JPH0744930Y2 - 保冷容器及び保冷袋 - Google Patents

保冷容器及び保冷袋

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JPH0744930Y2
JPH0744930Y2 JP7997590U JP7997590U JPH0744930Y2 JP H0744930 Y2 JPH0744930 Y2 JP H0744930Y2 JP 7997590 U JP7997590 U JP 7997590U JP 7997590 U JP7997590 U JP 7997590U JP H0744930 Y2 JPH0744930 Y2 JP H0744930Y2
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JP
Japan
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container
bag
cold
water
woven fabric
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JP7997590U
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JPH0439668U (ja
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道夫 大谷
陽治 奥
宣弘 泉
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Kuraray Co Ltd
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Sekisui Kasei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、冷凍食品、鮮魚などの冷蔵食品、冷蔵を要す
る薬品などを梱包、輸送するための保冷容器及び保冷
袋、更に詳しくは内部に冷凍食品や冷蔵食品を保冷剤と
共に収納して常温に放置しても、外表面に大気中の水分
が結露した水滴の付着しない保冷容器及び保冷袋に関す
るものである。
【従来の技術】
冷凍食品や冷蔵食品などを多量に運搬する場合には冷凍
車や保冷車が使用されているが、これらの物品の小口輸
送においては、所要の輸送時間や内容物などに応じて、
厚紙や段ボール箱、発泡スチロール容器や発泡ポリエチ
レン袋などの、断熱性のある材質で作った容器や袋中に
ドライアイスや氷などの保冷剤と共に物品を収納して運
搬・保管されている。 厚紙、段ボール、発泡スチロールや発泡ポリエチレンな
どの断熱材は、小さいが熱伝導性があるため、これらの
断熱材で作った保冷容器や保冷袋の外表面は時間の経過
と共に内部より冷却され、外気温よりも低くなるため空
気中の水分が容器表面に結露し水滴が付着することとな
る。他の物品と混在して保管されている場合には、この
水滴により他の物品が濡らされることとなり、また、持
ち運び時には水滴が衣服などを濡らすため、また、表面
に結露しない保冷容器や保冷袋が望まれていた。断熱材
の厚さを例えば5cm以上と厚くすると外表面での結露は
起こりにくくなるが、内容積の割りに嵩張るため保管ス
ペースや持ち運びに不便であるという問題がある。
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記の欠点を改善した、嵩張らずかつ表面に結
露を生じない保冷容器及び保冷袋を提供することにあ
る。
【課題を解決するための手段】
本考案者らは保冷容器や保冷袋の外表面の結露防止方法
について鋭意検討を行った結果、保冷容器外面を吸水性
のシートと通気性及び防水性を有するシートで覆うこと
により上記の欠点が大幅に改良できることを認めた。 即ち、本考案は、断熱性容器または袋の表面を吸水層、
通気性防水層の順で覆ってなる保冷容器及び保冷袋であ
る。 断熱性容器または袋は従来公知の耐水紙、耐水段ボール
箱、発泡スチロール容器や発泡ポリエチレン袋などの耐
水性のある材質からなる容器または袋であり、箱型、丸
型のものや袋状のものなど形状は特に限定するものでは
ない。 吸水層は断熱性容器または袋の外表面に結露した水分を
吸収するためのものであり、セルロース系などの親水性
繊維又は親水性化処理した合成繊維などよりなる紙又は
不織布が好ましく用いられるが、必ずしも親水性である
必要はなく、断熱性容器の表面に結露した水分を保持す
ることの出来る材料であれば使用することが出来る。不
織布の目付としては10〜200g/m2の範囲が目安となる
が、断熱性容器または袋の断熱性や輸送・保管に要する
時間などによっても異なりこの範囲に限定されるもので
はない。 通気性防水層は、通常、疎水性の材質よりなり、液状の
水は通過させないが空気や水蒸気は通過し得るシートで
ある。通気性防水層としては、微多孔質膜は通気性は有
っても表面に結露を生じ易いため好ましくなく、疎水性
繊維よりなる不織布は表面に結露を生じ難いため好まし
く用いられる。この不織布の通気性と、防水性の程度を
示す耐水度は共に高いほど好ましく、通気性はJIS L−1
096 6.27.1A法で少なくとも1cc/cm2/sec.であり、耐水
度はJIS L−1092 5.1.1A法で少なくとも10cmである。よ
り好ましくは通気性が10cc/cm2/sec.以上、耐水度が20c
m以上である。通気性が1cc/cm2/sec.より小さいと容器
または袋周辺の大気中の水分が十分通気性防水層より内
部に拡散しないため、外気温が高く湿度が高い場合には
外部に結露を生ずる場合がある。また、耐水度が10cmよ
り小さいと断熱性容器または袋の外表面に結露した水分
が外部に逆流し、表面が濡れるため好ましくない。 本考案の通気性防水層で用いる通気性かつ防水性の不織
布は、上記の特性を有するものであれば、ニードルパン
チ不織布や水流絡合不織布に防水処理や撥水処理したも
のであっても差し支えないが、工業生産に有利なメルト
ブロー法による不織布が好ましく用いられる。 メルトブロー法による不織布はポリオレフィン樹脂、ポ
リエステル樹脂又はポリアミド樹脂等を溶融し、ダイよ
り押し出すと共に高温高圧のガスにより細い繊維状に吹
き飛ばし、金網等の上に捕集して得ることができ、繊維
が細くかつ繊維の絡み合いが三次元的に構成されている
という特徴を有する。本考案においては、樹脂としての
疎水性が高く撥水剤等を付与せずに耐水度の高い不織布
が容易に得られること及び平均繊度0.1デニール以下の
繊維が容易に得られること等よりポリオレフィン樹脂を
用いた不織布が好ましい。不織布を構成する繊維の平均
繊度は好ましくは0.1デニール以下、より好ましくは0.0
7デニール以下が好ましく、平均繊度は小さいほうが通
気性と耐水度を高くできるので好ましい。1デニール以
上の繊維は混在しないほうが好ましい。 本考案で使用する通気性かつ防水性の不織布の目付は特
に制限するものではないが、上記特性を満足するため7g
/m2以上200g/m2以下、好ましくは10g/m2以上100g/m2
下のものを用いるのが良い。目付を小さくすると通気性
は大きくなるが耐水度が低下し、目付を大きくすると耐
水度は大きくなるが通気性は低下する。 本考案に用いる通気性かつ防水性の不織布においては、
通気性と耐水度を満足する範囲でエンボス加工や他の不
織布と積層して用いることが出来る。特にスパンボンド
不織布と積層することにより強度が増し取り扱い性が良
くなる。ポリプロピレンスパンボンド不織布を積層する
と耐水度の改善効果も得られる。 吸水層と通気性防水層とは積層一体化しても良く、ま
た、単に重ね合わせただけでも本考案の効果を得ること
が出来る。積層一体化する場合には接着剤や熱融着など
により接着するが、全面接着するよりは間に空間が残る
ように接着部を点状や線状などの形で行うことが好まし
い。また、吸水層と通気性防水層との間に更に疎水性繊
維よりなる不織布層を積層することは断熱効果を高め結
露を防止する上からも好ましい方法である。 本考案の保冷容器は、断熱性容器の表面に上記の吸水層
と通気性防水層よりなる積層シートを接着剤や熱融着な
どにより接着一体化したものであっても良く、また、該
積層シートを粘着テープや面ファスナーなどにより着脱
自在に取り付けたものや袋状に成形し内部に断熱性容器
を収納するものであっても良い。更に、必ずしも断熱性
容器の全てを積層シートで覆う必要はないが、少なくと
も底面と周囲は該積層シートで覆うことが好ましい。 吸水層が結露水を吸収して湿潤状態になった場合は、容
器の内容物を取り出して放置し、吸水層を乾燥させ再生
使用することが出来る。
【作用】
本考案の保冷容器内に保冷剤と共に冷凍品若しくは冷蔵
品を収納したとき、断熱性容器の表面は熱伝導により冷
され周囲の空中の水分による結露を生じるが、結露水は
吸水層に吸収され、断熱性容器の表面は結露による凝縮
熱により幾分暖められる。従って、吸水層より外にある
通気性防水層の外表面は余り冷却されず、また、疎水性
繊維の不織布で出来ているため表面に結露することはな
い。また、水蒸気は通気性防水層を通じて自由に拡散し
得るが、吸水層に吸収された結露水は外部に漏れ出すこ
とがなく、保冷容器の表面は常に乾燥した状態に保たれ
る。 次に、本考案の保冷容器の具体的例を示す図面について
説明する。1は箱型の保冷容器本体、2は蓋体である。
保冷容器本体1は発泡性ポリスチレンビーズを金型内で
水蒸気加熱融着成形で製造された発泡倍率40倍の肉厚50
mmの断熱層11のある冷凍食品収納箱であり、その外表面
には、第2図のようにセルローズ系繊維の不織布からな
る吸水層12、疎水性繊維よりなる不織布からなる通気性
防水層13が積層されている。また、蓋体2も本体と同様
に発泡性ポリスチレンビーズで成形された断熱層の外表
面に吸水層、通気性防水層が積層されている。
【考案の効果】
本考案の保冷容器及び保冷袋を使用することにより、容
器または袋の外表面に結露を生じないため段ボール箱や
その他の物品と同じように冷凍品又は冷蔵品を収納して
混在して輸送・保管することが出来、また、運搬時に作
業員の衣服などを濡らすこともない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の保冷容器の一例を示す斜視図、第2
図は、第1図の容器本体の側壁の切欠断面図である。 符号の説明 1:保冷容器本体 2:蓋体 11:ポリスチレン発泡体からなる断熱層 12:不織布からなる吸水層 13:不織布からなる通気性防水層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−76534(JP,A) 実開 昭63−1428(JP,U) 実開 昭61−175189(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱性容器または袋の表面を吸水層、通気
    性防水層の順で覆ってなる保冷容器及び保冷袋。
JP7997590U 1990-07-28 1990-07-28 保冷容器及び保冷袋 Expired - Lifetime JPH0744930Y2 (ja)

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JP7997590U JPH0744930Y2 (ja) 1990-07-28 1990-07-28 保冷容器及び保冷袋

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JP7997590U JPH0744930Y2 (ja) 1990-07-28 1990-07-28 保冷容器及び保冷袋

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JPH0439668U JPH0439668U (ja) 1992-04-03
JPH0744930Y2 true JPH0744930Y2 (ja) 1995-10-11

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