JPH07248208A - 位置合わせ装置 - Google Patents

位置合わせ装置

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JPH07248208A
JPH07248208A JP6040772A JP4077294A JPH07248208A JP H07248208 A JPH07248208 A JP H07248208A JP 6040772 A JP6040772 A JP 6040772A JP 4077294 A JP4077294 A JP 4077294A JP H07248208 A JPH07248208 A JP H07248208A
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JP
Japan
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light
diffraction grating
grating mark
envelope
wafer
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JP6040772A
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English (en)
Inventor
Koichiro Komatsu
宏一郎 小松
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 LSA方式のアライメント系では位置検出が
困難なウエハに対しても、簡略な構成で高精度に位置合
わせを行う。 【構成】 ウエハ18上の回折格子マーク19Xに回折
光L1(+1)及びL2(+1)を照射し、回折格子マーク19
Xからの±1次回折光からなるヘテロダインビームLC
を光電検出器25Cで検出し、光電検出器25Cから出
力されたビート信号SCから包絡線検出系26により包
絡線信号SCEを検出し、包絡線信号SCEの中点の座
標を求めてラフアライメントを行う。その後、位相検出
系15を用いてビートSCの位相を検出してファインの
アライメントを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2光束ヘテロダイン干
渉方式の位置合わせ装置に関し、特に半導体素子又は液
晶表示素子等を製造するための露光装置において感光性
の基板又はマスクの位置合わせを行うアライメント装置
に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子又は液晶表示素子等の
微細パターンを半導体ウエハ又はガラスプレート等の基
板(以下、一例として「ウエハ」を用いる)上に形成す
るために、フォトマスク又はレチクル(以下、一例とし
て「レチクル」を用いる)のパターンをフォトレジスト
が塗布されたウエハ上に転写する露光装置が使用されて
いる。一般に半導体素子等はウエハ上に多数層の回路パ
ターンを積み重ねて形成されるため、露光装置には、ウ
エハ上に既に形成されている回路パターンとこれから露
光するレチクルのパターンとの位置合わせ(アライメン
ト)を高精度に行うためのアライメント装置が設けられ
ている。最近は、LSI等の半導体素子等の集積度が益
々高まっており、アライメント装置においても、より高
精度に位置合わせを行うことが求められている。
【0003】従来のアライメント装置として、例えば特
開平2−272305号公報、又は特開平2−2830
11号公報において、レーザ・ステップ・アライメント
方式(以下、「LSA方式」という)のアライメント系
と、2光束ヘテロダイン干渉方式のアライメント系とを
組み合わせた装置が提案されている。LSA方式のアラ
イメント系については、特開昭60−130742号公
報でも単独で開示されている。
【0004】先ず、LSA方式のアライメント系では、
図12に示すように、ウエハ上に計測方向(これをX方
向とする)に対して垂直なY方向(非計測方向)に所定
ピッチで配列されたドットパターン列からなるウエハマ
ーク(アライメントマーク)41Xと、アライメント系
からウエハ上に照射されたY方向に細長いスポット光4
2Xとを相対的に走査する。そして、ウエハマーク41
Xとスポット光42Xとが合致したときに、ウエハマー
ク41Xから所定の方向に発生する回折光を検出し、例
えばその回折光の強度がピークとなる位置をウエハマー
ク41Xの位置として検出し、ウエハマーク41Xの位
置を所望の位置に設定する。即ち、このLSA方式で
は、サーチ範囲が広くなっている。
【0005】一方、2光束ヘテロダイン干渉方式のアラ
イメント系においては、He−Neレーザ光源等のコヒ
ーレント光源からの光ビームを2分割し、この2光束を
それぞれ音響光学変調素子で周波数変調して所定の周波
数差を与える。そして、図13に示すように、そのよう
に所定の周波数差を付与した2光束44及び45を、ウ
エハ上でX方向にピッチPで形成されたウエハマークと
しての回折格子マーク43X上に所定の交差角で照射す
る。そして、回折格子マーク43Xから同一方向に発生
する1対の回折光、即ち光束44の+1次光46及び光
束45の−1次光47の干渉光(ヘテロダインビーム)
を光電変換することにより、その所定の周波数差を周波
数とするウエハ側の干渉ビート信号を生成し、例えば別
途検出されている参照信号とそのウエハ側の干渉ビート
信号との位相差より、回折格子マーク43Xの位置を検
出する。この場合、回折格子マーク43XはX方向にピ
ッチPで形成されているため、X方向で±P/2を超え
る範囲では位置を特定できなくなる。即ち、2光束ヘテ
ロダイン干渉方式は、高精度であるが、サーチ範囲が狭
くなっている。
【0006】そこで、従来はLSA方式と、2光束ヘテ
ロダイン干渉方式とを組合せ、サーチ範囲の広いLSA
方式のアライメント系によりウエハのプリアライメント
(粗い位置合わせ)を行い、高精度でサーチ範囲の狭い
2光束ヘテロダイン干渉方式のアライメント系によりフ
ァインのアライメントを行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のア
ライメント装置では、LSA方式のアライメント系と、
2光束ヘテロダイン干渉方式のアライメント系とが併用
されていたため、アライメント装置が複雑で且つ大型で
あるという不都合があった。また、一般にウエハマーク
41X及び回折格子マーク43Xは、ウエハ上に凹凸パ
ターンとして形成されているが、LSA方式のアライメ
ント系では、ウエハ表面の荒れが大きい場合、又はウエ
ハマーク41Xの段差が低い場合に回折光の強度が低下
して、プリアライメントで必要な位置決め精度が得られ
ない恐れがあった。この場合に更に2光束ヘテロダイン
干渉方式でファインのアライメントを行うと、本来の位
置から回折格子マーク43XのピッチPだけずれた位置
に位置合わせが行われ、最終的に製造される半導体素子
等の歩留りが低下する恐れがあるという不都合があっ
た。
【0008】本発明は斯かる点に鑑み、LSA方式のア
ライメント系では位置検出が困難なウエハに対しても、
簡略な構成で高精度に位置合わせを行うことができる位
置合わせ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による位置合わせ
装置は、例えば図1〜図3に示すように、被検物(1
8)上に所定の計測方向に沿って所定ピッチで設けられ
た回折格子状マーク(19X)を所望の位置に設定する
ための装置において、互いに可干渉で周波数が異なる第
1及び第2光束(L1(+1),L2(+1))を被検物(1
8)上の回折格子状マーク(19X)に所定の交差角で
照射することにより、その回折格子状マークから1対又
は複数対のそれぞれ同一方向に進む光束(LA,LB,
LC)を発生させる照射光学系(1〜9,17)と、回
折格子状マーク(19X)から同一方向に発生する光束
の少なくとも1対を光電変換してビート信号(SC)を
生成する光電検出手段(25C)とを有する。
【0010】更に本発明は、その照射光学系から被検物
(18)上に照射される第1及び第2光束と被検物(1
9)とを相対的に移動させる相対走査手段(20,2
4)と、光電検出手段(25C)から出力されるビート
信号の包絡線を検出する包絡線検出手段(26)と、そ
の相対走査手段によりそれら第1及び第2光束と被検物
(18)とを相対的に移動させた場合に、包絡線検出手
段(26)により検出される包絡線のレベルが所定の閾
値レベルとなる位置に基づいて、回折格子状マーク(1
9X)の粗い位置を検出する粗位置検出手段(23B)
と、この粗位置検出手段からの出力に基づいてその相対
走査手段を制御する制御手段(23A)とを有するもの
である。
【0011】この場合、光電検出手段(25C)から出
力されるビート信号の位相を検出する位相検出手段(1
5)を設け、制御手段(23A)は、粗位置検出手段
(23B)からの出力に基づいて相対走査手段(20,
24)を制御して、回折格子状マーク(19X)の位置
を粗調整(プリアライメント)した後、位相検出手段
(15)からの出力に基づいて相対走査手段(20,2
4)を制御して回折格子状マーク(19)の位置を微調
整(ファインのアライメント)することが望ましい。
【0012】また、回折格子状マーク(19X)からそ
れぞれ同一方向に進む1対又は複数対の光束の例は、そ
の第1光束の−1次光(L1(+1,-1))及びその第2光束
の+1次光(L2(+1,+1))よりなる1対の光束(L
C)、その第1光束の0次光(L1(+1,0))及びその第
2光束の+2次光(L2(+1,+2))よりなる1対の光束
(LA)、並びにその第1光束の−2次光(L1(+1,-
2))及びその第2光束の0次光(L2(+1,0))よりなる
1対の光束(LB)であり、この場合、包絡線検出手段
(26)では、それら3対の光束を光電変換して得られ
る3個のビート信号(SA〜SC)のそれぞれの包絡線
を検出することが望ましい。
【0013】更に、相対走査手段(20,24)による
移動方向の一例は、その所定の計測方向に平行な方向で
ある。
【0014】
【作用】斯かる本発明によれば、被検物上に照射される
2光束の照射領域を図4(a)の領域(35X)とする
と、照射領域(35X)にはヘテロダイン干渉により流
れるように強度分布が変化する干渉縞が形成される。照
射領域(35X)に対して相対走査手段を介して、図4
(b)〜(g)に示すように回折格子状マーク(19
X)をX方向に走査すると、照射領域(35X)と回折
格子状マーク(19X)とが重なっている領域でのみ各
方向に平行に1対又は複数対の回折光(LA〜LC)が
発生すると共に、これら1対又は複数対の回折光(LA
〜LC)はそれぞれ所定の周波数差を有するヘテロダイ
ンビームである。
【0015】そこで、例えばその内の1対の回折光(L
C)を光電検出手段(25C)により光電変換すると、
図5に示すように回折格子状マーク(19X)の位置X
に応じて振幅が変化するビート信号(SC)が得られ
る。このビート信号(SC)を包絡線検出手段(26)
に供給すると、図6に示すようにビート信号(SC)の
包絡線に対応する信号(SCE)が得られる。次に、粗
位置検出手段(23B)において、その信号(SCE)
が例えば所定の閾値レベル(Ath)を横切る点xB及
びxEの中点xCを求め、その位置xCを基準として位
置合わせを行う。
【0016】この場合、先ず所定の周波数のビート信号
(SC)を検出するようにしているため、光強度そのも
のを検出するLSA方式に比べて迷光の影響を受けにく
い。また、粗位置検出手段(23B)では広いサーチ範
囲で回折格子状マーク(29X)の位置を検出できる。
次に、更に光電検出手段(25C)から出力されるビー
ト信号(SC)の位相を検出する位相検出手段(15)
を設けた場合、回折格子状マーク(29X)のピッチを
Pとして、位相検出手段(15)では計測方向に対して
例えば±P/2の範囲内でその回折格子状マーク(29
X)の位置を高精度に検出できる。
【0017】そこで、制御手段(23A)は、粗位置検
出手段(23B)からの出力に基づいて相対走査手段
(20,24)を制御して、回折格子状マーク(19
X)の位置を計測方向に対して例えば±P/2の精度で
プリアライメントした後、位相検出手段(15)からの
出力に基づいて相対走査手段(20,24)を制御して
回折格子状マーク(19)の位置のファインのアライメ
ントを行う。これにより、2光束ヘテロダイン干渉方式
のアライメント系を使用するだけで、プリアライメント
及びファインのアライメントの両方を行うことができ
る。
【0018】次に、回折格子状マーク(19X)からそ
れぞれ同一方向に進む1対又は複数対の光束が、その第
1光束の−1次光(L1(+1,-1))及びその第2光束の+
1次光(L2(+1,+1))よりなる1対の光束(LC)、そ
の第1光束の0次光(L1(+1,0))及びその第2光束の
+2次光(L2(+1,+2))よりなる1対の光束(LA)、
並びにその第1光束の−2次光(L1(+1,-2))及びその
第2光束の0次光(L2(+1,0))よりなる1対の光束
(LB)である場合、回折格子状マーク(19X)の段
差等の条件が変化しても、殆どの場合、±1次光又は±
2次光の少なくとも一方の強度は強い。そこで、それら
3対の光束を検出することにより、常に高精度に位置検
出を行える。
【0019】更に、図2に示すように、被検物上の回折
格子状マーク(19X)の計測方向(ピッチ方向)をX
方向とすると、制御手段(23A)は相対走査手段(2
0,24)を介して、被検物上の2光束の照射領域(3
5X)と回折格子状マーク(19X)とをX方向に相対
的に走査して位置合わせを行う。また、X方向に垂直な
Y方向(非計測方向)の位置合わせは、Y方向に所定ピ
ッチで形成された回折格子状マーク(19Y)に基づい
て行われる。但し、X方向に所定ピッチで形成された回
折格子状マーク(19X)と、被検物上の2光束の照射
領域(36X)とをY方向に相対的に走査して、得られ
るビート信号の包絡線が最大となる位置を検出すること
により、回折格子状マーク(19X)のY方向の粗い位
置を検出するようにしてもよい。
【0020】
【実施例】以下、本発明による位置合わせ装置の一実施
例につき図1〜図10を参照して説明する。図1は、本
例の位置合わせ装置が適用された露光装置の要部を示
し、この図1において、He−Neレーザ光源1から射
出された波長λの光束Lがハーフミラー2でほぼ同じ光
量の第1の光束L1及び第2の光束L2に分割される。
波長λは633nmである。波長λの光束Lは、ウエハ
上に塗布されたフォトレジスト層への感光性が弱い光で
あることが望ましく、例えば半導体レーザ素子から射出
される例えば780nm又は690nm等の波長の光束
を使用してもよい。
【0021】それら2光束の内、第1の光束L1は、所
定の入射角θinで第1の音響光学変調素子(以下、「A
OM」という)4Aに入射し、第2の光束L2は、ミラ
ー3に反射されて第1の光束L1と対称に入射角θin
第2のAOM4Bに入射する。第1のAOM4A及び第
2のAOM4Bは、それぞれ後述のリレーレンズ7及び
9の光軸AXに関して光学的に対称に配置されている。
このときの入射角θinは、波長λの光に対してできるだ
けブラッグ回折による1次回折光の回折効率が良くなる
角度に設定することが望ましい。また、AOM4A及び
4Bには、それぞれ光軸AXに対して内側に、トランス
デューサを取り付け、それぞれのトランスデューサを互
いに僅かに異なる周波数f1 及びf2(<f1)で駆動す
る。これにより、AOM4A及び4B内にそれぞれ超音
波による粗密波が生成される。AOM4A及び4B内の
超音波の粗密波のピッチ(波長)をそれぞれΛ1 及びΛ
2 として、AOM4A及び4B内の超音波の速度をvと
すると、それぞれ次の関係が成り立つ。
【0022】
【数1】Λ1 =v/f1 ,Λ2 =v/f2 本例の超音波の周波数f1,f2 は互いに僅かに異なるだ
けであるとすると、(Λ1 ≒Λ2 )が成り立つ。そこ
で、ピッチΛ1 及びΛ2 を次のように共通のピッチΛで
近似する。
【0023】
【数2】Λ1 ≒Λ,Λ2 ≒Λ その第1のAOM4A内の超音波の粗密波により回折さ
れる光は周波数変調を受け、焦点距離F2 の第1のリレ
ーレンズ5Aにより共通リレーレンズ7の瞳面(フーリ
エ変換面)にリレーされる。その途中の光路に第1の空
間フィルター6Aを配設し、空間フィルター6Aにより
+1次回折光以外の不用な回折光を遮断する。空間フィ
ルター6Aを通過した+1次回折光L1(+1)は、焦点距
離F1 の共通リレーレンズ7に向かう。
【0024】この際に、リレーレンズ5Aの光軸上に、
第1のAOM4A内で入射光束が回折される点があるも
のとして、リレーレンズ5Aの光軸と共通リレーレンズ
7の光軸AXとの間には、所定のオフセットξが与えら
れている。即ち、空間フィルター6Aを通過した回折光
L1(+1)のリレーレンズ7の瞳面上での位置にはそのオ
フセットξが加えられている。そのオフセットξは、リ
レーレンズ5Aの焦点距離F2 と第1のAOM4Aへの
入射角θinとから、次のように表すことができる。
【0025】
【数3】ξ=F2 ・sinθin 一方、第2のAOM4B内の超音波の粗密波により回折
される光も周波数変調を受け、焦点距離F2 の第2のリ
レーレンズ10Bにより共通リレーレンズ7の瞳面にリ
レーされる。その途中の光路にも、+1次回折光以外の
不用な回折光を遮断する第2の空間フィルター6Bを配
設する。空間フィルター6Bを通過した+1次回折光L
2(+1)は、共通リレーレンズ7に向かう。この際に、リ
レーレンズ5Bの光軸上に、第2のAOM4B内で入射
光束が回折される点があるものとして、リレーレンズ5
Bの光軸と共通リレーレンズ7の光軸との間にも、
(3)式で表されるオフセットξを与える。
【0026】共通リレーレンズ7から射出された回折光
L1(+1)及びL2(+1)は、視野絞り8の開口内で交差し
た後、焦点距離F3 の第2の対物レンズ9を介して平行
に送受光分離プリズム10(図1ではビームスプリッタ
ーの形状で表してある)に入射し、送受光分離プリズム
10で反射された回折光が集光レンズ11を介して参照
格子板12上の回折格子12a上に所定の交差角で照射
される。それら2つの回折光の参照格子板12に対する
入射角は、回折格子12aからの回折光L1(+1)の−1
次回折光、及び回折光L2(+1)の+1次回折光が回折格
子12aに対して垂直方向に平行に射出されるように設
定されている。これら1対の±1次回折光よりなるヘテ
ロダインビームLDのみをフォトダイオード等の光電検
出器13で受光し、光電検出器13から出力される周波
数(f1 −f2)の参照ビート信号SRを、通過帯域の中
心周波数が(f1 −f2)のバンドパスフィルタ回路(B
PF)14を介して位相検出系15に供給する。参照ビ
ート信号SRの位相がウエハ20の位置検出の基準とな
る。
【0027】さて、送受光分離プリズム10を透過した
回折光L1(+1)及びL2(+1)は、焦点距離F4 の第1の
対物レンズ17に入射する。対物レンズ13に入射した
回折光L1(+1)及び回折光L2(+1)は、それぞれ屈折作
用を受け、被検物であるウエハ18上に設けられたウエ
ハマークとしてのX方向にピッチPの回折格子マーク1
9Xに対して、光軸AXに関してほぼ軸対称に入射す
る。回折格子マーク19Xのピッチ方向、即ち計測方向
をX方向とする。そのようにAOM4A,4B内の対称
な回折領域で回折された光束を、回折格子マーク19X
上の同一点に照射するためには、AOM4A,4Bの回
折領域(超音波の形成領域)とウエハ18の露光面とを
共役にすれば良い。そのため、第1のAOM4Aの回折
領域とウエハ18の露光面とを、リレーレンズ5A、共
通リレーレンズ7、第2の対物レンズ9、及び第1の対
物レンズ17に関して共役に配置し、第2のAOM4B
の回折領域とウエハ18の露光面とを、リレーレンズ4
B、共通リレーレンズ7、第2の対物レンズ9、及び第
1の対物レンズ17に関して共役に配置する。更に、視
野絞り8の配置面はウエハ18の露光面と共役である。
【0028】この場合、リレーレンズ5A,5Bの焦点
距離F2 、共通リレーレンズ7の焦点距離F1 、第2の
対物レンズ9の焦点距離F3 、及び対物レンズ13の焦
点距離F4 を用いると、AOM4A,4Bの回折領域か
らウエハ18の露光面への角倍率γは(F1 /F2)(F
4 /F3)である。更に本例では、波長λの回折光L1(+
1)及びL2(+1)の回折格子マーク19Xに対する入射角
を、それぞれの−1次回折光L1(+1,-1) 及び+1次回
折光L2(+1,+1) が回折格子マーク19Xから垂直上方
に射出されるように設定する。そのための角倍率γの条
件を求めるために、波長λの光束が入射角θinでAOM
4A,4Bに入射するときの回折角をθi とすると、次
式が成立する。
【0029】
【数4】sinθin+sinθi =λ/Λ また、波長λの2つ光束が入射角φi 及び入射角−φi
でピッチPの回折格子マーク19Xに入射したときに、
回折格子マーク19Xから垂直上方に±1次回折光が射
出される条件は、次の通りである。
【0030】
【数5】sinφi =λ/P この場合、本例ではAOM4A,4Bの回折領域にオフ
セットξが与えられているため、回折角θi と入射角φ
i との間には次の関係がある。
【0031】
【数6】sinφi ={(ξ+F2・sinθi)/F1
(F3 /F4) =(F2 /F1)(sinθin+sinθi)(F3 /F4) =(F2 /F1)(F3 /F4)(λ/Λ) この(数6)の導出過程で、(数3)及び(数4)を使
用した。そして、(数6)を(数5)と比較することに
より、次式が得られる。
【0032】
【数7】γ=(F1 /F2)(F4 /F3)=P/Λ 即ち、角倍率γは、回折格子マーク19XのピッチPと
AOM4A,4B内の超音波のピッチΛとの比の値に等
しく設定すれば良い。言い換えると、AOM4A,4B
内の超音波のウエハ18の露光面での共役像のピッチ
(=(F1/F2)・(F4 /F3)Λ)は、回折格子マーク
19XのピッチPと等しい。
【0033】なお、上述の説明を一般化して、回折格子
マーク19Xから垂直上方に射出する±n次回折光(n
=1,2,3,‥‥)を使用するものとすると、角倍率
γの条件は次のようになる。
【0034】
【数8】 γ=(F1 /F2)(F4 /F3)=P/(n・Λ)
【0035】次に、図3は、第1の対物レンズ17付近
の拡大図であり、この図3に示すように本実施例では、
回折格子マーク19Xに対して垂直上方に、回折光L1
(+1)の−1次回折光L1(+1,-1) 及び回折光L2(+1)の
+1次回折光L2(+1,+1) よりなるヘテロダインビーム
LCが射出されるように、第1の対物レンズ17に入射
する回折光L1(+1)及びL2(+1)の間隔Dが設定されて
いる。この場合、更に回折光L1(+1)の入射方向に平行
で且つ逆方向に、回折光L1(+1)の−2次回折光L1(+
1,-2) 及び回折光L2(+1)の0次光L2(+1,0)よりなる
ヘテロダインビームLBが射出され、回折光L2(+1)の
入射方向に平行で且つ逆方向に、回折光L1(+1)の0次
光L1(+1,0)及び回折光L2(+1)の+2次回折光L2(+
1,+2) よりなるヘテロダインビームLCが射出される。
【0036】そして、これら3対のヘテロダインビーム
LA〜LCは第1の対物レンズ17を経てほぼ平行に送
受光分離プリズム10に入射し、送受光分離プリズム1
0で反射されたヘテロダインビームLA,LB及びLC
がそれぞれフォトダイオード等からなる光電検出器25
A,25B及び25Cに入射する。これら光電検出器2
5A〜25Cの受光面は、第1の対物レンズ17の瞳面
(ウエハ18のフーリエ変換面)又はその瞳面と共役な
面上に設置され、光電検出器25A〜25Cはそれぞれ
ヘテロダインビームLA〜LCを光電変換して周波数が
ほぼ(f1 −f 2)のビート信号SA〜SCを出力する。
【0037】図1に戻り、本実施例のウエハ18は、ウ
エハステージ20上に保持され、ウエハステージ20の
上方には、不図示であるがレチクル及びこのレチクルの
パターンをウエハ18上に投影露光する投影光学系等が
配置されている。また、ウエハステージ20は、共通リ
レーレンズ7及び8の光軸AXに平行なZ方向にウエハ
18を位置決めするZステージ、その光軸AXに垂直な
平面内で図1に紙面に平行なX方向とこのX方向に垂直
なY方向とにウエハ18を移動させるXYステージ等か
ら構成されている。その光軸AXは不図示の投影光学系
の光軸と平行である。
【0038】また、ウエハステージ20上にはL字型の
移動鏡21が固定され、外部に設置されたX軸及びY軸
のレーザ干渉計22と移動鏡21とにより、ウエハステ
ージ20のX座標及びY座標が常時計測され、計測され
た座標が主制御系23Aに供給されている。主制御系2
3Aは、供給された座標に基づいてウエハステージ駆動
系24を介してウエハステージ20の移動座標を制御す
る。
【0039】次に、本実施例の信号処理系につき説明す
る。本実施例の信号処理系は大きく分けて位相検出系1
5、及び包絡線検出系26に分かれ、位相検出系15で
は参照ビート信号SRの位相に対するビート信号SA〜
SCの位相のずれ量を検出し、包絡線検出系26ではビ
ート信号SA〜SCの包絡線の振幅(レベル)を検出す
る。具体的に、位相検出系15において、ビート信号S
A〜SCをそれぞれ通過帯域の中心周波数が(f1 −f
2)のバンドパスフィルタ回路(BPF)31A〜31C
に供給し、バンドパスフィルタ回路31A〜31Cで不
要な直流成分等を除去して得られた出力信号をそれぞれ
位相比較器16A〜16Cの比較対象の入力端子に供給
し、位相比較器16A〜16Cの基準信号の入力端子
に、バンドパスフィルタ回路14を介した参照ビート信
号SRを供給する。
【0040】そして、位相比較器16A〜16Cではそ
れぞれ参照ビート信号SRの位相を基準として、ビート
信号SA〜SCの位相のずれ量を求めて主制御系23A
に供給する。主制御系23Aでは、それら位相のずれ量
から回折格子マーク19Xの基準位置にたいするX方向
へのずれ量を算出し、ファインのアライメント時にはそ
のずれ量が所定の許容範囲内に収まるように、ウエハス
テージ20を駆動してウエハ18の位置の微調整を行
う。
【0041】この際、位置ずれ量には、±1次回折光よ
りなるヘテロダインビームLCでの位置ずれ量、0次光
と+2次回折光とよりなるヘテロダインビームLAでの
位置ずれ量、及び0次光と−2次回折光とよりなるヘテ
ロダインビームLBでの位置ずれ量の3つがある。そこ
で、例えば3つの平均値を位置ずれ量とするか、又はビ
ート信号SA〜SCの内のSN比が高い信号に対応する
位置ずれ量を採用する等の方法を採用する。
【0042】この場合、異なる次数の回折光ではそれぞ
れウエハ18からの射出角が異なっているため、ウエハ
18上にフォトレジストが塗布されている場合に、仮に
±1次回折光がフォトレジストの薄膜干渉により弱くな
っても、他の次数の回折光は必ずしもフォトレジストの
薄膜干渉により弱くならない。また、回折格子マーク1
9Xはウエハ18上に凹凸のパターンで形成されている
が、仮に±1次回折光が凹部の反射光と凸部の反射光と
の干渉により弱くなっても、他の次数の回折光は必ずし
も弱くならない。従って、回折格子マーク19Xの段差
やフォトレジストの膜厚に依らずに、常に高いSN比で
高精度にウエハ18(回折格子マーク19X)の位置検
出を行うことができる。
【0043】また、包絡線検出系26において、ビート
信号SA〜SCをそれぞれ出力側に整流回路を有するA
Cカップリング回路27A〜27Cを介して、ローパス
フィルタ回路(LPF)28A〜28Cに供給する。A
Cカップリング回路27A〜27Bは、直流成分を阻止
すると共に、(f1 −f2)の数分の1程度のカットオフ
周波数fH 以上の信号を通過させる回路であり、ハイパ
スフィルタ回路で代用してもよい回路である。更に、ロ
ーパスフィルタ回路28A〜28Cの上限のカットオフ
周波数fL は、ACカップリング回路27A〜27Cの
カットオフ周波数fH より多少高く設定されている。本
実施例では、ACカップリング回路27A〜27Cによ
りビート信号SA〜SCの直流成分を除去し、ローパス
フィルタ回路28A〜28Cによりそれぞれビート信号
SA〜SCの交流成分の包絡線信号を抽出する。
【0044】ローパスフィルタ回路28A〜28Cから
出力される包絡線信号をそれぞれアナログ/デジタル
(A/D)変換器29A〜29Cに供給し、A/D変換
器29A及び29Bから出力される包絡線信号SAE及
びSBEを加算器30で加算して得た信号を粗位置検出
系23Bに供給し、A/D変換器29Cから出力される
包絡線信号SCEを粗位置検出系23Bに供給する。粗
位置検出系23Bでは、供給される包絡線信号に基づい
て、回折格子マーク19XのX方向の粗い位置を算出し
て主制御系23Aに供給する。主制御系23Aは、供給
されたその粗い位置に基づいてウエハ18のプリアライ
メントを行う。
【0045】なお、図1の位置合わせ装置は、ウエハ1
8をX方向にアライメントするための装置であり、ウエ
ハ18をY方向にアライメントするための装置も別途設
けられている。図2は、本実施例のウエハ18上のショ
ット領域の配列の一部を示す拡大図であり、この図2に
おいて、ショット領域32とY方向に隣接するショット
領域33との間の領域(ストリートライン)にX方向に
ピッチPで回折格子マーク19Xが形成されている。ま
た、ショット領域32とX方向に隣接するショット領域
34との間の領域にもY方向にピッチPで回折格子マー
ク19Yが形成されている。そして、図1のX軸用の位
置合わせ装置により回折格子マーク19Xの中点のX座
標を検出し、不図示のY軸用の位置合わせ装置により回
折格子マーク19Yの中点のY座標を検出し、これら検
出されたX座標及びY座標に基づいてショット領域32
をレチクルパターンの露光フィールドに設定して露光を
行う。
【0046】次に、本実施例におけるプリアライメント
のシーケンスにつき説明する。先ず、図1のウエハステ
ージ20を駆動して、図2に示すようにウエハ18上の
回折格子マーク19Xの近傍の照射領域35Xに、回折
光L1(+1)及びL2(+1)よりなる光束を落射させる。そ
の後、ウエハステージ20を介して回折格子マーク19
Xを照射領域35Xに対してX方向に走査する。
【0047】図4を参照してそのときの様子を説明す
る。図4(a)に示すように、ウエハ上の照射領域35
XではX方向に流れる干渉縞が形成されるため、照度分
布は正弦波状の波形37がX方向に移動する分布とな
る。その干渉縞の移動の速さは、照射される2光束のビ
ート周波数に干渉縞のピッチをかけた速さである。その
照射領域35Xに、回折格子マーク19Xが走査される
様子を図4(b)〜(g)に示す。これらの場合の回折
格子マーク19XのX座標は、図1のウエハステージ2
0のX座標である。
【0048】そして、回折格子マーク19Xが照射領域
35Xにかかり始めると(図4(b)のX座標がx1
状態)、回折格子マーク19Xにより回折された光が検
出され始める。更に、回折格子マーク19Xが照射領域
35Xに広く重なると、検出される回折光の光量が増加
し、光電変換されたビート信号の振幅が大きくなってく
る(図4(c)のX座標がx2 の状態)。また、照射領
域35Xより回折格子マーク19Xの方がX方向に広い
場合には、照射領域35Xが回折格子マーク19X内に
完全に入ると(図4(d)〜(e)のX座標がx3 〜x
4 の状態)、検出されるビート信号の振幅はもはや増加
せず一定の値をとる。更に、回折格子マーク19Xが移
動して、このマークの反対側が照射領域35Xから外れ
始めると、ビート信号の振幅は減少を始め(図4(f)
のX座標がx5 の状態)、最終的に回折格子マーク19
Xと照射領域35Xとの重複領域が無くなると(図4
(f)のX座標がx6 の状態)と、検出されるビート信
号の振幅は0となる。
【0049】図5は、図4に示すように回折格子マーク
19Xを走査したときに得られるビート信号SC(ここ
では一例として、±1次回折光のビート信号を使用す
る)を示し、この図5において、横軸のX座標の値は回
折格子マーク19Xを走査した場合のウエハステージ2
0のX座標を示している。本実施例では、図1の包絡線
検出系26により、ビート信号SCにほぼ外接する点線
で示す包絡線信号SCEを検出し、粗位置検出系23B
において、その包絡線信号SCEの中心(対称中心等)
のX座標を求め、その中心を照射領域35XのX方向の
中心に設定する。これによりプリアライメントが終了す
る。
【0050】その後、図1の位相検出系15において、
参照ビート信号SRに対するビート信号SCの位相ずれ
を検出し、主制御系23Aではこの位相ずれが所定の値
になるときのウエハステージ20のX座標を高精度に検
出する。このX座標に基づいて図2のショット領域32
が露光フィールドに設定される。これでファインのアラ
イメントが終了する。なお、本実施例は、オフ・アクシ
ス方式で回折格子マーク19Xの計測位置と露光位置と
が異なるため、計測後にウエハ18を露光位置に移動さ
せているが、本発明をTTR(スルー・ザ・レチクル)
方式のアライメント装置に適用した場合には、計測位置
が露光位置となる。そこで、TTR方式では、プリアラ
イメント終了後に、位相検出系15により検出されたビ
ート信号SCの位相ずれが所定値になるように、サーボ
方式でウエハステージ20の位置を制御した状態でショ
ット領域32上に露光を行うことができる。
【0051】なお、位相検出系15を使用したヘテロダ
イン干渉法による位相検出については、特開平2−28
3011号公報にも開示されている。また、上述のよう
にビート信号SCを用いる代わりに、0次光と±2次回
折光との干渉光の光電変換信号であるビート信号SA及
びSBの包絡線信号SAE及びSBEの和信号に基づい
て、回折格子マーク19Xの粗い位置を求めた後、ビー
ト信号SA又はSBの参照信号SRに対する位相ずれか
ら回折格子マーク19Xの正確な位置を求めてもよい。
これにより、LSA方式のアライメント系を使用するこ
となく、プリアライメントを行うことができる。
【0052】次に、上述の図4に示すように回折格子マ
ーク19Xを走査してX方向の各測定点でビート信号S
Cの包絡線の振幅(レベル)を求める場合、各測定点に
ついて少なくともビート信号SCの一周期の時間だけサ
ンプリングを行う必要がある。そのため、計測点の個数
が多いと、回折格子マーク19Xを1回X方向に走査す
るだけでかなりの時間を要し、アライメントに要する時
間が長くなり、露光工程のスループットが低下する傾向
がある。そこで、以下では、ビート信号の包絡線の中央
の座標を高速に求める方法につき説明する。
【0053】先ず、第1の方法として、図5に示すビー
ト信号SCの包絡線信号SCEのスロープ部の勾配から
回折格子マーク19Xの中点の座標を求める方法につき
説明する。図6はそのビート信号SCの包絡線信号SC
Eを示し、この図6において、横軸はウエハステージ2
0のX座標であるが、本実施例では回折格子マーク19
XをX方向にほぼ一定速度で走査しているため、横軸を
時間tともみなすことができる。図6において、包絡線
信号SCEが次第に増加する側のスロープ38上の2つ
の計測点38a及び38b(これらの計測されたX座標
をそれぞれxB1 及びxB2 とする)での、包絡線信号
SCEのレベル(振幅)AB1 及びAB2 を図1の包絡
線検出系26で計測する。同様に信号が次第に減少する
スロープ39上の2つの計測点39a及び39b(これ
らの計測されたX座標をそれぞれxE 1 及びxE2 とす
る)での包絡線信号SCEのレベルAE1 及びAE2
計測する。
【0054】これら計測点のX座標及びレベルの計測値
から、それぞれのスロープ38及び39を表す式を求め
ることができる。そして、包絡線信号SCEのレベル
(振幅)の閾値Athを定め、それぞれのスロープ38
及び39が閾値Athを横切るときのX座標をそれぞれ
xB及びxEとすると、次のような式で表される。
【0055】
【数9】
【0056】
【数10】
【0057】回折格子マーク19XのX方向の中心と光
束の照射領域の中心とが一致しているときのウエハステ
ージ20のX座標xCは、それらの座標xBとxEとの
中点と見なすことができ、そのX座標xCを、ラフアラ
イメントにより決定される回折格子マーク19XのX座
標とみなす。そのX座標xCは次のように表される。
【0058】
【数11】
【0059】これがX座標となるようにウエハステージ
20を駆動した後、ビート信号SCの位相を計測し、当
初設定した位相に合致するようにウエハステージ20を
駆動してファインのアライメントを行う。この場合に
は、図6の包絡線信号SCEのスロープ38及び39の
長さは、ウエハ上に照射される2光束の照射領域又は回
折格子マーク19Xの長さの内の短い方と同じ程度にな
る。これに関して、ヘテロダイン干渉法を利用したアラ
イメント系では平均化による精度向上のため、図4
(a)において、それら2光束の干渉縞の波形37のピ
ッチ(例えば8μm)に対して照射領域35Xの長さは
10倍程度(例えば80μm)以上として、回折格子マ
ーク19Xの長さは照射領域35Xの長さ以上(例えば
100μm)に設定してあることが多い。従って、図6
のスロープ38及び39は十分な長さがあると考えら
れ、ウエハステージ20上に機械的な精度(数10μ
m)で載置されたウエハのサーチを行うことができる。
【0060】次に、図6のように包絡線信号のスロープ
の勾配を計測する手法では、スロープがX座標に関して
ほぼ線形に変化することを前提としている。そのため、
例えば特開平3−9204号公報や特開平4−1333
09号公報で開示されているように、回折格子マークに
照射される光束の断面形状のX方向の両端部が半円形で
あると、そのスロープは必ずしも直線とはならないの
で、上記のようにスロープを直線で近似してラフアライ
メントを行うと誤差が大きくなる。そして、場合によっ
ては、回折格子マーク19XのピッチPの±1/2以上
のずれが生じてしまい、ラフアライメントが失敗する可
能性が高くなる。
【0061】そこで第2の方法として、図1の包絡線検
出系26内のA/D変換器29A〜29Cにおけるサン
プリングレートを高く設定し、ウエハステージ20を高
速に走査した上で図6の包絡線信号SCE等を全部粗位
置検出系23Bに取り込み、演算処理によって回折格子
マーク19Xの中点のX座標を算出してもよい。ところ
で、例えば図4(a)に示すように、ヘテロダイン干渉
法ではウエハ上の照射領域35X中の干渉縞も流れてい
るため、ウエハステージ20のX軸に沿った走査方向に
より、ビート信号SA〜SCのビート周波数には高くな
る場合と低くなる場合とがある。例えば、干渉縞の流れ
る方向と回折格子マーク19Xの走査方向とが逆である
場合のビート信号SCをビート信号SC(+)とする
と、図7(a)に示すように、ビート信号SC(+)は
本来のビート信号SCより高周波数になる。
【0062】一方、干渉縞の流れる方向と回折格子マー
ク19Xの走査方向とが同じである場合のビート信号S
Cをビート信号SC(−)とすると、図7(b)に示す
ように、ビート信号SC(−)は本来のビート信号SC
より低周波数になる。図7(a)及び(b)のときのビ
ート信号SC(+)及びSC(−)の周波数をν+ 及び
ν- とすると、AOM4A及び4Bの変調周波数の差Δ
f(=f1 −f2)と、ウエハステージ20の走査速度v
と、回折格子マーク19XのピッチPとにより、それら
周波数は次式のように表される。
【0063】
【数12】ν+ =Δf±v/P,ν- =Δf±v/P これより、図1における包絡線検出系26中のローパス
フィルタ回路28A〜28Cにおいては、カットオフ周
波数は(Δf−v/P)より小さくする必要があり、更
に(1/2)(Δf−v/P)より小さくすることが望
ましい。ところが、あまりカットオフ周波数を小さくす
ると、ビート信号の包絡線(振幅の変化)に対しても応
答しなくなってしまうので、2光束の照射領域35X又
は回折格子マーク19Xの長さの内、短いほうの長さを
Rとしてカットオフ周波数は2v/Rより小さくするこ
とはできない。
【0064】図7(a)又は(b)のビート信号をAC
カップリング回路27Cを介してローパスフィルタ回路
28Cに供給すると、何れの場合でも図8に示すような
包絡線信号SCEが得られる。そこで、この信号SCE
が所定の閾値Ath* を横切るときのX座標xB* 及び
xE* を求め、これらの中点の座標にウエハステージ2
0を駆動することにより、ラフアライメントが終了す
る。この場合、閾値Ath* を信号のピーク値AP*
対して一定の係数αをかけた値(即ち、α・AP * )と
することにより、ウエハの表面の状態(例えばフォトレ
ジスト膜による干渉)等の原因により信号強度が変化し
た場合にも、必ずを閾値Ath* 横切る点があり、その
ときの2光束の照射領域と回折格子マーク19Xとの相
対位置関係が一定であるため、良好なラフアライメント
ができる。このときの係数αは、信号のノイズ成分の影
響を避けるため0.5〜0.7程度の値が望ましい。
【0065】更に良好なラフアライメントを行うには、
ビート信号の周波数が高くなる方向にウエハステージ2
0を走査することが望ましい。この場合には、ビート信
号の周期が短いため、より忠実に包絡線を得ることがで
きるため、所定の閾値を横切る座標をより正確に求める
ことができ、より高精度にラフアライメントを行える。
【0066】また、図1において、光電検出器25A〜
25Cからのビート信号SA〜SCは直流成分を通過さ
せないようなACカップリング(交流結合)回路27A
〜27Cを介してローパスフィルタ回路28A〜28C
に導かれている。この場合には、交流結合はハイパスフ
ィルタとして働き、例えば図9(a)に示すビート信号
SCが、ACカップリング回路27Cを介して図9
(b)に示すような交流信号SC1となる。ACカップ
リング回路27A〜27Cの出力側には、整流回路が入
っているため、ローパスフィルタ回路28Cには交流信
号SC1の正側(又は更に負側を正側に折り返した信
号)が供給され、ローパスフィルタ回路28Cからは、
図9(c)に示すようにビート信号SCの包絡線信号S
C2が得られる。
【0067】次に、図2に戻り、ショット領域32のY
方向へのアライメントを行うには、Y軸用のアライメン
ト装置からショット領域32の近傍の照射領域35Yに
照射された2光束に対して、ウエハステージ20を介し
てY軸の回折格子マーク19Yを走査し、得られたビー
ト信号に基づいて回折格子マーク19Yの位置を検出す
ればよい。
【0068】なお、例えば照射領域35Xに対して回折
格子マーク19XのY方向のほぼ中心を走査するため
に、例えば回折格子マーク19XのY方向の近傍の照射
領域36Xに2光束を照射し、その照射領域36Xに対
してY方向に回折格子マーク19Xを走査してもよい。
この場合にも、図10に示すように、回折格子マーク1
9XのY座標に対して台形状に変化するビート信号SC
が得られるため、その包絡線SCEを検出してその中心
座標yCを検出することにより、回折格子マーク19X
のY方向の中心の座標が検出できる。また、このように
回折格子マーク19Xを照射領域36Xに対してY方向
に走査する場合には、得られるビート信号SCの周波数
はウエハステージ20の走査速度には依らず一定(即ち
2つのAOM4A及び4Bの駆動周波数の差に等しい)
である。
【0069】更に、上述実施例においてより良好なラフ
アライメントを行うためには、アライメントマークとし
ての回折格子マーク19X上のフォトレジストの塗布む
ら(厚さむら)の影響をできるだけ少なくする必要があ
る。そのため、図11(a)に示すように回折格子マー
ク19Xの周囲にこの回折格子マークとほぼ同じピッチ
の四角の枠状の保護格子40Xを設け周囲のパターンに
よるフォトレジストの塗布むらの影響を少なくすること
が望ましい。この場合には、回折格子マーク19Xの周
囲には少なくとも照射されるアライメントビームの大き
さ程度の格子のない空間が必要となる。図11(a)の
ようなパターンを使用すると、得られる包絡線信号SC
Eは図11(b)のような3つのピークを有する信号と
なるので、本来の回折格子マーク19Xを認識する必要
がある。そのためには、例えばソフトウエア的に必ず中
央のピークSCE2を探すようにすればよい。または、
保護格子40Xの幅をアライメントビームの幅より短く
することにより、保護格子40Xに対応する信号のピー
クSCE1及びSCE3を小さく抑えるようにしてもよ
い。これにより正しい回折格子マーク19Xに対してラ
フアライメントが正確に実行される。
【0070】次に、上述実施例ではビート信号をA/D
変換して粗位置検出系23Bに取り込んでいるが、アナ
ログ信号のままで回折格子マーク19Xの中心での座標
を求めるようにしてもよい。また、上述実施例ではヘテ
ロダインビームとして単色の光束が使用されているが、
特願平4−187198号や特願平5−131736号
に開示されているような多色のヘテロダインビームを用
いることも可能であり、これにより、ウエハ上のフォト
レジスト膜による干渉の影響が低減され、ラフアライメ
ントからファインのアライメントまでを良好に行うこと
ができる。
【0071】更に本発明は、投影光学系を通して位置検
出をするTTL(スルー・ザ・レンズ)方式や、TTR
(スルー・サ・レチクル)方式の位置検出系に適用でき
るのは言うまでもない。このように本発明は上述実施例
に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
構成を取り得る。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、2光束ヘテロダイン干
渉方式を使用した場合に、回折格子状マークから同一方
向に発生する少なくとも1対の光束を光電変換して得ら
れるビート信号の包絡線を検出し、この包絡線が所定の
閾値レベルとなる位置に基づいて回折格子状マークの粗
い位置を検出しているため、LSA方式のアライメント
系では位置検出が困難なウエハに対しても、簡略且つ廉
価な構成で高精度に位置合わせを行うことができる。
【0073】また、更に位相検出手段を設け、粗位置検
出手段の出力を用いてラフアライメントを行い、位相検
出手段の出力を用いてファインのアライメントを行うこ
とにより、広いサーチ範囲で且つ高精度に位置合わせを
行うことができる。この場合、ラフな位置合わせ時とフ
ァインな位置合わせ時とで光学系の切り換えや機構部の
切り換え等を行う必要がなく、ラフな位置計測終了後に
はファインの位置合わせ時のごく近傍に回折格子状マー
クがあるため、被検物を移動させる相対走査手段の移動
量が少なく、露光装置に適用した場合の露光工程のスル
ープットが向上する利点もある。
【0074】また、回折格子状マークからの回折光とし
て、±1次回折光の他に0次光と2次光との干渉光を使
用するようにした場合には、回折格子状マークの段差等
によらず安定に位置合わせを行うことができる。更に、
相対走査手段による移動方向が、回折格子状マークの計
測方向である場合には、その計測方向の回折格子状マー
クの位置を高精度に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置合わせ装置が適用された露光
装置の要部を示す構成図である。
【図2】図1のウエハ18上のショット領域と回折格子
マーク19X及び19Yとの位置関係を示す拡大平面図
である。
【図3】図1の対物レンズ17の近傍を示す拡大図であ
る。
【図4】ウエハ上の光束の照射領域35Xに対して回折
格子マーク19Xが走査される様子を示す図である。
【図5】図4の場合に得られるビート信号SCを示す波
形図である。
【図6】ビート信号SCの包絡線信号SCEのスロープ
の勾配から、包絡線信号SCEの中点の座標を求める方
法の説明図である。
【図7】ウエハ上の干渉縞が流れる方向に対してウエハ
ステージ20の走査方向が逆の場合と同一の場合とで得
られるビート信号の周波数が変化する様子を示す波形図
である。
【図8】ビート信号の包絡線信号SCEからその中点の
座標を求める方法の別の例の説明図である。
【図9】ACカップリングを用いた場合のビート信号の
波形の変化を示す波形図である。
【図10】ウエハ上の光束の照射領域に対して回折格子
マーク19XをY方向に走査した場合に得られるビート
信号SCを示す波形図である。
【図11】(a)は回折格子マークの周囲に保護格子を
設けた状態を示す拡大平面図、(b)は図11(a)の
マークより得られるビート信号の包絡線信号を示す波形
図である。
【図12】従来のLSA方式のアライメント系による位
置検出方法の説明図である。
【図13】従来の2光束ヘテロダイン干渉方式のアライ
メント系による位置検出方法の説明図である。
【符号の説明】
1 He−Neレーザ光源 4A,4B 音響光学変調素子 5A,5B リレーレンズ 6A,6B 空間フィルタ 7 共通リレーレンズ 8 視野絞り 9 第2対物レンズ 10 送受光分離プリズム 13,25A〜25C 光電検出器 15 位相検出系 16A〜16C 位相比較器 17 第1対物レンズ 18 ウエハ 19X 回折格子マーク 20 ウエハステージ 22 レーザ干渉計 23A 主制御系 23B 粗位置検出系 26 包絡線検出系 27A〜27C ACカップリング回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027 7352−4M H01L 21/30 525 M

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物上に所定の計測方向に沿って所定
    ピッチで設けられた回折格子状マークを所望の位置に設
    定するための装置において、 互いに可干渉で周波数が異なる第1及び第2光束を前記
    被検物上の前記回折格子状マークに所定の交差角で照射
    することにより、前記回折格子状マークから1対又は複
    数対のそれぞれ同一方向に進む光束を発生させる照射光
    学系と、 前記回折格子状マークから同一方向に発生する光束の少
    なくとも1対を光電変換してビート信号を生成する光電
    検出手段と、 前記照射光学系から前記被検物上に照射される前記第1
    及び第2光束と前記被検物とを相対的に移動させる相対
    走査手段と、 前記光電検出手段から出力されるビート信号の包絡線を
    検出する包絡線検出手段と、 前記相対走査手段により前記第1及び第2光束と前記被
    検物とを相対的に移動させた場合に、前記包絡線検出手
    段により検出される包絡線のレベルが所定の閾値レベル
    となる位置に基づいて、前記回折格子状マークの粗い位
    置を検出する粗位置検出手段と、 該粗位置検出手段からの出力に基づいて前記相対走査手
    段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする位
    置合わせ装置。
  2. 【請求項2】 前記光電検出手段から出力されるビート
    信号の位相を検出する位相検出手段を設け、 前記制御手段は、前記粗位置検出手段からの出力に基づ
    いて前記相対走査手段を制御して、前記回折格子状マー
    クの位置を粗調整した後、前記位相検出手段からの出力
    に基づいて前記相対走査手段を制御し、前記回折格子状
    マークの位置を微調整することを特徴とする位置合わせ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記回折格子状マークからそれぞれ同一
    方向に進む1対又は複数対の光束は、前記第1光束の−
    1次光及び前記第2光束の+1次光よりなる1対の光
    束、前記第1光束の0次光及び前記第2光束の+2次光
    よりなる1対の光束、並びに前記第1光束の−2次光及
    び前記第2光束の0次光よりなる1対の光束であり、前
    記包絡線検出手段では、前記3対の光束を光電変換して
    得られる3個のビート信号のそれぞれの包絡線を検出す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の位置合わせ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記相対走査手段による移動方向は、前
    記所定の計測方向に平行であることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の位置合わせ装置。
JP6040772A 1994-03-11 1994-03-11 位置合わせ装置 Withdrawn JPH07248208A (ja)

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