JPH07336224A - A/d変換回路 - Google Patents

A/d変換回路

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JPH07336224A
JPH07336224A JP6148678A JP14867894A JPH07336224A JP H07336224 A JPH07336224 A JP H07336224A JP 6148678 A JP6148678 A JP 6148678A JP 14867894 A JP14867894 A JP 14867894A JP H07336224 A JPH07336224 A JP H07336224A
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JP
Japan
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switch
amplifier
input
conversion
capacitance
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JP6148678A
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English (en)
Inventor
Kouichi Ashiga
弘一 芦賀
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/18Automatic control for modifying the range of signals the converter can handle, e.g. gain ranging
    • H03M1/181Automatic control for modifying the range of signals the converter can handle, e.g. gain ranging in feedback mode, i.e. by determining the range to be selected from one or more previous digital output values
    • H03M1/183Automatic control for modifying the range of signals the converter can handle, e.g. gain ranging in feedback mode, i.e. by determining the range to be selected from one or more previous digital output values the feedback signal controlling the gain of an amplifier or attenuator preceding the analogue/digital converter
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
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    • H03M1/129Means for adapting the input signal to the range the converter can handle, e.g. limiting, pre-scaling ; Out-of-range indication

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 AD変換器の入力範囲を大きくすることなく
小信号入力時のS/N劣化を防ぐA/D変換回路を提供
する。 【構成】 アナログ信号のレベルを検出する検出手段3
04、検出手段による検出レベルに応じて上記アナログ
信号レベルの増幅度が制御される増幅器302、及び増
幅器からの出力をA/D変換し且つ上記増幅器における
増幅度が大きくされたときそれに応じてA/D変換のス
テップ電圧が大きくされるAD変換器303を備え、小
信号に対しては増幅信号をAD変換器のステップ電圧を
大きくして符号化し、これがS/Nを向上させ、また、
小信号だけ増幅するから入力ダイナミックレンジの大き
なAD変換器の利用を要しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ信号をディジ
タル信号に変換するA/D変換回路に関し、例えばCO
DECに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】A/D変換回路の一例は図14の(A)
に示される。このA/D変換回路は、アナログ入力信号
をサンプルホールド(S/H)回路101に入力し、ク
ロック回路102から出力されるタイミングで標本化す
る。サンプルホールド回路101の出力はAD変換器1
03に入力され、これによってディジタル信号に変換さ
れる。図14の(B)には特開平1−162421号、
特開平1−256815号等で知られている技術に関す
る別のA/D変換回路が示される。このA/D変換回路
において、サンプルホールド回路201を介して標本化
されたアナログ信号は増幅器202とレベル検出回路2
04に入力される。レベル検出回路204はその入力レ
ベルに応じて増幅器202と減衰器205にその利得と
減衰率を決める信号を出力する。増幅器202で増幅さ
れた信号はAD変換器203でディジタル信号に変換さ
れ、減衰器205はそのディジタル信号をビットシフト
などによりディジタル的に減衰させて、正規のディジタ
ルデータを出力する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図14の(A)に示さ
れるA/D変換回路では、クロック回路102で発生す
る雑音、AD変換器103で発生する雑音、その他のデ
ィジタル回路で発生する雑音などの影響により、正確な
A/D変換が行われず、ディジタル出力には誤差が生じ
る。この誤差による影響は入力信号が小さいほど大きく
現れるため、小信号入力時のS/N(信号対雑音比)を
劣化させる原因になる。また、この問題を回避するため
に入力信号を単に増幅してA/D変換を行うという手段
を用いると、AD変換器の入力範囲が大きくなってしま
うという不具合が生じる。この不具合を解消するために
図14の(B)に示されるような構成を採用できるが、
ビットシフトのような減衰器205を用いる場合には、
増幅器202のゲインを当該減衰器205のビットシフ
ト量に合わせて2のn乗倍に設定しなければならないと
いう制約を受ける。また、PCM通信などで使用される
CODEC(コーデック)用の対数変換型A/D変換回
路のように変換特性が非線形の場合、ディジタル的に減
衰させる複雑な制御を行なわなければならな。
【0004】本発明の目的は、AD変換器の入力範囲を
大きくすることなく、小信号入力時のS/N劣化を防ぐ
ことができるA/D変換技術を提供することにある。さ
らに本発明の別の目的は、上記の技術を用いる場合に増
幅器の利得を任意に設定でき、ディジタル減衰器が不要
にできるA/D変換技術を提供することにある。
【0005】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0007】(1)第1の態様として本発明のA/D変
換回路は、図1,図2に例示されるように、アナログ信
号のレベルを検出する検出手段(304,404)と、
上記検出手段による検出レベルに応じて上記アナログ信
号レベルの増幅度が制御される増幅器(302,40
2)と、増幅器からの出力をA/D変換し、且つ、上記
増幅器における増幅度が大きくされたときにはそれに応
じてA/D変換のためのステップ電圧が大きくされるA
D変換器(303,403)とを備えて成る。
【0008】(2)第2の態様として本発明のA/D変
換回路は、図5,図6に例示されるように、増幅度を可
変に入力アナログ信号のレベルを増幅する増幅器(40
2,902)と、該増幅器の出力をA/D変換して得ら
れるディジタルビットの所定ビットにより上記アナログ
信号レベルが所定レベル以下であることを検出すること
に基づいて、上記増幅器における増幅度を大きく制御し
且つそれに応じてA/D変換のためのステップ電圧を大
きくするAD変換器(803,904)とを備えて成
る。
【0009】(3)上記第1及び第2の態様において、
上記AD変換器は、図2,図5,図6に例示されるよう
に、一方の電極が共通接続され他方の電極が選択的に第
1の電位と第2の電位に接続可能であって夫々重み付け
された複数の容量素子(1C,1C,2C,4C,8
C)を含み、上記一方の電極への入力信号レベルとそれ
ら容量素子による容量比とによって決定される上記一方
の電極の電圧を判定用電圧として比較手段(4032,
9032)に供給する容量アレイ(4031,903
1)を備え、この容量アレイは、上記ステップ電圧を選
択的に大きくするために特定の容量素子(8C)を上記
一方の電極の共通接続ノードから選択的に切り離して容
量比を変更する容量切り離しスイッチ(40311,9
0311)を備えて成る。
【0010】(4)第3の態様として本発明のA/D変
換回路は、図7,図9に例示されるように、入力された
アナログ信号を取込む第1のスイッチ(1001,13
01)と、上記入力アナログ信号を増幅する増幅器(1
003,1303)と、上記増幅器の出力を取込む第2
のスイッチ(1002,1302)と、上記第1のスイ
ッチから供給されるアナログ信号をA/D変換して得ら
れるディジタルビットの所定ビットにより上記アナログ
信号レベルが所定レベル以下であることを検出したとき
は、A/D変換対象を上記第2のスイッチから供給され
るアナログ信号に切換え且つ上記増幅器の増幅度に応じ
てA/D変換のためのステップ電圧を大きくしてA/D
変換を行うAD変換器(1011,1310)とを備え
て成るものである。
【0011】(5)上記第3の態様において、第1及び
第2のスイッチからのサンプリング動作の並列化を企図
する場合には図7、図9に例示されるように上記第2の
スイッチは、第1のスイッチと同期的に動作されて上記
増幅器の出力を取込む。並列サンプリングのためのAD
変換器として以下の2態様を挙げることができる。
【0012】(6)AD変換器の第1の態様は図7に例
示されるように、一方の電極が第1のスイッチ(100
1)に共通接続されて重み付けされた複数の容量素子の
他方の電極を選択的に第1の電位と第2の電位に接続可
能な第1の容量アレイ(1004)と、一方の電極が第
2のスイッチ(1002)に共通接続されて重み付けさ
れた複数の容量素子の他方の電極を選択的に第1の電位
と第2の電位に接続可能であって上記増幅器(100
3)の増幅度に応じてA/D変換のためのステップ電圧
が大きくされる第2の容量アレイ(1005)と、第1
の容量アレイと第2の容量アレイからの夫々の出力レベ
ルを選択的に参照レベルと比較する比較手段(903)
と、比較手段からの比較結果を貯える逐次比較レジスタ
回路(9033)と、逐次比較レジスタ回路の出力に基
づいて第1及び第2の容量アレイの動作を制御すると共
に、第1のスイッチから供給されるアナログ信号をA/
D変換して得られるディジタルビットの所定ビットによ
り上記アナログ信号レベルが所定レベル以下であること
を検出したときは上記比較手段による比較対象を第2の
容量アレイからの出力に切換える制御回路(1008)
とから成る。
【0013】(7)AD変換器の第2の態様は図9に例
示されるように、入力のダイナミックレンジが複数セグ
メントに分割され各セグメントが複数ステップに分割さ
れる形式を持ち、一方の電極が第1のスイッチ(130
1)に共通接続され、順次重み付けされた複数の容量素
子の他方の電極を選択的に第1の電位と第2の電位に接
続可能なセグメント判定用容量アレイ(1304)と、
一方の電極が第2のスイッチ(1302)に共通接続さ
れ、重み付けされた複数の容量素子の他方の電極を選択
的に第1の電位と第2の電位に接続可能であって、セグ
メント判定用容量アレイにおける入力アナログ信号レベ
ルが所定レベル以下である場合に判定されるセグメント
判定の結果第2の電位に接続される容量素子と第1の電
位に接続される容量素子とから得られる当該セグメント
判定用容量アレイにおける容量比を上記増幅器の増幅度
に応じて大きくした値の容量比を選択可能なステップ電
圧増大用容量アレイ(1305)と、上記セグメント判
定用容量アレイ及びステップ電圧増大用容量アレイにお
いてセグメント判定の結果第2の電位に接続された容量
素子のうち当該判定されたセグメントに対応されるもの
には第1の電位と第2の電位とを抵抗分圧して得られる
分圧電圧を第2の電位に代えて印加し、ステップを判定
するためのステップ判定用抵抗ストリング(1309)
と、上記セグメント判定用容量アレイとステップ電圧増
大用容量アレイからの夫々の出力レベルを選択的に参照
レベルと比較する比較手段(1306)と、比較手段空
の比較結果を貯える逐次比較レジスタ回路(1307)
と、逐次比較レジスタ回路の出力に基づいて上記セグメ
ント判定用容量アレイ、ステップ電圧増大用容量アレ
イ、及びステップ判定用抵抗ストリングの動作を制御す
ると共に、第1のスイッチから供給されるアナログ信号
をA/D変換して判定されるセグメントが上記所定レベ
ル以下の入力アナログ信号レベルに応ずるものであると
きは上記比較手段の入力をステップ電圧増大用容量アレ
イからの出力に切換える制御回路(1308)とから成
るものである。
【0014】(8)上記比較手段に参照電位を与える回
路は、図6に例示的に示されるように相互に異なるオフ
セットキャンセル回路を備えて構成できる。
【0015】(9)上記比較手段は、図8に例示される
ように、複数対の差動入力回路(701,702)と、
該複数対の差動入力回路の出力が入力に共通接続された
出力回路(704)と、上記複数対の差動入力回路を選
択的に活性化する電流源回路(703)とを備えて構成
できる。
【0016】
【作用】上記した手段によればA/D変換回路は、小信
号に対しては増幅器で増幅した信号をAD変換器のステ
ップ電圧を大きくして符号化を行い、これが雑音の影響
を受けにくくしてS/Nを向上させる。所定の小信号に
対してだけ増幅信号をA/D変換の対象にしてS/Nを
向上させるから、このことが入力範囲(入力ダイナミッ
クレンジ)の大きなAD変換器を利用しなければならな
いという制約から開放する。増幅された小信号に対する
コード化の整合は増幅器の増幅度に応じたステップ電圧
の増大によって保ち、ステップ電圧の増大はAD変換器
におけるコード判定のための電圧を形成する容量比や抵
抗比の変更によって比較的自由に行い得るから、これが
増幅器の利得を2のn乗倍だけでなく任意に設定可能に
する。ビットシフトのようなディジタル的な減衰器が不
要なため、A/D変換の入出力特性が非線形の場合でも
煩雑なディジタル減衰器を一切要しない。
【0017】所定の小信号入力の判定にAD変換器自体
を用いる場合には入力アナログ信号レベルを検出する検
出手段をAD変換器とは別に設けることを要しない。
【0018】ステップ電圧を選択的に大きくするための
手段として容量切り離しスイッチを採用することは、単
一の容量アレイを以って選択的なステップ電圧の変更を
可能にする。
【0019】ステップ電圧を変更した小信号専用の容量
アレイ(第2の容量アレイ,ステップ電圧増大用容量ア
レイ)を採用することにより当該小信号専用の容量アレ
イとそれ以外の信号判定用の容量アレイ(第1の容量ア
レイ,セグメント判定用容量アレイ)とに入力信号を並
列的にサンプリング可能になり、第1の容量アレイ又は
セグメント判定用容量アレイを用いて所定の小信号入力
が判定された場合にも、その結果に従って比較手段の入
力を選択すれば、所要のステップ電圧を以ってA/D変
換を行うことができ、これがサンプリング回数を低減さ
せてA/D変換効率を向上させる。
【0020】ステップ電圧が大きくされた場合に比較手
段に供給される電圧は増幅器の増幅度に応じて大きくさ
れる。比較手段に参照電位を与える回路において増幅し
た入力信号をA/D変換対象とするか否かに応じて相互
に異なるオフセットキャンセル回路を採用することは、
そのような入力レベルの相違が比較手段のオフセットキ
ャンセルに影響を与える虞を解消する。
【0021】単一の差動入力回路に対して入力信号経路
をMOSトランジスタから成るスイッチで選択する場合
にはスイッチのゲート制御信号の変化が当該スイッチの
制御端子を介して信号端子のレベルに変化を与えるよう
なフィードスルーを生ずる虞がある。比較手段を構成す
る複数対の差動入力回路を夫々の電流源を制御して選択
的に活性化することは、差動入力回路の入力端子に対し
て一切影響を与えず、上記フィードスルーを生じさせな
い。
【0022】
【実施例】図1の(A)には本発明の第1実施例に係る
A/D変換回路のブロック図が示される。このA/D変
換回路はサンプルホールド回路301、増幅器302、
AD変換器303、レベル検出回路304から成る。増
幅器302は増幅出力の利得が可変とされ、AD変換器
303はステップ電圧即ち1LSB(Least Significia
nt Bit)コード幅が可変とされる。1LSBコード幅と
は、AD変換器で分解できる最小単位に相当するアナロ
グ信号幅を意味する。例えばAD変換器303の分解能
が4ビットであれば、1LSBコード幅は、それによっ
てA/D変換可能なアナログ入力信号の最大信号量(例
えば最大電圧振幅)を1/16倍した信号量とされる。
アナログ入力信号はサンプルホールド回路301に入力
され、その出力は利得可変な増幅器302とレベル検出
回路304に入力される。増幅器302の出力はAD変
換器303に入力され、その出力はディジタルデータと
して出力される。レベル検出回路304の出力は増幅器
302及びAD変換器303に入力される。サンプルホ
ールド回路301はアナログ入力信号を標本化する。レ
ベル検出回路304はその信号のレベルを検出し、その
レベルに応じた動作モードを決定し、増幅器302の利
得及びAD変換器303のステップ電圧を決定する制御
信号305を出力する。即ち、入力アナログ信号が小信
号のときは利得及び1LSBコード幅を大きくしてA/
D変換させる。例えば図1の(B)に示されるように、
小信号範囲306の入力アナログ信号に対しては増幅器
302の利得及びAD変換器303の1LSBコード幅
を大きくしてA/D変換させ、その変換特性は図におい
て307で概念的に示される小信号モードの変換特性と
される。入力アナログ信号が小信号範囲以外であるとき
(大信号のとき)はその逆の操作を行なう。小信号範囲
外のアナログ入力信号に対しては図において308で概
念的に示される通常モードの変換特性とされる。
【0023】図2には図1に対応される更に詳細な第2
実施例のA/D変換回路が示される。同図に示されるA
/D変換回路は、サンプルホールド回路401、増幅器
402、AD変換器403、レベル検出回路404から
成る。増幅器402は増幅出力の利得が可変とされ、A
D変換器403はステップ電圧が可変とされる。
【0024】サンプルホールド回路401は、サンプリ
ングスイッチ4011とサンプリング容量4012によ
って構成される。サンプリング容量4012は回路の接
地端子(GND)とアナログ入力信号の伝達経路との間
に配置される。サンプリングスイッチ4011としては
相補型MOS(CMOS)トランスファーゲートを用い
るとよい。
【0025】増幅器402はオペアンプ4021、抵抗
回路4022、選択スイッチ4023によって構成され
る。オペアンプ4021の非反転入力端子(+)はサン
プルホールド回路401の出力に結合され、反転入力端
子(−)は選択スイッチ4023に結合される。抵抗回
路4022はオペアンプ4021の出力端子と回路の接
地端子GNDとの間に一対の抵抗素子Rが直列配置され
て成る。選択スイッチ4023は、一対の抵抗素子Rの
結合点を反転入力端子(−)に接続することによって増
幅器402の利得を2倍とし、オペアンプ4021の出
力を反転入力端子(−)に接続することによって増幅器
402の利得を1倍とする。
【0026】レベル検出回路404は基準電圧Vref
の半分の電圧を形成する抵抗分圧回路4041、上記抵
抗分圧回路4041の出力電圧を参照電位としてサンプ
ルホールド回路401の出力電圧がそれよりも大きいか
否かを検出する比較器4042、比較器4042の出力
とリセット信号4044が2入力される論理和ゲート4
043から成る。レベル検出回路404の出力信号40
5は入力アナログ信号がその最大振幅の半分以下のとき
にローレベルにされる。
【0027】AD変換器403は、容量アレイ403
1、コンパレータ4032、逐次比較レジスタ回路40
33、制御回路4034、及び出力制御回路4035か
ら成る。このAD変換器403はステップ電圧即ち1L
SBコード幅が可変とされる。この例では容量アレイは
4ビット逐次比較型を基本とし、容量素子4Cと8Cの
間にスイッチ(容量切り離しスイッチ)40311を挿
入し、選択的に全体の容量比を変えることで1LSBコ
ード幅を変化させるようになっている。スイッチSW1
〜SW4は容量1C,2C,4C,8Cを選択的に基準
電圧Vref又は接地端子GNDに接続する。上記スイ
ッチSW1〜SW4の制御信号は制御回路4034で生
成され、それらのスイッチ状態は逐次比較レジスタ回路
4033に逐次保持されるディジタルデータによって決
定される。このAD変換器403は電圧比較形式とされ
る。
【0028】上記スイッチ40311を閉じるとAD変
換器403の入出力特性は図3の(A)に示されるよう
になり、開放すると図3の(B)に示されるようにその
1LSBコード幅が2倍にされ、AD変換器403の利
得が1/2倍になったのと等価とされる。以下このAD
変換器が図3の(A)の特性で動作する状態を通常モー
ド、図3の(B)の特性で動作する状態を小信号モード
という。図3において40312は通常モードにおける
1LSBコード幅、40313は小信号モードにおける
1LSBコード幅の一例である。上記スイッチ4031
1及び4023はレベル検出回路404の出力信号40
5によってスイッチ制御される。入力アナログ電圧が基
準電圧Vrefの半分以上のときにはスイッチ4023
はオペアンプ4021の出力を選択し且つスイッチ40
311を閉じて上記通常モードとする。すなわち、増幅
器402のゲインは1倍で容量8Cはコンパレータ40
32に接続される。入力アナログ電圧が基準電圧Vre
fの半分以下のときにはスイッチ4023は一対の抵抗
素子Rの結合ノードを選択し且つスイッチ40311を
開放して上記小信号モードとする。すなわち、増幅器4
02のゲインは2倍で容量8Cがコンパレータ4032
から切り離されて1LSBコード幅は通常モードの2倍
とされる。したがって、小信号モードにおいて、容量ア
レイ4031からコンパレータ4032に与えられる参
照レベルは通常モードの2倍にされる。この点について
以下その動作を詳細に説明する。
【0029】図4にはその動作例が示される。サンプル
ホールド回路401で標本化されたアナログ入力信号は
レベル検出回路404及び増幅器402に入力される。
最初はリセット信号4044がハイレベルにされること
により、増幅器402の利得は1倍(スイッチ4023
はオペアンプ4021の出力に接続)、AD変換器40
2は通常モード(スイッチ40311は閉状態)で動作
するように制御される。AD変換器4031は逐次比較
形であるから、最初に最上位ビットを判定する。即ち、
スイッチSW1〜SW4を介して容量1C,1C,2
C,4Cを基準電圧Vrefに、容量8Cを接地端子G
NDに結合して得られる電圧を参照電位としてコンパレ
ータ4032に入力してそのアナログ入力電圧が基準電
圧Vrefの半分より大きいか小さいかを判定する。判
定された最上位ビットの値は逐次比較レジスタ回路40
33の値に反映される。
【0030】その後、リセット信号4044がローレベ
ルにされ、信号405はレベル検出の結果が反映され、
入力アナログ信号レベルが基準電圧Vrefの半分より
大きいときはそのまま通常モードで下位側ビットの判定
が行われる。すなわち、スイッチSW1〜SW4を介し
て容量1C,1C,2C,8Cを基準電圧Vrefに、
容量4Cを接地端子GNDに結合して得られる電圧(V
ref・12/16)を参照電位としてコンパレータ4
032に入力しそのアナログ入力電圧が基準電圧Vre
fの12/16より大きいか小さいかが判定される。当
該第2ビット目の判定結果は逐次比較レジスタ回路40
33の値に反映される。次いで、その判定結果に従っ
て、容量1C,1C,4C,8Cを基準電圧Vref
に、容量2Cを接地端子GNDに結合して得られる電圧
を参照電位としてそのアナログ入力電圧が基準電圧Vr
efの14/16より大きいか小さいか、或は容量1
C,1C,8Cを基準電圧Vrefに、容量2C,4C
を接地端子GNDに結合して得られる電圧を参照電位と
してそのアナログ入力電圧が基準電圧Vrefの10/
16より大きいか小さいかが判定される。この判定結果
は逐次比較レジスタ回路4033の値に反映される。同
様にして最下位ビットまで判定される。
【0031】入力アナログ信号レベルが基準電圧Vre
fの半分より小さいときは信号405がローレベルにさ
れて、増幅器402の利得が2倍、AD変換器403が
小信号モードに切替えられ、容量8Cがスイッチ403
11にてコンパレータ4032から切り離されて下位側
ビットの判定が行われる。この時の動作は判定のための
容量比を形成する容量から8Cが単に除外されるだけで
ある。例えばスイッチSW1〜SW4を介して容量1
C,1C,2C,を基準電圧Vrefに、容量4Cを接
地端子GNDに結合して得られる電圧(Vref・4/
8)を参照電位としてコンパレータ4032に入力しそ
のアナログ入力電圧が基準電圧Vrefの4/8より大
きいか小さいかが判定される。当該第2ビット目の判定
結果は逐次比較レジスタ回路4033の値に反映され
る。次いで、その判定結果に従って、容量1C,1C,
4Cを基準電圧Vrefに、容量2Cを接地端子GND
に結合して得られる電圧を参照電位としてそのアナログ
入力電圧が基準電圧Vrefの6/8より大きいか小さ
いか、或は容量1C,1Cを基準電圧Vrefに、容量
2C,4Cを接地端子GNDに結合して得られる電圧を
参照電位としてそのアナログ入力電圧が基準電圧Vre
fの2/8より大きいか小さいかが判定される。この判
定結果は逐次比較レジスタ回路4033の値に反映され
る。同様にして最下位ビットまで判定される。
【0032】上記動作から明らかなように、最上ビット
の判定後に小信号モードが設定されたとき容量アレイ4
031の容量比によって形成される参照電位は、容量8
Cを含めて参照電位を形成したとする場合の2倍の電圧
にされる。これは小信号モードにおいてゲインが2倍に
された増幅器402の出力に対してコンパレータ403
2による下位側ビットの比較判定動作を正常に行うこと
ができるようにする。したがって、本実施例において、
AD変換器403で発生する雑音はその動作モードにか
かわらず一定であるとすると、小信号モードでは信号が
増幅されている分だけAD変換に伴うS/Nを向上させ
ることができるという効果を得る。さらに入力アナログ
信号のレベルに応じて増幅器402の増幅度とAD変換
器403の1LSBコード幅とを選択することにより、
従来のように全ての入力アナログ信号を同じ様に増幅す
ることによってダイナミックレンジを広げたAD変換器
を用いければならないという制約を受けない。
【0033】上記実施例では逐次比較形AD変換器を取
り上げたが、他の方式のAD変換器を用いてもよいこと
は言うまでもない。また、増幅器は抵抗分圧回路を採用
した正転増幅器で構成したが、容量による分圧回路を採
用してもよい。上記実施例では通常モードと小信号モー
ドを設定したが、目的に応じて小信号モードを更に細分
化した複数の動作モードを設けて構成することも可能で
ある。また、1LSBコード幅を変える手段として容量
8Cの選択的な切り離しを採用したが、容量アレイ40
31の基準電圧レベルを変更したりする手段に変更可能
である。
【0034】図5には本発明の第3実施例に係るA/D
変換回路が示される。本実施例は図2の実施例に対して
レベル判定回路404を省略してあり、上記スイッチ4
023,40311はAD変換器803内部の制御回路
8034がスイッチ制御する点で相違される。制御回路
8034は最上ビットの判定時には上記通常モードとな
るようにスイッチ4023,40311を制御し、最上
位ビットの判定結果に従って上記通常モード又は小信号
モードを選択するようにスイッチ4023,40311
を制御する。図2の実施例と同一機能を有する回路ブロ
ック及び回路記号には同一符合を付してその詳細な説明
を省略する。
【0035】本実施例において、アナログ入力信号はサ
ンプルホールド回路401に入力され、その出力は利得
可変な増幅器402に入力される。また、増幅器402
の出力は上記1LSBコード幅を可変なAD変換器80
3に入力される。通常モードと小信号モードの定義は図
2の実施例と同様である。サンプルホールド回路401
でアナログ入力信号が標本化されると、その信号は増幅
器402を通りAD変換器803で最上位ビットが判定
され、その結果により制御回路8034から動作モード
を決定する信号805が出力される。その後は図2の実
施例と同様に最下位ビットまで判定される。この実施例
によれば、動作モードを決定するときのレベル判定はA
D変換器803で行なうため、図2の実施例に比べてレ
ベル検出回路を不要にできるという利点がある。
【0036】図6には本発明の第4実施例に係るA/D
変換回路が示される。本実施例のA/D変換回路は容量
アレイにサンプリングした電荷の再配分によって形成さ
れる電圧を参照電位と比較する電荷比較方式若しくは電
荷再配分方式を有する。参照電位は回路の接地電位とさ
れる。厳密には、それを判定するコンパレータのオフセ
ットをキャンセルするための電圧が加えられた電圧とさ
れる。
【0037】このA/D変換回路は、サンプルホールド
回路901、増幅器902、サンプリングスイッチ90
3、AD変換器904、オフセットキャンセル回路90
5,906から成る。サンプルホールド回路901は図
5の401で示されるものと同様にスイッチ9011と
容量9012によって構成される。増幅器902は図5
の402で示されるものと同様にオペアンプ9021、
抵抗分圧回路9022、及びスイッチ9023から成
り、制御信号によって1倍又は2倍の増幅度を選択でき
るようになっている。増幅器902の出力はサンプリン
グスイッチ903に接続され、該スイッチ903の逆側
には1LSBコード幅が可変なAD変換器904の入力
に接続される。
【0038】上記AD変換器904は容量アレイ903
1、コンパレータ9032、逐次比較レジスタ回路90
33、制御回路9034、及び極性選択用のスイッチ9
035から成る。このAD変換器903は1LSBコー
ド幅が可変とされる。このAD変換器904は1ビット
のサインビットと4ビットのステップビットを生成する
電荷再配分形式の逐次比較AD変換器とされる。この例
では容量アレイ9031の容量素子4Cと8Cの間に上
記信号907で制御されるスイッチ90311を挿入
し、選択的に全体の容量比を変えることで1LSBコー
ド幅を変化させるようになっている。スイッチSW1〜
SW5は容量1C,2C,4C,8C,1Cを選択的に
基準電圧Vref又は接地端子GNDに接続する。スイ
ッチ9035は上記基準電圧Vrefの極性を選択す
る。上記スイッチSW1〜SW4の制御信号は制御回路
9034で生成され、それらのスイッチ状態は逐次比較
レジスタ回路9033に逐次保持されるディジタルデー
タによって決定される。上記スイッチ90311を閉じ
た場合と開放した場合とにおいて容量アレイ9031で
形成される電圧の関係は第2実施例の場合と同様であ
り、スイッチ90311が開放されると、その1LSB
コード幅が2倍にされ、AD変換器403の利得が1/
2倍になったのと等価とされる。上記信号907は図5
で説明した信号805と等価とされる。
【0039】オフセットキャンセル回路905,906
は、コンパレータ9032の不所望なオフセット電圧を
補償する回路であり、この例ではAD変換器904の動
作モードは上記通常モードと小信号モードの二通りとさ
れるため、オフセット補償機能を最適化するために通常
モード用の回路905と小信号モード用の回路906と
を各別に設けてある。オフセットキャンセル回路90
5,906は容量9051、容量9051を充放電する
ためのプッシュプル型のスイッチ回路9052、スイッ
チ回路9052の制御回路9053、及び制御回路90
53への制御情報を保持する制御レジスタ9054から
成る。制御レジスタ9054はAD変換器904からサ
インビット(極性ビット)の値に応ずる極性情報908
を貯える。制御回路9053はレジスタ9054に保持
された極性情報に従って容量9051を所定期間充電又
は放電するようにスイッチ回路9052を制御する。オ
フセットキャンセル回路905,906の出力は切替ス
イッチ909を介してコンパレータ9032の非反転入
力端子(+)に供給される。スイッチ909は上記信号
907で制御され、通常モードに対応して905の出力
を、小信号モードに対応して906の出力を選択する。
これにより、コンパレータ9032の非反転入力端子
(+)には、接地電位GNDに対して容量9051に蓄
積された電荷に応ずる電圧(コンパレータ9032のオ
フセット補償電圧になる)が参照電位として出力され
る。この参照電位は接地電位にオフセット補償電圧を加
えた電圧であり、表現を簡略化するために単に接地レベ
ルの参照電位とも記する。
【0040】次に上記実施例の動作を説明する。図2の
例と同様に、入力アナログ信号が基準電圧Vrefの半
分以下のときを小信号モードと定義する。増幅器902
の利得とAD変換器904の1LSBコード幅は制御信
号907によって、AD変換器904が通常モードのと
きは増幅器902の利得が1倍、小信号モードのときは
増幅器902の利得2倍となるように制御される。ま
た、オフセットキャンセル回路905,906の出力も
制御信号907にてAD変換器904の動作モードに合
わせて選択される。
【0041】入力アナログ信号が標本化されると、最初
に通常モードでサインビットの判定が行なわれ、その結
果は逐次比較レジスタ回路9033と通常モード用のオ
フセットキャンセル回路905のレジスタ9054に格
納される。次に小信号モードでのサインビットの判定が
行なわれ、その結果は小信号モード用のオフセットキャ
ンセル回路906のレジスタ9054に格納される。通
常モードにおけるサインビットの判定に当たっては、ス
イッチSW1〜SW5を介して接地端子GNDに接続さ
れた全ての容量素子1C,1C,2C,4C,8Cがサ
ンプリングスイッチ903を介して充電される。コンパ
レータ9032はその充電電位が上記接地レベルの参照
電位よりも大きければ正極性、小さければ負極性と判定
する。小信号モードでの極性判定も容量素子8Cを用い
ない点を除けば通常モードと同じである。
【0042】次にステップビットを判定していく。ステ
ップビットの判定は、接地電位GNDとの間で入力電圧
が充電された容量1C,1C,2C,4C,8Cに対
し、最上位ビットを構成する容量から順に基準電圧に接
続してコンパレータで大小判定を行う。本実施例に従え
ば、先ず通常モードで最上位ビットの判定を行なう。即
ち、容量8Cを接地端子GNDから基準電圧Vrefに
接続変更して電荷再配分を行い、これによってコンパレ
ータ9032の出力が反転するか否かが検出される。反
転しなければ入力電圧は基準電圧Vrefの半分以上で
あり、反転すればそれよりも小されことになる。
【0043】その判定結果が基準電圧Vrefの半分以
上であればそのまま通常モードで最下位ビットまで判定
が行なわれる。例えば第2ビット目の判定においては8
Cと4Cが基準電圧Vrefに接続れる。順次得られた
判定結果は逐次比較レジスタ回路9033に格納され
る。
【0044】最上位ビットの判定結果が基準電圧Vre
fの半分以下であれば小信号モードに切替て再びスイッ
チ903を短絡してサンプリングし、第2ビット目から
最下位ビットまでの判定を行なう。例えば第2ビット目
の判定においては容量1C,1C,2C,4Cの内4C
が基準電圧Vrefに接続れる。順次得られた判定結果
は逐次比較レジスタ回路9033に格納される。図2で
の説明と同様に小信号モードでは増幅器902のゲイン
は2倍、AD変換器904の1LSB幅は2倍にされ、
S/Nを向上させた判定が実現される。
【0045】以上のようにして順次得られた判定結果は
逐次比較レジスタ回路9033からディジタル信号とし
て出力される。これと同時に、次のA/D変換に備えて
オフセットキャンセル回路905,906は次のように
動作される。すなわち、前回得たサインビットの判定結
果に基づいて容量9051を充放電する。例えばサイン
ビットが正であればある一定の補償量を容量9051に
充電し、負であればその補償量を放電させるという操作
が行なわれる。このようなオフセット補償のための動作
が行われた後、再度上述の手順に従ってA/D変換が行
われる。斯るオフセットキャンセル動作は、入力アナロ
グ信号が正負の両極性を持った信号であることを前提
に、多数回に亘るA/D変換動作の結果としてオフセッ
ト補償電圧を収束させようとするものである。
【0046】本実施例によるA/D変換動作を全体的に
説明すれば、サンプリング回路901による1サンプル
当たり9ステップの動作が行われる。第1ステップでは
入力信号のサンプリングとオフセット補償量の調整が行
われる。第2ステップではスイッチ903でAD変換器
904に信号がサンプリングされる。第3ステップでは
通常モードにて極性判定が行われる。第4ステップでは
再びAD変換器904に信号がサンプリングされる。第
5ステップでは小信号モードにて極性判定が行われる。
第6〜第9ステップではステップビットの判定が行われ
る。
【0047】この実施例では、図2で示した実施例の効
果に加えて、通常モードと小信号モードでのオフセット
の違いによるA/D変換特性の歪を防ぐことができる。
すなわち、通常モードに比べて小信号モードでは容量ア
レイの各容量に充電される電荷量は増幅器902のゲイ
ンが2倍であることに応じて2倍にされ、1LSB当た
りのコード幅も2倍にされるので、双方の動作モードに
おける量子化誤差も異なってくるため、オフセットキャ
ンセル回路によるオフセット補償の形式上、動作モード
毎にオフセット補償回路を各別に設けることが望ましい
からである。実際の回路において双方の動作モードでオ
フセット補償回路を共通化した場合には本実施例に比べ
てA/D変換特性に歪みを生ずることを確認できた。
尚、オフセット補償回路を動作モード毎に各別に設ける
構成は電荷再配分型のAD変換器を用いる場合に限定さ
れず、他の形式のAD変換器を用いることもできる。
【0048】図7には本発明に係るA/D変換回路の第
5実施例が示される。この実施例は図6の第4実施例に
対し、容量アレイ1004,1005を通常モード用
(1004)と小信号モード用(1005)とに分離
し、増幅器1003はゲインを2倍に固定して小信号モ
ード用の容量アレイ1005に専用化し、一対のサンプ
リングスイッチ1001,1002にて双方の容量アレ
イに1004,1005に並列的にアナログ入力信号の
サンプリングを行い、コンパレータ1006による比較
判定の対象をスイッチ1009で選択するようにした点
が相違される。尚、この実施例において容量アレイは正
極性のアナログ入力信号に対する接続態様が代表的に示
されており、図6のスイッチ9035などは省略されて
いると理解されたい。尚、図6と同一機能を有する回路
ブロック及び回路記号には同一符合を付してその詳細な
説明を省略する。
【0049】本実施例において、アナログ入力信号はサ
ンプリングスイッチ1001と、例えば利得2倍の増幅
器1003に入力される。増幅器1033の出力はサン
プリングスイッチ1002に接続する。スイッチ100
1の逆側は切替スイッチ1009と、通常モード用の容
量アレイ1004の出力に接続する。また、サンプリン
グスイッチ1002の逆側は切替スイッチ1009と、
小信号モード用の容量アレイ1005に接続する。切替
スイッチ1009の逆側はコンパレータ9032の反転
入力端子(−)に接続され、コンパレータ9032の出
力は逐次比較レジスタ回路9033に入力される。その
出力はオフセットキャンセル回路905,906と制御
回路1008に入力される。オフセットキャンセル回路
905,906の出力は切替えスイッチ909に接続さ
れ、選択的にコンパレータ9032の非反転入力端子
(+)に接続される。制御回路1008から出力される
信号は、上記切替スイッチ1009、909、容量アレ
イ1004のスイッチSW1〜SW5、及び容量アレイ
1005のスイッチSW11〜SW14のスイッチ動作
を制御する。容量アレイ1004は容量1C,1C,2
C,4C,8Cによって4ビットのステップビットを判
定可能に構成され、容量アレイ1005は4ビットのス
テップビットの内下位側3ビットを判定可能に構成され
る。
【0050】次に上記実施例の動作を説明する。図2の
実施例と同様に、入力アナログ信号が基準電圧Vref
の半分以下のときを小信号モードと定義する。サンプリ
ングスイッチ1001、1002は共通のサンプルクロ
ックにより動作するため、通常モード用の容量アレイ1
004には入力アナログ信号がそのまま標本化され、小
信号モード用の容量アレイ1005には入力アナログ信
号電圧を増幅器1003で2倍にした信号が標本化され
る。これら二つの容量アレイ1004,1005に対す
る動作は制御回路1008によってそれぞれ独立に可能
とされる。最初は切替スイッチ1009で容量アレイ1
004がコンパレータ9032に接続され(通常モー
ド)、最上位ビットの判定が行われる。この判定結果に
より、入力信号が基準電圧Vrefの半分以上のときは
そのまま最下位ビットまで判定が行われる。そうでなけ
れば切替スイッチ1009で容量アレイ1005をコン
パレータ9032に接続し(小信号モード)して最下位
ビットまで判定される。判定手法及びオフセットキャン
セル回路905、906の動作は図6の実施例と同じで
あるのでその説明を省略する。
【0051】この実施例によれば、上記実施例の効果に
加え、図6の実施例の様に小信号モードに切り替わると
きに容量アレイに再びサンプルするという動作時間が不
要になり、A/D変換時間を短縮できる。尚、この実施
例では容量アレイによる電荷再配分型逐次比較AD変換
器1011を用いたが、他の方式のAD変換器を採用で
きることは言うまでもない。
【0052】図8には図7におけるスイッチ909、1
009及びコンパレータ9032の機能を備えた別のコ
ンパレータの一例が示される。同図に示される回路は主
にMOSトランジスタM1〜M8からなる差動入力段7
01,702、差動入力段701,702を選択的に活
性化する電流源回路703、及びMOSトランジスタM
9、M10からなる出力段704で構成される。差動入
力段701,702は、電流源として機能されるPチャ
ンネル型のMOSトランジスタM1と差動入力トランジ
スタとして機能されソースが共通接続されたPチャンネ
ル型のMOSトランジスタM2、M3とを備えた第1の
系統と、同じくPチャンネル型MOSトランジスタM
4、M5、M6で構成された第2の系統とを有し、MO
SトランジスタM2、M5のドレインはNチャンネル型
の負荷MOSトランジスタM7のドレインに接続され、
ゲートは反転入力端子若しくは負入力端子(A−,B
−)とされる。MOSトランジスタM3、M6のドレイ
ンはNチャンネル型MOSトランジスタM8のドレイン
に接続され、ゲートは非反転入力端子若しくは正入力端
子(A+,B+)とされる。MOSトランジスタM7,
M8はカレントミラー負荷を構成する。また、電流源と
されるMOSトランジスタM1のゲートはNチャンネル
型のスイッチMOSトランジスタM11のドレインと、
M12のソースに接続され、同様にMOSトランジスタ
M4のゲートはMOSトランジスタM13のドレイン
と、M14のソースに接続される。MOSトランジスタ
M12、M14のドレインは外部から与えられるバイア
ス電圧BIASに接続される。MOSトランジスタM1
2,M13のゲートには外部から信号CLKが供給さ
れ、MOSトランジスタM11,M14のゲートには外
部から信号CLK−B(CLKの反転信号)が供給され
る。差動入力段は、信号CLK,CLK−Bが相補レベ
ルにされることにより第1の系統又は第2の系統が選択
的に活性化される。
【0053】出力段はバイアス電圧BIASをゲートに
受けるPチャンネル型の負荷MOSトランジスタM9
と、MOSトランジスタM3,M6のドレインがゲート
に接続されたNチャンネル型の駆動MOSトランジスタ
M10が直列接続されて構成される。
【0054】上記コンパレータは、入力端子は正負一対
のペアが二組あるが、これらは同時に動作することはな
い。どちらのペアを入力として選択するかは制御信号C
LK,CLK−Bの状態に従って決定される。すなわ
ち、このコンパレータは制御信号CLK,CLK−Bに
より、比較したい入力ペアを選択して判定するように動
作する。例えば図7に示される一対の差動入力段を有す
るコンパレータ9032の入力がMOS回路で成るスイ
ッチ909を介してオフセットキャンセル回路905、
906の蓄積容量(図6の9051のような容量素子)
に接続されているとき、コンパレータ9032に対する
入力信号経路をMOSトランジスタから成るスイッチ9
09で選択する場合には当該スイッチ909のゲート制
御信号の変化が当該スイッチ909の制御端子を介して
MOSトランジスタのソース・ドレインのような信号端
子のレベルに変化を与えるようなフィードスルーを生じ
て蓄積容量の電荷に変化を与える虞がある。図8に示さ
れるコンパレータのように複数対の差動入力回路を夫々
の電流源を制御して選択的に活性化する構成は、差動入
力回路の入力端子に対して一切影響を与えず、上記フィ
ードスルーを生じさせない。図8では一対の差動入力回
路を備えるものとして構成したが、差動入力回路をそれ
以上有する構成にしてもよい。さらに、本実施例では図
8のものをコンパレータとして利用したが、同様の構成
のオペアンプを増幅器などにも利用できる。
【0055】図9に本発明の第6実施例に係るA/D変
換回路が示される。この実施例の基本構成は図7の実施
例に類似である。異なる点は、本実施例では8ビット電
荷再配分型逐次比較形式のAD変換器1310を採用
し、局部D/A変換用の容量アレイ1304,1304
と抵抗ストリング1309を備える。容量アレイ(13
04,1305)は通常モード用(1304)と小信号
モード用(1305)とに分離される。抵抗ストリング
1309は双方の動作モードで共用される。このAD変
換器1310はCCITT規格で定められた圧伸則を実
現するものである。即ち、入出力特性が直線的に変化す
るA/D変換器の場合各ステップ電圧の大きさは入力レ
ベルによらず全て1LSBコード幅である。このため、
入力レベルと誤差の比であるS/Nは入力レベルが小さ
いほど劣化する。ところが、PCM伝送などの音声伝送
においては小信号であってもS/Nを良好にすることが
望ましい。そこで、入力レベルによらずS/Nを一定に
するため、CODECに用いられるようなA/D,D/
A変換器の入出力特性を非直線にして信号レベルが小さ
いほどステップ電圧を小さくする、所謂非直線変換が行
われる。例えば、図10に示す様に非線形な入出力特性
とされる。これは、入力レベルを正負片側で夫々8つの
折線(セグメント)に分割し、容量アレイ1304でこ
のセグメントを決定している。また、セグメント内は1
6等分されて16段のステップがあり、このステップは
抵抗ストリング1309で構成される。セグメントの傾
斜は倍倍となっている。これを、極性1ビット、セグメ
ント3ビット、ステップ4ビットの合計8ビットのビッ
トフォーマットで表す。
【0056】先ず本実施例におけるA/D変換の動作原
理を通常モードを代表として説明する。容量アレイ13
04におけるアナログ入力信号(入力電圧Vin)のサ
ンプリングタイミングにおいてスイッチ1311,SW
1〜SW8は図示の接続状態とされ、これによって当該
容量アレイにはQ=Vin・255Cの電荷が貯えられ
る。この状態でサインビットの判定が行われる。正極性
の場合にはスイッチ1311の接続を図示の状態とは逆
にして再度サンプリングが行われる。以下入力信号の極
性が負の場合を一例とする。次にセグメントを判定する
ために最上位ビットを構成する容量から順次基準電圧V
refに接続して電荷再配分を行いその都度コンパレー
タ1306でノードの電圧Vxが参照電位(オフセット
キャンセル回路から供給されるオフセット補償された接
地レベルの参照電位)よりも大きいか否かが判定され、
大きい場合にはその容量素子を基準電圧Vrefに接続
したままの状態で一つ下位のビットに対応される容量素
子を基準電圧Vrefに接続して次の判定を行い、小さ
い場合にはその容量素子を再度接地電位に接続変更した
状態で一つ下位のビットに対応される容量素子を基準電
圧Vrefに接続して次の判定を行う。この動作を最下
位ビットまで行う。本実施例に従えば、最上位ビットの
判定では容量素子128Cを基準電圧Vrefに接続
し、そのときの判定結果が上記参照電位よりも大きけれ
ば容量素子128Cと共に次の容量素子64Cを基準電
位Vrefに接続して次の判定を行い、最上位の判定結
果が上記参照電位よりも小さければ容量素子128Cを
接地端子GNDに戻し次の容量素子64Cを基準電位V
refに接続して次の判定を行う。この判定によって入
力電圧Vinがどのセグメントに属するかが判定され、
逐次比較レジスタ回路1307の3ビットのセグメント
ビットが確定される。尚、本実施例の逐次比較レジスタ
回路1307はコンパレータ1306の出力から得られ
る8ビット分の情報をエンコードして3ビットのセグメ
ントビットを決定する機能を有する。
【0057】ステップビットの判定においては、セグメ
ントの判定における容量素子1C〜128Cの最終的な
接続状態を維持して上記属すると判定されたセグメント
に対応される一つの容量素子だけを抵抗ストリング13
09に接続し、当該セグメント内部の16段階のステッ
プ電圧のどの段階の電圧に相当するかの判定が行われ
る。本実施例において各セグメントのステップ電圧はセ
グメント毎に倍倍に増加されるものであるから、ステッ
プビットの判定において容量1C〜128Cはセグメン
ト〜に一対一対応するものとして利用される。例え
ば、判定されたセグメントが図10のであれば容量素
子64Cが抵抗ストリング1309に接続されてステッ
プビットの判定に利用される。
【0058】例えば入力電圧Vinがセグメントに属
する場合における電荷再配分の一例が図11に示され
る。サンプリングされた電荷はQ=Vin・255Cと
される。セグメント判定における最終状態は容量素子1
C,2Cが基準電圧Vrefに、それ以外の容量素子は
接地電位GNDに接続されている。ステップ判定におい
てはセグメントに対応して容量素子2Cが抵抗ストリ
ング1309に接続される。このとき抵抗分圧比1/a
はステップビットの最上位ビットから決定するように変
化される。これによって逐次比較レジスタ回路1307
の4ビットのステップビットが確定される。
【0059】上述の動作原理を有するAD変換器131
0において小信号モードはアナログ入力信号が最小セグ
メント内の電圧である場合に設定される。通常モード
におけるセグメントの判定で入力電圧Vinがセグメン
トに属する電圧であることが判定された状態において
容量アレイ1304は次のようになっている。即ち、容
量素子1Cが基準電圧Vrefに接続され、その他の容
量素子は接地端子GNDに接続されている。このときの
容量アレイ1304の電圧Vxは、Vx=Vin+vr
ef・(1/255)とされる。小信号モード用の容量
アレイ1305は容量素子1Cと14Cから成る。ま
た、増幅器1303のゲインは17倍とされる。ここ
で、小信号モード用の容量アレイ1305も通常モード
用の容量アレイ1304と並列的にアナログ入力信号を
サンプリングしている。例えばアナログ入力信号が負極
性の場合、スイッチ1311は図示の通りとされ抵抗ス
トリング1309のスイッチ13091は接地端子GN
Dに接続されており、これによって容量アレイ1305
の容量素子1C,14CにはQ=Vin・17・15C
=Vin・255Cの電荷が蓄積される。この状態でス
イッチ13091が基準電圧Vrefに接続されたとす
ると、容量アレイ1305の電圧Vxxは、Vxx=V
in+Vref・1/15=Vin+Vref・17/
255とされる。すなわち、容量アレイ1305の容量
比によって得られる電圧は通常モードにおけるセグメン
トの場合の17倍とされている。容量アレイ1305
への入力電圧Vinも増幅器1303により通常モード
の17倍とされている。したがって、抵抗ストリング1
309によるステップビット判定のためのステップ電圧
は通常モードの17倍とされ、17倍された入力電圧に
対してS/Nを著しく向上させてセグメントにおける
ステップビットを正確に判定できる。
【0060】次に本実施例のA/D変換回路の動作を全
体的に説明する。入力アナログ信号電圧はゲイン1倍の
状態で容量アレイ1304にサンプリングされると共
に、増幅器1303で17倍されて容量アレイ1305
にサンプリングされる。最初に通常モードでサインビッ
トの判定が行なわれ、その結果は逐次比較レジスタ回路
1307と通常モード用のオフセットキャンセル回路9
05に格納される。次に小信号モードでのサインビット
の判定が行なわれ、その結果は小信号モード用のオフセ
ットキャンセル回路906に格納される。サインビット
の判定に当たって全ての容量素子は接地端子GNDに接
続される。通常モードでの極性判定はコンパレータ13
06のB側入力端子を用いて行い、小信号モードでの極
性判定はコンパレータ1306のA側入力端子を用いて
行う。コンパレータ1306は反転入力端子(−)のレ
ベルが上記接地レベルの参照電位よりも大きければ負極
性、小さければ正極性と判定する。正極性の場合にはス
イッチ1311の状態を図示の状態とは逆にし、また、
スイッチ13091を基準電位Vrefに接続変更して
入力アナログ信号のサンプリングを再度行う。
【0061】次に通常モード(コンパレータ1306の
B側入力利用)として上述のセグメントビットの判定を
行っていく。判定結果がセグメント以外の場合には、
判定されたセグメントに対応する容量素子を抵抗ストリ
ング1309に接続してステップビットの判定を順次行
う。判定されたセグメントがのときは、小信号モード
に切換えられ、コンパレータ1306のA側入力を利用
してステップビットの判定を順次行う。オフセットキャ
ンセル回路905,906に対する制御は第4実施例と
同様であるのでその詳細な説明を省略する。尚、図9に
おいて図8の構成を有するコンパレータ1306の制御
信号CLK,CLK−Bは制御回路1308から供給さ
れる。増幅器1303はオペアンプ13031と、抵抗
素子1R,16Rを直列接続した抵抗分圧回路1303
2とによって構成され、そのゲインは17倍とされる。
【0062】本実施例によれば、入力アナログ信号を増
幅してA/D変換した後でディジタル的なビットシフト
のような処理で減衰させると言う従来手法を適用できな
い場合にも対応可能であることが明らかになる。即ち増
幅器のゲインを減衰器のビットシフト量に合わせて2の
n乗倍に設定しなければならないという制約を受けない
ことが明らかになる。本実施例では増幅器のゲインを1
7倍としている。例えば、セグメントに相当する直線
近似部分だけに従来のディジタル的な手法を適用して
も、増幅器のゲインを17倍にはできず、その直近の1
6倍又は32倍にしかできない。16倍又は32倍とす
る場合には小信号モード用の容量アレイを構成する容量
素子の容量値配分が容易ではなく、精度も低下す虞があ
る。また、入出力特性が非線形の場合にも比較的簡単な
構成によって容易に対応できる。すなわち、ディジタル
的に減衰させる複雑な制御を全く要しない。さらに、A
D変換器で発生する雑音はその動作モードにかかわらず
一定であるとすると、小信号モードでは信号が増幅され
ている分だけAD変換に伴うS/N比を向上させること
ができるという効果と、入力アナログ信号のレベルに応
じて増幅器の増幅度とAD変換器の1LSBコード幅若
しくはステップ電圧幅とを選択することにより、従来の
ように全ての入力アナログ信号を同じ様に増幅すること
によってダイナミックレンジを広げたAD変換器を用い
ければならないという制約を受けないという効果を得ら
れる点は上記実施例と同様である。
【0063】図12には図9に示されるA/D変換回路
123を適用したCODECの一例が示される。音声ア
ナログ信号をディジタル信号に変換して送受信する場
合、その相互変換は符号復号化器(CODEC)121
により行われる。音声信号を送信する場合、入力された
アナログ信号は帯域通過フィルタ(BPF)122によ
り不要帯域が除去され、A/D変換回路123でディジ
タル信号に変換されて伝送される。一方受信時には、受
信したディジタル信号がD/A変換回路124でアナロ
グ信号に変換され、低域通過フィルタ(LPF)125
で平滑化されて音声信号を出力する。
【0064】符号復号化器(CODEC)は従来±5V
の2電源で動作され、主に電子交換器で使用されてき
た。ところが、近年ディジタル電話機、携帯電話機など
に用途が拡大されるに従って、符号復号化器(CODE
C)の動作電源の低電圧化が行われている。これに伴い
信号振幅も低下するため、S/N特性の劣化を招くこと
になる。本実施例のA/D変換回路123を利用するこ
とによってそのような場合におけるS/Nの特性劣化が
防止される。
【0065】図13には図12のCODECを用いたシ
ステム例としてディジタル電話機のブロック図が示され
る。このシステムは、回線インタフェース127がライ
ンドライバ/レシーバ126を介してISDN回線に接
続され、電話機のハンドセットはCODEC121を介
して回線インタフェース127に接続される。回線イン
タフェース127の回線制御、CODEC121のA/
D及びD/A変換動作の制御はマイクロコンピュータ1
28が行い、マイクロコンピュータ128にはキーパッ
ドからの操作信号が与えられ、また、動作状態などをL
CD(液晶表示パネル)に表示制御する。音声通信では
大信号を送受信している時の雑音は相対的に気にならな
いが、小信号を送受信している時の雑音は気になるとい
う特徴がある。このため、小信号時のS/N特性を特別
に向上させるA/D変換回路123を採用することによ
って音声通信の品質を高めることができる。
【0066】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0067】上記各実施例では通常モードと小信号モー
ドの2通りのモードを備えたA/D変換回路について説
明したが、必要に応じて小信号モードを更に細分化し
て、増幅度とステップ電圧を相互に相違させた複数モー
ドに分けてもよい。
【0068】また、図5に示されるような電圧比較形式
のAD変換器を用いる場合に、これに対するアナログ信
号の供給をゲイン可変の増幅器を介する構成に限定され
ない。例えば、入力されたアナログ信号を取込む第1の
スイッチと、上記入力アナログ信号を増幅する増幅器
と、上記増幅器の出力を取込む第2のスイッチとを設
け、AD変換器は、上記第1のスイッチから供給される
アナログ信号をA/D変換して得られるディジタルビッ
トの所定ビットにより上記アナログ信号レベルが所定レ
ベル以下であることを検出したときは、A/D変換対象
を上記第2のスイッチから供給されるアナログ信号に切
換え且つ上記増幅器の増幅度に応じてA/D変換のため
のステップ電圧を大きくしてA/D変換を行うようにす
る。
【0069】以上の説明ではA/D変換回路の利用分野
としてCODECやディジタル電話機を挙げているが本
発明はそれに一切限定されるものであはなくA/D変換
器を要する各種回路若しくは半導体集積回路に広く適用
することができる。本発明は、少なくともA/D変換を
行う条件のものに適用できる。
【0070】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0071】すなわち、小信号に対しては増幅器で増幅
した信号をAD変換器のステップ電圧を大きくして符号
化を行うから、A/D変換器のS/Nを向上させること
ができる。
【0072】所定の小信号に対してだけ増幅信号をA/
D変換の対象にしてS/Nを向上させるから、入力ダイ
ナミックレンジの大きなAD変換器を利用しなければな
らないという制約を受けない。
【0073】増幅された小信号に対するコード化の整合
は増幅器の増幅度に応じたステップ電圧の増大によって
保ち、ステップ電圧の増大はAD変換器におけるコード
判定のための電圧を形成する容量比や抵抗比の変更によ
って比較的自由に行い得るから、これにより、増幅器の
利得を2のn乗倍だけでなく任意に設定できるようにな
る。
【0074】ビットシフトのようなディジタル的な減衰
器が不要なため、A/D変換の入出力特性が非線形の場
合でも煩雑なディジタル減衰器を一切要しない。
【0075】所定の小信号入力の判定にAD変換器自体
を用いる場合には入力アナログ信号レベルを検出する検
出手段をAD変換器とは別に設けることを要しない。
【0076】ステップ電圧を選択的に大きくするための
手段として容量切り離しスイッチを採用することによ
り、単一の容量アレイを以って選択的なステップ電圧の
変更を可能にできる。
【0077】ステップ電圧を変更した小信号専用の容量
アレイ(第2の容量アレイ,ステップ電圧増大用容量ア
レイ)を採用することにより当該小信号専用の容量アレ
イとそれ以外の信号判定用の容量アレイ(第1の容量ア
レイ,セグメント判定用容量アレイ)とに入力信号を並
列的にサンプリング可能になり、第1の容量アレイ又は
セグメント判定用容量アレイを用いて所定の小信号入力
が判定された場合にも、その結果に従って比較手段の入
力を選択すれば、所要のステップ電圧を以ってA/D変
換を行うことができ、これがサンプリング回数を低減さ
せてA/D変換効率を向上させる。換言すれば、動作モ
ード別にAD変換用の容量アレイを持つことにより、動
作モード切替え時に生じる時間遅れをなくすることがで
きる。
【0078】ステップ電圧が大きくされた場合に比較手
段に供給される電圧は増幅器の増幅度に応じて大きくさ
れる。比較手段に参照電位を与える回路において増幅し
た入力信号をA/D変換対象とするか否かに応じて相互
に異なるオフセットキャンセル回路を採用することは、
そのような入力レベルの相違が比較手段のオフセットキ
ャンセルに影響を与える虞を解消する。
【0079】比較手段を構成する複数対の差動入力回路
を夫々の電流源を制御して選択的に活性化することによ
り、差動入力回路の入力端子に対して一切影響を与え
ず、フィードスルーを生じさせない。
【0080】音声通信システムにおいて本発明に係るA
/D変換回路を用いることにより、小信号時における雑
音特性劣化の少ないシステムを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るA/D変換回路とそ
の変換特性の説明図である。
【図2】本発明の第2実施例に係るA/D変換回路の回
路図である。
【図3】小信号モードと通常モードの夫々における変換
特性の説明図である。
【図4】第1実施例におけるA/D変換の動作説明図で
ある。
【図5】本発明の第3実施例に係るA/D変換回路の回
路図である。
【図6】本発明の第4実施例に係るA/D変換回路の回
路図である。
【図7】本発明の第5実施例に係るA/D変換回路の回
路図である。
【図8】コンパレータの一例回路図である。
【図9】本発明の第6実施例に係るA/D変換回路の回
路図である。
【図10】第6実施例に係るA/D変換回路の入出力特
性を示す説明図である。
【図11】第6実施例に係るA/D変換回路の電荷再配
分動作の一例説明図である。
【図12】第6実施例のA/D変換回路を適用したCO
DECのブロック図である。
【図13】CODECを用いたディジタル電話機のブロ
ック図である。
【図14】従来のA/D変換器の一例ブロック図であ
る。
【符号の説明】
302 増幅器 303 AD変換器 304 レベル検出回路 402 増幅器 403 AD変換器 4031 容量アレイ 40311 容量切り離しスイッチ 4032 コンパレータ 4033 逐次比較レジスタ回路 4034 制御回路 404 レベル検出回路 803 AD変換器 8034 制御回路 902 増幅器 904 AD変換器 9031 容量アレイ 90311 容量切り離しスイッチ 9032 コンパレータ 9033 逐次比較レジスタ回路 9034 制御回路 905 通常モード用のオフセットキャンセル回路 906 小信号モード用のオフセットキャンセル回路 1001,1002 サンプリングスイッチ 1003 増幅器 1004 通常モード用の容量アレイ 1005 小信号モード用の容量アレイ 1008 制御回路 701,702 差動入力回路 703 電流源回路 704 出力回路 1301,1302 サンプリングスイッチ 1303 増幅器 1304 セグメント判定用の容量アレイ 1305 ステップ電圧増大用の容量アレイ 1306 コンパレータ 1307 逐次比較レジスタ回路 1308 制御回路 1309 抵抗ストリング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号のレベルを検出する検出手
    段と、 上記検出手段による検出レベルに応じて上記アナログ信
    号レベルの増幅度が制御される増幅器と、 増幅器からの出力をA/D変換し、且つ、上記増幅器に
    おける増幅度が大きくされたときにはそれに応じてA/
    D変換のためのステップ電圧が大きくされるAD変換器
    と、を備えて成るものであることを特徴とするA/D変
    換回路。
  2. 【請求項2】 増幅度を可変に入力アナログ信号のレベ
    ルを増幅する増幅器と、 該増幅器の出力をA/D変換して得られるディジタルビ
    ットの所定ビットにより上記アナログ信号レベルが所定
    レベル以下であることを検出することに基づいて、上記
    増幅器における増幅度を大きく制御し且つそれに応じて
    A/D変換のためのステップ電圧を大きくするAD変換
    器と、を備えて成るものであることを特徴とするA/D
    変換回路。
  3. 【請求項3】 上記AD変換器は、一方の電極が共通接
    続され他方の電極が選択的に第1の電位と第2の電位に
    接続可能であって夫々重み付けされた複数の容量素子を
    含み、上記一方の電極への入力信号レベルとそれら容量
    素子による容量比とによって決定される上記一方の電極
    の電圧を判定用電圧として比較手段に供給する容量アレ
    イを備え、この容量アレイは、上記ステップ電圧を選択
    的に大きくするために特定の容量素子を上記一方の電極
    の共通接続ノードから選択的に切り離して容量比を変更
    する容量切り離しスイッチを備えて成るものであること
    を特徴とする請求項1又は2記載のA/D変換回路。
  4. 【請求項4】 入力されたアナログ信号を取込む第1の
    スイッチと、 上記入力アナログ信号を増幅する増幅器と、 上記増幅器の出力を取込む第2のスイッチと、 上記第1のスイッチから供給されるアナログ信号をA/
    D変換して得られるディジタルビットの所定ビットによ
    り上記アナログ信号レベルが所定レベル以下であること
    を検出したときは、A/D変換対象を上記第2のスイッ
    チから供給されるアナログ信号に切換え且つ上記増幅器
    の増幅度に応じてA/D変換のためのステップ電圧を大
    きくしてA/D変換を行うAD変換器と、を備えて成る
    ものであることを特徴とするA/D変換器。
  5. 【請求項5】 上記第2のスイッチは、第1のスイッチ
    と同期的に動作されて上記増幅器の出力を取込み、上記
    AD変換器は、 一方の電極が第1のスイッチに共通接続されて重み付け
    された複数の容量素子の他方の電極を選択的に第1の電
    位と第2の電位に接続可能な第1の容量アレイと、 一方の電極が第2のスイッチに共通接続されて重み付け
    された複数の容量素子の他方の電極を選択的に第1の電
    位と第2の電位に接続可能であって上記増幅器の増幅度
    に応じてA/D変換のためのステップ電圧が大きくされ
    る第2の容量アレイと、 第1の容量アレイと第2の容量アレイからの夫々の出力
    レベルを選択的に参照レベルと比較する比較手段と、 比較手段からの比較結果を貯える逐次比較レジスタ回路
    と、 逐次比較レジスタ回路の出力に基づいて第1及び第2の
    容量アレイの動作を制御すると共に、第1のスイッチか
    ら供給されるアナログ信号をA/D変換して得られるデ
    ィジタルビットの所定ビットにより上記アナログ信号レ
    ベルが所定レベル以下であることを検出したときは上記
    比較手段による比較対象を第2の容量アレイからの出力
    に切換える制御回路と、から成るものであることを特徴
    とする請求項4記載のA/D変換回路。
  6. 【請求項6】 上記第2のスイッチは、第1のスイッチ
    と同期的に動作されて上記増幅器の出力を取込み、上記
    AD変換器は、 入力のダイナミックレンジが複数セグメントに分割され
    各セグメントが複数ステップに分割される形式を持ち、 一方の電極が第1のスイッチに共通接続され、順次重み
    付けされた複数の容量素子の他方の電極を選択的に第1
    の電位と第2の電位に接続可能なセグメント判定用容量
    アレイと、 一方の電極が第2のスイッチに共通接続され、重み付け
    された複数の容量素子の他方の電極を選択的に第1の電
    位と第2の電位に接続可能であって、セグメント判定用
    容量アレイにおける入力アナログ信号レベルが所定レベ
    ル以下である場合に判定されるセグメント判定の結果第
    2の電位に接続される容量素子と第1の電位に接続され
    る容量素子とから得られる当該セグメント判定用容量ア
    レイにおける容量比を上記増幅器の増幅度に応じて大き
    くした値の容量比を選択可能なステップ電圧増大用容量
    アレイと、 上記セグメント判定用容量アレイ及びステップ電圧増大
    用容量アレイにおいてセグメント判定の結果第2の電位
    に接続された容量素子のうち当該判定されたセグメント
    に対応されるものには第1の電位と第2の電位とを抵抗
    分圧して得られる分圧電圧を第2の電位に代えて印加
    し、ステップを判定するためのステップ判定用抵抗スト
    リングと、 上記セグメント判定用容量アレイとステップ電圧増大用
    容量アレイからの夫々の出力レベルを選択的に参照レベ
    ルと比較する比較手段と、 比較手段空の比較結果を貯える逐次比較レジスタ回路
    と、 逐次比較レジスタ回路の出力に基づいて上記セグメント
    判定用容量アレイ、ステップ電圧増大用容量アレイ、及
    びステップ判定用抵抗ストリングの動作を制御すると共
    に、第1のスイッチから供給されるアナログ信号をA/
    D変換して判定されるセグメントが上記所定レベル以下
    の入力アナログ信号レベルに応ずるものであるときは上
    記比較手段の入力をステップ電圧増大用容量アレイから
    の出力に切換える制御回路と、から成るものであること
    を特徴とする請求項4記載のA/D変換回路。
  7. 【請求項7】 上記比較手段に参照電位を与える回路は
    相互に異なるオフセットキャンセル回路を備えて成るも
    のであることを特徴とする請求項3、5又は6の何れか
    1項記載のA/D変換回路。
  8. 【請求項8】 上記比較手段は、複数対の差動入力回路
    と、該複数対の差動入力回路の出力が入力に共通接続さ
    れた出力回路と、上記複数対の差動入力回路を選択的に
    活性化する電流源回路とを備えて成るものであることを
    特徴とする請求項5乃至7の何れか1項記載のA/D変
    換回路。
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