JPH07282183A - 情報再生システム及び記録媒体 - Google Patents

情報再生システム及び記録媒体

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Publication number
JPH07282183A
JPH07282183A JP6065897A JP6589794A JPH07282183A JP H07282183 A JPH07282183 A JP H07282183A JP 6065897 A JP6065897 A JP 6065897A JP 6589794 A JP6589794 A JP 6589794A JP H07282183 A JPH07282183 A JP H07282183A
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JP
Japan
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color
information
code
signal
code information
Prior art date
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Application number
JP6065897A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Watabe
洋之 渡部
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07282183A publication Critical patent/JPH07282183A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録媒体に、本来の印刷されているドットとは
別の色の汚れがあった場合でも、正しくドットコードを
再生できるようにすること。 【構成】マルチメディア情報が光学的に読み取り可能な
ドットコードとして記録された記録媒体をカラーCCD
12により撮像してカラー画像信号を得る。この画像信
号はY/C分離回路18及びマトリックス回路22によ
り輝度信号Y及び色差信号R−Y及びB−Y信号として
コンパレータ回路20に供給される。コンパレータ回路
20は、これら入力信号を外部より与えられる閾値レベ
ルに従って二値化した後、内部の論理回路により色の有
無を判別して、有色の場合にはドットの扱いをしないよ
うにし、上記ドットコードに対応する色信号のみを選択
的に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声,音楽等のオーデ
ィオ情報、カメラ,ビデオ機器等から得られる映像情
報、及びパーソナルコンピュータ,ワードプロセッサ等
から得られるディジタルコードデータ、等を含めた所謂
マルチメディア情報を光学的に読み取り可能なコードと
して記録した紙や各種樹脂フィルム,金属等のシート状
の記録媒体、及びそのような記録媒体に記録された上記
コードを読み取るための情報再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、音声や音楽等を記録する媒体
として、磁気テープや光ディスク等、種々のものが知ら
れている。しかしこれらの媒体は、大量に複製を作った
としても単価はある程度高価なものとなり、またその保
管にも多大な場所を必要としていた。さらには、音声を
記録した媒体を、遠隔地にいる別の者に渡す必要ができ
た場合には、郵送するにしても、また直に持っていくに
しても、手間と時間がかかるという問題もあった。ま
た、オーディオ情報以外の、カメラ,ビデオ機器等から
得られる映像情報、及びパーソナルコンピュータ,ワー
ドプロセッサ等から得られるディジタルコードデータ、
等をも含めた所謂マルチメディア情報全体に関しても同
様であった。
【0003】そこで、本発明の出願人は、オーディオ情
報,映像情報,ディジタルコードデータの少なくとも一
つを含むマルチメディア情報を、ファクシミリ伝送が可
能で、また大量の複製が安価に可能な画像情報即ちドッ
トコードの形で、紙や各種樹脂フィルム、金属等のシー
ト状の記録媒体に記録するシステム及びそれを再生する
ためのシステムを発明し、特願平5−260464号と
して出願している。
【0004】そして、この出願では、ドットコードを読
み取るための装置として例えばペン型の入力装置を用
い、これがドットコードの所定の並び方向に対して斜め
に、つまり回転して走査した場合であっても、正しくマ
ルチメディア情報が再生されるような手法を開示してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記出
願のシステムでは、記録媒体に汚れがあった場合、特
に、本来の印刷されているドットとは別の色が付着して
しまったような汚れに対する対策がまだ十分ではなかっ
た。
【0006】例えば、図10の(A)に示すように、黒
い色の丸でドットが記録されている白い紙即ち記録媒体
に、斜線のハッチングで示すような領域に仮に赤いイン
クをこぼしてしまったりして、汚れてしまったような場
合、これを上記出願のシステムで読み取ると、以下のよ
うに、読み取りミスが発生する。なお、実際には、上記
出願のシステムでは、エリアセンサを用いて一度に全体
を撮像するものであるが、簡単化のために、その中の一
走査線に注目して説明する。
【0007】まず、同図に走査(1)として示している
部分を走査した場合には、この走査線上では背景が白で
ドットが黒であるから、図10の(B)に示すように、
ドットのある位置だけが輝度レベルが下がり、背景の部
分では上がる映像信号(輝度(Y)信号)が得られる。
これを二値化するに際して、例えば同図中に点線で示す
ような位置に二値化の閾値レベルを設けると、この閾値
レベルよりも輝度レベルが高ければ白であるから二値化
出力は「ロー」となり、閾値レベルよりも輝度レベルが
低ければ黒として、つまりドットと判断して二値化出力
は「ハイ」になる。即ち、ドットの位置と幅に応じて、
二値化出力が得られることになる。これは、誤動作をし
ていない正しい読み取り状態である。
【0008】これに対して、ドットはあるものの汚れに
かかっている部分である図10の(A)中に走査線
(2)として示す部分は、図10の(C)に示すよう
に、全体として得られる輝度レベルが非常に落ち込んで
しまう。即ち、モノクロのセンサを使ってデータを取り
込んだ場合には、汚れの色である赤も薄暗い黒になり、
非常に背景の輝度レベルが低くなってしまう。従って、
同図に示すように、このような低い背景の輝度レベルの
中に、さらに黒いドットが存在する映像信号が得られる
ことになり、走査(1)の時と同じ閾値レベルでは、映
像信号が検出できないことになる。即ち、閾値レベルよ
りも映像信号のレベルが小さいため、この閾値レベルを
超える信号が無くなってしまう。そのため、二値化に於
いては、一律ドットであるとして二値化出力が全て「ハ
イ」になる。即ち、同図中に点線で示すような本当のド
ットが無視されて、全部がドットであるとされてしま
い、読み取りの“ミス”が発生する。
【0009】同様に、図11の(A)に示すようにドッ
トとドットの間にドットとほぼ同じ大きさの赤い汚れが
あった場合や、同図の(B)に示すようにドットを覆う
ようにして汚れがある場合にも、読み取りのミスが発生
する。
【0010】即ち、黒ドット間にほぼ同じ大きさの赤い
汚れがあった場合には、これをモノクロのセンサで撮像
すると、赤の輝度レベルの方が黒の輝度レベルに比べる
と若干高いが、ほぼ同じ輝度レベルが得られる。従っ
て、得られる映像信号は、背景は白のレベルであるが、
黒いドットでは黒のレベルまで下がり、赤の部分でも黒
ほどではないが、ほぼ黒に近いレベルまで下がる。この
ような映像信号を、上記と同様の閾値レベルで二値化す
ると、黒は当然確実に二値化されて「ハイ」となるが、
赤の部分も黒と間違えて二値化されて「ハイ」が出力さ
れることとなる。即ち、汚れまでがドットと間違えられ
るという不具合が生じる。
【0011】また、ドットを覆うようにして赤い汚れが
ある場合には、この汚れの部分は全体が赤であるので非
常に輝度レベルが低く、その部分で映像信号が落ち込
み、さらに汚れの中の本当の黒が存在する部分で黒の輝
度レベルに下がる。このような映像信号が得られ、これ
を二値化すると、この汚れ部分は、その汚れ全体をドッ
トとして幅広い「ハイ」が出力されてしまうこととな
り、正しくドットを読み取れず、誤動作の原因になる。
【0012】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、記録媒体に、本来の印刷されているコード情報とし
てのドットとは別の色の汚れがあった場合でも、正しく
ドット等のコード情報を再生できる情報再生システム及
び記録媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による情報再生システムは、オーディオ情
報、映像情報、ディジタルコードデータの少なくとも一
つを含むマルチメディア情報が光学的に読み取り可能な
コード情報として記録された記録媒体から上記コード情
報を光学的に読み取る読取手段と、この読取手段で読み
取ったコード情報をマルチメディア情報に復元する復元
手段と、この復元手段により復元されたマルチメディア
情報を出力する出力手段とを備えた情報再生システムで
あって、特に、上記読取手段が、カラー画像を撮像して
カラー画像信号を出力する撮像手段と、この撮像手段か
ら出力されたカラー画像信号から上記コード情報に対応
する色信号を選択的に出力する選択出力手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0014】また、本発明による記録媒体は、オーディ
オ情報、映像情報、ディジタルコードデータの少なくと
も一つを含むマルチメディア情報が光学的に読み取り可
能なコード情報として記録された記録媒体であって、特
に、上記コード情報の色情報を示す参照コードを設けた
ことを特徴とする。
【0015】
【作用】即ち、本発明の情報再生システムによれば、記
録媒体からコード情報を光学的に読み取る読取手段を撮
像手段と選択出力手段で構成し、撮像手段でカラー画像
を撮像して得られたカラー画像信号から、選択出力手段
で、上記コード情報に対応する色信号を選択的に復元手
段に出力するようにしているので、色汚れをコード情報
として誤読み取りすることをなくすことができる。
【0016】また、本発明の記録媒体によれば、当該記
録媒体上に記録されたコード情報の色情報を示す参照コ
ードを設けているので、この参照コードを参照すること
でコード情報に使われている色を特定することが可能と
なる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。 (第1実施例)図1の(A)は、本発明の第1実施例の
情報再生システムに於けるオーディオ情報、映像情報、
ディジタルコードデータの少なくとも一つを含むマルチ
メディア情報が光学的に読み取り可能なコード情報とし
てのドットコードとして記録された記録媒体から、上記
ドットコードを光学的に読み取るペン型入力装置の読取
部の構成を示す図であり、情報再生システムの以降の部
分、即ちこの読取部で読み取ったドットコードをマルチ
メディア情報に復元する部分や、復元されたマルチメデ
ィア情報を出力する部分などは、本出願人による特願平
5−260464号と同様である。
【0018】結像光学系10によって結像された不図示
記録媒体上のドットコードの像がカラーCCD12で撮
像される。このカラーCCD12は、例えば、モノクロ
のCCDにカラーフィルタを貼り付けたものである。こ
の場合、カラーフィルタは、補色のモザイクやストライ
プなど、どのような形態のものでも良い。また一般的に
は、小型の撮像装置は単板のCCDにそのようなカラー
フィルタを張り付けることでカラーを再現するが、大き
くなっても良い場合には、それぞれに単色のフィルタを
貼り付けてR,G,Bの三板構成にすることもできる。
【0019】上記カラーCCD12から出力された信号
は、所定のプロセス処理回路、例えば、CDS(相関二
重サンプルホールド)回路14及びAGC(オートゲイ
ンコントロール)回路16を経た後、Y/C分離回路1
8に入力される。このY/C分離回路18は、入力され
た輝度(Y)と色(C)が周波数的に重畳された形のカ
ラー信号をYとCに分離する。分離した結果の輝度信号
はそのままコンパレータ回路20に入力される。一方、
色信号は、複雑な変調がかかっているので、マトリック
ス回路22で二つの色差信号R−Y及びB−Yに変換さ
れた後、コンパレータ回路20に入力される。ここで、
R−Y及びB−Yという信号は、本来、プラスとマイナ
スに振れる信号である。R−Y信号は、振幅が0であれ
ば無色を示し、プラスの方向に振れるにつれて赤の色を
呈し、マイナス側に振れるにつれてシアン色を呈する。
また、B−Y信号は、振幅が0であれば無色、プラス側
に振れるにつれて青が濃くなり、マイナス側に振れるに
つれて黄色が濃くなる。よって、このR−Y信号とB−
Y信号のそれぞれの組み合わせで、種々の色が示され
る。
【0020】コンパレータ回路20は、図2に示すよう
に、それぞれ外部から設定される閾値レベルとの比較を
行う5個のアナログコンパレータCOM1〜COM5
と、2個のノアゲートNOR1,NOR2、及び1個の
アンドゲートAND1で構成されている。
【0021】即ち、コンパレータCOM1は、そのマイ
ナス側にY/C分離回路18からの輝度信号Yが入力さ
れ、プラス側に外部より設定される輝度信号の閾値レベ
ルつまりY閾値が入力されており、その出力がアンドゲ
ートAND1に入力されるように構成されている。
【0022】コンパレータCOM2は、そのマイナス側
に外部より設定される(R−Y)の閾値レベルつまり
(R−Y)閾値が入力され、プラス側にマトリックス回
路22からのR−Y信号が入力されており、その出力が
ノアゲートNOR1に入力されるように構成されてい
る。また、コンパレータCOM3は、そのマイナス側に
マトリックス回路22からのR−Y信号が入力され、プ
ラス側に外部より設定される−(R−Y)の閾値レベル
つまり−(R−Y)閾値が入力されており、その出力が
ノアゲートNOR1に入力されるように構成されてい
る。そして、このノアゲートNOR1の出力がアンドゲ
ートAND1に入力されるようになっている。
【0023】同様に、コンパレータCOM4は、そのマ
イナス側に外部より設定される(B−Y)の閾値レベル
つまり(B−Y)閾値が入力され、プラス側にマトリッ
クス回路22からのB−Y信号が入力されており、その
出力がノアゲートNOR2に入力されるように構成され
ている。また、コンパレータCOM5は、そのマイナス
側にマトリックス回路22からのB−Y信号が入力さ
れ、プラス側に外部より設定される−(B−Y)の閾値
レベルつまり−(B−Y)閾値が入力されており、その
出力がノアゲートNOR2に入力されるように構成され
ている。そして、このノアゲートNOR2の出力がアン
ドゲートAND1に入力されるようになっている。
【0024】次に、このような構成に於ける動作を説明
する。まず、図3に示すように、白地にドットコードで
ある黒のドットと、汚れである赤のドットが存在する場
合を例に説明する。
【0025】これをカラーCCD12で撮像した場合、
同図に示すような走査線に於いては、Y/C分離回路1
8からの輝度信号(映像信号)としては、黒の部分と汚
れの赤の部分でY閾値よりも落ち込んだ信号が得られ
る。また、マトリックス回路22からのB−Y色差信号
は無色を示すが、R−Y色差信号は赤い汚れの部分でプ
ラスの方向に大きく振れる信号が得られる。
【0026】このような信号をコンパレータ回路20に
供給すると、輝度信号に関しては、従来と同様に所定の
Y閾値とアナログコンパレータCOM1で比較され、背
景の白い部分では「ロー」となり、黒いドットと赤い汚
れの部分で「ハイ」となる出力が得られる。つまり、こ
のコンパレータCOM1からは、普通の輝度信号の二値
化信号が出力される。
【0027】一方、R−Y色差信号に関しては、アナロ
グコンパレータCOM2で(R−Y)閾値と、またアナ
ログコンパレータCOM3で−(R−Y)閾値と比較さ
れる。ここで、R−Y色差信号は、前述したように、プ
ラス(赤)側とマイナス(シアン)側に振れ、真ん中の
レベルにある場合には無色を示し、プラス,マイナスど
ちらか側に少しでも振幅を持てば色がついていることを
示す信号である。従って、このR−Y色差信号に関して
は、真ん中のレベルよりも少し高いところ即ちプラス側
に1つ目の閾値レベルとしての(R−Y)閾値を設け、
真ん中よりも少し低いところ即ちマイナス側に2つ目の
閾値レベルとしての−(R−Y)閾値を設け、R−Y色
差信号をこれら2つの閾値レベルとそれぞれコンパレー
タCOM2,COM3で比較するようにしている。この
例の場合は、赤が強く出てプラスの方向に信号が発生し
ているので、コンパレータCOM2の出力は「ハイ」、
コンパレータCOM3の出力は「ロー」となる。そし
て、これらコンパレータCOM2,COM3の出力をノ
アゲートNOR1に通すことにより、結果として、背景
及びドットの部分では「ハイ」となり、赤い汚れの部分
でのみ「ロー」となる出力が得られる。つまり、このノ
アゲートNOR1からは、R−Y成分が有ったときに
「ロー」となる二値化信号が得られる。
【0028】同様に、B−Y色差信号に関しては、アナ
ログコンパレータCOM4で(B−Y)閾値と、またア
ナログコンパレータCOM5で−(B−Y)閾値と比較
される。ここで、B−Y色差信号は、前述したように、
プラス(青)側とマイナス(黄)側に振れ、真ん中のレ
ベルにある場合には無色を示し、プラス,マイナスどち
らか側に少しでも振幅を持てば色がついていることを示
す信号である。従って、このB−Y色差信号に関して
は、真ん中のレベルよりも少し高いところ即ちプラス側
に1つ目の閾値レベルとしての(B−Y)閾値を設け、
真ん中よりも少し低いところ即ちマイナス側に2つ目の
閾値レベルとしての−(B−Y)閾値を設け、B−Y色
差信号をこれら2つの閾値レベルとそれぞれコンパレー
タCOM4,COM5で比較するようにしている。この
例の場合は、無色を示す信号が発生しているので、コン
パレータCOM4,COM5共に「ロー」出力となり、
これをノアゲートNOR2に通すことにより、結果とし
て、全ての部分で「ハイ」出力が得られる。つまり、こ
のノアゲートNOR2からは、B−Y成分が有ったとき
に「ロー」となる二値化信号が得られる。
【0029】そして、コンパレータCOM1とノアゲー
トNOR1,NOR2の出力をアンドゲートAND1を
通すことにより、このアンドゲートAND1の出力は、
背景部分で「ロー」、黒いドットの部分で「ハイ」とな
る。そして、赤い汚れの部分では、ノアゲートNOR1
の出力が「ロー」となるので、結果として、得られる出
力は「ロー」となる。即ち、黒であるドットの部分だけ
が「ハイ」出力されることになり、色の付いた赤いドッ
トは汚れと判断されて無視され、正確な二値化出力が得
られることとなる。
【0030】この例は、汚れの色を赤としたが、別の色
でも同様である。また同様に、黒いドットを覆うように
して汚れがある場合にも、図4に示すように正確な二値
化出力が得られる。
【0031】なお、上記Y,(R−Y),−(R−
Y),(B−Y),−(B−Y)の5個の閾値は、その
システムに応じて最適なレベルを外部から設定するもの
とする。このような構成をとることで、簡単なコンパレ
ータの回路だけで、色を汚れと判断してドットから除外
し、色汚れに対して読み取り誤動作を無くすことができ
るようになる。
【0032】(第2実施例)上記第1実施例は黒のドッ
トのみを使用した場合であったが、別個の情報をカラー
多重化して記録した場合、つまりカラーのドットが使わ
れていた場合について、以下に本発明の第2実施例とし
て説明する。
【0033】図1の(B)は、本実施例の構成を図1の
(A)に対応させて示すもので、結像光学系10によっ
て結像された不図示記録媒体上のカラーで記録されたド
ットコードの像がカラーCCD12で撮像される。この
カラーCCD12から出力された信号は、所定のプロセ
ス処理回路、例えば、CDS回路14、AGC回路1
6、及びA/Dコンバータ24を経た後、マトリックス
回路26に入力され、赤(R),緑(G),青(B)の
信号に分離される。本実施例は、処理及び説明を簡単に
するために、ディジタル化してR,G,Bに分離してい
るが、勿論、前述の第1実施例と同様に、輝度信号及び
R−Y,B−Y色差信号として処理することができる。
【0034】マトリックス回路26からのR,G,Bそ
れぞれの信号は、コンパレータ回路28及び閾値レベル
発生回路30に入力される。ここで、閾値レベル発生回
路30は、入力されたR,G,B信号から上記コンパレ
ータ回路28の閾値レベルを自動発生して、上記コンパ
レータ回路28に供給する。
【0035】コンパレータ回路28は、図5の(A)に
示すように、3個のアナログコンパレータCOM6〜C
OM8、8個のアンドゲートAND2〜AND9、1個
のオアゲートOR1、及び色指定回路32から構成され
ている。
【0036】即ち、コンパレータCOM6は、そのプラ
ス側にマトリックス回路26からの赤(R)信号が入力
され、マイナス側に閾値レベル発生回路30より設定さ
れるR閾値が入力されており、その出力がアンドゲート
AND2〜AND9に入力されるように構成されてい
る。但しこの場合、アンドゲートAND3,AND6,
AND7,AND9には、反転されて入力される。
【0037】同様に、コンパレータCOM7は、そのプ
ラス側にマトリックス回路26からの緑(G)信号が入
力され、マイナス側に閾値レベル発生回路30より設定
されるG閾値が入力されており、その出力がアンドゲー
トAND2〜AND9に入力されるように構成されてい
る。但しこの場合、アンドゲートAND4,AND6,
AND8,AND9には、反転されて入力される。
【0038】また、コンパレータCOM8は、そのプラ
ス側にマトリックス回路26からのB(青)信号が入力
され、マイナス側に閾値レベル発生回路30より設定さ
れるB閾値が入力されており、その出力がアンドゲート
AND2〜AND9に入力されるように構成されてい
る。但しこの場合、アンドゲートAND5,AND7,
AND8,AND9には、反転されて入力される。
【0039】そして、アンドゲートAND2〜AND9
にはさらに、外部からの色指定入力に応じてどのアンド
ゲートを開けるかを指定する指定信号が色指定回路32
より入力され、各アンドゲートAND2〜AND9の出
力がオアゲートOR1に入力されるように構成されてい
る。
【0040】このような構成のコンパレータ回路28で
は、コンパレータCOM6,COM7,COM8がR,
G,Bに対しそれぞれ独立の閾値レベルを持つことでそ
れぞれを二値化する。
【0041】R,G,Bの組み合わせで色々な色を指定
することができるので、このR,G,Bの二値化信号を
アンドゲートAND2〜AND9でなるマトリックスに
与えて、今何色が読み取られているのかをデコードす
る。この8個のアンドゲートの組み合わせは、図5の
(B)に示すようになる。即ち、R,G,Bがいずれも
「ハイ」だった場合には白(W)である。アンドゲート
AND2は“111”が入力されると「ハイ」になるゲ
ートであるので、これは白が出てくるアンドゲートにな
る。アンドゲートAND3は、Rだけが「ロー」のとき
に「ハイ」になるゲートになっており、実際には、Rだ
けが「ロー」でGとBが「ハイ」の場合はシアン(C
y)の色を表わす。以下、同様の組み合わせで同様にし
て、マゼンタ(Mg)、黄(Ye)、青(B)、緑
(G)、赤(R)、黒それぞれ、R,G,Bの組み合わ
せをデコードすることで、何色が出ているかが分かるよ
うなマトリックスになっている。
【0042】そこで、例えば、白い紙上に印刷されたド
ットの色の種類として黒の他に赤や青というものが使わ
れていた場合には、その色を外部から色指定入力として
色指定回路32に入力すると、色指定回路32は、その
指定された色の部分を「ハイ」にし、対応するアンドゲ
ートだけが正常に働くようにする。従って、この色指定
回路32によって指定されなかった色に関しては、アン
ドゲートを通過することができないので、出力として得
ることはできない。換言すれば、指定された色以外の色
の汚れに関しては、前述の第1実施例と同様に、読み取
り誤動作を防止することができる。
【0043】なお、上記コンパレータCOM6〜COM
8のR,G,B閾値は、閾値レベル発生回路30によっ
て自動的に発生される。この閾値レベルの自動発生は、
例えば、記録媒体としての紙の所定位置、例えばいずれ
かの隅に、図6の(A)に示すように、当該紙面で使用
されているのと同じ色を或る一定の規則で並べたリファ
レンスマーカ34という形で予め記しておき、これを実
際のドットコードのスキャン(本スキャン)に先立って
プリスキャンすることにより行われる。ここで、リファ
レンスマーカ34というのは、単に、当該紙面に使われ
ている色を示す即ちドットの色を示すというものだけで
はない。即ち、記録媒体は印刷物であるから、紙の種類
やインクによって同じ赤でも濃い赤だったり、薄い赤だ
ったり、バラツキがあるが、同一紙面であれば、紙の種
類は同じであり、インクの種類も同じである。このよう
な条件が揃っているため、このリファレンスマーカ34
とドットは同じ色であると言うことができ、従って、こ
の性質を利用して、リファレンスマーカ34を読み取っ
たときの信号の大きさから、閾値レベルを自動的に生成
することができる。
【0044】閾値レベル発生回路30は、実際には、同
図の(B)に示すように、R,G,Bそれぞれについて
独立に閾値を発生できるように、それぞれについてハイ
ピークホールド回路36及びローピークホールド回路3
8と、加算器40及び除算器42とを設けたものであ
る。
【0045】R,G,Bそれぞれ同一の構成であるた
め、ここでは、R信号についてのみ説明するものとす
る。即ち、同図の(C)に示されるようなマトリックス
回路26から入力されるR信号をハイピークホールド回
路36及びローピークホールド回路38に入力し、R信
号のハイピーク即ち最大値と、ローピーク即ち最小値を
検出する。ここで、スイッチSWは、リファレンスマー
カ34を読むときに、つまりプリスキャン時に、操作者
がオンにするスイッチである。ハイピークホールド回路
36及びローピークホールド回路38は、このスイッチ
SWがオンにされているとき、新しく入ってきたデータ
に対してピーク値を検出し、既にホールドしていたピー
ク値を更新すべきであれば書き換え、更新が不要であれ
ば前のピーク値をホールドし続けるという動作をし、こ
のスイッチSWがオフになった時点で、ピーク値の検出
及び書き換え動作を終えて、ピーク値をその後もホール
ドする。
【0046】そして、それら両ホールド回路36,38
にホールドされたピーク値を加算器40にて加算し、そ
の結果を除算器42にて1/2にすることにより、両ピ
ーク値の平均を取り、それをR閾値としてコンパレータ
回路28に供給し、本スキャン時に利用する。
【0047】勿論、システムの使用状況や後段の回路構
成によっては、閾値はこのような平均値つまりハイピー
クとローピークの中間ではないほうが好ましいような場
合もあるが、そのような場合でも、このハイピークとロ
ーピークを検出後、その後の加算器40及び除算器42
でなる演算回路の部分を変更することで、両ピークの間
のいずれの点をも閾値として採用することが可能であ
る。
【0048】また、上記コンパレータ回路28に於ける
色指定回路32は、色指定入力を外部から与える、つま
り操作者が目で見て“赤”,“黒”と手で入力するもの
として説明したが、上記プリスキャン時に上記リファレ
ンスマーカ34を読み込んで、何色が使われているかを
判断し、その判断をフィードバックさせて、実際の本ス
キャンに対応する、つまり自動的に色指定入力を行うよ
うにすることも可能である。
【0049】図7は、そのような色指定入力を自動化し
た場合のコンパレータ回路28の構成を示す図である。
アナログコンパレータCOM6〜COM8、アンドゲー
トAND2〜AND9、及びオアゲートOR1は、図5
の(A)と同様である。そして、色指定回路32は、白
(W)、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、黄(Y
e)、青(B)、緑(G)、赤(R)、黒のそれぞれの
色について、計数カウンタ44、18コンパレータ4
6、90コンパレータ48、アンドゲート50、及びオ
アゲート52を持っている。各色とも同様の構成であ
る。即ち、対応するアンドゲート(AND2〜AND9
の内の一つ)の出力が計数カウンタ44に入力される。
計数カウンタ44の出力は、18コンパレータ46及び
90コンパレータ48の両方に供給される。18コンパ
レータ46の出力は直接、また90コンパレータの出力
は反転されてアンドゲート50に入力され、このアンド
ゲート50の出力はオアゲート52に供給される。この
オアゲート52の他方の入力端には、上記リファレンス
マーカ34の読み取り即ちプリスキャン時にオンされる
スイッチSWが接続され、オン時には「ハイ」信号が、
オフ時には「オフ」信号が供給されるようになってい
る。なお、このスイッチSWの出力信号は、上記オアゲ
ートOR1の出力が供給されているアンドゲートAND
10にも、反転されて入力されるようになっている。
【0050】ここで、自動的に色の指定をするために
は、規則的に並んだリファレンスマーカ34を読み取っ
て、各色の出力から、読み取った色が背景なのかマーカ
ドットであるのかを認識する必要がある。そのため、計
数カウンタ44とコンパレータ46,48を用いてい
る。
【0051】以下、図8を参照して、このマーカドット
認識の原理を説明する。リファレンスマーカ34は、そ
のドットの大きさ及びドット間の距離が予め決められて
いるものであり、例えば、同図に示すようにドット1つ
の大きさつまり直径を20単位、ドットとドットの間の
間隔の距離を100単位と決めておく。ここで、単位と
は、例えば画素数でも良いし、何らかのクロック数でも
良い。
【0052】そして、同図のように黒と赤のドットを含
むリファレンスマーカ34をスキャンした場合には、白
の信号として、黒又は赤のドットの無い位置で「ハイ」
となり、ドットの位置で「ロー」となる信号が得られ
る。黒の信号としては、黒ドットの位置で「ハイ」、そ
れ以外では「ロー」となる信号が、また赤の信号として
は赤ドットの位置で「ハイ」、それ以外では「ロー」と
なる信号が得られることになる。
【0053】それぞれ「ハイ」になったときにその色が
有ったということが分かる訳であるが、どの色がドット
で、どの色が背景色なのかはこの時点では分からない。
そこで、上記のようにドットの大きさ及びドット間の間
隔に規則がある事を利用して、ドットと背景を識別す
る。
【0054】即ち、各色の信号の「ハイ」の期間つまり
白信号であれば白の幅を計る。これは、「ハイ」のとき
にだけカウントアップするようなカウンタを設けること
により計ることができる。そして、リファレンスマーカ
34の各ドットが20単位で、その間が100単位であ
るということが予め分かっているので、例えば、10%
位のマージンをみてドットの閾値を18単位,背景の閾
値を90単位とすれば、幅が18単位以上であればドッ
トであり、90単位以上ある場合には背景であると判断
する。
【0055】例えば、図8の例では、白信号の「ハイ」
の期間を計数する白計数値は、徐々に大きくなってい
き、0単位から100単位まで変化する。この計数値を
見ていれば、18単位をいつ超えたか、90単位をいつ
超えたかというのが分かる。従って、この白の場合は9
0単位以上の幅を持つので、背景色であるという判断が
なされる。
【0056】次に、黒信号の「ハイ」の幅を計数してい
くと、20単位になり、つまり18単位以上であるので
ドットであるということが分かり、且つ90単位を超え
ていないので、背景ではないということが分かる。従っ
て、本当のドットであると判断される。
【0057】同様にして、赤信号も18単位は超える
が、90単位は越えないので、これも本当のドットであ
るということになる。このようなドットと背景の識別を
行うために、図7の構成では、計数カウンタ44により
「ハイ」の幅を計数し、その計数値を2つのコンパレー
タつまり18単位を閾値レベルとする18コンパレータ
46と90単位を閾値レベルとする90コンパレータ4
8でそれぞれの閾値と比較するようにしている。そし
て、アンドゲート50で18コンパレータ46の出力と
90コンパレータ48の反転出力とのアンドを取ること
で、18単位を超え且つ90単位を超えない条件を取
り、このアンドゲート50から「ハイ」が出力されれ
ば、当該色はドッドであるということが分かるようにな
っている。
【0058】以下、この図7の構成のコンパレータ回路
28の動作を、図9のタイムチャートに従って説明す
る。まず、今はリファレンスマーカ34を読んでいるの
か、本当のデータ領域を読んでいるのかを認識をする必
要があるが、それは操作者がスイッチSWを押すことで
対応する。このスイッチSWは、リファレンスマーカ3
4を読むとき即ちプリスキャン時にオンとされ、本当の
データを読むとき即ち本スキャン時にはオフにしておく
という構成になっている。
【0059】まず最初に、シーケンスとしては、リファ
レンスマーカ34を読み、正しい閾値レベルと、使われ
ている色の認識を行わなければならない。そこで、操作
者は、ペン型入力装置の外面に設けられたスイッチSW
をオンにしながら、このペン型入力装置でもって、この
リファレンスマーカ34を操作する。これにより、マト
リックス回路26よりR,G,Bの信号がアナログコン
パレータCOM6,COM7,COM8に入力され、そ
れぞれの閾値と比較されて、図9に示すようなR信号、
G信号、B信号が得られる。即ち、白の位置ではR,
G,B信号全てが「ハイ」となり、黒の位置では全てが
「ロー」となり、赤の位置ではR信号だけが「ハイ」、
G,B信号が「ロー」となる。これらの信号がアンドゲ
ートAND2〜AND9にそのまま或いは反転されて入
力される。
【0060】一方、これらのアンドゲートAND2〜A
ND9はそれぞれ独立に色指定回路32より色指定がな
されるが、このプリスキャン時には、まだドットとして
何色が用いられているのかは分からないので、全色につ
いて指定しなければならない。そこで、スイッチSWを
オンにすると強制的に色指定が全色についてなされるよ
うに、各オアゲート52に「ハイ」が入力される。
【0061】同時に、読み取ったリファレンスマーカ3
4に対してデコードなどの後段の処理を行うと、デコー
ドされたマルチメディア情報、つまり画像や音としてお
かしなものが出力されてしまうことになるため、このプ
リスキャン時には、オアゲートOR1の出力が後段に供
給されないように、アンドゲートAND10により遮断
する。即ち、スイッチSWがオンの時には、インバータ
INVを介してアンドゲートAND10の一方の入力端
に「ロー」を供給し、このゲートが開かないようにして
いる。
【0062】このような状態に於いて、同図に示すよう
な“黒”,“赤”,“黒”,“赤”のリファレンスマー
カ34を読むと、R,G,B信号の組み合わせから、ア
ンドゲートAND2〜AND9の内の白と赤と黒の3つ
の色に対応するゲートAND2,AND8,AND9の
出力のみがそれぞれの時点で「ハイ」になる。その次
に、この白,赤,黒のうち、どの色がドットでどの色が
背景なのかを判断する。即ち、場合によっては、黒の背
景に白のドットが打たれているという可能性もあるの
で、得られたつまり使われている3つの色の信号から、
ドットと背景とを識別する必要がある。それを行うため
に、各アンドゲートAND2〜AND9の出力が対応す
る計数カウンタ44に入力される。
【0063】ここで、図9のリファレンスマーカ34の
場合には、この時点で、白,赤,黒以外の信号は出力さ
れなかったので、それら以外の色については、説明を省
略する。
【0064】まず白計数カウンタ44に於いて白信号の
「ハイ」の幅を計数すると、この白の幅というのは非常
に広く、前述したように100単位あり、実際に計数し
てみると、同図に示すように、18単位を超え、90単
位も超えるというように、非常に大きな値まで計数する
ことになる。従って、白指定の信号については、白計数
カウンタ44の計数値が18単位に達した時点で18コ
ンパレータ46の出力が「ハイ」となり、同図に於いて
破線で示すように、アンドゲート50の出力は一旦ハイ
になる(但し、実際にANDゲートAND2に供給され
る白色の色指定の出力は、プリスキャン時にはスイッチ
SWがオンになっているので、オアゲート52から強制
的に「ハイ」として出力される)。そして、計数値が9
0単位に達した時点で、90コンパレータ48の出力が
「ハイ」となり、アンドゲート50の出力は「ロー」と
なる。こうして白はドットではなくて背景であるという
ことが分かったので、以降はずっと「ロー」になる。
【0065】また、赤が出たところを赤計数カウンタ4
4で計数すると、赤計数値は18単位を超えたあたりで
いつも終わっている。即ち、赤計数カウンタ44の計数
値が18単位に達した時点で18コンパレータ46の出
力が「ハイ」となり、同図に於いて破線で示すように、
アンドゲート50の出力はハイになる。しかし、計数値
は90単位に達しないので、赤はドットであるというこ
とが分かり、以降はずっと「ハイ」になる。
【0066】黒についてもこの赤と同様である。このよ
うにして、リファレンスマーカ34を読み取るプリスキ
ャンに於いて、含まれている色は白と黒と赤であるが、
ドットとして用いられているのは黒と赤でしかないとい
うことが分かる。
【0067】次に、スイッチSWをオフにして、本スキ
ャンを行う。即ち、スイッチSWをオフにした時点で、
各オアゲート52へ「ロー」が供給されて、対応するア
ンドゲート50の出力がそのまま色指定の信号としてア
ンドゲートAND2〜AND9に出力されるようにな
る。従って、上記のようにリファレンスマーカ34を読
んでドットであると判断した色、つまり赤と黒の指定信
号だけが「ハイ」になって出ていく。それ以外の色の指
定信号は、黒と赤以外は全てアンドゲート50に「ロ
ー」が供給されるので、絶対に「ハイ」になることはな
い。
【0068】そして、本スキャンに於いて、赤と黒だけ
は色が揃って出てきた時にだけアンドゲートAND8又
はAND9の出力が「ハイ」となり、オアゲートOR1
及びアンドゲートAND10を介して、後段の図示しな
い処理回路へ出力される。
【0069】このような構成にすることで、リファレン
スマーカ34に有った赤と黒以外の色の信号は全て汚れ
であるとして、後段の信号処理回路には出力されないよ
うにすることができる。例えば、本スキャンをしたとき
に、青い汚れがあった場合に於いても、アンドゲートA
ND6が色指定されていないので、このゲートを抜ける
ことができず、オアゲートOR1に出力されることはな
い。
【0070】以上説明したように、リファレンスマーカ
34を設けることで、R,G,Bの閾値レベルを事前に
決定することができ、またリファレンスマーカ34に登
録されていない色は本スキャン時には全て汚れであると
してカットすることで、正しい読み取り動作が可能にな
る。
【0071】なお、本発明の上記実施態様によれば以下
のごとき構成が得られる。 (1) オーディオ情報、映像情報、ディジタルコード
データの少なくとも一つを含むマルチメディア情報が光
学的に読み取り可能なコード情報として記録された記録
媒体から上記コード情報を光学的に読み取る読取手段
と、この読取手段で読み取ったコード情報をマルチメデ
ィア情報に復元する手段と、この復元手段により復元さ
れたマルチメディア情報を出力する出力手段とを備えた
情報再生システムに於いて、上記読取手段は、カラー画
像を撮像してカラー画像信号を出力する撮像手段と、こ
の撮像手段から出力されたカラー画像信号から上記コー
ド情報に対応する色信号を選択的に出力する選択出力手
段とを備えたことを特徴とする情報再生システム。
【0072】従来、記録媒体に色汚れが生じると、そこ
に記録されたコード情報が誤読み取りされることがあっ
たが、カラーの撮像手段により得られたカラー画像信号
から選択出力手段によって白黒なのか有色なのかを判断
し、有色の場合にはドットの扱いをしないようにしたの
で、色汚れに対する誤動作を防止することができるよう
になる。
【0073】(2) 上記選択出力手段は、上記撮像手
段から出力されたカラー画像信号に基づいて、上記コー
ド情報以外の信号を不要信号として除去し、且つ上記コ
ード情報に対応する信号のみを選択的に出力する手段を
備えたことを特徴とする(1)に記載の情報再生システ
ム。
【0074】これにより、コード情報のみを出力するの
で、それ以外の信号を再生することなく、正確な情報再
生が可能となる。 (3) 上記選択出力手段は、コード情報に対応する色
を指定する色指定手段と、指定された色以外の情報(ノ
イズ成分)を選択して除去する手段とを備え、コード情
報(のみ)に対応する色信号を選択的に出力するもので
あることを特徴とする(1)に記載の情報再生システ
ム。
【0075】上記(1)の情報再生システムでは、多色
印刷物に対して有色ドットを読み取れないが、ドットに
使用されている色のみを選択するので、それ以外の色は
汚れと判断され、誤動作を防止することができる。
【0076】(4) 上記選択出力手段はさらに、コー
ド情報に対応する各色別に色信号を二値化する二値化手
段と、各色の二値化の閾値(閾値レベル)を決定する閾
値決定手段とを備えたものであることを特徴とする
(3)に記載の情報再生システム。
【0077】モノクロ仕様では、この二値化手段及び閾
値決定手段が一系統しかなかったが、色別に両手段を持
つことで、色ごとのデータが得られる。 (5) 上記色指定手段は、コード情報に対応する色を
予め入力する手段であることを特徴とする(3)に記載
の情報再生システム。
【0078】上記(1)の情報再生システムでは、多色
印刷物に対して有色ドットを読み取れないが、ドットに
使用されている色のみを選択するので、それ以外の色は
汚れと判断され、誤動作を防止することができる。
【0079】(6) 上記色指定手段は、上記記録媒体
に記録されたコード情報から色情報を抽出してコード情
報に対応する色を指定する自動指定手段であることを特
徴とする(3)に記載の情報再生システム。
【0080】上記(1)の情報再生システムでは、多色
印刷物に対して有色ドットを読み取れないが、特別な入
力手段を必要とせず、色汚れによる誤動作を防止するこ
とができる。
【0081】(7) 上記自動指定手段は、上記記録媒
体に記録された(コード情報とは別の)参照コードに基
づきコード情報に対応する色を指定する指定手段である
ことを特徴とする(6)に記載の情報再生システム。
【0082】記録媒体個々の状況を考慮した色の指定が
できるので、より正確な情報の再生が行える。 (8) 上記選択出力手段はさらに、コード情報に対応
する各色別に色信号を二値化する二値化手段と、各色の
二値化の閾値(閾値レベル)を決定する閾値決定手段
と、上記指定手段によって指定された色に基づき上記二
値化の閾値を変更する閾値変更手段とを備えたことを特
徴とする(7)に記載の情報再生システム。
【0083】モノクロ仕様では、この二値化手段、閾値
決定手段、及び閾値変更手段が一系統しかなかったが、
色別にこれらの手段を持つことで、色ごとのデータが得
られる。
【0084】(9) 上記色指定手段は、上記記録媒体
に記録されたコード情報の色とコード情報の背景色とを
判別して指定する手段であることを特徴とする(3)に
記載の情報再生システム。
【0085】従来、有色の紙に印刷された媒体は、読み
取り誤動作を生じるが、ドットの色以外に背景の色も判
別ができ、有色紙でも誤動作しないようにすることがで
きる。
【0086】(10) オーディオ情報、映像情報、デ
ィジタルコードデータの少なくとも一つを含むマルチメ
ディア情報が光学的に読み取り可能なコード情報として
記録された記録媒体に於いて、上記コード情報の色情報
を示す参照コードを設けたことを特徴とする記録媒体。
【0087】従来は、人間が目で判断しなければならな
かったが、参照コードを読み取ることで、その記録媒体
上のコード情報の色情報が得られ、読み取り不良を防止
し、色汚れによる誤動作も防止することができる。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
記録媒体に、本来の印刷されているコード情報とは別の
色の汚れがあった場合でも、正しくコード情報を再生で
きる情報再生システム及び記録媒体を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)はそれぞれ本発明の第1及び
第2実施例の情報再生システムに於ける読取部の構成を
示すブロック図である。
【図2】第1実施例に於けるコンパレータ回路の構成を
示す図である。
【図3】第1実施例の動作を説明するための図である。
【図4】第1実施例の動作を説明するための図である。
【図5】(A)は第2実施例に於けるコンパレータ回路
の構成を示す図であり、(B)はR,G,Bの組み合わ
せによる色指定を説明するための図である。
【図6】(A)はリファレンスマーカを示す図、(B)
は第2実施例に於ける閾値レベル発生回路の構成を示す
図であり、(C)はハイピークとローピーク及び閾値レ
ベルの関係を説明するための図である。
【図7】第2実施例に於けるコンパレータ回路の別の構
成を示す図である。
【図8】マーカドット認識の原理を説明するための図で
ある。
【図9】図7のコンパレータ回路の動作を説明するため
の図である。
【図10】従来の問題点を説明するための図で、(A)
は汚れを示す図、(B)は(A)中の走査(1)で得ら
れる映像信号と二値化出力の関係を示す図であり、
(C)は(A)中の走査(2)で得られる映像信号と二
値化出力の関係を示す図である。
【図11】(A)及び(B)はそれぞれ従来の問題点を
説明するための別の汚れと映像信号及び二値化出力の関
係を図である。
【符号の説明】
10…結像光学系、12…カラーCCD、14…CDS
(補間二重サンプルホールド)回路、16…AGC(オ
ートゲインコントロール)回路、18…Y/C分離回
路、20…コンパレータ回路、22…マトリックス回
路、24…A/Dコンバータ、26…マトリックス回
路、28…コンパレータ回路、30…閾値レベル発生回
路、32…色指定回路、34…リファレンスマーカ、3
6…ハイピークホールド回路、38…ローピークホール
ド回路、40…加算器、42…割算器、44…計数カウ
ンタ、46…18コンパレータ、48…90コンパレー
タ、50…アンドゲート、52…オアゲート、COM1
〜COM8…アナログコンパレータ、NOR1〜NOR
2…ノアゲート、AND1〜AND10…アンドゲー
ト、OR1…オアゲート、SW…スイッチ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ情報、映像情報、ディジタル
    コードデータの少なくとも一つを含むマルチメディア情
    報が光学的に読み取り可能なコード情報として記録され
    た記録媒体から前記コード情報を光学的に読み取る読取
    手段と、この読取手段で読み取ったコード情報をマルチ
    メディア情報に復元する復元手段と、この復元手段によ
    り復元されたマルチメディア情報を出力する出力手段と
    を備えた情報再生システムに於いて、 前記読取手段は、 カラー画像を撮像してカラー画像信号を出力する撮像手
    段と、 この撮像手段から出力されたカラー画像信号から前記コ
    ード情報に対応する色信号を選択的に出力する選択出力
    手段とを備えたことを特徴とする情報再生システム。
  2. 【請求項2】 前記選択出力手段は、前記撮像手段から
    出力されたカラー画像信号に基づいて、前記コード情報
    以外の信号を不要信号として除去し、且つ前記コード情
    報に対応する信号のみを選択的に出力する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報再生システム。
  3. 【請求項3】 前記選択出力手段は、コード情報に対応
    する色を指定する色指定手段と、指定された色以外の情
    報を選択して除去する手段とを備え、コード情報に対応
    する色信号を選択的に出力するものであることを特徴と
    する請求項1に記載の情報再生システム。
  4. 【請求項4】 前記選択出力手段はさらに、コード情報
    に対応する各色別に色信号を二値化する二値化手段と、
    各色の二値化の閾値を決定する閾値決定手段とを備えた
    ものであることを特徴とする請求項3に記載の情報再生
    システム。
  5. 【請求項5】 前記色指定手段は、コード情報に対応す
    る色を予め入力する手段であることを特徴とする請求項
    3に記載の情報再生システム。
  6. 【請求項6】 前記色指定手段は、前記記録媒体に記録
    されたコード情報から色情報を抽出してコード情報に対
    応する色を指定する自動指定手段であることを特徴とす
    る請求項3に記載の情報再生システム。
  7. 【請求項7】 前記自動指定手段は、前記記録媒体に記
    録された参照コードに基づきコード情報に対応する色を
    指定する指定手段であることを特徴とする請求項6に記
    載の情報再生システム。
  8. 【請求項8】 前記選択出力手段はさらに、コード情報
    に対応する各色別に色信号を二値化する二値化手段と、
    各色の二値化の閾値を決定する閾値決定手段と、前記指
    定手段によって指定された色に基づき前記二値化の閾値
    を変更する閾値変更手段とを備えたことを特徴とする請
    求項7に記載の情報再生システム。
  9. 【請求項9】 前記色指定手段は、前記記録媒体に記録
    されたコード情報の色とコード情報の背景色とを判別し
    て指定する手段であることを特徴とする請求項3に記載
    の情報再生システム。
  10. 【請求項10】 オーディオ情報、映像情報、ディジタ
    ルコードデータの少なくとも一つを含むマルチメディア
    情報が光学的に読み取り可能なコード情報として記録さ
    れた記録媒体に於いて、 前記コード情報の色情報を示す参照コードを設けたこと
    を特徴とする記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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