JPH0750631Y2 - 締付バンド - Google Patents

締付バンド

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JPH0750631Y2
JPH0750631Y2 JP5837192U JP5837192U JPH0750631Y2 JP H0750631 Y2 JPH0750631 Y2 JP H0750631Y2 JP 5837192 U JP5837192 U JP 5837192U JP 5837192 U JP5837192 U JP 5837192U JP H0750631 Y2 JPH0750631 Y2 JP H0750631Y2
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band
band main
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Inventor
賢二 長野
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株式会社ケンロック
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はゴムや合成樹脂などの可
撓材から成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、その
他の被固定物を各種機器の口金部分や接続部分へ、半永
久的に固定する締付バンドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】定寸にカツトされた金属帯板から成るバ
ンド主体を、その一端側と他端側との部分的にオーバー
ラツプする円形リング状に捲き曲げ立体化し、その口径
を人為強制的に収縮変形させた上、両端を互いに係止さ
せることによって、各種流体の給送用ゴムホースをその
接手管や開閉コツク、その他の機器の口金部分へ接続固
定する締付バンドは公知であり、本考案者も先に実
4−107594号、同4−119687号並びに同
−138188号を提案した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、その後も鋭
意研究を重ねてきた結果によれば、上記先願考案でも未
だ改良されるべき、下記問題のあることが判明した。
【0004】つまり、上記実4−138188号を
代表例に挙げて言えば、これではバンド主体(11)の
捲き曲げ一端側(11a)から外向きに隆起している第
2凸状チヤンネル壁(17)と、残る捲き曲げ他端側
(11b)の内向きに陥没している凹状チヤンネル壁
(19)とが、一旦互いに乗り越える如く変移して、そ
の凹状チヤンネル壁(19)の中央部から張り出す固定
爪(20)が、上記第2凸状チヤンネル壁(17)へ喰
い付き係止するようになっているため、その喰い付き係
止状態が上記乗り越えてから戻る分だけ言わば弛緩する
おそれなしとせず、特に細いホース用の小型バンド主体
(11)になればなる程、これを吸収することが困難と
なる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような課題
の改良を企図しており、そのための構成上定寸カツトさ
れた金属帯板から成るバンド主体の捲き曲げ一端側に
は、操作工具用の第1受け入れ口を開口させると共に、
バンド主体自身よりも狭幅な裏当てノーズを延長形成す
る一方、バンド主体の捲き曲げ他端側には、同じく操作
工具用の第2受け入れ口と爪受け入れ口とを並列状態に
開口させると共に、その爪受け入れ口の開口エツジから
第1係止爪を、内向きの陥没状態に曲げ出し、上記バン
ド主体の捲き曲げ一端側と同他端側との相互中間部に
は、上記第1、2受け入れ口と連通し得る操作工具逃し
入れ用の連通口と、上記裏当てノーズの受け入れ口とを
並列状態に開口させると共に、その連通口の開口エツジ
から上記第1係止爪と喰い付き得る第2係止爪を、外向
きの隆起状態として対応的に曲げ出し、上記裏当てノー
ズがその受け入れ口へ受け入れられるように、上記バン
ド主体をその捲き曲げ一端側に対して同他端側が間接的
に外接することとなる2重の円形リング状に捲き曲げた
上、上記捲き曲げ一端側の第1受け入れ口と同他端側の
第2受け入れ口へ、収縮操作工具の作用爪を各々挿入係
止させて、その捲き曲げ一端側と同他端側とを相反方向
へ引き絞ることにより、バンド主体の口径を人為強制的
に収縮変形させた時、上記捲き曲げ他端側の第1係止爪
と中間部の第2係止爪とが、互いに喰い付き係止し合う
ように関係設定したことを主な特徴とするものである。
【0006】
【作用】本考案の上記構成によれば、バンド主体の捲き
曲げ一端側から延長する裏当てノーズを、同じくバンド
主体の中間部に開口するノーズ受け入れ口へ挿入するこ
とにより、バンド主体をその捲き曲げ一端側に対して同
他端側が3重の部分オーバーラツプ状態に外接すること
となる全体的な2重の円形リング状に捲き曲げ立体化す
ることができる。
【0007】そして、その状態では捲き曲げ他端側に開
口する操作工具用の第2受け入れ口と、中間部の連通口
を介して露出する捲き曲げ一端側の操作工具用第1受け
入れ口が、その左右位置関係のもとに並列するため、そ
の両受け入れ口に収縮操作工具の作用爪を挿入係止させ
て、バンド主体の口径を収縮変形させることができ、そ
の捲き曲げ他端側の第1係止爪と中間部の第2係止爪と
を喰い付き係止させることにより、流体給送用ホースや
防塵用ベローズ、その他の被固定物を各種機器の口金部
分や接続部分へ、安定・確固に緊締することができるの
である。
【0008】
【実施例】以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的
構成を詳述すると、図1、2はその締付バンドの展開平
板状態(材料加工状態)を、又図3〜10は同じく捲き
曲げ立体化による完成品としての使用状態を各々表わし
ており、その締付バンドの材料としては、一定の厚み
(T)(例えば約0.8〜1.0mm)と幅(W)(例
えば約10mm)を備えたステンレス鋼(例えばSUS
304又はSUS301)やその他の金属帯板(M)が
用いられ、その予じめの長尺物から目的とする流体給送
用ホースや防塵用ベローズ、その他の被固定物(10)
の太さに応じて、適当な定寸にカツトされることとな
る。
【0009】(11)はこのような定寸にカツトされた
帯板材料(M)から、正面視の円形リング状をなす2重
に捲き曲げ立体化されることによって、被固定物(1
0)の締付け作用に言わば直接奉仕するバンド主体であ
り、その捲き曲げ一端側(11a)に対して同他端側
(11b)が間接的に外接する如く、一定量(L)だけ
部分的な3重のオーバーラツプ状態に保たれている。
【0010】上記バンド主体(11)は言うまでもなく
帯板材料(M)自身の一定幅(W)を有しているが、そ
の捲き曲げ一端側(11a)の切り離し先端部はこれよ
りも狭幅な裏当てノーズ(12)として、一定長さだけ
連続する延長状態にある。
【0011】(13)は同じくバンド主体(11)の捲
き曲げ一端側(11a)に打抜かれた操作工具用の第1
受け入れ口であって、平面視のほぼ四角形を呈している
と共に、そのバンド主体(11)の円周方向(帯板材料
の長手方向)と直交する開口エツジ(四角形の1辺)か
らは、操作工具受け止め用の第1凸状チヤンネル壁(1
4)が帯板材料(M)の厚み(T)に相応する量だけ、
外向きの隆起状態として曲げ出されている。その凸状チ
ヤンネル壁(14)が、後述する収縮操作工具の引き絞
り力に対抗する補強ビードとして機能し得るようになっ
ているのである。
【0012】他方、上記捲き曲げ一端側(11a)へ3
重のオーバーラツプ状態に外接することとなるバンド主
体(11)の捲き曲げ他端側(11b)には、やはり平
面視のほぼ四角形をなす操作工具用の第2受け入れ口
(15)が打ち抜き開口されている。
【0013】(16)はその第2受け入れ口(15)の
開口エツジから、上記第1凸状チヤンネル壁(14)と
左右対称に向かい合う如く、やはり外向きの隆起状態に
曲げ出された操作工具受け止め用の第2凸状チヤンネル
壁であり、これも上記捲き曲げ一端側(11a)の第1
凸状チヤンネル壁(14)と同じ趣旨の補強ビードとし
て機能する。
【0014】(17)は同じくバンド主体(11)の捲
き曲げ他端側(11b)に位置しつつ、上記第2受け入
れ口(15)との並列状態に開口分布された爪受け入れ
口であり、平面視のほぼ四角形を呈している。
【0015】(18)(19)はその爪受け入れ口(1
7)におけるバンド主体(11)の円周方向(帯板材料
の長手方向)と直交する一対の開口エツジ(四角形の向
かい合う2辺)から、何れも上記第1、2凸状チヤンネ
ル壁(14)(16)と逆な内向きの陥没状態として、
やはり帯板材料(M)の厚み(T)に相応する量だけ曲
げ出された第1係止爪とその抜け止めストツパーであ
り、その両者の先端部同志が向かい合っている。
【0016】又、(20)は上記バンド主体(11)の
捲き曲げ一端側(11a)と同他端側(11b)との相
互中間部に位置しつつ、細長く打抜き開口された操作工
具逃し入れ用の連通口であり、そのバンド主体(11)
を2重の円形リング状に捲き曲げ立体化した状態では、
上記捲き曲げ一端側(11a)の第1受け入れ口(1
3)並びに捲き曲げ他端側(11b)の第2受け入れ口
(15)と連通することになる。
【0017】(21)はその連通口(20)における長
手方向の一端部を画定する開口エツジから、上記第1係
止爪(18)と喰い付き得る外向きの隆起状態として、
やはり帯板材料(M)の厚み(T)に相応する量だけ曲
げ出された第2係止爪、(22)は上記連通口(20)
との並列状態として、同じくバンド主体(11)の中間
部に開口分布されたノーズ受け入れ口であり、バンド主
体(11)を捲き曲げ立体化した状態では、その捲き曲
げ一端側(11a)の上記裏当てノーズ(12)を受け
入れて無段差化する。
【0018】更に、(23)は上記爪受け入れ口(1
7)と連通口(20)との相互間に介在しつつ、そのバ
ンド主体(11)の捲き曲げ他端側(11b)から外向
き凸曲状に隆起された弾性瘤であり、バンド主体(1
1)に伸縮バネ力を蓄積させることに役立つ。
【0019】つまり、被固定物(10)のそれ自身が例
えば弾力性を有しない防塵用ベローズや、その他の硬質
な合成樹脂製品である場合に、これを締付け作用するバ
ンド主体(11)の弾性瘤(23)によって、そのバン
ド主体(11)に伸縮バネ力を蓄積させ、その伸び変形
の抗力を上記被固定物(10)の表面全体に密着する確
固な緊締力として、活用する趣旨である。
【0020】そのため、被固定物(10)が例えば流体
給送用ホースのように、それ自身弾力性を有するゴム製
品である場合には、図11の変形実施例から示唆される
通り、その締付け作用するバンド主体(11)に対する
上記弾性瘤(23)の設置は、これを省略することがで
きる。
【0021】尚、図示の実施例では上記弾性瘤(23)
を波型又はコルゲート状に形成しているが、その全体的
な1個のアーチ型に弯曲形成しても良く、又バンド主体
(11)の捲き曲げ一端側(11a)に外接することと
なる同他端側(11b)に配置される限り、その何処か
ら曲げ起してもさしつかえない。
【0022】上記の構成を備えた締付バンドは一定幅
(W)の金属帯板(M)を材料として、例えば次の通り
に量産することができる。即ち、その長尺な帯板材料
(M)を自動間歇的に移送する過程において、先づ図外
のプレス加工金型により、上記裏当てノーズ(12)を
輪郭付けるべき打抜きと、操作工具用の第1、2受け入
れ口(13)(15)や爪受け入れ口(17)、連通口
(20)、ノーズ受け入れ口(22)の打抜き並びに第
1、2凸状チヤンネル壁(14)(16)や第1、2係
止爪(18)(21)、抜け止めストツパー(19)の
曲げ出しとを一挙に行なう。その加工状態は図12〜1
6に示す通りである。
【0023】その後、図12、13の符号(K−K)で
示す位置から帯板材料(M)を切り離すように定寸カツ
トし、その定寸にカツトされたバンド主体(11)を図
外のフオーミングマシンによって、引続き図3、4に示
唆する如く、一定量(L)だけ部分的に3重のオーバー
ラツプ状態となる円形リング状に捲き曲げ立体化し、茲
に図5や図7〜10のような製品として完成させるので
ある。
【0024】その場合、上記弾性瘤(23)は帯板材料
(M)を移送する過程において、そのプレス加工金型に
より第1、2凸状チヤンネル壁(14)(16)や第
1、2係止爪(18)(21)などとの一挙同時に造形
しても良く、或いはその後円形リング状に捲き曲げる過
程において、これに臨ませた別個なプレス加工金型によ
り造形してもさしつかえない。
【0025】又、図12から示唆されるように、バンド
主体(11)の捲き曲げ一端側(11a)に開口する第
1受け入れ口(13)と、同じく捲き曲げ他端側(11
b)に開口する爪受け入れ口(17)との間隔距離
(S)を、帯板材料(M)における移送速度の制御など
によって長短変化させることにより、目的とする被固定
物(10)の太さに応じた締付バンドの多品種を、極め
て容易に製造することができる。その口径が変化する多
品種の締付バンドを製造するに際して、上記プレス加工
金型までも改変する必要が無くなるわけであり、その対
応性と量産性に著しく優れる。
【0026】本考案の締付バンドは図3〜10から明白
なように、そのバンド主体(11)が2重の円形リング
状に捲き曲げ立体化されており、その捲き曲げ一端側
(11a)と同他端側(11b)とが部分的に3重のオ
ーバーラツプ状態にあるため、これを用いて、例えば被
固定物(10)としての防塵用ベローズを、その機器の
接続部分(24)へ固定するに当っては、そのベローズ
へ締付バンドを通し込み状態に仮止めする。
【0027】その仮止め状態では、バンド主体(11)
における捲き曲げ一端側(11a)の操作工具用第1受
け入れ口(13)が、これに外接することとなるバンド
主体(11)の中間部に開口された連通口(20)と連
通し、同じく捲き曲げ他端側(11b)の操作工具用第
2受け入れ口(15)と左右位置関係のもとに並列する
こととなる。
【0028】そこで、図17、18のような収縮操作工
具(B)の先端部に具備された左右一対の作用爪(2
5)を、上記バンド主体(11)における第1受け入れ
口(13)の開口エツジから隆起する第1凸状チヤンネ
ル壁(14)と、第2受け入れ口(15)の開口エツジ
から同じく隆起する第2凸状チヤンネル壁(16)に各
々係止させた上、その操作工具(B)のハンドル(2
6)を強く握り締めて、その両作用爪(25)によりバ
ンド主体(11)の口径(D)を収縮させる如く、その
捲き曲げ一端側(11a)と同他端側(11b)とを図
17の矢印(P)で示す相反方向へ強制的に引き絞るの
である。
【0029】そうすれば、バンド主体(11)の捲き曲
げ他端側(11b)から内向き陥没状態に曲げ出されて
いる第1係止爪(18)と、同じくバンド主体(11)
の中間部から外向き隆起状態に曲げ出されている第2係
止爪(21)とが、互いに乗り越える如く変移して、遂
にはその両係止爪(18)(21)が図18のように喰
い付き係止し合うこととなり、茲にバンド主体(11)
の口径(D)が収縮変形される結果、上記被固定物(1
0)がその機器の接続部分(24)へ、図6〜10のよ
うな緊締状態に固定されるのである。
【0030】その場合、上記第1係止爪(18)と第2
係止爪(21)とが互いに乗り越える如く変移する関係
上、バンド主体(11)の口径(D)はその乗り越えて
から戻る分だけ若干弛緩するおそれなしとしないが、そ
のバンド主体(11)は特に2重の円形リング状に捲き
曲げ立体化されているため、これにより上記弛緩を効果
的に吸収することができ、常時確固な被固定物(10)
の緊締状態に保てるのである。
【0031】又、その一旦緊締された状態では、上記第
1係止爪(18)がこれと並列する抜け止めストツパー
(19)により、その復元・弛緩する方向への変形不能
に拘束されるため、上記第2係止爪(21)との喰い付
き係止状態が不慮に解離してしまうおそれもない。
【0032】しかも、バンド主体(11)の捲き曲げ一
端側(11a)に延長する裏当てノーズ(12)は、同
じく捲き曲げ他端側(11b)に開口するノーズ受け入
れ口(22)へ沈み込み状態に受け入れられるため、上
記被固定物(10)の表面に傷付きなどを与えるおそれ
がなく、そのバンド主体(11)の全体としても著しく
扁平化できることになる。
【0033】上記被固定物(10)の固定後には、その
操作工具(B)の両作用爪(25)を外方へ抜き出すこ
と、言うまでもない。尚、(27)は操作工具(B)に
おける両作用爪(25)の開閉枢軸であり、左右一対の
ハンドル(26)を閉合させた時には、両作用爪(2
5)もその枢軸(27)を支点として閉合作用するよう
になっている。
【0034】
【考案の効果】以上のように、本考案の締付バンドでは
その構成上、定寸カツトされた金属帯板(M)から成る
バンド主体(11)の捲き曲げ一端側(11a)には、
操作工具用の第1受け入れ口(13)を開口させると共
に、バンド主体(11)自身よりも狭幅な裏当てノーズ
(12)を延長形成する一方、バンド主体(11)の捲
き曲げ他端側(11b)には、同じく操作工具用の第2
受け入れ口(15)と爪受け入れ口(17)とを並列状
態に開口させると共に、その爪受け入れ口(17)の開
口エツジから第1係止爪(18)を、内向きの陥没状態
に曲げ出し、上記バンド主体(11)の捲き曲げ一端側
(11a)と同他端側(11b)との相互中間部には、
上記第1、2受け入れ口(13)(15)と連通し得る
操作工具逃し入れ用の連通口(20)と、上記裏当てノ
ーズ(12)の受け入れ口(22)とを並列状態に開口
させると共に、その連通口(20)の開口エツジから上
記第1係止爪(18)と喰い付き得る第2係止爪(2
1)を、外向きの隆起状態として対応的に曲げ出し、上
記裏当てノーズ(12)がその受け入れ口(22)へ受
け入れられるように、上記バンド主体(11)をその捲
き曲げ一端側(11a)に対して同他端側(11b)が
間接的に外接することとなる2重の円形リング状に捲き
曲げた上、上記捲き曲げ一端側(11a)の第1受け入
れ口(13)と同他端側(11b)の第2受け入れ口
(15)へ、収縮操作工具(B)の作用爪(25)を各
々挿入係止させて、その捲き曲げ一端側(11a)と同
他端側(11b)とを相反方向(P)へ引き絞ることに
より、バンド主体(11)の口径(D)を人為強制的に
収縮変形させた時、上記捲き曲げ他端側(11b)の第
1係止爪(18)と中間部の第2係止爪(21)とが、
互いに喰い付き係止し合うように関係設定してあるた
め、冒頭に述べた先願考案の問題点を確実に改良できる
効果がある。
【0035】即ち、本考案の場合被固定物(10)を締
付け作用するバンド主体(11)は、その捲き曲げ両端
側(11a)(11b)においてのみ部分的に3重のオ
ーバーラツプ状態となる全体的な2重の円形リング状に
捲き曲げ立体化されているため、その第1、2係止爪
(18)(21)の相互乗り越えに起因する戻り弛緩を
効果的に吸収して、被固定物(10)を確固な緊締状態
に保てるのであり、殊更口径(D)の小さな締付バンド
に用いて、著しく有効と言える。
【0036】又、上記円形リング状のバンド主体(1
1)を2重化することに役立つ第2係止爪(21)は、
そのバンド主体(11)の中間部から外向き隆起状態に
曲げ出されている一方、これと喰い付き係止する第1係
止爪(18)は、そのバンド主体(11)の捲き曲げ一
端側(11a)や中間部に外接することとなる同他端側
(11b)において、逆な内向きの陥没状態に曲げ出さ
れているため、締付バンドの全体を合理的に扁平化でき
るほか、その捲き曲げ一端側(11a)の裏当てノーズ
(12)を、上記中間部に開口するノーズ受け入れ口
(22)へ受け入れることとも相俟って、被固定物(1
0)の表面に傷付きを与えるおそれもなく、その表面全
体に効率良く密着させることができる効果もある。
【0037】特に、請求項2の構成を採用するならば、
弾力性を有しない硬質な防塵用ベローズやその他の被固
定物(10)に適用するも、弾性瘤(23)の伸縮バネ
力によって、その被固定物(10)を各種機器の接続部
分(24)へ位置ズレや弛緩のおそれなく、ますます安
定良く確固に緊締できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る締付バンドの展開状態を示す平面
図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】締付バンドの捲き曲げ過程を示す側面図であ
る。
【図4】図3の斜面図であり、非オーバーラツプ状態に
図解している。
【図5】図3に対応する捲き曲げ完了状態の側面図であ
る。
【図6】締付バンドの使用状態を例示する半欠截断面図
である。
【図7】図6の部分拡大平面図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【図10】図7の10−10線に沿う拡大断面図であ
る。
【図11】図8に対応する本考案の変形実施例を示す側
断面図である。
【図12】締付バンドのプレス加工状態を示す平面図で
ある。
【図13】図12の部分拡大図である。
【図14】図13の14−14線断面図である。
【図15】図12の別な部分拡大図である。
【図16】図15の16−16線断面図である。
【図17】収縮操作工具による締付バンドの口径収縮作
用を示す側断面図である。
【図18】図17に対応する作用完了状態の側断面図で
ある。
【符号の説明】
(10)・被固定物 (11)・バンド主体 (11a)・捲き曲げ一端側 (11b)・捲き曲げ他端側 (12)・裏当てノーズ (13)・操作工具用第1受け入れ口 (15)・操作工具用第2受け入れ口 (17)・爪受け入れ口 (18)・第1係止爪 (20)・操作工具逃し入れ用連通口 (21)・第2係止爪 (22)・ノーズ受け入れ口 (23)・弾性瘤 (24)・接続部分 (25)・作用爪 (B)・・収縮操作工具 (D)・・口径 (M)・・金属帯板材料 (P)・・引き絞り方向

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】定寸カツトされた金属帯板(M)から成る
    バンド主体(11)の捲き曲げ一端側(11a)には、
    操作工具用の第1受け入れ口(13)を開口させると共
    に、バンド主体(11)自身よりも狭幅な裏当てノーズ
    (12)を延長形成する一方、 バンド主体(11)の捲き曲げ他端側(11b)には、
    同じく操作工具用の第2受け入れ口(15)と爪受け入
    れ口(17)とを並列状態に開口させると共に、その爪
    受け入れ口(17)の開口エツジから第1係止爪(1
    8)を、内向きの陥没状態に曲げ出し、 上記バンド主体(11)の捲き曲げ一端側(11a)と
    同他端側(11b)との相互中間部には、上記第1、2
    受け入れ口(13)(15)と連通し得る操作工具逃し
    入れ用の連通口(20)と、上記裏当てノーズ(12)
    の受け入れ口(22)とを並列状態に開口させると共
    に、その連通口(20)の開口エツジから上記第1係止
    爪(18)と喰い付き得る第2係止爪(21)を、外向
    きの隆起状態として対応的に曲げ出し、 上記裏当てノーズ(12)がその受け入れ口(22)へ
    受け入れられるように、上記バンド主体(11)をその
    捲き曲げ一端側(11a)に対して同他端側(11b)
    が間接的に外接することとなる2重の円形リング状に捲
    き曲げた上、 上記捲き曲げ一端側(11a)の第1受け入れ口(1
    3)と同他端側(11b)の第2受け入れ口(15)
    へ、収縮操作工具(B)の作用爪(25)を各々挿入係
    止させて、その捲き曲げ一端側(11a)と同他端側
    (11b)とを相反方向(P)へ引き絞ることにより、
    バンド主体(11)の口径(D)を人為強制的に収縮変
    形させた時、上記捲き曲げ他端側(11b)の第1係止
    爪(18)と中間部の第2係止爪(21)とが、互いに
    喰い付き係止し合うように関係設定したことを特徴とす
    る締付バンド。
  2. 【請求項2】バンド主体(11)の捲き曲げ他端側(1
    1b)に外向き凸曲状の弾性瘤(23)を曲げ起すこと
    により、そのバンド主体(11)に伸縮バネ力を蓄積さ
    せたことを特徴とする請求項1記載の締付バンド。
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