JPH07239745A - 情報入力装置及び情報入力における位置認識システム - Google Patents

情報入力装置及び情報入力における位置認識システム

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JPH07239745A
JPH07239745A JP5252394A JP5252394A JPH07239745A JP H07239745 A JPH07239745 A JP H07239745A JP 5252394 A JP5252394 A JP 5252394A JP 5252394 A JP5252394 A JP 5252394A JP H07239745 A JPH07239745 A JP H07239745A
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writing
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unit
information input
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JP5252394A
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Akira Morishita
明 森下
Hiroshi Mizoguchi
博 溝口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、紙に普通に筆記した情報を自動的
に記憶できる携帯性の高い情報入力装置において、一旦
記憶した情報の一部を読み出し、これを他の情報入力装
置と交信する機能を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の情報入力装置は、筆記対象物に所望
の情報を筆記する情報筆記手段11と、前記筆記対象物
上での前記情報筆記手段の位置を認識する位置認識手段
12と、位置認識手段12から得られた情報を筆記情報
として格納する情報記憶手段13とを具備し、筆記対象
物上の所望の情報を情報筆記手段11を用いて指定した
場合に、位置認識手段12から得られる情報を用いて情
報記憶手段13中の筆記情報の一部をアクセスするアク
セス制御手段14と、ここでアクセスされた筆記情報を
他の情報入力装置と交信する情報交信手段19を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報入力装置及び位置
情報保持装置並びにそれらを含む情報入力における位置
認識システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の計算機は、情報加工装置としての
役割が強い。しかし、近年の計算機の小型化技術は著し
く進歩し、ラップトップ計算機、ペン入力計算機、或い
は、パームトップ計算機などの開発により、個人が常に
計算機を携帯し利用するという状況が発生しつつある。
この様な状況における計算機は、情報入力(記憶)装置
及び情報出力(再生)装置としての役割が強くなると思
われる。
【0003】ラップトップ計算機における情報入出力
は、表示装置と、文字入力装置と、マウス型ポインティ
ングデバイスとのセットで実現されている。ここで、表
示装置は入出力情報の表示手段として、文字入力装置は
文字の入力手段として利用され、マウス型ポインティン
グデバイスは表示装置に表示されたメニュー等の指示手
段或いはイメージ情報の入力手段として利用されてい
る。
【0004】計算機において、高い携帯性を実現するた
めには、文字入力装置の小型化が必要となる。しかし、
文字入力装置を小型化すると、文字の自然な入力が困難
になることから、計算機の携帯性が文字入力装置の大き
さにより制限されてしまう。
【0005】ペン入力計算機における情報入出力は、表
示位置と位置認識装置とが一体化された情報入力装置
と、ペン型ポインティングデバイスとのセットで実現さ
れている。この場合、ペン型ポインティングデバイス
は、文字の入力手段としても利用されるので、文字入力
装置が不要となり、計算機の携帯性が増す。
【0006】ペン入力計算機は、表示装置と位置認識装
置との大きさが一致し、表示装置と位置認識装置との双
方を具備する必要があるので、計算機の携帯性が表示装
置と位置認識装置の大きさにより制限される。更に、大
面積かつ高分解能の表示装置や位置認識装置は、他の装
置に比べコストが非常に高い。その場合には、消費電力
も大きくなり、バッテリが巨大化し装置の重量を増大さ
せると同時に、バッテリでの連続利用時間も低下する。
【0007】表示装置及び位置認識装置を小型化したパ
ームトップ型計算機が開発されているが、パームトップ
計算機は、情報入力面が小さいため、自然な情報入力が
困難である。更に、パームトップ計算機は、情報表示面
が小さいため、表示分解能が低い場合には見づらい。パ
ームトップ計算機は、表示分解能が高い場合にも、A4
サイズの文書などを表示した場合は、各文字が小さくな
るために見づらい。これらは、情報入出力装置としての
使い勝手に直接関係する問題である。
【0008】従って、パームトップ型計算機は、個人の
アドレス情報やスケジュール等の情報を扱う用途に限定
される。
【0009】計算機の出力には2通りの形態がある。第
1は、既に入力された情報を表示する出力であり、第2
は、入力の際に入力状況を確認するための出力である。
【0010】第1の出力形態において、表示面積を重視
する場合には、ある程度の大きさの出力装置が必要とな
り、特定の場所で利用されることが多くなる。更に、携
帯性を重視した場合にも、小型であることに起因する出
力上の制約は許容され易いものとなる。何故ならば、こ
の場合には、大型の出力装置で必要に応じて、より美し
く分かりやすい出力情報を得ることが可能だからであ
る。
【0011】第2の出力形態において柔軟かつ自然な情
報入力を行うには、必要に応じた大きさの情報表示面と
情報入力面が必要となる。加えて、入力すべき情報は不
特定の場所で発生するので、高い携帯性が要求される。
そして、入力情報を正確に記録する為に、高い表示分解
能及び入力分解能が要求される。何故ならば、この場合
には、入力すべき情報は一過性のものであることが多
く、その瞬間に正確に記録されることが要求されるから
である。従って、この場合において、A4サイズの紙の
利用と同等の環境を得るためには、A4サイズの出力装
置が必要となるので、携帯性が制限される。
【0012】従来の入力装置として、タブレットと呼ば
れる装置が利用されている。例えば、タブレット上のx
−y方向に導線を配置したタブレットにペン型ポインテ
ィングデバイスで磁界を加えると、ポインティングデバ
イスの指示位置の導線に誘導電流が発生し、これよりx
座標検出回路及びy座標検出回路でそれぞれx座標及び
y座標を検出して、指示位置の絶対座標を求めることが
できる。
【0013】または、タブレットの4コーナーの少なく
とも3点にパルス検出回路を配置し、ペン型ポインティ
ングデバイスでタブレットの所定位置にパルスを加え、
各パルス検出回路の位相差より座標検出回路で所定位置
の絶対座標を求めることができる。
【0014】ユーザが柔軟かつ自然な情報入力を行う為
には、必要に応じた情報入力面積と入力分解能を有する
タブレットを状況に応じて使い分ける必要があるので、
あらゆる場所に各種のタブレットが存在するか、各種の
タブレットをユーザが携帯することが好ましい。その場
合には、タブレットのコスト低減と、タブレットの小型
化が問題となる。
【0015】上記のように、従来の情報入力装置では、
情報入力装置とタブレットが一体化されている必要があ
り、各種の入力面積を有する情報入力装置の実現は困難
である。更に、ペン型ポインティングデバイスで入力す
る為には、ポインティングデバイスによる入力位置にそ
のまま表示することが必要となる。それ故、従来の情報
入力装置では、入力装置と表示装置とタブレットとが一
体化されている必要があるので、各種の入力面積を有す
る情報入力装置の実現は困難である。
【0016】従って、現在、携帯性があり通常の情報入
力媒体として、紙とペンが利用されている。紙とペンに
よる情報入力方法は、利用者にとって違和感の無いもの
である。一方、従来の計算機による情報入力は、電子装
置の利用を利用者に意識させ、紙とペンによる情報入力
のような使い勝手を実現しているとは言い難い。
【0017】紙、ペン及び消しゴム等を使用する情報入
力は、道具そのものを利用する事によって種々の操作を
可能にしており、操作の明示性の点から、利用者にとっ
て違和感がない。しかし、従来の計算機による情報入力
における種々の入力操作や機能選択は、表示装置上に表
示されたメニューによってなされるので、操作の明示性
に欠ける。
【0018】紙とペンが情報入力媒体として頻繁に利用
される状況においては、紙に筆記された情報を計算機に
入力することも必要となる。この時、計算機への情報入
力が簡単に行えることが好ましい。
【0019】従来、紙に記録された情報を計算機に入力
するためには、イメージスキャナ等の走査入力装置の利
用が必要である。そして、イメージスキャナは、装置自
体が大きく、入力操作が煩雑であり、そして、複数人数
で共有される性質を有する。従って、従来は、満足でき
る情報入力手段が実現されているとはいい難い。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
情報入力装置では、携帯性が表示装置や位置認識装置の
大きさで制限されている。表示装置及び位置認識装置を
小型化した場合には、入力可能な情報のサイズが小さく
なるか、入力が煩雑になるかのいずれかである。加え
て、高分解能の情報入力を行う場合には、高分解能の表
示装置が必要となり、装置自体のコストが高い。更に、
情報入力装置における種々の入力操作や機能選択を、表
示装置上のメニューにより行うので、操作の明示性に乏
しい。
【0021】紙に記録された情報を計算機に入力するに
は、イメージスキャナ等の利用が必要であるが、装置自
体の大きさ、操作の煩雑さ、複数の人数で共有されると
いう装置の性質などから、簡単な入力が困難である。
【0022】上記のように、従来の情報入力装置は、利
用者に電子装置の利用を意識させるので、満足できる情
報入力方法を提供しているとは言い難い。
【0023】本発明の目的は、高度な携帯性を備えると
同時に広い情報表示面と情報入力面を有し、明示性のあ
る入力操作と機能選択を可能とし、紙と情報入力装置と
を自然に連結することにより自然な情報入力を可能とす
る情報入力装置を提供することである。すなわち、本発
明は、携帯性の高い表示装置である紙に情報を筆記した
瞬間に、情報が入力されるような携帯性の高い情報入力
装置を提供するものである。
【0024】特に、このように入力された情報の所望の
一部を後で取り出す場合に利便性の高い情報入力装置の
提供と、情報入力装置を複数のユーザがそれぞれ使用す
る場合に簡便に入力された情報を共有できる情報入力装
置の提供を目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報入力装
置の全体的な概要を図1を参照して説明する。図1に示
すように、本発明の情報入力装置は、筆記対象物に筆記
を行う情報筆記手段11と、情報筆記手段11の筆記対
象物上での絶対位置を求める位置認識手段12、位置認
識手段12からの情報や情報入力装置10の状態等を記
憶する情報記憶手段13、装置に対する操作或いは装置
の姿勢状態に従い実行機能を切り換え指定機能を実行す
る機能選択手段16と、選択されている機能に従い情報
記憶手段に対するアクセスを制御するアクセス制御手段
14を備える。
【0026】更に、本発明の情報入力装置は、情報入力
装置10に対する機械的操作を検出して機能選択手段に
伝達するボタンやスイッチ等を含む可動機構手段15、
或いは情報入力装置10自身の姿勢状態を認識して機能
選択手段伝達する姿勢認識手段17を備える。情報入力
装置10は、選択された機能や筆記されたイメージを表
示する情報表示手段18、加えて、筆記情報を外部の情
報入力装置10と交信する情報交信手段19を備えても
よい。情報入力装置10において、情報筆記手段11を
位置認識に利用しているので精度の高い位置認識が可能
となる。
【0027】ここで、アクセス制御手段14は、筆記対
象物上の所望の情報を情報筆記手段11を用いて指示し
た場合に、位置認識手段12から得られる情報を用いて
情報記憶手段13中の筆記情報の一部をアクセスする機
能を有する。また、情報交信手段19は、アクセスされ
た筆記情報を他の情報入力装置と交信する。
【0028】上記の情報入力装置10に加えて、平面を
有する装置上の各点に面上でユニークな位置情報を保持
させ、情報筆記手段11に近づける(又は接触させる)
ことでペン先の位置を情報筆記手段11が読み取れる位
置情報保持手段26を備えた位置情報保持装置25を用
いて、位置認識システムを構成しても良い。更に、情報
入力装置10及び位置情報保持装置25に、又は情報入
力装置10に加えて、選択された機能や情報入力装置1
0の動作状態や筆記されたイメージ情報を表示する筆記
情報表示装置30を用いることも効果的である。
【0029】前記位置情報保持装置25が複数の情報入
力装置10の情報交信手段19を結合する情報交信I/
F手段27を備えることにより、複数の情報入力装置1
0間における簡便で安全な情報移送が可能となる。
【0030】
【作用】本発明によれば、紙等の筆記対象物を情報表示
面とするので、情報入力装置の大きさに制限されない情
報表示面をユーザに提供することが可能となり、加え
て、情報入力装置の大きさに制限されない情報入力領域
を実現することが可能となる。従って、広い情報表示面
と情報入力領域を有する携帯性の高い情報入力装置を提
供することが可能となる。外部にタブレット状の位置情
報保持装置を併用する場合にも、位置情報保持装置は小
型化かつ低コスト化することが可能である。従って、多
様な情報入力領域を有する携帯性の高い情報入力システ
ムを提供することができる。
【0031】位置認識部からの情報を記憶する情報記憶
部と、情報記憶部を制御するアクセス制御部とにより、
筆記対象物に筆記された情報を情報入力装置へ入力する
ことが可能となる。
【0032】情報入力装置に対する操作や情報入力装置
の姿勢状態に従い実行機能を切り換え指定機能を実行す
る機能選択部と、機械的操作を検出して機能選択部に伝
達する可動機構部と、自身の姿勢状態を認識して機能選
択部に伝達する姿勢認識部と選択された機能や装置の動
作状態を明示的に表示する情報表示部により、明示性の
ある情報操作を行うことが可能となる。従って、本発明
によれば、明示性のある情報操作を行える情報入力装置
を提供することが可能となる。
【0033】また、本発明によれば、紙に筆記した情報
を自動的に記憶でき、操作性に優れ、かつ携帯性の高い
情報入力装置及び位置情報保持装置を提供することが可
能となり、情報を入力する際の位置認識を手軽に効果的
に行える位置認識システムを提供することが可能とな
る。尚、この位置認識システムに用いる情報入力装置の
ペン先には、位置認識のために位置情報を検出する手段
があれば良く、必ずしも情報筆記手段を備えていなくて
も良い。
【0034】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0035】図2は、本発明の一実施例に係わる情報入
力装置と位置情報保持装置とを含む位置認識システムの
概略構成を示す図である。図2において、矢印の点線
は、信号の流れを示す。
【0036】筆記情報(或いは位置情報)を入力する情
報入力装置10は、情報筆記部11と、位置認識部12
と、情報記憶部13と、アクセス制御部14と、少なく
とも1つの可動機構部15(以下操作部15と称する)
と、機能選択部16と、姿勢認識部17と、情報表示部
18と、情報交信部19とを備えている。
【0037】位置情報保持装置25は、情報入力装置1
0に対するタブレット状の補助装置であり、複数の位置
情報保持部26と、情報交信I/F部27(以下、イン
ターフェースはI/Fと称する)とを有している。この
位置情報保持装置25と情報入力装置10とを併用する
ことにより、精度の高い位置認識システムを実現するこ
とができる。位置情報保持装置25は、筆記対象物(例
えば、紙)をその表面に置く。情報入力装置10は、そ
の筆記対象物を筆記することにより、筆記イメージ(筆
記位置)を高い精度で認識する。この位置情報保持装置
25は、少なくとも1つの情報入力装置10の情報交信
部19を接続して、情報入力装置10と位置情報保持装
置25との間で情報の交信を行うための情報交信I/F
部27を備えているので、複数の情報入力装置10間に
おける情報交信を簡便かつ安全に行うための補助装置と
しても使用できる。
【0038】筆記情報表示装置30は、小型で高精細表
示可能な表示専用装置である。筆記情報表示装置30
は、複数の表示点を有し、各表示点における表示情報を
記憶する機能と、情報入力装置10で新たに筆記された
筆記情報や情報入力装置10の動作状態等のイメージ情
報の受信を行う機能とを有している。筆記情報表示装置
30は、紙に筆記したイメージの高精細縮小イメージ
や、情報入力装置10で選択された機能や動作状態等を
表示することにより、ユーザが自分の入力した情報を更
に容易に理解できるようにする補助装置である。
【0039】情報入力装置10のペン先は情報筆記部1
1となっており、筆記対象物に筆記する機能と、位置情
報保持部26の位置情報を検出する機能とを有する。あ
るいは、位置情報を検出する機能のみを有していても良
い。情報筆記部11は、位置情報を読み出しを開始する
ためのスイッチ(図示しない)も含む。
【0040】位置認識部12は、情報入力装置10のペ
ン先(情報筆記部11)の位置を求める。情報入力装置
10と位置情報保持装置25とが併用される場合には、
位置情報保持部26より検出した位置情報に基づいて筆
記対象物上における絶対位置を求める。
【0041】情報記憶部13は、筆記情報や装置の状態
に関する情報等を記憶する。
【0042】アクセス制御部14は、情報記憶部13に
対する制御を行う。具体的には、アクセス制御部14
は、実行中の機能や情報入力装置10の動作状態に従っ
て、位置認識部12が得た(又は、認識した)位置情報
を情報記憶部13に格納したり、情報記憶部13に記憶
された筆記情報のうち、位置認識部12が得た(又は、
認識した)位置情報に基づいて、それらの位置情報に対
応する部分に位置している筆記情報を検索し、アクセス
する。
【0043】操作部15は、情報入力装置10に対して
ユーザによって指示された操作を検出し、機能選択部1
6にその操作情報を出力する。
【0044】機能選択部16は、操作部15からの操作
情報及び情報入力装置10の姿勢状態に基づいて所定の
機能を実行し、実行中の機能や情報入力装置10の姿勢
状態等の情報を管理する。
【0045】姿勢認識部17は、情報入力装置10の姿
勢状態を認識し、機能選択部16に情報入力装置10の
姿勢情報を出力する。
【0046】情報表示部18は、実行中の機能や情報入
力装置10の動作状態を図示しないディスプレイに表示
する。加えて、情報表示部18は、筆記情報表示装置3
0に対する表示制御を行う。
【0047】複数の位置情報保持部26は、位置情報保
持装置25の平面上に配置されており、各位置情報保持
部26は、それぞれ、位置情報保持装置25上での絶対
座標を示す位置情報を保持している。
【0048】上記の各部分は、オブジェクトのような独
立性の高いモジュールとして構成され、各部分の制御は
メッセージの交信によってなされる。例えば、情報記憶
部13は物理メモリへの書き込み或いは読み出し等のプ
リミィティブ操作を行う。アクセス制御部14は、メモ
リのアドレステーブル等を保持し、メッセージを情報記
憶部13に送信し、情報記憶部13はその送信メッセー
ジに従って複雑なメモリ操作を行う。機能選択部16で
実行される各種機能においても、メモリ操作に関する部
分は、機能選択部16がアクセス制御部14へメッセー
ジを送信することによって同様に実行される。このよう
に、各部を構成する装置をオブジェクトとして実現する
ことにより、新しい機能を情報入力装置10に付加する
ことが比較的容易に行うことができるので、本発明装置
の拡張性が高い。
【0049】図3は、本発明の情報入力装置10と位置
情報保持装置25とを利用した第1の位置認識方法を説
明するための図である。図3(a)は、位置情報保持装
置25の概略構成を示し、図3(b)は位置認識方法を
説明するための図である。
【0050】図3(a)に示すように、位置情報保持装
置25の各位置の位置情報保持部26には、それぞれ固
有の位置情報が保持されている。
【0051】情報入力装置10のペン先には、それらの
位置情報を読み取る機能を有する情報筆記部11が設け
られている。ペン先が位置情報保持装置25上に押しつ
けられると情報筆記部11のスイッチがオン状態とな
り、情報筆記部11が該当する位置情報保持部26の位
置情報を検出(読取り)を開始する。情報筆記部11
は、検出(読取り)した位置情報(例えば、位置=10
の位置情報)を位置認識部12に出力する。情報入力装
置10は、位置情報保持装置25の位置情報の配置状態
に関するマップ情報を保持している。位置情報から座標
情報への変換は、必要に応じてマップ情報を用いて行わ
れる。
【0052】上記より、本発明によれば、情報入力装置
10のペン先の絶対位置を高い精度で認識すると同時
に、位置認識部12を情報入力装置10に内蔵すること
が可能となり、位置情報保持装置25の携帯性が高まる
と同時にコストも低下する。
【0053】図4は、本発明の情報入力装置10を利用
した第2の位置認識方法を説明するための図である。本
実施例における位置認識方法は、加速度センサを利用し
ている。
【0054】図4において、情報筆記部11は、加速度
センサ31と、第1積分器32と、第2積分器33とか
ら構成されている。加速度センサ31は、情報入力装置
10のペン先の移動に伴うx、y、z軸方向の加速度A
(t)を検出する。加速度センサ31で検出された加速
度A(t)を第1積分器32で積分することによって速
度V(t)が求められ、更に第2積分器33で速度V
(t)を積分することでペン先の絶対位置X(t)が求
められる。この場合において、ペン先の絶対座標の原点
は、加速度センサ31が動作し始めた点となる。
【0055】上記のような構成とすることにより、情報
入力装置10のみでペン先の3次元空間内での位置を検
出することが可能となり、従来必要であったタブレット
や図3(a)に示すような位置情報保持装置25が不要
となる。従って、情報入力装置10は、高い携帯性を有
し、任意の場所で筆記イメージのストローク情報を認識
できる。
【0056】図5は、本発明の情報入力装置10と従来
のタブレットとを利用した第3の位置認識方法を説明す
るための図である。
【0057】情報入力装置10の情報筆記部11は、タ
ブレットにペン先(自身)の位置を検出させるための磁
気信号発生部と磁気信号を発信させるためのスイッチ
(図示しない)とを内蔵し、ペン先がタブレットに押し
つけられると、ペン先から磁気信号が発信される。タブ
レットは、ペン先からの磁気信号によりペン先に下を通
る導線に発生する誘導起電力(すなわち、誘導電流)を
検出することによって、ペン先の絶対位置を求める位置
認識補助部を内蔵する。情報入力装置10は、タブレッ
トで認識されたペン先の位置情報を受信する図示しない
有線I/F(或いは、無線I/F)を内蔵しており、こ
のI/Fで受信した情報をペン先の位置情報として位置
認識部12で認識する。
【0058】位置認識部12で認識されたペン先の位置
情報は、アクセス制御部14に出力される。機能選択部
16は、実行中の機能と情報入力装置10の状態(姿勢
状態あるいは動作状態)に基づいて、アクセス制御部1
4に位置情報の処理を依頼する。アクセス制御部14
は、情報記憶部13に位置情報の記憶を依頼する。
【0059】上記より、図3(b)や図5の方法で位置
認識を行う場合には、位置情報保持装置25或いはタブ
レットに紙を置いて、ペン先に普通の筆記手段を具備す
ることにより、紙に筆記した情報を自動的に記憶するこ
とが可能となる。図4の方法で位置認識を行う場合に
は、情報入力装置10のみで同様のことが可能となる。
【0060】図6は、本発明の情報入力装置10におけ
る動作の流れを説明するための図である。
【0061】紙に筆記可能な情報筆記部11は、情報筆
記部11を動作させるためのスイッチ(図示しない)を
内蔵しており、ペン先(自身)が位置情報保持装置25
に押しつけられると位置情報保持部26の位置情報の検
出を開始する。
【0062】紙を位置情報保持装置25に固定して、ペ
ン先で筆記を行うと、情報筆記部11で検出されたペン
先の位置情報が、位置認識部12を介してアクセス制御
部14へ出力される。一方、時刻認識部20は、情報筆
記部11が位置情報をアクセス制御部14に出力するの
と連動して、各点が筆記された時刻をアクセス制御部1
4に出力する。アクセス制御部14は、位置認識部12
からの位置情報と時刻認識部20からの時刻情報を(位
置1 ,時刻1 ),(位置2 ,時刻2 ),…というように
1組の情報にまとめて情報記憶部13に記録する。
【0063】図7は、本発明の情報入力装置10による
筆記イメージの記録の一例を示す図である。図7(b)
は位置情報保持部26に記載された文字情報を示す。図
7(a)は図7(b)の文字情報に対応する位置情報保
持部26の位置を示し、斜線部が図7(b)の文字情報
に対応する位置情報保持部26の位置情報を示す。
【0064】位置情報保持部26上に固定された紙に
「あ」という文字を書いた場合、筆記された各点の下の
位置情報保持部26の位置情報に対応した位置情報列
が、ストロークの筆記順に記録される。例えば「あ」の
縦棒を筆記した場合には、ストローク情報は、(5、1
2、20、28、…、61)という順序の位置情報列と
なる。
【0065】図8は、本発明の情報入力装置10によ
る、筆記イメージの記憶データに関する実施例である。
図8(a)は、筆記イメージ記憶コードの種類の例を示
し、図8(b)は、筆記イメージの記憶情報の例を示
す。
【0066】図8(a)において、図7(a)に示した
ような位置情報列における各点の位置情報は、各点が筆
記された時刻と組になって(位置情報、筆記時刻)とい
う1つの筆記情報コードを構成する。例えば時刻000
0に位置5に筆記された点に対しては、(5、000
0)という筆記情報コードが生成される。一筆のストロ
ークが筆記し終わりペン先を紙から離した時には、スト
ローク情報コード列の最後に、一筆のストロークの終端
を示す(−1、−1)という特殊情報コード(以下、
「終端コード」と称する)が付加される。この終端コー
ドにより、各ストローク情報が区別して記憶されること
になる。
【0067】図8(b)に示すように、筆の太さや濃さ
等の筆記属性を区別するため、筆記情報コード(列)の
間に、筆記属性コード(列)が挿入される。筆記属性
は、ペン先が紙から離れている時にユーザが操作部15
に対し特定の操作を行うことで変更される。筆記属性コ
ードは、先頭が(−2、−2)という特殊情報コードで
始まることにより、普通の筆記情報コードと区別され
る。筆記属性の内容は、ディスプレイで筆記イメージを
再生する場合に必要となる線の太さや濃さなどの属性情
報からなる。この場合にいて、例えば、濃さの属性情報
は、多色ディスプレイで再生するためのカラー変換コー
ドや、モノクロディスプレイで再生するためのデイザ変
換コードから構成される。筆記属性コードの終端は、筆
記情報コードと同様に、(−1、−1)という終端コー
ドで識別される。
【0068】紙に筆記したイメージは、上記のようなコ
ードに変換されて、情報記憶部13に記録される。
【0069】図9〜10は、本発明の情報入力装置10
による位置情報保持部26の位置情報の検出機構を示す
図である。
【0070】位置情報保持装置25上での位置情報を記
録した各点の大きさは、分解能を300dpiとすると
約0.1mm程度になる。そのため、1点の位置情報を
検出するためのヘッドの大きさは、ペン先(情報筆記
部)の大きさよりも小さくなることが多い。その場合
は、ペン先全体がヘッドとなるのではなく、ペン先に微
小なヘッドを配置することになる。
【0071】図9(a)は、ペン先がマジックペンやボ
ールペン等(マジックペン型)のようにすり減ることの
ない場合のヘッド配置方法である。この場合、ペン先
(情報筆記部の先端)から少し奥まった部分に位置情報
検出ヘッドを内蔵し、位置認識部12と信号線で接続す
る。
【0072】図9(b)は、ペン先がシャープペン等
(シャープペン型/ボールペン型)のようにすり減る場
合のヘッドの配置方法である。この場合、ペン先を包む
部分から螺旋状スプリングをペン先に沿って下方へと配
置し、先端にヘッドを接続する。通常のヘッド位置は、
ペン先の通常の突出位置よりも下になるように調整され
ており、ペン先が紙に押しつけられた場合には、スプリ
ングの縮みにより、ヘッドが紙面に接触する。
【0073】図10は、図9(b)と同様に、情報筆記
部11がシャーペン等のようにすり減る場合のヘッドの
配置方法である。この場合、ペン先を包む部分にスプリ
ングにより伸縮自在な棒を配置し、その先端に位置情報
検出用ヘッドを接続する。このヘッドの通常の位置は、
ペン先の通常の突出位置よりも下になるように調整され
ており、ペン先が紙に押しつけられた場合にはスプリン
グの縮みによって、ヘッドが紙面に接触する。
【0074】以上の方法により、太いペン先の情報入力
装置10と細かい点の位置情報保持装置25とを併用す
る場合にも、ペン先の絶対値が一意に検出される。
【0075】図11は、本発明の情報入力装置10によ
る機能選択の動作を示す図である。
【0076】情報入力装置10は、押込操作や回転操作
などを認識可能な少なくとも1つの操作部15を備えて
いる。図11に示す情報入力装置10では、第1〜第3
回転操作と第1及び第2押込操作とが可能となってい
る。これらの操作を行う各操作部15は、各操作部15
自身にセットされた所定の操作情報を機能選択部16に
出力する。機能選択部16は、各種の機能を実行するた
めの制御プログラムコード及び現在の実行機能や動作状
態を保持しており、操作部15からの操作情報と現在の
実行機能や動作状態とに対応した制御プログラムコード
を選択実行し、情報筆記部11や位置認識部12やアク
セス制御部14等の制御を行う。情報表示部18は、デ
ィスプレイが現在の動作状態及び実行機能、その他必要
な表示を行うように制御する。
【0077】図12は、機能選択部16の動作の一例に
示す図である。
【0078】機能選択部16は、制御コード選択部40
と第1〜第3制御コード実行部41〜43とを有する。
【0079】第1〜第3の各制御コード実行部41〜4
3は、筆記モードや消しゴムモード等の各種機能に対応
した制御コードを保持しており、制御コード選択部40
からの出力情報により選択された制御コードを実行し、
情報筆記部11や位置認識部12やアクセス制御部14
等の制御を行う。
【0080】制御コード選択部40は、制御コード実行
部が保持している制御コードのテーブルと各制御コード
が実行されるべき条件を記述した条件テーブルを保持す
ると同時に、現在の実行機能や動作状態等の情報を保持
している。そして、これらの情報と操作部15から出力
された操作情報より、実行すべき制御コードを選択し対
応する第1〜第3制御コード実行部41〜43に制御コ
ードの実行を依頼する。
【0081】図13は、機能選択操作の一例を示す図で
あって、電源のオン/オフ動作を示す図である。本実施
例は、情報入力装置10の第1回転操作を行う第1回転
スイッチ35を回転させることにより、情報入力装置1
0の電源をオン/オフさせる例を示す。
【0082】図に示すように、電源がオフの状態では、
第1回転スイッチ35は所定位置であり、第1及び第2
ディスプレイはオフになっている。
【0083】第1回転操作を行う第1回転スイッチ35
を図の矢印方向に回転させると、操作部15は第1回転
スイッチ35の操作情報を機能選択部16に出力する。
機能選択部16は、制御コード選択部40の操作情報か
ら電源投入用のコードを選択し、第4制御コード実行部
44に実行を依頼する。第4制御コード実行部44は、
電源投入コードを実行し、電源部34をオン状態にする
と同時に、図示しないスタートアップコードを起動し
て、第1ディスプレイに電源オンを表示を行わせる。
【0084】図14は、機能選択操作の一例を示す図で
あって、筆の太さ及び濃さの設定操作或いは変更操作を
示す図である。情報入力装置10の情報筆記部に対する
押込操作、或いは、ペン先の回転操作により、線の太さ
や濃さ等の筆記属性を変更する例である。
【0085】情報筆記部は、押込操作ができるような第
2押込スイッチ39を有しており、ペン先は、回転操作
ができるような第3回転スイッチ37を有している。そ
れぞれの第3回転スイッチ37及び第2押込スイッチ3
9が操作されると、その操作情報が操作部15を介して
機能選択部16に出力される。
【0086】第3回転スイッチ37を操作する(すなわ
ち、ペン先を単に回転させる)と、制御コード選択部4
0は、線の太さを変更する制御コードを選択し、第3制
御コード実行部43に実行を依頼する。第3制御コード
実行部43は、太さ変更コードに基づいて、以降の筆記
イメージの太さに関する筆記属性を指定された太さのコ
ードに変更する。
【0087】第3回転スイッチ37と第2押込スイッチ
39とを同時に操作する(すなわち、情報筆記部を押し
ながらペン先を回転させる)と、制御コード選択部40
は、線の濃さを変更する制御コードを選択し、第5制御
コード実行部45に実行を依頼する。第5制御コード実
行部45は、濃さ変更コードに基づいて、以降の筆記イ
メージの濃さに関する筆記属性を指定された濃さのコー
ドに変更する。
【0088】図15は、機能選択操作の一例を示す図で
あって、メニューの選択方法を示す図である。
【0089】図15において、線の濃さを変更する制御
コードが実行されると、第1ディスプレイに「芯の変更
中」という表示を行う。第3回転スイッチ37を図の回
転方向に回転させると、第2ディスプレイに表示されて
いる線の濃さの表示が、図に示すように、第3回転スイ
ッチ37の操作に従ってスクロールし、各種の線の濃さ
が選択できる状態になる。そして、必要な線の濃さが第
2ディスプレイに表示されたら、第1押込スイッチ38
を例えばダブルクリックして、新しい線の濃さを選択す
る。
【0090】図16は、アクセス制御部14と情報記憶
部13の動作を示す図である。アクセス制御部14は、
筆記情報の管理及び各種のメモリ操作を行うためのアド
レス情報から構成されるメモリ管理テーブル50を保持
している。ここでメモリは情報記憶部13を示す。メモ
リ管理テーブル50の操作は機能選択部16の第1制御
コード実行部41がアクセス制御部14に操作を依頼す
ることで行われる。
【0091】メモリ管理テーブル50は、ユーザメモリ
の上限アドレス及び下限アドレス、使用中メモリ52の
先頭アドレス、UNDO用アドレス、使用中メモリ52
の最終アドレス、及び、メモリ使用の通知用アドレス等
の情報を有する。
【0092】ユーザメモリの上限アドレス及び下限アド
レスは、ユーザの筆記情報を記憶可能なメモリ領域を示
す。過去に記録された各筆記情報は、IDを付与された
ファイルとしてユーザメモリの下限アドレスから順に格
納されている。既にファイルとしての筆記情報が格納さ
れているメモリ領域を、以下使用済メモリ51と称す
る。
【0093】使用中メモリ52の先頭アドレスは、新し
い筆記情報を記録し始めたメモリアドレス、すなわち使
用済メモリ51の最終アドレスを示している。以降のア
ドレスには、現在記録中の筆記情報が格納されている。
【0094】使用中メモリ52の最終アドレスは、これ
から筆記される筆記情報を格納し始めるアドレスであ
る。すなわち、その時点まで記録された筆記情報のメモ
リ領域は、使用中メモリ52の先頭アドレスから使用中
メモリ52の最終アドレスとなり、このメモリ領域を以
下「使用中メモリ52」と呼ぶ。使用中メモリ52の最
終アドレス以降のメモリ領域を以下「未使用メモリ5
3」と呼ぶ。
【0095】UNDO用アドレスは、記憶された筆記情
報を以前の特定時の状態に戻すためのアドレスである。
UNDO用アドレスは使用中メモリ52内に任意に設定
でき、設定後に筆記を継続してからUNDO処理を実行
すると、UNDO用アドレス以降の筆記情報を無効化す
ることでUNDO設定時の状態に戻すことができる。
【0096】メモリ使用の警告用アドレスは、未使用メ
モリ53領域内に設定される任意のアドレスである。使
用中メモリ52の最終アドレスが、メモリ使用の警告用
アドレスを超えた場合に、警告音を発する等によりユー
ザにメモリ消費の状態を明示的に通知すること等に用い
る。
【0097】図17は、メモリの使用状態の表示例を示
す図である。
【0098】情報入力装置10は、メモリの使用状態を
グラフィカルに表示することができるディスプレイを備
えている。メモリの使用状態は第1ディスプレイに表示
される。第1ディスプレイにおいて、左端がユーザメモ
リの下限アドレス、右端がユーザメモリの上限アドレス
に対応しており、図16で示した3つのメモリ状態
(「使用済メモリ51」「使用中メモリ52」「未使用
メモリ53」)を異なるパターンや色の矩形領域で表示
することで、ユーザに分かりやすくメモリ状態を示す。
【0099】第1ディスプレイへの表示は、第1制御コ
ード実行部41でメモリ操作が行われる度に制御コード
選択部40がメモリ状態表示用コードの実行を第1制御
コード実行部41に依頼し、第1制御コード実行部41
がアクセス制御部14からメモリ管理テーブル50の情
報を受取り、その情報に従い、情報表示部18へ表示を
依頼することで行われる。
【0100】筆記開始時においては、図に示すように、
使用済メモリ51と未使用メモリ53のみが表示されて
おり、使用中メモリ52の先頭アドレスと使用中メモリ
52の最終アドレスは、使用済メモリ51の最終アドレ
スと一致している。筆記情報を情報記憶部13へ記録す
るに従い、使用中メモリ52の最終アドレスが増大し、
使用中メモリ52の先頭アドレスから使用中メモリ52
の最終アドレスの領域が使用中メモリ52となり、図8
に示した形式で筆記情報が記録されていく。ひとまとま
りの筆記が終了し、筆記終了の操作がなされると、使用
中メモリ52は使用済メモリ51に変わり、使用中メモ
リ52の先頭アドレスは、使用中メモリ52の最終アド
レスに変わる。
【0101】図18は、メモリ使用通知ポインタ55を
利用する場合の動作例を示す図である。メモリ使用通知
ポインタ55は、メモリ使用通知用アドレスを示す。
【0102】筆記開始時においては、メモリ使用通知ポ
インタ55と使用済メモリ51と未使用メモリ53とが
表示されており、使用中メモリ52の先頭アドレスと使
用中メモリ52の最終アドレスは、使用済メモリ51の
最終アドレスと一致しており、メモリ使用通知ポインタ
55も使用中メモリ52の最終アドレスを指している。
この初期状態におけるメモリ使用通知ポインタ55が使
用中メモリ52の最終アドレスと一致している状態で
は、アクセス制御部14は筆記情報の記憶に関する動作
をしない。すなわち、この状態で筆記を開始すると、ア
クセス制御部14は、制御コード選択部40にその旨を
通知し、第1制御コード実行部41が警告音を鳴らすコ
ードを実行することでユーザに注意を促す。
【0103】この初期状態において第1押込スイッチ3
8を押すと、筆記情報を記録する状態になる。図示しな
い操作部は第1押込スイッチ38の操作情報を制御コー
ド選択部40に出力し、第1制御コード実行部41はア
クセス制御部14にメモリ使用通知ポインタ55のアド
レスを特定量だけ増大させるように依頼する。第1押込
スイッチ38を複数回押すと、押した回数分だけアドレ
スは増大する。
【0104】筆記により使用中メモリ52の先頭アドレ
スが増大して、メモリ使用通知ポインタ55のアドレス
を超える直前になると、アクセス制御部14が制御コー
ド選択部40にその旨を通知し、第1制御コード実行部
41が警告音を鳴らすことでユーザに通知を行う。それ
と同時に、第1制御コード実行部41は、アクセス制御
部14にメモリ使用通知ポインタ55のアドレスを特定
量だけ増大させるように依頼する。この動作の繰り返し
により、ユーザにメモリの使用状態を明示的に把握させ
る。
【0105】図19は、筆記動作を終了する場合のメモ
リ使用通知ポインタ55に関する動作を示す図である。
【0106】筆記情報を記録中に、第1押込スイッチ3
8及び第2押込スイッチ39を同時に押し込むと、操作
部15が操作情報を制御コード選択部40に出力し、制
御コード選択部40は第1制御コード実行部41にメモ
リ使用通知ポインタ55のアドレスを使用中メモリ52
の最終アドレスに変えるためのコードの実行を依頼す
る。第1制御コード実行部41はアクセス制御部14に
アドレス変更を依頼する。
【0107】前述したように、メモリ使用通知ポインタ
55が使用中メモリ52の最終アドレスと一致している
状態には、アクセス制御部14は筆記イメージの記憶に
関する動作を行わないので、この時点で、筆記動作は終
了する。
【0108】図20は、UNDOポインタ56を利用す
る場合の動作例を示す図である。UNDOポインタ56
はUNDO用アドレスを示す矩形領域であって、UND
Oポインタ56の設定時にメモリを復帰させるために使
用される。
【0109】筆記開始時においては、UNDOポインタ
56を使用済メモリ51と未使用メモリ53が表示され
ており、使用中メモリ52の先頭アドレスと使用中メモ
リ52の最終アドレスは、使用済メモリ51の最終アド
レスと一致しており、UNDOポインタ56も使用中メ
モリ52の最終アドレスを指している。
【0110】筆記情報を記録中に、第1押込スイッチ3
9をダブルクリックすると、操作部15が操作情報を制
御コード選択部40に出力し、制御コード選択部40は
第1制御コード実行部41にUNDOポインタ56のア
ドレスを使用中メモリ52の最終アドレスに変えるコー
ドの実行を依頼する。第1制御コード実行部41はアク
セス制御部14にアドレス変更を依頼する。
【0111】UNDOポインタ56を設定して筆記を継
続すると、使用中メモリ52の最終アドレスはUNDO
ポインタ56のアドレスよりも大きくなり、UNDOポ
インタ56は使用中メモリ52の領域内に位置するよう
になる。UNDOポインタ56を設定した以後の筆記情
報を無効化し、UNDOポインタ56設定時の筆記情報
に戻したい場合は、後述するメニューモードにおいてU
NDOコマンドを実行する。UNDOコマンドを実行す
ると、使用中メモリ52の最終アドレスがUNDOポイ
ンタ56のアドレスに変わり、UNDOポインタ56設
定時のメモリ状態に復帰する。
【0112】図21は、メニュー選択の動作を示す図で
ある。
【0113】初期状態から、第1回転スイッチ35を特
定方向(例えば、時計の回転方法)に90度回転させる
と、操作部15が操作情報を制御コード選択部40に出
力する。制御コード選択部40は、前記操作情報に基づ
いて第6制御コード実行部46に各種メニューを選択す
るためのコードの実行を依頼し、メニュー選択モードに
なる。
【0114】図22は、メニュー選択動作を更に詳細に
示す図である。
【0115】図に示すメニュー選択モードにおいて、第
2回転スイッチ36を回転させると、操作部15が操作
情報を制御コード選択部40に出力する。制御コード選
択部40は、動作モードがメニュー選択モードであるこ
とから第6制御コード実行部46で実行中のメニュー選
択用コードにその情報を出力する。第6制御コード実行
部46は、メニュー選択用コードと操作情報に基づい
て、受信した操作情報に従い、現在選択しているメニュ
ーに対応した文字列表示を行うコードを情報表示部18
に出力し、情報表示部18によって第2ディスプレイ1
8cにそのコードに対応するメニューが表示される。こ
こでは、第6制御コード実行部46から FILE SAVE機能
に対応した文字列表示を行うコードが出力される。
【0116】上記のようにして、図15と同様に、各種
メニューをディスプレイ上にスクロールさせながら表示
し、ユーザに所望のメニュー(機能)を特定させる。
【0117】図23は、使用中メモリを全て消去する場
合の動作を示す図である。図中上部は、制御の流れを示
す図であり、下部は、操作の前後の様子を示す図であ
る。
【0118】図に示すメニュー選択モードにおいて、第
1押込スイッチ38をクリックすると、現在表示中のメ
ニューが選択され、実行される。操作部15は操作情報
を制御コード選択部40に出力する。制御コード選択部
40は、第6制御コード実行部46で実行中のメニュー
選択用コードに操作情報を出力する。第6制御コード実
行部46は、メニュー選択用コード基づいて、操作情報
によって選択された ALL ERASE用コードを実行する。第
6制御コード実行部46は、ALL ERASE 用コードに基づ
いて、アクセス制御部14に、使用中メモリ52の最終
アドレスを使用中メモリ52の先頭アドレスに戻すよう
に依頼し、筆記中の筆記情報がすべて無効にされる。
【0119】図24は、情報入力装置10の姿勢認識に
よる動作を示す図である。姿勢認識部17は、特定機能
を自動的に選択する。
【0120】姿勢認識装置は筒状をしており、上方と下
方の相対する位置に1組づつのスイッチ電極68(第1
スイッチ66、第2スイッチ67)が配置されている。
そして、筒の内部には自由に上下動ができる導電体65
が内蔵されている。
【0121】情報入力装置10のペン先が下を向いてい
ると、導電体65は重力により第1スイッチ66に挟み
込まれる位置に移動する。第1スイッチ66が導通状態
になると、姿勢認識部17内で第1スイッチ66に対応
した回路が作動し、対応した姿勢情報を制御コード選択
部40に出力する。制御コード選択部40は、姿勢情報
から筆記モードを選択し、第2制御コード実行部42に
筆記モード用のコードの実行を依頼する。
【0122】情報入力装置10のペン先が上を向いてい
ると、導電体65は重力により第2スイッチ67に挟み
込まれる位置に移動する。第2スイッチ67が導通状態
になると、姿勢認識部17内で第2スイッチ67に対応
した回路が作動し、対応した姿勢情報を制御コード選択
部40に出力する。制御コード選択部40は、姿勢情報
から消しゴムモードを選択し、第2制御コード実行部4
2に消しゴムモード用のコードの実行を依頼する。
【0123】図25は、筆記情報を消去する動作を示す
図である。情報入力装置10は、ペン先と、ペン先と反
対側の端とにそれぞれ情報筆記部11a及び11bを有
している。ここで、ペン先と反対側の端の情報筆記部1
1bを特に情報消去部と称する。
【0124】図において、情報入力装置10のペン先を
上方に向け後端部の情報筆記部11で筆記を行うと、姿
勢認識部17により、自動的に消しゴムモードに切り替
わる。ここで、情報消去部11bで紙の上に閉曲線を記
述すると、閉曲線のストローク情報は消去領域としての
特別なコードで記録される。閉曲線を筆記後に、第1押
込スイッチ38をダブルクリックするように押し込む
と、一つの消去領域の記録が終了する。紙上のイメージ
の消去は、普通の消しゴムを用いて閉曲線内の筆記イメ
ージを消去することにより行われる。この様子を図の下
部に示す。ここで、図の左下部はメモリ上での消去の様
子を、右下部は筆記対象物上での消去の様子を示す。
【0125】図26は、消去情報の記憶方法を示す図で
あり、(a)(b)はそれぞれ、図8(a)(b)と同
様に情報記憶部13の内容を表す。図26(a)は、筆
記イメージ記憶コードの種類の例を示し、図26(b)
は、筆記イメージの記憶情報の例を示す。図25の操作
により行われる消去操作は、記録された筆記情報を物理
的に消去するものではなく、消去領域を示す境界線の筆
記情報を新たに追加記録することで行われる。
【0126】情報入力装置10が消しゴムモードになる
と、第2制御コード実行部42から情報記録アクセス制
御部14に、操作モードに関する情報が出力される。ア
クセス制御部14は、以降の筆記情報が消去領域の境界
線情報であることを示すために、筆記情報の先頭に(−
3、−3)という特別な記憶コードを付加する。消去領
域が筆記されると、通常の筆記情報と同様の情報が記録
されていく。消去領域の指定が終了すると、操作部15
から機能選択部16を通してアクセス制御部14に操作
情報が出力され、筆記情報の記憶の場合と同様に、アク
セス制御部14は(−1、−1)という終端コードを記
録する。
【0127】記録された筆記情報を、情報表示装置で再
生する場合には、筆記した後に消去したという操作の順
序に従って、筆記イメージが再生されることになるが、
最終的には意図した筆記イメージが再生される。消去を
行った後にUNDO操作を行う場合にも、筆記情報はそ
のまま残っているので、消去領域の筆記情報を無効にす
るだけで、消去イメージを復帰させることができる。
【0128】図27は、消去情報の記憶方法の別の例を
示す図である。メモリに対して図26のような消去情報
を書き込む場合が多発すると、メモリが無駄に消費され
ることになる。表示装置上での再生速度も遅くなる。そ
こで、消去イメージが復帰される可能性が無い場合に
は、消去すべき筆記情報を物理的に消去する機能も提供
する。
【0129】この機能が呼び出される例としては、UN
DOポインタ56が新たに設定された場合、UNDOポ
インタ56以前の筆記情報内に消去領域が存在する場合
が挙げられるこの場合は、もはやUNDOが行われるこ
とがないので、消去されるべき筆記情報を、消去領域の
筆記情報を用いて物理的に消去する。実際の消去は、第
1制御コード実行部41で実行中のUNDOポインタ5
6更新用コードが、筆記情報消去用コードを実行するこ
とで行われる。筆記情報消去用コードは、筆記情報を消
去領域の筆記情報を用いて以下のように消去する。
【0130】情報入力装置10の情報記憶部13内のシ
ステムメモリ領域内には、仮想ビットマップ領域が予約
されている。UNDOポインタ56を新しく設定する
と、UNDOポインタ56以前の消去領域の筆記情報が
検索される。1つの消去領域が発見されると筆記情報消
去用コードがアクセス制御部14に消去領域を包含でき
る大きさの仮想ビットマップ領域の割り当てと、仮想ビ
ットマップ内への消去領域の再生を依頼する。ここで、
消去領域は、消去領域内のビット情報が1、消去領域外
のビット情報が0となるように仮想ビットマップ領域に
再生される。
【0131】次に、消去部分をチェックすべき筆記情報
を仮想ビットマップ上に再生していく。筆記情報が、仮
想ビットマップ領域外の点である場合には、チェックを
行うことなくスキップする(例えば、(30、1
9))。再生される筆記情報が仮想ビットマップ内の点
である場合は、筆記情報の位置する点での仮想ビットマ
ップのビット情報を参照する。ビット情報が0の場合は
消去領域外なので筆記情報をそのまま残し、ビット情報
が1の場合は消去領域内(例えば、(31、23)及び
(32、24))なので筆記情報を消去する。この操作
をUNDOポインタ56の直前の筆記情報まで繰り返す
ことで、消去領域内の筆記情報をメモリから物理的に消
去する。そして、全ての筆記情報の消去が終了した後
に、消去領域を表す筆記情報をメモリから物理的に消去
することで消去処理が終了する。
【0132】図28は、筆記情報にIDを付与する第1
の方法を示す図である。
【0133】図21〜23の方法において、筆記情報に
IDを付与するメニューを選択すると、選択した入力文
字をIDとするファイルとして筆記情報を記録できる。
【0134】メニューモードにおいて SAVE MODEを選択
すると、第2ディスプレイ18cがクリアされ、左端に
カーソルが表示される。
【0135】第2回転スイッチ36を回転すると、カー
ソル位置に文字が現れ、回転方向と回転量に合わせて表
示されるアルファベットが変化する。必要なアルファベ
ットがカーソル位置に表示された状態で第1押込スイッ
チ38をクリックすると、カーソル位置の文字が確定
し、カーソルが1つ右方向に移動する。全ての文字を確
定した状態で第1押込スイッチ38をダブルクリックす
ると、筆記したイメージ情報を、確定した文字列をID
とするファイルとして記録する。例えば、図8または図
26の筆記イメージの記憶情報を1ファイルとし、この
ファイル名を SAVE MODEで確定された文字列として、第
1制御コード実行部41がアクセス制御部14を介して
情報記憶部13に記録する。このようにすることによ
り、情報記憶部13に格納された複数の筆記情報から、
指定されたIDの付された筆記情報を検索することがで
きる。
【0136】上記の動作において、SAVE MODE 用のコー
ドを実行中の第1制御コード実行部41は、アクセス制
御部14に依頼を行い、アクセス制御部14は、使用中
メモリ52を使用済メモリ51に変更すると同時に、使
用中メモリ52の先頭アドレス、UNDO用アドレス、
メモリ使用の通知用アドレスを、使用中メモリ52の最
終アドレスに更新する。この結果、新しい筆記イメージ
を記録できる初期状態になる。
【0137】図29は、本実施例で筆記情報にIDを付
与する第2の方法を示す図である。図21〜23に示す
方法において、筆記情報にIDを付与するメニューを選
択すると、筆記された手書き文字を文字認識し、この認
識結果をIDとするファイルとして筆記情報を記録する
ことができる。
【0138】メニューモードにおいて SAVE MODE2 を選
択すると、第2ディスプレイがクリアされ、左端にカー
ソルが表示される。ファイルIDの最初の1文字を情報
入力装置10を用いて筆記すると、第1制御コード実行
部41は、実行中の SAVE MODE2 用のコードによって、
位置認識部12の認識した筆記情報を、特定のシステム
メモリ領域に記録するように、アクセス制御部14に依
頼する。
【0139】1つの文字を筆記したところで第1押込ス
イッチ38をダブルクリックすると、操作部15が操作
情報を制御コード選択部40に出力し、制御コード選択
部40は第1制御コード実行部41にその情報を出力す
る。第1制御コード実行部41は、アクセス制御部14
に対して、文字の筆記情報を文字認識部21に出力する
ように依頼する。文字認識部21は、受信した文字の筆
記情報から文字認識を行い、認識結果を制御コード選択
部40に出力する。制御コード選択部40は、認識結果
を第1制御コード実行部41に出力し、第1制御コード
実行部41は、認識された文字を表示すると同時にカー
ソルを1つ右方向に進め、次の文字の筆記入力を待つ。
全ての文字入力が終了して第1押込スイッチ38を一
定時間以上押し続けると、操作部15と時刻認識部20
からの出力情報より、第1制御コード実行部41が認識
された入力文字列をIDとするファイルとして筆記情報
を記録する。
【0140】上記のようにして、筆記対象物に書かれた
IDを後で読み取り、読み取られたIDと一致するID
の付いている筆記情報をメモリから検索することができ
る。
【0141】この場合において、アクセス制御部14は
使用中メモリ52を使用済メモリ51に変更すると同時
に、使用中メモリ52の先頭アドレス、UNDO用アド
レス、メモリ使用の通知用アドレスを、使用中メモリ5
2の最終アドレスに更新する。この結果、新しい筆記イ
メージを記録できる初期状態になる。
【0142】図28、図29における第1制御コード実
行部41は、情報記録に関する機能と、メニュー表示・
操作に関する機能を有する。
【0143】図30は、位置情報保持装置25の構成を
示す図である。
【0144】位置情報保持装置25の各位置には、それ
ぞれ固有の位置情報を有する位置情報保持部26が配置
されており、これらの位置情報を情報入力装置10で検
出することにより、情報入力装置10の位置情報保持装
置25における絶対座標を求めることが可能となる。
【0145】図31は、情報入力装置10が位置情報保
持装置25を利用する方法を示す図である。
【0146】情報入力装置10の位置認識部12は、位
置情報保持装置25の位置情報から絶対座標に変換する
ので、各種の大きさの位置情報保持装置25を用いる場
合は、各々の位置情報保持装置25に対応した位置情報
変換マップが必要となる。
【0147】そこで、利用可能な最大限の大きさの位置
情報保持装置25(図中破線で示す部分)に対応した位
置情報変換マップを、情報入力装置10に予め用意して
おき、小さな位置情報保持装置25(図中実線で示す部
分)には、図に示すような方式で位置情報を割り当て
る。
【0148】この結果、共通の位置情報変換マップによ
り、各種の大きさの位置情報保持装置25のいずれに対
しても、正しい絶対座標を求めることが可能となる。例
えば、位置情報の14は、どの大きさの位置情報保持装
置25においても、例えば、絶対座標(4、2)に変換
される。
【0149】上記のようにして、情報入力装置10に変
更を加えることなく、各種の大きさの位置情報保持装置
25を利用できるようになるので、必要に応じた大きさ
の情報入力面を備えた携帯性の高い情報入力システムを
提供することが可能となる。
【0150】図32は、位置情報保持装置25の使用方
法の一例を示す図である。
【0151】位置情報保持装置25の各位置には、それ
ぞれ固有の位置情報が保持されており、これらの位置情
報を情報入力装置10で検出することにより、情報入力
装置10の位置情報保持装置25における絶対座標を求
めることが可能となる。
【0152】シート状に加工した大面積の位置情報保持
装置25(図32(a)。その具体的な構成例は後述す
る)は、丸める等の変形ができるので、高い携帯性を備
える。このようなシート全体から必要な部分を切り取
り、黒板や机に張り付けることにより本発明の情報入力
システムを構成する(図32(b)、図32(c))。
この時、位置認識部12において原点合わせの補正を行
い、筆記情報を正しく記録する。
【0153】上記に限らず、最初から各種の大きさのシ
ート状の位置情報保持装置25を用意することもでき
る。この結果、各種の大きさの面を備えた従来の器具
に、簡単な処理を施すことで必要に応じた大きさの情報
入力面を備え、自然に利用できる情報入力システムが構
成される。
【0154】図33は、筆記情報表示装置30の駆動方
法を説明するための図である。情報入力装置10の位置
認識部12は、位置情報マップ62を用い、記憶された
筆記情報13を「座標コード、カラーコード」列に変換
する。筆記情報表示装置30の各表示点は、表示内容の
記憶機能を有しており、一度表示したイメージはそのま
ま表示され続ける。
【0155】情報入力装置10は、筆記されると同時に
筆記情報に対応した「座標コード、カラーコード」情報
列を、筆記情報表示装置30の表示制御部63に出力す
る。表示制御部63は、表示記憶部64に表示点の情報
を書き込む。
【0156】この結果、筆記情報を情報入力装置10か
ら出力し続けることなく、座標情報を出力することで、
各種サイズの筆記情報表示装置30に情報入力装置10
内の筆記情報を表示することができる。ビデオメモリを
搭載しないことによりコストが低減する。
【0157】この筆記情報表示装置30に、情報入力装
置10内のディスプレイに対するのと同様な情報を出力
することで、筆記情報でけでなく、情報入力装置10の
動作状態を示すイメージ情報を、別体の表示装置に表示
することができる。
【0158】図34は、記録された筆記パターンと表示
される筆記パターンが異なる例を示す図であって、本発
明の情報入力装置10で記録された太線の筆記イメージ
を、筆記情報表示装置30で再生する方法を示す図であ
る。筆記情報は、図8で示したように、線の太さ属性に
よらず「太さ=1」の線として記録される。そのため、
筆記情報表示装置30に表示する場合は、太さ属性を反
映した筆記情報を表示装置に出力してやるか、太さ属性
を考慮したイメージ再生を筆記情報表示装置30側で行
う必要がある。この場合は、記録された筆記情報を中心
として、太さ属性によって横幅を拡張した筆記情報の変
換を位置認識部12で行いこれを表示装置に出力する
か、表示装置側の表示制御部63で横幅を拡張した筆記
情報に展開するかのいずれかの方法を行う(図34
(a))。
【0159】線の幅の拡張は、図に示すようにストロー
クが水平方向に対し45度をなす直線よりも下側にくる
場合は横幅を拡張し、上側にくる場合は縦幅を拡張する
ことで行う(図34(b))。
【0160】図35は、本発明の情報入力装置10によ
る、筆記情報の再生に係わる実施例である。筆記情報表
示装置30に筆記情報を再生するメニューにおいて、情
報入力装置10の第2回転スイッチ36と第1押込スイ
ッチ38とを用いて、記録された筆記情報を筆記情報表
示装置30に再生・転送することが可能となる。つま
り、第2回転スイッチ36と第1押込スイッチ38とか
らの指示に従い、情報入力装置10が筆記情報表示装置
30の各部を図33のように制御することによって、以
下の動作を実現する。
【0161】第2回転スイッチ36を回転させると、筆
記情報を記録されたファイル単位で高速再生する。この
場合、ジョグによるビデオ再生のような感じとなる。こ
こで、目的のファイル情報の付記に来たら、第1押込ス
イッチ38をクリックし、コマ送り再生を行う。回転方
向により、正方向・負方向の再生ができるので、高速再
生中に行き過ぎた場合にも、元に戻ることができる。
【0162】一つのファイルに対しても同様の再生が行
える。すなわち、特定ファイルの筆記情報を選択後に、
筆記を開始した時点から筆記を終了した時点の状態ま
で、前述の方法により筆記順序での高速再生やコマ送り
的再生を行える。
【0163】筆記中に筆記されたイメージの中の一部の
筆記内容を指示し、指示した筆記内容に対応した筆記情
報を、情報記憶部13から検索したい場合がある。図3
6は、指示した筆記情報を情報記憶部13から検索する
例を示す図である。
【0164】この機能が呼び出される例として、情報入
力装置10で筆記中に、筆記されたイメージの一部を、
他の情報入力装置10に出力したい場合が挙げられる。
筆記されたイメージの一部を情報記憶部13から検索す
るには以下のような2つの方法がある。
【0165】第1の方法は図36(a)に示す方法であ
る。メニューモードにおいて、Select Mode 1 を選択す
ると、閉曲線で囲まれた領域内の筆記イメージを検索す
るモードになる。ペン先で紙の上に閉曲線を記述し、第
1押込スイッチ38をダブルクリックすると、閉曲線の
ストローク情報は検索領域としての特別なコードで記録
される。
【0166】第2の方法は図36(b)に示す方法であ
る。メニューモードにおいて、Select mode 2 を選択す
ると、2点で囲まれた長方形内の筆記イメージを検索す
るモードになる。ペン先で紙の上に長方形の対角上の2
点を指示し、それぞれの点で第1押込スイッチ38をダ
ブルクリックすると、長方形領域のストローク情報は検
索領域としての特別なコードで記録される。
【0167】情報入力装置10の情報記憶部13のシス
テムメモリには、仮想ビットマップ領域が予約されてお
り、仮想ビットマップ検索領域が記録されると、アクセ
ス制御部14が、仮想ビットマップ検索領域の展開を行
う。ここで、仮想ビットマップ検索領域が、図27の消
去領域と同様に、仮想ビットマップ検索領域内のビット
情報を1、それ以外の仮想ビットマップ領域のビット情
報を0とするように、仮想ビットマップ領域に展開され
る。
【0168】更に、情報入力装置10の情報記憶部13
のシステムメモリには、筆記情報を検索するためのワー
キング領域が予約されており、検索された筆記情報を一
時的に記録することができる。
【0169】次に、現在筆記中のイメージが格納されて
いる使用中メモリ52に格納されている筆記情報を、順
に仮想ビットマップ領域に展開していく。展開された筆
記情報が、仮想ビットマップ領域外の点である場合に
は、チェックを行うことなくスキップする。展開される
筆記情報が仮想ビットマップ領域内の点である場合に
は、筆記情報の位置する点での仮想ビットマップ領域の
ビット情報を参照する。ビット情報が0の場合は、検索
領域外なので、筆記情報をスキップする。ビット情報が
1の場合は、検索領域内なので、筆記情報を検索用のワ
ーキング領域に複写する。この操作を使用中メモリ52
の最後の筆記情報まで繰り返すことで、検索領域内の筆
記情報を情報記憶部13から検索する。
【0170】図37は、位置情報保持装置25を用い
て、複数の情報入力装置10間で筆記イメージの情報交
信を行う場合を示す図である。
【0171】図37(a)に示すように、位置情報保持
装置25は、情報入力装置10のペン先が差し込めるコ
ネクタ部を2つ以上有しており、これらのコネクタ部は
双方向の通信用インターフェース(情報交信I/F部2
7)で結合されている。
【0172】情報入力装置10のペン先は、図37
(b)に示すように、それぞれ情報交信部19と接続さ
れており、ペン先を通して情報の交信が可能である。
【0173】情報入力装置10のペン先をコネクタ部に
差し込むと、情報入力装置10の情報交信部19と位置
情報保持装置25の情報交信I/F部27とが接続さ
れ、この情報交信I/F部27を介して他のコネクタ部
に差し込まれた情報入力装置10の情報交信部19と接
続される。情報入力装置10のペン先と位置情報保持装
置25のコネクタ部とは、導電性のペン先とコネクタ部
同士を接触させて直接に情報信号を通すことにより、或
いは、非常に微弱な無線機能を有するペン先とコネクタ
同士を近接させて微弱無線により情報信号を通すことが
できる。
【0174】情報入力装置10のペン先部と位置情報保
持装置25のコネクタ部には、互いにかみ合う僅かな凹
凸の突起があり、ペンの軸周りにおける少なくとも1つ
の特定の角度でしか差し込めないようになっている。情
報入力装置10のペン先部が位置情報保持装置25のコ
ネクタ部にいったん差し込まれると、ペン先が情報入力
装置10の軸周りの回転方向に対して固定される。
【0175】筆記情報を受信するメニューにおいて、受
信側の情報入力装置10のペン先を位置情報保持装置2
5のコネクタ部に差し込み、第3回転スイッチ37を一
定角度以上回転させると、操作部15がその回転操作を
検出して、機能選択部16に情報を出力する。機能選択
部16は受信開始の命令を情報交信部19に出力する。
情報交信部19は、受信開始の状態になると、情報受信
の動作状態に関する情報を情報表示部18へ出力し、情
報入力装置10の第1ディスプレイに受信側の情報入力
装置10が受信待ち状態にあることを示す情報が表示さ
れる。その後、情報交信部19は、情報の受信待ち状態
になる。
【0176】出力側の情報入力装置10を筆記情報を送
信する Select mode 1或いは、Select mode 2 のメニュ
ーモードにして、図28〜29あるいは図36で述べた
方法で筆記イメージを検索した後に、情報入力装置10
のペン先を位置情報保持装置25のコネクタ部に差し込
むと、情報出力の動作状態に関する情報が情報表示部1
8へ出力され、情報入力装置10の第1ディスプレイ
に、情報交信状態を示す情報が表示される。
【0177】この後、ペンの軸周り方向に第3回転スイ
ッチ37を一定角度以上回転させると、操作部15がそ
の回転操作を検出して、機能選択部16に情報を出力す
る。機能選択部16は情報出力開始の命令を情報交信部
19に出力する。送信側及び受信側はペン先を同じ方向
に回すとそれぞれ動作を開始するが、予め情報入力装置
10のメニューで送信/受信のモードをそれぞれ選択し
ているため、開始すべき動作を区別できる。
【0178】情報入力装置10は、出力開始の状態にな
ると、受信側の情報入力装置10の存在を確かめるため
のハンドシェイク信号を一定期間発信し続ける。受信待
ち状態の情報入力装置10が存在する場合には、受信側
の情報交信部19は、ハンドシェイク信号を受けると情
報受信状態になると同時に、受信用意の整っていること
を示すハンドシェイク信号を返信する。出力側の情報交
信部19は、受信用意の整っていることを示すハンドシ
ェイク信号を受信すると情報の出力を開始する。出力さ
れる情報は、上述したように情報記憶部13の中から検
索された筆記イメ−ジである。
【0179】出力中において、情報伝送領域を管理する
出力側のアクセス制御部14は、一定期間毎に、出力が
終了した筆記情報の割合に関する情報を情報交信部19
及び情報表示部18に出力しても良い。情報表示部18
は、この情報を出力側の情報入力装置10の第2ディス
プレイに出力の進捗状況を示すものとして表示する。受
信側の情報入力装置10は、情報交信部19を介して送
られるこの情報と、受信された筆記情報の量とに基づ
き、受信側の第2ディスプレイに受信の進捗状況を示す
情報を表示する。利用者はこれら出力及び受信の進捗情
報を見比べることで、情報交信が遅滞なく進んでいるか
否かが理解できる。
【0180】図38は、本発明の位置認識システムの第
1の構成例を示す図である。図38〜43までは位置認
識システムの実施例であるが、これらのシステムはペン
先に紙への筆記手段を具備する場合にも具備しない場合
にも適用できる。
【0181】図38において、シート状或いは板状であ
る位置情報保持装置25の各位置には、固有の(各位置
によって異なる)誘電率を持つ誘電物質71と、それを
上下から挟み込んだ導電板72とで構成されたコンデン
サが、マトリックス状に配置されている。上方の導電板
72は、位置情報保持装置25の表面に露出しており、
下方の導電板72は、一本の線に接続されており、その
線は表面に露出している端子73に直結している。
【0182】情報入力装置10は、発振回路86と波形
検出回路87とを有する位置認識部12と導電性の情報
筆記部11とを備えており、これらは直列に結合されて
いる。情報入力装置10の後端部からは導線88が延び
ており、利用時に、位置情報保持装置25の端子73に
接続する。図38(a)に示すように、情報筆記部11
が、表面のいずれかの導電板72に接すると、情報入力
装置10と位置情報保持装置25が閉回路を形成し、位
置認識部12が作動する。
【0183】波形検出回路87の検出波形は、情報筆記
部11が接しているコンデンサの静電容量により変化す
るので、波形検出回路87により情報筆記部11が接触
しているコンデンサの静電容量が求まると、情報筆記部
11(すなわち、情報入力装置10のペン先)の絶対位
置が求められる。
【0184】図38(b)は、本発明の位置情報保持装
置25の他の構成例を示す図である。図に示すように、
各層に固有の誘電物質71を半導体印刷技術で印刷し、
それらを多層構造で合成することによって、図38
(a)と同様に、各ドットに固有の誘電率を持つ位置情
報保持装置25を実現することが可能となる。
【0185】図39は、本発明の位置認識システムの第
1の構成例の変形例であって、筆記対象物(紙)を情報
入力装置10と位置情報保持装置25の間にはさんだ場
合の例を示す。
【0186】位置情報保持装置25の各位置には、固有
の誘電率を持つ誘電物質71と、この誘電物質71に対
応してその下方に配置された導電板72とで構成された
コンデンサが、マトリックス状に配置されている。これ
らの導電板72は、一本の線に接続されており、その線
は表面に露出している端子73に直結している。
【0187】情報入力装置10は、発振回路86と波形
検出回路87とを有する位置認識部12と、導電性の情
報筆記部11を具備しており、これらは直列に結合され
ている。情報筆記部11は、位置情報保持装置25に埋
め込まれている導電板72と等しい形状のペン先の中央
に、導電性物質の情報筆記部11が突出して配置されて
いる。情報入力装置10の後端部からは導線88が延び
ており利用時に、これを位置情報保持装置25の端子7
3に接続する。
【0188】位置情報保持装置25に薄い筆記対象物を
配置して、情報筆記部11で筆記を行うと、情報筆記部
11の操作部15のスイッチにより、位置認識部12が
作動する。
【0189】情報筆記部11が、位置情報保持装置25
のいずれかのコンデンサの上方に置かれると、情報入力
装置10と位置情報保持装置25が、閉回路を形成す
る。波形検出回路87の検出波形は、情報筆記部11が
接しているコンデンサの静電容量により変化するので、
波形検出回路87により情報筆記部11が接触している
コンデンサの静電容量が求まると、情報筆記部11(す
なわち、情報入力装置10のペン先)の絶対位置が求め
られる。上記の構成により、紙の上に書くと同時に、書
かれた情報の位置情報がペン側に記憶される。
【0190】図40は、本発明の位置認識システムの第
2の構成例を示す図である。
【0191】図40(a)に示すように、位置情報保持
装置25の各位置には固有の(各位置によって異なる)
磁束密度を持った磁性体74が、マトリックス状に配置
されている。
【0192】情報入力装置10は、磁束密度検出回路8
9と電磁石からなる磁気抵抗素子90とを有する磁気セ
ンサ回路を有する位置認識部12と、導電性の情報筆記
部11とを備えている。
【0193】位置情報保持装置25に薄い筆記対象物を
配置して、情報筆記部11で筆記を行うと、情報入力装
置10の操作部15により、位置認識部12が作動す
る。
【0194】情報筆記部11の磁気抵抗素子90が位置
情報保持装置25のいずれかの磁性体74の上方にくる
と、磁気抵抗素子90の抵抗値が変化することにより、
電圧センサ91の検出電位が変化する。電圧センサ91
の検出電位から、情報筆記部11における磁性体74の
磁束密度が求められると、情報筆記部11の位置情報保
持装置25上での絶対位置が認識される。
【0195】図41は、本発明の位置認識システムの第
3の構成例を示す図である。
【0196】図41(a)に示すように、位置情報保持
装置25には、固有の(各位置によって異なる)透過率
を持った透過物質75と、透過物質75の下層に配置さ
れた反射物質76が、マトリックス状に配置されてい
る。
【0197】情報入力装置10は、発光回路92と透過
率検出回路93と受光回路94とを有する位置認識部1
2と、情報筆記部11とを備えている。情報筆記部11
は複数の光ファイバ95の束から構成されており、その
周囲を筆記認識用のスイッチ(第2押込スイッチ39)
が取り囲んでいる。光ファイバ95は、発光用と受光用
の光ファイバを有する。
【0198】図41(b)に示すように、光ファイバ9
5の束は通常、ペン先の奥に引っ込んでいるが、ペン先
を筆記対象物に押し付けると、第2押込スイッチ39が
押し込まれて、位置認識部12が作動すると同時に、光
ファイバ95の束がペン先からせり出してくる。発光用
の光ファイバからの光は、位置情報保持装置25内の透
過物質75を透過し、反射物質76によって反射され、
再び位置情報保持装置25の外に出る。この反射光は、
受光用の光ファイバで捕らえて、受光回路94に伝送さ
れる。透過率検出回路93は、発光回路92からの出力
強度と受光回路94への入力強度から、透過物質75の
透過率を求める。この結果、情報入力装置10の位置情
報保持装置25上での絶対位置を認識することが可能と
なる。
【0199】特殊光加工により位置情報保持装置25の
表面を白色とし、情報入力装置10の情報筆記部11に
特殊インクを備えることにより、紙を用いなくとも、位
置情報保持装置25を筆記対象物(表示装置)として筆
記を行うことが可能となる。光を完全反射するか完全吸
収するインクを用いると、筆記イメージによる位置認識
の誤りが防げる。更に、筆記情報の消去は、特殊インク
を消去可能な手段(例えば、図25に示す情報消去部1
1b)により、図17に示したのと同様の方法で行うこ
とができる。
【0200】図42は、本発明の位置認識システムの第
3の構成例の変形例を示す図である。
【0201】図42(a)に示すように、位置情報保持
装置25の各位置には情報筆記部11である固有の透過
率を持った透過物質75と、その下層の光ファイバ95
への光出力口77とがマトリックス状に配置されてい
る。光ファイバ95は、位置情報保持装置25の光出力
口77に接続されており、入力光は全て、光出力口77
に出力される。
【0202】情報入力装置10は、発光回路92と受光
回路94と透過率検出回路93とを有する位置認識部1
2と、情報筆記部11とを備えている。情報筆記部11
は複数の発光用の光ファイバの束から構成されておりそ
の周囲を筆記認識用のスイッチ(第2押込スイッチ3
9)が取り囲んでいる。
【0203】図42(b)に示すように、光ファイバ9
5の束は通常、情報筆記部11の奥に引っ込んでいるが
情報入力装置10のペン先を筆記対象物に押し付ける
と、第2押込スイッチ39が押し込まれ位置認識部12
が作動すると同時に、光ファイバ95の束がペン先から
せり出してくる。発光用の光ファイバからの光は、位置
情報保持装置25内の透過物質75を透過し、下層の光
ファイバの入力口を通り、位置情報保持装置25の光出
力口77へ出力される。情報入力装置10との接続光フ
ァイバ95を通り、情報入力装置10の受光回路94に
出力される。透過率検出回路93は、発光回路92から
の出力強度と受光回路94への入力強度から、情報筆記
部11の透過物質75の透過率を求める。この結果、情
報入力装置10の位置情報保持装置25上での絶対位置
を認識することが可能となる。
【0204】特殊光加工により位置情報保持装置25の
表面を白色とし、情報入力装置10の情報筆記部11に
特殊インクを備えることにより、紙を用いなくとも、位
置情報保持装置25を筆記対象物(表示装置)として筆
記を行うことが可能となる。光を完全反射するか完全吸
収するインクを用いると、筆記イメージによる位置認識
の誤りが防げる。更に、筆記情報の消去は、特殊インク
を消去可能な手段(例えば、図25に示す情報消去部1
1b)により、図17に示したのと同様の方法で行うこ
とができる。
【0205】図43は、本発明の位置認識システムの第
4の構成例を示す図である。
【0206】位置情報保持装置25は、マイクロコイル
78と、固有の(各位置によって異なる)位置情報を格
納したメモリ素子79(制御回路を含む)とからなる複
数の位置情報保持部26を有する。マイクロコイル78
は位置情報保持装置25の表面に配置されており、特定
の磁界を受けると、発生した誘導起電力により制御回路
を動作状態にする。制御回路は、動作状態になるとメモ
リ素子79の格納している位置情報をデータバス80に
出力する。
【0207】情報入力装置10は、位置認識部12と電
源部34と発振回路86と導電性の情報筆記部11を保
持している。情報入力装置10の後端部からデータバス
80と電源ライン81が延びており、利用時には、これ
を位置情報保持装置25のデータバス80と電源ライン
81の端子に接続する。情報筆記部11の内部には、マ
イクロコイル78が内蔵されている。情報筆記部11が
位置情報保持装置25上の表面に押し付けられると、ペ
ン先のスイッチによりマイクロコイル78に発振電流が
流れ、発振する磁界がペン先に発生する。
【0208】ペン先に発生した磁界は、ペン先の位置す
る位置情報保持装置25のマイクロコイル78に影響を
与え、前述の過程によりデータバス80にメモリ素子7
9内の位置情報が出力され、情報入力装置10の位置認
識部12に出力される。以上の方法により、情報入力装
置10の位置情報保持装置25上での絶対位置を認識す
ることが可能となる。
【0209】ペン先のマイクロコイル78にシリアル形
式の磁気信号を受信部を接続し、メモリ素子79側のマ
イクロコイル78にもメモリ素子79が格納している位
置情報をシリアル形式の磁気信号として出力できる出力
部を配置することで、信号線で接続することなしに位置
情報を交信することもできる。
【0210】以上、図38〜図43の例において、位置
情報保持装置25上の各位置の位置情報を、アナログ素
子で多値論理的に表現する場合に、位置情報の数値間の
差を検出誤差以上に設定することにより、アドレス情報
の認識誤りを防ぐ。例としては、アドレス情報を誘電体
の誘電率で表現するならば、誘電率の値を、0、5、1
0、… のように設定することが挙げられる。
【0211】図44は、本発明の情報筆記部11のデジ
タル的に位置認識を行う場合の構成例を示す図である。
【0212】位置情報保持装置25の各位置情報保持部
26には、それぞれ固有の位置情報がデジタル形式で保
持されており、1つの位置情報は正方形或いは長方形等
の形状に配置された複数ビットの情報として保持され
る。
【0213】位置情報入力装置10のペン先は、各位置
情報保持部26の位置情報の配置形状と同じ形状に配置
された複数のヘッドを有する。1つのヘッドは、位置情
報の1つのビット情報を読み込むことに用いられる。
【0214】ペン先を位置情報保持装置25に接触させ
ると、ペン先の第2押込スイッチ39によってヘッドが
動作状態になり、複数のヘッドが同時に複数のビット情
報からなる1つの位置情報を読み取り、位置認識部12
に出力する。
【0215】図45は、図44の他の例を示す図であ
る。
【0216】位置情報保持装置25の各位置情報保持部
26には、それぞれ固有の位置情報がデジタル形式で保
持されている位置情報保持装置25の位置情報は、図4
5(a)に示すような正方形状に配置されたnビット
(この例では4ビット)のデジタル情報で格納されてお
り、その周囲に正方形状で取り囲んだフレーム識別ビッ
ト情報(この例では12ビット)が格納されている。す
なわち、この例では16ビットが1ドットに対応してい
る。一方、情報入力装置10の情報筆記部11は、位置
情報保持装置25の1ビットデータの格納部の大きさよ
りも小さい読取ヘッドを20×20マトリックス状に配
置して構成され、全体の大きさは位置情報保持装置25
の1つの位置情報の格納部の大きさよりも大きい。情報
筆記部11はペン先の動きに合わせて位置情報保持装置
25上で自由に動き回る。
【0217】この場合、読み取りヘッドが位置情報保持
装置25上の「0」と「1」のビット情報の境界上にま
たがった場合には、正しい情報を読み取れなくなる恐れ
がある。しかし、位置情報保持装置25の1ビット情報
を複数のヘッドで検出することにより、境界上のヘッド
以外は正しいビット情報を検出する。そして、検出され
たビット情報に対してイメージ処理を行うことにより、
複数の「0」情報或いは「1」情報を、元の1つ1つの
「0」情報或いは「1」情報に復元する。
【0218】情報筆記部11のヘッドが、図45(b)
の斜線を施した枠で示すように、位置情報保持装置25
上の位置情報の格納方向に対し、時計回り方向に45度
ほど傾いてしまった場合には、情報筆記部11では図4
5(c)に示すような状態で位置情報が検出される。保
持装置上の1ビットが複数のヘッドで読み取られること
が、太い枠の対応で示されている。しかし、上述したフ
レーム識別情報はアドレス情報とは区別されるように配
置されているので、フレーム識別情報以外の部分が、フ
レーム識別情報と同一の情報パターンを形成することは
ない。図45(c)でのヘッドの読み取りパターンは、
ちょうどフレーム識別情報がかたまっているところを読
み取っていることを示している。
【0219】前述の復元処理を行った後の情報内で、フ
レーム識別情報パターンのマッチング処理を行い、フレ
ーム識別情報のマッチング状態よりフレーム識別情報の
傾きを求める。この結果、情報筆記部11(すなわち、
ペン先)の傾きも求まる。
【0220】上記の動作により、情報筆記部11が、位
置情報保持装置25に対して自由な軌道と姿勢で移動し
たとしても、位置情報保持装置25の位置情報が正確に
識別される。
【0221】図46は、図44の更に他の例を示す図で
ある。
【0222】位置情報保持装置25の各位置情報保持部
26には、それぞれ固有の位置情報がデジタル形式で保
持されている。
【0223】位置情報を表現するのに必要なビット数
は、位置情報保持装置25の縦・横のドット数の2乗に
比例して増大していく。それ故、位置情報を表現するの
に必要なビット数を極力低減することが重要となる。以
下は、位置情報を表現するのに必要なビット数を低減さ
せる方法の例であり、5×5のドット分解能を有する位
置情報保持装置25上の位置情報を整数を用いて表現す
る場合に、各位置情報を表現するのに必要なビット数に
ついて述べる。
【0224】図46(a)は、位置情報を整数で表現し
た場合である。必要な位置情報は1〜25となり、1つ
の位置情報当たり5ビット必要となる。
【0225】図46(b)は、位置情報を2次元座標で
表現した場合であり、必要な位置情報は1〜5で済む
が、位置表現に2つの位置情報が必要なため、1つの位
置情報当たり3×2=6ビット必要となる。すなわち、
位置情報を2次元の整数座標で表現する場合は、連続し
た整数で表現する場合より、等しいか多いかのビット数
が必要となる。
【0226】図46(c)は、現在位置からの位置情報
と1つ前の時点にいた位置の位置情報との2つの位置情
報セットから、現在の絶対位置を求める方法である。位
置情報=7の位置から位置情報=8の位置に移動した場
合には、(7、9)→座標(2、3)に変換するような
テーブル、或いは写像関数を用いて、絶対位置を求め
る。
【0227】このため、位置情報=7(座標(2、
2))の位置から8方向に移動できるとすると、生成さ
れうる位置情報セットは、(7、1)(7、2)(7、
3)(78)(7、13)(7、12)(7、11)
(7、6)の8つである。これらの位置情報セットか
ら、絶対位置を一意に求めるために、他のどの位置から
移動した場合にも、これらの位置情報セットが出現しな
いことを保証するようなパターンで位置情報を配置す
る。これには、最低1〜14の整数を特定のパターンで
配置すれば満たすことができる。
【0228】これは、5×5の板上において、縦・横・
斜めに隣接する2つのドットの組み合わせ数の総数が8
0であり、1〜14の数から2つの数を取り出して生成
できる組み合わせ数が91だからである。
【0229】すなわち、この方法では1つの位置情報当
たり5ビットとすることができる。本発明の位置認識シ
ステムにおいては、ペン先が頻繁に移動することが前提
であるので、この方法が特に適している。更に、現在の
位置、その前の時点の位置更にその前の時点の位置とい
う3つの位置情報をセットとして位置情報セットを構成
することも考えられる。
【0230】図46(a)(b)の方法では、位置情報
保持装置25の縦・横の分解能が1000×1000の
場合には、1つの位置情報を表現するために、それぞれ
20ビット、24ビット必要になるが、図46(c)の
方法では10ビットで済む。位置情報保持装置25の分
解能が増大するほど、1つの位置情報を表現するのに必
要なビット数の節約数も増大していく。
【0231】図46(d)は、左右に隣接する2つの位
置の位置情報を同時に検出して、現在の絶対位置を求め
る方法である。位置情報セット=(1、5)を検出した
場合には、(1、5)→座標(2、3)に変換するよう
なテーブル、或いは写像関数を用いて、絶対位置を求め
る。
【0232】これらの位置情報セットから、絶対位置を
一意に求めるためには、他のどの位置においても、これ
らの位置情報セットが出現しないことを保証するような
パターンで位置情報を配置する。(1、5)と(5、
1)の位置情報セットの区別ができるとすると、最低1
〜5の整数を特定のパターンで配置すればよい。
【0233】これは、5×5の板上において、横に隣接
する2つの位置情報の組み合わせ数の総数が20であ
り、1〜5の数から2つの数を取り出して生成できる順
列の数が20だからである。
【0234】すなわち、この方法では1つの位置情報当
たり3ビットとすることができる。この方法は、情報筆
記部11が複数存在し、位置情報保持装置25上の各位
置情報を同時に検出可能な場合に適している。そして、
位置情報保持装置25の分解能が増大するほど、1つの
位置情報を表現するのに必要なビット数の節約数も増大
する。
【0235】この方法は、図44及び図45の方法と組
み合わせると有効であり、読取ヘッドを40×40にし
て、4つの位置情報を同時に検出する場合んは、最低1
〜4の位置情報を特定パターンで配置すれば満たすこと
ができ、1つの位置情報を表現するのに必要なビット数
を3ビットとすることができる。
【0236】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に係る本
発明によれば、既に紙に筆記した情報あるいは情報の一
部をペン先で指示することで、該当する情報をペン内の
記憶領域から検索し、アクセスすることができる。この
ようにして、例えばペン先で描いた閉曲線内の筆記情報
を検索することができるので、特定の情報の選択とアク
セスが明快かつ自由に行える。これによって、紙に筆記
した情報をその場で再利用することができる。
【0237】一方請求項3に係る本発明によれば、既に
紙に筆記された情報を他の情報入力装置に配布すること
ができる。このようにして、紙に書くと同時に情報を電
子化するのみならず、その情報をその場で他の装置に配
布することで、複数のコピーを作成することができる。
これも、紙に筆記した情報をその場で再利用する目的を
果たすものである。
【0238】また請求項2に係る本発明によれば、情報
を他の装置へ配布する際に、所望の情報を紙上でペン先
により指示し、該当する情報をペン内の記憶領域から検
索した後、検索された情報を配布することで、選択され
た特定の筆記情報のみを配布することができる。
【0239】一方請求項4または5に係る本発明によれ
ば、情報入力装置間の情報交信に関する機能の一部を、
大きさが許容できる位置情報保持装置に搭載すること
で、情報入力装置に搭載する情報交信部を簡略化し、情
報入力装置を更に小型化することができる。ユーザから
見れば、情報入力装置とセットで用いる位置情報保持装
置にある情報入力装置と別の情報入力装置とを接続する
だけで、情報入力装置間の交信が行われ、使い勝手がよ
い。さらに、インタフェース部を情報入力装置を簡便に
固定できるようコネクタ化し、そのあいだの結合を有線
で行えば、情報交信の速度や確実性を向上させることも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の全体の概念を示す図。
【図2】 本発明の一実施例に係わる情報入力装置と位
置情報保持装置とを含む位置認識システムの概略構成を
示す図。
【図3】 本発明の情報入力装置と位置情報保持装置と
を利用した第1の位置認識方法を説明するための図。
【図4】 本発明の情報入力装置を利用した第2の位置
認識方法を説明するための図。
【図5】 本発明の情報入力装置と従来のタブレットと
を利用した第3の位置認識方法を説明するための図。
【図6】 本発明の情報入力装置における動作の流れを
説明するための図。
【図7】 本発明の情報入力装置による筆記イメージの
記録の一例を示す図。
【図8】 筆記イメージ記憶コードの種類の例及び筆記
イメージの記憶情報の例を示す図。
【図9】 本発明の情報入力装置による位置情報保持部
の位置情報の検出機構を示す図。
【図10】 本発明の情報入力装置による位置情報保持
部の位置情報の更に他の検出機構を示す図。
【図11】 本発明の情報入力装置による機能選択の動
作を示す図。
【図12】 機能選択部の動作の一例を示す図。
【図13】 機能選択操作の一例を示す図であって、電
源のオン/オフ動作を示す図。
【図14】 機能選択操作の一例を示す図であって、筆
の太さ及び濃さの設定操作或いは変更操作を示す図。
【図15】 機能選択操作の一例を示す図であって、メ
ニューの選択方法を示す図。
【図16】 アクセス制御部と情報記憶部の動作を示す
図。
【図17】 メモリの使用状態の表示例を示す図。
【図18】 メモリ使用通知ポインタを利用する場合の
動作例を示す図。
【図19】 図18の補足説明図。
【図20】 UNDOポインタを利用する場合の動作例
を示す図。
【図21】 メニュー選択の動作を示す図。
【図22】 メニュー選択動作を更に詳細に示す図。
【図23】 使用中メモリを全て消去する場合の動作を
示す図。
【図24】 情報入力装置の姿勢認識による動作を示す
図。
【図25】 筆記情報を消去する動作を示す図。
【図26】 消去情報の記憶方法を示す図。
【図27】 消去情報の記憶方法の別の例を示す図。
【図28】 筆記情報にIDを付与する第1の方法を示
す図。
【図29】 筆記情報にIDを付与する第2の方法を示
す図。
【図30】 位置情報保持装置の構成を示す図。
【図31】 情報入力装置が位置情報保持装置を利用す
る方法を示す図。
【図32】 位置情報保持装置の使用方法の一例を示す
図。
【図33】 筆記情報表示装置の駆動方法を説明するた
めの図。
【図34】 記録された筆記パターンと表示される筆記
パターンが異なる例を示す図。
【図35】 本実施例の筆記情報の再生方法の一例を説
明するための図。
【図36】 指示した筆記情報を情報記憶部から検索す
る例を示す図。
【図37】 位置情報保持装置を用いて、複数の情報入
力装置間の筆記イメージの情報交信を示す図。
【図38】 本発明の位置認識システムの第1の構成例
を示す図。
【図39】 本発明の位置認識システムの第1の構成例
の変形例を示す図。
【図40】 本発明の位置認識システムの第2の構成例
を示す図。
【図41】 本発明の位置認識システムの第3の構成例
を示す図。
【図42】 本発明の位置認識システムの第3の構成例
の変形例を示す図。
【図43】 本発明の位置認識システムの第4の構成例
を示す図。
【図44】 本発明の情報筆記部のデジタル的に位置認
識を行う場合の構成例を示す図。
【図45】 図44の他の例を示す図。
【図46】 図44の更に他の例を示す図。
【符号の説明】
10…情報入力装置、11…情報筆記部、12…位置認
識部、13…情報記憶部、14…アクセス制御部、15
…可動機構部、16…機能選択部、17…姿勢認識部、
18…情報表示部 、19…情報交信部、20…時刻認
識部、21…文字認識部、25…位置情報保持装置、2
6…位置情報保持部、27…情報交信I/F部) 、30
…筆記情報表示装置、31…加速度センサ、32…第1
積分器、33…第2積分器、34…電源部、35…第1
回転スイッチ、36…第2回転スイッチ、37…第3回
転スイッチ、38…第1押込スイッチ、39…第2押込
スイッチ、40…制御コード選択部、41…第1制御コ
ード実行部、42…第2制御コード実行部、43…第3
制御コード実行部、44…第4制御コード実行部、45
…第5制御コード実行部、46…第6制御コード実行
部、50…メモリ管理テーブル、51…使用済メモリ、
52…使用中メモリ、53…未使用メモリ、55…メモ
リ使用通知ポインタ、56…UNDOポインタ、62…
位置情報マップ、63…表示制御部、64…表示記憶
部、65…導電体、66…第1スイッチ、67…第2ス
イッチ、68…電極、71…誘電物質、72…導電板、
73…端子、74…磁性体、75…透過物質、76…反
射物質、77…光出力口、78…マイクロコイル、79
…メモリ素子、80…データバス、81…電源ライン、
86…発振回路、87…波形検出回路、88…導線、8
9…磁束密度検出回路、90…磁気抵抗素子、91…電
圧センサ、92…発光回路、93…透過率検出回路、9
4…受光回路、95…光ファイバ、96…光ファイバマ
トリックス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記対象物に対し筆記または指示を行う
    ための情報筆記手段と、 この情報筆記手段の筆記対象物上での位置を認識するた
    めの位置認識手段と、 この位置認識手段から得られた情報を筆記情報として記
    憶するための情報記憶手段と、 前記位置認識手段から得られた情報に基づいて、前記情
    報記憶手段に記憶された筆記情報のうちの前記情報筆記
    手段が指示していると判断される筆記情報をアクセスす
    るためのアクセス手段とを具備したことを特徴とする情
    報入力装置。
  2. 【請求項2】 前記アクセス手段によりアクセスされた
    筆記情報を外部の情報入力装置と交信するための情報交
    信手段を更に具備したことを特徴とする請求項1記載の
    情報入力装置。
  3. 【請求項3】 筆記対象物に筆記するための情報筆記手
    段と、 この情報筆記手段の筆記対象物上での位置を認識するた
    めの位置認識手段と、 この位置認識手段から得られた情報を筆記情報として記
    憶するための情報記憶手段と、 前記情報記憶手段に記憶された筆記情報を外部の情報入
    力装置と交信するための情報交信手段とを具備したこと
    を特徴とする情報入力装置。
  4. 【請求項4】 ペン形状の情報入力装置と、平面を有す
    る位置情報保持装置とからなる位置認識システムであっ
    て、 前記位置情報保持装置は、 平面上の各位置に平面全体において唯一な情報を位置情
    報として保持する保持手段と、 複数の前記情報入力装置の情報交信手段を結合するため
    のインタフェース手段とを具備するものであり、 前記情報入力装置は、 前記保持手段が保持する位置情報のうちペン先により特
    定される位置情報を検出し、前記位置情報保持装置の平
    面上でのペン先の絶対位置を求めるための位置認識手段
    と、 この位置認識手段から得られた位置をペン先の軌跡情報
    として記憶するための情報記憶手段と、 この情報記憶手段に記憶された筆記情報を前記インタフ
    ェース手段を介して外部の情報入力装置と交信するため
    の情報交信手段とを具備するものであることを特徴とす
    る位置認識システム。
  5. 【請求項5】 ペン形状の情報入力装置と、平面を有す
    る位置情報保持装置とからなる位置認識システムであっ
    て、 前記位置情報保持装置は、 平面上の各位置に、近接する2つ以上の情報から構成さ
    れる情報列が他の同等の情報列に対して平面全体におい
    て唯一なものであるよう割り当てられた情報を位置情報
    として保持する保持手段と、 複数の前記情報入力装置の情報交信手段を結合するため
    のインタフェース手段とを具備するものであり、 前記情報入力装置は、 前記保持手段が保持する位置情報のうちペン先により特
    定される位置情報を検出し、前記位置情報保持装置の平
    面上でのペン先の絶対位置を求めるための位置認識手段
    と、 この位置認識手段から得られた位置をペン先の軌跡情報
    として記憶するための情報記憶手段と、 この情報記憶手段に記憶された筆記情報を前記インタフ
    ェース手段を介して外部の情報入力装置と交信するため
    の情報交信手段とを具備するものであることを特徴とす
    る位置認識システム。
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