】クロック位相比較部45d-1からクロック位
相不一致信号(CPC=ローレベル)が出力されている
場合には、該ローレベルの信号CPCが第1のカウンタ
CN1のホールド端子Hに入力され、第1カウンタCN
1は発振器OSCからのパルスを計数し、カウンタの計
数値が変化する。この第1カウンタCN1の計数値に応
じて第1、第2セレクタSEL1,SEL2は遅延線群
DLL1,DLL2からの遅延信号を1つ選択し、これ
により遅延量が変化する。この遅延量をもった信号でク
ロック位相比較を再度行ない、クロック位相が一致する
まで、同じ動作を繰り返す。クロック位相が一致した場
合には、ハイレベルの信号CPCがホールド端子に入力
され、第1のカウンタCN1は発振器からのパルスの計
数を停止し、それ迄の計数値を保持する。
【0024】クロック位相が一致すると、ハイレベルの
信号CPCがアンドゲートANDに入力され、発振器O
SCから出力されるパルスは第2のカウンタCN2に入
力する。データ位相比較部45d-2からデータ位相不一致
信号(DPC=ローレベル)が出力されている場合に
は、該ローレベルの信号CPCが第2のカウンタCN2
のホールド端子Hに入力され、第2カウンタCN2は発
振器OSCからのパルスを計数し、カウンタの計数値が
変化する。この第2カウンタCN2の計数値に応じて第
3セレクタSEL3はシフトレジスタSFRの所定ビッ
トから信号を1つ選択し、これにより遅延量が1ビット
オーダで変化する。この遅延量をもった信号でデータ位
相比較を再度行ない、データ位相が一致するまで、同じ
動作を繰り返す。データ位相が一致した場合には、ハイ
レベルの信号DPCがホールド端子に入力され、第2の
カウンタCN2は発振器からのパルスの計数を停止し、
それ迄の計数値を保持する。
【0025】(a-5) 遅延時間調整の動作 遅延時間調整に際して、信号ルート生成部51(図3)
は、選択部51a、切替器51cを点線で示す状態にす
る。又、予備系の無線受信部44bにおける高周波受信
機RXの受信周波数を送信周波数fsと一致させる。以
上のようにすれば、運用系の無線送信部33aから出力
される高周波信号の一部分は方向結合器38より線路L
11、選択部51a、切替器51cを介して無線受信部
44bに入力し、予備系の無線受信部44bは該高周波
信号を受信してデータ処理部45に出力する。データ処
理部45のセレクタ45c(図4参照)は予備系の無線
受信部から入力したフレームデータ信号とクロック信号
を選択して位相比較部45dに入力する。又、送信側デ
ータ処理部32内に設けた遅延時間調整部32cは無線
送信部33に送出するフレームデータ信号とクロック信
号を所定時間遅延して受信側データ処理部45の位相比
較部45dに入力する。
【0026】位相比較部45dは、運用系の無線送信部
33a→信号ルート生成部51→予備系の無線受信部4
4b(経路A)を介して入力したフレームデータ信号位
相、クロック信号位相と、送信側データ処理部32から
直接受信したフレームデータ信号の位相、クロック信号
の位相とをそれぞれ比較し、データ位相の一致/不一致
を示す信号DPC及びクロック位相の一致、不一致を示
す信号CPCを運用系の遅延時間調整部33a-1に入力す
る。遅延時間調整部33a-1は位相比較部45dにおける
クロック信号の位相及びデータ位相が一致するようにデ
ータ処理部32から入力したデータ及びクロック信号を
遅延する。以上の動作をクロック位相及びデータ位相が
一致するまで繰り返す。
【0027】ついで、信号ルート生成部51は、選択部
51aを実線で示す状態にすると共に、切替器51cを
点線で示す状態にする。この結果、予備系の無線送信部
33bから出力される高周波信号の一部分は方向結合器
39より線路L21、選択部51a、切替器51cを介
して無線受信部44bに入力し、予備系の無線受信部4
4bは該高周波信号を受信してデータ処理部45に出力
する。データ処理部45のセレクタ45c(図4参照)
は予備系の無線受信部から入力したフレームデータ信号
とクロック信号を選択して位相比較部45dに入力す
る。又、送信側データ処理部32内に設けた遅延時間調
整部32cは無線送信部33に送出するフレームデータ
信号とクロック信号を所定時間遅延して受信側データ処
理部45の位相比較部45dに入力する。
【0028】位相比較部45dは、予備系の無線送信部
33b→信号ルート生成部51→予備系の無線受信部4
4b(経路B)を介して入力したフレームデータ信号位
相、クロック信号位相と、送信側データ処理部32から
直接受信したフレームデータ信号の位相、クロック信号
の位相とをそれぞれ比較し、データ位相の一致/不一致
を示す信号DPC及びクロック位相の一致、不一致を示
す信号CPCを予備系の遅延時間調整部33b-1に入力す
る。遅延時間調整部33b-1は位相比較部45dにおける
両クロック信号の位相及び両フレームデータ信号位相が
一致するようにデータ処理部32から入力したデータ及
びクロック信号を遅延する。以上の動作をクロック位相
及びデータ位相が一致するまで繰り返せば、無線送信部
33a,33bの遅延時間差が一致する。
【0029】(a-6) 遅延時間調整の変形例 以上では、送信側データ処理部32で一定時間、フレー
ムデータ信号とクロック信号を遅延し、運用系、予備系
の遅延時間調整部33a-1,33b-1において遅延時間を調整
するようにした場合であるが、送信側データ処理部32
で遅延時間を調整するように構成することもできる。図
8は送信側及び受信側データ処理部の別の構成図であ
り、図4の第1実施例と同一部分には同一符号を付して
いる。図4と異なる点は、32c′が遅延時間を任意に
調整できる遅延時間調整回路になっている点である。
尚、遅延時間調整回路32c′は図7に示す構成を備え
ている。
【0030】遅延時間調整は以下のように行なわれる。
位相比較部45dは、運用系の無線送信部33aから経
路Aを介して受信したフレームデータ信号の位相及びク
ロック信号の位相と、送信側データ処理部32から遅延
時間調整部32c′を介して受信したフレームデータ信
号の位相及びクロック信号の位相を比較する。データ位
相、クロック位相が異なる場合には、位相比較部45d
はローレベルの信号DPC,CPCを遅延時間調整部3
2c′に入力する。これにより、遅延時間調整部32
c′は位相比較部に入力された両フレームデータ信号と
両クロック信号の位相がそれぞれ一致するように遅延時
間を調整する。かかる調整作業を繰り返すことにより、
最終的にデータ位相、クロック位相が一致する。
【0031】ついで、位相比較部45dは、予備系の無
線送信部33bから経路Bを介して受信したフレームデ
ータ信号の位相及びクロック信号の位相と、送信側デー
タ処理部32から遅延時間調整部32c′を介して受信
したフレームデータ信号の位相及びクロック信号の位相
を比較する。位相比較部45dはデータ位相、クロック
位相が異なれば、予備系の無線送信部33b内に設けた
遅延時間調整部33b-1にローレベルの信号DPC,CP
Cを入力する。これにより、遅延時間調整部33b-1は位
相比較部に入力された両フレームデータ信号と両クロッ
ク信号の位相がそれぞれ一致するように遅延時間を調整
する。かかる調整作業を繰り返すことにより、最終的に
データ位相、クロック位相が一致し、無線送信部33
a,33bの遅延時間差が一致する。
【0032】(b) 第2の実施例 図9は本発明の第2実施例に係る無線装置の全体の構成
図であり、図3の第1実施例と同一部分には同一符号を
付している。第1実施例と異なる点は、 第1実施例の方向結合器38、39を除去し、替っ
て、無線送信部33a,33bの変調部MODと高周波
送信器TX間に変調信号(中間周波信号)を分岐するハ
イブリッド回路HYBを設けた点、 ハイブリッド回路HYBの第1出力を高周波送信器T
Xに入力し、第2出力を信号選択部51aに入力した
点、 遅延時間調整用信号ルートを生成する信号ルート生成
部の切替器51b,51cを無線受信部44a,44b
の高周波受信器RXと復調部DEMの間に設けた点であ
る。 無線送信部33における遅延時間差が主に変調部MOD
で発生し、高周波送信器RXの遅延時間差が小さい場合
には、無線送信部の出力を折り返す必要はなく変調部M
ODの出力である中間周波信号を折り返せば良い。
【0033】このため、第2実施例では、予備系、運用
系の無線送信部33a,33bの変調器MODの出力信
号を信号ルート生成部51a〜51cで適宜選択し、予
備系の復調器DEMに折り返し、以後、第1実施例、あ
るいは第1実施例の変形例で説明した方法で遅延時間の
調整を行なう。このように送信器の遅延時間差が小さい
場合には以上のように信号ルートを生成しても、第1実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0034】(c) 第3実施例 図10は本発明の第3実施例の構成図であり、第1実施
例と同一部分には同一符号を付している。第1実施例と
異なる点は、信号ルート生成部51内に送信周波数f
sを受信周波数frに変換する周波数変換装置51eを
設けた点、復調部のIチャンネルとQチャンネルの信
号を入れ替える点であり、他の構成は第1実施例と全く
同一である。第1実施例では遅延時間調整時、予備系の
無線受信部44bにおける高周波受信機RXはシンセサ
イザにより送信周波数fsの信号を受信して中間周波信
号に変換するように動作する。しかし、第2実施例では
周波数変換装置51eを設けているため、無線受信部4
4bは常時受信周波数frを受信するようになってい
る。以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は
請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が
可能であり、本発明はこれらを排除するものではない。
【0035】
【発明の効果】以上本発明によれば、運用系、予備系の
無線送信部からそれぞれ出力される高周波信号を選択し
て予備系の無線受信部に入力し、無線送信部の遅延時間
調整用信号ルートを生成する信号ルート生成部と、送信
側データ処理部内に設けられ、受信側データ処理部にフ
レームデータとクロック信号を所定時間遅延して送出す
る手段と、受信側データ処理部内に設けられ、予備系の
無線受信部から受信したフレームデータの位相及びクロ
ック信号の位相と、送信側データ処理部から直接受信し
たフレームデータの位相及びクロック信号の位相をそれ
ぞれ比較し、データ位相の一致/不一致を示す信号及び
クロック位相の一致、不一致を示す信号を出力する位相
比較部と、運用系、予備系の各無線送信部に設けられ、
前記位相比較部に入力される両クロック信号の位相及び
両データの位相が一致するようにデータ位相及びクロッ
ク信号位相を調整する遅延時間調整部を設けたことか
ら、従来例のように測定器や測定系を使用せず、簡単な
構成で運用系、予備系の2つの無線送信部の遅延時間、
すなわち2つの無線送信部の信号位相を合わせることが
できる。
【0036】又、本発明によれば、運用系の無線送信部
から受信したフレームデータの位相及びクロック信号の
位相と、送信側データ処理部から直接受信したフレーム
データの位相及びクロック信号の位相が異なるとき、送
信側データ処理部内に設けた遅延時間調整部により両フ
レームデータと両クロック信号の位相がそれぞれ一致す
るように調整する。又、予備系の無線送信部から信号ル
ートを介して受信したフレームデータの位相及びクロッ
ク信号の位相と、送信側データ処理部から遅延時間調整
部を介して受信したフレームデータの位相及びクロック
信号の位相が異なるとき、予備系の無線送信部内に設け
た遅延時間調整部により両フレームデータの位相と両ク
ロック信号の位相がそれぞれ一致するように調整する。
このようにしても、測定器や測定系を使用せず、簡単な
構成で運用系、予備系の2つの無線送信部の遅延時間、
すなわち2つの無線送信部の信号位相を合わせることが
できる。又、無線装置の運用中に運用系、予備系の無線
送信部の信号位相を自動的に合わせることができる。更
に、
【0037】更に、本発明によれば、無線送信部の送信
器の遅延時間差が小さい場合には、予備系、運用系の変
調器の出力である中間周波信号を適宜選択して、予備系
の無線受信部の復調器に入力して遅延時間調整用信号ル
ートを生成する。無線変調部における遅延時間差が主に
変調部MODで発生し、送信器の遅延時間差が小さい場
合にはこのように信号ルートを生成しても、運用系、予
備系の2つの無線送信部の遅延時間、すなわち2つの無
線送信部の信号位相を合わせることができる。又、本発
明によれば、遅延時間調整用信号ルート上に送信周波数
fsを受信周波数frに変換する周波数変換装置を設け
たことから、無線受信部でシンセサイザ等により受信周
波数を変更する必要がなく、操作性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】位相合わせの説明図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る無線装置の構成図で
ある。
【図4】送信側、受信側のデータ処理部の構成図であ
る。
【図5】位相比較部の構成図である。
【図6】クロック位相比較部の動作説明用波形図であ
る。
【図7】遅延時間調整回路の構成図である。
【図8】送信側、受信側のデータ処理部の変形例構成図
である。
【図9】本発明の第2実施例に係る無線装置の構成図で
ある。
【図10】本発明の第3実施例に係る無線装置の構成図
である。
【図11】従来の無線装置の構成図である。
【図12】監視制御部の構成図である。
【図13】フレーム構成図である。
【符号の説明】
32・・送信側データ処理部 32c・・遅延時間調整部 33・・無線送信部 33a・・運用系の無線送信部 33b・・予備系の無線送信部 33a-1、33a-2・・遅延時間調整部 34・・高周波信号替器 36・・送受信部 44・・無線受信部 44a・・運用系の無線受信部 44b・・予備系の無線受信部 45・・受信側データ処理部 45a・・位相比較部 51・・遅延時間調整用信号ルート生成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運用系、予備系の2つの無線送信部及び
    無線受信部を備え、2つの無線送信部における遅延時間
    差を一致させる無線装置において、 入力データをフレームに構成してクロック信号とフレー
    ムデータ信号を各無線送信部に入力する送信側データ処
    理部と、 運用系の無線送信部から出力される高周波信号を選択し
    て出力する高周波信号切替器と、 高周波信号切替器から出力される高周波信号を対向の無
    線装置に送信すると共に、対向の無線装置から送信され
    て来る高周波信号を受信して運用系、予備系の2つの無
    線受信部に入力する送受信部と、 2つの無線受信部で復調されたフレームデータ信号とク
    ロック信号を入力され、運用系の無線受信部からのフレ
    ームデータ信号をデフレーム化して出力する受信側デー
    タ処理部と、 運用系、予備系の無線送信部からそれぞれ出力される高
    周波信号を選択して予備系の無線受信部に入力し、無線
    送信部の遅延時間調整用信号ルートを生成する信号ルー
    ト生成部と、 前記送信側データ処理部内に設けられ、受信側データ処
    理部にフレームデータ信号とクロック信号を所定時間遅
    延して送出する手段と、 前記受信側データ処理部内に設けられ、予備系の無線受
    信部から受信したフレームデータ信号の位相及びクロッ
    ク信号の位相と、送信側データ処理部から直接受信した
    フレームデータ信号の位相及びクロック信号の位相をそ
    れぞれ比較し、データ位相の一致/不一致を示す信号及
    びクロック位相の一致、不一致を示す信号を出力する位
    相比較部と、 運用系、予備系の各無線送信部に設けられ、前記位相比
    較部に入力された2つのクロック信号の位相及び2つの
    データの位相がそれぞれ一致するように送信側データ処
    理部より入力されたデータの位相及びクロック信号の位
    相を調整する遅延時間調整部を有することを特徴とする
    無線装置。
  2. 【請求項2】 前記送信側データ処理部内にフレームデ
    ータ信号とクロック信号の位相をそれぞれ調整する遅延
    時間調整部を設け、 運用系の無線送信部から前記信号ルートを介して受信し
    たフレームデータ信号の位相及びクロック信号の位相
    と、送信側データ処理部から直接受信したフレームデー
    タ信号の位相及びクロック信号の位相が異なるとき、前
    記送信側データ処理部内に設けた遅延時間調整部により
    フレームデータ信号とクロック信号のそれぞれの位相が
    一致するように調整し、 予備系の無線送信部から前記信号ルートを介して受信し
    たフレームデータ信号の位相及びクロック信号の位相
    と、送信側データ処理部から直接受信したフレームデー
    タ信号の位相及びクロック信号の位相が異なるとき、予
    備系の無線送信部内に設けた遅延時間調整部によりフレ
    ームデータ信号とクロック信号のそれぞれの位相が一致
    するように調整することを特徴とする請求項1記載の無
    線装置。
  3. 【請求項3】 前記予備系の無線受信部の受信周波数を
    送信周波数と一致させることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の無線装置。
  4. 【請求項4】 前記遅延時間調整用信号ルート内に送信
    周波数を予め設定されている受信周波数に変換する周波
    数変換部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の無線装置。
  5. 【請求項5】 変調器及び送信器を備えた運用系、予備
    系の2つの無線送信部及び運用系、予備系の2つの無線
    受信部を備え、2つの無線送信部における遅延時間差を
    一致させる無線装置において、 入力データをフレームに構成してクロック信号とフレー
    ムデータ信号を各無線送信部に入力する送信側データ処
    理部と、 運用系の無線送信部から出力される高周波信号を選択し
    て出力する高周波信号切替器と、 高周波信号切替器から出力される高周波信号を対向の無
    線装置に送信すると共に、対向の無線装置から送信され
    て来る高周波信号を受信して運用系、予備系の2つの無
    線受信部に入力する送受信部と、 運用系、予備系の無線受信部で復調したフレームデータ
    信号とクロック信号を入力され、運用系の無線受信部か
    らのフレームデータ信号をデフレーム化して出力する受
    信側データ処理部と、 予備系あるいは運用系の一方の変調器出力信号を選択し
    て予備系の無線受信部の復調部に入力して無線送信部の
    遅延時間調整用信号ルートを生成する信号ルート生成部
    と、 運用系、予備系の無線送信部にそれぞれ設けられ、変調
    器出力信号を送信器及び前記信号ルート生成部に分岐す
    る分岐回路と、 前記送信側データ処理部内に設けられ、受信側データ処
    理部にフレームデータ信号とクロック信号を所定時間遅
    延して直接送出する手段と、 前記受信側データ処理部内に設けられ、予備系の無線受
    信部から受信したフレームデータ信号の位相及びクロッ
    ク信号の位相と、送信側データ処理部から直接受信した
    フレームデータ信号の位相及びクロック信号の位相をそ
    れぞれ比較し、データ位相の一致/不一致を示す信号及
    びクロック位相の一致、不一致を示す信号を出力する位
    相比較部と、 運用系、予備系の変調器に設けられ、前記位相比較部に
    入力した2つのクロック信号の位相及び2つのデータの
    位相が一致するように送信側データ処理部より入力され
    たデータの位相及びクロック信号の位相を調整する遅延
    時間調整部を有することを特徴とする無線装置。
  6. 【請求項6】 前記送信側データ処理部内にフレームデ
    ータ信号とクロック信号の位相をそれぞれ調整する遅延
    時間調整部を設け、 運用系の無線送信部から前記信号ルートを介して受信し
    たフレームデータ信号の位相及びクロック信号の位相
    と、送信側データ処理部から直接受信したフレームデー
    タ信号の位相及びクロック信号の位相が異なるとき、前
    記送信側データ処理部内に設けた遅延時間調整部により
    フレームデータ信号とクロック信号のそれぞれの位相が
    一致するように調整し、 予備系の無線送信部から前記信号ルートを介して受信し
    たフレームデータ信号の位相及びクロック信号の位相
    と、送信側データ処理部から直接受信したフレームデー
    タ信号の位相及びクロック信号の位相が異なるとき、予
    備系の変調器内に設けた遅延時間調整部によりフレーム
    データ信号とクロック信号のそれぞれの位相が一致する
    ように調整することを特徴とする請求項5記載の無線装
    置。
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