JPH07306795A - 二重系計算機のデータベース等価処理装置 - Google Patents

二重系計算機のデータベース等価処理装置

Info

Publication number
JPH07306795A
JPH07306795A JP6100926A JP10092694A JPH07306795A JP H07306795 A JPH07306795 A JP H07306795A JP 6100926 A JP6100926 A JP 6100926A JP 10092694 A JP10092694 A JP 10092694A JP H07306795 A JPH07306795 A JP H07306795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
database
storage area
data storage
difference data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6100926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2939414B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Fukumoto
佳弘 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6100926A priority Critical patent/JP2939414B2/ja
Publication of JPH07306795A publication Critical patent/JPH07306795A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2939414B2 publication Critical patent/JP2939414B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 二重系計算機のデータベース等価の処理速度
を上げる。 【構成】 サーバコンピュータ1のデータベース2に設
けた差分データ記憶領域7に汎用共通言語からなる差分
データを記憶し、この差分データをサーバコンピュータ
3のデータベース4に設けた差分データ記憶領域8に複
写し、この差分データでデータベースに変更をかける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は二重系の計算機におけ
る複数のデータベース相互に同一の汎用共通言語からな
るデータを等価記憶する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は例えば特開平2−118737
号公報に示された従来の二重系計算機のデータベース等
価処理装置を示す構成図である。この図14において、
1はA系サーバコンピュータ、2はA系サーバコンピュ
ータ1が有するA系データベース、2aはA系サーバコ
ンピュータ1が有するA系全データ記憶データベース、
3はB系サーバコンピュータ、4はB系サーバコンピュ
ータ3が有するB系データベース、3aはB系サーバコ
ンピュータ3が有するB系全データ記憶データベース、
6は汎用共通言語を保有するクライアントコンピュー
タ、5はクライアントコンピュータ6にA系サーバコン
ピュータ1およびB系サーバコンピュータ3を接続する
バス形伝送路である。
【0003】次に、上記従来の二重系計算機のデータベ
ース等価処理装置の動作について説明する。クライアン
トコンピュータ6がデータ変更をA系・B系サーバコン
ピュータ1,3にバス形伝送路5を使用して指示する
と、A系・B系サーバコンピュータ1,3はそれぞれ自
分のデータベース2,4のデータを同時に変更する。結
果として、データベース2,4はデータが同一の状態に
保たれた、データの等価格納状態になる。
【0004】このデータ変更途中において、もし、B系
サーバコンピュータ3が何らかの理由で機能を停止しB
系データベース4を変更できない場合には、A系データ
ベース2のみが更新されるので、B系データベース4は
最新の状態でなくなるうえ、そのB系データベース4の
データはA系データベース2のデータと齟齬を生じる。
このとき、このA系・B系データベース2,4でのデー
タの齟齬を解消するために、クライアントコンピュータ
6はその異常監視機能によりB系サーバコンピュータ3
の正常復帰を監視する。そして、B系サーバコンピュー
タ3が正常状態に復帰したとき、クライアントコンピュ
ータ6はそのデータベース管理機能によりA系・B系サ
ーバコンピュータ1,3にB系データベース4のデータ
をA系データベース2と等しくするための等価処理指示
を与える。この等価処理は具体的には下記(1)乃至
(3)の処理によって達成される。
【0005】(1)A系サーバコンピュータ1がA系デ
ータベース2のデータ全部をA系全データ記憶データベ
ース2aに吸い上げる。つまり、A系データベース2の
データ全部がA系全データ記憶データベース2aに記憶
される。そして、A系サーバコンピュータ1はA系全デ
ータ記憶データベース2aのデータをB系サーバコンピ
ュータ3にバス形伝送路5を使用して転送する。
【0006】(2)B系サーバコンピュータ3はA系サ
ーバコンピュータ1から転送されてきたA系全データ記
憶データベース2aのデータをB系データベース4に書
き込む(複写する)。
【0007】(3)上記(1)および(2)の処理中に
おいて、A系データベース2のデータが変更されると、
B系データベース4のデータがA系データベース2のデ
ータと等価の状態にならないため、クライアントコンピ
ュータ6は上記(1)および(2)の作業中はA系サー
バコンピュータ1におけるA系データベース2でのデー
タの更新を禁止する。または、クライアントコンピュー
タ6はそのデータベース管理機能により(1)および
(2)作業中のトランザクションログをとりB系データ
ベース4に反映するが、しかし、このトランザクション
ログの反映の間に、A系データベース2が変更される
と、B系データベース4が上記同様に最新の等価状態に
ならないため、この間は、クライアントコンピュータ6
はA系サーバコンピュータ1におけるA系データベース
2でのデータの更新を禁止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の二重系計算
機のデータベース等価処理装置は以上のようにA系デー
タベース2のデータ全部をA系全データ記憶データベー
ス2aに吸い上げてからB系データベース4に投入する
全データ等価処理を行う構成であるから、処理時間が多
くかかるという問題点があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、第1の目的は処理速度を上げ、第
2の目的は等価処理中でもデータ更新を可能とし、第3
の目的はデータ等価の信頼性を上げ、第4の目的は複数
のクライアントコンピュータからデータ更新に対応可能
とし、第5の目的は状況に応じた等価処理を選択可能と
し、第6の目的は等価処理データの制約を低減し、異常
発生でも等価処理を継続するようにしたことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された第
1の発明に係る二重系計算機のデータベース等価処理装
置は、汎用共通言語からなるデータを保有するクライア
ントコンピュータにバス形伝送路で接続された複数のサ
ーバコンピュータのデータベースが、それぞれに記憶さ
れたデータの差分を記憶するための差分データ記憶領域
を個別に有し、クライアントコンピュータは転送手段お
よび複写手段を有し、この転送手段が複数のサーバコン
ピュータのうちの一方のデータベースにその差分データ
記憶領域に記憶された差分データを他方のサーバコンピ
ュータに転送するための指示を行い、上記複写手段は他
方のサーバコンピュータに転送された差分データをその
差分データ記憶領域に複写するための指示を行う構成と
したものである。
【0011】請求項2に記載された第2の発明に係る二
重系計算機のデータベース等価処理装置は、第1の発明
のクライアントコンピュータが比較手段を有し、この比
較手段が第1の発明の複写手段による一方の差分データ
記憶領域から他方の差分データ記憶領域への複写完了後
における両者のデータ量を比較しその両者のデータ量が
不一致ならば他方の差分データ記憶領域の複写データを
消去しさらに再度一方の差分データ記憶領域から他方の
差分データ記憶領域への複写を行う構成としたものであ
る。
【0012】請求項3に記載された第3の発明に係る二
重系計算機のデータベース等価処理装置は、第1の発明
のデータベースには更新命令記憶領域が設けられ、上記
クライアントコンピュータまたは複数のサーバコンピュ
ータのいずれかには更新命令手段が設けられ、この更新
命令手段が一方のデータベースから他方のデータベース
への等価処理に際し、その等価処理での更新命令を上記
更新命令記憶領域に書き込む、その更新命令記憶領域が
なくなるまで等価処理を繰り返す構成としたものであ
る。
【0013】請求項4に記載された第4の発明に係る二
重系計算機のデータベース等価処理装置は、第1の発明
の複数のサーバコンピュータが検証手段を有し、この検
証手段が第1の発明の複写手段による一方のデータベー
スから他方のデータベースへの複写完了後におけるデー
タベース量の一致性を検証する構成としたものである。
【0014】請求項5に記載された第5の発明に係る二
重系計算機のデータベース等価処理装置は、第1の発明
の複数のサーバコンピュータが更新順序手段を有し、こ
の更新順序手段が複数のクライアントコンピュータから
のデータ更新を受けことによってそのデータ更新と同一
トランザクションで差分データを差分データ記憶領域に
書き込むとともにその差分データに時間順の連続番号を
付与する構成としたものである。
【0015】請求項6に記載された第6の発明に係る二
重系計算機のデータベース等価処理装置は、第1の発明
の複数のサーバコンピュータが全データ等価処理による
データを記憶する全データ記憶データベースを有し、こ
れら複数のサーバコンピュータまたはクライアントコン
ピュータのいずれかが比較選択手段を有し、この比較選
択手段はデータベースの記憶領域に対する差分データ記
憶領域への差分データ容量の割合が基準値より小さい場
合には差分データ記憶領域を使用する差分データ等価処
理を実行し上記割合が基準値を越えた場合には全データ
記憶データベースを使用する全データ等価処理を実行す
る構成としたものである。
【0016】請求項7に記載された第7の発明に係る二
重系計算機のデータベース等価処理装置は、第1の発明
の複数のサーバコンピュータが全データ等価処理による
データを記憶する全データ記憶データベースを有し、こ
れら複数のサーバコンピュータまたはクライアントコン
ピュータのいずれかが比較判定手段を有し、この比較判
定手段は差分データ記憶領域への差分データ量が差分デ
ータ記憶領域より小さい場合には差分データ記憶領域を
使用する差分データ等価処理を実行し上記差分データ量
が差分データ記憶領域を越える場合には全データ記憶デ
ータベースを使用する全データ等価処理を実行する構成
としたものである。
【0017】請求項8に記載された第8の発明に係る二
重系計算機のデータベース等価処理装置は、第1の発明
の複数のサーバコンピュータが全データ等価処理による
データを記憶する全データ記憶データベースを有し、こ
れら複数のサーバコンピュータまたはクライアントコン
ピュータのいずれかが異常対策手段を有し、この異常対
策手段は差分データの差分データ記憶領域への差分デー
タ等価処理中に異常が発生したときその差分データ等価
処理を中止するとともに全データ記憶データベースを使
用する全データ等価処理を実行する構成としたものであ
る。
【0018】
【作用】第1の発明の二重系計算機のデータベース等価
処理装置は、汎用共通言語で記載された差分を一方のデ
ータベースの差分データ記憶領域から他方のデータベー
スの差分データ記憶領域に複写し、この差分データで他
方のデータベースに変更をかけることにより、データベ
ースの等価処理速度が速くなる。
【0019】第2の発明の二重系計算機のデータベース
等価処理装置は、差分データの汎用共通言語の数を複写
前後で比較し、同複写前後での文字数が一致するまで差
分データの等価処理を繰り返すことにより、等価処理中
でもデータ更新が可能となる。
【0020】第3の発明の二重系計算機のデータベース
等価処理装置は、差分データがなくなるまで差分データ
を一方のデータベースの差分データ記憶領域から他方の
データベースの差分データ記憶領域に複写し、この差分
データで他方のデータベースに変更をかけることによ
り、データベースへ変更をかける間もデータ更新が可能
となる。
【0021】第4の発明の二重系計算機のデータベース
等価処理装置は、データ等価後におけるデータベース量
の一致性を検証することにより、データ等価の信頼性が
上がる。
【0022】第5の発明の二重系計算機のデータベース
等価処理装置は、データ更新について差分データをデー
タ更新と同一トランザクションで書き込み、その差分デ
ータに時間順の連続番号をあたえることにより、複数ク
ライアントからのデータ更新が容易になる。
【0023】第6の発明の二重系計算機のデータベース
等価処理装置は、差分データのデータ容量と全体データ
容量とを比較し両者の比により、差分データを複写する
差分データ等価処理およびデータ全部を複写する全デー
タ等価処理のうちで速い方を選択することにより、処理
速度が速くなる。
【0024】第7の発明の二重系計算機のデータベース
等価処理装置は、差分データがあらかじめ定められた容
量を越えるかどうかで、差分データ等価処理および全デ
ータ等価処理を使い分けることにより、差分データ容量
の制約がなくなる。
【0025】第8の発明の二重系計算機のデータベース
等価処理装置は、差分データ等価処理中にエラーが発生
すると、その差分データ等価処理を中止し、全データ等
価処理を実施することにより、データ等価の信頼性が上
がる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図1乃至図13
を用い、上記従来例と同一部分に同一符号を付して説明
する。 実施例1(請求項1に対応).図1は実施例1の二重系
計算機のデータベース等価処理装置を示す構成図であ
る。この図1において、クライアントコンピュータ6に
はA系サーバコンピュータ1とB系サーバコンピュータ
3とがバス形伝送路5にて接続され、A系サーバコンピ
ュータ1はA系データベース2を備え、このA系データ
ベース2にはA系データベース2に対する更新分を蓄え
るA系差分データ記憶領域7が設けられ、B系サーバコ
ンピュータ3はB系データベース4を備え、このB系デ
ータベース4にはB系データベース4に対する更新分を
蓄えるB系差分データ記憶領域8が設けられている。ま
た、クライアントコンピュータ6は例えばSQLのよう
な汎用共通言語で記憶されるデータ6aを保有するとと
もに転送手段6bおよび複写手段6cを備える。
【0027】次に、実施例1の動作について説明する。
クライアントコンピュータ6は同一データをA系・B系
サーバコンピュータ1,2相互にバス形伝送路5を使用
して二相コミットメント方式により転送することでA系
・B系データベース2,4のデータを同時に変更する。
つまり、A系・B系サーバコンピュータ1,3はクライ
アントコンピュータ6からのデータ変更指示を受けるこ
とによりA系・B系データベース2,4のデータを同時
に変更し、A系・B系データベース2,4がデータの等
価格納状態になる。しかし、このデータ変更途中におい
て、もし、B系サーバコンピュータ3の機能停止によっ
て、B系データベース4が変更されない場合は、B系デ
ータベース4のデータが最新の状態とならずA系データ
ベース2のデータと齟齬を生じ、B系データベース4の
データとA系データベース2とが不等価になる。そこ
で、クライアントコンピュータ6はその異常監視機能に
よりB系サーバコンピュータ3の機能停止なる異常およ
びその機能回復なる正常復帰を監視し、B系サーバコン
ピュータ3が正常状態に復帰したとき、クライアントコ
ンピュータ6はそのデータベース管理機能によりA系・
B系サーバコンピュータ1,3にB系データベース4の
データをA系データベース2と等しくするための等価処
理指示を与える。この等価処理は具体的には下記(1)
乃至(4)の処理によって達成される。
【0028】(1)クライアントコンピュータ6は2相
コミットメント方式でB系サーバコンピュータ3の異常
を表すエラーメッセージを受け取ると、データ変更指示
にもとづくA系差分データ記憶領域7への書き込み指示
をA系サーバコンピュータ1に与える。この指示によっ
て、A系サーバコンピュータ1はA系データベース2の
データ変更に伴う命令を汎用共通言語の文字列としてA
系差分データ記憶領域7に書き込む。
【0029】(2)クライアントコンピュータ6は二相
コミットメント方式でB系サーバコンピュータ3の異常
回復を表す使用可能メッセージを受け取った時点で、ク
ライアントコンピュータ6はその転送手段6bによって
A系サーバコンピュータ1にA系差分データ記憶領域7
に格納された内容のみをB系サーバコンピュータ3に転
送する指示を与える。この転送指示を受けたA系サーバ
コンピュータ1はA系差分データ記憶領域7に格納され
た内容のみをB系サーバコンピュータ3にバス形伝送路
5を使用して転送する。この転送完了後に、クライアン
トコンピュータ6はその複写手段6cによってB系サー
バコンピュータ3に上記A系サーバコンピュータ1から
の転送を受けたB系差分データ記憶領域8に複写する指
示を与える。この複写指示を受けたB系サーバコンピュ
ータ3はA系差分データ記憶領域7からの転送データと
しての汎用共通言語の文字列をB系差分データ記憶領域
8に書き込む(複写する)。この複写完了後に、クライ
アントコンピュータ6はA系サーバコンピュータ1にA
系差分データ記憶領域7の内容を消去する指示を与え
る。この消去指示によって、A系サーバコンピュータ1
はA系差分データ記憶領域7のデータを消去する。
【0030】(3)引き続き、クライアントコンピュー
タ6はその複写手段6cによってB系サーバコンピュー
タ3にB系データベース4の内容を変更する指示を与え
る。この変更指示によって、B系サーバコンピュータ3
はB系差分データ記憶領域8から汎用共通言語の文字列
を読み出し、その読み出した内容でB系データベース4
に変更をかけ(B系データベース4を更新し)、その変
更後にB系差分データ記憶領域8のデータを消去する。
【0031】(4)上記(1)乃至(4)の処理中は、
クライアントコンピュータ6はA系サーバコンピュータ
1にA系データベース2にデータの更新を禁止する指示
を与える。それは、(1)乃至(4)の処理中にA系デ
ータベース2のデータが更新されると、B系データベー
ス4が最新の状態にならない。これを防止するために、
(1)乃至(4)の処理中はA系データベース2の更新
を禁止する。結果として、(1)乃至(4)の処理によ
って、A系データベース2とB系データベース4とのデ
ータの等価処理の1サイクルが終了する。
【0032】実施例2(請求項2に対応).図2は実施
例2の二重系計算機のデータベース等価処理装置を示す
構成図、図3は実施例2の等価処理を示すフローチャー
トであり、この実施例2はデータの等価処理中での一部
の動作を除きA系データベース2の更新を可能とするこ
とに特徴がある。
【0033】図2において、A系・B系サーバコンピュ
ータ1,3はA系・B系差分データ記憶領域7,8を含
むA系・B系データベース2,4を個別に備え、A系・
B系サーバコンピュータ1,3がクライアントコンピュ
ータ6にバス形伝送路5で接続され、このクライアント
コンピュータ6は汎用共通言語からなるデータ6aを保
有するとともに転送手段6bおよび複写手段6cに加え
て図2に示す処理を実行する比較手段6dを備える。
【0034】次に、実施例2の動作を図3を参照しつつ
説明する。 (1)クライアントコンピュータ6は例えばB系サーバ
コンピュータ3の異常を表すエラーメッセージを受け取
ると、データ変更指示にもとづきA系差分データ記憶領
域7への書き込み指示をA系サーバコンピュータ1に与
える。この指示によって、A系サーバコンピュータ1は
A系データベース2のデータ変更に伴いA系データベー
ス2のデータを変更した命令を汎用共通言語の文字列と
してA系差分データ記憶領域7に書き込む。 (2)クライアントコンピュータ6は二相コミットメン
ト方式でB系サーバコンピュータ3の異常回復を表す使
用可能メッセージを受け取った時点で、クライアントコ
ンピュータ6は転送手段6bおよび複写手段6cによっ
てA系差分データ記憶領域7のデータをB系差分データ
記憶領域8に複写する処理を実行する(ステップ10
1)。
【0035】(3)そして、上記複写処理が完了する
と、クライアントコンピュータ6は比較手段6dによっ
てステップ102以降の処理を行う。つまり、ステップ
102およびステップ103においてはA系データ記憶
領域7内の汎用共通言語の文字列の文字数とB系データ
記憶領域8内の汎用共通言語の文字列の文字数とを数え
る。引き続き、ステップ104では、A系・B系差分デ
ータ記憶領域7,8での文字数が同一するかを調べる。
【0036】(4)そして、文字数が同じなら、A系・
B系差分データ記憶領域7,8のデータが同一であると
予測し、ステップ105においてB系データ記憶領域8
の汎用共通言語の文字列の内容でB系データベース4に
変更をかけ、その変更後にステップ106においてA系
・B系差分データ記憶領域7,8のデータを消去して等
価処理の1サイクルを終了する。
【0037】(5)文字数が異なれば、A系・B系差分
データ記憶領域7,8のデータが不同であることを意味
するので、ステップ107においてB系差分データ記憶
領域8のデータを消去し、ステップ101に戻り、再
度、A系差分データ記憶領域7からB系差分データ記憶
領域8への汎用共通言語文の文字列の複写を行い、A系
・B系差分データ記憶領域7,8での文字数が同一にな
るまでステップ101からステップ104およびステッ
プ107の処理を繰り返す。
【0038】要するに、この実施例2によれば、A系差
分データ記憶領域7からB系差分データ記憶領域8への
等価処理に際し、A系・B系差分データ記憶領域7,8
が同一になるまで、A系差分データ記憶領域7からB系
差分データ記憶領域8へのデータの複写を繰り返すの
で、上記(4)に記述したステップ105におけるB系
差分データ記憶領域8の汎用共通言語の文字列の内容で
B系データベース4に変更をかける期間以外の大半の動
作中において、A系データベース2のデータ更新を実行
させることができる。つまり、A系差分データ記憶領域
7からB系差分データ記憶領域8への等価処理中におい
て、A系データベース2のデータが更新されると、その
データ更新に伴いA系差分データ記憶領域7の汎用共通
言語の文字列も自動的に変更され、結果として、ステッ
プ101乃至ステップ104およびステップ107の処
理が繰り返され、上記A系データベース2のデータ更新
後における最新のデータがB系データベース4に記憶さ
れる。よって、A系差分データ記憶領域7からB系差分
データ記憶領域8への等価処理中において、A系データ
ベース2のデータが更新されても、等価処理後における
A系・B系データベース2,4の等価の完全性を確保す
ることができる。
【0039】実施例3(請求項3に対応).図4は実施
例3の二重系計算機のデータベース等価処理装置を示す
構成図であり、この実施例3はデータの等価処理中での
A系データベース2の更新を可能とすることに特徴があ
る。
【0040】図4において、クライアントコンピュータ
6は汎用共通言語からなるデータ6aを保有するととも
に転送手段6bおよび複写手段6cに加えて更新命令手
段6eを備え、このクライアントコンピュータ6にはA
系・B系サーバコンピュータ1,3がバス形伝送路5で
接続され、A系サーバコンピュータ1が所有するA系デ
ータベース2にはA系差分データ記憶領域7に加えてA
系更新命令記憶領域7aが設けられ、B系サーバコンピ
ュータ3が所有するB系データベース4にはB系差分デ
ータ記憶領域8に加えてB系更新命令記憶領域8aが設
けられている。
【0041】次に、実施例3の動作について説明する。 (1)クライアントコンピュータ6はB系サーバコンピ
ュータ3の異常を表すエラーメッセージを受け取ると、
データ変更指示にもとづきA系差分データ記憶領域7へ
の書き込み指示をA系サーバコンピュータ1に与える。
この指示によって、A系サーバコンピュータ1はA系デ
ータベース2のデータ変更に伴いA系データベース2の
データを変更した命令を汎用共通言語の文字列としてA
系差分データ記憶領域7に書き込む。 (2)クライアントコンピュータ6は二相コミットメン
ト方式でB系サーバコンピュータ3の異常回復を表す使
用可能メッセージを受け取った時点で、クライアントコ
ンピュータ6は転送手段6bおよび複写手段6cによっ
てA系差分データ記憶領域7のデータをB系差分データ
記憶領域8に複写処理を実行した後、A系サーバコンピ
ュータ1はA系差分データ記憶領域7のデータを消去す
る。 (3)引き続き、クライアントコンピュータ6はその複
写手段6cによってB系サーバコンピュータ3にB系デ
ータベース4の内容を変更する指示を与える。この変更
指示によって、B系サーバコンピュータ3はB系差分デ
ータ記憶領域8から汎用共通言語の文字列を読み出し、
その読み出した内容でB系データベース4に変更をか
け、その変更後にB系差分データ記憶領域8のデータを
消去する。 (4)上記(2),(3)の処理中において、クライア
ントコンピュータ6は更新命令手段6eによってA系サ
ーバコンピュータ1にデータ更新中の更新命令をA系更
新命令記憶領域7aに記憶する指示を与える。この指示
によって、A系サーバコンピュータ1はデータ更新中の
更新命令をA系更新命令記憶領域7aに書き込む。 (5)このA系更新記憶領域7aが空になるまで上記
(3)乃至(4)を繰り返す。
【0042】要するに、この実施例3によれば、上記
(4)および(5)の動作によって、A系差分データ記
憶領域7からB系差分データ記憶領域8への等価処理中
において、A系データベース2のデータが更新される
と、そのデータ更新に伴う更新命令がA系更新命令記憶
領域7aに書き込まれ、このA系更新命令記憶領域7a
Aが空になるまでA系差分データ記憶領域7からB系差
分データ記憶領域8への等価処理が繰り返されるので、
上記A系データベース2のデータ更新後における最新の
データがB系データベース4にも逐次記憶される。よっ
て、A系差分データ記憶領域7からB系差分データ記憶
領域8への等価処理中全般において、A系データベース
2のデータが更新されても、等価処理後におけるA系・
B系データベース2,4のデータ等価の完全性を確保す
ることができる。
【0043】実施例4(請求項4に対応).図5は実施
例4の二重系計算機のデータベース等価処理装置を示す
構成図であり、この実施例4は一方のデータベースから
他方のデータベースへの複写完了後におけるデータ量の
一致性を検証することに特徴がある。
【0044】図5において、A系サーバコンピュータ1
が検証手段9を備え、B系サーバコンピュータ3が検証
手段10を備える。これら検証手段9,10は一方のデ
ータベースから他方のデータベースへの複写完了後にお
けるデータ量の一致性の検証を行う。クライアントコン
ピュータ6は汎用共通言語からなるデータ6aを保有す
るとともに転送手段6bおよび複写手段6cを備え、こ
のクライアントコンピュータ6にはA系・B系サーバコ
ンピュータ1,3がバス形伝送路5で接続され、A系・
B系サーバコンピュータ1,3にはA系・B系差分デー
タ記憶領域7,8を有するA系・B系データベース2,
4が備えられている。
【0045】この実施例4によれば、例えば、B系サー
バコンピュータ3の異常を表すエラーメッセージによっ
て、A系差分データ記憶領域7からB系差分データ記憶
領域8への複写およびB系差分データ記憶領域8からB
系データベース4への変更が完了したデータ等価処理完
了後において、検証手段9,10がA系データベース2
とB系データベース4のデータ量の一致性を検証するこ
とにより、データ一致性の簡易チェックを行うことがで
き、信頼性を向上させることができる。
【0046】実施例5(請求項5に対応).図6は実施
例5の二重系計算機のデータベース等価処理装置を示す
構成図であり、この実施例5は複数のクライアントコン
ピュータからのデータ更新を受けることによってそのデ
ータ更新と同一トランザクションで差分データを差分デ
ータ記憶領域に書き込むとともにその差分データに時間
順の連続番号を付与することに特徴がある。
【0047】図6において、A系サーバコンピュータ1
が更新順序手段11を備え、B系サーバコンピュータ3
が更新順序手段12を備える。これら更新順序手段1
1,12は複数のクライアントコンピュータ6A,6B
からのデータ更新を受けことによってそのデータ更新と
同一トランザクションで差分データをA系・B系差分デ
ータ記憶領域7,8に書き込むとともにその差分データ
に時間順の連続番号を付与する。これらクライアントコ
ンピュータ6A,6Bは汎用共通言語からなるデータ6
aを保有するとともに転送手段6bおよび複写手段6c
を個別に備えていて上記実施例1のクライアントコンピ
ュータ6と同様の機能を有する。これらクライアントコ
ンピュータ6A,6BにはA系・B系サーバコンピュー
タ1,3がバス形伝送路5で接続され、A系・B系サー
バコンピュータ1,3にはA系・B系差分データ記憶領
域7,8を有するA系・B系データベース2,4が備え
られている。したがって、複数のクライアントコンピュ
ータ6A,6BそれぞれはA系・B系サーバコンピュー
タ1,3相互にバス形伝送路5を使用して同一のデータ
を拡散通信することができる。具体的には、一方のクラ
イアントコンピュータ6AがA系・B系サーバコンピュ
ータ1,3それぞれにバス形伝送路5を使用して同一の
データを拡散通信で転送し、他方のクライアントコンピ
ュータ6BがA系・B系サーバコンピュータ1,3それ
ぞれにバス形伝送路5を使用して同一のデータを拡散通
信で転送する。それぞれのクライアントコンピュータ6
A,6BからA系・B系サーバコンピュータ1,3への
更新ごとに、更新順序手段11,12がデータ更新と同
一トランザクションで差分データをA系・B系差分デー
タ記憶領域7,8に書き込むとともにその差分データに
時間順の連続番号を付与する。
【0048】要するに、この実施例5によれば、更新順
序手段11,12がA系・B系サーバコンピュータ1,
3内で動作し、これら更新順序手段11,12が複数の
クライアントコンピュータ6A,6Bからのデータ更新
を受け付ける。そして、更新順序手段11はA系データ
ベース2への更新とA系差分データ記憶領域7への更新
を同一トランザクション内で行い、A系差分データ記憶
領域7のSQL文に時間順の連続番号を与える。また、
更新順序手段12はB系データベース4への更新とB系
差分データ記憶領域8への更新を同一トランザクション
内で行い、B系差分データ記憶領域8のSQL文に時間
順の連続番号を与える。この結果、データ更新の順序の
整合性が、複数のクライアントコンピュータ6A,6B
の要求に対しても確保できる。
【0049】実施例6(請求項6に対応).図7は実施
例6の二重系計算機のデータベース等価処理装置を示す
構成図、図8は実施例6の基準値を説明するための実験
結果図、図9は実施例6の処理を示すフローチャートで
あり、この実施例6はA系・B系データベース2,4の
記憶領域に対するA系・B系差分データ記憶領域7,8
においた差分データ容量の割合によって全データ等価処
理と差分データ等価処理とを使い分けることに特徴があ
る。
【0050】図7において、クライアントコンピュータ
6は汎用共通言語からなるデータ6aを保有するととも
に転送手段6bおよび複写手段6cを備え、このクライ
アントコンピュータ6にはA系・B系サーバコンピュー
タ1,3がバス形伝送路5で接続され、A系・B系サー
バコンピュータ1,3にはA系・B系差分データ記憶領
域7,8を有するA系・B系データベース2,4および
全データ等価処理によるデータを記憶するA系・B系全
データ記憶データベース2a,3aが設けられる。ま
た、複数のサーバコンピュータ1,3またはクライアン
トコンピュータ6のいずれか一方として、その一例とし
て複数のサーバコンピュータ1,3には比較選択手段1
3,14が設けられる。これら比較選択手段13,14
は、A系・B系データベース2,4の記憶領域に対する
A系・B系差分データ記憶領域7,8における差分デー
タ容量の割合が基準値aより小さい場合にはA系・B系
差分データ記憶領域7,8を使用する差分データ等価処
理を実行し、上記割合が基準値aを越えた場合にはA系
・B系全データ記憶データベース2a,3aを使用する
全データ等価処理を実行する。
【0051】上記基準値aについて図8を用い説明す
る。図8において、横軸にはA系データベース2の記憶
領域に対するA系差分データ記憶領域7における差分デ
ータ容量の割合を示し、縦軸には等価に必要な処理時間
としての等価処理時間を示してある。そして、B系サー
バコンピュータ3の異常を表すエラーメッセージによっ
て、A系差分データ記憶領域7からB系差分データ記憶
領域8への複写およびB系差分データ記憶領域8からB
系データベース4への変更が完了したデータ等価につい
て、A系差分データ記憶領域7を使用した差分データ等
価処理とA系全データ記憶データベース2aを使用した
全データ等価処理とを実施し、その差分データ等価処理
時におけるA系データベース2の記憶領域とA系差分デ
ータ記憶領域7における差分データ容量との割合に対す
る等価処理時間を測定した結果が直線L1であり、全デ
ータ等価処理時におけるA系データベース2の記憶領域
と、その全部のデータ容量との割合に対する等価処理時
間を測定した結果が直線L2である。この図8を考察す
ると、差分データ等価処理を表す直線L1は差分データ
容量の割合が小さいほど等価処理時間が少なく、この差
分データ等価処理を表す直線L1は差分データ容量へ依
存性が高い。また、全データ等価処理を表す直線L2は
全データ容量の割合が小さくても処理時間はさほど少な
くならず、この全データ等価処理を表す直線L2は全部
データ容量への依存性が低いことから、両方の直線L
1,L2が交差しており、その交点bでは等価処理時間
が等しいことがわかる。そして、その交点bでの差分デ
ータ容量の割合を解析したところ、A系差分データ記憶
領域7における汎用共通言語の文字容量がA系データベ
ース2記憶領域のa倍であることが解明された。さら
に、このA系差分データ記憶領域7における汎用共通言
語の文字容量がA系データベース2の記憶容量のa倍で
ある点を境として、差分データ容量の割合が低いと直線
L1で示す差分データ等価処理の方が等価処理時間が早
く、同差分データ容量の割合が高いと直線L2で示す全
データ等価処理の方が等価処理時間が早いことが理解で
きるであろう。よって、この実施例6では上記差分デー
タにおける汎用共通言語の文字容量がA系データベース
2の記憶容量のa倍を示す点を基準値aとして、比較選
択手段13にあらかじめ設定しておく。
【0052】次に、実施例6の動作について図9を参照
しつつ説明する。 (1)クライアントコンピュータ6はB系サーバコンピ
ュータ3の異常を表すエラーメッセージを受け取ると、
データ変更指示にもとづくA系差分データ記憶領域7へ
の書き込み指示をA系サーバコンピュータ1に与える。
これら指示によって、A系サーバコンピュータ1は比較
選択手段13によってA系データベース2におけるA系
差分データ記憶領域7の汎用共通言語の文字容量を読み
込む(ステップ201)。 (2)引き続き、A系サーバコンピュータ1は比較選択
手段13によって読み込んだA系差分データ記憶領域7
の汎用共通言語の文字容量が基準値a以下か判断する
(ステップ202)。 (3)そして、A系差分データ記憶領域7の汎用共通言
語の文字容量が基準値a以下の場合は、A系サーバコン
ピュータ1は比較選択手段13によってA系・B系差分
データ記憶領域7,8を使用した差分データ等価処理を
実行する(ステップ203)。 (4)逆に、A系差分データ記憶領域7の汎用共通言語
の文字容量が基準値aを越えた場合は、A系サーバコン
ピュータ1は比較選択手段13によって、A系全データ
記憶データベース2aを使用した全データ等価処理を実
行する(ステップ204)。
【0053】結果として、この実施例6によれば、上記
A系差分データ記憶領域7の容量がA系データベース2
のa倍を示す基準値a以下であれば差分データ等価処理
を実施し、基準値aを越えれば全データ等価処理を実施
することによって、その都度、A系データベース2の記
憶領域に対するA系差分データ記憶領域7の割合に応じ
た等価処理速度の速いデータ等価処理が得られる。
【0054】実施例7(請求項7に対応).図10は実
施例7の二重系計算機のデータベース等価処理装置を示
す構成図、図11は実施例7の処理を示すフローチャー
トであり、この実施例7は差分データ量のA系・B系差
分データ記憶領域7,8に対する割合によって全データ
等価処理と差分データ等価処理とを使い分けることに特
徴がある。
【0055】図10において、クライアントコンピュー
タ6は汎用共通言語からなるデータ6aを保有するとと
もに転送手段6bおよび複写手段6cを備え、このクラ
イアントコンピュータ6にはA系・B系サーバコンピュ
ータ1,3がバス形伝送路5で接続され、A系・B系サ
ーバコンピュータ1,3にはA系・B系差分データ記憶
領域7,8を有するA系・B系データベース2,4およ
び全データ等価処理によるデータを記憶するA系・B系
全データ記憶データベース2a,3aが設けられる。ま
た、複数のサーバコンピュータ1,3またはクライアン
トコンピュータ6のいずれか一方として、その一例とし
て複数のサーバコンピュータ1,3には比較判定手段1
5,16が設けられる。これら比較判定手段15,16
は、等価処理のための差分データ量がA系・B系差分デ
ータ記憶領域7,8より小さい場合にはA系・B系差分
データ記憶領域7,8を使用する差分データ等価処理を
実行し、上記差分データ量がA系・B系差分データ記憶
領域7,8を越える場合にはA系・B系全データ記憶デ
ータベース2a,3aを使用する全データ等価処理を実
行する。
【0056】次に、実施例7の動作について図11を参
照しつつ説明する。 (1)クライアントコンピュータ6はB系サーバコンピ
ュータ3の異常を表すエラーメッセージを受け取ると、
データ変更指示にもとづく差分データ記憶領域7への書
き込み指示をA系サーバコンピュータ1に与える。これ
ら指示によって、A系サーバコンピュータ1は比較判定
手段15によってA系データベース2における汎用共通
言語の文字容量を読み込む(ステップ301)。 (2)引き続き、A系サーバコンピュータ1は比較判定
手段15によって読み込んだ汎用共通言語の文字容量が
A系差分データ記憶領域7を越えたか判断する(ステッ
プ302)。 (3)そして、汎用共通言語の文字容量がA系差分デー
タ記憶領域7を越え場合は、A系サーバコンピュータ1
は比較判定手段15によってA系全データ記憶データベ
ース2aを使用した全データ等価処理を実行する(ステ
ップ303)。 (4)逆に、汎用共通言語の文字容量がA系データ記憶
領域7以下の場合は、A系・B系差分データ記憶領域
7,8を使用した差分データ等価処理を実行する(ステ
ップ304)。
【0057】通常は、上記差分データの容量があらかじ
め確保されたA系差分データ記憶領域7を超えると、A
系差分データ記憶領域7が差分データ全部を蓄積でき
ず、差分を使用してのデータ等価に不都合を生じるが、
この実施例7によれば、差分データの容量がA系差分デ
ータ記憶領域7を超えたときは、A系差分データ記憶領
域7の記憶容量に対する上限の制約を受けない全データ
等価処理を実施することにより、その都度、差分データ
の容量のA系差分データ記憶領域7との比較に応じ、等
価処理速度の早い差分データ等価処理と差分データの記
憶漏れを生じない全データ等価処理とによる適切なデー
タ等価処理が行える。
【0058】実施例8.図12は実施例8の二重系計算
機のデータベース等価処理装置を示す構成図、図13は
実施例8の処理を示すフローチャートであり、この実施
例8は複写手段6cによるA系・B系差分データの差分
データ記憶領域7,8への記憶による差分データ等価処
理中に異常が発生したとき、その差分データ等価処理を
中止するとともにA系・B系全データ記憶データベース
2a,3aを使用する全データ等価処理を実行すること
に特徴がある。
【0059】図12において、クライアントコンピュー
タ6は汎用共通言語からなるデータ6aを保有するとと
もに転送手段6bおよび複写手段6cを備え、このクラ
イアントコンピュータ6にはA系・B系サーバコンピュ
ータ1,3がバス形伝送路5で接続され、A系・B系サ
ーバコンピュータ1,3にはA系・B系差分データ記憶
領域7,8を有するA系・B系データベース2,4およ
び全データ等価処理によるデータを記憶するA系・B系
全データ記憶データベース2a,3aが設けられる。ま
た、複数のサーバコンピュータ1,3またはクライアン
トコンピュータ6のいずれか一方として、その一例とし
て複数のサーバコンピュータ1,3には異常対策手段1
7,18が設けられる。これら異常対策手段17,18
は、複写手段6cによる差分データの差分データ記憶領
域7,8への記憶による差分データ等価処理中に異常が
発生したとき、その差分データ等価処理を中止するとと
もにA系・B系全データ記憶データベース2a,3aを
使用する全データ等価処理を実行する。
【0060】次に、実施例8の動作について図13を参
照しつつ説明する。例えば、B系サーバコンピュータ3
の異常を表すエラーメッセージによって、A系差分デー
タ記憶領域7への差分データの書き込みからB系データ
ベース4への変更が完了までの等価処理中において(ス
テップ401)、異常対策手段17,18が何らかの異
常を検出すると(ステップ402)、その差分データ等
価処理を中止するとともにA系全データ記憶データベー
ス2aを使用する全データ等価処理を実行する(ステッ
プ403)。結果として、この実施例8によれば、等価
処理中において差分データ等価処理が不可能になる異常
が発生した場合、その差分データ等価処理を中止し、A
系全データ記憶データベース2aを使用する全データ等
価処理を実行するので、信頼性の高いデータ等価処理が
得られる。
【0061】なお、上記実施例1乃至8では、A系デー
タベース2からB系データベース4への等価処理を例と
して説明したが、B系データベース4からA系データベ
ースへの等価処理についても同様に適用できる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、二
つのデータベース間の差分を汎用共通言語で保有する装
置と、差分を一方のデータベースから他方のデータベー
スへ転送する手段と、汎用共通言語で記載された差分を
読みデータベースへ変更をかける手段を備えてデータベ
ースの等価処理をするので、処理速度の速いデータベー
ス等価処理方式が得られるという効果がある。
【0063】第2の発明によれば、差分データの汎用共
通言語の数を複写前後で比較し、同複写前後での文字数
が一致するまで差分データの等価処理を繰り返すように
したので、データ等価での差分データの複写中もクライ
アントコンピュータからのデータ更新の可能なデータベ
ース等価処理が得られるという効果がある。
【0064】第3の発明によれば、差分データがなくな
るまで差分データを一方のデータベースから他方のデー
タベースへ転送しデータベースへ変更をかけるようにし
たので、データベースへ変更をかける間もクライアント
からのデータ更新が可能なデータベース等価処理方式が
得られるという効果がある。
【0065】第4の発明によれば、データ等価後におけ
るデータベース量の一致性を検証するようにしたことに
より、データ等価処理の信頼性を簡易向上できるという
効果がある。
【0066】第5の発明によれば、複数クライアントか
らのデータ更新について差分データをデータ更新と同一
トランザクションで差分データを書き込み、その差分デ
ータに時間順の連続番号を与えるようにしたことによ
り、複数クライアントからのデータ更新に容易に対応で
きるという効果がある。
【0067】第6の発明によれば、差分データのデータ
容量と全体データ容量とを比較し両者の比により、差分
データを複写する差分データ等価処理およびデータ全部
を複写する全データ等価処理のうちで速い方を選択する
ようにしたことにより、常に、処理速度の速いデータ等
価処理が適切に得られるという効果がある。
【0068】第7の発明によれば、差分データが、あら
かじめ定められた容量を越えるかどうかで、差分データ
等価処理および全データ等価処理を使い分けるようにし
たことにより、差分データ容量の上限の制約を受けるこ
とのないデータ等価処理が得られるという効果がある。
【0069】第8の発明によれば、差分データ等価処理
中にエラーが発生すると、その差分データ等価処理を中
止し、全データ等価処理を実施するようにしたことによ
り、信頼性の高いデータ等価処理が得られるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の二重系計算機のデータベース等価
処理装置を示す構成図である。
【図2】 実施例2の二重系計算機のデータベース等価
処理装置を示す構成図である。
【図3】 実施例2の処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】 実施例3の二重系計算機のデータベース等価
処理装置を示す構成図である。
【図5】 実施例4の二重系計算機のデータベース等価
処理装置を示す構成図である。
【図6】 実施例5の二重系計算機のデータベース等価
処理装置を示す構成図である。
【図7】 実施例6の二重系計算機のデータベース等価
処理装置を示す構成図である。
【図8】 実施例6の基準値を説明する実験結果図であ
る。
【図9】 実施例6の処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】 実施例7の二重系計算機のデータベース等
価処理装置を示す構成図である。
【図11】 実施例7の処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】 実施例8の二重系計算機のデータベース等
価処理装置を示す構成図である。
【図13】 実施例8の処理を示すフローチャートであ
る。
【図14】 従来の二重系計算機のデータベース等価処
理装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 A系サーバコンピュータ、2 A系データベース、
2a A系全データ記憶データベース、3 B系サーバ
コンピュータ、3a B系全データ記憶データベース、
4 B系データベース、6 クライアントコンピュー
タ、6b 転送手段、6c 複写手段、6d 比較手
段、6e 更新命令手段、7 A系差分データ記憶領
域、7a A系更新命令記憶領域、8 B系差分データ
記憶領域、8a B系更新命令記憶領域、9,10 検
証手段、11,12 更新順序手段、13,14 比較
選択手段、15,16 比較判定手段、17,18 異
常対策手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汎用共通言語で記述されるデータを保有
    するクライアントコンピュータとデータベースを有する
    複数のサーバコンピュータとがバス形伝送路で接続さ
    れ、上記クライアントコンピュータが同一の上記データ
    をバス形伝送路を使用して複数のサーバコンピュータそ
    れぞれに転送し、これら複数のサーバコンピュータそれ
    ぞれがデータベースに等価記憶する二重系計算機のデー
    タベース等価処理装置において、 上記複数のデータベースにはそれぞれに記憶されたデー
    タの差分を記憶するための差分データ記憶領域が個別に
    設けられ、 上記クライアントコンピュータまたは複数のサーバコン
    ピュータのいずれかには、上記複数のサーバコンピュー
    タのうちの一方のデータベースにその差分データ記憶領
    域に記憶された差分データを他方のサーバコンピュータ
    に転送するための指示を行う転送手段と、この転送手段
    によって他方のサーバコンピュータに転送された差分デ
    ータをその差分データ記憶領域に複写する複写手段とが
    設けられたことを特徴とする二重系計算機のデータベー
    ス等価処理装置。
  2. 【請求項2】 上記クライアントコンピュータまたは複
    数のサーバコンピュータのいずれかには、上記複写手段
    による一方の差分データ記憶領域から他方の差分データ
    記憶領域への複写完了後における両者のデータ量を比較
    するとともにその両者のデータ量が不一致ならば他方の
    差分データ記憶領域の複写データを消去するともに再度
    一方の差分データ記憶領域から他方の差分データ記憶領
    域への複写を行う比較手段が設けられたことを特徴とす
    る請求項第1項記載の二重系計算機のデータベース等価
    処理装置。
  3. 【請求項3】 上記複数のデータベースには更新命令記
    憶領域が設けられ、上記クライアントコンピュータまた
    は複数のサーバコンピュータのいずれかには、一方のデ
    ータベースから他方のデータベースへの等価処理に際
    し、その等価処理での更新命令を上記更新命令記憶領域
    に書き込み、この更新命令記憶領域がなくなるまで等価
    処理を繰り返す更新命令手段を備えた請求項第1項記載
    の二重系計算機のデータベース等価処理装置。
  4. 【請求項4】 上記クライアントコンピュータのいずれ
    かには複数のサーバコンピュータは上記複写手段による
    一方のデータベースから他方のデータベースへの複写完
    了後におけるデータベース量の一致性を検証する検証手
    段が設けられたことを特徴とする請求項第1項記載の二
    重系計算機のデータベース等価処理装置。
  5. 【請求項5】 上記複数のサーバコンピュータには複数
    のクライアントコンピュータからのデータ更新を受けこ
    とによってそのデータ更新と同一トランザクションで差
    分データを差分データ記憶領域に書き込むとともにその
    差分データに時間順の連続番号を付与する更新順序手段
    が設けられたことを特徴とする請求項第1項記載の二重
    系計算機のデータベース等価処理装置。
  6. 【請求項6】 上記複数のサーバコンピュータには全デ
    ータ等価処理によるデータを記憶する全データ記憶デー
    タベースが設けられ、これら複数のサーバコンピュータ
    または上記クライアントコンピュータのいずれかにはデ
    ータベースの記憶領域に対する差分データ記憶領域への
    境差分データ容量の割合が基準値より小さい場合には差
    分データ記憶領域を使用する差分データ等価処理を実行
    し上記割合が基準値を越えた場合には全データ記憶デー
    タベースを使用する全データ等価処理を実行する比較選
    択手段が設けられたことを特徴とする請求項第1項記載
    の二重系計算機のデータベース等価処理装置。
  7. 【請求項7】 上記複数のサーバコンピュータには全デ
    ータ等価処理によるデータを記憶する全データ記憶デー
    タベースが設けられ、これら複数のサーバコンピュータ
    または上記クライアントコンピュータのいずれかには上
    記差分データ記憶領域への差分データ量が差分データ記
    憶領域より小さい場合には差分データ記憶領域を使用す
    る差分データ等価処理を実行し上記差分データ量が差分
    データ記憶領域を越える場合には全データ記憶データベ
    ースを使用する全データ等価処理を実行する比較判定手
    段が設けられたことを特徴とする請求項第1項記載の二
    重系計算機のデータベース等価処理装置。
  8. 【請求項8】 上記複数のサーバコンピュータには全デ
    ータ等価処理によるデータを記憶する全データ記憶デー
    タベースが設けられ、これら複数のサーバコンピュータ
    または上記クライアントコンピュータのいずれかには上
    記差分データの差分データ記憶領域への差分データ等価
    処理中に異常が発生したときその差分データ等価処理を
    中止するとともに全データ記憶データベースを使用する
    全データ等価処理を実行する異常対策手段が設けられた
    ことを特徴とする請求項第1項記載の二重系計算機のデ
    ータベース等価処理装置。
JP6100926A 1994-05-16 1994-05-16 二重系計算機のデータベース等価処理装置 Expired - Fee Related JP2939414B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6100926A JP2939414B2 (ja) 1994-05-16 1994-05-16 二重系計算機のデータベース等価処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6100926A JP2939414B2 (ja) 1994-05-16 1994-05-16 二重系計算機のデータベース等価処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07306795A true JPH07306795A (ja) 1995-11-21
JP2939414B2 JP2939414B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=14286963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6100926A Expired - Fee Related JP2939414B2 (ja) 1994-05-16 1994-05-16 二重系計算機のデータベース等価処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2939414B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990078538A (ko) * 1998-12-26 1999-11-05 김형순 데이터베이스의동기화를위한데이터큐및그운용방법
JP2006277424A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Sysmex Corp 分析システム、データ処理装置、測定装置、及びアプリケーションプログラム
JP2009003769A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Nec Corp ネットワークファイルシステムおよびネットワークファイルシステム復旧方法
JP2009093664A (ja) * 2000-08-29 2009-04-30 Fujitsu Ltd 情報管理装置、情報管理システム及びプログラム
JP2009251756A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Nec Corp クライアント装置、分散ファイルシステム、共有リソース多重化方法およびプログラム
JP2015184866A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 日本電気株式会社 フォールトトレラントサーバ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990078538A (ko) * 1998-12-26 1999-11-05 김형순 데이터베이스의동기화를위한데이터큐및그운용방법
JP2009093664A (ja) * 2000-08-29 2009-04-30 Fujitsu Ltd 情報管理装置、情報管理システム及びプログラム
JP2006277424A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Sysmex Corp 分析システム、データ処理装置、測定装置、及びアプリケーションプログラム
JP2009003769A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Nec Corp ネットワークファイルシステムおよびネットワークファイルシステム復旧方法
JP2009251756A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Nec Corp クライアント装置、分散ファイルシステム、共有リソース多重化方法およびプログラム
JP2015184866A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 日本電気株式会社 フォールトトレラントサーバ
US9785524B2 (en) 2014-03-24 2017-10-10 Nec Corporation Fault tolerant server

Also Published As

Publication number Publication date
JP2939414B2 (ja) 1999-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10372559B2 (en) Managing a redundant computerized database using a replicated database cache
US5247664A (en) Fault-tolerant distributed database system and method for the management of correctable subtransaction faults by the global transaction source node
CN100485676C (zh) 文件系统串行化重新初始化装置、方法和系统
JP3526474B2 (ja) ネットワークにおける配布情報管理システム
JP3503957B2 (ja) 遠隔データベースの制御方法及び装置
US20100169289A1 (en) Two Phase Commit With Grid Elements
JPH10232810A (ja) クライアント/サーバ計算機システムにおける切断状態ライトの許可装置及び方法
JP2004334434A (ja) 双方向コピー制御機能を有する記憶装置システム
JP2007018407A (ja) データ複製システム
JP3382080B2 (ja) 命令実行順序の一貫性を照合する方法及びシステム
CN117480500A (zh) 用于事务一致性的基于指导者的数据库系统中的历史信息
US11522966B2 (en) Methods, devices and systems for non-disruptive upgrades to a replicated state machine in a distributed computing environment
CN102959499B (zh) 计算机系统、存储卷管理方法
JP2939414B2 (ja) 二重系計算機のデータベース等価処理装置
JPH0468470A (ja) Cadシステム
WO2023111910A1 (en) Rolling back database transaction
CN115687359A (zh) 数据表分区方法及装置、存储介质、计算机设备
EP0449660B1 (en) A method and apparatus of generating shadow process
US7237069B2 (en) Arrangement and method for update of configuration cache data
CN113806309A (zh) 基于分布式锁的元数据删除方法、系统、终端及存储介质
JP4903391B2 (ja) データベースレプリケーション方法及びその装置並びにその制御プログラム
US20220382635A1 (en) Method and apparatus for processing transaction
US7149935B1 (en) Method and system for managing detected corruption in stored data
US11416454B2 (en) Correction, synchronization, and migration of databases
JP6961133B1 (ja) 検索装置、検索方法、及び、検索プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees